JP2000352500A - 低温タンク - Google Patents
低温タンクInfo
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Abstract
底板の破断を防止する。 【解決手段】 内槽11とその内槽11を包囲する外槽
6とから成る二重殻構造の低温タンク1において、外槽
底板上3に内槽底板8を周方向に囲繞するリング体12
を設け、そのリング体12と内槽側板9とをアンカース
トラップ14で連結すると共に、外槽側板4の内周面に
上記リング体12を上方から係止する係止部材15を設
けた。
Description
する内槽とその内槽を包囲する外槽とから成る二重殻構
造の低温タンクであって、特に内外槽の側板の浮き上が
りを防止すると共に、径方向への熱収縮を許容できる低
温タンクに関するものである。
槽と外槽とからなる二重殻構造となっている。内槽は直
接低温の液化ガスが接触するため熱収縮を起こす。その
ため、内槽をタンク基礎に固定するには、内槽の径方向
への熱収縮を許容すると共に、内槽の内圧による側板の
浮き上がりを防止することができるアンカーストラップ
を使用していた。一方、外槽をタンク基礎に固定するに
は、アンカーボルトを使用していた。
スが内槽から漏出した場合、外槽が急激に冷却されて低
温脆化によって破損する可能性があるので、外槽の周囲
には、所定距離をあけて防液堤が設けられていた。
液堤による専有面積が大きくなる等の問題があるため、
近年では、外槽を防液堤として兼用する新構造の低温タ
ンクが開発されてきた。
ンク基礎51上に設けられた外槽52の外槽底板53上
にパーライトコンクリート等の保冷材59が設けられ、
その上に内槽54が設けられている。
内に固定されたアンカーストラップ56が設けられてい
る。内槽側板57には、下端が外槽底板53を貫通して
タンク基礎51内に固定されたアンカーストラップ58
が設けられている。
をそれぞれアンカーストラップ56,58で固定したの
で、外槽52及び内槽54が共に、径方向への熱収縮が
許容されると共に、側板の浮き上がりが防止される構造
となっている。
から漏出した場合でも、外槽52が破損することがな
く、防液堤としての役目を果たすことができる。
低温タンクでは、アンカーストラップ58が外槽底板5
3を貫通して設けられているため、内槽54から液化ガ
スが漏出した場合に、外槽底板53が熱収縮を起こし
て、貫通穴61が径方向内側に移動して、タンク基礎5
1の穴62とで相対変位を起こすので、アンカーストラ
ップ58が破断したり、貫通穴61が変形・破断してし
まうといった問題があった。
出されたものであって、その目的は、外槽の熱収縮時の
アンカーストラップや外槽底板の破断を防止できる低温
タンクを提供することにある。
本発明は、内槽とその内槽を包囲する外槽とから成る二
重殻構造の低温タンクにおいて、外槽底板上に内槽底板
を周方向に囲繞するリング体を設け、そのリング体と内
槽側板とをアンカーストラップで連結すると共に、外槽
側板の内周面に上記リング体を上方から係止する係止部
材を設けたものである。
は、外槽底板上に設けられ且つ外槽側板に設けられた係
止部材に係止されるリング体に接続されているので、外
槽底板を貫通することがなく、外槽が熱収縮を起こして
も、アンカーストラップが破断することはない。また、
アンカーストラップを介して内槽側板による浮き上がり
方向の応力がリング体に加えられても、係止部材によっ
てリング体は上方への移動が規制されているので、内槽
側板の浮き上がりを防止できる。さらに、外槽底板に
は、従来のような貫通穴はないのでその変形・破断を防
止できる。
体的に連結してなるものが好ましい。
図面に従って説明する。
態を示した要部断面図、図2はリング体を示した平面
図、図3はアンカーストラップの取付状態を示した正面
図、図4はアンカーストラップの取付状態を示した平面
図、図5はアンカーストラップの取付状態を示した側面
図、図6はアンカーストラップ下端の取付状態を示した
断面図、図7は低温タンク全体を示した断面図である。
成を説明する。
ンクリートによるタンク基礎2上に建造される。タンク
基礎2上には、円盤状の外槽底板3が敷設されると共
に、その上部に外槽側板4及び外槽屋根板5が設けられ
て、外槽6を構成している。外槽底板3と外槽側板4と
は、脆化遷移温度が低い低温用材料を用いて各部が形成
され、外槽屋根板56は、通常の鉄板である常温用材料
を用いて各部が形成されている。
ト等の保冷材7が円柱状に設けられている。この保冷材
7上には、円盤状の内槽底板8が敷設されると共に、そ
の上部に内槽側板9及び内槽屋根板10が設けられて、
内槽11を構成している。内槽11は、脆化遷移温度が
低い低温用材料を用いて各部が形成されている。
するように形成されている。
外槽底板3上にリング体12を設け、そのリング体12
と内槽側板9とをアンカーストラップ14で連結すると
共に、外槽側板4の内周面にリング体12を上方から係
止する係止部材15を設けたことを特徴とする。
の箱体16を一体的に連結して、内槽底板3及び保冷材
7を周方向に囲繞するようになっている。箱体16は、
低温用材料からなる直線状のフレーム17を、四角柱状
に組んで形成されており、各表面にはトラス状にブレー
ス材18が設けられ補強されている。また、箱体16
は、平面方向に見て径方向内側のフレーム17aが短く
形成されており、台形をなしている。
レーム17bが、隣接する箱体16のフレーム17bと
合わさるように配置することによって、若干傾斜して配
列される。これによって、内槽底板8の周囲に、箱体1
6全体で好適な曲率をなす多角形のリング体12が形成
されることとなる。
によって行われる。
12とには、可撓性を有する板状のアンカーストラップ
14が掛け渡されている。アンカーストラップ14は、
内槽側板9の外周面に、その周方向に沿って約1mピッ
チで設けられている。
がリング体12の径方向内側のフレーム17aに溶接或
いはピン接合によって固定されると共に、上端が内槽側
板9に固定されている。
固定構造は、図3乃至図5に示すようになっている。
を構成するストラップ19の上端部には、プレート21
が貼り付けられており、厚さ方向に突出するようになっ
ている。
9を、突出したプレート21を係止して固定する係止板
22が取り付けられている。内槽側板9には、係止板2
2取付け用の当板23が2枚取り付けられ、これら当板
23には、上記係止板22を掛け渡して取り付けるため
のブラケット24がそれぞれ固定されている。
ト21の厚さ分、離間して設けられている。また、係止
板22は、取り付けられるアンカーストラップ14に沿
うように、下側になるに従って内槽側板9から徐々に離
れるように傾斜している。
は、裏当プレート25を当てて突合わせ溶接を行う。
は、アンカーストラップ14が掛け渡されている。この
アンカーストラップ14は、図6に示すように、その下
端がタンク基礎2に埋設されたアンカーストラップボッ
クス26の底部に溶接固定されている。
おり、外槽側板4の内周面に沿って湾曲して形成されて
いる。係止部材15は、適宜長さに分割されて、外槽側
板4の内周面に溶接よって固定されている。
6の径方向外側のフレーム17cよりも内側まで延出し
ている。なお、係止部材15は、L型鋼に限られるもの
ではない。所定以上の強度を有していれば、例えば角パ
イプやH型鋼であってもよい。
説明する。
11は径方向内側に若干、熱収縮を起こす。このとき、
内槽11はアンカーストラップ14によって固定されて
いるので、径方向への移動を許容することができる。
てその内圧が上昇し、内槽側板4からアンカーストラッ
プ14を介して浮き上がり方向の応力がリング体12に
加わるが、リング体12の自重と箱体16の剛性とによ
って、対抗することができる。
上記応力よりも大きい引抜き力が加わっても、リング体
12は係止部材15によって上方から係止されているの
で、リング体12の上方への移動が規制され、内槽側板
9の浮き上がりを防止できる。上記引抜き力は、係止部
材15に伝達された後、外槽側板4及び外槽6のアンカ
ーストラップ14を介して、タンク基礎2へと伝わりこ
こで対抗する。なお、外槽側板4に加わる引抜き力も同
様に、外槽6のアンカーストラップ14を介して、タン
ク基礎2へと伝わりここで対抗する。
り付けられたアンカーストラップ14を、外槽底板3上
に設けられたリング体12に固定したことによって、タ
ンク基礎2に固定する必要がなくなり、従来のように、
外槽底板3に貫通穴を明けなくてよい。
出して、外槽6が熱収縮を起こしても、アンカーストラ
ップ14は外槽底板3とタンク基礎2との相対変位の影
響を受けることがなく破断することはない。また、外槽
底板3には、従来形成されていた貫通穴は無いので、局
部的に熱収縮の応力がかからず、外槽底板3の変形・破
断を防止できる。
グ体12は低温用材料で形成されているので、外槽6と
同様の熱収縮が起こるだけで、外槽6とリング体12が
ぶつかり合うことはない。
に連結して形成したことによって、リング体12の形成
時の運搬や組立効率の向上が図れる。また、箱体16に
は湾曲した部材は用いていないので、製造時のコストや
手間が省略できる。
で、運搬や組立効率の向上が図れる。
体12は、箱体16によって構成されているが、所定以
上の強度を有していれば、これに限られるものではな
い。
収縮時のアンカーストラップや外槽底板の破断を防止で
きるという優れた効果を発揮する。
示した要部断面図である。
である。
である。
である。
面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 内槽とその内槽を包囲する外槽とから成
る二重殻構造の低温タンクにおいて、外槽底板上に内槽
底板を周方向に囲繞するリング体を設け、そのリング体
と内槽側板とをアンカーストラップで連結すると共に、
外槽側板の内周面に上記リング体を上方から係止する係
止部材を設けたことを特徴とする低温タンク。 - 【請求項2】 上記リング体が、複数の箱体を一体的に
連結してなる請求項1記載の低温タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16406199A JP4332932B2 (ja) | 1999-06-10 | 1999-06-10 | 低温タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16406199A JP4332932B2 (ja) | 1999-06-10 | 1999-06-10 | 低温タンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000352500A true JP2000352500A (ja) | 2000-12-19 |
JP4332932B2 JP4332932B2 (ja) | 2009-09-16 |
Family
ID=15786048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16406199A Expired - Fee Related JP4332932B2 (ja) | 1999-06-10 | 1999-06-10 | 低温タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4332932B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010025334A (ja) * | 2008-06-17 | 2010-02-04 | Ihi Corp | 貯蔵タンクのアンカー |
-
1999
- 1999-06-10 JP JP16406199A patent/JP4332932B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010025334A (ja) * | 2008-06-17 | 2010-02-04 | Ihi Corp | 貯蔵タンクのアンカー |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP4332932B2 (ja) | 2009-09-16 |
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