JP2000353716A - 半導体装置およびその製造方法ならびに半導体装置が実装されたモジュール - Google Patents

半導体装置およびその製造方法ならびに半導体装置が実装されたモジュール

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JP2000353716A
JP2000353716A JP16668899A JP16668899A JP2000353716A JP 2000353716 A JP2000353716 A JP 2000353716A JP 16668899 A JP16668899 A JP 16668899A JP 16668899 A JP16668899 A JP 16668899A JP 2000353716 A JP2000353716 A JP 2000353716A
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Takahiro Kumakawa
隆博 隈川
Ryuichi Sawara
隆一 佐原
Noriyuki Kaino
憲幸 戒能
Nozomi Shimoishizaka
望 下石坂
Yoshifumi Nakamura
嘉文 中村
Masaru Yamagishi
勝 山岸
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/11Manufacturing methods

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  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い接続信頼性を有する半導体装置およびそ
の製造方法ならびに高い接続信頼性を有する半導体装置
が実装されたモジュールを提供する。 【解決手段】 複数の電極が配列された主面を有する半
導体素子と、半導体素子の主面上に形成された絶縁層
と、絶縁層上に形成された複数の外部端子と、複数の電
極の内の少なくとも1つと複数の外部端子の少なくとも
1つとに、それぞれ電気的に接続された複数の配線とを
有し、複数の外部端子の内の前記主面の最外周にある外
部端子と、最外周にある外部端子に隣接する外部端子と
の間に位置する絶縁層の少なくとも一部に溝が形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランジスタ等の
半導体素子を有する半導体装置およびその製造方法なら
びに半導体装置が実装されたモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化および高機能化
のために、半導体装置の小型化や動作速度の高速化とと
もに半導体装置の実装密度の向上に対する要求が高まっ
ている。これらの要求に対応するために、種々のパッケ
ージ形態が開発されている。たとえば、メモリー用のパ
ッケージとしてはLOC(リード・オン・チップ)ある
いはSON(スモール・アウトライン・ノンリード)、
あるいはTABテープを利用したμBGA(マイクロ・
ボール・グリッド・アレイ、特表平06−504408
号参照)等のパッケージ形態が開発されている。
【0003】以下、図面を参照しながら従来のμBGA
を用いた半導体装置(以下、μBGAという。)900
およびμBGA900を実装したモジュールを説明す
る。
【0004】図9に従来のμBGA900の断面図を模
式的に示す。μBGA900は、半導体素子(または半
導体チップ)901と、半導体素子901の主面上に設
けられたしなやかな低弾性率層903と、低弾性率層9
03上に形成された柔軟性シート状素子902とを有し
ている。半導体素子900の主面に形成されているチッ
プ接点905と柔軟性シート状素子902の表面に形成
されている電極906とは部分リード904で互いに電
気的に接続されている。
【0005】μBGA900は、半導体素子901上に
低弾性率層903を介して柔軟性シート状素子902が
形成された構造をとっているので、柔軟性シート状素子
902表面の電極906は、低弾性率層903の弾性が
許容する範囲内で、半導体素子901に対して相対的に
自由に変位することができる。従って、μBGA900
を実装したモジュール(不図示)において、電極906
に接続した配線基板(不図示)と半導体素子901との
熱膨張係数が異なることに起因して、半導体素子901
と配線基板との相対位置が変化しても、低弾性率層90
3の弾性範囲内であれば電極906は自由に変位できる
ので、配線基板と電極906との接合部に熱応力が発生
することが防止または抑制される。
【0006】上述したように熱膨張係数が互いに異なる
一対の部材の間に設けられた低弾性率層が熱応力の発生
を防止または抑制することを、本願明細書においては、
低弾性率層が熱応力を吸収すると表現することもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のμBGA900およびμBGA900を実装したモ
ジュールには以下の問題があった。
【0008】半導体素子901と配線基板との熱膨張係
数の違いによる熱応力の発生を十分に防止または抑制す
るために、低弾性率層903の弾性率を低くすると、低
弾性率層903の吸湿性、耐久性、または半導体素子9
01に対する密着性が低下することがあり、半導体装置
900の信頼性の低下を招く。また、低弾性率層903
の厚さを厚くすると、半導体装置の薄型化を妨げる。
【0009】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであり、高い接続信頼性を有する半導体装置
およびその製造方法ならびに高い接続信頼性を有する半
導体装置が実装されたモジュールを提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
複数の電極が配列された主面を有する半導体素子と、前
記半導体素子の前記主面上に形成された絶縁層と、前記
絶縁層上に形成された複数の外部端子と、前記複数の電
極の内の少なくとも1つと前記複数の外部端子の少なく
とも1つとに、それぞれ電気的に接続された複数の配線
とを有し、前記複数の外部端子の内の前記主面の最外周
にある外部端子と、最外周にある外部端子に隣接する外
部端子との間に位置する前記絶縁層の少なくとも一部に
溝が形成されており、そのことによって上記目的が達成
される。
【0011】前記絶縁層は、弾性率が2000kg/m
2以下の高分子材料で形成されていることが好まし
い。
【0012】前記溝は、前記複数の電極の内の少なくと
も1つの電極を露出し、前記配線は前記溝内で前記少な
くとも1つの電極と接続されていることが好ましい。
【0013】本発明の他の半導体装置は、複数の電極が
配列された主面を有する半導体素子と、前記半導体素子
の前記主面上に形成された第1絶縁層と、前記第1絶縁
層上に形成された第2絶縁層と、それぞれが前記複数の
電極の内の少なくとも1つと一端において接続され、前
記第1絶縁層上に他端を有する複数の第1配線と、前記
第2絶縁層上に形成された複数の外部端子と、それぞれ
が前記複数の第1配線の少なくも1つと前記複数の外部
端子の少なくとも1つと電気的に接続された複数の第2
配線とを有し、前記複数の外部端子の内の前記主面の最
外周にある外部端子と、最外周にある外部端子に隣接す
る外部端子との間に位置する前記第2絶縁層の少なくと
も一部に溝が形成されており、そのことによって上記目
的が達成される。
【0014】前記第1および第2絶縁層の少なくともど
ちらか一方は弾性率が2000kg/mm2以下の高分
子材料で形成されていることが好ましい。
【0015】前記溝は、前記第1配線の少なくとも一部
を露出し、前記第2配線は前記溝内で前記第1配線の少
なくとも一部と接続されていることが好ましい。
【0016】前記複数の外部端子の少なくとも一部を露
出する開口部を有するソルダーレジスト層を前記半導体
素子の前記主面上にさらに有してもよい。
【0017】前記複数の外部端子の少なくとも一部の上
に、さらに突起電極を有してもよい。 本発明のモジュ
ールは、配線基板と、前記配線基板上に実装された上記
の半導体装置とを有するモジュールであって、前記半導
体装置の前記複数の外部端子が前記配線基板に接合され
ており、そのことによって上記目的が達成される。
【0018】本発明の半導体装置の製造方法は、複数の
電極が配列された主面を有する半導体素子と、前記半導
体素子の前記主面上に形成された絶縁層と、前記絶縁層
上に形成された複数の外部端子と、前記複数の電極の内
の少なくとも1つと前記複数の外部端子の少なくとも1
つとに、それぞれ電気的に接続された複数の配線とを有
し、前記複数の外部端子の内の前記主面の最外周にある
外部端子と、最外周にある外部端子に隣接する外部端子
との間に位置する前記絶縁層の少なくとも一部に溝が形
成されている半導体装置の製造方法であって、前記半導
体素子の前記複数の電極が配列された前記主面上に前記
絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層に前記溝を形成す
る工程と、前記溝形成工程の後に、前記絶縁層上に導電
層を堆積する工程と、前記導電層をパターニングするこ
とによって前記複数の外部端子と前記複数の配線を形成
する工程とを包含し、そのことによって上記目的が達成
される。
【0019】本発明の他の半導体装置の製造方法は、複
数の電極が配列された主面を有する半導体素子と、前記
半導体素子の前記主面上に形成された第1絶縁層と、前
記第1絶縁層上に形成された第2絶縁層と、それぞれが
前記複数の電極の内の少なくとも1つと一端において接
続され、前記第1絶縁層上に他端を有する複数の第1配
線と、前記第2絶縁層上に形成された複数の外部端子
と、それぞれが前記複数の第1配線の少なくも1つと前
記複数の外部端子の少なくとも1つとに電気的に接続さ
れた複数の第2配線とを有し、前記複数の外部端子の内
の前記主面の最外周にある外部端子と、最外周にある外
部端子に隣接する外部端子との間に位置する前記第2絶
縁層の少なくとも一部に溝が形成されている半導体装置
の製造方法であって、前記半導体素子の前記複数の電極
が配列された前記主面上に前記第1絶縁層を形成する工
程と、前記第1絶縁層上に第1導電層を堆積する工程
と、前記第1導電層をパターニングすることによって前
記複数の第1配線を形成する工程と、前記第1配線形成
工程の後に前記第1絶縁層を覆う第2絶縁層を形成する
工程と、前記第2絶縁層に前記溝を形成する工程と、前
記溝形成工程の後に前記第2絶縁層上に第2導電層を堆
積する工程と、前記第2導電層をパターニングすること
によって前記複数の外部端子と前記複数の第2配線を形
成する工程と、を包含し、そのことによって上記目的が
達成される。
【0020】上記の製造法において、前記複数の外部端
子および前記配線を形成する工程の後に、前記半導体素
子の前記主面にソルダーレジスト層を形成する工程と、
前記ソルダーレジスト層に前記複数の外部端子の少なく
とも一部を露出する開口部を形成する工程とをさらに包
含してもよい。
【0021】前記複数の外部端子の少なくとも一部の上
に、さらに突起電極を形成する工程をさらに包含しても
よい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態を説明する。以下の図面においては、簡単
さのために、実質的に同一の機能を有する構成要素を同
一の参照符号で示す。
【0023】(実施形態1)図1A、図1Bおよび図1
Cを参照しながら、本発明の実施形態1の半導体装置1
00を説明する。図1Aは、半導体装置100を模式的
に示す斜視図であり、図1Bは図1Aにおける1B−1
B’線に沿った断面図であり、図1Cは図1Aにおける
1C−1C’線に沿った断面図である。
【0024】半導体装置100は、半導体素子1と、複
数の電極2が形成された半導体素子1の主面の上に形成
された絶縁層3と、絶縁層3上に形成された複数の外部
端子4と、電極2および外部端子4に電気的に接続され
た配線5とを有している。配線5は、絶縁層3に形成さ
れたコンタクトホール(貫通孔)5a内で電極2と接続
されている。さらに、隣接する外部端子4の間に位置す
る絶縁層3に溝6aおよび6a’が形成されている。
【0025】複数の溝6aと溝6a’とは、それぞれの
延びる方向が互いに直交するように形成されている。溝
6a’は半導体素子1の主面が露出するように形成され
ており、溝6a’の断面は矩形となっている(図1
B)。一方、溝6aの断面は、半導体素子1の主面に対
して逆三角形となっており、溝6a内において半導体素
子1の主面は露出されていない。
【0026】溝6aおよび6a’を形成することによっ
て、絶縁層3の表面に形成されている外部端子4が半導
体素子1の主面に対して相対的に可動な範囲が広がる。
例えば、隣接する外部端子4が1B−1B’線に平行な
方向に相対的に変位する場合、溝6a’の位置に絶縁材
料(すなわち弾性固体)が存在しないので、溝6a’を
挟んで隣接する外部端子4が変位できる範囲は広くな
る。すなわち、溝6a’に絶縁材料が存在すると隣接す
る外部端子4の変位はその間に存在する絶縁材料の弾性
によって阻害される。溝6aについても同様で、隣接す
る外部端子4が1A−1A’線に平行な方向に相対的に
変位する場合、溝6aの位置に存在する絶縁材料が少な
いので、溝6aを挟んで隣接する外部端子4が変位でき
る範囲が広くなる(図7A及び図7Bを参照しながら後
に詳述する)。一般に、熱膨張係数の異なる材料を貼り
合わせた接合体に発生する熱応力は、接合体の中心部付
近で小さく、接合体の周辺部において大きい。従って、
半導体装置の外部端子4のうち、最外周の外部端子4と
最外周の外部端子4と隣接する外部端子4との間に溝6
aまたは6a’を設けるだけで、熱応力を十分に吸収で
きる場合がある。最大の熱応力が発生する場所は、半導
体装置の形状によって決まる。なお、最外周の外部端子
4と隣接する外部端子4は、最外周に位置する外部端子
4であっても良いし、最外周の1つ内側に位置する外部
端子4であってもよい。
【0027】また、半導体装置100の様に、互いに直
交する溝6aおよび6a’を形成することによって、溝
6aおよび6a’のそれぞれ伸長方向に対して直交する
方向に外部端子4が変位できる範囲を拡げることができ
る。すなわち、溝6aおよび6a’を形成することによ
って、溝6aおよび6a’の伸長方向に直交する方向に
熱応力が発生することを防止・抑制する(熱応力を吸収
する)ことができる。溝6aおよび6a’を形成するこ
とによって広がる外部端子4の変位可能な範囲は、溝6
aおよび6a’の大きさ(溝6aおよび6a’を形成す
ることによって減少する絶縁材料の量)および形状に依
存する。従って、外部端子4の配置に応じて、また発生
する熱応力の分布(大きさと方向)を考慮して、形成す
る溝の伸長方向、大きさ(深さおよび幅)および形状を
決定すればよい。全方位に亘って応力を吸収するために
は、直交する方向に延びる溝を形成することが好まし
く、隣接する電極間の全てに溝を形成することが好まし
い。さらに、応力分布(応力吸収効果)を対称するため
に、隣接する外部端子4を2等分する位置に溝を形成す
ることが好ましい。溝6aおよび6a’はそれぞれ連続
した溝として形成する必要は必ずしも無く、外部端子4
の周囲に点在する溝(またはあな)として形成しても良
い。溝6aおよび6a’の深さは、絶縁層3の厚みと同
等の深さでもよいし、浅くても良い。また、溝6aおよ
び6a’の断面形状(溝の側面の伸長方向に垂直な方向
における断面形状)は、矩形や逆三角形に限られず、任
意であってよい。熱応力を吸収する効果が得られる範囲
内で生産性を考慮して、適宜設定すればよい。
【0028】具体的には、例えば、弾性率2000kg
/mm2、厚さ50μmの絶縁層3に、深さ30μm、
幅50μmの溝6a’を形成することによって、溝6
a’を形成していない構造のものよりも、2次実装後の
寿命信頼性試験において、1.5〜2倍の寿命を得るこ
とができる。
【0029】さらに、絶縁層3の材料として、弾性率が
低い材料を用いることによって、外部端子4が変位可能
な範囲を更に広げることができる。弾性率が2000k
g/mm2以下、好ましくは1000kg/mm2以下の
高分子材料を用いることが好ましく、弾性率400〜6
00kg/mm2の範囲内の高分子材料を用いることが
さらに好ましい。さらに、絶縁層3と半導体素子または
配線基板との熱膨張率差に起因する応力の発生を抑制す
るためには、絶縁層3を形成する材料の熱膨張係数(線
膨張係数)は、5〜100ppm/℃の範囲にあること
が好ましく、30〜60ppm/℃の範囲にあることが
さらに好ましい。さらに、熱膨張係数と弾性率との積が
20000〜30000の範囲内にあることが好まし
い。絶縁層3を形成する材料の選定は、溝6aおよび6
a’の大きさや形状と吸収すべき熱膨張の程度を考慮し
て、適宜設定すればよい。
【0030】配線5は、電極2と外部端子4とを電気的
に接続できるものであればどのような材料を用いて形成
しても良い。例えば、金バンプのような金属バンプであ
ってもよいし、導電ペーストを絶縁層3に設けられたコ
ンタクトホールに埋め込んだものでも良い。さらには絶
縁層3に設けられたコンタクトホール5aの壁沿いに形
成した金属めっき層でも良く、コンタクトホール5aを
完全に充填する必要は無い。例えば、外部端子4を形成
するプロセスにおいて、外部端子4を形成する導電材料
(例えば金属材料)を絶縁層3の表面に堆積する工程
で、外部端子4を形成する導電材料をコンタクトホール
5a内にも堆積することによって、外部端子4と配線5
とを同一の工程で形成することができる。
【0031】(実施形態2)図2A、図2Bおよび図2
Cを参照しながら、本発明の実施形態2の半導体装置2
00を説明する。図2Aは、半導体装置200を模式的
に示す斜視図であり、図2Bは図2Aにおける2B−2
B’線に沿った断面図であり、図2Cは図2Aにおける
2C−2C’線に沿った断面図である。
【0032】半導体装置200において、絶縁層3に形
成されている溝6bは半導体素子1の表面に形成されて
いる電極2を露出させている。外部端子4に一端が接続
されている配線5の他端は溝6b内において電極2に電
気的に接続されている。この様に、半導体素子4の主面
上に形成された電極4を露出するように溝6bを形成す
ることによって、半導体装置100におけるコンタクト
ホール5aを形成することを省略することができる。す
なわち、溝6bをコンタクトホールとして利用すること
ができるので製造プロセスを簡略化することができる。
また、絶縁層3に形成された応力吸収用の溝bと、半導
体素子1上の電極2と絶縁層3上の外部端子4とを電気
的に接続するためのコンタクトホールとを共用すること
ができるので、絶縁層3を形成する際の設計自由度を高
めることができる。すなわち、絶縁層3の上下の配線
(または電極)を溝bを介して接続することができるの
で、接続のためにコンタクトホールを別に設ける必要が
なくなり、コンタクトホールを形成していた領域を配線
の引き回しに利用することができる。
【0033】電極2と外部端子4とを接続する配線5
は、絶縁層3と溝6bによって形成される段差上に形成
されるので、配線5の段差による断線を防止するため
に、溝6bの断面は、図2Bに示したように、半導体素
子1の主面に対して逆台形となっていることが好まし
い。すなわち、配線5の伸長方向に垂直に延びる溝6b
は、溝6bの側面と絶縁層3の表面とが鈍角をなすよう
な断面形状を有していることが好ましい。
【0034】(実施形態3)図3Aおよび図3Bを参照
しながら、本発明の実施形態3の半導体装置300を説
明する。図3Aは半導体装置300を模式的に示す斜視
図であり、図3Bは図3Aにおける3B−3B’線に沿
った断面図である。半導体装置300の外部端子4は第
2絶縁層8上に2次元的に対称に配置されており、3B
−3B’線に直交する方向の断面も図3Bと同じ構造を
有する。
【0035】半導体装置300は、半導体素子1と外部
端子4との間に第1絶縁層7および第2絶縁層8を有し
ている。第1絶縁層7は半導体素子1の主面の上に形成
されている。半導体素子1の主面に形成されている複数
の電極2は第1絶縁層7に形成されているコンタクトホ
ール9aを介して、第1絶縁層7上に形成されている第
1配線9に接続されている。第2絶縁層8は、第1絶縁
層7上に形成されている。第2絶縁層8上に形成されて
いる外部端子4は、第2絶縁層8に形成されているコン
タクトホール10aを介して第2配線10によって、第
1配線9に電気的に接続されている。さらに、隣接する
外部端子4の間に位置する第2絶縁層8に複数の溝6a
が直交するように形成されており、互いに隣接する外部
端子4はそれぞれ溝6aによって区切られている。溝6
aの断面形状や配置は実施形態1で説明したように、図
示した例に限られない。また、実施形態1と同様に、第
1および第2絶縁層7および8を形成する絶縁材料は、
低弾性率であることが好ましい。また、第1および第2
絶縁層7および8を形成する絶縁材料は同一材料である
ことが望ましい。同じ材料を用いることによって、第1
絶縁層と第2絶縁層との界面に熱応力が発生することを
防止できる。
【0036】第1配線9は電極2と第1配線10とを、
第2配線10は第1配線9と外部端子4とを、それぞれ
電気的に接続できるものであればどのよな材料を用いて
形成しても良い。例えば、金バンプのような金属バンプ
であってもよいし、導電ペーストを絶縁層7または8に
設けられたコンタクトホールに埋め込んだものでも良
い。さらには絶縁層7または8に設けられたコンタクト
ホールの壁沿いに形成した金属めっき層でも良く、コン
タクトホールを完全に充填する必要は無い。例えば、外
部端子4を形成するプロセスにおいて、外部端子4を形
成する導電材料を第2絶縁層8の表面に堆積する工程
で、外部端子4を形成する導電材料をコンタクトホール
10a内に堆積することによって、外部端子4と第2配
線10とを同一の工程で形成することができる。
【0037】本実施形態の半導体装置300において
は、第1絶縁層7上に第1配線9を形成することによっ
て、半導体素子1の主面上の電極2の配置に拘束される
ことなく、第2絶縁層上に形成される外部端子4や溝6
aを配置することができるので、半導体装置の設計の自
由度を高くできる。勿論、必要に応じて、半導体素子1
の主面と外部端子4との間に3以上の絶縁層を形成して
もよい。
【0038】(実施形態4)図4Aおよび図4Bを参照
しながら、本発明の実施形態4の半導体装置400を説
明する。図4Aは半導体装置400を模式的に示す斜視
図であり、図4Bは図4Aにおける4B−4B’線に沿
った断面図である。半導体装置400の外部端子4は第
2絶縁層8上に2次元的に対称に配置されており、4B
−4B’線に直交する方向の断面も図4Bと実質的に同
じ構造を有する。
【0039】半導体装置400は、実施形態3の半導体
装置300と同様に、半導体素子1の主面と外部端子4
との間に、第1絶縁層7および第2絶縁層8を有してい
る。半導体装置400は、第1配線9と外部端子4とを
電気的に接続する第2配線10が、第1配線9の溝6b
内で露出された部分と接続されていることにおいて、半
導体装置300と異なる。絶縁層3に形成されている溝
(6aおよび6b)の内、第2配線10と第1配線9と
を接続するためのコンタクトホール(図3Bの参照符号
10a)として機能する部分を溝6bとする。
【0040】半導体装置400における溝6bは、図2
A及び図2Bに示した半導体装置200における溝6b
と実質的に同じ機能を有する。図4Bに示した溝6aお
よび6bの断面形状は、半導体素子1の主面に対して逆
三角形であるが、これに限られず、例えば、図2Bに示
した溝6bの様に逆台形であってもよい。第2配線10
は、絶縁層8と溝6bによって形成される段差上に形成
されるので、配線10の段差による断線を防止するため
に、配線10の伸長方向に垂直に延びる溝6bは、溝6
bの側面と絶縁層8の表面とが鈍角をなすような断面形
状を有していることが好ましい。
【0041】本実施形態によると、上述した実施形態3
の効果に加えて、溝6bをコンタクトホールとして利用
することができるので製造プロセスを簡略化することが
できるという効果を奏する。また、絶縁層3に形成され
た応力吸収用の溝bと、半導体素子1上の電極2と絶縁
層3上の外部端子4とを電気的に接続するためのコンタ
クトホールとを共用することができるので、絶縁層3を
形成する際の設計自由度を高めることができる。
【0042】(実施形態5)図5Aおよび図5Bを参照
しながら、本発明の実施形態5の半導体装置500を説
明する。図5Aは半導体装置500を模式的に示す斜視
図であり、図5Bは図5Aにおける5B−5B’線に沿
った断面図である。半導体装置500の外部端子4は第
2絶縁層8上に2次元的に対称に配置されており、5B
−5B’線に直交する方向の断面も図5Bと実質的に同
じ構造を有する。
【0043】半導体装置500は、実施形態4の半導体
装置400の最上層に、外部端子4の少なくとも一部を
露出する開口部を有するソルダーレジスト層11を有し
ている。ソルダーレジスト層11は、半田をはじく性質
を有し、かつ絶縁性を有する公知の材料を広く利用する
ことができる。さらに、感光性を有する材料を用いるこ
とによって開口部をフォトリソグラフィ技術を用いて簡
便に形成することができる。半導体装置500の実装面
(配線基板と接続される外部端子が形成されている面)
の外部端子4の接続領域以外の領域はソルダーレジスト
層11で覆われているので、半田を用いて、配線基板と
容易に接続できる。
【0044】ソルダーレジスト層11を有する構造は、
実施形態4の半導体装置400に限らず、先の実施形態
1〜3の半導体装置100、200及び300のいずれ
にも適用できる。特に、実施形態2の半導体装置200
は、半導体装置400と同様に、実装面に外部端子4以
外に配線5が露出された構造を有しているので、ソルダ
ーレジスト層11を設けることが好ましい。ソルダーレ
ジスト層11を設けることによって、半田を用いて外部
端子4を配線基板と接続する際に、配線5間が半田によ
って短絡することを防止することができる。
【0045】(実施形態6)図6Aおよび図6Bを参照
しながら、本発明の実施形態6の半導体装置600を説
明する。図6Aは半導体装置600を模式的に示す斜視
図であり、図6Bは図6Aにおける6B−6B’線に沿
った断面図である。半導体装置600の外部端子4は第
2絶縁層8上に2次元的に対称に配置されており、6B
−6B’線に直交する方向の断面も図6Bと実質的に同
じ構造を有する。
【0046】半導体装置600は、実施形態5の半導体
装置500の外部端子4上に更に突起電極12を有して
いる。突起電極12は、例えば、半田ボール、樹脂ビー
ズの表面を導電性層(例えば金属層)で覆ったもの、ま
たはめっきバンプを用いて形成することができる。突起
電極12は、導電性を有し、かつソルダーレジスト層1
1よりも突出していれば良い。突起電極12は、半導体
素子1と配線基板(不図示)との熱膨張係数の違いによ
って発生する熱応力を吸収するので、さらに高い接続信
頼性を得ることができる。突起電極12の高さは、可能
な限り高いことが好ましい。突起電極12間の距離に比
べ突起電極12の高さが高いほど、突起電極12間に形
成された溝の広がり角が小さくなるので、溝にかかる応
力を小さくすることができる。
【0047】突起電極12を設ける構造は、実施形態5
の半導体装置500だけでなく、先の実施形態1〜4の
半導体装置に適用することができる。但し、それぞれの
半導体装置の最外層にソルダーレジスト層11が形成さ
れていることが好ましい。
【0048】(絶縁層に形成された溝の作用・効果)上
記の実施形態1〜6の半導体装置の絶縁層3に設けられ
た溝の作用効果を図7A及び図7Bを参照しながら詳細
に説明する。図7Aおよび図7Bは、それぞれ半導体装
置700aおよび700bが配線基板13に実装された
モジュールを模式的に示す断面図である。図7Aに示し
た本発明による半導体装置700aは、絶縁層3に溝6
を有している。半導体装置700aは、先の実施形態1
〜6の半導体装置およびそれらの組み合わせによって得
られる半導体装置を模式的に表している。比較のため
に、絶縁層3に溝を有さない半導体装置700bを図7
Bに示した。
【0049】図7Aおよび図7Bの上段の図は、それぞ
れ半導体装置700aおよび700bが配線基板13に
実装された直後のモジュールの状態(以下、初期状態と
いう。)を示している。初期状態(実装直後の状態)と
は、モジュールが半導体装置700aおよび700bの
外部端子4が配線基板13に接合された温度にある状態
を指す。初期状態においては、半導体素子1と配線基板
13との熱膨張係数の違いに起因する熱応力は無い。
【0050】モジュールが、初期状態と異なる温度下に
おかれると、半導体素子1と配線基板13との熱膨張係
数の違いに起因する熱応力が発生する。例えば、図7A
および図7Bの下段の図中に矢印で示したように、配線
基板13の熱膨張係数が半導体素子1の熱膨張係数より
も大きい場合、モジュールの温度が初期状態の温度より
も上昇すると、この熱膨張係数の差に起因して、外部端
子4の配線基板13に接合された側(図中の下側)は、
配線基板13の外部端子4の絶縁層3に接合された側
(図中の上側)よりも大きく変位する。この熱膨張によ
る変位の差が接合部に応力を発生する。
【0051】この状態の半導体装置700a(図7A)
と半導体装置700b(図7B)とを比較すると、半導
体装置700aの絶縁層3には、熱膨張する方向に垂直
な方向に延びる溝6が隣接する外部端子4間に形成され
ているので、溝6が挟んで隣接する絶縁層3の外部端子
4が接合されている面は、半導体装置700bの絶縁層
3よりも変位しやすい。従って、外部端子4の絶縁層3
側の接合部は、半導体装置700bにおいてよりも、半
導体装置700aにおいて、より大きく変位する。すな
わち、半導体装置700aにおける外部端子4の絶縁層
3側接合部と配線基板13側接合部の変位の差は、半導
体装置700bにおける変位の差よりも小さくなるの
で、外部端子4に掛かる熱応力は半導体装置700aの
方が半導体装置700bよりも小さい。
【0052】言い換えると、図7Aのように絶縁層3に
溝6を形成すると、溝6を挟む絶縁層3は互いに独立し
て変位(挙動)することができるため、半導体素子1と
配線基板13との線膨張係数の違いに起因する応力は、
外部端子4に集中せず、絶縁層3全体に分散される。つ
まり、外部端子4と配線基板13との接合部の応力が小
さくなるため、モジュールの接続信頼性が飛躍的に向上
する。
【0053】説明を簡単にするために、熱膨張の方向を
紙面内とし、溝6が延びる方向を熱膨張の方向に対して
直交する方向としたが、半導体素子1や配線基板13は
一般に等方性なので全ての方向に熱膨張する。従って、
全ての方向に対する熱膨張に起因する応力を防止・抑制
するためには、直交する2つの方向に延びる溝を形成す
ることが好ましい。しかしながら、例えば、半導体素子
1が長方形であって、長手方向の熱膨張による応力が支
配的な場合には、長手方向に直交する方向に延びる溝を
形成するだけで、熱応力の発生を十分に抑制することが
できる場合がある。
【0054】また、半導体装置700aでは、すべての
外部端子4の間に溝6を設けてあるが、熱膨張係数の違
いによる応力を吸収できれば、一部の外部端子4の間に
溝6を設けるのみでもよい。一般に、熱膨張係数の異な
る材料を貼り合わせた接合体に発生する熱応力は、接合
体の中心部付近で小さく、接合体の周辺部において大き
い。従って、半導体装置の外部端子4のうち、最外周の
外部端子4と最外周の外部端子4と隣接する外部端子4
との間に溝6を設けるだけで、熱応力を十分に吸収でき
る場合がある。最大の熱応力が発生する場所は、半導体
装置の形状によって決まる。なお、最外周の外部端子4
と隣接する外部端子4は、最外周に位置する外部端子4
であっても良いし、最外周の1つ内側に位置する外部端
子4であってもよい。具体的には、エリアアレイ状に外
部端子4が配列されている場合、最外周に位置する外部
端子4間にのみ溝を形成すれば、十分に外部端子4と配
線基板13との線膨張係数の違いによる応力を吸収でき
る場合がある。
【0055】(半導体装置の製造方法)本発明による半
導体装置の製造方法の実施形態を図8を参照しながら説
明する。上記の実施形態1〜6の半導体装置は、公知の
製造装置を用いて以下のようにして製造される。
【0056】まず、図8(a)に示したように、半導体
素子1の電極2が形成されている主面に感光性を有する
絶縁材料を塗布し、乾燥することによって絶縁層14を
形成する。絶縁材料14としては、例えばポジ型レジス
トを用いる。
【0057】図8(b)に示したように、溝を形成する
ための所定のパターンのマスクM1を用いて、絶縁層1
4を露光する。マスクM1のパターンは、電極2を露出
する溝(例えば実施形態2の半導体装置200の溝6
b)を形成するパターンを含んているが、必要に応じた
マスクを用いることによって、種々のパターンの溝を形
成することができる。例えば、実施形態1の半導体装置
100を製造する場合、溝6aに対応するパターンと、
電極2上にコンタクトホール5aを形成するためのパタ
ーンを有するマスクを用いればよい。
【0058】次に、図8(c)に示したように、露光さ
れた絶縁層14を現像することによって、所定の溝6a
および6bを有する絶縁層3を形成する。溝の深さや側
面の形状(テーパ形状の有無)は、露光条件、現像条件
または硬化条件を適宜調節することによって、制御する
ことができる。例えば、露光する光として平行光ではな
く拡散光(散乱光)を用いることによって、照射強度に
分布を持たせることによって、テーパ形状の断面を有す
る溝を形成することができる。
【0059】上述の図8(a)〜(c)工程において、
感光性を有さない絶縁材料を用いて絶縁層14を形成し
ても良い。この場合、絶縁層14上に別途レジスト層を
形成し、フォトリソグラフィ法を用いてレジスト層に溝
(必要に応じてコンタクトホール)に対応するネガパタ
ーンを形成し、パターン形成されたレジスト層をマスク
として、エッチングすることによって、所定のパターン
の溝(コンタクトホール)を有する絶縁層を形成するこ
とができる。
【0060】実施形態3および4の半導体装置300お
よび400の第1絶縁層7および第2絶縁層8は、実質
的に上記図8(a)〜(c)の工程を繰り返すことによ
って形成される。勿論、絶縁層7は溝を有さないのでコ
ンタクトホール9aのみを形成すればよい。
【0061】次に、絶縁層3上に配線5および外部端子
4を形成する。必要に応じて、絶縁層3のコンタクトホ
ール内にも配線5を同一の工程で形成することができ
る。以下では、電解めっき法を用いた例を説明するが、
無電解めっき、真空蒸着法、スパッタリング法あるいは
CVD法を用いて形成することもできる。配線5および
外部端子4を形成する導電材料は、金属材料の他にIT
O等を用いることができる。
【0062】まず、図8(d)に示したように、半導体
素子1の全面に金属配線層15を形成する。金属配線層
15の材料として、例えばTi/Cu(チタン/銅)を
用いる。
【0063】図8(e)に示すように、金属配線層15
上に感光性を有するめっきレジストを塗布し、レジスト
層16を形成する。ここでは、ポジ型のめっきレジスト
を用いる。
【0064】次に、図8(f)に示したように、外部端
子4および配線5に対応するネガパターンを有するマス
クM2を用いて、レジスト層16を露光する。マスクM
2のパターンは必要に応じて適宜設定される。
【0065】図8(g)に示したように、露光されたレ
ジスト層16を現像することによって、外部端子4およ
び配線5に対応する位置に開口部を有するレジスト層1
6aが得られる。
【0066】次に、図8(h)に示すように、パターン
形成されたレジスト層16aをマスクとして用いて、例
えば、銅で電解めっきすることによって配線5および外
部端子4が形成される。
【0067】最後に、図8(i)に示したように、レジ
スト層16aを分解除去し、その後不要な金属配線層1
5をエッチング除去することによって、半導体装置が完
成する。
【0068】さらに、必要に応じて、実施形態5および
6の半導体装置500および600のように、配線層5
を保護するためのソルダーレジスト層11を形成しても
よい。ソルダーレジスト層11の形成は公知の方法(例
えば、フォトリソグラフィ法)を用いて実施することが
できる。また、半導体装置600の突起電極12は、例
えば、半田ボールや導電性層被覆樹脂ビーズを半田や導
電性接着剤を用いて外部端子4に接合することによって
形成できる。
【0069】上述の製造方法を用いると、外部端子4と
配線5(第2配線10)を同一工程で形成できるので、
実施形態1〜6の半導体装置を効率良く製造することが
できる。
【0070】本発明の半導体装置における絶縁層および
溝(必要に応じてコンタクトホール)は上記以外の方法
によっても形成できる。
【0071】例えば、溝やコンタクトホールを形成する
ためのパターンを有するマスクを用いて、絶縁性の熱硬
化性樹脂をスクリーン印刷し、得られた熱硬化性樹脂層
を加熱硬化することによって形成することができる。
【0072】また、溝やコンタクトホールを形成するた
めのパターンを有する金型を用いて、固定された半導体
素子の主面に熱硬化性樹脂を注入し、熱硬化することに
よっても形成することができる。
【0073】また、半導体素子の主面に形成された均一
な厚さの絶縁層を機械加工やエッチング加工することに
よって溝またはコンタクトホールを形成してもよい。機
械加工は、例えばダイヤモンドカッターやレーザー等を
用いて実施できる。エッチング加工は、絶縁層の材料を
溶解または分解するエッチング液を適宜用いて、化学的
にエッチングすることにより実施することができる。
【0074】また、本発明の半導体装置の配線および外
部端子は、上記以外の方法で形成することができる。例
えば、配線及び外部端子に対応するパターニングを有す
るマスクを用いて、導電ペーストをスクリーン印刷する
ことによって、配線と外部端子を同時に形成してもよ
い。あるいは、半導体素子の電極上に予めバンプを形成
し、バンプの頭頂部が露出するように絶縁層を形成して
もよい。バンプの露出された部分が外部端子として機能
する。
【0075】
【発明の効果】本発明によると、半導体素子と配線基板
との熱膨張係数の違いによって発生する応力を、絶縁層
上に形成された外部端子間の溝が吸収するので、高い接
続信頼性を持つ半導体装置が得られる。また、本発明の
半導体装置を実装したモジュールの接続信頼も向上す
る。本発明の製造方法によると、接続信頼性の高い半導
体装置を効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明による実施形態1の半導体装置100
を模式的に示す斜視図である。
【図1B】半導体装置100の図1Aにおける1B−1
B’線に沿った断面図である。
【図1C】半導体装置100の図1Aにおける1C−1
C’線に沿った断面図である。
【図2A】本発明による実施形態2の半導体装置200
を模式的に示す斜視図である。
【図2B】半導体装置200の図2Aにおける2B−2
B’線に沿った断面図である。
【図2C】半導体装置200の図2Aにおける2C−2
C’線に沿った断面図である。
【図3A】本発明による実施形態3の半導体装置300
を模式的に示す斜視図である。
【図3B】半導体装置300の図3Aにおける3B−3
B’線に沿った断面図である。
【図4A】本発明による実施形態4の半導体装置400
を模式的に示す斜視図である。
【図4B】半導体装置400の図4Aにおける4B−4
B’線に沿った断面図である。
【図5A】本発明による実施形態5の半導体装置500
を模式的に示す斜視図である。
【図5B】半導体装置500の図5Aにおける5B−5
B’線に沿った断面図である。
【図6A】本発明による実施形態6の半導体装置600
を模式的に示す斜視図である。
【図6B】半導体装置600の図6Aにおける6B−6
B’線に沿った断面図である。
【図7A】本発明による半導体装置の絶縁層に形成され
た溝の作用を説明するための、本発明による半導体装置
を実装したモジュールの模式的な断面図である。
【図7B】本発明による半導体装置の絶縁層に形成され
た溝の作用を説明するための、絶縁層に溝が形成されて
いない半導体装置を実装したモジュールの模式的な断面
図である。
【図8】本発明による半導体装置の製造方法の工程を示
す断面図である。
【図9】従来のμBGAを用いた半導体装置900を模
式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体素子 2 電極 3 絶縁層 4 外部端子 5 配線 5a コンタクトホール 6a、6a’ 溝 6b 溝(コンタクトホールを兼ねる) 7 第1絶縁層 8 第2絶縁層 9 第1配線 10 第2配線 11 ソルダーレジスト 12 突起電極 13 配線基板 14 絶縁層 15 金属配線層 16 めっきレジスト 16a パターン形成されたレジスト層 901 半導体素子 902 柔軟性シート状素子 903 低弾性率層 904 部分リード 905 チップ接点 906 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戒能 憲幸 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 下石坂 望 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 中村 嘉文 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 山岸 勝 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電極が配列された主面を有する半
    導体素子と、 前記半導体素子の前記主面上に形成された絶縁層と、 前記絶縁層上に形成された複数の外部端子と、 前記複数の電極の内の少なくとも1つと前記複数の外部
    端子の少なくとも1つとに、それぞれ電気的に接続され
    た複数の配線とを有し、 前記複数の外部端子の内の前記主面の最外周にある外部
    端子と、最外周にある外部端子に隣接する外部端子との
    間に位置する前記絶縁層の少なくとも一部に溝が形成さ
    れている半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記絶縁層は、弾性率が2000kg/
    mm2以下の高分子材料で形成されている請求項1に記
    載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記溝は、前記複数の電極の内の少なく
    とも1つの電極を露出し、前記配線は前記溝内で前記少
    なくとも1つの電極と接続されている請求項1に記載の
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 複数の電極が配列された主面を有する半
    導体素子と、 前記半導体素子の前記主面上に形成された第1絶縁層
    と、 前記第1絶縁層上に形成された第2絶縁層と、 それぞれが前記複数の電極の内の少なくとも1つと一端
    において接続され、前記第1絶縁層上に他端を有する複
    数の第1配線と、 前記第2絶縁層上に形成された複数の外部端子と、 それぞれが前記複数の第1配線の少なくも1つと前記複
    数の外部端子の少なくとも1つと電気的に接続された複
    数の第2配線とを有し、 前記複数の外部端子の内の前記主面の最外周にある外部
    端子と、最外周にある外部端子に隣接する外部端子との
    間に位置する前記第2絶縁層の少なくとも一部に溝が形
    成されている半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2絶縁層の少なくとも
    どちらか一方は弾性率が2000kg/mm2以下の高
    分子材料で形成されている請求項4に記載の半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 前記溝は、前記第1配線の少なくとも一
    部を露出し、前記第2配線は前記溝内で前記第1配線の
    少なくとも一部と接続されている請求項4または5に記
    載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の外部端子の少なくとも一部を
    露出する開口部を有するソルダーレジスト層を前記半導
    体素子の前記主面上にさらに有する請求項1から6のい
    ずれかに記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の外部端子の少なくとも一部の
    上に、さらに突起電極を有する請求項1から7のいずれ
    かに記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 配線基板と、前記配線基板上に実装され
    た請求項1から8のいずれかに記載の半導体装置とを有
    するモジュールであって、 前記半導体装置の前記複数の外部端子が前記配線基板に
    接合されているモジュール。
  10. 【請求項10】 複数の電極が配列された主面を有する
    半導体素子と、前記半導体素子の前記主面上に形成され
    た絶縁層と、前記絶縁層上に形成された複数の外部端子
    と、前記複数の電極の内の少なくとも1つと前記複数の
    外部端子の少なくとも1つとに、それぞれ電気的に接続
    された複数の配線とを有し、前記複数の外部端子の内の
    前記主面の最外周にある外部端子と、最外周にある外部
    端子に隣接する外部端子との間に位置する前記絶縁層の
    少なくとも一部に溝が形成されている半導体装置の製造
    方法であって、 前記半導体素子の前記複数の電極が配列された前記主面
    上に前記絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層に前記溝を形成する工程と、 前記溝形成工程の後に、前記絶縁層上に導電層を堆積す
    る工程と、 前記導電層をパターニングすることによって前記複数の
    外部端子と前記複数の配線を形成する工程と、 を包含する半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 複数の電極が配列された主面を有する
    半導体素子と、前記半導体素子の前記主面上に形成され
    た第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に形成された第2絶
    縁層と、それぞれが前記複数の電極の内の少なくとも1
    つと一端において接続され、前記第1絶縁層上に他端を
    有する複数の第1配線と、前記第2絶縁層上に形成され
    た複数の外部端子と、それぞれが前記複数の第1配線の
    少なくも1つと前記複数の外部端子の少なくとも1つと
    に電気的に接続された複数の第2配線とを有し、前記複
    数の外部端子の内の前記主面の最外周にある外部端子
    と、最外周にある外部端子に隣接する外部端子との間に
    位置する前記第2絶縁層の少なくとも一部に溝が形成さ
    れている半導体装置の製造方法であって、 前記半導体素子の前記複数の電極が配列された前記主面
    上に前記第1絶縁層を形成する工程と、 前記第1絶縁層上に第1導電層を堆積する工程と、 前記第1導電層をパターニングすることによって前記複
    数の第1配線を形成する工程と、 前記第1配線形成工程の後に前記第1絶縁層を覆う第2
    絶縁層を形成する工程と、 前記第2絶縁層に前記溝を形成する工程と、 前記溝形成工程の後に前記第2絶縁層上に第2導電層を
    堆積する工程と、 前記第2導電層をパターニングすることによって前記複
    数の外部端子と前記複数の第2配線を形成する工程と、 を包含する半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記複数の外部端子および前記配線を
    形成する工程の後に、 前記半導体素子の前記主面にソルダーレジスト層を形成
    する工程と、 前記ソルダーレジスト層に前記複数の外部端子の少なく
    とも一部を露出する開口部を形成する工程と、 をさらに包含する請求項10または11に記載の半導体
    装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記複数の外部端子の少なくとも一部
    の上に、さらに突起電極を形成する工程をさらに包含す
    る請求項10から12のいずれかに記載の半導体装置の
    製造方法。
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