JP2002021800A - 水力空気圧縮機 - Google Patents

水力空気圧縮機

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JP2002021800A
JP2002021800A JP2000203127A JP2000203127A JP2002021800A JP 2002021800 A JP2002021800 A JP 2002021800A JP 2000203127 A JP2000203127 A JP 2000203127A JP 2000203127 A JP2000203127 A JP 2000203127A JP 2002021800 A JP2002021800 A JP 2002021800A
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JP
Japan
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air
separation tank
air separation
water
hydraulic
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Application number
JP2000203127A
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English (en)
Inventor
Sanemitsu Yanome
銑三 矢野目
Fumihiko Tamamushi
文彦 玉蟲
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立地条件に自由度があり、圧力損失も少なく
できる水力空気圧縮機を提供する。 【解決手段】 上池10に面した海又は湖11の底12
に空気分離槽13を設け、その上池10の水を空気と共
に空気分離槽13に流下させるダウンカマー14を設
け、その空気分離槽13内の水層部17の水を海又は湖
に排水する排水管16を設け、その空気分離槽13に、
その空気層部18の圧縮空気を取り出す圧縮空気取出管
19を接続したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気などのエネル
ギーを用いることなく水頭差を利用して空気を圧縮する
ための水力空気圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水頭差を利用して空気を圧縮する
水力空気圧縮機は、図2に示すように上池30から下池
31に放流する際に、その地中深くに空気分離槽32を
設け、上池30と空気分離槽32とをダウンカマー33
で連結し、空気分離槽32と下池30とをライザー管3
4で接続し、空気分離槽32の上部に圧縮空気取出管3
5を接続して構成される。
【0003】この水力空気圧縮機は、上池30と下池3
1の水頭差Hyを利用し、上池30の水(或いは海水)
wを、ダウンカマー33から空気分離槽32に流下さ
せ、その際に、ダウンカマー33の上端に設けた空気吸
込ノズル36から空気を吸引して水wと共に空気分離槽
32に流下させる。
【0004】これにより、空気分離槽32内では、水層
部37と空気層部38とに分離される。空気分離槽32
内の圧力は、水層部37と上池30の高さHaの水頭圧
に見合った圧力となり、その圧力で、水層部37の水w
をライザー管34にて下池31に放流する。また空気層
部38の圧縮空気は、圧縮空気取出管35から随時取り
出され、この圧縮空気を、ガスタービンの圧縮空気源な
どに用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧縮比を大
きく取るためには、空気分離槽32を地中深くに設定す
る必要がある。例えば、圧縮比18を得るためには、上
池と空気分離槽32の水位差は約200M必要で、上池
30と下池31の水位差は約20M必要であり、この水
頭20Mの約1/3はライザー管での圧力損失となる。
【0006】このように、上池30と下池31の水位差
があり、しかも地中深くに空気分離槽32を設置するた
め、鉱山跡など特殊な立地条件のある場所に限られてし
まう問題があると共にライザー管34の圧力損失も無視
できない問題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、立地条件に自由度があり、圧力損失も少なくできる
水力空気圧縮機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、上池に面した海又は湖の底に空
気分離槽を設け、その上池の水を空気と共に空気分離槽
に流下させるダウンカマーを設け、その空気分離槽内の
水層部の水を海又は湖に排水する排水管を設け、その空
気分離槽に、その空気層部の圧縮空気を取り出す圧縮空
気取出管を接続した水力空気圧縮機である。
【0009】請求項2の発明は、ダウンカマーの上端
が、上池の水面よりやや低い位置になるように設けら
れ、その上端に空気吸込ノズルが設けられ、ダウンカマ
ーの下端が、空気分離槽内の底部に位置するように設け
られる請求項1記載の水力空気圧縮機である。
【0010】請求項3の発明は、排水管の下端が、空気
分離槽内の底部に位置するように設けられると共に、上
端が空気分離槽上で開口するように設けられる請求項1
又は2記載の水力空気圧縮機である。
【0011】請求項4の発明は、廃船となったタンカー
を海底に沈め、その油槽を空気分離槽として用いる請求
項1〜3いずれかに記載の水力空気圧縮機である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施の形態を
添付図面に基づいて詳述する。
【0013】図1において、10は、海(又は湖)11
に面した上池であり、海11に対して十分な水頭差Hy
を有している。
【0014】この上池10に近い海底(又は湖底)12
には、密閉され、十分な容量の空気分離槽13が設置さ
れる。
【0015】空気分離槽13は、新設する他に、廃船と
なったタンカー等を沈めて、その油槽を利用して形成す
る。
【0016】上池10と空気分離槽13とを結び、上池
10の水wを空気分離槽13に流下させるダウンカマー
14が設けられる。ダウンカマー14の上端14tは上
池10の水面よりやや低い位置になるように設けられる
と共にロート状に形成し、中間は、海11側に傾斜さ
れ、その下端14bは、空気分離槽13内の底部に位置
するように設けられると共にフレア状に拡げて形成され
る。
【0017】またダウンカマー14の上端14tには、
流下と共に空気を吸い込む空気吸込ノズル15が設けら
れる。
【0018】空気分離槽13には、下端が空気分離槽1
3の底部に位置し、上端が空気分離槽13の上部の海1
1に臨んだ排水管16が設けられ、この排水管16で、
空気分離槽13内に形成された水層部17の水を排水す
るようになっている。なお、排水管16は、上端が図で
は上向きに開口している例を示したが、ベント管等で下
向きに開口し、開口を通して海水中の固形物が侵入しな
いよう形成するとよい。
【0019】また空気分離槽13の上部には、その空気
分離槽13内の上部に形成された空気層部18の圧縮空
気を地上まで送る圧縮空気取出管19が接続される。
【0020】次に本発明の作用を説明する。
【0021】上池10の水wは、ダウンカマー14内に
流入し、その際に空気吸込ノズル15から空気を吸引し
ながらダウンカマー14内を流下する。吸引された空気
は気泡Bとなって水wと共に流下し、空気分離槽13内
に流れる。
【0022】空気分離槽13内で、水wと気泡Bとは重
力で気液分離し、下部に水層部17が形成され、上部に
空気層部18が形成される。
【0023】この空気分離槽13の圧力は、上池10と
水層部17の高さHaに見合った圧力となり、かつ排水
管16の上部の水圧より、上池10と海面の水頭差Hy
分高いため、水層部17の水は、排水管16から海11
に排水される。この排水管16の長さは空気分離槽13
の高さに見合った長さで済むため、従来のように圧力損
失が大きくなることはない。
【0024】また空気層部18に溜まった圧縮空気は、
圧縮空気取出管19より、地上に送って、圧縮空気源と
して、例えばガスタービンの燃焼室に送る圧縮空気とし
て使用することができる。
【0025】以上のように空気分離槽13は、従来のよ
うに地下に設けるのに対して海底12に設置するため、
設置が容易であり、空気分離槽13の内外の圧力差は、
上池10と海面の水頭差Hyで常にバランスしているた
め、構造的な問題がない。
【0026】従って、廃船となるタンカーの油槽を利用
することができる。
【0027】また、空気分離槽13を海底12に設置す
るにあたって、上池10にできるだけ近く、かつ海底1
2が十分に深い立地条件であれば、自由に設置すること
が可能である。
【0028】またダウンカマー14に巻き込まれた気泡
Bは、流下に伴って粒径が小さくなり、浮力が小さくな
るため、巻き込まれた空気の大部分は空気分離槽13に
搬送できる。この場合、少ない水量でより多くの気泡B
を巻き込むことが重要である。
【0029】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、空気分離
槽を海底や湖底に設置するため、設置が容易となると共
に立地の制約が少なくて済む。また内外の圧力差が少な
いため、耐圧構造をとする必要がなく、廃船となるタン
カーなどを使用できる。さらにライザー管が不要となる
ことから、全体の圧力損失も少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図である。
【図2】従来例を示す図である。
【符号の説明】
10 上池 11 海(又は湖) 12 海底 13 空気分離槽 14 ダウンカマー 16 排水管 17 水層部 18 空気層部 19 圧縮空気取出管
フロントページの続き Fターム(参考) 3H079 AA30 BB10 CC21 DD02 DD23 DD24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上池に面した海又は湖の底に空気分離槽
    を設け、その上池の水を空気と共に空気分離槽に流下さ
    せるダウンカマーを設け、その空気分離槽内の水層部の
    水を海又は湖に排水する排水管を設け、その空気分離槽
    に、その空気層部の圧縮空気を取り出す圧縮空気取出管
    を接続したことを特徴とする水力空気圧縮機。
  2. 【請求項2】 ダウンカマーの上端が、上池の水面より
    やや低い位置になるように設けられ、その上端に空気吸
    込ノズルが設けられ、ダウンカマーの下端が、空気分離
    槽内の底部に位置するように設けられる請求項1記載の
    水力空気圧縮機。
  3. 【請求項3】 排水管の下端が、空気分離槽内の底部に
    位置するように設けられると共に、上端が空気分離槽上
    で開口するように設けられる請求項1又は2記載の水力
    空気圧縮機。
  4. 【請求項4】 廃船となったタンカーを海底に沈め、そ
    の油槽を空気分離槽として用いる請求項1〜3いずれか
    に記載の水力空気圧縮機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6638024B1 (en) * 2000-10-12 2003-10-28 Bruce Jay Hancock Hydraulic air compressor system—employing a body of fluid to provide compression
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