JP2000353555A - 端子台の取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子台取付板への端子台の位置決めを簡単に
行うことができるとともに、ビス止めを必要とすること
なくアース取りを行うことができて、ビスを抹消して部
品点数の削減を行うことができ、コストダウンを図るこ
とができる端子台の取付構造を提供する。 【解決手段】 電子機器の端子台取付板２に端子台３を
取り付けて、この端子台取付板２からアースを取るよう
にした端子台の取付構造において、端子台取付板２にお
ける端子台３の近接位置に、端子台３の側面に接するよ
うに端子台取付板２からタブ端子４を切り起こして端子
台３の位置決めをするとともに、このタブ端子４にファ
ストン端子６を接続してアースを取るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の端子台
取付板に端子台を取り付けて、この端子台取付板からア
ースを取るようにした端子台の取付構造の改良に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、端子台取付板に端子台を取り付け
た空気調和機では、図６に示すように、端子台１０１を
取り付けた端子台取付板１０２の適宜箇所に、アース線
１０３の先端の丸型端子１０４をビス１０５で取り付け
ていた。ところが、このように丸型端子１０４を端子台
取付板１０２に取り付けるには、ビス１０５を必要とし
ていたために、部品点数が多く、コスト高の要因となる
とともに、このビス１０５で丸型端子１０４を取り付け
るための作業が必要で、組み立て工数が多くなるという
問題があった。

【０００３】また、特開平６−３１８４７４号公報に
は、端子台の固定方法が記載されている。これは、図７
（ａ）（ｂ）に示すように、複数の導電性金属リードを
設けた端子台において、端子台２０１より引き出された
複数の導電性金属リード２０２、２０３を途中より折り
曲げ、端子台２０１と折り曲げた場所との距離を前記そ
れぞれの導電性金属リード２０２、２０３で変えてプリ
ント基板２０５に固定したものである。ところがこれに
おいては、プリント基板２０５の上面での端子台２０１
の位置決めが行われていないという問題があった。

【０００４】また、特開平７−１９８１６０号公報に
は、壁掛け型空気調和機が記載されている。これは、図
８、図９に示すように、ケース３０４内に熱交換器３０
５と、送風機３０７と、電送ボックス（図示略）とを備
える壁掛け型の空気調和機において、ケース３０４の背
板３２７側の下端部には、斜め下方に向いて開口３１６
が形成されており、電装ボックス（図示略）の下部には
斜面部３１５が形成されており、この斜面部３１５を開
口３１６に臨ませるとともに、この斜面部３１５には電
気接続用ケーブル線３２４を接続するための端子台３１
３が配置されているものである。ところがこれにおいて
は、斜面部３１５における端子台３１３の位置決めが行
われていないとともに、アース取りがなされていないと
いう問題があった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題を解消し、端子台取付板への端子台の位置決めを簡
単に行うことができるとともに、ビス止めを必要とする
ことなくアース取りを行うことができて、ビスを抹消し
て部品点数の削減を行うことができ、コストダウンを図
ることができる端子台の取付構造を提供することを目的
としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載の発明は、電子機器の端子台取付板
に端子台を取り付けて、この端子台取付板からアースを
取るようにした端子台の取付構造において、前記端子台
取付板における前記端子台の近接位置に、前記端子台の
側面に接するように前記端子台取付板からタブ端子を切
り起こして前記端子台の位置決めをするとともに、この
タブ端子からアースを取るように構成したことを特徴と
している。

【０００７】請求項２に記載の発明は、前記タブ端子は
前記端子台の角部が位置する箇所に、前記端子台取付板
から正面視略Ｌ字形に切り起こされて前記端子台の角部
の両側面に接しており、このタブ端子で前記端子台の横
方向と縦方向の位置決めをするように構成したことを特
徴としている。請求項３に記載の発明は、前記端子台の
側部に凹所を形成し、前記端子台取付板からこの凹所に
入り込むように前記タブ端子を切り起こして、前記端子
台の横方向と縦方向の位置決めをするように構成したこ
とを特徴としている。

【０００８】請求項４に記載の発明は、前記タブ端子に
は、アース線の先端に取り付けられたファストン端子を
接続するようにしたことを特徴としている。請求項５に
記載の発明は、前記電気機器は空気調和機であり、前記
端子台取付板は室外機の圧縮機の上方に設けられている
ことを特徴としている。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る端子台の取付
構造の実施の形態について、図を参照しつつ説明する。
図１は本発明の第１実施形態の端子台の取付構造を示す
斜視図、図２は端子台の位置決めを行うタブ端子にファ
ストン端子を接続した状態を示す縦断面図、図３は端子
台を取り付けるための端子台取付板を空気調和機の室外
機の圧縮機の上方に設けた例を示す概略構造図である。

【００１０】この第１実施形態の端子台の取付構造は、
図３に示すように、例えば、空気調和機１の室外機１１
の圧縮機１２の上方に設けられている端子台取付板２の
斜面部２１に、端子台３を取り付けて端子台取付板２か
らアースを取るようにしたものである。具体的には、図
１に示すように、端子台取付板２の斜面部２１における
端子台３を取り付ける箇所の近接位置に、端子台３の側
面３１に接するように端子台取付板２からタブ端子４を
切り起こして端子台３の位置決めをするとともに、この
タブ端子４の切り起こし部分に、アース線５の先端に取
り付けられたファストン端子６を接続してアースを取る
ようにしている。

【００１１】ファストン端子６は、図２に示すように、
端子部が板状に形成されていて、その上下部を円弧状に
曲成し、この上下部の円弧状部６１の端部で、挿入され
たタブ端子４をその弾性で押え込むようにしてタブ端子
４を接続するようになっている。このように構成された
第１実施形態の端子台の取付構造では、端子台３が端子
台取付板２から切り起こされたタブ端子４によって、そ
の左右方向の位置決めを簡単に行うことができて、しか
も、ビス止めを必要とせずにアース取りを行うことがで
き、ビスを抹消して部品点数を削減できて、コストダウ
ンを図ることができる。

【００１２】図４は、第２実施形態の端子台の取付構造
を示す斜視図である。この第２実施形態の端子台の取付
構造は、図４に示すように、端子台取付板２の斜面部２
１からタブ端子４Ａが正面視略Ｌ字形に切り起こされて
おり、このタブ端子４Ａは端子台３の上部左側の角部に
位置していて、タブ端子４Ａの角部の両側面３１、３２
に接している。したがって、このタブ端子４Ａで端子台
３の横方向と縦方向の位置決めを同時に行うことができ
る。尚、このタブ端子４Ａの先端には、ファストン端子
６が接続されてアース取りをするようになっている。

【００１３】図５は、第３実施形態の端子台の取付構造
を示す正面図である。この第３実施形態の端子台の取付
構造は、図５に示すように、端子台３の側部に凹所３３
が形成されていて、この凹所３３に入り込むように、端
子台取付板２の斜面部２１からタブ端子４Ｂが切り起こ
されている。したがって、このタブ端子４Ｂによって、
端子台３の横方向と縦方向の位置決めを同時に行うこと
ができる。尚、図示しないが、このタブ端子４Ｂの先端
には、ファストン端子６（図１参照）が接続されてアー
ス取りをするようになっている。

【００１４】また、上記した実施形態では、空気調和機
１の室外機１１の圧縮機１２の上方に設けられている端
子台取付板２の斜面部２１に、端子台３を取り付けて端
子台取付板２からアースを取るようにしたものについて
説明したが、これに限らず、他の電気機器の端子台取付
板にも適用できることは勿論である。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載の
発明によれば、電子機器の端子台取付板における端子台
の近接位置に、端子台の側面に接するように端子台取付
板からタブ端子を切り起こして端子台の位置決めをする
ように構成したので、端子台取付板への端子台の横方向
の位置決めを簡単に行うことができるとともに、タブ端
子からアース取りをするようにしたので、ビス止めを必
要とすることなくアース取りを行うことができて、ビス
を抹消して部品点数の削減を行うことができ、コストダ
ウンを図ることができる

【００１６】請求項２に記載の発明によれば、タブ端子
は端子台の角部が位置する箇所に、端子台取付板から正
面視略Ｌ字形に切り起こされて端子台の角部の両側面に
接しているので、このタブ端子で前記端子台の横方向と
縦方向の位置決めを簡単に行うことができる。請求項３
に記載の発明によれば、端子台の側部に凹所を形成し、
端子台取付板からこの凹所に入り込むようにタブ端子を
切り起こすようにしているので、端子台の横方向と縦方
向の位置決めを簡単に行うことができる。

【００１７】請求項４に記載の発明によれば、タブ端子
には、アース線の先端に取り付けられたファストン端子
を接続するようにしたので、簡単にアース取りを行うこ
とができ、ビス止めをせずにアース取りができるので、
ビスを抹消できて部品点数を削減でき、コストダウンを
図ることができる。請求項５に記載の発明によれば、電
気機器は空気調和機であり、端子台取付板は室外機の圧
縮機の上方に設けられているので、空気調和機の室外機
における端子台取付板への端子台の位置決めを簡単に行
うことができるとともに、この室外機におけるアース取
りを簡単に行うことができ、ビス止めを必要としないの
で、ビスを抹消して部品点数を削減できてコストダウン
を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施形態の端子台の取付構造を示す斜視図
である。

【図２】端子台の位置決めを行うタブ端子にファストン
端子を接続した状態を示す縦断面図である。

【図３】端子台を取り付けるための端子台取付板を空気
調和機の室外機の圧縮機の上方に設けた例を示す概略構
造図である。

【図４】第２実施形態の端子台の取付構造を示す斜視図
である。

【図５】第３実施形態の端子台の取付構造を示す正面図
である。

【図６】従来の端子台の取付構造を示す斜視図である。

【図７】従来の端子台の固定方法を示し、（ａ）はその
端子台の正面図、（ｂ）は端子台をプリント基板に取り
付けた状態の縦断面図である。

【図８】従来の壁掛け型空気調和機の端子台を含む部位
で切断した縦断面図である。

【図９】従来の壁掛け空気調和機を斜め下側から見た状
態を示す斜視図である。

【符号の説明】 １ 空気調和機 １１ 室外機 １２ 圧縮機 ２ 端子台取付板 ２１ 斜面部 ３ 端子台 ３１、３２ 側面 ３３ 凹所 ４ タブ端子 ５ アース線 ６ ファストン端子

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子機器の端子台取付板に端子台を取り
   付けて、この端子台取付板からアースを取るようにした
   端子台の取付構造において、前記端子台取付板における
   前記端子台の近接位置に、前記端子台の側面に接するよ
   うに前記端子台取付板からタブ端子を切り起こして前記
   端子台の位置決めをするとともに、このタブ端子からア
   ースを取るように構成したことを特徴とする端子台の取
   付構造。
2. 【請求項２】 前記タブ端子は前記端子台の角部が位置
   する箇所に、前記端子台取付板から正面視略Ｌ字形に切
   り起こされて前記端子台の角部の両側面に接しており、
   このタブ端子で前記端子台の横方向と縦方向の位置決め
   をするように構成したことを特徴とする請求項１に記載
   の端子台の取付構造。
3. 【請求項３】 前記端子台の側部に凹所を形成し、前記
   端子台取付板からこの凹所に入り込むように前記タブ端
   子を切り起こして、前記端子台の横方向と縦方向の位置
   決めをするように構成したことを特徴とする請求項１に
   記載の端子台の取付構造。
4. 【請求項４】 前記タブ端子には、アース線の先端に取
   り付けられたファストン端子を接続するようにしたこと
   を特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の端子台
   の取付構造。
5. 【請求項５】 前記電気機器は空気調和機であり、前記
   端子台取付板は室外機の圧縮機の上方に設けられている
   ことを特徴とする請求項１に記載の端子台の取付構造。