JP3683999B2 - 非単結晶半導体薄膜の形成方法および形成装置 - Google Patents

非単結晶半導体薄膜の形成方法および形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、非単結晶半導体薄膜の形成方法および形成装置に係る。より詳細には、連続して移動する帯状部材上に、大面積にわたって、高品質で優れた均一性を有し、再現性が高く欠陥の少ない、非単結晶半導体薄膜を形成する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、基板上に、光起電力素子等に用いる半導体堆積膜を連続的に形成する方法としては、各種半導体層を形成するための独立した成膜室を設け、これらの各成膜室はゲートバルブを介したロードロック方式にて連結され、基板を各成膜室へ順次移動して各種半導体層を形成する方法が知られている。この方法によれば、長尺の帯状部材を基板として、複数のグロー放電領域において必要とされる導電型の半導体層を堆積形成しつつ、基板をその長手方向に連続的に搬送することによって、半導体接合を有する素子を連続形成することができる。
【0003】
しかし、数百メートルにもおよぶ帯状基板の上に半導体層を形成するには数時間におよぶ成膜時間を要し、均一で再現性が良い放電状態を維持制御し半導体層を形成する必要がある。長尺の帯状部基板の始端から終端までの全体にわたって、さらに高品位で均一な半導体堆積膜を、連続的にかつ収率良く形成する方法が望まれている。
【0004】
また、光起電力素子のi型半導体層については、例えばアモルファスシリコン等の薄膜半導体を用いる場合、主原料ガスであるSiH4(シラン)等をH2(水素)等と混合してグロー放電分解することによりi型半導体膜が形成でき、とりわけ、i型半導体層の膜質の善し悪しが光起電力素子の特性を大きく左右することは周知のことである。従来は、良質なi型半導体層を得るため、低い堆積速度で形成することが一般的であった。一方、光起電力素子を低コストで大量に実現するためには、形成装置のスループットを向上させることが要求されている。スループットを大きくするための一つの方法として、半導体層、特にi型半導体層の堆積速度を大きくすれば良いことは明らかである。
【0005】
しかし、一般に従来の技術では、堆積速度を大きくしていくに従って、i型半導体層の膜質は著しく低下してしまうことが問題として知られており、これを解決するための手段を提供することが望まれている。
【0006】
さらに、従来技術の典型的な放電容器内構造では、基板を含む接地されたアノード電極全体の面積は、電力印加電極であるカソード電極の面積に比べて非常に大きい場合が多い。このようなカソード電極では、投入される高周波電力のほとんどはカソード電極近傍で消費されてしまう。その結果、カソード電極近傍というある限られた部分のみにおいて材料ガスの励起、分解反応が活発となり、薄膜形成レートは高周波電力投入側すなわちカソード電極近傍でのみ大きくなってしまい、たとえ高周波電力を大きく投入していったとしても、アノード電極である基板側への高周波電力は十分に大きく投入されることはなく、所望のとおりの高い堆積速度でもって基板上へi型半導体薄膜を形成することが困難であった。ましてや特性的に良質なi型半導体薄膜を得るといったことを両立させることは誠に困難なことであった。さらに、材料ガスが本来堆積させたい帯状部材等の基板上へというよりもカソード電極近傍にてより多く消費されるということは、材料コストという観点からも非常に不利な点であった。
【0007】
またさらに、従来技術の典型的な放電容器内構造、すなわち基板を含む接地されたアノード電極全体の面積がカソード電極の面積に比べて非常に大きな構造の放電容器において、直流(DC)電源等を用いてカソード電極へ正の電位(バイアス)を印加する手法も行われてはいるが、このような系では直流電源という2次的な手段を用いている結果、プラズマ放電に直流電流が流れてしまう系である。その結果、直流電圧バイアスを大きくしていくとスパーク等の異常放電が起こってしまい、これを抑制し安定な放電を維持することが非常に困難であった。したがって、プラズマ放電に直流電圧を印加することの効果が有効かどうか不鮮明であった。これは、直流電圧と直流電流とを分離できていない系であることに起因する。すなわち、プラズマ放電に対して効果的に直流電圧だけを印加する手段が望まれていた。
【0008】
したがって、空間的にも時間的にも均一でかつ再現性よく良質なi型半導体層を得るためには、長時間にわたって、なお一層の放電安定性と、再現性と、均一性とを向上させた形成装置が要求される。さらに、装置のスループットを向上させコストダウンを図る場合や、材料ガスの利用効率を向上させる場合には、半導体薄膜の品質を維持したまま堆積速度を大きくできる装置が要求される。積層型の光起電力素子の形成においては、より再現性と均一性が良い、より高品位なi型半導体層を連続的に作製できる形成装置が要求される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来の光起電力素子の作製装置における諸問題を克服して、連続して移動する帯状部材上に、大面積にわたって、高い光電変換効率を有し、高品質で優れた均一性を有し、より再現性高く欠陥の少ない光起電力素子を大量に作製するための、非単結晶半導体薄膜の形成方法および形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の非単結晶半導体薄膜の形成方法は、帯状部材を移動させながら、反応容器の放電空間内に材料ガスを導入し、さらに高周波電力を印加して前記材料ガスをプラズマ放電によって分解し、前記帯状部材の上にi型半導体層を作製する非単結晶半導体薄膜の形成方法において、前記i型半導体層は、所定の膜厚からなるi型半導体膜を堆積し、その後前記i型半導体膜の表面に対してH2プラズマ処理を施す、という工程を1回以上繰り返すことにより作製され、かつ、前記H2プラズマ処理は、前記プラズマ放電の空間におけるカソード電極の表面積が、前記プラズマ放電の空間における前記帯状部材及びアノード電極の表面積の和よりも大きく、グロー放電生起時における前記カソード電極の電位(以下、自己バイアスと呼ぶ)が、前記帯状部材及び前記アノード電極に対して+5V以上の正電位を生起維持し得る条件下にて行われる、
ことを特徴とする。
【0011】
本発明の非単結晶半導体薄膜の形成装置は、帯状部材を移動させながら、反応容器の放電空間内に材料ガスを導入し、さらに高周波電力を印加して前記材料ガスをプラズマ放電によって分解し、前記帯状部材の上にi型半導体層を作製する非単結晶半導体薄膜の形成装置において、
所定の膜厚からなるi型半導体膜を堆積し、その後前記i型半導体膜の表面に対してH2プラズマ処理を施す、という工程を1回以上繰り返すことにより、前記i型半導体層を作製することが可能な構造を有し、
前記H2プラズマ処理を行うために、前記プラズマ放電の空間におけるカソード電極の表面積が、前記プラズマ放電の空間における前記帯状部材及びアノード電極の表面積の和よりも大きく、グロー放電生起時における前記カソード電極の電位(以下、自己バイアスと呼ぶ)が、前記帯状部材及び前記アノード電極に対して+5V以上の正電位を生起維持し得る構造を有し、
前記カソード電極の一部を構成するしきり状電極の形状は、フィン状もしくはブロック状であり、
前記しきり状電極は、前記帯状部材の搬送方向に平行にもしくは垂直に複数設置され、各々の前記しきり状電極の間隔が、隣り合う前記しきり状電極の間隙において放電が生起維持できる間隔であり、
前記材料ガスを、複数設置された前記しきり状電極と帯状部材との間の隙間、前記しきり状電極間の隙間、又は/及び前記しきり状電極に設けたガス穴、を通して、複数設置された前記しきり状電極を順次横切るように流す、
ことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、上述した従来技術における諸問題を解決し、前記本発明の目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、完成に至ったものである。
【0013】
本発明に係る非単結晶半導体薄膜の形成方法および形成装置は、カソード電極近傍というある限られた部分のみにおいて材料ガスの励起反応および分解反応が促進されることなく、放電空間全体、どちらかといえば帯状部材を含むアノード電極側において材料ガスの励起反応および分解反応が促進される。その結果、比較的高い堆積速度で、帯状部材上へ効率よく、非単結晶半導体薄膜を堆積させることができる。すなわち、カソードへ投入される高周波電力量を適宜調整し、投入される高周波電力をより有効に利用して放電空間内に導入される材料ガスを効率的に励起活性化または分解するため、高品位な非単結晶半導体薄膜を帯状部材上へ、均一に再現性よく比較的高い堆積速度で形成することが可能となる。
【0014】
本発明に係る非単結晶半導体薄膜の形成方法では、比較的高い堆積速度である一定膜厚のi型層を形成した後、カソード電極に正の自己電位(セルフバイアス)を生起維持させた状態で、H2プラズマ処理を施すことによって、下地i型層の膜質を改善することができる。次に、膜質が改善された下地i型層の上に、ある一定膜厚のi型層を形成した後、再度H2プラズマ処理を施す工程を行う。この操作を所望の膜厚になるまで繰り返すことにより、より一層i型層の膜質が改善できる。この形成方法において、1回当たりのH2プラズマ処理直前に形成するi型層の膜厚は、20nm以上100nm以下が望ましい。何故ならば、20nm以下の極薄膜の場合は、i型層自体が必ずしも均一ではないことから、後工程のH2プラズマ処理によってエッチング除去されやすい。一方、100nm以上の膜厚になると、その厚さゆえに後工程であるところのH2プラズマ処理効果が充分発揮されないからである。従って、例えばi型層の所望の全膜厚が200nmの場合は、上記操作を2回以上繰り返せば良い。
【0015】
また本発明は、前記H2プラズマ処理を、前記i型半導体膜の堆積中の表面に対して施すことを特徴とする。すなわち、i型層の形成後に行うH2プラズマ処理を、i型層の形成時においても同様に施すことにより、さらに高品質なi型層を得ることが可能となる。
【0016】
本発明の形成装置を構成するカソード電極の材料としては、ステンレスおよびその合金、アルミニウムおよびその合金等が好適に用いられるが、導電性の材質であれば特にこれらに限定されない。また、アノード電極の材料としては、カソード電極と同様のものが用いられる。
【0017】
本発明の形成装置は、帯状部材を長手方向に連続的に移動させながら、各薄膜を形成する成膜空間を順次通過させ、光起電力素子を連続的に作製する装置において、さらには複数の光起電力素子の成膜空間を順次通過させ、積層型光起電力素子を連続的に作製する装置において、放電空間に設置された高周波印加カソード電極の放電に接する表面積が、帯状部材を含む接地された電極全体(アノード電極)の放電空間に接する表面積よりも大きくすることで、グロー放電空間内に設置されたカソード電極の自己電位(セルフバイアス)が、前記帯状部材を含む接地(アノード)電極に対して正電位を生起維持し得る構造を有し、なおかつ、フィン状もしくはブロック状の形状をした前記しきり状電極は前記帯状部材の搬送方向に平行にもしくは垂直に複数設置され、前記しきり状電極各々の間隔は隣り合う前記しきり状電極の間における放電が生起維持するに充分な間隔を有するカソード構造をもつ装置である。
【0018】
また、前記しきり状電極と前記帯状部材との間の距離は5cm以下で、しかも互いに物理的に接触しないことを特徴とする。
【0019】
さらに、前記しきり状電極は、前記帯状部材の搬送方向に平行にもしくは垂直に複数設置され、各々の前記しきり状電極の間隔が、隣り合う前記しきり状電極の間隙において放電が生起維持できる間隔であり、かつ、隣り合う前記しきり状電極の間隔が、2cm以上10cm以下であることから、カソード電極には比較的大きな正電位のセルフバイアスを生起維持することも可能である。この作用は、別途設けた直流(DC)電源等を用いたバイアス印加方法等とは異なり、スパーク等による異常放電の発生を抑制することができる。その結果、放電を安定して生起維持することが可能となる。
【0020】
また、正の自己バイアスが生起されたカソード電極の一部、すなわちしきり状電極の先端部が、前記帯状部材に対して比較的近接していることから、生起された比較的大きな正電位を前記帯状部材の堆積膜に対して、放電空間を介して効率良く安定してバイアス印加することが可能となる。このバイアス印加の方法は、従来の典型的な装置、すなわち、カソード電極面積がアノード(接地)電極面積に対して小さな平行平板型のカソード電極構造を有する装置において、例えば単にカソード/基板間距離を短くする方法や直流電源を併用して直流電圧をカソードへ印加する方法等とは明らかに異なる系の直流バイアス印加手段である。
【0021】
また、本発明の形成装置では、上述したH2プラズマ処理において、カソード電極が正電位に生起維持されることにより、プラズマがより帯状部材側へ局在することになり、材料ガスの利用効率が向上し、膜の堆積速度も向上する。
【0022】
この作用は、以下に示す従来の一般的な平行平板型のカソード電極における2つの問題点を解消した結果によって得られた。
【0023】
(イ)従来は、カソード電極側でシース幅が比較的小さいため、プラズマはカソード電極よりに局在した。その結果、カソード電極に印加した高周波電力はカソード電極近傍にて材料ガスの分解に消費されてしまい、堆積速度を大きくしようと高周波電力を大きくしても、本来堆積させたい帯状部材等の基板側へ対してよりもカソード自体の方へ膜がたくさん堆積されていた。
【0024】
(ロ)従来法では、堆積速度を大きくした場合、膜中の水素含有量が増加したり膜中にポリマーライクな領域が増加したりするため、得られる堆積膜の特性は顕著に悪化する傾向があった。
【0025】
したがって、本発明の形成装置によれば、電力が印加されるカソード電極が正電位に維持され、帯状部材の堆積膜は正電荷をもつイオンが照射される方向にバイアス印加(セルフバイアス)されるため、そのイオンボンバートメントによって堆積膜表面に効果的にエネルギーを与えることができる。その結果、比較的高い堆積速度においても膜の構造緩和が促進され、膜の良質化、緻密化が効果的かつ容易に行うことができる。特に、H2プラズマ処理時においては、イオンボンバートメントが効果的に下地i型層へ施される結果、i型層の良質化を図ることが可能になる。また、本発明の装置において、良質なi型半導体層を比較的高い堆積速度で均一性よくかつ再現性よく実現するためには、i型半導体層をH2プラズマ処理する際のカソード電極のセルフバイアスは、堆積後あるいは堆積中の如何に拘わらず、+5V以上が好適である。
【0026】
また、本発明の形成装置を用いることにより、数百メートルにもおよぶ帯状部材に半導体層を形成するといった長時間におよぶ成膜時間全体にわたって、均一で再現性が良い放電状態を維持制御し半導体層を形成することが可能となり、長尺の帯状部材の始端から終端までの全体にわたって、高品位で均一な半導体堆積膜を連続的にかつ収率良く形成可能となる。
【0027】
さらに、本発明の装置を用いることは、光起電力素子の非単結晶i型半導体層を形成する場合、材料ガスの利用効率を著しく向上させることができ、堆積膜の堆積速度を比較的大きくした状態においても、均一で非常に高品位なi型半導体堆積膜を得ることが可能になる。
【0028】
またさらに、本発明の装置を用いることは、i型半導体層を形成する場合に、高品位な該薄膜層を比較的高い堆積速度で実現することが可能となり、装置のスループットを大幅に向上させることが可能となる。
【0029】
以下では、本発明に係る半導体薄膜及び光起電力素子の作製装置に関して説明する。
【0030】
図1は、本発明の放電容器内の特徴を示した模式的断面図である。図2(a)に示したカソード電極例と同様の構造をもつカソード電極1002が、接地(アノード)電極1004上に不図示の絶縁ガイシによって電気的に絶縁されて設置されている。また、該カソード電極上には、導電性帯状部材1000が不図示の複数のマグネットローラで支えられ、下に位置するカソード電極および上に位置するランプヒーター1005に物理的に接することなく矢印で示される方向へ移動するような構造である。材料ガスはガス導入管1007から導入され、帯状部材とカソード電極の間を通り排気口1006から不図示の真空ポンプによって排気される。カソード電極およびアノード電極材料としては、SUS316を用いた。カソード電極に不図示の高周波電源から高周波を印加し、生起されるグロー放電の放電領域は、カソード電極の一部であるところの複数設けられたしきり状電極1003どうしの隙間および帯状部材とカソード電極との間の空間であり、上部の該導電性帯状部材で閉じ込められた領域となる。なお、カソード電極全体の長さ(帯状部材搬送方向に平行方向)は、堆積させる膜の種類、材料ガスの流量、投入電力、帯状部材の搬送速度等の諸条件の違いによりその長さは異なってくるが、基本的にはその層の所望の膜厚が得られるような必要十分な長さを選定すればよい。
【0031】
このような構造の放電容器を用いた場合、帯状部材及びアノード電極の表面積の和に対するカソード電極の表面積の比率は、明らかに1よりも大きなものとなる。また、帯状部材1000とカソード電極の一部であるフィン状もしくはブロック状形状をしたしきり状電極1003との最近接距離(図中l1)は、5cm以下の範囲内とするのが効果的である。さらに、複数設置されたしきり状電極1003どうしの間隔は、放電が生起維持するに充分な間隔を有し、その適度な間隔(図中l2)が、3cm以上10cm以下の範囲内とするのが効果的である。
【0032】
一方、図3は、一般的な従来型カソード電極の模式図である。この図から明らかなように、放電空間に接するカソード電極2002の表面積は、同じく放電空間に接する導電性帯状部材2000を含む接地されたアノード電極2004全体の表面積に比べて小さい構造となる。すなわち、帯状部材及びアノード電極の表面積の和に対するカソード電極の表面積の比率は、明らかに1よりも小さなものとなる。
【0033】
本発明のカソード電極の形状は、上述した図2(a)に限定されるものではなく、例えば、図2(b)〜図2(f)に模式的に示したカソード電極形状であっても構わない。いずれの場合においても、カソード電極材料としては、SUS316を用いた。
【0034】
図2(b)は、帯状部材の搬送方向に対して直角方向にしきり状電極を複数設けた構造の一例であり、しきり状電極上には材料ガスが通過できるような複数の通気孔1010を設けた構造である。この通気孔は、材料ガスが通過できる大きさを有し、かつカソード電極としての機能を損なわない構造であればよく、例えば、図2(c)に示すような構造例であってもよい。
【0035】
図2(d)は、帯状部材の搬送方向に対して平行方向にしきり状電極を複数設けた構造の一例である。
【0036】
図2(e)は、帯状部材の搬送方向に対して直角方向に複数設けたしきり状電極の断面形状を非矩形型にした例である。しきり状電極の断面は矩形に限ったものである必要はなく、しかもこの例では直線的な辺で構成された非矩形型を示した例であるが、不図示ではあるが曲線的な辺で構成された形状であっても構わない。要はカソード電極の表面積がアノード電極の表面積よりも大きくなるような形状であれば良い。
【0037】
図2(f)は、図2(d)におけるしきり状電極を非矩形型にした例である。図2(e)の例と同様に、しきり状電極の断面は曲線的な辺で構成された非矩形型形状であっても構わない。
【0038】
図4は、本発明に係る、非単結晶半導体薄膜の形成装置の一例を示す模式的概念図であり、シングルセル型の光起電力素子を製造する装置を示している。
【0039】
図4は、i型層作製用の4つの真空容器100a、100b、100c、100dのうち、2つの真空容器100b、100dに、フィン付きのカソード電極103b、103dを設けた状態を示している。この真空容器100b及び100dにおいてH2プラズマ処理を行う。他の2つの真空容器100a、100cでは、従来型のカソード電極103a、103cを設置し、i型半導体層膜の形成を行う。
【0040】
【実施例】
以下では、本発明に係る非単結晶半導体薄膜の形成方法および形成装置を用い、光起電力素子を作製し、得られた光起電力素子の諸特性を評価した。しかし、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
【0041】
(実施例1)
本例では、図4に示すようなロール・ツー・ロール(Roll to Roll)方式を採用した連続プラズマCVD装置を用い、図6に示したシングルセル型の光起電力素子を作製した。
【0042】
また、i型層を作製する真空容器のうち、100bと100dには、図2(a)に示した形状のカソード電極構造を有する形成容器を用いた。その際、帯状部材とカソード電極の一部であるしきり状電極との最近接距離(図中l1)は2cm、複数設置されたしきり状電極どうしの間隔(図中l2)は6cmとし、導電性帯状部材及びアノード電極の表面積の和に対するカソード電極の表面積の比率を2.9倍とした。
【0043】
なお、他の2つのi型層形成容器100a、100c、n型層形成容器100nおよびp型層形成容器l00pのカソード電極には、図3に示した従来型のカソード電極を用いた。
【0044】
本例で用いた装置は、図4と同様に、帯状部材101の送り出し及び巻き取り用の真空容器151及び152を有し、この2つの真空容器の間に、第1の導電型層作製用真空容器100n、i型層作製用真空容器100a、100b、100c、100d、第2の導電型層作製用真空容器100pをガスゲートを介して接続した構成からなる。
【0045】
このような製造装置を用い、表1に示す作製条件で、下部電極上に、第1の導電型層、i型層および第2の導電型層を、以下に示すような作製手順により連続的に形成し、シングルセル型の光起電力素子(素子−実1と呼ぶ)を作製した。
【0046】
(1)まず、基板送り出し機構を有する真空容器151に、帯状部材101が巻きつけられたボビン153をセットした。帯状部材101としては、十分に脱脂、洗浄を行い、下部電極として、スパッタリング法により、銀薄膜を100nm、ZnO薄膜を1μm蒸着してあるSUS430BA製の帯状部材(幅120mm×長さ200m×厚さ0.13mm)を用いた。
【0047】
(2)帯状部材101をガスゲート、各非単結晶層作製用真空容器を介して、帯状部材巻き取り機構を有する真空容器152まで通し、たるみのない程度に張力調整を行った。
【0048】
(3)各真空容器151、101n、101a、101b、101c、101d、101p、152を不図示の真空ボンプで1×10-4Torr以下まで真空引きした。
【0049】
(4)各ガスゲートに、各ゲートガス導入管から、ゲートガスとしてH2を各々700sccm流し、ランプヒータ124n、124a、124b、124c、124d、124pにより、帯状部材101を、各々350℃、300℃、300℃、300℃、300℃、250℃に加熱した。
【0050】
(5)各ガス導入管から、表1に示した条件で所定のガスを導入した。
【0051】
(6)各真空容器内の圧力は、表1に示した圧力値となるように、各コンダクタンスバルブで調整した。
【0052】
(7)工程(6)に示した圧力調整の後、各カソード電極には表1に示した各RF電力を、それぞれ導入した。
【0053】
(8)帯状部材101を図中の矢印の方向に搬送させ、帯状部材上に、第1の導電型層、i型層および第2の導電型層を、順次作製した。
【0054】
(9)工程(8)で作製した第2の導電型層の上に、透明電極として、ITO(In23+SnO2)を真空蒸着にて80nm蒸着した後、さらに集電電極として、Alを真空蒸着にて2μm蒸着し、光起電力素子(素子−実1と呼ぶ)の作製を終えた。
【0055】
表1には、本例に係る光起電力素子の作製条件を示した。
【0056】
【表1】
Figure 0003683999
Figure 0003683999
【0057】
(比較例1)
本例では、i型層の形成後にH2プラズマ処理を行わなかった点が実施例1と異なる。
【0058】
光起電力素子の作製装置としては、図5に示すようなロール・ツー・ロール(Roll to Roll)方式を採用した連続プラズマCVD装置を用いた。図5の装置は、帯状部材201の送り出し及び巻き取り用の真空容器251及び252を有し、この2つの真空容器の間に、第1の導電型層作製用真空容器200n、i型層作製用真空容器200a、200b、第2の導電型層作製用真空容器200pをガスゲートを介して接続した構成からなる。
【0059】
n型層形成容器200n、i型層形成容器200a及び200b、p型層形成容器200p内のそれぞれのカソード電極203n、203a、203b、203pには、図3に示した従来型のカソード電極を用いた。その際、導電性帯状部材及びアノード電極の表面積の和に対するカソード電極の表面積の比率を0.6倍とした。但し、光起電力素子の作製条件は表2に示す作製条件とした。
【0060】
他の点は実施例1と同様として、シングルセル型の光起電力素子(素子−比1と呼ぶ)を作製した。
【0061】
【表2】
Figure 0003683999
【0062】
上述した実施例1および比較例1で作製した光起電力素子(素子−実1)および(素子−比1)に対して、変換効率、特性均一性および歩留の評価を行なった。
【0063】
電流電圧特性は、10mおきに5cm角の面積で切出し、AM−1.5(100mW/cm2)光照射下に設置し、光電変換効率を測定し、評価した。この測定結果を、表3に示した。表中に示した各値は、(素子−比1)の各特性を1.00として、(素子−実1)の値を示した。(素子−実1)は、(素子−比1)に比べて全体的に各特性が向上し、特にフィルファクターの向上が認められた。その結果、変換効率は1.05倍に向上した。
【0064】
【表3】
Figure 0003683999
【0065】
表3に示すように、比較例1の光起電力素子(素子−比1)に対して、実施例1の光起電力素子(素子−実1)は、変換効率において優れている。したがって、本発明の形成方法により作製した光起電力素子が、優れた特性を有することが分かった。
【0066】
特性均一性は、実施例1および比較例1で作製した帯状部材上の光起電力素子(素子−実1)および(素子−比1)を、10mおきに5cm角の面積で切出し、AM−1.5(100mW/cm2)光照射下に設置し、光電変換効率を測定して、その光電変換効率のバラツキを評価した。比較例1の光起電力素子(素子−比1)を基準にして、バラツキの大きさの逆数を求めた。その結果を。表4に示した。
【0067】
歩留は、実施例1および比較例1で作製した帯状部材上の光起電力素子(素子−実1)および(素子−比1)を、10mおきに5cm角の面積で切出し、その暗状態でのシャント抵抗を測定し、抵抗値が1×103Ω・cm2以上のものを良品としてカウントし、全数中の比率を百分率で表し、評価した。このようにして求めた実施例1(素子−実1)および比較例1(素子−比1)の光起電力素子の歩留を求めた結果を、表4に示した。
【0068】
【表4】
Figure 0003683999
【0069】
表4に示すように、比較例1の光起電力素子(素子−比1)に対して、実施例1の光起電力素子(素子−実1)は、特性均一性及び歩留のいずれにおいても優れており、本発明の作製方法により作製したシングルセル型の光起電力素子が、優れた特性を有することが判明した。
【0070】
(実施例2)
本例では、図4と図5に示すようなロール・ツー・ロール(Roll to Roll)方式を採用した連続プラズマCVD装置を連結して用い、図7に示したトリプルセル型の光起電力素子を作製した。
【0071】
まず、第1のセル層の形成容器としては、図5の装置、すなわち第1の導電型層作製用真空容器200n、i型層作製用真空容器200a、200b、第2の導電型層作製用真空容器200pをガスゲートを介して接続した装置を1セット用いた。
【0072】
次に、第1のセル層の形成容器に、これと同様のものをさらに1セット増設し直列に連結して、第2のセル層の形成容器とした。
【0073】
さらに、第2のセル層の形成容器に、図4に示すような装置を直列に連結して、第3のセル層の形成容器とした。ここで用いた図4に示すような装置とは、第3の導電型層作製用真空容器100n、第3のi型層作製用真空容器100a、100b、100c、100d、第3の導電型層作製用真空容器100pをガスゲートを介して接続した装置であり、これを1セット用いた。そして、これら3セットを直列に連結した後、最両端部に送り出し容器151および巻き取り容器152を配した構造の装置を用いて、図7のトリプルセル型の光起電力素子を製作した。
【0074】
また、i型層を作製する真空容器のうち、100bと100dには、図2(a)に示した形状のカソード電極構造を有する形成容器を用いた。その際、帯状部材とカソード電極の一部であるしきり状電極との最近接距離(図中l1)は2cm、複数設置されたしきり状電極どうしの間隔(図中l2)は6cmとし、導電性帯状部材及びアノード電極の表面積の和に対するカソード電極の表面積の比率を2.9倍とした。
【0075】
なお、他のi型層形成容器、n型層形成容器およびp型層形成容器のカソード電極には、図3に示した従来型のカソード電極を用いた。
【0076】
このような製造装置を用い、表5に示す作製条件で、下部電極上に、第1のセル(第1の導電型層、第1のi型層および第2の導電型層)、第2のセル(第1の導電型層、第2のi型層および第2の導電型層)、第3のセル(第1の導電型層、第3のi型層および第2の導電型層)を順次積み重ねて堆積し、実施例1と同様の作製手順により連続的に形成し、トリプルセル型の光起電力素子(素子−実2と呼ぶ)を作製した。
【0077】
表5には、本例に係る光起電力素子の作製条件を示した。
【0078】
【表5】
Figure 0003683999
Figure 0003683999
Figure 0003683999
【0079】
(比較例2)
本例では、第3のセル形成において、i型層の形成後にH2プラズマ処理を行わなかった点が実施例2と異なる。すなわち、第3のセル形成用の作製装置としては、図5に示した製造装置のうち、200n、200a、200b、200pの部分を用いた。
【0080】
このような製造装置を用い、表6に示す作製条件で、トリプルセル型の光起電力素子(素子‐比2と呼ぶ)を作製した。他の点は、実施例2と同様とした。
【0081】
表6には、本例に係る光起電力素子の作製条件を示した。
【0082】
【表6】
Figure 0003683999
Figure 0003683999
【0083】
上述した実施例2および比較例2で作製した光起電力素子(素子−実2)および(素子−比2)に対して、変換効率、特性均一性および歩留の評価を行なった。
【0084】
電流電圧特性は、10mおきに5cm角の面積で切出し、AM−1.5(100mW/cm2)光照射下に設置し、光電変換効率を測定し、評価した。この測定結果を表7に示した。表中に示した各値は、(素子−比2)の各特性を1.00として、(素子−実2)の値を示した。(素子−実2)は、(素子−比2)に比べて全体的に各特性が向上し、特にフィルファクターの向上が認められた。その結果、変換効率は1.05倍に向上した。
【0085】
【表7】
Figure 0003683999
【0086】
表7に示すように、比較例2の光起電力素子(素子−比2)に対して、実施例2の光起電力素子(素子−実2)は、変換効率において優れている。したがって、本発明の形成方法により作製した光起電力素子が、優れた特性を有することが分かった。
【0087】
特性均一性は、実施例2および比較例2で作製した帯状部材上の光起電力素子(素子−実2)および(素子−比2)を、10mおきに5cm角の面積で切出し、AM−1.5(100mW/cm2)光照射下に設置し、光電変換効率を測定して、その光電変換効率のバラツキを評価した。比較例2の光起電力素子(素子−比2)を基準にして、バラツキの大きさの逆数を求めた。その結果を表8に示した。
【0088】
歩留は、実施例2および比較例2で作製した帯状部材上の光起電力素子(素子−実2)および(素子−比2)を、10mおきに5cm角の面積で切出し、その暗状態でのシャント抵抗を測定し、抵抗値が1×103Ω・cm2以上のものを良品としてカウントし、全数中の比率を百分率で表し、評価した。このようにして求めた実施例2(素子−実2)および比較例2(素子−比2)の光起電力素子の歩留を求めた結果を表8に示した。
【0089】
【表8】
Figure 0003683999
【0090】
表8に示すように、比較例2の光起電力素子(素子−比2)に対して、実施例2の光起電力素子(素子−実2)は、特性均一性及び歩留のいずれにおいても優れており、本発明の作製方法により作製したトリプルセル型の光起電力素子が、優れた特性を有することが判明した。
【0091】
(実施例3)
本例では、図4に示すようなロール・ツー・ロール(Roll to Roll)方式を採用した連続プラズマCVD装置のうち、i型層を作製する全ての真空容器、すなわち100a、100b、100cおよび100dに、実施例1と同様の図2(a)に示した形状のカソード電極構造を有する形成容器を用い、図6に示したシングルセル型の光起電力素子を作製した点が実施例1と異なる。
【0092】
このような製造装置を用い、表9に示す作製条件で、シングルセル型の光起電力素子(素子−実3と呼ぶ)を作製した。他の点は、実施例1と同様とした。
【0093】
表9には、本例に係る光起電力素子の作製条件を示した。
【0094】
【表9】
Figure 0003683999
Figure 0003683999
【0095】
上述した実施例3および比較例1で作製した光起電力素子(素子−実3)および(素子−比1)に対して、変換効率、特性均一性および歩留の評価を行なった。
【0096】
電流電圧特性は、10mおきに5cm角の面積で切出し、AM−1.5(100mW/cm2)光照射下に設置し、光電変換効率を測定し、評価した。この測定結果を表10に示した。表中に示した各値は、(素子−比1)の各特性を1.00として(素子−実3)の値を示した。(素子−実3)は、(素子−比1)に比べて全体的に各特性が向上し、特にフィルファクターの向上が認められた。その結果、変換効率は1.06倍に向上した。
【0097】
【表10】
Figure 0003683999
【0098】
表10に示すように、比較例1の光起電力素子(素子−比1)に対して、実施例3の光起電力素子(素子−実3)は、変換効率において優れている。したがって、本発明の形成方法により作製した光起電力素子が、優れた特性を有することが分かった。
【0099】
特性均一性は、実施例3および比較例1で作製した帯状部材上の光起電力素子(素子−実3)および(素子−比1)を、10mおきに5cm角の面積で切出し、AM−1.5(100mW/cm2)光照射下に設置し、光電変換効率を測定して、その光電変換効率のバラツキを評価した。比較例1の光起電力素子(素子−比1)を基準にして、バラツキの大きさの逆数を求めた。その結果を表11に示した。
【0100】
歩留は、実施例3および比較例1で作製した帯状部材上の光起電力素子(素子−実3)および(素子−比1)を、10mおきに5cm角の面積で切出し、その暗状態でのシャント抵抗を測定し、抵抗値が1×103Ω・cm2以上のものを良品としてカウントし、全数中の比率を百分率で表し、評価した。このようにして求めた実施例3(素子−実3)および比較例1(素子−比1)の光起電力素子の歩留を求めた結果を表11に示した。
【0101】
【表11】
Figure 0003683999
【0102】
表11に示すように、比較例1の光起電力素子(素子−比1)に対して、実施例3の光起電力素子(素子−実3)は、特性均一性及び歩留のいずれにおいても優れており、本発明の作製方法により作製したシングルセル型の光起電力素子が、優れた特性を有することが判明した。
【0103】
(実施例4)
本例では、実施例1のH2プラズマ処理をする形成容器において、帯状部材とカソード電極の一部であるしきり状電極との最近接距離(図1中のl1)を変えた5種類の装置[l1(cm)=0.2、1、3、5、6]を作製し、図6に示したシングルセル型の光起電力素子を各々作製した点が実施例1と異なる。
【0104】
すなわち、実施例1のH2プラズマ処理をする形成容器とは、i型層を作製する真空容器のうち、100bと100dに用いた、図2(a)に示した形状のカソード電極構造を有する形成容器を意味する。
【0105】
その際、複数設置されたしきり状電極どうしの間隔(図1中のl2)は5cmに固定した。また、導電性帯状部材及びアノード電極の表面積の和に対するカソード電極の表面積の比率を概ね2.9倍とした。
【0106】
このような製造装置を用い、表1に示す作製条件で、シングルセル型の光起電力素子(素子−実41〜45と呼ぶ)を作製した。他の点は、実施例1と同様とした。
【0107】
本例で作製した光起電力素子(素子−実41〜45)に対して、変換効率、特性均一性および歩留の評価を行なった。比較例としては、従来法で作製した比較例1の光起電力素子(素子−比1)の結果を用いた。
【0108】
電流電圧特性は、10mおきに5cm角の面積で切出し、AM−1.5(100mW/cm2)光照射下に設置し、光電変換効率を測定し、評価した。この測定結果を表12に示した。表中に示した各値は、(素子−比1)の各特性を1.00として(素子−実41〜45)の値を示した。
【0109】
【表12】
Figure 0003683999
【0110】
表12に示すように、比較例1(素子−比1)の光起電力素子に対して、本例の光起電力素子のうち(素子−実41〜44)すなわちl1が5.0cm以下の場合、(素子−比1)に比べて全体的に各特性が向上している。特に(素子−実41、42)すなわちl1が1.0cm以下の場合には、変換効率が1.03〜1.04倍することが分かった。
【0111】
したがって、しきり状電極と帯状部材との最近接距離(l1)を5cm以下、望ましくは1cm以下とした装置を用いることで、優れた特性を有する光起電力素子が得られることが判明した。
【0112】
(実施例5)
本例では、実施例1のH2プラズマ処理をする形成容器において、複数設置されたしきり状電極どうしの間隔(図1中のl2)を変えた6種類の装置[l2(cm)=1、2、4、7、10、12]を作製し、図6に示したシングルセル型の光起電力素子を各々作製した点が実施例1と異なる。
【0113】
すなわち、実施例1のH2プラズマ処理をする形成容器とは、i型層を作製する真空容器のうち、100bと100dに用いた、図2(a)に示した形状のカソード電極構造を有する形成容器を意味する。
【0114】
その際、帯状部材とカソード電極の一部であるしきり状電極との最近接距離(図1中のl1)は1cmに固定した。また、導電性帯状部材及びアノード電極の表面積の和に対するカソード電極の表面積の比率を概ね2.9倍とした。
【0115】
このような製造装置を用い、表1に示す作製条件で、シングルセル型の光起電力素子(素子−実51〜56と呼ぶ)を作製した。他の点は、実施例1と同様とした。
【0116】
本例で作製した光起電力素子(素子−実51〜56)に対して、変換効率、特性均一性および歩留の評価を行なった。比較例としては、従来法で作製した比較例1の光起電力素子(素子−比1)の結果を用いた。
【0117】
電流電圧特性は、10mおきに5cm角の面積で切出し、AM−1.5(100mW/cm2)光照射下に設置し、光電変換効率を測定し、評価した。この測定結果を、表13に示した。表中に示した各値は、(素子−比1)の各特性を1.00として、(素子−実51〜56)の値を示した。
【0118】
【表13】
Figure 0003683999
【0119】
表13に示すように、比較例1(素子−比1)の光起電力素子に対して、本例の光起電力素子のうち(素子−実52〜55)すなわちl2が2cm以上10cm以下の場合、(素子−比1)に比べて、変換効率が特に向上することが分かった。
【0120】
したがって、複数設置されたしきり状電極どうしの間隔(図1中のl2)を2cm以上10cm以下とした装置を用いることで、優れた特性を有する光起電力素子が得られることが判明した。
【0121】
(実施例6)
本例では、図4に示すようなロール・ツー・ロール(Roll to Roll)方式を採用した連続プラズマCVD装置のうち、i型層の形成容器において、導入するSiH4ガスの流量および印加するRF電力を変えることにより、i型層の堆積速度を変化させて、図6に示したシングルセル型の光起電力素子を作製した。
【0122】
図4の装置のうち、i型層を作製する全ての真空容器、すなわち100a、100b、100cおよび100dに、実施例1と同様の図2(a)に示した形状のカソード電極構造を有する形成容器を用いた。その際、帯状部材とカソード電極の一部であるしきり状電極との最近接距離(図中l1)は2cm、複数設置されたしきり状電極どうしの間隔(図中l2)は6cmとし、導電性帯状部材及びアノード電極の表面積の和に対するカソード電極の表面積の比率を2.9倍とした。
【0123】
なお、n型層形成容器100nおよびp型層形成容器100pのカソード電極には、図3に示した従来型のカソード電極を用いた。
【0124】
このような製造装置を用い、表14に示す作製条件で、シングルセル型の光起電力素子(素子−実61〜64と呼ぶ)を作製した。他の点は、実施例1と同様とした。
【0125】
【表14】
Figure 0003683999
Figure 0003683999
【0126】
(比較例6)
本例では、i型層の形成後にH2プラズマ処理を行わなかった点が実施例6と異なる。すなわち、図5に示したようなロール・ツー・ロール(Roll to Roll)方式を採用した連続プラズマCVD法において、i型層形成容器100a、100b、n型層形成容器100nおよびp型層形成容器100pのカソード電極には、図3に示した従来型のカソード電極(この場合、導電性帯状部材及びアノード電極の表面積の和に対するカソード電極の表面積の比率は0.6倍とした)を用いた。なお、i型層の膜厚は、放電空問の開口長を調整することによって、実施例6および比較例6のいずれの条件下においても140nm一定とした。
【0127】
このような製造装置を用い、表15に示す作製条件で、シングルセル型の光起電力素子(素子−比61〜64と呼ぶ)を作製した。他の点は、実施例6と同様とした。
【0128】
表15には、本例に係る光起電力素子の作製条件を示した。
【0129】
【表15】
Figure 0003683999
【0130】
上述した実施例6と比較例6で作製した光起電力素子(素子−実61〜64)および(素子−比61〜64)に対して、変換効率の評価を行なった。
【0131】
電流電圧特性は、10m置きに5cm角の面積で切出し、AM−1.5(100mW/cm2)光照射下に設置し、光電変換効率を測定し、評価した。この測定結果を表16に示した。表中に示した各値は、(素子−比61)の各特性を1.00として(素子−実61〜64)および(素子−比62〜64)の値を示した。
【0132】
【表16】
Figure 0003683999
【0133】
表16から、本発明のカソード構造を用いた場合、放電時におけるカソード電極の自己バイアスは正電位となり、光起電力素子の特性(素子−実61〜64)は、(素子−比61)に比べ全体的に変換効率が向上している。特に、堆積速度を毎秒0.1nm以上に大きくした場合(素子−実62〜64)においても、特性の落ち込みを抑えることができた。一方、従来型のカソード電極構造を用いた場合(素子−比41〜44)は、堆積速度を大きくしていくと変換効率が落ち込むことが分かった。
【0134】
すなわち、比較例6(素子−比61〜64)の光起電力素子に対して、実施例6の光起電力素子(素子−実61〜64)は、変換効率において優れていることが分かった。
【0135】
したがって、本発明のカソード電極構造を有する装置を用い、H2プラズマ処理を行えば、堆積速度を大きくしていった場合においても、光起電力素子は優れた特性を有することが判明した。
【0136】
(実施例7)
本例では、i型層形成容器100a、100c内の放電空間における帯状部材側への開口長を変えることにより、H2プラズマ処理前に堆積するi型半導体膜の膜厚(すなわち、i型層のトータル膜厚)を変化させて、図6に示したシングルセル型の光起電力素子を作製した点が実施例6と異なる。
【0137】
但し、実施例6で変化させた因子(i型層の形成容器において、導入するSiH4ガスの流量および印加するRF電力)は一定の値に固定した。すなわち、i型層の堆積速度は固定した。
【0138】
なお、n型層形成容器100nおよびp型層形成容器100pのカソード電極には、図3に示した従来型のカソード電極を用いた。
【0139】
このような製造装置を用い、表17に示す作製条件で、シングルセル型の光起電力素子(素子−実71〜76と呼ぶ)を作製した。他の点は、実施例6と同様とした。
【0140】
【表17】
Figure 0003683999
Figure 0003683999
【0141】
本例で作製した光起電力素子(素子−実71〜76)に対して、変換効率の評価を行なった。
【0142】
電流電圧特性は、10mおきに5cm角の面積で切出し、AM−1.5(100mW/cm2)光照射下に設置し、光電変換効率を測定し、評価した。この測定結果を、表18に示した。表中に示した各値は、(素子−実71)の各特性を1.00として、(素子−実72〜76)の値を示した。
【0143】
【表18】
Figure 0003683999
【0144】
表18から、本発明のカソード構造およびH2プラズマ処理を行う場合、H2プラズマ処理前に堆積するi型半導体膜の膜厚(すなわち、i型層のトータル膜厚)が、20nm以上100nm以下の範囲(素子−実72〜75)において、変換効率が向上していることが分かった。
【0145】
したがって、H2プラズマ処理前に堆積するi型半導体膜の膜厚(すなわち、i型層のトータル膜厚)を、20nm以上100nm以下の範囲に限定することで、優れた特性を有する光起電力素子が得られることが判明した。
【0146】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、大面積にわたって、高品質で優れた均一性を有し、欠陥の少ない光起電力素子を、高いスループットで大量に再現良く生産することが可能な、非単結晶半導体薄膜の形成方法および形成装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカソード電極を用いた、非単結晶半導体薄膜の形成装置における放電空間の一例を示す概念的な模式図である。
【図2】本発明に係るカソード電極の一例を示した概念的な模式図である。
【図3】従来のカソード電極を用いた、非単結晶半導体薄膜の形成装置における放電空間の一例を示す概念的な模式図である。
【図4】本発明に係る非単結晶半導体薄膜の形成方法を用いた、形成装置の一例を示した概念的な模式図である。
【図5】従来例に係る非単結晶半導体薄膜の形成方法を用いた、形成装置の一例を示した概念的な模式図である。
【図6】本発明に係るシングルセル型の光起電力素子の概念的な断面図である。
【図7】本発明に係るトリプルセル型の光起電力素子の概念的な断面図である。
【符号の説明】
100n、100a、100b、100c、100d、100p 真空容器、
101 導電性帯状部材、
103n、103a、103c、103p カソード電極、
103b、103d しきり状電極付きカソード電極
104n、104a、104b、104c、104d、104p ガス導入管、
107n、107a、107b、107c、107d、107p 排気管、
124n、124a、124b、124c、124d、124p ランプヒーター、
131n、131、132、133、134、135、131p ガスゲート導入管、
141n、141、142、143、144、145、141p ガスゲート、
151、152 真空容器、
153、154 ボビン、
155、156 圧力計、
157、158 排気管、
159、160 コンダクタンスバルブ、
161、162 ステアリングローラ、
200n、200a、200b、200p 真空容器、
201 導電性帯状部材、
203n、203a、203b、203p カソード電極、
204n、204a、204b、204p ガス導入管、
207n、207a、207b、207p 排気管、
224n、224a、224b、224p ランプヒーター、
231n、231、232、233、231p ガスゲート導入管、
241n、241、242、243、241p ガスゲート、
251、252 真空容器、
253、254 ボビン、
255、256 圧力計、
257、258 排気管、
259、260 コンダクタンスバルブ、
261、262 ステアリングローラ、
1000 導電性帯状部材、
1001 真空容器、
1002 カソード電極、
1003 しきり状電極、
1004 接地(アノード)電極、
1005 ランプヒーター、
1006 排気口、
1007 ガス導入管、
1008 ガスゲート、
2000 導電性帯状部材、
2001 真空容器、
2002 カソード電極、
2004 接地(アノード)電極、
2005 ランプヒーター、
2006 排気口、
2007 ガス導入管、
2008 ガスゲート、
4001 SUS基板、
4002 Ag薄膜、
4003 ZnO薄膜、
4004 第1の導電型層、
4005 i型層、
4006 第2の導電型層、
4007 ITO、
4008 集電電極、
5001 SUS基板、
5002 Ag薄膜、
5003 ZnO薄膜、
5004 第1の導電型層、
5005 第1のi型層、
5006 第2の導電型層、
5007 第1の導電型層、
5008 第2のi型層、
5009 第2の導電型層、
5010 第1の導電型層、
5011 第3のi型層、
5012 第2の導電型層、
5013 ITO、
5014 集電電極。

Claims (8)

  1. 帯状部材を移動させながら、反応容器の放電空間内に材料ガスを導入し、さらに高周波電力を印加して前記材料ガスをプラズマ放電によって分解し、前記帯状部材の上にi型半導体層を作製する非単結晶半導体薄膜の形成方法において、
    前記i型半導体層は、所定の膜厚からなるi型半導体膜を堆積し、その後前記i型半導体膜の表面に対してH2プラズマ処理を施す、という工程を1回以上繰り返すことにより作製され、かつ、
    前記H2プラズマ処理は、
    前記プラズマ放電の空間におけるカソード電極の表面積が、前記プラズマ放電の空間における前記帯状部材及びアノード電極の表面積の和よりも大きく、
    グロー放電生起時における前記カソード電極の電位(以下、自己バイアスと呼ぶ)が、前記帯状部材及び前記アノード電極に対して+5V以上の正電位を生起維持し得る条件下にて行われる、
    ことを特徴とする非単結晶半導体薄膜の形成方法。
  2. 前記H2プラズマ処理を、前記i型半導体膜の堆積中の表面に対して施すことを特徴とする請求項1に記載の非単結晶半導体薄膜の形成方法。
  3. 前記H2プラズマ処理前に堆積する前記i型半導体膜の膜厚が、20nm以上100nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の非単結晶半導体薄膜の形成方法。
  4. 前記H2プラズマ処理前に堆積する前記i型半導体膜の堆積速度が、毎秒0.1nm以上であることを特徴とする請求項1に記載の非単結晶半導体薄膜の形成方法。
  5. 帯状部材を移動させながら、反応容器の放電空間内に材料ガスを導入し、さらに高周波電力を印加して前記材料ガスをプラズマ放電によって分解し、前記帯状部材の上にi型半導体層を作製する非単結晶半導体薄膜の形成装置において、
    1)所定の膜厚からなるi型半導体膜を堆積し、その後前記i型半導体膜の表面に対してH2プラズマ処理を施す、という工程を1回以上繰り返すことにより、前記i型半導体層を作製することが可能な構造を有し、
    2)前記H2プラズマ処理を行うために、前記プラズマ放電の空間におけるカソード電極の表面積が、前記プラズマ放電の空間における前記帯状部材及びアノード電極の表面積の和よりも大きく、グロー放電生起時における前記カソード電極の電位(以下、自己バイアスと呼ぶ)が、前記帯状部材及び前記アノード電極に対して+5V以上の正電位を生起維持し得る構造を有し、
    3)前記カソード電極の一部を構成するしきり状電極の形状は、フィン状もしくはブロック状であり、
    4)前記しきり状電極は、前記帯状部材の搬送方向に平行にもしくは垂直に複数設置され、各々の前記しきり状電極の間隔が、隣り合う前記しきり状電極の間隙において放電が生起維持できる間隔であり、
    5)前記材料ガスを、複数設置された前記しきり状電極と帯状部材との間の隙間、前記しきり状電極間の隙間、又は/及び、前記しきり状電極に設けたガス穴、を通して、複数設置された前記しきり状電極を順次横切るように流す、
    ことを特徴とする非単結晶半導体薄膜の形成装置。
  6. 前記H2プラズマ処理を、前記i型半導体膜の堆積中の表面に対して施すために、前記プラズマ放電の空間におけるカソード電極の表面積が、前記プラズマ放電の空間における前記帯状部材及びアノード電極の表面積の和よりも大きく、グロー放電生起時における前記カソード電極の電位(以下、自己バイアスと呼ぶ)が、前記帯状部材及び前記アノード電極に対して+5V以上の正電位を生起維持し得る構造を有することを特徴とする請求項5に記載の非単結晶半導体薄膜の形成装置。
  7. 前記しきり状電極と前記帯状部材との間の距離が5cm以下で、しかも互いに物理的に接触しないことを特徴とする請求項5に記載の非単結晶半導体薄膜の形成装置。
  8. 前記しきり状電極は、前記帯状部材の搬送方向に平行にもしくは垂直に複数設置され、各々の前記しきり状電極の間隔が、隣り合う前記しきり状電極の間隙において放電が生起維持できる間隔であり、かつ、隣り合う前記しきり状電極の間隔が、2cm以上10cm以下であることを特徴とする請求項5に記載の非単結晶半導体薄膜の形成装置。
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