JP2000354742A - スパイラル型分離膜エレメント - Google Patents

スパイラル型分離膜エレメント

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JP2000354742A
JP2000354742A JP11253457A JP25345799A JP2000354742A JP 2000354742 A JP2000354742 A JP 2000354742A JP 11253457 A JP11253457 A JP 11253457A JP 25345799 A JP25345799 A JP 25345799A JP 2000354742 A JP2000354742 A JP 2000354742A
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resistant
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spiral
heat
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Takuji Shintani
卓司 新谷
Hisao Hachisuga
久雄 蜂須賀
Katsumi Ishii
勝視 石井
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Nitto Denko Corp
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    • B01DSEPARATION
    • B01D63/00Apparatus in general for separation processes using semi-permeable membranes
    • B01D63/10Spiral-wound membrane modules
    • B01D63/101Spiral winding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D63/00Apparatus in general for separation processes using semi-permeable membranes
    • B01D63/10Spiral-wound membrane modules
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2313/00Details relating to membrane modules or apparatus
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/124Water desalination
    • Y02A20/131Reverse-osmosis

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温かつ高濃度のアルカリ溶液の処理が可能
なスパイラル型分離膜エレメントを提供することであ
る。 【解決手段】 スパイラル型分離膜エレメント1は、不
織布材上に膜素材が支持されてなる分離膜2を透過液流
路材3の両面に重ね合わせて3辺を接着剤で接着するこ
とにより封筒状膜4を形成し、封筒状膜4の開口部を集
水管5に取り付けて接着剤により接着し、原液流路材6
とともに集水管5の外周面にスパイラル状に巻回するこ
とにより構成される。集水管5に巻回された分離膜2の
外周面は外装材10により被覆されており、封筒状膜4
の両端面にアンチテレスコープ材11a,11bがそれ
ぞれ装着されている。スパイラル型分離膜エレメント1
を構成する上記の各構成部材は、耐熱耐アルカリ性プラ
スチックからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパイラル型分離
膜モジュールに用いられるスパイラル型分離膜エレメン
トに関する。
【0002】
【従来の技術】膜分離技術は、水不足に対応した海水の
淡水化や灌水の脱塩、電子産業および医薬分野での超純
水の製造、排水の再利用、さらには食品、医薬およびフ
ァインケミカルにおける分離、精製、濃縮等、様々な用
途で活用されている。
【0003】膜分離操作には、例えば、逆浸透膜分離装
置、限外濾過装置、精密濾過装置等が用いられている。
耐圧性に優れかつ比較的安価に製造できるという利点を
有することから、これらの膜分離装置において、スパイ
ラル型分離膜モジュールが使用されている。一般に、ス
パイラル型分離膜モジュールは逆浸透膜、限外濾過膜、
精密濾過膜等の分離膜を備えたスパイラル型分離膜エレ
メントを圧力容器内に収容してなる。
【0004】図6は従来のスパイラル型分離膜エレメン
トの一例を示す模式的な一部切欠き斜視図であり、図7
は、図6のスパイラル型分離膜エレメントの軸方向の模
式的な断面図である。
【0005】図6に示すように、スパイラル型分離膜エ
レメント100は、透過液流路材30の両面に分離膜2
2を重ね合わせて3辺を接着することにより3層構造を
有する封筒状膜40を形成し、その封筒状膜40の開口
部を有孔中空管からなる集水管50に接着し、原液流路
材60とともに集水管50の外周面にスパイラル状に巻
回することにより構成される。
【0006】この場合、分離膜22は、ポリエステル製
繊維からなる不織布材上に膜素材が支持されてなる。そ
れにより、分離膜22が機械的強度を有する。
【0007】また、透過液流路材30および原液流路材
60は、ポリエステル製繊維から構成されるネット状物
からなる。
【0008】図7に示すように、スパイラル型分離膜エ
レメント100においては、巻回された封筒状膜40の
両端面に第1および第2アンチテレスコープ材21a,
21bが装着されている。第1および第2アンチテレス
コープ材21a,21bにより、巻回した封筒状膜40
が原液の供給圧力によって望遠鏡(テレスコープ)状に
伸びるのを防止する。第1アンチテレスコープ材21a
には、集水管50の一端部が貫通する孔部と原液入口1
5とが形成されている。また、第2アンチテレスコープ
材21bには、集水管50の他端部が貫通する孔部と濃
縮液出口16とが形成されている。また、封筒状膜40
の外周面は、ガラス繊維からなる外装材20で被覆され
ている。封筒状膜40と外装材20とは、接着剤により
接着されている。
【0009】図6および図7に示すように、原液7は、
第1アンチテレスコープ材21aの原液入口15から供
給される。供給された原液7は、封筒状膜40外部の原
液流路材60に沿って流れ、濃縮液9として第2アンチ
テレスコープ材21bの濃縮液出口16から排出され
る。一方、原液7が原液流路材60に沿って流れる過程
で分離膜22を透過した液が、透過液流路材30に沿っ
て集水管50の内部に流れ込み、集水管50の端部から
透過液8として取り出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】スパイラル型分離膜エ
レメント100は、主に海水および灌水の脱塩処理に用
いられている。この場合、供給される原液7、すなわち
海水または灌水は、水温が40℃以下でありかつpHが
2〜10、通常はpH7付近である。したがって、スパ
イラル型分離膜エレメント100においては、ポリエス
テル製繊維からなる分離膜22の不織布材、透過液流路
材30および原液流路材60が原液7により分解および
溶解することはなく、また、ガラス繊維からなる外装材
20が原液7により分解および溶解することはない。
【0011】しかしながら、食品、医薬およびファイン
ケミカルにおけるプロセス処理あるいはこれらのプロセ
ス後の排液処理に用いられるスパイラル型分離膜エレメ
ント100においては、水温が高くかつpHの高い高濃
度のアルカリ溶液が原液7として供給される。なお、こ
のようなアルカリ溶液は基本的には無機アルカリ溶液で
あり、一般的な例としてはNaOH水溶液があげられ
る。
【0012】上記の場合、前述のようにポリエステル製
繊維から構成される分離膜22の不織布材、透過液流路
材30および原液流路材60は、基本物性を越える高温
かつ高濃度のアルカリ溶液によって分解および溶解す
る。また、ガラス繊維からなる外装材20においても、
分解および溶解が起こる。
【0013】例えば、水温40℃以上かつpH13の高
濃度アルカリ溶液を無加圧状態で供給した場合、あるい
は水温60℃以上かつpH11の高濃度アルカリ溶液を
10kgf/cm2 以上に加圧して供給した場合、分離
膜22の不織布材、透過液流路材30、原液流路材60
および外装材20が分解および溶解して変形する。透過
液流路材30および原液流路材60が変形すると、透過
液流路および原液流路の閉塞が生じる。それにより、ス
パイラル型分離膜エレメント100の透過液量が著しく
低下する。また、支持材である不織布材が変形すること
により、分離膜22は機械的強度を失う。それにより、
分離膜22が破れてしまうため、膜分離性能が低下す
る。さらに、変形した外装材20は強度が低下するた
め、高圧運転においては圧力に耐えられなくなり破壊し
てしまうと考えられる。以上のことから、スパイラル型
分離膜エレメント100が充分な膜分離性能を発揮しな
くなる。
【0014】さらに、第1および第2アンチテレスコー
プ材21a,21b、集水管50およびスパイラル型分
離膜エレメント100の組み立てに用いられる接着剤
(図示せず)が、高温かつ高濃度のアルカリ溶液により
分解および溶解する場合においても、スパイラル型分離
膜エレメント100の膜分離性能が低下する。
【0015】本発明の目的は、高温かつ高濃度のアルカ
リ溶液の処理が可能なスパイラル型分離膜エレメントを
提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
に係るスパイラル型分離膜エレメントは、不織布材上に
膜素材が支持されてなる分離膜、原液流路材、透過液流
路材、集水管、端面保持部材および接着剤から構成され
るスパイラル型分離膜エレメントであって、分離膜、原
液流路材、透過液流路材、集水管、端面保持部材および
接着剤が耐熱耐アルカリ性プラスチックからなるもので
ある。
【0017】本発明に係るスパイラル型分離膜エレメン
トにおいては、分離膜、原液流路材、透過液流路材、集
水管、端面保持部材および接着剤が耐熱耐アルカリ性プ
ラスチックからなるため、原液として高温かつ高濃度の
アルカリ溶液を供給した場合においても、上記のスパイ
ラル型分離膜エレメントの構成部材が分解および溶解す
ることはない。したがって、スパイラル型分離膜エレメ
ントを用いて安定した性能で高温かつ高濃度のアルカリ
溶液の処理を行うことが可能となる。
【0018】特に、透過液流路材および原液流路材にお
いて分解および溶解が起こらないため、透過液流路およ
び原液流路の閉塞が生じない。したがって、スパイラル
型分離膜エレメントにおいて安定した透過液量が得られ
る。また、分離膜を支持する不織布材において分解およ
び溶解が起こらないため、分離膜の強度の低下が見られ
ず、分離膜が損傷を受けることはない。したがって、ス
パイラル型分離膜エレメントにおいて安定した膜分離性
能が得られる。
【0019】また、集水管に巻回された分離膜の外周面
が外装材で被覆され、外装材が耐熱耐アルカリ性プラス
チックからなってもよい。この場合、外装材は耐熱耐ア
ルカリ性プラスチックからなるため、原液として高温か
つ高濃度のアルカリ溶液を供給した場合においても、分
解および溶解することがない。したがって、外装材の強
度低下が生じることはなく、スパイラル型分離膜エレメ
ントの高圧運転においても安定した性能でアルカリ溶液
の処理を行うことが可能となる。
【0020】外装材は、耐熱耐アルカリ性プラスチック
製繊維が分離膜の外周面に巻回されさらに繊維が耐熱耐
アルカリ性プラスチックで包埋されて構成されてもよ
い。
【0021】また、外装材は、耐熱耐アルカリ性プラス
チックにより形成された円筒状のネット状物が分離膜の
外周面に装着されて構成されてもよく、円筒状のネット
状物がさらに耐熱耐アルカリ性プラスチックで包埋され
て構成されてもよい。
【0022】また、外装材は、耐熱耐アルカリ性プラス
チックにより形成された平面状のネット状物が分離膜の
外周面に巻回されさらに巻回されたネット状物の所定箇
所が耐熱耐アルカリ性プラスチックで固定されて構成さ
れてもよく、平面状のネット状物がさらに耐熱耐アルカ
リ性プラスチックで包埋されて構成されてもよい。
【0023】以上のような構成を有する外装材は、原液
として高温かつ高濃度のアルカリ溶液を供給した場合に
おいても、分解および溶解することがない。
【0024】耐熱耐アルカリ性プラスチックは、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリプロピレン、ポリフェニレ
ンオキサイド、ポリスルホンまたはエポキシ樹脂であっ
てもよい。このような材料は耐熱耐アルカリ性を有す
る。したがって、上記の材料からなるスパイラル型分離
膜エレメントの構成部材は耐熱耐アルカリ性を有する。
【0025】透過液流路材は耐熱耐アルカリ性プラスチ
ック製繊維からなるネット状物からなり、繊維の線径は
0.1mm以上1mm以下でありかつ繊維間の距離は
0.1mm以上1mm以下であることが好ましい。この
場合、透過液流路材における透過液流路の抵抗を小さく
することが可能になるとともに、スパイラル型分離膜エ
レメントにおける分離膜の充填密度を大きくし充分な膜
面積を得ることが可能となる。また、運転時に加えられ
た圧力により繊維の形状が分離膜に転写されるのを防止
することができるため、分離膜が損傷を受けることはな
い。それにより、性能の高いスパイラル型分離膜エレメ
ントが実現される。
【0026】また、原液流路材は耐熱耐アルカリ性プラ
スチック製繊維からなるネット状物からなり、繊維の線
径は0.1mm以上1.5mm以下でありかつ繊維間の
距離は1mm以上5mm以下であることが好ましい。こ
の場合、原液流路材における原液流路の抵抗を小さくす
ることが可能になるとともに、スパイラル型分離膜エレ
メントにおける分離膜の充填密度を大きくし、充分な膜
面積を得ることが可能となる。また、運転時に加えられ
た圧力により繊維の形状が分離膜に転写されるのを防止
することができるため、分離膜が損傷を受けることはな
い。それにより、性能の高いスパイラル型分離膜エレメ
ントが実現される。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るスパイラル型
分離膜エレメントの一例を示す模式的な一部切欠き斜視
図であり、図2は、図1のスパイラル型分離膜エレメン
トの軸方向の模式的な断面図である。
【0028】図1に示すように、スパイラル型分離膜エ
レメント1は、透過液流路材3の両面に分離膜2を重ね
合わせて3辺を接着剤により接着することにより封筒状
膜4を形成し、その封筒状膜4の開口部を集水管5に取
り付けて接着剤により接着し、原液流路材6とともに集
水管5の外周面にスパイラル状に巻回することにより構
成される。
【0029】この場合においては、耐熱耐アルカリ性プ
ラスチックからなる不織布材上に、耐熱耐アルカリ性プ
ラスチックからなる膜素材を支持してなる分離膜2が用
いられている。
【0030】また、透過液流路材3は、耐熱耐アルカリ
性プラスチック製の繊維をトリコット織りしてネット状
とし、これを加熱成形(ヒートセット)することにより
形成されたネット状物により構成される。
【0031】透過液流路材3において、ネット状物を構
成する繊維の線径は0.1〜1mmであることが好まし
い。繊維の線径が0.1mm未満の場合、透過液流路材
3の厚さが小さくなるためスパイラル型分離膜エレメン
ト1における分離膜2の充填密度は増加するが、透過液
流路が狭くなるため透過液流路における抵抗が増加す
る。それにより、透過液が充分に流れなくなり、スパイ
ラル型分離膜エレメントの透過液量が減少する。一方、
繊維の線径が1mmを越える場合、透過液流路が広くな
るため透過液は充分に流れるが、スパイラル型分離膜エ
レメント1における分離膜2の充填密度が減少するため
膜面積が減少する。それにより、実用性を欠くスパイラ
ル型分離膜エレメント1となる。
【0032】また、ネット状物を構成する繊維間の距離
は0.1〜1mmであることが好ましい。繊維間の距離
が0.1mm未満の場合、透過液流路における抵抗が増
加し、透過液が充分に流れなくなる。一方、繊維間の距
離が1mmを越える場合、運転時にスパイラル型分離膜
エレメント1に加えられた圧力によって、繊維の形状が
分離膜2に転写され、分離膜2が損傷する。それによ
り、分離膜性能の低下を招く。また、繊維間に分離膜2
が陥没して透過液流路を閉塞する。このように、繊維間
の距離が0.1mm未満の場合および1mmを越える場
合においては、実用性を欠くスパイラル型分離膜エレメ
ント1となる。
【0033】原液流路材6は、耐熱耐アルカリ性プラス
チック製の繊維をトリコット織りしてネット状とし、こ
れを加熱成形(ヒートセット)することにより形成され
たネット状物により構成される。
【0034】原液流路材6において、ネット状物を構成
する繊維の線径は0.1〜1.5mmであることが好ま
しい。繊維の線径が0.1mm未満の場合、原液流路材
6の厚さが小さくなるためスパイラル型分離膜エレメン
ト1における分離膜2の充填密度は増加するが、原液流
路が狭くなるため原液流路における抵抗が増加する。そ
れにより、原液が充分に流れなくなり、膜分離性能が低
下する。一方、繊維の線径が1.5mmを越える場合、
原液流路材6の厚さが大きくなるため原液流路における
抵抗は減少するが、スパイラル型分離膜エレメント1に
おける分離膜2の充填密度が減少するため膜面積が減少
する。それにより、実用性を欠くスパイラル型分離膜エ
レメント1となる。
【0035】また、ネット状物を構成する繊維間の距離
は1〜5mmであることが好ましい。繊維間の距離が1
mm未満の場合、原液流路における抵抗が増加し、原液
が充分に流れなくなる。一方、繊維間の距離が5mmを
越える場合、運転時にスパイラル型分離膜エレメント1
に加えられた圧力によって、繊維の形状が分離膜2に転
写され、分離膜2が損傷する。それにより、分離膜性能
の低下を招く。また、繊維間に分離膜2が陥没して原液
流路を閉塞する。このように繊維間の距離が1mm未満
の場合および5mmを越える場合においては、実用性を
欠くスパイラル型分離膜エレメント1となる。
【0036】また、図2に示すように、集水管5に巻回
された封筒状膜4の外周面は外装材10で被覆されてい
る。
【0037】このような外装材10は、以下の方法によ
り形成される。図3は、図2に示す外装材の形成方法の
一例を示す模式図である。この場合、耐熱耐アルカリ性
プラスチック製の繊維10aを封筒状膜4の外周面に巻
き付ける(ロービングする)とともに、繊維10aをエ
ポキシ樹脂で包埋して外装材10を形成する。例えば、
エポキシ樹脂を含浸した耐熱耐アルカリ性プラスチック
製の繊維10aを封筒状膜4の外周面に巻き付けてもよ
い。
【0038】図4は、図2に示す外装材の形成方法の他
の例を示す模式図である。この場合、耐熱耐アルカリ性
プラスチック製の繊維からなる円筒状のネット状物10
bを封筒状膜4の外周面に装着して外装材10を形成す
る。また、円筒状のネット状物10bを封筒状膜4の外
周面に装着した後、円筒状のネット状物10bをエポキ
シ樹脂で包埋してもよい。
【0039】図5は、図2に示す外装材の形成方法のさ
らに他の方法を示す模式図である。この場合、耐熱耐ア
ルカリ性プラスチック製の繊維からなる平面状のネット
状物10cを封筒状膜4の外周面に巻き付けるととも
に、巻き付けたネット状物10cの所定箇所をエポキシ
樹脂で止めて外装材10を形成する。また、平面状のネ
ット状物10bを封筒状膜4の外周面に巻き付けた後、
ネット状物10cをエポキシ樹脂で包埋してもよい。
【0040】以上の図3〜図5に示す方法により形成し
た外装材10は、耐熱耐アルカリ性を有する繊維および
エポキシ樹脂から構成されるため、高温かつ高濃度のア
ルカリ溶液に晒された場合においても分解および溶解す
ることがない。
【0041】なお、上記においてはエポキシ樹脂を用い
て包埋を行っているが、エポキシ樹脂以外の耐熱耐アル
カリ性プラスチックを用いて包埋を行ってもよい。
【0042】さらに、図2に示すように、集水管5に巻
回された封筒状膜4の原液側端面および濃縮液側端面に
は、端面保持部材として第1アンチテレスコープ材11
aおよび第2アンチテレスコープ材11bがそれぞれ装
着されている。
【0043】第1および第2アンチテレスコープ材11
a,11bは、封筒状膜4および外装材10の端面を覆
う円板部と、封筒状膜4の端部外周を覆う円筒部とが一
体成形されてなる。第1および第2アンチテレスコープ
材11a,11bの円板部の中央には、集水管5の端部
が貫通する孔部が設けられている。この場合、第1アン
チテレスコープ材11a側の集水管5の端部が封止され
ている。第1アンチテレスコープ材11aの円板部に原
液入口15が形成され、第2アンチテレスコープ材11
bの円板部に濃縮液出口16が形成されている。第1お
よび第2アンチテレスコープ材11a,11bの円板部
の外周面にはシール材取り付け用の溝が設けられてい
る。
【0044】スパイラル型分離膜エレメント1におい
て、集水管5、第1および第2アンチテレスコープ材1
1a,11bおよびスパイラル型分離膜エレメント1の
組立てに用いられる接着剤は、耐熱耐アルカリ性プラス
チックからなる。
【0045】分離膜2の膜素材および不織布材、透過液
流路材3、原液流路材6、外装材10、集水管5、第1
および第2アンチテレスコープ材11a,11bおよび
接着剤を構成する耐熱耐アルカリ性プラスチックは、大
気圧下および水中での耐熱温度が100℃以上であり、
かつ耐アルカリ性を有するプラスチックであれば特に限
定されるものではない。例えば、ポリプロピレン(P
P)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフ
ェニレンオキサイド(PPO)、ポリスルフォン(PS
F)、エポキシ樹脂等を用いることが可能である。
【0046】次に、スパイラル型分離膜エレメント1を
用いて高温かつ高濃度のアルカリ溶液の膜分離操作を行
う場合について説明する。なお、スパイラル型分離膜エ
レメント1は、運転時に圧力容器(図示せず)に収納さ
れる。圧力容器とスパイラル型分離膜エレメント1と
は、シール材により液密にシールされている。
【0047】図1および図2に示すように、スパイラル
型分離膜エレメント1において、高温かつ高濃度のアル
カリ溶液が、原液7として第1アンチテレスコープ材1
1aの原液入口15から内部に供給される。供給された
原液7は、原液流路材6に沿って軸方向に流れ、第2ア
ンチテレスコープ材11bの濃縮液出口16から濃縮液
9として排出される。一方、原液7が原液流路材6に沿
って流れる過程で分離膜2を透過した透過液8が、透過
液流路材3に沿って集水管5の内部に流れ込み、第2ア
ンチテレスコープ材11b側の集水管5の端部から取り
出される。
【0048】本例に示すスパイラル型分離膜エレメント
1においては、分離膜2の膜素材および不織布材、透過
液流路材3、原液流路材6、外装材10、集水管5、第
1および第2アンチテレスコープ材11a,11bおよ
び接着剤が耐熱耐アルカリ性プラスチックから構成され
ている。このため、高温かつ高濃度のアルカリ溶液の膜
分離操作においても、上記の各構成部材が分解および溶
解して変形することはない。特に、分離膜2の不織布
材、透過液流路材3、原液流路材6および外装材10の
分解および溶解を防止することが可能となることによ
り、以下に示す効果が得られる。
【0049】すなわち、透過液流路材3および原液流路
材6の変形により生じる透過液流路および原液流路の閉
塞を防止し、透過液量の低下を抑制することが可能とな
る。また、分離膜2の不織布材の変形を防止することに
より、分離膜2の機械的強度の低下を抑えて損傷を防止
し、膜分離性能の低下を抑制することが可能となる。さ
らに、外装材10の変形を防止することにより、外装材
10の強度の低下を抑制することが可能となる。以上の
ことから、スパイラル型分離膜エレメント1を安定した
性能、特に安定した透過液量で運転することが可能とな
る。
【0050】
【実施例】以下の実施例1,2および比較例1,2に示
すスパイラル型分離膜エレメントを用いて膜分離操作を
行った。なお、実施例1,2および比較例1,2におい
ては、不織布材上に膜素材を支持してなるポリエーテル
スルホン系複合浸透膜(日東電工株式会社製NTR−7
450)を分離膜2として備えた膜面積6.5m2のス
パイラル型分離膜エレメントを用いた。
【0051】[実施例1]実施例1においては、図1お
よび図2に示すスパイラル型分離膜エレメント1を用い
て膜分離操作を行った。
【0052】この場合、分離膜2の不織布材はポリプロ
ピレンからなる。また、透過液流路材3は、ポリフェニ
レンサルファイド製繊維を平織りしてなるネット状物か
らなる。ネット状物を構成する繊維の線径は0.2mm
であり、繊維間の距離は0.3mmとした。
【0053】また、原液流路材6は、ポリプロピレン製
繊維を平織りしてなるネット状物からなる。ネット状物
を構成する繊維の線径は0.3mmであり、繊維間の距
離は3mmとした。
【0054】さらに、外装材10は、図3に示すように
ポリプロピレン製繊維10aとエポキシ樹脂とを封筒状
膜4の外周面に巻き付ける(ロービングする)ことによ
り形成した。
【0055】上記の構造を有するスパイラル型分離膜エ
レメント1を圧力容器(図示せず)内に収容し、表1に
示す条件で、1回目の逆浸透試験を行った。
【0056】
【表1】
【0057】1回目の逆浸透試験におけるスパイラル型
分離膜エレメント1の透過液量は10.0m3 /日であ
り、透過液の濃度は950ppmであった。
【0058】1回目の逆浸透試験の後、表2に示す条件
でスパイラル型分離膜エレメント1の運転を行った。
【0059】
【表2】
【0060】この後、再び表1に示す条件で、2回目の
逆浸透試験を行った。2回目の逆浸透試験におけるスパ
イラル型分離膜エレメント1の透過液量は9.8m3
日であり、透過液の濃度は960ppmであった。
【0061】[実施例2]実施例2においては、実施例
1と同様の構造を有するスパイラル型分離膜エレメント
1を用いた。また、実施例2においては、1回目の逆浸
透試験の後に表3に示す条件でスパイラル型分離膜エレ
メント1の運転を行った点を除いて、実施例1と同様の
方法によりスパイラル型分離膜エレメント1の運転およ
び逆浸透試験を行った。
【0062】
【表3】
【0063】実施例2のスパイラル型分離膜エレメント
1においては、1回目の逆浸透試験における透過液量は
10.0m3 /日であり、透過液の濃度は930ppm
であった。また、2回目の逆浸透試験における透過液量
は9.7m3 /日であり、透過液の濃度は920ppm
であった。
【0064】[比較例1]実施例1に対する比較のた
め、比較例1においては、図6および図7に示すスパイ
ラル型分離膜エレメント100を用いて膜分離操作を行
った。なお、比較例1のスパイラル型分離膜エレメント
100は、分離膜22の不織布材、透過液流路材30お
よび原液流路材60がポリエステル製繊維からなりかつ
外装材20はガラス繊維を封筒状膜40の外周面に巻き
付けることにより形成されている点を除いて、実施例1
のスパイラル型分離膜エレメント1と同様の構造を有す
る。
【0065】上記のスパイラル型分離膜エレメント10
0を用いて、実施例1と同様の方法により、スパイラル
型分離膜エレメント100の運転および逆浸透試験を行
った。
【0066】比較例1のスパイラル型分離膜エレメント
100においては、1回目の逆浸透試験における透過液
量は10.0m3 /日であり、透過液濃度は940pp
mであった。また、2回目の逆浸透試験における透過液
量は5.5m3 /日であり、透過液濃度は1350pp
mであった。
【0067】[比較例2]実施例2に対する比較のた
め、比較例2においては、図6および図7に示す比較例
1と同様の構造を有するスパイラル型分離膜エレメント
100を用いて、実施例2と同様の方法により、スパイ
ラル型分離膜エレメント100の運転および逆浸透試験
を行った。
【0068】比較例2のスパイラル型分離膜エレメント
100においては、1回目の逆浸透試験における透過液
量は10.0m3 /日であり、透過液濃度は950pp
mであった。また、2回目の逆浸透試験における透過液
量は15.0m3 /日であり、透過液濃度は1500p
pmであった。
【0069】実施例1および比較例1において示すよう
に、実施例1のスパイラル型分離膜エレメント1におい
ては、分離膜2の不織布材、透過液流路材3、原液流路
材6および外装材10が耐熱耐アルカリ性プラスチック
から構成されるため、不織布材、透過液流路材3、原液
流路材6および外装材10が10%NaOH水溶液によ
り分解および溶解することはない。したがって、2回目
の逆浸透試験においても、透過液量の低下がほとんど見
られなかった。
【0070】これに対し、比較例1のスパイラル型分離
膜エレメント100においては、透過液流路材30の一
部が10%NaOH水溶液により分解するため、分離膜
22が透過液流路材30の繊維間に陥没し、透過液流路
を閉塞する。それにより、2回目の逆浸透試験において
透過液量に大幅な低下が見られた。
【0071】また、実施例2および比較例2において示
すように、20%の高濃度のNaOH水溶液を、長時
間、高圧で供給した実施例2のスパイラル型分離膜エレ
メント1においても、実施例1と同様、不織布材、透過
液流路材3、原液流路材6および外装材10が分解およ
び溶解することはない。したがって、2回目の逆浸透試
験においても透過液量の低下がほとんど見られなかっ
た。
【0072】これに対し、比較例2のスパイラル型分離
膜エレメント100においては、高濃度のNaOH水溶
液により、透過液流路材30の一部が分解し、分離膜2
2が透過液流路材30の繊維間に陥没して透過液流路を
閉塞する。また、さらに時間が経過すると不織布材も分
解するため、分離膜22を支持できなくなり、分離膜2
2に損傷を与える。それにより、充分な膜分離性能を発
揮することが不可能となり、透過液量に大幅な増加が見
られた。さらに、外装材20においても、分解および溶
解による変形が起こるため、強度の低下が見られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスパイラル型分離膜エレメントの
一例を示す模式的な一部切欠き斜視図である。
【図2】図1のスパイラル型分離膜エレメントの軸方向
の模式的な断面図である。
【図3】図2の外装材の形成方法の一例を示す模式図で
ある。
【図4】図2の外装材の形成方法の他の例を示す模式図
である。
【図5】図2の外装材の形成方法のさらに他の例を示す
模式図である。
【図6】従来のスパイラル型分離膜エレメントの一例を
示す模式的な一部切欠き斜視図である。
【図7】図6のスパイラル型分離膜エレメントの軸方向
の模式的な断面図である。
【符号の説明】
1,100 スパイラル型分離膜エレメント 2,22 分離膜 3,30 透過液流路材 4,40 封筒状膜 5,50 集水管 6,60 原液流路材 7 原液 8 透過液 9 濃縮液 10,20 外装材 10a 繊維 10b 円筒状のネット状物 10c 平面状のネット状物 11a,21a 第1アンチテレスコープ材 11b,21b 第2アンチテレスコープ材 15 原液入口 16 濃縮液出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 勝視 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4D006 GA03 GA06 GA07 HA61 JA02C JA05B JA05C JA06B JA06C JA19C JA30C KE03P KE12P KE13P KE15P KE16P MA03 MA06 MA40 MB12 MB15 MC23X MC46 MC50 MC61 MC62 MC63X PA01 PB08 PB12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布材上に膜素材が支持されてなる分
    離膜、原液流路材、透過液流路材、集水管、端面保持部
    材および接着剤から構成されるスパイラル型分離膜エレ
    メントであって、前記分離膜、前記原液流路材、前記透
    過液流路材、前記集水管、前記端面保持部材および前記
    接着剤が耐熱耐アルカリ性プラスチックからなることを
    特徴とするスパイラル型分離膜エレメント。
  2. 【請求項2】 前記集水管に巻回された分離膜の外周面
    が外装材で被覆され、前記外装材が耐熱耐アルカリ性プ
    ラスチックからなることを特徴とする請求項1記載のス
    パイラル型分離膜エレメント。
  3. 【請求項3】 前記外装材は、前記耐熱耐アルカリ性プ
    ラスチック製繊維が前記分離膜の外周面に巻回されさら
    に前記繊維が前記耐熱耐アルカリ性プラスチックで包埋
    されてなることを特徴とする請求項2記載のスパイラル
    型分離膜エレメント。
  4. 【請求項4】 前記外装材は、前記耐熱耐アルカリ性プ
    ラスチックにより形成された円筒状のネット状物が前記
    分離膜の外周面に装着されてなることを特徴とする請求
    項2記載のスパイラル型分離膜エレメント。
  5. 【請求項5】 前記円筒状のネット状物がさらに前記耐
    熱耐アルカリ性プラスチックで包埋されたことを特徴と
    する請求項4記載のスパイラル型分離膜エレメント。
  6. 【請求項6】 前記外装材は、前記耐熱耐アルカリ性プ
    ラスチックにより形成された平面状のネット状物が前記
    分離膜の外周面に巻回されさらに前記巻回されたネット
    状物の所定箇所が前記耐熱耐アルカリ性プラスチックで
    固定されてなることを特徴とする請求項2記載のスパイ
    ラル型分離膜エレメント。
  7. 【請求項7】 前記平面状のネット状物がさらに前記耐
    熱耐アルカリ性プラスチックで包埋されたことを特徴と
    する請求項6記載のスパイラル型分離膜エレメント。
  8. 【請求項8】 前記耐熱耐アルカリ性プラスチックは、
    ポリフェニレンサルファイド、ポリプロピレン、ポリフ
    ェニレンオキサイド、ポリスルホンまたはエポキシ樹脂
    であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
    のスパイラル型分離膜エレメント。
  9. 【請求項9】 前記透過液流路材は前記耐熱耐アルカリ
    性プラスチック製繊維からなるネット状物からなり、前
    記繊維の線径は0.1mm以上1mm以下でありかつ前
    記繊維間の距離は0.1mm以上1mm以下であること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のスパイラ
    ル型分離膜エレメント。
  10. 【請求項10】 前記原液流路材は前記耐熱耐アルカリ
    性プラスチック製繊維からなるネット状物からなり、前
    記繊維の線径は0.1mm以上1.5mm以下でありか
    つ前記繊維間の距離は1mm以上5mm以下であること
    を特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のスパイラ
    ル型分離膜エレメント。
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