JP2000353773A - 冷却部品取付方法及びモジュール封止方法 - Google Patents

冷却部品取付方法及びモジュール封止方法

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JP2000353773A
JP2000353773A JP11166557A JP16655799A JP2000353773A JP 2000353773 A JP2000353773 A JP 2000353773A JP 11166557 A JP11166557 A JP 11166557A JP 16655799 A JP16655799 A JP 16655799A JP 2000353773 A JP2000353773 A JP 2000353773A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】LSIと水冷部品をはんだ材等で固着する冷却
構造においても、冷却性能が向上した冷却部品取付方法
を提供することにある。 【解決手段】多層配線基板104に取り付けられたLS
I106に、冷却ジャケット100をハンダ110,1
12により固着する。ハンダ固着時には、加圧雰囲気中
で、LSI106と冷却ジャケット100を固着し、そ
の後、大気戻しをする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSIチップ等の
電子部品に、放熱フィンの形成された冷却ジャケット等
の冷却部品を取り付ける冷却部品取付方法及び、冷却部
品の取り付けられたモジュール封止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子計算機に使用されるモジュー
ルでは、例えば、特開平4−314358号公報や特開
平4−147656号公報に記載されているように、L
SIを多数実装したセラミック基板に、放熱フィンの形
成された水冷ジャケットを取り付けて形成するととも
に、モジュール内に伝熱効果のある液体冷却媒体を封入
し、LSI等からの発熱を、冷媒及び放熱フィンを介し
て、外部に放熱している。
【0003】しかしながら、高密度電子計算機の小型化
および処理速度向上に伴い、モジュール内に実装される
LSIは高密度化,高集積化が進み、LSIの発熱量が
増大してきている。その結果、従来のような冷媒及び放
熱フィンを介した冷却構造では、充分な冷却が出来ない
ものである。
【0004】そこで、例えば、特開平8−172148
号公報に記載されているように、LSIとジャケットを
はんだ材等で固着する冷却構造が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−172148号公報に記載されているはんだ材によ
る固着構造では、固着部にボイドが発生すると、熱伝導
率が低下するため、冷却性能が低下するという問題があ
ることが判明した。本発明の第1の目的は、LSIと水
冷部品をはんだ材等で固着する冷却構造においても、冷
却性能が向上した冷却部品取付方法を提供することにあ
る。
【0006】また、第1の目的を達成するための方法と
して、はんだ材による加圧固着方式を取った際、モジュ
ール内部が加圧状態で封止されることとなるため、モジ
ュールの動作時にモジュール内部が高温になると、内部
圧がさらに高まるため、LSI等の破壊の問題が発生す
ることが判明した。本発明の第2の目的は、モジュール
の内部圧を低圧に保つことのできるモジュール封止方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、基板に取り付けられた電子部品
に、冷却部品をハンダ固着により取り付ける冷却部品取
付方法において、上記電子部品と上記冷却部品を溶融し
たハンダを介して接触させるとともに、加圧雰囲気中
で、上記電子部品と上記冷却部品を固着した後、大気戻
しをするようにしたものである。かかる方法により、電
子部品と冷却部品とは加圧雰囲気中でハンダ固着される
ため、ハンダ中のボイドの体積を小さくして、電子部品
の発熱を冷却部品から放熱することによる冷却効率を向
上し得るものとなる。
【0008】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明は、基板に取り付けられた電子部品に、冷却部品
をハンダ固着により取り付けてモジュールを形成後、こ
のモジュールを気密封止するモジュール封止方法におい
て、上記モジュールは、ハンダ固着時にはモジュール内
部を外部に連通する気密封止穴を備え、所定圧力の不活
性ガス雰囲気中で、上記気密封止穴を封止するようにし
たものである。かかる方法により、モジュール内の封止
圧を所定圧とすることにより、電子部品への通電時に
も、モジュール内部圧を低圧に保持し得るものとなる。
【0009】
【発明実施の形態】以下、図1〜図9を用いて、本発明
の一実施形態による冷却部品取付方法及びモジュール封
止方法について説明する。最初に、図1を用いて、本実
施形態による冷却部品取付装置の全体構成について説明
する。なお、本実施形態においては、熱伝導部材として
ハンダを用い、ハンダにより冷却部品と多層配線基板上
に搭載されたLSIとを接続するものである。
【0010】チャンバー10の内部には、下ヒータ20
と、上ヒータ30が配置されている。下ヒータ20は、
電源22によって通電されることにより、発熱する。下
ヒータ20の近傍には、熱電対のような温度センサ24
が配置されており、下ヒータ20や下ヒータ20に取り
付けられる部材の温度を検出している。また、下ヒータ
20は、固定されている。
【0011】上ヒータ30は、複数のスプリング32に
よって支持板34に懸架されている。下ヒータ30は、
電源36によって通電されることにより、発熱する。上
ヒータ30を支持する支持板36は、シャフト42を介
して、クラッチ機構40に接続されている。また、クラ
ッチ機構40は、ベルト52によってステッピングモー
ター50に連結されている。ステッピングモーター50
の駆動力は、ベルト52及びクラッチ機構50を介し
て、支持板34に伝達され、上ヒータ30を上下動す
る。クラッチ機構50は、速度を切り替えるために用い
られており、内部のギアの切替により、上ヒータ30の
上下動の速度を、高速と中速と低速の3種類の速度に切
り替える。また、上ヒータ30の近傍には、熱電対のよ
うな温度センサ38が配置されており、上ヒータ30や
上ヒータ30に取り付けられる部材の温度を検出してい
る。
【0012】チャンバー10の内部は、真空ポンプ60
によって真空引きされる。チャンバー10の内部の圧力
は、圧力センサ12によって測定される。また、チャン
バー10の内部の酸素濃度は、O2センサ14によって
測定される。また、図示しない窒素ガス供給源に収容さ
れた窒素(N2)ガス及びヘリウムガス供給源に収容さ
れたヘリウム(He)ガスは、制御手段80を用いて、
ON/OFFバルブ74,76の開閉を切り替え、チャ
ンバー10の内部に導入される。
【0013】制御手段80は、温度センサ24,38に
よって検出された温度が、所定温度になるように、電源
22,36のオン・オフや通電量を制御する。制御手段
80は、クラッチ機構40の速度切替やステッピングモ
ーター50のオン・オフを制御して、上ヒータ30の上
下動制御を行う。また、制御手段80は、圧力センサ1
2によって測定されたチャンバー10の内部の圧力や、
O2センサによって検出されたチャンバー10の内部の
酸素濃度に基づいて、真空ポンプ60のオン・オフや、
ON/OFFバルブ74,76のオン・オフ切替を制御
する。
【0014】次に、図2〜図6を用いて、本実施形態に
よる冷却部品取付装置を用いた冷却部品の取付工程につ
いて説明する。図2は、冷却部品の取付工程の途中状態
を示す側面図であり、図3は、冷却部品の取付工程の取
付完了状態を示す側面図であり、図4は、冷却部品の取
付工程におけるチャンバー内圧力の変化を示すタイミン
グチャートであり、図5は、冷却部品の取付工程におけ
る上下ヒータ間の距離の変化を示すタイミングチャート
であり、図6は、冷却部品の取付工程における部品の温
度変化を示すタイミングチャートである。なお、図1と
同一符号は、同一部分を示している。
【0015】最初に、図2を用いて、LSIの搭載され
た多層配線基板に、水冷ジャケットを取り付ける場合の
構成について説明する。下ヒータ20には、均熱治具9
0を用いて、放熱フィンの形成された冷却部品である水
冷ジャケット100が位置決めされ、固定されている。
均熱治具90は、水冷ジャケット100を位置決めした
上で、保持するとともに、下ヒータ20の熱を水冷ジャ
ケット100に熱伝達する際に、下ヒータ20からの熱
を拡散して伝達することにより、水冷ジャケット100
の熱バラツキを低減している。下ヒータ20自体も、熱
バラツキの少ない面ヒータを用いているが、それでも、
加熱面内における熱のバラツキは、±10℃程度あるの
に対して、均熱治具90を用いることにより、加熱対象
である水冷ジャケット100の熱バラツキを±2℃まで
低減することができる。均熱治具90には、複数の位置
決めピン92と、この位置決めピン92に挿入されたス
プリング94が設けられている。水冷ジャケット100
の上には、ハンダ110が予め供給されている。また、
水冷ジャケット100の外周に設けられた封止部102
の上面にも、ハンダ114が供給されている。
【0016】また、上ヒータ30には、均熱治具96を
用いて、複数のLSI106が取り付けられた多層配線
基板104が位置決めされ、固定されている。均熱治具
96は、均熱治具90と同様に、多層配線基板104を
位置決めした上で、保持するとともに、上ヒータ30の
熱を多層配線基板104に熱伝達する際に、上ヒータ3
0からの熱を拡散して伝達することにより、多層配線基
板104の熱バラツキを低減している。均熱治具96に
は、均熱治具90に設けられた位置決めピン92に対応
して、位置決め穴98が形成されている。LSI106
の上面(図示する状態では、下面)には、ハンダ112
が予め供給されている。このとき、上下の均熱治具は、
位置決めピンに取り付けられたバネにより、両者を引き
離す反発力を受け、冷却部品とLSI上のハンダが接触
しない距離を保っている。
【0017】なお、水冷ジャケット100に供給されて
いるハンダ110の位置は、LSI106の上面の位置
に対応する位置である。また、LSI106は、ハンダ
ボール等を用いて、多層配線基板104に接合されてい
るが、このとき用いるハンダボールの融点は、ハンダ1
10,112,114よりも高いものである。例えば、
ハンダ110,112,114として、錫−鉛系の融点
が183℃のハンダを用いる場合には、LSI106の
固着用のハンダは、これらのハンダの融点よりも、融点
が約30℃高い錫−銀系のハンダを用いている。
【0018】また、加熱は、窒素やヘリウムなどの不活
性ガスが充填されたチャンバ内で実施し、ハンダの酸化
を抑制している。さらに、このガスの圧力は、制御手段
80により、ON/OFFバルブ74,76を操作し、
数Torr〜1500Torrまで任意に変化させることができる。
【0019】なお、図2に示した状態は、冷却部品の取
付工程の途中状態を示しており、このとき、ハンダ11
0とハンダ112は、接触する直前の状態である。この
ときの下ヒータ20と、上ヒータ30の間の距離を、D
3とする。
【0020】この後、ヒータ移動速度を低速に切替え、
図4に示す固着完了時のD4の位置までヒータを接近さ
せる。その後、この位置を維持したまま冷却を行うこと
により、冷却部品の取付が完了する。
【0021】次に、本実施形態による冷却部品取付装置
の動作について、図4〜図6を用いて、説明する。図4
に示すように、チャンバー10内の下ヒータ20及び上
ヒータ30に、ワークである水冷ジャケット100及び
多層配線基板104をセットした後、図1に示した制御
手段80は、真空ポンプ60の動作を開始して、チャン
バー10の内部を真空引きして、減圧する。ここで、図
4の縦軸は、チャンバー10の内部圧力を示している。
例えば、図4の時刻t0に真空ポンプ60を作動したと
すると、真空ポンプ60の動作開始前のチャンバー10
の内部圧力P1は、大気圧(約760Torr)であ
る。そして、真空引きが開始することにより、チャンバ
ー10の内部が減圧される。チャンバー10の内部を減
圧することによって、チャンバー10の内部の酸素濃度
を低減する。
【0022】制御手段80は、圧力センサ12を用い
て、チャンバー10の内部圧力を検出し、内部圧力が、
例えば、時刻t1において、P2になると、真空ポンプ
60を停止する。例えば、圧力P2は、0.2Torr
に設定する。
【0023】次に、制御手段80は、バルブ74を開き
窒素ガスを、チャンバー10の内部に導入する。制御手
段80は、圧力センサ12を用いて、チャンバー10の
内部圧力を監視して、内部圧力がP1になるまで、窒素
ガスをチャンバー10の内部に導入する。例えば、時刻
t2に、内部圧力がP1になると、制御手段80は、バ
ルブ74を閉じる。上述の方法によって、チャンバー内
部の酸素濃度が低下する。そこで、制御手段80は、酸
素濃度センサ14を用いて、チャンバー10の内部の酸
素濃度を検出する。チャンバー内に、酸素ガスの残留量
が多いと、ハンダ110,112,114が溶融した
後、ハンダ110とハンダ112の固着が完了するまで
の間(ハンダの溶融時間)に、ハンダ110,112の
表面に酸化膜が形成され、酸化膜が形成されると、ハン
ダ固着後のボイドの原因となるため、残留酸素ガスの濃
度が所定濃度以下になるようにしている。チャンバー内
部の残留酸素濃度と、ハンダ溶融時間との関係について
調べたところ、残留酸素濃度が0.3ppm以下であれ
ば、酸化膜の成長は、一定の厚さまで成長した後は、そ
れ以上成長しないことが判明した。そこで、窒素ガス封
入後の酸素濃度は、0.3ppm以下になるようにして
いる。酸素濃度が所定濃度以下になると、次の工程に進
む。酸素濃度が所定濃度以下でない場合には、時刻t0
〜t3の工程,即ち、チャンバー10内部の減圧,チャ
ンバー10への窒素ガスの導入,酸素濃度チェックの工
程を繰り返す。
【0024】酸素濃度が、所定濃度以下であれば、制御
手段80は、時刻t3において再び、真空ポンプ60を
作動させて、チャンバー10の内部を減圧する。そし
て、チャンバー10の内部の圧力が、再び、P2になる
と、時刻t4において、制御手段80は、バルブ76を
開くと共に、流路切替弁78を作動させて、ヘリウムガ
スを、チャンバー10の内部に導入する。制御手段80
は、圧力センサ12を用いて、チャンバー10の内部圧
力を監視して、内部圧力がP1になるまで、ヘリウムガ
スをチャンバー10の内部に導入する。内部圧力がP1
になると、制御手段80は、バルブ76を閉じる。そこ
で、制御手段80は、酸素濃度センサ14を用いて、チ
ャンバー10の内部の酸素濃度を検出して、所定濃度以
下であることを確認する。
【0025】酸素濃度が、所定濃度以下であれば、制御
手段80は、時刻t5において再び、真空ポンプ60を
作動させて、チャンバー10の内部を減圧する。そし
て、チャンバー10の内部の圧力が、再び、P2になる
と、時刻t6において、制御手段80は、バルブ76を
開いて、ヘリウムガスを、チャンバー10の内部に導入
する。制御手段80は、圧力センサ12を用いて、チャ
ンバー10の内部圧力を監視して、内部圧力がP3にな
るまで、ヘリウムガスをチャンバー10の内部に導入す
る。内部圧力がP3になると、制御手段80は、バルブ
76を閉じる。ここで、内部圧力P3は、例えば、50
Toorとしている。大気圧よりも減圧した状態として
いることによって、この後、ハンダを溶融した際に、ハ
ンダ内部に存在するボイドが、外部に取り出される。こ
のように、圧力をP3とするのは、ハンダ内部に存在す
るボイドを取り出すためのものであるため、大気圧より
も低くすればよいものである。また、このときの圧力
は、ヒーターの熱を均熱治具,多層配線基板,水冷ジャ
ケットに効率的に伝えることが可能な最低限のガス量に
より決まる。例えば、圧力P3は、50Toor〜76
0Toorの間で可変できる。
【0026】ここで、ガスの種類の切替は、以下の理由
で行っている。ヘリウムガスは、窒素ガスに比べて、熱
伝導率が高いため、ハンダの溶融・固着時には、チャン
バー10の内部をヘリウムガス雰囲気としている。但
し、ヘリウムガスは、窒素ガスに比べて高価であるた
め、チャンバー10の内部の酸素濃度が所定濃度になる
までは、チャンバーの減圧と窒素ガス導入を行うことに
より、使用するガスのコストを低減するようにしてい
る。
【0027】次に、時刻t7において、チャンバー10
の内部の圧力がP3になると、図5に示すように、制御
手段80は、モータ50を駆動して、上ヒータ30を下
降させる。ここで、図5の縦軸は、図2に示した下ヒー
タ20の均熱治具90との接触面と上ヒータ30の均熱
治具94との接触面の間の距離Dを示している。時刻t
0〜t7間での間、上ヒータ30と下ヒータ20の間の
距離は、D1である。距離D1は、冷却部品の取付工程
開始時の距離であり、図5に示す距離D4は、冷却部品
取り付け完了時の上ヒータ30と下ヒータ20の間の距
離である。距離D4が、例えば、35mmであるとき、
距離D1は、例えば、85mmである。即ち、固着開始
前から固着完了時までの上ヒータ30の移動量は、50
mm(=85−35)である。
【0028】制御手段80は、ステッピングモータ50
に供給するパルス数によって、上ヒータ30の移動量を
制御できるため、上ヒータ30と下ヒータ20の間の距
離がD2になるまで、上ヒータ30を下降する。距離D
2は、例えば、40mmである。このとき、制御手段8
0は、クラッチ機構40の内部のギア比を切り替えて、
上ヒータ30を高速度v1で下降させる。上ヒータ30
の下降速度は、例えば、2mm/sとしている。上ヒー
タ30の下降量は、約45mmであるため、約22.5
秒間の短時間で、上ヒータ30を距離D2の位置まで高
速で下降できる。
【0029】時刻t8において、上ヒータ30と下ヒー
タ20の間の距離がD2になると、制御手段80は、モ
ータ50の駆動を停止して、上ヒータ30の下降を停止
するとともに、電源22,36をオンして、下ヒータ2
0及び上ヒータ30への通電を開始する。
【0030】ここで、図6は、下ヒータ20によって加
熱される下側の均熱治具90の温度及び上ヒータ30に
よって加熱される上側の均熱治具96の温度Tを示して
いる。水冷ジャケット90は、窒化アルミニウム(Al
N)製であり、一方、多層配線基板104は、セラミッ
クスや金属の接合体製であるため、両者の材質が異なる
とともに、両者の重量も異なるため、両者の熱容量が異
なっている。そこで、本実施形態においては、図1若し
くは図2に示したように、水冷ジャケット90を加熱す
るためのヒータ20と、多層配線基板104を加熱する
ためのヒータ30を独立のヒータとするとともに、ヒー
タ電源22,36も独立したものを用いることにより、
両者を独立して温度制御できるようにしている。
【0031】図6に示すように、時刻t8において、通
電を開始したとすると、通電開始前の温度T1は常温で
あり、その後、通電の経過とともに、温度が上昇する。
そして、温度センサ24,38を用いて、均熱治具9
0,96の温度を監視して、時刻t9に、温度がT2に
なると、その温度を維持するように、電源22,36を
制御する。ここで、温度T2は、ハンダ110,11
2,114の融点よりも、30℃高い温度としている。
例えば、ハンダ110,112,114の融点が、18
3℃の場合、温度T3を210℃としている。ハンダ1
10,112,114の温度が融点以上になると、ハン
ダ110,112,114は、溶融を開始する。
【0032】なお、上述したように、本実施形態におい
ては、水冷ジャケット90を加熱するためのヒータ20
と、多層配線基板104を加熱するためのヒータ30を
独立のヒータとするとともに、ヒータ電源22,36も
独立したものを用いているので、水冷ジャケット90の
温度と多層配線基板104の温度とが、同一の時刻t9
に、同じ温度T2となるように制御することができる。
両者が同一の時刻に同一温度となるようにタイミングを
合わせることにより、ハンダが溶融している時間をでき
るだけ短くすることができ、その結果、溶融ハンダの表
面に形成される酸化膜の生成量を低減して、ボイドの発
生を低減することができる。
【0033】次に、図5に示すように、時刻t9におい
て、均熱治具90,96の温度が所定温度T2以上にな
ると、制御手段80は、モータ50を駆動して、上ヒー
タ30の下降を開始する。このとき、制御手段80は、
クラッチ機構40を切り替えて、上ヒータ30の下降速
度を中速度v2としている。中速度v2は、例えば、5
0μm/sである。そして、制御手段80は、上ヒータ
30と下ヒータ20の間の距離がD3になると、クラッ
チ機構40を切り替えて、上ヒータ30の下降速度を低
速度v3としている。低速度v3は、例えば、9μm/
sである。ここで、距離D3は、例えば、36mmであ
る。最終的な固着完了時の距離D4は、35mmである
ので、固着完了時よりも、1mm浮いた位置である。上
ヒータ30と下ヒータ20の間の距離がD3になると、
水冷ジャケット90の上に供給されたハンダ110と、
LSI106の上面に供給されたハンダ112が接触す
る。ハンダ110,112の高さは、ハンダの量によっ
て異なるため、ハンダの量に応じて、距離D3は、下側
のハンダと上側のハンダが接触する直前の距離となるよ
うに設定することができる。従って、ハンダ同士が接触
するまで余分なハンダ溶融時間を短くすることになり、
ハンダぬれ拡がりを阻害する表面酸化膜の形成を低減す
ることができる。
【0034】上述したように、本実施形態においては、
下側のハンダと上側のハンダが接触を開始すると、上ヒ
ータの下降速度v3を、その前の下降速度v2よりも低
速になるようにしている。その結果、互いに溶融してい
るハンダ同士が、ゆっくりと押しつけられていくことに
なる。
【0035】ボイドの発生を抑えるためには、溶融した
ハンダ同士を点接触させ、徐々に等方的に接触面積を増
加させることが必要となる。ここで、ハンダ同士の接触
後の上ヒータの下降速度v3が早いと、ハンダのぬれ拡
がりによる流動よりも、強制的な流動が大きく、複数箇
所での接触が生じたり、等方的な拡がりが行えないた
め、チャンバー10内のヘリウムガスが上下のハンダの
隙間に封じ込められるため、固着したハンダ内にボイド
が発生しやすくなることが判明した。そこで、溶融した
ハンダ同士をゆっくりと接触させることにより、ハンダ
内部にヘリウムガスを封じ込めることを防ぎ、ボイドの
発生を抑制している。ハンダ同士の固着時の上ヒータの
下降速度v3を変えて、ボイドの発生率の変化について
検討したところ、下降速度,即ち、固着速度を20μm
/s以下にすると、ボイドの発生率を3%以下に抑えら
れることが判明した。
【0036】即ち、本実施形態においては、ハンダ溶融
後において、ハンダ同士が接触するまでの上ヒータの下
降速度v2は、その後の固着速度v3に比べて早くする
ことにより、ハンダが溶融状態にあるハンダ溶融時間を
短縮して、溶融ハンダの表面に形成される酸化膜の発生
を抑制し、良好なぬれ性を維持し、また、ハンダ同士が
接触した後の上ヒータの下降速度,即ち、固着速度v3
を速度v2に比べて遅くすることにより、ハンダ固着時
における溶融ハンダ中へのヘリウムガスの封じ込めによ
るボイドの発生を低減することができる。
【0037】次に、図5に示すように、制御手段80
は、上ヒータ30と下ヒータ20の間の距離が、時刻t
10において、距離D4になるまで、上ヒータ30を下
降させる。距離D4は、例えば、35mmである。この
状態は、図3に示すようになる。なお、図2と同一符号
は、同一部分を示している。このとき、図1に示したよ
うに、上ヒータ30は、スプリング32によって、支持
板34に懸架されているならい構造としているため、水
冷ジャケット100とLSI106とが互いに平行でな
い場合でも、徐々に上ヒータ30が下降する過程で、多
層配線基板104を、水冷ジャケット100に均一に押
しつけることができる。上ヒータ30と下ヒータ20の
間の距離がD4になると、制御手段80は、上ヒータ3
0の下降を停止して、上ヒータ30をその位置に保持す
る。即ち、LSI106の取り付けられた多層配線基板
104を、スプリング94のバネ力に抗して、水冷ジャ
ケット100に押しつけた状態とする。また、このと
き、図2に示した封止部102のハンダも溶融してお
り、多層配線基板104に接触する。
【0038】次に、図4に示すように、時刻t11にお
いて、制御手段80は、バルブ76を開いて、ヘリウム
ガスをチャンバー10の内部に導入する。制御手段80
は、圧力センサ12を用いて、チャンバー10の内部圧
力を監視して、内部圧力がP4になるまで、ヘリウムガ
スをチャンバー10の内部に導入する。時刻t12にお
いて、内部圧力がP4になると、制御手段80は、バル
ブ76を閉じる。ここで、内部圧力P4は、例えば、1
400Toorとしており、大気圧よりも高い圧力とし
ている。時刻t10以降においては、ハンダは溶融した
状態であるので、ハンダの内部にヘリウムガスが封じ込
められたとしても、チャンバー10の内部圧力を封じ込
められたときのヘリウムガスの圧力(P3)よりも高く
することにより、内部に封じ込められたヘリウムガス
が、外部との圧力差(P4−P3)によって潰されるた
め、ボイドの大きさを小さくすることができる。
【0039】次に、時刻t13において、制御手段80
は、ヒータ20,30への通電を停止する。これによっ
て、図6に示すように、均熱治具90,96の温度は、
自然冷却により低下する。そして、制御手段80は、温
度センサ24,38により、均熱治具90,96の温度
がT3以下になったことを検出する。温度T3は、ハン
ダ110,112,114の融点以下の温度である。ハ
ンダの融点が、例えば、183℃とすると、温度T3
は、例えば、150℃としている。
【0040】時刻T14において、温度T3になると、
次に、図5に示すように、制御手段80は、モータ50
を駆動して、上ヒータ30を上昇させる。そして、均熱
治具90と均熱治具94の間の距離がD1になるまで、
上ヒータ30を上昇させる。このとき、制御手段80
は、クラッチ機構40の内部のギア比を切り替えて、上
ヒータ30を高速度v1で上昇させる。上ヒータ30の
上昇速度は、例えば、2mm/sとしている。上ヒータ
30の上昇量は、約50mmであるため、約25秒間の
短時間で、上ヒータ30を元の位置まで高速で上昇でき
る。時刻t15において、均熱治具90と均熱治具94
の間の距離がD1になると、制御手段80は、モータ5
0の駆動を停止して、上ヒータ30の上昇を停止する。
【0041】次に、図6及び図4に示すように、制御手
段80は、時刻t16において、チャンバー10の内部
の温度がT4以下になると、チャンバー10の内部のヘ
リウムガスを外部に放出する。チャンバー10の内部の
圧力は、P1(大気圧)となる。温度T4は、ヘリウム
ガスの温度が高温でなければよいため、例えば、50℃
〜100℃としている。
【0042】以上の工程を経ることによって、多層配線
基板104に取り付けられたLSI106と、水冷ジャ
ケット100を、ハンダ110,112によって固着す
ることができ、高い冷却性能となる構造のモジュールを
完成することができる。
【0043】以上説明したように、本実施形態において
は、ハンダを溶融し、固着する際には、チャンバーの内
部圧力P3を、大気圧よりも減圧した状態としているこ
とによって、ハンダを溶融した際に、ハンダ内部に形成
されているボイド中の気体成分が、ハンダ内部から吸引
され、ハンダ内部にボイドが形成されることを低減する
ことができる。また、溶融したハンダを固着後、チャン
バーの内部圧力を、大気圧よりも高い圧力P4としてい
るので、溶融・固着したハンダの内部にヘリウムガスが
封じ込められたとしても、チャンバー10の内部圧力を
封じ込められたときのヘリウムガスの圧力(P3)より
も高くすることにより、内部に封じ込められたヘリウム
ガスが、外部との圧力差(P4−P3)によって潰され
るため、ボイドの大きさを小さくすることができる。ま
た、水冷ジャケットとLSIは、熱伝導率の高いハンダ
によって直接固着しているため、LSIの発熱量が大き
くなっても、冷却性能を向上することができる。
【0044】次に、図7〜図9を用いて、本実施形態に
よるモジュールの封止方法について説明する。最初に、
図7を用いて、図1〜図6において説明した工程により
形成されたモジュールの詳細な構造について説明する。
なお、図1〜図6と同一符号は同一部分を示している。
【0045】図2に示した構成では、図示を省略してい
るが、モジュール130を構成する複数のLSI106
は、多層配線基板104に、ハンダボール116により
接続固定されている。また、多層配線基板104には、
フレーム105が、例えば、錫−銀系の融点の高いハン
ダによって固着されている。
【0046】図1〜図6に示した冷却部品取付方法によ
り、LSI106と冷却ジャケット100は、ハンダ1
11により固着されている。なお、ハンダ111は、図
2に示したハンダ110とハンダ112が融着したもの
である。また、冷却ジャケット100とフレーム105
は、ハンダ114により固着されている。
【0047】さらに、本実施形態においては、フレーム
105の側面には、フレーム105の側面には気密封止
穴118が形成されている。従って、図1〜図6に示し
た工程の、特に、図4の時刻t12〜t16に示す工程
によって加圧雰囲気で、ハンダ接合したときに、モジュ
ール130の内部空間128も加圧雰囲気となっている
が、その後、大気戻しを行うことによって、モジュール
130の内部空間128も大気状態となっている。
【0048】また、気密封止穴118には、図8を用い
て後述するモジュール封止装置により、ポートネジ12
0が取り付けられる。ポートネジ120には、Oリング
のようなシール材122が取り付けられており、シール
材122が、気密封止穴118の側面と密着することに
より、モジュール130の内部を気密封止できる構造と
なっている。
【0049】次に、図8を用いて、本実施形態によるモ
ジュール封止装置の構成について説明する。図8は、本
発明の一実施形態によるモジュール封止装置の構成を示
す側面図である。
【0050】モジュール封止装置200のチャンバー2
02内部には、XYテーブル204が設置されている。
XYテーブル204上には、セット治具206が設置さ
れている。モジュール130は、セット治具206の上
に載置されて、位置決めされる。また、位置決めされた
モジュール130には、ポートネジセット治具210が
セットされる。
【0051】ここで、図9を用いて、ポートネジセット
治具210の構成について説明する。なお、図8と同一
符号は、同一部分を示している。図9は、本発明の一実
施形態によるモジュール封止装置に用いるポートネジセ
ット治具の構成を示す側面図である。
【0052】モジュール130を構成するフレーム10
5は、締結ネジ穴105Aを有している。締結ネジ穴1
05Aは、フレーム105と図示しない冷却ジャケット
カバーを締結するため用いられるものである。ポートネ
ジセット治具210は、セットネジ212を締結ネジ穴
105Aにねじ込むことにより、フレーム105に設置
される。次に、ポートネジセット治具210には、シー
ル材122付きポートネジ120が設置される。
【0053】次に、図7に戻り、モジュール封止装置2
00のチャンバー202には、ポートネジ締結ユニット
230が配置されている。ポートネジ締結ユニット23
0は、スライド部232上を矢印X方向に往復動可能で
ある。ポートネジ締結ユニット230は、モータ234
と、モータ234の出力トルクを調整するトルクコント
ロール部236と、トルクコントロール部236に取り
付けられたドライバービット238とから構成されてい
る。モータ234の出力トルクは、トルクコントロール
部236によって調整されるとともに、モータ234の
回転がドライバービット238に伝達される。ドライバ
ービット238は、ポートネジセット治具210にセッ
トされたポートネジ120を回転させる。
【0054】また、モジュール封止装置200のチャン
バー202には、バルブ220を介して真空ポンプ22
2が接続されており、チャンバー202の内部を減圧す
ることができる。また、チャンバー202には、バルブ
224を介して、大気が導入可能である。さらに、チャ
ンバー202には、バルブ226を介して、ヘリウム
(He)ガス228が導入可能である。
【0055】次に、本実施形態によるモジュール封止装
置200を用いたモジュール封止方法について説明す
る。モジュール封止装置200を作動させると、最初
に、バルブ220を開き、真空ポンプ222を用いてチ
ャンバー202内の圧力を第1の圧力P5まで低下させ
る。ここで、第1の圧力P5は、例えば、0.2Tor
r以下としている。真空ポンプ222を用いて、モジュ
ール130内を脱気する。
【0056】次に、バルブ226を開き、チャンバー2
02に配管された不活性ガスボンベ228から、不活性
ガスを導入する。また、このとき、チャンバー202内
の圧力が第2の圧力P6となるように、圧力センサ等を
用いて圧力調整する。ここで、不活性ガスとしては、例
えば、ヘリウムや窒素を用いることができる。また、第
2の圧力P6は、例えば、大気圧(760Toor)と
している。
【0057】次に、XYテーブル204を移動させ、モ
ジュール130のポートネジ穴部118をポートネジ締
結ユニット230の横に位置決めする。そして、ポート
ネジ締結ユニット230をスライド部232を用いて横
行させ、モーター234を回転させることにより、ドラ
イバービット238でポートネジセット治具230に載
置してあるポートネジ120を気密封止穴118に締結
する。この時、トルクコントロール部236にて、任意
のトルクで締結することができる。なお、気密封止穴1
18は、1カ所としているが、複数箇所ある場合には、
ポートネジ120の締結動作を繰り返すことになる。次
に、バルブ224を開いて、チャンバー202内に大気
を導入し、大気圧戻しが行われた後、モジュールをチャ
ンバーから取り出す。
【0058】以上説明したように、図1〜図6において
説明したように、加圧雰囲気で、LSI106と水冷ジ
ャケット100をハンダ111によって接着した場合で
も、モジュール130には、気密封止穴118が設けて
あるため、モジュール130の内部が加圧状態に保たれ
ることがないものである。
【0059】また、モジュール130の気密封止は、不
活性ガス雰囲気中で行われるため、モジュール130の
内部に湿り気を帯びた大気が封止されることがないもの
である。一般にモジュールの動作時には、モジュールの
内部温度は数十度まで上昇し、また、モジュールを停止
すると常温まで下降する。このとき、モジュール内部に
大気が封入されていると、モジュール内部に結露が生
じ、配線等が酸化したり、マイグレーションしたりする
ことがあるが、内部に不活性ガスを封入することによ
り、かかる事態の発生を防止することができる。
【0060】また、モジュール内部には、大気圧(1気
圧)の不活性ガスを封入するようにしているため、例
え、モジュールが動作することにより、モジュール内部
の温度が上昇した場合でも、モジュール内部の圧力が異
常に高くなり、LSI等が破壊することを防止できる。
例えば、モジュール内部に大気圧の不活性ガスを封入
し、LSIチップが80℃まで上昇した場合、モジュー
ルの内圧は、約1.1気圧までしか上昇しないため、L
SI等の破壊を防止することができる。モジュール封入
時のモジュールの内圧P2は、任意の圧力とすることが
できるが、あまり高い圧力では、モジュール動作時の発
熱により、内圧が上昇し過ぎるため、大気圧程度が適当
である。
【0061】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、モジュールを、密閉したチャンバー内に収納し、こ
のチャンバー内の圧力を低下させ、モジュール内も同様
に減圧脱気した後、チャンバーの内部に不活性ガスを供
給し、任意の第2の圧力とした状態で、封止穴に封止用
ネジを供給・締結し、さらに上記チャンバー内部の圧力
を大気圧になるまで戻すことにより、上記モジュール内
を任意の封止圧で気密封止することができ、また、不活
性ガスを用いることで、結露を防止し得るものとなる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、LSIと水冷部品をは
んだ材等で固着する冷却構造においても、冷却性能を向
上することができる。また、モジュールの内部圧を低圧
に保つことのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による冷却部品取付装置の
全体構成を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態による冷却部品取付装置に
よる冷却部品の取付工程の途中状態を示す側面図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態による冷却部品取付装置に
よる冷却部品の取付工程の取付完了状態を示す側面図で
ある。
【図4】本発明の一実施形態による冷却部品取付装置に
よる冷却部品の取付工程におけるチャンバー内圧力の変
化を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の一実施形態による冷却部品取付装置に
よる冷却部品の取付工程における上下ヒータ間の距離の
変化を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の一実施形態による冷却部品取付装置に
よる冷却部品の取付工程における部品の温度変化を示す
タイミングチャートである。
【図7】本発明の一実施形態による冷却部品取付方法に
より形成されたモジュールの詳細な構造を示す断面図で
ある。
【図8】本発明の一実施形態によるモジュール封止装置
の構成を示す側面図である。
【図9】本発明の一実施形態によるモジュール封止装置
に用いるポートネジセット治具の構成を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
10…チャンバー 12…圧力センサ 14…O2センサ 20…下ヒータ 22,36…電源 30…上ヒータ 32…スプリング 34…支持板 38…温度センサ 40…クラッチ機構 50…ステッピングモーター 60…真空ポンプ 80…制御手段 100…水冷ジャケット 104…多層配線基板 105…フレーム 110,111,112,114…ハンダ 118…気密封止穴 120…ポートネジ 200…モジュール封止装置 222…真空ポンプ 228…不活性ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桐生 栄一 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所エンタープライズサーバ事業部内 Fターム(参考) 5E322 AA01 AA03 AB02 5E336 AA04 BB03 CC32 CC36 EE03 GG05 5F036 AA01 BB01 BC06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に取り付けられた電子部品に、冷却部
    品をハンダ固着により取り付ける冷却部品取付方法にお
    いて、 上記電子部品と上記冷却部品を溶融したハンダを介して
    接触させるとともに、加圧雰囲気中で、上記電子部品と
    上記冷却部品を固着した後、大気戻しをすることを特徴
    とする冷却部品取付方法。
  2. 【請求項2】基板に取り付けられた電子部品に、冷却部
    品をハンダ固着により取り付けてモジュールを形成後、
    このモジュールを気密封止するモジュール封止方法にお
    いて、 上記モジュールは、ハンダ固着時にはモジュール内部を
    外部に連通する気密封止穴を備え、 所定圧力の不活性ガス雰囲気中で、上記気密封止穴を封
    止することを特徴とするモジュール封止方法。
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