JP2000352053A - 既設杭の撤去工法 - Google Patents

既設杭の撤去工法

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JP2000352053A
JP2000352053A JP11162984A JP16298499A JP2000352053A JP 2000352053 A JP2000352053 A JP 2000352053A JP 11162984 A JP11162984 A JP 11162984A JP 16298499 A JP16298499 A JP 16298499A JP 2000352053 A JP2000352053 A JP 2000352053A
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JP
Japan
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existing pile
pile
existing
steel pipe
construction method
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JP11162984A
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English (en)
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Yuetsu Kikuchi
祐悦 菊地
Hideyuki Kikuchi
秀行 菊池
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Hazama Ando Corp
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量の水を必要とせず、掘削土量や埋め戻し
土量を減少させることができる既設杭の撤去工法を提供
すること。 【解決手段】 鋼管等の中空状部材を用いて形成され、
下端が砂質土層14にまで及ぶ既設杭10の撤去工法で
あって、既設杭の内部に詰まった土砂11を下端まで掘
削して地下水16と共に排出することにより既設杭下端
でボイリング現象を誘発し、既設杭に力を加えて下方へ
貫入させたのち、既設杭を上方に引き上げて撤去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管又はコンクリ
ート管等の中空状部材により形成され、下端が砂質土層
にまで及ぶ既設杭の撤去工法に関する。
【0002】
【従来の技術】既設杭の撤去工法としては、杭の周囲地
盤にケーシングを建て込んで、ケーシングで囲まれた地
盤を掘削するか、あるいは、ウォータージェットにより
杭の周囲地盤を掘り緩めて杭周面の摩擦力を無くし、バ
イブロハンマーまたはクレーンで杭を直接引き抜く方法
が採用されている。この工法において、ウォータージェ
ットを用いた場合、多量の水を使用するため、泥水処理
施設が必要になり、工事費用の上昇を招くという欠点が
ある。またケーシングを用いた場合、杭の周囲掘削範囲
は、杭径+20cm程度と広い範囲に及ぶため、杭撤去
後の埋め戻しも大掛かりなものになる。
【0003】また上記撤去工法以外では、ケーシングと
ロックオーガを用いて、既設杭を杭頭部から破砕して撤
去する方法がある。しかしながら、この既設杭の撤去工
法では、破砕された杭を含む多量な産業廃棄物が発生す
るという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決せんとしたものであり、その課題は、多量の
水を必要とせず、掘削土量や埋め戻し土量を減少させる
ことができる既設杭の撤去工法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、鋼管又はコ
ンクリート管等の中空状部材を用いて形成され、下端が
砂質土層にまで及ぶ既設杭の撤去工法であって、既設杭
の内部に詰まった土砂等の充填物を下端まで掘削して地
下水と共に排出することにより既設杭下端でボイリング
現象を誘発し、既設杭を下方へ貫入させたのち、既設杭
を上方に引き上げることを特徴とする既設杭の撤去工法
が提供される。
【0006】本発明の撤去工法が適用される既設杭は、
中空状部材が地盤内に打設されて成り、中空内部に土砂
あるいはコンクリート等の充填物が詰まったものであ
り、さらに、地下水位が少なくとも既設杭下端よりも高
い地盤に設けられた既設杭である。
【0007】ここで、ボイリング現象とは、地中の平均
透水水圧が砂の水中重量より大きくなると、土粒子が水
といっしょに流され、その結果、砂層の透水係数が自然
状態のときよりも増大し、土粒子が混じった濁った水や
砂が掘削底面に吹きだす現象のことである。
【0008】
【実施例】以下、添付図面に基づいて実施例を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。図1
(1)〜(7)は本発明の一実施例である既設杭の撤去
工法を示している。図1(1)では、地下水位13が高
い地盤における鋼管杭10の内部には土砂11が詰まっ
ており、鋼管杭10の下端は支持層としての砂質土層1
4まで達している。このような鋼管杭10を撤去するた
め、図1(2)では、鋼管杭10内の土砂11をオーガ
ー17で掘削して排出している。なお、このとき、ボイ
リング現象が発生し易くするために、鋼管杭10内をそ
の下端よりも深くまで掘削する。
【0009】次いで、図1(3)に示した如く、鋼管杭
10の内部の地下水をポンプ(図示せず)等により強制
排水して、水位16を低下させる。これにより、鋼管杭
10内の水位が周囲地盤の地下水位13よりも低くなる
ため、水位の高低差により、図1(4)のように鋼管杭
10の掘削面にボイリング現象が生じ、支持地盤である
砂質土層14にゆるみが発生する。
【0010】砂質土層14にゆるみが発生したら、図1
(5)に示したように、鋼管杭10の上端にキャップ2
1を設置し、このキャップ21を介してハンマー20で
鋼管杭10を打撃し、支持地盤内に更に20〜30cm
程度貫入させる。この鋼管杭10の貫入により、鋼管杭
10の周面と地盤との摩擦力は低減しており、図1
(6)に示したように、鋼管杭10の杭頭をバイブロハ
ンマー22で把持して振動を加えながら上方に引き上げ
ると、鋼管杭10は地盤内から引き抜かれる。この引抜
き工程により、地盤には、鋼管杭10とほぼ同じ形状の
杭撤去穴が形成されるので、最後に、図1(7)に示し
たように、土砂25で杭撤去穴を埋め戻すと、本発明の
撤去工法は終了する。
【0011】
【発明の効果】本発明では、既設杭の内部に詰まった土
砂等の充填物を下端まで掘削して地下水と共に排出する
ので、既設杭下端ではボイリング現象が誘発され、この
ボイリング現象により既設杭の支持力は低下し、既設杭
の下方への貫入を容易に行なうことができて、さらに、
この貫入により既設杭の周面摩擦力も低減させることが
できて、既設杭を上方へ引き抜くことが可能になる。し
たがって、本発明では、既設杭の内部に詰まった土砂等
の充填物を掘削するのみで良く、従来のように既設杭の
周囲地盤を掘削する必要が無く、掘削土量や埋め戻し土
量を格段に減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1)〜(7)は本発明の一実施例である既設
杭の撤去工法を示している。
【符号の説明】
10 既設杭 11 土砂(充填物) 14 砂質土 16 地下水

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管又はコンクリート管等の中空状部材
    を用いて形成され、下端が砂質土層にまで及ぶ既設杭の
    撤去工法であって、 既設杭の内部に詰まった土砂等の充填物を下端まで掘削
    して地下水と共に排出することにより既設杭下端でボイ
    リング現象を誘発し、既設杭を下方へ貫入させたのち、
    既設杭を上方に引き上げることを特徴とする既設杭の撤
    去工法。
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