JP2000289243A - サーマルプリンタおよびその記録方法 - Google Patents

サーマルプリンタおよびその記録方法

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JP2000289243A
JP2000289243A JP10248499A JP10248499A JP2000289243A JP 2000289243 A JP2000289243 A JP 2000289243A JP 10248499 A JP10248499 A JP 10248499A JP 10248499 A JP10248499 A JP 10248499A JP 2000289243 A JP2000289243 A JP 2000289243A
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JP10248499A
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Keiji Katano
圭二 片野
Kazuhiko Hiratsuka
和彦 平塚
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱素子へのヘッドパルスの出力タイミング
をエンコーダが出力したパルス信号の出力開始時あるい
は出力終了時から所定時間だけ遅延させる補正を行うこ
とによって、エンコーダに生じる時間的誤差を補償する
ことができ、ジッタの少ない良好な品質の画像を得るこ
とができるサーマルプリンタおよびその記録方法を提供
すること。 【解決手段】 エンコーダ14が出力したパルス信号の
出力時間と前記パルス信号の非出力時間とのデューティ
比を計測する計測部15と、この計測部15が計測した
デューティ比からOFF時ヘッドパルスの出力補正時間
を演算する出力補正時間演算部16とを有し、制御部1
8は、前記パルス信号の出力終了時から前記出力補正時
間だけ遅延させた時点に前記OFF時ヘッドパルスを発
熱素子に出力すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーマルプリンタおよび
その記録方法に係り、特に、キャリッジの移動の際にリ
ニアスケールのマーカ部を検出してパルス信号を間歇的
に出力するエンコーダを有するとともに、このエンコー
ダが出力したパルス信号に対応させたヘッドパルスを前
記サーマルヘッドの発熱素子に出力する制御部を有する
サーマルプリンタおよびその記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数個の発熱素子が整列配置
されたサーマルヘッドをキャリッジに搭載するととも
に、前記サーマルヘッドを発熱制御することによって記
録紙に対してドットの集合体からなる記録を行うサーマ
ルプリンタにおいては、キャリッジの移動速度の変動に
関わらず前記サーマルヘッドにより記録紙に対して常に
ドットピッチが一定の記録を行うことができるように種
々の工夫がなされていた。
【0003】すなわち、前記サーマルプリンタは、複数
の発熱素子を有するサーマルヘッドを搭載した前記キャ
リッジを有しており、このキャリッジはプラテンに沿っ
て往復動自在に支持されている。そして、前記プラテン
の近傍には、マーカ部およびこのマーカ部と同じ長さの
空白部が前記プラテンに沿って交互に連続的に形成され
てなる長尺なリニアスケールが前記プラテンに対して平
行に設けられている。
【0004】また、前記キャリッジの前記リニアスケー
ルに対峙する位置には、このキャリッジの移動の際に前
記リニアスケールのマーカ部を検出するエンコーダを有
している。前記エンコーダは、前記リニアスケールに光
を照射する発光素子と、前記マーカ部に反射された光を
検出するための受光素子とを有している。
【0005】前記マーカ部は光を反射する性質を有して
おり、このため、前記エンコーダは、前記マーカ部の位
置に移動した際に前記マーカ部を光の反射によって検出
できるようになっている。そして、前記エンコーダは、
前記マーカ部の検出結果をパルス信号として出力するよ
うになっている。
【0006】一方、前記空白部は光を透過する性質を有
しており、このため、前記エンコーダは前記空白部を検
出しないようになっている。そして、前記エンコーダ
は、前記空白部の位置に移動した際にはパルス信号を出
力しないようになっている。
【0007】また、前記サーマルプリンタは、前記エン
コーダが出力したパルス信号からなるエンコーダ信号を
記憶するメモリを有している。
【0008】さらに、前記サーマルプリンタは、前記パ
ルス信号の出力開始時に同期させたON時ヘッドパルス
と前記パルス信号の出力終了時に同期させたOFF時ヘ
ッドパルスとからなるヘッドパルスを前記サーマルヘッ
ドの発熱素子に出力する制御部を有している。
【0009】以上のような構成を有する従来のサーマル
プリンタによって記録を行う場合、まず、サーマルプリ
ンタの組立時あるいは記録を行う前に、前記キャリッジ
をプラテンの左端から右端まで移動させるとともに、前
記エンコーダによって前記リニアスケールのマーカ部を
検出させる。すると、前記エンコーダは、前記マーカ部
を検出する度にパルス信号を間歇的に出力する。そし
て、前記エンコーダによって間歇的に出力された各パル
ス信号は、図7の上段図に示すように一連のエンコーダ
信号を構成するようになっている。
【0010】以下、便宜上、図7の上段図のAに示す時
点をパルス信号の出力開始時とし、同上段図のBに示す
時点をパルス信号の出力終了時とする。なお、図7の中
段図に示すリニアスケールの各マーカ部の長さは、エン
コーダから見た相対的な長さである。すなわち、キャリ
ッジの速度が速い位置ではエンコーダによって1個分の
マーカ部が短時間で読みとられるためマーカ部の長さが
短くなっている。また、キャリッジの速度が遅い位置で
はエンコーダによって1個分のマーカ部が長時間かけて
読みとられるためマーカ部の長さが長くなっている。
【0011】そして、前記エンコーダによって出力され
たエンコーダ信号は前記メモリに記憶される。
【0012】次に、前記サーマルプリンタによって記録
を行う際には、前記制御部がメモリから前記エンコーダ
信号のデータを読み出す。
【0013】そして、図7の下段図に示すように、キャ
リッジをプラテンに沿って移動させつつ、前記制御部が
読み出したパルス信号の出力開始時およびパルス信号の
出力終了時に同期させたヘッドパルスをサーマルヘッド
の発熱素子に出力する。
【0014】これにより、キャリッジの移動速度が変動
したとしても、サーマルヘッドによって記録される各ド
ットピッチPをリニアスケールの1個分のマーカ部の長
さごとにすることができるため、理論上はドットのばら
つきや重なりが生じないこととなる。このため、記録濃
度のむら(いわゆるジッタ)の少ない良好な品質の記録
画像を得ることができるとされていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のサーマ
ルプリンタにおいては、前記リニアスケールの精度や、
前記エンコーダの光素子の光源の精度、エンコーダとリ
ニアスケールとの位置精度等の種々の原因により、キャ
リッジの移動速度が一定の場合においても、図8の上段
図に示すようにパルス信号の出力時間TON と非出力時
間TOFF との比が1:1とはならないという問題、つま
り、エンコーダの立上がりの信号のみを使用する場合に
対して、立上がりと立下がりの両方の信号を用いて出力
の分解能を2逓倍にしようとしたとき、精度の悪い信号
になってしまうといった問題が生じていた。
【0016】このため、図8の中段図に示すように、こ
のエンコーダ信号の立ち上がりと立下がりの両方を基準
にしたヘッドパルスにより発熱素子を通電して記録を行
っても、図8の下段図に示すように印刷ドットピッチP
が一定にならず、ジッタが生じるといった問題があっ
た。
【0017】なお、キャリッジの移動速度を一定と仮定
した場合における前記パルス信号の1パルス分の出力時
間TON と非出力時間TOFF との比率TON /TOFF は、
一般にデューティ比と呼ばれている。また、前記TON
および前記TOFF は、エンコーダ信号全体の集計をとる
と、互いに異なる平均値の正規分布になる傾向にあるこ
とがわかっていた。すなわち、図9に示すように、T
ON とTOFF との合計を100%とするとTON が40
%、TOFF が60%といった一定の平均値に収束する傾
向にある。従って、前記デューティ比TON /T
OFF も、パルス信号全体において一定値に収束するよう
になっている。
【0018】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
もので、発熱素子へのヘッドパルスの出力タイミングを
エンコーダが出力したパルス信号の出力開始時あるいは
出力終了時から所定時間だけ遅延させる補正を行うこと
によって、エンコーダに生じる時間的誤差を補償するこ
とができ、ジッタの少ない良好な品質の画像を得ること
ができるサーマルプリンタおよびその記録方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項1に係るサーマルプリンタの特徴は、エ
ンコーダが出力したパルス信号の出力時間と前記パルス
信号の非出力時間とのデューティ比を計測する計測部
と、この計測部が計測したデューティ比からOFF時ヘ
ッドパルスの出力補正時間を演算する出力補正時間演算
部とを有し、前記制御部は、前記パルス信号の出力終了
時から前記出力補正時間だけ遅延させた時点に前記OF
F時ヘッドパルスを前記発熱素子に出力する点にある。
【0020】そして、このような構成を採用したことに
より、前記ヘッドパルスの出力タイミングを補正するこ
とができるためエンコーダに生じる時間的誤差を補償す
ることができ、エンコーダの分解能を2逓倍にした場合
においてもドットピッチを一定にすることができる。
【0021】請求項2に係るサーマルプリンタの特徴
は、エンコーダが出力したパルス信号の出力時間と前記
パルス信号の非出力時間とのデューティ比を計測する計
測部と、この計測部が計測したデューティ比からON時
ヘッドパルスの出力補正時間を演算する出力補正時間演
算部とを有し、前記制御部は、前記パルス信号の出力開
始時から前記出力補正時間だけ遅延させた時点に前記O
N時ヘッドパルスを前記発熱素子に出力する点にある。
【0022】そして、このような構成を採用したことに
より、前記ヘッドパルスの出力タイミングを補正するこ
とができるためエンコーダに生じる時間的誤差を補償す
ることができ、エンコーダの分解能を2逓倍にした場合
においてもドットピッチを一定にすることができる。
【0023】請求項3に係るサーマルプリンタの記録方
法の特徴は、エンコーダが出力したパルス信号の出力時
間と前記パルス信号の非出力時間とのデューティ比を計
測し、この計測したデューティ比からOFF時ヘッドパ
ルスの出力補正時間を演算し、前記パルス信号の出力終
了時から前記出力補正時間だけ遅延させた時点に前記O
FF時ヘッドパルスを前記発熱素子に出力する制御を行
う点にある。
【0024】そして、このような方法を採用したことに
より、前記ヘッドパルスの出力タイミングを補正するこ
とができるためエンコーダに生じる時間的誤差を補償す
ることができ、エンコーダの分解能を2逓倍にした場合
においてもドットピッチを一定にすることができる。
【0025】請求項4に係るサーマルプリンタの記録方
法の特徴は、エンコーダが出力したパルス信号の出力時
間と前記パルス信号の非出力時間とのデューティ比を計
測し、この計測したデューティ比からON時ヘッドパル
スの出力補正時間を演算し、前記パルス信号の出力開始
時から前記出力補正時間だけ遅延させた時点に前記ON
時ヘッドパルスを前記発熱素子に出力する制御を行う点
にある。
【0026】そして、このような方法を採用したことに
より、前記ヘッドパルスの出力タイミングを補正するこ
とができるためエンコーダに生じる時間的誤差を補償す
ることができ、エンコーダの分解能を2逓倍にした場合
においてもドットピッチを一定にすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るサーマルプリ
ンタの実施の一形態を図1乃至図6を参照して説明す
る。
【0028】本実施形態におけるサーマルプリンタ1
は、図示しないフレームの所望の位置に、長尺平板状の
プラテン2を有している。前記プラテン2の前側下方に
は、プラテン2に対して平行なキャリッジシャフト3が
配設されており、このキャリッジシャフト3には、キャ
リッジ4が、前記プラテン2に沿って往復動自在に支持
されている。前記キャリッジ4の前記プラテン2に対峙
する位置には、複数個の発熱素子が整列配置されたサー
マルヘッド5が、前記プラテン2に対して接離可能に配
設されている。前記キャリッジ4の一端には、一対のプ
ーリ6に巻回された駆動ベルト8が取り付けられてお
り、この駆動ベルト8は、プーリ6に接続されたステッ
ピングモータ等のキャリッジモータ9の駆動力によって
前記キャリッジ4をプラテン2に沿って移動させるよう
になっている。前記プラテン2の後方には、記録紙をプ
ラテン2とサーマルヘッド5との間に搬送するための図
示しない搬送手段が配設されている。
【0029】前記プラテン2の下方には、マーカ部10
と空白部11とがプラテン2に沿って交互に連続的に形
成されてなる図2に示すリニアスケール12が、前記プ
ラテン2に対して平行に配設されている。なお、前記各
マーカ部10と前記各空白部11との長さはいずれも同
じ長さになっている。
【0030】前記キャリッジ4には、前記リニアスケー
ル12のマーカ部10を検出して検出結果をパルス信号
として出力するエンコーダ14が配設されている。前記
エンコーダ14は、前記リニアスケール12に光を照射
する図示しない発光素子と、前記マーカ部10によって
反射された光を受光するための図示しない受光素子とを
有している。そして、前記エンコーダ14は、前記各マ
ーカ部10を検出すると検出結果をパルス信号として間
歇的に出力するようになっている。
【0031】前記サーマルプリンタ1は、キャリッジ4
の速度を一定と仮定した場合の前記パルス信号の1パル
ス分の出力時間の平均値TON と非出力時間の平均値T
OFFとの比率であるデューティ比TON /TOFF を計測す
るための図3に示す計測部15を有している。
【0032】前記計測部15には、この計測部15が計
測したデューティ比から前記ヘッドパルスの出力補正時
間を演算する出力補正時間演算部16が接続されてい
る。
【0033】さらに、前記サーマルプリンタ1は、前記
各パルス信号からなるエンコーダ信号と、前記出力補正
時間とを記憶するメモリ17を有している。
【0034】前記メモリ17には、このメモリ17が記
憶した前記エンコーダ信号および前記出力補正時間を基
にして発熱素子へのヘッドパルスの出力タイミングを補
正する制御部18が接続されている。前記制御部18
は、パルス信号の出力状態をON状態として認識すると
ともに、前記パルス信号の出力時間に同期させたON時
ヘッドパルスをサーマルヘッド5の発熱素子に出力する
ようになっている。また、前記制御部18は、パルス信
号の非出力状態をOFF状態として認識するとともに、
前記パルス信号の出力終了時から前記出力補正時間だけ
遅れた時点にOFF時ヘッドパルスをサーマルヘッド5
の発熱素子に出力するようになっている。
【0035】次に、前記サーマルプリンタ1を適用した
本発明に係るサーマルプリンタ1の記録方法の実施の一
形態について説明する。
【0036】まず、記録紙への記録を開始する前に、キ
ャリッジモータ9の駆動力によってキャリッジ4をプラ
テン2の左端部から右端部へ移動させる。このとき、前
記エンコーダ14を駆動して、前記キャリッジ4の移動
速度を一定と仮定した場合の前記パルス信号の出力時間
の平均値TON と非出力時間の平均値TOFF との比率で
あるデューティ比TON /TOFF を計測する。
【0037】なお、前記キャリッジ4の移動速度は前記
キャリッジモータ9の回転速度に比例しており、このキ
ャリッジモータ9の回転速度は、一般的に回転開始直後
および回転停止直前を除いては等速度回転を行うように
なっている。このため、前記キャリッジ4の移動速度
は、移動開始直後および移動停止直前を除く範囲におい
ては一定とみなすことができる。従って、前記デューテ
ィ比を計測するには、前記キャリッジ4の移動開始直後
及び移動停止直前を除いた範囲においてエンコーダ14
を駆動するようにすればよい。
【0038】前記キャリッジ4の移動にともなって、前
記エンコーダ14は前記リニアスケール12の各マーカ
部10を順次検出し、検出結果をパルス信号として間歇
的に出力する。また、前記エンコーダ14は、前記リニ
アスケール12の空白部11は検出しないため、このと
きはパルス信号を出力しない。前記エンコーダによって
出力された各パルス信号は、図4に示すように一連のエ
ンコーダ信号を構成している。
【0039】前記エンコーダ14によるリニアスケール
12のマーカ部10の検出の際に、前記計測部15は、
前記エンコーダ信号のデューティ比TON /TOFF を各
パルス信号ごとに順次計測する。そして、前記計測部1
5は、計測した複数個のデューティ比のデータを、前記
出力補正時間演算部16へ出力する。
【0040】前記出力補正時間演算部16は、前記複数
個のデューテイ比のデータの入力を受けると、これらの
デューティ比の平均値を演算する。なお、このときのデ
ューテイ比TON /TOFF の平均値を、例えばa/bと
する。そして、前記補正演算部は、前記デューティ比の
平均値a/bから以下に示すようにOFF時ヘッドパル
スの出力タイミングの出力補正時間を演算する。
【0041】以下の式において、TON はエンコーダ信
号の平均出力時間とし、TOFF は非出力時間の平均値と
する。また、Xを前記TON および前記TOFF に対応す
る出力補正時間とする。
【0042】まず、 TON +X=TOFF −X ・・・式(1) が成り立つ。また、デューティ比の平均値がa/bであ
ることからTON /TOFF =a/b ・・・式
(2)と近似できる。
【0043】従って、式(1)および式(2)から、X
=1/2×(b/a−1)TON ・・・式(3)とな
る。なお、式(1)から、TOFF >TON ならばX>0
となり、TOFF <TON ならばX<0となるが、本実施
形態においては出力補正時間Xの正負は限定しないもの
とする。従って、出力補正時間Xが負の値になる記録位
置では、実質的に出力補正時間|X|だけOFF時ヘッ
ドパルスの出力が早まることとなる。また、上記の演算
は、基本的な一例を示したものにすぎず、出力補正時間
Xの精度を上げるため他の種々の演算が考えられる。
【0044】そして、前記エンコーダ14によって出力
されたエンコーダ信号および前記出力補正時間演算部1
6によって演算された出力補正時間Xのデータは、前記
メモリ17に記憶される。
【0045】次に、前記サーマルヘッド5によってプラ
テン2上の記録紙に記録を行う場合は、まず、記録紙を
図示しない搬送手段によって前記プリンタと前記サーマ
ルヘッド5との間に搬送する。そして、キャリッジモー
タ9を駆動させることによってキャリッジ4をプラテン
2に沿って移動させる。
【0046】このとき、前記制御部18は、前記メモリ
17から前記エンコーダ信号および前記出力補正時間X
のデータを読み出し、これらのデータに基づいてサーマ
ルヘッド5へのOFF時ヘッドパルスの出力タイミング
を制御する。すなわち、前記制御部18は、図5に示す
ようにパルス信号の出力開始時Aと同時にON時ヘッド
パルスをサーマルヘッド5の発熱素子へ出力するととも
に、パルス信号の出力終了時Bから前記出力補正時間X
だけ遅れた時間BにOFF時ヘッドパルスをサーマルヘ
ッド5の発熱素子へ出力する。
【0047】これによって、前記ヘッドパルスは、ほぼ
一定時間(TON +TOFF )/2ごとに出力されること
となるため、2逓倍の分解能のタイミングで精度よく印
刷することができる。
【0048】従って、本実施形態によれば、エンコーダ
14の分解能の2逓倍のタイミングで精度良くヘッドパ
ルスの出力タイミングを得ることができ、記録紙上にド
ットピッチPが一定の記録を行うことができる。
【0049】なお、本発明は前記実施形態のものに限定
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
可能である。
【0050】例えば、前記実施形態では、パルス信号の
出力開始時とON時ヘッドパルスとを同期させ、前記O
FF時ヘッドパルスの出力時間を補正するようになって
いるが、これに限る必要はなく、例えば、図6に示すよ
うにパルス信号の出力終了時とOFF時ヘッドパルスと
を同期させ、ON時ヘッドパルスの出力時間を補正する
ようにしてもよい。このようにしても、ヘッドパルスの
出力タイミングを一定にすることができ、記録紙上にド
ットピッチPが一定の記録を行うことができる。
【0051】また、前記実施形態においては、エンコー
ダ14によるリニアスケール12の検出を1回のみ行っ
ているが、必要に応じて複数回繰り返すようにしてもよ
い。この場合、前記出力補正時間演算部16に入力され
るデューティ比TON /TOFF の数が1回のみの検出の場
合の複数倍になるため、デューティ比TON /TOFFの平
均値およびこの平均値から演算される出力補正時間Xの
精度をより向上させることができる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係るサーマル
プリンタおよびその記録方法によれば、サーマルヘッド
の発熱素子へのヘッドパルスの出力タイミングを一定に
することができるため、記録紙に対してドットピッチが
一定の記録を行うことができ、ジッタの少ない良好な画
像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るサーマルプリンタの実施形態を
示す斜視図
【図2】 本発明に係るサーマルプリンタの実施形態に
おいてリニアスケールを示す図
【図3】 本発明に係るサーマルプリンタの実施形態に
おいて記録の制御系を示すブロック図
【図4】 本発明に係るサーマルプリンタの記録方法の
実施形態において、エンコーダによって出力されたパル
ス信号からなるエンコーダ信号を示すタイムチャート
【図5】 本発明に係るサーマルプリンタの記録方法の
実施形態において、エンコーダ信号とヘッドパルスとの
関係を示すタイムチャート
【図6】 本発明に係るサーマルプリンタの記録方法の
実施形態において、エンコーダ信号とヘッドパルス信号
との関係を示す図5の他の一例としてのタイムチャート
【図7】 従来のエンコーダ信号とヘッドパルスとの関
係を示すタイムチャート
【図8】 エンコーダに生じる時間的誤差を示すタイム
チャート
【図9】 キャリッジの移動速度を一定と仮定した場合
におけるパルス信号の1パルス分の出力時間TON と非
出力時間TOFF との分布を示す図
【符号の説明】
1 サーマルプリンタ 4 キャリッジ 10 マーカ部 11 空白部 12 リニアスケール 14 エンコーダ 15 計測部 16 出力補正時間演算部 17 メモリ 18 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子を有するサーマルヘッド
    を搭載したキャリッジをプラテンに沿って往復動自在に
    支持し、前記プラテンの近傍に、マーカ部および空白部
    が前記プラテンに沿って交互に連続的に形成されてなる
    長尺なリニアスケールを前記プラテンに対して平行に設
    け、前記キャリッジの移動の際に前記リニアスケールの
    マーカ部を検出してパルス信号を間歇的に出力するエン
    コーダを有し、前記パルス信号の出力開始時に同期させ
    たON時ヘッドパルスと前記パルス信号の出力終了時に
    対応させたOFF時ヘッドパルスとを前記サーマルヘッ
    ドの複数の発熱素子に選択的に出力する制御部を設けた
    サーマルプリンタであって、 前記パルス信号の出力時間と前記パルス信号の非出力時
    間とのデューティ比を計測する計測部と、この計測部が
    計測したデューティ比から前記OFF時ヘッドパルスの
    出力補正時間を演算する出力補正時間演算部とを有し、
    前記制御部は、前記パルス信号の出力終了時から前記出
    力補正時間だけ遅延させた時点に前記OFF時ヘッドパ
    ルスを前記発熱素子に出力することを特徴とするサーマ
    ルプリンタ。
  2. 【請求項2】 複数の発熱素子を有するサーマルヘッド
    を搭載したキャリッジをプラテンに沿って往復動自在に
    支持し、前記プラテンの近傍に、マーカ部および空白部
    が前記プラテンに沿って交互に連続的に形成されてなる
    長尺なリニアスケールを前記プラテンに対して平行に設
    け、前記キャリッジの移動の際に前記リニアスケールの
    マーカ部を検出してパルス信号を間歇的に出力するエン
    コーダを有し、前記パルス信号の出力終了時に同期させ
    たOFF時ヘッドパルスと前記パルス信号の出力開始時
    に対応させたON時ヘッドパルスとを前記サーマルヘッ
    ドの複数の発熱素子に選択的に出力する制御部を設けた
    サーマルプリンタであって、 前記パルス信号の出力時間と前記パルス信号の非出力時
    間とのデューティ比を計測する計測部と、この計測部が
    計測したデューティ比から前記ON時ヘッドパルスの出
    力補正時間を演算する出力補正時間演算部とを有し、前
    記制御部は、前記パルス信号の出力開始時から前記出力
    補正時間だけ遅延させた時点に前記ON時ヘッドパルス
    を前記発熱素子に出力することを特徴とするサーマルプ
    リンタ。
  3. 【請求項3】 複数の発熱素子を有するサーマルヘッド
    を搭載したキャリッジをプラテンに沿って往復動自在に
    支持し、前記プラテンの近傍に、マーカ部および空白部
    が前記プラテンに沿って交互に連続的に形成されてなる
    長尺なリニアスケールを前記プラテンに対して平行に設
    け、前記キャリッジの移動の際に前記リニアスケールの
    マーカ部を検出してパルス信号を間歇的に出力するエン
    コーダを有し、前記パルス信号の出力開始時に同期させ
    たON時ヘッドパルスと前記パルス信号の出力終了時に
    対応させたOFF時ヘッドパルスとを前記サーマルヘッ
    ドの複数の発熱素子に選択的に出力することによって前
    記サーマルヘッドによる記録の制御を行うサーマルプリ
    ンタの記録方法であって、 前記エンコーダが出力した前記パルス信号の出力時間と
    前記パルス信号の非出力時間とのデューティ比を計測
    し、この計測したデューティ比から前記OFF時ヘッド
    パルスの出力補正時間を演算し、前記パルス信号の出力
    終了時から前記出力補正時間だけ遅延させた時点に前記
    OFF時ヘッドパルスを前記発熱素子に出力する制御を
    行うことを特徴とするサーマルプリンタの記録方法。
  4. 【請求項4】 複数の発熱素子を有するサーマルヘッド
    を搭載したキャリッジをプラテンに沿って往復動自在に
    支持し、前記プラテンの近傍に、マーカ部および空白部
    が前記プラテンに沿って交互に連続的に形成されてなる
    長尺なリニアスケールを前記プラテンに対して平行に設
    け、前記キャリッジの移動の際に前記リニアスケールの
    マーカ部を検出してパルス信号を間歇的に出力するエン
    コーダを有し、前記パルス信号の出力終了時に同期させ
    たOFF時ヘッドパルスと前記パルス信号の出力開始時
    に対応させたON時ヘッドパルスとを前記サーマルヘッ
    ドの複数の発熱素子に選択的に出力することによって前
    記サーマルヘッドによる記録の制御を行うサーマルプリ
    ンタの記録方法であって、 前記エンコーダが出力した前記パルス信号の出力時間と
    前記パルス信号の非出力時間とのデューティ比を計測
    し、この計測したデューティ比から前記ON時ヘッドパ
    ルスの出力補正時間を演算し、前記パルス信号の出力開
    始時から前記出力補正時間だけ遅延させた時点に前記O
    N時ヘッドパルスを前記発熱素子に出力する制御を行う
    ことを特徴とするサーマルプリンタの記録方法。
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