JP2000355539A - 機能性結晶果糖複合剤の製造方法及び機能性結晶果糖複合剤 - Google Patents

機能性結晶果糖複合剤の製造方法及び機能性結晶果糖複合剤

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JP2000355539A
JP2000355539A JP11163430A JP16343099A JP2000355539A JP 2000355539 A JP2000355539 A JP 2000355539A JP 11163430 A JP11163430 A JP 11163430A JP 16343099 A JP16343099 A JP 16343099A JP 2000355539 A JP2000355539 A JP 2000355539A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無水結晶果糖を賦剤として水溶性ビタミン
類、生薬配糖体、二価鉄塩糖等を単味又は複合して含有
させた機能性結晶果糖複合剤の製造方法及び機能性結晶
果糖複合剤を提供する。 【解決手段】 果糖当量値FE100,濃度DS88〜
92,液温50〜80℃からなる液状果糖に結晶果糖を
加えて結晶晶出の果糖白下を作成しておき、この果糖白
下をニーダー式混和装置にて撹拌しながら水溶性ビタミ
ン類、ナイアシン、ビール酵母、葉酸、第二鉄塩糖、薬
用人参エキスの乳糖固形体又はマンニトール体から選ば
れる1種又は2種以上の主剤を添加、混合し、結晶果糖
を追加して果糖濃度DSを92〜95に調整した後、連
続乾燥及び製剤化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無水結晶果糖を賦
剤として水溶性ビタミン類、生薬配糖体、二価鉄塩糖等
を単味又は複合して含有させた機能性結晶果糖複合剤の
製造方法及び機能性結晶果糖複合剤に関する。
【0002】
【従来の技術】古来より医薬界で二種又はそれ以上の薬
品を混合する方法には室内法として主剤を不活性物質、
例えばタルクと混ぜ、乳棒などで粉砕磨砕し、強制的に
混ぜ合わせる方法が慣行とされていた。この方法では、
例えば真空にて密閉包装して薬剤の変質、劣化を防止し
ても、異なる比重の薬品のうち一方が沈降分離したりし
てしまうという欠点があった。また、乾式において主剤
を賦剤に一時混合し、数次の操作で主剤を規定の量にな
るまで希釈する方法も知られている。そして、これら従
来の方法にはタルクやデンプンが賦剤として用いられて
いた。
【0003】一方、果糖は、1/3世紀前に漸く結晶化
に成功したことでも窺えるように化学的に難しい性質を
もった単糖である。この果糖は、その潮解性大、溶解性
大、浸透性大、弱耐熱性などが他の糖にない特性を有
し、これらの特性が開発の阻害となった反面、生体内の
代謝、特に熱エネルギー発生源のクエン酸サイクルの基
礎物であることから絶対的に必要単糖であることが認識
され出したいきさつがあり、国の薬局方記載品である。
果糖の医薬としての特徴は、インシュリンホルモンの扶
助なく代謝系路の解糖が行われ、エネルギー化できるこ
とであり、そのためグルコースの利用できない糖尿病患
者も積極的に摂取可能である。また、肝中におけるグリ
コーゲン造成に効率高く、常人の活動生活に好影響を与
えることが証明されている。さらに、果糖は肝中におい
てアルコール解毒するNADを活性化するのに役立つ。
加えて経口的にもショ糖に比べ胃液の分泌を妨げること
が少なく、安全に用いられる。このことは、ショ糖が生
理、薬理上の効果が殆どない嗜好品であり、しかも糖尿
病患者などには少なくとも積極的に供することができな
いことに対する果糖の大きな利点である。このような果
糖があまり有効利用されなかった理由としては、果糖の
薬理性が充分に認知されず、単なる甘味物とされてきた
背景がある。
【0004】尚、多種の健康増進用のドリンク剤が市場
に氾濫している現状があるが、これらのドリンク剤はそ
の含有量の殆どが水分であって、実際の有効成分は数%
程度に過ぎないのである。また、服用しやすくするため
に、砂糖に類する甘味料等が添加されており、必ずしも
健康によい成分のみで構成されているものではなかっ
た。さらに、一回分の容量を一本ごとにガラス製の容器
に入れて製品化しているため、製品化工程やそれらを運
搬、管理する流通過程において膨大なコストがかかる。
仮に毎日このようなドリンク剤を服用する場合には、そ
の費用は年間膨大なものとなり、しかも服用後の容器は
産業廃棄物にもなる。したがって、例えばこれらのドリ
ンク剤の有効成分を飲みやすい散剤形態とすることがで
きれば、毎日高価なドリンク剤を飲む代わりに、スプー
ン一杯にも満たない少量の、安価な散剤を飲めばよいこ
ととなり、そのことにより得られる効果は極めて多大な
ものであることが見込まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
化学医薬的に強い活性を有する結晶果糖を賦剤として用
いて散剤、粒状、タブレットを得ることを目的とする
が、前述の従来法では短時間に充分に均一なものを得る
ことができなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、果糖当量値FE100,濃度DS88〜
92,液温50〜80℃からなる液状果糖に結晶果糖を
加えて結晶晶出の果糖白下を作成しておき、この果糖白
下をニーダー式混和装置にて撹拌しながら水溶性ビタミ
ン類、ナイアシン、ビール酵母、葉酸、第二鉄塩糖、薬
用人参エキスの乳糖固形体又はマンニトール体から選ば
れる1種又は2種以上の主剤を添加、混合し、結晶果糖
を追加して果糖濃度DSを92〜95に調整した後、連
続乾燥及び製剤化することを特徴とする機能性結晶果糖
複合剤の製造方法に関するものである。
【0007】また、本発明は、果糖当量値FE92〜9
6,濃度DS88〜92,液温50〜80℃からなる異
性化液糖に結晶果糖を加えて結晶晶出の果糖白下を作成
しておき、この果糖白下をニーダー式混和装置にて撹拌
しながら水溶性ビタミン類、ナイアシン、ビール酵母、
葉酸、第二鉄塩糖、薬用人参エキスの乳糖固形体又はマ
ンニトール体から選ばれる1種又は2種以上の主剤を添
加、混合し、調整し、遠心分離処理して液化糖体を除い
た後、連続乾燥及び製剤化することを特徴とする機能性
結晶果糖複合剤の製造方法に関するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】始めに、本発明に用いる果糖につ
いて説明する。果糖は18世紀、欧州において左旋性の
単糖が分離され、Levulose(左旋糖)と命名され、Fruc
tose,Fruit sugar ,果糖と呼称され、今日に至ってい
る。当時の文献では早くも心臓、糖尿病に応用された
が、量産化ができず、19世紀半まで放置されてきた。
自然界で広範囲にブドウ糖と共存して分布するが、中で
もハチ蜜の40%を占め、その有効性は有史前からわか
っていたが、その単離と出発原料がわからず放置された
経緯がある。果物の多くはこの単糖を含むことから果糖
と名付けられているが、19世紀半欧州医薬メーカーの
ロッシュ社などの開発でテンサイ糖分割の転化糖から果
糖分を結晶化することに成功し今日に至っている。さら
にまた、1/4世紀前から異性化液糖のクロマト法によ
り果糖の分離を行い、溶媒法又は水性法による結晶化が
普及したが、甘味料としての利用に過ぎず、砂糖分野の
数%を占めるにすぎない。果糖の物性は化学的に活性が
強く、潮鮮性大、溶解性大、浸透性大、弱耐熱性など他
の糖にない特性があり、甘味は砂糖1に対し1.5〜
1.7(冷時)、甘味質は最優秀であることの著名な性
質を有している。国の薬局方記載品である。この果糖
は、砂糖(ショ糖)と異なり、インシュリンホルモンの
扶助なく代謝系路の解糖が行われ、エネルギー化でき、
そのためグルコースの利用できない糖尿病患者も積極的
に摂取可能で、また、肝中におけるグリコーゲン造成に
効率高く、常人の活動生活に好影響を与え、さらに、肝
中においてアルコール解毒するNADを活性化するのに
役立つ。加えて経口的にもショ糖に比べ胃液の分泌を妨
げることが少ない。したがって、このような果糖を賦剤
として用いた散剤は、甘味があって極めて飲みやすく、
“良薬口に甘し”を実現でき、しかも糖尿病患者などに
も積極的に供することができるという優れた利点があ
る。その他、果糖の生体内機能についての報告によれ
ば、無酸素状肝臓における果糖から乳酸の生成がブドウ
糖の数十倍、酵素の漏出と胆汁排泄に対するフラクトー
ス効果、ミトコンドリアにおけるアデニンヌクレオチド
ATPレベルの変化など新しい学説を見ることができ
る。以上のような果糖の重大な機能に鑑み、果糖は量的
に10g〜30g/d(日)を見込み、摂取量の多い薬
剤形が望ましい。即ち、粒状、タブレット、散剤などで
ある。
【0009】このように本発明に賦剤として用いられる
果糖は、人体の代謝物に必須な糖質を短的に与える上で
至極貴重な役割を果たす。一方、本発明に主剤として用
いられる水溶性ビタミン類、ナイアシン、ビール酵母、
葉酸、第二鉄塩糖、薬用人参エキスの乳糖固形体又はマ
ンニトール体等は、それぞれに薬理効果を有するもので
あるが、賦剤として用いられる果糖と親和性があり、薬
理的に相乗効果が見込まれる。
【0010】本発明に用いるFE100の果糖は、例え
ばFE90〜95,DS88〜90の果糖液から結晶化
する方法があり、そのほか陰イオン交換体を用いた吸着
法で得る方法がある。日本ではFE90〜95から水性
法、アメリカでは溶媒法で結晶化されるが歩留まりは4
5〜65重量%である。
【0011】本発明において、結晶化終末において結晶
果糖を追加し、濃度DSを92〜95とすることによ
り、結晶化時間を凡そ1/2に短縮することができる。
また、本発明において出発原料としてFE100の液状
果糖を用いる場合、出発原料としてFE92〜96の異
性化液糖を用いる場合に比べて結晶晶出に要する果糖白
下までの時間が極めて速くなり、遠心分離によるブドウ
糖液の濾別を必要とせず、そのまま乾燥工程に移行する
ので主剤の損失、処理時間の損失、歩留まりの損失を防
ぐことができ、生産性を著しく向上することができる。
【0012】果糖の水100gに対する溶解度は以下の
通りである。
【表1】
【0013】本発明の新規性はまず医薬である結晶果糖
を賦剤とすること、結晶果糖と親和性を有する水溶性ビ
タミン類などを主剤とすること、及び賦剤とする以前の
形態が、液状果糖から白下状に変化する瞬間的結晶集合
体において主剤を均等に混和して短時間に均一な複合結
晶体が得られることを見出したものである。
【0014】本発明の主剤として第二鉄塩糖を用いる場
合について説明する。塩化第二鉄FeCl3をアルカリ処理
した水酸化第二鉄Fe(OH)3を用い、ショ糖と鉄塩糖とす
る方法において、水溶において均一なコロージョン状を
呈するため、低温反応処理を実施した。 2FeCl3+3NaOH+3H2O→2Fe(OH)3+6NaCl+3CO2 Fe(OH)3+sucrose+NaOH→第二鉄塩糖
【0015】生体内における鉄イオンの機能について説
明する。ヒトは食物から1日当り15mgの鉄分を摂取
するが、吸収率が凡そ10%と見られ、女子は1.0〜
1.5mg/d、男子0.5〜1.0mg/dと推定さ
れる。鉄イオンの吸収経路はまず小腸粘膜から細胞内
へ、細胞内から血管への二段階の吸収過程があるとされ
ているが、当初無機鉄は一種の変質タンパク質であるヘ
ム鉄の状態で細胞内に貯蔵し、グロブリンによって分離
された鉄が三価の鉄(Fe3+)であるため、吸収しやすい
二価の鉄(Fe2+)に変じる必要から還元性のビタミンC
(アスコルビン酸)又は果糖の作用を受ける。アスコル
ビン酸は、19世紀前半、壊血予防物質として開発され
た水溶性ビタミン剤であり、化学上では六炭糖であり、
エノール型の構造式からなり、爽やかな酸味を有する
が、人体内では生産されない。双方の6の炭素にあるCH
2OH は還元性を有する。果糖は血液中に7〜10mg/
dl含むが、アスコルビン酸と共に三価の鉄を二価の鉄
に変ずる役目をなしている。したがって、賦剤としての
果糖、主剤としてのアスコルビン酸は、体内の鉄イオ
ン、或いは主剤として用いられた前記第二鉄塩糖の吸収
を助勢する役割を果たす。このアスコルビン酸を主剤と
して用いる場合、果糖の10.0重量%以下を配合す
る。
【0016】次に、医薬として有効な投量をもち、且つ
必須な代謝物を創成する酵素の助成物であるビタミンB
系のナイアシンを主剤として用いる場合について説明す
る。ナイアシンは別名ニコチン酸と呼ばれ、ピリジン核
にカルボキシル基を導入したものであり、入手容易な薬
剤である。このナイアシンはNAD(nicotinamidoaden
ine dinucleotide )の形で体内組織に存在している。
体内ではトリプトファンからナイアシンが生合成される
が、食物中から得たトリプトファンの約1/60がナイ
アシンとなる程度であるから、主剤としてナイアシンを
用いることは、その不足を補うためにも有用である。こ
のナイアシンを主剤として用いる場合、果糖の2.0重
量%以下を配合する。さらにまたニコチン酸の誘導体に
葉酸(フォール酸)があって貧血症を予防する。
【0017】薬用人参エキスの乳糖固形体又はマンニト
ール体について説明する。薬用人参からのサポニン抽出
は、人参のもつ溶血防禦活性因子 PD50>溶血活性因
子 HD50からなるサポニン体(エキス)を結晶果糖の
抽出性を用いて行う(浸漬法)ことができる。さらに、
抽出したサポニン体を固形化するため乳糖との処理法
は、温水又はアルコール水抽出物を更にブタノール抽出
して溶媒留去した抽出体を用いる方法がある。薬用人参
は、構造的にゲレン核を有するステロイド系の化合体で
あることから、その効用は薬局方記載をみても多種多様
に機能を有するものが多い。要は溶血防御因子PD50
と溶血活性因子HD50の関係が常にPD50>HD50
の関係にあるステロイドであることが好ましく、それに
準じたサポニン体の選択を行えばよい。しかもサポニン
含量が多い種類を選択することからサポニン含量は3.
0重量%以上が好ましい。因みに、判明している9種の
有効成分(R0,Rb1,Rb2,Rc,Rd,Re,Rf,Rg1,Rg2)の
うち、Re及びRb群の防御活性成分の多いものを選択する
ことが好ましい。
【0018】前記薬用人参エキスの乳糖固形体は、それ
自体を水分をもつ果糖白下と混和させ乾燥することが品
質保証上好ましい。何故なら果糖の吸湿性を防御する上
からも抽出エキス自体をそのまま添加するよりも糖結合
として添加する方が含量の定量が確実であるばかりでな
く、果糖結晶を被膜状に保護するからである。
【0019】本発明においては、賦剤となる結晶果糖と
主剤との重量比が略100:1〜5であるから、これを
完全に混合混和するため、湿潤状の果糖白下に主剤を溶
液状又はそのまま結晶状で加え、強制混和する。また、
主剤の展開運動を助勢するため超音波装置を用いても良
い。そして、主剤配合後の終末時において果糖の濃度D
Sを90〜95に高めることにより、乾燥を極端に早め
ることができ、時間短縮は勿論のこと乾燥設備と混和設
備の矮小による合理化に大きく寄与する。しかも本発明
ではニーダー式混和装置を用いることにより、混合撹拌
及び乾燥処理を同時に行うことができる。ニーダー式で
なければ果糖白下粘度の末期状が10万cp(センチポ
イズ)もの高粘度となり、通常の立型容器では機能の発
揮が困難である。また、本発明の超音波照射による混和
操作は、例えば市販のホモジナイザー(Homogenizer)ホ
モジナイザーを使用して行うことができるが、工業化に
おいてはニーダー式混和装置の側壁に設置して間歇的に
操作することができる。
【0020】
【実施例】[実施例1]ニーダー式混和装置(横型手動
撹拌付き二重管1.5L)を用い、市販の経口結晶果糖
(果糖当量値100)800gを60℃で水100gに
溶解させた濃度DS89(%)の液状果糖に、結晶果糖
(結晶核)200gを加えて結晶晶出の果糖白下を作成
した。これを撹拌しながら市販アスコルビン酸50gを
添加し、さらに結晶果糖200gを追加して果糖濃度D
Sを92(%)に調整して結晶化終結後、容器内を40
℃の温風で乾燥し、1240gの機能性結晶果糖複合剤
を収得した。通常、乾式で二種の薬品を混合しただけの
混合物は容器中で振動することにより分離(沈降)が観
察されるが、得られた機能性結晶果糖複合剤を容器中で
振動させても分離等は観察されず、この機能性結晶果糖
複合剤は、結晶果糖の表面にアスコルビン酸が被膜状に
付着されていることが確認された。
【0021】[実施例2]HD50が不活性、PD50が
830μg/ml、サポニン含有6.5のヒゲ人参50
0gと、HD50が不活性、PD50が750μg/m
l、サポニン含有3.5の間引人参500gを用い、双
方がPD50>HD50からなる人参を1.0%稀エタノ
ール水1.0kgで抽出し、陰陽交換樹脂処理し脱コロ
ージョンを行い、濃縮したサポニンエキスをブタノール
転溶処理し、エキス46g含有液140gを得た。得ら
れた人参エキス乳糖付加体10gを、前記実施例1にお
けるアスコルビン酸に代えて添加し、同様の手順にて1
200gの機能性結晶果糖複合剤を収得した。得られた
機能性結晶果糖複合剤は、結晶果糖の表面に人参エキス
乳糖付加体が被膜状に付着されていることが確認され
た。
【0022】[実施例3]ニーダー式混和装置(横型手
動撹拌付き二重管1.5L)を用い、果糖当量値FE9
4,濃度DS88(%),液温65℃の異性化液糖90
0gに結晶果糖(結晶核)150gを加えて結晶晶出の
果糖白下を得た。これを撹拌しながら第二鉄塩糖10g
を添加する際、超音波照射処理を行い、さらに遠心分離
処理して液化糖体を除去した後、連続乾燥及び製剤化
し、収率98%の機能性結晶果糖複合剤を取得した。得
られた機能性結晶果糖複合剤は、結晶果糖の表面に第二
鉄塩糖が被膜状に付着されていることが確認された。
【0023】また、前記実施例1〜3と同様の手順によ
り、主剤をナイアシン、ビール酵母、葉酸、或いは2種
以上の主剤に代えて製造したが、同様に機能性結晶果糖
複合剤が得られることを確認した。
【0024】以上本明の実施例を記載したが、本発明は
前記した実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載した構成を変更しない限りどのようにでも実
施することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の機能性結
晶果糖複合剤の製造方法は、混合、乾燥時間が極めて短
時間(従来の約1/5)であり、工業生産性に富んだも
のである。また、特有の薬理効果を有する果糖を賦剤と
して用いているため、主剤との相乗効果も見込まれ、従
来の健康増進用のドリンク剤のように水分を含むことも
なく、砂糖に類する甘味料等を添加しなくとも果糖の甘
味で極めて飲みやすく、ガラス製の容器に入れる必要も
ない。したがって、毎日高価なドリンク剤を飲む代わり
に、スプーン一杯にも満たない少量の、安価な散剤を飲
めばよいこととなり、そのことにより得られる効果は極
めて多大なものである。特に児童幼児、肝疾患者、糖尿
病患者などにも積極的に供することができ、各種健康増
進用や医薬品製造などへの利用が見込まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/78 A61K 35/78 M 47/26 47/26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 果糖当量値FE100,濃度DS88〜
    92,液温50〜80℃からなる液状果糖に結晶果糖を
    加えて結晶晶出の果糖白下を作成しておき、この果糖白
    下をニーダー式混和装置にて撹拌しながら水溶性ビタミ
    ン類、ナイアシン、ビール酵母、葉酸、第二鉄塩糖、薬
    用人参エキスの乳糖固形体又はマンニトール体から選ば
    れる1種又は2種以上の主剤を添加、混合し、結晶果糖
    を追加して果糖濃度DSを92〜95に調整した後、連
    続乾燥及び製剤化することを特徴とする機能性結晶果糖
    複合剤の製造方法。
  2. 【請求項2】 果糖当量値FE92〜96,濃度DS8
    8〜92,液温50〜80℃からなる異性化液糖に結晶
    果糖を加えて結晶晶出の果糖白下を作成しておき、この
    果糖白下をニーダー式混和装置にて撹拌しながら水溶性
    ビタミン類、ナイアシン、ビール酵母、葉酸、第二鉄塩
    糖、薬用人参エキスの乳糖固形体又はマンニトール体か
    ら選ばれる1種又は2種以上の主剤を添加、混合し、調
    整し、遠心分離処理して液化糖体を除いた後、連続乾燥
    及び製剤化することを特徴とする機能性結晶果糖複合剤
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 水溶性ビタミン類、ナイアシン、ビール
    酵母、葉酸、第二鉄塩糖、薬用人参エキスの乳糖固形体
    又はマンニトール体から選ばれる1種又は2種以上を主
    剤とし、結晶果糖を賦剤としてなることを特徴とする機
    能性結晶果糖複合剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107788451A (zh) * 2017-09-20 2018-03-13 湖南慧泽生物医药科技有限公司 一种供糖尿病患者食用的配方食品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107788451A (zh) * 2017-09-20 2018-03-13 湖南慧泽生物医药科技有限公司 一种供糖尿病患者食用的配方食品

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