JP2000354939A - 主軸装置のクランプ・アンクランプ検出機構 - Google Patents

主軸装置のクランプ・アンクランプ検出機構

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JP2000354939A
JP2000354939A JP11165363A JP16536399A JP2000354939A JP 2000354939 A JP2000354939 A JP 2000354939A JP 11165363 A JP11165363 A JP 11165363A JP 16536399 A JP16536399 A JP 16536399A JP 2000354939 A JP2000354939 A JP 2000354939A
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成光 中南
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調整作業を簡単に行うことができるととも
に、配置スペースを縮小できる主軸装置のクランプ・ア
ンクランプ検出機構を提供する。 【解決手段】 刃物台本体(工具主軸台)11により回
転自在に支持された工具主軸20の軸穴20bに工具T
をクランプ方向に付勢するドローバー31を軸方向に移
動可能に挿入配置し、該ドローバー31をアンクランプ
方向に移動させることにより上記クランプを解除するよ
うにした刃物台(主軸装置)6の、上記工具Tがクラン
プ又はアンクランプされたことを検出するクランプ・ア
ンクランプ検出機構において、上記ドローバー31の後
端部に被検出部31bを軸方向にテーパをなすように形
成し、該被検出部31bまでの対向距離の変化に応じた
電圧を出力する変位センサ56を該被検出部31bに対
向させて配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工具主軸に装着さ
れた工具のクランプ又はアンクランプを検出する主軸装
置のクランプ・アンクランプ検出機構に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の主軸装置では、工具主軸に装
着された工具をドローバーでクランプ方向に付勢するこ
とによりクランプし、また上記ドローバーをシリンダ機
構等によりアンクランプ方向に移動させることにより上
記クランプを解除するように構成されている。そしてこ
の種の主軸装置は、工具のクランプ又はアンクランプを
検出するクランプ・アンクランプ検出機構を備えてい
る。
【0003】このようなクランプ・アンクランプ検出機
構として、従来、図10及び図11に示すように、工具
をクランプ・アンクランプするドローバー200の後端
部に凸フランジ状のドッグ200aを形成し、該ドッグ
200aに2つの近接センサ210A,210Bを対向
させて、かつ軸線方向に0.5〜1mm程度の間隔をあ
けて配置し、該各近接センサ210A,210Bを主軸
台にブラケット等を介して取付け固定した構造のものが
ある。このクランプ・アンクランプ検出機構では、図1
1に示すように、近接センサ210Bがオンし、かつ近
接センサ210Aがオフである時クランプ又はアンクラ
ンプ状態と判断するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の検出機構では、2つの近接センサを両者の間隔を微
妙に調整しながら取付け固定するという作業が必要であ
るから、調整に時間がかかり、作業性が低いという問題
がある。
【0005】また2つの近接センサを狭い工具主軸台内
に配置する場合、スペースを確保するために工具主軸台
全体が大型化するという懸念がある。
【0006】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、調整を簡単にできるとともに、配置スペース
を縮小できる主軸装置のクランプ・アンクランプ検出機
構を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、工具
主軸台により回転自在に支持された工具主軸の軸穴に工
具をクランプ方向に付勢するドローバーを軸方向に移動
可能に挿入配置し、該ドローバーをアンクランプ方向に
移動させることにより上記クランプを解除するようにし
た主軸装置の、上記工具がクランプ又はアンクランプさ
れたことを検出するクランプ・アンクランプ検出機構に
おいて、上記ドローバーの後端部に被検出部を軸方向に
テーパをなすように形成し、該被検出部までの対向距離
の変化に応じた電圧を出力する変位センサを該被検出部
に対向させて配置したことを特徴としている。
【0008】請求項2の発明は、請求項1において、上
記被検出部は、軸方向前方及び後方,もしくは前方又は
後方にテーパをなしており、上記変位センサは、円筒状
のケース内に該ケースの軸線から偏位した位置に検出素
子を収容してなり、該ケースの上記軸線を中心とする取
付回転角度を変化させることにより、上記検出素子の上
記ドローバーの軸方向における取付位置が可変となって
いることを特徴としている。
【0009】
【発明の作用効果】本発明に係るクランプ・アンクラン
プ検出機構によれば、ドローバーの後端部に軸方向にテ
ーパをなす被検出部を形成し、該被検出部までの対向距
離の変化に応じた電圧を出力する変位センサを該被検出
部に対向させて配置したので、上記電圧出力値から工具
のクランプ又はアンクランプを検出でき、1つの変位セ
ンサを被検出部に対向させて取り付けるだけで済み、従
来の2つの近接センサを両者の間隔を調整しながら取付
ける場合に比べて調整が簡単であり、作業性を向上でき
る。
【0010】また1つの変位センサを配置するだけであ
るので、配置スペースを縮小でき、工具主軸台の大型化
を回避できるとともに、センサの個数を削減できる。
【0011】請求項2の発明では、被検出部を軸方向前
方及び後方にテーパをなす形状、つまり中央部が最大径
となる形状とし、ケースの取付回転角度の調整で検出素
子のドローバー軸方向位置を可変としたので、ケースの
回転角度の調整により検出素子を上記最大径部分に対向
させることができ、変位センサ取付け位置の調整作業を
さらに簡単にかつ精度よく行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1ないし図7は、本発明の
一実施形態による主軸装置のクランプ・アンクランプ検
出機構を説明するための図であり、図1は複合加工旋盤
の右側面図、図2は主軸装置の側面図、図3は主軸装置
のアンクランプシリンダ機構の断面側面図、図4は主軸
装置のクランプ・アンクランプ検出機構の断面側面図、
図5は主軸装置のロータリユニオンの断面側面図、図
6,図7は変位センサの構成図,検出特性図である。
【0013】図において、1は旋削加工と回転工具加工
の両方を行うことができる複合加工旋盤(工作機械)で
ある。この複合加工旋盤1は、固定ベッド2の上面の、
正面から見て左側端部に主軸台7を配置固定し、側面か
ら見て右側に2本のリニアガイドレール3aを介してサ
ドル4を主軸台7の軸線と平行のZ軸方向(紙面垂直方
向)に移動可能に配置し、該サドル4の上面に2本のリ
ニアガイドレール3bを介してコラム5を水平面内でか
つ上記主軸台7の軸線と直角方向に移動可能に配置する
とともに、該コラム5に工具Tが挿着された刃物台(主
軸装置)6を上記コラム5の傾斜面5aに沿ってかつ上
記主軸台7の軸線と直角のX軸方向に移動可能に配置し
た概略構造のものである。
【0014】上記固定ベッド2上に固定された主軸台7
にはワークを把持するチャック8を備えた主軸が設けら
れ、該主軸は主軸モータ(図示せず)により回転駆動さ
れる。なお、1aは不図示のカバーに形成された作業開
口を開閉するドアである。
【0015】上記刃物台6は、上記コラム5の前下がり
傾斜面5a(傾斜角度60度)上に支持ベース9をX軸
方向に摺動可能に配置し、該支持ベース9上に回転割り
出し装置10を介して刃物台本体(工具主軸台)11を
旋回軸線Aを中心に回転割り出し及びクランプ可能に支
持した概略構造を有している。
【0016】上記回転割り出し装置10は、上記刃物台
本体11にボルト締め固定された回転台16と、該回転
台16内にこれと同軸をなすように配置され、上記支持
ベース9にボルト締め固定された固定台17と、上記回
転台16を所定の割り出し角度位置に回転駆動する回転
駆動機構18と、上記回転台16を固定台17の上記割
り出し角度位置に固定するカップリング機構19とを備
えている。
【0017】上記複合加工旋盤1の固定ベッド2の後端
壁2aには自動工具交換装置12が取り付けられてい
る。この自動工具交換装置12は、多数(60〜180
本)の工具を備え、次工程の工具T1を受け取り位置P
1に搬送割り出し位置決めする工具マガジン13と、受
け取り位置P1に割り出された次工程工具T1を受け渡
し位置P2に搬送旋回する搬送旋回機構15と、該受け
渡し位置P2に搬送された次工程工具T1を工具交換位
置P3に移送する移送アーム14a及び駆動シリンダ1
4bを備えた工具移送機構14と、工具交換位置P3に
移送された次工程工具T1と上記刃物台6に装着された
加工終了工具T0とを不図示の交換アーム及び交換軸で
180度旋回させて(図1の→印参照)交換する工具交
換機構とから構成されている。なお、加工終了工具T0
は工具交換時には上記回転割り出し装置10により刃物
台本体11を旋回軸線Aを中心に図1紙面垂直方向に旋
回させることにより交換位置に位置決めされる。
【0018】上記刃物台本体11は略円筒状のものであ
り、該刃物台本体11の前端面には前フランジ23が、
後端面には後フランジ24がそれぞれボルト締め固定さ
れており、該前フランジ23の前端面には蓋部材25が
ボルト締め固定されている。上記刃物台本体11内には
同軸をなすように工具主軸20が挿入配置されており、
該工具主軸20は前端部が一対の玉軸受21,21によ
り、後端部がころ軸受22により上記前,後フランジ2
3,24に回転自在に支持されている。
【0019】上記刃物台本体11内には主軸モータ26
が組み込まれている。この主軸モータ26は、上記刃物
台本体11の内周面にスリーブ27を介してステータ2
8を挿入固定し、該ステータ28と対向するようにロー
タ29を上記工具主軸20の外周面に固定した構造のも
のである。また上記スリーブ27には冷却液流路27a
が形成され、該冷却液流路27aには冷却装置(不図
示)により冷却液が供給され、ステータ28を外周側か
ら冷却する。
【0020】上記工具主軸20には、旋削工具加工のと
きには該工具主軸20を刃物台本体11に固定し、回転
工具加工のときには工具主軸20の固定を解除して回転
を許容するカップリング機構(不図示)が設けられてい
る。
【0021】上記工具主軸20の前端部には工具取付け
用テーパ孔20aが形成されており、該テーパ孔20a
には工具Tのホルダ30が脱着可能にテーパ嵌合してい
る。また上記工具主軸20の軸心には上記テーパ孔20
aを主軸後端面に導出する軸孔20bが形成されてお
り、この軸孔20b内にはドローバー31が軸方向に移
動可能に挿入配置されている。このドローバー31と工
具主軸20との間には該ドローバー31をクランプ方向
(後方)に付勢する多数の皿ばね32が装着されてお
り、上記工具Tは該ドローバー31を皿ばね32で後方
に付勢することにより工具主軸20にクランプされてい
る。
【0022】上記刃物台本体11の後方にはアンクラン
プシリンダ機構35が配設されている。このアンクラン
プシリンダ機構35は上記後フランジ24の後端壁24
aに取り外し可能に装着されたシリンダカバー36によ
り覆われている。ここで、図3,図4において、アンク
ランプシリンダ機構35の軸線Bより上側部分はアンク
ランプ状態を、下側部分はクランプ状態をそれぞれ示し
ている。
【0023】上記アンクランプシリンダ機構35は、上
記後フランジ24より少し小径の大略碗状に形成された
シリンダブロック37のシリンダ凹部37a内に大略リ
ング形状のピストン38を軸方向に進退可能に挿入し、
上記シリンダ凹部37aの前端開口縁にストッパ板39
を固定した概略構造のものである。上記ピストン38と
ストッパ板39との間には該ピストン38を後退方向に
付勢するスプリング40が介設されている。なお、43
は上記シリンダブロック37とピストン38とで形成さ
れた油室41から油圧が漏れるのを防止するシール部材
である。
【0024】上記シリンダブロック37には上記油室4
1に油圧を供給する油圧通路42が形成されている。こ
の油室41に作動油が所定の油圧でもって供給される
と、上記ピストン38が前進してドローバー31をアン
クランプ方向(軸方向前方)に移動させ、これにより工
具Tのクランプが解除される。上記油圧通路42が開放
されると、上記スプリング40によりピストン38が後
退するとともに、油室41内の作動油が排出され、ドロ
ーバー31が皿ばね32によりクランプ方向に移動す
る。
【0025】上記シリンダブロック37の外周部には段
状のフランジ部37bが形成されており、該フランジ部
37bには8つのボルト孔37cが貫通形成されてい
る。この8つのボルト孔37cのうち軸方向後方から見
て左側以外の7つのボルト孔37cには通常のボルト4
5が、左側の1つのボルト孔37cには中継油路49が
形成された特殊な固定ボルト46が挿着され、各ボルト
45,46によりシリンダブロック37は後フランジ2
4に締め付け固定されている。ここで上記7本のボルト
45には各々カラー47が装着されており、該カラー4
7は後フランジ24とシリンダブロック37との間に位
置し、両者24,37の間に所定の隙間を形成してい
る。
【0026】上記1本の固定ボルト46は上記後フラン
ジ24に螺挿され、該固定ボルト46に一体形成された
段部46aの前端面が後フランジ24の後端壁24aに
当接しており、該段部46aの後半部はシリンダブロッ
ク37の凹部37d内に挿入されている。この固定ボル
ト46の頭部側には緩衝部材51を介在させてナット4
6bが螺着されており、このナット46bを締め付ける
ことによりシリンダブロック37が後フランジ24に固
定される。なお、43a,43bは上記中継油路49か
ら油圧が洩れるのを防止するシール部材である。
【0027】そして上記シリンダカバー36を取り外
し、上記ナット46bを少し緩めるとともに、上記7本
のボルト45を取り外すことにより、上記シリンダブロ
ック37は固定ボルト46を中心として上記固定位置か
ら、工具主軸20を軸方向に投影した場合の投影面の下
側外方の退避位置に回動可能となっている。これにより
工具主軸関係の部品を取り外すためのスペースが確保さ
れる。
【0028】上記中継油路49は固定ボルト46の軸方
向に延びるように形成されており、該中継油路49の両
端部は軸直角方向に屈曲し、後側,前側の開口49a,
49bにより外部に開口している。この中継油路49の
後側の開口49aには上記油室41に連通する油圧通路
42の下流口42aが連通している。また前側の開口4
9bには後フランジ24に形成された油圧通路24bに
連通しており、該油圧通路24bは刃物台本体11に形
成された主油圧通路52に連通している。この主油圧通
路52の上流端には油圧供給源(不図示)が連通接続さ
れており、これにより作動油は主油圧通路52,油圧通
路24bから固定ボルト46の中継油路49を通って油
圧通路42,油室41に供給される。
【0029】次に上記刃物台(主軸装置)6のクランプ
・アンクランプ検出機構を説明する。図4に示すよう
に、上記ドローバー31の後端部には工具主軸20の軸
孔20bの内周面に摺接するボス部31aが形成されて
おり、該ボス部31aと工具主軸20との間にはシール
部材55が介設されている。このボス部31aの後端部
には被検出部31bが周方向に突出するように形成され
ており、上記ボス部31aの後端面は上記シリンダブロ
ック37のシリンダ凹部37a内に位置するピストン3
8の前端面に当接可能に対向している。
【0030】上記被検出部31bはボス部31aより大
径に、かつその軸方向中央部31cが最大径をなし、こ
こから軸方向前後方向にテーパをなすように形成されて
いる。従って被検出部31bの外周面は上記軸方向中央
部31cが最も径方向外側に位置している。
【0031】上記被検出部31bには1つの変位センサ
56が所定隙間をあけて対向している。この変位センサ
56は円筒状のケース57内に検出素子58を挿入配置
した構造のものであり、該ケース57は上記ドローバー
31の軸線Bと直角方向に向けて配置され、上記ストッ
パ板39に固定されている。
【0032】図6に示すように、上記検出素子58は、
上記ケース57内にこれの軸線CからC1だけ偏位した
位置に配置固定されており、該ケース57は軸線Cを中
心にその取付回転角度を可変に上記ストッパ板39に取
り付けられている。該ケース57のストッパ板39への
取付回転角度を変化させることにより検出素子58の上
記被検出部31bに対する軸線B方向における位置を調
節可能となっている。このようにして検出素子58の検
出中心がクランプ位置に位置している被検出部31bの
中央部31cに一致するように調整可能となっている。
【0033】図7に示すように、上記検出素子58は被
検出部31bとの対向距離の変化に応じた電圧値を出力
するものであり、上記中央部31cが検出素子58と一
致したとき、電圧出力値が上,下しきい値間の電圧とな
り、これによりクランプ位置を検出するように構成され
ている。なお、上記電圧出力値が上記上,下しきい値間
の電圧でないときには、工具がアンクランプされている
と判断される。また、59aは工具主軸20の回転数を
検出する回転数センサであり、該センサ59aは工具主
軸20の後端部に装着されたロックナット59bの外周
に形成されたロータに対向している(図3,図4参
照)。
【0034】次に上記刃物台(主軸装置)6のクーラン
ト装置を説明する。このクーラント装置60は、不図示
のクーラントタンク内のクーラントをポンプにより加圧
して工具Tによる加工部に供給するものである。図4に
示すように、上記ドローバー31の軸心には工具Tにク
ーラントを供給するクーラント孔31dが形成されてお
り、該クーラント孔31dの後端部には該クーラント孔
31dに連通する軸孔64aが形成されたキャップ64
が装着されている。
【0035】そして上記シリンダブロック37のシリン
ダ凹部37aの底壁にはバルブ機構65が配置固定され
ている。このバルブ機構65は、シリンダ凹部37aに
支持部材68を介してシリンダ66を固定し、該シリン
ダ66に形成されたシリンダ孔66aを開閉するバルブ
ピストン67を軸方向に移動可能に挿入し、該バルブピ
ストン67の軸心に上記シリンダ孔66aに連通するク
ーラント通路67aを形成した概略構造のものである。
上記シリンダ孔66aにはシリンダブロック37に形成
されたクーラント供給通路69が連通しており、該供給
通路69の上流端は配管を介して上記クーラントタンク
に連通接続されている。
【0036】上記バルブ機構65では、ドローバー31
がクランプ位置に後方移動して上記キャップ64が後退
端に位置している状態で、クーラント供給通路69の開
閉バルブが開かれると、バルブピストン67が前進して
クーラント通路67aとシリンダ孔66aとが連通する
とともに、クーラント通路67aと軸孔64aとが接続
される。なお、上記ドローバー31がアンクランプ位置
に前方移動している状態では上記開閉バルブが閉じられ
る。
【0037】上記刃物台本体11にはクーラント通路6
1,62,63が形成されており、各クーラント通路6
1〜63の上流端口61a,62a,63aは刃物台本
体11の上壁11aに導出されている(図3,図5参
照)。
【0038】上記刃物台本体11の上壁11aにはロー
タリユニオン70が配設されており、該ロータリユニオ
ン70は上記上壁11aに配設された箱状のカバー部材
71内に収納されている。このロータリユニオン70は
円筒状の第1ユニオン部材72内に円柱状の第2ユニオ
ン部材73を相対回転可能に挿入して構成されている。
このロータリユニオン70はこれの軸線が上記刃物台本
体11の旋回軸線Aと同一直線をなすよう配置されてい
る(図2参照)。
【0039】上記第1ユニオン部材72は筒本体72a
の下縁にフランジ部72bを一体形成した構造のもので
あり、該フランジ部72bは上記上壁11aにボルト締
め固定されている。また上記第2ユニオン部材73は上
記第1ユニオン部材72内に挿入された軸部73aの上
端に第1ユニオン部材72と略同径をなす頭部73bを
一体形成した構造のものである。
【0040】上記第2ユニオン部材73の軸部73aに
は軸方向に延びる3つの流路74a,74b,74cが
形成されている。また上記第1ユニオン部材72の筒本
体72aには上記各流路74a〜74cに連通する流路
75a,75b,75cが形成されている。この各流路
75a〜75cの流出口はそれぞれ上記各クーラント通
路61〜63の上流端口61a,62a,63aに連通
接続されている。
【0041】上記各流路74a,75a同士、74b,
75b同士、及び74c,75c同士は筒本体72aと
軸部73aとの摺動面に形成された周方向に延びる環状
の周溝76c,76b,76aにより連通している。こ
れにより刃物台本体11の回転割り出し動作時にも常時
各流路は連通している。また上記各周溝76a,76
b,76cの両側にはそれぞれシール部材77が介設さ
れている。
【0042】上記第2ユニオン部材73の頭部73bに
は上記各流路74a,74b,74cに連通する流入口
78a,78b,78cが形成されている。この各流入
口78a〜78cは軸部73aの軸線と直角方向に向け
て、かつ周方向に所定の角度間隔をあけて形成されてい
る。また上記各流入口78a〜78cにはそれぞれ継手
80を介してクーラントホース79が接続されており、
各クーラントホース79の上流端部は不図示の開閉バル
ブ,ポンプを介してクーラントタンクに接続されてい
る。
【0043】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。本実施形態の刃物台(主軸装置)6において、メン
テナンス等により工具主軸20を取り外すには、工具T
を工具主軸20の前端部から取り外した後、シリンダカ
バー36を取り外し、クーラント供給通路69に接続さ
れた配管を外すとともに、7本のボルト45を緩めて取
り外し、残り1本の固定ボルト46のナット46bを少
し緩める。この状態で固定ボルト46を中心にシリンダ
ブロック37を退避位置に回動させる。これによりアン
クランプシリンダ機構35全体が固定ボルト46により
支持されたままで工具主軸20の後端面が後方に露出す
ることとなる。この状態でロックナット59b等の主軸
関係部品を取外し、工具主軸20,ドローバー31を前
方に引き抜く。またアンクランプシリンダ機構35を再
度取り付けるには、シリンダブロック37を固定ボルト
46を中心に元の固定位置に回動させ、ナット46bを
締め付けるとともに、取り外した各ボルト45によりシ
リンダブロック37を後フランジ24に締め付けて固定
する。この後、クーラント供給通路69に配管を接続
し、シリンダカバー36を取り付ける。
【0044】このように本実施形態によれば、シリンダ
ブロック37を固定する8本のボルトのうちの左側の1
本の固定ボルト46に中継油路49を形成し、刃物台本
体11の主油圧通路52からの作動油を該中継油路49
を介して油圧通路42,油室41に供給するように構成
し、上記固定ボルト46により上記シリンダブロック3
7を固定位置と退避位置との間で回動可能に支持したの
で、刃物台本体11とシリンダブロック37との油圧通
路52,42同士を連通させた状態で、かつシリンダブ
ロック37を支持した状態で工具主軸20の取り外し作
業を行うことができる。その結果、シリンダブロック3
7を固定位置に再度取り付ける際のエア抜き作業を不要
にできるとともに、従来のようにアンクランプシリンダ
機構全体を脱着する場合に比べて作業者の労力を軽減で
き、メンテナンスを行う際の作業性を向上できる。
【0045】またシリンダブロック固定用の固定ボルト
46に中継油路49を形成し、該中継油路49を介して
刃物台本体11側の主油圧通路52とシリンダブロック
37側の油圧通路42とを連通したので、従来の油圧配
管による接続を不要にでき、部品点数を削減できるとと
もに、配索構造を簡素化できる。
【0046】本実施形態のクランプ・アンクランプ検出
機構によれば、ドローバー31の後端部にテーパ状の前
後斜面を有する被検出部31bを形成し、対向距離の変
化に応じた電圧を出力する1つの変位センサ56を上記
被検出部31bの中央部31cに対向させて配置したの
で、1つの変位センサ56をクランプ位置にある被検出
部31bの中央部31cに一致するように取付けるだけ
の調整作業で済み、従来の2つの近接センサを両者の間
隔を調整しながら取付ける場合に比べて調整が簡単であ
り、作業性を向上できる。
【0047】また上記検出素子58を円筒状のケース5
7の軸線CからC1だけ偏位した位置に配置固定し、ケ
ース57をストッパ板39にその取付回転角度位置を調
整して取り付けるようにしたので、ケース57の取付角
度を変えることにより検出素子58の被検出部31bに
対する軸線B方向における位置を容易に調整でき、調整
作業をさらに簡単に行うことができる。
【0048】なお、上記実施形態では、ドローバー31
の被検出部31bを軸方向中央に最大径の頂部が位置す
るように前後にテーパをなす形状としたが、本発明は、
例えば図8に示すように、1つのテーパ面を有する被検
出部31b´を形成し、該被検出部31b´に変位セン
サ56の検出素子58を対向させてもよい。この場合に
は、検出素子58を上述のような最大径部に一致させる
といった作業が必要ないので、調整作業をさらに簡単に
行うことができる。なお、この場合には、図9に示すよ
うに出力電圧値が所定のしきい値間の値となったときク
ランプ又はアンクランプと判断される。
【0049】本実施形態のクーラント装置60によれ
ば、ロータリユニオン70の第2ユニオン部材73の頭
部73bに流入口78a,78b,78cを軸直角方向
に向け、かつ周方向に所定の角度間隔をあけて形成し、
該各流入口78a〜78cにクーラントホース79を接
続したので、ユニオン本体の軸方向に間隔をあけて流入
口を形成する従来構造に比べてロータリユニオン70の
高さ寸法hを小さくすることができ、ロータリユニオン
70全体を小型化できる。
【0050】また上記ロータリユニオン70の高さ寸法
hを小さくできた分だけ刃物台本体11に配設されたカ
バー部材71のY軸方向の突出量を小さくすることがで
きる。その結果、作業用ドア1aを刃物台本体11に近
づけることが可能となり、ひいては機械全体をコンパク
トにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるクランプ・アンクラ
ンプ検出機構を備えた複合加工旋盤の側面図である。
【図2】上記実施形態の刃物台の側面図である。
【図3】上記刃物台のアンクランプシリンダ機構の断面
側面図である。
【図4】上記刃物台のクランプ・アンクランプ検出機構
の断面側面図である。
【図5】上記刃物台のロータリユニオン部分の断面側面
図である。
【図6】上記クランプ・アンクランプ検出機構の変位セ
ンサの構成図である。
【図7】上記変位センサの検出特性図である。
【図8】上記実施形態の被検出部の変形例を示す図であ
る。
【図9】上記変形例の変位センサの検出特性を示す図で
ある。
【図10】従来の検出機構を示す概略斜視図である。
【図11】従来の検出特性を示す図である。
【符号の説明】
11 刃物台本体(工具主軸台) 20 工具主軸 20b 軸穴 31 ドローバー 31b,31b´ 被検出部 56 変位センサ 57 ケース 58 検出素子 C ケース中心 C1 偏位距離 T 工具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具主軸台により回転自在に支持された
    工具主軸の軸穴に工具をクランプ方向に付勢するドロー
    バーを軸方向に移動可能に挿入配置し、該ドローバーを
    アンクランプ方向に移動させることにより上記クランプ
    を解除するようにした主軸装置の、上記工具がクランプ
    又はアンクランプされたことを検出するクランプ・アン
    クランプ検出機構において、上記ドローバーの後端部に
    被検出部を軸方向にテーパをなすように形成し、該被検
    出部までの対向距離の変化に応じた電圧を出力する変位
    センサを該被検出部に対向させて配置したことを特徴と
    する主軸装置のクランプ・アンクランプ検出機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記被検出部は、軸
    方向前方及び後方,もしくは前方又は後方にテーパをな
    しており、上記変位センサは、円筒状のケース内に該ケ
    ースの軸線から偏位した位置に検出素子を収容してな
    り、該ケースの上記軸線を中心とする取付回転角度を変
    化させることにより、上記検出素子の上記ドローバーの
    軸方向における取付位置が可変となっていることを特徴
    とする主軸装置のクランプ・アンクランプ検出機構。
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