JP2002213186A - 土砂搬送設備 - Google Patents

土砂搬送設備

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JP2002213186A
JP2002213186A JP2001012821A JP2001012821A JP2002213186A JP 2002213186 A JP2002213186 A JP 2002213186A JP 2001012821 A JP2001012821 A JP 2001012821A JP 2001012821 A JP2001012821 A JP 2001012821A JP 2002213186 A JP2002213186 A JP 2002213186A
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JP
Japan
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earth
sand
transport
sediment
plug
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JP2001012821A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Ito
達男 伊藤
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸込搬送においてスムーズに土砂を上昇搬送
する。 【解決手段】 吸込パイプ7のうち、立坑TR1の下端
位置近傍に、該吸込パイプ7内に空気を供給・供給停止
自在なバルブ11を設けて構成した。土砂プラグPGが
立坑TR1部分で詰まった場合には、バルブ11を空け
てプラグPGの上流がわに空気を入れ、圧力差を増大さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘドロや土砂また
は泥土等の吸込搬送をスムーズに行うための土砂搬送設
備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、真空吸引によりヘドロや土砂や泥
土等(以下これらを総称して土砂とする)を吸込搬送す
る作業が行われている。この土砂の搬送において、吸引
パイプ先端からは、土砂・水分・空気の混合物が真空力
によって連続的に吸い込まれる。吸引された混合物は、
輸送される過程において、吸引混合物の比重差により大
きな比重物(土砂・水)はパイプ底面をずりながら移動
し、管路の流路面積を狭めることになる。その結果、管
路内での空気流速は速まり、ずりながら移動する土砂分
を巻き上げ、部分的に管路全断面を占める塊(プラグ)
になり、また、再び分散しながら移動する。プラグの移
動過程でプラグを構成する一部は管の底面の摩擦を受け
て遅れることになり、プラグが破壊される。このような
現象を繰り返しながら空気部と土砂溜まり部が交互に連
続形成されながら移動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】輸送距離が短い段階で
は、空気量が多いため管路内土砂の絶対量が少なく、短
いプラグ状態で輸送される。しかし、長距離の輸送にお
いては、抵抗によって空気量が低下し、その結果、管路
内の土砂が多くなり、破壊、再プラグ発生を繰り返す中
で、プラグの長さが漸次大きくなる。このように長大な
プラグが形成されると、特に立坑を介して地上に土砂を
上昇搬送するような場合に、吸引力が足りずプラグが持
ち上がらないといった不都合が生じている。
【0004】そこで本発明は上記事情に鑑み、吸込搬送
においてスムーズに土砂を上昇搬送することのできる土
砂搬送設備を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のうち請求項1は、地上側に配置された吸排気
手段(4)と、該吸排気手段の吸気側に接続され、地上
側から坑内に亘って配設された吸込パイプ(7)と、を
備え、前記吸排気手段を作動させることにより、前記吸
込パイプを介して坑内の土砂(40)を吸込み地上側に
搬送自在な土砂搬送設備(1)において、前記吸込パイ
プは、高低差をもって配置された土砂上昇搬送区間(R
G)を有し、前記吸込パイプのうち、前記土砂上昇搬送
区間の下端位置近傍に、該吸込パイプ内に空気を供給・
供給停止自在な空気供給手段(11)を設けて構成した
ことを特徴とする。
【0006】また本発明のうち請求項2は、前記空気供
給手段と前記吸排気手段とを、前記吸排気手段から排気
された空気を前記空気供給手段が前記吸込パイプ内に供
給自在に接続したことを特徴とする。
【0007】また本発明のうち請求項3は、前記吸込パ
イプのうち前記空気供給手段の上流側に搬送補助装置
(15,150)を設け、前記搬送補助装置は、その上
流側より土砂を受入れ一時貯留自在な土砂貯留手段(1
6a)と、該土砂貯留手段により一時貯留された土砂を
細分取出して、下流側に供給自在な細分取出供給手段
(17,19)と、を有していることを特徴とする。
【0008】また本発明のうち請求項4は、前記土砂上
昇搬送区間は立坑(TR1)に配置されていることを特
徴とする。
【0009】また本発明のうち請求項5は、前記空気供
給手段は、前記立坑と、該立坑に接続された横坑(TR
2)と、により形成される屈曲部に配置されている、こ
とを特徴とする請求項4記載の土砂搬送設備。
【0010】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち請求項
1によれば、土砂の搬送途中において土砂上昇搬送区間
に土砂プラグが到達し、該土砂プラグを上昇させるため
の搬送力が必要な場合には、空気供給手段により土砂上
昇搬送区間の下端位置近傍に空気を供給する。これによ
り前記土砂プラグの上流側で気圧を上昇させるので、該
土砂プラグの上下流間での圧力差が大きくなり、該土砂
プラグに対する搬送力が上昇する。よって吸込搬送にお
いてスムーズに土砂を上昇搬送することができる。
【0012】また本発明のうち請求項2によれば、吸排
気手段から排気された空気を吸込パイプ内に供給するの
でエネルギーを効率的に使用することができる。
【0013】また本発明のうち請求項3によれば、吸込
パイプを介して長土砂プラグが受入れられ土砂貯留手段
に一時貯留されると共に、細分取出供給手段により該土
砂貯留手段から一時貯留された土砂を細分取出して吸込
パイプの途中箇所のうち下流側に短土砂プラグとして供
給する。従って、長土砂プラグを解消して吸込パイプ内
での閉塞を防止し、効率的に土砂を搬送することができ
る。
【0014】また本発明のうち請求項4によれば、立坑
を介する土砂の搬送がスムーズに行える。
【0015】また本発明のうち請求項5によれば、屈曲
部付近での土砂プラグの詰まりが解消される。
【0016】
【発明の実施の形態】図1はトンネル内で発生した土砂
を外部に搬送するための土砂搬送設備を示した模式図で
ある。発進用等の立坑TR1及びこれに続く構築中の水
平坑TR2からなるトンネルTRの施工現場には、図1
に示すように、該水平坑TR2内で発生した土砂40を
外部に搬送するための土砂搬送設備1が設置されてい
る。土砂搬送設備1は、吸引装置4及び搬送補助装置1
5等により構成されている。以下、これらを個別に説明
する。
【0017】<吸引装置4>吸引装置4は、図1に示す
ように、真空タンク装置2、真空ポンプ5、貯留装置2
5等により構成されており、真空タンク装置2には吸込
パイプ7が接続されている。即ち、真空ポンプ5の作動
により真空タンク装置2内部が減圧されるようになって
おり、この減圧による吸引力で吸込パイプ7側から土砂
40を吸引できるようになっている。貯留装置25から
真空タンク装置2内には水が供給されており、該真空タ
ンク装置2内部では上記吸込んだ土砂40が、供給され
た水に混合されてスラリーとなる。このスラリーは前記
貯留装置25に搬送されて貯留され、水と土砂とが分離
されるようになっている。
【0018】<搬送補助装置15>図2は搬送補助装置
を示す模式図であり、(a)はその側断面図、(b)は
そのX1−Y1線断面図である。搬送補助装置15は水
平方向に長い略直方体状の形状をしたケーシング16を
有している。ケーシング16にはオーガー装置19が設
けられている。オーガー装置19は水平に伸延したスク
リュー19aを回転駆動自在に有しており、該スクリュ
ー19aは上記ケーシング16の内部で、しかも該ケー
シング16の底部に沿って配置されている。
【0019】更に、ケーシング16内には、該ケーシン
グ16の内部を基本的に上側の土砂貯留室16aと下側
の土砂供給室16bとの2つに分割する略水平な仕切部
材17が設けられており、上記スクリュー19aの大部
分は土砂供給室16bに配置され、該スクリュー19a
の上部が仕切部材17を貫通して上の土砂貯留室16a
に突出している。従って、仕切部材17には、スクリュ
ー19aの上部が貫通する大きさの流通口17aが該ス
クリュー19aに沿って平面視細長く形成されている。
【0020】ケーシング16には、第1のパイプ7Aと
第2のパイプ7Bとが外部より接続されており、第1の
パイプ7Aは土砂貯留室16aの内部空間である貯留空
間SP1に開口している。第2のパイプ7Bはスクリュ
ー19aの先端近傍で上記土砂供給室16bの内部空間
である排出空間SP2に開口した形で接続されている。
また、2本の空気バイパス管20が仕切部材17を介し
て貯留空間SP1と排出空間SP2とを連通する形で設
けられており、空気バイパス管20の上端は貯留空間S
P1の上端近傍で、かつ第1のパイプ7Aのケーシング
16における接続部位近傍で開口し、下端は仕切部材1
7の下面(排出空間SP2の上端)で開口している。
【0021】<土砂搬送設備1全体>以上のように、吸
引装置4及び搬送補助装置15等を有してなる土砂搬送
設備1は、図1に示すように、地上に吸引装置4を配置
している。また土砂搬送設備1は、同様に構成された搬
送補助装置15を2つ有しており、以降これらを区別す
るため搬送補助装置15A、搬送補助装置15Bと記載
することにする。吸込パイプ7は立坑TR1を介して設
置され、該立坑TR1の位置に相当する区間は土砂上昇
搬送区間RGとなっている。立坑TR1と水平坑TR2
との接続部である屈曲部TRK付近、従って図1に示す
ようにトンネルTRの立坑TR1の底部近傍には、1つ
の搬送補助装置15Aが配置されている。即ち、該搬送
補助装置15Aの第2のパイプ7Bが前記土砂上昇搬送
区間RGに設置された吸込パイプ7に相当する。この第
2のパイプ7Bの先端側は吸引装置4に接続されてい
る。
【0022】もう1つ別の搬送補助装置15Bは、図1
に示すように、立坑TR1から続く水平坑TR2の途中
に配置している。該搬送補助装置15Bの第2のパイプ
7Bは前記水平坑TR2を介して配管され、上記搬送補
助装置15Aの第1のパイプ7Aとして該搬送補助装置
15Aに接続されている。つまり言い換えると、スラリ
ー輸送装置2の吸込パイプの途中に搬送補助装置15
A、15Bが介在設置されている。搬送補助装置15B
の第1のパイプ7Aは水平坑TR2を介して切羽側まで
配管されており、その先端は水平坑TR2の掘削に伴い
発生した土砂40を吸引できる位置に配置されている。
【0023】ところで、上記真空ポンプ5のうち排気側
には三方向バルブ10が設けられている。該三方向バル
ブ10の図1に示す分岐a、b、cのうち、分岐aが真
空ポンプ5側に接続され、分岐bが大気中に開口する開
口部5aに接続され、分岐cが接続管12に接続されて
いる。また、真空タンク装置2と搬送補助装置15Aと
の間に接続された吸込パイプ7のうち、該搬送補助装置
15Aの近傍、従って立坑TR1の底部近傍(土砂上昇
搬送区間RGの下端付近である屈曲部TRK)の部位1
3には、上記接続管12がT字状に接続されている。接
続管12の途中で前記部位13の近傍にはバルブ11が
設けられている。
【0024】<土砂搬送設備1の利用>土砂搬送設備1
は以上のように構成されているので、該土砂搬送設備1
を用いてトンネルTRの水平坑TR2における土砂40
を地上に搬送するには次のように行う。即ち、吸引装置
4での真空ポンプ5の作動により、真空タンク装置2内
は減圧され、これに接続された吸込パイプ7内が減圧さ
れる。即ち、吸込パイプ7と同じものである搬送補助装
置15Aの第2のパイプ7B内が減圧されるので、該搬
送補助装置15Aのケーシング16内が減圧され、該ケ
ーシング16と接続された搬送補助装置15Aの第1の
パイプ7A内が減圧される。更に、搬送補助装置15A
の第1のパイプ7Aと同じものである搬送補助装置15
Bの第2のパイプ7B内が減圧されるので、該搬送補助
装置15Bのケーシング16内が減圧され、該ケーシン
グ16と接続された搬送補助装置15Bの第1のパイプ
7A内が減圧される。なお上記三方向バルブ10は分岐
a,bが連通で、分岐cが閉鎖されている。また上記バ
ルブ11は閉鎖されている。
【0025】こうして、搬送補助装置15Bの第1のパ
イプ7A内が減圧されるので、この真空力により該第1
のパイプ7Aの先端より水平坑TR2内の土砂40を吸
引する。吸引された土砂40は、図1に示すように、搬
送補助装置15B,15Aを介して搬送補助装置15A
の第2のパイプ7Bに到達し、この吸込パイプ7を介し
て立坑TR1を上ろうとする。ところが、吸込パイプ7
内の土砂40はプラグ状態(図1の符号PGで示す)に
なっていることが多いので、従来は該土砂プラグの重量
に対して吸引力がうち勝てず、なかなか立坑TR1を上
昇できなかった。そこで本実施形態ではこのようなプラ
グPGの停滞が発生した場合に次のような操作を行う。
【0026】まず、真空ポンプ5側の三方向バルブ10
において、分岐bを閉鎖し、分岐a,cを連通させる。
同時に、バルブ11を開放する。これにより真空ポンプ
5の排気側と吸込パイプ7の部位13とが接続管12を
介して連通する。従って、真空ポンプ5の作動により真
空タンク装置2が減圧され、反対に吸込パイプ7の部位
13から空気を供給して該吸込パイプ7内を加圧する。
ところで、吸込パイプ7では前記部位13よりも吸引装
置4側にプラグPGが存在しており、部位13からの加
圧によりプラグPGの上流側(下方)の空気圧が上昇す
る。プラグPGの下流側(吸引装置4側)の空気圧は殆
ど変化しないことから、該プラグPGの上下流間におけ
る圧差は大きくなる。圧差が大きくなることで吸込パイ
プ7におけるプラグPGの搬送力は大きくなり、該プラ
グPGは立坑TR1をスムーズに上昇する。
【0027】プラグPGが立坑TR1を上昇して真空タ
ンク装置2に到達した時点で、上記三方向バルブ10は
分岐a,bを連通し、分岐cを閉鎖する。また上記バル
ブ11は閉鎖する。これにより吸込パイプ7全体を再び
減圧し、後続する土砂40を効率的に吸引する。一方、
吸引装置4に搬送された前記プラグPG(土砂40)
は、真空タンク装置2内でスラリーになり、貯留装置2
5に搬送され、貯留分離されて処理される。
【0028】以降、吸込パイプ7を介しての土砂40の
吸引を続け、上述したように立坑TR1の底部付近でプ
ラグPGが停滞するごとに、三方向バルブ10及びバル
ブ11を操作して該プラグPGの上流側を加圧して該プ
ラグPGの上下流間の圧力差を大きくし、該プラグPG
を上昇させる、という一連の作業を繰り返すことによ
り、所望量の土砂40の搬送を完了させる。
【0029】以上のように本実施形態では、立坑TR1
の底部付近で停滞するプラグの上流側を加圧して該プラ
グの上下流間の圧力差を増大し、該プラグに対する搬送
力を増大させることができるので、スムーズに土砂を搬
送することが可能となった。
【0030】更に本実施形態では搬送補助装置15によ
る効果も大きい。例えば、吸込パイプ7の先端から吸込
まれた土砂40は、図2に示すように、第1のパイプ7
Aを介してケーシング16の貯留空間SP1に供給され
一時貯留される。貯留空間SP1の土砂40は自然落下
或いはオーガー装置19のスクリュー19aの動きによ
り仕切部材17の流通口17aを通って排出空間SP2
へ均一的に移動する。この排出空間SP2ではオーガー
装置19のスクリュー19aが回転駆動されているの
で、該排出空間SP2に進入した土砂40はスクリュー
19aの回転により短土砂プラグ状にされつつ図2の矢
印T方向に輸送され第2のパイプ7Bに排出される。
【0031】なお第1のパイプ7A等を介してケーシン
グ16の貯留空間SP1に流入した空気は2本の空気バ
イパス管20を通って排出空間SP2に供給され、オー
ガー装置19の回転駆動により断続的に第2のパイプ7
Bに排出される土砂40の間に取り込まれる。これによ
り上記短土砂プラグが効果的に形成されるようになって
いる。
【0032】搬送補助装置15Bの第2のパイプ7Bを
介して短土砂プラグとされた土砂40は、同パイプであ
る搬送補助装置15Aの第1のパイプ7Aを介して該搬
送補助装置15Aのケーシング16の貯留空間SP1に
供給され一時貯留される。貯留空間SP1の土砂40は
自然落下或いはオーガー装置19のスクリュー19aの
回転により排出空間SP2へ進入する。該排出空間SP
2に進入した土砂40はスクリュー19aの回転により
短い土砂プラグ状にされ、かつ2本の空気バイパス管2
0を通って排出空間SP2に供給される空気を取り入れ
つつ、図2の矢印T方向に輸送され第2のパイプ7Bに
排出される。
【0033】このように搬送補助装置15A、15Bに
よると、長距離真空吸引による土砂輸送において閉塞の
原因になりやすい長い土砂プラグを発生させず、短い土
砂プラグにして搬送するので、第2のパイプ7B内での
閉塞を回避することができる。またこれにより、限られ
た真空力により高能率の土砂輸送が可能になるので好都
合である。特に、立坑TR1等の鉛直配管の直前に搬送
補助装置15Aを設けることは停滞するプラグを極力小
さくするのに有効である。更に、水平坑TR2でもその
輸送距離が長い場合には、始めは短い土砂プラグであっ
ても輸送中に長い土砂プラグになってしまうことがある
ので、搬送補助装置15Bを途中に挿入するによって水
平配管内の閉塞防止を確実にできる。なお、水平坑TR
2が更に長くなり、土砂40の水平輸送距離が長くなる
場合には、搬送補助装置15A、15Bと同様の搬送補
助装置を何台でも直列に追加接続することが可能であ
る。また逆に土砂の輸送距離が短い場合には土砂搬送設
備1に搬送補助装置15が1つだけ備えられていてもよ
い。
【0034】なお別の実施形態として、接続管12等を
設けなくともよい。この場合、真空ポンプ5の排気側に
はバルブ等を設けず単に開口していればよい。また、吸
込パイプ7の部位13では管を分岐させてバルブ11を
設ける必要があるが、バルブ11の一方は大気中に開口
させるだけでよい。これにより、立坑TR1の底部付近
でプラグPGが停滞した場合にはバルブ11を開放し
て、大気中から空気を吸込パイプ7の部位13に流入さ
せる。その結果、プラグPGの下方が加圧され、該プラ
グPGの上下における圧差が増大されて該プラグPGが
スムーズに上昇される。
【0035】吸込パイプ7のうち立坑TR1の底部付近
に、該吸込パイプ7の内部が外から視認可能な透明(半
透明)な部材を設けることも有効である。これによりプ
ラグPGが停滞した際には作業員がこれを即座に視認
し、バルブ10,11等の操作をすることができる。或
いは吸込パイプ7の内部のプラグPGの停滞を検知する
センサを設け、該センサの検知結果を表示するようにし
てもよい。或いは、このセンサからの検知結果に基づい
て、上述したバルブ10,11を自動制御する制御部を
設けた構成にすることも可能である。
【0036】土砂搬送設備1の搬送補助装置15(後述
する搬送補助装置150も同様)は任意であるので、該
搬送補助装置15の無い構成も可能である。また、吸込
パイプ7のうち空気を供給するための部位13は、立坑
TR1の底部付近でプラグが停滞しやすいという事情に
基づいて、該立坑TR1の底部付近に配置したが、この
部位13の位置は必ずしも立坑TR1の底部付近である
必要はない。例えば水平坑TR2の部分であっても、屈
曲するなどしてプラグの停滞しやすい箇所があれば、そ
こに部位13を配置することも可能である。
【0037】<別の搬送補助装置150>図3は別のタ
イプの搬送補助装置を示す模式図であり、(a)はその
側断面図、(b)はそのX2−Y2線断面図である。搬
送補助装置150は、水平方向に長い略直方体状の形状
をしたケーシング16を有しており、該ケーシング16
内には、該ケーシング16の内部を基本的に上側の土砂
貯留室16a(内部空間は貯留空間SP1)と下側の土
砂供給室16b(内部空間は排出空間SP2)との2つ
に分割する略水平な仕切部材17が設けられている。仕
切板17は格子状に形成され多数の孔17tが該仕切板
17の表裏を貫通する形で形成されている。
【0038】ケーシング16には、第1のパイプ7Aと
第2のパイプ7Bとが外部より接続されており、第1の
パイプ7Aは貯留空間SP1に開口している。また第2
のパイプ7Bは排出空間SP2に開口した形で接続され
ている。2本の空気バイパス管20が仕切部材17を介
して貯留空間SP1と排出空間SP2とを連通する形で
設けられており、空気バイパス管20の上端は貯留空間
SP1の上端近傍で、かつ第1のパイプ7Aにおけるケ
ーシング16との接続部位近傍で開口し、下端は仕切部
材17の下面(排出空間SP2の上端)で開口してい
る。
【0039】以上のように構成された搬送補助装置15
0は既に説明した実施形態での搬送補助装置15の代り
に設置して使用する。即ち、真空力により土砂40が図
3に示すように、第1のパイプ7Aを介してケーシング
16の貯留空間SP1に供給され一時貯留される。貯留
空間SP1の土砂40は格子状になった仕切板17を介
して細かく分割される形で短土砂プラグ状になって、下
側の排出空間SP2へ均一的に自然落下して移動する。
この排出空間SP2に進入した土砂40は更に真空力に
より短土砂プラグ状のまま図3の矢印T方向に移動して
第2のパイプ7Bに排出される。
【0040】このように搬送補助装置150でも搬送補
助装置15と同様に、長距離真空吸引による土砂輸送に
おいて閉塞の原因になりやすい長い土砂プラグを発生さ
せず、短い土砂プラグにして搬送するので、第2のパイ
プ7B内での閉塞を回避することができる。またこれに
より、限られた真空力により高能率の土砂輸送が可能に
なるので好都合である。
【0041】なお上記仕切板17は格子状であったが、
該仕切板17を通過する土砂40を細かく分割できれば
いいので、格子状に限らず、スリット状や網目状などで
もよい。また、土砂搬送設備1の搬送補助装置は1つ以
上の搬送補助装置150だけであってもよいし、搬送補
助装置15と搬送補助装置150を混在させて採用する
ことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】トンネル内で発生した土砂を外部に搬送するた
めの土砂搬送設備を示した模式図。
【図2】搬送補助装置を示す模式図であり、(a)はそ
の側断面図、(b)はそのX1−Y1線断面図。
【図3】別のタイプの搬送補助装置を示す模式図であ
り、(a)はその側断面図、(b)はそのX2−Y2線
断面図。
【符号の説明】
1 土砂搬送設備 4 吸排気手段(吸引装置) 11 空気供給手段(バルブ) 15,150 土砂搬送補助装置(搬送補助装置) 16a 土砂貯留手段(土砂貯留室) 17 細分取出供給手段(仕切部材) 19 細分取出供給手段(オーガー装置) 40 土砂 RG 土砂上昇搬送区間 TR1 立坑 TR2 横坑(水平坑) TRK 屈曲部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地上側に配置された吸排気手段と、該吸排
    気手段の吸気側に接続され、地上側から坑内に亘って配
    設された吸込パイプと、を備え、前記吸排気手段を作動
    させることにより、前記吸込パイプを介して坑内の土砂
    を吸込み地上側に搬送自在な土砂搬送設備において、 前記吸込パイプは、高低差をもって配置された土砂上昇
    搬送区間を有し、 前記吸込パイプのうち、前記土砂上昇搬送区間の下端位
    置近傍に、該吸込パイプ内に空気を供給・供給停止自在
    な空気供給手段を設けて構成した、ことを特徴とする土
    砂搬送設備。
  2. 【請求項2】前記空気供給手段と前記吸排気手段とを、
    前記吸排気手段から排気された空気を前記空気供給手段
    が前記吸込パイプ内に供給自在に接続した、ことを特徴
    とする請求項1記載の土砂搬送設備。
  3. 【請求項3】前記吸込パイプのうち前記空気供給手段の
    上流側に搬送補助装置を設け、 前記搬送補助装置は、その上流側より土砂を受入れ一時
    貯留自在な土砂貯留手段と、該土砂貯留手段により一時
    貯留された土砂を細分取出して、下流側に供給自在な細
    分取出供給手段と、を有している、ことを特徴とする請
    求項1記載の土砂搬送設備。
  4. 【請求項4】前記土砂上昇搬送区間は立坑に配置されて
    いる、ことを特徴とする請求項1記載の土砂搬送設備。
  5. 【請求項5】前記空気供給手段は、前記立坑と、該立坑
    に接続された横坑と、により形成される屈曲部に配置さ
    れている、ことを特徴とする請求項4記載の土砂搬送設
    備。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009161946A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Ebara Environmental Engineering Co Ltd 揚砂輸送装置および揚砂輸送方法、並びに中継ポット
JP2011012524A (ja) * 2009-07-06 2011-01-20 Nakagawa Planning & Construction Co Ltd 管渠構築における土砂排出方法および土砂排出装置
CN106089230A (zh) * 2016-07-23 2016-11-09 车新宁 一种地铁施工的出渣装置及其方法
CN106089231A (zh) * 2016-07-23 2016-11-09 车新宁 用于地铁施工连续出渣的装置及使用该装置的出渣方法

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