JP2000351237A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成方法

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JP2000351237A JP11165723A JP16572399A JP2000351237A JP 2000351237 A JP2000351237 A JP 2000351237A JP 11165723 A JP11165723 A JP 11165723A JP 16572399 A JP16572399 A JP 16572399A JP 2000351237 A JP2000351237 A JP 2000351237A
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Nobuyuki Azuma
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 解像度が高い場合にも、感光体の膜厚を薄く
することなく、周期ラインパターンと孤立ドットパター
ン両者の画像再現性を良くすることのできる画像形成装
置を提供する。 【解決手段】 画像形成装置における露光エネルギー制
御部は、画像情報が1ラインおきのラインパターンであ
るときに付与する露光エネルギー密度をEline(μJ/
cm2)とした場合、画像情報が孤立した1ドットパタ
ーンであるときに付与する露光エネルギー密度E
dot(μJ/cm2)を、ドットピッチをP(μm)とし
て、 −0.11P+6.4≦Edot/Eline≦−0.2P+
10.7 の関係を満たすように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル画像に基
づき画像を形成する画像形成装置および画像形成方法に
関し、特に、露光エネルギー密度を制御することによ
り、良質の画像を形成する画像形成装置および画像形成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機やプリンタをはじめとする
画像形成装置に対しては、より高画質で再現性に優れた
ものが要求されている。このような要求を満足させるた
めに、電子写真方式のデジタル画像形成装置では、従来
から、解像度により決定されるドットピッチに対して感
光体上の結像スポットのスポット径を最適化するという
方法が提案されてきている。
【0003】たとえば、特開昭58−152269号公
報では、ドットピッチ、露光スポット径および露光エネ
ルギー密度の関係式において露光エネルギーを最適化す
るという技術が、そして、特開平7−61036号公報
では、ドットピッチに対するスポット径を最適化するの
みならず、これに感光体特性をも考慮して、高品位な画
像を得るという技術が、それぞれ開示されている。
【0004】また、スポット径を最適化するという技術
の他に、画像処理により高画質化を図らんとする方法も
提案されている。
【0005】特開昭63−64763号公報では、孤立
1ドットの再現性を得るために、印字データの中から孤
立した1ドット印字データを検出し、その前または後の
1ビット分も1ドット印字データとして補正することで
画質を向上させるという技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来技術は、いずれの場合も600dpiを超えるよ
うな高解像度の画像形成装置においては、ドット密度が
異なる画像間における画像再現性を両立させることは困
難であった。
【0007】すなわち、まず、特開昭58−15226
9号公報や特開平7−61036号公報で開示された技
術では、ドット密度がある程度密な、例えば1ドットお
きに形成されるラインパターン(以下「周期ラインパタ
ーン」という。)の解像度を確保すると、ドット密度が
疎である孤立した1ドットパターン(以下「孤立ドット
パターン」という。)のドット径が所望の値より小さく
なり、場合によっては、ドットが形成されないという問
題が生じる。
【0008】また反対に、孤立ドットパターンのドット
径を解像度に適した最適な値に設定すると、周期ライン
パターンのライン幅が増大し、解像度に対応したコント
ラストが確保できないことになった。
【0009】したがって、高解像度の画像形成装置にお
いては、感光体上の結像スポット径を調整するのみで
は、もはや周期ラインパターンと孤立ドットパターン両
者の再現性は両立できず、再現性の高い出力画像を得る
ことは非常に困難となっていた。
【0010】また、特開昭63−64763号公報に示
される技術では、印字データの変更(補正)を行なうた
め、孤立ドットパターン自体の再現はできることになる
が、オリジナルの画像を忠実に再現していることにはな
らない。しかも、場合によっては不自然な部分が生じる
ため、上述したような周期ラインパターンと孤立ドット
パターン両者の再現性を確保するための根本的な解決に
はなっていない。
【0011】なお、この周期ラインパターンと孤立ドッ
トパターンの画像再現性の両立という問題には、解像度
の他に感光体の感度、即ち、光導電特性の相違も関係し
ている。このため、例えば感光体の膜厚を薄くすること
により、両者の両立を図ることも考えられる。
【0012】しかし、感光体の膜厚を薄くすると、繰り
返し使用による摩耗劣化による暗減衰特性や感度特性の
劣化が見られ、耐久性の面で問題が生じてくる。また、
膜厚の薄い感光体では十分な階調性が得られないとい
う、階調性についての問題も無視することができない。
【0013】本発明はかかる実状に鑑みて考え出された
ものであり、その目的は、解像度が高い場合にも、感光
体の膜厚を薄くすることなく、周期ラインパターンと孤
立ドットパターン両者の画像再現性を良くすることので
きる画像形成装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のある局面に従うと、所定の電位に帯電され
た感光体を露光する露光部と、画像情報に基づいて露光
部の露光エネルギー密度を制御する制御部と、露光部に
よって感光体上に形成された静電潜像を可視化する現像
部とを備えた画像形成装置は、制御部は、画像情報が1
ラインおきのラインパターンであるときに付与する露光
エネルギー密度をEline(μJ/cm2)とした場合、
画像情報が孤立した1ドットパターンであるときに付与
する露光エネルギー密度Edot(μJ/cm2)を、ドッ
トピッチをP(μm)として、 −0.11P+6.4≦Edot/Eline≦−0.2P+
10.7 の関係を満たすように制御することを特徴とする。
【0015】この発明によると、周期ラインパターンと
孤立ドットパターンとに与える露光エネルギーが最適化
されるため、解像度が高い場合にも、感光体の膜厚を薄
くすることなく、周期ラインパターンと孤立ドットパタ
ーン両者の画像再現性を良くすることのできる画像形成
装置の提供が可能となる。
【0016】また、好ましくは、画像形成装置は、画像
情報から孤立した1ドットパターンを検出する検出部を
さらに備え、制御部は、孤立した1ドットパターンが検
出されない場合、露光エネルギー密度にEline(μJ/
cm2)を付与し、孤立した1ドットパターンが検出さ
れた場合、露光エネルギー密度にEdot(μJ/cm2
を付与する。
【0017】これにより、孤立ドットパターンが検出さ
れない場合は所定の露光エネルギー密度Eline(μJ/
cm2)が付与され、検出された場合にのみ一定の条件
を満たす露光エネルギー密度Edot(μJ/cm2)が付
与されるため、比較的容易な制御により孤立ドットパタ
ーンの再現性をよくすることが可能になる。
【0018】また、好ましくは、制御部は、1ドット毎
に露光エネルギー密度の制御が可能なパワー変調部を備
える。
【0019】これにより、画像情報に応じて1ドット毎
の露光エネルギー密度の制御が可能となり、再現性のよ
い画像の形成を実現することができる。
【0020】さらに、画像形成装置は、露光部の露光ス
ポット径D(μm)を、ドットピッチP(μm)に対し
て、 D≦2P の関係を満たすように設定することが好ましい。
【0021】これにより、周期ラインパターンに対する
再現性を確保することが可能となる。
【0022】さらに、好ましくは、感光体の膜厚は15
〜25μmとする。これにより、耐久性および十分な階
調性を確保することが可能となる。
【0023】また、上記目的を達成するために、本発明
の別の局面に従うと、所定の電位に帯電された感光体を
露光する露光ステップと、画像情報に基づいて露光部の
露光エネルギー密度を制御する制御ステップと、露光ス
テップによって感光体上に形成された静電潜像を可視化
する現像ステップとを備えた画像形成方法は、制御ステ
ップは、画像情報が1ラインおきのラインパターンであ
るときに付与する露光エネルギー密度をEline(μJ/
cm2)とした場合、画像情報が孤立した1ドットパタ
ーンであるときに付与する露光エネルギー密度E
dot(μJ/cm2)を、ドットピッチをP(μm)とし
て、 −0.11P+6.4≦Edot/Eline≦−0.2P+
10.7 の関係を満たすように制御することを特徴とする。
【0024】この発明によると、解像度が高い場合に
も、感光体の膜厚を薄くすることなく、周期ラインパタ
ーンと孤立ドットパターン両者の画像再現性を良くする
ことのできる画像形成方法の提供が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。
【0026】図1は、本発明の実施の形態の一つである
画像形成装置1の主要な構成の概要を示す模式図であ
る。図1を参照して、画像形成装置1は、表面に光導電
性膜を有する感光体10と、感光体10の表面を均一に
帯電させる帯電部11と、感光体10の表面を露光し、
静電潜像を形成する露光部15と、画像情報に基づいて
露光部15を制御する制御部17と、感光体10の表面
に形成された静電潜像を現像剤(トナー)によって可視
化する現像部16と、感光体10表面のトナーを用紙に
転写する図示しない転写部と、転写されたトナーを用紙
上に定着させる図示しない定着部とを備えている。
【0027】したがって、本図において、感光体10の
表面のうち、露光部15と現像部16との間の部分には
静電潜像が形成され、現像部16と図示しない転写部と
の間の部分には、トナーによる可視像が形成されること
になる。
【0028】次に、各構成部について説明を行なう。感
光体10は、導体基板上に、アンダーコート層(UC
L)、電荷発生層(CGL)、電荷輸送層(CTL)が
それぞれ設けられた積層型有機感光体であり、その表面
は負極性に帯電可能となっている。なお、この感光体層
の厚さは15〜25μmである。
【0029】帯電部11は、ケース12と、ワイヤ13
と、グリッド14とを備えており、それぞれが高圧電源
に接続されている。したがって、コロナ放電によりワイ
ヤ13から放出された電荷はグリッド14のバイアス電
圧により数値制御されることになり、感光体表面は所望
の表面電位に帯電される。なお、感光体10の表面と帯
電部11(グリッド14)との間隔は1〜2mmであ
る。
【0030】露光部15については、その構成の概略を
図2に示す。図2を参照して、露光部15は、光源であ
る波長780nmの赤色半導体レーザ(LD)20と、
LD20より発光されたレーザ光を平行光に整形するた
めのコリメータレンズ21と、コリメータレンズ21を
通過した平行光を所望の露光スポット径を得るために開
口を制限するアパーチャ22と、アパーチャ22を通過
した平行光を集光し感光体10上で結像させる対物レン
ズ23とを備えている。
【0031】LD20は、制御部17によりその駆動が
制御されている。そして、制御部17は、レーザドライ
バ(キノ・メレスグリオ社製)およびパワー変調回路を
含んでおり、LD20の露光エネルギー密度を調整する
ことが可能である。
【0032】現像部16は、ここでは非磁性一成分の接
触現像方式を用いている。図3に、現像部16の構成の
概略を示す。図3を参照して、現像部16は、帯電され
た非磁性一成分のトナー30と、感光体10に対向し、
一定量に層形成されたトナー30を感光体10に接触さ
せて現像を行なうための現像ローラ32と、容器内に貯
蓄されたトナー30を現像ローラ32に供給するための
供給ローラ31と、現像ローラ32上に堆積されたトナ
ー30を一定の量に制限するためのドクターローラ33
と、現像後に現像ローラ32上に残されたトナーを回収
し容器内に戻すための回収ローラ34とを備えている。
【0033】次に、制御部17について説明する。図4
は、制御部17がLD20の露光エネルギー密度を制御
する手順を示すフローチャートである。図4を参照し
て、まず、ステップS401において、画像パターンの
中から孤立ドットパターンを検出する。そして、孤立ド
ットパターンが存在するか否かが判断され(ステップS
403)、存在しない場合は、所定の露光エネルギー密
度が付与される(ステップS405)。一方、孤立ドッ
トパターンが存在する場合は、比率に応じた露光エネル
ギーが求められ、パワー変調回路によりその求められた
露光エネルギーが付与される(ステップS407)。
【0034】この比率に応じた露光エネルギーEdot
は、画像パターン中の周期ラインパターンに与える露光
エネルギーをEline、ドットピッチをPとした場合に、 −0.11P+6.4≦Edot/Eline≦−0.2P+
10.7 の関係を満たすような露光エネルギーのことである。以
下、この関係の導出について説明する。
【0035】図5に、周期ラインパターン50および孤
立ドットパターン51の典型例を示す。周期ラインパタ
ーン50は、1ラインおきにラインパターンを形成する
ものであり、孤立ドットパターン51は、隣接するドッ
トがなく、1ドットが孤立した状態で形成されるもので
ある。図に示すように、解像度から決定されるドットピ
ッチをPとすると、周期ラインパターン50におけるラ
イン間隔は、2Pとなる。なお、周期ラインパターン5
0の最端ラインと孤立ドットパターン51との中心間距
離は6Pとしている。
【0036】ここで、周期ラインパターン50の再現性
を評価するためのパラメータとして、そのライン幅bと
ライン間隔(非画像部分幅とライン幅bとの和)aとの
比(duty)を考慮する。そして、非画像部分幅とラ
イン幅bとが一対一の割合となる50%をdutyの適
正値と仮定する。また、孤立ドットパターン51の再現
性は、ドット径dで評価し、その値がドットピッチPに
対してP≦d≦√2Pであれば、適正値であると仮定す
る。
【0037】そして、デジタル画像データとして、この
図5に示す典型パターンを用いて、前述した画像形成装
置1による画像形成実験を行なった。なお、測定結果
は、用紙に出力された画像ではなく、感光体10上に形
成されるトナー画像を測定したものである。
【0038】図6は、平均露光エネルギー密度に対する
ドット径dおよびdutyについての実験結果を表わし
た図である。図6(a)は、レーザの露光スポット径D
が60μm、感光体の膜厚が20μmで、解像度が60
0dpiの画像を形成した場合の結果を示している。こ
れに対して、図6(b)は、レーザの露光スポット径D
が30μm、感光体の膜厚が15μmで、解像度が12
00dpiの画像を形成した場合の結果を示している。
いずれの場合も、横軸に平均露光エネルギー密度を、縦
軸にdutyおよびドット径をとっている。そして、黒
点による曲線は周期ラインパターンのdutyを、白点
による曲線は孤立ドットパターンのドット径dを、それ
ぞれ示している。
【0039】図6(a)を参照して、周期ラインパター
ン50の再現性がよいと仮定した、dutyが50%と
なるときの平均露光エネルギーElineは、約0.2μJ
/cm2である(A点)。これに対して、孤立ドットパ
ターン51のドット径dの適正値である約42〜59μ
mとなるときの平均露光エネルギー密度Edotは、約
0.32〜0.462μJ/cm2である(B点〜C
点)。
【0040】したがって、平均露光エネルギー密度が一
定値では、周期ラインパターンと孤立ドットパターン双
方の再現性をよくすることは困難であることがわかる。
そして、これら周期ラインパターンおよび孤立ドットパ
ターン双方の画像再現性をよくするためには、孤立ドッ
トパターンに与える露光エネルギー密度Edotを、周期
ラインパターンに与える露光エネルギー密度Elineの約
1.6〜2.3倍とする必要があることが判明した。
【0041】なお、600dpiの解像度において、露
光スポット径30μm、感光体膜厚15μmとした場合
の実験も行なった。この場合も、周期ラインパターン5
0のdutyが50%となるときの平均露光エネルギー
lineは、孤立ドットパターン51のドット径dが適正
値となるときの平均露光エネルギー密度Edotの約1.
6〜2.3倍という関係が成立する結果となった。
【0042】一方、図6(b)の解像度が1200dp
iの場合においては、周期ラインパターン50のdut
yが50%となるときの平均露光エネルギーElineが、
約0.2μJ/cm2であるのに対して(D点)、孤立
ドットパターン51のドット径dが適正値21〜30μ
mとなるときの平均露光エネルギー密度Edotは、約
0.8〜1.3μJ/cm2にもなる(E点〜F点)。
【0043】このため、同一露光エネルギー密度で、周
期ラインパターンと孤立ドットパターン双方の再現性を
よくすることはさらに困難となることがわかる。そし
て、周期ラインパターンおよび孤立ドットパターン双方
の画像再現性をよくするためには、孤立ドットパターン
に与える露光エネルギー密度Edotを、周期ラインパタ
ーンに与える露光エネルギー密度Elineの約4〜6.5
倍とする必要があることも明らかとなった。
【0044】なお、1200dpiの解像度において
も、露光スポット径30μm、感光体膜厚20μmとし
た場合、および、露光スポット径15μm、膜厚感光体
膜厚15μmとした場合の実験も行なった。これらの場
合も、同様に、周期ラインパターン50のdutyが5
0%となるときの平均露光エネルギーElineは、孤立ド
ットパターン51のドット径dが適正値となるときの平
均露光エネルギー密度E dotの約4〜6.5倍という関
係が成立する結果となった。
【0045】以上の実験結果から、同一の露光エネルギ
ー密度で、周期ラインパターンと孤立ドットパターン双
方の再現性をよくすること、つまり、両者の両立を図る
ことは、解像度が高くなる程低下する傾向にあることが
わかる。また、解像度が一定の場合は、感光体膜厚およ
び露光スポット径Dのみを一定範囲内で変化させても、
周期ラインパターン50および孤立ドットパターン51
の最適な平均露光エネルギー密度ElineおよびEdot
関係は変化しないことも明らかとなった。
【0046】したがって、、周期ラインパターン50の
dutyが50%となるときの平均露光エネルギーE
lineと孤立ドットパターン51のドット径dの適正値と
なるときの平均露光エネルギー密度Edotとの関係
(比)は、解像度から決定されるドットピッチPのみで
表わせることがわかった。そこで、前述した実験結果か
らこれらの関係を求めると、 −0.11P+6.4≦Edot/Eline≦−0.2P+10.7(1) となる。
【0047】図7は、ドットピッチPに対するEdot
lineを表わした図である。ここでは、横軸にドットピ
ッチPを、縦軸にEdot/Elineをとっている。上限と
下限とがあるのは、前述したように孤立ドットパターン
51のドット径dの適正値に幅があるからである。な
お、このグラフにおいて、Edot/Eline≦1となる場
合にのみ同一の露光エネルギー密度で、周期ラインパタ
ーンと孤立ドットパターン双方の再現性をよくすること
が可能となる。
【0048】したがって、600dpi以上、つまり、
ドットピッチが42μm以下の高解像度の画像に対して
は、Edot/Elineが1以上であるため、周期ラインパ
ターンと孤立ドットパターンに対して露光エネルギー密
度を変化させる必要があることがわかる。そこで、本図
に示す関係、即ち、Elineに対して(1)式の関係を満
たすようにEdotの値を制御すればよい。
【0049】次に、この導出した条件が正しいことを確
認するために、画像形成装置1を用いて、露光エネルギ
ー密度を上記関係式(1)を満たす範囲に制御した再現
性確認実験を行なった。具体的には、解像度600dp
iの場合をEdot/Eline=2、解像度1200dpi
の場合をEdot/Eline=6にそれぞれ設定して画像を
形成した。その結果、共に再現性に優れた画像を形成す
ることができた。さらに、解像度800dpiでも、E
dot/Eline=4に設定して確認実験を行なったとこ
ろ、良好な結果が得られた。
【0050】図8は、制御部17で使用する露光エネル
ギー密度を変調させるためのパワー変調回路を説明する
ための図である。露光エネルギーは、露光時間とレーザ
パワーとの積に比例する。したがって、本図に示すよう
に、露光時間(パルス幅)を一定にした場合は露光パワ
ーを調整する必要がある。
【0051】図8(a)は、解像度600dpiの画像
を形成する場合の、周期ラインパターンと孤立ドットパ
ターンとに与える露光パワーをそれぞれ示している。E
dot/Eline=2とするためには、周期ラインパターン
に対して孤立ドットパターンに与える露光パワーを2倍
にすればよい。同様に、図8(b)に示す解像度120
0dpiの場合は、パルス幅一定で、周期ラインパター
ンに対する孤立ドットパターンに与える露光パワーを6
倍にすればよい。
【0052】なお、露光エネルギー密度を変調するため
には、図9に示すように、露光パワーを一定として、露
光時間を変調するパルス幅変調方式を用いてもよい。こ
の場合は、解像度600dpiの場合は、図9(a)に
示すように、周期ラインパターンに対して孤立ドットパ
ターンのパルス幅を2倍にすればよい。同様に、解像度
1200dpiの場合は、図9(b)に示すように、周
期ラインパターンに対して孤立ドットパターンのパルス
幅を6倍にすればよい。また、パワー変調とパルス変調
とを組み合わせて露光エネルギー密度を制御することも
可能である。
【0053】以上のように、15〜25μmの膜厚の感
光体では、周期ラインパターン50と孤立ドットパター
ン51とに同一の露光エネルギーを与えると、共に再現
性をよくするという両立性を確保できないため、その対
応策として上記(1)式に従う最適エネルギーを付与す
るように制御することで感光体膜厚を薄くすることなく
両立性を確保することができる。
【0054】最後に、解像度により決定されるドットピ
ッチPとスポット径Dとの関係について説明する。スポ
ット径とは、図2におけるLD20から照射されたレー
ザ光が感光体10上に結像するスポットのうち、光強度
分布がピーク値(中心)の1/e2になる点で決定され
る直径のことをいう。
【0055】図10は、ドットピッチPが一定でスポッ
ト径Dを変化させた場合の、周期ラインパターン50の
ラインに垂直な方向についての感光体上の露光エネルギ
ー密度分布を示した図である。なお、この露光エネルギ
ー密度分布は、感光体上の潜像電位に追従すると仮定し
ている。
【0056】図10(a)は、D=√2P、(b)は、
D=2P、(c)は、D=2√2Pにそれぞれスポット
径を設定しており、いずれの場合も、解像度600dp
iつまりドットピッチPは42μmである。そして、図
10に示される波形の5つのピークがそれぞれ周期ライ
ンパターン50のライン中心位置に該当し、ピーク間隔
はP=42μmとなる。
【0057】露光エネルギー密度分布は、D=√2Pの
場合(図10(a))では、画像部(波形の山部分)と
非画像部(波形の谷部分)との差が明確であり、周期ラ
インの潜像電位コントラスト(周期ライン間隙非画像部
での値とピーク値との差異)を充分に有していることが
わかる。これに対して、D=2Pの場合(図10
(b))では、少しコントラストが低下し、さらに、D
=2√2Pの場合(図10(c))では、大幅に低下す
ることがわかる。
【0058】つまり、露光スポット径Dが大きい程、隣
接スポット間の重ね合わせ効果が働き、周期ラインの潜
像電位コントラストが低下するということである。具体
的には、露光スポットの重ね合わせが生じない場合のコ
ントラストを100%とすると、D=2√2Pの場合
(図10(c))は28%にまで低下する。
【0059】潜像電位コントラストが低下すると、露光
エネルギー密度の変化に対するduty変化が急峻な特
性となり、中間duty(0<duty<100)を得
ることが困難になる。
【0060】実際に、スポット径D=2√2Pで周期ラ
インパターン50を形成したところ、非画像部の存在し
ない黒べた画像になることが確認された。一方、スポッ
ト径をD=√2P(コントラスト:96%)およびD=
2P(コントラスト:73%)に設定して行なうと、露
光エネルギーに対して中間dutyを忠実に再現でき、
充分なコントラストを有する周期ラインパターン50を
形成することができた。
【0061】したがって、露光スポット径Dは、ドット
ピッチPに対して、D≦2Pに設定することが好ましい
といえる。これにより、隣接画素間での露光スポットの
重ね合わせに伴う画像劣化を抑制することができる。
【0062】なお、画像形成装置1では、現像部16の
現像方式として、一成分方式のものを使用しているが、
これに限られず、二成分現像方式やジャンピング現像方
式等その他の現像方式を適用することも可能である。
【0063】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって、制限的なものではないと考えるべきであ
る。本発明の範囲は、上記した説明ではなく特許請求の
範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び
範囲内ですべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一つである画像形成装置
1の主要な構成の概要を示す模式図である。
【図2】露光部15の構成を示した概略図である。
【図3】現像部16の構成を示した概略図である。
【図4】制御部17がLD20の露光エネルギー密度を
制御する手順を示すフローチャートである。
【図5】周期ラインパターン50および孤立ドットパタ
ーン51の典型例を示した図である。
【図6】平均露光エネルギー密度に対するドット径dお
よびdutyについての実験結果を表わした図である。
【図7】ドットピッチPに対するEdot/Elineを表わ
した図である。
【図8】制御部17で使用する露光エネルギー密度を変
調させるためのパワー変調回路を説明するための図であ
る。
【図9】制御部17で使用する露光エネルギー密度を変
調させるためのパルス幅変調方式を説明するための図で
ある。
【図10】ドットピッチPが一定でスポット径Dを変化
させた場合の、周期ラインパターン50のラインに垂直
な方向についての感光体上の露光エネルギー密度分布を
示した図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 10 感光体 11 帯電部 15 露光部 16 現像部 17 制御部 20 半導体レーザ(LD) 30 トナー 32 現像ローラ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/06 9A001 (72)発明者 岩松 正 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 東 伸之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 中島 吉紀 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C362 AA22 AA31 AA54 AA63 CB02 CB37 CB59 2H027 DB01 EA02 EC06 EC11 EF10 2H045 BA41 CA82 CA92 CB02 CB32 DA22 2H076 AB05 DA05 DA11 DA17 DA21 5C072 AA03 BA17 DA02 HB02 HB10 JA07 TA05 UA16 9A001 HH34 JJ35 KK42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の電位に帯電された感光体を露光す
    る露光手段と、 画像情報に基づいて前記露光手段の露光エネルギー密度
    を制御する制御手段と、 前記露光手段によって前記感光体上に形成された静電潜
    像を可視化する現像手段とを備えた画像形成装置であっ
    て、 前記制御手段は、前記画像情報が1ラインおきのライン
    パターンであるときに付与する露光エネルギー密度をE
    line(μJ/cm2)とした場合、前記画像情報が孤立
    した1ドットパターンであるときに付与する露光エネル
    ギー密度Edot(μJ/cm2)を、ドットピッチをP
    (μm)として、 −0.11P+6.4≦Edot/Eline≦−0.2P+
    10.7 の関係を満たすように制御することを特徴とする、画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記画像情報から孤立した1ドットパタ
    ーンを検出する検出手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記孤立した1ドットパターンが検出
    されない場合、露光エネルギー密度にEline(μJ/c
    2)を付与し、 前記孤立した1ドットパターンが検出された場合、露光
    エネルギー密度にEdot(μJ/cm2)を付与する、請
    求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、1ドット毎に露光エネ
    ルギー密度の制御が可能なパワー変調手段を備える、請
    求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記露光手段の露光スポット径D(μ
    m)を、ドットピッチP(μm)に対して、 D≦2P の関係を満たすように設定する、請求項1〜3のいずれ
    かに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記感光体の膜厚は15〜25μmであ
    ることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 所定の電位に帯電された感光体を露光す
    る露光ステップと、 画像情報に基づいて前記露光手段の露光エネルギー密度
    を制御する制御ステップと、 前記露光ステップによって前記感光体上に形成された静
    電潜像を可視化する現像ステップとを備えた画像形成方
    法であって、 前記制御ステップは、前記画像情報が1ラインおきのラ
    インパターンであるときに付与する露光エネルギー密度
    をEline(μJ/cm2)とした場合、前記画像情報が
    孤立した1ドットパターンであるときに付与する露光エ
    ネルギー密度E dot(μJ/cm2)を、ドットピッチを
    P(μm)として、 −0.11P+6.4≦Edot/Eline≦−0.2P+
    10.7 の関係を満たすように制御することを特徴とする、画像
    形成方法。
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