JP2000352755A - 複合カメラ - Google Patents

複合カメラ

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JP2000352755A
JP2000352755A JP11164182A JP16418299A JP2000352755A JP 2000352755 A JP2000352755 A JP 2000352755A JP 11164182 A JP11164182 A JP 11164182A JP 16418299 A JP16418299 A JP 16418299A JP 2000352755 A JP2000352755 A JP 2000352755A
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JP
Japan
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dsc
image
photographing
display
processing
Prior art date
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JP11164182A
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English (en)
Inventor
Fumio Iwai
文雄 岩井
Yasuhiro Nishitani
泰浩 西谷
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd, Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】写真フイルムに結像させるAPS撮影と、画像
データを記録媒体に記録させるDSC撮影とを同時に行
う複合カメラにおいて、再生時に駒画像を液晶モニタに
表示させる際に、その駒画像が現在装填されている写真
フイルムに写し込まれているかどうかを確認できるよう
にする。 【解決手段】APS撮影と、DSC撮影とを行う複合カ
メラにおいて、フイルムカートリッジを装填する毎にカ
ートリッジ番号をカウントアップしてEEPROMに記
録する。一方、DSC撮影で得た駒画像を記録媒体に記
録する際に前記EEPROMに記録されたカートリッジ
番号も同時に記録する。そして、再生時に駒画像ととも
に記録されたカートリッジ番号と、EEPROMに記録
されたカートリッジ番号との一致不一致を判別し、その
判別結果(即ち、再生された駒画像が現在装填されてい
る写真フイルムに写し込まれているかどうかを示す情
報)を液晶モニタ40の文字表示領域40Aに表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複合カメラに係り、
特に被写体像を写真フイルムに露光させる銀塩カメラ
と、被写体像を電子画像として取り込むことができるデ
ジタルスチルカメラとが一体化された複合カメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】被写体像を撮影レンズを通して銀塩フイ
ルムに写し込む第1の撮影手段と、被写体像をCCD等
の撮影素子を用いて撮影し、光学像を電子画像データに
変換して取り込む第2の撮影手段とを有する銀塩・電子
スチル写真両用カメラが提案されている(特開平9−2
69545号公報、特開平9−311378号公報)。
【0003】かかるカメラでは、シャッターレリーズ時
にCCDから送出される画像信号をメモリに記録するこ
とにより、フイルムに写し込まれる被写体像と同等の静
止画を液晶表示器(LCD)に再生表示することがで
き、撮影が成功しているか否か容易に確認することがで
きる。
【0004】また、特開平10−39400号公報に記
載の複合カメラは、第1の撮影手段と第2の撮影手段で
同一の画像を同時に撮影することができるとともに、第
1の撮影手段と第2の撮影手段とでそれぞれ独立に撮影
できるように構成されており、第2の撮影手段で撮影さ
れた画像をモニタに再生する際には、その再生画像が第
1の撮影手段で同時撮影されたものがどうかを確認でき
るように構成されている。
【0005】また、第1の撮影手段による撮影時に磁気
記録層を有する写真フイルム上の各駒に対応する磁気記
録領域にその駒に関連する磁気情報を記録し、その後、
モニタに任意の駒画像を再生し、その再生した駒画像の
磁気情報を編集し、撮影時に記録した磁気情報を前記編
集した磁気情報に書き換えることができる複合カメラも
提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平10
−39400号公報に記載の複合カメラは、写真フイル
ムがカメラに装填されるごとに、フラッシュメモリに記
録されている全駒の画像信号を消去するようにしている
ため、第1の撮影手段及び第2の撮影手段による撮影が
同時に行われる場合には、フラッシュメモリに記録され
た画像信号に基づいてモニタに再生された表示画像は、
カメラに装填されている写真フイルムに写し込まれてい
ることが保証される。
【0007】しかしながら、1ロールの写真フイルムが
カメラに装填されてもフラッシュメモリに記録されてい
る全駒の画像信号を消去しない場合には、過去に撮影さ
れた複数ロールの写真フイルムの撮影内容を確認するこ
とができるが、この場合には、フラッシュメモリに記録
された画像信号に基づいてモニタに再生された表示画像
は、現在装填されている写真フイルムに写し込まれてい
るかどうかが不明になるという問題がある。
【0008】特に、1ロールの写真フイルムの任意の駒
の磁気情報を編集することができる複合カメラにおい
て、モニタに表示されている画像が、現在装填されてい
る写真フイルムに写し込まれていない場合には、編集し
た磁気情報をその編集対象の駒が写し込まれていない写
真フイルムに磁気記録することになるという問題があ
る。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、画像表示手段に表示された画像が現在カメラに
装填されている写真フイルムに写し込まれているかどう
かを確認することができ、また、写真フイルムの任意の
駒の磁気情報を編集する際の誤った編集/磁気書き換え
を防止することができる複合カメラを提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決する為の手段】本発明は前記目的を達成す
るために、本願請求項1に係る複合カメラは、被写体像
を写真フイルムに結像させる第1の撮影手段と、前記被
写体像を撮影素子を介して光電変換し、該光電変換した
画像信号を第1の不揮発性記録手段に記録させる第2の
撮影手段と、前記第1の不揮発性記録手段に記録された
画像信号に基づいて画像を表示させる画像表示手段と、
前記画像表示手段に表示されている画像が現在装填され
ている写真フイルムに写し込まれているか他の写真フイ
ルムに写し込まれているかを判別する判別手段と、前記
判別手段による判別結果を表示する表示手段と、を備え
たことを特徴としている。
【0011】上記複合カメラによれば、複数ロールの写
真フイルムに写し込まれた被写体像を画像表示手段に表
示させることができ、この場合に画像表示手段に表示さ
れた画像が現在カメラに装填されている写真フイルムに
写し込まれているか、他の写真フイルムに写し込まれて
いるかを確認することができる。
【0012】本願請求項2に係る複合カメラは、被写体
像を写真フイルムに結像させる第1の撮影手段と、前記
写真フイルム上の各駒に対応する磁気記録領域に該駒に
関連する磁気情報を記録する磁気記録手段と、前記被写
体像を撮影素子を介して光電変換し、該光電変換した画
像信号を第1の不揮発性記録手段に記録させる第2の撮
影手段と、前記第1の不揮発性記録手段に記録された画
像信号に基づいて画像を表示させる画像表示手段と、前
記画像表示手段に表示された画像を見ながら前記磁気情
報の編集が可能な磁気情報編集手段と、前記磁気情報編
集手段での編集対象となった駒の磁気記録領域に記録さ
れている磁気情報を、前記磁気情報編集手段によって編
集した磁気情報に書き換える磁気書き換え手段と、前記
画像表示手段に表示されている画像が現在装填されてい
る写真フイルムに写し込まれているか他の写真フイルム
に写し込まれているかを判別する判別手段と、前記判別
手段によって前記表示画像が現在装填されている写真フ
イルムに写し込まれていると判別されたときのみ、前記
磁気情報編集手段による磁気情報の編集及び前記磁気書
き換え手段による磁気情報の書き換えを許可する手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0013】上記複合カメラによれば、複数ロールの写
真フイルムに写し込まれた被写体像を画像表示手段に表
示させることができ、この場合に、画像表示手段に表示
された画像が現在カメラに装填されている写真フイルム
に写し込まれているときのみ、前記磁気情報編集手段に
よる磁気情報の編集及び前記磁気書き換え手段による磁
気情報の書き換えを許可するようにしている。これによ
り、画像表示手段に表示された画像を見ながら編集した
磁気情報が、他の写真フイルムの磁気記録層に誤って記
録されることを未然に防止することができる。
【0014】前記判別手段は、本願請求項3に示すよう
に写真フイルムが収納されたフイルムカートリッジが装
填されるごとに第2の不揮発性記録手段に記録されてい
るカートリッジ番号を更新させる手段と、前記第1の撮
影手段及び第2の撮影手段による撮影が同時に行われる
と、前記第1の不揮発性記録手段に記録する画像信号の
付加情報として写真フイルムの駒番号とともに前記第2
の不揮発性記録手段に記録されたカートリッジ番号を第
1の不揮発性記録手段に記録させる手段と、前記第1の
不揮発性記録手段に記録されたカートリッジ番号と第2
の不揮発性記録手段に記録されたカートリッジ番号との
一致不一致を検出する手段と、からなることを特徴とし
ている。すなわち、フイルムカートリッジが新たに交換
されると、第2の不揮発性記録媒体に記録されるカート
リッジ番号が更新されるため、この更新されたカートリ
ッジ番号と、カートリッジ交換前に第1の不揮発性記録
媒体の各駒に対応して記録されたカートリッジ番号とは
異なる。従って、これらのカートリッジ番号の一致不一
致によって、前記画像表示手段に表示されている画像が
現在装填されている写真フイルムに写し込まれている
か、交換前の他の写真フイルムに写し込まれているかを
判別することができる。
【0015】また、前記第2の撮影手段は、本願請求項
5に示すように前記第1の不揮発性記録手段に記録され
た最古の画像信号を、撮影して得た最新の画像信号に書
き換えることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る複合カメラの好ましい実施の形態について詳説する。 〔複合カメラの外観及び全体構成〕図1は本発明に係る
複合カメラの実施の形態を示す正面図である。このカメ
ラは24mm新写真システム(以下APSと略す)対応
の銀塩フイルムを用いて光学像を記録するいわゆる銀塩
カメラとしての機能と、CCD固体撮像素子(以下、C
CDという)を用いて光学像を電子画像データに変換し
てこれを記録媒体に記録するデジタルスチルカメラ(以
下、DSCという)としての機能とが複合的に結合され
てなるカメラである。
【0017】複合カメラ10の正面中央部には光学像を
銀塩写真フイルム面に導くための撮影レンズ(以下、A
PS撮影レンズ12)が設けられ、このAPS撮影レン
ズ12の右上方には、DSCで用いるCCDの受光面に
被写体像を結像させるDSC撮影レンズ14とが備えら
れている。APS撮影レンズ12の上方にはファインダ
ー窓16、AF受光部17、及びAF投光部18が配置
される。また、符号22は被写体に向かって光を当て
て、撮影時の光量を補助するための発光源であるストロ
ボ窓、23はストロボ調光センサ、24は被写体の輝度
を測定するための測光窓である。
【0018】複合カメラ10の上面には撮影時にシャッ
ターの開閉を開始するためのレリーズボタン(撮影開始
指示部材に相当)30が設けられ、その半押し操作で前
記測光窓24を通して被写体の輝度の測定が行われると
ともに、前記AF投光部18から赤外線を投光して被写
体から反射した赤外線をAF受光部17で受光すること
により測距が行われ、この測距した距離データに基づい
て自動でピント合わせが行われる。
【0019】図2は複合カメラ10の背面図である。カ
メラ10の背面には、主にAPSカメラ部の各種の撮影
モードや状態、時計、バッテリー残量等の情報を表示す
るためのAPS表示部32と、光学ファインダーの接眼
部34と、DSC機能によって取得した画像や各種情報
を表示する液晶モニタ40(液晶ファインダー)とが設
けられている。液晶モニタ40はヒンジ42を介して適
度なフリクションのもとにカメラ本体に回動自在に取り
付けられており、液晶モニタ40の表示面の向きを調節
することにより、複合カメラ10の背面からも前面から
も液晶モニタ40に映し出された映像を確認することが
できるようになっている。なお、詳しくは後述するがこ
の液晶モニタ40にはフイルムに写し込まれる被写体像
と同等の画像が表示されるとともに、光学ファインダー
を通し観察されるファインダー像と同等の映像が表示さ
れるようになっている。
【0020】複合カメラ10の背面には各種の操作キー
が配置されており、具体的には、APSフイルムの強制
巻き戻しを行うためのRW(巻き戻し)スイッチ43、
前記液晶モニタ40の表示(モード)を切り換えるため
のLCDスイッチ44、カメラに備えられている時計日
付機能のデータを変更する時に時計日付変更モードを設
定するためのDATEスイッチ46、後記マルチファン
クションスイッチ52の機能を切り換えるためのSHI
FTスイッチ48、APSフイルムのカートリッジ挿入
部の蓋(図4の符号80として記載)を開けるためのカ
ートリッジ開閉レバー50、マルチファンクションスイ
ッチ52等が設けられている。
【0021】マルチファンクションスイッチ52は、4
分割された4つの独立したスイッチから構成されるとと
もに、各スイッチの内部に設けられている発光部材であ
るランプの点灯・消灯が確認できるようになっている。
【0022】右上スイッチ54の内部には右上ランプ6
4が、右下スイッチ56の内部には右下ランプ66が、
左上スイッチ58の内部には左上ランプ68が、左下ス
イッチ60の内部には左下ランプ70が設けられてい
る。このマルチファンクションスイッチ52は、各々の
使用モードに於いて異なった機能が割り当てられる。マ
ルチファンクションスイッチ52内部の各ランプは、点
灯の状態と、消灯の状態と、点滅の状態を作りだすこと
ができる。
【0023】図3は複合カメラ10の平面図である。同
図に示されるように、複合カメラ10上面の前記レリー
ズボタン30の外周には回転自在に構成されたモード切
換ダイヤル72、APSフイルムによる撮影したプリン
トフォーマットを設定するためのCHPスイッチ74が
設けられている。モード切換ダイヤル72はカメラの各
種モードを切り換えるための操作部であり、本例の複合
カメラ10の場合、撮影や表示の動作を行わないモード
である「OFF」の設定と、APSフイルムによる撮影
(以下、APS撮影という)及びDSCによる撮影(以
下、DSC撮影という)の両方を同時に行うモードであ
る「撮1」の設定と、APS撮影のみのモードである
「撮2」の設定と、DSC撮影によって得た画像を表示
(再生及び編集)するモードである「PLAY」の設定
とがある。
【0024】なお、図8に示すようにモード切換ダイヤ
ル72の操作により、「OFF」から「撮1」への切
換え、「撮1」から「撮2」への切換え、「撮2」
から「撮1」への切換え、「撮1」から「OFF」へ
の切換え、「OFF」から「PLAY」への切換え、
及び「PLAY」から「OFF」への切換えが行われ
る。
【0025】CHPスイッチ74は、コンベンション
(C)、ハイビジョン(H)、パノラマ(P)の3種の
プリントアスペクト比に対応して画面パターンを切り換
えるための操作部材である。CHPスイッチ74は、複
合カメラ10の上面を形成する部材に対して摺動可能に
設けられ、前記CHPの各プリントフォーマットに対応
する3か所の停止位置のうち、何れか1つの位置に選択
設定される。
【0026】図4は複合カメラ10の底面図である。同
図によれば、複合カメラ10の下面には、APSフイル
ムカートリッジ室の蓋であるカートリッジ蓋80と、該
カートリッジ蓋80の開閉の状態を検出するためのカー
トリッジ蓋開閉検知スイッチ82と、APS撮影用のバ
ッテリー(以下、APSバッテリーという)84と、デ
ジタルスチルカメラ撮影用のバッテリー(以下、DSC
バッテリーという)86と、前記各バッテリー84、8
6の設置空間(収納室)の蓋であるバッテリー蓋88と
から構成されている。
【0027】前記カートリッジ室には、APSフイルム
が装填されていることを検出するとともに、APSフイ
ルムカートリッジに設けられているデータディスクのロ
ータリーバーコードを光学的に読取る読取センサ(図示
せず)が備えられている。データディスクにはフイルム
の種類、総コマ数、ISO感度等のフイルム情報が記録
されており、新たに装填されたフイルムの情報は前記読
取センサによって自動的に読み取られ、その結果はカメ
ラの制御を司るAPS側の中央演算処理装置(以下、A
PSCPUという)に通知される。
【0028】図5は複合カメラ10の右側面図である。
同図によれば複合カメラ10の右側面には、APSバッ
テリー84及びDSCバッテリー86に代わって複合カ
メラ10に電源を供給する外部電源接続用端子(DC電
源コネクタ)90と、DSCの撮影画像データをビデオ
信号として出力するための出力ポートであるビデオ信号
出力部92と、DSCの撮影画像データをデジタル信号
として出力するための入出力ポートであるデジタル信号
入出力部94とが設けられるともに、DSCの撮影画像
データを記録するためのメモリカード等の記録媒体96
が挿抜されるカードインターフェースが設けられてい
る。なお、記録媒体の形態は特に限定するものではな
く、スマートメディア、PCカード、フラッシュメモリ
ーカード、ICカード、光磁気ディスク、メモリスティ
ック等、種々の形態が可能であり、着脱自在な外部記録
媒体に限らずカメラ本体に内蔵された内部メモリでもよ
い。
【0029】図6に、複合カメラ10の背面に設けられ
ているAPS表示部32の表示内容を示す。
【0030】同図によれば、APS表示部32には、年
月日を表示するDATE表示部100が設けられ、この
DATE表示部100における表示順序は月日年の順番
や、日月年の順番に変更することが可能である。
【0031】フイルム残駒数表示部102は、APSフ
イルムの残りの撮影可能枚数を表示しており、カートリ
ッジ装填表示部104が表示されている場合にはAPS
フイルムのカートリッジが装填されていることを示す。
【0032】リモコンモード表示部106が表示されて
いる場合には、リモコンが使用可能なモードであること
を示す。
【0033】セルフタイマーに関する表示として、セル
フタイマーのモードであるか否かを表示するセルフタイ
マー表示部108とが設けられている。セルフタイマー
のモードを表示する場合には、フイルム残駒数表示部1
02に表示する。
【0034】撮影のモードとして、撮影の遠景モードを
設定した場合に表示される遠景モード表示部112と、
夜景を撮影するモードであることを表示する夜景モード
表示部114と、撮影時に光量を補助するストロボが発
光することを示すストロボ表示部116と、ストロボの
発光を禁止するモードであることを表示するストロボ発
光禁止表示部117と、ストロボの発光の際にプレ発光
を数回行って被撮影者の目の瞳孔を閉じることによって
撮影時の赤目現象を低減させるモードであることを表示
する赤目モード表示部118とが設けられている。
【0035】また、複合カメラ10のバッテリーの残量
に関する情報として、APSバッテリー84の残量を表
示するAPSバッテリー残量表示部120と、DSCバ
ッテリー残量表示部122とが設けられている。
【0036】図7は、マルチファンクションスイッチ5
2に割り当てられる機能を説明している図である。な
お、プログラム中では右上ランプ64は/MFR1LEDという
名称で呼ばれており、同図のLED 表示凡例に示すよう
に、LEDの点灯状態を示す。同様に、右下ランプ66
は/MFR2LED、左上ランプ68は/MFL1LED、左下ランプ7
0は/MFL2LEDと呼んでいる。同図に示したLEDは、全
て消灯状態を示している。
【0037】右上スイッチ54と右下スイッチ56は、
通常の割り当てではテレ側にズーミングするためのスイ
ッチ/STELE1 と、/STELE2 に割り当てられている。
【0038】左上スイッチ58と左下スイッチ60は、
通常の割り当てではワイド側にズーミングするためのス
イッチ/SWIDE1 と、/SWIDE2 に割り当てられている。S
HIFTスイッチ48が押された状態では、右上スイッ
チ54は撮影したAPSフイルムにタイトルを設定する
ためのモード設定スイッチ/STITLE として割り当てら
れ、左上スイッチ58はプリント枚数を予め設定するた
めのモード設定スイッチ/SPQとして割り当てられる。
【0039】モード切換ダイヤル72の設定が「撮1」
または「撮2」である場合にSHIFTスイッチ48を
押すと、右下スイッチ56はセルフタイマー及びリモコ
ンのモードを切り換えるスイッチ/SSELFとして割り当て
られる。/SSELFに割り当てられたスイッチを押すごと
に、セルフタイマー1ショット、セルフタイマー2ショ
ット、…リモコンモード、ノーマルモードと、サイクリ
ックにモードを切り換えることができる。
【0040】モード切換ダイヤル72の設定が「撮1」
または「撮2」である場合にSHIFTスイッチ48を
押すと、左下スイッチ60はストロボの各種モード設定
するためのスイッチ/SMODEとして割り当てられる。/SMO
DEスイッチは、測光した明るさと被写体までの距離に応
じてストロボの発光量を自動で決定するDPモード(デ
ジタルプログラムモード)と、ストロボ発光時に予め瞳
孔を収縮させるためのPREモード(赤目軽減モード)
と、ストロボの強制発光を行うONモードと、ストロボ
を発光しないOFFモードと、遠景撮影を行うためのI
NFモード(遠景モード)と、夜景を撮影するためのN
VPモード(ナイトビューポートレートモード)とをサ
イクリックローテーションで切り換えるためのスイッチ
である。
【0041】タイトル設定モードとプリント枚数設定モ
ード等においては、右下スイッチ56及び左下スイッチ
60は各モードを移動選択するためのモード移動スイッ
チ/SUP、/SDOWNとして割り当てられる。
【0042】また、モード切換ダイヤル72の設定が
「PLAY」の設定の場合にはAPSフイルムによる撮
影を行わないので、セルフタイマーを設定するモードと
ストロボのモードを切り換えるモードとは不要である。
そこでモード切換ダイヤル72で「PLAY」が設定さ
れ、かつSHIFTスイッチ48が押された状態では、
左下スイッチ60はDSCで撮影した画像をデジタル信
号入出力部94からデジタル出力するためのスイッチ/S
PLAYOUT として割り当てられる。また、右下スイッチ5
6は、APSフイルムのプリントフォーマット磁気情報
を編集する際に用いるモードを設定するスイッチ/SCHP
として割り当てられる。
【0043】さらに、モード切換ダイヤル72が「PL
AY」の位置に設定されていてSHIFTスイッチ48
が押されていない場合に、左上スイッチ58は、液晶モ
ニタ40での表示を1画面表示と4つの画像からなるマ
ルチ画面(以下、4分割表示という)とを切り換えるた
めスイッチ/SDISPCHG として割り当てられる。
【0044】図9は複合カメラ10の制御部の構成を示
すブロック図である。同図によれば、本複合カメラ10
の制御部は主に銀塩カメラ機能を制御するAPS制御部
と、電子カメラ機能を制御するDSC制御部とから構成
されており、各々の制御部は通信で情報の交換を行って
いる。
【0045】APS制御部はAPSCPU150が主な
制御を司り、DSC制御部はCPU184(以下、DS
CCPUという。)が主な制御を司る。APSCPU1
50はカメラ全体を統括する主導的な役割を有し、DS
CCPU184はAPSCPU150に従属する形で制
御される。
【0046】AF回路152は図1で説明したAF投光
部及び受光部を含み、被写体にピントを合わせるための
測距処理を行う。鏡胴駆動部154はAPSカメラとし
て撮影の動作に入る際に撮影用のレンズ鏡胴を撮影可能
な状態の位置まで繰り出したり、撮影終了後に沈胴させ
る制御を行う。フイルム給送部156はAPSフイルム
の給送制御を行う。データディスク(DD)読み取り部
158はAPSフイルムカートリッジに備えられている
データディスクの情報を読み取る作業を行う。シャッタ
駆動部160は撮影時のシャッター開閉動作を制御す
る。測光部162は被写体の光量を測光する。磁気デー
タ読取・書込部164はフイルムの給送中にフイルムの
磁気記録層に磁気情報を書き込んだり読み出したりする
制御を行う。
【0047】リセット指示部(RESET)166は電
源電圧を監視してAPSCPU150に対してリセット
をかける機能を持つ。昇圧レギュレータ(REG)16
8は、APSバッテリー84の残容量を測定可能であ
り、APSバッテリー84の電圧を昇圧させるとともに
安定化させるレギュレータである。LCD170は図2
で説明したAPS表示部32の液晶表示パネルに相当
し、APSCPU150によって表示の制御が行われ
る。リモコン受信回路172は撮影者自身が被撮影者と
なる場合等に用いられるリモコン装置(不図示)からの
信号を受信して信号処理しAPSCPU150に伝え
る。
【0048】スイッチ群174はレリーズボタン30や
マルチファンクションスイッチ52等の各種操作スイッ
チを含むブロックであり、各スイッチの状態(操作され
たか否か)が監視され、その状態に応じた信号がAPS
CPU150に入力される。LED群176はマルチフ
ァンクションスイッチ52内部に設けられている各LE
D等に相当し、これらLED群による表示はAPSCP
U150により制御される。
【0049】電気的消去可能プログラマブルROM(E
EPROM)178にはカメラの制御に関する各種のパ
ラメータ、データが格納されている。EEPROM17
8に記録した情報は、APSバッテリー84が消耗した
り長時間抜かれた状態下にあっても揮発しない。
【0050】ストロボ回路180は撮影モードスイッチ
で設定される撮影モードや測光部162において検出さ
れる外光輝度にしたがってストロボの発光を制御する。
通信部182はAPSCPU150とDSCCPU18
4との間で情報を交換するための通信を制御する。な
お、APSCPU150はROMとRAMを有し、RO
Mにはカメラ制御用プログラム等が格納されており、R
AMはAPSCPU150の作業領域として活用され
る。
【0051】DSCCPU184はDSC制御部の主な
制御を司る。電源部186は、DSCバッテリー86の
残容量を測定可能であり、DSC撮影部の電源であるD
SCバッテリー86の電圧を昇圧させるとともに安定化
させるレギュレータ等で構成されている。CCD回路部
188はCCDの駆動を制御するとともにCCDから得
られる画像データをDSCCPU184に転送する。
【0052】LCD表示部190は図2で説明した液晶
モニタ40に相当しており、CCDを介して取得した画
像(撮影した映像)や各種の情報が表示される。フラッ
シュROM(FLASHROM)192は図5で説明し
た記録媒体96の制御を行うコントローラを含む。 〔複合カメラの各モードでの動作概要〕次に、本複合カ
メラ10の各モードでの動作の概要について説明する。
【0053】前述したようにAPS撮影及びDSC撮影
の両方の撮影を行うハイブリッド撮影を行う場合には、
モード切換ダイヤル72(図3参照)を「撮1」の場所
に設定する。すると、APS表示部32にAPSフイル
ムカウント数が表示され、APSフイルム用のAPS撮
影レンズ12の鏡胴が繰り出し、CHPスイッチ74の
情報を読み込んでAPS撮影が可能な状態になる。そし
て複合カメラ10内部のAPSCPU150はDSC制
御部の電源部186を起動させてDSCCPU184を
機能させるとともに、DSCCPU184に対して日付
データや液晶モニタ40へ撮影中の撮像を動画として表
示するためのDSC動画表示指令を送信するので、液晶
モニタ40には画像と日付等のデータが表示される。
【0054】ここで、被写体に複合カメラ10を向けて
希望するアングルでレリーズボタン30を押す。すると
カメラ内部の各種エラーを監視したのちに測光、測距処
理を行い、必要に応じてストロボ発光を行って同時刻の
被写体をAPS撮影を行うとともにDSC撮影を行う。
【0055】撮影が終了すると、APSフイルムは1駒
給送される。このとき同時にCHPデータやプリント枚
数データ(PQ)、選択タイトルデータ(ST)、日付
データ等の撮影データが、その駒に対応するフイルムの
磁気記録層に記録される。一方、DSC撮影によって得
られた画像データは記録媒体96に記録されるととも
に、上記撮影データ、フイルムカウント、後述するカー
トリッジ番号が記録媒体96に記録される。また、DS
Cによる撮影画像は、確認のために撮影終了後に液晶モ
ニタ40に一定時間フリーズ表示される。
【0056】なお、この実施の形態では、記録媒体96
は、100駒分の画像データ等を記録することができ、
記録された各駒にはDSC側の駒番号を示す1〜100
までの連番が付与されるようになっている。また、記録
媒体96に100駒分の画像データが記録されている状
態でDSC撮影が行われると、最も古い画像データに代
えて最新の画像データが記録されるようになっている。
従って、記録媒体96にはAPSフイルム複数本分の画
像データが記録できるようになっている。
【0057】APS撮影のみを行う場合には、モード切
換ダイヤル72を「撮2」の場所に設定する。すると、
DSC撮影機能を動作不可能としAPS撮影のみが可能
な状態になる。
【0058】DSC撮影によって記録した画像を表示さ
せたり、撮影時のデータを編集する場合にはモード切換
ダイヤル72を「PLAY」の場所に設定する。複合カ
メラ10の液晶モニタ40には、最新の撮影画像が表示
され、また、「PLAY」モード時に割り当てられた右
下スイッチ56又は左下スイッチ60の操作により、駒
送り又は駒戻しされた画像が表示される。
【0059】なお、この実施の形態では、「撮1」、
「撮2」、「PLAY」の各種モードが設けられている
が、さらにDSC撮影のみを行うモードを設けるように
してもよい。
【0060】〔表示画像が装填されているAPSフイル
ムに記録されているか否かの表示〕次に、「PLAY」
モード時に液晶モニタ40に表示される駒画像が、現在
カメラに装填されているAPSフイルムに写し込まれて
いるか否かを判別する方法及びその判別結果に基づく表
示内容について説明する。
【0061】EEPROM178には、カートリッジ番
号nが記録されており、新たなAPSカートリッジが装
填されると、カートリッジ番号nは1だけ加算され、こ
の加算されたカートリッジ番号(n+1)がEEPRO
M178に記録されるようになっている。なお、カート
リッジ番号nは、例えば00〜99のうちの任意の数値
であり、99の次は0に戻るようになっている。
【0062】さて、モード切換ダイヤル72の「撮1」
の設定により、APS撮影とDSC撮影とが同時に行わ
れると、前述したようにDSC撮影によって得られた画
像データは、記録媒体96に記録されるが、この画像デ
ータとともに前記EEPROM178に記録されている
カートリッジ番号、フイルムカウント等が記録媒体96
に記録される。
【0063】ここで、「PLAY」モードに切り換え、
記録媒体96に記録された画像データ等に基づいて撮影
した駒画像を液晶モニタ40に表示する場合について説
明する。
【0064】「PLAY」モードへの切り換え時には、
最後に記録媒体96に記録された画像データ等に基づい
て駒画像が液晶モニタ40に表示される。この液晶モニ
タ40に駒画像を表示させる際には、まず、液晶モニタ
40に表示される駒画像は、現在カメラに装填されてい
るAPSフイルムに写し込まれているか否かを判別す
る。この判別は、液晶モニタ40に表示される駒に関連
して記録媒体96に記録されたカートリッジ番号と、E
EPROM178に記録されたカートリッジ番号とを比
較することにより行う。即ち、カートリッジ番号が一致
している場合には、液晶モニタ40に表示される駒画像
は、現在カメラに装填されているAPSフイルムに写し
込まれていると判別し、カートリッジ番号が不一致の場
合には、液晶モニタ40に表示される駒画像は、現在カ
メラに装填されているAPSフイルムには写し込まれて
いないと判別する。
【0065】さて、液晶モニタ40の文字表示領域に
は、撮影データに基づいて日付等が表示されるが、上記
のようにして判別した判別結果も表示される。
【0066】図10(A)は液晶モニタ40に表示され
ている駒画像が、現在カメラに装填されているAPSフ
イルムに写し込まれている場合の表示画面の一例を示し
ている。
【0067】図10(A)に示すように、液晶モニタ4
0の文字表示領域40Aには、「A−40」、「’98
12 30」、「P10」及び「タンジョウビ」が表
示されている。ここで「A−40」の「A」はAPS
(即ち、現在装填されているAPSフイルムに表示中の
駒が写し込まれていること)を示し、「40」はAPS
側のフイルムカウント(駒番号)を示す。また、「’9
8 12 30」は、表示駒の撮影年月日を示し、「P
10」はプリント枚数が10枚であることを示し、「タ
ンジョウビ」は選択したタイトルの一例を示す。
【0068】一方、図10(B)は液晶モニタ40に表
示されている駒画像が、現在カメラに装填されているA
PSフイルムに写し込まれていない場合の表示画面の一
例を示している。
【0069】図10(B)に示すように、液晶モニタ4
0の文字表示領域40Aには、「D−99」、「’98
12 30」、「P10」及び「タンジョウビ」が表
示されている。ここで、「D−99」の「D」はDSC
(即ち、現在装填されているAPSフイルムに表示中の
駒が写し込まれていないこと)を示し、99はDSC側
の駒番号(1〜99の連番)を示す。
【0070】これらの図面からも明らかなように、ユー
ザーは、文字表示領域40Aに表示されている駒番号
「A−**」か「D−**」かによって、液晶モニタ4
0に表示される駒画像が、現在カメラに装填されている
APSフイルムに写し込まれているか否かを認識するこ
とができる。
【0071】いま、図11(A)に示すように液晶モニ
タ40に表示される駒画像を駒送りした場合に、同図
(B)及び(C)に示すように駒送りされる駒に関連し
て記録したフイルムカウントが連続(40、39、3
8、37)していても、これらの駒に関連して記録した
カートリッジ番号が同一であるとは限らない。これは、
途中取り出しされたカートリッジが装填される場合があ
るからである。
【0072】図11(B)の場合には、フイルムカウン
トが連続している駒は、それぞれ異なるカートリッジで
撮影されており、図11(B)の場合には、フイルムカ
ウント40の駒と、フイルムカウント39〜37の駒と
は異なるカートリッジで撮影され、かつフイルムカウン
ト39〜37の駒は同一のカートリッジで撮影されたも
のであることが分かる。
【0073】なお、この実施の形態では、液晶モニタ4
0の文字表示領域40Aに駒番号「A−**」又は「D
−**」を表示することにより、液晶モニタ40に表示
される駒画像が、現在カメラに装填されているAPSフ
イルムに写し込まれているか否かを認識できるようにし
たが、その表示方法はこの実施の形態に限定されない。
【0074】また、「PLAY」モード時には、記録媒
体96に記録された画像データを読み出すことにより任
意の駒画像を液晶モニタ40に表示することができ、か
つ液晶モニタ40に表示された駒画像に関連して記録し
た撮影データを、その駒画像を見ながら編集することが
できるようになっている。そして、編集した撮影データ
は、APSフイルムの編集対象となった駒の磁気記録領
域に記録することができるようになっているが、上記の
ように液晶モニタ40に表示される駒画像が、現在カメ
ラに装填されているAPSフイルムに写し込まれていな
いと判別された場合には、上記撮像データの編集や磁気
記録領域への書き換えを禁止するようにしている。
【0075】次に、上記複合カメラ10における処理内
容を図12から図51、図53から図64及び図68に
示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0076】〔分岐処理〕図12乃至図15はそれぞれ
分岐処理を示すフローチャートである。
【0077】図12のステップS300(以下S300
と略す)は分岐処理の開始ステップである。S300の
「分岐処理」は、以下に説明する分岐処理プログラムフ
ローのメインとなるルーチンであり、この「分岐処理」
のルーチンから、カメラに付属の各機能スイッチや、時
計、タイマー処理等のルーチンへと分岐する。
【0078】S302の「時計処理」では、カメラの表
示部に表示される時計の積算処理等の時計処理を行う。
【0079】S304の「250ms タイマー起動」ではカ
メラに付属している各入力スイッチの状態変化を監視す
るキースキャン時間間隔のタイマーを設定している。本
実施例では250msを設定している。
【0080】S306の「/SM1,/SM2 読み込み処理」で
は、モード切換ダイヤル72の設定を読み込む処理を行
うサブルーチンである。S306における処理の詳細に
ついては後に説明する。
【0081】S308の「SM状態変化」では今回のプロ
グラムスキャンで上記S306で読み込んだモード切換
ダイヤル72の設定が、前回のプログラムスキャン時に
読み込んだ設定に対して変化しているか否かの判断を行
っている。モード切換ダイヤル72の設定が変化した場
合にはS310の「/SM1,/SM2 スイッチ処理」に進み、
モード切換ダイヤル72の設定が変化していない場合に
は、S312の「SM状態= 撮影2」へと進む。
【0082】S310は、モード切換ダイヤル72の設
定に基づいて各々の設定された処理に分岐するサブルー
チンである。S310における処理の詳細については後
に説明する。
【0083】S312の「SM状態= 撮影2」の処理で
は、モード切換ダイヤル72の設定が「撮2」の場合に
はS324「/SCC= 開→閉変化」へジャンプし、後述す
るDSCの状態を監視するルーチンを飛ばす。また、モ
ード切換ダイヤル72の設定が「撮2」以外の場合には
S314「SM状態=OFF」に進む。
【0084】S314では、モード切換ダイヤル72の
設定が「OFF」の場合にはS324へジャンプし、後
述するDSCの状態を監視するルーチンを飛ばす。ま
た、モード切換ダイヤル72の設定が「OFF」以外の
場合には次のS316「/DSCBUSY=L」に進む。
【0085】S316では、APSCPU150が通信
部182を経由して、DSCバッテリー86が消耗して
いるか否かを判断している。ここで、/DSCBUSYのポート
状態がL(Lo) である場合にはDSCバッテリー86は良
好で、/DSCBUSYのポート状態がH(Hi) である場合にはD
SCバッテリー86の電圧が低下しているので継続して
使用するには不適であることを示している。S316で
/DSCBUSYのポート状態がL でない場合には、S318
「DSC 電池表示点灯」へ分岐する。
【0086】S318では、DSCバッテリー86の電
圧が低下していることを複合カメラ10の操作者に知ら
せるためにAPSCPU150は、APS表示部32に
DSCバッテリー86の消耗を知らせる警告としてDS
Cバッテリー残量表示部122に警告を表示するよう指
示する。
【0087】S320の「LCD 表示OFF セット」では、
DSCバッテリー86消耗の判断を受けて、DSCの機
能を停止させるために先ず液晶モニタ40をの機能を停
止する。次にS322の「DSCVW=OFF 」に於いて、AP
SCPU150は通信部182を経由して、DSCCP
U184に対してDSC用の電源を遮断する指令を出力
する。従って、APS撮影及びDSC撮影の両方を同時
に行う「撮1」のモードを選択した場合であっても、D
SCバッテリーが消耗している為にDSC撮影の続行が
困難な場合には、DSC側を遮断してAPS撮影のみを
行う。
【0088】S324では、図4に示されているAPS
カートリッジ蓋80の開閉状態を検出するためのカート
リッジ蓋開閉スイッチ82のSCC(Switch Cartridge Cha
mber) 情報変化を読み取り、前回のソフトウェアスキャ
ン時に読み取ったSCC 情報と比較して( ポーリング) 、
フローの分岐先を決定している。前回のソフトウェアス
キャン時に読み取ったSCC 情報が「開」で、今回読み取
ったSCC 情報が「閉」の場合にはS326の「/SCC,SCT
スイッチ処理/SCC= 開→閉」へジャンプし、その他の場
合にはS328の「/SCC= 閉→開変化」に進む。
【0089】S326では、フイルムカートリッジの有
無を判断した後に、フイルムカートリッジの装填処理ま
たはフイルムカートリッジ無しの場合の処理を優先して
行うルーチンである。
【0090】S328の「/SCC= 閉→開変化」では、前
回のソフトウェアスキャン時に読み取ったSCC 情報が
「閉」で、今回読み取ったSCC 情報が「開」の場合には
S330の「/SCC,SCTスイッチ処理/SCC= 閉→開」へジ
ャンプし、その他の場合にはS332の「/SCC開」に進
む。
【0091】S332では、APSフイルムのカートリ
ッジ蓋80が開いているか否かの判断を行う。カートリ
ッジ蓋80が開いていると判断した場合には、S334
「スプールキー移動済」に進み、カートリッジ蓋80が
開いていないと判断した場合にはS338「SM状態変
化」に進む。S334では、APSフイルムカートリッ
ジのスプールがVEI表示で「×」となる位置(即ち撮
影済のフイルムカートリッジを示す位置)で停止してい
るか否かを判別し、VEI表示で「×」となる位置であ
る場合には、S338「SM状態変化」に進み、VEI表
示で「×」でない場合には、S336「SCT 処理」に進
む。なお、S336では、フイルムカートリッジのVE
I表示で「×」となるように、フイルムカートリッジの
スプールを回転させるためのスプールキー移動をさせ
る。
【0092】S338「SM状態変化」では、今回のプロ
グラムスキャンで上記S306で読み込んだモード切換
ダイヤル72の設定が、前回のプログラムスキャン時に
読み込んだ設定に対して変化しているか否かの判断を行
っている。モード切換ダイヤル72の設定が変化した場
合にはS340の「/SM1,/SM2 のスイッチ処理」に進
み、モード切換ダイヤル72の設定が変化していない場
合には、図13のS342「/SMR=ON 」へと進む。
【0093】図13のS342では、RWスイッチ43
(APSフイルム強制巻き戻し)の状態を検出してい
る。RWスイッチ43が押されている場合(オンの場
合)には、S344「/SMRスイッチ処理」へジャンプし
て、APSフイルムの強制巻き戻し動作を行う。RWス
イッチ43が押されていない場合には、次のS346
「SM状態=OFF」に進む。
【0094】S346では、モード切換ダイヤル72の
設定が「OFF]であるか否かの判断を行っている。も
し、モード切換ダイヤル72の設定が「OFF」の場合
には、本S300「分岐処理」を終了すべく、図15に
示すS440「スタンバイ処理」にジャンプする。もし
モード切換ダイヤル72が「OFF」でない場合には、
次のS348「SM状態=PLAY 」の処理に進む。
【0095】S348では、モード切換ダイヤル72の
設定が「PLAY」であるか否かの判断を行っている。
もしモード切換ダイヤル72の設定が「PLAY」の場
合には、S356「FCOUNT="E"」へジャンプする。も
し、設定が「PLAY」でない場合には、モード切換ダ
イヤル72の設定は「撮1」又は「撮2」のいずれかで
あるので、次のS350「鏡胴位置= 沈胴」に進む。
【0096】S350では、APSフイルムによる撮影
を行うレンズの鏡胴位置の検出を行い、鏡胴が沈胴位置
であるか否かの判断を行っている。モード切換ダイヤル
72が「撮1」又は「撮2」の設定の場合には、前記の
S310「/SM1,/SM2 スイッチ処理」でAPSフイルム
による撮影のために鏡胴を繰り出しているはずなので、
ここでもし鏡胴が沈胴位置である場合には、何らかのト
ラブルが発生したことになるので撮影を断念し、本S3
00「分岐処理」を終了すべくS440「スタンバイ処
理」にジャンプする。鏡胴位置が沈胴位置でない場合に
は撮影可能と判断して、次のS352「/SDATE=ON 」に
進む。
【0097】S352では、APS表示部32にDAT
Eモードをローテーションさせて表示するための、DA
TEスイッチ46が押されているか否かの判断を行う。
もしDATEスイッチ46が押されている場合には、D
ATEモードの表示又は日付の変更を行うためのS35
4「/SDATEスイッチ処理」に進み、DATEスイッチ4
6が押されていない場合には、次のS356「FCOUNT="
E"」に進む。
【0098】S356「FCOUNT="E"」では、APSフイ
ルムの撮影可能枚数のチェックを行っている。もし、フ
イルム撮影可能な枚数が零の場合(FCOUNT="E") には、
APSフイルムによる撮影を行うことができないので撮
影を断念し、本S300「分岐処理」を終了すべくS4
40「スタンバイ処理」にジャンプする。もし、フイル
ム撮影可能枚数が零で無い場合には、撮影可能であるの
で次のS358「FCOUNT=E点滅」に進む。ここで、「FC
OUNT=E点滅」の状態とは、フイルムの巻き戻しが正常に
行われなかった場合か、または、APSフイルムカート
リッジのVEI表示が「×」である状態、即ち撮影済の
フイルムカートリッジであることを検出した場合の状態
を示している。この状況を表示するために、フイルム残
駒数表示部102にフイルム撮影可能枚数の代わりに
「E」を点滅表示させている。
【0099】S358「FCOUNT=E点滅」では、フイルム
残駒数表示部102に「E」が点滅表示されているか否
かを判断して、点滅表示されている場合には、撮影を断
念し、本S300「分岐処理」を終了すべくS440
「スタンバイ処理」にジャンプする。フイルム残駒数表
示部102に「E」が点滅表示されていない場合には、
次のS360「FCOUNT=n点滅」に進む。ここで、「FCOU
NT=n点滅」の状態とは、フイルム給送時に不具合が発生
して、フイルム給送が正常に行われなかったことを示し
ており、この状態をフイルム残駒数表示部102に現在
のフイルム撮影枚数「n]を点滅表示することで示して
いる。
【0100】S360「FCOUNT=n点滅」では、フイルム
給送が正常であるか否かを判断して、正常な場合には次
のS368「/SP1=ON 」に進み、フイルム給送が異常で
ある場合には撮影を断念し、本S300「分岐処理」を
終了すべくS440「スタンバイ処理」にジャンプする
S368「/SP1=ON 」では、レリーズボタン30が「半
押し」の状態であるか否かの判断を行っている。レリー
ズボタン30が「半押し」の状態である場合にはS37
0「/SP1スイッチ処理」へジャンプする。S370で
は、複合カメラ10の撮影に関するエラーをチェックし
た後に測光処理、AF処理、ストロボ発光処理、セルフ
タイマー処理、撮影処理、フイルム給送処理、磁気情報
書き込み処理、DSCCPU184との通信等の処理を
行う。また、レリーズボタン30が「半押し」で無い場
合には、次のS372「SM状態=PLAY 」に進む。
【0101】S372の「SM状態=PLAY 」では、モード
切換ダイヤル72の設定が「PLAY」であるか否かの
判断を行っている。もし、「PLAY」の位置である場
合には、図14に示すS380「/SSHIFT=ON」へジャン
プし、「PLAY」の位置でない場合にはS374「リ
モコンモード」に進む。
【0102】S374「リモコンモード」では、右下ス
イッチ56に割り当てられた/SSELFスイッチによる設定
が、「リモコンモード」であるか否かを判断している。
もし、「リモコンモード」である場合には、S376
「/RCIN=L(ヘッダー) 」に進み、「リモコンモード」で
ない場合には図14に示すS380「/SSHIFT=ON」に進
む。
【0103】S376「/RCIN=L(ヘッダー) 」に記載の
「/RCIN 」は、APSCPU150のI/Oポートに割
り付けられた名称で、このI/Oは、リモコンからの受
信信号の有無の状態を表している。/RCIN=L の場合には
リモコンから信号を受信したことを示している。
【0104】S376「/RCIN=L(ヘッダー) 」では、/R
CIN のI/Oポート情報を読み込んでリモコンからの入
力信号が得られたか否かの判断を行っている。リモコン
からの指令があった場合には(/RCIN=Lの場合) 、S37
8「/RCIN 処理」に進み、APSCPU150は、リモ
コンからの情報に応じた処理を行う。リモコンからの信
号が受信されていない場合には(/RCIN=Hの場合) 、図1
4に示すS380「/SSHIFT=ON」に進む。
【0105】図14のS380では、SHIFTスイッ
チ48の情報を読み込んで、SHIFTスイッチ48が
押されているか否かの判断をしている。もし、SHIF
Tスイッチ48が押されている場合には、S382「/S
SHIFT スイッチ処理」に進み、モード切換ダイヤル72
の各モードに応じてマルチファンクションスイッチ52
の各ランプの点灯や、/SHIFT+/SSELF,/SHIFT+/SMODE,/S
HIFT+/STITLE,/SHIFT+/SPQ,/SHIFT+/SPLAYOUT,/SHIFT+/
SCHP,/SHIFT+/SDATEの各スイッチ処理に分岐する。も
し、SHIFTスイッチ48が押されていない場合には
次のS384「SM状態=PLAY 」に進む。
【0106】S384では、モード切換ダイヤル72の
設定位置がPLAYか否かを判断し、PLAYの場合に
は、S398「SM状態=PLAY 」にジャンプし、PLAY
以外の場合にはS386「/STELE1=ON」に進む。
【0107】S386「/STELE1=ON」及びS388「/S
TELE2=ON」では、マルチファンクションスイッチ52の
右上スイッチ54(/STELE1)または、右下スイッチ56
(/STELE2) が押されているか否かの判断を行っている。
もし、いずれかのスイッチが押されている場合にはS3
90「/STELEスイッチ処理」に進み、テレ側へのズーム
処理を行う。
【0108】同様に、S392「/SWIDE1=ON」及びS3
94「/SWIDE2=ON」では、マルチファンクションスイッ
チ52の左上スイッチ58(/SWIDE1)または、左下スイ
ッチ60(/SWIDE2) が押されているか否かの判断を行っ
ている。もし、いずれかのスイッチが押されている場合
にはS396「/SWIDEスイッチ処理」に進み、ワイド側
へのズーム処理を行う。
【0109】S398「SM状態=PLAY 」では、モード切
換ダイヤル72の設定位置がPLAYか否かを判断し、
PLAY以外の場合には、図15に示すS412「250m
s タイマー起動」にジャンプし、PLAYの場合にはS
400「/SDISPCHG=ON」の処理に進む。
【0110】S400では、マルチファンクションスイ
ッチ52の左上スイッチ58に割り当てられている(/SD
ISPCHG) が押されているか否かの判断をして、もし(/SD
ISPCHG) スイッチが押されている場合にはS402「/S
DISPCHG スイッチ処理」に進み、(/SDISPCHG) スイッチ
が押されていない場合にはS404「/SUP=ON 」に進
む。
【0111】S404では、マルチファンクションスイ
ッチ52の右下スイッチ56に割り当てられている(/SU
P)スイッチが押されているか否かの判断を行う。もし(/
SUP)スイッチが押されている場合には、S406「/SUP
スイッチ処理」に進み、(/SUP) スイッチが押されてい
ない場合にはS408「/SDOWN=ON 」に進む。なお、
「/SUPスイッチ処理」については、後述する図52乃至
図56に示されている。
【0112】S408では、マルチファンクションスイ
ッチ52の左下スイッチ60に割り当てられた(/SDOWN)
が押されているか否かの判断を行っている。もし(/SDOW
N)スイッチが押されている場合にはS410「/SDOWNス
イッチ処理」に進み、(/SDOWN)スイッチが押されていな
い場合には図15のS412「250ms タイマー起動」に
進む。なお、「/SDOWNスイッチ処理」については、後述
する図57乃至図61に示されている。
【0113】S412で(250ms) タイマーがアップして
おらずスイッチの状態を読み込むタイミングでない場
合、またはS414「SM状態= 撮影2」でモード切換ダ
イヤル72の設定が「撮2」の場合には画像表示の更新
に関する処理を行わずにS436「タイムチャージ」に
ジャンプする。
【0114】S412で(250ms) タイマーがアップして
いて、S414でモード切換ダイヤル72の設定が「撮
2」以外の場合(「撮1」または「PLAY」の場合)
には画像表示の更新に関する処理を行なうためにS41
8「/SLCD 読み込み処理」に進み、ここでLCDスイッ
チ44(/SLCD) が押されているか否かの状態を読み込む
動作を行う。
【0115】続いて、S420「/SLCD 状態=ON 」で
は、(/SLCD) スイッチが押されているか否かを判断し、
押されている場合にはS422「/SLCD スイッチ処理」
に進み、(/SLCD) スイッチが押されていない場合にはS
424「SM状態= 撮影1」に進む。
【0116】S424「SM状態= 撮影1」ではモード切
換ダイヤル72の設定が「撮1」であるか否かの判断を
行い、もし「撮1」である場合には、S426「CHP 読
み込み処理」のサブルーチンに進み、「撮1」でない場
合にはS436「タイムチャージ」に進む。S426で
読み込む(CHP) のスイッチ情報は、複合カメラ10の上
面に設けられているCHPスイッチ74の情報であり、
CHPの設定値に変化があるか否かを次のS428「CH
P 変化有り」で判断している。もしCHPスイッチ74
の状態が変化している場合には、次のS430「DSC 通
信: 画像表示状態要求」に進み、CHPスイッチ74の
状態が変化していない場合には、S436へジャンプす
る。S430では、デジタルスチルカメラのDSCCP
U184に対して表示している画像の分割状態情報を要
求して、次のS432「返信データ=1画面表示」では表
示が1画面であるかまたは2画面、4画面の多分割であ
るかの判断を行っている。もし画面表示が多画面の場合
には、CHPの値を設定するのにどの画面を対象にして
いるのかが判りにくく紛らわしいので液晶モニタ40に
はCHP情報を表示しない。従ってCHP情報はDSC
CPU184には送信しない。もしS432で画面表示
が1画面である場合には次のS434「DSC通信:CHP」
に進み、CHPスイッチ74の情報をAPSCPOU1
50からDSPCPU184へ送信し、液晶モニタ40
にCHPの情報を表示する。
【0117】前記CHPの値をDSCCPU184に送
信した後にS436「タイムチャージ」に進む。S43
6では30秒毎にストロボ電源の高圧コンデンサに充電
の作業を行うために時間を監視しているステップであ
る。もし定刻の充電タイミングである場合にはS438
「ストロボ充電処理」に進み、ストロボ用電源のコンデ
ンサに充電を行う。もしS436で定刻の充電タイミン
グでない場合、またはストロボの充電作業が終了した
後、または前記S346からS360に於ける処理で撮
影を断念した場合には、本分岐処理のルーチンの動作を
終了してS440の「スタンバイ処理」へジャンプす
る。
【0118】〔/SM1,/SM2 スイッチ処理〕図16及び図
17はそれぞれ/SM1,/SM2 スイッチ処理を示すフローチ
ャートである。
【0119】図16に示すS600「/SM1,/SM2 読み込
み処理」では、モード切換ダイヤル72の設定状態を読
み込む動作を行う。
【0120】S602「5 分後セット」では、複合カメ
ラ10に対して5分間何も入力が無かった場合には電源
を遮断するためのタイマーをセットしてあるか否かの判
断を行い、「5分後セット」タイマーがセットされてい
る場合には、S604「P41(/SM2) 入力ポート設定」で
モード切換ダイヤル72に含まれる(/SM2)のAPSCP
U150に対する入力ポートを設定する。
【0121】S606「1ms ウェイト」は、ポート設定
後のウェイトタイマーである。
【0122】S602で「5分後セット」タイマーがセ
ットされていない場合、またはS606で「1ms ウェイ
ト」動作が終了した場合には、S608で「現在のSM状
態=過去のSM状態」として、モード切換ダイヤル72の
情報を1スキャンタイミングシフトして、次のS610
「/SM1,/SM2 読み込み」進む。
【0123】S610では、現在のモード切換ダイヤル
72の情報を読み込んでS612「読み込み結果から現
在SM状態を設定」で、メモリ上にモード設定を記録す
る。
【0124】次のS614「現在SM状態= 過去SM状態」
では、S608でシフトした前回のソフトウェアスキャ
ンで読み込んだモード切換ダイヤル72の設定と、今回
のソフトウェアスキャンで読み込んだモード切換ダイヤ
ル72の設定とを比較している。もし、「現在SM状態=
過去SM状態」である場合にはS618「5 分後セット」
にジャンプし、「現在SM状態= 過去SM状態」でない場合
にはS616「SM状態の変化を設定」に進む。S616
では、モード切換ダイヤル72の設定が変化したことを
示すフラグを立てて、「SM状態の変化を設定」を行う。
【0125】S618の「5 分後セット」では、複合カ
メラ10に対して5分間何も入力が無かった場合には電
源を遮断するためのタイマーをセットしてあるか否かの
判断を行い、「5分後セット」タイマーがセットされて
いる場合には、S620「P41(/SM2) 出力ポート設定」
でモード切換ダイヤル72に含まれる(/SM2)のAPSC
PU150に対する出力ポートを設定する。
【0126】上記S618で「5分後セット」タイマー
がセットされていない場合、またはS620で「P41(/S
M2) 出力ポート設定」を終了した場合には、S622
「RET」に進み、本S600以降の「/SM1,/SM2 読み込
み処理」のルーチンを終了する。
【0127】図17のS700「/SM1,/SM2 スイッチ処
理」のサブルーチンはモード切換ダイヤル72の状態変
化に応じて各々の処理ルーチンへジャンプするためのサ
ブルーチンである。
【0128】S702「5分後リセット」では、S30
0「分岐処理」ルーチンのS308「SM状態変化」でモ
ード切換ダイヤル72の設定に変化があったことを受け
て、複合カメラ10に対して5分間何も入力が無かった
場合には電源を遮断するためのタイマーをリセットす
る。
【0129】S704「SM状態= 撮影1 」では、モード
切換ダイヤル72が「撮1」に設定されているか否かの
判断を行っている。もしモード切換ダイヤル72が「撮
1」の場合にはS706「OFF →撮影1 変化」へ分岐
し、もし「撮1」でない場合にはS712「SM状態=OF
F」の判断に進む。
【0130】S706では、モード切換ダイヤル72の
設定が「OFF →撮影1 」に変化したか否かの判断を行っ
ており、もし「OFF →撮影1 」に変化していた場合には
「撮1」の動作を行うべくS708「SM開1 処理」に進
み、「OFF →撮影1 」に変化していない場合には「撮
2」の状態から「撮1」の状態に変化したことになるの
でS710「SM開3 処理」に進む。
【0131】なお、S708「SM開1 処理」とS710
「SM開3 処理」との処理が終了した場合にはS726の
「RET 」処理に進み本S700「/SM1,/SM2 スイッチ処
理」のルーチンを終了する。
【0132】S712「SM状態=OFF」ではモード切換ダ
イヤル72の状態が「OFF」であるか否かの判断を行
っている。もし、モード切換ダイヤル72の状態が「O
FF」である場合には、S714「PLAY→OFF 変化」に
分岐し、「OFF」でない場合にはS720「SM状態=P
LAY 」のステップに進む。
【0133】S714「PLAY→OFF 変化」では、モード
切換ダイヤル72が「PLAY→OFF 」に変化したか否かの
判断を行っている。もしモード切換ダイヤル72が「PL
AY→OFF 」に変化した場合にはS716「PLAYOFF 処
理」に分岐してデジタルスチルカメラとしての表示を終
了する作業を行い、「PLAY→OFF 」に変化していない場
合にはモード切換ダイヤル72は「撮1」から「OF
F」に変化したことを示しているので撮影を終了する動
作をS718「SM閉処理」で行う。
【0134】なお、S716「PLAYOFF 処理」とS71
8「SM閉処理」との処理が終了した場合にはS726の
「RET 」処理に進み、本S700「/SM1,/SM2 スイッチ
処理」のルーチンを終了する。
【0135】S720「SM状態=PLAY 」ではモード切換
ダイヤル72の設定が「PLAY」であるか否かの判断
を行っている。もし、モード切換ダイヤル72の設定が
「PLAY」である場合には、S722「PLAY処理」へ
分岐し、デジタルスチルカメラで撮影したデータの表
示、情報の編集を行い、もしモード切換ダイヤル72の
設定が「PLAY」でない場合にはモード切換ダイヤル
72の設定は「撮2」の状態であるのでS724の「SM
開2 処理」に進む。
【0136】なお、S722とS724との処理が終了
した場合にはS726「RET 」処理に進み、本S700
「/SM1,/SM2 スイッチ処理」のルーチンを終了する。
【0137】〔SM開1処理(OFF→撮影1) 〕図18から
図20はそれぞれSM開1処理(OFF→撮影1) を示すフロ
ーチャートである。
【0138】モード切換ダイヤル72がOFFの位置か
ら撮影1の位置に変更されることにより、図18に示す
SM開1処理(OFF→撮影1)に遷移してくる。SM開1処理(O
FF→撮影1)が開始すると(S800)、まず、LCD
OFFタイマーにDSC側のLCD(液晶モニタ40)
を消灯するタイミングを示すE-T-SATUを入力する(S8
02)。次いでAPS側のバッテリーチェック処理を行
う(S804)。バッテリー残量がNGと判定されたと
きには、図19に示すS852にジャンプする。バッテ
リーチェックの判定でOKとなれば、次いでフイルムカ
ウントの表示処理を実行する(S808)。この場合
は、モード切換ダイヤルがOFFの時に消灯していたA
PS表示部32をONしてフイルムの残枚数を表示させ
る処理を実行する。
【0139】続くS810ではカメラの鏡胴を撮影不能
位置(沈胴位置)から撮影可能位置(例えばワイド端位
置)に移動させる処理(OPEN処理)を行う。そし
て、APSCPU150から通信部182を介してDS
CCPU184へ指示(DSCVW=ON) を与え、DSC側
の電源をオンする(S812)。このDSCVW =ONにより
DSCが起動することになる。これと同時に、1秒タイ
マーをスタートさせ(S814)、1秒以内にDSCが
ハード的に起動したか否かをチェックする(S816、
S818)。すなわち、1秒以内に/DSCBUSYのポートが
Lowにならなければ異常が発生したと判断し、この場
合はS820でDSCの異常を警告すべくAPS表示部
32においてDSC電池表示を点灯させたのち、図19
のS852に進み撮影不可能な状態にする。
【0140】その一方、S816において1秒以内に/D
SCBUSYのポートがLowになった場合はDSCのハード
が正常に起動したことを意味する。かかる場合は改めて
1秒タイマーをスタートさせ(S822)、DSC通信
によって「状態チェック」の指令を通信する(S82
4)。これは、DSC側が撮影できる状態になったか否
かのチェックを要求するコマンドであり、APSCPU
150はDSC側からの返信内容を判定する(S82
6)。すなわち、S826ではDSCの撮影準備が整っ
ている旨を示すDSC レディを受信したか否かを判定し、
DSC レディを未受信の場合には、20mSのウエイト処
理(S828)の後に1秒オーバータイムの経過の有無
を判定し(S830)、1秒以内であれば処理はS82
4に戻る。1秒以内にDSC レディを受信できず、S83
0で1秒タイマーのオーバータイムと判定した時には、
何らかの異常が生じたものとして、APS表示部32に
おいてDSCの異常を警告すべく、DSC電池表示を点
灯させる処理を行うとともに(S832)、図19のS
848の処理に移行する。このように、DSCが何らか
の原因で起動しない時は動作不可能とする。
【0141】DSCが正常に起動し、S826において
APSCPU150がDSC レディを受信すると、次いで
エンコーダ位置がE0 であるか否かの判断が行われる
(S834)。エンコーダ位置=E0 とは、APS鏡胴
が撮影不可能位置(沈胴位置)であることを意味する。
前述のOPEN処理において鏡胴が正常に作動していれ
ば、当該判定時に鏡胴は撮影可能位置にあり、S834
はNO判定となって図19に示すS842に進む。しか
し、何らかの理由でエンコーダ位置=E0 と判定された
時は、後述のエンコーダチェック処理を行い(S83
6)、鏡胴位置が沈胴位置にとどまっているか否かを判
断する(S838)。ここで鏡胴が沈胴位置になけれ
ば、正常に戻ったと判断され、S842に進む。その一
方、S838において鏡胴が沈胴位置にある場合は、鏡
胴位置=Bセットして処理は図19のS848に移行さ
せる。
【0142】図19のS842ではDSC通信によって
DSC側のバッテリーチェック処理を指示する。これは
DSC側のバッテリーが撮影できるレベルにあるか否か
を通信で通知するように要求するものであり、この返信
データの内容によってはDSC電池表示処理を行う場合
もある。
【0143】DSC通信においてエラーがセットされた
か否かが監視され(S844)、通信エラーの場合には
S852にジャンプさせてカメラを動作不可とする。D
SC通信が正常に行われた時は、次に、返信データとし
てバッテリーの残量が不足している旨を示す信号(BC
NG)を受信したか否かが判定される(S846)。S
846においてBCNGを受信した時は、カメラを動作
不可とすべく、DSC通信によって電源OFFを指示す
る(S848)。そして、100mSのウエイト処理を
挟んでDSCVW =OFF の処理を実行し (S850、S85
2)、DSCの起動をハード的にOFFする。その後、
処理はメインルーチンに戻る(S854)。
【0144】S846でバッテリー残量がOKである旨
の返信データを得ている時は、続くDSC通信におい
て、APS側からDSC側にSM状態が撮影1に設定さ
れている旨の情報が伝達される(S856)。また、C
HPの設定の読み込み処理を実施し(S858)、DS
C通信によってCHPの読み込み結果をDSC側に通知
する(S860)。
【0145】時計機能(計時機能)はAPS側に設けら
れていることから、DSC通信によって年データ、月日
データ、及び時分データをAPS側からDSC側へ提供
するとともに(S862、S864、S866、)、表
示部におけるデートの表示形態(デートモードの設定内
容)についてもDSC通信によってAPS側からDSC
側に提供する(S868)。また、この時、DSC通信
によって動画表示開始処理を指示し、CCDで取り込ん
だ画像の液晶モニタ40において動画表示させる処理を
開始させる(S870)。
【0146】続くS872ではDSC通信においてエラ
ーがセットされたか否かを判定し、通信エラーが発生し
た時には動作不可とすべくS852に遷移させる。DS
C通信が正常に行われた時は、図20に示すS874の
DSC通信によって画像表示状態を要求する指令を与え
る。これは、液晶モニタ40における表示が一画面表示
か、マルチ画面(4画面)表示か、それとも表示OFF
の状態かの情報の提供を要求するものである。
【0147】APSCPU150はDSCからの返信デ
ータを監視し、返信データがLCD表示OFFセットを
示すものであるか否かを判定する(S876)。LCD
表示OFFセット以外の返信データを受信した時、すな
わち、現在液晶モニタ40がONしており、何らかの表
示が行われている場合には、LCD表示OFFリセット
を行い(S878)、撮影モード表示処理を行う(S8
80)。もしS876でLCD表示OFFセットの返信
データを受信した時、すなわち、現在液晶モニタ40が
OFFしており何も表示が行われていない場合には、S
880へ分岐する。次いで、一定時間経過によって液晶
モニタ40を消灯させるデータであるLCDOFFタイ
マーにE-T-SATUを設定し(S882)、LCDOFFタ
イマーをスタートさせる(S884)。その後、処理は
メインルーチンに戻る(S886)。
【0148】〔SM開2処理(撮影1→撮影2)〕図21
はSM開2処理(撮影1→撮影2)を示すフローチャート
である。
【0149】モード切換ダイヤル72を撮影1の状態か
ら撮影2の状態に変更した場合には、図21に示すSM開
2処理(撮影1 →撮影2)が開始される。すなわち、SM開
2処理(撮影1→撮影2)がスタートすると(S90
0)、まず、DSC電池表示を一律に消灯させる制御を
実行する(S902)。次に、/DSCBUSYのポートがLo
wであるか否かの判定を行う(S904)。これはDS
Cが動作していたか否かを判断するものであり、/DSCBU
SY=LならばDSCが動作していることを意味する。S
904において/DSCBUSY=Lのとき、1秒タイマーをス
タートさせ(S906)、DSC通信によって「状態チ
ェック」の指令を通信する(S908)。APSCPU
150はDSC側からDSC レディを受信したか否かを判
定し(S910)、DSC レディを未受信の場合には、2
0mSのウエイト処理(S912)の後に1秒オーバー
タイムの経過の有無を判定し(S914)、1秒以内で
あれば処理はS908に戻る。1秒以内にDSC レディを
受信できず、S914で1秒タイマーのオーバータイム
と判定した時、またはS910においてDSC レディを受
信した時には、続くDSC通信においてプリント枚数設
定(PQ設定)の破棄(S916)、選択タイトル設定
(ST設定)の破棄(S918)、及び電源OFF(S
920)の指示を伝達する。なお、PQ設定やST設定
を破棄するのは、撮影1のモードにおいてPQやSTが
入力されたが撮影しないでモード切換ダイヤル72が回
されたときはこれら設定情報が不要だからである。
【0150】電源を切断する旨の通知(S920)をし
てから、100mSのウエイト(切断待ち)処理を行っ
てから(S922)、DSCVW =OFF を実行する( S92
4)。これによりDSC電源が切断され、APS機能の
みが有効に機能する状態となる。次いでAPS側の電池
電圧のチェックが行われ(S926)、メインルーチン
に復帰する(S928)。なお、S904において/DSC
BUSY=Hiの場合はDSCが不動作状態にあったことを
意味し、処理は直ぐにS924に進んでDSC電源がO
FFされる。
【0151】〔SM開3処理(撮影2→撮影1)〕図22
及び図23はそれぞれSM開3処理(撮影2→撮影1)を
示すフローチャートである。
【0152】モード切換ダイヤル72を撮影2の状態か
ら撮影1の状態に変更した場合には、図22に示すSM開
3処理(撮影2→撮影1)が開始される。すなわち、SM
開3処理が開始すると(S1000)、まず、LCDO
FFタイマーにDSC側の液晶モニタ40を消灯するタ
イミングを示すE-T-SATUを入力する(S1002)。次
いでAPS側のバッテリーチェック処理を行う(S10
04)。バッテリー残量の判定処理(S1006)にお
いてバッテリーNGと判定されたときには、図23に示
すDSC側の電源をOFFし(S1058)、メインル
ーチンに復帰する(S1066)。他方、S1006の
バッテリーチェック判定でOKとなれば、DSCVW =ONを
実行して、DSCを起動する(S1008)。これと同
時に1秒タイマーをスタートさせ(S1010)、1秒
以内にDSCがハード的に起動したか否かをチェックす
る(S1012、S1014)。すなわち、1秒以内に
/DSCBUSYのポートがLowにならなければ異常が発生し
たと判断し、この場合はDSC電池表示の点灯処理を実
行し(S1016)、処理は図23に示す前記S105
8に進む。
【0153】その一方、S1012で1秒以内に/DSCBU
SYのポートがLowになった場合は改めて1秒タイマー
をスタートさせ(S1018)、DSC通信によって
「状態チェック」の指令を通信する(S1020)。S
1022ではDSC レディを受信したか否かを判定し、DS
C レディを未受信の場合には、20mSのウエイト処理
(S1024)の後に1秒オーバータイムの経過の有無
を判定し(S1026)、1秒以内であれば処理はS1
020に戻る。1秒以内にDSC レディを受信できず、S
1026で1秒タイマーのオーバータイムと判定した時
は、本来はあり得ない状況であるが、何らかの異常が発
生したと判断して、DSC電池表示を点灯させる処理を
行うとともに(S1028)、図23に示すS1054
の処理にジャンプする。このように、DSCが何らかの
原因で起動しない時は動作不可能とする。
【0154】S1022においてAPSCPU150が
DSC レディを受信すると、DSC通信によってバッテリ
ーチェック処理の指示が伝達される(S1030)。そ
して、DSC通信において、エラーがセットされたか否
かが監視され(S1032)、通信エラーの場合には、
図23に示すS1058にジャンプし、カメラを動作不
可とする。S1032でDSC通信が正常に行われたと
判断した時は、次に、返信データとしてバッテリーの残
量が不足している旨を示す信号(BCNG)を受信した
か否かが判定される(S1034)。S1034におい
てBCNGを受信した時は、図23に示すS1054に
進みカメラを動作不可とすべく、DSC通信によって電
源OFFを指示する(S1054)。そして、100m
Sのウエイト処理(S1056)を挟んでDSCVW =OFF
の処理を実行し (S1058)、DSCの起動をハード
的にOFFする。その後、処理はメインルーチンに戻る
(S1066)。
【0155】S1034でバッテリー残量がOKである
旨の返信データを得ている時は、続くDSC通信におい
て、APS側からDSC側にSM状態が撮影1に設定さ
れている旨の情報が伝達される(図23のS103
6)。また、CHPの設定の読み込み処理を実施し(S
1038)、DSC通信によってCHPの読み込み結果
をDSC側に通知する(S1040)。
【0156】また、DSC通信によって年データ、月日
データ、時分データ、デートモードの設定内容をAPS
側からDSC側へ提供する(S1042〜S104
8)。また、この時、DSC通信によって動画表示開始
処理を指示し、CCDで取り込んだ画像の液晶モニタ4
0において動画表示させる処理を開始させる(S105
0)。
【0157】続くS1052ではDSC通信においてエ
ラーがセットされたか否かを判定し、通信エラーが発生
した時には動作不可とすべく既述のS1058に遷移さ
せる。S1052でDSC通信が正常に行われたと判断
した時は、LCD 表示OFFをリセット処理し (S106
0)、LCDOFFタイマーにE-T-SATUをセットする(S10
62)。そしてLCDOFFタイマーをスタートさせて(S1
064)、メインルーチンに戻る(S1066)。
【0158】〔SM閉処理(撮影1→OFF )〕図24はSM
閉処理(撮影1→OFF )を示すフローチャートである。
【0159】モード切換ダイヤル72を撮影1 の状態か
らOFFの状態に変更した場合には、図24に示すSM閉
処理(撮影1→OFF )が開始される。すなわち、SM閉処
理が開始すると(S1100)、まず撮影モードをリセ
ットし(S1102)、ストロボの充電完了リセット
(S1104)、セルフモードリセット(S110
6)、PQ設定リセット(S1108)、ST設定リセ
ット(S1110)を行い、不要となる設定情報を破棄
する。次いで、APS表示部32におけるデート表示処
理を実行する(S1112)。これは、PQやSTが設
定されているときは、デート表示に代えて、プリント枚
数の表示(例えば、「P−10」なる表示)や選択タイ
トル番号の表示(例えば、「06−30」なる表示)が
APS表示部32に表示されている可能性がある。した
がって、上記PQ設定やST設定の情報破棄のあと、A
PS表示部32の表示をデート表示に戻す処理が行われ
る。
【0160】デート表示処理の後、/DSCBUSY=Lか否かを
判定して(S1114)、DSCが動作しているか否か
を確認する。DSCが動作していれば/DSCBUSYのポート
はLowであり、この場合には1秒タイマーをスタート
させ(S1116)、DSC通信によって「状態チェッ
ク」の指令を通信する(S1118)。もし、S111
4で「/DSCBUSY=L」で無い場合にはDSCが動作してい
ないことになるので本「SM閉処理(撮影1→OFF )」の
処理を終了すべくS1138「DSCVW=OFF 」に分岐す
る。
【0161】APSCPUはDSC側からDSC レディを
受信したか否かを判定し(S1120)、DSC レディを
未受信の場合には、20mSのウエイト処理(S112
2)の後に1秒オーバータイムの経過の有無を判定し
(S1124)、1秒以内であれば処理はS1118に
戻る。1秒以内にDSC レディを受信できず、S1124
で1秒タイマーのオーバータイムと判定した時、または
S1120においてDSCレディを受信した時には、続く
DSC通信においてPQ設定の破棄(S1128)、S
T設定の破棄(S1130)、SM状態がOFFに変更
された旨の情報(SM状態=OFF S1132)、及び電源
OFF(S1134)の各指示を伝達する。
【0162】電源を切断する旨の通知(S1134)を
してから、100mSのウエイト(切断待ち)処理を行
ってから(S1136)、DSCVW =OFF を実行する(S
1138)。これによりDSC電源が切断される。その
後、APS側の撮影レンズを沈胴位置へ駆動するCLO
SE処理を実行し(S1140)、メインルーチンに復
帰する(S1142)。
【0163】〔PLAY処理(OFF →PLAY)〕図25乃至図
27はそれぞれPLAY処理(OFF →PLAY)を示すフローチ
ャートである。
【0164】モード切換ダイヤル72をOFFの状態か
らPLAY状態に変更した場合には、図25に示すPLAY
処理(OFF →PLAY)が開始される。すなわち、PLAY処理
が開始すると(S1200)、APSCPU150はポ
ート番号27(/SMR)を出力ポートのL出力にする処理
を行う(S1202)。このポートはRWスイッチ43
の入力を禁止する状態を示す。
【0165】次いで、LCDOFFタイマーにE-T-PLAYを設定
し(S1204)、前記CLOSE処理を実行する(S
1206)。また、バッテリーチェック処理を実施し
(S1208)、BC判定(S1210)においてバッ
テリーNGと判定した時は、図27に示すS1288に
進んで動作不可となる。S1210のBC判定でバッテ
リーOKと判定した時は、DSCVW =ON処理を行い(S1
212)、DSC側に電源を投入してDSCを起動す
る。
【0166】これと同時に1秒タイマーをスタートさせ
て(S1214)、1秒以内にDSCがハード的に起動
したか否かをチェックする(S1216、1218)。
すなわち、1秒以内に/DSCBUSYのポートがLowになら
なければ異常が発生したと判断し、この場合はDSC電
池表示の点灯処理を実行し(S1220)、処理は図2
7に示すS1288に進む。
【0167】その一方、S1216で1秒以内に/DSCBU
SYのポートがLowになった場合は改めて1秒タイマー
をスタートさせ(S1222)、DSC通信によって
「状態チェック」の指令を通信する(S1224)。続
くS1226ではDSC レディを受信したか否かを判定
し、DSC レディを未受信の場合には、20mSのウエイ
ト処理(S1228)の後に1秒オーバータイムの経過
の有無を判定し(S1230)、1秒以内であれば処理
はS1224に戻る。1秒以内にDSC レディを受信でき
ず、S1230で1秒タイマーのオーバータイムと判定
した時は、何らかの異常が発生したと判断して、DSC
電池表示を点灯させる処理を行うとともに(S123
2)、図27に示すS1292に移行する。
【0168】S1226でAPSCPU150がDSC レ
ディを受信すると、DSC通信によってバッテリーチェ
ック処理の指示が伝達される(S1234)。そして、
DSC通信において、エラーがセットされたか否かが監
視され(S1236)、通信エラーの場合には図27に
示すS1288にジャンプし、DSCを動作不可とす
る。S1236でDSC通信が正常に行われたと判断し
た時は、図26に示すように返信データとしてバッテリ
ーの残量が不足している旨を示す信号(BCNG)を受
信したか否かが判定される(S1238)。S1238
においてBCNGを受信した時は、図27に示すS12
92に進みDSCを動作不可とする。
【0169】S1238でバッテリー残量がOKである
旨の返信データを得ている時は、EEPROM178内
のAPSに関するステイタス情報をチェックし、E-APS-
SATUEND =55h であるか否かを判定する(S124
0)。E-APS-SATUEND =55h とは、APS撮影終了の情
報をDSC側に未送信であることを意味し、この場合に
は、DSC通信においてAPS撮影終了を伝達する(S
1242)。通信後にはDSC通信においてエラーが発
生したか否かを確認し(S1244)、エラー発生時に
は、図27に示すS1288にジャンプして動作不可と
する。通信が正常に行われた時はEEPROM178書
き込み処理を実行し(S1246)、E-APS-SATUEND に
送信済である旨を示すデータ00h を書き込む。
【0170】S1246又はS1240の後、APSの
状態を示すFSTATEを判定する。すなわち、FSTATE=リラ
イトMR中であるか(S1248)、FSTATE=リライト
駒送り中であるか(S1250)、FSTATE=リライトリ
カバリー中であるか(S1252)を順次判断し、上記
S1248〜S1252のいずれかの判定でYES判定
の時は図27に示すS1292に進む。そして、DSC
通信により電源OFFの指示を伝達し(S1292)、
100mSのウエイト(切断待ち)処理を行ってから
(S1290)、DSCVW =OFF を実行する(S128
8)。これによりDSC電源が切断される。その後、処
理はメインルーチンに復帰する(S1294)。
【0171】S1248〜S1252のすべての判定で
NO判定の時は、図27に示すDSC通信によってSM
状態=PLAYを伝達するとともに(S1254)、液晶モ
ニタ40を点灯させるべく、LCD表示のON/OFFのコマ
ンドを伝達する(S1256)。また、LCD表示OF
Fをリセットし(S1258)、5秒タイマーをスター
トさせる(S1260)。このタイマーはDSCがフラ
ッシュメモリからデータを読み出す時間を監視するもの
である。DSC通信によって「状態チェック」の指令を
通信し(S1262)、返信によるDSC レディを受信し
たか否かを判定する(S1264)。DSC レディを未受
信の場合には、20mSのウエイト処理(S1266)
の後に5秒オーバータイムの経過の有無を判定し(S1
268)、5秒以内であれば処理はS1262に戻る。
5秒以内にDSC レディを受信できず、S1268で5秒
タイマーのオーバータイムと判定した時は、何らかの異
常が発生したと判断して、DSC電池表示を点灯させる
処理を行うとともに(S1270)、S1292の処理
に移行する。
【0172】S1264でAPSCPU150がDSC レ
ディを受信すると、DSC通信によって駒番号要求コマ
ンドが伝達される(S1272)。そして、DSC通信
において、エラーがセットされたか否かが監視され(S
1274)、通信エラーの場合にはS1288に移行
し、DSCを動作不可とする。S1274でDSC通信
が正常に行われたと判断した時は、次に、返信データと
して受信した内容が駒番号の変更不可を意味するEDh で
あるか否かの判定を行う(S1276)。受信データ=
変更不可(EDh )である場合には、DSCの撮影データ
を破棄する処理を行い(S1278)、処理はS128
4に移行する。他方、S1276で受信データ≠変更不
可(EDh )である場合は、DSC通信によってコマ番号
と撮影データを一括して要求する指示を伝達する(S1
280)。通信にはエラーチェックを行い(S128
2)、通信エラー時にはS1288に進んでDSCの電
源をOFFする。正常にDSC通信が行われたことが確
認されると、次いでLCDOFFタイマーにE-T-PLAYを
設定し(S1284)、LCDOFFタイマーをスター
トさせてから(S1286)メインルーチンに復帰させ
る。
【0173】〔PLAYOFF 処理(PLAY→OFF )〕図28乃
至図30はそれぞれPLAYOFF 処理(PLAY→OFF )を示す
フローチャートである。
【0174】モード切換ダイヤル72をPLAYの状態
からOFF状態に変更した場合には、図28に示すPLAY
OFF 処理(PLAY→OFF )が開始される。すなわち、PLAY
OFF処理が開始すると(S1300)、先ずAPSCP
U150はポート番号27(/SMR)を入力ポート状態に
設定する(S1302)。すなわちRWスイッチ43の
入力を許可する状態を示す。そして、FSTATE=リライト
MR中であるか(S1304)、FSTATE=リライト駒送
り中であるか(S1306)、FSTATE=リライトリカバ
リー中であるか(S1308)を順次判断する。上記S
1304〜S1308ですべてNO判定の場合は、S1
310において撮影データ変更チェック処理を実行して
からS1312に進む。これは、利用者が撮影情報を変
更してからモード切換ダイヤル72を切り換える場合を
考慮したものである。
【0175】他方、上記S1304〜S1308のうち
いずれか一つの判定でYES判定となるときは、S13
10の処理を飛ばしてS1312に進む。
【0176】S1312では画像出力動作開始がセット
されているか否かを判定し、セットされているときはD
SC通信により画像出力動作終了を通知してから(S1
314)、画像出力動作開始をリセットする(S131
6)。S1316の後、又は前記S1312において既
に画像出力動作開始がリセットされているときは、S1
318に進んでバッテリーチェック処理を行う(S13
18)。
【0177】続いて、図29に示すBC判定(S132
0)において、バッテリーNGと判定した時は図30に
示すS1380に進んで動作不可となる。S1320の
BC判定でバッテリーOKと判定した時は、DSCVW =ON
処理を行い(S1322)、DSC側に電源を投入して
DSCを起動する。これと同時に1秒タイマーをスター
トさせて(S1324)、1秒以内にDSCがハード的
に起動したか否かをチェックする(S1326、132
8)。すなわち、1秒以内に/DSCBUSYのポートがLow
にならなければ異常が発生したと判断し、この場合はD
SC電池表示の点灯処理を実行し(S1330)、処理
は図30に示すS1380に進む。
【0178】その一方、S1326で1秒以内に/DSCBU
SYのポートがLowになった場合は改めて1秒タイマー
をスタートさせ(S1332)、DSC通信によって
「状態チェック」の指令を通信する(S1334)。続
くS1336ではDSC レディを受信したか否かを判定
し、DSC レディを未受信の場合には、20mSのウエイ
ト処理(S1338)の後に1秒オーバータイムの経過
の有無を判定し(S1340)、1秒以内であれば処理
はS1334に戻る。1秒以内にDSC レディを受信でき
ず、S1340で1秒タイマーのオーバータイムと判定
した時は、何らかの異常が発生したと判断して、DSC
電池表示を点灯させる処理を行うとともに(S134
2)、図30に示すS1376の処理に移行する。
【0179】S1336でAPSCPU150がDSC レ
ディを受信すると、DSC通信によってバッテリーチェ
ック処理の指示が伝達される(S1344)。そして、
DSC通信において、エラーがセットされたか否かが監
視され(S1346)、通信エラーの場合には図30の
S1380に飛びカメラを動作不可とする。S1346
でDSC通信が正常に行われたと判断した時は、次に、
返信データとしてバッテリーの残量が不足している旨を
示す信号(BCNG)を受信したか否かが判定される
(S1348)。S1348においてBCNGを受信し
た時は、図30に示すS1376に進みカメラを動作不
可とする。
【0180】S1348でバッテリー残量がOKである
旨の返信データを得ている時は、LCD表示OFFがセ
ットされているか否かを判定する(S1350)。PL
AYモード時にDSC側のLCDが点灯していた場合に
はここでの判定がNO判定となり、S1352に進んで
DSC通信によりLCD表示とCCDをOFFする指令
を伝達する。そしてLCD表示OFFセットを行ってか
ら(S1354)図30に示すS1356に進む。S1
350でLCD表示OFFがセットされている時には前
記S1352及びS1354の処理を飛ばして直ちに図
30に示すS1356に進む。
【0181】図30に示すS1356〜S1364にお
いて、FSTATE=リライトMR中であるか(S135
6)、FSTATE=リライト駒送り中であるか(S136
0)、FSTATE=リライトリカバリー中であるか(S13
62)を順次判断する。上記S1356〜S1362の
いずれか一つの判定においてYES判定となった時はS
1358に進み、リライト給送リカバリー処理(S13
58)を実施する。
【0182】またS1356〜S1362においてすべ
てNO判定の場合は、更に、E-APS-SATUEND =55h であ
るか否かを判定する(S1364)。APS撮影の終了
情報を送信した後であればこのS1364の判定はNO
判定となり、続いてリライト給送処理を実行する(S1
372)。このリライト給送処理(S1372)の後又
は前記リライト給送リカバリー処理(S1358)の後
はDSC通信エラーセットの確認を行い(S137
4)、エラーがセットされている時はS1380に進ん
でDSCVW =OFF の処理を実行し (S1380)、その後
メインルーチンに戻る(S1382)。
【0183】S1374でDSC通信が正常に行われた
ことを確認した場合には、DSC通信で電源OFFを伝
達し(S1376)、その後100mSのウエイト(S
1378)をおいてからDSCVW =OFF の処理を実行して
(S1380)、メインルーチンに戻る(S138
2)。
【0184】他方、S1364のE-APS-SATUEND =55h
か否かの判定において、APS撮影終了情報を未送信の
時はS1366に進み、ここでDSC通信によってAP
S撮影終了を通知する。通信後にはDSC通信において
エラーが発生したか否かを確認し(S1368)、エラ
ー発生時にはS1380に飛んでDSCVW =OFF の処理を
実行し (S1380)、その後メインルーチンに戻る
(S1382)。
【0185】S1368において、通信が正常に行われ
たと判断した時はEEPROM書き込み処理を実行し
(S1370)、E-APS-SATUEND に送信済である旨を示
すデータ00h を書き込む。そして、上記S1376〜S
1382を経てメインルーチンに復帰する。
【0186】〔/SCC=L →H ( 開→閉) 処理〕図31乃
至図34はそれぞれ/SCC=L →H ( 開→閉) 処理を示す
フローチャートである。
【0187】カートリッジ蓋80が開状態から閉状態に
変化した時は、図31に示す/SCC=L →H ( 開→閉) 処
理のサブルーチンに遷移してくる。この/SCC=L →H 処
理がスタートすると(S1400)、先ず、SM状態が
撮影2であるか否かを判定する(S1402)。SM状
態が撮影2でないときは続いてSM状態がOFFである
か否かを判定する(S1404)。S1404において
NO判定、すなわちSM状態が撮影1又はPLAYであると
判定した時は、S1406に進む。そして、DSC通信
によってバッテリーチェックの指令を伝達する(S14
06)。次いで、DSC通信が正常に行われたか否かを
確認する(S1408)。DSC通信が正常に行われて
いるときは、次いで、DSC側から送られてくる返信デ
ータの内容を判断する(S1410)。DSC側からD
SCのバッテリーが消耗している旨を示すデータ(BC
NGデータ)を受信した場合は、DSC通信でLCD 表示
とCCDのOFF指令を伝達し(S1412)、LCD 表
示OFFセットを行う(S1414)。次いで、DSC
通信で電源OFFを指令し(S1416)、100mS
のウエイト処理を行ってから(S1418)、DSCへ
の電源供給を遮断する(S1420)。その後処理は図
32に示すS1434にジャンプする。
【0188】また、S1410においてバッテリーOK
の返信データを受信した時は、図32に示すS1422
に進む。S1422では、LCD表示OFFがセットさ
れているか否かの判定を行う(S1422)。液晶モニ
タ40にスルー動画が表示されているときは、DSC通
信によってLCD表示及びCCD駆動を共にOFFする
コマンドを伝達し(S1424)、LCD表示OFFの
フラグをセットする(S1426)。このコマンドによ
ってDSC側のLCD(すなわち液晶モニタ40)が強
制的にOFFとなる。なお、S1422において既にL
CD表示OFFがセットされている場合(液晶モニタ4
0の表示をOFFしてカメラを使用している場合)には
前記S1424、S1426を省略してS1428に進
む。
【0189】続いて、S1428ではSM状態が撮影1
であるか否かを判定する(S1428)。SM状態=撮
影1の場合は、DSC通信によってPQ設定の破棄とS
T設定の破棄を指令する(S1430、S1432)。
これは、カートリッジの装填前からPQ値やSTを設定
していたような場合を想定して、過去の不要な設定情報
を破棄するものである。
【0190】その後の処理はS1434に飛ぶ。また、
図31に示したS1402においてSM状態=撮影2と
判定した場合、及びびS1404でSM状態=OFFと
判定した場合は元々液晶モニタ40はOFFしているの
で直ちに図32に示すS1434にジャンプする。ま
た、図31のS1408においてDSC通信エラーが検
出された場合にも図32に示すS1434にジャンプす
ることになる。
【0191】S1434ではセルフモードのリセット処
理を行う。次いで、PQ設定リセット(S1438)及
びST設定リセット(S1438)を行ってから、デー
ト表示処理を行う(S1440)。これにより、APS
表示部32に日付が表示される。デート表示の形態は設
定されているデートモードに従う。
【0192】その後、APS側のバッテリーチェック処
理が行われ(S1442)、続いて図33に示すS14
44「SCT 検出」に進む。
【0193】S1444ではフイルムカートリッジの有
無を検出する処理を実行し、その検出結果に基づいてカ
ートリッジの有無を判定する(S1446)。ここで、
カートリッジ無しの判定となるのは、例えば、カートリ
ッジ蓋80を開けて、カートリッジ未装填のまま、カー
トリッジ蓋を閉めたような場合が該当する。かかる場
合、図34に示すS1448に進み、APS表示部32
におけるカートリッジマークの消灯を行う。次いで、FC
OUNTにフイルム未装填であることを示す「”−”」をセ
ットする(S1450)。その後、EEPROM書き込
み処理を行い(S1452)、EEPROMのE-FSTATE
のデータとして撮・スタンバイを示すデータを書き込む
とともに、E-FCOUNTのデータとして、APSCPU15
0のRAM上に記録したFCOUNT値を書き込む。続けて、
EEPROM書き込み処理を行い(S1454)、EE
PROMのE-SPEED のデータとしてISO200を示す
データ(0Ah)を書き込むとともに、E-FILMTYPEのデータ
として総駒数40駒のネガフィルムであることを示す値
「40」、「22h 」を書き込む。これらは初期設定値とし
てカメラが自動的に設定するものである。
【0194】その後、リライト給送許可をリセットし
て、リライト給送を禁止し(S1456)、続いてフイ
ルムカウント表示処理を行う(S1458)。実際に
は、このフイルムカウント表示処理によってAPS表示
部32のフイルムカウントは無表示となる。こうして、
本/SCC開→閉処理のサブルーチンを抜ける(S148
4)。
【0195】ところで、図33に示したS1446にお
いて、カートリッジ有りの判定を得た場合は、APS表
示部32にカートリッジマークを点灯させてから(S1
460)、状態判別を行う(S1462)。S1462
ではF-STATE =VEI中であるか否かをチェックする。
ここでYES判定となるのは、VEI処理の最中にカー
トリッジ蓋80が開閉されたことを意味しており、蓋の
誤開閉と考えられる。かかる場合、処理はS1478に
ジャンプし、S1478においてカートリッジの舌片部
材を露光済みの位置(×)にセットするVEI処理を実
行する。このVEI処理後は/SCC開→閉処理のサブルー
チンを抜ける(S1484)。
【0196】S1462においてF-STATE がVEI中で
ない時は、続いて、FCOUNT=" E"であるか否かを判定
する(S1464)。FCOUNT=" E" である時はS14
66に進み、ここでFSTATE=撮・MR中であるか否かの
判定を行う。この判定でNO判定となるのは、フイルム
巻戻し完了によってFCOUNTが" E" となった状態でカー
トリッジ蓋80の開閉がなされたことを意味する。かか
る場合、処理は図34のS1452に進み、前記S14
52〜S1458を経てメインルーチンに復帰する。
【0197】他方、S1466においてYES判定とな
るのは、通常はあり得ないユーザの意地悪操作のケース
である。すなわち、フイルム巻き戻し完了によってFCOU
NTが" E" となった状態で更にマニュアルリワイドスイ
ッチ(MRスイッチ)が押され、強制巻戻し処理になっ
た時にカートリッジ蓋80が開閉された場合が該当す
る。この場合、処理はS1468に進み、EEPROM
書き込み処理を実施する。このEEPROM書き込み処
理(S1468)では、E-VEIPARK のデータとして露光
済み(EXPOSED) を示すデータ(00h) を書き込むととも
に、E-DDFCOUNTのデータとして、RAM上に記録されて
いる値を書き込む。
【0198】S1468のEEPROM書き込み処理の
後、リワインド給送処理を実行して(S1470)、/S
CC開→閉処理のサブルーチンを抜ける(S1484)。
【0199】S1464においてF-COUNT が”E”でな
いときは、次にS1472に進み、F-COUNT が”−”で
あるか否かを判定する。フイルムカウントが「N」(N
=1、2、3、…)であるときは、カートリッジ蓋の8
0の誤開閉であると判断してS1468に進み、上述の
通りS1468、S1470を経てメインルーチンに戻
る。
【0200】S1472でF-COUNT が”−”であると判
定した時は、次にFSTATEがDEP/DD中であるか否かを判定
する(S1474)。「DEP/DD処理」は、装填されたカ
ートリッジに設けられているデータディスクのバーコー
ドを光学読み取り部で読み取り、フイルム感度やフイル
ムの種類、撮影可能枚数等の情報を取得するとともに
(DD制御)、白抜き表示の為の舌片の位置を検出する
ことによって、装填されたカートリッジの使用状況を検
出し(DEP読み込み)、これらの情報をメモリの所定
の領域に記録する処理である。S1474においてダブ
ルエクスボージャ(二重露光)防止処理(DEP)及びデー
タディスク読取処理(DD)の最中であることを示すデータ
がセットされている場合は、カートリッジ蓋80の誤開
閉であると判断する。そして、これら処理中にカートリ
ッジ蓋80が開閉された時にはS1467に進んでEE
PROMのEEPROMのE-SPEED のデータとしてIS
O200を示すデータ(0Ah)を書き込むとともに、E-FI
LMTYPEのデータとして総駒数40のネガフィルムである
ことを示す値「40」、「22h 」を書き込む。その後、V
EI表示を露光済みの表示とする処理(S1478)を
実行して本サブルーチンを抜ける(S1484)。
【0201】S1474の状態フラグ判定においてFSTA
TE≠DEP/DD中であるときは、新たにカートリッジが装填
されたことを意味している。この場合、バッテリーチェ
ック判定を行う(S1480)。ここで、APS側の電
池がNGと判定された時はS1484に飛んでメインル
ーチンに戻る。また、S1480においてバッテリーO
Kの判定を得た時は、ファーストフレームセット(FF
S)及びミッドロールチェンジ(MRC)給送処理を実
行する(S1482)。
【0202】FFS処理は、前記DEP処理においてカ
ートリッジが未使用のものであることを確認した場合
に、DD制御で読み込んだ情報を基に全撮影コマ数Nma
x を示すフレームセットフラグをメモリの所定領域に記
録し、フレームセットフラグの数値Nmax に合わせたフ
イルム給送を行い、フイルム先頭の撮影コマまでフイル
ム給送する処理である。
【0203】MRC処理は、前記DEP処理で未露光駒
残存のフイルムカートリッジであると判定された場合
に、フイルムを給送しながら各コマ毎の磁気記録部のデ
ータを読み取り、磁気情報の有無を検出することによ
り、フイルムカートリッジの未露光コマの位置を検出
し、最初の未露光駒の位置にフイルムをセットする処理
である。
【0204】このように、装填されたフイルムカートリ
ッジの最初の未露光駒位置までフイルムが自動給送さ
れ、撮影可能な状態にセットされる。その後、本サブル
ーチンを抜けて(S1484)、メインルーチンに戻
る。図32で説明したS1424におけるLCD表示の
OFFとCCDのOFFの指令によって、液晶モニタ4
0が消灯されるとともに、CCDの駆動が停止されてお
り、FFS及びMRC給送処理(S1482)が完了す
るまでの期間、液晶モニタ40のOFF状態が維持され
ることになる。
【0205】〔SP1スイッチ処理〕図35乃至図49
はそれぞれSP1スイッチ処理を示すフローチャートで
ある。
【0206】レリーズボタン30が押圧操作されると、
図35に示すSP1 スイッチ処理のサブルーチンに遷移
してくる。このSP1スイッチ処理がスタートすると
(S1800)、先ずSM状態がPLAYに設定されている
か否かを判断する(S1802)。SM状態=PLAY の時
は、DSCの記録媒体に記録保存されている全画像デー
タの消去を行う(S1804)。これは、本カメラにお
いてPLAYモードでレリーズボタン30を押すことが「DS
C 全画像消去」なるコマンドに定義付けられていること
による。
【0207】S1802でSM状態≠PLAYと判断した時
は、次いで、鏡胴エラーの有無を判定する(S180
6)。S1806で「鏡胴エラー」であるときは図51
に示すS2352「/SP1OFF 」にジャンプする(S18
08)。S1806において鏡胴が正常に作動している
と判定した場合は、次いで鏡胴位置が沈胴位置にあるか
否かを判断し(S1810)、鏡胴位置=沈胴位置であ
れば前記S1808に進み、沈胴位置になく撮影可能位
置にあればバッテリーチェック処理を実施する(S18
12)。
【0208】続くS1814のバッテリーチェックNG
判定でBCNGの場合は、前記S1808に進み、バッ
テリーOKの判定ならSM状態の確認を行う(S181
6)。すなわち、S1816では「SM状態=撮影1 」か
否かを判別する。撮影1のモードに設定されている状態
においてレリーズボタン30が押された時には、この判
定がYES判定となり、S1818においてDSCの起
動確認を行う。/DSCBUSYのポートがLowでなければ異
常が発生していると判断し、この場合はS1824の
「DSCEND2」から図50に示すS2360「DSCEND2」
にジャンプして(S1824)撮影動作を中止する。
【0209】S1818で/DSCBUSY=Lであれば、次いで
DSC通信によりバッテリーチェック処理の指示が伝達
される(S1820)。そして、DSC通信において、
エラーがセットされたか否かが監視され(S182
2)、通信エラーの場合には図50に示すS2360
「DSCEND2 」にジャンプして(S1824)撮影動作を
中止する。S1822でDSC通信が正常に行われたと
判断した時は、次に、返信データとしてバッテリーの残
量が不足している旨を示す信号(BCNG)を受信した
か否かが判定される(S1826)。S1826におい
てBCNGを受信した時は、図50に示すS2354
「DSCEND1 」にジャンプする(S1828)。
【0210】S1826でバッテリー残量がOKである
旨の返信データを得ている時は、LCD表示OFFがセ
ットされているか否かを判定する(S1830)。液晶
モニタ40を消灯したまま撮影を行っている時はこの判
定がYES判定となる。この場合、S1832のDSC
通信でCCD動作開始を指示する。これにより、液晶モ
ニタ40を消灯したままCCDだけ駆動して画像取り込
みを可能とする。他方、液晶モニタ40をONしてスル
ー動画を表示させながら撮影を行った場合はS1830
の判定がNO判定となる。かかる場合、S1834のD
SC通信で動画表示開始の指示を伝達する。これによ
り、撮影時にフリーズした画像が動画に戻される。
【0211】S1832又はS1834のDSC通信の
後にDSC通信のエラーをチェックし(S1836)、
エラーがある時は図50に示すS2360「DSCEND2 」
にジャンプする(S1838)。通信が正常に行われた
ときは、図36に示すS1840の測光処理を実施す
る。
【0212】また、S1816のSM状態の判定でSM状態
= 撮影1 でない場合、すなわち、撮影2に設定されてい
る場合は、上記S1818〜S1836を飛ばして、直
ちに図36に示すS1840の測光処理に入る。
【0213】測光処理はカメラの測光部(例えば、Cd
Sセンサ)の検知結果に基づいて被写体輝度測定を行い
演算等で測定データを得る。続く測距処理ではAF受光
部の受光信号を基に三角測量の原理を利用して被写体ま
での距離の演算等を行う(S1842)。そして、測距
演算で得た測距値と現在の鏡胴位置とから適正ピント位
置を求め、鏡胴の繰り出し量を演算する(S184
4)。S1846のAE演算処理は測光データに基づい
て適正露出時間の演算を行う。S1848のフラッシュ
マチック(FM)演算処理は、ストロボによる適正発光
タイミング(発光量や発光時間に相当)を演算する。
【0214】その後、ストロボ発光の有無を判断し(S
1850)、ストロボを発光させる必要がある場合に
は、ストロボの充電完了を確認する(S1852)。ス
トロボ充電未完了の場合は、図50に示すS2300
(SHUTEND2)にジャンプし(S1854)、露出動作を
禁止する。他方、ストロボ充電完了を確認した時、又は
前記S1850でストロボ発光が不要となる場合は、続
くS1856でフイルムカウントが「FCOUNT="-"」か否
かを判定する。FCOUNT="-"はカメラにフイルムカートリ
ッジが装填されていないことを示す表示であり、フイル
ム未装填なら図37に示すS1864にジャンプする。
【0215】S1856でFCOUNT="-"でない場合(NO
判定の場合)、PQ設定モードであるか(S1858)、
及びST設定モードであるか(S1860)を順次判定
し、何れかの判定でYES判定となる場合は図37に示
すS1864にジャンプする。
【0216】その一方、上記S1856〜S1860の
いずれの判定においてもNO判定となる時は、S186
2においてISO&FILMTYPE表示処理を実行する。この処理
は、カメラに装填されている現在のフイルムカートリッ
ジの情報をAPS表示部32に表示させるものであり、
ISO感度、ネガ/リバーサル/白黒のフイルム種別な
どの情報が提示される。
【0217】図37に示すS1864はSM状態=撮影
1であるか否かを判定する。撮影1に設定されていない
ときは、図38に示すS1898にジャンプし、撮影1
に設定されているときは、続くDSC通信により輝度情
報を伝達する(S1866)。通信後は通信エラーのチ
ェックを行い(S1868)、エラーがあれば図50に
示すS2360「DSCEND2 」にジャンプして(S187
0)動作不可とする。
【0218】S1868で通信正常と判定した時は、次
にDSC通信によりストロボ発光の有無及び光量の情報
を伝達する(S1872)。そして、通信エラーのチェ
ックを行い(S1874)、エラーがあれば前記S18
70に移行する。S1874で通信正常と判定した時
は、次にDSC通信によりストロボシンクロ有無の情報
を伝達する(S1872)。これは、APS撮影時のス
トロボの発光と、DSC側のCCDの取り込みとを同期
させるか否かの設定情報である。このDSC通信後も通
信エラーのチェックを行い(S1878)、エラーがあ
れば前記S1870に移行する。
【0219】S1878で通信正常と判定した時は、次
にDSC通信によりAEロックのコマンドを与える(S
1880)。通信後はエラーのチェックを行い(S18
82)、エラーがあれば前記S1870に移行する。S
1884で通信正常と判定した時は、1秒タイマーをス
タートさせ(S1884)、DSC通信によって「状態
チェック」の指令を通信する(S1886)。そして、
S1888においてDSC レディを受信したか否かを判定
し、DSC レディを未受信の場合には、20mSのウエイ
ト処理(S1890)の後に1秒オーバータイムの経過
の有無を判定し(S1892)、1秒以内であれば処理
はS1886に戻る。1秒以内にDSC レディを受信でき
ず、S1892で1秒タイマーのオーバータイムと判定
した時には、何らかの異常が生じたものとして、APS
用LCDにおいてDSCの異常を警告すべく、DSC電
池表示を点灯させる処理を行うとともに(S189
4)、図50に示すS2354「DSCEND1 」にジャンプ
し、撮影を不可とする(S1896)。
【0220】S1888においてAPSCPU150が
DSC レディを受信すると、図38に示すS1898の
「AFLED 点灯」処理を行う。これは測距の完了を表示す
るAF用LEDを点灯させる処理である。
【0221】S1898「AFLED 点灯」のあとは、S1
900で「100 μS ウエイト」処理を行い、S1902
で「リモコンレリーズ」の有無を判定する。リモコンか
らレリーズ信号を受入した場合はS1904で「AFLED
消灯」の処理を行うとともに、セルフタイマー2秒セッ
トを行ってから(S1906)、2秒リモコン撮影処理
を実行する(S1908)。
【0222】また、S1902の「リモコンレリーズ」
判定でNO判定の場合は、S1910で「AFLED 点滅セ
ット」処理を行ってから、近距離補正マーク点灯リセッ
ト処理を行う(S1912)。
【0223】図39に示すS1914はSM状態=撮影
1か否かを確認する。SM状態=撮影1に設定されてい
る時はLCD表示OFF セットか否かを判定し(S191
6)、LCD表示がONの場合(LCD表示OFF リセッ
トの場合)には、S1918で更に測距結果が1547
mm以下であるかを判定する。この距離判定でYES判定
の時は、APS撮影とDSC撮影とのパララックスが大
きくなる近距離撮影であると判断し、続くDSC通信に
より近距離補正マーク点灯の指示を伝達する(S191
9)。
【0224】なお、DSC通信により近距離補正マーク
の点灯が指示されると、DSC側では、液晶モニタ40
にパララックスを示す近距離補正マークを表示させる。
【0225】DSC通信後はエラーをチェックして(S
1920)、通信エラーの場合は図40に示すステップ
S1956にジャンプし、近距離補正マーク点灯リセッ
ト(S1956)、AFLED 消灯処理(S1958)を経
て、図50に示すS2300の「SHUTEND2」処理に至り
(S1960)、撮影不可となる。
【0226】S1920で通信正常と判断した時はS1
922で近距離補正マーク点灯セットを行う。これによ
り、APSCPU150は近距離補正マークが点灯して
いる状態であると認識する。S1922「近距離補正マ
ーク点灯セット」の後はS1924の「近距離警告セッ
ト」判定に進む。また、前記S1914でSM状態が撮
影1でないと判定した場合、S1916でLCD表示O
FFがセットされていると判定した場合、及びS191
8の測距結果の判定で近距離撮影ではないと判定した場
合の何れかの場合にもS1924に遷移してくる。
【0227】S1924では近距離警告がセットされて
いるか否かを判定する。ピント調整が困難な程に過度の
近距離である時は、S1926において「AFLED 点滅開
始」処理を実行する。そして、続くS1928の「AFLE
D 点灯」有無の判定でYES判定ならS1930におい
て「AFLED=消灯」処理を行い、NO判定ならS1932
において「AFLED=点灯」処理を行ってからS1934の
時計処理に進む。
【0228】また、前記S1924の「近距離警告セッ
ト」判定でNO判定の場合にも、この時計処理(S19
34)に進む。時計処理は250mSの積算を行って分
単位の表示に合わせるための処理である。このカメラで
は250mS毎にトリガーがかかる構成を有しており、
S1936で「250ms タイマーの起動」の有無を判定す
る。「250ms タイマー起動有り」の場合は、S1938
においてSM状態=撮影1か否かを確認し、SM状態1
であればCHP読み込み処理を行う(S1940)。こ
こでCHPに変化があれば(S1942)、S1944
におけるDSC通信でCHPの情報を伝達する。通信後
はエラー検出を行い(S1946)、通信が正常なら図
40に示すS1948の「/SM1,/SM2 読み込み処理」を
実行する。なお、S1946で通信エラーが検出された
時は図40に示すS1956にジャンプし、S1956
〜S1960を経て撮影不可となる。
【0229】その一方、S1936の「250ms タイマー
起動有り」の判定、S1938の「/SM 状態= 撮影1 」
判定、S1942の「CHP 変化有り」判定の何れかの判
定でNO判定となった場合にも図40に示すS1948
の「/SM1,/SM2 読み込み処理」に遷移する。
【0230】図40に示すS1948において「/SM1,/
SM2 読み込み処理」を行った後で、SM状態が変化した
か否かを判定する(S1950)。ここでYES判定と
なるのは、レリーズボタン30を半押し中(SP1=O
N中)にモード切換ダイヤル72が回された場合であ
る。このようなケースではS1952に進み、ここで近
距離補正マーク点灯セットの判定をする(S195
2)。近距離補正マーク点灯がセットされている時はD
SC通信によって近距離補正マークの消灯の指令を伝達
した後(S1954)、S1956において「近距離補
正マーク点灯リセット」を行う。またS1952の「近
距離補正マーク点灯セット」判定でNO判定の場合は、
すぐにS1956の「近距離補正マーク点灯リセット」
を行う。次いで、「AFLED 消灯」処理を行い(S195
8)、図50に示すS2300の「SHUTEND2」処理に移
行する(S1960)。
【0231】ところで、S1950の「SM状態変化」判
定で、NO判定の場合は、次に「/SP1=ON 」か否かの判
定をし(S1962)、NO判定の時は上記S1952
に進む。他方、S1962で/SP1=ON である時は続いて
S1964で「/SP2=ON 」の判定をする。SP2=ON
はレリーズボタン30の全押し操作に相当するもので、
撮影開始指示に該当する。S1964でNO判定なら処
理は、図39に示すS1924に戻り、SP2のON待
ち状態になる。
【0232】S1964においてSP2=ONが検出さ
れると、レリーズ動作に入る。S1966では「近距離
補正マーク点灯セット」の有無を判定し、近距離補正マ
ークが点灯している場合(YES判定の場合)にはDS
C通信で近距離補正マーク消灯を指示する(S196
8)。そして、DSC通信のエラーの有無を確認して
(S1970)、S1972の「近距離補正マーク点灯
リセット」を行う。なお、S1970で通信エラーを検
出した時はS1956に飛び、S1958〜S1960
を経て撮影不可とする。
【0233】S1966でNO判定の場合もS1972
に進み、ここで近距離補正マーク点灯リセット処理を行
う。次に、「AFLED 消灯」を実行し(S1974)てか
ら、図41に示すS1976の「SM状態= 撮影1 」の判
定を行う。SM状態=撮影1のときはDSC通信でブラ
ックアウトの指示を伝達する(S1978)。これは液
晶モニタ40の画面を真黒表示にするものであり、AP
S撮影レンズの鏡胴を駆動してフォーカシング動作をさ
せる時にモニタへの画像提示を停止させるために行う。
DSC側のレンズと光学ファインダーのレンズはすべて
APS撮影レンズの鏡胴と連動しているため、フォーカ
シング動作に伴う映像ブレが生じる。かかる映像ブレを
ユーザに提示しないようにするために、ここで液晶表示
を一時的に全面黒表示(いわゆるブラックアウト)にし
ている。DSC通信の後は通信エラーのチェックを行
い、エラーがあれば図50に示すステップS2360
「DSCEND2 」にジャンプして(S1982)撮影不可と
する。
【0234】DSC通信が正常に行われた時、又は前記
S1976でNO判定となった時は、S1984に進み
セルフタイマー処理、及びレンズドライブ(LD)処理
(S1986)を行う。LD処理は、繰り出し演算の結果
に基づいてレンズを動かすための処理である。
【0235】鏡胴エラーの判定(S1988)では、鏡
胴が作動したか否かの確認を行い、鏡胴が動かない場合
はS1996にジャンプする。そして、SM状態=撮影
1の確認を行い(S1996)、YES判定ならDSC
通信でAEロックの解除の指示を伝達した後(S199
8)、LCD表示OFFセットの確認をして(S200
0)、LCD表示ONであればDSC通信で動画表示開
始の指示を伝達して図43に示すS2038にジャンプ
する。また、S1996でSM状態≠撮影1と判定した
時、又はS2000でLCD表示OFFがセットされて
いると判定した時もその判定後に図43に示すS203
8にジャンプする。
【0236】S1988で鏡胴エラーが検出されないと
きは続くS1990においてレンズドライブNGを判定
する。レンズ鏡胴の動きはフォトインターラプタによっ
て検出されており、鏡胴の作動に伴って発生するパルス
によって鏡胴の変位が把握されている。S1990にお
いてレンズ鏡胴の動作が正常であるか否かの判定を行
い、LDNGの場合はS1992でフォトインターラプ
タのオーバータイムを判定し、YES判定ならレンズリ
ターン処理を実施して(S1994)、S1996に進
み、S1992でNO判定ならS1994の処理を行わ
ずに直接S1996に進む。そして上記S1996〜S
2002を経て図43に示すS2038にジャンプす
る。
【0237】S1990のレンズドライブNG判定で正
常動作を確認した時は、赤目軽減処理(S2004)、
CHP読み込み処理(S2006)を実行する。S20
08でSM状態=撮影1の確認を行い、NO判定なら図
42に示すS2020に進み、YES判定ならS201
0のDSC通信で露出タイミングという通信を行う。そ
して通信エラーの有無を確認し(S2012)、エラー
があればレンズリターン処理を実行して(S201
4)、繰り出したレンズを待機位置に戻し、図50に示
すステップS2360「DSCEND2 」にジャンプする(S
2016)。
【0238】S2012で正常通信が確認された時は、
S2018で「DSCEXPパルスn パルス目」の判定をす
る。これは、DSCの撮影タイミングを何パルス目で同
調させるかという設定に基づいて、nパルス目で同調さ
せるためのパルスをカウントするものである。規定され
ているnパルス目の到来を検出したら図42に示すS2
020に進む。また、前記S2008でSM状態≠撮影
1、すなわちSM状態が撮影2の場合は直ちに図42に
示すS2020に進む。
【0239】図42に示すS2020はストロボ発光の
有無を判定する。ストロボ発光が必要な場合はS202
2で「/FVW=ON 」処理を行い、ストロボのIC電源をO
Nする。S2020でストロボ発光なしの場合及びS2
022の後、S2024において電源ON処理を実施す
る。この電源ON処理はシャッター駆動部の電源をON
する処理である。S2026では再びストロボ発光の有
無の確認をして、YES判定の時は「FGSEL=D/A 出力O
N」(S2028)、及び「FVTH=D/A出力ON」(S20
30)処理を実施する。これは、カメラのマイコンから
ストロボユニットにアナログ値を出力し、ストロボユニ
ット内マイコンは受入するアナログ値にしたがって発光
を制御するようになっているために行なわれる。なお、
S2026でストロボ発光なしの場合には、S2028
〜S2030を省略してS2032に飛ぶ。
【0240】そして、S2032の露出処理(EXP処
理)を実行する。「EXP 処理」後は、「FVTH=D/A出力OF
F 」(S2034)、「FGSEL=D/A 出力OFF 」(S20
36)及び「/FVW=OFF」(S2040)の各処理を順次
実行して、S2042の電源OFF処理を行い、シャッ
ター駆動部への通電を遮断する。そして、S2044に
おいて「充電完了リセット」処理を行った後、LR処理
(S2046)でレンズ鏡胴を待機位置に戻す。
【0241】その後の処理は図43に示すS2048に
進む。
【0242】図43に示すS2048ではシャッターの
ホームポジションエラーの有無を判定し、S2058で
は鏡胴エラーの有無を判定する。両判定ともNO判定
(エラーなし)の場合はS2060に進んで時計処理を
行なう。シャッターのホームポジションエラー又は鏡胴
エラーの何れか一方のエラーが検出された時は、セルフ
モードリセット処理を行なう(S2050)。これは例
えば、3ショットセルフモードに設定されている時の1
ショット目の撮影でエラーが発生した時には、2ショッ
ト目、3ショット目の撮影を実行しないための処理であ
る。次いで、撮影モードが INFラッチモードに設定され
ているか、又はNVP ラッチモードに設定されているか否
かの判定を行い(S2052、S2054)、何れかの
モードに設定されている時には、S2056でINF 及び
NVP のラッチ設定をリセットしてからS2060に進
む。
【0243】S2060の時計処理に続いてS2062
のデート表示処理を行う。これは、APS表示部がIS
O&FILMTYPE表示をしている可能性があるた
め、かかるISO&FILMTYPE表示からデート表
示に戻す処理である。次に、レンズドライブNGを判定
して(S2064)、NG判定ならば図50に示すS2
308「SHUTEND1」処理に進み(S2066)、動作不
可とする。また、レンズドライブOKの判定ならば、S
2068の「SHP エラー」を判定する。ここでエラーを
検知した時はSM状態=撮影1であるか否かを判断し
(S2070)、NO判定ならば図50に示すS230
8「SHUTEND1」に進み(S2066)、動作不可とす
る。
【0244】S2070でSM状態=撮影1の時は図4
6に示すS2120にジャンプする。これは、シャッタ
ーのホームポジションエラーが発生した場合でもDSC
側は画像を取り込んでいるために、フイルムに記録して
いない画像に対応する画像データがDSC側にだけ残る
ことになるので、この画像データの破棄を実施するため
処理(S2122〜S2132)を行うためである。
【0245】図43のS2068の「SHP エラー」判定
でNO判定の時は、続くS2074で「リモコンレリー
ズリセットを行う。そして、図44に示すS2076に
おいて「FCOUNT="-"」か否かの判定をし、NO判定なら
MRC機能の有無を確認する(S2078)。MRC
(mid-roll-chang)機能とは、1ロールのフイルムをす
べて使い切る前に途中でフイルムを巻き戻してフイルム
カートリッジに格納してカメラから取り出し、以後、再
びそのフイルムカートリッジをカメラに装填した時には
未露光コマの位置までフイルムが自動的に搬送されて撮
影を行うことができる機能をいう。かかるMRC機能の
有無はオプションとして用意されており、カメラのEE
PROM内にMRC機能有り/無しの設定情報が格納さ
れている。
【0246】MRC機能が無効に設定されているカメラ
の場合、S2078はNO判定となり、S2080に進
んで「E -VEIPARK=EXPOSED(00h) 」処理を行う。これ
は、EEPROM178のVEIPARK のエリアに露光済で
ある旨を示す情報「EXPOSED(00h)」を書き込むものであ
る。APSフイルムカートリッジの端面には、「○」、
「半丸」、「×」、「□」を示すマーク穴が設けられて
おり、白色の舌片部材が停止したマーク穴の部分だけが
白く表示されるようになっている。この表示は内部のフ
イルムの処理情報を示すものであり、「○」は未使用
(未露光)フイルム、「半丸」は未露光コマを残して一
部コマが露光済のフイルム(PARTIAL )、「×」は露光
済みフイルム(EXPOSED)、「□」は現像済みフイルムで
あることを意味している。この表示をVEI表示と呼ん
でいる。MRC機能の無いカメラの場合、1コマ以上撮
影を行った場合には一部に未露光コマが残っていても一
律に露光済みであるという取り扱いをするため、S20
80において「E -VEIPARK=EXPOSED(00h) 」処理を行
う。
【0247】これに対し、MRC機能が有効に設定され
ているカメラの場合、S2078はYES判定となり、
次のS2082で「E -VEIPARK=EXPOSED」か否かの判定
をする。ここでNO判定なら「E -VEIPARK=PARTIAL(AA
h) 」処理を行い(S2084)、YES判定ならばS
2088「/SCC開」に飛ぶ。S2084又はS2080
の処理の後は、S2086においてEEPROM書き込
み処理を行う。ここでは、EEPROMのE -VEIPARKを
前記S2084又はS2080で設定した新たなE -VEI
PARKに書き換えるとともに、E -DDFCOUNT にRAMの情
報を書き込む。
【0248】次いでS2088で「/SCC開」を判定する
とともに、続くS2090で「/SCCの変化」の有無をチ
ェックする。これはカートリッジ蓋の誤開閉操作に配慮
した処理であり、撮影途中でカートリッジ蓋が開けら
れ、直ぐ閉じられたような場合には、S2088又はS
2090でYES判定となって処理はS2094に進
む。通常はカートリッジ蓋が閉じているのでS2078
及びS2080は共にNO判定となり、次のS2082
においてEEPROM78への書き込み処理を実行す
る。ここでは、E -FSTATE に撮・コマ送り中であること
を示す情報を書き込むとともに、E -FCOUNT にFCOUNTの
値を書き込む。このようなステイタス情報をEEPRO
M78に書き込んでおくのは、フイルム送り中に電池が
抜かれるなどして給送がストップした場合にも、次に電
池を装填した時に以前の状態を認識して重像を防止する
ためである。
【0249】続いて、S2094ではEEPROM78
の読み込み処理を行う。ここでEEPROM78からト
ータルショットカウンタの記録情報に相当するE -SCOUN
T -H、及びE -SCOUNT -Lを読み込む。そして、S209
6ではその読み込んだ値(E-SCOUNT )に1を加算して
新たにE -SCOUNT の値とし、これを次のEEPROM7
8への書き込み処理(S2098)で更新する。なお、
トータルショット数はカメラの評価など主に保守/点検
又は工場における内部情報等として利用されユーザに提
示されるものではない。
【0250】続いて、図45に示すS2100で「/SCC
= 閉」か否かを判定する。通常はフイルムカートリッジ
蓋は閉じられているためYES判定となるが、誤操作等
により蓋が開放され、かつフイルムカートリッジがカメ
ラ内に入っている場合もある。このような場合は、S2
100がNO判定となって、S2102に進み、ここで
「FCOUNT="-"」を確認して、NO判定の時はS2110
にジャンプする。
【0251】S2100でYES判定又はS2102で
YES判定の時はS2104においてセルフモードセッ
トの有無を判定し、セルフモードがセットされている時
は続いてセルフモードカウントが2以上であるか否かを
確認する(S2106)。「セルフモードカウント≧2
」であるときは連続して複数のセルフ撮影を行うマル
チセルフセットを行う(S2108)。また、S210
6でNO判定、すなわち「セルフモードカウントが1で
あった時はS2110でセルフモードリセットを行う。
【0252】前記S2104でNO判定(セルフモード
リット)の場合、又はS2110でセルフモードリセッ
トを行った後は、撮影モードが INFラッチ、又はNVP ラ
ッチに設定されているか否かを判断して(S2112、
S2114)、何れのモードにも設定されていなけれ
ば、「INF,NVP リセット」(S2116)を行ってから
118の撮影完了表示処理を実行する。
【0253】また、前記S2112又はS2114の判
断において、 INFラッチ、又はNVPラッチに設定されて
いると判定した時はS2116を省略してS2118に
ジャンプする。
【0254】S2118は、セルフLED又はAFLE
Dを一定時間点灯させることによって、シャッターが切
れた(画像が取り込まれた)ことをユーザに知らせるも
のである。続いて、図46に示すS2120では「SHP
エラー」の有無が確認され、エラー検出時にはフイルム
カウントをチェックする(S2122)。「FCOUNT="N"
の時にSHPエラーが発生した時はSM状態=撮影1を
確認してから(S2124)、DSC通信で画像データ
の破棄を指示するとともに(S2126)、AEロック
の解除を伝達する(S2128)。そして、LCD表示
OFFセットか否かを判定して(S2130)、LCD
表示中(NO判定)であればDSC通信で動画表示の開
始を指示する(S2132)。これは、SP1処理によ
ってLCDはブラックアウトしているので、SHPエラ
ー時は動画表示に復帰させるためである。動画表示開始
指示の通信後には「SHUTEND1」の処理に移る(S213
4)。
【0255】なお、S2124の「SM状態= 撮影1」判
定においてNO判定(DSC未作動)、又は、S213
0の「LCD 表示OFF セット」判定でYES判定(LCD
表示OFF中)のときは直ぐにS2134にシャンプす
る。
【0256】S2120でSHPエラーが検出されず、
またS2122のFCOUNT="N"判定でNO判定となった時
は、SM状態=撮影1か否かを判断する(S213
6)。SM状態=撮影1でない場合には、図47に示す
ステップS2164にジャンプし、SM状態=撮影1の
場合には、DSC通信によって、カートリッジ番号、駒
番号、CHPの区別、デートモードの設定内容、年デー
タ、月日データ、時分データを順次伝達する(S213
8〜S2150)。なお、ここでいう「カートリッジ番
号」とはフイルムカートリッジをカメラに挿入した時に
順次自動的に付与される番号であり、フイルムの交換毎
に1つずつ加算更新される。最新のカートリッジ番号に
関連するデータは、編集することができるが、それ以前
のカートリッジ番号のデータについて編集が禁止され
る。
【0257】続いて、PQ設定モード又はST設定モー
ドの設定の有無を判定し(S2152、S2156)、
各モード設定下においてはDSC通信により、それぞれ
PQ値(S2154)、言語とタイトルに関する情報
(S2158)を伝達する。
【0258】その後、磁気書き込みデータセット処理を
行うと共に(S2160)、DSC通信によってプリン
ト品質(PQI )情報をDSC側に送る(S2162)。
PQI情報はDATABYTE1 と、DATABYTE2 の2つのパラメー
タを有し、これらパラメータによって、被写体の明る
さ、拡大率、ストロボ発光の有無などの情報が記述され
ている。
【0259】S2162の後は図47に示すS2164
に進み、ここで「EXP エラー」の判定を行う。これは、
例えばシャッターが開いたが閉じなかったというよう
に、露光動作に何らかの不具合が発生したか否かをチェ
ックするステップである。「EXP エラー」が検出される
と、セルフモードリセット(S2166)、「INF,NVP
リセット」(S2168)の後、「1 駒給送処理」を実
行する(S2170)。残枚数1で撮影を実行して1コ
マ送りを行った時はフイルムを全てカートリッジ内に巻
き戻す動作が行われ、FCOUNT="E"となる。それ以外の場
合は、1コマ巻き上げによってFCOUNTが−1カウントダ
ウンされる。S2170の後「FCOUNT="E"」の判定を行
い(S2172)、YES判定ならば図49に示すS2
226にジャンプし、NO判定ならS2174にジャン
プする。
【0260】S2174はSM状態=撮影1を判定し、
NO判定ならば図49に示すS2226にジャンプし、
YES判定の時はDSC通信によってAPS有無の情報
に関してAPS無しを示す情報を伝達する(S217
6)。これは、APS写真を取得していないということ
を意味する情報である。
【0261】ところで、S2164の「EXP エラー」判
定において、通常、シャッター動作が正常に行われた時
には、次いで「/SCC= 誤開閉」を判定する(S217
8)。蓋の誤開閉を検知した時はS2174にジャンプ
する。通常なら蓋は閉じられているのでS2178はN
O判定となり、一駒給送処理(S2180)を実行する
ことになる。次いで「FCOUNT="E"」の判定を行い(S2
182)、YES判定ならば図49に示すS2226に
ジャンプし、NO判定(すなわち、FCOUNT=" -"又は"
N" )ならば、「/SCC= 誤開閉」(S2184)、「FC
OUNT="N"」(S2186)、「パーフォずれセット」の
有無(S2188)を順次判定する。S2184で蓋の
誤開閉を検知した時、S2186でカートリッジ未装填
のままDSCのみで撮影した時、S2188で駒ずれを
検出した時の何れかに該当する場合は処理はS2174
にジャンプする。なお、パーフォずれセットは、パーフ
ォレーションカウントにずれが生じたとき、いわゆる重
像防止のため、次コマの撮影を飛ばして、2つ先のコマ
領域で撮影可能にする制御のセットを意味する。
【0262】カメラが正常に動作する時にはS2188
はNO判定となり、次いでSM状態=撮影1の判定をす
る(S2190)。撮影1に設定されている時は、続く
DSC通信によってAPS有りの情報を伝達し(S21
92)、撮影1に設定されていない時は、図49に示す
S2226にジャンプする。なお、「APS有り」の情
報はDSCが取得した画像をDSCのフラッシュメモリ
に書き込まれる。
【0263】S2192又はS2176でDSC通信を
行った後は、図48に示す通信エラーのチェックを行い
(S2194)、エラー検出時には図50に示すS23
60「DSCEND2 」に進み(S2196)、動作不可とす
る。他方、通信に異常がなければ3秒タイマーをスター
トさせて(S2198)、DSC通信によって「状態チ
ェック」の指令を通信する(S2200)。なお、3秒
タイマーはSP1の連続押しを防止する対策の一つであ
り、画像データをフラッシュメモリに書き込む処理の終
了を待つために設定される。その後、DSC レディを受信
したか否かを判定し(S2202)、DSC レディを未受
信の場合には、20mSのウエイト処理(S2204)
の後に3秒オーバータイムの経過の有無を判定し(S2
206)、3秒以内であれば処理はS2200に戻る。
3秒以内にDSC レディを受信できず、S2206で3秒
タイマーのオーバータイムと判定した時には、何らかの
異常が生じたものとして、図50に示すS2354「DS
CEND1 」の処理に移行して(S2208)撮影を不可と
する。
【0264】S2202においてAPSCPUがDSC レ
ディを受信したときは、「マルチセルフセット」の有無
を判断する(S2210)。マルチセルフがセットされ
ているときは、図49に示すS2226にジャンプす
る。マルチセルフがセットされていないときは、次い
で、「FCOUNT="N 点滅" 」の有無を判定する(S221
2)。 "N 点滅" になるのは、リワインド給送において
給送エラーが発生した時である。 "N 点滅" を検出した
場合、DSC通信によってLCD表示及びCCD駆動の
OFFを指示し(S2214)、LCD表示OFFをセ
ットする。(S2216)。そしてDSC通信のエラー
のチェックを行って(S2222)、エラー検出時には
図50に示すS2360「DSCEND2 」にジャンプして
(S2224)動作不可とし、通信に異常がないときは
図49に示すS2226に進む。
【0265】また、前記S2201で "N 点滅" を検出
しない時は、続いてLCD表示OFFセットの有無を判
定する(S2218)。LCDが消灯しているときは前
記(S2214に進む。これは、LCD表示OFFの時
でも、CCDによる画像取り込み動作は開始しているの
で、CCD駆動を停止させるものである。
【0266】S2218においてLCD表示がONして
いる時はDSC通信でフリーズ画像表示のコマンドを伝
達する(S2220)。この指令によって撮影画像の表
示が行われる。
【0267】S2222ではDSC通信のエラーの有無
を検出して、エラー検出時には図50に示すS2360
「DSCEND2 」にジャンプして(S2224)動作不可と
し、通信に異常がないときは図49に示すS2226に
進む。
【0268】図49に示すS2226では「/SCC= 誤開
閉」の有無を確認する。誤開閉を検知した時は、図50
に示すS2308「SHUTEND1」の処理を行う(S222
8)。また、S2226で誤開閉を検知しないときは次
いで「EXP エラー」の有無を確認し(S2230)、こ
こでエラーを検知したら前記S2228に移行する。
「EXP エラー」のないときはストロボ充電処理(S22
32)を行う。
【0269】ストロボ充電処理中にカートリッジ蓋80
が開放される場合も考えられるので、あらためて「/SCC
誤開閉」をチェックする(S2234)。誤開閉を検知
した時は図50に示すS2308「SHUTEND1」の処理を
行う(S2270)。また、S2234で誤開閉を検知
しないときは次いで「マルチセルフセット」の判定を行
う(S2236)。マルチセルフセット(NO判定)の
時は前記S2270に移行し、マルチセルフセット(Y
ES判定)なら「/SM1,/SM2 読み込み処理」を行う(S
2238)。そしてSM状態の変化をチェックして(S
2240)、変化ありの時は図50に示すS2322の
「SHUTEND3」処理を行う(S2242)。S2240で
SM状態の変化なき場合、「/SSELF=ON 」を確認し(S
S2244)、YES判定なら図50に示すS2330
の「SHUTEND4」処理に進み(S2246)、セルフモー
ドをリセットする。他方S2244でNO判定の時は、
続くS2248でセルフモードカウントを1だけ減算す
る処理を行ってから、セルフ表示を行う(S225
0)。
【0270】次いでSM状態=撮影1を判定し(S22
52)、撮影1に設定中の時は、DSC通信で輝度情報
を伝達する(S2254)。そして通信エラーの有無を
確認してから(S2256)、正常であればDSC通信
によってストロボ発光有無及び光量の情報を伝達する
(S2260)。通信後、エラーの有無を確認し(S2
262)、正常ならDSC通信によってストロボシンク
ロの有無を伝える(S2264)。次いでDSC通信の
エラーをチェックし(S2266)、異常がなければ3
秒セルフ処理に遷移する(S2268)。なお、S22
56、S2262、S2266のいずれかで通信の異常
を検知した時は図50に示すS2360「DSCEND2 」に
ジャンプして(S2258)動作不可とする。また、S
2252においてSM状態=撮影1でないと判定した時
は、S2268にジャンプする。これは、1ショット目
の撮影情報を念のため送信するものである。
【0271】〔SHUTEND2処理〕図50及び図51はそれ
ぞれSHUTEND2処理を示すフローチャートである。
【0272】図50に示すSHUTEND2の処理が開始すると
(S2300)、まず、デート表示処理を実行する(S
2302)。このとき、APS表示部がISO・フイル
ムタイプ表示であった場合にはデート表示に戻されるこ
とになる。次いで電源OFF処理を実行してから(S2
304)、セルフ途中解除の有無を判定する(S230
6)。NO判定ならS2310に進みSM状態=撮影1
を確認する。ここでSM状態=撮影1の時はDSC通信
でAEロック解除を指示し(S2312)、通信チェッ
ク(S2314)で異常がなければ処理はS2370に
ジャンプする。なお、通信に異常が検出された時はS2
360「DSCEND2 」にジャンプして(S2316)DS
Cを強制的にOFFする。
【0273】S2306でYES判定の時は、セルフ途
中解除リセットを行い(S2318)、次に、/SM セル
フ途中解除を判定する(S2320)。これはモード切
換ダイヤル72により状態を変更したか否かの判定であ
る。ここでYES判定となると、/SM セルフ途中解除リ
セットを行ってから(S2324)、SM状態=撮影1
を確認し(S2326)、撮影1の設定ならDSC通信
でAEロック解除を指令する(S2328)。その後、
図51に示すS2386のリモコンレリーズリセットの
処理にジャンプし、マルチセルフルリセット(S238
8)の後、メインルーチンに復帰する(S2390)。
なお、S2326でSM状態≠撮影1と判定した時はS
2328を省略して前記S2386にジャンプする。
【0274】S2320の/SM セルフ途中解除判定にお
いて、状態の変更がない時(NO判定時)は、S233
2でSM状態=撮影1を確認した後、DSC通信によっ
てAEロック解除を伝達する(S2334)。次いでL
CD表示OFFセットの有無を判定して(S233
6)、表示ON中ならDSC通信で動画表示開始を指示
する(S2338)。なお、S2332でNO判定の
時、又はS2336でYES判定の時は直ちにS234
0に進む。
【0275】その後、S2340においてセルフモード
リセットを行い、ストロボ充電処理(S2342)、時
計処理(S2344)を順次実行する。次いで、/SM 状
態変化の有無を判定し(S2346)、変化あれば前記
S2386にジャンプし、変化なき時は/SSELF=ONの有
無を判定する。ここでYES判定なら処理はS2344
に戻り、NO判定の時は図51に示すように充電完了セ
ットを判断する(S2350)。充電完了セットの場
合、処理はS2378の時計処理にジャンプする。な
お、図35に示すS1808「/SP1OFF 」からS235
2に遷移してきた場合も、このS2378に至る。
【0276】S2350の充電完了セット判定でNO判
定の時は、デート表示処理(S2370)、リモコンレ
リーズリセット(S2372)、マルチセルフリセット
(S2394)、ストロボ充電処理(S2376)を順
次実行する。そして、S2378で時計表示の更新を行
い、次いで/SM1,/SM2 読み込み処理を実施する(S23
80)。SM状態の変化の判定により(S2382)、
変化ある時はS2386に飛び、リモコンレリーズリセ
ット、及びマルチセルフルリセット(S2388)の
後、メインルーチンに復帰する(S2390)。
【0277】他方、S2382でSM状態変化ない時
は、SP1=OFFを判定し(S2384)、NO判定
ならS2378に戻り、YES判定ならS2386及び
S2388を経てメインルーチンに復帰する(S239
0)。
【0278】ところで、図37のS1896、図48の
S220「DSCEND1 」からS2354に遷移してきた場
合は、DSC通信で電源OFFを指示し(S235
6)、100mSウエイトをおいてから(S235
8)、DSCVW =OFF とする(S2362)。そして、D
SC電池表示点灯(S2364)、電源OFF 処理(S2
366)及びセルフモードリセット(S2368)を順
に実施してからS2370に進み、以後上述の通りS2
370〜S2390を経てメインルーチンに復帰する。
【0279】また、図35のS1824、S1838、
図37のS1870、図41のS1982、S201
6、図48のS2196、S2224、図49のS22
58「DSCEND2 」からS2360に遷移してきた場合
は、S2362のDSCVW =OFF 処理に進み、以後S23
62〜S2390を経てメインルーチンに復帰する。
〔/SUPスイッチ処理〕電子スチル写真カメラで撮影した
画像を再生表示する場合には、モード切換ダイヤル72
を「PLAY」の位置に設定する。
【0280】図52に「PLAY」モードでのマルチフ
ァンクションスイッチ52に割り当てられる機能を示
す。再生している画像を駒送りする際には、マルチファ
ンクションスイッチ52の右下スイッチ56に割り当て
られた「/SUP」スイッチを押す。すると処理プログラム
はS5800「/SUPスイッチ処理」にジャンプしてく
る。
【0281】図53乃至図57に「/SUPスイッチ処理」
のフローチャートを示す。
【0282】「/SUPスイッチ処理」に入ると、S580
2「DSC 通信: バッテリーチェック」でAPSCPU1
50はDSCCPU184にDSCバッテリー86の残
容量のチェックを通信により指示する。
【0283】S5802の通信で通信異常が発生した場
合には「DSC通信エラー」のフラグをセットする。S
5804「DSC 通信エラーセット」では、先の通信で
「通信エラー」のフラグがセットされているか否かを判
断しており、エラーフラグがセットされている場合には
継続して画像の再生処理を行うことは不可能であるので
S5818へ分岐して、本「/SUPスイッチ処理」のルー
チンを終了する。
【0284】S5804の判断で通信異常が発生してい
ない場合にはS5806「返信データ=BCNG 」へ進み、
DSCバッテリー86の残容量のチェック結果を判断す
る。DSCバッテリー86の残容量が不足している場合
にはS5808「DSC 通信:LCD表示&CCD OFF」へ分岐
し、CCD回路部188とLCD表示部190の動作を
終了する指令を送信すると共に、S5810「LCD 表示
OFF セット」で液晶モニタ40の表示OFFを示すフラ
グをセットする。
【0285】次にS5812「DSC 通信: 電源 OFF」で
DSCCPU184に電源OFFの準備指令を送信した
後、S5814「100ms ウエイト」の処理を行い、S5
816「DSCVW=OFF 」にてI/OポートよりDSCCP
U184の電源を遮断する指令を出力する。
【0286】次に、S5818「AUTOPLAY中リセット」
でAUTOPLAY中のフラグをリセットして図54に示すS5
850に進む。
【0287】S5806DSCバッテリー86の残容量
がBCOKの場合には、S5820「LCD 表示 OFFセッ
ト」の判断に進み、液晶モニタ40を消灯している状態
であることを示すフラグが立っているか否かの判断を行
い、液晶モニタ40が消灯されている場合には、図54
に示すS5850に進み、液晶モニタ40に画像が表示
されている場合には次のS5822「撮影データ変更チ
ェック処理」に進む。
【0288】S5822「撮影データ変更チェック処
理」では、「PLAY」のモードで、CHPデータ、デ
ートモード、PQデータ、言語情報、タイトル情報が変
更されているか否かを判断して、変更されている場合に
は変更したデータをDSCCPU184側に送信する処
理を行う。
【0289】次にS5824「DSC 通信:1駒送り」にて
DSCCPU184が液晶モニタ40に表示している駒
を1つ送る指令を送信する。DSCCPU184がFL
ASHROM192から画像データを読み出して液晶モ
ニタ40に表示するまでに要するタイマーをS5826
「5 秒タイマースタート」でセットし、DSCCPU1
84の状態をS5828「DSC 通信: 状態チェック」で
チェックする。次のS5830「返信=DSCレディ」で次
の駒の表示が終了して通信が可能な状態になるのを待
つ。
【0290】S5830「返信=DSCレディ」の応答が無
い場合にはS5832「20msウエイト」を行ったのちに
S5834「5 秒オーバータイム」で5秒経過している
か否かの判断を行い、5秒以上経過してしまった場合に
はDSCバッテリー86の電圧降下等の不具合が考えら
れるので、S5836「DSC 電池表示点灯」でDSCバ
ッテリー残量表示部122にDSCバッテリー86が消
耗していることを示す表示を行い、S5808に進む。
また、S5834の判断で5秒経過していない場合には
S5828に戻る。
【0291】正常に液晶モニタ40に次の指定した駒が
表示されたら、S5838「DSC 通信: 画像表示状態要
求」で現在の液晶モニタ40の表示状態を通信で要求す
る。
【0292】S5840「画像表示状態=1画面」では液
晶モニタ40の表示状態が1画面表示であるか否かの判
断を行い、1画面表示である場合にはS5842「DSC
通信: 駒番号要求」へ進み、1画面表示でない場合には
S5846に分岐する。
【0293】S5844「返信データ= 変更不可(EDh)
」では返信されてきたデータがAPSフイルム磁気情
報変更不可のデータ(現在装填されているフイルムカー
トリッジとは別のフイルムカートリッジで撮影した画像
データが表示されている場合)であるか否かの判断を行
っている。もし変更不可のデータであった場合には、S
5846「DSC 撮影データ破棄処理」で、APSCPU
150側で持っている現在表示している撮影駒のCHP
データ、日時データ、PQ(プリント枚数)データ、言
語データ、タイトルデータを全て破棄する処理を行う。
【0294】S5844で撮影データ変更可であると判
断した場合には、S5848「DSC通信: 駒番号撮影デ
ータ一括要求」で、DSCCPU184側で持っている
CHPデータ、日時データ、PQ(プリント枚数)デー
タ、言語データ、タイトルデータを全て要求する通信を
行う。
【0295】図54に示すS5850「5 分タイマース
タート」では「/SUP」スイッチが離されるのを監視する
タイマーを起動し、S5852「2 秒タイマースター
ト」では「/SUP」スイッチが2秒以上連続して押されて
いるか否かを判断するタイマーを起動している。
【0296】S5854「LCD 表示 OFFセット」で、L
CD表示をOFFするフラグが設定されているか否かの
判断を行い、フラグが立っている場合には連続して液晶
モニタ40の画面を切り替える処理は行わずにS586
2「時計処理」に分岐するが、LCD表示をOFFする
フラグが設定されていない場合には連続して液晶モニタ
40の画面を切り替えるための、S5856「2 秒オー
バータイム」の判断に進み、2秒以上連続して「/SUP」
スイッチが押されていた場合にはS5858「DSC 通
信:1駒送りAUTOPLAY開始」に分岐してDSCCPU18
4に連続駒送りの指令を送信する。そして次のS586
0「AUTOPLAY中セット」でAPSCPU150のRAM
に連続駒送り中を示すフラグをセットし、図55に示す
S5878に進む。
【0297】S5862「時計処理」では、カメラの表
示部に表示される時計の積算処理等の時計処理を行う。
【0298】S5864「5 分タイマーオーバータイ
ム」では「/SUP」スイッチが連続して5分押されている
か否かの判断を行い、5分連続して「/SUP」スイッチが
押されている場合にはS5872に分岐し、5分連続し
て「/SUP」スイッチが押されていない場合にはS586
6「/SM1,/SM2 読み込み処理」に進み、モード切換ダイ
ヤル72の設定を読み込む処理を行い、S5868「SM
状態変化」でモード設定に変化がある場合にはS587
2に分岐し、設定の変化が無い場合にはS5870に進
む。
【0299】S5870「/SUP=ON 」では、継続して
「/SUP」スイッチが押されているか否かの判断を行って
おり、「/SUP」スイッチが押されている場合にはS58
54に戻り、「/SUP」スイッチが押されていない場合に
はS5872「5 分タイマーオーバータイム」に進む。
【0300】S5872「5 分タイマーオーバータイ
ム」で5分タイマーがアップしている場合にはS587
4「5 分後処理(スタンバイ処理)」へ分岐し、5分タ
イマーがアップしていない場合にはS5876「RET 」
へ進み、本「/SUPスイッチ処理」のサブルーチンを終了
する。
【0301】S5878「5 分タイマースタート」で
は、「/SUP」スイッチが連続して5分押されているか否
かを判断するためのタイマーを起動する。
【0302】S5880「250ms タイマースタート」で
は、連続駒送り時の駒送りが一巡したことを判断するた
めの通信間隔を定めたタイマーを起動する。
【0303】S5882「時計処理」では、カメラの表
示部に表示される時計の積算処理等の時計処理を行う。
【0304】S5884「LCD 表示 OFFセット」では液
晶モニタ40の表示を消灯するフラグが立っているか否
かの判断を行っており、液晶モニタ40の表示を消灯す
るフラグが立っている場合にはS5906に分岐し、フ
ラグが立っていない場合にはS5886「AUTOPLAY中」
の判断に進む。
【0305】S5886「AUTOPLAY中」では連続駒送り
中を示す「AUTOPLAY中」のフラグがセットされているか
否かの判断を行い、フラグがセットされていない場合に
はS5888「2 秒タイマーオーバータイム」にて2秒
オーバータイムタイマーがアップするのを待つ。2秒オ
ーバータイムタイマーがアップした場合にはS5890
「DSC 通信:LCD表示&CCD OFF」に進みCCD回路部18
8とLCD表示部190に、動作を終了する指令を送信
する。
【0306】S5892「LCD 表示 OFFセット」では液
晶モニタ40の表示を消灯したことを示すフラグをセッ
トする。
【0307】S5886「AUTOPLAY中」の判断でフラグ
がセットされている場合にはS5894「250ms タイマ
ーオーバータイム」にてタイマーがアップしているか否
かの判断を行う。タイマーがアップしている場合にはS
5896「DSC 通信: 状態チェック」に分岐してDSC
CPU184の状態をチェックする。この通信で通信異
常が発生した場合には次のS5898「DSC 通信エラー
セット」の判断でS5818に分岐して、連続駒送りの
動作を終了する。
【0308】S5898で通信異常が発生していない場
合にはS5900「返信データ=AUTOPLAY 終了」へ進
み、返信データが「AUTOPLAY終了」であるか否かの判断
を行い、返信データが「AUTOPLAY終了」でない場合には
S5880へ戻り、返信データが「AUTOPLAY終了」であ
る場合にはS5902「AUTOPLAY中リセット」でフラグ
をリセットする。
【0309】S5904「2 秒タイマースタート」では
連続駒送り動作終了後液晶モニタ40を2秒間点灯しつ
づけるためのタイマーを起動する。
【0310】S5906「5 分タイマーオーバータイ
ム」では5分間「/SUP」スイッチが押され続けているか
否かの判断を行っており、5分以上押され続けている場
合には異常と判断して連続駒送り表示を中断する処理を
行うためにS5912「DSC 通信: AUTOPLAY停止」に分
岐する。
【0311】S5906「5 分タイマーオーバータイ
ム」で5分間「/SUP」スイッチが押され続けていない場
合には、正常と判断して次のS5908「/SM1,/SM2 読
み込み処理」にてモード切換ダイヤル72の設定値を読
み取る処理を行う。
【0312】次のS5910「SM状態変化」でモード切
換ダイヤル72の設定値が変化していると判断した場合
には、連続駒送り表示を中断する処理を行うためにS5
912「DSC 通信: AUTOPLAY停止」に分岐する。
【0313】S5912「DSC 通信: AUTOPLAY停止」で
はDSCCPU184に連続駒送り動作の停止を送信し
て、S5914「AUTOPLAY中リセット」で連続駒送り中
を示すフラグをリセットしてS5872に進み、本「/S
UPスイッチ処理」のルーチンを終了する。
【0314】S5916「/SUP=ON 」では引き続き「/S
UP」スイッチが押されているか否かの判断を行い、「/S
UP」スイッチが押されている場合にはS5882に戻
り、「/SUP」スイッチが押されていない場合には次のS
5918「LCD 表示 OFFセット」の判断に進む。
【0315】S5918「LCD 表示 OFFセット」では、
液晶モニタ40の消灯を指示するフラグがセットされて
いるか否かの判断を行う。もし液晶モニタ40の消灯を
指示するフラグがセットされている場合にはS5872
へ分岐して、本「/SUPスイッチ処理」のルーチンを終了
する。
【0316】S5920「AUTOPLAY中」では、連続駒送
り動作中を示すフラグがセットされているか否かの判断
を行う。もし連続駒送り動作中を示すフラグがセットさ
れていない場合には図54に示すS5872へ分岐し
て、本「/SUPスイッチ処理」のルーチンを終了し、連続
駒送り動作中を示すフラグがセットされている場合には
図56に示すS5922へ進む。
【0317】S5922「250ms タイマースタート」で
は、連続駒送り時の駒送りが一巡したことを判断するた
めの通信間隔を定めたタイマーを起動する。
【0318】S5924「時計処理」では、カメラの表
示部に表示される時計の積算処理等の時計処理を行う。
【0319】S5926「LCD 表示 OFFセット」では液
晶モニタ40の表示を消灯するフラグが立っているか否
かの判断を行っており、液晶モニタ40の表示を消灯す
るフラグが立っている場合にはS5948に分岐し、フ
ラグが立っていない場合にはS5928「AUTOPLAY終
了」の判断に進む。
【0320】S5928「AUTOPLAY終了」では連続駒送
り中を示す「AUTOPLAY終了」のフラグがセットされてい
るか否かの判断を行い、フラグがセットされている場合
にはS5930「2 秒タイマーオーバータイム」にて2
秒オーバータイムタイマーがアップするのを待つ。2秒
オーバータイムタイマーがアップした場合にはS593
2「DSC 通信:LCD表示&CCD OFF」に進みCCD回路部1
88とLCD表示部190に、動作を終了する指令を送
信する。
【0321】S5934「LCD 表示 OFFセット」では液
晶モニタ40の表示を消灯したことを示すフラグをセッ
トする。
【0322】S5928「AUTOPLAY終了」の判断でフラ
グがセットされていない場合にはS5936「250ms タ
イマーオーバータイム」にてタイマーがアップしている
か否かの判断を行う。タイマーがアップしている場合に
はS5938「DSC 通信: 状態チェック」に分岐してD
SCCPU184の状態をチェックする。この通信で通
信異常が発生した場合には次のS5940「DSC 通信エ
ラーセット」の判断で図53に示すS5818に分岐し
て、連続駒送りの動作を終了する。
【0323】S5940で通信異常が発生していない場
合にはS5942「返信データ=AUTOPLAY 終了」へ進
み、返信データが「AUTOPLAY終了」であるか否かの判断
を行い、返信データが「AUTOPLAY終了」でない場合には
S5922へ戻り、返信データが「AUTOPLAY終了」であ
る場合にはS5944「AUTOPLAY中リセット」でフラグ
をリセットする。
【0324】S5946「2 秒タイマースタート」では
連続駒送り動作終了後液晶モニタ40を2秒間点灯しつ
づけるためのタイマーを起動する。
【0325】S5948「5 分タイマーオーバータイ
ム」では5分間「/SUP」スイッチが離され続けているか
否かの判断を行っており、5分以上離され続けている場
合には異常と判断して連続駒送り表示を中断する処理を
行うためにS5956「DSC 通信: AUTOPLAY停止」に分
岐する。
【0326】S5948「5 分タイマーオーバータイ
ム」で5分間「/SUP」スイッチが離され続けていない場
合には、正常と判断して次のS5950「/SM1,/SM2 読
み込み処理」にてモード切換ダイヤル72の設定値を読
み取る処理を行う。
【0327】次のS5952「SM状態変化」でモード切
換ダイヤル72の設定値が変化していると判断した場合
には、連続駒送り表示を中断する処理を行うためにS5
956「DSC 通信: AUTOPLAY停止」に分岐する。
【0328】次のS5954「LCD 表示 OFFセット」で
は、LCD表示を消灯するフラグがセットされているか
否かの判断を行っている。LCD表示を消灯するフラグ
がセットされていると判断した場合には、連続駒送り表
示を中断する処理を行うためにS5956「DSC 通信:
AUTOPLAY停止」に分岐する。
【0329】S5956「DSC 通信: AUTOPLAY停止」で
はDSCCPU184に連続駒送り動作の停止を送信し
て、S5958「AUTOPLAY中リセット」で連続駒送り中
を示すフラグをリセットし、図54のS5870に進
む。
【0330】S5960「/SUP=ON 」では引き続き「/S
UP」スイッチが離され続けているか否かの判断を行い、
「/SUP」スイッチが離されている場合にはS5924に
戻り、「/SUP」スイッチが押されている場合には図57
に示すS5962「5 分タイマースタート」に進み、
「/SUP」スイッチが押されつづけていることを監視する
タイマーを起動する。
【0331】S5964「DSC 通信:AUTOPLAY 停止」で
はDSCCPU184に連続駒送り動作の停止を送信し
て、S5966「AUTOPLAY中リセット」で連続駒送り中
を示すフラグをリセットし、S5968「画像表示状態
=1画面」の判断へ進む。
【0332】S5968「画像表示状態=1画面」では液
晶モニタ40の表示状態が1画面表示であるか否かの判
断を行い、1画面表示である場合にはS5970「DSC
通信: 駒番号要求」へ進み、1画面表示でない場合には
S5974に分岐する。
【0333】S5972「返信データ= 変更不可(EDh)
」では返信されてきたデータがAPSフイルム磁気情
報変更不可のデータ(現在装填されているフイルムカー
トリッジとは別のフイルムカートリッジで撮影した画像
データが表示されている場合)であるか否かの判断を行
っている。もし変更不可のデータであった場合には、S
5974「DSC撮影データ破棄処理」でAPSCPU
150側で持っている現在表示されている以下に示す撮
影データ、CHPデータ、日時データ、PQ(プリント
枚数)データ、言語データ、タイトルデータを全て破棄
する処理を行う。
【0334】S5972で表示している画像の駒の情報
が変更可能であると判断した場合には、S5976「DS
C 通信: 駒番号撮影データ一括要求」で、DSCCPU
184側で持っているCHPデータ、日時データ、PQ
(プリント枚数)データ、言語データ、タイトルデータ
を全て要求する処理を行う。
【0335】S5978「撮影データ設定処理」で、D
SCCPU184から受信したCHPデータ、日時デー
タ、PQ(プリント枚数)データ、言語データ、タイト
ルデータを全てAPSCPU150のRAMに設定する
処理を行う。
【0336】S5980「時計処理」では、カメラの表
示部に表示される時計の積算処理等の時計処理を行う。
【0337】S5982「5 分タイマーオーバータイ
ム」では「/SUP」スイッチが連続して5分押されている
か否かの判断を行い、5分連続して「/SUP」スイッチが
押されている場合にはS5872に分岐し、5分連続し
て「/SUP」スイッチが押されていない場合にはS598
4「SCC 状態変化」に進み、カートリッジ蓋80が閉ざ
されたか否かの判断を行う。
【0338】S5984「SCC 状態変化」でカートリッ
ジ蓋80が閉ざされた場合にはS5872に分岐し、カ
ートリッジ蓋80の状態が変化していない場合にはS5
986「/SM1,/SM2 読み込み処理」に進む。
【0339】S5986「/SM1,/SM2 読み込み処理」で
は、モード切換ダイヤル72の設定を読み込む処理を行
い、次のS5988「SM状態変化」の判断で設定に変化
があると判断した場合にはS5872に分岐し、設定の
変化が無い場合にはS5990に進む。
【0340】S5990「/SUP=ON 」では、継続して
「/SUP」スイッチが押されているか否かの判断を行って
おり、「/SUP」スイッチが押されている場合にはS59
80に戻り、「/SUP」スイッチが押されていない場合に
は図54に示すS5872「5分タイマーオーバータイ
ム」に進む。
【0341】S5872「5 分タイマーオーバータイ
ム」で5分タイマーがアップしている場合にはS587
4「5 分後処理(スタンバイ処理)」へ分岐し、5分タ
イマーがアップしていない場合にはS5876「RET 」
へ進み、本「/SUPスイッチ処理」のサブルーチンを終了
する。 〔/SDOWNスイッチ処理〕電子スチル写真カメラで撮影し
た画像を再生表示する場合には、モード切換ダイヤル7
2を「PLAY」の位置に設定する。図52に「PLA
Y」モードでのマルチファンクションスイッチ52に割
り当てられる機能を示す。再生している画像を駒戻しす
る際には、マルチファンクションスイッチ52の左下ス
イッチ60に割り当てられた「/SDOWN」スイッチを押
す。すると処理プログラムはS6000「/SDOWNスイッ
チ処理」にジャンプしてくる。
【0342】図58乃至図62に「/SDOWNスイッチ処
理」のフローチャートを示す。
【0343】「/SDOWNスイッチ処理」に入ると、S60
02「DSC 通信: バッテリーチェック」でAPSCPU
150はDSCCPU184にDSCバッテリー86の
残容量のチェックを通信により指示する。
【0344】S6002の通信で通信異常が発生した場
合には「DSC通信エラー」のフラグをセットする。S
6004「DSC 通信エラーセット」では、先の通信で
「通信エラー」のフラグがセットされているか否かを判
断しており、エラーフラグがセットされている場合には
継続して画像の再生処理を行うことは不可能であるので
S6018へ分岐して、本「/SDOWNスイッチ処理」のル
ーチンを終了する。
【0345】S6004の判断で通信異常が発生してい
ない場合にはS6006「返信データ=BCNG 」へ進み、
DSCバッテリー86の残容量のチェック結果を判断す
る。DSCバッテリー86の残容量が不足している場合
にはS6008「DSC 通信:LCD表示&CCD OFF」へ分岐
し、CCD回路部188とLCD表示部190の動作を
終了する指令を送信すると共に、S6010「LCD 表示
OFF セット」で液晶モニタ40の表示OFFを示すフラ
グをセットする。
【0346】次にS6012「DSC 通信: 電源 OFF」で
DSCCPU184に電源OFFの準備指令を送信した
後、S6014「100ms ウエイト」の処理を行い、S6
016「DSCVW=OFF 」にてI/OポートよりDSCCP
U184の電源を遮断する指令を出力する。
【0347】次に、S6018「AUTOPLAY中リセット」
でAUTOPLAY中のフラグをリセットしてS6050に進
む。
【0348】S6006でDSCバッテリー86の残容
量がBCOKの場合には、S6020「LCD 表示 OFFセ
ット」の判断に進み、液晶モニタ40を消灯している状
態であることを示すフラグが立っているか否かの判断を
行い、液晶モニタ40が消灯されている場合にはS60
50に進み、液晶モニタ40に画像が表示されている場
合には次のS6022「撮影データ変更チェック処理」
に進む。
【0349】S6022「撮影データ変更チェック処
理」では、「PLAY」のモードで、CHPデータ、デ
ートモード、PQデータ、言語情報、タイトル情報が変
更されているか否かを判断して、変更されている場合に
は変更したデータをDSCCPU184側に送信する処
理を行う。
【0350】次にS6024「DSC 通信:1駒戻し」にて
DSCCPU184が液晶モニタ40に表示している駒
を1つ戻す指令を送信する。DSCCPU184がFL
ASHROM192から画像データを読み出して液晶モ
ニタ40に表示するまでに要するタイマーをS6026
「5 秒タイマースタート」でセットし、DSCCPU1
84の状態をS6028「DSC 通信: 状態チェック」で
チェックする。次のS6030「返信=DSCレディ」で次
の駒の表示が終了して通信が可能な状態になるのを待
つ。
【0351】S6030「返信=DSCレディ」の応答が無
い場合にはS6032「20msウエイト」を行ったのちに
S6034「5 秒オーバータイム」で5秒経過している
か否かの判断を行い、5秒以上経過してしまった場合に
はDSCバッテリー86の電圧降下等の不具合が考えら
れるので、S6036「DSC 電池表示点灯」でDSCバ
ッテリー残量表示部122にDSCバッテリー86が消
耗していることを示す表示を行い、S6008に進む。
また、S6034の判断で5秒以上経過していない場合
にはS6028に戻る。
【0352】正常に液晶モニタ40に次の指定した駒が
表示されたら、S6038「DSC 通信: 画像表示状態要
求」で現在の液晶モニタ40の表示状態を通信で要求す
る。
【0353】S6040「画像表示状態=1画面」では液
晶モニタ40の表示状態が1画面表示であるか否かの判
断を行い、1画面表示である場合にはS6042「DSC
通信: 駒番号要求」へ進み、1画面表示でない場合には
S6046に分岐する。
【0354】S6044「返信データ= 変更不可(EDh)
」では返信されてきたデータがAPSフイルム磁気情
報変更不可のデータ(現在装填されているフイルムカー
トリッジとは別のフイルムカートリッジで撮影した画像
データが表示されている場合)であるか否かの判断を行
っている。もし変更不可のデータであった場合には、S
6046「DSC 撮影データ破棄処理」で、APSCPU
150側で持っている現在表示している撮影駒のCHP
データ、日時データ、PQ(プリント枚数)データ、言
語データ、タイトルデータを全て破棄する処理を行う。
【0355】S6044で撮影データ変更可であると判
断した場合には、S6048「DSC通信: 駒番号撮影デ
ータ一括要求」で、DSCCPU184側で持っている
CHPデータ、日時データ、PQ(プリント枚数)デー
タ、言語データ、タイトルデータを全て要求する通信を
行う。
【0356】図59に示すS6050「5 分タイマース
タート」では「/SDOWN」スイッチが離されるのを監視す
るタイマーを起動し、S6052「2 秒タイマースター
ト」では「/SDOWN」スイッチが2秒以上連続して押され
ているか否かを判断するタイマーを起動している。
【0357】S6054「LCD 表示 OFFセット」で、L
CD表示をOFFするフラグが設定されているか否かの
判断を行い、フラグが立っている場合には連続して液晶
モニタ40の画面を切り換える処理は行わずにS606
2「時計処理」に分岐するが、LCD表示をOFFする
フラグが設定されていない場合には連続して液晶モニタ
40の画面を切り換えるための、S6056「2 秒オー
バータイム」の判断に進み、2秒以上連続して「/SDOW
N」スイッチが押されていた場合にはS6058「DSC
通信:1駒戻しAUTOPLAY開始」に分岐してDSCCPU1
84に連続駒戻しの指令を送信する。そして次のS60
60「AUTOPLAY中セット」でAPSCPU150のRA
Mに連続駒戻し中を示すフラグをセットし、図60に示
すS6078に進む。
【0358】S6062「時計処理」では、カメラの表
示部に表示される時計の積算処理等の時計処理を行う。
【0359】S6064「5 分タイマーオーバータイ
ム」では「/SDOWN」スイッチが連続して5分押されてい
るか否かの判断を行い、5分連続して「/SDOWN」スイッ
チが押されている場合にはS6072に分岐し、5分連
続して「/SDOWN」スイッチが押されていない場合にはS
6066「/SM1,/SM2 読み込み処理」に進み、モード切
換ダイヤル72の設定を読み込む処理を行い、S606
8「SM状態変化」でモード設定に変化がある場合にはS
6072に分岐し、設定の変化が無い場合にはS607
0に進む。
【0360】S6070「/SDOWN=ON 」では、継続して
「/SDOWN」スイッチが押されているか否かの判断を行っ
ており、「/SDOWN」スイッチが押されている場合にはS
6054に戻り、「/SDOWN」スイッチが押されていない
場合にはS6072「5 分タイマーオーバータイム」に
進む。
【0361】S6072「5 分タイマーオーバータイ
ム」で5分タイマーがアップしている場合にはS607
4「5 分後処理(スタンバイ処理)」へ分岐し、5分タ
イマーがアップしていない場合にはS6076「RET 」
へ進み、本「/SDOWNスイッチ処理」のサブルーチンを終
了する。
【0362】図60に示すS6078「5 分タイマース
タート」では、「/SDOWN」スイッチが連続して5分押さ
れているか否かを判断するためのタイマーを起動する。
【0363】S6080「250ms タイマースタート」で
は、連続駒戻し時の駒戻しが一巡したことを判断するた
めの通信間隔を定めたタイマーを起動する。
【0364】S6082「時計処理」では、カメラの表
示部に表示される時計の積算処理等の時計処理を行う。
【0365】S6084「LCD 表示 OFFセット」では液
晶モニタ40の表示を消灯するフラグが立っているか否
かの判断を行っており、液晶モニタ40の表示を消灯す
るフラグが立っている場合にはS6106に分岐し、フ
ラグが立っていない場合にはS6086「AUTOPLAY中」
の判断に進む。
【0366】S6086「AUTOPLAY中」では連続駒戻し
中を示す「AUTOPLAY中」のフラグがセットされているか
否かの判断を行い、フラグがセットされていない場合に
はS6088「2 秒タイマーオーバータイム」にて2秒
オーバータイムタイマーがアップするのを待つ。2秒オ
ーバータイムタイマーがアップした場合にはS6090
「DSC 通信:LCD表示&CCD OFF」に進みCCD回路部18
8とLCD表示部190に、動作を終了する指令を送信
する。
【0367】S6092「LCD 表示 OFFセット」では液
晶モニタ40の表示を消灯したことを示すフラグをセッ
トする。
【0368】S6086「AUTOPLAY中」の判断でフラグ
がセットされている場合にはS6094「250ms タイマ
ーオーバータイム」にてタイマーがアップしているか否
かの判断を行う。タイマーがアップしている場合にはS
6096「DSC 通信: 状態チェック」に分岐してDSC
CPU184の状態をチェックする。この通信で通信異
常が発生した場合には次のS6098「DSC 通信エラー
セット」の判断で図58のS6018に分岐して、連続
駒戻しの動作を終了する。
【0369】S6098で通信異常が発生していない場
合にはS6100「返信データ=AUTOPLAY 終了」へ進
み、返信データが「AUTOPLAY終了」であるか否かの判断
を行い、返信データが「AUTOPLAY終了」でない場合には
S6080へ戻り、返信データが「AUTOPLAY終了」であ
る場合にはS6102「AUTOPLAY中リセット」でフラグ
をリセットする。
【0370】S6104「2 秒タイマースタート」では
連続駒戻し動作終了後液晶モニタ40を2秒間点灯しつ
づけるためのタイマーを起動する。
【0371】S6106「5 分タイマーオーバータイ
ム」では5分間「/SDOWN」スイッチが押され続けている
か否かの判断を行っており、5分以上押され続けている
場合には異常と判断して連続駒戻し表示を中断する処理
を行うためにS6112「DSC通信: AUTOPLAY停止」に
分岐する。
【0372】S6106「5 分タイマーオーバータイ
ム」で5分間「/SDOWN」スイッチが押され続けていない
場合には、正常と判断して次のS6108「/SM1,/SM2
読み込み処理」にてモード切換ダイヤル72の設定値を
読み取る処理を行う。
【0373】次のS6110「SM状態変化」でモード切
換ダイヤル72の設定値が変化していると判断した場合
には、連続駒戻し表示を中断する処理を行うためにS6
112「DSC 通信: AUTOPLAY停止」に分岐する。
【0374】S6112「DSC 通信: AUTOPLAY停止」で
はDSCCPU184に連続駒戻し動作の停止を送信し
て、S6114「AUTOPLAY中リセット」で連続駒戻し中
を示すフラグをリセットしてS6072に進み、本「/S
DOWNスイッチ処理」のルーチンを終了する。
【0375】S6116「/SDOWN=ON 」では引き続き
「/SDOWN」スイッチが押されているか否かの判断を行
い、「/SDOWN」スイッチが押されている場合にはS60
82に戻り、「/SDOWN」スイッチが押されていない場合
には次のS6118「LCD 表示 OFFセット」の判断に進
む。
【0376】S6118「LCD 表示 OFFセット」では、
液晶モニタ40の消灯を指示するフラグがセットされて
いるか否かの判断を行う。もし液晶モニタ40の消灯を
指示するフラグがセットされている場合にはS6072
へ分岐して、本「/SDOWNスイッチ処理」のルーチンを終
了する。
【0377】S6120「AUTOPLAY中」では、連続駒戻
し動作中を示すフラグがセットされているか否かの判断
を行う。もし連続駒戻し動作中を示すフラグがセットさ
れていない場合には図59のS6072へ分岐して、本
「/SDOWNスイッチ処理」のルーチンを終了し、連続駒戻
し動作中を示すフラグがセットされている場合には図6
1に示すS6122へ進む。
【0378】S6122「250ms タイマースタート」で
は、連続駒戻し時の駒戻しが一巡したことを判断するた
めの通信間隔を定めたタイマーを起動する。
【0379】S6124「時計処理」では、カメラの表
示部に表示される時計の積算処理等の時計処理を行う。
【0380】S6126「LCD 表示 OFFセット」では液
晶モニタ40の表示を消灯するフラグが立っているか否
かの判断を行っており、液晶モニタ40の表示を消灯す
るフラグが立っている場合にはS6148に分岐し、フ
ラグが立っていない場合にはS6128「AUTOPLAY終
了」の判断に進む。
【0381】S6128「AUTOPLAY終了」では連続駒戻
し中を示す「AUTOPLAY終了」のフラグがセットされてい
るか否かの判断を行い、フラグがセットされている場合
にはS6130「2 秒タイマーオーバータイム」にて2
秒オーバータイムタイマーがアップするのを待つ。2秒
オーバータイムタイマーがアップした場合にはS613
2「DSC 通信:LCD表示&CCD OFF」に進みCCD回路部1
88とLCD表示部190に、動作を終了する指令を送
信する。
【0382】S6134「LCD 表示 OFFセット」では液
晶モニタ40の表示を消灯したことを示すフラグをセッ
トする。
【0383】S6128「AUTOPLAY終了」の判断でフラ
グがセットされていない場合にはS6136「250ms タ
イマーオーバータイム」にてタイマーがアップしている
か否かの判断を行う。タイマーがアップしている場合に
はS6138「DSC 通信: 状態チェック」に分岐してD
SCCPU184の状態をチェックする。この通信で通
信異常が発生した場合には次のS6140「DSC 通信エ
ラーセット」の判断で図58に示すS6018に分岐し
て、連続駒戻しの動作を終了する。
【0384】S6140で通信異常が発生していない場
合にはS6142「返信データ=AUTOPLAY 終了」へ進
み、返信データが「AUTOPLAY終了」であるか否かの判断
を行い、返信データが「AUTOPLAY終了」でない場合には
S6122へ戻り、返信データが「AUTOPLAY終了」であ
る場合にはS6144「AUTOPLAY中リセット」でフラグ
をリセットする。
【0385】S6146「2 秒タイマースタート」では
連続駒戻し動作終了後液晶モニタ40を2秒間点灯しつ
づけるためのタイマーを起動する。
【0386】S6148「5 分タイマーオーバータイ
ム」では5分間「/SDOWN」スイッチが離され続けている
か否かの判断を行っており、5分以上離され続けている
場合には異常と判断して連続駒戻し表示を中断する処理
を行うためにS6156「DSC通信: AUTOPLAY停止」に
分岐する。
【0387】S6148「5 分タイマーオーバータイ
ム」で5分間「/SDOWN」スイッチが離され続けていない
場合には、正常と判断して次のS6150「/SM1,/SM2
読み込み処理」にてモード切換ダイヤル72の設定値を
読み取る処理を行う。
【0388】次のS6152「SM状態変化」でモード切
換ダイヤル72の設定値が変化していると判断した場合
には、連続駒戻し表示を中断する処理を行うためにS6
156「DSC 通信: AUTOPLAY停止」に分岐する。
【0389】次のS6154「LCD 表示 OFFセット」で
は、LCD表示を消灯するフラグがセットされているか
否かの判断を行っている。LCD表示を消灯するフラグ
がセットされていると判断した場合には、連続駒戻し表
示を中断する処理を行うためにS6156「DSC 通信:
AUTOPLAY停止」に分岐する。
【0390】S6156「DSC 通信: AUTOPLAY停止」で
はDSCCPU184に連続駒戻し動作の停止を送信し
て、S6158「AUTOPLAY中リセット」で連続駒戻し中
を示すフラグをリセットし、本「/SDOWNスイッチ処理」
のルーチンを終了する。
【0391】S6160「/SDOWN=ON 」では引き続き
「/SDOWN」スイッチが離され続けているか否かの判断を
行い、「/SDOWN」スイッチが離されている場合にはS6
124に戻り、「/SDOWN」スイッチが押されている場合
には図62に示すS6162「5 分タイマースタート」
に進み、「/SDOWN」スイッチが押されつづけていること
を監視するタイマーを起動する。
【0392】S6164「DSC 通信:AUTOPLAY 停止」で
はDSCCPU184に連続駒戻し動作の停止を送信し
て、S6166「AUTOPLAY中リセット」で連続駒戻し中
を示すフラグをリセットし、S6168「画像表示状態
=1画面」の判断へ進む。
【0393】S6168「画像表示状態=1画面」では液
晶モニタ40の表示状態が1画面表示であるか否かの判
断を行い、1画面表示である場合にはS6170「DSC
通信: 駒番号要求」へ進み、1画面表示でない場合には
S6174に分岐する。
【0394】S6172「返信データ= 変更不可(EDh)
」では返信されてきたデータがAPSフイルム磁気情
報変更不可のデータ(現在装填されているフイルムカー
トリッジとは別のフイルムカートリッジで撮影した画像
データが表示されている場合)であるか否かの判断を行
っている。もし変更不可のデータであった場合には、S
6174「DSC撮影データ破棄処理」でAPSCPU
150側で持っている現在表示されている以下に示す撮
影データ、CHPデータ、日時データ、PQ(プリント
枚数)データ、言語データ、タイトルデータを全て破棄
する処理を行う。
【0395】S6172で表示している画像の駒の情報
が変更可能であると判断した場合には、S6176「DS
C 通信: 駒番号撮影データ一括要求」で、DSCCPU
184側で持っているCHPデータ、日時データ、PQ
(プリント枚数)データ、言語データ、タイトルデータ
を全て要求する処理を行う。
【0396】S6178「撮影データ設定処理」で、D
SCCPU184から受信したCHPデータ、日時デー
タ、PQ(プリント枚数)データ、言語データ、タイト
ルデータを全てAPSCPU150のRAMに設定する
処理を行う。
【0397】S6180「時計処理」では、カメラの表
示部に表示される時計の積算処理等の時計処理を行う。
【0398】S6182「5 分タイマーオーバータイ
ム」では「/SDOWN」スイッチが連続して5分押されてい
るか否かの判断を行い、5分連続して「/SDOWN」スイッ
チが押されている場合にはS6072に分岐し、5分連
続して「/SDOWN」スイッチが押されていない場合にはS
6184「SCC 状態変化」に進み、カートリッジ蓋80
が閉ざされたか否かの判断を行う。
【0399】S6184「SCC 状態変化」でカートリッ
ジ蓋80が閉ざされた場合にはS6072に分岐し、カ
ートリッジ蓋80の状態が変化していない場合にはS6
186「/SM1,/SM2 読み込み処理」に進む。
【0400】S6186「/SM1,/SM2 読み込み処理」で
は、モード切換ダイヤル72の設定を読み込む処理を行
い、次のS6188「SM状態変化」の判断で設定に変化
があると判断した場合にはS6072に分岐し、設定の
変化が無い場合にはS6190に進む。
【0401】S6190「/SDOWN=ON 」では、継続して
「/SDOWN」スイッチが押されているか否かの判断を行っ
ており、「/SDOWN」スイッチが押されている場合にはS
6180に戻り、「/SDOWN」スイッチが押されていない
場合には図59に示すS6072「5 分タイマーオーバ
ータイム」に進む。
【0402】S6072「5 分タイマーオーバータイ
ム」で5分タイマーがアップしている場合にはS607
4「5 分後処理(スタンバイ処理)」へ分岐し、5分タ
イマーがアップしていない場合にはS6076「RET 」
へ進み、本「/SDOWNスイッチ処理」のサブルーチンを終
了する。 〔/FFS&MRC給送処理〕カートリッジ蓋80が開状態から
閉状態に変化すると、図31乃至図34で説明した「/S
CC=L →H ( 開→閉) 処理」が行われるが、この処理中
におけるS1482「/FFS&MRC給送処理」(図34)の
詳細について説明する。
【0403】図63及び図64はそれぞれS7500
「/FFS&MRC給送処理」を示すフローチャートである。
【0404】S7502で「/SCC= 開」か否かを判定
し、「/SCC= 開」の場合には、S7504「RET 」へ進
み、本「/FFS&MRC給送処理」のサブルーチンを終了し、
「/SCC= 閉」の場合には、S7506「カートリッジマ
ーク点灯」に進む。S7506「カートリッジマーク点
灯」では、APS表示部32におけるカートリッジマー
クを点灯させる。
【0405】S7508「E-REKOMA-MCNT=00F1セット」
では、フイルムの走行距離と給送モータとの関係を示す
定数を初期値(1駒目に使用する値)に設定する。
【0406】S7510「EEPROM書き込み E-REKOMA-MC
NT-H=RAM E-REKOMA-MCNT-L=RAM 」ではEEPROM1
78にS7508の情報を書き込む。
【0407】S7512「DEP/DD処理」では、装填され
たカートリッジに設けられているデータディスクのバー
コードを光学読み取り部で読み取り、フイルム感度やフ
イルムの種類、撮影可能枚数等の情報を取得するととも
に(DD制御)、白抜き表示のための舌片の位置を検出
することによって、装填されたカートリッジの使用状況
を検出し(DEP読み込み)、これらの情報をメモリの
所定の領域に記録する。
【0408】S7514「カートリッジ有り」では、カ
ートリッジの有無を判別し、カートリッジが装填されて
いない場合には、S7504「RET 」へ進み、本「/FFS
&MRC給送処理」のサブルーチンを終了し、カートリッジ
が装填されている場合には、S7514「DEMOカートリ
ッジ」に進む。S7514「DEMOカートリッジ」では、
装填されたカートリッジが見本のカートリッジ(DEMOカ
ートリッジ)か否かを判別し、DEMOカートリッジの場合
には、フラグ「DEMOカートリッジ」がセットされている
ため、S7518「DEMOカートリッジリセット」でその
フラグをリセットしたのち、S7504「RET 」へ進
み、本「/FFS&MRC給送処理」のサブルーチンを終了す
る。なお、DEMOカートリッジの場合には、DEMOカートリ
ッジを示すバーコードがデータディスクに記録されてい
る。
【0409】一方、装填されたカートリッジがDEMOカー
トリッジでない場合には、S7520「VEIPARK=EXPOSE
D(00h)」に進む。ここでは、VEIPARK のデータとして露
光済み(EXPOSED) を示すデータ(00h) か否かを判別し、
露光済みの場合には、S7504「RET 」へ進み、本
「/FFS&MRC給送処理」のサブルーチンを終了する。露光
済みでない場合には、図64に示すS7522「EEPROM
書き込み E-SPEED=RAME-FILMTYPE=RAM」に進む。
【0410】S7522では、データディスクから読み
込んだISO感度をE-SPEED のデータとしてEEPRO
Mに書き込むとともに、ネガ/リバーサル/白黒のフイ
ルムなどのフイルムタイプを示すデータをE-FILMTYPEの
データとしてEEPROMに書き込む。
【0411】次のS7524「EEPROM書き込み E-FCOUN
T=DDFCOUNT E-FSTATE=FFS 中」では、データディスクか
ら読み込んだDDFCOUNT(総駒数)をE-FCOUNTのデータと
してEEPROMに書き込むとともに、本「/FFS&MRC給
送処理」を示すデータ「FFS中」をカメラの状態を示すE
-FSTATEのデータとしてEEPROMに書き込む。
【0412】S7528「EEPROM読み込み E-CARTRIDG
E」では、EEPROMに現在書き込まれているカート
リッジ番号( E-CARTRIDGE)を示すデータを読み込み、
S7530「E-CARTRIDGE +1 」では、その読み込んだ
カートリッジ番号に1を加算する。
【0413】S7530「EEPROM書込み E-CARTRIDGE=R
AM」では、S7530で1だけ加算されたカートリッジ
番号を E-CARTRIDGEのデータとしてEEPROMに書き
込む。即ち、新たなカートリッジが装填されると、EE
PROMに書き込まれているカートリッジ番号に1が加
算され、その加算されたカートリッジ番号が再度EEP
ROMに書き込まれる。
【0414】S7534「SM状態= 撮影1」では、モー
ド切換ダイヤル72の設定が「撮1」か否かを判別す
る。そして、「撮1」でない場合には、S7538「FF
S 給送表示開始」に進み、「撮1」の場合には、S75
36「DSC 通信: カートリッジ番号」により現在のカー
トリッジ番号(EEPROMに書き込まれているカート
リッジ番号と同じもの)を通信によりDSCCPU18
4に送ったのち、S7538「FFS 給送表示開始」に進
む。
【0415】S7538「FFS 給送表示開始」では、A
PS表示部32に表示されたカートリッジマークからフ
イルムが給送される様子をAPS表示部32に表示させ
る。例えば、フイルム残駒数表示部102の特定のセグ
メントを点滅させることによってフイルムが給送される
様子を表示する。また、S7540「ISO&FILMTYPE表
示」では、APS表示部32にISO感度、ネガ/リバ
ーサル/白黒のフイルムタイプを表示させる。
【0416】次のS7542「FFS 給送&MRC給送」で
は、ファーストフレームセット(FFS)及びミッドロ
ールチェンジ(MRC)給送処理を実行する。
【0417】いま、カメラに装填されたカートリッジが
DEP処理において未使用のものであることが確認され
た場合には、フイルムの1駒目が所定の露光位置にくる
ようにフイルムを給送する。
【0418】即ち、図65に示すようにカートリッジか
らフイルムを送り出し、先ずフイルムがない状態から
フイルムがある状態の検出を行う。この状態(フイ
ルム先端)の検出は、フイルムがない状態からフイルム
がある状態を所定のタイムアウト時間内に連続して5回
検出することによって行う。なお、フイルムの有無はパ
ーフォレーションセンサによって行っている。
【0419】次に、パーフォレーションセンサがフイル
ム先端のノッチを検出しないためのノッチ飛ばし処理
を行う。このノッチ飛ばし処理では、フイルム先端の検
出後の所定の給送期間は、パーフォレーションセンサの
検出信号を取り込まないようにする。続いて、パーフォ
レーションセンサが第1パーフォレーションを検出す
るまでフイルムを給送し、第1パーフォレーションを
検出すると、その後、第2パーフォレーションを検出
するまでフイルムを給送し、第2パーフォレーション
を検出すると、フイルム給送を停止する。これによりフ
イルムの1駒目をセットするようにしている。
【0420】一方、カメラに装填されたカートリッジが
DEP処理において未露光駒残存のカートリッジである
ことが確認された場合には、最初の未露光駒が所定の露
光位置にくるようにフイルムを給送する。
【0421】即ち、図66に示すようにフイルムを給送
しながら各コマ毎の磁気記録部の磁気データを読み取
り、磁気データの有無を検出する。いま、図66に示す
ように(n−1)駒目まで露光され、その駒まで磁気デ
ータが記録されている場合には、磁気データが記録され
ていない2駒先の(n+1)駒まで駒送りし、その後、
3駒分だけ駒を戻し、更に1駒分駒送りする。これによ
り、最初の未露光駒(n駒目)が所定の露光位置にセッ
トされる。
【0422】また、未露光駒残存のカートリッジである
ことが確認され、かつ最終駒(n駒目)のみが未露光の
場合には、図67に示すように磁気データが記録されて
いない2駒先の(n+1)駒目がないため、(n+1)
駒目の第2パーフォレーションを検出することができな
い。従って、この場合には、最初の未露光駒が最終駒で
あることが検知でき、前記第2パーフォレーションが検
出されないと、2駒分だけ駒を戻し、更に1駒分駒送り
する。これにより、最終駒である未露光駒(n駒目)が
所定の露光位置にセットされる。 〔DSC 撮影データ破棄処理〕「PLAY処理(OFF →PLA
Y)」のS1274、「/SUPスイッチ処理」のS584
4、S5972、「/SDOWNスイッチ処理」のS604
4、及びS6172では、APSフイルム磁気情報変更
不可のデータ(即ち、現在装填されているフイルムカー
トリッジとは別のフイルムカートリッジで撮影した画像
データが表示されている場合)であるか否かの判断を行
っている。そして、変更不可のデータであった場合に
は、「DSC 撮影データ破棄処理」を行う。
【0423】図68は「DSC 撮影データ破棄処理」(S
7600)を示すフローチャートである。同図に示すよ
うにS7602「PLAY駒データ変更許可リセット」で
は、現在表示されている駒の撮影情報の変更許可をリセ
ットする。また、APSCPU150側で持っているC
HPデータ、日時データ、PQ(プリント枚数)デー
タ、言語データ、及びタイトルデータは、それぞれPLAY
-CHP、PLAY-CHP-B、PLAY-DATE 、PLAY-DATE-B 、PLAY-P
Q 、PLAY-PQ-B 、PLAY-LANGU、PLAY-LANGU-B、PLAY-TIT
LE、PLAY-TITLE-Bの名称のバッファメモリに格納され、
「PLAY」モードにて撮影情報を変更すると、「PLAY
-***-B」側のバッファメモリに変更された新たな撮影情
報が格納されるようになっているが、S7602〜S7
626では各バッファメモリに格納されているデータを
それぞれ「FFh 」に書き換え、データを破棄する。
【0424】また、「撮影1」のモードにおいてPQや
STが入力されたが、撮影しないでモード切換ダイヤル
72が回されたときには、PQやSTの設定情報は不要
となる。そして、この場合には、S7612「DSCPQ&ST
設定破棄処理」又はS7618「DSCST 設定破棄処理」
に移行し、S7614〜S7626によりPQやSTの
データが破棄される。
【0425】上記撮影データ破棄が行われると、S76
28「RET 」へ進み、本「DSC 撮影データ破棄処理」の
サブルーチンが終了する。
【0426】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
像表示手段に表示された画像が現在カメラに装填されて
いる写真フイルムに写し込まれているかどうかを確認す
ることができる。特に、このような確認は、記録媒体に
2本以上の写真フイルムに対応する画像データが記録さ
れる場合や、途中取り出しされた写真フイルムを使用す
る場合等に有効である。
【0427】また、画像表示手段に表示された駒画像が
現在カメラに装填されている写真フイルムに写し込まれ
ていないと判別されると、その駒に関連する磁気情報の
編集/磁気書き換えを禁止するようにしたため、誤った
編集/磁気書き換えを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合カメラの実施の形態を示す正
面図
【図2】図1に示した複合カメラの背面図
【図3】図1に示した複合カメラの平面図
【図4】図1に示した複合カメラの底面図
【図5】図1に示した複合カメラの右側面図
【図6】図1に示した複合カメラの背面に設けられてい
るAPS表示部の表示内容を示す図
【図7】図1に示した複合カメラに設けられているマル
チファンクションスイッチに割り当てられる機能を説明
するために用いた図
【図8】図1に示した複合カメラに設けられているモー
ド切換ダイヤルの操作によるモード遷移を示す図
【図9】図1に示した複合カメラの構成の実施の形態を
示すブロック図
【図10】図1に示した複合カメラの液晶モニタに表示
される画面(文字情報を含む)の一例を示す図
【図11】フイルムカウントが連続していてもカートリ
ッジ番号が異なる場合を説明するために用いた図
【図12】図1に示した複合カメラにおける分岐処理を
示すフローチャート
【図13】図1に示した複合カメラにおける分岐処理を
示すフローチャート
【図14】図1に示した複合カメラにおける分岐処理を
示すフローチャート
【図15】図1に示した複合カメラにおける分岐処理を
示すフローチャート
【図16】図1に示した複合カメラにおける/SM1,/SM2
スイッチ読み込み処理を示すフローチャート
【図17】図1に示した複合カメラにおける/SM1,/SM2
スイッチ処理を示すフローチャート
【図18】図1に示した複合カメラにおけるSM開1処理
(OFF→撮影1) を示すフローチャート
【図19】図1に示した複合カメラにおけるSM開1処理
(OFF→撮影1) を示すフローチャート
【図20】図1に示した複合カメラにおけるSM開1処理
(OFF→撮影1) を示すフローチャート
【図21】図1に示した複合カメラにおけるSM開2処理
(撮影1→撮影2)を示すフローチャート
【図22】図1に示した複合カメラにおけるSM開3処理
(撮影2→撮影1)を示すフローチャート
【図23】図1に示した複合カメラにおけるSM開3処理
(撮影2→撮影1)を示すフローチャート
【図24】図1に示した複合カメラにおけるSM閉処理
(撮影1→OFF )を示すフローチャート
【図25】図1に示した複合カメラにおけるPLAY処理
(OFF →PLAY)を示すフローチャート
【図26】図1に示した複合カメラにおけるPLAY処理
(OFF →PLAY)を示すフローチャート
【図27】図1に示した複合カメラにおけるPLAY処理
(OFF →PLAY)を示すフローチャート
【図28】図1に示した複合カメラにおけるPLAYOFF 処
理(PLAY→OFF )を示すフローチャート
【図29】図1に示した複合カメラにおけるPLAYOFF 処
理(PLAY→OFF )を示すフローチャート
【図30】図1に示した複合カメラにおけるPLAYOFF 処
理(PLAY→OFF )を示すフローチャート
【図31】図1に示した複合カメラにおける/SCC=L→H
(開→閉) を示すフローチャート
【図32】図1に示した複合カメラにおける/SCC=L→H
(開→閉) を示すフローチャート
【図33】図1に示した複合カメラにおける/SCC=L→H
(開→閉) を示すフローチャート
【図34】図1に示した複合カメラにおける/SCC=L→H
(開→閉) を示すフローチャート
【図35】図1に示した複合カメラにおけるSP1スイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図36】図1に示した複合カメラにおけるSP1スイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図37】図1に示した複合カメラにおけるSP1スイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図38】図1に示した複合カメラにおけるSP1スイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図39】図1に示した複合カメラにおけるSP1スイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図40】図1に示した複合カメラにおけるSP1スイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図41】図1に示した複合カメラにおけるSP1スイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図42】図1に示した複合カメラにおけるSP1スイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図43】図1に示した複合カメラにおけるSP1スイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図44】図1に示した複合カメラにおけるSP1スイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図45】図1に示した複合カメラにおけるSP1スイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図46】図1に示した複合カメラにおけるSP1スイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図47】図1に示した複合カメラにおけるSP1スイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図48】図1に示した複合カメラにおけるSP1スイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図49】図1に示した複合カメラにおけるSP1スイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図50】図1に示した複合カメラにおけるSHUTEND2処
理を示すフローチャート
【図51】図1に示した複合カメラにおけるSHUTEND2処
理を示すフローチャート
【図52】図1に示した複合カメラに設けられているモ
ード切換ダイヤルの操作によるモード遷移を示す図
【図53】図1に示した複合カメラにおける/SUPスイッ
チ処理を示すフローチャート
【図54】図1に示した複合カメラにおける/SUPスイッ
チ処理を示すフローチャート
【図55】図1に示した複合カメラにおける/SUPスイッ
チ処理を示すフローチャート
【図56】図1に示した複合カメラにおける/SUPスイッ
チ処理を示すフローチャート
【図57】図1に示した複合カメラにおける/SUPスイッ
チ処理を示すフローチャート
【図58】図1に示した複合カメラにおける/SDOWNスイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図59】図1に示した複合カメラにおける/SDOWNスイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図60】図1に示した複合カメラにおける/SDOWNスイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図61】図1に示した複合カメラにおける/SDOWNスイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図62】図1に示した複合カメラにおける/SDOWNスイ
ッチ処理を示すフローチャート
【図63】図1に示した複合カメラにおけるFFS&MRC 給
送処理を示すフローチャート
【図64】図1に示した複合カメラにおけるFFS&MRC 給
送処理を示すフローチャート
【図65】図1に示した複合カメラにおける写真フイル
ムのFFS給送を説明するために用いた図
【図66】図1に示した複合カメラにおける写真フイル
ムのMRC給送を説明するために用いた図
【図67】図1に示した複合カメラにおける写真フイル
ムのMRC給送を説明するために用いた図
【図68】図1に示した複合カメラにおけるDSC 撮影デ
ータ破棄処理を示すフローチャート
【符号の説明】 10…複合カメラ、12…APS撮影レンズ、14…D
SC撮影レンズ、16…ファインダー窓、17…AF受
光部、18…AF投光部、30…レリーズボタン、34
…光学ファインダーの接眼部、40…液晶モニタ、40
A…文字表示領域、96…記録媒体、150…APSC
PU、184…DSCCPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 19/06 GAP G03B 19/06 GAP 5C022 H04N 5/225 H04N 5/225 A 5C052 F 5/907 5/907 B (72)発明者 西谷 泰浩 埼玉県朝霞市泉水3丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H020 MA04 MA07 MB00 MC62 MC79 MC83 MD14 2H054 BB07 2H102 AA71 AB00 AB11 BA14 BA27 BB08 BB26 CA03 2H103 AA11 AA28 AA31 AA35 BB21 ZA02 ZA03 ZA31 ZA33 ZA43 ZA55 ZA56 2H104 AA18 5C022 AA13 AB15 AC01 AC11 AC16 AC32 AC42 AC69 AC73 AC80 5C052 AA12 AA17 GA02 GA03 GB01 GB09 GE06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を写真フイルムに結像させる第
    1の撮影手段と、 前記被写体像を撮影素子を介して光電変換し、該光電変
    換した画像信号を第1の不揮発性記録手段に記録させる
    第2の撮影手段と、 前記第1の不揮発性記録手段に記録された画像信号に基
    づいて画像を表示させる画像表示手段と、 前記画像表示手段に表示されている画像が現在装填され
    ている写真フイルムに写し込まれているか他の写真フイ
    ルムに写し込まれているかを判別する判別手段と、 前記判別手段による判別結果を表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする複合カメラ。
  2. 【請求項2】 被写体像を写真フイルムに結像させる第
    1の撮影手段と、 前記写真フイルム上の各駒に対応する磁気記録領域に該
    駒に関連する磁気情報を記録する磁気記録手段と、 前記被写体像を撮影素子を介して光電変換し、該光電変
    換した画像信号を第1の不揮発性記録手段に記録させる
    第2の撮影手段と、 前記第1の不揮発性記録手段に記録された画像信号に基
    づいて画像を表示させる画像表示手段と、 前記画像表示手段に表示された画像を見ながら前記磁気
    情報の編集が可能な磁気情報編集手段と、 前記磁気情報編集手段での編集対象となった駒の磁気記
    録領域に記録されている磁気情報を、前記磁気情報編集
    手段によって編集した磁気情報に書き換える磁気書き換
    え手段と、 前記画像表示手段に表示されている画像が現在装填され
    ている写真フイルムに写し込まれているか他の写真フイ
    ルムに写し込まれているかを判別する判別手段と、 前記判別手段によって前記表示画像が現在装填されてい
    る写真フイルムに写し込まれていると判別されたときの
    み、前記磁気情報編集手段による磁気情報の編集及び前
    記磁気書き換え手段による磁気情報の書き換えを許可す
    る手段と、 を備えたことを特徴とする複合カメラ。
  3. 【請求項3】 前記判別手段は、写真フイルムが収納さ
    れたフイルムカートリッジが装填されるごとに第2の不
    揮発性記録手段に記録されているカートリッジ番号を更
    新させる手段と、前記第1の撮影手段及び第2の撮影手
    段による撮影が同時に行われると、前記第1の不揮発性
    記録手段に記録する画像信号の付加情報として写真フイ
    ルムの駒番号とともに前記第2の不揮発性記録手段に記
    録されたカートリッジ番号を第1の不揮発性記録手段に
    記録させる手段と、前記第1の不揮発性記録手段に記録
    されたカートリッジ番号と第2の不揮発性記録手段に記
    録されたカートリッジ番号との一致不一致を検出する手
    段と、からなることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の複合カメラ。
  4. 【請求項4】 前記判別手段による判別結果を表示する
    表示手段を備えたことを特徴とする請求項2又は3に記
    載の複合カメラ。
  5. 【請求項5】 前記第2の撮影手段は、前記第1の不揮
    発性記録手段に記録された最古の画像信号を、撮影して
    得た最新の画像信号に書き換えることを特徴とする請求
    項1、2又は3に記載の複合カメラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002359763A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Fuji Photo Film Co Ltd デジタルカメラ用スタンド
JP2015231207A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 カシオ計算機株式会社 撮像装置、撮影制御システム、撮影制御方法及びプログラム

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