JP2000351227A - サーマルプリンタおよびその記録方法 - Google Patents

サーマルプリンタおよびその記録方法

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JP2000351227A
JP2000351227A JP25685999A JP25685999A JP2000351227A JP 2000351227 A JP2000351227 A JP 2000351227A JP 25685999 A JP25685999 A JP 25685999A JP 25685999 A JP25685999 A JP 25685999A JP 2000351227 A JP2000351227 A JP 2000351227A
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platen
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Keiji Katano
圭二 片野
Kazuhiko Hiratsuka
和彦 平塚
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンコーダパルス信号に同期させたヘッドパ
ルスの印加電圧および通電時間の少なくとも一方を制御
することによってジッタのない良好な記録画像を得るこ
とができるサーマルプリンタおよびその記録方法を提供
すること。 【解決手段】 制御部17が、エンコーダパルス信号の
周期の理論値と実測値との誤差に基づいてヘッドパルス
の印加電圧および通電時間の少なくとも一方を演算する
演算部15を有するとともに、この演算部15が演算し
た前記印加電圧および前記通電時間の少なくとも一方に
基づいて前記ヘッドパルスを制御すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーマルプリンタおよび
その記録方法に係り、特に、キャリッジの移動の際にリ
ニアスケールのマーカ部を検出してエンコーダパルス信
号を出力するエンコーダを有し、前記エンコーダパルス
信号に同期させたヘッドパルスを前記サーマルヘッドの
複数個の発熱素子に選択的に出力することによって前記
サーマルヘッドによる記録の制御を行うサーマルプリン
タおよびその記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数個の発熱素子が整列配置
されたサーマルヘッドをキャリッジに搭載するととも
に、前記サーマルヘッドを発熱制御することによって記
録紙に対してドットの集合体からなる記録を行うサーマ
ルプリンタにおいては、キャリッジの移動速度の変動に
関わらず前記サーマルヘッドにより記録紙に対して常に
ドットピッチPが一定の記録を行うことができるように
種々の工夫がなされていた。
【0003】すなわち、前記サーマルプリンタは、複数
個の発熱素子を有するサーマルヘッドを搭載した前記キ
ャリッジを有しており、このキャリッジはプラテンに沿
って往復動自在に支持されている。前記プラテンの近傍
には、複数個のマーカ部が前記プラテンに沿って所定間
隔ごとに形成されてなる長尺なリニアスケールが前記プ
ラテンに対して平行に設けられている。
【0004】また、前記キャリッジの前記リニアスケー
ルに対峙する位置には、このキャリッジの移動の際に前
記リニアスケールのマーカ部を検出するエンコーダを有
している。前記エンコーダは、前記リニアスケールに光
を照射する発光素子と、前記マーカ部に反射された光を
検出するための受光素子とを有している。
【0005】前記マーカ部は光を反射する性質を有して
おり、このため、前記エンコーダは、前記マーカ部の位
置に移動した際に前記マーカ部を光の反射によって検出
できるようになっている。そして、前記エンコーダは、
前記マーカ部の検出結果をエンコーダパルス信号として
出力するようになっている。
【0006】前記サーマルプリンタは、前記エンコーダ
が出力したエンコーダパルス信号を記憶するメモリを有
している。
【0007】さらに、前記サーマルプリンタは、前記エ
ンコーダパルス信号に同期させたヘッドパルスを前記サ
ーマルヘッドの発熱素子に出力する制御部を有してい
る。
【0008】以上のような構成を有する従来のサーマル
プリンタによって記録を行う場合、まず、サーマルプリ
ンタの組立時あるいは記録を行う前に、前記キャリッジ
をプラテンの左端から右端まで移動させるとともに、前
記エンコーダによって前記リニアスケールのマーカ部を
検出させる。前記エンコーダは、図6の上段図に示す前
記マーカ部を検出すると図6の中段図に示すように前記
エンコーダパルス信号を出力する。
【0009】なお、前記図6の上段図に示すリニアスケ
ールの各マーカ部の長さは一定間隔で形成されているの
で、キャリッジの移動速度が速いと短時間で読みとら
れ、キャリッジの移動速度が遅いと長時間で読みとられ
ることになり、出力エンコーダパルス信号に短長の差と
なってあらわれる。
【0010】そして、前記エンコーダによって出力され
たエンコーダパルス信号は前記メモリに記憶される。
【0011】次に、前記サーマルプリンタによって記録
を行う際には、前記制御部がメモリから前記エンコーダ
パルス信号のデータを読み出す。
【0012】そして、図6の下段図に示すように、キャ
リッジをプラテンに沿って移動させつつ、前記制御部が
読み出した前記エンコーダパルス信号に同期させたヘッ
ドパルスをサーマルヘッドの発熱素子に出力する。
【0013】これにより、キャリッジの移動速度が図7
の実線に示す一定速度v(以下、理論速度とする)から
変動して図7の破線のようになったとしても、ヘッドパ
ルスの出力タイミングをエンコーダパルス信号の出力タ
イミングと同期させることができたため、サーマルヘッ
ドによって記録される各ドットピッチPをリニアスケー
ルの1個分のマーカ部の長さごとにすることができ、記
録濃度のむら(いわゆるジッタ)の少ない良好な品質の
記録画像を得ることができるとされていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のサーマ
ルプリンタにおいては、図6の下段図に示すように、ヘ
ッドパルスの印加電圧Vおよび通電時間Wが、すべての
ヘッドパルスにおいて同じであった。また、キャリッジ
の移動速度と記録濃度とは図8に示すように負の比例関
係にあり、さらに、キャリッジの移動速度と記録面積と
は図9に示すように正の比例関係にあった。
【0015】このため、図10に示すように、キャリッ
ジの移動速度が理論速度よりも速い記録位置では、1ド
ット分の記録面積が、キャリッジが理論速度の下で記録
を行う場合における1ドット分の記録面積(以下、理論
記録面積とする)に比べて大きくなってしまうととも
に、1ドット分の記録濃度が、キャリッジが理論速度の
下で記録を行う場合における1ドット分の記録濃度(以
下、理論記録濃度とする)に比べて薄くなってしまって
いた。一方、キャリッジの移動速度が理論速度に比べて
遅い記録位置では、1ドット分の記録面積が前記理論記
録面積に比べて小さくなってしまうとともに、1ドット
分の記録濃度が前記理論記録濃度に比べて濃くなってし
まっていた。
【0016】従って、記録面積および記録濃度を、すべ
ての記録位置において互いに一致させることができなか
ったため、ジッタを完全に取り除くことができず、良好
な品質の記録画像を得ることができないといった問題が
生じていた。
【0017】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであり、エンコーダパルス信号に同期させたヘッ
ドパルスの印加電圧および通電時間の少なくとも一方を
制御することによってジッタのない良好な記録画像を得
ることができるサーマルプリンタおよびその記録方法を
提供することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項1に係るサーマルプリンタの特徴は、制
御部は、エンコーダパルス信号の周期の理論値と実測値
との誤差に基づいて前記ヘッドパルスの印加電圧および
通電時間の少なくとも一方を演算する演算部を有すると
ともに、この演算部が演算した前記印加電圧および前記
通電時間の少なくとも一方に基づいて前記ヘッドパルス
を制御する点にある。
【0019】そして、このような構成を採用したことに
より、キャリッジの移動速度が速くなる記録位置では、
少なくともヘッドパルスの印加電圧を大きくすることが
できるか、または前記ヘッドパルスの通電時間を短くす
ることができ、キャリッジの移動速度が遅くなる記録位
置では、少なくともヘッドパルスの印加電圧を小さくす
ることができるか、または前記ヘッドパルスの通電時間
を長くすることができる。
【0020】請求項2に係るサーマルプリンタの特徴
は、請求項1において、前記制御部は、前記N番目のエ
ンコーダパルス信号の誤差に基づいてN+1番目のヘッ
ドパルスの印加電圧および通電時間の少なくとも一方を
制御する点にある。
【0021】そして、このような構成を採用したことに
より、エンコーダによるマーカ部の検出と、制御部によ
るヘッドパルスの出力とを同時進行で行うことができ
る。
【0022】請求項3に係るサーマルプリンタの記録方
法の特徴は、前記エンコーダパルス信号の周期の理論値
と実測値との誤差から前記ヘッドパルスの印加電圧およ
び通電時間の少なくとも一方を演算し、この演算した印
加電圧および通電時間の少なくとも一方に基づいて前記
ヘッドパルスを制御する点にある。
【0023】そして、このような方法を採用したことに
より、キャリッジの移動速度が速くなる記録位置では、
少なくともヘッドパルスの印加電圧を大きくすることが
できるか、または前記ヘッドパルスの通電時間を短くす
ることができ、キャリッジの移動速度が遅くなる記録位
置では、少なくともヘッドパルスの印加電圧を小さくす
ることができるか、または前記ヘッドパルスの通電時間
を長くすることができる。
【0024】請求項4に係るサーマルプリンタの記録方
法の特徴は、請求項3において、前記N番目のエンコー
ダパルス信号の誤差に基づいてN+1番目のヘッドパル
スの印加電圧および通電時間の少なくとも一方を制御す
る点にある。
【0025】そして、このような方法を採用したことに
より、マーカ部の検出と、ヘッドパルスの出力とを同時
進行で行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るサーマルプリ
ンタの実施の一形態を図1乃至図5を参照して説明す
る。
【0027】本実施形態におけるサーマルプリンタ1
は、図示しないフレームの所望の位置に、図1に示す長
尺平板状のプラテン2を有している。前記プラテン2の
前側下方には、プラテン2に対して平行なキャリッジシ
ャフト3が配設されており、このキャリッジシャフト3
には、キャリッジ4が、前記プラテン2に沿って往復動
自在に支持されている。前記キャリッジ4の前記プラテ
ン2に対峙する位置には、複数個の発熱素子が整列配置
されたサーマルヘッド5が、前記プラテン2に対して接
離可能に配設されている。前記キャリッジ4の一端に
は、一対のプーリ6に巻回された駆動ベルト8が取り付
けられており、この駆動ベルト8は、プーリ6に接続さ
れたステッピングモータ等のキャリッジモータ9の駆動
力によって前記キャリッジ4をプラテン2に沿って移動
させるようになっている。前記プラテン2の後方には、
記録紙をプラテン2とサーマルヘッド5との間に搬送す
るための図示しない搬送手段が配設されている。
【0028】前記プラテン2の下方には、複数個のマー
カ部10がプラテン2に沿って所定間隔ごとに形成され
てなる図2に示すリニアスケール12が、前記プラテン
2に対して平行に配設されている。
【0029】前記キャリッジ4には、前記リニアスケー
ル12のマーカ部10を検出して検出結果をエンコーダ
パルス信号として出力するエンコーダ14が配設されて
いる。前記エンコーダ14は、前記リニアスケール12
に光を照射する図示しない発光素子と、前記マーカ部1
0によって反射された光を受光するための図示しない受
光素子とを有している。
【0030】図3に示すように、前記エンコーダ14に
は、このエンコーダ14が出力したエンコーダパルス信
号に基づき、ヘッドパルスの印加電圧および通電時間を
制御するための制御部17が接続されている。前記制御
部は、ある制御関数f(X)によりヘッドへの通電時間
を、別の制御関数g(X)によりヘッドへの印加電圧を
演算する演算部15を有している。前記演算部は、N番
目(Nは任意の自然数(以下同じ))のエンコーダパル
ス信号の周期の理論値と実測値との誤差を演算し、この
演算した誤差に基づいてN+1番目のヘッドパルスの印
加電圧および通電時間を演算するようになっている。
【0031】従って、前記制御部17は、N番目のエン
コーダパルス信号の周期の理論値と実測値との誤差に基
づいてN+1番目のヘッドパルスの印加電圧および通電
時間を制御するようになっている。
【0032】次に、前記サーマルプリンタ1を適用した
本発明に係るサーマルプリンタ1の記録方法について説
明する。
【0033】まず、初期状態においてキャリッジ4はプ
ラテン2の左端部に位置している。
【0034】次に、キャリッジモータ9を駆動してキャ
リッジ4をプラテン2に沿って右方に移動させつつ前記
エンコーダ14を駆動してリニアスケールのマーカ部1
0を検出させる。
【0035】前記エンコーダ14は、図4の上段図に示
すリニアスケールのN番目のマーカ部10を検出すると
図4の中段図に示すN番目のエンコーダパルス信号を出
力する。そして、前記エンコーダ14によって出力され
たN番目のエンコーダパルス信号は、前記演算部15に
入力される。
【0036】前記演算部15は、前記N番目のエンコー
ダパルス信号の入力を受けると、このN番目のパルスの
周期の理論値Tと実測値TNとの誤差T−TNを演算す
る。
【0037】さらに、前記演算部15は、前記N番目の
誤差T−TNに基づいてN+1番目のヘッドパルスの印
加電圧VN+1および通電時間WN+1を演算する。
【0038】なお、N+1番目の記録位置におけるヘッ
ドパルスの印加電圧VN+1および通電時間WN+1は、本来
的にはN+1番目のエンコーダパルス信号の周期TN+1
に基づいて制御するのが理想である。しかし、本実施形
態においては、前記エンコーダ14によるマーカ部10
の検出と前記制御部17によるヘッドパルスの出力とを
同時進行で行う観点から、また、N番目の記録位置にお
けるキャリッジ4の移動特性とN+1番目の記録位置に
おけるキャリッジ4の移動特性とはほぼ同一とみなすこ
とができることから、前記式(1)、(2)の通りN+
1番目のヘッドパルスの印加電圧VN+1および通電時間
N+1をN番目のエンコーダパルス信号の周期TNに基づ
いて制御している。
【0039】前記N+1番目のヘッドパルスの印加電圧
N+1の演算は、以下の式に従って行われる。
【0040】すなわち、 VN+1=V+(T−TN)×α ・・・・式(1) なお、αは正の係数であり、Vは、ヘッドパルスの印加
電圧の理論値(以下、理論印加電圧とする)である。
【0041】また、前記N+1番目のヘッドパルスの通
電時間WN+1の演算は、以下の式に従って行われる。
【0042】すなわち、 WN+1=W+(TN−T)×α ・・・・式(2) なお、αは正の係数であり、Wは、ヘッドパルスの通電
時間の理論値(以下、理論通電時間とする)である。
【0043】前記演算部15は、前式(1)および
(2)に従って制御した印加電圧VN+1および通電時間
N+1のデータを前記制御部17へ出力する。
【0044】前記制御部17は、前記制御部17から出
力されたN+1番目のヘッドパルスのデータを入力する
とともに、これらのデータに基づいて、図4の下段図に
示すように印加電圧VN+1=V+(T−TN)×α、通電
時間WN+1=W+(TN−T)×αのヘッドパルスをサー
マルヘッド5の発熱素子に出力する。
【0045】前式(1)および(2)において、T>T
Nの場合、すなわちN番目のエンコーダパルス信号の周
期TN(実測値)がエンコーダパルス信号の理論値Tよ
りも小さい場合は、N番目の記録位置におけるキャリッ
ジ4の移動速度が理論速度よりも速いことを意味してい
る。また、N番目の記録位置におけるキャリッジ4の移
動速度が理論速度よりも速いということは、このN番目
の記録位置における記録面積が理論記録面積よりも大き
く、また、このN番目の記録位置における記録濃度が理
論記録濃度よりも薄いということを意味している。そし
て、T>TNならば、VN+1>V、WN+1<Wとなる。す
なわち、前記N番目の記録位置に隣位するN+1番目の
記録位置では、ヘッドパルスの印加電圧VN+1が理論印
加電圧Vよりも大きくなるように制御され、また、ヘッ
ドパルスの通電時間WN+1が理論通電時間Wよりも短く
なるように制御される。
【0046】また、前式(1)および(2)において、
T<TNの場合、すなわちN番目のエンコーダパルス信
号の周期TN(実測値)がエンコーダパルス信号の理論
値Tよりも大きい場合は、N番目の記録位置におけるキ
ャリッジ4の移動速度が理論速度よりも遅いことを意味
している。また、N番目の記録位置におけるキャリッジ
4の移動速度が理論速度よりも遅いということは、この
N番目の記録位置における記録面積が理論記録面積より
も小さく、また、このN番目の記録位置における記録濃
度が理論記録濃度よりも濃いということを意味してい
る。そして、T<TNならば、VN+1<V、WN+1>Wと
なる。すなわち、前記N番目の記録位置に隣位するN+
1番目の記録位置では、ヘッドパルスの印加電圧VN+1
が理論印加電圧Vよりも小さくなるように制御され、ま
た、ヘッドパルスの通電時間WN+1が理論通電時間Wよ
りも長くなるように制御される。
【0047】これにより、前記N+1番目の記録位置に
おいて、記録濃度が理論記録濃度にほぼ等しくなり、ま
た、記録面積が理論記録濃度にほぼ等しくなる。
【0048】なお、図4の中段図に示すように、前記制
御部17によるN+1番目のヘッドパルスの出力と同時
に、前記エンコーダ14によるN+1番目のマーカ部1
0の検出およびこのエンコーダ14によるN+1番目の
エンコーダパルス信号の出力が行われる。
【0049】前記操作を異なるマーカ部10ごとに順次
繰り返すことにより、すべての記録位置において記録面
積が理論記録面積にほぼ等しくなり、また、すべての記
録位置において記録濃度が理論記録濃度にほぼ等しくな
る。このため、図5に示すように、記録面積および記録
濃度をすべての記録位置において互いに等しくすること
ができる。
【0050】従って、本実施形態によれば、記録面積お
よび記録濃度をすべての記録位置において互いに等しく
することができるため、ジッタの少ない良好な画像を得
ることができる。
【0051】さらに、本実施形態によれば、エンコーダ
14によるマーカ部10の検出と、制御部17によるヘ
ッドパルスの出力とを同時進行で行うことができるた
め、ジッタの少ない良好な記録を迅速に行うことができ
る。
【0052】なお、本発明は前記実施形態のものに限定
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
可能である。例えば、本実施形態においては、エンコー
ダパルス信号1パルスに対応させてヘッドパルスを1パ
ルス出力するいわゆる1通信を行っているが、これに限
る必要はなく、例えば、エンコーダパルス信号の出力開
始時および出力終了時にそれぞれ同期させたヘッドパル
スを出力する2通信を行うようにしてもよい。この場
合、TNを、エンコーダパルス信号の1パルス分の通電
時間あるいは非通電時間とすればよい。
【0053】また、前記実施形態では、前記演算部15
によってヘッドパルスの印加電圧および通電時間の双方
を演算するようになっているとともに、前記制御部17
によって、これらの印加電圧および通電時間の双方に基
づいてヘッドパルスを制御するようになっているが、こ
れに限る必要はなく、前記演算部15によってヘッドパ
ルスの印加電圧または通電時間のいずれか一方を演算
し、前記制御部17によって、これらの印加電圧または
通電時間のいずれか一方に基づいてヘッドパルスを制御
するようにしてもよい。
【0054】この場合、まず、印加電圧のみに基づいて
ヘッドパルスを制御する場合、N番目の記録位置におけ
るキャリッジ4の移動速度が理想速度よりも速いとき
は、N+1番目の記録位置においてヘッドパルスの印加
電圧VN+1が理論印加電圧Vよりも大きくなるように制
御する。一方、N番目の記録位置におけるキャリッジ4
の移動速度が理想速度よりも遅いときは、N+1番目の
記録位置においてヘッドパルスの印加電圧VN+1が理論
印加電圧Vよりも小さくなるように制御する。
【0055】また、通電時間のみに基づいてヘッドパル
スを制御する場合、N番目の記録位置におけるキャリッ
ジ4の移動速度が理想速度よりも速いときは、N+1番
目の記録位置においてヘッドパルスの通電時間WN+1
理論通電時間Wよりも短くなるように制御する。一方、
N番目の記録位置におけるキャリッジ4の移動速度が理
想速度よりも遅いときは、N+1番目の記録位置におい
てヘッドパルスの通電時間WN+1が理論通電時間Wより
も長くなるように制御する。
【0056】従って、この場合は、記録面積または記録
濃度のいずれか一方をすべての記録位置において互いに
等しくすることができるが、いずれの場合にも、十分に
ジッタの少ない画像を得ることができるため、前記実施
形態とほぼ同じ効果を得ることができる。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1に
係るサーマルプリンタおよび請求項3に係るサーマルプ
リンタの記録方法によれば、記録面積および記録濃度の
少なくとも一方をすべての記録位置において互いに等し
くすることができるため、ジッタの少ない良好な画像を
得ることができる。
【0058】請求項2に係るサーマルプリンタおよび請
求項4に係るサーマルプリンタの記録方法によれば、請
求項1に係るサーマルプリンタおよび請求項3に係るサ
ーマルプリンタの記録方法の効果に加えて、ジッタの少
ない良好な記録を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るサーマルプリンタの実施形態を
示す斜視図
【図2】 本発明に係るサーマルプリンタの実施形態に
おいてリニアスケールを示す図
【図3】 本発明に係るサーマルプリンタの実施形態に
おいてヘッドパルスの制御システムを示すブロック図
【図4】 本発明に係るサーマルプリンタの記録方法の
実施形態において、エンコーダパルス信号とヘッドパル
スとの関係を示すタイムチャート
【図5】 本発明に係るサーマルプリンタの記録方法の
実施形態において、ドットの記録状態を示す図
【図6】 従来のサーマルプリンタの記録において、エ
ンコーダパルス信号とヘッドパルスとの関係を示すタイ
ムチャート
【図7】 キャリッジの移動速度を示す図
【図8】 キャリッジの移動速度と記録濃度との関係を
示す図
【図9】 キャリッジの移動速度と記録面積との関係を
示す図
【図10】 従来のサーマルプリンタの記録において、
ドットの記録状態を示す図
【符号の説明】
1 サーマルプリンタ 12 リニアスケール 14 エンコーダ 15 演算部 17 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の発熱素子を有するサーマルヘッ
    ドを搭載したキャリッジをプラテンに沿って往復動自在
    に支持し、前記プラテンの近傍に、複数個のマーカ部が
    前記プラテンに沿って所定間隔ごとに形成されてなるリ
    ニアスケールを前記プラテンに対して平行に設け、前記
    キャリッジの移動の際に前記リニアスケールのマーカ部
    を検出してエンコーダパルス信号を出力するエンコーダ
    を有し、前記エンコーダパルス信号に同期させたヘッド
    パルスを前記サーマルヘッドの複数個の発熱素子に選択
    的に出力する制御部を設けたサーマルプリンタであっ
    て、 前記制御部は、前記エンコーダパルス信号の周期
    の理論値と実測値との誤差に基づいて前記ヘッドパルス
    の印加電圧および通電時間の少なくとも一方を演算する
    演算部を有するとともに、この演算部が演算した前記印
    加電圧および前記通電時間の少なくとも一方に基づいて
    前記ヘッドパルスを制御することを特徴とするサーマル
    プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、N番目のエンコーダパル
    ス信号の前記誤差に基づいてN+1番目のヘッドパルス
    の印加電圧および通電時間の少なくとも一方を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  3. 【請求項3】 複数個の発熱素子を有するサーマルヘッ
    ドを搭載したキャリッジをプラテンに沿って往復動自在
    に支持し、前記プラテンの近傍に、複数個のマーカ部が
    前記プラテンに沿って所定間隔ごとに形成されてなるリ
    ニアスケールを前記プラテンに対して平行に設け、前記
    キャリッジの移動の際に前記リニアスケールのマーカ部
    を検出してエンコーダパルス信号を出力するエンコーダ
    を有し、前記エンコーダパルス信号に同期させたヘッド
    パルスを前記サーマルヘッドの複数個の発熱素子に選択
    的に出力することによって前記サーマルヘッドによる記
    録の制御を行うサーマルプリンタの記録方法であって、 前記エンコーダパルス信号の周期の理論値と実測値との
    誤差から前記ヘッドパルスの印加電圧および通電時間の
    少なくとも一方を演算し、この演算した印加電圧および
    通電時間の少なくとも一方に基づいて前記ヘッドパルス
    を制御することを特徴とするサーマルプリンタの記録方
    法。
  4. 【請求項4】 N番目のエンコーダパルス信号の誤差に
    基づいてN+1番目のヘッドパルスの印加電圧および通
    電時間の少なくとも一方を制御することを特徴とする請
    求項3に記載のサーマルプリンタの記録方法。
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