JP2000356171A - 燃費改良装置 - Google Patents

燃費改良装置

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JP2000356171A
JP2000356171A JP11112202A JP11220299A JP2000356171A JP 2000356171 A JP2000356171 A JP 2000356171A JP 11112202 A JP11112202 A JP 11112202A JP 11220299 A JP11220299 A JP 11220299A JP 2000356171 A JP2000356171 A JP 2000356171A
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fuel
liquid fuel
magnetic
cylindrical body
cylinder
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Seiichi Matsushita
静一 松下
Tsutomu Makita
劭 牧田
Mizuho Kumagai
瑞穂 熊谷
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃費改善効果が長期に持続すると共に排気ガ
ス中の有害物質を極微量に低減し、しかも安全性が高く
安価に製造可能な燃費改良装置に関する。 【解決手段】 エンジンルームに液体燃料を供給する燃
料パイプの一部に、両側が開口し内部に前記液体燃料を
通過させる筒体1が装備されており、前記筒体1内の一
部にセラミックボール5を充填して、通過する前記液体
燃料に前記セラミックボール5より輻射される赤外線を
作用させる赤外線作用エリア6と、前記筒体1に永久磁
石7を装着して、通過する前記液体燃料に所定の磁界を
かける磁気エリア8とを混在させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンルームに液
体燃料を供給する燃料パイプの一部に装着した燃費改良
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリン車やディーゼル車が普及した今
日では、液体燃料資源の無駄遣いをなくすための省エネ
対策と共に、地球温暖化を防止するため、排気ガスに含
まれる一酸化炭素(CO)や窒素酸化物(NOX)を減
少させて、大気汚染や地球温暖化を防止して地球環境を
保護するエコロジー活動が盛んに行われている。このよ
うに車両より排出される有害な排気ガス対策としては種
々の装置が考案され実用化されている。例えば、エンジ
ンに供給する液体燃料は炭化水素混合物を主成分として
おり、この燃焼効率を高めるために、上記液体燃料に強
力な磁界をかけて磁気共鳴を生じさせたり、上記液体燃
料に赤外線を作用させてクラスター構造を切断して細分
化する装置が種々考案されている。
【0003】上記磁気共鳴を与える装置としては、車の
燃料タンクより燃料パイプによりガソリンをキャブレタ
ーに供給する該燃料パイプに、12000 ガウス以上ある永
久磁石を取り付けて磁気共鳴を生じさせて燃焼効率を高
めて排気ガス中の炭化水素混合物(HC)や窒素酸化物
(NOX)を減少させるものが用いられている。或い
は、アセタール樹脂等の樹脂パイプの周囲にコイルを巻
き付けたものを上記燃料パイプの一部に接続し、バッテ
リを電源として上記コイルに電流を流して形成される磁
界中を上記樹脂パイプを流れる液体燃料が通過する装置
も用いられている。
【0004】また、上記赤外線を作用させる装置として
は、樹脂パイプの中にセラミックボールを充填させたも
のを燃料パイプの一部に接続し、液体燃料を通過させる
際に上記セラミックボールより輻射される赤外線により
炭化水素混合物のクラスター構造を切断する装置も提案
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記燃
料パイプに永久磁石を固定する装置については、キャブ
レターの近傍に取り付ける必要があり、排気量が多い車
種、例えばディーゼル車においては上記磁石の取り付け
個数が多くなり、装着作業に手間取ると共に電子制御さ
れた制御機器が漏れ磁束により誤動作することが懸念さ
れる。また、樹脂パイプの一部にコイルを巻き付けた装
置においては、樹脂パイプにコイルを巻き付けてあるの
で、サーモスタットなどにより過熱制御はなされていて
もヒューズが切れると、磁気による効果が中断されてし
まう。また、2トン車クラスのディーゼル車において
は、24Vのバッテリーが主流であるため、コイルが過
熱し易いため12V程度に落とす必要がある。また、上
記樹脂パイプは、比較的硬質なアセタール樹脂製である
ため、可撓性のある燃料パイプの一部に接続されると折
れたり、密封製が低下するおそれがあり火災の要因にも
なりかねないため、安全性に課題があった。また、樹脂
パイプの外周にコイルを巻き付けてあるので、漏れ磁束
による電子制御された制御機器が誤動作することも懸念
される。
【0006】また、樹脂パイプの中にセラミックボール
を充填させたものを燃料パイプの一部に接続した装置に
おいては、燃焼効率が一旦は高まるが、効果が持続しな
い。また、上記樹脂パイプ中に液体燃料が滞留すると、
燃焼効率が低下して有害な排気ガスが排出されてしまい
効果が発揮されない。また、上記樹脂パイプは、セラミ
ックボールの地表面からの輻射熱を受け易くするため、
燃料パイプのうち地表面に露出する空間へ配置する必要
があり、装着箇所に制約がある上に、4トン以上のディ
ーゼル車においては、インジェクションポンプの液体燃
料の戻り圧力を制御する圧力バルブを取り替える必要が
あり、コストが高くなる。
【0007】本発明は上記従来技術の課題を解決し、燃
費改善効果が長期に持続すると共に排気ガス中の有害物
質を極微量に低減し、しかも安全性が高く安価に製造可
能な燃費改良装置に関する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、エンジンルーム
に液体燃料を供給する燃料パイプの一部に、両側が開口
し内部に液体燃料を通過させる筒体が装備されており、
筒体の一部にセラミック材を配設して、通過する液体燃
料にセラミック材より輻射される赤外線を作用させる赤
外線作用エリアと、筒体に永久磁石を装着して、通過す
る液体燃料に磁気を作用させる磁気作用エリアとを混在
させたことを特徴とする。
【0009】また、赤外線作用エリアには、液体燃料が
通過する筒体内に、二酸化珪素、酸化アルミニウム、酸
化鉄、酸化チタンなどの希土類化合物を主成分とする粉
末を混合して1550°C以上で焼成したセラミックボ
ールが充填されていても良く、該セラミックボールには
ゼオライト、白金触媒を含有するサルファ対策用セラミ
ックボール、トルマリンセラミックボールなどを用いて
も良く、或いはこれらのセラミックボールの代わりに石
英片岩が充填されていても良い。加えて/或いは筒体の
外周面に石英片岩を粒状或いは粉状にして接着剤に分散
させた塗料が塗布されているのが好ましい。また、磁気
作用エリアに装着される永久磁石は、周囲が磁気シール
ドされており、筒体に対して着脱可能に嵌め込まれてい
るのが好ましく、永久磁石により磁界が形成された筒体
内には磁性体が設けられているのが好ましい。また、磁
気作用エリアを形成する筒体の外周面には石英片岩を粒
状或いは粉状にして接着剤に分散させた塗料が塗布され
ていても良い。
【0010】上記構成によれば、筒体内の赤外線作用エ
リアにセラミック材を設けて、通過する液体燃料にセラ
ミック材より輻射される赤外線(主として遠赤外線)を
作用させ、筒体の磁気作用エリアに永久磁石を装着し
て、通過する液体燃料に磁気を作用させて磁気共鳴さ
せ、これらの相乗効果により液体燃料に含有される炭化
水素混合物のクラスタ結合を細分化し、該液体燃料に含
有される水分中の水素及び酸素を活性化して、炭素原子
や水素分子と結合し易いようにして燃焼効率を高め、回
転トルクが高まると共に、単位液体燃料当たりの走行距
離を延して燃費を向上させることが可能である。特に、
ガソリン車では一酸化炭素(CO)や炭化水素化合物
(HC)は、殆ど測定器では表示されない程度まで減少
し、ディーゼル車においては窒素酸化物(NOX)を半
減する程度まで減少させることができる。また、赤外線
作用エリアや磁気作用エリアを形成する筒体の外周面
に、石英片岩を粒状或いは粉状にして接着剤に分散させ
た塗料を塗布した場合には、自浄作用を向上させて高度
な燃費効率を長期に渡って持続することができる。特
に、赤外線作用エリアの液体燃料が通過する筒体内にも
石英片岩を充填した場合には、遠赤外線の輻射作用が強
化されて燃焼効率の更なる向上に寄与できる。また、エ
ンジン内部のシリンダヘッド、ピストン、シリンダに付
着するカーボンが分解されてエンジンの汚れやエンジン
音も減少させて、エンジンの寿命を延ばすことができ
る。
【0011】
【発明の実施の態様】以下、本発明の好適な実施の態様
について添付図面に基づいて詳細に説明する。 〔第1実施例〕図1は燃費改良装置の断面説明図、図2
は図1の矢印A−A断面説明図である。先ず、燃費改良
装置の全体構成について図1及び図2を参照して説明す
る。1は筒体であり、エンジンルームにガソリン,軽油
などの液体燃料を供給する液体燃料パイプの一部に連結
される。ガソリン車の場合にはキャブレターに連結する
燃料パイプの一部に接続される。上記筒体1は両側に開
口する接続部2と胴体部3よりなる。
【0012】上記接続部2は、アルミニウム、銅、真鍮
などの金属材料が用いられ、該接続部周面2aには、図
示しない燃料パイプが接続される。上記接続部2の材質
は、エンジンの大きさや型式に応じて選択的に用いられ
る。上記胴体部3は、両側に上記接続部2がOリング4
を介してボルト締めにより各々連結されている。この胴
体部3内には、セラミックボール5が充填された赤外線
作用エリア6と、永久磁石7が装着された磁気作用エリ
ア8が混在するよう形成されている。上記胴体部3とし
ては、金属と同等の硬度を有し、低温に強いアセタール
樹脂(商品名:デルリン)の表面に、耐久性が良く、高
温にも耐え得るフッ素樹脂、例えばポリテトラフルオロ
エチレン(商品名:テフロン)などがコーティングされ
たものが用いられる。
【0013】上記赤外線作用エリア6は、セラミックボ
ール5の隙間に液体燃料が通過する際、該セラミックボ
ール5より輻射される赤外線(主として遠赤外線)を作
用させて、液体燃料を形成する炭化水素化合物のクラス
ター構造を細分化すると共に、該液体燃料に含有される
水分中の水素及び酸素を活性化して、炭素原子や水素分
子と結合し易いように作用する。また、上記磁気作用エ
リア8は、通過する液体燃料に上記永久磁石7により強
力な磁界をかけて磁気共鳴させることにより、炭化水素
化合物を主成分とする液体燃料のクラスター構造を細分
化するように作用する。上記赤外線作用エリア6に充填
されるセラミックボール5は、二酸化珪素、酸化アルミ
ニウム、酸化鉄、酸化チタンなどの希土類化合物を主成
分とする粉末を混合して1550°C以上で焼成したも
のが用いられる。この希土類化合物を主成分とするセラ
ミックボール5は、輻射熱を放出する際に赤外線を放出
しており、また磁性体であるため地磁気や上記永久磁石
7による磁束密度を高める作用もある。本実施例では、
磁気作用エリア8の両側に赤外線作用エリア7が形成さ
れるようにしたが、いずれか一方側に赤外線作用エリア
7を設け他方側に磁気作用エリア8を設けるようにして
も良い。
【0014】上記磁気作用エリア8に装着される永久磁
石7は、図2に示すようにリング状をしており、N極及
びS極が180°ずつ形成されている。この永久磁石7
としては、KS鋼、アルニコの他、ネオジウムやサマリ
ュウムコバルトなどの希土類磁石などが用いられる。こ
の永久磁石7は周囲が鉄板9により磁気シールドされて
おり、胴体部3の縮径部3aに着脱可能に嵌め込まれて
いる。これによって、磁力線が外部に漏れるのを防止し
て、電子制御されている制御機器の誤動作を防止してい
る。
【0015】尚、上記永久磁石7は、リング状に限ら
ず、馬蹄形や円弧状など様々な形状のものが用いられ
る。また、上記永久磁石7は外付けタイプとしたが、交
換可能であれば、内蔵タイプであっても良い。また、上
記縮径部3a内には、ケイ素鋼板、パーマロイ、純鉄な
どをコイル状に形成した強磁性体10が充填されてお
り、上記縮径部3aを通過する液体燃料に強い磁界をか
けて磁気共鳴を生じさせる。また、赤外線作用エリア6
にはセラミックボール5の代わりに石英片岩が充填され
ていても良い。
【0016】上記燃費改良装置を、エンジンルームの上
流側に接続される燃料パイプの一部に接続して、図1の
矢印方向に液体燃料を供給することにより、上記磁気作
用エリア8を通過する際に上記永久磁石7により所定の
磁界をかけて液体燃料に磁気共鳴させることにより、炭
化水素化合物を主成分とする液体燃料のクラスター構造
を細分化する。また上記赤外線作用エリア6を通過する
際に、セラミックボール5より輻射される遠赤外線を作
用させて、炭化水素化合物のクラスター構造を細分化す
ると共に、該液体燃料に含有される水分中の水素及び酸
素を活性化して、炭素原子や水素分子と結合し易いよう
に作用する。上記赤外線作用エリア6と磁気作用エリア
8の単なる組み合わせではなくこれらの相乗効果によっ
て、エンジンにおいて、液体燃料を完全燃焼し易くする
ことができ、燃費効率を高める効果を持続させ、しかも
排気ガス中の炭化水素化合物(HC)や一酸化炭素(C
O)などの有害物質を減少させる効果を持続することが
可能となった。この燃費改善効果や排気ガスをクリーン
にする効果は、液体燃料が滞留した場合にも有効に認め
られる。
【0017】以下に示す表に燃費改良装置の取付前後に
おける、燃費と排気ガス中の成分含有量に関する実験デ
ータを示す。尚、実験は、ガソリン車、ディーゼル車に
各々燃費改良装置を装着し、約5分間アイドリング運転
した後、測定した(測定日:平成10年3月25日) 尚、比較値は排気ガスについては取付前後の減少率を、
燃費については取付前後の改善率を各々示す。また、デ
ィーゼル車においては、黒煙(スモッグ)の発生の度合
い(汚れ具合)を数値化して比較した。
【表1】
【表2】
【0018】上記実験データによれば、ガソリン車の場
合、排気ガス中のCOやHCの含有率は85%以上減少
することが可能となり、また燃費効率も車種によって異
なるがいずれも上昇することが判明した。また、ディー
ゼル車の場合、黒煙の発生も60%以上の減少すること
が可能となり、また燃費効率も走行状態によって異なる
が上昇することが判明した。このように、本発明に係る
燃費改良装置を用いることにより、大気汚染を防止して
地球環境保護に寄与し、また液体燃料資源の省エネルギ
ー化を促進することができる。
【0019】〔第2実施例〕次に燃費改良装置の他例に
ついて図3〜図5を参照して説明する。図3(a)
(b)はエンジンの排気量が5000cc以上のディーゼル車
又はボイラなどに好適な燃費改良装置の断面図及び矢印
B−B断面図である。図3(a)において、筒体11
は、鉄パイプなどからなる外筒12の内部に磁気作用エ
リア13を形成する永久磁石14を内蔵し同心状に配設
された鉄パイプなどからなる中筒15と、該中筒15が
取り付けられ内部に液体燃料が通過するアルミパイプな
どからなる内筒16が同心状に配設されてなる。
【0020】筒体11の両側開口部には真鍮などからな
る接続部17が嵌め込まれており、該接続部周面17a
には、図示しない燃料パイプが接続される。内筒16は
両側開口部が接続部17に嵌め込まれて支持されてい
る。この内筒16の胴体部18には、両側開口部近傍に
比較的径大な赤外線作用エリア19が形成され、中間部
分に磁気作用エリア13が形成されている。
【0021】赤外線作用エリア19には、内筒16の内
部にセラミックボール5がネット等に収容されて詰め込
まれており、該内筒16の外周面には石英片岩(商品
名:貴寳石)を粒状或いは粉状にして接着剤に分散させ
た遠赤塗料20が塗布されている。液体燃料はセラミッ
クボール5に直接接触して通過するため、使用が進むに
つれてガソリンエンジンにおいては鉛成分が付着し、デ
ィーゼルエンジンにおいては蝋成分が付着して遠赤外線
の輻射作用が低下する。しかしながら、上記遠赤塗料2
0を塗布しておくことにより、4〜22ミクロン程度の
遠赤外線を放射し、マイナスイオン発生電圧7万〜8万
ボルトの石英片岩粒或いは粉からの輻射熱がセラミック
ボール5に作用し、該セラミックボール5に付着した鉛
成分や蝋成分が剥がれ落ちて自浄作用を向上させ、高度
な燃焼効率を長期に渡って持続することができる。尚、
赤外線作用エリア19には、セラミックボール5の代わ
りに石英片岩をネット等に収容して充填しても良い。こ
の場合には、遠赤外線の輻射作用が強化されて燃焼効率
の更なる向上に寄与できる。
【0022】磁気作用エリア13には、内筒16の内部
に銀線などからなるコイル21が内蔵されている。ま
た、図3(b)に示すように、内筒16の比較的径小
(上下の隙間が2〜10mm程度)のくびれ部分16a
にはN極・S極に各々着磁されたかまぼこ型の永久磁石
14が上下に対向して設けられている。この永久磁石1
4どうしの間隔は、内筒16の形状にもよるが、50m
m以下に配設することが望ましい。また、永久磁石14
の対向面側には鉄板23が内筒16に一体に嵌め込まれ
ている。また、鉄板23に囲まれた内筒16の周囲には
石英片岩を粒状或いは粉状にして接着剤に分散させた遠
赤塗料20が塗布されていても良い。この場合には、磁
気作用エリア13と赤外線作用エリア19とが混在して
相乗効果が期待できる。
【0023】図4(a)(b)はエンジンの排気量が50
00cc以下のディーゼル車又はボイラなどに好適な燃費改
良装置の断面図及び矢印C−C断面図である。図4
(a)において、筒体24は、鉄パイプなどからなる外
筒25に、内部に液体燃料が通過するアルミパイプなど
からなる内筒26が同心状に配設されてなる。内筒26
の両側には接続部27が一体に形成されており、該接続
部周面27aには、図示しない燃料パイプが接続され
る。この筒体24の胴体部28には、両側開口部近傍に
赤外線作用エリア29が形成され、中間部分に磁気作用
エリア30が形成されている。
【0024】赤外線作用エリア29には内筒26の内部
にセラミックボール5がネット等に収容されて詰め込ま
れており、該内筒26の外周面には石英片岩(商品名:
貴寳石)を粒状或いは粉状にして接着剤に分散させた遠
赤塗料20が塗布されている。これによって、セラミッ
クボール5に付着した液体燃料中の鉛成分や蝋成分が剥
がれ落ちて自浄作用が高まり、高度な燃焼効率を長期に
渡って持続することができる。尚、赤外線作用エリア2
9には、セラミックボール5の代わりに石英片岩をネッ
ト等に収容して充填しても良い。この場合には、遠赤外
線の輻射作用が強化されて燃焼効率の更なる向上に寄与
できる。
【0025】磁気作用エリア30には、内筒26の内部
に銀線などからなるコイル21が内蔵されている。ま
た、内筒26の周囲にはN極又はS極に着磁されたリン
グ状の永久磁石31(図4(b)参照)がコイル21の
両端側と接続部27の内側近傍の4か所に嵌め込まれて
いる。また、コイル21が内蔵された内筒26の周囲に
も石英片岩を粒状或いは粉状にして接着剤に分散させた
遠赤塗料20が塗布されていても良い。この場合には、
リング状の永久磁石31が赤外線エリア29の周囲にも
オーバラップして形成され、磁気作用エリア30の周囲
にも石英片岩粒又は粉を分散させた遠赤塗料20がオー
バーラップして塗布されているので、赤外線作用エリア
29と磁気作用エリア30とが混在して燃費効率の向上
において相乗効果が期待できる。
【0026】図5(a)(b)はガソリン車に好適な燃
費改良装置の断面図及び矢印D−D断面図である。図5
(a)において、筒体32は、全長10cm〜16cm
の鉄製の角パイプ又は丸パイプなどからなる外筒33
に、外周面に遠赤塗料20が塗布されたアルミパイプな
どよりなる中筒34が内蔵されている。この中筒34
は、例えば円柱状のアルミ材の中心部をくり抜いて直径
8mm〜9mm程度の貫通穴34aが形成されてなる。
この貫通穴34aには、内部に液体燃料が通過する真鍮
製又は銅製の内筒35が同心状に配設されている。
【0027】外筒33は、図5(b)に示す角パイプを
用いた方が、遠赤塗料20を十分塗布できるので液体燃
料の燃焼効率を高める効果を持続することができる。ま
た赤外線作用エリア36は筒体32の長手方向全長に渡
って形成されている。また中筒34の中央部には凹部3
4bが形成されており、該凹部34bにはN極・S極に
各々着磁されたブロック状の永久磁石37が嵌め込まれ
磁気作用エリア38を形成している。本実施例の場合に
も、筒体32の長手方向に赤外線作用エリア36と磁気
作用エリア38とがオーバーラップして形成されている
ので燃費効率の向上において相乗効果が期待できる。
【0028】以上、本発明につき好適な実施例を挙げて
種々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもの
ではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変
を施し得るのはもちろんである。
【0029】
【発明の効果】本発明は、前述したように、筒体内の一
部に設けた赤外線作用エリアにセラミック材を設けて、
通過する液体燃料にセラミック材より輻射される赤外線
(主として遠赤外線)を作用させ、筒体の一部に設けた
磁気作用エリアに永久磁石を装着して、通過する液体燃
料に磁気を作用させて磁気共鳴させ、これらの相乗効果
により液体燃料に含有される炭化水素混合物のクラスタ
結合を細分化し、該液体燃料に含有される水分中の水素
及び酸素を活性化して、炭素原子や水素分子と結合し易
いようにして燃焼効率を高め、回転トルクが高まると共
に単位液体燃料当たりの走行距離を延して燃費を向上さ
せることが可能である。上記作用効果は、液体燃料が筒
体内に滞留した状態でも持続することが認められた。特
に、ガソリン車では一酸化炭素(CO)や炭化水素化合
物(HC)は、殆ど測定器では表示されない程度まで減
少し、ディーゼル車においては窒素酸化物(NOX)を
半減する程度まで減少させることができる。また、赤外
線作用エリアや磁気作用エリアを形成する筒体の外周面
に、石英片岩を粒状或いは粉状にして接着剤に分散させ
た塗料を塗布した場合には、自浄作用を向上させて高度
な燃費効率を長期に渡って持続することができる。特
に、赤外線作用エリアの液体燃料が通過する筒体内にも
石英片岩を充填した場合には、遠赤外線の輻射作用が強
化されて燃焼効率の更なる向上に寄与できる。また、エ
ンジン内部のシリンダヘッド、ピストン、シリンダに付
着するカーボンが分解されてエンジンの汚れやエンジン
音も減少させて、エンジンの寿命を延ばすことができ
る。また、永久磁石は筒体に対して着脱できるので交換
が容易であり、該永久磁石の周囲を磁気シールドするこ
とにより、電子制御された制御機器の誤動作を防止でき
る。従って、本発明に係る簡易な構成で安価に製造でき
る燃費改良装置を用いることにより、大気汚染を防止し
て地球環境保護に十分寄与し、また液体燃料資源の省エ
ネルギー化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃費改良装置の断面説明図である。
【図2】図1の矢印A−A断面説明図である。
【図3】他例に係る燃費改良装置の断面説明図及び矢印
B−B断面図である。
【図4】他例に係る燃費改良装置の断面説明図及び矢印
C−C断面図である。
【図5】他例に係る燃費改良装置の断面説明図及び矢印
D−D断面図である。
【符号の説明】
1,11,24,32 筒体 2,17,27 接続部 2a,17a,27a 接続部周面 3,18,28 胴体部 3a 縮径部 4 Oリング 5 セラミックボール 6,19,29,36 赤外線作用エリア 7,14,31,37 永久磁石 8,13,30,38 磁気作用エリア 9 鉄板 10 強磁性体 12,25,33 外筒 15 中筒 16,26,35 内筒 20 遠赤塗料 21 コイル 23 鉄板 34 アルミパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧田 劭 長野県伊那市大字伊那部6167−1 (72)発明者 熊谷 瑞穂 長野県飯田市長野原680−3

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルームに液体燃料を供給する燃
    料パイプの一部に、両側が開口し内部に前記液体燃料を
    通過させる筒体が装備されており、前記筒体の一部にセ
    ラミック材を配設して、通過する前記液体燃料に前記セ
    ラミック材より輻射される赤外線を作用させる赤外線作
    用エリアと、前記筒体に永久磁石を装着して、通過する
    前記液体燃料に磁気を作用させる磁気作用エリアとを混
    在させたことを特徴とする燃費改良装置。
  2. 【請求項2】 前記赤外線作用エリアには、前記液体燃
    料が通過する筒体内に、二酸化珪素、酸化アルミニウ
    ム、酸化鉄、酸化チタンなどの希土類化合物を主成分と
    する粉末を混合して1550°C以上で焼成したセラミ
    ックボールが充填されていることを特徴とする請求項1
    記載の燃費改良装置。
  3. 【請求項3】 前記赤外線作用エリアには、前記液体燃
    料が通過する筒体内に、石英片岩が充填されていること
    を特徴とする請求項1記載の燃費改良装置。
  4. 【請求項4】 前記赤外線作用エリアを形成する筒体の
    外周面には石英片岩を粒状或いは粉状にして接着剤に分
    散させた塗料が塗布されていることを特徴とする請求項
    1、2又は請求項3記載の燃費改良装置。
  5. 【請求項5】 前記磁気作用エリアに装着される永久磁
    石は、周囲が磁気シールドされており、前記筒体に対し
    て着脱可能に嵌め込まれていることを特徴とする請求項
    1記載の燃費改良装置。
  6. 【請求項6】 前記永久磁石により磁界が形成された前
    記筒体内には磁性体が充填されていることを特徴とする
    請求項5記載の燃費改良装置。
  7. 【請求項7】 前記磁気作用エリアを形成する筒体の外
    周面には石英片岩を粒状或いは粉状にして接着剤に分散
    させた塗料が塗布されていることを特徴とする請求項1
    記載の燃費改良装置。
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