JP2000352375A - 流体の圧送方法 - Google Patents

流体の圧送方法

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JP2000352375A
JP2000352375A JP11164399A JP16439999A JP2000352375A JP 2000352375 A JP2000352375 A JP 2000352375A JP 11164399 A JP11164399 A JP 11164399A JP 16439999 A JP16439999 A JP 16439999A JP 2000352375 A JP2000352375 A JP 2000352375A
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JP
Japan
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tank
fluid
intake
water
intake tank
Prior art date
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Application number
JP11164399A
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English (en)
Inventor
Kohei Ueda
耕平 上田
Yoshihide Sengoku
芳英 仙石
Kenji Hanai
健治 花井
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い信頼性のもとに流体を輸送することができ
る、流体の圧送方法を提供することを目的とする。 【解決手段】取水点11からの流体を吸引するための取
水タンク1を設置する。取水パイプ13の一端を取水点
11に、他端を取水タンク1の内部に配置する。取水タ
ンク1の流体面にはフロート式の隔壁12を設置する。
取水タンク1内部に供給した負圧と、外部の大気圧の圧
力差によって取水点11から流体を取水タンク1内に吸
引する。次に取水タンク1内部に供給した圧縮空気の加
圧によって取水タンク1内の流体を貯留タンク3へ供給
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の圧送方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】水やガスなどの取り込みや圧送にはほと
んどが羽根式ポンプが使われている。羽根式ポンプは、
ポンプ本体の内部に流体を吸い込み、圧力を加えて出口
側に吐き出す構造である。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】以上のような構造で
あるから、従来の流体の取り込み、圧送では流体がポン
プの内部を通過するために、ポンプの回転軸からの油分
が流体に解け出す可能性があり、流体の品質に対する信
頼性に問題があった。また従来の構造では取水タンクを
取水点の水面レベル以下に設置する必要があり、設置条
件に制約を受けた。
【0004】本発明は上記したような従来の問題を解決
するためになされたもので、高い信頼性のもとに流体を
輸送することができ、設置条件の範囲が広い、流体の圧
送方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の流体の圧送方法は、取水点からの
流体を吸引するための取水タンクを設置し、取水パイプ
の一端を取水点に、他端を取水タンクの内部に配置し、
取水タンクの流体面にはフロート式の隔壁を設置し、取
水タンク内部に供給した負圧と、外部の大気圧の圧力差
によって、取水点から流体を取水タンク内に吸引し、次
に取水タンク内部に供給した圧縮空気の加圧によって、
取水タンク内の流体を貯水タンクへ供給して行う、流体
の圧送方法を特徴としたものである。
【0006】
【本発明の実施の態様】以下図面を参照しながら本発明
の流体の圧送方法の実施例を説明する。
【0007】<イ>取水タンク。 取水点11からの流体を吸引するために、陸上、あるい
は海上に取水タンク1を設置する。特に、取水点11の
水面よりも低い位置に取水タンク1の液面がくるように
設置すると、サイホンの原理、あるいは自然流下を利用
できるからさらに有利である。
【0008】<ロ>フロート式隔壁。 取水タンク1の水面にはフロート式の隔壁12を設置す
る。この隔壁12は取水タンク1の内側寸法に一致した
形状を呈する。隔壁12として、例えば底無しのフレキ
シブルな袋で構成することもできる。あるいは平面的な
浮体を、取水タンク1内の流体の面上に浮かせて構成す
ることもできる。隔壁12は、その周辺部を取水タンク
1の内側壁と空気の出入りがないようにシールする。
【0009】<ハ>取水パイプ。 取水パイプ13はその一端を取水点11に、他端を取水
タンク1の内部に配置する。取水パイプ13にはその中
間に逆止弁14を取り付ける。
【0010】<ニ>真空ポンプ。 取水タンク1の内部の空気を吸い込むために、真空ポン
プ2を設けるそして真空ポンプ2に一端を開放した負圧
パイプ21の他端を取水タンク1の上部に開放する。真
空ポンプ2を駆動することによって、取水タンク1の内
部の圧力を大気圧よりも低下させると、水面には大気圧
がかかっているから、水面と取水タンク1の内部では気
圧差が生じる。この気圧差によって取水点11から流体
を取水タンク1内に流体を吸引することができる。
【0011】<ホ>加圧ポンプ。 取水タンク1内部に供給した圧縮空気の加圧によって、
取水タンク1内の流体を貯留タンク3へ供給する。その
ために、加圧パイプ41の一端を加圧ポンプ4に、他端
を取水タンク1に連結する。加圧ポンプ4で製造した圧
気を、取水タンク1の上部から隔壁12上の空間に供給
すると、取水タンク1内部の流体を押し出して送水パイ
プ31を介して貯留タンク3に輸送することができる。
送水パイプ31はその一端を取水タンク1の底部に開放
し、その他端を貯留タンク3に開放する。
【0012】<ヘ>取水工程。 取水に際しては、負圧パイプ21の中間の弁22を開け
て取水タンク1内部の隔壁12上を負圧状態に設定す
る。すると外部の大気圧と、取水タンク1内部の負圧と
の圧力差によって取水パイプ13を介して先端の取水点
11から流体が取水タンク1内部に流入する。
【0013】<ト>取水の終了。 取水タンク1内の流体が一定量に達したら水位計からの
信号によって真空ポンプ2の運転を停止し、負圧パイプ
21の中間の弁22を閉じる。そして加圧パイプ41の
中間に設けた三方弁42を大気側に開けて大気に開放す
る。すると取水タンク1内部も大気圧となる。
【0014】<チ>送水工程。 加圧パイプ41中間の三方弁42を加圧ポンプ4、取水
タンク1への流れ方向として、加圧ポンプ4を運転す
る。すると取水タンク1の内部は加圧状態となり、内部
の流体は送水パイプ31を介して貯留タンク3に向けて
押し出される。
【0015】<リ>送水の終了。 取水タンク1内部の流体の量が一定値まで減少したら、
水位計からの信号によって加圧ポンプ4の運転を停止
し、加圧パイプ41の中間の三方弁42を大気側に開い
て取水タンク1内部を大気圧に戻す。その後、再度真空
ポンプ2の運転を開始し、取水工程に戻る。
【0016】<ヌ>2基の取水タンク1を設ける場合。 取水タンク1を2基、あるいは2基以上設ける。各取水
タンク1には取水パイプ13、送水パイプ31、負圧パ
イプ21、加圧パイプ41を並列に設ける。そして一方
の取水タンク1では、取水タンク1内の水を貯留タンク
3へ供給し、その間に、他の取水タンク1では、取水点
11の水を取水タンク1へ供給する。 そのために真空
ポンプ2、加圧ポンプ4の運転の切り替えを、取水タン
クの水位計を利用して行う。複数基設置する場合も同様
の構成を採用できる。
【0017】<ル>複数基の取水タンク1を設ける場
合。 取水タンク1を、順次高さを変えて複数基設ける。そし
て取水点11の流体を最下段の第一段取水タンク1へ供
給する。次に、第一段取水タンク1内の水を、加圧する
ことによって、その上に位置する第二段の取水タンク1
へ供給する。第二段の取水タンク1内の水を、さらにそ
の上に位置する第三段の取水タンク1へ供給し、こうし
て順次上段のピット1へ下段のピット1内の水を供給し
て行けば、高い位置への供給を行うことができる。図4
はピット1群を斜面に展開した実施例であるが、鉛直方
向に積み上げた構成を採用することもできる。
【0018】
【本発明の効果】本発明の流体の圧送方法は以上説明し
たようになるから次のような効果を得ることができる。 <イ>揚水作業のすべてを真空を利用して負圧によって
行い、タンク内の流体と大気間にはフロート式の隔壁1
2を介在させている。したがってタンク内部の流体は大
気と触れないから、流体の品質を変える可能性がなく、
流体の品質を維持することができる。 <ロ>従来、海水を取水する方法のひとつとして、海面
よりも低い位置に地下槽を構築し、海水を自然流下させ
る方法が採用されている。このような方法は、地下の水
槽の構築費用、地下配管費用など、建設に多額の費用を
必要とした。そのような構造と比較して本発明の方法
は、小規模な真空ポンプ2の設置だけですみ、きわめて
経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流体の圧送方法の実施例における取水
状態の説明図。
【図2】取水タンクから貯留タンクへの圧送状態の説明
図。
【図3】取水タンクを2基並列した実施例の説明図。
【図4】取水タンクを高さを変えて複数基設置した実施
例の説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花井 健治 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 3H071 AA01 BB14 BB17 CC28 CC34 CC41 CC47 DD31 DD40 DD51 DD71 DD76 DD77 DD82 DD83 DD89 3H075 AA06 BB19 BB21 BB30 CC28 CC35 CC40 DA30 DB50 3H079 AA02 BB10 CC17 CC21 CC30 DD12 DD13 DD14 DD22 DD23 DD24 DD32 DD60

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】取水点からの流体を吸引するための取水タ
    ンクを設置し、 取水パイプの一端を取水点に、他端を取水タンクの内部
    に配置し、 取水タンクの流体面にはフロート式の隔壁を設置し、 取水タンク内部に供給した負圧と、外部の大気圧の圧力
    差によって、取水点から流体を取水タンク内に吸引し、 次に取水タンク内部に供給した圧縮空気の加圧によっ
    て、取水タンク内の流体を貯水タンクへ供給して行う、 流体の圧送方法
  2. 【請求項2】取水タンクを2基以上設け、 一つの取水タンクでは、取水タンク内の流体を貯水タン
    クへ供給し、 同時に他の取水タンクでは、取水点の流体を取水タンク
    へ供給して行う、 請求項1記載の流体の圧送方法
  3. 【請求項3】取水タンクを、順次高さを変えて複数基設
    け、 最下段の第一段取水タンク内の流体を、その上に位置す
    る第二段の取水タンクへ供給し、 第二段の取水タンク内の流体を、さらにその上に位置す
    る第三段の取水タンクへ供給し、 順次上段のピットへ下段のピット内の流体を供給して行
    う、 請求項1記載の流体の圧送方法
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