JP2000349503A - 高周波回路装置および通信装置 - Google Patents

高周波回路装置および通信装置

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JP2000349503A
JP2000349503A JP11156344A JP15634499A JP2000349503A JP 2000349503 A JP2000349503 A JP 2000349503A JP 11156344 A JP11156344 A JP 11156344A JP 15634499 A JP15634499 A JP 15634499A JP 2000349503 A JP2000349503 A JP 2000349503A
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P3/00Waveguides; Transmission lines of the waveguide type
    • H01P3/003Coplanar lines
    • H01P3/006Conductor backed coplanar waveguides
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/16Auxiliary devices for mode selection, e.g. mode suppression or mode promotion; for mode conversion

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプリアスモードの伝搬を阻止するための部
分でのスプリアスモードの反射による問題を回避し、且
つパラレルプレートモードなどのスプリアスモードの伝
搬を阻止する。 【解決手段】 平行な少なくとも2つの平面導体を有す
る伝送線路などから放射され漏洩するスプリアスモード
波を反射するスプリアスモード反射回路を、伝送線路に
平行に設け、伝送線路とスプリアスモード反射回路との
間隔wを、スプリアスモード反射回路で反射された波が
伝送線路部で相殺される関係とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2つの平行平面
導体を有する導波路や共振器などの高周波回路装置およ
びそれを用いた通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】誘電体板の一方の面にほぼ全面の接地電
極を形成し、他方の面にコプレーナ線路を形成したグラ
ウンデッドコプレーナ線路や、誘電体板の一方の面に接
地電極を形成し、他方の面にスロット線路を形成したグ
ラウンデッドスロット線路や、誘電体板の両面に、誘電
体板を挟んで対向するスロットを形成した平面誘電体線
路などの各種伝送線路がマイクロ波帯やミリ波帯におけ
る伝送線路として用いられている。
【0003】これらの伝送線路は、いずれも2つの平行
な平面導体を含む構造であるため、たとえば線路の入出
力部やベンドなどで電磁界が乱れると、いわゆるパラレ
ルプレートモード(平行平板モード)等のスプリアスモ
ードの波が2つの平行な平面導体間に誘起され、そのス
プリアスモードの波が平面導体間を伝搬するという問題
があった。そのため隣接する線路間で上記スプリアスモ
ードの漏洩波で干渉が生じて、信号のリークなどの問題
が生じる場合がある。
【0004】図19はグラウンデッドコプレーナ線路の
主伝搬モードとそれに付随して発生するパラレルプレー
トモードの電磁界分布の例を示している。図19におい
て20は誘電体板であり、その下面のほぼ全面に電極2
1を形成し、上面にストリップ導体19と電極22を形
成している。ここで電極21,22は接地電極として用
い、これらの電極と誘電体板20およびストリップ導体
19によってグラウンデッドコプレーナ線路を構成して
いる。このようなグラウンデッドコプレーナ線路では、
その端部において電磁界の乱れが生じ、誘電体板20の
上下面の電極21,22を縦方向に走る電界を誘起し、
これにより図に示すようにパラレルプレートモードの電
磁界が生じる。図中実線の矢印は電界、破線は磁界、2
点鎖線は電流の分布を示している。
【0005】このようなスプリアスモードの伝搬を防ぐ
ために、従来は、伝送線路の両脇に伝送線路に沿って伝
搬モードの波長に対して充分短い間隔で、誘電体板の上
下面の電極を導通させるスルーホールを設けるなどし
て、電気的壁(以下「電気壁」という。)を形成するよ
うにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように伝送線路の
電磁波伝搬方向に沿って電気壁を形成すれば、この電気
壁によりパラレルプレートモード等のスプリアスモード
の波の伝搬が阻止される。しかし、上記スプリアスモー
ドの波は、上記電気壁で反射して再び伝送線路へ戻っ
て、伝送線路のモードにモード変換されるおそれがあっ
た。
【0007】この発明の目的は、スプリアスモードの伝
搬を阻止するための部分でのスプリアスモードの反射に
よる問題を回避し、且つパラレルプレートモードなどの
スプリアスモードの伝搬を阻止するようにした高周波回
路装置およびそれを用いた通信装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】たとえば、グラウンデッ
ドコプレーナ線路のストリップ導体と、その脇に設けら
れた電極との電磁界の乱れによりパラレルプレートモー
ドなどのスプリアスモードの電磁波が2つの平行な導体
間を伝搬していき、ある導体パターンの境界面に到達す
ると、その境界面より先では伝搬路形状が異なるため、
一部の電磁波は境界面で反射する。本願発明はこの作用
を利用して、パラレルプレートモードなどのスプリアス
モードを抑圧するようにしたものである。
【0009】すなわち、この発明は、平行な少なくとも
2つの平面導体を有し、該2つの平面導体間に電磁波を
励振させる電磁波励振回路を備えた高周波回路装置にお
いて、前記2つの平面導体間を伝搬するスプリアスモー
ド波を反射するスプリアスモード反射回路を、当該スプ
リアスモード反射回路で反射された波が前記電磁波励振
回路部で相殺される距離だけ、前記電磁波励振回路から
離れた位置に設ける。これにより、2つの平行平面導体
間を伝搬するスプリアスモード波がスプリアスモード反
射回路により反射し、再び電磁波励振回路部まで戻った
際に相殺される。このスプリアスモード反射回路は、前
記平行平面導体の導体パターンによって設ける。
【0010】上記スプリアスモード反射回路と電磁波励
振回路部間の距離wはたとえば次式の関係とする。
【0011】w={mπ−arg(Γ)}/〔2k√
{1−(β/k)2 }〕 ここで、mは1以上の奇数、arg(Γ)は前記反射回
路における反射位相、kは前記スプリアスモード波の伝
搬方向に対するkベクトル、βは前記電磁波を励振させ
る回路の主伝搬モードの位相定数、とする。
【0012】また、この発明は、前記スプリアスモード
反射回路を、前記電磁波の波長より短い間隔を隔てた複
数のマイクロストリップ状線路から構成する。
【0013】また、この発明は、前記スプリアスモード
反射回路を、前記2つの平面導体を形成した誘電体板に
生じる磁気壁または電気壁とする。
【0014】また、この発明は前記電磁波を励振させる
回路を伝送線路とし、たとえば隣接する伝送線路間での
スプリアスモード波の干渉や伝送線路と共振器との間で
のスプリアスモード波の干渉を防止する。
【0015】また、この発明は、前記電磁波励振回路を
共振器とし、隣接する共振器間でのスプリアスモード波
の干渉や共振器と伝送線路との間でのスプリアスモード
波の干渉を防止する。
【0016】また、この発明は、前記高周波回路装置
を、通信信号を伝搬する伝搬部や、通信信号の所定周波
数帯域を通過させたり阻止するフィルタなどの信号処理
部に用いて通信装置を構成する。
【0017】
【発明の実施の形態】まず伝送線路としてグラウンデッ
ドコプレーナ線路に適用した例を図1に示す。図1にお
いて20は誘電体板であり、その図における上面にスト
リップ導体19とこのストリップ導体から所定距離離れ
た両側に電極22を形成している。また裏面には全面の
グランド電極21を形成している。この構造により、1
で示す部分がグラウンデッドコプレーナ線路として作用
する。
【0018】ここで、パラレルプレートモードの抑圧の
機構について図2を参照して説明する。図2において、
伝送線路のa点で発生したパラレルプレートモードは、
伝送線路から放射されるように伝搬していくが、この伝
送線路に平行にスプリアスモード反射回路を設けている
ため、パラレルプレートモードの波はスプリアスモード
反射回路で全反射して、平行平面導体間を伝搬してい
き、再び伝送線路に到達する。この点をb点とする。こ
のb点でもそこからパラレルプレートモードの波が励振
されて放射されるので、この励振されたパラレルプレー
トモードの波と、反射されてきたパラレルプレートモー
ドの波とが干渉することになる。これら2つの波の干渉
が、電界を強め合う方向に作用すればパラレルプレート
モードへの変換が促進され、弱め合う方向に作用すれば
パラレルプレートモードが抑圧されることになる。
【0019】上記発生したパラレルプレートモードの波
(以下「漏洩波」という。)と反射されたパラレルプレ
ートモードの波(以下「反射波」という。)との干渉条
件は、伝送線路とパラレルプレートモードの伝搬特性に
より決定され、平行平面導体構造の領域の幅wによって
変化する。
【0020】次に、上記パラレルプレートモードの抑圧
の条件について説明する。一般に、線波源から励振され
る電磁波は、ある一定の指向性を有する。このことはア
ンテナの解析手法を用いて導くことができ、たとえば図
1に示したグラウンデッドコプレナー線路の場合には、
その指向性は次式によって与えられる。
【0021】 θ=cos-1(k/β) …(1) ここで、kは発生する漏れ波の伝搬方向に対するkベク
トルであり、βは伝送線路中を伝搬する主伝搬モードの
位相定数である。
【0022】上記コプレーナ線路を伝搬していく波は、
主伝搬モードとそれに付随して発生するスプリアスモー
ドの漏洩波とに分離され、漏洩波は伝搬方向に対してθ
の方向へ伝搬する。しかし、線路と平行に設けられたス
プリアスモード反射回路はスプリアスモード波を伝送線
路の方へと全反射させる。主伝搬モードの経路を、ス
プリアスモード波の経路をとし、これらの伝搬方向へ
の位相変化量をそれぞれφ1,φ2とすると、 φ1=β(2w)/tanθ φ2=2ko w/sinθ+arg(Γ) …(2) となる。
【0023】ここで、ko は漏洩波の位相定数であり、
arg(Γ)はスプリアスモード反射回路の反射位相で
ある。
【0024】よって、これら2波の位相差は次式で表さ
れる。
【0025】 Δφ=φ2−φ1 =2ko w/sinθ+arg(Γ)−β(2w)/tanθ =(2ko w/sinθ)(1−βcosθ/ko )+arg(Γ) ここで、cosθ=β/ko sinθ=√{1−(β/ko )2 }の関係を代入し
て、 Δφ=2ko w√{1−(β/ko )2 }+arg(Γ) …(3) となる。
【0026】これら2波(以下「干渉2波」という。)
は干渉が同位相の場合には電界同士が強め合い、逆相の
場合には弱め合うことになる。主伝搬モードからスプリ
アスモードへの変換量は電界強度の2乗に比例するた
め、上記干渉2波の干渉が同位相の場合にスプリアスモ
ード波の発生が最大となり、逆相の場合にスプリアスモ
ード波の発生が最小となる。
【0027】そのため、Δφ=mπ,ko =kとして、
スプリアスモード反射回路の位置に関するスプリアスモ
ード波の抑圧条件として次式が得られる。
【0028】 mπ−arg(Γ)=2ko w√{1−(β/ko )2 } w={mπ−arg(Γ)}/〔2k√{1−(β/k)2 }〕 …(4) ここで、mは1以上の奇数である。
【0029】したがって図1に示した構造の高周波回路
装置では、誘電体板20の、コプレーナ線路1に平行な
端面が、電極の無い磁気壁となり、これが上記スプリア
スモード波に対する全反射壁として作用するため、コプ
レーナ線路1から誘電体板20の端面までの距離wを
(4) 式で表される寸法とすれば、パラレルプレートモー
ドなどの所定のスプリアスモードを最も効率良く抑圧す
ることができる。
【0030】次に、図1に示した構造の高周波回路装置
を有限要素法を用いて計算し、上述の設計手法の妥当性
を示す。検討モデルとして、図1に示した誘電体板の比
誘電率を3.2、厚みを0.3mmとし、誘電体板上に
構成されたストリップ導体19およびその両脇の電極2
2および下面のグランド電極21は完全導体と仮定して
いる。また、ストリップ導体19と電極22との間隙
は、スプリアスモード波のカップリングを発生させるた
めに、0.1mmと極短い距離に選んでいる。また、周
波数は30GHzとし、全反射条件を満足する壁を磁気
壁としている。上記構造パラメータで、マイクロストリ
ップ線路(主伝搬モードの電界は、ストリップ導体19
と下面の電極21との間に生じるので、「コプレーナ線
路」ではなく「マイクロストリップ線路」である。)の
入出力端子を50Ωに選んだ場合、線路中央を伝搬する
準TEMモードの位相定数は1060〔rad/m〕と
なる。一方、スプリアスモードモードのkベクトルは9
96〔m/s〕となる。これらの値を基に、3次元電磁
界シミュレータ(HFSS)による有限要素法による数
値解析を行った結果、指向性の最大方向は、パラレルプ
レートモードの進行方向に対して約20°の向きとな
る。
【0031】図3は、上記干渉2波の位相を変化させた
ときの、HFSSにより求めた電磁界強度分布を示して
いる。ここで、(A)はグラウンデッドコプレーナ線路
と、その上部のシールド空間の構造を示す斜視図であ
る。(B)および(C)はパラレルプレートモードの電
磁界強度のコンター図であり、(B)は主伝搬モードと
反射波との干渉位相が逆相の場合について、(C)は主
伝搬モードと反射波との干渉位相が同相の場合につい
て、それぞれ示している。このように、干渉位相が同相
の場合には、伝送線路全体からスプリアスモード波が発
生するが、逆相の場合には、スプリアスモード波の発生
が抑圧されることがわかる。
【0032】図4は上記の現象を定量的に求めた結果で
ある。ここでは周波数を30GHzに限定し、干渉2波
の位相差と伝送損失(挿入損失)の関係を示している。
なお、誘電体および電極は無損失と仮定しているため、
ここでの損失は主伝搬モードからスプリアスモード波へ
の変換損失量と見なせる。
【0033】図4において、横軸は干渉2波の位相差、
縦軸は挿入損失である。全反射条件を満足する壁として
磁気壁を仮定し、反射位相を0としているため、スプリ
アスモード波の発生源から壁までの距離wが0のとき、
干渉2波は最も強め合い、wが大きくなって干渉2波の
位相差がπとなるまで弱め合いが続く。それから更にw
が大きくなるに従って干渉2波は強め合い、スプリアス
モード波へのモード変換量が多くなる。したがって、干
渉2波の位相差がπとなるに相当する距離だけ、スプリ
アスモード波の発生源から壁までの間隔を定めれば、ス
プリアスモードが最も抑圧される。以上の結果から前述
の設計手法の妥当性が証明できた。
【0034】次に、第2の実施形態に係る高周波回路装
置の構成を図5を参照して説明する。図5において、2
0は誘電体板であり、その図における上面にストリップ
導体19と、このストリップ導体から所定距離離れた両
側に電極22を形成している。また裏面には全面のグラ
ンド電極21を形成している。この構造により、1で示
す部分がグラウンデッドコプレーナ線路として作用す
る。ここでは、誘電体板20のグラウンデットコプレー
ナ線路1に平行な端面に電極23を設けて、この面を電
気壁としている。したがって、(2) 式における反射位相
arg(Γ)はπ(180度)であり、この条件で(4)
式で、コプレーナ線路1から、それに平行な誘電体板2
0の端部までの距離wを定める。
【0035】図6は第3の実施形態に係る高周波回路装
置の主要部の斜視図である。図6において、20は誘電
体板であり、その図における上面にストリップ導体19
と、このストリップ導体から所定距離離れた両側に電極
22を形成している。また裏面には全面のグランド電極
21を形成している。この構造により、1で示す部分が
グラウンデッドコプレーナ線路として作用する。この場
合、電極22のコプレーナ線路1に平行な縁が磁気壁と
して作用し、コプレーナ線路1から磁気壁までの距離w
を図1に示した第1の実施形態の場合と同様に定めれば
よい。
【0036】次に、第4の実施形態に係る高周波回路の
構成を図7および図8を参照して説明する。図7は高周
波回路装置の主要部の上面図である。図7の(A)に示
すように、誘電体板の上面には、誘電体板上面の電極を
パターンニングすることによって、コプレーナ線路1お
よび、その両脇にスプリアスモード反射回路3を構成し
ている。(B)はそのスプリアスモード反射回路の部分
拡大図である。
【0037】このようなグラウンデットコプレーナ線路
の不連続部などでパラレルプレートモードが誘起され、
スプリアスモード反射回路でTE010モード、スロッ
トモード、マイクロストリップモードなどの各種モード
に変換される。ここでは特にマイクロストリップの準T
EMモードが所望の周波数で全反射するようなパターン
にする。図7の(B)において、Wa=0.3mm、W
b=1.5mm、Ws=1.5mm、基板厚みは0.3
mmである。ここで、線路幅Wbの部分が低インピーダ
ンス線路、線路幅Waの部分が高インピーダンス線路で
ある。このスプリアスモード反射回路の1つのマイクロ
ストリップ線路は、等価的には、一定の電気長を有する
2種の異なる特性インピーダンスの繰り返しによる回路
である。
【0038】図8はこれを等価回路として示したもので
ある。ここでZa,Zbは線路の特性インピーダンスで
あり、図8の(A)は高インピーダンスの線路から始ま
って高インピーダンスの線路で終わるマイクロストリッ
プ線路の等価回路、(B)は低インピーダンスの線路か
ら始まって低インピーダンスの線路で終わるマイクロス
トリップ線路の等価回路(Za>Zb)である。図7の
(B)においてWsは1.5mmとして、マイクロスト
リップ線路上での波長の1/4(30GHz)としてい
る。したがって図8における等価回路上で電気長θa,
θbはそれぞれπ/2である。
【0039】このようにそれぞれのマイクロストリップ
線路を構成したことにより、その所望の周波数の信号が
所定の反射位相で全反射するという特性を示す。上記複
数のマイクロストリップ線路を配列する場合、隣接する
マイクロストリップ線路の間隔Wpがパラレルプレート
モードの波長に比べて十分に短い間隔となるようにして
いる。この例では、Wp=1.5mmとしている。この
ことにより、これらのマイクロストリップ線路の間をす
り抜けてパラレルプレートモードが漏洩することがな
い。
【0040】図9は第5の実施形態に係る高周波回路装
置の主要部の上面図である。図7に示した例では、グラ
ウンデッドコプレーナ線路の両脇にスプリアスモード反
射回路を設けたが、この図9に示す例では、2つのグラ
ウンデッドコプレーナ線路1,2の間にスプリアスモー
ド反射回路3を設けることによって、グラウンデットコ
プレーナ線路1,2間の干渉を防止する。すなわち、2
つのグラウンデットコプレーナ線路1,2からスプリア
スモード反射回路3までの間隔wを上述した条件で定め
る。
【0041】図10は第6の実施形態に係る高周波回路
装置の主要部の斜視図である。この例ではグラウンデッ
ドスロット線路4を構成して、その両脇に、(4) 式で定
まる間隔wを隔ててスプリアスモード反射回路3を設け
ている。
【0042】図11は第7の実施形態に係る高周波回路
装置の主要部の構成を示す図であり、(A)はその斜視
図、(B)は誘電体板部分の下面図である。誘電体板2
0の上下面には誘電体板20を挟んで対向するスロット
を有する電極23,24を形成している。誘電体板20
の上下には所定間隔を隔てて導体板27,28を平行に
配置している。この構成によって平面誘電体線路(PD
TL)を構成している。なお、平面誘電体線路について
は特開平8−265007号(特願平7−69867
号)にて出願している。
【0043】誘電体板20には、その上面の電極24,
24をパターンニングすることによって、図10などに
示したものと同様のスプリアスモード反射回路3,3
を、スロット26に平行に所定間隔wを隔てて設けてい
る。
【0044】この構成により、誘電体板20の上下の電
極23−24間を伝搬するパラレルプレートモード、電
極24と導体板28との間の空間を伝搬するパラレルプ
レートモード、電極23との導体板27との間の空間を
伝搬するパラレルプレートモードのいずれのモードにつ
いても、スプリアスモード反射回路3,3で全反射さ
れ、これが平面誘電体線路部に戻ることによって相殺さ
れ抑圧される。
【0045】図12は第8の実施形態に係る高周波回路
装置の構成を示す図であり、(A)はその主要部の部分
破断斜視図、(B)は断面図である。図において35,
36はそれぞれ誘電体ストリップ、33は上面に電極3
4を設けた誘電体板であり、これらを導体板31,32
の間に設けることによって、誘電体ストリップ35,3
6部分に電磁界エネルギーを閉じ込めて電磁波の伝搬を
行う非放射性誘電体線路(NRDガイド)を構成してい
る。
【0046】一般に、誘電体線路においては、誘電体ス
トリップのつなぎ目部分やベンドなどの不連続部分にお
いて電磁界が乱れて、上下の導体板間にパラレルプレー
トモードなどのスプリアスモードが伝搬する。
【0047】誘電体板33には、その上面の電極34を
パターンニングすることによって、誘電体ストリップ3
5,36の両脇に、(4) 式で定まる間隔wを隔ててスプ
リアスモード反射回路3を設けている。これにより、同
図の(B)に示すように、電極34と上部の導体板32
との間(A1)、および電極34と下部の導体板31と
の間(A2)をそれぞれ伝搬するパラレルプレートモー
ドの電磁波がスプリアスモード反射回路3のマイクロス
トリップ線路により準TEMモードに変換されて全反射
される。
【0048】次に、第9の実施形態として、スプリアス
モード反射回路の他の例を図13に示す。この回路はそ
れぞれの終端を開放させた複数のマイクロストリップ線
路を平行に配列したものであり、この例では図において
左から右方向への伸びるマイクロストリップ線路17と
右から左方向への伸びるマイクロストリップ18とが交
互に配列されるように向かい合わせに配置している。図
13においてスプリアスモード反射回路3の左右の縦方
向にグラウンデッドコプレーナ線路などの線路(不図
示)を形成していて、それらの線路から漏洩するパラレ
ルプレートモードの電磁波を全反射する。
【0049】隣接するマイクロストリップ線路の間隔W
pはパラレルプレートモードの波長に比べて十分に短い
間隔としている。このようにWpを定めたことにより、
これらのマイクロストリップ線路の間をすり抜けてパラ
レルプレートモードが漏洩することがない。また、各マ
イクロストリップ線路の線路長Wsは所望の周波数(隣
接するマイクロストリップ線路間に誘起されるスロット
モードの周波数)における波長の1/2より短くしてい
る。これによりスロットモードのカットオフ周波数が十
分に高くなり、パラレルプレートモードなどのスプリア
スモードがスロットモードに変換されることがない。そ
のため、スロットモードを経由して再びパラレルプレー
トモードにモード変換されてパラレルプレートモードが
伝搬されていくようなことがない。誘電体板の上下の電
極間を伝搬するパラレルプレートモード等のスプリアス
モードの電磁波はマイクロストリップ線路部分でマイク
ロストリップの準TEMモードにモード変換されて伝搬
するが、各マイクロストリップ線路の終端は開放されて
いるため、その部分で全反射する。
【0050】次に共振器を備えた高周波回路装置の例を
図14〜図16を参照して説明する。図14の例では、
誘電体板29の上下面の電極に、誘電体板29を挟んで
互いに対向する円形の電極非形成部を設けている。30
は図における上面の電極に設けた電極非形成部である。
この構造により、電極非形成部を磁気壁とする誘電体共
振器を構成している。この例ではTE010モードの共
振器として作用する。誘電体板29の上面の電極にはス
プリアスモード反射回路3をパターンニングしている。
このスプリアスモード反射回路は図1に示したような高
インピーダンス線路と低インピーダンス線路とを交互に
直列接続したマイクロストリップ線路を共振器を中心と
して放射状に配列したものである。すなわち、図14に
おけるスプリアスモード反射回路3のパターンは、図7
に示したスプリアスモード反射回路のパターンを直角座
標とした場合に、これを極座標に座標変換したパターン
に相当する。但し、各マイクロストリップ線路の線路幅
の広い部分と狭い部分の寸法は、1つのマイクロストリ
ップ線路上で同一となるようにしてもよい。図において
はその一部を表していて他の部分を省略している。
【0051】誘電体共振器部分に閉じ込められる電磁界
エネルギーの一部はパラレルプレートモードとして誘電
体板29の上下の電極間を、誘電体共振器を中心として
放射方向に広がるが、そのパラレルプレートモードはス
プリアスモード反射回路3によって準TEMモードにモ
ード変換され全反射する。このスプリアスモード反射回
路3と誘電体共振器間の間隔を(4) 式で定まるwとして
いる。但し、TE010モード共振器の円周方向の電磁
界は全て同相であるから、β=0となり、式はさらに簡
略化され、w={mπ−arg(Γ)}/2kの関係と
なる。これにより、スプリアスモードが効果的に抑圧さ
れる。また、反射回路3より外側へスプリアスモードが
漏洩することもない。
【0052】図15に示す例でも、誘電体板29の上下
面の電極に、誘電体板29を挟んで互いに対向する円形
の電極非形成部を設けている。30は図における上面の
電極に設けた電極非形成部であり、この構造により、電
極非形成部を磁気壁とするTE010モードの共振器と
して作用する。誘電体板29の上面または上下面には、
電極非形成部30から所定間隔wだけ広がったリング状
の電極を形成して、これをスプリアスモード反射回路3
としている。このスプリアスモード反射回路は、その外
回りの境界部分が磁気壁として作用し、この磁気壁と共
振器との間隔を(4) 式で定まるwとすることによって、
共振器から漏洩するパラレルプレートモードはスプリア
スモード反射回路3で全反射し、スプリアスモードの漏
洩波と反射波とが相殺する。これにより、スプリアスモ
ードが抑圧される。
【0053】図16に示す例では、誘電体29の下面に
全面電極を形成していて、上面に円形の共振器用電極3
7を形成している。これにより共振器用電極37を電気
壁とするTMモードの誘電体共振器として用いている。
この例では、誘電体板29の上面の電極にスプリアスモ
ード反射回路3をパターンニングしている。
【0054】このようなTMモード共振器については、
共振モードを特定して、スプリアスモード反射回路3
と、その電極内周との間隔wを式で表すことは困難であ
るので、スプリアスモードが効果的に抑圧されるよう
に、間隔wを実験的に定める。
【0055】次に、電圧制御発振器の構成例を図17を
参照して説明する。図17は電圧制御発振器の構成を示
す分解斜視図である。41、44は上下の導体板であ
り、その間に誘電体板20を配置している。(図におい
ては、上部の導体板41を誘電体板20から大きく離し
て表している。)誘電体板20にはその上下面に各種導
電体パターンを形成している。この誘電体板20の上面
にはスロット線路入力型のFET(ミリ波GaAsFE
T)50を実装している。62,63はそれぞれ2つの
電極を一定間隔で配してなる誘電体板20上面のスロッ
トであり、誘電体板20の下面のスロットとともに平面
誘電体線路を構成する。また45はコプレーナ線路であ
り、FET50に対してゲートバイアス電圧およびドレ
インバイアス電圧を供給する。
【0056】61は薄膜抵抗であり、誘電体板20の上
面に形成したスロット62の終端部分を先細り形状にす
るとともに、その上部にこの薄膜抵抗61を設けてい
る。65は誘電体板20の上面に設けた他のスロットで
あり、誘電体板20を挟んでその裏面側にもスロットを
設けて平面誘電体線路を構成している。60はスロット
65を跨ぐように実装した可変容量素子であり、印加電
圧に応じてキャパシタンスが変化する。また図中64は
誘電体板20の上面に設けた誘電体共振器用導体非形成
部であり、この誘電体共振器用導体非形成部と、誘電体
板20を挟んでその裏面側に対向する誘電体共振器用導
電体非形成部とによって、この部分にTE010モード
の誘電体共振器を構成する。
【0057】図17においてクロスハッチングで示す部
分は電極から成るスプリアスモード反射回路3である。
誘電体板20の下面側にも、上面と対称のスプリアスモ
ード反射回路を形成している。これらのスプリアスモー
ド反射回路3は、上記平面誘電体線路、コプレーナ線
路、および誘電体共振器等から、スプリアスモードの漏
洩波と反射波とが相殺されるに要する距離だけ離れた位
置に設けている。このように、スプリアスモード反射回
路3を形成することにより、スプリアスモードを効果的
に抑圧し、たとえばスロット63による平面誘電体線路
とスロット65による平面誘電体線路や64部分の誘電
体共振器との間での漏洩波による干渉を防止する。
【0058】図18は、上記電圧制御発振器を用いた通
信装置の構成例を示すブロック図である。図18におい
てDPXはアンテナ共用器であり、パワーアンプPAか
ら送信信号が入力される。またDPXから受信信号がロ
ーノイズアンプLNAおよびRXフィルタ(受信フィル
タ)を通ってミキサへ与えられる。一方、PLLによる
局部発振器はオシレータOSCと、その発振信号を分周
する分周器DVから成り、ローカル信号が上記ミキサへ
与えられる。ここで、OSCとして上記電圧制御発振器
を用いる。
【0059】
【発明の効果】請求項1,2に記載の発明によれば、2
つの平行平面導体間を伝搬するスプリアスモードの波が
効率良く抑圧され、主伝搬モードからスプリアスモード
へのモード変換損失の問題およびスプリアスモードを介
しての線路間、回路間または線路と回路との間の不要な
結合を防止することができる。
【0060】請求項3に記載の発明によれば、電極をパ
ターンニングするだけでスプリアスモード反射回路を構
成できるので、その製造が容易となる。
【0061】請求項4,5に記載の発明によれば、誘電
体板の端部または誘電体板上の電極端部をスプリアスモ
ード反射回路として用いることができるので、微細な電
極パターンを設けることなくスプリアスモード反射回路
を容易に構成することができる。
【0062】請求項6に記載の発明によれば、伝送線路
と他の伝送線路との間での漏洩波による干渉や、伝送線
路と共振器との間での漏洩波による干渉が防止される。
【0063】請求項7に記載の発明によれば、共振器と
他の伝送線路との間、または共振器と他の共振器との間
での漏洩波による干渉が防止される。
【0064】請求項8に記載の発明によれば、通信信号
を伝搬する伝搬部や、通信信号の所定周波数帯域を通過
または阻止するフィルタなどの信号処理部において、線
路や共振器の配置間隔を狭めても、線路間または線路と
共振器との間における干渉が確実に防止されるので、全
体に小型化された通信装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る高周波回路装置の構成を
示す斜視図
【図2】スプリアスモードの抑圧の原理を示す図
【図3】主伝搬モードと漏洩波の干渉位相が逆相の場合
と同相の場合についての電界強度分布を示す図
【図4】同干渉2波の位相差と挿入損失との関係を示す
【図5】第2の実施形態に係る高周波回路装置の構成を
示す斜視図
【図6】第3の実施形態に係る高周波回路装置の構成を
示す斜視図
【図7】第4の実施形態に係る高周波回路装置の構成を
示す平面図
【図8】同高周波回路装置におけるスプリアスモード反
射回路の等価回路図
【図9】第5の実施形態に係る高周波回路装置の構成を
示す平面図
【図10】第6の実施形態に係る高周波回路装置の構成
を示す斜視図
【図11】第7の実施形態に係る高周波回路装置の構成
を示す斜視図および誘電体板の下面図
【図12】第8の実施形態に係る高周波回路装置の構成
を示す斜視図および断面図
【図13】第9の実施形態に係るスプリアスモード反射
回路の平面図
【図14】第10の実施形態に係る高周波回路装置の構
成を示す斜視図
【図15】第11の実施形態に係る高周波回路装置の構
成を示す斜視図
【図16】第12の実施形態に係る高周波回路装置の構
成を示す斜視図
【図17】第13の実施形態に係る電圧制御発振器の構
成を示す斜視図
【図18】第14の実施形態に係る通信装置の構成を示
すブロック図
【図19】パラレルプレートモードの様子を示す一部破
断斜視図
【符号の説明】 1,2−グラウンデッドコプレーナ線路 3−スプリアスモード反射回路 4−グラウンデッドスロット線路 19−ストリップ導体 20−誘電体板 21〜24−電極 25,26−スロット 27,28−導体板 29−誘電体板 30−電極非形成部 31,32−導体板 33−誘電体板 34−電極 35,36−誘電体ストリップ 37−共振器用電極 50−FET 60−可変容量素子 61−薄膜抵抗 62,63−スロット 64−誘電体共振器用導体非形成部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行な少なくとも2つの平面導体を有
    し、該2つの平面導体間に電磁波を励振させる電磁波励
    振回路を備えた高周波回路装置において、 前記2つの平面導体間を伝搬するスプリアスモード波を
    反射するスプリアスモード反射回路を、当該スプリアス
    モード反射回路で反射された波が前記電磁波励振回路部
    で相殺される距離だけ、前記電磁波励振回路から離れた
    位置に設けたことを特徴とする高周波回路装置。
  2. 【請求項2】 前記距離を、次に示すwとしたことを特
    徴とする請求項1に記載の高周波回路装置。 w={mπ−arg(Γ)}/〔2k√{1−(β/
    k)2 }〕 ここで、 mは1以上の奇数、 arg(Γ)は前記反射回路における反射位相、 kは前記スプリアスモード波の伝搬方向に対するkベク
    トル、 βは前記電磁波を励振させる回路の主伝搬モードの位相
    定数、とする。
  3. 【請求項3】 前記スプリアスモード反射回路は、前記
    電磁波の波長より短い間隔を隔てた複数のマイクロスト
    リップ状線路から成る請求項1または2に記載の高周波
    回路装置。
  4. 【請求項4】 前記スプリアスモード反射回路は、前記
    2つの平面導体を形成した誘電体板に生じる磁気壁であ
    る請求項1または2に記載の高周波回路装置。
  5. 【請求項5】 前記スプリアスモード反射回路は、前記
    2つの平面導体を形成した誘電体板に形成した電気壁で
    ある請求項1または2に記載の高周波回路装置。
  6. 【請求項6】 前記電磁波励振回路は伝送線路である請
    求項1〜5のうちいずれかに記載の高周波回路装置。
  7. 【請求項7】 前記電磁波励振回路は共振器である請求
    項1〜5のうちいずれかに記載の高周波回路装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のうちいずれかに記載の高
    周波回路装置を通信信号の伝搬部または通信信号の信号
    処理部に用いた通信装置。
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