JP3472917B2 - 含窒素芳香族複素環を有する新規ウレア誘導体 - Google Patents

含窒素芳香族複素環を有する新規ウレア誘導体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はTNF−α産生阻害
作用を有し、種々の疾患の治療剤として、特に慢性関節
リウマチ等の自己免疫性疾患の治療剤として有用な新規
ウレア誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】TNF−α(Tumor Necrosis Factor-
α:腫瘍壊死因子)は、腫瘍部位に出血性壊死を誘導す
る因子として発見されたが、現在では、炎症を通した生
体防御・免疫機構に広く関わるサイトカインとして認識
されている。しかしながら、TNF−αの持続的かつ過
剰な産生は組織障害を引き起こしたりして、さまざまな
病気の原因や増悪をもたらす要因となっている。従っ
て、TNF−αが過剰に産生されている病的状態におい
ては、TNF−αの過剰産生を抑制することが重要であ
ると報告されている(山崎、臨床免疫,27, 1270, 199
5)。そのTNF−αが関係する病態例として、上記文
献には関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SL
E)、悪液質、急性感染症、アレルギー、発熱、貧血、
糖尿病等多くの病態が挙げられている。
【0003】また、TNF−αが自己免疫性疾患である
慢性関節リウマチおよびクローン病の発症に重要な役割
を果たしていることが報告されている(Andreas Eigler
etal., Immunology Today, 18, 487, 1997 )。
【0004】TNF−αは、上記文献その他に報告され
ているように、慢性関節リウマチ、クローン病、全身性
エリテマトーデス等の自己免疫性疾患を初め種々の疾患
に関与することが知られており、その産生を阻害または
作用を抑制する化合物は、種々の疾患の治療に有用であ
ると期待され、数多くの研究がなされてきた。それらの
薬物研究の概要は上記文献(山崎、臨床免疫,27, 127
0, 1995、Andreas Eigler et al., Immunology Today,
18, 487, 1997 )に紹介されている。また、最近、T
NF−αの分泌に関与する蛋白質分解酵素がメタロプロ
テアーゼであることがわかり、メタロプロテアーゼ阻害
剤のTNF−α産生阻害作用についての研究も報告され
ている(特表平9−508115)。
【0005】TNF−α産生阻害作用を有する薬物の研
究は、上述のように種々行われているが、その薬物の化
学構造に着目してみると、本発明の化合物の化学構造的
特徴を有する薬物は全く知られていない。本発明の化合
物の化学構造的特徴は、ウレア構造を基本構造とし、側
鎖に硫黄原子および含窒素芳香族複素環を有するところ
にある。このようなウレア構造を基本骨格とする薬物に
ついての研究はほとんど報告されておらず、しかも側鎖
に硫黄原子を有する薬物となると、具体的報告はこれま
でなされていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の様に、ウレア構
造を基本構造とし、側鎖に硫黄原子と含窒素芳香族複素
環を有する化合物についての具体的報告はなく、このよ
うな化合物の合成研究およびその薬理作用、特にTNF
−α産生阻害作用についての研究は非常に興味ある課題
であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、薬物への
応用がほとんど研究されていないウレア構造に着目し、
その一方の側鎖に硫黄原子を導入すると共に、他方の側
鎖に含窒素芳香族複素環を導入した新規ウレア誘導体の
合成研究を行い、数多くの新規化合物を創製することに
成功した。さらにそれらの薬理作用を研究し、それらの
新規化合物が優れたTNF−α産生阻害作用を有するこ
とを見出した。
【0008】本発明は下記一般式[I]で示される化合
物またはその塩類(以下特記なき限り本発明化合物と総
称する)並びにそれらを有効成分とする医薬組成物に関
するものである。
【0009】
【化5】
【0010】[式中、R1 は水素原子、低級アルキル
基、フェニル基または下記式[II]を示す。
【0011】
【化6】
【0012】R2 は水素原子、低級アルキル基、シクロ
アルキル基、フェニル基、カルボキシル基またはそのエ
ステルを示し、またA1 に隣接する硫黄原子と連結して
硫黄原子を環内に有する非芳香族複素環を形成してもよ
い。
【0013】R3 およびR4 は同一かまたは異なって、
水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、シクロ
アルキル基、シクロアルケニル基またはフェニル基を示
す。R5 は水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基ま
たは低級アルコキシ基を示す。
【0014】R6 は窒素原子を環内に有する芳香族複素
環を示す。
【0015】A1 およびA2 は同一かまたは異なって、
低級アルキレン基を示す。
【0016】上記で規定した各低級アルキル基は、シク
ロアルキル基、シクロアルケニル基、アダマンチル基、
フェニル基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、低級アルコ
キシ基、窒素原子を環内に有する芳香族または非芳香族
複素環で置換されていてもよい。
【0017】上記で規定した各フェニル基は、低級アル
キル基、フェニル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ
基、ハロゲノ低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ
基、カルボキシル基またはそのエステルで置換されてい
てもよい。
【0018】上記で規定した窒素原子を環内に有する芳
香族または非芳香族複素環は低級アルキル基、ハロゲノ
低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、シクロア
ルキル基、フェニル基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基ま
たは低級アルコキシ基で置換されていてもよい。ただ
し、R がイミダゾール環またはプリン環である場合
は、R およびR は同時に水素原子であることは
ない。
【0019】
【発明の実施の形態】上記で規定した基を以下に詳しく
説明する。
【0020】低級アルキル基とはメチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、ヘキシル、イソプロピル、イソブチル、
イソペンチル、イソヘキシル、t-ブチル、3,3−ジメ
チルブチル等の1〜8個の炭素原子を有する直鎖または
分枝のアルキルを示す。
【0021】低級アルケニル基とはビニル、アリル、3
−ブテニル、5−ヘキセニル、イソプロペニル等の2〜
8個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルケニルを
示す。
【0022】シクロアルキル基とはシクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロ
ヘプチル等の3〜8個の炭素原子を有するシクロアルキ
ルを示す。
【0023】シクロアルケニル基とはシクロプロペニ
ル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセ
ニル、シクロヘプテニル等の3〜8個の炭素原子を有す
るシクロアルケニルを示す。
【0024】低級アルコキシ基とはメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、ブトキシ、ヘキシルオキシ、イソプロ
ポキシ、t-ブトキシ等の1〜8個の炭素原子を有する直
鎖または分枝のアルコキシを示す。
【0025】ハロゲン原子とはフッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素を示す。
【0026】低級アルキレン基とはメチレン、エチレ
ン、プロピレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘ
キサメチレン、メチルメチレン、エチルエチレン、ジメ
チルエチレン、プロピルエチレン、イソプロピルエチレ
ン、メチルプロピレン等の1〜8個の炭素原子を有する
直鎖または分枝のアルキレンを示す。
【0027】窒素原子を環内に有する芳香族複素環と
は、ピリジン、ピリミジン、ピロール、イミダゾール、
オキサゾール、チアゾール、キノリン、インドール、ベ
ンズイミダゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾ
ール等の1個または2個の窒素原子を環内に有する単環
式若しくは縮合多環式芳香族複素環を示す。
【0028】窒素原子を環内に有する非芳香族複素環と
は、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホ
リン、ピペラジン、ホモピペラジン等の1個または2個
の窒素原子を環内に有する非芳香族複素環を示す。
【0029】硫黄原子を環内に有する非芳香族複素環と
は、テトラヒドロチオフェン、チオラクトン、ジチオラ
ン等の1個または2個の硫黄原子を環内に含む非芳香族
複素環を示す。
【0030】エステルとはメチル、エチル、プロピル等
の1〜8個の炭素原子を有するアルキルエステル、ベン
ジルエステルまたはフェニルエステルを示す。
【0031】本発明化合物において、チオール基、ヒド
ロキシ基、非芳香族複素環または芳香族複素環の窒素原
子は保護基で保護されていてもよい。
【0032】チオール基の保護基とは、アシル基、置換
チオ基等のチオール基の保護基として汎用されるものを
示す。
【0033】詳しく説明すると低級アルカノイル基、フ
ェニルカルボニル基、テノイル基、ニコチノイル基等の
アシル基;低級アルコキシカルボニル基、置換低級アル
コキシカルボニル基等のエステル基;低級アルキルチオ
基、フェニルチオ基等の置換チオ基;置換カルバモイル
基が挙げられる。なお、上記フェニルカルボニル基およ
びフェニルチオ基のフェニル環はハロゲン原子、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基またはニトロ基で置換され
ていてもよい。
【0034】チオール基の好ましい保護基の具体例とし
ては、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ピバ
ロイル基、ベンゾイル基、テノイル基等のアシル基;t
−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基
等のエステル基;エチルチオ基、t−ブチルチオ基、フ
ェニルチオ基等の置換チオ基が挙げられる。
【0035】ヒドロキシ基の保護基とは、アシル基、置
換低級アルキル基、置換シリル基等のヒドロキシ基の保
護基として汎用されるものを示す。詳しく説明するとホ
ルミル基、低級アルカノイル基、ハロゲノ低級アルカノ
イル基、フェニルカルボニル基等のアシル基;低級アル
コキシカルボニル基、フェニル低級アルコキシカルボニ
ル基等のエステル基;アリル基、低級アルコキシ低級ア
ルキル基、置換低級アルコキシ低級アルキル基、フェニ
ル低級アルキル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒ
ドロフラニル基等の置換低級アルキル基;低級アルキル
シリル基、フェニルシリル基等の置換シリル基が挙げら
れる。なお、上記フェニルカルボニル基、フェニル低級
アルコキシカルボニル基、フェニル低級アルキル基およ
びフェニルシリル基のフェニル環はハロゲン原子、低級
アルキル基、低級アルコキシ基またはニトロ基で置換さ
れていてもよい。
【0036】ヒドロキシ基の好ましい保護基の具体例と
しては、ホルミル基、アセチル基、ピバロイル基、モノ
クロロアセチル基、トリクロロアセチル基、トリフルオ
ロアセチル基、ベンゾイル基等のアシル基;メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基、イソブトキシカル
ボニル基、t−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシ
カルボニル基等のエステル基;アリル基、メトキシメチ
ル基、1−エトキシエチル基、2−メトキシエトキシメ
チル基、ベンジルオキシメチル基、ベンジル基、4−メ
トキシベンジル基、トリチル基、2−テトラヒドロピラ
ニル基、2−テトラヒドロフラニル基等の置換アルキル
基;トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイ
ソプロピルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t
−ブチルジフェニルシリル基等の置換シリル基が挙げら
れる。
【0037】非芳香族複素環または芳香族複素環の窒素
原子の保護基とは、アシル基、置換低級アルキル基、置
換スルホニル基等のアミノ基の保護基として汎用される
ものを示す。
【0038】詳しく説明するとホルミル基、低級アルカ
ノイル基、ハロゲノ低級アルカノイル基、フェニルカル
ボニル基等のアシル基;低級アルコキシカルボニル基、
置換低級アルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニ
ル基等のエステル基;アリル基、フェニル低級アルキル
基、ベンゾイル低級アルキル基等の置換低級アルキル
基;低級アルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基
等の置換スルホニル基が挙げられる。なお、上記フェニ
ルカルボニル基、フェノキシカルボニル基、フェニル低
級アルキル基、ベンゾイル低級アルキル基およびフェニ
ルスルホニル基のフェニル環はハロゲン原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基またはニトロ基で置換されて
いてもよい。
【0039】非芳香族複素環または芳香族複素環の窒素
原子の好ましい保護基の具体例としては、ホルミル基、
アセチル基、トリクロロアセチル基、トリフルオロアセ
チル基、ベンゾイル基等のアシル基;メトキシカルボニ
ル基、イソブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボ
ニル基、アリルオキシカルボニル基、2,2,2−トリ
クロロエトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニ
ル基、ジフェニルメトキシカルボニル基、フェノキシカ
ルボニル基等のエステル基;アリル基、ベンジル基、ト
リチル基、(4−メトキシフェニル)ジフェニルメチル
基等の置換アルキル基;ベンゼンスルホニル基、2,
4,6−トリメチルベンゼンスルホニル基、トルエンス
ルホニル基等の置換スルホニル基が挙げられる。
【0040】本発明における塩類とは医薬として許容さ
れる塩であれば特に制限はなく、塩酸、硝酸、硫酸等の
無機酸との塩、酢酸、フマル酸、マレイン酸、酒石酸等
の有機酸との塩、また、ナトリウム、カリウム、カルシ
ウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属との塩な
どが挙げられる。また、本発明化合物に幾何異性体また
は光学異性体が存在する場合には、それらの異性体も本
発明の範囲に含まれる。尚、本発明化合物は水和物の形
態をとっていてもよい。
【0041】本発明化合物の好ましい例としては、一般
式[I]で示される化合物において、各基が下記のもの
である化合物またはその塩類が挙げられる; (1a)R1 が水素原子、低級アルキル基または一般式[I
I]から選択され、前記の低級アルキル基がフェニル基
で置換されていてもよい基を示す;および/または (2a)R2 が水素原子、低級アルキル基、カルボキシル基
またはそのエステルから選択される基を示す;および/
または (3a)R2 がA1 に隣接する硫黄原子と連結してテトラヒ
ドロチオフェン環またはチオラクトン環から選択される
非芳香族複素環を形成している基を示す;および/また
は (4a)R3 およびR4 が同一かまたは異なって、水素原子
または低級アルキル基から選択され、該低級アルキル基
がシクロアルキル基、シクロアルケニル基、アダマンチ
ル基、フェニル基、ピリジン環またはピペリジン環から
選択される基で置換されていてもよく、さらに前記フェ
ニル基がハロゲノ低級アルコキシ基、ハロゲン原子、カ
ルボキシル基またはそのエステルから選択される基で置
換されていてもよい基を示す;および/または (5a)R5 が水素原子または低級アルキル基から選択され
る基を示す;および/または (6a)R6 がピリジン環、ピリミジン環、ピロール環、イ
ミダゾール環、チアゾール環、インドール環、ベンズイ
ミダゾール環またはベンゾチアゾール環から選択される
窒素原子を環内に有する芳香族複素環を示し、該芳香族
複素環が低級アルキル基で置換されていてもよい基を示
す。
【0042】すなわち、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(1a)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(2a)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(3a)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(4a)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(5a)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(6a)の
化合物またはその塩類、および ・一般式[I]で示される化合物において、上記(1a)、
(2a)、(3a)、(4a)、(5a)および(6a)の2つ以上の組合わ
せからなる化合物またはその塩類である。
【0043】本発明化合物のより好ましい例としては、
一般式[I]で示される化合物において、各基が下記の
ものである化合物またはその塩類が挙げられる; (1b)R1 が水素原子または低級アルキル基から選択され
る基を示す;および/または (2b)R2 が水素原子を示す;および/または (3b)R3 が低級アルキル基を示し、該低級アルキル基が
シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アダマンチル
基またはフェニル基から選択される基で置換されていて
もよく、さらに該フェニル基がハロゲン原子で置換され
ていてもよい基を示す;および/または (4b)R4 が水素原子を示す;および/または (5b)R5 が水素原子を示す;および/または (6b)R6 がピリジン環を示す。
【0044】すなわち、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(1b)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(2b)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(3b)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(4b)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(5b)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(6b)の
化合物またはその塩類、および ・一般式[I]で示される化合物において、上記(1b)、
(2b)、(3b)、(4b)、(5b)および(6b)の2つ以上の組合わ
せからなる化合物またはその塩類である。
【0045】本発明化合物のさらに好ましい例として
は、一般式[I]で示される化合物において、各基が下
記のものである化合物またはその塩類が挙げられる; (1c)R1 が水素原子、メチル基、ベンジル基または一般
式[II]から選択される基を示す;および/または (2c)R2 が水素原子、イソプロピル基またはメトキシカ
ルボニル基から選択される基を示す;および/または (3c)R2 がA1 に隣接する硫黄原子と連結して2−オキ
ソテトラヒドロチオフェン環またはテトラヒドロチオフ
ェン環を形成している基を示す;および/または (4c)R3 が水素原子、イソペンチル基、2−シクロペン
チルエチル基、2−シクロヘキシルエチル基、2−シク
ロヘプチルエチル基、2−シクロオクチルエチル基、2
−(シクロヘキセン−1−イル)エチル基、1−アダマ
ンチルメチル基、2−(1−アダマンチル)エチル基、
フェネチル基、2,2−ジフェニルエチル基、3−フェ
ニルプロピル基、4−フルオロフェネチル基、4−(エ
トキシカルボニル)フェネチル基、4−(トリフルオロ
メトキシ)フェネチル基、2−(1−ピペリジル)エチ
ル基または2−(4−ピリジル)エチル基から選択され
る基を示す;および/または (5c)R4 が水素原子、2−シクロヘキシルエチル基また
はフェネチル基から選択される基を示す;および/また
は (6c)R5 が水素原子またはメチル基を示す;および/ま
たは (7c)R6 が1−ピロリル基、1−イミダゾリル基、4−
(1−メチルイミダゾリル)基、4−(2−メチルチア
ゾリル)基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピ
リジル基、4−(1−メチルピリジニウム)基、4−ピ
リミジニル基、3−インドリル基、2−ベンズイミダゾ
リル基または2−ベンゾチアゾリル基から選択される基
を示す;および/または (8c)A1 がエチレン基またはイソプロピルエチレン基を
示す;および/または (9c)A2 がメチレン基、エチレン基、メチルメチレン
基、プロピレン基、テトラメチレン基またはペンタメチ
レン基から選択される基を示す。
【0046】すなわち、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(1c)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(2c)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(3c)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(4c)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(5c)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(6c)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(7c)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(8c)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(9c)の
化合物またはその塩類、および ・一般式[I]で示される化合物において、上記(1c)、
(2c)、(3c)、(4c)、(5c)、(6c)、(7c)、(8c)および(9c)
の2つ以上の組合わせからなる化合物またはその塩類で
ある。
【0047】本発明化合物の最も好ましい例としては、
一般式[I]で示される化合物において、各基が下記の
ものである化合物またはその塩類が挙げられる; (1d)R1 が水素原子またはメチル基から選択される基を
示す;および/または (2d)R2 が水素原子を示す;および/または (3d)R3 が2−シクロペンチルエチル基、2−シクロヘ
キシルエチル基、2−(シクロヘキセン−1−イル)エ
チル基、2−(1−アダマンチル)エチル基、フェネチ
ル基、3−フェニルプロピル基または4−フルオロフェ
ネチル基から選択される基を示す;および/または (4d)R4 が水素原子を示す;および/または (5d)R5 が水素原子を示す;および/または (6d)R6 が3−ピリジル基または4−ピリジル基から選
択される基を示す;および/または (7d)A1 がエチレン基を示す;および/または (8d)A2 がメチレン基、エチレン基またはプロピレン基
から選択される基を示す。
【0048】すなわち、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(1d)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(2d)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(3d)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(4d)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(5d)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(6d)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(7d)の
化合物またはその塩類、 ・一般式[I]で示される化合物において、上記(8d)の
化合物またはその塩類、および ・一般式[I]で示される化合物において、上記(1d)、
(2d)、(3d)、(4d)、(5d)、(6d)、(7d)および(8d)の2つ
以上の組合わせからなる化合物またはその塩類である。
【0049】本発明化合物は、上記好ましい例、上記よ
り好ましい例、上記さらに好ましい例、上記最も好まし
い例の化合物またはその塩類において、チオール基、ヒ
ドロキシ基、非芳香族複素環または芳香族複素環の窒素
原子が保護基で保護されている化合物またはその塩類で
あってもよい。チオール基が保護基で保護されている化
合物またはその塩類では、R1 はチオール基の保護基で
ある。特に、チオール基がアセチル基で保護されている
化合物またはその塩類が好ましい。
【0050】本発明化合物の代表的な合成経路図を次頁
に示す。
【0051】
【化7】
【0052】本発明化合物[I]は、例えば前記反応経
路図に示される様に種々の合成ルートにて合成できる。
この合成方法をルート別に示すと次の様になる。但し、
これらのルートは代表的なルートを例示するものであっ
て、全ての方法を示すものではなく、詳細な合成方法は
後述の実施例で説明する。
【0053】ルートA)[III ]→[IV]→[I ] ルートB)[III ]→[V ]→[IV]→[I ] ルートC)[III ]→[I ]
【0054】これらのルートの合成方法を以下により詳
しく説明する。
【0055】ルートA)
【化8】
【0056】化合物[III ]をアミノアルコール誘導体
[VI]と縮合剤(例えば1,1′−カルボニルジイミダ
ゾール[VII ])存在下で反応させて、式[IV]で表さ
れる化合物に導き、次いで、化合物[IV]をチオール誘
導体[VIII]とMitsunobu 反応を用いて縮合させ本発明
化合物[I]を得る。
【0057】ルートB)
【化9】
【0058】化合物[III ]を式[IX]で表される化合
物と縮合剤(例えば1,1′−カルボニルジイミダゾー
ル[VII ])存在下で反応させて、式[V ]で表される
化合物に導き、次いで、化合物[V ]をTBAF(フッ
化テトラ−n−ブチルアンモニウム)で脱保護反応させ
化合物[IV]を得る。以下、ルートAと同様にして本発
明化合物[I]を得る。
【0059】ルートC)
【化10】
【0060】化合物[III ]を式[X ]で表される化合
物と縮合剤(例えば1,1′−カルボニルジイミダゾー
ル[VII ])存在下で反応させて、本発明化合物[I]
を得る。
【0061】上記合成方法において、反応物質が分子内
にチオール基、ヒドロキシ基またはアミノ基を有する場
合、それらの基は必要に応じて適当な保護基で保護して
おいてもよく、またそれらの保護基は反応後常法により
除去することもできる。また、反応物質が分子内にカル
ボキシル基を有する場合、カルボキシル基は必要に応じ
てエステル化してもよく、またエステルは加水分解など
によりカルボン酸にすることもできる。
【0062】本発明化合物において、R2 がA1 に隣接
する硫黄原子と連結してチオラクトン環を形成する場合
は、上記経路以外に次の様な方法によってこの化合物を
合成することもできる。即ちチオラクトン環は、式
[I]において、R2 がカルボキシル基を、R1 が水素
原子を示す場合に、それらの基を縮合させ合成すること
もできる。
【0063】上記の方法によって得られた化合物は、常
法により前述の様な塩類とすることができる。
【0064】本発明化合物の化学構造的特徴は、ウレア
構造を基本構造とし、一方の側鎖に硫黄原子を、他方の
側鎖に含窒素芳香族複素環をそれぞれ有するところにあ
る。このようなウレア構造を基本骨格とする薬物につい
ての研究はほとんど報告されておらず、しかも側鎖に硫
黄原子を有する薬物となると、具体的報告はこれまでな
されていない。本発明の目的であるTNF−α産生阻害
作用を有する薬物の研究に限定してみると、本発明化合
物と類似の化学構造を有する薬物は全く知られていな
い。
【0065】本発明者等は、このように従来ほとんど薬
物としての研究がなされていないウレア構造を基本構造
とする化合物の合成研究を鋭意行い、数多くの新規化合
物の創製をすると共に、それらの新規化合物が優れたT
NF−α産生阻害作用を有することを見出し、本発明を
完成した。本発明化合物は、側鎖の硫黄原子が種々の基
(式[I]中のR1 で示される。但し水素原子を除
く。)と結合したままでも、SHの形状(式[I]中の
1 が水素原子で示される。)でも効果を発揮するが、
1 がSH基の保護基としての役割をする場合には、そ
の保護基としての結合が加水分解等を受け最終的にSH
の形状となって効果を発揮する場合もある。また、分子
中にカルボン酸エステルを含む場合、エステルのままで
も効果を発揮するが、エステル結合が加水分解等を受け
最終的にカルボン酸の形状となって効果を発揮する場合
もある。さらに、分子中に遊離のヒドロキシ基またはア
ミノ基に変換される基を含む場合、それらの基は適切な
保護基で保護されたまま投与されてもよく、それらの保
護基を除去して投与されてもよい。
【0066】本発明化合物の有用性を調べるべく、本発
明化合物のTNF−α産生阻害作用を検討した。詳細に
ついては後述の薬理試験の項で示すが、リポポリサッカ
ライド(LPS)の刺激によって引き起こされたTNF
−αの遊離に対する抑制効果をin vivo で検討した結
果、本発明化合物は優れたTNF−α産生阻害作用を示
した。
【0067】ところで、TNF−αの産生は慢性関節リ
ウマチ、クローン病、全身エリテマトーデス等の自己免
疫性疾患、悪液質、急性感染症、アレルギー、発熱、貧
血、糖尿病等の発症と深く関わり合いがあることが知ら
れており、本発明化合物の様に、その産生を阻害する化
合物はそれらの幅広い疾患の治療に有用であると期待さ
れる。
【0068】本発明化合物は経口でも、非経口でも投与
することができる。投与剤型としては、錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、散剤、注射剤等が挙げられ、汎用されてい
る技術を用いて製剤化することができる。例えば、錠
剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤等の経口剤であれば、乳
糖、結晶セルロース、デンプン、植物油等の増量剤、ス
テアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン等の結合
剤、カルボキシメチルセルロース カルシウム、低置換
ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の崩壊剤、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリ
コン樹脂等のコーティング剤、ゼラチン皮膜等の皮膜剤
などを必要に応じて加えればよい。
【0069】本発明化合物の投与量は症状、年令、剤型
等によって適宜選択できるが、経口剤であれば通常1日
当り0.1〜5000mg、好ましくは1〜1000m
gを1回または数回に分けて投与すればよい。
【0070】以下に、本発明化合物の製造例、製剤例お
よび薬理試験の結果を示すが、これらの例は本発明をよ
りよく理解するためのものであり、本発明の範囲を限定
するものではない。
【0071】
【実施例】[製造例] 参考例1 3−(4−ピリジル)プロピルアミン(参考化合物1−
1)
【化11】
【0072】N−[3−(4−ピリジル)プロピル]フ
タルイミド(799mg)及びヒドラジン一水和物(6
00mg)をメタノール(15ml)に溶解し、4時間
加熱還流する。冷却後反応液を減圧濃縮し、残留物にク
ロロホルムを加える。有機層を飽和炭酸ナトリウム水溶
液及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮し、標記化合物(参考化合物1−1、36
6mg)を得る。
【0073】(参考化合物1−1) IR(Film,cm-1)3359,2932,285
9,1602,1558,1416,1219,106
9,994,893,835,798,755
【0074】参考例1と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0075】・(RS)−1−(4−ピリジル)エチル
アミン(参考化合物1−2)
【0076】・3−(2−ピリジル)プロピルアミン
(参考化合物1−3) IR(Film,cm-1)2980,2935,170
7,1592,1110
【0077】・3−(3−ピリジル)プロピルアミン
(参考化合物1−4) IR(Film,cm-1)3362,3284,293
1,2858,1575,1478,1423
【0078】・3−(1−ピロリル)プロピルアミン
(参考化合物1−5) IR(Film,cm-1)3368,3295,309
7,2931,2868,1500,1449,135
2,1280,1090,1060
【0079】・(2−メチル−4−チアゾリル)メチル
アミン(参考化合物1−6) IR(Film,cm-1)3363,3290,292
2,2849,1600,1525,1478,144
0,1185,1125
【0080】・5−(4−ピリジル)ペンチルアミン
(参考化合物1−7) IR(Film,cm-1)3350,2932,285
8,1603,1536,1484,1416,139
1,1316,1220,804
【0081】・(4−ピリミジニル)メチルアミン(参
考化合物1−8) IR(Film,cm-1)3362,1658,164
1,1586,1551,1389
【0082】参考例2 N−(2−シクロヘキシルエチル)−(4−ピリジル)
メチルアミン(参考化合物2−1)
【化12】
【0083】臭化2−シクロヘキシルエチル(1.50
g)のエタノール(16ml)溶液に、4−ピコリルア
ミン(1.00g)、無水炭酸カリウム(1.32g)
およびヨウ化ナトリウム(3.49g)を加え、撹拌し
ながら17時間加熱還流する。反応液に水を加え、エー
テルで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる残留
物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物
(参考化合物2−1、0.68g)を得る。
【0084】参考例2と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0085】・N−フェネチル−3−(4−ピリジル)
プロピルアミン(参考化合物2−2) IR(Film,cm-1)3025,2933,160
2,1495,1453,1415
【0086】参考例3 4−(4−ピリジル)ブチルアミン(参考化合物3−
1)
【化13】
【0087】窒素雰囲気下、氷冷しながら水素化リチウ
ムアルミニウム(370mg)を無水エーテル(14m
l)に懸濁し、4−(4−ピリジル)ブチロニトリル
(705mg)の無水エーテル(10ml)溶液を滴下
する。室温で2.5時間撹拌する。氷冷下、反応液に無
水硫酸ナトリウムを加え、水(0.5ml)を1滴ずつ
滴下する。次いでテトラヒドロフランを加え、不溶物を
濾過する。濾液を減圧濃縮し、標記化合物(参考化合物
3−1、827mg)を得る。
【0088】(参考化合物3−1) IR(Film,cm-1)3284,3068,302
4,2932,2858,1602,1557,145
8,1415,1219,1069,993,804,
752
【0089】参考例4 2−(アミノメチル)ベンゾチアゾール 塩酸塩(参考
化合物4−1)
【化14】
【0090】1) 2−フェニル−4,5−ジヒドロ−
1,3−オキサゾール−5−オン(1.8g)の酢酸
(14ml)溶液に、2−アミノチオフェノール(1.
2ml)を加え、40℃に加熱しながら1時間撹拌す
る。反応液に水を加え、析出物を濾取し、2−(ベンゾ
イルアミノメチル)ベンゾチアゾール(0.75g)を
結晶として得る。
【0091】mp 139.5〜142.0℃ IR(KBr,cm-1)3270,1639,153
6,1522,1317
【0092】2) 2−(ベンゾイルアミノメチル)ベ
ンゾチアゾール(750mg)のジオキサン(10m
l)溶液に濃塩酸(5.8ml)を加え、撹拌しながら
40時間加熱還流する。反応液を減圧濃縮する。氷冷
下、残留物に4N水酸化ナトリウム水溶液(20ml)
を加えてpH10以上とし、クロロホルムで抽出する。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮する。得られる残留物をメタノール
(10ml)に溶解し、氷冷下、4N塩化水素酢酸エチ
ル溶液(1.4ml)を加える。減圧濃縮し、析出物を
濾取し、標記化合物(参考化合物4−1、486mg)
を得る。
【0093】(参考化合物4−1) mp 250℃以上 IR(KBr,cm-1)3063,1502,143
6,1358,1084
【0094】参考例5 2−(t−ブチルジメチルシロキシ)エチルアミン(参
考化合物5−1)
【化15】
【0095】2−アミノエタノール(2.0ml)の無
水塩化メチレン(65ml)溶液に、t−ブチルジメチ
ルクロロシラン(5.4g)およびイミダゾール(2.
7g)を加え、室温で一晩撹拌する。反応液に5%炭酸
水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出する。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮すると、標記化合物(参考化合物5−
1、6.0g)を得る。
【0096】(参考化合物5−1) IR(Film,cm-1)2929,2857,147
2,1256,1107,836,777
【0097】参考例6 N−(2−ヒドロキシエチル)−2−[4−(トリフル
オロメトキシ)フェニル]エチルアミン 塩酸塩(参考
化合物6−1)
【化16】
【0098】4−(トリフルオロメトキシ)フェネチル
アミン(1.47g)のエタノール(22ml)溶液に
2−ブロモエタノール(0.77ml)、無水炭酸カリ
ウム(1.40g)およびヨウ化ナトリウム(2.54
g)を加え、撹拌しながら一晩加熱還流する。冷却後、
不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮する。残留物にエーテ
ルを加えて抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカ
ラムクロマトで精製したのち、酢酸エチル(0.1m
l)に溶解し、氷冷下4N塩化水素ジオキサン溶液
(0.65ml)を加える。析出物を濾取すると、標記
化合物(参考化合物6−1、437mg)を結晶として
得る。
【0099】(参考化合物6−1) mp 101.0〜115.0℃ IR(KBr,cm-1)3409,2959,245
8,1592,1514,1158
【0100】参考例6と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0101】・N−(2−ヒドロキシエチル)−2−
[4−(エトキシカルボニル)フェニル]エチルアミン
塩酸塩(参考化合物6−2) mp 147.5〜153.0℃ IR(KBr,cm-1)3406,2967,279
4,2459,1715,1613,1578,144
8,1416,1368,1309,1284,118
2,1128,1110,1063,1020,85
2,782,760,702
【0102】・N−[2−(t−ブチルジメチルシロキ
シ)エチル]−2−(1−ピペリジル)エチルアミン
(参考化合物6−3) IR(Film,cm-1)2934,2855,281
0,1464,1256,1138,1089,83
6,776
【0103】・2−シクロヘキシル−N−(2−テトラ
ヒドロチエニルメチル)エチルアミン塩酸塩(参考化合
物6−4) mp 190℃ IR(KBr,cm-1)2925,2852,278
7,2596,1595,1477,1450
【0104】参考例7 2−シクロオクチル−N−(2−ヒドロキシエチル)エ
チルアミン 塩酸塩(参考化合物7−1)
【化17】
【0105】窒素雰囲気下、氷冷しながら水素化リチウ
ムアルミニウム(358mg)を無水エーテル(22m
l)に懸濁し、N−(2−ヒドロキシエチル)シクロオ
クチル酢酸アミド(998mg)の無水エーテル(8m
l)溶液を滴下する。室温で一晩撹拌する。氷冷下、反
応液に酢酸エチルおよび0.1N塩酸を発泡しなくなる
まで加える。次いで4N水酸化ナトリウム水溶液を加え
て塩基性とし、エーテルで抽出する。有機層を1N水酸
化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる油状物をエ
ーテル(0.5ml)に溶解し、氷冷下4N塩化水素酢
酸エチル溶液(0.75ml)を加える。析出物を濾取
すると、標記化合物(参考化合物7−1、500mg)
を結晶として得る。
【0106】(参考化合物7−1) mp 130℃ IR(KBr,cm-1)3374,2918,285
2,1591,1446
【0107】参考例8 4−(アミノメチル)キノリン(参考化合物8−1)
【化18】
【0108】4−キノリンカルボキシアルデヒド(2.
0g)のメタノール(50ml)溶液に酢酸アンモニウ
ム(9.8g)を加え、室温で3時間撹拌する。更に、
シアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.0g)を加え、4
0分間撹拌する。反応液を水中に注ぎ、減圧濃縮する。
濃縮液をクロロホルムで抽出する。有機層に1N塩酸を
加えて抽出する。塩酸抽出液を4N水酸化ナトリウム水
溶液の添加でアルカリ性とした後、クロロホルムで抽出
する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる油状物をシリカ
ゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物(参考化合物
8−1、0.14g)を得る。
【0109】(参考化合物8−1) IR(Film,cm-1)3289,1595,151
1,1464,1316
【0110】実施例1 1−(2−シクロヘキシルエチル)−1−(2−ヒドロ
キシエチル)−3−(4−ピリジルメチル)ウレア(化
合物1−1)
【化19】
【0111】窒素雰囲気下、1,1′−カルボニルジイ
ミダゾール(3.60g)を4−(アミノメチル)ピリ
ジン(2.00g)の無水テトラヒドロフラン(62m
l)溶液に溶解し、室温で10分間撹拌する。反応液
に、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−シクロヘキシ
ルエチルアミン塩酸塩(4.64g)を加え、2時間加
熱還流する。氷冷下、反応液にクロロホルムを加え抽出
する。有機層を10%炭酸水素ナトリウム水溶液、水、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧
濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカラムクロマト
で精製し、標記化合物(化合物1−1、5.09g)を
得る。
【0112】(化合物1−1) mp 143.0〜145.5℃ IR(KBr,cm-1)3332,2922,285
0,1624,1537,1443,1407,137
2,1072
【0113】実施例1と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0114】・1−(2−シクロヘキシルエチル)−1
−(2−ヒドロキシエチル)−3−[2−(4−ピリジ
ル)エチル]ウレア(化合物1−2) IR(Film,cm-1)3325,2922,285
0,1627,1537,1448,1415,136
5,1269,1053
【0115】・1−(2−シクロヘキシルエチル)−1
−(2−ヒドロキシエチル)−3−[3−(4−ピリジ
ル)プロピル]ウレア(化合物1−3) IR(Film,cm-1)3340,2922,285
0,1621,1538,1442,1422,140
4,1373,1294,1249,1222,107
5,1061
【0116】・1−(2−シクロヘキシルエチル)−1
−(2−ヒドロキシエチル)−3−[(RS)−1−
(4−ピリジル)エチル]ウレア(化合物1−4) IR(Film,cm-1)3307,2923,285
0,1632,1532,1449,1409,124
2,1051
【0117】・1−(2−シクロペンチルエチル)−1
−(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−ピリジルメチ
ル)ウレア(化合物1−5) mp 122.7〜125.5℃ IR(KBr,cm-1)3342,2942,286
5,1623,1535,1405,1367,126
6,1236,1077
【0118】・1−[2−(1−アダマンチル)エチ
ル]−1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−ピリ
ジルメチル)ウレア(化合物1−6)
【0119】・1−(2−ヒドロキシエチル)−1−イ
ソペンチル−3−(4−ピリジルメチル)ウレア(化合
物1−7) IR(Film,cm-1)3327,2955,286
9,1631,1606,1563,1535,146
8,1416,1366,1237,1066,756
【0120】・1−(2−ヒドロキシエチル)−1−フ
ェネチル−3−(2−ピリジルメチル)ウレア(化合物
1−8) IR(Film,cm-1)3338,2928,163
2,1597,1571,1537,1478,143
7,1273,1048,751,701
【0121】・1−(2−ヒドロキシエチル)−1−フ
ェネチル−3−(3−ピリジルメチル)ウレア(化合物
1−9) IR(Film,cm-1)3330,1626,153
6,1428,1044
【0122】・1−(2−ヒドロキシエチル)−1−フ
ェネチル−3−(4−ピリジルメチル)ウレア(化合物
1−10) mp 98.1〜99.5℃ IR(KBr,cm-1)3347,3031,292
4,2862,1622,1530,1451,142
2,1364,1276,1223,1078,100
2,794,771,746,696
【0123】・1−(2−ヒドロキシエチル)−1−フ
ェネチル−3−[2−(2−ピリジル)エチル]ウレア
(化合物1−11)
【0124】・1−(2−ヒドロキシエチル)−1−フ
ェネチル−3−[2−(3−ピリジル)エチル]ウレア
(化合物1−12) IR(Film,cm-1)3325,2930,162
8,1538,1235,1049,1030,753
【0125】・1−(2−ヒドロキシエチル)−1−フ
ェネチル−3−[2−(4−ピリジル)エチル]ウレア
(化合物1−13) IR(Film,cm-1)3329,2930,162
5,1537,1496,1453,1416,136
5,1273,1233,701
【0126】・1−(2−ヒドロキシエチル)−1−フ
ェネチル−3−[3−(2−ピリジル)プロピル]ウレ
ア(化合物1−14) IR(Film,cm-1)3338,3026,292
9,1625,1597,1496,751
【0127】・1−(2−ヒドロキシエチル)−1−フ
ェネチル−3−[3−(3−ピリジル)プロピル]ウレ
ア(化合物1−15) IR(Film,cm-1)3327,2929,163
2,1537,1496,1479,1454,123
【0128】・1−(2−ヒドロキシエチル)−1−フ
ェネチル−3−[3−(4−ピリジル)プロピル]ウレ
ア(化合物1−16) IR(Film,cm-1)3327,2931,162
7,1539,1496,1452,1414,136
7,1272,1234,1067,752,702
【0129】・1−(2−ヒドロキシエチル)−1−
(3−フェニルプロピル)−3−[3−(4−ピリジ
ル)プロピル]ウレア(化合物1−17) IR(Film,cm-1)3325,2931,162
6,1607,1539,1271,1238,105
2,753,700
【0130】・1−(4−フルオロフェネチル)−1−
(2−ヒドロキシエチル)−3−[3−(4−ピリジ
ル)プロピル]ウレア(化合物1−18) IR(Film,cm-1)3329,2931,162
7,1607,1540,1509,756
【0131】・1−(2−ヒドロキシエチル)−3−
[3−(4−ピリジル)プロピル]−1−[4−(トリ
フルオロメトキシ)フェネチル]ウレア(化合物1−1
9) IR(Film,cm-1)3328,2932,162
8,1540,1510,1262,759
【0132】・1−[4−(エトキシカルボニル)フェ
ネチル]−1−(2−ヒドロキシエチル)−3−[3−
(4−ピリジル)プロピル]ウレア(化合物1−20) IR(Film,cm-1)3330,2932,171
4,1609,1538,1446,808,765
【0133】・1−(2−シクロヘキシルエチル)−1
−(2−ヒドロキシエチル)−3−[3−(1−ピロリ
ル)プロピル]ウレア(化合物1−21) mp 88.2〜89.1℃ IR(KBr,cm-1)3332,3239,292
1,2846,1616,1540,1504,148
2,1444,1406,1343,1319,127
7,1256,1238,1219,1094
【0134】・1−(2−ヒドロキシエチル)−3−
[2−(1−イミダゾリル)エチル]−1−フェネチル
ウレア(化合物1−22) IR(Film,cm-1)3114,1626,153
7,1454,1232
【0135】・1−(2−シクロヘキシルエチル)−1
−(2−ヒドロキシエチル)−3−[(2−メチル−4
−チアゾリル)メチル]ウレア(化合物1−23) IR(Film,cm-1)3332,2921,285
0,1629,1534,1447,1406
【0136】・1−(2−シクロヘキシルエチル)−1
−(2−ヒドロキシエチル)−3−[4−(4−ピリジ
ル)ブチル]ウレア(化合物1−24) IR(Film,cm-1)3324,2923,285
1,1626,1607,1538,1448,141
5,1372,1315,1269,1055,100
3,753
【0137】・1−(2−シクロヘキシルエチル)−1
−(2−ヒドロキシエチル)−3−[5−(4−ピリジ
ル)ペンチル]ウレア(化合物1−25) IR(Film,cm-1)3332,2923,285
2,1624,1539,1448,1416,137
3,1270,1055,754
【0138】・1−(2−シクロヘプチルエチル)−1
−(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−ピリジルメチ
ル)ウレア(化合物1−26) mp 124.0〜130.5℃ IR(KBr,cm-1)3343,3038,292
2,2850,1622,1608,1534,149
6,1458,1302,794,769
【0139】・1−(2−シクロオクチルエチル)−1
−(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−ピリジルメチ
ル)ウレア(化合物1−27) mp 130.0〜131.5℃ IR(KBr,cm-1)3782,3686,363
6,3341,2921,2852,1711,162
3,1608,1534,1497,1449,142
0,1302,1272,787,768
【0140】・1−(2−シクロヘキシルエチル)−1
−(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−ピリミジニル
メチル)ウレア(化合物1−28) IR(Film,cm-1)3350,2922,285
1,1633,1585,1538,1448,140
9,1387,1355
【0141】・1−(2−シクロヘキシルエチル)−1
−(2−ヒドロキシエチル)−3−[2−(1−メチル
−4−イミダゾリル)エチル]ウレア(化合物1−2
9)
【0142】・1−(2−シクロヘキシルエチル)−1
−(2−ヒドロキシエチル)−3−[2−(3−インド
リル)エチル]ウレア(化合物1−30) mp 147.5〜149.0℃ IR(KBr,cm-1)3229,2922,161
0,1557,1230,1060,751
【0143】・1−(2−ベンズイミダゾリルメチル)
−3−(2−シクロヘキシルエチル)−3−(2−ヒド
ロキシエチル)ウレア(化合物1−31) mp 163.2〜165.2℃(分解) IR(KBr,cm-1)3154,2917,285
1,1617,1554,1441
【0144】・1−(2−ベンゾチアゾリルメチル)−
3−(2−シクロヘキシルエチル)−3−(2−ヒドロ
キシエチル)ウレア(化合物1−32) IR(Film,cm-1)3323,2922,163
4,1536,1448,1410
【0145】・1−(2−シクロヘキシルエチル)−1
−(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−キノリルメチ
ル)ウレア(化合物1−33) IR(Film,cm-1)3319,2922,285
1,1633,1538,1242
【0146】・1−[2−(1−アダマンチル)エチ
ル]−1−(2−ヒドロキシエチル)−3−[3−(1
−イミダゾリル)プロピル]ウレア(化合物1−34) mp 111〜125℃ IR(KBr,cm-1)3378,3216,311
7,2899,2845,1626,1596,154
2,1482,1450,1409
【0147】実施例2 1−[2−(t−ブチルジメチルシロキシ)エチル]−
1−[2−(1−シクロヘキセニル)エチル]−3−
(4−ピリジルメチル)ウレア(化合物2−1)
【化20】
【0148】窒素雰囲気下、4−(アミノメチル)ピリ
ジン(0.73g)および1,1′−カルボニルジイミ
ダゾール(1.23g)を無水テトラヒドロフラン(1
2ml)に懸濁し、室温で30分間撹拌する。反応液
に、N−[2−(t−ブチルジメチルシロキシ)エチ
ル]−2−(1−シクロヘキセニル)エチルアミン
(1.88g)を加え、1.5時間加熱還流する。放冷
後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後
減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカラムクロ
マトで精製し、標記化合物(化合物2−1、3.01
g)を得る。
【0149】(化合物2−1) IR(Film,cm-1)3350,2928,285
6,1633,1601,1563,1530,147
2,1414
【0150】実施例2と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0151】・1−[2−(t−ブチルジメチルシロキ
シ)エチル]−1−[2−(1−ピペリジル)エチル]
−3−(4−ピリジルメチル)ウレア(化合物2−2) IR(Film,cm-1)3342,2932,285
5,2803,1644,1536,1471,125
6,1104,836,776
【0152】・1−[2−(t−ブチルジメチルシロキ
シ)エチル]−1−[2−(4−ピリジル)エチル]−
3−[3−(4−ピリジル)プロピル]ウレア(化合物
2−3) IR(Film,cm-1)3351,2930,285
7,1634,1603,1535,1470,141
5,1363,1252,1103,928,836,
779
【0153】・1−[2−(t−ブチルジメチルシロキ
シ)エチル]−3−(2−シクロヘキシルエチル)−3
−(4−ピリジルメチル)ウレア(化合物2−4)
【0154】実施例3 1−[2−(1−シクロヘキセニル)エチル]−1−
(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−ピリジルメチ
ル)ウレア(化合物3−1)
【化21】
【0155】窒素雰囲気下、1−[2−(t−ブチルジ
メチルシロキシ)エチル]−1−[2−(1−シクロヘ
キセニル)エチル]−3−(4−ピリジルメチル)ウレ
ア(化合物2−1、3.01g)およびフッ化テトラ−
n−ブチルアンモニウムの1Mテトラヒドロフラン溶液
(8.0ml)を無水テトラヒドロフラン(18ml)
に溶解し、室温で1晩撹拌する。反応液に水を加え、酢
酸エチルおよびクロロホルムで抽出する。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃
縮する。析出した結晶を濾取し、標記化合物(化合物3
−1、1.58g)を得る。
【0156】(化合物3−1) mp 117.0〜118.0℃ IR(KBr,cm-1)3347,2925,162
2,1531,1420,1403,1365
【0157】実施例3と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0158】・1−(2−ヒドロキシエチル)−1−
[2−(1−ピペリジル)エチル]−3−(4−ピリジ
ルメチル)ウレア(化合物3−2) IR(Film,cm-1)3316,2935,163
6,1531,1470,1415,1362,127
2,1042,755
【0159】・1−(2−ヒドロキシエチル)−1−
[2−(4−ピリジル)エチル]−3−[3−(4−ピ
リジル)プロピル]ウレア(化合物3−3)
【0160】・1−(2−シクロヘキシルエチル)−3
−(2−ヒドロキシエチル)−1−(4−ピリジルメチ
ル)ウレア(化合物3−4) IR(Film,cm-1)3349,2922,285
0,1628,1536,1447,1415,126
【0161】実施例4 1−[2−(アセチルチオ)エチル]−1−(2−シク
ロヘキシルエチル)−3−(4−ピリジルメチル)ウレ
ア(化合物4−1)
【化22】
【0162】窒素雰囲気下、1−(2−シクロヘキシル
エチル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−
ピリジルメチル)ウレア(化合物1−1、550mg)
およびトリフェニルホスフィン(944mg)を無水テ
トラヒドロフラン(4ml)に溶解し、塩化ナトリウム
−氷冷却下で30分間撹拌する。液温を5℃以下に保ち
ながらアゾジカルボン酸ジイソプロピルエステル(0.
71ml)、さらにチオ酢酸(0.26ml)を滴下す
る。15分間撹拌したのち、反応液に10%炭酸水素ナ
トリウム水溶液(30ml)を加え、酢酸エチルで抽出
する。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲル
カラムクロマトで精製し、標記化合物(化合物4−1)
を得る。
【0163】(化合物4−1) IR(Film,cm-1)3348,2922,285
0,1692,1633,1602,1531,141
3,1358,1294,1223,1134,110
【0164】実施例4と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0165】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロヘキシルエチル)−3−[2−(4−
ピリジル)エチル]ウレア(化合物4−2) IR(Film,cm-1)3351,2923,285
0,1772,1711,1633,1538,143
4,1394,755,720
【0166】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロヘキシルエチル)−3−[3−(4−
ピリジル)プロピル]ウレア(化合物4−3) mp 70℃ IR(KBr,cm-1)3346,3066,302
7,2923,2840,1705,1627,160
4,1540,1485,1455,1442,142
4,1416,1403,1358,1314,129
4,1264,1245,1225,1186,116
7,1144,1119
【0167】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロヘキシルエチル)−3−[1−(4−
ピリジル)エチル]ウレア(化合物4−4) IR(Film,cm-1)2976,2922,285
0,1727,1690,1632,1600,152
6,1448,1407,1374,1296,122
0,1135,1107
【0168】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロペンチルエチル)−3−(4−ピリジ
ルメチル)ウレア(化合物4−5) IR(Film,cm-1)3349,2946,169
2,1632,1602,1531,1414,129
5,1135
【0169】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−3−(4−
ピリジルメチル)ウレア(化合物4−6)
【0170】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−イソペンチル−3−(4−ピリジルメチル)ウレア
(化合物4−7) IR(Film,cm-1)3350,2955,287
0,1693,1633,1601,1563,153
1,1468,1415,1357,1296,123
7,1137,948
【0171】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−フェネチル−3−(2−ピリジルメチル)ウレア
(化合物4−8) IR(Film,cm-1)3383,2930,168
8,1636,1593,1532,1436,135
5,1137,752
【0172】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−フェネチル−3−(3−ピリジルメチル)ウレア
(化合物4−9) IR(Film,cm-1)3370,2930,168
9,1633,1536,1290
【0173】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−フェネチル−3−(4−ピリジルメチル)ウレア
(化合物4−10) IR(Film,cm-1)3360,3026,293
0,1690,1633,1602,1562,153
3,1496,1454,1415,1357,129
1,1224,1136,951,751,701
【0174】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−フェネチル−3−[2−(2−ピリジル)エチル]
ウレア(化合物4−11)
【0175】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−フェネチル−3−[2−(3−ピリジル)エチル]
ウレア(化合物4−12) IR(Film,cm-1)3390,1688,163
3,1535,1479,1136,752
【0176】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−フェネチル−3−[2−(4−ピリジル)エチル]
ウレア(化合物4−13) IR(Film,cm-1)3390,1685,163
6,1604,1534,1497,1416,135
6,1291,1221,1136,752,701
【0177】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−フェネチル−3−[3−(2−ピリジル)プロピ
ル]ウレア(化合物4−14) IR(Film,cm-1)3399,3062,293
1,1682,1633,1568,1537,147
6,751
【0178】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−フェネチル−3−[3−(3−ピリジル)プロピ
ル]ウレア(化合物4−15) IR(Film,cm-1)3391,2930,168
8,1632,1536,1479,1290,113
【0179】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−フェネチル−3−[3−(4−ピリジル)プロピ
ル]ウレア(化合物4−16) IR(Film,cm-1)3391,2933,168
8,1632,1603,1536,1497,145
3,1415,1356,1290,1220,113
6,994,952,751,701
【0180】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(3−フェニルプロピル)−3−[3−(4−ピリ
ジル)プロピル]ウレア(化合物4−17) IR(Film,cm-1)3391,2935,168
8,1632,1537,1496,1415,129
4,1219,952,753,700
【0181】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(4−フルオロフェネチル)−3−[3−(4−ピ
リジル)プロピル]ウレア(化合物4−18) IR(Film,cm-1)3392,2933,168
6,1636,1603,1509,1220
【0182】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
3−[3−(4−ピリジル)プロピル]−1−[4−
(トリフルオロメトキシ)フェネチル]ウレア(化合物
4−19) IR(Film,cm-1)3394,2935,169
0,1634,1604,1536,1261
【0183】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−[4−(エトキシカルボニル)フェネチル]−3−
[3−(4−ピリジル)プロピル]ウレア(化合物4−
20) IR(Film,cm-1)3396,2933,171
4,1690,1608,1534,1415,76
5,706
【0184】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロヘキシルエチル)−3−[3−(1−
ピロリル)プロピル]ウレア(化合物4−21) IR(Film,cm-1)3366,2923,285
0,1690,1632,1533,1447,140
4,1355,1282,1218,1136,109
【0185】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
3−[2−(1−イミダゾリル)エチル]−1−フェネ
チルウレア(化合物4−22) IR(Film,cm-1)3387,2937,168
8,1640,1537,1289
【0186】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロヘキシルエチル)−3−[(2−メチ
ル−4−チアゾリル)メチル]ウレア(化合物4−2
3)
【0187】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロヘキシルエチル)−3−[4−(4−
ピリジル)ブチル]ウレア(化合物4−24) IR(Film,cm-1)3350,2922,285
1,1690,1632,1603,1534,144
8,1414,1355,1293,1219,113
7,951,754
【0188】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロヘキシルエチル)−3−[5−(4−
ピリジル)ペンチル]ウレア(化合物4−25) IR(Film,cm-1)3354,2924,285
2,1689,1633,1536,1448,141
5,1356,1293,1218,1136,993
【0189】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロヘプチルエチル)−3−(4−ピリジ
ルメチル)ウレア(化合物4−26)
【0190】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロオクチルエチル)−3−(4−ピリジ
ルメチル)ウレア(化合物4−27) IR(Film,cm-1)3350,2919,285
4,1693,1633,1602,1563,153
1,1446,1415,755
【0191】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロヘキシルエチル)−3−(4−ピリミ
ジニルメチル)ウレア(化合物4−28) IR(Film,cm-1)3369,2922,285
0,1691,1632,1582,1530,144
8,1386,1353
【0192】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロヘキシルエチル)−3−[2−(1−
メチル−4−イミダゾリル)エチル]ウレア(化合物4
−29) IR(Film,cm-1)3350,2922,285
0,1692,1639,1536,1448,140
7,1355,1295,1226,1137,95
1,753
【0193】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロヘキシルエチル)−3−[2−(3−
インドリル)エチル]ウレア(化合物4−30) IR(Film,cm-1)3400,3256,292
3,2850,1683,1633,1537,145
4,743
【0194】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
3−(2−ベンズイミダゾリルメチル)−1−(2−シ
クロヘキシルエチル)ウレア(化合物4−31) IR(Film,cm-1)3338,2923,285
1,1693,1633,1537,1446,129
6,1272,751
【0195】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
3−(2−ベンゾチアゾリルメチル)−1−(2−シク
ロヘキシルエチル)ウレア(化合物4−32) IR(Film,cm-1)3361,2922,168
9,1639,1533
【0196】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−[2−(1−シクロヘキセニル)エチル]−3−
(4−ピリジルメチル)ウレア(化合物4−33)
【0197】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−[2−(1−ピペリジル)エチル]−3−(4−ピ
リジルメチル)ウレア(化合物4−34) IR(Film,cm-1)3350,2934,285
1,2803,1691,1649,1600,153
0,1414,1355,1274,1114,99
4,952,758
【0198】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−[2−(4−ピリジル)エチル]−3−[3−(4
−ピリジル)プロピル]ウレア(化合物4−35) IR(Film,cm-1)3391,2931,168
8,1632,1603,1537,1416,135
7,1294,1220,1136
【0199】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
3−(2−シクロヘキシルエチル)−3−(4−ピリジ
ルメチル)ウレア(化合物4−36) IR(Film,cm-1)3350,2922,285
0,1693,1633,1601,1531,141
4,1252,1135
【0200】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロヘキシルエチル)−3−(4−キノリ
ルメチル)ウレア(化合物4−37)
【0201】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−3−[3−
(1−イミダゾリル)プロピル]ウレア(化合物4−3
8) IR(Film,cm-1)3392,3109,290
2,2845,1690,1633,1534,144
9,1405
【0202】実施例5 1−(2−シクロヘキシルエチル)−1−[2−(メチ
ルチオ)エチル]−3−[3−(4−ピリジル)プロピ
ル)]ウレア(化合物5−1)
【化23】
【0203】窒素雰囲気下、4−(3−アミノプロピ
ル)ピリジン(参考化合物1−1、101mg)および
1,1′−カルボニルジイミダゾール(131mg)を
無水テトラヒドロフラン(10ml)に懸濁し、室温で
30分間撹拌する。反応液に、2−シクロヘキシル−N
−[2−(メチルチオ)エチル]エチルアミン(149
mg)を加え、2時間加熱還流する。氷冷下、反応液に
水を加え酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮する。
得られる油状物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、
標記化合物(化合物5−1、212mg)を得る。
【0204】(化合物5−1) IR(Film,cm-1)3346,2922,285
1,1627,1535,1447,1415,129
4,1221
【0205】実施例5と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0206】・1−(2−シクロヘキシルエチル)−1
−[2−(メチルチオ)エチル]−3−(4−ピリジル
メチル)ウレア(化合物5−2) mp 65.5〜67.3℃ IR(KBr,cm-1)3331,2923,163
0,1600,1534,1413
【0207】・1−[(2RS)−2−(ベンジルチ
オ)−3−メチルブチル]−1−フェネチル−3−[3
−(4−ピリジル)プロピル)]ウレア(化合物5−
3) IR(Film,cm-1)3350,3062,302
6,2957,2868,1628,1603,153
0,1495,1453,1415,1383,136
4,1297,1242,1220
【0208】・1−(2−シクロヘキシルエチル)−3
−(4−ピリジルメチル)−1−[(2RS)−2−テ
トラヒドロチエニル]メチルウレア(化合物5−4) mp 95.2〜96.5℃ IR(KBr,cm-1)3301,2925,285
1,1626,1602,1563,1522,144
5,1412
【0209】・1−[(3RS)−2−オキソ−3−テ
トラヒドロチエニル]−3−フェネチル−3−[3−
(4−ピリジル)プロピル]ウレア(化合物5−5) IR(Film,cm-1)2939,1704,163
3,1530,1305,1220
【0210】・1,1′−[(1R,1′R)−1,
1′−ビス(メトキシカルボニル)−2,2′−(ジチ
オ)ジエチル]−3,3′−ビス[3−(4−ピリジ
ル)プロピル]−3,3′−ジフェネチルジウレア(化
合物5−6)
【0211】実施例6 1−[(R)−2−(アセチルチオ)−1−(メトキシ
カルボニル)エチル]−3−フェネチル−3−[3−
(4−ピリジル)プロピル]ウレア(化合物6−1)
【化24】
【0212】窒素雰囲気下、1,1′−[(1R,1′
R)−1,1′−ビス(メトキシカルボニル)−2,
2′−(ジチオ)ジエチル]−3,3′−ビス[3−
(4−ピリジル)プロピル]−3,3′−ジフェネチル
ジウレア(化合物5−6、1.01g)をアセトン(1
0ml)に溶解したのち、水(2.5ml)及びトリ−
n−ブチルホスフィン(0.69ml)を加え、室温で
4.5時間撹拌する。窒素雰囲気下、反応液にトリエチ
ルアミン(0.44ml)および無水酢酸(0.30m
l)を加え、室温で20分間撹拌する。反応液を減圧濃
縮し、残さに1N塩酸を加え酸性とする。エーテルで洗
浄した水層に、氷冷下、1N水酸化ナトリウム水溶液を
加えて弱塩基性としたのち、酢酸エチルで抽出する。有
機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後
減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカラムクロ
マトで精製し、標記化合物(化合物6−1、0.50
g)を得る。
【0213】(化合物6−1) [α] D 20 −40.9°(c=1.0,メタノール) IR(Film,cm-1)2950,1744,169
3,1643,1524,1204,1136
【0214】実施例7 1−(2−シクロヘキシルエチル)−1−(2−メルカ
プトエチル)−3−[3−(4−ピリジル)プロピル]
ウレア(化合物7−1)
【化25】
【0215】窒素雰囲気下、1−(2−シクロヘキシル
エチル)−1−(2−(アセチルチオ)エチル)−3−
[3−(4−ピリジル)プロピル)]ウレア(化合物4
−3、200mg)をメタノール(1.0ml)に溶解
したのち、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)
を滴下し、室温で20分間撹拌する。反応液に1N塩酸
を加えpH7とする。減圧濃縮後、10%炭酸水素ナト
リウム水溶液(300ml)を加えて、酢酸エチルで抽
出する。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲル
カラムクロマトで精製し、標記化合物(化合物7−1)
を得る。
【0216】実施例7と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0217】・1−(2−メルカプトエチル)−1−フ
ェネチル−3−[2−(4−ピリジル)エチル]ウレア
(化合物7−2)
【0218】実施例8 1−[2−(アセチルチオ)エチル]−1−(2−シク
ロヘキシルエチル)−3−(4−ピリジルメチル)ウレ
ア 塩酸塩(化合物8−1)
【化26】
【0219】窒素雰囲気下、1−[2−(アセチルチ
オ)エチル]−1−(2−シクロヘキシルエチル)−3
−(4−ピリジルメチル)ウレア(化合物4−1、65
4mg)のクロロホルム(4ml)溶液に4N塩化水素
酢酸エチル溶液(0.45ml)を加える。1時間撹拌
したのち減圧濃縮し、エーテルを加える。析出物を濾取
し、標記化合物(化合物8−1、384mg)を結晶と
して得る。
【0220】(化合物8−1) mp 145.0〜147.0℃ IR(KBr,cm-1)3285,2923,285
1,2428,1692,1637,1605,153
0,1498,1407,1367,1298,113
8,784
【0221】実施例8と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0222】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロヘキシルエチル)−3−[3−(4−
ピリジル)プロピル]ウレア 塩酸塩(化合物8−2) IR(Film,cm-1)3350,2923,285
1,1690,1637,1536,1448,137
4,1296,1246,1137,754
【0223】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロペンチルエチル)−3−(4−ピリジ
ルメチル)ウレア 塩酸塩(化合物8−3) mp 151.4〜152.6℃ IR(KBr,cm-1)3271,2948,286
4,2428,1689,1637,1606,152
6,1498,1407,1367,1138,786
【0224】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−3−(4−
ピリジルメチル)ウレア 塩酸塩(化合物8−4) IR(KBr,cm-1)3348,2901,284
6,2614,1694,1643,1605,152
2,1450,1401,1346,1292,127
8,1224,1133
【0225】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−フェネチル−3−(4−ピリジルメチル)ウレア
塩酸塩(化合物8−5) mp 167.0〜168.0℃(分解) IR(KBr,cm-1)3273,2429,209
5,1988,1698,1636,1608,152
6,1499,1408,1367,1302,128
8,1224,1135,1018,1003,78
3,754,706
【0226】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−フェネチル−3−[3−(4−ピリジル)プロピ
ル]ウレア フマル酸塩(化合物8−6) mp 110.1〜115.0℃ IR(KBr,cm-1)3384,2926,254
0,2162,1713,1671,1618,154
0,1507,1380,1285,1264,116
8,988
【0227】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロヘキシルエチル)−3−[(2−メチ
ル−4−チアゾリル)メチル]ウレア 塩酸塩(化合物
8−7) mp 121.0〜124.6℃ IR(KBr,cm-1)3302,2923,285
2,2426,1690,1642,1603,153
1,1450,1408,1305
【0228】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−(2−シクロヘプチルエチル)−3−(4−ピリジ
ルメチル)ウレア 塩酸塩(化合物8−8) mp 138.3〜140.8℃ IR(KBr,cm-1)3286,2924,285
3,2436,2091,1990,1693,163
6,1605,1526,1498,1446,140
6,1367,1300,784
【0229】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
3−(2−ベンゾチアゾリルメチル)−1−(2−シク
ロヘキシルエチル)ウレア 塩酸塩(化合物8−9) mp 120.3〜125.4℃ IR(KBr,cm-1)3270,2922,169
4,1637,1518,1442,1293
【0230】・1−[2−(アセチルチオ)エチル]−
1−[2−(1−シクロヘキセニル)エチル]−3−
(4−ピリジルメチル)ウレア 塩酸塩(化合物8−1
0) mp 165.0〜167.0℃(分解) IR(KBr,cm-1)3280,3085,292
6,2424,2093,1696,1637,152
5,1407,1366,1295,1137,102
0,784
【0231】・1−(2−シクロヘキシルエチル)−1
−(2−メルカプトエチル)−3−[3−(4−ピリジ
ル)プロピル]ウレア 塩酸塩(化合物8−11) IR(Film,cm-1)3333,2922,285
0,1634,1532,1447,1294,122
【0232】実施例9 ヨウ化 4−[3−[2−(アセチルチオ)エチル]−
3−(2−シクロヘキシルエチル)ウレイドメチル]−
1−メチルピリジニウム(化合物9−1)
【化27】
【0233】1−[2−(アセチルチオ)エチル]−1
−(2−シクロヘキシルエチル)−3−(4−ピリジル
メチル)ウレア(化合物4−1、370mg)のアセト
ン(2ml)溶液にヨウ化メチル(0.13ml)を加
える。一晩撹拌したのち減圧濃縮し、析出物を濾取し、
標記化合物(化合物9−1、386mg)を結晶として
得る。
【0234】(化合物9−1) mp 34.5〜60.0℃ IR(KBr,cm-1)3327,2921,284
9,1689,1632,1521,1447,140
8,1368,1296,1236,1182,113
6,945,748
【0235】[製剤例]本発明化合物の経口剤および注
射剤の一般的な製剤例を以下に示す。
【0236】 1)錠剤 処方1 100mg中 本発明化合物 1 mg 乳糖 66.4mg トウモロコシデンプン 20 mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 6 mg ヒドロキシプロピルセルロース 4 mg ステアリン酸 マグネシウム 0.6mg
【0237】上記処方の錠剤に、コーティング剤(例え
ば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴー
ル、シリコン樹脂等通常のコーティング剤)2mgを用
いてコーティングを施し、目的とするコーティング錠を
得る(以下の処方の錠剤も同じ)。また、本発明化合物
および添加物の量を適宜変更することにより、所望の錠
剤を得ることができる。
【0238】 2)カプセル剤 処方1 150mg中 本発明化合物 5 mg 乳糖 145 mg
【0239】本発明化合物および乳糖の混合比を適宜変
更することにより、所望のカプセル剤を得ることができ
る。
【0240】 3)注射剤 処方1 10ml中 本発明化合物 10〜100mg 塩化ナトリウム 90 mg 水酸化ナトリウム(または塩酸) 適量 滅菌精製水 適量
【0241】本発明化合物および添加物の混合比を適宜
変更することにより、所望の注射剤を得ることができ
る。
【0242】[薬理試験]McGeehanらの方法(Nature,
370 , 558-561 (1994))に準じて、リポポリサッカライ
ド(LPS)刺激により引き起こされたTNF−αの産
生に対する抑制効果をin vivo 試験で検討した。
【0243】試験動物として体重約200g、8週齢前
後の雌性ラット(一群5匹)を使用した。サルモレラ菌
由来のLPSを生理食塩水に溶解してLPS溶液(1m
g/ml)を調製した。被験化合物を1%メチルセルロ
ース水溶液に溶解しまたは均一に懸濁し、被験化合物調
整液を得た。
【0244】ラットに上記LPS溶液(0.5ml/k
g)を皮下投与した。LPS投与後直ちに、被験化合物
調製液(5ml/kg、10mg/kg被験化合物含
む)を経口投与した。LPS投与2時間後、腹部大動脈
より採血し、これを4℃、3000rpmで10分間遠
心分離した。得られた血漿中のTNF−αレベルをラッ
トTNF−α特異ELISAキットで測定した。なお、
LPS−非投与群(コントロール)では血漿中にTNF
−αの産生は認められなかった。
【0245】被験化合物のTNF−αの産生抑制率は、
下記の式により求めた。
【0246】 A:被験化合物非投与群の血漿中のTNF−αレベル B:被験化合物投与群の血漿中のTNF−αレベル
【0247】(結果)表1に10mg/kg経口投与に
よるTNF−αの産生抑制率(%)を示した。
【0248】
【表1】
【0249】
【発明の効果】以上のことから、本発明化合物は優れた
TNF−α産生阻害作用を有しており、TNF−αが関
与する疾患、例えば慢性関節リウマチ、クローン病、全
身エリテマトーデス等の自己免疫性疾患、悪液質、急性
感染症、アレルギー、発熱、貧血、糖尿病等の治療剤と
して広い医薬用途を有することは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 31/426 A61K 31/426 31/428 31/428 31/4402 31/4402 31/4406 31/4406 31/4409 31/4409 31/4436 31/4436 31/47 31/47 31/505 31/505 A61P 3/10 A61P 3/10 29/00 29/00 37/00 37/00 43/00 111 43/00 111 C07D 209/16 C07D 209/16 213/36 213/36 213/38 213/38 215/12 215/12 233/64 105 233/64 105 235/14 235/14 239/26 239/26 277/28 277/28 277/64 277/64 333/32 333/32 409/12 409/12 // C07F 7/18 C07F 7/18 A (72)発明者 須原 寛 大阪府大阪市東淀川区下新庄3丁目9番 19号 参天製薬株式会社 研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−246739(JP,A) 西独国特許出願公開3044566(DE, A1) J.Med.Chem.,(1985), 28(10),p1414−1422 Izv.Akad.Nauk SSS R Ser.Khim.,(1989), (8),p1918−1920 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 207/325 A61K 31/381 A61K 31/40 A61K 31/4045 A61K 31/417 A61K 31/426 A61K 31/428 A61K 31/4402 A61K 31/4406 A61K 31/4409 A61K 31/4436 A61K 31/47 A61K 31/505 C07D 209/16 C07D 213/36 C07D 213/38 C07D 215/12 C07D 233/64 105 C07D 235/14 C07D 239/26 C07D 277/28 C07D 277/64 C07D 333/32 C07D 409/12 C07F 7/18 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式[I]で表される化合物または
    その塩類。 【化1】 [式中、Rは水素原子、低級アルキル基、フェニル
    基または下記式[II]を示す。 【化2】 は水素原子、低級アルキル基、シクロアルキル
    基、フェニル基、カルボキシル基またはそのエステルを
    示し、またAに隣接する硫黄原子と連結して硫黄原
    子を環内に有する非芳香族複素環を形成してもよい。R
    およびRは同一かまたは異なって、水素原子、
    低級アルキル基、低級アルケニル基、シクロアルキル
    基、シクロアルケニル基またはフェニル基を示す。 R
    は水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基または
    低級アルコキシ基を示す。Rは窒素原子を環内に有
    する芳香族複素環を示す。AおよびはAは同一
    かまたは異なって、低級アルキレン基を示す。上記で規
    定した各低級アルキル基は、シクロアルキル基、シクロ
    アルケニル基、アダマンチル基、フェニル基、ハロゲン
    原子、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、窒素原子を環
    内に有する芳香族または非芳香族複素環で置換されてい
    てもよい。上記で規定した各フェニル基は、低級アルキ
    ル基、フェニル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、
    ハロゲノ低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、
    カルボキシル基またはそのエステルで置換されていても
    よい。上記で規定した窒素原子を環内に有する芳香族ま
    たは非芳香族複素環は低級アルキル基、ハロゲノ低級ア
    ルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、シクロアルキル
    基、フェニル基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基または低
    級アルコキシ基で置換されていてもよい。ただし、R
    がイミダゾール環またはプリン環である場合は、R
    およびR は同時に水素原子であることはな
    い。
  2. 【請求項2】窒素原子を環内に有する芳香族複素環がピ
    リジン環、ピリミジン環、ピロール環、イミダゾール
    環、オキサゾール環、チアゾール環、キノリン環、イン
    ドール環、ベンズイミダゾール環、ベンゾオキサゾール
    環またはベンゾチアゾール環から選択され、窒素原子を
    環内に有する非芳香族複素環がピペリジン環、モルホリ
    ン環、ピペラジン環またはホモピペラジン環から選択さ
    れ、硫黄原子を環内に有する非芳香族複素環がテトラヒ
    ドロチオフェン環またはチオラクトン環から選択される
    請求項1記載の化合物またはその塩類。
  3. 【請求項3】1)R1 が水素原子、低級アルキル基また
    は下記式[II]から選択され、前記の低級アルキル基が
    フェニル基で置換されていてもよい基を示す;および/
    または 【化3】 2)R2 が水素原子、低級アルキル基、カルボキシル基
    またはそのエステルから選択される基を示す;および/
    または 3)R2 がA1 に隣接する硫黄原子と連結してテトラヒ
    ドロチオフェン環またはチオラクトン環から選択される
    非芳香族複素環を形成している基を示す;および/また
    は 4)R3 およびR4 が同一かまたは異なって、水素原子
    または低級アルキル基から選択され、該低級アルキル基
    がシクロアルキル基、シクロアルケニル基、アダマンチ
    ル基、フェニル基、ピリジン環またはピペリジン環から
    選択される基で置換されていてもよく、さらに前記フェ
    ニル基がハロゲノ低級アルコキシ基、ハロゲン原子、カ
    ルボキシル基またはそのエステルから選択される基で置
    換されていてもよい基を示す;および/または 5)R5 が水素原子または低級アルキル基から選択され
    る基を示す;および/または 6)R6 がピリジン環、ピリミジン環、ピロール環、イ
    ミダゾール環、チアゾール環、インドール環、ベンズイ
    ミダゾール環またはベンゾチアゾール環から選択される
    窒素原子を環内に有する芳香族複素環を示し、該芳香族
    複素環が低級アルキル基で置換されていてもよい基を示
    す;請求項1記載の化合物またはその塩類。
  4. 【請求項4】1)R1 が水素原子または低級アルキル基
    から選択される基を示す;および/または 2)R2 が水素原子を示す;および/または 3)R3 が低級アルキル基を示し、該低級アルキル基が
    シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アダマンチル
    基またはフェニル基から選択される基で置換されていて
    もよく、さらに該フェニル基がハロゲン原子で置換され
    ていてもよい基を示す;および/または 4)R4 が水素原子を示す;および/または 5)R5 が水素原子を示す;および/または 6)R6 がピリジン環を示す;請求項1記載の化合物ま
    たはその塩類。
  5. 【請求項5】1)R1 が水素原子、メチル基、ベンジル
    基または下記式[II]から選択される基を示す;および
    /または 【化4】 2)R2 が水素原子、イソプロピル基またはメトキシカ
    ルボニル基から選択される基を示す;および/または 3)R2 がA1 に隣接する硫黄原子と連結して2−オキ
    ソテトラヒドロチオフェン環またはテトラヒドロチオフ
    ェン環を形成している基を示す;および/または 4)R3 が水素原子、イソペンチル基、2−シクロペン
    チルエチル基、2−シクロヘキシルエチル基、2−シク
    ロヘプチルエチル基、2−シクロオクチルエチル基、2
    −(シクロヘキセン−1−イル)エチル基、1−アダマ
    ンチルメチル基、2−(1−アダマンチル)エチル基、
    フェネチル基、2,2−ジフェニルエチル基、3−フェ
    ニルプロピル基、4−フルオロフェネチル基、4−(エ
    トキシカルボニル)フェネチル基、4−(トリフルオロ
    メトキシ)フェネチル基、2−(1−ピペリジル)エチ
    ル基または2−(4−ピリジル)エチル基から選択され
    る基を示す;および/または 5)R4 が水素原子、2−シクロヘキシルエチル基また
    はフェネチル基から選択される基を示す;および/また
    は 6)R5 が水素原子またはメチル基を示す;および/ま
    たは 7)R6 が1−ピロリル基、1−イミダゾリル基、4−
    (1−メチルイミダゾリル)基、4−(2−メチルチア
    ゾリル)基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピ
    リジル基、4−(1−メチルピリジニウム)基、4−ピ
    リミジニル基、3−インドリル基、2−ベンズイミダゾ
    リル基または2−ベンゾチアゾリル基から選択される基
    を示す;および/または 8)A1 がエチレン基またはイソプロピルエチレン基を
    示す;および/または 9)A2 がメチレン基、エチレン基、メチルメチレン
    基、プロピレン基、テトラメチレン基またはペンタメチ
    レン基から選択される基を示す;請求項1記載の化合物
    またはその塩類。
  6. 【請求項6】1)R1 が水素原子またはメチル基から選
    択される基を示す;および/または 2)R2 が水素原子を示す;および/または 3)R3 が2−シクロペンチルエチル基、2−シクロヘ
    キシルエチル基、2−(シクロヘキセン−1−イル)エ
    チル基、2−(1−アダマンチル)エチル基、フェネチ
    ル基、3−フェニルプロピル基または4−フルオロフェ
    ネチル基から選択される基を示す;および/または 4)R4 が水素原子を示す;および/または 5)R5 が水素原子を示す;および/または 6)R6 が3−ピリジル基または4−ピリジル基から選
    択される基を示す;および/または 7)A1 がエチレン基を示す;および/または 8)A2 がメチレン基、エチレン基またはプロピレン基
    から選択される基を示す;請求項1記載の化合物または
    その塩類。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の化合物ま
    たはその塩類において、チオール基、ヒドロキシ基、非
    芳香族複素環または芳香族複素環の窒素原子が保護基で
    保護されている化合物またはその塩類。
  8. 【請求項8】チオール基がアセチル基で保護されている
    請求項7記載の化合物またはその塩類。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載の化合物ま
    たはその塩類を有効成分とする医薬組成物。
  10. 【請求項10】請求項1〜8のいずれかに記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とするTNF−α産生阻害
    剤。
  11. 【請求項11】請求項1〜8のいずれかに記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とする自己免疫性疾患治療
    剤。
  12. 【請求項12】請求項1〜8のいずれかに記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とする抗リウマチ剤。
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