JP2000355771A - 堆積膜形成方法および堆積膜形成装置 - Google Patents

堆積膜形成方法および堆積膜形成装置

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JP2000355771A
JP2000355771A JP11166973A JP16697399A JP2000355771A JP 2000355771 A JP2000355771 A JP 2000355771A JP 11166973 A JP11166973 A JP 11166973A JP 16697399 A JP16697399 A JP 16697399A JP 2000355771 A JP2000355771 A JP 2000355771A
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film forming
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deposition film
electrode
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Shotaro Okabe
正太郎 岡部
Yasushi Fujioka
靖 藤岡
Akira Sakai
明 酒井
Yuzo Koda
勇蔵 幸田
Tadashi Sawayama
忠志 澤山
Takahiro Yajima
孝博 矢島
Masahiro Kanai
正博 金井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電極形状や、周波数に依存する放電の分布、不
均一さを緩和し、より均一な放電を可能にし、特に基体
の移動方向と直角方向(幅方向、短尺方向)の均一性を
改善し、より高性能の積層型素子、より大面積で均一な
プラズマの形成が可能で、高い量産性の堆積膜形成方法
および堆積膜形成装置を提供すること。 【解決手段】長尺の帯状部材からなる基体を、放電空間
を有する一つまたは複数の堆積膜形成炉へ連続的に移動
させ、該基体上に堆積膜を形成するプラズマCVD法に
よる堆積膜形成方法であって、電極を、前記帯状部材の
移動方向に平行な対向する堆積膜形成炉壁から交互に同
一本数ずつ複数個、前記一つまたは複数の堆積膜形成炉
の放電空間に導入し、前記電極を前記基体の移動方向の
同一平面内に平行に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、堆積膜形成方法お
よび堆積膜形成装置に関し、特に、ロール・ツー・ロー
ル方式のように、長尺の基体を移動させながら基体上に
大面積の機能性堆積膜をプラズマCVD法により連続的
に形成する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基板上に光起電力素子等に用いるp、
i、n型の半導体膜を連続的に形成する方法としては、
前記各種半導体層を形成するための独立した成膜室を設
け、これらの各成膜室をゲートバルブを介したロードロ
ック方式にて連結し、基板を各成膜室へ順次移動して各
種半導体層を形成する方法が知られている。上記積層型
素子の量産性を著しく向上させる方法としては、米国特
許第4、400、409号明細書に、ロール・ツー・ロ
ール(Roll to Roll)方式を採用した連続
プラズマCVD法が開示されている。
【0003】図4にロール・ツー・ロール方式を採用し
た連続プラズマCVD装置を示した。この方法によれ
ば、長尺の基体(帯状部材)110を基板として、ガス
ゲート106、107、108、109により分離され
た複数のグロー放電領域111、112、113におい
て必要とされる導電型の半導体層を堆積形成しつつ、該
基体をその長手方向に連続的に移動させることで、半導
体接合を有する素子を連続形成することができる。図5
は、光起電力素子の半導体層を形成する場合に使われる
ロール・ツー・ロール方式連続成膜装置の成膜チャンバ
ーの一般的な放電炉を示したものである。該放電炉の構
成は、以下の通りである。放電炉201内には放電空間
202があり、放電空間202には、堆積膜の原料とな
る原料ガスがマスフローコントローラーなどの供給量制
御器(不図示)を通してチャンバー内に導かれ供給手段
203から放電空間202内に供給される。放電空間2
02にグロー放電を生起、維持するための電力は、外部
の電源(不図示)から放電空間202に設置された電極
204に印加供給される。グロー放電を生起、維持する
ための電力としては直流やLF、RF、VHF、UH
F、MW帯の交流電力が利用されている。また、放電炉
201内のガスは排気口205から排気配管(不図示)
を通してチャンバー外の排気ポンプに排気される様にな
っている。長尺の基体206は放電空間202のプラズ
マに曝されながら該放電炉を移動して通過し、表面に堆
積膜が形成されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、ロー
ル・ツー・ロール方式によると、半導体接合を有する素
子を連続形成することができるが、一方において、その
放電炉のサイズは、製造コストの低減、需要の増大によ
り大量生産が要請され、大型化される傾向にある。すな
わち、ロール・ツー・ロール方式連続成膜装置において
は、帯状部材のよりいっそうの長尺化、移動速度の高速
化、成膜速度の高速化が要請されている。具体的には、
プラズマCVDチャンバーでは放電空間が拡大し、大面
積プラズマ、大容積プラズマが必要となっている。しか
しながら、高品質で、品質にばらつきの少ない製品を高
い収率で生産するには、大面積にわたって一様なプラズ
マを形成し均質な堆積膜を形成しなければならないが、
現実にはさまざまな要因により容易ではない。プラズマ
の状態は、ガス種類、ガス供給量、圧力、電力密度、周
波数、整合状態などに影響される。また、電極から放射
される電力密度は一般的に一様ではなく、放電空間のプ
ラズマ分布は電極形状に影響されるところも大きい。す
なわち、電極上に定在波が立てば、その定在波に依存し
た放射電力密度分布が電極上に、そして放電空間内には
プラズマ分布が生じる。定在波のサイズや強度は、周波
数や投入電力、放電空間のガス雰囲気、整合状態に依存
している。また、電極が長かったり、表面積が大きくな
れば、給電点から離れた電極上ほど電力が放射減衰して
伝播してくるので放射電力密度は小さくなり、給電点か
ら離れるほどプラズマは弱くなる傾向がある。特に長尺
の基体の幅方向に生ずる電極上の放射電力密度、プラズ
マ分布は、基体の表面に形成される堆積膜の膜厚や電気
的、光学的諸特性の幅方向分布(均一性)に多大な影響
を及ぼしている。このように大面積プラズマが要請され
ているなかで放電の均一性を向上させることは重要な課
題となっているのである。
【0005】以下に、堆積膜の膜厚を例にして前述の放
電分布を説明する。図6は、図5の放電炉を上方から透
視した図であり、放電空間とロッド状アンテナ、長尺の
基体の平面的位置関係を示している。放電炉(堆積膜形
成炉)1内の放電空間2にはロッド状電極51が基体3
の移動方向に直角に該基体3に重なるように、放電炉の
炉壁8を貫通して導入されている。貫通位置は、長尺の
基体の移動方向中央位置である。該放電炉にて、通常長
尺基体が移動する位置に、放電空間全体を覆うように基
体を設置し、100MHzVHF帯周波数の電力を電極
に印加して該基体上にアモルファスシリコン膜を堆積し
た。なお、放電空間のサイズは、縦、横(図面上の平
面)80cm、高さ20cm、放電炉内の電極の長さは
70cmである。ある作成条件により堆積膜の膜厚分布
を図7に示す。形成された堆積膜の膜厚は、不均一であ
り、堆積速度の大きなところは、小さなところの2倍以
上になっている。電極直上の位置ではそうでない位置に
比べて堆積速度が早く膜は厚い。放電空間がさらに大き
くなれば堆積速度の差はさらに拡大することになる。ま
た、電極直上のなかでも膜厚は均一ではなく、電極の導
入根元から先端に向かって堆積速度が落ちる傾向があ
る。これらの膜厚分布は前述の電極上で給電点から離れ
ることで電力が放射減衰して形成されるプラズマ分布を
反映している。図7の右のグラフは、前記堆積膜形成条
件において基体を移動させながら堆積膜を形成したとき
の幅方向の膜厚分布を示す。幅方向で膜厚が均一になら
ないことがわかる。次に2.45GHzMW帯周波数の
電力を電極に印加して前述と同様にアモルファスシリコ
ン膜をある条件で堆積した。図8はその時に得た膜厚分
布である。電極直上で膜厚の大小の繰り返しが見られる
が、これは前述の定在波によるプラズマ分布を反映して
いるものである。
【0006】そこで、本発明は、上記した従来のものに
おける課題を解決し、電極形状や、周波数に依存する放
電の分布、不均一さを緩和し、より均一な放電を可能に
するとともに、基体表面に形成される堆積膜の諸特性の
均一性、特に基体の移動方向と直角方向(幅方向、短尺
方向)の均一性を改善し、より高性能の積層型素子、特
に、高効率の光起電力素子を高収率で作成する堆積膜形
成方法および堆積膜形成装置を提供することを目的とす
る。また、本発明は、より大面積で均一なプラズマの形
成が可能で、高い量産性の堆積膜形成方法および堆積膜
形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、堆積膜の形成方法及び装置を、つぎのよ
うに構成したことを特徴とするものである。すなわち、
本発明の堆積膜形成方法は、長尺の帯状部材による基体
を、放電空間を有する一つまたは複数の堆積膜形成炉へ
連続的に移動させ、該放電空間に原料ガスを導入すると
ともに該放電空間の電極に電力を供給してグロー放電を
生起・維持し、該基体上に堆積膜を形成するプラズマC
VD法による堆積膜形成方法であって、前記電極を、前
記帯状部材の移動方向に平行な対向する堆積膜形成炉壁
から交互に同一本数ずつ複数個、前記一つまたは複数の
堆積膜形成炉の放電空間に導入し、前記基体の移動方向
の同一平面内に平行に配置した電極で構成し、該電極に
電力を供給してグロー放電を生起・維持することを特徴
としている。また、本発明の堆積膜形成装置は、放電空
間を有する一つまたは複数の堆積膜形成炉と、堆積膜形
成炉に対する原料ガス導入手段、排気手段、およびグロ
ー放電を生起、維持する電力印加手段としての電極とを
備え、長尺の帯状部材による基体を前記堆積膜形成炉へ
連続的に移動させ、該放電空間におけるグロー放電に曝
して該基体上に堆積膜を形成するプラズマCVD法によ
る堆積膜形成装置であって、前記電極が、帯状部材の移
動方向に平行な対向する堆積膜形成炉壁から交互に同一
本数ずつ複数個、前記一つまたは複数の堆積膜形成炉の
放電空間に導入し、前記基体の移動方向の同一平面内に
平行に配置してなる電極で構成されていることを特徴と
しており、または、前記電極が、基体の移動する方向に
定在波の腹、節が交互に同数、一直線上に並ぶように、
放電空間内に複数配置してなる電極で構成されているこ
とを特徴としている。そして、本発明のこれらの装置ま
たは方法においては、前記電極が、複数のロッド状電極
で形成され、基体と等距離で同一平面内に互いに平行に
等間隔で配置されることを特徴としている。また、本発
明のこれらの装置および方法は、前記電極が、同一形
状、同一材質であることを特徴としている。また、本発
明のこれらの装置および方法は、電源から電極に至る電
力供給路のインピーダンスがいずれの電極に対しても同
一であることを特徴としている。また、本発明のこれら
の装置および方法は、前記電極に、同一周波数の同一電
力が供給されることを特徴としている。また、本発明の
これらの装置および方法は、前記電極に、DC電圧また
は異なる周波数の電力が重畳されることを特徴としてい
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、上記のような特徴を備
えたものであるが、それは、本発明者らのつぎのような
知見に基づくものである。すなわち、本発明者らは従来
のロール・ツー・ロール方式堆積膜形成方法及び装置に
おける上述の諸問題を解決し、前記本発明の目的を達成
すべく鋭意研究を重ねたところ、放電空間内に複数の電
極を設け、その適切な配置により、ひとつひとつの電極
により生ずるプラズマの空間分布を相殺して移動する基
体上に均一な膜厚、均質な諸膜質を持った堆積膜を形成
することができるということがわかった。プラズマの空
間分布としては、長尺基体の幅方向(短尺方向)のセン
ターライン(移動方向に向く)に対して偏りの少ないプ
ラズマ分布を形成することが、重要である。具体的方法
として、同一形状、材質の電極を基体の移動方向に交互
に放電空間に配列することで、放電空間全体で見たプラ
ズマ分布の偏りが解消され、電極の先端に向かって減衰
する放射電力分布に由来する、移動する基体に形成した
堆積膜の該基体幅方向(短尺方向)の膜厚分布、膜の諸
特性分布が緩和される。
【0009】また、基体の移動する方向の直線上におい
て定在波の腹、節が交互に同数並ぶように電極が配置さ
れることにより、電極上に形成される定在波に由来する
プラズマ分布のために生ずる、移動する基体に形成した
堆積膜の該基体幅方向(短尺方向)の膜厚分布、膜の諸
特性分布が緩和される。電極の大きさ(長さ)、交互に
配置した電極の交錯する長さは、電極上の定在波の腹、
節が、基体の移動する方向の直線上において交互に並ぶ
ように調節する。電極は、放電空間内で同一形状、同材
質にすることで、電極面内、または表面からの放射電力
密度分布を同一にすることができ、電極を長尺の基体の
移動方向に交互に配列した場合に、放電空間の基体移動
方向センターラインに対して対称な放射電力密度を作る
ことが容易となる。電源から電極に至る電力の伝送路の
インピーダンスは、すべての電極に対して、同一に揃え
ることで、各電極に同じ大きさの電力を投入した場合
に、電極面内、または表面からの放射電力密度分布を同
一にすることを容易にする。電源は前記インピーダンス
が揃えられれば、複数の電極に対して、共通に設けて
も、個別に設けても良い。電極は同一平面内に等間隔で
平行に設置することで、放電空間内で周期的なプラズマ
分布をつくることができる。電極間の距離を調整するこ
とで、周期的プラズマ分布の周期や大小を調整すること
ができる。
【0010】従来の技術の項で述べた放電炉において、
電極の配置を図9から図13に示すようなさまざまな構
成に変えて、帯状基体を移動しながら基体上に原料ガス
としてSiH4、GeH4を用い、100MHz、500
MHzVHF電力または2.45GHzMW電力を供給
してアモルファスシリコンゲルマニウムを形成し、基体
幅方向(移動方向に直角方向)の堆積膜の膜厚分布と膜
特性として光学的バンドギャップ、暗導電率分布を調
べ、均一性を評価した。最も高いものには○印を、成膜
条件によっては著しく劣る構成には△印を、著しく劣る
ものには×印を付けた。この表1の結果によると、同一
形状の電極を交互に同一平面内で平行に導入した構造が
最も均一性が良い。
【0011】
【表1】
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものでは
ない。 (装置例1)図1は、本発明を適用した堆積膜形成装置
の一つの装置例を示すものであり、同図は堆積膜形成炉
の電極配置及び帯状部材との位置関係を上方から俯瞰、
透視して示した図である。図中1は堆積膜形成炉、2は
放電空間、3は長尺基体、4、5はロッド状電極を示
す。同一形状の一対のロッド状電極は、長尺基体の幅方
向(短尺方向)の対向する放電炉壁8、9から放電空間
2内に基体3と直交して重なるように導入され、基体の
移動方向に交互に配置される。
【0013】(装置例2)図2は本発明の別の堆積膜形
成装置例を示すものである。堆積膜形成炉21の放電空
間22には、同一形状のロッド状電極26〜31が3本
ずつ(3対)交互に平行に対向する炉壁24、25から
導入されている。該電極26〜31は炉壁24、25の
貫入部から該電極先端までの距離はすべてが等しくなっ
ている。長尺の基体23は、放電炉の電極が貫入する方
向に直角な堆積膜形成炉センターライン32に、幅方向
のセンターを合わせて、堆積膜形成炉21を貫通して移
動するように配置される。本発明の例は、多数のロッド
状電極が配置される例であり、電極の本数は3対6本に
かぎったものではない。基体の移動速度が速い場合や、
厚い堆積膜が必要な場合、堆積速度が遅い場合などに適
用できるが成膜条件に応じて、その本数は調整しなけれ
ばならない。また、電極本数をふやすことで、基体上に
形成される堆積膜の膜厚、諸特性の高い均一性を保持し
つつ、放電空間の面積、容積を基体の移動方向に拡大
し、大面積プラズマを実現することができる。
【0014】(装置例3)図3は本発明のさらに別の堆
積膜形成装置例を示すものである。基体を複数の放電空
間にわたって移動させながら該複数の放電空間内の総合
的な電極配置により膜厚や特性の均一性を改善すること
もできる。堆積膜形成炉35、36、37、38は基体
の移動方向に沿って一直線上に配置されている。前記炉
は配置される方向に対して直角な方向は同じ寸法を持
ち、端部も基体の移動方向に沿って一直線上に並ぶよう
になっている。堆積膜形成炉35、36は炉壁49によ
って分離しているが、隣接している。堆積膜形成炉3
6、37、38の間には介在物により距離があいている
ことを示している。ロール・ツー・ロール方式の連続成
膜装置において、チャンバーが離れていたりガスゲート
が介在している場合に相当する。該放電炉35、36、
37、38には同一形状の電極43、44、45、46
が対向する炉壁から一つずつ交互に放電空間39、4
0、41、42に貫入し基体47と重なるように配置さ
れている。該電極43、44、45、46の炉壁貫入部
から該電極先端までの距離はすべてが等しくなってい
る。長尺の基体47は、堆積膜形成炉35、36、3
7、38のロッド状電極43、44、45、46が貫入
する方向に直角な堆積膜形成炉センターライン48に、
幅方向のセンターを合わせて、堆積膜形成炉35、3
6、37、38を順次貫通して移動するように配置され
る。
【0015】[実施例1]実施例1として、装置例1の
放電炉を図4に示すロール・ツー・ロール方式連続成膜
装置のi型半導体層形成チャンバーに組み込んで帯状基
体上にpin型アモルファスシリコン光起電力素子を作
成した(実施素子−1)。該光起電力素子は、厚さ0.
15mm、幅80cmのSUS430フェライト系ステ
ンレス帯状基体上に下部電極、n型半導体層、i型半導
体層、p型半導体層、透明電極、集電電極をこの順に形
成した。本発明の堆積膜形成炉は組み込むのは前記半導
体層形成用のロール・ツー・ロール方式連続成膜装置の
i型半導体層形成用チャンバーである。なお、本光起電
力素子では、透明電極側よりの光の入射を前提にしてい
る。まず、帯状基体を連続スパッタによりAlを形成
後、電析によりZnO薄膜を形成して下部電極を形成し
た。引き続き、下部電極を形成した帯状基体を本発明を
適用した前記半導体層連続形成装置にセットして速度1
m/分で連続的に移動させながらn型アモルファスS
i、i型アモルファスSi、p型微結晶Si半導体層を
順次積層形成した。n型、p型半導体層は平行平板電極
を採用した13.56MHzのRFプラズマCVD法に
て、i型半導体層は100MHzのVHFプラズマCV
D法により作成した。n型半導体層の形成条件は、原料
ガスSiH4を250sccm、H2を2000scc
m、PH3を10sccmとして、RF300w、圧力
1Torr、基体温度は300℃とした。i型半導体層
の形成条件は、原料ガスとして、SiH4を500sc
cm、H2を2000sccmを供給し、電極にはそれ
ぞれ別電源から100MHz、1.5kwの電力を投入
し、基体に対してプラスの100vのDC電圧を印加し
た。圧力は、20mtorr、基体温度は250℃とし
た。p型半導体層の形成条件は、原料ガスSiH4を2
0sccm、H2を3000sccm、BF3を5scc
mとして、RF800w、圧力1Torr、基体温度を
250℃とした。実施素子−1、後述の比較素子1−
1、比較素子1−2の場合ともi型半導体層の膜厚は帯
状基体の幅方向センターで等しくなるようにVHF電力
で調整した。
【0016】次に、別装置で透明電極と集電電極を形成
して光起電力素子を帯状部材上に作成した。光起電力素
子は受光面積を0.25cm2の小セルとし、帯状基体
の幅方向まんべんなくカバーするように端から5cm間
隔で、各列100個ずつセルを作成した。作成した光起
電力素子をAM1.5(1000mW/cm2)光の照
射下にて特性評価を行った。比較のためにi型半導体層
形成チャンバーに図6、及び図9に示す放電炉を組み込
んで実施例1の手順と同様にしてpin型アモルファス
シリコン光起電力素子を作成した(図6の放電炉の組み
込みにより作成した素子を比較素子1−1、図9の放電
炉の組み込みにより作成した素子を比較素子1−2とす
る)。比較素子1−1(図6)では、電極が1本の系で
あり、比較素子1−2(図9)では1方向から電極2本
を導入する系である。比較素子における放電炉は容積、
形状、電極の材質、形状を実施例1(装置例1)と共通
である。i型層作成条件は、帯状基体幅方向センター
で、実施例1と同じ膜厚が得られるようにVHF電力を
調整した以外は、実施例1と同じである。表2は、得ら
れた光起電力素子の光電特性の均一性(帯状基体幅方
向)を実施素子1と比較素子1−1、1−2とで比較し
た結果である。帯状基体幅方向の特性値の幅(最大値−
最小値)を、実施素子1の値を1として比較素子の値を
相対値として均一性を比較した。比較素子の数値が1よ
り大きいと実施素子の均一性の方が良いことを表してい
る。
【0017】
【表2】 本発明を適用して光起電力素子を作成すると、素子の光
起電力特性の均一性がさらに向上することがわかる。ま
た、素子ごとに変換効率を平均し、実施素子の平均変換
に対する相対値で表すと、表3に示す通りに、実施素子
の変換効率が一番高くなっている。
【0018】
【表3】 [実施例2]次に、実施例2としてi型層を2元系のア
モルファスシリコンゲルマニウムに変えて、その他の条
件は全て実施例1と同じにして同様の手順でpin型光
起電力素子を作成した(実施素子2)。i型半導体層の
形成条件は、原料ガスとして、SiH4を250scc
m、GeH4を250scm、H2を2000sccm供
給し、電極にはそれぞれ別電源から100MHz、1.
5kwの電力を投入し、基板に対してプラスの200v
のDC電圧を重畳印加した。圧力は、20mtorr、
基体温度は350℃とした。比較例としても、実施例1
の場合の比較例と同様にしてアモルファスシリコンゲル
マニウム光起電力素子を作成した(図6の放電炉の組み
込みにより作成した素子を比較素子2−1、図9の放電
炉の組み込みにより作成した素子を比較素子2−2とす
る)。そして、得られた光起電力素子の光電特性を実施
例1の場合と同様の手順で評価した。表4は、得られた
光起電力素子の特性の均一性(帯状基体幅方向)を実施
素子2と比較素子2とで比較した結果である。
【0019】
【表4】 本発明を適用して光起電力素子を作成すると、膜厚の均
一性が向上するのみならず、膜の導電率や、光学的バン
ドギャップの均一性も改善されるために光電特性の均一
性が一段と向上することがわかる。また、素子ごとに変
換効率を平均し、実施素子の平均変換に対する相対値で
表すと、表5に示す通りに、実施素子の変換効率が一番
高くなっている。
【0020】
【表5】 [実施例3]実施例3として、電極への供給電力周波数
をMW帯とし、その他の条件は全て実施例1と同じにし
て同様の手順でpin型光起電力素子を作成した(実施
素子3)。i型半導体層の形成条件は、原料ガスとし
て、SiH4を250sccm、GeH4を250sc
m、H2を2000sccm供給し、電極にはそれぞれ
別電源から2.45GHz、1.5kwの電力を投入
し、また、13.56MHzRFを500w重畳印加し
た。圧力は、20mtorr、基体温度は350℃とし
た。比較例としても、実施例1の場合の比較例と同様に
してアモルファスシリコンゲルマニウム光起電力素子を
作成した(図6の放電炉の組み込みにより作成した素子
を比較素子3−1、図9の放電炉の組み込みにより作成
した素子を比較素子3−2とする)。そして、得られた
光起電力素子の光電特性を実施例1の場合と同様の手順
で評価した。表6は、得られた光起電力素子の特性の均
一性(帯状基体幅方向)を実施素子3と比較素子3とで
比較した結果である。
【0021】
【表6】 光起電力素子の光電特性の均一性が向上することがわか
るとともに、電力周波数の広い範囲に本発明が適用でき
ることがわかる。また、素子ごとに変換効率を平均し、
実施素子の平均変換に対する相対値で表すと、表7に示
す通りに、実施素子の変換効率が一番高くなっている。
【0022】
【表7】 [実施例4]次に、実施例4として、i型層形成チャン
バーの放電炉を図2装置例2を採用して、i型層を2元
系のアモルファスシリコンゲルマニウムにし、その他の
条件は全て実施例1と同じにして同様の手順でpin型
光起電力素子を作成した(実施素子4)。放電炉の大き
さは、帯状基体の移動方向では装置例1の2倍である。
i型半導体層の形成条件は、原料ガスとして、SiH4
を500sccm、GeH4を500sccm、H2を4
000sccm供給し、電極にはそれぞれ別電源から1
00MHz、700wの電力を投入し、また、基板に対
してプラスの100vのDC電圧を重畳印加した。圧力
は、20mtorr、基体温度は350℃とした。比較
例として、図10の放電炉を採用して実施例と同様にし
てアモルファスシリコンゲルマニウム光起電力素子を作
成した(図10の放電炉の組み込みにより作成した素子
を比較素子4−1とする)。比較例の放電炉では、電極
54〜59は帯状基体23の幅方向(短尺方向)の一方
から複数本(54、55、56)連続して導入され、次
に反対方向から同じ本数(57、58、59)が導入配
置される構成になっている。そして、得られた光起電力
素子の光電特性を実施例1の場合と同様の手順で評価し
た。表8は、得られた光起電力素子の特性の均一性(帯
状基体幅方向)を実施素子4と比較素子4とで比較した
結果である。ここでは、比較例としてさらに実施例2を
比較例4−2として並記した。
【0023】
【表8】 多数の電極を帯状部材の移動方向に交互に配置しても、
1組の電極の交互配置の場合と同様に、帯状基体上に形
成された光起電力素子の帯状基体幅方向(短尺方向)の
膜厚や光電特性の均一化に有効である。しかし、電極は
帯状基体の幅方向の一方から複数本連続して導入され、
次に反対方向から同じ本数が導入配置される構成では、
膜厚の均一化に対しては、同様に有効であるが、光電特
性の均一化に対しては、有効ではない。また、素子ごと
に変換効率を平均し、実施素子の平均変換に対する相対
値で表すと、表9に示す通りに、実施素子の変換効率
は、1組の電極の交互配置の場合と同様に、高い。
【0024】
【表9】 [実施例5]実施例5として、i型層形成チャンバーの
放電炉を図3装置例3を採用して、その他の条件は全て
実施例1と同じにして同様の手順でpin型光起電力素
子を作成した(実施素子5)。i型半導体層の形成条件
は、各放電炉に原料ガスとして、SiH4を250sc
cm、H2を2000sccm供給し、電極にはそれぞ
れ別電源から100MHz、500wの電力を投入し、
また、基板に対してプラスの100vのDC電圧を重畳
印加した。圧力は、20mtorr、基体温度は320
℃とした。比較例としては、実施例1の実施素子1を取
り上げ比較素子5とした。そして、得られた光起電力素
子の光電特性を実施例1の場合と同様の手順で評価し
た。表10は、得られた光起電力素子の特性の均一性
(帯状基体幅方向)を実施素子5と比較素子5とで比較
した結果である。
【0025】
【表10】 放電炉は複数に分離していても、帯状基体の移動方向に
電極を交互に配置することで光起電力特性の均一性が向
上することがわかる。また、素子ごとに変換効率を平均
し、実施素子の平均変換に対する相対値で表すと、表1
1に示す通りに、実施素子の変換効率は、良好である。
【0026】
【表11】 [実施例6]実施例6として、pin型Si/SiGe
/SiGe(トップ/ミドル/ボトム)トリプルセル構
成の光起電力素子を、トップ、ミドル、ボトムi型層形
成チャンバーの放電炉として図1装置例1を採用し、そ
の他の条件は全て実施例1と同じにして、同様の手順で
作成した(実施素子6)。
【0027】ボトムセルi型半導体層の形成条件は、原
料ガスとして、SiH4を220sccm、GeH4を2
80sccm、H2を2000sccm供給し、電極に
はそれぞれ別電源から100MHz、500wの電力を
投入し、また、基板に対してプラスの100vのDC電
圧を重畳印加した。圧力は、20mtorr、基体温度
は320℃とした。ミドルセルi型半導体層の形成条件
は、原料ガスとして、SiH4を300sccm、Ge
4を200sccm、H2を2000sccm供給し、
電極にはそれぞれ別電源から100MHz、500wの
電力を投入し、また、基板に対してプラスの100vの
DC電圧を重畳印加した。圧力は、20mtorr、基
体温度は320℃とした。トップセルi型半導体層の形
成条件は、原料ガスとして、SiH4を500scc
m、H2を2000sccm供給し、電極にはそれぞれ
別電源から100MHz、500wの電力を投入し、ま
た、基板に対してプラスの100vのDC電圧を重畳印
加した。圧力は、20mtorr、基体温度は250℃
とした。各セルのn型層、p型層の作成条件は実施例1
と共通にした。比較のためにi型半導体層形成チャンバ
ーに図6、及び図9に示す放電炉を組み込んで実施例1
の手順と同様にしてpin型Si/SiGe/SiGe
(トップ/ミドル/ボトム)トリプルセル構成の光起電
力素子を作成した(図6の放電炉の組み込みにより作成
した素子を比較素子6−1、図9の放電炉の組み込みに
より作成した素子を比較素子6−2とする)。電極は、
ボトム、ミドル、トップとも基体に対して同じ側(幅方
向)から放電空間に導入することとした。比較素子6−
1では、ボトムセルi型半導体層の形成条件は、原料ガ
スとして、SiH4を220sccm、GeH4を280
sccm、H2を2000sccm供給し、電極には電
源から100MHz、1000wの電力を投入し、ま
た、基板に対してプラスの100vのDC電圧を重畳印
加した。圧力は、20mtorr、基体温度は320℃
とした。ミドルセルi型半導体層の形成条件は、原料ガ
スとして、SiH4を300sccm、GeH4を200
sccm、H2を2000sccm供給し、電極にはそ
れぞれ別電源から100MHz、1000wの電力を投
入し、また、基板に対してプラスの100vのDC電圧
を重畳印加した。圧力は、20mtorr、基体温度は
320℃とした。トップセルi型半導体層の形成条件
は、原料ガスとして、SiH4を500sccm、H2
2000sccm供給し、電極にはそれぞれ別電源から
100MHz、500wの電力を投入し、また、基板に
対してプラスの100vのDC電圧を重畳印加した。圧
力は、20mtorr、基体温度は250℃とした。比
較素子6−2では、i型半導体層の形成条件は、実施例
6と同じとした。そして、得られた光起電力素子の光電
特性を実施例1の場合と同様の手順で評価した。表12
は、得られた光起電力素子の特性の均一性(帯状基体幅
方向)を実施素子6と比較素子6とで比較した結果であ
る。
【0028】
【表12】 本発明を採用することで、トリプルセル型光起電力素子
においては、シングルセル型光起電力素子の場合以上に
基体幅方向の光電特性分布が改善されることがわかる。
また、素子ごとに変換効率を平均し、その値を実施素子
の平均変換効率に対する相対値で表すと、表13に示す
通りに、実施素子の変換効率は、向上していた。
【0029】
【表13】
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
移動する長尺の帯状部材による基体上にプラズマCVD
法によって堆積膜を形成する方法または装置において、
電極を、該帯状部材の移動方向に平行な対向する堆積膜
形成炉壁から交互に同一本数ずつ複数個、前記一つまた
は複数の堆積膜形成炉の放電空間に導入し、前記基体の
移動方向の同一平面内に平行に配置した構成とし、該電
極に電力を供給してグロー放電を生起・維持すること
で、電極形状や、周波数に依存する放電の分布、不均一
さを緩和し、より均一な放電を可能にするとともに、基
体表面に形成される堆積膜の諸特性の均一性、特に基体
の移動方向と直角方向(幅方向、短尺方向)の均一性を
改善し、より高性能の積層型素子、特に、高効率の光起
電力素子を高収率で作成することができる。また、本発
明によると、より大面積で均一なプラズマの形成が可能
となり、高い量産性の堆積膜形成方法および堆積膜形成
装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の電極配置である。
【図2】本発明の装置の別の電極配置である。
【図3】本発明の装置のさらに別の電極配置である。
【図4】典型的なロール・ツー・ロール方式連続成膜装
置である。
【図5】ロール・ツー・ロール方式の放電炉である。
【図6】電極配置の従来例である。
【図7】図6の電極配置での膜厚分布である。
【図8】図6の電極配置での別の膜厚分布である。
【図9】電極配置の比較例である。
【図10】電極配置の比較例である。
【図11】電極配置の比較例である。
【図12】電極配置の比較例である。
【図13】電極配置の比較例である。
【符号の説明】
1、21、35、36、37、38、201:堆積膜形
成炉 2、22、39、40、41、42、111、112、
113、202:放電空間 3、23、47、110、206:基体 4、5、26、27、28、29、30、31、43、
44、45、46、204、51、52、53、54、
55、56、57、58、59、60、61、62、6
3、64、65:電極(電力供給手段) 8、9、24、25、49:炉壁 100:ロール・ツー・ロール装置 101、102、103:成膜チャンバー 114、115:ボビン 203:ガス供給手段 205:排気手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 幸田 勇蔵 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 澤山 忠志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 矢島 孝博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 金井 正博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H068 DA23 DA71 EA24 EA30 4K030 AA06 AA17 BA09 BA29 BA30 BB04 CA17 FA03 GA14 JA16 JA18 JA20 KA08 KA15 KA20 KA30 KA46 5F045 AA08 AA09 AB01 AB03 AB04 AC01 AD06 AD07 AE17 AE21 AF10 BB01 BB08 CA13 DA52 DP22 DQ15 EH04 EH20

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺の帯状部材による基体を、放電空間を
    有する一つまたは複数の堆積膜形成炉へ連続的に移動さ
    せ、該放電空間に原料ガスを導入するとともに該放電空
    間の電極に電力を供給してグロー放電を生起・維持し、
    該基体上に堆積膜を形成するプラズマCVD法による堆
    積膜形成方法であって、 前記電極を、前記帯状部材の移動方向に平行な対向する
    堆積膜形成炉壁から交互に同一本数ずつ複数個、前記一
    つまたは複数の堆積膜形成炉の放電空間に導入し、前記
    基体の移動方向の同一平面内に平行に配置した電極で構
    成し、該電極に電力を供給してグロー放電を生起・維持
    することを特徴とする堆積膜形成方法。
  2. 【請求項2】前記電極は、複数のロッド状電極で形成さ
    れ、基体と等距離で同一平面内に互いに平行に等間隔で
    配置されることを特徴とする請求項1に記載の堆積膜形
    成方法。
  3. 【請求項3】前記電極が、同一形状、同一材質であるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の堆積膜
    形成方法。
  4. 【請求項4】前記電極において、電源から電極に至る電
    力供給路のインピーダンスがいずれの電極に対しても同
    一であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    か1項に記載の堆積膜形成方法。
  5. 【請求項5】前記電極には、同一周波数の同一電力が供
    給されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれ
    か1項に記載の堆積膜形成方法。
  6. 【請求項6】前記電極には、DC電圧または異なる周波
    数の電力が重畳されることを特徴とする請求項1〜請求
    項5のいずれか1項に記載の堆積膜形成方法。
  7. 【請求項7】放電空間を有する一つまたは複数の堆積膜
    形成炉と、堆積膜形成炉に対する原料ガス導入手段、排
    気手段、およびグロー放電を生起、維持する電力印加手
    段としての電極とを備え、長尺の帯状部材による基体を
    前記堆積膜形成炉へ連続的に移動させ、該放電空間にお
    けるグロー放電に曝して該基体上に堆積膜を形成するプ
    ラズマCVD法による堆積膜形成装置であって、 前記電極が、帯状部材の移動方向に平行な対向する堆積
    膜形成炉壁から交互に同一本数ずつ複数個、前記一つま
    たは複数の堆積膜形成炉の放電空間に導入し、前記基体
    の移動方向の同一平面内に平行に配置してなる電極で構
    成されていることを特徴とする堆積膜形成装置。
  8. 【請求項8】放電空間を有する一つまたは複数の堆積膜
    形成炉と、堆積膜形成炉に対する原料ガス導入手段、排
    気手段、およびグロー放電を生起、維持する電力印加手
    段としての電極とを備え、長尺の帯状部材による基体を
    前記堆積膜形成炉へ連続的に移動させ、該放電空間にお
    けるグロー放電に曝して該基体上に堆積膜を形成するプ
    ラズマCVD法による堆積膜形成装置であって、 前記電極が、基体の移動する方向に定在波の腹、節が交
    互に同数、一直線上に並ぶように、放電空間内に複数配
    置してなる電極で構成されていることを特徴とする堆積
    膜形成装置。
  9. 【請求項9】前記電極が、複数のロッド状電極で形成さ
    れ、基体と等距離で同一平面内に互いに平行に等間隔で
    配置されていることを特徴とする請求項7または請求項
    8に記載の堆積膜形成装置。
  10. 【請求項10】前記電極が、同一形状、同一材質である
    ことを特徴とする請求項7〜請求項9のいずれか1項に
    記載の堆積膜形成装置。
  11. 【請求項11】前記電極において、電源から電極に至る
    電力供給路のインピーダンスがいずれの電極に対しても
    同一であることを特徴とする請求項7〜請求項10のい
    ずれか1項に記載の堆積膜形成装置。
  12. 【請求項12】前記電極には、同一周波数の同一電力が
    供給されることを特徴とする請求項7〜請求項11のい
    ずれか1項に記載の堆積膜形成装置。
  13. 【請求項13】前記電極には、DC電圧または異なる周
    波数の電力が重畳されることを特徴とする請求項7〜請
    求項12のいずれか1項に記載の堆積膜形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003086581A (ja) * 2001-09-14 2003-03-20 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 大面積プラズマ生成用アンテナ
JP2005228738A (ja) * 2004-01-13 2005-08-25 Serubakku:Kk 誘導結合プラズマ処理装置

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