JP2000351761A - N−置換−n’−置換−ウレア誘導体及び該誘導体を含有する医薬組成物 - Google Patents

N−置換−n’−置換−ウレア誘導体及び該誘導体を含有する医薬組成物

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JP2000351761A
JP2000351761A JP2000105900A JP2000105900A JP2000351761A JP 2000351761 A JP2000351761 A JP 2000351761A JP 2000105900 A JP2000105900 A JP 2000105900A JP 2000105900 A JP2000105900 A JP 2000105900A JP 2000351761 A JP2000351761 A JP 2000351761A
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lower alkyl
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JP2000105900A
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Shiro Mita
四郎 三田
Masato Horiuchi
正人 堀内
Masakazu Ban
正和 伴
Hiroshi Suhara
寛 須原
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Santen Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Santen Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TNF−α産生阻害活性を有する新規化合物
を提供すること。 【解決手段】 下記式で表されるN−置換−N’−置換
−ウレア誘導体、その類縁体又はこれらの医薬上許容さ
れる塩。 【化19】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なN−置換−
N’−置換−ウレア誘導体、該化合物を含有する医薬組
成物、TNF−α産生阻害剤及び自己免疫性疾患治療剤
に関するものである。
【従来の技術】TNF−α(Tumor Necrosis Factor-
α:腫瘍壊死因子)は、現在、生体防御・免疫機構に広
く係わるサイトカインとして認識されているが、TNF
−αの持続的かつ過剰の産生は組織障害を起こしたりし
て、さまざまな病気の原因や増悪をもたらす要因となっ
ている。例えば、TNF−αが関係する病態例として、
関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、悪
液質、急性感染症、アレルギー、発熱、貧血、糖尿病な
どがあげられている(山崎、臨床免疫、27、127
0、1995)。又、TNF−αが自己免疫性疾患であ
る慢性リウマチ及びクローン病の発症に重要な役割を果
していることが報告されている(Andreas Eigler et a
l., Immunology Today, 18、487、1997)。従
って、TNF−αの産生を阻害又はその作用を抑制でき
る化合物は、上記疾患の治療に有用であろうと期待さ
れ、種々の研究が行われてきている(上記文献山崎、臨
床免疫、27及び Andreas Eigler et al., Immunology
Today, 18)。
【0002】一方、下記一般式Iにおいて、R1 とR3
とR4 とが同時に水素原子で、R6とR7 がともにメチ
ル基である化合物が、増感色素の1つ(II−40)とし
て特開平1−224758号公報に記載されている。
又、下記一般式Iにおいて、R 1 がアリール基又はフラ
ニルメチル基、R3 がイソプロピル基で、R6 とR7
ともにメチル基である化合物が不整脈治療剤としての効
果を有する化合物の例(実施例1、2、34、37、5
2及び58)として、特開昭57−209267号公報
に記載されている。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、TNF−α
産生阻害活性を有する新規化合物を提供することを目的
とする。本発明は、該化合物を製造するのに有用な中間
体を提供することを目的とする。本発明は、又、該化合
物を含有する医薬組成物、TNF−α産生阻害剤及び自
己免疫性疾患治療剤を提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、従来ほと
んど薬物としての研究がなされていないウレア構造を基
本構造とする化合物の合成研究を鋭意行い、数多くの新
規化合物を創製し、このうち下記一般式Iで表されるN
−置換−N’−置換−ウレア誘導体が、優れたTNF−
α産生阻害活性を有するとの知見に基づいてなされたの
である。すなわち、本発明は、下記一般式Iで表される
N−置換−N’−置換−ウレア誘導体及びその医薬上許
容される塩を提供する。
【0004】
【化4】
【0005】(式中、R1 は、水素原子、低級アルキル
基、アリール基、又は式IIで表される基を表し、
【0006】
【化5】
【0007】R2 は、水素原子、低級アルキル基、シク
ロアルキル基、アリール基、カルボキシル基又はエステ
ル基を表し、又R1 と一緒になって環を形成してもよ
く、R3 とR4 は、同一でも異なっていてもよく、水素
原子、低級アルキル基、シクロアルキルアルキル基、ア
リールアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を
表し、R5 は、水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシ
ル基、低級アルコキシ基又はアリール基を表し、R6
7 は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、低級
アルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロアルキ
ル基又はアリール基を表し、A1 とA2 は、同一でも異
なっていてもよく、低級アルキレン基を表すが、但し、
6 とR7 がともにメチル基である場合には、R1 とR
3 とR4 とが同時に水素原子となることはなく、又はR
3 がイソプロピル基で、R6 とR7 がともにメチル基で
ある場合、R1 はアリール基及びフラニルメチル基では
ない。)本発明は、又、下記一般式1III表されるN−置
換−N’−置換−ウレア誘導体及びその塩を提供する。
【0008】
【化6】
【0009】本発明は、又、上記N−置換−N’−置換
−ウレア誘導体又はその医薬上許容される塩を含有する
医薬組成物、TNF−α産生阻害剤及び自己免疫性疾患
治療剤を提供する。
【発明の実施の形態】本明細書において、低級アルキル
基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、イソ
ペンチル、イソヘキシルなどの炭素数1〜8の直鎖又は
分岐アルキル基があげられ、好ましくは炭素数1〜6の
アルキル基、より好ましくは炭素数1〜3のアルキル
基、特に好ましくはメチル基である。シクロアルキル基
としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペン
チル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどの炭素数3
〜10のシクロアルキル基があげられ、好ましくは炭素
数3〜6のシクロアルキル基、特に好ましくはシクロヘ
キシル基である。低級アルコキシ基としては、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、ヘキシルオキシなどの炭素数1〜8の直鎖又は分岐
アルコキシ基があげられ、好ましくは炭素数1〜5のア
ルコキシ基、特に好ましくは1〜3のアルコキシ基であ
る。
【0010】これらの低級アルキル基、シクロアルキル
基及び低級アルコキシ基は、ハロゲン原子(フッ素原
子、塩素原子、沃素原子、臭素原子など)、ヒドロキシ
ル基などで置換されていてもよい。又、シクロアルキル
基は、低級アルキル基や低級アルコキシ基で置換されて
いてもよい。低級アルキレン基としては、メチレン、エ
チレン、プロピレン、イソプロピレン、メチルメチレ
ン、テトラメチレン、2−メチルトリメチレン、ヘキサ
メチレンなどの炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖を有する
アルキレン基があげられ、好ましくは炭素数1〜5のア
ルキレン基、より好ましくは炭素数2〜4のアルキレン
基、特に好ましくは炭素数2又は3のアルキレン基であ
る。又、アリール基として、置換又は未置換の炭素数6
〜12のフェニル基、ナフチル基及び芳香族複素環基が
あげられ、好ましくは置換又は未置換のフェニル基、特
に好ましくは未置換のフェニル基及びビフェニリル基で
ある。ここで、置換基としては、ハロゲン原子(フッ素
原子、塩素原子、沃素原子、臭素原子など)、ヒドロキ
シル基、アミノ基、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、シクロアルキル基、フェニル基などがあげられる。
シクロアルキルアルキル基及びアリールアルキル基とし
ては、炭素数1〜8の直鎖又は分岐アルキル基、好まし
くは炭素数1〜5のアルキル基、より好ましくは炭素数
1〜3のアルキル基、特に好ましくはエチル基に、上記
シクロアルキル基又はアリール基が結合したものがあげ
られる。
【0011】エステル基としては、低級アルキルエステ
ル、ベンジルエステル、フェニルエステルなどがあげら
れる。R2 とR1 が一緒になって形成する環としては、
1 が結合するイオウ原子を環内に取り込んでなる5又
は6員の非芳香族複素環、例えば、テトラヒドロチオフ
ェン、チオラクトン及びジチオランなどがあげられる。
本発明の一般式Iで表される化合物がチオール基、ヒド
ロキシル基やアミノ基を有する場合には、これらの基
は、汎用の保護基によって保護されていてもよい。チオ
ール基の保護基としては、アシル基、置換チオ基等のチ
オール基の保護基として汎用されるものがあげられる。
具体的には、低級アルカノイル基、フェニルカルボニル
基、テノイル基、ニコチノイル基、低級アルコキシカル
ボニル基、置換低級アルコキシカルボニル基、置換カル
バモイル基等のアシル基;低級アルキルチオ基、フェニ
ルチオ基等の置換チオ基が挙げられる。なお、上記フェ
ニルカルボニル基およびフェニルチオ基のフェニル環は
ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基また
はニトロ基で置換されていてもよい。
【0012】これらのうち、アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、ピバロイル基、ベンゾイル基、テノイ
ル基、t−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカル
ボニル基等のアシル基;エチルチオ基、t−ブチルチオ
基、フェニルチオ基等の置換チオ基が好ましく、より好
ましくは低級アルキルカルボニル基(特に炭素数2〜
5)である。ヒドロキシル基の保護基としては、アシル
基、置換低級アルキル基、置換シリル基等のヒドロキシ
ル基の保護基として汎用されるものがあげられる。具体
的には、ホルミル基、低級アルカノイル基、ハロゲノ低
級アルカノイル基、フェニルカルボニル基、低級アルコ
キシカルボニル基、フェニル低級アルコキシカルボニル
基等のアシル基;アリル基、低級アルコキシ低級アルキ
ル基、置換低級アルコキシ低級アルキル基、フェニル低
級アルキル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロ
フラニル基等の置換低級アルキル基;低級アルキルシリ
ル基、フェニルシリル基等の置換シリル基が挙げられ
る。なお、上記フェニルカルボニル基、フェニル低級ア
ルコキシカルボニル基、フェニル低級アルキル基および
フェニルシリル基のフェニル環はハロゲン原子、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基またはニトロ基で置換され
ていてもよい。
【0013】これらのうち、保護基として、ホルミル
基、アセチル基、ピバロイル基、モノクロロアセチル
基、トリクロロアセチル基、トリフルオロアセチル基、
ベンゾイル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基、イソブトキシカルボニル基、t−ブトキシカル
ボニル基、ベンジルオキシカルボニル基等のアシル基;
アリル基、メトキシメチル基、1−エトキシエチル基、
2−メトキシエトキシメチル基、ベンジルオキシメチル
基、ベンジル基、4−メトキシベンジル基、トリチル
基、2−テトラヒドロピラニル基、2−テトラヒドロフ
ラニル基等の置換アルキル基;トリメチルシリル基、ト
リエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、t−ブ
チルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基
等の置換シリル基が好ましく、より好ましくは、トリ低
級アルキルシリル基である。アミノ基の保護基として
は、アシル基、置換低級アルキル基、置換スルホニル基
等のアミノ基の保護基として汎用されるものがあげられ
る。具体的には、ホルミル基、低級アルカノイル基、ハ
ロゲノ低級アルカノイル基、フェニルカルボニル基、低
級アルコキシカルボニル基、置換低級アルコキシカルボ
ニル基、フェノキシカルボニル基等のアシル基;アリル
基、フェニル低級アルキル基、ベンゾイル低級アルキル
基等の置換低級アルキル基;低級アルキルスルホニル
基、フェニルスルホニル基等の置換スルホニル基が挙げ
られる。なお、上記フェニルカルボニル基、フェノキシ
カルボニル基、フェニル低級アルキル基、ベンゾイル低
級アルキル基およびフェニルスルホニル基のフェニル環
はハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基ま
たはニトロ基で置換されていてもよい。
【0014】これらのうち、保護基として、ホルミル
基、アセチル基、トリクロロアセチル基、トリフルオロ
アセチル基、ベンゾイル基、メトキシカルボニル基、イ
ソブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、
アリルオキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエ
トキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、ジ
フェニルメトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル
基等のアシル基;アリル基、ベンジル基、トリチル基、
(4−メトキシフェニル)ジフェニルメチル基等の置換
アルキル基;ベンゼンスルホニル基、2,4,6−トリ
メチルベンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル基等
の置換スルホニル基が好ましく、より好ましくは、低級
アルコキシカルボニル基である。本発明の一般式Iにお
いて、R1 としては、水素原子、低級アルキル基、又は
式IIで表される基であるのが好ましく、又R1 が水素原
子の場合、チオール保護基によって保護されているもの
も好ましい。さらに、R1 としては、水素原子又は式II
で表される基であるのが好ましく、又、R1 が水素原子
の場合、必ずチオール保護基によって保護されているの
が好ましい。又、R1 が低級アルキル基の場合、無置換
のものが好ましい。R2 としては、水素原子又はアリー
ル基であるのが好ましい。R2 がアリール基である場
合、A1 のS原子に結合している炭素原子を1番目の炭
素原子と数えて、2番又は3番目の炭素原子に結合して
いるのが好ましく、2番目の炭素原子に結合しているの
がより好ましい。
【0015】R3 とR4 は、同一でも異なっていてもよ
く、水素原子、低級アルキル基、シクロアルキルアルキ
ル基又はアリールアルキル基であるのが好ましい。さら
に、R3 が水素原子、シクロアルキルアルキル基又はア
リールアルキル基であるのが好ましく、R4 は、水素原
子、低級アルキル基又はアリールアルキル基であるのが
好ましい。上記R3 とR4 は、特に両者が異なったもの
を表すのが好ましく、なかでも一方が水素原子を表すの
が好ましい。又、R3 とR4 における低級アルキル基と
しては、炭素数4〜8の直鎖又は分岐のアルキル基が好
ましく、特に炭素数4〜6のアルキル基が好ましく、さ
らにイソペンチル基が好ましい。R5 は、水素原子、低
級アルキル基、ヒドロキシル基又はアリール基を表すの
が好ましく、より好ましくは水素原子、低級アルキル基
又はアリール基である。R5 がヒドロキシル基を表す場
合、ヒドロキシ保護基によって保護されてもよい。R5
が水素原子以外の置換基である場合、R5 は、尿素を構
成するN原子に結合しているA2 の炭素原子を1番目の
炭素原子と数えて、1番、2番又は3番目の炭素原子に
結合しているのが好ましく、1番又は2番目の炭素原子
に結合しているのがより好ましい。
【0016】R6 とR7 は、同一でも異なっていてもよ
く、水素原子、低級アルキル基又はアリール基を表すの
が好ましく、より好ましくはR6 が水素原子又は低級ア
ルキル基で、R7 が水素原子、低級アルキル基又はアリ
ール基である。又、R6 及び/又はR7 が水素原子の場
合、アミノ保護基により保護されていてもよい。A1
2 は、同一でも異なっていてもよく、炭素数2〜4の
低級アルキレン基を表すのが好ましく、特にA1 は炭素
数2又は3の低級アルキレン基を表すのがより好まし
い。さらに、一般式Iにおいて、R6 とR7 がともにア
ルキル基である場合には、R1 とR3 とR4 とが同時に
水素原子とならないのが好ましい。又R3 とR6 とR7
がともにアルキル基である場合、R1 はアリール基や置
換低級アルキル基ではないのが好ましい。
【0017】本発明の一般式Iにおいて、又、次のもの
が好ましい。 (i) 一般式I中、R1 が、水素原子、低級アルキル基、
又は式IIで表される基、R2 が、水素原子又はアリール
基、R3 とR4 が、同一でも異なっていてもよく、水素
原子、低級アルキル基、シクロアルキルアルキル基又は
アリールアルキル基、R5 が、水素原子、低級アルキル
基、ヒドロキシル基又はアリール基、R6 とR7 が、同
一でも異なっていてもよく、水素原子、低級アルキル基
又はアリール基、A1 とA2 が、同一でも異なっていて
もよく、炭素数2〜4のアルキレン基を表す場合。 (ii)一般式Iにおいて、又は上記(i) において、さらに
6 が、水素原子又は低級アルキル基、R7 が、水素原
子、低級アルキル基又はアリール基、A1 が炭素数2又
は3のアルキレン基、A2 が炭素数2〜4のアルキレン
基を表す場合。
【0018】(iii) 上記(i) 又は(ii)において、R3
が、水素原子、シクロアルキルアルキル基又はアリール
アルキル基、R4 が、水素原子、低級アルキル基又はア
リールアルキル基であり、R3 かR 4 のいずれか一方が
水素原子である場合。 (iv)上記(i) 〜(iii) において、R5 が、水素原子、低
級アルキル基又はアリール基を表す場合。 (v) 上記(i) 〜(iv)において、チオール基が低級アルキ
ルカルボニル基により、ヒドロキシル基がトリ低級アル
キルシリル基により、アミノ基が低級アルコキシカルボ
ニル基により保護されている場合。
【0019】上記化合物として、具体的には、1−〔2
−(アセチルチオ)エチル〕−3−〔(1S)−1−ベ
ンジル−2−(ジメチルアミノ)エチル〕−1−フェネ
チルウレア、1−〔(1S)−2−(アセチルチオ)−
1−ベンジルエチル〕−3−〔2−(ジメチルアミノ)
エチル〕−3−イソペンチルウレア、1−〔(1S)−
2−(アセチルチオ)−1−〔(4−ビフェニリル)メ
チル〕エチル〕−3−〔2−(ジメチルアミノ)エチ
ル〕−3−イソペンチルウレア、ビス〔(2S)−2−
〔3−(2−アミノエチル)−3−イソペンチルウレイ
ド〕−3−フェニルプロパン〕ジスルフィド、ビス
〔(2S)−2−〔3−(2−アミノエチル)−3−イ
ソペンチルウレイド〕−3−(4−ビフェニリル)プロ
パン〕ジスルフィドよりなる群から選ばれる化合物及び
その医薬上許容される塩が好ましい。
【0020】本発明における塩類とは医薬として許容さ
れる塩であれば特に制限はなく、塩酸、硝酸、硫酸等の
無機酸との塩、酢酸、フマル酸、マレイン酸、酒石酸、
クエン酸等の有機酸との塩、また、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金
属との塩などが挙げられる。また、本発明化合物に幾何
異性体または光学異性体が存在する場合には、それらの
異性体も本発明の範囲に含まれる。尚、本発明化合物は
水和物の形態をとっていてもよい。本発明の一般式Iで
表される化合物は、例えば、以下の代表的な方法により
又はこの方法に準じて合成することができる。
【0021】
【化7】
【0022】上記方法には、次の2通りの合成方法が含
まれている。 合成方法A:式〔IV〕の化合物→式〔III〕の化合物
→一般式Iで表される化合物 合成方法B:式〔IV〕の化合物→一般式Iで表される
化合物 これらの合成方法を次に具体的に説明する。 合成方法A
【0023】
【化8】
【0024】式〔IV〕の化合物をアミノアルコール誘
導体〔VI〕と縮合剤(例えば、1,1'−カルボニルジイミ
ダゾール〔VII〕)の存在下で反応させて、式〔III〕の
化合物を得、次いで、得られた式〔III〕の化合物をチ
オール誘導体〔VIII〕とMitsunobu 反応を用いて縮合さ
せて本発明の一般式Iで表される化合物を得る。 合成方法B
【0025】
【化9】
【0026】式〔IV〕の化合物を式〔IX〕の化合物
と縮合剤(例えば、1,1'−カルボニルジイミダゾール
〔VII〕)の存在下で反応させて、直接本発明の一般式
Iで表される化合物を得る。ここで、式〔IV〕の化合
物と式〔IX〕の化合物は、特願平10−79154号
明細書に記載の方法により容易に合成することができ
る。上記式〔III〕の化合物は、新規化合物であり、本
発明の一般式Iで表される化合物の有用な製造中間体で
ある。式中、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7、A1
とA2 は、一般式Iにおけると同じ意味を有し、又、
好ましいものなども一般式Iにおけると同様である。上
記合成方法において、反応物質が分子内にチオール基、
ヒドロキシル基またはアミノ基を有する場合、それらの
基は必要に応じて適当な保護基で保護していてもよく、
またそれらの保護基は反応後常法により除去することも
できる。また、反応物質が分子内にカルボキシル基を有
する場合、カルボキシル基は必要に応じてエステル化し
てもよく、またエステルは加水分解によりカルボン酸に
することもできる。
【0027】本発明化合物において、R2 がA1 に隣接
する硫黄原子と連結してチオラクトン環を形成する場合
は、上記経路以外に次の様な方法によって合成すること
もできる。即ちチオラクトン環は、式[I]において、
2 がカルボキシル基を、R 1 が水素原子を示す場合
に、それらの基を縮合させ合成することもできる。上記
の方法によって得られた化合物は、常法により前述の様
な塩類とすることができる。本発明化合物のTNF−α
産生阻害作用を後述の薬理試験の項で示すが、リポポリ
サッカライド(LPS)の刺激によって引き起こされた
TNF−αの遊離に対する抑制効果をin vitroで検討し
た結果、本発明化合物は優れたTNF−α産生阻害作用
を示した。TNF−αの産生は慢性関節リウマチ、クロ
ーン病、全身エリテマトーデス等の自己免疫性疾患、悪
液質、急性感染症、アレルギー、発熱、貧血、糖尿病等
の発症と深く関わり合いがあることが知られているの
で、本発明化合物の様に、その産生を阻害する化合物は
それらの幅広い疾患の治療に有用であると期待される。
【0028】本発明化合物は経口でも、非経口でも投与
することができる。投与剤型としては、錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、散剤、注射剤等が挙げられ、汎用されてい
る技術を用いて製剤化することができる。例えば、錠
剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤等の経口剤であれば、乳
糖、結晶セルロース、デンプン、植物油等の増量剤、ス
テアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン等の結合
剤、カルボキシメチルセルロース カルシウム、低置換
ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の崩壊剤、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリ
コン樹脂等のコーティング剤、ゼラチン皮膜等の皮膜剤
などを必要に応じて加えればよい。本発明化合物の投与
量は症状、年令、剤型等によって適宜選択できるが、経
口剤であれば通常1日当り0.1〜5000mg、好まし
くは1〜1000mgを1回または数回に分けて投与す
ればよい。以下に、本発明化合物の製造例、製剤例およ
び薬理試験の結果を示すが、これらの例は本発明をより
よく理解するためのものであり、本発明の範囲を限定す
るものではない。
【0029】
【実施例】〔製造例〕 参考例1 (1S)−1−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)エチ
ルアミン(参考化合物1−1)
【化10】 窒素雰囲気下、氷冷しながら水素化リチウムアルミニウ
ム(759mg)を無水エーテル(20ml)に懸濁し、
(2S)−2−アミノ−N1 ,N1 −ジメチル−3−フ
ェニルプロピオン酸アミド(1.92g)の無水テトラ
ヒドロフラン(10ml)溶液を滴下した。室温で1.5
時間撹拌した。氷冷下、反応液に酢酸エチルを発泡しな
くなるまで徐々に滴下した。次いで2N水酸化ナトリウ
ム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を無
水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧濃縮した。得られた油状
物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物
(参考化合物1−1、1.35g)を得た。 (参考化合物1−1) [α]D20 +15.3°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(Film,cm-1)3289,2940,276
9,1601,1495,1357,1264
【0030】参考例1と同様の方法を用いて以下の化合
物を得た。 ・(1S)−1−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−
N−フェネチルエチルアミン 2塩酸塩(参考化合物1
−2) [α]D20 +4.0°(c=1.0,メタノール) IR(Film,cm-1)3407,2950,269
1,1456,750,701 参考例2 N−フェネチル−2−(ジメチルアミノ)エチルアミン
2塩酸塩(参考化合物2−1)
【0031】
【化11】
【0032】臭化フェネチル(3.00g)のエタノー
ル(54ml)溶液に、2−(ジメチルアミノ)エチルア
ミン(2.14g)およびヨウ化ナトリウム(7.29
g)を加え、撹拌しながら一晩加熱還流した。反応液を
減圧濃縮し、残留物に水を加え、クロロホルムで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた油状物をクロロホ
ルム(5ml)に溶解し、氷冷下、4.6N塩化水素酢酸
エチル溶液(8ml)を加えた。析出物を濾取し、標記化
合物(参考化合物2−1、2.23g)を結晶として得
た。 (参考化合物2−1) mp 180℃ IR(KBr,cm-1)3400,2957,2710,
2442,1471,762,702
【0033】参考例2と同様の方法を用いて以下の化合
物を得た。 ・N−イソペンチル−2−(ジメチルアミノ)エチルア
ミン(参考化合物2−2)IR(Film,cm-1)33
07,2954,2818,1464,753 ・2−(t−ブトキシカルボキサミド)−N−イソペン
チルエチルアミン(参考化合物2−3) IR(Film,cm-1)3339,2957,170
1,1522,1367,1274,1251,117
4,755 実施例1 1−(2−シクロヘキシルエチル)−3−[2−(ジメ
チルアミノ)エチル]−1−(2−ヒドロキシエチル)
ウレア(化合物1−1)
【0034】
【化12】
【0035】窒素雰囲気下、1,1′−カルボニルジイ
ミダゾール(0.43g)を2−(ジメチルアミノ)エチ
ルアミン(0.19g)の無水テトラヒドロフラン(11
ml)溶液に溶解し、室温で20分間撹拌した。反応液
に、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−シクロヘキシ
ルエチルアミン塩酸塩(0.50g)を加え、3時間加熱
還流した。氷冷下、反応液にクロロホルムを加え、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮した。得られた油状
物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物
(化合物1−1、0.68g)を得た。 (化合物1−1) IR(Film,cm-1)3354,2922,285
1,1628,1538,1448,1405,137
4,1268,1054
【0036】実施例1と同様の方法を用いて以下の化合
物を得た。 ・1−(2−シクロヘキシルエチル)−3−[3−(ジ
メチルアミノ)プロピル]−1−(2−ヒドロキシエチ
ル)ウレア(化合物1−2) IR(Film,cm-1)3339,2923,285
1,1626,1536,1448,1406,137
2,1266,1171,1053 ・1−[(1S)−1−ベンジル−2−(ジメチルアミ
ノ)エチル]−3−(2−ヒドロキシエチル)−3−フ
ェネチルウレア(化合物1−3) IR(Film,cm-1)3117,2939,162
3,1534,1496,1454,1407,132
6,1257,1063 ・1−(2−シクロヘキシルエチル)−1−(2−ヒド
ロキシエチル)−3−[3−[(N−メチル)フェニル
アミノ]プロピル]ウレア(化合物1−4) IR(Film,cm-1)3323,2922,285
0,1621,1600,1541,1507,144
8,1407,1372,1270,1229,119
7,1132,1054,748 ・1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3−(2−
ヒドロキシエチル)−3−イソペンチルウレア(化合物
1−5) IR(Film,cm-1)3353,2954,163
2,1537,1467,1406,1367,123
6,1056,756 ・1−(2−シクロヘキシルエチル)−1−(2−ヒド
ロキシエチル)−3−[2,2−ジメチル−3−(ジメ
チルアミノ)プロピル]ウレア(化合物1−6) IR(Film,cm-1)3178,2923,285
2,2777,1624,1533,1451,125
7,1064,843,745 実施例2 1−[(1S)−1−ベンジル−2−(ベンジルオキ
シ)エチル]−3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]
−3−フェネチルウレア(化合物2−1)
【0037】
【化13】
【0038】窒素雰囲気下、(1S)−1−ベンジル−
2−(ベンジルオキシ)エチルアミン塩酸塩(351m
g)の無水テトラヒドロフラン(4.2ml)溶液にイミ
ダゾール(87mg)および1,1′−カルボニルジイミ
ダゾール(268mg)を加え、室温で15分間撹拌し
た。反応液に、N−フェネチル−2−(ジメチルアミ
ノ)エチルアミン 2塩酸塩(参考化合物2−1、40
8mg)を加え、1時間加熱還流した。氷冷下、反応液に
水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮した。
得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、
標記化合物(化合物2−1、532mg)を得た。 (化合物2−1) [α]D20 −10.7°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(Film,cm-1)2944,1647,149
6,1453,1253,1027,746,699 実施例2と同様の方法を用いて以下の化合物を得た。 ・1−[(1S)−1−ベンジル−2−(ベンジルオキ
シ)エチル]−3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]
−3−イソペンチルウレア(化合物2−2) [α]D20 −8.5°(c=0.57,クロロホル
ム) IR(Film,cm-1)3357,3222,295
2,1647,1496,1454,1252,74
7,700 ・1−[(1S)−1−ベンジル−2−(ベンジルオキ
シ)エチル]−3−[(1S)−1−ベンジル−2−
(ジメチルアミノ)エチル]−3−フェネチルウレア
(化合物2−3) [α]D20 −40.1°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(Film,cm-1)3458,3026,293
7,2858,1646,1496,1454,74
6,700 ・1−[(1S)−1−ベンジル−2−(ベンジルオキ
シ)エチル]−3−[2−(t−ブトキシカルボキサミ
ド)エチル]−3−イソペンチルウレア(化合物2−
4) [α]D20 −17.4°(c=0.66,クロロホ
ルム) IR(Film,cm-1)3324,2956,286
8,1688,1631,1516,1366,128
3,1251,1171,764,699 実施例3 1−[(1S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシエチ
ル]−3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3−フ
ェネチルウレア(化合物3−1)
【0039】
【化14】
【0040】窒素雰囲気下、1−[(1S)−1−ベン
ジル−2−(ベンジルオキシ)エチル]−3−[2−
(ジメチルアミノ)エチル]−3−フェネチルウレア
(化合物2−1、414mg)のエタノール(4.5ml)
溶液に、20%水酸化パラジウムオンカーボン(100
mg)を加えた。水素雰囲気下、3日間撹拌した。セライ
ト濾過により水酸化パラジウムオンカーボンを除去し、
濾液を減圧濃縮し、標記化合物(化合物3−1、299
mg)を得た。 (化合物3−1) [α]D20 −54.6°(c=1.0,ジメチルス
ルホキシド) IR(Film,cm-1)3346,2949,162
2,1538,750,702 実施例3と同様の方法を用いて以下の化合物を得た。 ・1−[(1S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシエチ
ル]−3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3−イ
ソペンチルウレア(化合物3−2) [α]D20 −47.6°(c=0.50,ジメチル
スルホキシド) IR(Film,cm-1)3423,2957,162
6,1538
【0041】・1−[(1S)−1−ベンジル−2−
(ジメチルアミノ)エチル]−3−[(1S)−1−ベ
ンジル−2−ヒドロキシエチル]−1−フェネチルウレ
ア (化合物3−3) [α]D20 −52.1°(c=0.52,クロロホ
ルム) IR(Film,cm-1)3384,3027,295
1,1631,1525,1455,751,702 ・1−[(1S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシエチ
ル]−3−[2−(t−ブトキシカルボキサミド)エチ
ル]−3−イソペンチルウレア(化合物3−4) [α]D20 −26.8°(c=0.95,クロロホ
ルム) IR(Film,cm-1)3328,2956,168
7,1627,1524,1367,1283,125
1,1171,756,701 実施例4 1−[(1S)−1−(ベンジルオキシカルボニル)−
2−(4−ビフェニリル)エチル]−3−[2−(ジメ
チルアミノ)エチル]−3−イソペンチルウレア(化合
物4−1)
【0042】
【化15】
【0043】窒素雰囲気下、4−ビフェニリル−L −ア
ラニンベンジルエステル塩酸塩(270mg)の無水テト
ラヒドロフラン(2ml)懸濁液にイミダゾール(50m
g)および1,1′−カルボニルジイミダゾール(15
5mg)を加え、室温で10分間撹拌した。次いでN−イ
ソペンチル−2−(ジメチルアミノ)エチルアミン(参
考化合物2−2、589mg)の無水テトラヒドロフラン
(3ml)溶液を加え、1.5時間加熱還流した。氷冷
下、反応液にクロロホルムを加え、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後減圧濃縮した。得られた油状物をシリカゲルカ
ラムクロマトで精製し、標記化合物(化合物4−1、4
02mg)を得た。 (化合物4−1) [α]D20 −8.7°(c=0.49,クロロホル
ム) IR(Film,cm-1)2953,1741,165
0,1519,1487,1466,1252,75
8,698
【0044】実施例4と同様の方法を用いて以下の化合
物を得た。 ・1−[(1S)−1−(ベンジルオキシカルボニル)
−2−(4−ビフェニリル)エチル]−3−[2−(t
−ブトキシカルボキサミド)エチル]−3−イソペンチ
ルウレア(化合物4−2) [α]D20 −18.8°(c=0.97,クロロホ
ルム) IR(Film,cm-1)3324,2957,174
0,1684,1637,1518,1454,117
2,756 実施例5 1−[(1S)−1−[(4−ビフェニリル)メチル]
−2−ヒドロキシエチル]−3−[2−(ジメチルアミ
ノ)エチル]−3−イソペンチルウレア(化合物5−
1)
【0045】
【化16】
【0046】窒素雰囲気下、臭化リチウム(179mg)
及び水素化ホウ素ナトリウム(52mg)を無水エタノー
ル(1ml)中で懸濁し、室温で1時間撹拌した。氷冷
下、1−[(1S)−1−(ベンジルオキシカルボニ
ル)−2−(4−ビフェニリル)エチル]−3−[2−
(ジメチルアミノ)エチル]−3−イソペンチルウレア
(化合物4−1、310mg)の無水エタノール(5.8
ml)溶液を滴下した。室温で24時間撹拌した。氷冷
下、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えエーテ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後減圧濃縮した。得られた油状物を
シリカゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物(化合
物5−1、138mg)を得た。 (化合物5−1) [α]D20 −37.9°(c=0.20,クロロホ
ルム) IR(Film,cm-1)3358,2953,162
8,1521,1487,1467,762,698
【0047】実施例5と同様の方法を用いて以下の化合
物を得た。 ・1−[(1S)−1−[(4−ビフェニリル)メチ
ル]−2−ヒドロキシエチル]−3−[2−(t−ブト
キシカルボキサミド)エチル]−3−イソペンチルウレ
ア(化合物5−2) [α]D20 −35.1°(c=0.48,クロロホ
ルム) IR(Film,cm-1)3329,2956,168
7,1627,1520,1366,1250,117
0,761 実施例6 1−[2−(アセチルチオ)エチル]−1−(2−シク
ロヘキシルエチル)−3−[2−(ジメチルアミノ)エ
チル]ウレア(化合物6−1)
【0048】
【化17】
【0049】窒素雰囲気下、1−(2−シクロヘキシル
エチル)−3−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−1
−(2−ヒドロキシエチル)ウレア(化合物1−1、
0.57g)およびトリフェニルホスフィン(1.04
g)を無水テトラヒドロフラン(10ml)に溶解し、塩
化ナトリウム−氷冷却下で30分間撹拌した。液温を5
℃以下に保ちながらアゾジカルボン酸ジイソプロピルエ
ステル(0.78ml)、さらにチオ酢酸(0.30g)
の無水テトラヒドロフラン(1ml)溶液を滴下した。1
時間撹拌したのち、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧濃縮した。
得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、
標記化合物(化合物6−1、0.43g)を得た。 (化合物6−1) IR(Film,cm-1)3367,2924,285
2,2771,1692,1633,1533,144
9,1406,1356,1294,1187,113
【0050】実施例6と同様の方法を用いて以下の化合
物を得た。 ・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−1−(2−シ
クロヘキシルエチル)−3−[3−(ジメチルアミノ)
プロピル]ウレア(化合物6−2) IR(Film,cm-1)3352,2923,285
1,2816,1692,1632,1534,144
8,1405,1356,1294,1217,113
5 ・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−3−[(1
S)−1−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)エチル]
−1−フェネチルウレア(化合物6−3) [α]D20 −26.2°(c=1.0,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3392,2940,168
2,1644,1531,1497,1454,113
8,750,701 ・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−1−(2−シ
クロヘキシルエチル)−3−[3−[(N−メチル)フ
ェニルアミノ]プロピル]ウレア(化合物6−4) IR(Film,cm-1)3348,2922,285
0,1690,1630,1599,1506,129
1,1217,1135
【0051】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−イソペンチル−3−[2−(ジメチルアミノ)エチ
ル]ウレア(化合物6−5) IR(Film,cm-1)3367,2954,236
1,1690,1632,1532,1360,129
6,1235,1136,950,766 ・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−1−(2−シ
クロヘキシルエチル)−3−[2,2−ジメチル−3−
(ジメチルアミノ)プロピル]ウレア(化合物6−6) IR(Film,cm-1)3305,2923,285
2,2776,1693,1641,1524,145
0,1355,1293,1218,1136,104
0,950,844,753 ・1−[(1S)−2−(アセチルチオ)−1−ベンジ
ルエチル]−3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−
3−フェネチルウレア(化合物6−7) [α]D20 +15.9°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(Film,cm-1)3350,2943,169
1,1648,1602,1253,1136,701 ・1−[(1S)−2−(アセチルチオ)−1−ベンジ
ルエチル]−3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−
3−イソペンチルウレア(化合物6−8) [α]D20 +22.4°(c=0.44,クロロホ
ルム) IR(Film,cm-1)3351,2953,169
4,1651,1524,701
【0052】・1−[(1S)−2−(アセチルチオ)
−1−ベンジルエチル]−3−[(1S)−1−ベンジ
ル−2−(ジメチルアミノ)エチル]−3−フェネチル
ウレア (化合物6−9) [α]D20 −32.0°(c=0.55,クロロホ
ルム) IR(Film,cm-1)3416,2937,169
0,1644,1496,749,700 ・1−[(1S)−2−(アセチルチオ)−1−ベンジ
ルエチル]−3−[2−(t−ブトキシカルボキサミ
ド)エチル]−3−イソペンチルウレア(化合物6−1
0) [α]D20 +7.0°(c=0.52,クロロホル
ム) IR(Film,cm-1)3316,2957,169
0,1632,1528,1252,701 ・1−[(1S)−2−(アセチルチオ)−1−[(4
−ビフェニリル)メチル]エチル]−3−[2−(ジメ
チルアミノ)エチル]−3−イソペンチルウレア(化合
物6−11) [α]D20 +15.9°(c=0.47,クロロホ
ルム) IR(Film,cm-1)2953,1693,165
1,1519,1250,1136,762
【0053】・ 1−[(1S)−2−(アセチルチ
オ)−1−[(4−ビフェニリル)メチル]エチル]−
3−[2−(t−ブトキシカルボキサミド)エチル]−
3−イソペンチルウレア(化合物6−12) [α]D20 +6.0°(c=0.49,クロロホル
ム) IR(Film,cm-1)3316,2956,168
6,1632,1520,1366,761 実施例7 ビス[(2S)−2−[3−[2−(t−ブトキシカル
ボキサミド)エチル]−3−イソペンチルウレイド]−
3−フェニルプロパン]ジスルフィド(化合物7−1)
【0054】
【化18】
【0055】1−[(1S)−2−(アセチルチオ)−
1−ベンジルエチル]−3−[2−(t−ブトキシカル
ボキサミド)エチル]−3−イソペンチルウレア(化合
物6−10、169mg)のテトラヒドロフラン(4m
l)溶液に、28%アンモニア水(10ml)及び少量
のヨウ素結晶を加え、室温で1晩撹拌した。反応液に水
を加えてエーテルで抽出した。有機層を10%チオ硫酸
ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水で洗浄、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後減圧濃縮した。得られた油状物をシ
リカゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物(化合物
7−1、70mg)を得た。 (化合物7−1) [α]D20 +30.7°(c=0.14,クロロホ
ルム) IR(Film,cm-1)3316,2956,168
4,1629,1532,1454,1366,117
1,752 実施例7と同様の方法を用いて以下の化合物を得た。 ・ビス[(2S)−2−[3−[2−(t−ブトキシカ
ルボキサミド)エチル]−3−イソペンチルウレイド]
−3−(4−ビフェニリル)プロパン]ジスルフィド
(化合物7−2) [α]D20 +12.8°(c=0.26,クロロホ
ルム) IR(Film,cm-1)3321,2957,168
4,1630,1520,1366,1250,117
0,760 実施例8 ビス[(2S)−2−[3−(2−アミノエチル)−3
−イソペンチルウレイド]−3−フェニルプロパン]ジ
スルフィド 2塩酸塩(化合物8−1)
【0056】
【化19】
【0057】窒素雰囲気下、ビス[(2S)−2−[3
−[2−(t−ブトキシカルボキサミド)エチル]−3
−イソペンチルウレイド]−3−フェニルプロパン]ジ
スルフィド(化合物7−1、53mg)のクロロホルム
(0.6ml)溶液に4.6N塩化水素酢酸エチル溶液
(0.3ml)を加えた。室温で24時間撹拌後、減圧
濃縮した。残留物にイソプロピルエーテルを加え析出物
を濾取して、標記化合物(化合物8−1、21mg)を
結晶として得た。 (化合物8−1) mp 100℃(分解) IR(KBr,cm-1)3326,2956,1619,
1535,748,701 実施例8と同様の方法を用いて以下の化合物を得た。 ・ビス[(2S)−2−[3−(2−アミノエチル)−
3−イソペンチルウレイド]−3−(4−ビフェニリ
ル)プロパン]ジスルフィド 2塩酸塩(化合物8−
2) mp 132.0〜136.0℃ IR(KBr,cm-1)2956,1617,1531,
762,699
【0058】[製剤例]本発明化合物の経口剤および注
射剤の一般的な製剤例を以下に示す。 1)錠剤 処方1 100mg中 本発明化合物 1 mg 乳糖 66.4mg トウモロコシデンプン 20 mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 6 mg ヒドロキシプロピルセルロース 4 mg ステアリン酸 マグネシウム 0.6mg 上記処方の錠剤に、コーティング剤(例えば、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリコン
樹脂等通常のコーティング剤)2mgを用いてコーティン
グを施し、目的とするコーティング錠を得る(以下の処
方の錠剤も同じ)。また、本発明化合物および添加物の
量を適宜変更することにより、所望の錠剤を得ることが
できる。
【0059】 2)カプセル剤 処方1 150mg中 本発明化合物 5 mg 乳糖 145 mg 本発明化合物および乳糖の混合比を適宜変更することに
より、所望のカプセル剤を得ることができる。 3)注射剤 処方1 10ml中 本発明化合物 10〜100mg 塩化ナトリウム 90 mg 水酸化ナトリウム(又は塩酸) 適量 滅菌精製水 適量 本発明化合物および添加物の混合比を適宜変更すること
により、所望の注射剤を得ることができる。
【0060】[薬理試験]McGeehanらの方法(Nature,3
70,558-561(1994))に準じて、リポポリサッカライド
(LPS)刺激により引き起こされたTNF−αの産生
に対する抑制効果を次に示すin vitro試験で検討した。
アッセイは、LPSの刺激によるヒト単球細胞系THP
−1からのTNF−αの産生量を測定することによっ
た。培地は、ウシ胎児血清(10%)、L−グルタミン
(2mM)、2−メルカプトエタノール(50μM)、
ペニシリン( 50units/ml )およびストレプトマイシン
(50μg/ml )を含むRPMI1640培地を使用し
た。細胞は、上記培地で培養されたヒト由来単球細胞株
THP−1細胞を100×gで5分間遠心分離して上清
を除いたのち、培地に再懸濁して使用した。LPSは、
S.Typhimurium由来のものを精製水に溶解後、培地で希
釈して使用した。被験化合物はジメチルスルホキシド
(DMSO)に溶解後、培地で希釈して使用した。
【0061】上記のように調製した細胞(106 個/m
l)、LPS(2μg/ml)および被験化合物(10
-5M)を混合し、37℃で2時間インキュベートした
後、1000×gで5分間遠心分離した。培養上清液中
のTNF−αレベルについてヒトTNF−α特異ELI
SAキットで測定した。なお、LPS不在下(コントロ
ール)では培養上清中にTNF−αの産生を認めなかっ
た。被験化合物のTNF−αの産生抑制率は、下記の式
により求めた。
【式1】 抑制率(%)=100×(A−B)/A A:被験化合物不在下での培養液上清中のTNF−αレ
ベル B:被験化合物存在下での培養液上清中のTNF−αレ
ベル (結果)表1に試験結果の一例として、10-5M濃度に
おけるTNF−αの抑制率(%)を示した。
【0062】
【表1】 表1 被験化合物 抑制率(%) 化合物6−3 83 化合物6−8 60 化合物6−11 76 化合物8−1 81 化合物8−2 66 表1に示されるように、本発明化合物は低濃度でTNF
−αの産生を抑制する作用が認められた。以上のことか
ら、本発明化合物は優れたTNF−α産生阻害作用を有
しており、TNF−αが関与する疾患、例えば慢性関節
リウマチ、クローン病、全身エリテマトーデス等の自己
免疫性疾患、悪液質、急性感染症、アレルギー、発熱、
貧血、糖尿病等の治療剤として広い医薬用途を有するこ
とは明らかである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 275/18 C07C 275/18 275/24 275/24 327/30 327/30 (72)発明者 伴 正和 大阪府大阪市東淀川区下新庄3丁目9番19 号 参天製薬株式会社研究所内 (72)発明者 須原 寛 大阪府大阪市東淀川区下新庄3丁目9番19 号 参天製薬株式会社研究所内 Fターム(参考) 4C206 AA01 AA02 AA03 HA28 HA29 KA01 MA01 MA04 NA14 ZB07 ZB21 ZC01 4H006 AA01 AA03 AB20 AB21 AB24 AB27 AB84 TA04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式Iで表されるN−置換−N’
    −置換−ウレア誘導体及びその医薬上許容される塩。 【化1】 (式中、 R1 は、水素原子、低級アルキル基、アリール基、又は
    式IIで表される基を表し、 【化2】 2 は、水素原子、低級アルキル基、シクロアルキル
    基、アリール基、カルボキシル基又はエステル基を表
    し、又R1 と一緒になって環を形成してもよく、 R3 とR4 は、同一でも異なっていてもよく、水素原
    子、低級アルキル基、シクロアルキルアルキル基、アリ
    ールアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表
    し、 R5 は、水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシル基、
    低級アルコキシ基又はアリール基を表し、 R6 とR7 は、同一でも異なっていてもよく、水素原
    子、低級アルキル基、シクロアルキルアルキル基、シク
    ロアルキル基又はアリール基を表し、 A1 とA2 は、同一でも異なっていてもよく、低級アル
    キレン基を表すが、 但し、R6 とR7 がともにメチル基である場合には、R
    1 とR3 とR4 とが同時に水素原子となることはなく、
    又はR3 がイソプロピル基で、R6 とR7 がともにメチ
    ル基である場合、R1 はアリール基及びフラニルメチル
    基ではない。)
  2. 【請求項2】 一般式I中、R1 が、水素原子、低級ア
    ルキル基、又は式IIで表される基、 R2 が、水素原子又はアリール基、 R3 とR4 が、同一でも異なっていてもよく、水素原
    子、低級アルキル基、シクロアルキルアルキル基又はア
    リールアルキル基、 R5 が、水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシル基又
    はアリール基、 R6 とR7 が、同一でも異なっていてもよく、水素原
    子、低級アルキル基又はアリール基、 A1 とA2 が、同一でも異なっていてもよく、炭素数2
    〜4のアルキレン基を表す、請求項1記載のウレア誘導
    体及びその医薬上許容される塩。
  3. 【請求項3】 一般式I中、R6 が、水素原子又は低級
    アルキル基、 R7 が、水素原子、低級アルキル基又はアリール基、 A1 が炭素数2又は3のアルキレン基、 A2 が炭素数2〜4のアルキレン基を表す、請求項2記
    載のウレア誘導体及びその医薬上許容される塩。
  4. 【請求項4】 一般式I中、R3 が、水素原子、シクロ
    アルキルアルキル基又はアリールアルキル基、 R4 が、水素原子、低級アルキル基又はアリールアルキ
    ル基であり、R3 かR 4 のいずれか一方が水素原子であ
    る請求項1〜3のいずれか1項記載のウレア誘導体及び
    その医薬上許容される塩。
  5. 【請求項5】 一般式I中、R5 が、水素原子、低級ア
    ルキル基又はアリール基を表す、請求項1〜4のいずれ
    か1項記載のウレア誘導体及びその医薬上許容される
    塩。
  6. 【請求項6】 一般式I中、R1 が水素原子である場
    合、低級アルキルカルボニル基で保護されている、請求
    項1〜5のいずれか1項記載のウレア誘導体及びその医
    薬上許容される塩。
  7. 【請求項7】 1−〔2−(アセチルチオ)エチル〕−
    3−〔(1S)−1−ベンジル−2−(ジメチルアミ
    ノ)エチル〕−1−フェネチルウレア、1−〔(1S)
    −2−(アセチルチオ)−1−ベンジルエチル〕−3−
    〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−3−イソペンチル
    ウレア、1−〔(1S)−2−(アセチルチオ)−1−
    〔(4−ビフェニリル)メチル〕エチル〕−3−〔2−
    (ジメチルアミノ)エチル〕−3−イソペンチルウレ
    ア、ビス〔(2S)−2−〔3−(2−アミノエチル)
    −3−イソペンチルウレイド〕−3−フェニルプロパ
    ン〕ジスルフィド、ビス〔(2S)−2−〔3−(2−
    アミノエチル)−3−イソペンチルウレイド〕−3−
    (4−ビフェニリル)プロパン〕ジスルフィドよりなる
    群から選ばれる化合物及びその医薬上許容される塩。
  8. 【請求項8】 下記一般式IIIで表されるN−置換−
    N’−置換−ウレア誘導体及びその塩。 【化3】 (式中、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、A1
    2 は、請求項1におけると同じ意味を有する。)
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1項記載のN−
    置換−N’−置換−ウレア誘導体又はその医薬上許容さ
    れる塩を含有する医薬組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7のいずれか1項記載のN
    −置換−N’−置換−ウレア誘導体又はその医薬上許容
    される塩を含有するTNF−α産生阻害剤。
  11. 【請求項11】 請求項1〜7のいずれか1項記載のN
    −置換−N’−置換−ウレア誘導体又はその医薬上許容
    される塩を含有する自己免疫性疾患治療剤。
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