JP6984194B2 - 加熱冷却装置 - Google Patents

加熱冷却装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6984194B2
JP6984194B2 JP2017126991A JP2017126991A JP6984194B2 JP 6984194 B2 JP6984194 B2 JP 6984194B2 JP 2017126991 A JP2017126991 A JP 2017126991A JP 2017126991 A JP2017126991 A JP 2017126991A JP 6984194 B2 JP6984194 B2 JP 6984194B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
exhaust
heating
container
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017126991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019010648A (ja
Inventor
毅 松下
嘉男 五十嵐
剛典 和田
昌希 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2017126991A priority Critical patent/JP6984194B2/ja
Publication of JP2019010648A publication Critical patent/JP2019010648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6984194B2 publication Critical patent/JP6984194B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Die Bonding (AREA)

Description

本発明は、加熱冷却装置に係り、より詳細には、半導体素子を絶縁基板にハンダ付けする半導体モジュールの製造方法に好適な加熱冷却装置に関する。
近年、電力変換用のスイッチングデバイス等として用いられる半導体モジュールは、その使用環境条件が非常に厳しくなっている。IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やFWD(Free Wheeling Diode)等の半導体チップと絶縁基板とのハンダ接合面、又は絶縁基板とベース板とのハンダ接合面においても、高接合強度かつ高耐熱性が必要とされている。
そこで、ハンダ材料として、濡れ性に優れるが接合強度が十分とはいえないSn−Ag系の材料に代えて、高接合強度を得やすく、Sb濃度の高いSn−Sb系の材料が採用されつつある。
しかしながら、Sn−Sb系のハンダ材料は、Sn−Ag系のハンダ材料と比較すると、被ハンダ付け部材の表面に厚い酸化膜が形成されるので、ハンダが濡れにくいという性質がある。このため、被ハンダ付け部材の表面酸化膜を十分還元できず、ハンダ接合面にボイドが生じやすいという問題が生じている。
この問題を解決するため、特許文献1の被処理部材の製造方法では、積層体を、減圧炉を備えた接合組み立て装置内に投入して炉内を真空排気した後、炉内を正圧の水素雰囲気にして積層体の各部材の表面を還元している。ハンダの加熱溶融後は、炉内を再び真空雰囲気にしてハンダ板中の気泡(ボイドの原因)を除去し、続いて再び炉内を正圧の水素雰囲気にして、ハンダ板中に気泡の移動により生じたトンネル状の孔を塞ぐようにしている(段落0048参照)。
また、特許文献2の被処理部材の製造方法では、以下の図5に示すようにチャンバ内の温度と圧力とを変化させている。具体的には、(1)雰囲気気体封入工程、(2)低圧溶融工程、(3)加圧工程、(4)再減圧工程、(5)再加圧工程、(6)降温工程の6工程を順番に行う。これにより、ハンダ内のボイドの破裂を防いでいる(段落0014〜0021)。
特開2003−297860号公報 特開2006−281309号公報
特許文献1,2の被処理部材の製造方法では、溶融したハンダ材料中のボイドを除去するため、容器内を真空排気する。しかしながら、この真空排気工程において、排気を高速で行うと、急激な圧力変化によりボイドが膨張して破裂することがあり、ハンダが飛散して、絶縁基板や周辺の部材に付着するという問題があった。一方、排気を低速で行うと、設定した圧力に到達するまでの到達時間が長くなり、工程時間が長くなるという問題があった。
このような問題に鑑み、本発明の目的は、真空排気速度を制御して、被処理部材のハンダ付けの品質向上を図ることができる加熱冷却装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の加熱冷却装置は、被処理部材の出し入れが可能な開閉機構を有する気密性の容器と、前記被処理部材の加熱又は冷却を行う加熱冷却手段と、前記被処理部材が載置されるトレイを上下させる昇降装置と、前記被処理部材の温度を計測するための温度センサと、前記容器内の圧力を検出する圧力センサと、前記容器内に還元ガスを供給する還元ガス供給手段と、前記容器内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段と、前記容器内を減圧する真空排気手段と、前記温度センサにより計測された温度に基づいて前記加熱冷却手段による加熱又は冷却と前記容器内の圧力とを制御する制御手段とを備える加熱冷却装置において、前記昇降装置は、加熱時は前記被処理部材と前記加熱冷却手段とが非接触状態となるように前記トレイを上昇させ、冷却時は前記被処理部材と前記加熱冷却手段とが接触状態となるように前記トレイを下降させ、前記真空排気手段は、前記容器内のガスを排気する真空ポンプが接続された排気配管の流路を分岐して、該分岐された排気配管の少なくとも一方に該ガスの排気流量を調整する流量調整手段を設け、前記制御手段は、前記容器内の圧力に基づいて前記分岐された排気配管を切替え、真空排気速度を多段階に変化させ、前記真空排気手段は、前記容器内の圧力が大気圧から予め設定した第1圧力になるまでの第1期間と、前記容器内の圧力が前記第1圧力から前記第1圧力よりも低い第2圧力になるまでの第2期間と、前記容器内の圧力が前記第2圧力から前記第2圧力よりも低い第3圧力となるまでの第3期間とで真空排気を行い、前記第3期間の排気速度を前記第1期間の排気速度よりも遅くすることを特徴とする。
本発明の加熱冷却装置では、気密された容器内に置かれた被処理部材を、加熱冷却手段により還元ガスの雰囲気下で加熱又は冷却するので、ハンダ付けを行うのに適している。また、制御手段は、容器内の圧力に基づいて排気配管を切替え、さらに、真空排気手段の排気速度を多段階に変化させるので、被処理部材のハンダ付けの品質向上を図ることができる。特に、前記第3期間の排気速度を前記第1期間の排気速度よりも遅くすることで、ハンダ材料中のボイドを破裂させずに脱泡することが可能となる。
本発明の加熱冷却装置において、前記制御手段は、前記第1期間は、前記流量調整手段が設けられた排気配管に切替えて真空排気を行い、前記第2期間は、前記流量調整手段が設けられていない排気配管に切替えて真空排気を行い、前記第3期間は、再び前記流量調整手段が設けられた排気配管に切替えて真空排気を行うことが好ましい。
上記態様によれば、制御手段は、第1期間に流量調整手段が設けられた排気配管(後述するスロー排気配管)に切替える。流量調整手段が設けられた排気配管を用いることで、排気流量を調整しながら速度を抑えて真空排気を行うことができる。これにより、被処理部材の半導体素子の位置が、急激な圧力変化で移動することを防止することができる。
また、制御手段は、第2期間に流量調整手段が設けられていない排気配管(後述する粗引配管)に流路を切替える。流量調整手段が設けられていない排気配管を用いることで真空排気の速度を高め、排気時間を短縮することができる。
また、制御手段は、第3期間に、再び流量調整手段が設けられた排気配管に流路を切替える。第3期間では、速度を抑えて真空排気を行うことにより急激な圧力変化が起こらなくなるので、ハンダ材料中のボイド低減とハンダの飛散とを同時に解消することができる。
また、本発明の加熱冷却装置において、前記真空排気手段は、前記真空ポンプが接続された排気配管の流路を3以上に分岐して、該分岐された各排気配管にコンダクタンスの異なる流量調整手段を設け、前記制御手段は、各工程に応じた排気速度で所定の圧力となるように真空排気を行うことが好ましい。
真空ポンプが接続された排気配管の流路を3以上に分岐して、各排気配管にコンダクタンスの異なる流量調整手段を設けてもよい。制御手段は、各流量調整手段を制御することにより、より精度を高めて排気流量を制御することができる。
本発明の加熱冷却装置の一実施形態に係り、被処理部材の加熱状態の概略構成図である。 本発明の加熱冷却装置の一実施形態に係り、被処理部材の冷却状態の概略構成図である。 被処理部材を製造する際の温度と圧力の状態変化を示す説明図である。 対策前後のプロセスを比較した図である。 ボイド発生率を示した図である。 対策前後のハンダ飛散率を比較した図である。 従来の加熱冷却装置において、被処理部材を製造する際の温度と圧力の状態変化を示す説明図である。
以下、図1、図2を参照して、本発明の加熱冷却装置の一実施形態を説明する。なお、図1は被処理部材1を加熱する加熱状態、図2は被処理部材1を冷却する冷却状態であり、被処理部材1が載置されるトレイ2の位置のみが異なる。
図1、図2に示すように、加熱冷却装置100の容器5の内部には、主に、被処理部材1、被処理部材1を加熱又は冷却するための誘導加熱装置3、被処理部材1を保持しながら昇降を可能とした昇降装置16(一部)が設けられている。
また、容器5の外部には、主に、誘導加熱装置3の内部に冷媒を循環させる冷媒循環装置4、被処理部材1の加熱又は冷却を制御する制御装置6の他、入力装置7、還元ガス供給装置9、不活性ガス供給装置10、真空排気装置11、昇降装置16(一部)が設けられている。
被処理部材1は、放熱性能が優れたベース板1a(例えば、銅やアルミニウム)の上面にハンダ板(図示省略)を介して絶縁基板1b(例えば、Direct Copper Bond)を1個又は複数個積層し、さらに、絶縁基板1bの上面にハンダ板(図示省略)を介して半導体素子1cを複数個配置したものである。
そして、加熱処理によりハンダ板を溶融すると、半導体素子1cと絶縁基板1b、絶縁基板1bとベース板1aとが密着され、冷却処理によりハンダを凝固させて接合することで、パワー半導体デバイスが製造される。なお、被処理部材1は、矩形状のトレイ2を介して熱伝導により加熱、冷却ができるようになっている。また、トレイ2は被処理部材1と比較して十分大きいので、トレイ2上に被処理部材1が複数個セットできるようになっている。
誘導加熱装置3では、誘導加熱コイル3aに交流電流を流すことにより、強度が変化する磁力線が発生する。この磁力線の中に配置された金属等の導電体には、渦電流が流れるので、被処理部材1及びトレイ2を発熱させることができる。誘導加熱コイル3aを形成するパイプの形状は、角型とした方が後述する冷却板3bとの接触面積が大きくなる点で好ましいが、丸型パイプ又は楕円型パイプであってもよい。
また、誘導加熱装置3には、誘導加熱コイル3aを支持するための絶縁体材料で形成された支持板3cと、誘導加熱コイル3aの上面を覆う形で、セラミック材料(例えば、炭化珪素や窒化アルミ)で形成された冷却板3bが設けられている。冷却板3bは、ボルト(図示省略)の締め付け力により冷媒が循環している誘導加熱コイル3aに密着させて、その温度が一定となるように配置されている。
誘導加熱コイル3aの外周側面は、耐熱性を有する絶縁体材料(例えば、PTFE(フッ素樹脂)、ポリミイド、マシナブルセラミックス)によりその上面を覆い、昇降装置16の支持板16fが干渉しないよう形成した絶縁カバー3dを、支持板3cに取り付けている。これにより、被処理部材1及びトレイ2の着脱時に発生する導電性の塵埃が、加熱冷却装置100の長時間運転時に誘導加熱コイル3a上に堆積せず、交流電流を通電したときの短絡や放電を防止することができる。
また、誘導加熱コイル3aを形成するパイプ間には、絶縁体材料で形成されたスペーサ3e挿入し、誘導加熱コイル3aに交流電流を通電したときに起こる短絡や放電を防止する構造となっている。
また、誘導加熱装置3には、誘導加熱コイル3aが配設されていない位置に、冷却板3bと支持板3cとに設けられた貫通孔を通して温度センサ13が挿入され、トレイ2の底面温度を測定可能となっている。温度センサ13は制御装置6に接続され、温度センサ13で測定されたトレイ2の温度が制御装置6に入力されるようになっている。
冷媒循環装置4では、熱交換機4aと誘導加熱コイル3aとを、冷媒が循環する冷媒配管4c,4dで接続している。冷媒配管4cの途中には循環ポンプ4bが配置されており、制御装置6は、誘導加熱コイル3aのパイプ内を循環する冷媒の温度や流量を調整するため、信号ラインjを介して熱交換機4aと循環ポンプ4bとを制御する。なお、冷媒としては、一般的に水、純水、超純水、不凍液等の流体が用いられる。
気密性の容器5は、蓋部5aと、底板5bと、蓋部5aと底板5bとの接触面に設けられたシール材5cとで構成されている。蓋部5aは、開閉アクチュエータ17から延出されたシャフト18に支持され、シャフト18とともに昇降動作をし、底板5bに対して開閉可能となっている。なお、開閉アクチュエータ17は、信号ラインbを介して制御装置6と接続されている。
蓋部5aの上面の内側には、被処理部材1から放射される赤外線ふく射を反射して被処理部材1に再入射させるための遮熱カバー5dが取り付けられている。なお、遮熱カバー5dは、誘導加熱コイル3aによる被処理部材1の加熱を妨げない構造となっている。
制御装置6は、少なくともRAM、ROM、磁気ディスク又は光ディスク等の記憶手段と、CPUを有する演算手段とを備えており、記憶手段に格納されたプログラムやデータに基づいて、演算手段により各種装置に制御信号が送信されるようになっている。
また、制御装置6には、入力装置7と、図示しないディスプレイ等からなる表示手段とが接続されている。制御装置6の記憶手段に格納されるデータは、入力装置7から入力することができる。入力装置7から入力するデータとしては、経過時間g、目標加熱時間h、目標冷却時間i等の温度プロファイルデータが挙げられる。
制御装置6の記憶手段には、温度センサ13で測定されたトレイ2の温度等も入力される。制御装置6は、入力された温度プロファイルデータに基づいて、被処理部材1の加熱又は冷却処理を行うように制御する。
加熱冷却装置100は、還元ガスを容器5内に供給する還元ガス供給装置9を備えている。還元ガス供給装置9は、還元ガスボンベ9cと、還元ガスボンベ9c内の気体を容器5の内部に送出する供給配管9aと、供給配管9aの経路上に設けられた供給弁9bとで構成されている。供給弁9bは制御装置6に接続されているので、制御装置6により開閉を制御することができる。なお、還元ガスとしては、水素や蟻酸等を用いることができる。
また、加熱冷却装置100は、不活性ガスを容器5内に供給する不活性ガス供給装置10を備えている。不活性ガス供給装置10は、不活性ガスボンベ10cと、不活性ガスボンベ10c内の気体を容器5の内部に送出する供給配管10aと、供給配管10aの経路上に設けられた供給弁10bとで構成されている。供給弁10bは制御装置6に接続されているので、制御装置6により開閉を制御することができる。なお、不活性ガスとしては、窒素等を用いることができる。
還元ガス供給装置9及び不活性ガス供給装置10から供給される各ガスにより、容器5内の圧力が圧力センサ14に設定された値(例えば、大気圧以上)を超える場合には、容器5内の圧力を逃がすための放出弁21を開放する。放出弁21は放出配管22に設けられており、制御装置6の信号ラインfを介して開閉動作を行い、容器5内が過圧されないように制御する。なお、圧力センサ14は、容器5の外部に設けられた圧力計19と接続されている。
次に、加熱冷却装置100に設けられた真空排気装置11について説明する。真空排気装置11の真空ポンプ11hは、主排気配管11aにより容器5の内部と接続されている。
主排気配管11aの途中には、主排気弁11bが設けられている。また、主排気配管11aを二分する形で粗引配管11cとスロー排気配管11eとが設けられている。粗引配管11cには粗引弁11dが設けられ、スロー排気配管11eには排気流量を絞ることで調整が可能な流量調整弁11fとスロー弁11gとが設けられている。
なお、本実施形態において、粗引配管11cに流量調整弁11fとは異なる、コンダクタンスの小さい第2の流量調整弁を設けてもよい。
各排気配管上に設けられた主排気弁11b、粗引弁11d及びスロー弁11gは、信号ラインc1〜c3を介して制御装置6と接続されている。また、真空ポンプ11hは、信号ラインdを介して制御装置6と接続され、容器5内の圧力を計測する圧力センサ14は、信号ラインkを介して制御装置6と接続されている。
容器5内の雰囲気を減圧させるときには、制御装置6に予め設定された排気動作パターンに従って真空ポンプ11hの動作、主排気弁11b、粗引弁11d及びスロー弁11gの開閉動作を切替えながら排気動作を行う。
図示する真空排気装置11の各排気配管は、流路を二分岐した例であるが、排気流量をより精度よく制御する必要がある場合には、二分岐に限らず、分岐数を3以上に増やしてもよい。
次に、加熱冷却装置100に設けられた昇降装置16について説明する。昇降装置16は、容器5の底板5bに設けられた昇降アクチュエータ16aに、平板状に形成した昇降ベース16bを接続している。そして、昇降ベース16bに固定され、底板5bを貫通する昇降シャフト16dが、底板5bの下面に設けられた昇降軸受け16cで上下方向に移動できるように複数(例えば、昇降ベース16bのコーナー4カ所)に設けられている。
昇降シャフト16dの他端側には台座16eがそれぞれ設けられており、さらに、1対の台座16e間を接続し、被処理部材1が載置されているトレイ2を保持する支持板16fが設けられている。支持板16fは、耐熱性を有する絶縁体材料(例えば、ポリミイド、ピーク板等のエンジニアリングプラスティックやセラミックス)で形成され、加熱された被処理部材1及びトレイ2を保持した場合でも、昇降軸16cに熱が伝導され難いようになっている。
また、支持板16fは、昇降装置16が下降した場合に、誘導加熱装置3の冷却板3b及び絶縁カバー3dと干渉しないように形成されている。かかる構成の昇降装置16は、制御装置6の信号ラインeの指令により昇降アクチュエータ16aが昇降動作を開始すると、被処理部材1を載置したトレイ2を保持しながら支持板16fをスムーズに昇降させることができる。
被処理部材1を加熱する状態では、制御装置6は、信号ラインeを介して被処理部材1が冷却板3bと非接触状態となる設定位置(図1参照)となるように、昇降装置16の昇降アクチュエータ16aを上昇動作させる。そして、制御装置6は、信号ラインaを介して誘導加熱コイル3aの通電電流、交流の周波数、通電時間、タイミング等を制御する。
高温に加熱された被処理部材1及びトレイ2を冷却する状態では、制御装置6は、信号ラインeを介してトレイ2が冷却板3bと接触状態となる設定位置(図2参照)となるように、後述する昇降装置16の昇降アクチュエータ16aを下降動作させる。誘導加熱コイル3aのパイプ内を循環する冷媒で予め冷却されている冷却板3bをトレイ2に接触させることで、高温状態の被処理部材1及びトレイ2との間で熱交換が行われ、急速に冷却することができる。
特に、被処理部材1の溶融状態のハンダが固化する温度まで急速に冷却させると、ハンダの結晶が緻密で良好な接合品質となることが知られている。このため、冷却板3bの厚さは、被処理部材1及びトレイ2の熱容量に対して1倍以上となるように形成し、その熱容量を大きくすることが好ましい。
次に、図3を参照して、加熱冷却装置100により半導体モジュールのハンダ付けを行う動作を、被処理部材1の温度状態、圧力状態に基づいて説明する。
(1)搬入
開閉アクチュエータ17により蓋部5aを上昇させて容器5を開け、被処理部材1を搬入する。被処理部材1をトレイ2上に載置した後、開閉アクチュエータ17によって蓋部5aを下降させて容器5を閉じて、密閉する。
(2)真空排気
真空排気装置11の主排気弁11b、スロー弁11g及び粗引弁11dを開いて、真空ポンプ11hを用いて容器5の内部を真空排気し、圧力センサ14に接続された圧力計19の値が所定の真空度(図中のP1の圧力)に到達したところで、主排気弁11b、スロー弁11g及び粗引弁11dを閉じる。
(3)還元ガス導入
還元ガス供給装置9の供給弁9bを開いて、還元ガスボンベ9cから容器5へ還元ガスを供給する。その後、圧力計19により容器5内が所定の圧力(大気圧)に到達したところで、供給弁9bを閉じる。
(4)加熱(ハンダ溶融と還元処理)
誘導加熱装置3を用いて、被処理部材1が載置されているトレイ2を第1目標加熱温度T2に到達するように、温度センサ13の値を計測しながら加熱制御する。制御装置6は、第1目標加熱温度T2と、温度センサ13の測定温度Tとの偏差を最小にするように、加熱冷却装置100の出力をフィードバック制御することができる。
本発明の加熱冷却装置100は、誘導加熱コイル3aを用いて被処理部材1を発熱体として直接加熱する方法であるため、昇温速度が速いという利点がある。これにより、加熱時間を短縮して、加熱冷却装置100の処理能力を高めることができる。
(5)減圧動作(ボイド抜き)
被処理部材1が温度T2の状態で所定時間が経過したとき、被処理部材1のハンダ材料中のボイドを脱泡するため、容器5内の圧力を減圧する。容器5内の圧力が大気圧からP4(約50kPa〜20kPa、本発明の「第1圧力」)の領域では、被処理部材1の半導体素子1cの位置が所定位置からずれないように、排気流量を調整する流量調整弁11fを用いて、真空排気装置11の主排気弁11bとスロー弁11gを開放して真空排気を行う。
流量調整弁11fは、容器5内がP4の圧力に到達する時間t1(本発明の「第1期間」)が5秒程度となるように排気速度を調整する。容器5内がP4の圧力に到達した場合、P3(約5kPa〜2kPa、本発明の「第2圧力」)までの領域では、粗引弁11dを開いて、粗引配管11cにより真空排気を行う。これにより、排気時間t2(本発明の「第2期間」)を短縮することができる。
容器5内がP3の圧力に到達した場合、P2(約1kPa〜0.5kPa、本発明の「第3圧力」)までの領域では、粗引弁11dを閉じ、流量調整弁11fにより真空排気装置11の主排気弁11bとスロー弁11gを開いて真空排気を行う。
この領域の排気動作では、溶融したハンダ材料中のボイドが膨張した際、容器5内の圧力とボイド内部の圧力との差が生じてボイドが破裂、飛散し、絶縁基板1bや他の部材に付着することがある。このため、容器5内の圧力がP3からP2に減圧されるときの排気時間t3(本発明の「第3期間」)は、時間をかけて(例えば、40〜60秒程度)減圧することが好ましく、ハンダ材料中のボイドを破裂させずに脱泡することが可能となり、良好なハンダ付け品質が得られる。
また、真空排気装置11に設けられた流量調整弁11fは、電気的に弁の開度を調整できるものが望ましいが、さらに、排気配管を分岐して第2の流量調整弁を設けて圧力領域に応じて排気速度を切替えることができる構成としてもよい。
(6)還元ガス導入
上記(5)の減圧動作で、容器5内がP2の圧力に到達した場合、還元ガス供給装置9の供給弁9bを開いて、還元ガスボンベ9cから容器5へ還元ガスを供給する。その後、圧力計19により容器5内が大気圧に到達したところで供給弁9bを閉じる。
この動作は、ハンダ材料中のボイドが脱泡されると、ハンダの強固な酸化膜により空壁が生じるため、ハンダ材料中の酸化膜を還元ガスにより除去する効果がある。上記(5)と今回の(6)の動作を2回以上繰り返した方がハンダ材料中のボイドが低減されるが、6回以上繰り返してもボイドの低減効果は小さい。
(7)冷却(ハンダ凝固)
誘導加熱コイル3aによる加熱を止め、昇降装置16により、被処理部材1を載置しているトレイ2を冷却板3bに接触するように下降させ、被処理部材1を冷却板3bによって冷却する。冷却板3bは直接加熱されない材料で構成されており、冷媒循環装置4で所定温度に冷却された冷媒が循環している誘導加熱コイル3aと接触するので、冷却板3bに接触している被処理部材1を速やかに冷却することができる。
(8)不活性ガス導入
被処理部材1の温度Tは温度センサ13によって測定され、第2目標冷却温度T1になったところで、還元ガス供給装置9の供給弁9bが閉じた後、真空排気装置11の主排気弁11b、スロー弁11g及び粗引弁11dを開いて、真空ポンプ11hを用いて容器5の内部を真空排気する。そして、容器5内が所定の真空度(図中のP1の圧力)に到達したところで主排気弁11b、スロー弁11g及び粗引弁11dを閉じる。この間も被処理部材1は、冷却板3bによって継続的に冷却されている。
(9)搬出
開閉アクチュエータ17によって蓋部5aを上昇させて容器5を開放し、被処理部材1を搬出した後、開閉アクチュエータ17によって蓋部5aを下降させて容器5を閉じる。
以上説明したように、本発明の加熱冷却装置100によれば、被処理部材1を昇降動作のみで加熱処理と冷却処理とを連続して行うことができるので、容器5の小型化を図ることができる。
また、誘導加熱装置3の誘導加熱コイル3aは、加熱効率の高いトレイ2を介して被処理部材1の被加熱部となるベース板1a、ハンダ、金属板等を加熱することができる。さらに、誘導加熱コイル3aのパイプ内部を循環する冷媒により冷却板3bを蓄熱させ、ハンダが溶融された高温状態の被処理部材1を冷却板3bに接触させて吸熱することで、加熱冷却効率を高めて処理時間を短縮することができる。
また、容器5が小型化することで、排気時間及び還元ガス、不活性ガスの供給時間を短縮することが可能となり、真空排気動作を、容器5内の圧力領域に応じて排気速度を多段階に制御可能となり、半導体モジュールのハンダ材料の飛散を解消することができる。
次に、図4A〜図4Cを参照して、本実施形態の加熱冷却装置100による実験結果等を説明する。
まず、図4Aは、対策前後の時間と圧力変化を示している。対策前(従来)においては、1.0×105Paから1.0×102Pa以下に真空排気するのにかかる時間が約19秒と短かったため、ハンダ材料中の膨張したボイドが爆裂して、絶縁基板1bや半導体素子1c上に飛散していた。
しかし、今回、1.0×105Paから1.0×102Paに真空排気するのにかかる時間を、上述の(5)減圧動作により40秒以上に延長した。これにより、次のような実験結果が得られた。
図4Bは、対策前後のハンダ材料中のボイド発生率を示している。ここでは、横軸が真空排気回数(回)、縦軸が絶縁基板1b下のボイド発生率(%)である。
図4Bに示されるように、真空排気回数が1回の場合(従来)に平均のボイド発生率が約2.8%であったのに対し、真空排気回数を2回(2サイクル)とした場合(対策後)に平均のボイド発生率が約1.4%に減少している。また、真空排気回数が3〜5回の場合にも平均のボイド発生率が1.1〜1.6%と、真空排気回数が1回の場合と比較して低い数値が得られた。すなわち、真空排気回数を2回以上にすることでボイド発生率が抑えられるという結果が得られた。
また、図4Cは、対策前後のハンダ材料中のハンダ飛散率を示している。ここでは、横軸がボイド抜きのための真空排気時間(秒)、縦軸がハンダ飛散率(%)である。
図4Cに示されるように、真空排気時間(約19秒)の場合(従来)にハンダ飛散率が約60%であったのに対し、真空排気時間を40秒以上にした場合(対策後)にハンダ飛散率が20%前後に減少している。すなわち、上述の(5)減圧動作により、ハンダ飛散率を従来の約1/3に抑えることができた。
以上のように、加熱冷却装置100では、真空排気のため分岐された排気配管の一方にガスの排気流量を調整する流量調整弁11fを設けた。制御装置6は、容器5内の圧力に基づいて排気配管を切替え、排気速度を変化させながら真空排気を行う。これにより、被処理部材1のハンダ付けの品質向上を図ることが可能となった。
本実施形態の加熱冷却装置100は、誘導加熱装置3を用いて被処理部材1の加熱、冷却を行う装置として説明したが、加熱源を熱板やランプヒータ等でプロファイルを形成してもよい。真空排気装置11の減圧制御方法を同一に構成することで、半導体モジュールのハンダ材料中のボイドを低減し、ハンダの飛散による部材の付着を解消する同様の効果が得られる。
1 被処理部材
1a ベース板
1b 絶縁基板
1c 半導体素子
2 トレイ
3 誘導加熱装置(加熱冷却手段)
3a 誘導加熱コイル
3b 冷却板
3c 支持板
3d 絶縁カバー
3e スペーサ
4 冷媒循環装置
4a 熱交換機
4b 循環ポンプ
4c,4d 冷媒配管
5 容器
5a 蓋部
5b 底板
5c シール材
5d 遮熱カバー
6 制御装置(制御手段)
7 入力装置
9 還元ガス供給装置(還元ガス供給手段)
9a 供給配管
9b 供給弁
9c 還元ガスボンベ
10 不活性ガス供給装置(不活性ガス供給手段)
10a 供給配管
10b 供給弁
10c 不活性ガスボンベ
11 真空排気装置(真空排気手段)
11a 主排気配管
11b 主排気弁
11c 粗引配管
11d 粗引弁
11e スロー排気配管
11f 流量調整弁(流量調整手段)
11g スロー弁
11h 真空ポンプ
13 温度センサ
14 圧力センサ
16 昇降装置
16a 昇降アクチュエータ
16b 昇降ベース
16c 昇降軸
16d 昇降シャフト
16e 台座
16f 支持板
17 開閉アクチュエータ
18 シャフト
19 圧力計
21 放出弁
22 放出配管
100 加熱冷却装置

Claims (3)

  1. 被処理部材の出し入れが可能な開閉機構を有する気密性の容器と、
    前記被処理部材の加熱又は冷却を行う加熱冷却手段と、
    前記被処理部材が載置されるトレイを上下させる昇降装置と、
    前記被処理部材の温度を計測するための温度センサと、
    前記容器内の圧力を検出する圧力センサと、
    前記容器内に還元ガスを供給する還元ガス供給手段と、
    前記容器内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段と、
    前記容器内を減圧する真空排気手段と、
    前記温度センサにより計測された温度に基づいて前記加熱冷却手段による加熱又は冷却と前記容器内の圧力とを制御する制御手段とを備える加熱冷却装置において、
    前記昇降装置は、加熱時は前記被処理部材と前記加熱冷却手段とが非接触状態となるように前記トレイを上昇させ、冷却時は前記被処理部材と前記加熱冷却手段とが接触状態となるように前記トレイを下降させ、
    前記真空排気手段は、前記容器内のガスを排気する真空ポンプが接続された排気配管の流路を分岐して、該分岐された排気配管の少なくとも一方に該ガスの排気流量を調整する流量調整手段を設け、
    前記制御手段は、前記容器内の圧力に基づいて前記分岐された排気配管を切替え、真空排気速度を多段階に変化させ、
    前記真空排気手段は、前記容器内の圧力が大気圧から予め設定した第1圧力になるまでの第1期間と、前記容器内の圧力が前記第1圧力から前記第1圧力よりも低い第2圧力になるまでの第2期間と、前記容器内の圧力が前記第2圧力から前記第2圧力よりも低い第3圧力となるまでの第3期間とで真空排気を行い、前記第3期間の排気速度を前記第1期間の排気速度よりも遅くすることを特徴とする加熱冷却装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記第1期間は、前記流量調整手段が設けられた排気配管に切替えて真空排気を行い、
    前記第2期間は、前記流量調整手段が設けられていない排気配管に切替えて真空排気を行い、
    前記第3期間は、再び前記流量調整手段が設けられた排気配管に切替えて真空排気を行うことを特徴とする請求項1に記載の加熱冷却装置。
  3. 前記真空排気手段は、前記真空ポンプが接続された排気配管の流路を2以上に分岐して、該分岐された各排気配管にコンダクタンスの異なる流量調整手段を設け、
    前記制御手段は、各工程に応じた排気速度で所定の圧力となるように真空排気を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱冷却装置。
JP2017126991A 2017-06-29 2017-06-29 加熱冷却装置 Active JP6984194B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017126991A JP6984194B2 (ja) 2017-06-29 2017-06-29 加熱冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017126991A JP6984194B2 (ja) 2017-06-29 2017-06-29 加熱冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019010648A JP2019010648A (ja) 2019-01-24
JP6984194B2 true JP6984194B2 (ja) 2021-12-17

Family

ID=65226786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017126991A Active JP6984194B2 (ja) 2017-06-29 2017-06-29 加熱冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6984194B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3711226B2 (ja) * 2000-02-23 2005-11-02 大日本印刷株式会社 真空乾燥装置および真空乾燥方法
JP2005243775A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置および雰囲気置換方法
JP2006054282A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Hitachi High-Technologies Corp 真空処理装置およびウェハ温度復帰方法
JP6418253B2 (ja) * 2014-12-26 2018-11-07 富士電機株式会社 加熱冷却機器
JP6652886B2 (ja) * 2015-08-26 2020-02-26 株式会社Screenホールディングス 熱処理方法および熱処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019010648A (ja) 2019-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102411595B1 (ko) 가열 냉각 기기
JP5091296B2 (ja) 接合装置
US10287686B2 (en) Hot plate and substrate processing equipment using the same
JP5129848B2 (ja) 接合装置及び接合方法
JPS58213434A (ja) 半導体ウエーハとプラテンの間に熱伝達を行なうための装置及び方法
US20070170227A1 (en) Soldering method
JP6614933B2 (ja) 基板載置機構および基板処理装置
JP6149827B2 (ja) 真空処理装置、その制御方法、真空はんだ処理装置及びその制御方法
WO2005101471A1 (ja) 被処理体の処理装置
TWI455244B (zh) 用於重工製程之夾持治具及設備
US11177146B2 (en) Methods and apparatus for processing a substrate
JP6575135B2 (ja) 加熱冷却方法及び加熱冷却機器
US20130248114A1 (en) Chip bonding apparatus
JP2010045170A (ja) 試料載置電極
JP5901917B2 (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JP6984194B2 (ja) 加熱冷却装置
JP2010245195A (ja) 半導体装置の製造装置及び半導体装置の製造方法
JP2012089591A (ja) 真空処理装置及び真空処理方法
JP2013073947A (ja) 基板処理装置
JP2009064864A (ja) 半導体処理装置
JP2003124134A (ja) 加熱処理装置および加熱処理方法
WO2018037610A1 (ja) 変温処理装置および変温処理方法
JP2000243817A (ja) ウエハステージ、ウエハステージの製造方法及びウエハ保持方法
JP2003332309A (ja) 真空処理装置
JP2010171383A (ja) 加熱処理方法および加熱処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210602

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20210602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211026

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6984194

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150