JP3264214B2 - 非放射性平面誘電体線路およびその集積回路 - Google Patents
非放射性平面誘電体線路およびその集積回路Info
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Description
クロ波帯で用いられる非放射性の平面誘電体線路および
その集積回路に関する。
ら300GHzの非常に広範囲の電磁波であり、種々の
レーダをはじめ、地上の長距離電話やテレビ放送波など
の中継、衛星通信などに広く用いられる他、衛星放送や
移動体通信などの分野においても広く用いられている。
一方、MMICなどのIC化の研究開発も活発に行われ
マイクロ波・ミリ波帯の電磁波を使用した機器の小型化
も急速に進み、その利用範囲は益々広がりつつある。
管や同軸線路、またはマイクロストリップライン、コプ
レーナライン、スロットラインなどの誘電体基板上に所
定の電極を形成して構成された伝送線路が多く用いられ
てきた。導波管は低伝送損失が必要とされる部分に使用
され、同軸線路は機器間の接続用ケーブルとして使用さ
れている。また、マイクロストリップラインやスロット
ラインなどは、ICなどの電子部品との接続が容易であ
るために、主として電子部品間の接続に使用されてい
る。
定の厚さh400を有する誘電体基板423の上面に互
いに所定の間隔を隔てて電極421a,421bが形成
されている。これによって、所定の幅W400を有する
スロット424が電極421aと電極421bとの間で
挟設されている。以上のように構成されたスロットライ
ンにおいて、電磁波は図15に示すようにスロット42
4の幅方向に平行な電界E400とスロット424の長
手方向に平行な磁界H400を有するモードを形成し
て、スロット424の長手方向に伝搬する。
性誘電体線路(NRDガイド)も使用されている。NR
Dガイドは、方形柱形状の誘電体ストリップを2つの導
電体板の間に設けて構成され、伝送損失が小さいという
特徴を有する。
はその形状が大きく、機器の小型軽量化が図れないとい
う問題や、ICなどの電子部品との接続が容易でないと
いう問題があった。また、同軸線路は、その断面形状に
よって決まる特定の周波数より高い周波数では、不要な
高次モードが発生し、伝送損失が増大して使用できない
という問題があった。そのため、同軸線路を周波数が6
0GHz程度のミリ波帯の周波数で使用しようとする
と、同軸線路の直径を1mm程度まで小さくする必要が
あり、製造が困難になる。更に、マイクロストリップラ
インやコプレーナライン、スロットラインなどでは、伝
送損失が大きいため、低伝送損失の要求される箇所には
適さない。更に、従来のNRDガイドは、ICなどの電
子部品との接続が容易ではないという問題があった。
867号にてこれらの課題を解決した平面誘電体線路お
よび集積回路に関する発明を出願している。
た従来の各課題を解決するとともに、更により低損失な
伝送線路およびそれを用いた集積回路を提供することを
目的とする。
および2に記載の非放射性平面誘電体線路は、誘電体板
の第1主面に、第1の電極と第2の電極との間で挟設さ
れ、且つ所定の幅を有する第1のスロットを備え、前記
誘電体板の第2主面に、第3の電極と第4の電極との間
で挟設され、前記第1のスロットと略等しい幅を有し、
且つ第1のスロットに対向する第2のスロットを備えて
なり、前記誘電体板の前記第1のスロットと第2のスロ
ットとで挟設される領域を電磁波の伝搬領域とする伝送
基板と、前記第1のスロットに沿った形状の溝を備え、
溝の形成面が前記伝送基板に対向して、前記第1の電極
と第2の電極とに導通し、且つ前記第1のスロットを覆
う第1の導電体板と、前記第2のスロットに沿った形状
の溝を備え、溝の形成面が前記伝送基板に対向して、前
記第3の電極と第4の電極とに導通し、且つ前記第2の
スロットを覆う第2の導電体板とから構成する。そし
て、請求項1に記載の非放射性誘電体線路は、比誘電率
が10以上で厚みが0.3mm以上の誘電体板を用い、
請求項2に記載の非放射性誘電体線路は、比誘電率が1
8以上で厚みが0.3mm以上の誘電体板を用いる。
は、請求項1または2に記載のものにおいて、前記第1
・第2の導電体板と前記伝送基板との間に前記誘電体板
より低誘電率の誘電体を介在させる。
放射性平面誘電体線路集積回路は、請求項1〜3のうち
いずれかに記載の伝送基板に回路素子を設けて、該回路
素子を含む伝送基板と前記第1・第2の導電体板とによ
って集積回路を構成する。
電体線路では、誘電体板の第1主面に第1・第2の電極
から成る第1のスロットが構成され、誘電体板の第2主
面に第3・第4の電極から成る第2のスロットが第1の
スロットに対向して設けられることによって、この第1
と第2のスロットで挟まれる領域が電磁波の伝搬領域と
なる。すなわちこの伝搬域を伝搬する所定の周波数を有
する電磁波が、第1のスロットにおける誘電体板の第1
主面と第2のスロットにおける誘電体板の第2主面とに
よって全反射しながら伝搬する。そして、第1のスロッ
トに対向する位置に溝を形成した第1の導電体板が第1
の電極と第2の電極とに導通し且つ第1のスロットを覆
うため、また第2のスロットに対向する位置に溝を形成
した第2の導電体板が第3の電極と第4の電極とに導通
し且つ第2のスロットを覆うため、仮に第1のスロット
と第2のスロットが完全な対称性を有さなくても、その
非対称性によって生じる放射波は第1・第2の導電体板
によって遮断されるため、放射損失が抑えられ、伝送損
失が抑えられる。また、スロットに対向する位置に溝を
形成した導電体板を用いることにより、複数の伝搬領域
を設ける場合にも伝送基板との組み立て構造が単純化さ
れ、製造コストを容易に削減できるようになる。
では、比誘電率が10以上で厚みが0.3mm以上の誘
電体板を用いるため、後述するように、スロットの幅と
波長の0.4倍を加えた幅をもつ領域内にエネルギが約
80%以上閉じ込められる。そのため近接して線路を設
置でき、回路の高集積化・小型化が可能となる。
路では、比誘電率が18以上で厚みが0.3mm以上の
誘電体板を用いるため、後述するように、スロットの幅
と波長の0.4倍を加えた幅をもつ領域内にエネルギが
約90%以上閉じ込められる。そのため近接して線路を
設置でき、回路の高集積化・小型化が可能となる。
では、第1・第2の導電体板と伝送基板との間に前記誘
電体板より低誘電率の誘電体が介在しているため、同一
周波数で比較した場合に、第1・第2の導電体板の寸法
を小さくしても伝搬領域に電磁波を伝搬させることがで
きるため、非放射性平面誘電体線路全体を小型化するこ
とができる。
集積回路では、前記伝送基板に発振ダイオードやミキサ
ダイオードなどの回路素子を設けて、その回路素子を含
む伝送基板と第1・第2の導電体板とによって集積回路
を構成することによって、平面回路を有する非放射性平
面誘電体線路集積回路を容易に構成できるようになる。
以下に説明する第5の実施形態である。第1の実施形態
に係る非放射性平面誘電体線路の構成を図1および図2
を参照して説明する。
図であり、図における手前の面は切断面として表してい
る。同図において23は誘電体板であり、その第1主面
(図における上面)に第1,第2の電極21a,21b
を形成して、24で示す部分を第1のスロットとして構
成している。また誘電体板23の第2主面(図における
下面)に第3,第4の電極22a,22bを形成して、
25で示す部分を第2のスロットとして構成している。
この誘電体板23と第1・第2のスロット24,25と
によって伝送基板30を構成している。また同図におい
て28,29はそれぞれ導電体であり、導電体28は第
1の電極21aと第2の電極21bとに導通し、且つ第
1のスロット24を覆う。同様に導電体29は第3の電
極22aと第4の電極22bとに導通し、且つ第2のス
ロット25を覆う。
方向に所定の厚さt23、y軸方向に所定の幅W3、z
軸方向に幅W3に比べて充分に長い長さを有する。スロ
ット24,25は所定の幅W1を有し、誘電体板23の
幅方向(y軸方向)の中央部に誘電体板23の長手方向
(z軸方向)と平行になるように形成している。誘電体
板23の上面にはスロット24と中心を同じくし、所望
の厚さt26、所望の幅W2を有する誘電体26を重ね
て形成している。そして、誘電体26の外側面には電極
21aと電気的に接続されるように外部電極28aを形
成し、この外部電極28aに対向し、電極21bに電気
的に接続されるように外部電極28bを形成し、更に誘
電体26の上面に外部電極28cを形成している。この
外部電極28a,28b,28cによる外部電極28
が、電極21aと21bとに導通し、且つスロット24
を覆うことになる。同様に、誘電体板23の下面には、
スロット25と中心を同じくし、所望の厚さt27、所
望の幅W2を有する誘電体27を重ねて形成している。
そして、誘電体27の外側面には電極22aと電気的に
接続されるように外部電極29aを形成し、この外部電
極29aに対向し、電極22bに電気的に接続されるよ
うに外部電極29bを形成し、更に誘電体27の下面に
外部電極29cを形成している。この外部電極29a,
29b,29cによる外部電極29が、電極22aと2
2bとに導通し、且つスロット25を覆うことになる。
5の間の誘電体板23に設けられる23cで示す部分が
所望の伝搬周波数fbを有する高周波信号を伝搬させる
伝搬領域となる。また、この伝搬領域23cを挟む両側
の23a,23bで示す部分が遮断領域となる。
電体26の比誘電率εr26、誘電体27の比誘電率ε
r27のうち、εr26とεr27とは互いに等しい値
に設定し、またεr23はεr26およびεr27より
高い所定の値に設定する。
路の伝搬領域部分を伝搬方向に通る面における断面図で
ある。図2に示すように、電磁波pw23は、スロット
24における誘電体板23の上面の1点に所定の入射角
θで入射して、入射角θと等しい反射角θで反射され
る。ここでスロット24における誘電体板23の伝搬領
域23cの上面は、誘電体26cとの境界面である。ま
た、スロット24における誘電体板23の上面の1点で
反射された電磁波pw23はスロット25における誘電
体板23の下面の1点に入射角θで入射して、入射型θ
と等しい反射角θで反射される。ここでスロット25に
おける誘電体板の伝搬領域23cの下面は、誘電体27
cとの境界面である。以降、電磁波pw23は上記2つ
の境界面で交互に繰り返し反射されて、誘電体板の伝搬
領域23cの内部をTEモードで伝搬する。以下TEモ
ードで伝搬する電磁波をTE波と言う。
の上面の1点とスロット25における誘電体板23の下
面の1点とに入射するときの入射角θは、電磁波pw2
3の進行方向とスロット24または25の入射点に立て
た法線との成す角度であって、電磁波pw23の伝搬定
数kと、誘電体板23の長手方向を伝搬方向とするTE
波の位相定数βとを用いて次の〔数1〕で表される。そ
して、入射角θが次の〔数2〕に示す臨界角θdcより大
きくなると、電磁波pw23はスロット24における誘
電体板23の上面とスロット25における誘電体板23
の下面とで全反射を起こして、誘電体板23の伝搬領域
23cの内部を減衰することなく伝搬する。入射角θが
臨界角θdcより小さくなると、電磁波pw23の一部は
誘電体26または27に透過して、伝搬領域23cの内
部を伝搬する電磁波pw23は減衰する。
体板23の比誘電率εr23とによって決定され、位相
定数βは電磁波pw23の周波数と誘電体板23の比誘
電率εr23および誘電体板23の厚さt23によって
決定される。ここで、x,y,zの各軸を図2に示した
ようにとって、z軸方向に進行し、且つ電界のy成分E
yが均一であるTE波を考える。誘電体板23を伝搬す
る電磁波の伝搬定数k1は誘電体板23の比誘電率εr
23を用いて次の〔数3〕で表される。ここでk0は真
空中の電磁波の伝搬定数である。また、誘電体26,2
7の中を伝搬する電磁波の伝搬定数k2は同様にして次
の〔数4〕で表される。更に誘電体板23と誘電体26
の中を伝搬する電磁波の位相定数βは等しくなるので、
次の〔数5〕が成り立つ。〔数5〕における伝搬定数k
x1 とkx2 はそれぞれ誘電体板23と誘電体26,2
7の中を伝搬する電磁波の伝搬定数k1,k2のx成分
を表す。またkx1 とkx2 の間には、次の〔数6〕の
関係が成り立つ。そして〔数5〕と〔数6〕を解くこと
によって、伝搬定数kx1 ,kx2 および位相定数βを
求めることができる。
(1/kx2)tan (kx2 ・t26) =0 また、入射角θは平面電磁波pw23の周波数が低くな
ると小さくなり、電磁波pw23の周波数が高くなると
大きくなる。従って、入射角θが臨界角θdcに等しくな
る臨界周波数fda以上の周波数を有する平面電磁波pw
23は、スロット24における誘電体板23の上面とス
ロット25における誘電体板23の下面とで全反射を繰
り返しながら伝搬する。すなわち、誘電体板23の比誘
電率εr23とその厚さt23および誘電体26の比誘
電率εr26と誘電体27の比誘電率εr27とは、所
望の伝搬周波数fbが臨界周波数fda以上になるように
設定する。言い換えれば、εr23,t23,εr2
6,εr27が、所望の伝搬周波数fbを有する平面波
がスロット24における誘電体板23の上面とスロット
25における誘電体板23の下面とによって全反射され
るように設定する。
るように互いに対向して形成する電極21a,22a
は、TE波に対して所望の伝搬周波数fbに比べて充分
高い遮断周波数を有する平行平板導波管を構成する。こ
れによって、電極21aと22aとによって挟設された
誘電体板23の幅方向の一方の側に、電極21a,22
aに平行な電界成分を有するTE波に対する遮断領域2
3aを構成する。同様に、誘電体板23を挟設するよう
に互いに対向して形成する電極21b,22bは、TE
波に対して所望の伝搬周波数fbに比べて充分高い遮断
周波数を有する平行平板導波管を構成する。これによっ
て、電極21bと22bとによって挟設された誘電体板
23の幅方向の一方の側にTE波に対する遮断領域23
bを構成する。
電体26を挟設して平行平板導波管を構成する。そして
誘電体26の厚さt26は、当該平行平板導波管のTE
波に対する遮断周波数が所望の伝搬周波数fbより充分
高くなるように設定する。これによって、外部電極28
cと電極21aとによって挟設された誘電体26の一方
の側にTE波に対する遮断領域26aを構成する。同様
に外部電極28cと電極21bとによって挟設される誘
電体26の他方の側にTE波に対する遮断領域26bを
構成する。また、同様に外部電極29cと電極22aと
によって挟設される誘電体27の一方の側にTE波に対
する遮断領域27aを構成し、外部電極29cと電極2
2bとによって挟設される誘電体27の他方の側にTE
波に対する遮断領域27bを構成する。
部電極28bとは、誘電体26を挟設して平行平板導波
管を構成する。そして、誘電体26の幅W2は当該平行
平板導波管のTE波に対する遮断周波数が所望の伝搬周
波数fbより充分に高くなるように設定する。これによ
って外部電極28aと28bとによって挟設された誘電
体26部分が誘電体板23に垂直な電界成分を有するT
E波に対する遮断領域26dを構成する。同様に、外部
電極29aとそれに対向する外部電極29bとは、誘電
体27を挟設して平行平板導波管を構成する。そして、
誘電体27の幅W2は当該平行平板導波管のTE波に対
する遮断周波数が所望の伝搬周波数fbより充分に高く
なるように設定する。これによって外部電極29aと2
9bとによって挟設された誘電体27部分がTE波に対
する遮断領域27dを構成する。
の誘電率での平面波の波長の約1/4の長さで図中のG
面で開放にして、外部導体のF面を等価的に短絡状態と
すれば、電極21a,22a、および電極21b,22
bに垂直な電界成分をもつ平面波は閉じ込められる。従
って、ここで外部導体の幅W2をW1<W2の範囲内で
誘電体板23の誘電率での平面波の波長の1/2以下に
した時、電極21a,22a、および21b,22bに
垂直な電界成分を持つ平面波は発生しなくなる。
係る非放射性平面誘電体線路は、臨界周波数fda以上の
周波数を有する高周波信号をスロット24における誘電
体板23の上面とスロット25における誘電体板23の
下面とによって交互に繰り返し全反射して当該高周波信
号を伝搬する伝搬領域23cを構成し、当該高周波信号
を減衰させる遮断領域23a,23b,26a,26
b,26d,27a,27b,27dを構成する。これ
によって、臨界周波数fda以上の周波数を有する高周波
信号の電磁界エネルギを伝搬領域23cの内部とその近
傍に集中させて、平面波を誘電体板23の長手方向に伝
搬させる。
線路では、誘電体板23と誘電体26,27を用いて構
成したため、誘電体板23と誘電体26,27の内部で
は、伝搬する電磁波の波長が自由空間に比べると短くな
る。従って、非放射性平面誘電体線路の幅と厚さを小さ
くでき、方形導波管に比べると小型化且つ軽量化が図れ
る。
電体線路では、従来のスロットラインの場合と同様に、
電極21a,21bまたは電極22a,22bに直接I
Cなどの他の電子部品を接続することができるので、こ
れらの電子部品との接続が容易になる。
誘電体線路の構成を図3〜図9を参照して説明する。
た非放射性平面誘電体線路の断面図である。この第2の
実施形態に係る非放射性平面誘電体線路が第1の実施形
態に係る非放射性平面誘電体線路に比べて異なるところ
は、外部電極28,29を備えた誘電体26,27に代
えて、外部導体41,44を用いて構成している点であ
る。
面には、図1に示したものと同様に、電極21a,21
bが互いに所定の間隔W1を隔てて形成して、スロット
24を構成している。また、誘電体板23の下面には、
電極22a,22bが互いにW1の間隔を隔てて形成し
て、スロット25を構成している。図中42,43で示
す領域は空間であり、上部の外部導体の一部である41
cと下部の外部導体の一部である44cとは、所定の間
隔h41を隔てて、互いに平行に設けている。そして、
スロット24,25を形成した誘電体板23を、外部導
体41c,44cの間にそれぞれ平行になるように設け
ている。ここで、外部導体41cと誘電体板23の上面
との距離t42と、外部導体44cと誘電体板23の下
面との距離t43は、互いに等しくなるように設定して
いる。
とこれに対向する41bとは所定の間隔W2を隔てて形
成し、その間隔の中心をスロット24の中心と同一と
し、且つ外部導体41a,41bが電極21a,21b
にそれぞれ電気的に導通するように設けている。同様に
下部の外導体44の一部である44aとこれに対向する
44bとはW2の間隔を隔てて形成し、その間隔の中心
をスロット25の中心と同一とし、且つ外部導体44
a,44bが電極22a,22bにそれぞれ電気的に導
通するように設けている。
電体線路において誘電体板23の比誘電率εr23は以
下のように設定する。すなわちスロット24における誘
電体板23の上面とスロット25における誘電体板23
の下面での電磁波の反射は、第1の実施形態の場合とは
異なり、誘電体板23と自由空間との境界での反射であ
る。従って、臨界角θcは、自由空間の比誘電率εr=
1として、次の〔数7〕で表すことができる。
線路においては、反射角θが臨界角θcに等しくなる臨
界周波数fa以上の周波数を有する平面電磁波pw23
は、スロット24における誘電体板23の上面とスロッ
ト25における誘電体板23の下面とで全反射を繰り返
しながら伝搬する。すなわち、誘電体板23の比誘電率
εr23とその厚さt23は、所望の伝搬周波数fbが
臨界周波数fa以上となるように設定する。
h41は、外部導体41cと電極21aとによって構成
される平行平板導波管のTE波に対する遮断周波数が所
望の伝搬周波数fbより充分高くなるように設定する。
これによって、誘電体板23と外部導体41cとによっ
て挟設された自由空間の内の一方の側に外部導体41c
と電極21aとによって挟設されたTE波に対する遮断
領域42aを構成する。同様に、誘電体板23と外部導
体41cとによって挟設された自由空間のうち他方の側
に、外部導体41cとこれに対向する電極21bとによ
って挟設されたTE波に対する遮断領域42bを構成す
る。
面との距離と、外部導体44cと誘電体板23の下面と
の距離は、互いに等しくなるように設定しているので、
外部導体44cとこれに対向する電極22aとによって
挟設された自由空間の内の一方の側に外部導体44cと
電極22aとによって挟設されたTE波に対する遮断領
域43aを構成する。同様に、誘電体板23と外部導体
44cとによって挟設された自由空間のうち他方の側
に、外部導体44cとこれに対向する電極22bとによ
って挟設されたTE波に対する遮断領域43bを構成す
る。
部導体41bとは平行平板導波管を構成する。そしてそ
の幅W2は、当該平行平板導波管のTE波に対する遮断
周波数が所望の伝搬周波数fbより充分に高くなるよう
に設定する。これによって、外部導体41aと41bと
によって挟設された自由空間をTE波に対する遮断領域
42dとして構成する。また、外部導体44aとそれに
対向する外部導体44bとは平行平板導波管を構成す
る。そしてその幅W2は、当該平行平板導波管のTE波
に対する遮断周波数が所望の伝搬周波数fbより充分に
高くなるように設定する。これによって、外部導体44
aと44bとによって挟設された自由空間をTE波に対
する遮断領域43dとして構成する。
第2の実施形態に係る非放射性平面誘電体線路は、臨界
周波数fa以上の周波数を有する高周波信号をスロット
24における誘電体板23の上面とスロット25におけ
る誘電体板23の下面とによって交互に繰り返し全反射
して当該高周波信号を伝搬する伝搬領域23cを構成
し、当該高周波信号を減衰させる遮断領域23a,23
b,42a,42b,42d,43a,43b,43d
を構成する。これによって、臨界周波数fa以上の周波
数を有する高周波信号の電磁界エネルギを伝搬領域23
cの内部とその近傍に集中させて、平面波を誘電体板2
3の長手方向に伝搬させる。
線路では、電磁界エネルギが伝搬領域23cに集中する
ため、遮断領域を構成する外部導体41,44の影響が
少なく、外部導体の寸法精度をゆるくすることができ
る。ここで、60GHzにおける外部導体の寸法と位相
定数βの関係を2次元の有限要素法計算(無損失系)を
用いて求めた結果を図4および図5に示す。
定数は次のとおりである。
0mm、t42=t43=1.0mm、誘電体板23の
比誘電率εr23=24として、外部導体41,44の
内側の幅W2を変化させた時の位相定数の変化を示す。
mm、W2=2.0mm、誘電体板23の比誘電率εr
23=24として、t42,t43を変化させた時の位
相定数βの変化を示す。
幅W2の変化は位相定数βに殆ど影響を与えないことが
わかる。また、図5に示した結果から、外部導体41,
44の内側の高さt42,t43の変化は位相定数βに
あまり影響を与えないことがわかる。例えば60GHz
で、2枚の平行な電極に挟まれ、電極に平行な偏波面を
持つ平面波を遮断する電極間距離は2.5mmであり、
それ以下であれば、その平面波は伝搬しない。従って、
外部導体41,44の寸法W2,t42,t43を、所
望の伝搬周波数を遮断するように設計しさえすればよ
く、外部導体41,44の寸法精度をある程度ラフに設
計しても、伝搬領域23cの内部とその近傍に電磁界エ
ネルギを集中させて所望の周波数を有する高周波信号を
伝搬させることができる。
造の非放射性平面誘電体線路の場合にも当てはまり、図
1に示した外部電極28,29を形成する誘電体26,
27の寸法t26,t27,W2の寸法精度をある程度
ラフに設計しても、伝搬領域23cの内部とその近傍に
電磁界エネルギを集中させて所望の周波数を有する高周
波信号を伝搬させることができる。
を実現するために、隣接する線路の間隔を波長の0.2
〜0.3倍程度にすることが望まれる。隣接する2線路
を考えた場合、この程度の線路の間隔でも線路間が干渉
しないためには、線路を伝搬する電磁界エネルギの80
%以上が閉じ込められることが1つの条件となる。すな
わち、線路を伝搬する電磁界エネルギの80%以上が閉
じ込められた領域に他の線路を近づけても、寄生カップ
リングは殆ど行われない。そして、線路を伝搬する電磁
界エネルギの90%以上が閉じ込められれば、線路間の
干渉は更に緩和される。
3cと、遮断領域23aと23bの両側へ誘電体中の波
長の0.2倍の距離を加えた領域内にエネルギを80%
以上閉じ込めるために必要な誘電体板23の比誘電率ε
r23と厚さt23について示す。
布を求め、これに摂動法を適用することによって、誘電
体板23へのエネルギの集中度(以下「閉じ込め量」と
いう。)が80%となる領域の遮断領域23a,23b
側のそれぞれに漏れ出ている距離Lを誘電体板中の波長
λgで規格化した値と比誘電率との関係を求める。図3
の(B)はエネルギの閉じ込められる領域とLとの関係
を示す図であり、クロスハッチング部分に80%のエネ
ルギが閉じ込められるときの遮断領域23a,23b側
へエネルギが漏れ出る距離をそれぞれLとする。
43=1.0mmとし、W1を線路の特性インピーダン
スが50Ωとなる幅に選び、誘電体板23の厚さt23
を0.5mmとし、周波数をパラメータとして、L/λ
gと比誘電率εr23の関係を示す図であり、誘電体板
23の比誘電率εr23を横軸にとっている。周波数と
しては15GHz,30GHz,45GHz,60GH
zを選んでいる。この図6から明らかなように、λgの
値が0.2以下の値でエネルギの閉じ込め量を80%以
上とするためには、周波数に関係なく、誘電体板の比誘
電率を10以上とすればよい。
0.7mmとし、W1を線路の特性インピーダンスが5
0Ωとなる幅に選び、周波数を30GHzとし、誘電体
板の厚さt23をパラメータとして、エネルギの閉じ込
め量が80%となるためのL/λgと比誘電率εr23
の関係を示す図であり、L/λgを縦軸にとり、誘電体
板23の比誘電率εr23を横軸にとっている。誘電体
板23の厚さt23としては0.3mm,0.5mm,
0.7mm,1.0mmを選んでいる。この図7から明
らかなように、L/λgが0.2以下の値でエネルギの
閉じ込め量を80%以上とするためには、誘電体板23
の厚さt23を0.3mm以上で、且つ比誘電率を10
以上とすればよい。
制約条件として、誘電体板の厚さt23と外部導体内の
厚さt42,t43は、不要モードとの結合を抑圧する
ために次の条件を満足させる。
を10以上とし、厚さt23を0.3mm以上にすれ
ば、図3に示した伝搬領域23cと遮断領域23a,2
3bのLの領域内にエネルギが約80%以上閉じ込めら
れることが判る。
λgが0.2以下の範囲内にエネルギを90%以上閉じ
込めるために必要な誘電体板23の比誘電率εr23と
厚さt23について示す。
1.0mmとし、W1を線路の特性インピーダンスが5
0Ωとなる幅に選び、誘電体板23の厚さt23を0.
5mmとし、周波数をパラメータとして、エネルギの閉
じ込め量が90%となるための幅W2と比誘電率εr2
3の関係を示す図であり、図3における幅W2を、誘電
体中を伝搬する電磁波の波長で正規化した値を縦軸にと
り、誘電体板23の比誘電率εr23を横軸にとってい
る。周波数としては15GHz,30GHz,45GH
z,60GHzを選んでいる。この図8から明らかなよ
うに、L/λgが0.2以下の値でエネルギの閉じ込め
量を90%以上とするためには、周波数に関係なく、誘
電体板の比誘電率を15以上とすればよい。
0.7mmとし、W1を線路の特性インピーダンスが5
0Ωとなる幅に選び、周波数を30GHzとし、誘電体
板の厚さt23をパラメータとして、エネルギの閉じ込
め量が90%となるためのL/λgと比誘電率εr23
の関係を示す図であり、L/λgの値を縦軸にとり、誘
電体板23の比誘電率εr23を横軸にとっている。誘
電体板23の厚さt23としては0.3mm,0.5m
m,0.7mm,1.0mmを選んでいる。この図9か
ら明らかなように、L/λgが0.2以下の値でエネル
ギの閉じ込め量を90%以上とするためには、誘電体板
23の厚さt23を0.3mm以上で、且つ比誘電率を
18以上とすればよい。
23と外部導体内の厚さt42,t43は、不要モード
との結合を抑圧するために次の条件を満足させる。
を18以上とし、厚さt23を0.3mm以上にすれ
ば、図3に示した伝搬領域23cと遮断領域23a,2
3bのLの領域内にエネルギが約90%以上閉じ込めら
れることが判る。
造の非放射性平面誘電体線路の場合にも当てはまり、図
1の誘電体板23の比誘電率εr23を10以上とし、
厚さt23を0.3mm以上にすれば、伝搬領域23c
と遮断領域23a,23bの一部(図3(B)において
L/λg<0.2となるLで示した部分に相当する領域
内)にエネルギが約80%以上閉じ込められ、誘電体板
23の比誘電率εr23を18以上とし、厚さt23を
0.3mm以上にすれば、上記領域内にエネルギが約9
0%以上閉じ込められる。
面誘電体線路の構成を示す断面図である。第1・第2の
実施形態では、断面矩形の外部電極または外部導体を形
成したが、この部分の形状は断面矩形である必要はな
く、図10の(A)に示すように半円形または(B)に
示すように多角形であってもよい。ただし、外部導体4
1,44で囲まれた空間が主要周波数に対して遮断領域
となるように外部導体41,44の寸法を定める。
面誘電体線路の部分斜視図である。第1〜第3の実施形
態では、スロットを構成する2つの電極間を跨ぐ連続し
た外部電極または外部導体を設けたが、図11に示すよ
うにその一部に棒状の電極を用いてもよい。図11にお
いて51a,51b.52a.52bはそれぞれ棒状電
極であり、それらの間隔Lが、自由空間を伝搬する電磁
波の波長の半波長以下になるように各棒状電極を配置
し、電極21a,21bおよび22a,22bにそれぞ
れ平行に対向する導電体板51c,52cを設けてい
る。これによって棒状電極51a,51b,52a,5
2bおよび導電体板51c,52cによって、先に示し
た実施形態の場合と同様の遮断領域を構成することがで
きる。
誘電体線路集積回路の構成を図12〜図14を参照して
説明する。
路の分解斜視図である。同図において61,62は導電
体板であり、この2つの導電体板の間に伝送基板323
を挟み込むようにして集積回路を構成する。伝送基板3
23の図における上面には321で示す各種電極パター
ンを形成することによって301,302,303で示
すスロットを設けている。また、これとともに共振器形
成領域66,69を設けている。またスロット302を
跨ぐように回路部品モジュール(ICなどの電子部品)
305を実装している。またスロット301の近傍に他
の回路部品モジュール306を実装している。これらの
回路部品モジュール305,306に対してバイアス電
圧を印加するためのバイアス線路308,307を伝送
基板323の上に形成している。伝送基板323の図に
おける下面側には上面の電極に対向して同一パターンの
電極を形成している。導電体板62にはg1〜g8で示
す溝を設けていて、導電体板61にもこれと鏡対称の溝
を設けている。
2の上部に伝送基板323を載置した状態を示す斜視図
であり、図14はその上部に更に導電体板61を載置し
て構成した非放射性平面誘電体線路集積回路の一端面
(図12で示せば右後方の端面)を示す図である。この
ように伝送基板323の上面にスロット301,302
を形成し、伝送基板323の下面にスロット301,3
02に対向してスロット311,312を形成するとと
もに、このスロット部分を覆うように溝g1,g2を介
して導電体板61,62を配置することになる。このよ
うにして2枚の導電体板と伝送基板のサンドイッチ構造
によって、複数の非放射性平面誘電体線路とともに電子
部品を集積化できるようになる。
23の上面における電極321,321,321が導電
体板61によってそれぞれ電気的に接続されるため、ま
た伝送基板323の下面の電極322,322,322
が導電体板62によってそれぞれ電気的に接続されるた
め、各電極が同電位となって、各電極間に不要な共振モ
ードが生じないという効果を奏する。
と第2のスロットで挟まれる領域が電磁波の伝搬領域と
なり、第1のスロットに対向する位置に溝を形成した第
1の導電体板が第1の電極と第2の電極とに導通し且つ
第1のスロットを覆うため、また第2のスロットに対向
する位置に溝を形成した第2の導電体板が第3の電極と
第4の電極とに導通し且つ第2のスロットを覆うため、
平面波は各電極によって遮断され、また仮に第1のスロ
ットと第2のスロットが完全な対称性を有さなくても、
その非対称性によって生じる放射波は第1・第2の導電
体板によって遮断されるため、放射損失が抑えられ、伝
送損失が抑えられる。特に請求項1に記載の非放射性誘
電体線路では、比誘電率が10以上で厚みが0.3mm
以上の誘電体板を用いるため、前述したように、スロッ
トの幅と波長の0.4倍を加えた幅をもつ領域内にエネ
ルギが約80%以上閉じ込められる。そのため近接して
線路を設置でき、回路の高集積化・小型化が可能とな
る。また、請求項2に記載の非放射性誘電体線路では、
比誘電率が18以上で厚みが0.3mm以上の誘電体板
を用いるため、前述したように、スロットの幅と波長の
0.4倍を加えた幅をもつ領域内にエネルギが約90%
以上閉じ込められる。そのため近接して線路を設置で
き、回路の高集積化・小型化が可能となる。また、スロ
ットに対向する位置に溝を形成した導電体板を用いるこ
とにより、複数の伝搬領域を設ける場合にも伝送基板と
の組み立て構造が単純化され、製造コストを容易に削減
できるようになる。
の導電体と伝送基板との間に前記誘電体板より低誘電率
の誘電体が介在しているため、同一周波数で比較した場
合に、誘電体板の厚み寸法を薄くしても伝搬領域に平面
波を伝搬させることができるため、非放射性平面誘電体
線路全体を小型化することができる。
発振ダイオードやミキサダイオードなどの回路素子を設
けて、その回路素子を含む伝送基板と第1・第2の導電
体板とによって集積回路を構成することによって、平面
回路を有する非放射性平面誘電体線路集積回路を容易に
構成できるようになる。
の一部破断斜視図である。
面図である。
の断面図である。
示す図である。
βの変化を示す図である。
率と所定箇所の寸法との関係を示す図である。
の比誘電率と所定箇所の寸法との関係を示す図である。
率と所定箇所の寸法との関係を示す図である。
の比誘電率と所定箇所の寸法との関係を示す図である。
路の断面図である。
路の一部破断斜視図である。
路集積回路の分解斜視図である。
図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 比誘電率が10以上で厚みが0.3mm
以上の誘電体板の第1主面に、第1の電極と第2の電極
との間で挟設され、且つ所定の幅を有する第1のスロッ
トを備え、前記誘電体板の第2主面に、第3の電極と第
4の電極との間で挟設され、前記第1のスロットと略等
しい幅を有し、且つ第1のスロットに対向する第2のス
ロットを備えてなり、前記誘電体板の前記第1のスロッ
トと第2のスロットとで挟設される領域を電磁波の伝搬
領域とする伝送基板と、前記第1のスロットに沿った形状の溝を備え、該溝の形
成面が前記伝送基板に対向して、前記第1の電極と第2
の電極とに導通し、且つ前記第1のスロットを覆う第1
の導電体板と、 前記第2のスロットに沿った形状の溝を備え、該溝の形
成面が前記伝送基板に対向して、前記第3の電極と第4
の電極とに導通し、且つ前記第2のスロットを覆う第2
の導電体板と から構成したことを特徴とする非放射性平
面誘電体線路。 - 【請求項2】 比誘電率が18以上で厚みが0.3mm
以上の誘電体板の第1主面に、第1の電極と第2の電極
との間で挟設され、且つ所定の幅を有する第1のスロッ
トを備え、前記誘電体板の第2主面に、第3の電極と第
4の電極との間で挟設され、前記第1のスロットと略等
しい幅を有し、且つ第1のスロットに対向する第2のス
ロットを備えてなり、前記誘電体板の前記第1のスロッ
トと第2のスロットとで挟設される領域を電磁波の伝搬
領域とする伝送基板と、前記第1のスロットに沿った形状の溝を備え、該溝の形
成面が前記伝送基板に対向して、前記第1の電極と第2
の電極とに導通し、且つ前記第1のスロットを覆う第1
の導電体板と、 前記第2のスロットに沿った形状の溝を表面に設け、該
溝の形成面が前記伝送基板に対向して、前記第3の電極
と第4の電極とに導通し、且つ前記第2のスロットを覆
う第2の導電体板 とから構成したことを特徴とする非放
射性平面誘電体線路。 - 【請求項3】 前記第1・第2の導電体板と前記伝送基
板との間に前記誘電体板より低誘電率の誘電体を介在さ
せたことを特徴とする請求項1または2に記載の非放射
性平面誘電体線路。 - 【請求項4】 請求項1〜3のうちいずれかに記載の伝
送基板に回路素子を設けて、該回路素子を含む伝送基板
と前記第1・第2の導電体板とによって集積回路を構成
したことを特徴とする非放射性平面誘電体線路集積回
路。
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