JP2000351591A - フォークリフトの自己昇降装置 - Google Patents

フォークリフトの自己昇降装置

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JP2000351591A
JP2000351591A JP11162047A JP16204799A JP2000351591A JP 2000351591 A JP2000351591 A JP 2000351591A JP 11162047 A JP11162047 A JP 11162047A JP 16204799 A JP16204799 A JP 16204799A JP 2000351591 A JP2000351591 A JP 2000351591A
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forklift
elevator
hydraulic cylinder
elevating
self
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JP11162047A
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Tatsunosuke Tanaka
達之輔 田中
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 架台の高さまで自力で,かつ,容易にフォー
クリフトを上昇させることができる,フォークリフトの
自己昇降装置を提供すること。 【解決手段】 カウンターバランスタイプのフォークリ
フト10を架台9の高さまで上昇させることができる自
己昇降装置1である。自己昇降装置1は,フォーク昇降
用マスト21に配設された昇降部材22を昇降させる第
1昇降機2と,車体の後部に配設された後部支持車輪3
1を車体19の下方において昇降させる第2昇降機3と
よりなる。第1昇降機2の昇降部材22は架台9に係合
可能に設けられており,かつ,第1昇降機2の昇降動作
と第2昇降機3の昇降動作とは同期して行われるよう構
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,トラックの荷台等の高さまでカ
ウンターバランスタイプのフォークリフトを上昇させる
ことができる自己昇降装置に関する。
【0002】
【従来技術】トラックに荷物を積み込む場所と,このト
ラックから荷物を降ろす場所のどちらか一方にしかフォ
ークリフトがない場合には,フォークリフトを荷物と共
にトラックに搭載して運搬することが望まれる。フォー
クリフトのトラックへの搭載方法としては種々の方法が
ある。そのうち,トラックの荷台上に搭載する場合に
は,少なくともフォークリフトをトラックの荷台高さま
で上昇させることが必要である。
【0003】
【解決しようとする課題】ところで,トラックの荷台高
さまでフォークリフトを上昇させる手段としては,倉庫
内に設置されたクレーンあるいはトラックに設置された
クレーン等によりフォークリフトを吊り上げる手段があ
る。しかしながら,この方法は,クレーンが必須となる
ため,大きな制約がある。
【0004】一方,従来技術においては,フォークリフ
ト独自の機能によってトラックの荷台高さまでフォーク
リフトを上昇させる手段も多数提案されている。例え
ば,特開昭52−111153号等のように,フォーク
リフトを片持ち状態で上昇させる手段がある。この場合
には,トラックを補強するために大幅な改造が必要とな
る。また,例えば特開平8−26687号等のようにフ
ォークリフトを逆立ちさせて搭載する手段がある。この
場合には,エンジン,バッテリー,タンク等として約9
0度回転しても液洩れが生じない特殊なものが必要とな
る。
【0005】このように,カウンターバランスタイプの
フォークリフトをトラックの荷台高さまで上昇させる手
段は種々あるものの,トラック側の改造を必要とした
り,実現が困難な場合が多い。そこで,従来より,トラ
ックの荷台等の架台の高さまで自力で,かつ,容易にフ
ォークリフトを上昇させることができる自己昇降装置の
開発が望まれていた。
【0006】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,架台の高さまで自力で,かつ,容易にフ
ォークリフトを上昇させることができる,フォークリフ
トの自己昇降装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,カウンターバラ
ンスタイプのフォークリフトを架台の高さまで上昇させ
ることができる自己昇降装置であって,該自己昇降装置
は,フォーク昇降用マストに配設された昇降部材を昇降
させる第1昇降機と,車体の後部に配設された後部支持
車輪を車体の下方において昇降させる第2昇降機とより
なり,上記第1昇降機の上記昇降部材は上記架台に係合
可能に設けられており,かつ,上記第1昇降機の昇降動
作と上記第2昇降機の昇降動作とは同期して行われるよ
う構成されていることを特徴とするフォークリフトの自
己昇降装置にある。
【0008】本発明において最も注目すべきことは,上
記構成の第1昇降機及び第2昇降機よりなると共に,こ
れらの昇降動作が同期して行われるよう構成されている
ことである。
【0009】上記架台としては,例えばトラックの荷
台,あるいは,倉庫等に設けられた架台等がある。上記
第1昇降機としては,例えば,フォークリフトが有する
荷役装置を利用することができる。また,上記第2昇降
機における上記後部支持車輪としては,後述するように
フォークリフトの後輪を適用することもできるし,別途
補助輪を設けてこれを適用することもできる。
【0010】次に,本発明の作用効果につき説明する。
本発明の自己昇降装置を用いてフォークリフトを上記架
台の高さまで上昇させる際には,まず,上記第1昇降機
の昇降部材を上昇させて架台に係合させる。次いで,上
記第1昇降機の昇降部材をフォークリフトから相対的に
下降させると共に,上記第2昇降機の後部支持車輪をフ
ォークリフトから相対的に下降させる。
【0011】ここで,本発明においては,第1昇降機と
第2昇降機の昇降動作を同期できるように構成してあ
る。そのため,上記昇降部材の下降速度と上記後部支持
車輪の下降速度を同じにすることができる。それ故,フ
ォークリフトの水平状態を維持したままフォークリフト
全体を上昇させることができる。
【0012】また,フォークリフトを上記架台の高さか
ら下降させる場合には,上記の上昇状態から,第1昇降
機の昇降部材をフォークリフトから相対的に上昇させる
と共に,第2昇降機の後部支持車輪をフォークリフトか
ら相対的に上昇させる。このときも,上記と同様に,昇
降部材の上昇速度と後部支持車輪の上昇速度を同じにす
ることができる。それ故,フォークリフトの水平状態を
維持したままフォークリフト全体を下降させることがで
きる。
【0013】このように,本発明においては,上記第1
昇降機と第2昇降機とを同期させて昇降させることによ
り,車体の水平状態を維持したままフォークリフトを昇
降させることができる。そのため,フォークリフトの昇
降を非常に安定して行うことができる。また,上記第1
昇降機は,荷役装置を復動式にする等の小改造を行うこ
と等により構成することができ,構造の簡素化を図るこ
ともできる。
【0014】なお,上記自己昇降装置によりフォークリ
フトを上昇させた後にこれをトラックの荷台上に載置す
る手法としては様々な方法を採ることができる。例え
ば,上記架台がトラックの荷台である場合には,フォー
クリフトをトラックの荷台上において水平方向に移動す
る種々の方法を適用することができる。また,上記架台
がトラックの荷台外の架台である場合には,上記フォー
クリフトの上昇後に,その下方にトラックの荷台を移動
させて,その上にフォークリフトを載置するなどの方法
を採ることができる。
【0015】次に,請求項2の発明のように,上記第2
昇降機の上記後部支持車輪は,上記フォークリフトの後
輪であることが好ましい。即ち,上記第2昇降機の後部
支持車輪としては,フォークリフトの走行に無関係な補
助輪を用いることもできる。しかしながら,この場合に
は,フォークリフトの構造を複雑にし,フォークリフト
の軽量コンパクト化が困難となる。これに対し,上記フ
ォークリフトの後輪を第2昇降機の上記後部支持車輪と
して兼用することにより,フォークリフトの軽量コンパ
クト化を促進することができる。
【0016】また,請求項3の発明のように,上記第2
昇降機は,上記後輪を支持する後輪支柱と,該後輪支柱
を上記車体に対して上下方向にスライド可能に固定する
保持部と,上記後輪支柱を上下方向に移動させるアクチ
ュエータとを有していることが好ましい。この場合に
は,上記後輪の昇降を容易に実現することができる。
【0017】また,請求項4又は5の発明のように,上
記第1昇降機の上記昇降部材は,上記フォークリフトの
フォーク又はリフトブラケットとすることができる。こ
の場合には,フォークリフトの荷役装置を上昇及び下降
が可能な復動式とすることによって,これをそのまま第
1昇降機とすることができる。それ故,自己昇降装置の
コスト削減を図ることができる。
【0018】また,請求項6の発明のように,上記第1
昇降機と上記第2昇降機は,これらの昇降駆動力を発揮
するアクチュエータとして,第1油圧シリンダと第2油
圧シリンダをそれぞれ有しており,上記第1油圧シリン
ダと上記第2油圧シリンダとは,上記第1油圧シリンダ
のみに作動油を送る第1ポジションと,上記第2油圧シ
リンダのみに作動油を送る第2ポジションと,上記第1
油圧シリンダと上記第2油圧シリンダに対して直列に作
動油を送る第3ポジションとを有する直並列切替弁を介
して油圧源に連結されていることが好ましい。これによ
り,上記第1昇降機と第2昇降機の昇降の同期化を容易
に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるフォークリフトの自己昇降
装置につき,図1〜図6を用いて説明する。本例のフォ
ークリフトの自己昇降装置1は,図5に示すごとく,カ
ウンターバランスタイプのフォークリフト10を架台9
の高さまで上昇させることができる装置である。本例で
は上記架台9としてトラック90の荷台を用いた。
【0020】自己昇降装置1は,フォーク昇降用マスト
21に配設された昇降部材22としてのフォークを昇降
させる第1昇降機2と,車体19の後部に配設された後
部支持車輪31としての後輪を車体19の下方において
昇降させる第2昇降機3とよりなる。上記第1昇降機2
の上記昇降部材22は上記荷台9に係合可能に設けられ
ており,かつ,上記第1昇降機2の昇降動作と上記第2
昇降機3の昇降動作とは同期して行われるよう構成され
ている。
【0021】以下,これを詳説する。上記本例のフォー
クリフト10は,図1,図2に示すごとく,カウンター
バランスタイプであって,駆動輪としての前輪11の前
方に,フォーク22をフォーク昇降用マスト21に沿っ
て昇降させる荷役装置を有しており,かつ,車体19の
後端部にカウンターウエイト18を有している。本例で
は,上記荷役装置をほぼそのまま上記第1昇降機2とし
て用いる。
【0022】第1昇降機2は,図1,図4,図5に示す
ごとく,後述する油圧回路5に連結された復動式の第1
油圧シリンダ(リフトシリンダ)51の駆動力を用い
て,昇降部材22としてのフォークを積極的に上昇及び
下降させることができるように設けてある。具体的に
は,フォーク昇降用マスト21のマスト本体210の内
部には第1油圧シリンダ51が配設されており,そのロ
ッド511の先端にはチェーンホイール25,26を上
下にそれぞれ有するインナーマスト24が連結されてい
る。
【0023】また,図1に示すごとく,マスト本体21
0には,フォーク22を配設したリフトブラケット22
0が昇降可能に配設されている。そして,リフトブラケ
ット220とマスト本体210には,上記チェーンホイ
ール25,26にかけられたチェーン250,260の
一端251,261及び他端252,262がそれぞれ
固定されている。そして,上記第1油圧シリンダ51の
ロッド511を伸縮させることにより,チェーンホイー
ル25,26が昇降し,上記チェーン250,260を
介してリフトブラケット220に配された昇降部材22
としてのフォークが昇降するよう構成されている。
【0024】上記第2昇降機3は,フォークリフト10
の後輪31を上記後部支持車輪として用いた。具体的に
は,図1〜図3に示すごとく,第2昇降機3は,後輪3
1を支持する後輪支柱32と,該後輪支柱32を上下方
向にスライド可能に車体19に固定する保持部33(図
2,図3)とを有する。また,第2昇降機3には,上記
後輪支柱32を上下方向にスライドさせるアクチュエー
タとして第2油圧シリンダ52が具備されている。
【0025】図2,図3に示すごとく,後輪支柱32
は,2本のコ字形鋼321をその開口部が互いに外側に
向くように背中合わせで平行に並べ,これらを横部材3
22により連結した構造を有している。各コ字形鋼32
1は,図3に示すごとく,保持部33のローラ331に
係合可能に設けられている。
【0026】保持部33は,図2,図3に示すごとく,
車体19の後端における2つのカウンターウエイト18
の間に配設されており,ケーシング330とその両側壁
内部に設けられた4つのローラ331よりなる。ローラ
331は,左右に縦方向に2つずつ並べられており(図
3),上記後輪支柱32のコ字形鋼321の内部に配置
されている。
【0027】また,保持部33のケーシング330内に
は,上記後輪支柱32をスライドさせるアクチュエータ
としての第2油圧シリンダ52が上下方向に向かって配
設されている。第2油圧シリンダ52は,そのシリンダ
部522(図5)を上記保持部33のケーシング330
に固定し,ロッド521(図5)を後輪側,即ち後輪支
柱32の下端に固定してなる。この構造により,第2油
圧シリンダ52のロッドを伸張させると後輪31が後輪
支柱32と共に下降し,ロッドを収縮させると後輪31
が後輪支柱32と共に上昇する。なお,上記後輪31
は,旋回装置310を介して後輪支柱に配設されてお
り,ハンドル195の操作に従って旋回するよう構成さ
れている。
【0028】次に,上記第1昇降機2及び第2昇降機3
をそれぞれ駆動する第1油圧シリンダ51及び第2油圧
シリンダ52に連結される油圧回路5について説明す
る。本例の油圧回路5は,図6に示すごとく,オイルタ
ンク59に連結されたオイルポンプ58と,該オイルポ
ンプ58から圧送される作動油の流れ方向等を制御する
コントロールバルブ57と,コントロールバルブ57に
連結された直並列切替弁53とを有している。
【0029】直並列切替弁53は,図6に示すごとく,
6ポート3ポジション方式をとっており,次の3つのポ
ジションに切り替えられるよう構成されている。3つの
ポジションのうちの1つである第1ポジションP1は,
第1油圧シリンダ51のみに作動油を送るよう構成され
ている。即ち,同図に示すごとく,上記コントロールバ
ルブ57に設けられた2つの供給・排出ポート571及
び572と,第1油圧シリンダ51のボトム側ポート5
16及びロッド側ポート515とをそれぞれ連結する2
つの連通路611,612と,第2油圧シリンダ52の
ロッド側ポート525及びボトム側ポート526を閉止
する2つの閉止路613及び614とを有している。
【0030】また,第2ポジションP2は,第2油圧シ
リンダ52のみに作動油を送るよう構成されている。即
ち,同図に示すごとく,上記コントロールバルブ57の
2つの供給・排出ポート571及び572と,第2油圧
シリンダ52のロッド側ポート525及びボトム側ポー
ト526とをそれぞれ連結する2つの連通路621及び
622と,第1油圧シリンダ51のロッド側ポート51
5及びボトム側ポート516を閉止する2つの閉止路6
23及び624とを有している。
【0031】また,第3ポジションP3は,第1油圧シ
リンダ51と第2油圧シリンダ52に対して直列に作動
油を送るよう構成されている。即ち,同図に示すごと
く,上記コントロールバルブ57の一方の供給・排出ポ
ート571と第1油圧シリンダ51のボトム側ポート5
16とを連結する第1の連通路631と,他方の供給・
排出ポート572と第2油圧シリンダ52のボトム側ポ
ート526とを連結する第2の連通路632を有する。
また,これらの2つの連通路631,632の間には,
第1油圧シリンダ51のロッド側ポート515と第2油
圧シリンダ52のロッド側ポート525とを連結する第
3の連通路633が設けられている。
【0032】また,上記第1油圧シリンダ51は,第2
油圧シリンダ52よりもストロークが1/2倍となるよ
うにシリンダ内径及びロッド径が設定されている。これ
は,上記第1昇降機2における昇降部材22の昇降が上
記のごとくチェーン250,260を介して行われるの
で,第1油圧シリンダ51の伸縮に対して2倍の長さだ
け昇降部材22が昇降するためである。
【0033】次に,本例の作用効果につき説明する。本
例の自己昇降装置1を用いてフォークリフト10をトラ
ック90の荷台9の高さまで上昇させる際には,まず,
図4に示すごとく,第1昇降機2の昇降部材としてのフ
ォーク22を上昇させて荷台9に係合させる。このとき
の油圧回路5は,上記直並列切替弁53のポジションと
して第1ポジションP1を選択しておく。これにより,
第1昇降機2は単独で昇降させることができる。
【0034】次いで,第1昇降機2の昇降部材22をフ
ォークリフト10から相対的に下降させると共に,第2
昇降機3の後部支持車輪31をフォークリフト10から
相対的に下降させる。このときの油圧回路5は,上記直
並列切替弁53のポジションとして第3ポジションP3
を選択しておく。これにより,第1昇降機2と第2昇降
機3の昇降を同期させて行うことができる。
【0035】即ち,上記油圧回路5のコントロールバル
ブ57の一方の供給・排出ポート572から圧送した作
動油を,第2の連結路632を通って第2油圧シリンダ
52のボトム側ポート526に供給する。これにより,
第2油圧シリンダ52のロッド521が伸張すると共
に,第2油圧シリンダ52のロッド側ポート525から
は,第3の連通路633を介して第1油圧シリンダ51
のロッド側ポート525に作動油が供給される。そし
て,第1油圧シリンダ51のロッド511が収縮すると
共に,第1油圧シリンダ51のボトム側ポート516か
らは,第1の連通路631を介してコントロールバルブ
57の他方の供給・排出ポート572に作動油が戻され
る。
【0036】そのため,上記第1油圧シリンダ51と第
2油圧シリンダ52とは連動して伸縮し,第1昇降機2
と第2昇降機3の下降の同期化を実現することができ
る。そして,この第1昇降機2と第2昇降機3の昇降動
作の同期化によって,図5に示すごとく,フォークリフ
ト10を水平状態に維持したまま上昇させることができ
る。
【0037】また,フォークリフト10を荷台9の高さ
から下降させる場合には,上記の上昇状態から,第1昇
降機2の昇降部材22をフォークリフト10から相対的
に上昇させると共に,第2昇降機2の後部支持車輪31
をフォークリフト10から相対的に上昇させる。このと
きは,直並列切替弁53において第3ポジションP3を
選択した状態で,フォークリフト10を上昇させたとき
とは逆方向に作動油を圧送する。これにより,昇降部材
22の上昇速度と後部支持車輪31の上昇速度を同じに
することができる。それ故,フォークリフト10を下降
させる場合にも,これを水平状態に維持したまま行うこ
とができる。
【0038】このように,本例においては,第1昇降機
2と第2昇降機3とを設け,かつ,これらを同期化して
昇降させることにより,車体19の水平状態を維持した
ままフォークリフト10を昇降させることができる。そ
のため,フォークリフト10の昇降を非常に安定して行
うことができる。また,第1昇降機2は,荷役装置を復
動式にする等の小改造を行うこと等により構成すること
ができ,構造の簡素化を図ることができる。
【0039】なお,上記のようにフォークリフト10を
上昇させた後にこれをトラックの荷台上に載置する方法
としては様々な方法を取ることができる。例えば,フォ
ークリフト10の前輪11が第1昇降機2の前方にまで
伸長可能となようにアクチュエータを介してフレームに
配設された構造のフォークリフトである場合には,次の
ように行うことができる。
【0040】即ち,まず,フォークリフト10を上昇さ
せた後に前輪11を前方に伸長させてトラック90の荷
台9の上方に位置させる。次いで,フォークリフト10
を少し下降させて上記前輪11を荷台9上に載置した
後,前輪11を駆動させて車体を前進させフォークリフ
ト10の車体の大部分をトラック90の荷台9上に位置
させる。次いで,後輪31を荷台9上に載置するため,
まずフォークリフト10の車体後方下面と荷台9との間
に枕木を配置し,フォークリフト10を前輪11とこの
枕木によって支持させた状態で第2昇降機3により後輪
31を荷台9の高さ以上に上昇させる。そして,更に前
輪11を駆動させて後輪31を荷台9上に位置させ,第
2昇降機3を下降させて後輪31を荷台9上に載置す
る。以上の手順により,フォークリフト10が荷台9上
に載置される。
【0041】また,別の方法として次の方法がある。即
ち,上記荷台9がトラックの荷台ではなく単なる架台で
ある場合には,フォークリフト10を上昇させた後にフ
ォークリフト10の下方にトラックの荷台を位置させ
る。次いで,フォークリフトを下降させて前輪11を荷
台上に載置した後,フォークリフト10の車体の後方下
面と荷台との間に枕木を配置する。次いで,上記方法と
同様の方法によって後輪31を荷台上に載置して,フォ
ークリフト10のトラック荷台上への載置を完了する。
【0042】なお,フォークリフト10を上昇させた後
にこれをトラックの荷台上に載置する方法としては,上
記の2例以外の様々な方法を取ることもできる。
【0043】実施形態例2 本例は,実施形態例1の油圧回路5における直並列切替
弁53の代わりに,4ポート3ポジション方式の直並列
切替弁54を用いた例である。本例の直並列切替弁54
は,図7に示すごとく,次の3つのポジションに切り替
えられるよう構成されている。第1ポジションP1は,
第1油圧シリンダ51のみに作動油を送るよう構成され
ている。即ち,同図に示すごとく,上記コントロールバ
ルブ57に設けられた一方の供給・排出ポート571
と,第1油圧シリンダ51のボトム側ポート516とを
連結する連通路651と,第2油圧シリンダ52のボト
ム側ポート526及びコントロールバルブ57の他方の
供給・排出ポート572を閉止する2つの閉止路652
及び653とを有している。
【0044】また,第2ポジションP2は,第2油圧シ
リンダ52のみに作動油を送るよう構成されている。即
ち,同図に示すごとく,上記コントロールバルブ57に
設けられた一方の供給・排出ポート572と,第2油圧
シリンダ52のボトム側ポート526とを連結する連通
路661と,第1油圧シリンダ51のボトム側ポート5
16及びコントロールバルブ57の他方の供給・排出ポ
ート571を閉止する2つの閉止路662及び663と
を有している。
【0045】また,第3ポジションP3は,第1油圧シ
リンダ51と第2油圧シリンダ52に対して直列に作動
油を送るよう構成されている。即ち,同図に示すごと
く,上記コントロールバルブ57の2つの供給・排出ポ
ート571及び572を閉止する2つの閉路671,6
72と,第1油圧シリンダ51のボトム側ポート516
と第2油圧シリンダ52のボトム側ポート526とを連
結する連通路673とを有する。
【0046】そして,第1油圧シリンダ51のロッド側
ポート515は,コントロールバルブ57の一方の排出
ポート572に接続され,第2油圧シリンダ52のロッ
ド側ポート525は,コントロールバルブ57の他方の
排出ポート571に接続されている。
【0047】このような油圧回路を用いることによって
も,実施形態例1と同様の,第1昇降機2と第2昇降機
3の昇降の同期化を容易に実現することができる。ま
た,この場合には,実施形態例1の場合よりも直並列切
替弁の構造を簡単にすることができ,そのコストダウン
を図ることができる。その他は,実施形態例1と同様の
作用効果が得られる。なお,上記実施形態例において
は,フォークを昇降部材22としたが,フォークを配設
したリフトブラケット220を昇降部材としてもよい。
【0048】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,架台の
高さまで自力で,かつ,容易にフォークリフトを上昇さ
せることができる,フォークリフトの自己昇降装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,フォークリフトを側方
から見た説明図。
【図2】実施形態例1における,フォークリフトの後方
から見た説明図。
【図3】実施形態例1における,第2昇降機を上方から
見た説明図。
【図4】実施形態例1における,第1昇降機の昇降部材
をトラックの荷台に係合させた状態を示す説明図。
【図5】実施形態例1における,第1昇降機の昇降部材
と第2昇降機の後部支持車輪を下降させてフォークリフ
トを上昇させた状態を示す説明図。
【図6】実施形態例1における,油圧回路の構成を示す
説明図。
【図7】実施形態例2における,油圧回路の構成を示す
説明図。
【符号の説明】
1...自己昇降装置, 10...フォークリフト, 11...前輪, 18...カウンターウエイト, 2...第1昇降機, 21...フォーク昇降用マスト, 22...昇降部材, 250,260...チェーン, 3...第2昇降機, 31...後部支持車輪(後輪), 32...後輪支柱, 33...保持部, 5...油圧回路, 51...第1シリンダ, 52...第2シリンダ, 53...直並列切替弁,

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォークリフトを架台の高さまで上昇さ
    せることができる自己昇降装置であって,該自己昇降装
    置は,フォーク昇降用マストに配設された昇降部材を昇
    降させる第1昇降機と,車体の後部に配設された後部支
    持車輪を車体の下方において昇降させる第2昇降機とよ
    りなり,上記第1昇降機の上記昇降部材は上記架台に係
    合可能に設けられており,かつ,上記第1昇降機の昇降
    動作と上記第2昇降機の昇降動作とは同期して行われる
    よう構成されていることを特徴とするフォークリフトの
    自己昇降装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記第2昇降機の上
    記後部支持車輪は,上記フォークリフトの後輪であるこ
    とを特徴とするフォークリフトの自己昇降装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において,上記第2昇降機は,
    上記後輪を支持する後輪支柱と,該後輪支柱を上記車体
    に対して上下方向にスライド可能に固定する保持部と,
    上記後輪支柱を上下方向に移動させるアクチュエータと
    を有していることを特徴とするフォークリフトの自己昇
    降装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において,
    上記第1昇降機の上記昇降部材は,上記フォークリフト
    のフォークであることを特徴とするフォークリフトの自
    己昇降装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項において,
    上記第1昇降機の上記昇降部材は,上記フォークリフト
    のフォークを配設したリフトブラケットであることを特
    徴とするフォークリフトの自己昇降装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において,
    上記第1昇降機と上記第2昇降機は,これらの昇降駆動
    力を発揮するアクチュエータとして,第1油圧シリンダ
    と第2油圧シリンダをそれぞれ有しており,上記第1油
    圧シリンダと上記第2油圧シリンダとは,上記第1油圧
    シリンダのみに作動油を送る第1ポジションと,上記第
    2油圧シリンダのみに作動油を送る第2ポジションと,
    上記第1油圧シリンダと上記第2油圧シリンダに対して
    直列に作動油を送る第3ポジションとを有する直並列切
    替弁を介して油圧源に連結されていることを特徴とする
    フォークリフトの自己昇降装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101934998A (zh) * 2010-10-19 2011-01-05 中国人民解放军65547部队装备部 伴随型自装卸电动叉车
JP2022538734A (ja) * 2019-05-22 2022-09-06 カスケード コーポレイション リフトトラックアタッチメントのためのハイブリッドクランプ力制御

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