JP2000354937A - 工作機械の流体供給装置 - Google Patents

工作機械の流体供給装置

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JP2000354937A
JP2000354937A JP11165364A JP16536499A JP2000354937A JP 2000354937 A JP2000354937 A JP 2000354937A JP 11165364 A JP11165364 A JP 11165364A JP 16536499 A JP16536499 A JP 16536499A JP 2000354937 A JP2000354937 A JP 2000354937A
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union
tool
fluid supply
fluid
coolant
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Kazuhiko Matsumoto
和彦 松本
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Mori Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高さ寸法を小さくして小型化できるととも
に、機械全体の大型化を回避できる工作機械の流体供給
装置を提供する。 【解決手段】 ロータリユニオン70を、筒状の第1ユ
ニオン部材72内に円柱状の第2ユニオン部材73を相
対回転可能に挿入したものとし、第1,第2ユニオン部
材に形成された複数の第1,第2流路75a〜75c,
74a〜74cをそれぞれ両ユニオン部材の摺動面に形
成された周溝76a〜76cにより連通させ、第1ユニ
オン部材を刃物台本体11に固定するとともに各流路7
5a〜75cの流出口をクーラント通路61〜63に連
通接続し、第2ユニオン部材の各流入口78a〜78c
に流体供給源からのクーラントホース(流体供給管)7
9を接続するとともに、各流入口78a〜78cを第2
ユニオン部材に略同一平面をなすように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の例えば
工具主軸台内に設けられた被流体供給部に機外の流体供
給源から流体を供給する際に採用されるロータリユニオ
ンを備えた流体供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械では、例えば固定部上に回転部
を旋回自在に搭載し、該回転部に旋削工具や回転工具を
装着し、上記回転部を所定の角度位置に割り出して旋削
加工と回転工具加工の両方を行うようにしたものがあ
る。また上記回転部の軸受,工具,あるいは主軸モータ
の冷却性,潤滑性を高めるために該部分にクーラントを
供給する場合がある。この場合、旋回する回転部の流体
通路と、機外に配置されたクーラント供給源からの供給
配管とをロータリユニオンを介して接続するのが一般的
である。
【0003】このようなロータリユニオンとして、従
来、例えば図8に示す構造のものがある。このロータリ
ユニオン200は、柱状部材201に円筒部材202を
相対回転可能に嵌装し、該円筒部材202に軸直角方向
に貫通する通路204を軸方向に間隔をあけて形成し、
上記柱状部材201に軸方向に延びる通路203を形成
するとともに、この通路203,204同士を両者の摺
動面に形成された周溝205で連通した概略構造のもの
である。そして上記柱状部材201を工具主軸台の回転
部206に固定するとともに、上記各通路203と回転
部206の流体通路206aとを連通させ、円筒部材2
02の各通路204に継手207を介してクーラントホ
ース208を接続する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のロータリユニオンでは、円筒部材202に通路20
4を軸方向に間隔をあけて形成する構造を採用してお
り、このためロータリユニオン200の高さ寸法Hが大
きくなり、それだけクーラント供給装置が大型化すると
いう問題がある。
【0005】また上記寸法Hを有するロータリユニオン
を工具主軸台に配置する場合、該工具主軸台の移動に伴
なうロータリユニオンと他の機械構成部品との干渉を回
避するために、上記工具主軸台を覆うカバー部材等を拡
大しなければならず、機械全体が大型化するという懸念
がある。
【0006】本発明は上記従来の状況に鑑みてなされた
もので、高さ寸法を小さくして小型化できるとともに、
機械全体の大型化を回避できる工作機械の流体供給装置
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定部により
旋回可能に支持された回転部に、複数の被流体供給部に
連通する複数の流体通路を形成し、該流体通路にロータ
リユニオンを介して機外の流体供給源から流体を供給す
るようにした工作機械の流体供給装置において、上記ロ
ータリユニオンを、筒状の第1ユニオン部材内に円柱状
の第2ユニオン部材を相対回転可能に挿入したものと
し、該第1,第2ユニオン部材に形成された第1,第2
流路を両ユニオン部材の摺動面に形成された周溝により
連通させ、上記第1,又は第2ユニオン部材の何れか一
方を上記回転部に固定するとともに該一方のユニオン部
材の各流路の流出口を上記流体通路に連通接続し、上記
他方のユニオン部材の各流入口に上記流体供給源からの
流体供給管を接続するとともに、該各流入口を他方のユ
ニオン部材に略同一平面をなすように形成したことを特
徴としている。
【0008】
【発明の作用効果】本発明に係る流体供給装置によれ
ば、ロータリユニオンを、第1,又は第2ユニオン部材
の何れか一方を回転部に固定し、他方のユニオン部材の
各流入口に流体供給源からの流体供給管を接続するとと
もに、該各流入口を他方のユニオン部材に略同一平面を
なすように形成したので、従来の各流入口をユニオン部
材に軸方向に間隔をあけて形成する場合に比べてロータ
リユニオンの高さ寸法を小さくすることができ、それだ
け小型化できる。
【0009】また上記ロータリユニオンの高さ寸法を小
さくできることから、該ロータリーユニオンが主軸台と
共に移動した場合の他の機械部品との干渉を回避でき、
そのため工具主軸台を覆うカバーを拡大する必要がな
く、機械全体の大型化を回避できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1ないし図7は、本発明の
一実施形態による複合加工旋盤(工作機械)の流体供給
装置を説明するための図であり、図1は複合加工旋盤の
右側面図、図2は主軸装置の側面図、図3は主軸装置の
アンクランプシリンダ機構の断面側面図、図4は主軸装
置のクランプ位置検出機構の断面側面図、図5は主軸装
置のロータリユニオンの断面側面図、図6,図7は変位
センサの構成図,検出特性図である。
【0011】図において、1は旋削加工と回転工具加工
の両方を行うことができる複合加工旋盤(工作機械)で
ある。この複合加工旋盤1は、固定ベッド2の上面の、
正面から見て左側端部に主軸台7を配置固定し、側面か
ら見て右側に2本のリニアガイドレール3aを介してサ
ドル4を主軸台7の軸線と平行のZ軸方向(紙面垂直方
向)に移動可能に配置し、該サドル4の上面に2本のリ
ニアガイドレール3bを介してコラム5を水平面内でか
つ上記主軸台7の軸線と直角方向に移動可能に配置する
とともに、該コラム5に工具Tが挿着された刃物台(主
軸装置)6を上記コラム5の傾斜面5aに沿ってかつ上
記主軸台7の軸線と直角のX軸方向に移動可能に配置し
た概略構造のものである。
【0012】上記固定ベッド2上に固定された主軸台7
にはワークを把持するチャック8を備えた主軸が設けら
れ、該主軸は主軸モータ(図示せず)により回転駆動さ
れる。なお、1aは不図示のカバーに形成された作業開
口を開閉するドアである。
【0013】上記刃物台6は、上記コラム5の前下がり
傾斜面5a(傾斜角度60度)上に支持ベース9をX軸
方向に摺動可能に配置し、該支持ベース9上に回転割り
出し装置10を介して刃物台本体(工具主軸台)11を
旋回軸線Aを中心に回転割り出し及びクランプ可能に支
持した概略構造を有している。
【0014】上記回転割り出し装置10は、上記刃物台
本体11にボルト締め固定された回転台16と、該回転
台16内にこれと同軸をなすように配置され、上記支持
ベース9にボルト締め固定された固定台17と、上記回
転台16を所定の割り出し角度位置に回転駆動する回転
駆動機構18と、上記回転台16を固定台17の上記割
り出し角度位置に固定するカップリング機構19とを備
えている。
【0015】上記複合加工旋盤1の固定ベッド2の後端
壁2aには自動工具交換装置12が取り付けられてい
る。この自動工具交換装置12は、多数(60〜180
本)の工具を備え、次工程の工具T1を受け取り位置P
1に搬送割り出し位置決めする工具マガジン13と、受
け取り位置P1に割り出された次工程工具T1を受け渡
し位置P2に搬送旋回する搬送旋回機構15と、該受け
渡し位置P2に搬送された次工程工具T1を工具交換位
置P3に移送する移送アーム14a及び駆動シリンダ1
4bを備えた工具移送機構14と、工具交換位置P3に
移送された次工程工具T1と上記刃物台6に装着された
加工終了工具T0とを不図示の交換アーム及び交換軸で
180度旋回させて(図1の→印参照)交換する工具交
換機構とから構成されている。なお、加工終了工具T0
は工具交換時には上記回転割り出し装置10により刃物
台本体11を旋回軸線Aを中心に図1紙面垂直方向に旋
回させることにより交換位置に位置決めされる。
【0016】上記刃物台本体11は略円筒状のものであ
り、該刃物台本体11の前端面には前フランジ23が、
後端面には後フランジ24がそれぞれボルト締め固定さ
れており、該前フランジ23の前端面には蓋部材25が
ボルト締め固定されている。上記刃物台本体11内には
同軸をなすように工具主軸20が挿入配置されており、
該工具主軸20は前端部が一対の玉軸受21,21によ
り、後端部がころ軸受22により上記前,後フランジ2
3,24に回転自在に支持されている。
【0017】上記刃物台本体11内には主軸モータ26
が組み込まれている。この主軸モータ26は、上記刃物
台本体11の内周面にスリーブ27を介してステータ2
8を挿入固定し、該ステータ28と対向するようにロー
タ29を上記工具主軸20の外周面に固定した構造のも
のである。また上記スリーブ27には冷却液流路27a
が形成され、該冷却液流路27aには冷却装置(不図
示)により冷却液が供給され、ステータ28を外周側か
ら冷却する。
【0018】上記工具主軸20には、旋削工具加工のと
きには該工具主軸20を刃物台本体11に固定し、回転
工具加工のときには工具主軸20の固定を解除して回転
を許容するカップリング機構(不図示)が設けられてい
る。
【0019】上記工具主軸20の前端部には工具取付け
用テーパ孔20aが形成されており、該テーパ孔20a
には工具Tのホルダ30が脱着可能にテーパ嵌合してい
る。また上記工具主軸20の軸心には上記テーパ孔20
aを主軸後端面に導出する軸孔20bが形成されてお
り、この軸孔20b内にはドローバー31が軸方向に移
動可能に挿入配置されている。このドローバー31と工
具主軸20との間には該ドローバー31をクランプ方向
(後方)に付勢する多数の皿ばね32が装着されてお
り、上記工具Tは該ドローバー31を皿ばね32で後方
に付勢することにより工具主軸20にクランプされてい
る。
【0020】上記刃物台本体11の後方にはアンクラン
プシリンダ機構35が配設されている。このアンクラン
プシリンダ機構35は上記後フランジ24の後端壁24
aに取り外し可能に装着されたシリンダカバー36によ
り覆われている。ここで、図3,図4において、アンク
ランプシリンダ機構35の軸線Bより上側部分はアンク
ランプ状態を、下側部分はクランプ状態をそれぞれ示し
ている。
【0021】上記アンクランプシリンダ機構35は、上
記後フランジ24より少し小径の大略碗状に形成された
シリンダブロック37のシリンダ凹部37a内に大略リ
ング形状のピストン38を軸方向に進退可能に挿入し、
上記シリンダ凹部37aの前端開口縁にストッパ板39
を固定した概略構造のものである。上記ピストン38と
ストッパ板39との間には該ピストン38を後退方向に
付勢するスプリング40が介設されている。なお、43
は上記シリンダブロック37とピストン38とで形成さ
れた油室41から油圧が漏れるのを防止するシール部材
である。
【0022】上記シリンダブロック37には上記油室4
1に油圧を供給する油圧通路42が形成されている。こ
の油室41に作動油が所定の油圧でもって供給される
と、上記ピストン38が前進してドローバー31をアン
クランプ方向(軸方向前方)に移動させ、これにより工
具Tのクランプが解除される。上記油圧通路42が開放
されると、上記スプリング40によりピストン38が後
退するとともに、油室41内の作動油が排出され、ドロ
ーバー31が皿ばね32によりクランプ方向に移動す
る。
【0023】上記シリンダブロック37の外周部には段
状のフランジ部37bが形成されており、該フランジ部
37bには8つのボルト孔37cが貫通形成されてい
る。この8つのボルト孔37cのうち軸方向後方から見
て左側以外の7つのボルト孔37cには通常のボルト4
5が、左側の1つのボルト孔37cには中継油路49が
形成された特殊な固定ボルト46が挿着され、各ボルト
45,46によりシリンダブロック37は後フランジ2
4に締め付け固定されている。ここで上記7本のボルト
45には各々カラー47が装着されており、該カラー4
7は後フランジ24とシリンダブロック37との間に位
置し、両者24,37の間に所定の隙間を形成してい
る。
【0024】上記1本の固定ボルト46は上記後フラン
ジ24に螺挿され、該固定ボルト46に一体形成された
段部46aの前端面が後フランジ24の後端壁24aに
当接しており、該段部46aの後半部はシリンダブロッ
ク37の凹部37d内に挿入されている。この固定ボル
ト46の頭部側には緩衝部材51を介在させてナット4
6bが螺着されており、このナット46bを締め付ける
ことによりシリンダブロック37が後フランジ24に固
定される。なお、43a,43bは上記中継油路49か
ら油圧が洩れるのを防止するシール部材である。
【0025】そして上記シリンダカバー36を取り外
し、上記ナット46bを少し緩めるとともに、上記7本
のボルト45を取り外すことにより、上記シリンダブロ
ック37は固定ボルト46を中心として上記固定位置か
ら、工具主軸20を軸方向に投影した場合の投影面の下
側外方の退避位置に回動可能となっている。これにより
工具主軸関係の部品を取り外すためのスペースが確保さ
れる。
【0026】上記中継油路49は固定ボルト46の軸方
向に延びるように形成されており、該中継油路49の両
端部は軸直角方向に屈曲し、後側,前側の開口49a,
49bにより外部に開口している。この中継油路49の
後側の開口49aには上記油室41に連通する油圧通路
42の下流口42aが連通している。また前側の開口4
9bには後フランジ24に形成された油圧通路24bに
連通しており、該油圧通路24bは刃物台本体11に形
成された主油圧通路52に連通している。この主油圧通
路52の上流端には油圧供給源(不図示)が連通接続さ
れており、これにより作動油は主油圧通路52,油圧通
路24bから固定ボルト46の中継油路49を通って油
圧通路42,油室41に供給される。
【0027】次に上記刃物台(主軸装置)6のクランプ
・アンクランプ検出機構を説明する。図4に示すよう
に、上記ドローバー31の後端部には工具主軸20の軸
孔20bの内周面に摺接するボス部31aが形成されて
おり、該ボス部31aと工具主軸20との間にはシール
部材55が介設されている。このボス部31aの後端に
は被検出部31bが後方に突出するように形成されてお
り、この被検出部31bの後端面は上記シリンダブロッ
ク37のシリンダ凹部37a内に位置するピストン38
の前端面に当接可能に対向している。
【0028】上記被検出部31bはボス部31aより大
径に、かつその軸方向中央部31cが最大径をなし、こ
こから軸方向前後方向にテーパをなすように形成されて
いる。従って被検出部31bの外周面は上記軸方向中央
部31cが最も径方向外側に位置している。
【0029】上記被検出部31bには1つの変位センサ
56が所定隙間をあけて対向している。この変位センサ
56は円筒状のケース57内に検出素子58を挿入配置
した構造のものであり、該ケース57は上記ドローバー
31の軸線Bと直角方向に向けて配置され、上記ストッ
パ板39に固定されている。
【0030】図6に示すように、上記検出素子58は、
上記ケース57内にこれの軸線CからC1だけ偏位した
位置に配置固定されており、該ケース57は軸線Cを中
心にその取付回転角度を可変に上記ストッパ板39に取
り付けられている。該ケース57のストッパ板39への
取付回転角度を変化させることにより検出素子58の上
記被検出部31bに対する軸線B方向における位置を調
節可能となっている。このようにして検出素子58の検
出中心がクランプ位置に位置している被検出部31bの
中央部31cに一致するように調整可能となっている。
【0031】図7に示すように、上記検出素子58は被
検出部31bとの対向距離の変化に応じた電圧値を出力
するものであり、上記中央部31cが検出素子58と一
致したとき、電圧出力値が上,下しきい値間の電圧とな
り、これによりクランプ位置を検出するように構成され
ている。なお、59aは工具主軸20の回転数を検出す
る回転数センサであり、該センサ59aは工具主軸20
の後端部に装着されたロックナット59bの外周に形成
されたロータに対向している(図3,図4参照)。な
お、上記電圧出力値が上記上,下しきい値間の電圧でな
いときには、工具がアンクランプされていると判断され
る。
【0032】次に上記刃物台(主軸装置)6のクーラン
ト装置を説明する。このクーラント装置60は、不図示
のクーラントタンク内のクーラントをポンプにより加圧
して工具Tによる加工部に供給するものである。図4に
示すように、上記ドローバー31の軸心には工具Tにク
ーラントを供給するクーラント孔31dが形成されてお
り、該クーラント孔31dの後端部には該クーラント孔
31dに連通する軸孔64aが形成されたキャップ64
が装着されている。
【0033】そして上記シリンダブロック37のシリン
ダ凹部37aの底壁にはバルブ機構65が配置固定され
ている。このバルブ機構65は、シリンダ凹部37aに
支持部材68を介してシリンダ66を固定し、該シリン
ダ66に形成されたシリンダ孔66aを開閉するバルブ
ピストン67を軸方向に移動可能に挿入し、該バルブピ
ストン67の軸心に上記シリンダ孔66aに連通するク
ーラント通路67aを形成した概略構造のものである。
上記シリンダ孔66aにはシリンダブロック37に形成
されたクーラント供給通路69が連通しており、該供給
通路69の上流端は配管を介して上記クーラントタンク
に連通接続されている。
【0034】上記バルブ機構65では、ドローバー31
がクランプ位置に後方移動して上記キャップ64が後退
端に位置している状態で、クーラント供給通路69の開
閉バルブが開かれると、バルブピストン67が前進して
クーラント通路67aとシリンダ孔66aとが連通する
とともに、クーラント通路67aと軸孔64aとが接続
される。なお、上記ドローバー31がアンクランプ位置
に前方移動している状態では上記開閉バルブが閉じられ
る。
【0035】上記刃物台本体11にはクーラント通路6
1,62,63が形成されており、各クーラント通路6
1〜63の上流端口61a,62a,63aは刃物台本
体11の上壁11aに導出されている(図3,図5参
照)。
【0036】上記刃物台本体11の上壁11aにはロー
タリユニオン70が配設されており、該ロータリユニオ
ン70は上記上壁11aに配設された箱状のカバー部材
71内に収納されている。このロータリユニオン70は
円筒状の第1ユニオン部材72内に円柱状の第2ユニオ
ン部材73を相対回転可能に挿入して構成されている。
このロータリユニオン70はこれの軸線が上記刃物台本
体11の旋回軸線Aと同一直線をなすよう配置されてい
る(図2参照)。
【0037】上記第1ユニオン部材72は筒本体72a
の下縁にフランジ部72bを一体形成した構造のもので
あり、該フランジ部72bは上記上壁11aにボルト締
め固定されている。また上記第2ユニオン部材73は上
記第1ユニオン部材72内に挿入された軸部73aの上
端に第1ユニオン部材72と略同径をなす頭部73bを
一体形成した構造のものである。
【0038】上記第2ユニオン部材73の軸部73aに
は軸方向に延びる3つの流路74a,74b,74cが
形成されている。また上記第1ユニオン部材72の筒本
体72aには上記各流路74a〜74cに連通する流路
75a,75b,75cが形成されている。この各流路
75a〜75cの流出口はそれぞれ上記各クーラント通
路61〜63の上流端口61a,62a,63aに連通
接続されている。
【0039】上記各流路74a,75a同士、74b,
75b同士、及び74c,75c同士は筒本体72aと
軸部73aとの摺動面に形成された周方向に延びる環状
の周溝76c,76b,76aにより連通している。こ
れにより刃物台本体11の回転割り出し動作時にも常時
各流路は連通している。また上記各周溝76a,76
b,76cの両側にはそれぞれシール部材77が介設さ
れている。
【0040】上記第2ユニオン部材73の頭部73bに
は上記各流路74a,74b,74cに連通する流入口
78a,78b,78cが形成されている。この各流入
口78a〜78cは、周一平面をなすように軸部73a
の軸線と直角方向に向けて、かつ放射状をなすように周
方向に所定の角度間隔をあけて形成されている。また上
記各流入口78a〜78cにはそれぞれ継手80を介し
てクーラントホース79が接続されており、各クーラン
トホース79の上流端部は不図示の開閉バルブ,ポンプ
を介してクーラントタンクに接続されている。
【0041】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。本実施形態の刃物台(主軸装置)6において、メン
テナンス等により工具主軸20を取り外すには、工具T
を工具主軸20の前端部から取り外した後、シリンダカ
バー36を取り外し、クーラント供給通路69に接続さ
れた配管を外すとともに、7本のボルト45を緩めて取
り外し、残り1本の固定ボルト46のナット46bを少
し緩める。この状態で固定ボルト46を中心にシリンダ
ブロック37を退避位置に回動させる。これによりアン
クランプシリンダ機構35全体が固定ボルト46により
支持されたままで工具主軸20の後端面が後方に露出す
ることとなる。この状態でロックナット59b等の主軸
関係部品を取外し、工具主軸20,ドローバー31を前
方に引き抜く。またアンクランプシリンダ機構35を再
度取り付けるには、シリンダブロック37を固定ボルト
46を中心に元の固定位置に回動させ、ナット46bを
締め付けるとともに、取り外した各ボルト45によりシ
リンダブロック37を後フランジ24に締め付けて固定
する。この後、クーラント供給通路69に配管を接続
し、シリンダカバー36を取り付ける。
【0042】このように本実施形態によれば、シリンダ
ブロック37を固定する8本のボルトのうちの左側の1
本の固定ボルト46に中継油路49を形成し、刃物台本
体11の主油圧通路52からの作動油を該中継油路49
を介して油圧通路42,油室41に供給するように構成
し、上記固定ボルト46により上記シリンダブロック3
7を固定位置と退避位置との間で回動可能に支持したの
で、刃物台本体11とシリンダブロック37との油圧通
路52,42同士を連通させた状態で、かつシリンダブ
ロック37を支持した状態で工具主軸20の取り外し作
業を行うことができる。その結果、シリンダブロック3
7を固定位置に再度取り付ける際のエア抜き作業を不要
にできるとともに、従来のようにアンクランプシリンダ
機構全体を脱着する場合に比べて作業者の労力を軽減で
き、メンテナンスを行う際の作業性を向上できる。
【0043】またシリンダブロック固定用の固定ボルト
46に中継油路49を形成し、該中継油路49を介して
刃物台本体11側の主油圧通路52とシリンダブロック
37側の油圧通路42とを連通したので、従来の油圧配
管による接続を不要にでき、部品点数を削減できるとと
もに、配索構造を簡素化できる。
【0044】本実施形態のクランプ・アンクランプ検出
機構によれば、ドローバー31の後端部にテーパ状の前
後斜面を有する被検出部31bを形成し、対向距離の変
化に応じた電圧を出力する1つの変位センサ56を上記
被検出部31bの中央部31cに対向させて配置したの
で、1つの変位センサ56をクランプ位置にある被検出
部31bの中央部31cに一致するように取付けるだけ
の調整作業で済み、従来の2つの近接センサを両者の間
隔を調整しながら取付ける場合に比べて調整が簡単であ
り、作業性を向上できる。
【0045】また上記検出素子58を円筒状のケース5
7の軸線CからC1だけ偏位した位置に配置固定し、ケ
ース57をストッパ板39にその取付回転角度位置を調
整して取り付けるようにしたので、ケース57の取付角
度を変えることにより検出素子58の被検出部31bに
対する軸線B方向における位置を容易に調整でき、調整
作業をさらに簡単に行うことができる。
【0046】本実施形態のクーラント装置60によれ
ば、ロータリユニオン70の第2ユニオン部材73の頭
部73bに流入口78a,78b,78cを軸直角方向
に向け、かつ周方向に所定の角度間隔をあけて形成し、
該各流入口78a〜78cにクーラントホース79を接
続したので、ユニオン本体の軸方向に間隔をあけて流入
口を形成する従来構造に比べてロータリユニオン70の
高さ寸法hを小さくすることができ、ロータリユニオン
70全体を小型化できる。
【0047】また上記ロータリユニオン70の高さ寸法
hを小さくできた分だけ刃物台本体11に配設されたカ
バー部材71のY軸方向の突出量を小さくすることがで
きる。その結果、作業用ドア1aを刃物台本体11に近
づけることが可能となり、ひいては機械全体をコンパク
トにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による複合加工旋盤の側面
図である。
【図2】上記実施形態の刃物台の側面図である。
【図3】上記刃物台のアンクランプシリンダ機構の断面
側面図である。
【図4】上記刃物台のクランプ位置検出機構の断面側面
図である。
【図5】上記刃物台のロータリユニオン部分の断面側面
図である。
【図6】上記クランプ位置検出機構の変位センサの構成
図である。
【図7】上記変位センサの検出特性図である。
【図8】従来のロータリユニオンを示す断面図である。
【符号の説明】
1 複合加工旋盤(工作機械) 9 刃物台本体(回転部) 11 支持ベース(固定部) 60 クーラント装置(流体供給装置) 61〜63 クーラント通路(流体通路) 70 ロータリユニオン 72 第1ユニオン部材 73 第2ユニオン部材 74a〜74c 流路 75a〜75c 流路 76a〜76c 周溝 78a〜78c 流入口 79 クーラントホース(流体供給管)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部により旋回可能に支持された回転
    部に、複数の被流体供給部に連通する複数の流体通路を
    形成し、該流体通路にロータリユニオンを介して機外の
    流体供給源から流体を供給するようにした工作機械の流
    体供給装置において、上記ロータリユニオンを、筒状の
    第1ユニオン部材内に円柱状の第2ユニオン部材を相対
    回転可能に挿入したものとし、該第1,第2ユニオン部
    材に形成された第1,第2流路を両ユニオン部材の摺動
    面に形成された周溝により連通させ、上記第1,又は第
    2ユニオン部材の何れか一方を上記回転部に固定すると
    ともに該一方のユニオン部材の各流路の流出口を上記流
    体通路に連通接続し、上記他方のユニオン部材の各流入
    口に上記流体供給源からの流体供給管を接続するととも
    に、該各流入口を他方のユニオン部材に略同一平面をな
    すように形成したことを特徴とする工作機械の流体供給
    装置。
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