JP2000348448A - 移動体駆動装置およびピックアップ駆動装置 - Google Patents

移動体駆動装置およびピックアップ駆動装置

Info

Publication number
JP2000348448A
JP2000348448A JP11160339A JP16033999A JP2000348448A JP 2000348448 A JP2000348448 A JP 2000348448A JP 11160339 A JP11160339 A JP 11160339A JP 16033999 A JP16033999 A JP 16033999A JP 2000348448 A JP2000348448 A JP 2000348448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
driving
gear
pickup
output shaft
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11160339A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Konno
洋一 金野
Tsutomu Muta
勉 牟田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP11160339A priority Critical patent/JP2000348448A/ja
Priority to US09/589,513 priority patent/US6480458B1/en
Priority to TW089111128A priority patent/TW521267B/zh
Publication of JP2000348448A publication Critical patent/JP2000348448A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B21/00Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
    • G11B21/02Driving or moving of heads
    • G11B21/022Programmed access in sequence to indexed parts of operating record carriers
    • G11B21/025Programmed access in sequence to indexed parts of operating record carriers of rotating discs
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks
    • G11B5/5526Control therefor; circuits, track configurations or relative disposition of servo-information transducers and servo-information tracks for control thereof
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/085Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
    • G11B7/0857Arrangements for mechanically moving the whole head
    • G11B7/08582Sled-type positioners

Landscapes

  • Moving Of Heads (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピックアップに結合されるラックの両端に異
形歯を形成することなく、歯車列に過大な負荷がかかる
のを防止できるピックアップ駆動装置を提供する。 【解決手段】 情報記録再生装置のピックアップをディ
スクの径方向に駆動するピックアップ駆動装置に、駆動
モータ8と、この駆動モータ8からの駆動力をピックア
ップ6に伝達する歯車列22とを備える。歯車列22に
所定以上の負荷がかかった場合、駆動モータ8の出力軸
19に嵌合する駆動ギヤ9を、駆動モータ8の出力軸1
9に対してスリップさせる。駆動ギヤ9が出力軸19に
対して空回りするので、ラック13a,13bに異形歯
を形成しなくても歯車列22に過大な負荷がかかるのを
防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動源および歯車
列を用いて移動体を駆動する移動体駆動装置に関し、特
に、情報記録再生用のピックアップをディスクの径方向
に駆動するピックアップ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のピックアップ駆動装置として、図
7に示すように、駆動モータ101と、駆動モータ10
1からの駆動力をピックアップに伝達する歯車列102
とを備えるものが知られている。この歯車列102は、
例えば駆動モータ101の出力軸103に圧入される駆
動ギヤ104と、この駆動ギヤ104と噛合する減速ギ
ヤ105と、この減速ギヤ105と噛合する中間ギヤ1
06と、この中間ギヤ106と一体に形成される小ギヤ
107と、この小ギヤ107と噛合するラック108と
で構成される。ピックアップはラック108に結合さ
れ、また、ベースに設けたガイドシャフトにスライド自
在に支持されている。駆動モータ101を回転させる
と、その駆動力が各ギヤ104,105,106,10
7およびラック108に順次伝達され、ピックアップが
ガイドシャフトに沿って摺動し、光ディスクの径方向に
移動する。
【0003】一般に、このようなピックアップ駆動装置
において、セット本体に振動・衝撃が与えられたときに
は、歯車列102に過大な力がかかる。また、ピックア
ップがディスクの内周から外周または外周から内周に向
って一気に移動し、ピックアップがガイドシャフトの摺
動範囲の限界に達した場合でも、なおもピックアップを
移動させようとして、あるいは駆動モータ101自身の
慣性によって、駆動モータ101が回転することがあ
る。このようなとき、歯車列に過大な力がかかる。歯車
列に過大な力がかかると、ギヤの歯が欠けたり、シャフ
トが歪んでしまう。
【0004】これを防止するために、ラック108の両
端の歯を半欠けの異形歯109にし、歯車列102の噛
み合い部に一定以上の負荷が加わったときに、ピックア
ップを支えるガイドシャフトや各ギヤを支えるボスなど
を適当に撓ませ、小ギヤ107とラック108の異形歯
109との間で歯飛びを起こして、歯面にかかる応力を
逃がしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなピックアップ駆動装置では、ラックの両端に異形歯
を形成しなければならないので、ラックの加工に高い精
度が必要になる。
【0006】また、ラックと小ギヤとが離れすぎている
と簡単に歯飛びを起こしてしまう一方、ラックと小ギヤ
とが近づきすぎていると一定以上の負荷がかかっても歯
飛びを起こさないので、ラックと歯車との間の寸法バラ
ツキに注意する必要があり、組立てに困難を伴った。小
ギヤとラックとの間での歯飛びを頻繁に繰り返すと異形
歯が摩耗し、耐久性に劣ってしまう。
【0007】さらに、歯飛びの状態からの復帰のため
に、駆動モータの細かい往復運動を繰り返す必要があ
り、復帰に時間がかかるという問題もあった。
【0008】そこで、本発明は、ピックアップ等の移動
体に結合されるラックの両端に異形歯を形成することな
く、歯車列に過大な負荷がかかるのを防止できる移動体
駆動装置およびピックアップ駆動装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について説
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものでない。
【0010】本発明者は、駆動源の出力軸(19)に駆
動ギヤ(9)を圧入させた場合、ある所定のトルクを超
えたときに駆動ギヤ(9)が出力軸(19)に対して空
回りするのに着目し、歯車列(22)に過大な負荷がか
かるのを防止するため、駆動装置の通常の使用時には駆
動ギヤ(9)が出力軸(19)に対してスリップしない
ように、しかも、過負荷時には駆動ギヤ(9)が出力軸
(19)に対してスリップするように、前記一定のトル
クを設定した。
【0011】具体的には、請求項1の発明は、移動体
(6)を駆動する移動体駆動装置であって、駆動源
(8)と、この駆動源(8)からの駆動力を移動体
(6)に伝達する歯車列(22)とを備え、前記歯車列
(22)に所定以上の負荷がかかった場合、前記駆動源
(8)の出力軸(19)に嵌合する駆動ギヤ(9)が前
記出力軸(19)に対してスリップすることを特徴とす
る移動体駆動装置により、上述した課題を解決した。こ
こで、歯車列(22)には移動体(6)を直線運動させ
るラック(13a,13b)が含まれる。
【0012】駆動ギヤ(9)が出力軸(19)に対して
スリップする所定トルクは、通常使用時における駆動源
(8)のトルクに対しては駆動ギヤ(9)がスリップし
ないように、しかも、振動・衝撃等により歯車列(2
2)の歯面を破損させる応力がかかるときには駆動ギヤ
(9)がスリップするように設定される。そして、この
所定トルクは、出力軸(19)と駆動ギヤ(9)とのは
めあい、出力軸(19)、駆動ギヤ(9)の材質、圧入
長等によって調整される。
【0013】この発明によれば、前記歯車列(22)に
所定以上の負荷がかかった場合、駆動ギヤ(9)が出力
軸(19)に対してスリップするので、歯車列(22)
の噛み合い部に過大な負荷がかかるのを防止できる。し
たがって、歯車列(22)の一部を構成するラック(1
3a,13b)に異形歯を形成しなくても、歯車列(2
2)に過大な負荷がかかるのを防止できる。また、歯車
列(22)は常に噛み合ったままなので、歯飛びの状態
からの復帰のために駆動源の細かい往復運動をすること
が不要となり、移動体駆動装置の駆動処理が簡素化で
き、高速な動作が可能となる。
【0014】また、請求項2の発明は、情報記録再生装
置のピックアップをディスクの径方向に駆動するピック
アップ駆動装置において、駆動モータ(8)と、この駆
動モータ(8)からの駆動力をピックアップ(6)に伝
達する歯車列(22)とを備え、前記歯車列(22)に
所定以上の負荷がかかった場合、前記駆動モータ(8)
の出力軸(19)に嵌合する駆動ギヤ(9)が前記駆動
モータ(8)の出力軸(19)に対してスリップするこ
とを特徴とするピックアップ駆動装置により、上述した
課題を解決する。ここで、歯車列(22)にはラック
(13a,13b)が含まれる。
【0015】駆動ギヤ(9)が出力軸(19)に対して
スリップする所定トルクは、通常使用時における駆動モ
ータ(8)のトルクに対しては駆動ギヤ(9)がスリッ
プしないように、しかも、振動・衝撃等により歯車列
(22)の歯面を破損させる応力がかかるときには駆動
ギヤ(9)がスリップするように設定される。そして、
この所定トルクは、出力軸(19)と駆動ギヤ(9)の
はめあい、出力軸(19)、駆動ギヤ(9)の材質、圧
入長等によって調整される。
【0016】この発明によれば、駆動ギヤ(9)が出力
軸(19)に対して空回りするので、歯車列(22)の
噛み合い部に過大な負荷がかかるのを防止できる。ラッ
ク(13a,13b)に異形歯を形成しなくても歯車列
に過大な負荷がかかるのを防止できるので、ラック(1
3a,13b)の加工精度は通常と同等でよく、また、
組立て時の駆動ギヤ(9)とラック(13a,13b)
間の寸法精度も高精度を要求されない。さらに、歯車列
(22)は常に噛み合ったままなので、歯飛びの状態か
らの復帰のため細かい往復運動をすることが不要とな
り、ピックアップ駆動装置の駆動処理を簡素化でき、高
速な動作が可能となる。
【0017】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載の移動体駆動装置またはピックアップ駆動装置におい
て、前記駆動ギヤ(9)が前記出力軸(19)の軸線方
向に移動するのを制限するストッパ(21)を設けたこ
とを特徴とする。
【0018】この発明によれば、駆動ギヤ(9)が出力
軸(19)に対してスリップする際、ストッパ(21)
が駆動ギヤ(9)の軸線方向への移動を制限するため、
駆動ギヤ(9)の出力軸(19)からの脱落が防止さ
れ、また、歯車列(22)の噛み合った状態が維持され
る。
【0019】請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれ
かに記載の移動体駆動装置またはピックアップ駆動装置
において、前記駆動ギヤ(9)が前記出力軸(19)を
スリップするトルクは、前記駆動源または前記駆動モー
タ(8)の使用トルク以上、前記歯車列(22)のギヤ
歯を破損させる破損トルク以下に設定されることを特徴
とする。
【0020】この発明によれば、移動体駆動装置または
ピックアップ駆動装置の通常使用時には駆動ギヤ(9)
をスリップさせず、移動体またはピックアップ(6)を
駆動する一方、駆動ギヤ(9)の歯を破損させるような
強い衝撃力が加わった時には駆動ギヤ(9)をスリップ
させて、歯の破損、変形を防ぐことができる。
【0021】請求項5の発明は、移動体を駆動する移動
体駆動装置であって、駆動源(8)と、この駆動源
(8)の出力軸(19)に嵌合する駆動ギヤ(9)を備
え、前記駆動ギヤ(9)が前記駆動源(8)の出力軸
(19)に対してスリップすることを特徴とする移動体
駆動装置により、上述した課題を解決した。
【0022】この発明によれば、駆動ギヤ(9)が出力
軸(19)に対してスリップするので、歯車列(22)
の噛み合い部に過大な負荷がかかるのを防止できる。し
たがって、歯車列(22)の一部を構成するラック(1
3a,13b)に異形歯を形成しなくても、歯車列(2
2)に過大な負荷がかかるのを防止できる。また、歯車
列(22)は常に噛み合ったままなので、歯飛びの状態
からの復帰のために駆動源の細かい往復運動をすること
が不要となり、移動体駆動装置の駆動処理が簡素化で
き、高速な動作が可能となる。
【0023】請求項6の発明は、情報記録再生用のピッ
クアップをディスクの径方向に駆動するピックアップ駆
動装置において、駆動モータ(8)と、この駆動モータ
(8)の出力軸(19)に嵌合する駆動ギヤ(9)を備
え、前記駆動ギヤ(9)が前記駆動モータ(8)の出力
軸(19)に対してスリップすることを特徴とするピッ
クアップ駆動装置により、上述した課題を解決する。
【0024】この発明によれば、駆動ギヤ(9)が出力
軸(19)に対して空回りするので、歯車列(22)の
噛み合い部に過大な負荷がかかるのを防止できる。ラッ
ク(13a,13b)に異形歯を形成しなくても歯車列
に過大な負荷がかかるのを防止できるので、ラック(1
3a,13b)の加工精度は通常と同等でよく、また、
組立て時の駆動ギヤ(9)とラック(13a,13b)
間の寸法精度も高精度を要求されない。さらに、歯車列
(22)は常に噛み合ったままなので、歯飛びの状態か
らの復帰のため細かい往復運動をすることが不要とな
り、ピックアップ駆動装置の駆動処理を簡素化でき、高
速な動作が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の一実
施形態におけるピックアップ駆動装置を組み込んだ情報
記録再生装置を示したもので、図1は底面図、図2は側
面図である。この情報記録再生装置は、光ディスクを回
転駆動するスピンドルモータ回転駆動系1と、光ディス
クの情報記録面読取用の光学式ピックアップ等を搭載し
たピックアップ駆動系2(ピックアップ駆動装置)とを
共通のベース3に配置している。なお、このピックアッ
プ駆動装置2は、情報記録再生装置の中でも、主にはD
VD−ROMドライブで使用される。
【0026】ピックアップ駆動装置2は、ベースに配置
された平行な2本のガイドシャフト4a,4bと、この
ガイドシャフト4a,4bに直線運動可能に案内される
サーボメカ5と、サーボメカ5に搭載される移動体とし
ての光学式ピックアップ6(以下ピックアップ6とい
う)と、上記サーボメカ5を往復動させる駆動機構7と
から構成されていて、この駆動機構7によってピックア
ップ6を光ディスクの径方向に直線運動させる。
【0027】駆動機構7は、ベース3の一端に取り付け
られた駆動源としての駆動モータ8と、駆動モータ8の
出力軸19に装着され、ベース3の下面側に位置してい
る駆動ギヤ9と、ベース3に軸支されて駆動ギヤ9と噛
合う2枚一組の減速ギヤ10a,10bと、ベース3に
軸支されて前記減速ギヤ10a,10bと噛合う中間ギ
ヤ11と、この中間ギヤ11と同軸且つ中間ギヤ11の
一側面側に一体形成された小ギヤ12と、サーボメカ5
に固定されていて前記小ギヤ12と噛合う2枚一組のラ
ック13a,13bとから構成されている。前記駆動ギ
ヤ9、減速ギヤ10a,10b、中間ギヤ11、小ギヤ
12、ラック13a,13bで、歯車列22が構成され
る。
【0028】2枚一組の減速ギヤ10a,10bは、円
周に設けられた歯面を同軸上に重ね合わせて一体化した
ものであって、一方の減速ギヤ10aには開口14a
と、その開口14aの一側辺から他側辺に向けて適宜突
出させたピン15とが設けてある。他方の減速ギヤ10
bにも開口14aに対応する開口14bと、その開口1
4bの一側辺に上記ピン15に対向するように適宜突出
させたピン16とが設けてある。減速ギヤ10aと減速
ギヤ10bとは重ね合わせて係合され、そして、対向す
る一対のピン15,16間にはコイルスプリングが介在
され、一対の減速ギヤを相反する方向に付勢している。
これにより、一対の減速ギヤ10a,10bの歯面が、
駆動ギヤ9および中間ギヤ11の歯面を挟むように付勢
され、減速ギヤ10a,10bと駆動ギヤ9および中間
ギヤ11とはバックラッシュなく確実に噛合うことにな
る。
【0029】2枚一組のラック13a,13bは、側面
に設けられた歯面を上下に重ね合わせて一体化したもの
であって、ガイドシャフト4a,4bと平行に延びてい
る。サーボメカ5に装着される一方のラック13aに
は、その略中央部に開口16aと、その開口16aの一
側辺から長手方向に突出させたピン17とが設けられて
いる。そして、他方のラック13bにも、その略中央部
に開口に対応する開口16bと、ピン17に対向するピ
ン(図示せず)が設けられている。ラック13aに設け
られたピン17とラック13bに設けられたピンとの間
にはコイルスプリングが介在され、ラック13a,13
bをそれぞれ相反する方向に付勢している。これによ
り、小ギヤ12の歯面を挟むように一対ラック13a,
13bの歯面が付勢され、小ギヤ12とラック13a,
13bとがバックラッシュなく確実に噛み合う。
【0030】図3は、駆動機構7を示した概略図であ
る。図示しないマイコンの指令により駆動モータ8を回
転させると、そのトルクは、出力軸19に圧入された駆
動ギヤ9、減速ギヤ10a,10b、中間ギヤ11、小
ギヤ12、ラック13a,13bと順次伝達され、ピッ
クアップ6が光ディスクの径方向の所定位置まで移動さ
れる。拡大図で示すように、この実施形態において、ラ
ック13a,13bの最終噛み合い部20の歯形状は完
全形状とされ、歯飛びは起こさない構造とされている。
【0031】図4は、駆動モータ8の出力軸19に圧入
された駆動ギヤ9を示した拡大図である。出力軸19と
駆動ギヤ9とのはめあい、すなわち駆動ギヤ9の取付孔
の大きさ、および出力軸19の太さ、また、出力軸19
および駆動ギヤ9の材質、圧入長等は、所定以上の負荷
がかかると、駆動ギヤ9が出力軸19に対して空回りす
るように調整されている。ここで、駆動ギヤ9が出力軸
19をスリップする所定トルクは、通常使用時の駆動モ
ータ8のトルク以上、歯車列22のギヤ歯を破損させる
破損トルク以下に設定されている。ここで、破損トルク
とは、ギヤ歯の根元に生じる応力が許容応力を超えて、
ギヤ歯の根元が破損するときのトルクをいう。
【0032】具体的な所定トルクの算出方法の一例につ
いて説明する。まず、駆動ギヤの材料の許容応力から
安全係数を見込んで、歯の根元に生ずる最大曲げ応力を
設定する。この最大曲げ応力から、出力軸19と駆動
ギヤ9の材質、寸法を考慮して、最大曲げ応力が生じる
スリップトルクを求める。上限を前記で求めたスリ
ップトルクとして、経時変化と部品バラツキを考慮した
変化後のスリップトルクを算出する。変化後のスリッ
プトルクが、使用する駆動モータの使用トルクに安全マ
ージンを加えたものよりも大きいことを確認する。大き
ければ本願の目的に合致するので、で求めたスリップ
トルクを、設計目標値のスリップトルク(所定トルク)
とする。
【0033】このように、所定トルクを設定することに
より、ピックアップ駆動装置の通常使用時には駆動ギヤ
9をスリップさせず、ピックアップ6を通常通り駆動す
る一方、歯車列22のギヤ歯を破損させるような強い衝
撃力が加わった時には駆動ギヤ9をスリップさせて、ギ
ヤ歯の破損を防止すると共に駆動モータ8を保護する。
また、ピックアップ6がディスクの内周から外周または
外周から内周に向って一気に移動し、ピックアップ6が
ガイドシャフト4a,4bの摺動範囲の限界に達した場
合に、駆動モータ8がなおもピックアップ6を移動させ
ようとして、あるいは駆動モータ8自身の慣性によって
回転しても、駆動ギヤ9が出力軸19に対してスリップ
し、歯面に過大な応力がかかるのを防止できる。
【0034】図4に示すように、駆動ギヤ9の下面には
出力軸19に嵌合する略円筒状のストッパ21が設けら
れる。このストッパ21と出力軸19とのはめあいは、
しまりばめに設定され、出力軸19と常に一体に回転す
る。ストッパ21の外周には、軸線方向の中央付近に径
を大きくした段差部21aが形成される。駆動ギヤ9の
下部には、ストッパ21の段差部21aと係合する爪9
aがストッパ21を覆うように設けられている。これに
より、駆動ギヤ9の出力軸19の軸線方への移動が制限
され、スリップ時における駆動ギヤ9の軸線方向の位置
変化、出力軸19からの脱落が防止される。したがっ
て、スリップしても駆動ギヤ9と減速ギヤ10a,10
bの噛み合った状態は維持されたままとなる。
【0035】図5は、駆動ギヤ26とストッパ25a,
25bの他の例を示すものである。この図に示すよう
に、一対のストッパ25a,25bで駆動ギヤ26の両
側を挟み、駆動ギヤ26の軸線方向への移動を制限して
もよい。この例において、駆動ギヤ26の上下面には、
凹部が形成され、この凹部に円筒状のストッパ25a,
25bが嵌め込まれている。上述の駆動ギヤ9と同様に
所定以上のトルクがかかると、駆動ギヤ26は出力軸1
9に対してスリップするように調整されている。また、
ストッパ25a,25bは、出力軸19に対してしまり
ばめで圧入されている。
【0036】図6は、駆動ギヤ29とストッパ30のさ
らに他の例を示したものである。この図に示すように、
ストッパ30として、出力軸19に断面半円状の円周溝
19aを形成し、駆動ギヤ29にこの円周溝19aに形
状をあわせた円周突起29aを形成してもよい。駆動ギ
ヤ29の円周突起29aと出力軸19の円周溝19aが
係合することによって、ストッパ30として機能し、駆
動ギヤ29の出力軸19の軸線方向への移動が制限され
る。駆動ギヤ29は、上述の駆動ギヤ9と同様に、所定
以上のトルクがかかると出力軸19に対してスリップす
るように設定されている。この例では、ストッパ30を
駆動ギヤ29と一体にすることができるので、部品点数
を削減することができる。
【0037】なお、上記実施形態では、ピックアップを
ディスクの径方向に駆動するピック駆動装置に本発明を
適用する場合について説明したが、歯車列にラックを含
み、この歯車列で移動体を直線運動させるものであれ
ば、ピックアップ駆動装置に限られることはなく、あら
ゆる形態に本発明は適用できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
歯車列に所定以上の負荷がかかった場合、駆動源の出力
軸に嵌合する駆動ギヤが前記駆動駆動源の出力軸に対し
てスリップするので、歯車列の噛み合い部に過大な負荷
がかかるのを防止できる。したがって、移動体を直線運
動させるラックに異形歯を形成しなくても歯車列に過大
な負荷がかかるのを防止できる。また、歯車列は常に噛
み合ったままなので、歯飛びの状態からの復帰のため
に、駆動源の細かい往復運動をすることが不要となり、
駆動装置の駆動処理を簡素化でき、高速な動作が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるピックアップ駆動
装置を組み込んだ情報記録再生装置を示した底面図。
【図2】図1の断面図。
【図3】ピックアップ駆動装置の駆動機構を示した概略
【図4】駆動ギヤとストッパを示した断面図。
【図5】駆動ギヤとストッパの他の例を示した断面図。
【図6】駆動ギヤとストッパのさらに他の例を示した断
面図。
【図7】従来のピックアップ駆動装置を示した概略図。
【符号の説明】
6 ピックアップ(移動体) 8 駆動モータ(駆動源) 22 歯車列 19 出力軸 9,26,29 駆動ギヤ 13a,13b ラック 21,21,25a,25b,30 ストッパ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体を駆動する移動体駆動装置であっ
    て、 駆動源と、この駆動源からの駆動力を移動体に伝達する
    歯車列とを備え、 前記歯車列に所定以上の負荷がかかった場合、前記駆動
    源の出力軸に嵌合する駆動ギヤが前記駆動源の出力軸に
    対してスリップすることを特徴とする移動体駆動装置。
  2. 【請求項2】 情報記録再生用のピックアップをディス
    クの径方向に駆動するピックアップ駆動装置において、 駆動モータと、この駆動モータからの駆動力をピックア
    ップに伝達する歯車列とを備え、 前記歯車列に所定以上の負荷がかかった場合、前記モー
    タの出力軸に嵌合する駆動ギヤが前記モータの出力軸に
    対してスリップすることを特徴とするピックアップ駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動ギヤが前記出力軸の軸線方向に
    移動するのを制限するストッパを設けたことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の移動体駆動装置またはピッ
    クアップ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動ギヤが前記出力軸をスリップす
    るトルクは、前記駆動源または前記駆動モータの使用ト
    ルク以上、前記歯車列のギヤ歯を破損させる破損トルク
    以下に設定されることを特徴とする請求項1乃至3いず
    れかに記載の移動体駆動装置またはピックアップ駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 移動体を駆動する移動体駆動装置であっ
    て、 駆動源と、この駆動源の出力軸に嵌合する駆動ギヤを備
    え、 前記駆動ギヤが前記駆動源の出力軸に対してスリップす
    ることを特徴とする移動体駆動装置。
  6. 【請求項6】 情報記録再生用のピックアップをディス
    クの径方向に駆動するピックアップ駆動装置において、 駆動モータと、この駆動モータの出力軸に嵌合する駆動
    ギヤを備え、 前記駆動ギヤが前記駆動モータの出力軸に対してスリッ
    プすることを特徴とするピックアップ駆動装置。
JP11160339A 1999-06-08 1999-06-08 移動体駆動装置およびピックアップ駆動装置 Pending JP2000348448A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11160339A JP2000348448A (ja) 1999-06-08 1999-06-08 移動体駆動装置およびピックアップ駆動装置
US09/589,513 US6480458B1 (en) 1999-06-08 2000-06-08 Apparatus for driving a movable body
TW089111128A TW521267B (en) 1999-06-08 2000-06-08 Apparatus for driving a movable body

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11160339A JP2000348448A (ja) 1999-06-08 1999-06-08 移動体駆動装置およびピックアップ駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000348448A true JP2000348448A (ja) 2000-12-15

Family

ID=15712854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11160339A Pending JP2000348448A (ja) 1999-06-08 1999-06-08 移動体駆動装置およびピックアップ駆動装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6480458B1 (ja)
JP (1) JP2000348448A (ja)
TW (1) TW521267B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013083178A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Denso Corp スタータ
CN110315651A (zh) * 2019-06-19 2019-10-11 福建巨邦机械有限公司 一种桥式切石机用的改进型升降位移量检测装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001351296A (ja) * 2000-06-07 2001-12-21 Tanashin Denki Co ディスクイジェクト装置
JP4283770B2 (ja) * 2002-07-26 2009-06-24 パナソニック株式会社 ディスク装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3121502C2 (de) * 1980-05-31 1985-06-05 Universal Pioneer Corp., Tokio/Tokyo Anordnung zur Führung eines Abtasterschlittens
AT388826B (de) * 1987-10-16 1989-09-11 Philips Nv Wiedergabegeraet fuer einen scheibenfoermigen aufzeichnungstraeger
JPH071584B2 (ja) * 1988-02-27 1995-01-11 三洋電機株式会社 磁気記録再生装置
JP2574860B2 (ja) * 1988-03-29 1997-01-22 日立マクセル株式会社 光情報記録デイスクおよびデイスク駆動装置
AT391378B (de) * 1989-02-03 1990-09-25 Philips Nv Geraet zum abtasten einer kreisscheibenfoermigen informationstraegerplatte
US6021104A (en) * 1996-04-12 2000-02-01 Sony Corporation Disc recording and/or reproducing apparatus
JPH09288872A (ja) * 1996-04-19 1997-11-04 Sony Corp 光学ピックアップ装置の送り装置
KR100224829B1 (ko) * 1996-07-10 1999-10-15 윤종용 광디스크 드라이브
JP3686520B2 (ja) * 1998-03-19 2005-08-24 パイオニア株式会社 ディスクプレーヤ
JP2000057715A (ja) * 1998-08-05 2000-02-25 Pioneer Electron Corp ディスクプレーヤ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013083178A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Denso Corp スタータ
CN110315651A (zh) * 2019-06-19 2019-10-11 福建巨邦机械有限公司 一种桥式切石机用的改进型升降位移量检测装置

Also Published As

Publication number Publication date
TW521267B (en) 2003-02-21
US6480458B1 (en) 2002-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3743786B2 (ja) ディスク再生装置
JP3686539B2 (ja) ピックアップ送り機構
JP2000348448A (ja) 移動体駆動装置およびピックアップ駆動装置
JP2000039057A (ja) 減速装置
JPH11270527A (ja) 駆動装置
JP2002205244A (ja) 割り出し装置とその組み立て方法
US7100175B2 (en) Disk apparatus with plate trigger cam-engaged with cam slider and pickup unit and tooth-engaged with motor gear assembly
JPH0648620Y2 (ja) ピックアップ駆動機構
JP4075235B2 (ja) 光ピックアップ送り機構
KR100403004B1 (ko) 일체형 댐핑 휠을 갖는 파워 윈도우 모터용 드라이버 구조
JPS6135803Y2 (ja)
JPH0348757Y2 (ja)
JPH0963213A (ja) 光ディスク装置
JP2003059212A (ja) 光ディスク装置の光ピックアップ送り機構
JPH09210174A (ja) トルクリミッタ
JP2795928B2 (ja) 時計用表示板及び表示板付時計
JP3992649B2 (ja) ディスク装置
JP2000230608A (ja) 往復動機構部
JP3731552B2 (ja) 光ヘッド送り装置
JP2004355668A (ja) 光ディスク装置
JPS6327300Y2 (ja)
JP3650293B2 (ja) 光ピックアップの移送機構
JPH0416292Y2 (ja)
JP4190408B2 (ja) ディスク装置
JP4459511B2 (ja) 光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050607