JP2000284348A - 複合カメラ - Google Patents

複合カメラ

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JP2000284348A
JP2000284348A JP11087242A JP8724299A JP2000284348A JP 2000284348 A JP2000284348 A JP 2000284348A JP 11087242 A JP11087242 A JP 11087242A JP 8724299 A JP8724299 A JP 8724299A JP 2000284348 A JP2000284348 A JP 2000284348A
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dsc
switch
camera
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aps
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JP11087242A
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English (en)
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Fumio Iwai
文雄 岩井
Yasuhiro Nishitani
泰浩 西谷
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】銀塩フィルムによる撮影とデジタルスチルカメ
ラによる撮影の両方が可能な複合カメラにおいてデジタ
ルスチルカメラ電源の電池を廃止する。 【解決手段】被写体像を写真フイルムに結像させる第1
のカメラ部のストロボ回路180から、被写体像を撮像
素子の受光面に結像させる第2のカメラ部の電源を供給
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複合カメラに係り、
特に被写体像を写真フイルムに露光させる銀塩カメラ
と、被写体像を電子画像として取り込むことができるデ
ジタルスチルカメラとが一体化された複合カメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】被写体像を撮影レンズを通して銀塩フイ
ルムに写し込む第1の光学系と、被写体像をCCD等の
撮像素子を用いて撮像し、光学像を電子画像データに変
換して取り込む第2の光学系とを有する銀塩・電子スチ
ル写真両用の複合カメラが提案されている。従来の複合
カメラでは、銀塩フィルム撮影用のバッテリーと、電子
スチル写真撮影用のバッテリーとを独立して2種類備え
ていた。
【0003】また、従来の複合カメラでは特開平9−3
3985号の公報に示されているように、銀塩フィルム
撮影とビデオ撮影の制御を一つの処理装置(CPU)で
行うとともに、銀塩フイルム撮影用のバッテリーと、ビ
デオ撮影用のバッテリーとを共有する方法が知られてい
る。ところがこの公報に示されている構成においては、
ビデオ撮影に要する電力が電子スチル写真撮影に要する
電力よりも少なくて済むので、不具合には至らなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子スチル写真
撮影部では、CCD固体撮像素子による画像の取り込み
とCCD固体撮像素子から取り込んだ画像を処理した
り、表示や記録するために消費する電力が多かったの
で、携帯が容易な小型の複合カメラを構成しようとバッ
テリーに小型のタイプを採用すると、連続使用で約30
分程度しかバッテリーの寿命がもたなかった。そのため
に電子スチル写真撮影部用の予備のバッテリーを常時携
帯しなくてはならなかった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、銀塩フィルム撮影用のバッテリーと電子スチル
写真撮影用のバッテリーとを共用するようにしたので、
電子スチル写真撮影用の専用バッテリーが不要となる。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は前記目的を達成す
るために請求項1に記載の発明は、被写体像を写真フイ
ルムに結像させる第1のカメラ部を備えるとともに被写
体像を撮像素子の受光面に結像させる第2のカメラ部を
備えた複合カメラにおいて、第1のカメラ部に備えられ
た1つの電源と、第1のカメラ部に備えられたストロボ
装置と、前記ストロボ装置の発光用電気回路から第2の
カメラ部に電源を供給する手段と、を備えたことを特徴
としている。
【0007】また、前記目的を達成するために請求項2
に記載の発明は、前記第2のカメラ部に電源を供給する
手段に、第1のカメラ部のストロボ発光用のメインコン
デンサーに蓄えられている電荷を、必要とする電圧に降
下させる電圧変換手段を備えたことを特徴としている。
【0008】本発明によれば、第1のカメラ部に備えら
れたストロボ発光用の電気回路から、第2のカメラ部に
電力を供給するようにしたので、前記第2のカメラ専用
バッテリーが不要となり、カメラの構成を小型で軽量に
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る複合カメラの好ましい実施の形態について詳説する。 〔複合カメラの外観及び全体構成〕図1は本発明に係る
複合カメラの実施の形態を示す正面図である。このカメ
ラは24mm新写真システム(以下APSと略す)対応
の銀塩フイルムを用いて光学像を記録するいわゆる銀塩
カメラとしての機能と、CCD固体撮像素子(以下、C
CDという)を用いて光学像を電子画像データに変換し
て記録媒体に記録するデジタルスチルカメラ(以下、D
SCという)としての機能とが複合的に結合されてなる
カメラである。
【0010】複合カメラ10の正面中央部には光学像を
銀塩写真フイルム面に導くための撮影レンズ(以下、A
PS撮影レンズ12)が設けられ、このAPS撮影レン
ズ12の右上方には、DSCで用いるCCDの受光面に
被写体像を結像させるDSC撮影レンズ14とが備えら
れている。APS撮影レンズ12の上方にはファインダ
ー窓16、AF受光部17、及びAF投光部18が配置
される。また、符号22は被写体に向かって光を当て
て、撮影時の光量を補助するための発光源であるストロ
ボ窓、23はストロボ調光センサ、24は被写体の輝度
を測定するための測光窓である。
【0011】複合カメラ10の上面には撮影時にシャッ
ターの開閉を開始するためのレリーズボタン(撮影開始
指示部材に相当)30が設けられ、その半押し操作で前
記測光窓24を通して被写体の輝度の測定が行われると
ともに、前記AF投光部18から赤外線を投光して被写
体から反射した赤外線をAF受光部17で受光すること
により測距が行われ、この測距した距離データに基づい
て自動でピント合わせが行われる。
【0012】図2は複合カメラ10の背面図である。カ
メラ10の背面には、主にAPSカメラ部の各種のモー
ドや状態、時計、バッテリー残量、フイルムの使用状況
等の情報を表示するためのAPS表示部32と、光学フ
ァインダーの接眼部34と、DSC機能によって取得し
た画像や各種情報を表示する液晶モニタ40(液晶ファ
インダー)とが設けられている。液晶モニタ40はヒン
ジ42を介して適度なフリクションのもとにカメラ本体
に回動自在に取り付けられており、液晶モニタ40の表
示面の向きを調節することにより、複合カメラ10の背
面からも前面からも液晶モニタ40に映し出された映像
を確認することができるようになっている。なお、詳し
くは後述するがこの液晶モニタ40にはフイルムに写し
込まれる被写体像と同等の画像が表示されるとともに、
光学ファインダーを通し観察されるファインダー像と同
等の映像が表示されるようになっている。
【0013】複合カメラ10の背面には各種の操作キー
が配置されており、具体的には、APSフイルムの強制
巻き戻しを行うためのRW(巻き戻し)スイッチ43、
前記液晶モニタ40の表示(モード)を切り換えるため
のLCDスイッチ44、カメラに備えられている時計日
付機能のデータを変更する時に時計日付変更モードを設
定するためのDATEスイッチ46、後記マルチファン
クションスイッチ52の機能を切り換えるためのSHI
FTスイッチ48、APSフイルムのカートリッジ挿入
部の蓋(図4の符号80として記載)を開けるためのカ
ートリッジ開閉レバー50、マルチファンクションスイ
ッチ52等が設けられている。
【0014】マルチファンクションスイッチ52は、4
分割された4つの独立したスイッチから構成されるとと
もに、各々の4つのスイッチの部材は透光可能な部材で
形成されているので、各スイッチの内部に設けられてい
る発光部材であるランプの点灯・消灯が確認できるよう
になっている。
【0015】右上スイッチ54の内部には右上ランプ6
4が、右下スイッチ56の内部には右下ランプ66が、
左上スイッチ58の内部には左上ランプ68が、左下ス
イッチ60の内部には左下ランプ70が設けられてい
る。このマルチファンクションスイッチ52は、各々の
使用モードに於いて異なった機能が割り当てられる。マ
ルチファンクションスイッチ52内部の各ランプは、点
灯の状態と、消灯の状態と、点滅の状態を作りだすこと
ができる。
【0016】図3は複合カメラ10の平面図である。同
図に示されるように、複合カメラ10上面の前記レリー
ズボタン30の外周には回転自在に構成されたモード切
換ダイヤル72、APSフイルムによる撮影したプリン
トフォーマットを設定するためのCHPスイッチ74が
設けられている モード切換ダイヤル72はカメラの各種モードを切り換
えるための操作部であり、本例の複合カメラ10の場
合、撮影や表示の動作を行わないモードである「OF
F」の設定と、APSフイルムによる撮影(以下、AP
S撮影という)及びDSCによる撮影(以下、DSC撮
影という)の両方を同時に行うモードである「撮1」の
設定と、APS撮影のみのモードである「撮2」の設定
と、DSC撮影によって得た画像を表示(再生及び編
集)するモードである「PLAY」の設定とがある。
【0017】なお、図8に示すようにモード切換ダイヤ
ル72の操作により、「OFF」から「撮1」への切
換え、「撮1」から「撮2」への切換え、「撮2」
から「撮1」への切換え、「撮1」から「OFF」へ
の切換え、「OFF」から「PLAY」への切換え、
及び「PLAY」から「OFF」への切換えが行われ
る。
【0018】CHPスイッチ74は、コンベンション
(C)、ハイビジョン(H)、パノラマ(P)の3種の
プリントアスペクト比に対応して画面パターンを切り換
えるための操作部材である。CHPスイッチ74は、複
合カメラ10の上面を形成する部材に対して摺動可能に
設けられ、前記CHPの各プリントフォーマットに対応
する3か所の停止位置のうち、何れか1つの位置に選択
設定される。
【0019】図4は複合カメラ10の底面図である。同
図によれば、複合カメラ10の下面には、APSフイル
ムカートリッジ室の蓋であるカートリッジ蓋80と、該
カートリッジ蓋80の開閉の状態を検出するためのカー
トリッジ蓋開閉検知スイッチ82と、APS撮影用のバ
ッテリー84と、該バッテリー84の設置空間(収納
室)の蓋であるバッテリー蓋88とから構成されてい
る。
【0020】前記カートリッジ室には、APSフイルム
カートリッジが装填されていることを判定するととも
に、APSフイルムカートリッジに設けられているデー
タディスクのロータリーバーコードを光学的に読取る読
取センサ(図示せず)が備えられている。データディス
クにはフイルムの種類、総コマ数、ISO感度等のフイ
ルム情報が記録されており、新たに装填されたフイルム
の情報は前記読取センサによって自動的に読み取られ、
その結果はカメラの制御を司るAPS側の中央演算処理
装置(以下、APSCPUという)に通知される。
【0021】図5は複合カメラ10の右側面図である。
同図によれば複合カメラ10の右側面には、バッテリー
84に代わって複合カメラ10に電源を供給する外部電
源接続用端子(DC電源コネクタ)90と、DSCの撮
影画像データをビデオ信号として出力するための出力ポ
ートであるビデオ信号出力部92と、DSCの撮影画像
データをデジタル信号として出力するための入出力ポー
トであるデジタル信号入出力部94とが設けられるとも
に、DSCの撮影画像データを記憶するためのメモリカ
ード等の記録媒体96が挿抜されるカードインターフェ
ースが設けられている。なお、記録媒体の形態は特に限
定するものではなく、スマートメディア、PCカード、
フラッシュメモリーカード、ICカード、光磁気ディス
ク、メモリスティック等、種々の形態が可能であり、着
脱自在な外部記録媒体に限らずカメラ本体に内蔵された
内部メモリでもよい。
【0022】図6に、複合カメラ10の背面に設けられ
ているAPS表示部32の表示内容を示す。
【0023】同図によれば、APS表示部32には、年
月日を表示するDATE表示部100が設けられ、この
DATE表示部100における表示順序は月日年の順番
や、日月年の順番に変更することが可能である。
【0024】フイルム残駒数表示部102は、APSフ
イルムの残りの撮影可能枚数を表示しており、カートリ
ッジ装填表示部104が表示されている場合にはAPS
フイルムのカートリッジが装填されていることを示す。
【0025】リモコンモード表示部106が表示されて
いる場合には、リモコンが使用可能なモードであること
を示す。
【0026】セルフタイマーに関する表示として、セル
フタイマーのモードであるか否かを表示するセルフタイ
マー表示部108とが設けられている。セルフタイマー
のモードを表示する場合には、フイルム残駒数表示部1
02に表示する。
【0027】撮影のモードとして、撮影の遠景モードを
設定した場合に表示される遠景モード表示部112と、
夜景を撮影するモードであることを表示する夜景モード
表示部114と、撮影時に光量を補助するストロボが発
光することを示すストロボ表示部116と、ストロボの
発光を禁止するモードであることを表示するストロボ発
光禁止表示部117と、ストロボの発光の際にプレ発光
を数回行って被撮影者の目の瞳孔を閉じることによって
撮影時の赤目現象を低減させるモードであることを表示
する赤目モード表示部118とが設けられている。
【0028】また、複合カメラ10のバッテリーの残量
に関する情報として、APSバッテリー84の残量を表
示するAPSバッテリー残量表示部120と、DSCバ
ッテリー残量表示部122とが設けられている。
【0029】図7は、マルチファンクションスイッチ5
2に割り当てられる機能を説明している図である。な
お、プログラム中では右上ランプ64は/MFR1LEDという
名称で呼ばれており、同図のLED 表示凡例に示すよう
に、LEDの点灯状態を示す。同様に、右下ランプ66
は/MFR2LED、左上ランプ68は/MFL1LED、左下ランプ7
0は/MFL2LEDと呼んでいる。同図に示したLEDは、全
て消灯状態を示している。
【0030】右上スイッチ54と右下スイッチ56は、
通常の割り当てではテレ側にズーミングするためのスイ
ッチ/STELE1 と、/STELE2 に割り当てられている。
【0031】左上スイッチ58と左下スイッチ60は、
通常の割り当てではワイド側にズーミングするためのス
イッチ/SWIDE1 と、/SWIDE2 に割り当てられている。S
HIFTスイッチ48が押された状態では、右上スイッ
チ54は撮影したAPSフイルムにタイトルを設定する
ためのモード設定スイッチ/STITLE として割り当てら
れ、左上スイッチ58はプリント枚数を予め設定するた
めのモード設定スイッチ/SPQとして割り当てられる。
【0032】モード切換ダイヤル72の設定が「撮1」
または「撮2」である場合にSHIFTスイッチ48を
押すと、右下スイッチ56はセルフタイマー及びリモコ
ンのモードを切り換えるスイッチ/SSELFとして割り当て
られる。/SSELFに割り当てられたスイッチを押すごと
に、セルフタイマー1ショット、セルフタイマー2ショ
ット、…リモコンモード、ノーマルモードと、サイクリ
ックにモードを切り換えることができる。
【0033】モード切換ダイヤル72の設定が「撮1」
または「撮2」である場合にSHIFTスイッチ48を
押すと、左下スイッチ60はストロボの各種モード設定
するためのスイッチ/SMODEとして割り当てられる。/SMO
DEスイッチは、測光した明るさと被写体までの距離に応
じてストロボの発光量を自動で決定するDPモード(デ
ジタルプログラムモード)と、ストロボ発光時に予め瞳
孔を収縮させるためのPREモード(赤目軽減モード)
と、ストロボの強制発光を行うONモードと、ストロボ
を発光しないOFFモードと、遠景撮影を行うためのI
NFモード(遠景モード)と、夜景を撮影するためのN
VPモード(ナイトビューポートレートモード)とを、
サイクリックローテーションで切り換えるためのスイッ
チである。
【0034】タイトル設定モードとプリント枚数設定モ
ード等においては、右下スイッチ56及び左下スイッチ
60は各モードを移動選択するためのモード移動スイッ
チ/SUP、/SDOWNとして割り当てられる。
【0035】また、モード切換ダイヤル72の設定が
「PLAY」の設定の場合にはAPSフイルムによる撮
影を行わないので、セルフタイマーを設定するモードと
ストロボのモードを切り換えるモードとは不要である。
そこでモード切換ダイヤル72で「PLAY」が設定さ
れ、かつSHIFTスイッチ48が押された状態では、
左下スイッチ60はDSCで撮影した画像をデジタル信
号入出力部94からデジタル出力するためのスイッチ/S
PLAYOUT として割り当てられる。また、右下スイッチ5
6は、APSフイルムのプリントフォーマット磁気情報
を編集する際に用いるモードを設定するスイッチ/SCHP
として割り当てられる。
【0036】さらに、モード切換ダイヤル72が「PL
AY」の位置に設定されていてSHIFTスイッチ48
が押されていない場合に、左上スイッチ58は、液晶モ
ニタ40での表示を1画面表示と4つの画像からなるマ
ルチ画面(以下、4分割表示という)とを切り換えるた
めスイッチ/SDISPCHG として割り当てられる。
【0037】図9は本発明に係る複合カメラ10の制御
部の実施の形態を示すブロック図である。同図によれ
ば、本複合カメラ10の制御部は主に銀塩カメラ機能を
制御するAPS制御部と、電子カメラ機能を制御するD
SC制御部とから構成されており、各々の制御部は通信
で情報の交換を行っている。
【0038】APS制御部はAPSCPU150が主な
制御を司り、DSC制御部はCPU184(以下、DS
CCPUという。)が主な制御を司る。APSCPU1
50はカメラ全体を統括する主導的な役割を有し、DS
CCPU184はAPSCPU150に従属する形で制
御される。
【0039】AF回路152は図1で説明したAF投光
部及び受光部を含み、被写体にピントを合わせるための
測距処理を行う。鏡胴駆動部154はAPSカメラとし
て撮影の動作に入る際に撮影用のレンズ鏡胴を撮影可能
な状態の位置まで繰り出したり、撮影終了後に沈胴させ
る制御を行う。フイルム給送部156はAPSフイルム
の給送制御を行う。データディスク(DD)読み取り部
158はAPSフイルムカートリッジに備えられている
データディスクの情報を読み取る作業を行う。シャッタ
駆動部160は撮影時のシャッター開閉動作を制御す
る。測光部162は被写体の光量を測光する。磁気デー
タ読取・書込部164はフイルムの給送中にフイルムの
磁気記録層に磁気情報を書き込んだり読み出したりする
制御を行う。
【0040】リセット指示部(RESET)166は電
源電圧を監視してAPSCPU150に対してリセット
をかける機能を持つ。昇圧レギュレータ(REG)16
8は、バッテリー84の電圧を昇圧させるとともに安定
化させるレギュレータでり、APSバッテリー84の残
容量を測定する機能を併せ持つ。
【0041】LCD170は図2で説明したAPS表示
部32の液晶表示パネルに相当し、APSCPU150
によって表示の制御が行われる。リモコン受信回路17
2は撮影者自身が被撮影者となる場合等に用いられるリ
モコン装置(不図示)からの信号を受信して信号処理し
APSCPU150に伝える。
【0042】スイッチ群174はレリーズボタン30や
マルチファンクションスイッチ52等の各種操作スイッ
チを含むブロックであり、各スイッチの状態(操作され
たか否か)が監視され、その状態に応じた信号がAPS
CPU150に入力される。LED群176はマルチフ
ァンクションスイッチ52内部に設けられている各LE
D等に相当し、これらLED群による表示はAPSCP
U150により制御される。
【0043】電気的消去可能プログラマブルROM(E
EPROM)178にはカメラの制御に関する各種のパ
ラメータ、データが格納されている。EEPROM17
8に記憶した情報は、バッテリー84が消耗したり長時
間抜かれた状態下にあっても揮発しない。
【0044】ストロボ回路180は撮影モードスイッチ
で設定される撮影モードや測光部162において検出さ
れる外光輝度にしたがってストロボの発光を制御する。
通信部182はAPSCPU150とDSCCPU18
4との間で情報を交換するための通信を制御する。な
お、APSCPU150はROMとRAMを有し、RO
Mにはカメラ制御用プログラム等が格納されており、R
AMはAPSCPU150の作業領域として活用され
る。
【0045】DSCCPU184はDSC制御部の主な
制御を司る。
【0046】電源部186はDSC撮影部の電源であ
り、図9に示す例では電源部186の電力供給はストロ
ボ回路180から供給されている。
【0047】CCD回路部188はCCDの駆動を制御
するとともにCCDから得られる画像データをDSCC
PU184に転送する。
【0048】LCD表示部190は図2で説明した液晶
モニタ40に相当しており、CCDを介して取得した画
像(撮影した映像)や各種の情報が表示される。フラッ
シュROM(FLASHROM)192は図5で説明し
た記録媒体96の制御を行うコントローラを含む。
【0049】図10に本発明に係るDSC電源部186
の回路構成を示す。
【0050】同図によればDSC電源部186は、直流
電圧の入力部と、入力された電圧に対して必要に応じて
昇圧または降圧する昇圧/降圧部と、昇圧または降圧さ
れた電圧を直流に再び変換するとともに平滑する整流・
平滑部と、電源電圧を要求される電圧に制御する定電圧
部と、各ユニットに電源を供給する出力部とから構成さ
れている。定電圧部からはコントロール端子が出てお
り、このコントロール端子に信号を入力することによっ
て、出力部に接続されている各機器に対して電源を供給
したり遮断したりすることが可能である。
【0051】図9によればDSC電源部186に対する
電力の供給はストロボ回路180から行っている。スト
ロボは何時でも発光可能なように、制御プログラム上常
に充電を繰り返し行っている。しかし撮影でストロボを
発光させることは稀であるので、通常は無駄な充放電を
繰り返していた。本発明はこの無駄な充放電に消費され
ている電力をDSC電源部186で有効利用するととも
に、従来独立して設けられていたDSC電源部186用
のバッテリーを廃止した。ストロボ発光用の電圧は通常
300V近くあるので、図10に示される入力部に供給
された約300Vの電圧を降圧させて整流・平滑部に供
給する。
【0052】上記の説明ではDSC電源部186に供給
する電力をストロボ回路180から供給した例で説明し
たが、図11に示す以下の方法を用いても本発明の目的
を達成することが可能である。
【0053】図11は本発明に係る他の実施の形態を示
す図である。
【0054】同図によればDSC電源部186に供給さ
れる電力は、APSCPU150に電力を供給している
昇圧REG168の電源と同一のバッテリー84から供
給されている。もしバッテリー84の電源電圧が3Vの
場合は、図10に示される入力部に供給された3Vの電
圧を昇圧させて整流・平滑部に供給する。 〔複合カメラの各モードでの動作概要〕次に、本複合カ
メラ10の各モードでの動作の概要について説明する。
【0055】前述したようにAPS撮影及びDSC撮影
の両方の撮影を行うハイブリッド撮影を行う場合には、
モード切替えダイヤル72(図3参照)を「撮1」の場
所に設定する。すると、APS表示部32にAPSフイ
ルムカウント数が表示され、APSフイルム用のAPS
撮影レンズ12の鏡胴が繰り出し、CHPスイッチ74
の情報を読み込んでAPS撮影が可能な状態になる。そ
して複合カメラ10内部のAPSCPU150はDSC
制御部の電源部186を起動させてDSCCPU184
を機能させるとともに、DSCCPU184に対して日
付データや液晶モニタ40へ撮影中の撮像を動画として
表示するためのDSC動画表示指令を送信するので、液
晶モニタ40には画像と日付等のデータが表示される。
ここで、被写体に複合カメラ10を向けて希望するアン
グルでレリーズボタン30を押す。するとカメラ内部の
各種エラーを監視したのちに測光、測距処理を行い、必
要に応じてストロボ発光を行って同時刻の被写体をAP
S撮影を行うとともにDSC撮影を行う。なお、DSC
撮影によって得られた画像データは記録媒体96に記憶
される。
【0056】撮影が終了すると、APSフイルムは1駒
給送される。このとき同時にCHPデータやプリント枚
数データ(PQ)、選択タイトルデータ(ST)、日付
データ等が、その駒に対応するフイルムの磁気記録層に
記録される。また、DSCによる撮影画像は、確認のた
めに撮影終了後に液晶モニタ40に一定時間フリーズ表
示される。
【0057】APS撮影のみを行う場合には、モード切
替えダイヤル72を「撮2」の場所に設定する。する
と、APS表示部32にAPSフイルムカウント数が表
示され、APSフイルム用のAPS撮影レンズ12の鏡
胴が繰り出し、CHPスイッチ74の情報を読み込んで
APS撮影が可能な状態になる。撮影の手順は上記の
「撮1」のモードからDSC撮影の機能を除いた手順と
なる。
【0058】DSC撮影によって記憶した画像を表示さ
せたり、撮影時のデータを編集する場合にはモード切替
えダイヤル72を「PLAY」の場所に設定する。複合
カメラ10の液晶モニタ40には、最新の撮影画像が表
示され、また、「PLAY」モード時に割り当てられた
右下スイッチ56又は左下スイッチ60の操作により、
駒送り又は駒戻しされた画像が表示される。左上スイッ
チ58は液晶モニタ40の表示を1画面表示と4分割表
示等のサムネイル表示に切り替えるための/DISPCHGスイ
ッチに割り当てられている。
【0059】また、この「PLAY」のモードでSIF
Tスイッチ48を押すと、表示された画像を見ながらA
PSフィルムのプリント枚数を切り替えるモード(/PQ
スイッチを押した場合)や、タイトル等の磁気情報を書
き換えるモード(/STITLE スイッチを押した場合)に移
ることが可能となっている。
【0060】尚、この実施の形態では、「撮1」、「撮
2」、「PLAY」の各種モードが設けられているが、
さらにDSC撮影のみを行うモードを設けるようにして
もよい。
【0061】次に、上記複合カメラ10における処理内
容を図12から図30に示すフローチャートを参照しな
がら説明する。
【0062】〔分岐処理〕図12乃至図15はそれぞれ
分岐処理を示すフローチャートである。
【0063】図12のステップS300(以下S300
と略す)は分岐処理の開始ステップである。S300の
「分岐処理」は、以下に説明する分岐処理プログラムフ
ローのメインとなるルーチンであり、この「分岐処理」
のルーチンから、カメラに付属の各機能スイッチや、時
計、タイマー処理等のルーチンへと分岐する。
【0064】S302の「時計処理」では、カメラの表
示部に表示される時計の積算処理等の時計処理を行う。
【0065】S304の「250ms タイマー起動」ではカ
メラに付属している各入力スイッチの状態変化を監視す
るキースキャン時間間隔のタイマーを設定している。本
実施例では250msを設定している。
【0066】S306の「/SM1/SM2読み込み処理」で
は、モード切換ダイヤル72の設定を読み込む処理を行
うサブルーチンである。S306における処理の詳細に
ついては後に説明する。
【0067】S308の「SM状態変化」では今回のプロ
グラムスキャンで上記S306で読み込んだモード切換
ダイヤル72の設定が、前回のプログラムスキャン時に
読み込んだ設定に対して変化しているか否かの判断を行
っている。モード切換ダイヤル72の設定が変化した場
合にはS310の「/SM1,/SM2 スイッチ処理」に進み、
モード切換ダイヤル72の設定が変化していない場合に
は、S312の「SM状態= 撮影2」へと進む。
【0068】S310は、モード切換ダイヤル72の設
定に基づいて各々の設定された処理に分岐するサブルー
チンである。S310における処理の詳細については後
に説明する。
【0069】S312の「SM状態= 撮影2の処理」で
は、モード切換ダイヤル72の設定が「撮2」の場合に
はS324「/SCC= 開→閉変化」へジャンプし、後述す
るDSCの状態を監視するルーチンを飛ばす。また、モ
ード切換ダイヤル72の設定が「撮2」以外の場合には
S314「SM状態=OFF」に進む。
【0070】S314では、モード切換ダイヤル72の
設定が「OFF」の場合にはS324へジャンプし、後
述するDSCの状態を監視するルーチンを飛ばす。ま
た、モード切換ダイヤル72の設定が「OFF」以外の
場合には次のS316「/DSCBUSY=L」に進む。
【0071】S316では、APSCPU150が通信
部182を経由して、ストロボ回路180の充電状態が
良好であるか否かを判断している。ここで、/DSCBUSYの
ポート状態がL(Lo) である場合には良好で、/DSCBUSYの
ポート状態がH(Hi) である場合には継続して使用するに
は不適であることを示している。S316で/DSCBUSYポ
ートがL でない場合には、S318「DSC 電池表示点
灯」へ分岐する。
【0072】S318では、ストロボ回路180の充電
状態が不良であるために液晶モニタ40に対する表示が
不可能であることを複合カメラ10の操作者に知らせる
ために、APSCPU150はAPS表示部32に液晶
表示不可モニタ122を表示するよう指示する。
【0073】S320の「LCD 表示OFF セット」では、
ストロボ回路180の充電状態が不良であることを受け
て、DSCの機能を停止させるために先ず液晶モニタ4
0の機能を停止する。次にS322の「DSCVW=OFF 」に
於いて、APSCPU150は通信部182を経由し
て、DSCCPU184に対してDSC用の電源を遮断
する指令を通信で出力する。従って、APS撮影及びD
SC撮影の両方を同時に行う「撮1」のモードを選択し
た場合であっても、ストロボ回路180の電源状態が不
良である為にDSC撮影の続行が困難な場合には、DS
C側を遮断してAPS撮影のみを行う。
【0074】S324では、図4に示されているAPS
カートリッジ蓋80の開閉状態を検出するためのカート
リッジ蓋開閉スイッチ82のSCC(Switch Cartridge Cha
mber) 情報変化を読み取り、前回のソフトウェアスキャ
ン時に読み取ったSCC 情報と比較して( ポーリング) 、
フローの分岐先を決定している。前回のソフトウェアス
キャン時に読み取ったSCC 情報が「開」で、今回読み取
ったSCC 情報が「閉」の場合にはS326の「/SCC,SCT
スイッチ処理/SCC= 開→閉」へジャンプし、その他の場
合にはS328の「/SCC= 閉→開変化」に進む。
【0075】S326では、フイルムカートリッジの有
無を判断した後に、フイルムカートリッジの装填処理ま
たはフイルムカートリッジ無しの場合の処理を優先して
行うルーチンである。
【0076】S328の「/SCC= 閉→開変化」では、前
回のソフトウェアスキャン時に読み取ったSCC 情報が
「閉」で、今回読み取ったSCC 情報が「開」の場合には
S330の「/SCC,SCTスイッチ処理/SCC= 閉→開」へジ
ャンプし、その他の場合にはS332の「/SCC開」に進
む。
【0077】S332では、APSフイルムのカートリ
ッジ蓋80が開いているか否かの判断を行う。カートリ
ッジ蓋80が開いていると判断した場合には、S334
「スプールキー移動済」に進み、カートリッジ蓋80が
開いていないと判断した場合には図13のS342「/S
MR=ON 」に進む。S334では、APSフイルムカート
リッジのスプールがVEI表示が「×」となる位置(即
ち撮影済のフイルムカートリッジを示す位置)で停止し
ているか否かを判別し、VEI表示が「×」となる位置
である場合には、図13のS342「/SMR=ON 」に進
み、VEI表示が「×」でない場合には、S336「SC
T 処理」に進む。なお、S336では、フイルムカート
リッジのVEI表示が「×」となるように、フイルムカ
ートリッジのスプールを回転させるためのスプールキー
移動をさせる。
【0078】図13のS342では、RWスイッチ43
(APSフイルム強制巻き戻し)の状態を検出してい
る。RWスイッチ43が押されている場合(オンの場
合)には、S344「/SMRスイッチ処理」へジャンプし
て、APSフイルムの強制巻き戻し動作を行う。RWス
イッチ43が押されていない場合には、次のS346
「SM状態=OFF」に進む。
【0079】S346では、モード切換ダイヤル72の
設定が「OFF]であるか否かの判断を行っている。も
し、モード切換ダイヤル72の設定が「OFF」の場合
には、本S300「分岐処理」を終了すべく、図15に
示すS440「スタンバイ処理」にジャンプする。もし
モード切換ダイヤル72が「OFF」でない場合には、
次のS348「SM状態=PLAY 」の処理に進む。
【0080】S348では、モード切換ダイヤル72の
設定が「PLAY」であるか否かの判断を行っている。
もしモード切換ダイヤル72の設定が「PLAY」の場
合には、S356「FCOUNT="E"」へジャンプする。も
し、設定が「PLAY」でない場合には、モード切換ダ
イヤル72の設定は「撮1」又は「撮2」のいずれかで
あるので、次のS350「鏡胴位置= 沈胴」に進む。
【0081】S350では、APSフイルムによる撮影
を行うレンズの鏡胴位置の検出を行い、鏡胴が沈胴位置
であるか否かの判断を行っている。モード切換ダイヤル
72が「撮1」又は「撮2」の設定の場合には、前記の
S310「/SM1,/SM2 スイッチ処理」でAPSフイルム
による撮影のために鏡胴を繰り出しているはずなので、
ここでもし鏡胴が沈胴位置である場合には、何らかのト
ラブルが発生したことになるので撮影を断念し、本S3
00「分岐処理」を終了すべくS440「スタンバイ処
理」にジャンプする。鏡胴位置が沈胴位置でない場合に
は撮影可能と判断して、次のS352「/SDATE=ON 」に
進む。
【0082】S352では、APS表示部32にDAT
Eモードをローテーションさせて表示するための、DA
TEスイッチ46が押されているか否かの判断を行う。
もしDATEスイッチ46が押されている場合には、D
ATEモードを表示して日付の変更を行うためのS35
4「/SDATEスイッチ処理」に進み、DATEスイッチ4
6が押されていない場合には、次のS356「FCOUNT="
E"」に進む。
【0083】S356「FCOUNT="E"」では、APSフイ
ルムの撮影可能枚数のチェックを行っている。もし、フ
イルム撮影可能な枚数が零の場合(FCOUNT="E") には、
APSフイルムによる撮影を行うことができないので撮
影を断念し、本S300「分岐処理」を終了すべくS4
40「スタンバイ処理」にジャンプする。もし、フイル
ム撮影可能枚数が零で無い場合には、撮影可能であるの
で次のS358「FCOUNT=E点滅」に進む。ここで、「FC
OUNT=E点滅」の状態とは、フイルムの巻き戻しが正常に
行われなかった場合か、または、APSフイルムカート
リッジのVEI表示が「×」である状態、即ち撮影済の
フイルムカートリッジであることを検出した場合の状態
を示している。この状況を表示するために、フイルム残
駒数表示部102にフイルム撮影可能枚数の代わりに
「E」を点滅表示させている。
【0084】S358「FCOUNT=E点滅」では、フイルム
残駒数表示部102に「E」が点滅表示されているか否
かを判断して、点滅表示されている場合には、撮影を断
念し、本S300「分岐処理」を終了すべくS440
「スタンバイ処理」にジャンプする。フイルム残駒数表
示部102に「E」が点滅表示されていない場合には、
次のS360「FCOUNT=n点滅」に進む。ここで、「FCOU
NT=n点滅」の状態とは、フイルム給送時に不具合が発生
して、フイルム給送が正常に行われなかったことを示し
ており、この状態をフイルム残駒数表示部102に現在
のフイルム撮影枚数「n]を点滅表示することで示して
いる。
【0085】S360「FCOUNT=n点滅」では、フイルム
給送が正常であるか否かを判断して、正常な場合には次
のS368「/SP1=ON 」に進み、フイルム給送が異常で
ある場合には撮影を断念し、本S300「分岐処理」を
終了すべくS440「スタンバイ処理」にジャンプする
S368「/SP1=ON 」では、レリーズボタン30が「半
押し」の状態であるか否かの判断を行っている。レリー
ズボタン30が「半押し」の状態である場合にはS37
0「/SP1スイッチ処理」へジャンプする。S370で
は、複合カメラ10の撮影に関するエラーをチェックし
た後に測光処理、AF処理、ストロボ発光処理、セルフ
タイマー処理、撮影処理、フイルム給送処理、磁気情報
書き込み処理、DSCCPU184との通信等の処理を
行う。また、レリーズボタン30が「半押し」で無い場
合には、次のS372「SM状態=PLAY 」に進む。
【0086】S372の「SM状態=PLAY 」では、モード
切換ダイヤル72の設定が「PLAY」であるか否かの
判断を行っている。もし、「PLAY」の位置である場
合には、図14に示すS380「/SSHIFT=ON」へジャン
プし、「PLAY」の位置でない場合にはS374「リ
モコンモード」に進む。
【0087】S374「リモコンモード」では、右下ス
イッチ56に割り当てられた/SSELFスイッチによる設定
が、「リモコンモード」であるか否かを判断している。
もし、「リモコンモード」である場合には、S376
「/RCIN=L(ヘッダー) 」に進み、「リモコンモード」で
ない場合には図14に示すS380「/SSHIFT=ON」に進
む。
【0088】S376「/RCIN=L(ヘッダー) 」に記載の
「/RCIN 」は、APSCPU150のI/Oポートに割
り付けられた名称で、このI/Oは、リモコンからの受
信信号の有無の状態を表している。/RCIN=L の場合には
リモコンから信号を受信したことを示している。
【0089】S376「/RCIN=L(ヘッダー) 」では、/R
CIN のI/Oポート情報を読み込んでリモコンからの入
力信号が得られたか否かの判断を行っている。リモコン
からの指令があった場合には(/RCIN=Lの場合) 、S37
8「/RCIN 処理」に進み、APSCPU150は、リモ
コンからの情報に応じた処理を行う。リモコンからの信
号が受信されていない場合には(/RCIN=Hの場合) 、図1
4に示すS380「/SSHIFT=ON」に進む。
【0090】図14のS380では、SHIFTスイッ
チ48の情報を読み込んで、SHIFTスイッチ48が
押されているか否かの判断をしている。もし、SHIF
Tスイッチ48が押されている場合には、S382「/S
SHIFT スイッチ処理」に進み、モード切換ダイヤル72
の各モードに応じてマルチファンクションスイッチ52
の各ランプの点灯や、/SHIFT+/SSELF,/SHIFT+/SMODE,/S
HIFT+/STITLE,/SHIFT+/SPQ,/SHIFT+/SPLAYOUT,/SHIFT+/
SCHP,/SHIFT+/SDATEの各スイッチ処理に分岐する。も
し、SHIFTスイッチ48が押されていない場合には
次のS384「SM状態=PLAY 」に進む。
【0091】S384では、モード切換ダイヤル72の
設定がPLAYか否かを判断し、PLAYの場合には、
S398「SM状態=PLAY 」にジャンプし、PLAY以外
の場合にはS386「/STELE1=ON」に進む。
【0092】S386「/STELE1=ON」及びS388「/S
TELE2=ON」では、マルチファンクションスイッチ52の
右上スイッチ54(/STELE1)または、右下スイッチ56
(/STELE2) が押されているか否かの判断を行っている。
もし、いずれかのスイッチが押されている場合にはS3
90「/STELEスイッチ処理」に進み、テレ側へのズーム
処理を行う。
【0093】同様に、S392「/SWIDE1=ON」及びS3
94「/SWIDE2=ON」では、マルチファンクションスイッ
チ52の左上スイッチ58(/SWIDE1)または、左下スイ
ッチ60(/SWIDE2) が押されているか否かの判断を行っ
ている。もし、いずれかのスイッチが押されている場合
にはS396「/SWIDEスイッチ処理」に進み、ワイド側
へのズーム処理を行う。
【0094】S398「SM状態=PLAY 」では、モード切
換ダイヤル72の設定がPLAYか否かを判断し、PL
AY以外の場合には、図15に示すS412「250ms タ
イマー起動」にジャンプし、PLAYの場合にはS40
0「/SDISPCHG=ON」の処理に進む。
【0095】S400では、マルチファンクションスイ
ッチ52の左上スイッチ58に割り当てられている(/SD
ISPCHG) が押されているか否かの判断をして、もし(/SD
ISPCHG) スイッチが押されている場合にはS402「/S
DISPCHG スイッチ処理」に進み、(/SDISPCHG) スイッチ
が押されていない場合にはS404「/SUP=ON 」に進
む。
【0096】S404では、マルチファンクションスイ
ッチ52の右下スイッチ56に割り当てられている(/SU
P)スイッチが押されているか否かの判断を行う。もし(/
SUP)スイッチが押されている場合には、S406「/SUP
処理」に進み、(/SUP) スイッチが押されていない場合
にはS408「/SDOWN=ON 」に進む。
【0097】S408では、マルチファンクションスイ
ッチ52の左下スイッチ60に割り当てられた(/SDOWN)
が押されているか否かの判断を行っている。もし(/SDOW
N)スイッチが押されている場合にはS410「/SDOWNス
イッチ処理」に進み、(/SDOWN)スイッチが押されていな
い場合には図15のS412「250ms タイマー起動」に
進む。
【0098】S412で(250ms) タイマーがアップして
おらずスイッチの状態を読み込むタイミングでない場
合、またはS414「SM状態= 撮影2」でモード切換ダ
イヤル72の設定が「撮2」の場合には画像表示の更新
に関する処理を行わずにS436「タイムチャージ」に
ジャンプする。
【0099】S412で(250ms) タイマーがアップし
て、S414でモード切換ダイヤル72の設定が「撮
2」以外の場合(「撮1」または「PLAY」の場合)
には画像表示の更新に関する処理を行なうためにS41
8「/SLCD 読み込み処理」に進み、ここでLCDスイッ
チ44(/SLCD) が押されているか否かの状態を読み込む
動作を行う。
【0100】続いて、S420「/SLCD 状態=ON 」で
は、(/SLCD) スイッチが押されているか否かを判断し、
押されている場合にはS422「/SLCD スイッチ処理」
に進み、(/SLCD) スイッチが押されていない場合にはS
424「SM状態= 撮影1」に進む。
【0101】S424ではモード切換ダイヤル72の設
定が「撮1」であるか否かの判断を行い、もし「撮1」
である場合には、S426「CHP 読み込み処理」のサブ
ルーチンに進み、「撮1」でない場合にはS436「タ
イムチャージ」に進む。S426で読み込む(CHP) のス
イッチ情報は、複合カメラ10の上面に設けられている
CHPスイッチ74の情報であり、CHPの設定値に変
化があるか否かを次のS428「CHP 変化有り」で判断
している。もしCHPスイッチ74の状態が変化してい
る場合には、次のS430「DSC 通信: 画像表示状態要
求」に進み、CHPスイッチ74の状態が変化していな
い場合には、S436へジャンプする。
【0102】S430では、デジタルスチルカメラのD
SCCPU184に対して表示している画像の分割状態
情報を要求して、次のS432「返信データ=1画面表
示」では表示が1画面であるかまたは2画面、4画面の
多分割であるかの判断を行っている。もし画面表示が多
画面の場合には、CHPの値を設定するのにどの画面を
対象にしているのかが判りにくく紛らわしいので液晶モ
ニタ40にはCHP情報を表示しない。従ってCHP情
報はDSCCPU184には送信しない。もしS432
で画面表示が1画面である場合には次のS434「DSC
通信:CHP」に進み、CHPスイッチ74の情報をAPS
CPOU150からDSPCPU184へ送信し、液晶
モニタ40にCHPの情報を表示する。
【0103】前記CHPの値をDSCCPU184に送
信した後にS436「タイムチャージ」に進む。S43
6では30秒毎にストロボ電源の高圧コンデンサに充電
の作業を行うために時間を監視しているステップであ
る。もし定刻の充電タイミングである場合にはS438
「ストロボ充電処理」に進み、ストロボ用電源のコンデ
ンサに充電を行う。もしS436で定刻の充電タイミン
グでない場合、またはストロボの充電作業が終了した
後、または前記S346からS360に於ける処理で撮
影を断念した場合には、本分岐処理のルーチンの動作を
終了してS440の「スタンバイ処理」へジャンプす
る。
【0104】〔/SM1,/SM2 スイッチ処理〕図16及び図
17はそれぞれ/SM1,/SM2 スイッチ処理を示すフローチ
ャートである。
【0105】図16に示すS600「/SM1,/SM2 読み込
み処理」では、モード切換ダイヤル72の設定状態を読
み込む動作を行う。
【0106】S602「5 分後セット」では、複合カメ
ラ10に対して5分間何も入力が無かった場合には電源
を遮断するためのタイマーをセットしてあるか否かの判
断を行い、「5分後セット」タイマーがセットされてい
る場合には、S604「P41(/SM2) 入力ポート設定」で
モード切換ダイヤル72に含まれる(/SM2)のAPSCP
U150に対する入力ポートを設定する。
【0107】S606「1ms ウェイト」は、ポート設定
後のウェイトタイマーである。
【0108】S602で「5分後セット」タイマーがセ
ットされていない場合、またはS606で「1ms ウェイ
ト」動作が終了した場合には、S608で「現在のSM状
態=過去のSM状態」として、モード切換ダイヤル72の
情報を1スキャンタイミングシフトして、次のS610
「/SM1,/SM2 読み込み」に進む。
【0109】S610では、現在のモード切換ダイヤル
72の情報を読み込んでS612「読み込み結果から現
在SM状態を設定」で、メモリ上にモード設定を記録す
る。
【0110】次のS614「現在SM状態= 過去SM状態」
では、S708でシフトした前回のソフトウェアスキャ
ンで読み込んだモード切換ダイヤル72の設定と、今回
のソフトウェアスキャンで読み込んだモード切換ダイヤ
ル72の設定とを比較している。もし、「現在SM状態=
過去SM状態」である場合にはS618「5 分後セット」
にジャンプし、「現在SM状態= 過去SM状態」でない場合
にはS616「SM状態の変化を設定」に進む。S616
では、モード切換ダイヤル72の設定が変化したことを
示すフラグを立てて、「SM状態の変化を設定」を行う。
【0111】S618の「5 分後セット」では、複合カ
メラ10に対して5分間何も入力が無かった場合には電
源を遮断するためのタイマーをセットしてあるか否かの
判断を行い、「5分後セット」タイマーがセットされて
いる場合には、S620「P41(/SM2) 出力ポート設定」
でモード切換ダイヤル72に含まれる(/SM2)のAPSC
PU150に対する出力ポートを設定する。
【0112】上記S618で「5分後セット」タイマー
がセットされていない場合、またはS620で「P41(/S
M2) 出力ポート設定」を終了した場合には、S622
「RET」に進み、本S600以降の「/SM1,/SM2 読み込
み処理」のルーチンを終了する。 図17のS700
「/SM1,/SM2 スイッチ処理」のサブルーチンはモード切
換ダイヤル72の状態変化に応じて各々の処理ルーチン
へジャンプするためのサブルーチンである。
【0113】S702「5分後リセット」では、S30
0「分岐処理」ルーチンのS308「SM状態変化」でモ
ード切換ダイヤル72の設定に変化があったことを受け
て、複合カメラ10に対して5分間何も入力が無かった
場合には電源を遮断するためのタイマーをリセットす
る。
【0114】S704「SM状態= 撮影1 」では、モード
切換ダイヤル72が「撮1」に設定されているか否かの
判断を行っている。もしモード切換ダイヤル72が「撮
1」の場合にはS706「OFF →撮影1 変化」へ分岐
し、もし「撮1」でない場合にはS712「SM状態=OF
F」の判断に進む。
【0115】S706では、モード切換ダイヤル72の
設定が「OFF →撮影1 」に変化したか否かの判断を行っ
ており、もし「OFF →撮影1 」に変化していた場合には
「撮1」の動作を行うべくS708「SM開1 処理」に進
み、「OFF →撮影1 」に変化していない場合には「撮
2」の状態から「撮1」の状態に変化したことになるの
でS710「SM開3 処理」に進む。
【0116】なお、S708「SM開1 処理」とS710
「SM開3 処理」との処理が終了した場合にはS726の
「RET 」処理に進み本S700「/SM1,/SM2 スイッチ処
理」のルーチンを終了する。
【0117】S712「SM状態=OFF」ではモード切換ダ
イヤル72の状態が「OFF」であるか否かの判断を行
っている。もし、モード切換ダイヤル72の状態が「O
FF」である場合には、S714「PLAY→OFF 変化」に
分岐し、「OFF」でない場合にはS720「SM状態=P
LAY 」のステップに進む。
【0118】S714「PLAY→OFF 変化」では、モード
切換ダイヤル72が「PLAY→OFF 」に変化したか否かの
判断を行っている。もしモード切換ダイヤル72が「PL
AY→OFF 」に変化した場合にはS716「PLAYOFF 処
理」に分岐してデジタルスチルカメラとしての表示を終
了する作業を行い、「PLAY→OFF 」に変化していない場
合にはモード切換ダイヤル72は「撮1」から「OF
F」に変化したことを示しているので撮影を終了する動
作をS718「SM閉処理」で行う。
【0119】なお、S716「PLAYOFF 処理」とS71
8「SM閉処理」との処理が終了した場合にはS726の
「RET 」処理に進み、本S700「/SM1,/SM2 スイッチ
処理」のルーチンを終了する。
【0120】S720「SM状態=PLAY 」ではモード切換
ダイヤル72の設定が「PLAY」であるか否かの判断
を行っている。もし、モード切換ダイヤル72の設定が
「PLAY」である場合には、S722「PLAY処理」へ
分岐し、デジタルスチルカメラで撮影したデータの表
示、情報の編集を行い、もしモード切換ダイヤル72の
設定が「PLAY」でない場合にはモード切換ダイヤル
72の設定は「撮2」の状態であるのでS724の「SM
開2 処理」に進む。
【0121】なお、S722とS724との処理が終了
した場合にはS726「RET 」処理に進み、本S700
「/SM1,/SM2 スイッチ処理」のルーチンを終了する。
【0122】〔SM開1処理(OFF→撮影1) 〕図18乃至
図20はそれぞれSM開1処理(OFF→撮影1) を示すフロ
ーチャートである。
【0123】モード切換ダイヤル72がOFFの位置か
ら撮影1の位置に変更されることにより、図18に示す
SM開1処理(OFF→撮影1)に遷移してくる。SM開1処理(O
FF→撮影1)が開始すると(S800)、まず、LCD
OFFタイマーにDSC側の液晶モニタ40の表示を消
灯させるタイマー値を示すE-T-SATUを入力する(S80
2)。次いでAPS側のバッテリーチェック処理を行う
(S804)。バッテリー残量の判定処理(S806)
においてバッテリー残量がNGと判定されたときには、
図19に示すS852にジャンプする。バッテリーチェ
ックを判定でOKとなれば、次いでフイルムカウントの
表示処理を実行する(S808)。この場合は、モード
切換ダイヤル72がOFFの時に消灯していたAPS表
示部32をONしてフイルムの残枚数を表示させる処理
を実行する。
【0124】続くS810ではカメラの鏡胴を撮影不能
位置(沈胴位置)から撮影可能位置(例えばワイド端位
置)に移動させる処理(OPEN処理)を行う。次にS
811でDSC電源部186の電力供給源となっている
ストロボ電源に対してストロボ充電処理を行う。ストロ
ボ電源は、ストロボ発光用のコンデンサーに電荷をチャ
ージしている電源であるので、定期的に電荷を蓄える処
理が必要となる。
【0125】更に本発明によれば、ストロボ発光用のコ
ンデンサーからDSC側へ電力を供給しているため、頻
繁に電荷を蓄えるためのストロボ充電処理を行う必要が
ある。
【0126】そして、APSCPU150から通信部1
82を介してDSCCPU184へ指示(DSCVW =ON)
を与え、DSC側の電源をオンする(S812)。この
DSCVW =ONによりDSCが起動することになる。これと
同時に、1秒タイマーをスタートさせ(S814)、1
秒以内にDSCがハード的に起動したか否かをチェック
する(S816、S818)。すなわち、1秒以内に/D
SCBUSYのポートがLowにならなければ異常が発生した
と判断し、この場合はS820でDSCの異常を警告す
べくAPS表示部32においてDSC電池表示を点灯さ
せたのち、図19のS852に進み撮影不可能な状態に
する。
【0127】その一方、S816において1秒以内に/D
SCBUSYのポートがLowになった場合はDSCのハード
が正常に起動したことを意味する。かかる場合は改めて
1秒タイマーをスタートさせ(S822)、DSC通信
によって「状態チェック」の指令を通信する(S82
4)。これは、DSC側が撮影できる状態になったか否
かのチェックを要求するコマンドであり、APSCPU
150はDSC側からの返信内容を判定する(S82
6)。すなわち、S826ではDSCの撮影準備が整っ
ている旨を示すDSC レディを受信したか否かを判定し、
DSC レディを未受信の場合には、20mSのウエイト処
理(S828)の後に1秒オーバタイムの経過の有無を
判定し(S830)、1秒以内であれば処理はS824
に戻る。1秒以内にDSC レディを受信できず、S830
で1秒タイマーのオーバータイムと判定した時には、何
らかの異常が生じたものとして、APS表示部32にお
いてDSCの異常を警告すべく、DSC電池表示を点灯
させる処理を行うとともに(S832)、図19のS8
48の処理に移行する。このように、DSCが何らかの
原因で起動しない時は動作不可能とする。
【0128】DSCが正常に起動し、S826において
APSCPU150がDSC レディを受信すると、次いで
エンコーダ位置がE0 であるか否かの判断が行われる
(S834)。エンコーダ位置=E0 とは、APS鏡胴
が撮影不可能位置(沈胴位置)であることを意味する。
前述のOPEN処理において鏡胴が正常に作動していれ
ば、当該判定時に鏡胴は撮影可能位置にあり、S834
はNO判定となって図19に示すS842に進む。しか
し、何らかの理由でエンコーダ位置=E0 と判定された
時は、後述のエンコーダチェック処理を行い(S83
6)、鏡胴位置が沈胴位置にとどまっているか否かを判
断する(S838)。ここで鏡胴が沈胴位置になけれ
ば、正常に戻ったと判断され、S842に進む。その一
方、S838において鏡胴が沈胴位置にある場合は、鏡
胴位置=Bセット(S840)して処理は図19のS8
48に移行させる。
【0129】図19のS842ではDSC通信によって
DSC電源電圧チェック処理を指示する。これはDSC
電源電圧が撮影できるレベルにあるか否かを通信で通知
するように要求するものであり、この返信データの内容
によってはDSC電池表示処理を行う場合もある。
【0130】DSC通信においてエラーがセットされた
か否かが監視され(S844)、通信エラーの場合には
S852にジャンプさせてカメラを動作不可とする。D
SC通信が正常に行われた時は、次に、返信データとし
てDSC電源電圧が不足している旨を示す信号(BCN
G)を受信したか否かが判定される(S846)。S8
46においてBCNGを受信した時は、カメラを動作不
可とすべく、DSC通信によって電源OFFを指示する
(S848)。そして、100mSのウエイト処理を挟
んでDSCVW =OFF の処理を実行し (S852)、DSC
の起動をハード的にOFFする。その後、処理はメイン
ルーチンに戻る(S854)。
【0131】S846でDSC電源電圧がOKである旨
の返信データを得ている時は、続くDSC通信におい
て、APS側からDSC側にSM状態が撮影1に設定さ
れている旨の情報が伝達される(S856)。また、C
HPの設定の読み込み処理を実施し(S858)、DS
C通信によってCHPの読み込み結果をDSC側に通知
する(S860)。
【0132】時計機能(計時機能)はAPS側に設けら
れていることから、DSC通信によって年データ、月日
データ、及び時分データをAPS側からDSC側へ提供
するとともに(S862、S864、S866、)、表
示部におけるデートの表示形態(デートモードの設定内
容)についてもDSC通信によってAPS側からDSC
側に提供する(S868)。また、この時、DSC通信
によって動画表示開始処理を指示し、CCDで取り込ん
だ画像の液晶モニタ40において動画表示させる処理を
開始させる(S870)。
【0133】続くS872ではDSC通信においてエラ
ーがセットされたか否かを判定し、通信エラーが発生し
た時には動作不可とすべくS852に遷移させる。DS
C通信が正常に行われた時は、図20に示すS874の
DSC通信によって画像表示状態を要求する指令を与え
る。これは、液晶モニタ40における表示が一画面表示
か、マルチ画面(4画面)表示か、それとも表示OFF
の状態かの情報の提供を要求するものである。
【0134】APSCPU150はDSCからの返信デ
ータを監視し、返信データがLCD表示OFFセットを
示すものであるか否かを判定する(S876)。LCD
表示OFFセット以外の返信データを受信した時、すな
わち、現在液晶モニタ40がONしており、何らかの表
示が行われている場合には、LCD表示OFFリセット
を行い(S878)、撮影モード表示処理を行う(S8
80)。また、S876で現在液晶モニタ40がOFF
しており何の表示も行われていない場合には、S880
に分岐する。
【0135】次いで、一定時間経過によって液晶モニタ
40を消灯させるデータであるLCDOFFタイマーに
E-T-SATUを設定し(S882)、LCDOFFタイマー
をスタートさせる(S884)。次にS885でDSC
電源部186の電力供給源となっているストロボ電源に
対してストロボ充電処理を行う。その後、処理はメイン
ルーチンに戻る(S886)。
【0136】〔SM開2処理(撮影1→撮影2)〕図21
はSM開2処理(撮影1→撮影2)を示すフローチャート
である。
【0137】モード切換ダイヤル72を撮影1の状態か
ら撮影2の状態に変更した場合には、図21に示すSM開
2処理(撮影1 →撮影2)が開始される。すなわち、SM開
2処理(撮影1→撮影2)がスタートすると(S90
0)、まず、DSC電池表示を一律に消灯させる制御を
実行する(S902)。次に、/DSCBUSYのポートがLo
wであるか否かの判定を行う(S904)。これはDS
Cが動作していたか否かを判断するものであり、/DSCBU
SY=LならばDSCが動作していることを意味する。S
904において/DSCBUSY=Lのとき、1秒タイマーをス
タートさせ(S906)、DSC通信によって「状態チ
ェック」の指令を通信する(S908)。APSCPU
150はDSC側からDSC レディを受信したか否かを判
定し(S910)、DSC レディを未受信の場合には、2
0mSのウエイト処理(S912)の後に1秒オーバタ
イムの経過の有無を判定し(S914)、1秒以内であ
れば処理はS908に戻る。1秒以内にDSC レディを受
信できず、S914で1秒タイマーのオーバータイムと
判定した時、またはS910においてDSC レディを受信
した時には、続くDSC通信においてプリント枚数設定
(PQ設定)の破棄(S916)、選択タイトル設定
(ST設定)の破棄(S918)、及び電源OFF(S
920)の指示を伝達する。なお、PQ設定やST設定
を破棄するのは、撮影1のモードにおいてPQやSTが
入力されたが撮影しないでモード切換ダイヤル72が回
されたときはこれら設定情報が不要だからである。
【0138】電源を切断する旨の通知(S920)をし
てから、100mSのウエイト(切断待ち)処理を行っ
てから(S922)、DSCVW =OFF を実行する( S92
4)。これによりDSC電源が切断され、APS機能の
みが有効に機能する状態となる。次いでAPS側の電池
電圧のチェックが行われ(S926)、次にS927で
DSC電源部186の電力供給源となっているストロボ
電源に対してストロボ充電処理を行い、メインルーチン
に復帰する(S928)。なお、S904において/DSC
BUSY=Hiの場合はDSCが不動作状態にあったことを
意味し、処理は直ぐにS924に進んでDSC電源がO
FFされる。
【0139】〔SM開3処理(撮影2→撮影1)〕図22
及び図23はそれぞれSM開3処理(撮影2→撮影1)を
示すフローチャートである。
【0140】モード切換ダイヤル72を撮影2の状態か
ら撮影1の状態に変更した場合には、図22に示すSM開
3処理(撮影2→撮影1)が開始される。すなわち、SM
開3処理が開始すると(S1000)、まず、LCDO
FFタイマーに一定時間経過によって液晶モニタ40を
消灯させるデータであるE-T-SATUを入力する(S100
2)。次いでAPS側のバッテリーチェック処理を行う
(S1004)。バッテリー残量の判定処理(S100
6)においてバッテリーNGと判定されたときには、図
23に示すDSC側の電源をOFFし(S1058)、
メインルーチンに復帰する(S1066)。他方、S1
006のバッテリーチェック判定でOKとなれば、DSCV
W =ONを実行して、S1007でDSC電源部186の
電力供給源となっているストロボ電源に対してストロボ
充電処理を行う。次にDSCを起動して(S100
8)、これと同時に1秒タイマーをスタートさせ(S1
010)、1秒以内にDSCがハード的に起動したか否
かをチェックする(S1012、S1014)。すなわ
ち、1秒以内に/DSCBUSYのポートがLowにならなけれ
ば異常が発生したと判断し、この場合はDSC電池表示
の点灯処理を実行し(S1016)、処理は図23に示
す前記S1058に進む。
【0141】その一方、S1012で1秒以内に/DSCBU
SYのポートがLowになった場合は改めて1秒タイマー
をスタートさせ(S1018)、DSC通信によって
「状態チェック」の指令を通信する(S1020)。S
1022ではDSC レディを受信したか否かを判定し、DS
C レディを未受信の場合には、20mSのウエイト処理
(S1024)の後に1秒オーバタイムの経過の有無を
判定し(S1026)、1秒以内であれば処理はS10
20に戻る。1秒以内にDSC レディを受信できず、S1
026で1秒タイマーのオーバータイムと判定した時
は、本来はあり得ない状況であるが、何らかの異常が発
生したと判断して、DSC電池表示を点灯させる処理を
行うとともに(S1028)、図23に示すS1054
の処理にジャンプする。このように、DSCが何らかの
原因で起動しない時は動作不可能とする。
【0142】S1022においてAPSCPU150が
DSC レディを受信すると、DSC通信によってバッテリ
ーチェック処理の指示が伝達される(S1030)。そ
して、DSC通信において、エラーがセットされたか否
かが監視され(S1032)、通信エラーの場合には、
図23に示すS1058にジャンプし、カメラを動作不
可とする。S1032でDSC通信が正常に行われたと
判断した時は、次に、返信データとしてDSC電源電圧
が不足している旨を示す信号(BCNG)を受信したか
否かが判定される(S1034)。S1034において
BCNGを受信した時は、図23に示すS1054に進
みカメラを動作不可とすべく、DSC通信によって電源
OFFを指示する(S1054)。そして、100mS
のウエイト処理(S1056)を挟んでDSCVW =OFF の
処理を実行し (S1058)、DSCの起動をハード的
にOFFする。その後、処理はメインルーチンに戻る
(S1066)。
【0143】S1034でDSC電源電圧がOKである
旨の返信データを得ている時は、続くDSC通信におい
て、APS側からDSC側にSM状態が撮影1に設定さ
れている旨の情報が伝達される(図23のS103
6)。また、CHPの設定の読み込み処理を実施し(S
1038)、DSC通信によってCHPの読み込み結果
をDSC側に通知する(S1040)。
【0144】また、DSC通信によって年データ、月日
データ、時分データ、デートモードの設定内容をAPS
側からDSC側へ提供する(S1042〜S104
8)。また、この時、DSC通信によって動画表示開始
処理を指示し、CCDで取り込んだ画像の液晶モニタ4
0において動画表示させる処理を開始させる(S105
0)。 続くS1052では念のためDSC通信におい
てエラーがセットされたか否かを判定し、通信エラーが
発生した時には動作不可とすべく既述のS1058に遷
移させる。S1052でDSC通信が正常に行われたと
判断した時は、LCD表示OFFをリセット処理し (S1
060)、LCDOFFタイマーにE-T-SATUをセットする(S
1062)。そしてLCDOFFタイマーをスタートさせて
(S1064)、メインルーチンに戻る(S106
6)。
【0145】〔SM閉処理(撮影1→OFF )〕図24はSM
閉処理(撮影1→OFF )を示すフローチャートである。
【0146】モード切換ダイヤル72を撮影1 の状態か
らOFFの状態に変更した場合には、図24に示すSM閉
処理(撮影1→OFF )が開始される。すなわち、SM閉処
理が開始すると(S1100)、まず撮影モードをリセ
ットし(S1102)、ストロボの充電完了リセット
(S1104)、セルフモードリセット(S110
6)、PQ設定リセット(S1108)、ST設定リセ
ット(S1110)を行い、不要となる設定情報を破棄
する。次いで、APS表示部32におけるデート表示処
理を実行する(S1112)。これは、PQやSTが設
定されているときは、デート表示に代えて、プリント枚
数の表示(例えば、「P−10」なる表示)や選択タイ
トル番号の表示(例えば、「06−30」なる表示)が
APS表示部32に表示されている可能性がある。した
がって、上記PQ設定やST設定の情報破棄のあと、A
PS表示部32の表示をデート表示に戻す処理が行われ
る。
【0147】デート表示処理の後、/DSCBUSY=Lか否かを
判定して(S1114)、DSCが動作しているか否か
を確認する。DSCが動作していれば/DSCBUSYのポート
はLowであり、この場合には1秒タイマーをスタート
させ(S1116)、DSC通信によって「状態チェッ
ク」の指令を通信する(S1118)。一方、DSCが
動作していなければ/DSCBUSYのポートはHiであり、こ
の場合にはS1138に分岐する。
【0148】APSCPUはDSC側からDSC レディを
受信したか否かを判定し(S1120)、DSC レディを
未受信の場合には、20mSのウエイト処理(S112
2)の後に1秒オーバータイムの経過の有無を判定し
(S1124)、1秒以内であれば処理はS1118に
戻る。1秒以内にDSC レディを受信できず、S1124
で1秒タイマーのオーバータイムと判定した時、または
S1120においてDSCレディを受信した時には、続く
DSC通信においてPQ設定の破棄(S1128)、S
T設定の破棄(S1130)、SM状態がOFFに変更
された旨の情報「SM状態= OFF 」(S1132)、及び
電源OFF(S1134)の各指示を伝達する。
【0149】電源を切断する旨の通知(S1134)を
してから、100mSのウエイト(切断待ち)処理を行
ってから(S1136)、DSCVW =OFF を実行する(S
1138)。これによりDSC電源が切断される。その
後、APS側の撮影レンズを沈胴位置へ駆動するCLO
SE処理を実行し(S1140)、メインルーチンに復
帰する(S1142)。
【0150】〔PLAY処理(OFF →PLAY)〕図25乃至図
27はそれぞれPLAY処理(OFF →PLAY)を示すフローチ
ャートである。
【0151】モード切換ダイヤル72をOFFの状態か
らPLAY状態に変更した場合には、図25に示すPLAY
処理(OFF →PLAY)が開始される。すなわち、PLAY処理
が開始すると(S1200)、APSCPU150はポ
ート番号27(/SMR)を出力ポートのL出力にする処理を
行う(S1202)。このポートはRWスイッチ43の
状態を示す。
【0152】次いで、LCDOFFタイマーにE-T-PLAYを設定
し(S1204)、前記CLOSE処理を実行する(S
1206)。また、バッテリーチェック処理を実施し
(S1208)、BC判定(S1210)においてバッ
テリーNGと判定した時は、図27に示すS1288に
進んで動作不可となる。S1210のBC判定でバッテ
リーOKと判定した時は、S1211でDSC電源部1
86の電力供給源となっているストロボ電源に対してス
トロボ充電処理を行った後、DSCVW =ON処理を行い(S
1212)、DSC側に電源を投入してDSCを起動す
る。
【0153】これと同時に1秒タイマーをスタートさせ
て(S1214)、1秒以内にDSCがハード的に起動
したか否かをチェックする(S1216、1218)。
すなわち、1秒以内に/DSCBUSYのポートがLowになら
なければ異常が発生したと判断し、この場合はDSC電
池表示の点灯処理を実行し(S1220)、処理は図2
7に示すS1288に進む。
【0154】その一方、S1216で1秒以内に/DSCBU
SYのポートがLowになった場合は改めて1秒タイマー
をスタートさせ(S1222)、DSC通信によって
「状態チェック」の指令を通信する(S1224)。続
くS1226ではDSC レディを受信したか否かを判定
し、DSC レディを未受信の場合には、20mSのウエイ
ト処理(S1228)の後に1秒オーバタイムの経過の
有無を判定し(S1230)、1秒以内であれば処理は
S1224に戻る。1秒以内にDSC レディを受信でき
ず、S1230で1秒タイマーのオーバータイムと判定
した時は、何らかの異常が発生したと判断して、DSC
電池表示を点灯させる処理を行うとともに(S123
2)、図27に示すS1292に移行する。
【0155】S1226でAPSCPU150がDSC レ
ディを受信すると、DSC通信によってバッテリーチェ
ック処理の指示が伝達される(S1234)。そして、
DSC通信において、エラーがセットされたか否かが監
視され(S1236)、通信エラーの場合には図27に
示すS1288にジャンプし、DSCを動作不可とす
る。S1236でDSC通信が正常に行われたと判断し
た時は、図26に示すように返信データとしてDSC電
源電圧が不足している旨を示す信号(BCNG)を受信
したか否かが判定される(S1238)。S1238に
おいてBCNGを受信した時は、図27に示すS129
2に進みDSCを動作不可とする。
【0156】S1238でDSC電源電圧がOKである
旨の返信データを得ている時は、EEPROM178内
のAPSに関するステイタス情報をチェックし、E-APS-
SATUEND =55h であるか否かを判定する(S124
0)。E-APS-SATUEND =55h とは、APS撮影終了の情
報をDSC側に未送信であることを意味し、この場合に
は、DSC通信においてAPS撮影終了を伝達する(S
1242)。通信後にはDSC通信においてエラーが発
生したか否かを確認し(S1244)、エラー発生時に
は、図27に示すS1288にジャンプして動作不可と
する。通信が正常に行われた時はEEPROM178書
き込み処理を実行し(S1246)、E-APS-SATUEND に
送信済である旨を示すデータ00h を書き込む。
【0157】S1246又はS1240の後、APSの
状態を示すFSTATEを判定する。すなわち、FSTATE=リラ
イトMR中であるか(S1248)、FSTATE=リライト駒
送り中であるか(S1250)、FSTATE=リライトリカ
バリー中であるか(S1252)を順次判断し、上記S
1248〜S1252のいずれかの判定でYES判定の
時は図27に示すS1292に進む。そして、DSC通
信により電源OFFの指示を伝達し(S1292)、1
00mSのウエイト(切断待ち)処理を行ってから(S
1290)、DSCVW =OFF を実行する(S1288)。
これによりDSC電源が切断される。次いでS1293
でDSC電源部186の電力供給源となっているストロ
ボ電源に対してストロボ充電処理を行った後、メインル
ーチンに復帰する(S1294)。
【0158】S1248〜S1252のすべての判定で
NO判定の時は、図27に示すDSC通信によってSM
状態=PLAYを伝達するとともに(S1254)、液晶モ
ニタ40を点灯させるべく、LCD表示のON/OFFのコマ
ンドを伝達する(S1256)。また、LCD表示OF
Fをリセットし(S1258)、5秒タイマーをスター
トさせる(S1260)。このタイマーはDSCがフラ
ッシュメモリからデータを読み出す時間を監視するもの
である。DSC通信によって「状態チェック」の指令を
通信し(S1262)、返信によるDSC レディを受信し
たか否かを判定する(S1264)。DSC レディを未受
信の場合には、20mSのウエイト処理(S1266)
の後に5秒オーバタイムの経過の有無を判定し(S12
68)、5秒以内であれば処理はS1262に戻る。5
秒以内にDSC レディを受信できず、S1268で5秒タ
イマーのオーバータイムと判定した時は、何らかの異常
が発生したと判断して、DSC電池表示を点灯させる処
理を行うとともに(S1270)、S1292の処理に
移行する。
【0159】S1264でAPSCPU150がDSC レ
ディを受信すると、DSC通信によって駒番号要求コマ
ンドが伝達される(S1272)。そして、DSC通信
において、エラーがセットされたか否かが監視され(S
1274)、通信エラーの場合にはS1288に移行
し、DSCを動作不可とする。S1274でDSC通信
が正常に行われたと判断した時は、次に、返信データと
して受信した内容が駒番号の変更不可を意味するEDh で
あるか否かの判定を行う(S1276)。受信データ=
変更不可(EDh )である場合には、DSCの撮影データ
を破棄する処理を行い(S1278)、処理はS128
4に移行する。他方、S1276で受信データ≠変更不
可(EDh )である場合は、DSC通信によってコマ番号
と撮影データを一括して要求する指示を伝達する(S1
280)。通信にはエラーチェックを行い(S128
2)、通信エラー時にはS1288に進んでDSCの電
源をOFFする。正常にDSC通信が行われたことが確
認されると、次いでLCDOFFタイマーにE-T-PLAYを
設定し(S1284)、LCDOFFタイマーをスター
トさせてから(S1286)S1293でDSC電源部
186の電力供給源となっているストロボ電源に対して
ストロボ充電処理を行った後、メインルーチンに復帰さ
せる。
【0160】〔PLAYOFF 処理(PLAY→OFF )〕図28乃
至図30はそれぞれPLAYOFF 処理(PLAY→OFF )を示す
フローチャートである。
【0161】モード切換ダイヤル72をPLAYの状態
からOFF状態に変更した場合には、図28に示すPLAY
OFF 処理(PLAY→OFF )が開始される。すなわち、PLAY
OFF処理が開始すると(S1300)、S1301でD
SC電源部186の電力供給源となっているストロボ電
源に対してストロボ充電処理を行い、APSCPU15
0はポート番号27(/SMR)を入力ポート状態に設定する
(S1302)。そして、FSTATE=リライトMR中である
か(S1304)、FSTATE=リライト駒送り中であるか
(S1306)、FSTATE=リライトリカバリー中である
か(S1308)を順次判断する。上記S1304〜S
1308ですべてNO判定の場合は、S1310におい
て撮影データ変更チェック処理を実行してからS131
2に進む。これは、利用者が撮影情報を変更してからモ
ード切換ダイヤル72を切り換える場合を考慮したもの
である。
【0162】他方、上記S1304〜S1308のうち
いずれか一つの判定でYES判定となるときは、S13
10の処理を飛ばしてS1312に進む。
【0163】S1312では画像出力動作開始がセット
されているか否かを判定し、セットされているときはD
SC通信により画像出力動作終了を通知してから(S1
314)、画像出力動作開始をリセットする(S131
6)。S1316の後、又は前記S1312において既
に画像出力動作開始がリセットされているときは、S1
318に進んでバッテリーチェック処理を行う(S13
18)。
【0164】続いて、図29に示すBC判定(S132
0)において、バッテリーNGと判定した時は図30に
示すS1380に進んで動作不可となる。S1320の
BC判定でバッテリーOKと判定した時は、DSCVW =ON
処理を行い(S1322)、DSC側に電源を投入して
DSCを起動する。これと同時に1秒タイマーをスター
トさせて(S1324)、1秒以内にDSCがハード的
に起動したか否かをチェックする(S1326、132
8)。すなわち、1秒以内に/DSCBUSYのポートがLow
にならなければ異常が発生したと判断し、この場合はD
SC電池表示の点灯処理を実行し(S1330)、処理
は図30に示すS1380に進む。
【0165】その一方、S1326で1秒以内に/DSCBU
SYのポートがLowになった場合は改めて1秒タイマー
をスタートさせ(S1332)、DSC通信によって
「状態チェック」の指令を通信する(S1334)。続
くS1336ではDSC レディを受信したか否かを判定
し、DSC レディを未受信の場合には、20mSのウエイ
ト処理(S1338)の後に1秒オーバタイムの経過の
有無を判定し(S1340)、1秒以内であれば処理は
S1334に戻る。1秒以内にDSC レディを受信でき
ず、S1340で1秒タイマーのオーバータイムと判定
した時は、何らかの異常が発生したと判断して、DSC
電池表示を点灯させる処理を行うとともに(S134
2)、図30に示すS1376の処理に移行する。
【0166】S1336でAPSCPU150がDSC レ
ディを受信すると、DSC通信によってバッテリーチェ
ック処理の指示が伝達される(S1344)。そして、
DSC通信において、エラーがセットされたか否かが監
視され(S1346)、通信エラーの場合には図30の
S1380に進む。S1346でDSC通信が正常に行
われたと判断した時は、次に、返信データとしてDSC
電源電圧が不足している旨を示す信号(BCNG)を受
信したか否かが判定される(S1348)。S1348
においてBCNGを受信した時は、図30に示すS13
76に進みカメラを動作不可とする。
【0167】S1348でDSC電源電圧がOKである
旨の返信データを得ている時は、LCD表示OFFがセ
ットされているか否かを判定する(S1350)。PL
AYモード時にDSC側のLCDが点灯していた場合に
はここでの判定がNO判定となり、S1352に進んで
DSC通信によりLCD表示とCCDをOFFする指令
を伝達する。そしてLCD表示OFFセット(S135
4)を行ってから処理は図30に示すS1356に進
む。S1350でLCD表示OFFがセットされている
時には前記S1352及びS1354の処理を飛ばして
直ちに図30に示すS1356に進む。
【0168】図30に示すS1356〜S1364にお
いて、FSTATE=リライトMR中であるか(S1356)、
FSTATE=リライト駒送り中であるか(S1360)、FS
TATE=リライトリカバリー中であるか(S1362)を
順次判断する。上記S1356〜S1362のいずれか
一つの判定においてYES判定となった時はS1358
に進み、リライト給送リカバリー処理を実施する。
【0169】またS1356〜S1362においてすべ
てNO判定の場合は、更に、E-APS-SATUEND =55h であ
るか否かを判定する(S1364)。APS撮影の終了
情報を送信した後であればこのS1364の判定はNO
判定となり、続いてリライト給送処理を実行する(S1
372)。このリライト給送処理(S1372)の後又
は前記リライト給送リカバリー処理(S1358)の後
はDSC通信エラーセットの確認を行い(S137
4)、エラーがセットされている時はS1380に進ん
でDSCVW =OFF の処理を実行し (S1380)、S13
81でDSC電源部186の電力供給源となっているス
トロボ電源に対してストロボ充電処理を行った後、メイ
ンルーチンに戻る(S1382)。
【0170】S1374でDSC通信が正常に行われた
ことを確認した場合には、DSC通信で電源OFFを伝
達し(S1376)、その後100mSのウエイト(S
1378)をおいてからDSCVW =OFF の処理を実行し
(S1380)、S1381でDSC電源部186の電
力供給源となっているストロボ電源に対してストロボ充
電処理を行った後メインルーチンに戻る(S138
2)。
【0171】他方、S1364のE-APS-SATUEND =55h
か否かの判定において、APS撮影終了情報を未送信の
時はS1366に進み、ここでDSC通信によってAP
S撮影終了を通知する。通信後にはDSC通信において
エラーが発生したか否かを確認し(S1368)、エラ
ー発生時にはS1380に飛んでDSCVW =OFF の処理を
実行し (S1380)、S1381でDSC電源部18
6の電力供給源となっているストロボ電源に対してスト
ロボ充電処理を行なった後、メインルーチンに戻る(S
1382)。
【0172】S1368において、通信が正常に行われ
たと判断した時はEEPROM書き込み処理を実行し
(S1370)、E-APS-SATUEND に送信済である旨を示
すデータ00h を書き込む。そして、上記S1376〜S
1382を経てメインルーチンに復帰する。
【0173】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
写体像を写真フイルムに結像させる第1のカメラ部のス
トロボ回路から、被写体像を撮像素子の受光面に結像さ
せる第2のカメラ部を制御する処理装置に電力を供給す
るようにしたので、前記第2のカメラ専用バッテリーが
不要となり、カメラの構成を小型で軽量にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合カメラの実施の形態を示す正
面図
【図2】図1に示した複合カメラの背面図
【図3】図1に示した複合カメラの平面図
【図4】図1に示した複合カメラの底面図
【図5】図1に示した複合カメラの右側面図
【図6】図1に示した複合カメラの背面に設けられてい
るAPS表示部の表示内容を示す図
【図7】図1に示した複合カメラに設けられているマル
チファンクションスイッチに割り当てられる機能を説明
するために用いた図
【図8】図1に示した複合カメラに設けられているモー
ド切換ダイヤルの操作によるモード遷移を示す図
【図9】図1に示した複合カメラの構成の実施の形態を
示すブロック図
【図10】図9に示したDSC電源部の構成の実施の形
態を示す回路図
【図11】図1に示した複合カメラの構成の他の実施の
形態を示すブロック図
【図12】図1に示した複合カメラにおける分岐処理を
示すフローチャート
【図13】図1に示した複合カメラにおける分岐処理を
示すフローチャート
【図14】図1に示した複合カメラにおける分岐処理を
示すフローチャート
【図15】図1に示した複合カメラにおける分岐処理を
示すフローチャート
【図16】図1に示した複合カメラにおける/SM1,/SM2
スイッチ読み込み処理を示すフローチャート
【図17】図1に示した複合カメラにおける/SM1,/SM2
スイッチ処理を示すフローチャート
【図18】図1に示した複合カメラにおけるSM開1処理
(OFF→撮影1) を示すフローチャート
【図19】図1に示した複合カメラにおけるSM開1処理
(OFF→撮影1) を示すフローチャート
【図20】図1に示した複合カメラにおけるSM開1処理
(OFF→撮影1) を示すフローチャート
【図21】図1に示した複合カメラにおけるSM開2処理
(撮影1→撮影2)を示すフローチャート
【図22】図1に示した複合カメラにおけるSM開3処理
(撮影2→撮影1)を示すフローチャート
【図23】図1に示した複合カメラにおけるSM開3処理
(撮影2→撮影1)を示すフローチャート
【図24】図1に示した複合カメラにおけるSM閉処理
(撮影1→OFF )を示すフローチャート
【図25】図1に示した複合カメラにおけるPLAY処理
(OFF →PLAY)を示すフローチャート
【図26】図1に示した複合カメラにおけるPLAY処理
(OFF →PLAY)を示すフローチャート
【図27】図1に示した複合カメラにおけるPLAY処理
(OFF →PLAY)を示すフローチャート
【図28】図1に示した複合カメラにおけるPLAYOFF 処
理(PLAY→OFF )を示すフローチャート
【図29】図1に示した複合カメラにおけるPLAYOFF 処
理(PLAY→OFF )を示すフローチャート
【図30】図1に示した複合カメラにおけるPLAYOFF 処
理(PLAY→OFF )を示すフローチャート
【符号の説明】
10…複合カメラ、12…APS撮影レンズ、14…D
SC撮影レンズ、16…ファインダー窓、17…AF受
光部、18…AF投光部、30…レリーズボタン、84
…バッテリー、150…APSCPU、180…ストロ
ボ回路、184…DSCCPU、186…DSC電源部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西谷 泰浩 埼玉県朝霞市泉水3丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H053 AC21 BA04 BA06 DA03 2H101 FF02 FF07 2H104 AA18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を写真フイルムに結像させる第
    1のカメラ部を備えるとともに被写体像を撮像素子の受
    光面に結像させる第2のカメラ部を備えた複合カメラに
    おいて、 第1のカメラ部に備えられた1つの電源と、 第1のカメラ部に備えられたストロボ装置と、 前記ストロボ装置の発光用電気回路から第2のカメラ部
    に電源を供給する手段と、 を備えたことを特徴とする複合カメラ。
  2. 【請求項2】 前記第2のカメラ部に電源を供給する手
    段は、第1のカメラ部のストロボ発光用のメインコンデ
    ンサーに蓄えられている電荷を、必要とする電圧に降下
    させる電圧変換手段を備えたことを特徴とする請求項1
    に記載の複合カメラ。
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