JP2003059212A - 光ディスク装置の光ピックアップ送り機構 - Google Patents

光ディスク装置の光ピックアップ送り機構

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JP2003059212A
JP2003059212A JP2001251070A JP2001251070A JP2003059212A JP 2003059212 A JP2003059212 A JP 2003059212A JP 2001251070 A JP2001251070 A JP 2001251070A JP 2001251070 A JP2001251070 A JP 2001251070A JP 2003059212 A JP2003059212 A JP 2003059212A
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JP
Japan
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lead screw
claw
optical pickup
hinge
elastic body
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JP2001251070A
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English (en)
Inventor
Masaaki Serizawa
正明 芹澤
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NEC Corp
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NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常動作時にクロー部205がリードスクリ
ュー103を押し付ける力を大きくすることなく内周セ
ンサを省略し、かつ光ディスク装置外部からの衝撃が小
さい時はクロー部205がリードスクリュー103から
外れることなく、光ディスク装置外部からの衝撃が大き
い時にはクロー部205がリードスクリュー103から
外れる光ディスク装置の光ピックアップ送り機構を提供
する。 【解決手段】 付勢部材204を締結部202とヒンジ
部208の自由端を有する面との間に設け、クロー部2
05をリードスクリュー103に押し付ける。L字型形
状の樹脂バネ203を、l字の一端がヒンジ部208の
自由端を有する面の法線方向を向き、間に間隙cを有す
るように、もう一端がヒンジ部208の固定端を有する
面に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードスクリュー
方式を用いた光ディスク装置の光ピックアップ送り機構
に関し、特にリードクローをリードスクリューに押さえ
つける付勢部材の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に従来の光ディスク装置の光ピック
アップ送り機構の全体図を示す。図6に示す光ディスク
装置の光ピックアップ送り機構は、リードスクリュー方
式を用いた送り機構である。光ディスク装置では光ディ
スクの任意の箇所に記録、読み出しを行うため、読み取
り装置である光ピックアップ部を任意の箇所に移動させ
る送り機構を持っている。スピンドルモータ506の中
心軸上に光ディスクの中心が来るように光ディスクが取
りつけられる。以後スピンドルモータ506の中心軸に
近い方を内周側、遠い方を外周側と称す。
【0003】光ピックアップ部501は光ピックアップ
が取り付けられた部材で、リードクロー502と締結さ
れている。
【0004】リードクロー502は光ピックアップ部5
01と締結され、図7に示すクロー部605(爪)がリ
ードスクリュー503の溝と噛み合い、溝に押し付けら
れている。リードスクリュー503が回転すると爪が溝
と噛み合う状態を保持しつつ溝をなぞる。その結果、リ
ードクロー502は光ピックアップ部501とともにレ
ール507とリードスクリュー503の中心軸方向に移
動する。
【0005】レール507はスピンドルモータ基板11
0にレール保持具506により固定された円筒形状のレ
ールであり、光ピックアップ部501を貫通しており、
光ピックアップ部501とリードクロー502がレール
507の中心軸方向に移動するようにその移動方向を規
制する。
【0006】リードスクリュー503は円柱の棒の側面
にらせん状に溝があり、溝はリードクロー502のクロ
ーと噛み合っている。
【0007】モータ504は動力をギヤ505によって
リードスクリュー503に伝達し、リードスクリュー5
03を回転させる。
【0008】スピンドルモータ506は図示しない光デ
ィスクを回転させるためのモータであり、スピンドルモ
ータ基板510上にある。
【0009】内周センサ508はセンサから伸びた棒が
光ピックアップ部501に押されることにより、光ピッ
クアップ部501がスピンドルモータ506に接触する
位置まで移動してきたことを検出し、この内周センサ5
07が検出されると光ピックアップ部501の移動を止
める処理がなされる。
【0010】レール保持具509はスピンドル基板51
0上にありレール507を保持している。
【0011】図7は図6におけるリードクロー502の
構成を示した図である。図7(a)は斜め上方から見た
図であり、図7(b)は図7(a)において矢印Aの方
向から見た図である。図7(b)を元に各構成部材を説
明する。
【0012】リードクロー502はヒンジ部608と、
クロー部605と、締結部602とを含む。
【0013】ヒンジ部608はヒンジ608と、自由端
607とを含み、断面形状がL字型形状でありL字の一
端が締結部602に固定されもう一端は自由端607で
あり、自由端を有する面がリードスクリュー503の中
心軸方向と平行である。
【0014】クロー部605は、ヒンジ部608の自由
端を有する面にある爪であり、その爪はリードスクリュ
ー503の溝と噛み合っている。
【0015】ヒンジ606はL字型ヒンジ部608の折
れ曲がった部分である。
【0016】締結部602にはヒンジ部608と光ピッ
クアップ部501(図6)が取り付けられていて、リー
ドスクリュー503が回転するとヒンジ部608と光ピ
ックアップ部501とともにリードスクリュー503の
回転軸方向に移動する。
【0017】付勢部材604は締結部602とヒンジ部
608の自由端を有する面との間に設けられ、クロー部
505をリードスクリュー503に押し付けている。付
勢部材604としては板バネ、圧縮コイルバネ等の弾性
体を用いる。ここでは圧縮コイルスプリングを用いた例
を示す。
【0018】次に従来技術における光ディスク装置の光
ピックアップ送り機構の動作を図6、図7(a)(b)
を参照して説明する。
【0019】リードスクリュー503が回転すると、リ
ードクロー502は光ピックアップ部501とともにリ
ードスクリュー503の回転軸方向に移動する。ここで
はリードクロー502と光ピックアップ部501が内周
方向、即ちスピンドルモータ506の方向に移動すると
し、これを以後「通常動作」と呼ぶ。
【0020】この時リードクロー502のクロー部60
5はリードスクリュー503と噛み合っている。
【0021】次に、通常動作を続けるとリードクロー5
02と光ピックアップ部501がスピンドルモータ50
6側に突き当たる位置まで移動する。ここで、もし内周
センサ508がなければリードクロー502がレール保
持具509に突き当たりクロー部605には締結部60
2方向に倒れ込んでリードスクリュー503から外れよ
うとする力が加わり、クロー部605はリードスクリュ
ー503から外れてしまう。しかし、従来技術において
は内周センサ508がリードクロー502と光ピックア
ップ部501がスピンドルモータ506に接触する位置
までまで移動したことを検出し、モータを停止させるこ
とによりリードクロー502と光ピックアップ部501
の移動を止める。このため、クロー部605とリードス
クリュー503は外れないで噛み合った状態を維持でき
る。
【0022】次に、通常動作時ではなく運搬時等におい
て光ディスク装置の外部から光ピックアップ部501が
レール保持具509に突き当たった場合に想定される衝
撃程度の衝撃が加わった場合について説明する。
【0023】光ディスク装置の外部から光ピックアップ
部501がレール保持具509に突き当たった場合に想
定される衝撃程度の衝撃が加わった場合、クロー部60
5にリードスクリュー503から外れようとする力が加
わり、クロー部605はリードスクリュー503から外
れる。
【0024】次に、運搬時等において光ディスク装置の
外部から衝撃が加わり、しかもその衝撃が光ピックアッ
プ部501がレール保持具509に突き当たった場合に
想定される衝撃よりも大きな衝撃である場合について説
明する。
【0025】光ディスク装置の外部から光ピックアップ
部501がレール保持具509に突き当たった場合に想
定される衝撃よりも大きな衝撃が加わると、クロー部6
05には締結部602方向に倒れ込んでリードスクリュ
ー503から外れようとする大きな力が加わる。このた
めクロー部605はリードスクリュー503から外れ
る。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の問題点は、
内周センサをコストダウンのために省略しようとしても
省略できない点である。
【0027】その理由は内周センサを省略するとリード
クローがレール保持具に突き当たった時にクロー部に締
結部に方向に倒れ込んでリードスクリューから外れよう
とする大きな力が加わり、クロー部がリードスクリュー
から外れてしまうためである。クロー部がリードスクリ
ューから外れた場合リードスクリューの溝のエッジ部分
でクロー部が磨耗する。
【0028】これを防止するためには、光ピックアップ
部側がスピンドルモータ側に突き当たった場合でも、ク
ロー部がリードスクリューから外れないように締結部と
ヒンジ部の自由端を有する面との間に設けられた付勢部
材の付勢力を大きくする必要があるが、大きくすると通
常の動作時にも大きな付加が加わることになり、大きな
モータの動力が必要となるという不具合が生じることも
理由である。
【0029】本発明の目的はクロー部がリードスクリュ
ーから外れないように付勢力を大きくすることなく、内
周センサを省略しコストダウンを計ることにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク装置
の光ピックアップ送り機構は、円筒状の棒の側面にらせ
ん状に溝を有するリードスクリューと、L字型形状であ
り前記L字の一端が締結部に固定されもう一端は自由端
であり、前記自由端を有する面が前記リードスクリュー
の軸方向とに平行であり、前記自由端を有する面の爪が
前記リードスクリューの溝に嵌め合わさっているヒンジ
部と、前期ヒンジ部と光ピックアップ部とを締結する前
記締結部と、前記リードスクリューが回転すると取り付
けられている前期締結部と前記ヒンジ部と一体となって
リードスクリューの軸方向に移動する前記光ピックアッ
プ部と、前記光ピックアップ部を貫通し軸方向が前記リ
ードスクリューと平行な円筒状のレールと、前期締結部
と前期締結部と対向する前記ヒンジ部の自由端を有する
面との間に設置され前期締結部と対向する前記ヒンジ部
の自由端をリードスクリューの方向に押し出す第1の弾
性体を有し、前記ヒンジ部の自由端を有する面と前期締
結部との間に、前記ヒンジの固定端を有する面に固定さ
れ前記ヒンジの自由端を有する面との間に間隙を持つ第
2の弾性体を備えることを特徴とする。
【0031】請求項2記載の光ディスク装置の光ピック
アップ送り機構は、前記ヒンジ部の前記爪が破損する程
度の衝撃を与えたときにその衝撃により前期クロー部か
ら第2の弾性体にかかる力による第2の弾性体の変形が
前記クロー部がリードスクリューから外れる程度の大き
さとなることを特徴とする。
【0032】請求項3記載の光ディスク装置の光ピック
アップ送り機構は、前記レールを保持するレール保持具
をさらに備え、リードスクリューの軸方向に移動する前
記光ピックアップ部は、レール保持具に当たることによ
り移動が停止することを特徴とする。
【0033】請求項4記載の光ディスク装置の光ピック
アップ送り機構は、前記第2の弾性体が前記ヒンジ部と
前期締結部を同じ材料で作成されていることを特徴とす
る。
【0034】請求項5記載の光ディスク装置の光ピック
アップ送り機構は、前記第2の弾性体と前記ヒンジ部と
前期締結部は樹脂を材料として一体的に成形されたもの
であることを特徴とする。
【0035】請求項6記載の光ディスク装置の光ピック
アップ送り機構は、前記第2の弾性体と前記ヒンジ部と
前期締結部が光ディスク装置の光ピックアップ送り機構
に組込まれる前の単体の状態において、前記締結部に対
向する前記第2の弾性体の面に対して、前記第2の弾性
体と対向する前記ヒンジ部の面は傾いていること特徴と
する。
【0036】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施の形態におけ
る光ディスク装置の光ピックアップ送り機構の全体図を
示す。
【0037】光ピックアップ部101は光ピックアップ
が取り付けられた部材で、リードクロー102と締結さ
れている。
【0038】リードクロー102は光ピックアップ部1
01と締結され、図2に示すクロー部205(爪)がリ
ードスクリュー103の溝と噛み合い、溝に押し付けら
れている。リードスクリュー103が回転すると爪が溝
と噛み合う状態を保持しつつ溝なぞる。その結果、リー
ドクロー102は光ピックアップ部101とともにレー
ル107とリードスクリュー103の中心軸方向に移動
する。
【0039】レール107はスピンドルモータ基板11
0に固定された円筒形状のレールであり、光ピックアッ
プ部101を貫通しており、リードクロー102がレー
ル107の中心軸方向に移動するようにその移動方向を
規制する。
【0040】リードスクリュー103は円柱の棒の側面
にらせん状に溝があり、溝はリードクロー102のクロ
ーと噛み合っている。
【0041】モータ104は動力をギヤ105によって
リードスクリュー103に伝達し、リードスクリュー1
03を回転させる。
【0042】スピンドルモータ106は光ディスクを回
転させるためのモータであり、スピンドルモータ基板1
10上にある。
【0043】レール保持具兼最内周ストッパ109はス
ピンドルモータ基板110上にあり、レール107を保
持するとともにリードクロー102の内周方向への移動
を止める。
【0044】図2は本発明の実施の形態におけるリード
クロー102の構成を示した図である。図2はリードク
ロー102が光ディスク装置の光ピックアップ送り機構
に組込まれる前の単体の状態での図である。図2(a)
は斜め上方から見た図であり、図2(b)は図2(a)
において矢印Aの方向から見た図である。図2(b)を
元に各構成部材を説明する。
【0045】リードクロー102は締結部202と、ク
ロー部205と、ヒンジ部208とを含む。
【0046】ヒンジ部208はクロー部205とヒンジ
206と自由端207とを含む。締結部202に対向す
る樹脂バネ203の面と、樹脂バネ203と対向するヒ
ンジ部208の面とのなす角はθである。角度θ傾いて
いる理由はヒンジ部208と樹脂バネ203とを一体成
形で製造した場合に、間隙c(図3)があまりに小さい
と金型が入らないため成形できないという不都合を回避
するためである。そのためθの大きさは一体成形時に間
隙cに金型が入る程度の大きさに設定する。
【0047】クロー部205は、ヒンジ部208の自由
端を有する面にある爪であり、その爪は図1に示したリ
ードスクリュー103(図1)の溝と噛み合っている。
【0048】ヒンジ206はL字型であるヒンジ部20
8の折れ曲がった部分である。
【0049】締結部202にはヒンジ部208とピック
アップ部101(図1)が取り付けられていて、リード
スクリュー103(図1)が回転するとヒンジ部208
と光ピックアップ部501とともにリードスクリュー1
03(図1)の回転軸方向に移動する樹脂バネ203は
L字型形状をしており、l字の一端がヒンジ部208の
自由端を有する面の法線方向を向き、もう一端がヒンジ
部208の固定端を有する面に固定されている。樹脂バ
ネの材料として樹脂などの弾性体を用いる。
【0050】付勢部材204は締結部202とヒンジ部
208の自由端を有する面との間に設けられ、ヒンジ部
208をクロー部205のある方向へ押し付けている。
付勢部材204としては板バネ、圧縮コイルバネ等の弾
性体を用いる。ここでは圧縮コイルスプリングを用いた
例を示している。
【0051】図3はリードクロー102と、リードスク
リュー103と、レール107との関係を示し、リード
クロー102のヒンジ部208がリードスクリュー10
3に押し付けられている図である。
【0052】クロー部205は、ヒンジ部208の締結
部202に対向した面に取りつけられた爪であり、その
爪はリードスクリュー103の溝とbの深さをもって噛
み合っている。
【0053】付勢部材204は締結部202とヒンジ部
208の自由端を有する面との間に設けられ、締結部2
02と対抗するヒンジ部208の自由端をリードスクリ
ュー103の方向に押し出すことにより、クロー部20
5をリードスクリュー103に押し付けている。付勢部
材204の材料として板バネ、圧縮コイルスプリング等
の弾性体を用いる。ここでは圧縮コイルスプリングを用
いた場合を示す。
【0054】樹脂バネ203はL字型形状をしており、
l字の一端がヒンジ部208の自由端を有する面の法線
方向を向き、間に間隙cを有し、もう一端がヒンジ部2
08の固定端を有する面に固定されている。クロー部2
05と樹脂バネ203が接触するより先にクロー部20
5とリードスクリュー103の噛み合いが外れることが
ないよう、間隙cはクロー部205とリードスクリュー
103の噛み合い量bに対し十分小さくなる様に設定す
る。
【0055】図4に樹脂バネ203を示す。樹脂バネ2
03の材料は樹脂などの弾性体を用いる。ここではPO
M(ポリアセタール)を例として示す。クロー部205
がリードスクリュー103から外れようとする力に反発
する樹脂バネ203からの付勢力は樹脂バネ203の材
料と図4に示した寸法により調節することができる。基
本的には図4において長さは短くなると、幅は長くなる
と、厚さは厚くなるほど樹脂バネ203からの付勢力は
大きくなる。
【0056】また、樹脂バネ203と、ヒンジ部208
と、クロー部205と、締結部202は同じ材料で作成
する。同じ材料で製造することによりコストを低減させ
ることができる。また、樹脂であるPOM(ポリアセタ
ール)で作成することにより、樹脂バネ203と、ヒン
ジ部208と、クロー部205と、締結部202を一体
成形で作成することができる。このため作成が容易にな
り、かつ製造コストを低減させることができる。
【0057】次に本発明の実施の形態における光ディス
ク装置の光ピックアップ送り機構の動作を図1、図3を
参照して示すリードスクリュー103が回転すると、リ
ードクロー102は光ピックアップ部101とともにリ
ードスクリュー103の回転軸方向に移動する。ここで
はリードクロー102と光ピックアップ部101が内周
方向、即ちスピンドルモータ106に向かって移動する
動作について説明する。この動作を以後「通常動作」と
呼ぶ。
【0058】通常動作時においてはリードクロー102
のクロー部205はリードスクリュー103と噛み合っ
ており、樹脂バネ203とヒンジ部208の自由端を有
する面との間は間隙があるか、もしくは接しているがお
互いに力を及ぼしあっていない状態である。
【0059】次に、通常動作を続けると光ピックアップ
部101がレール保持具兼最内周ストッパ109に突き
当たる。するとクロー部205には締結部202方向に
倒れ込んでリードスクリュー103から外れようとする
力が加わり、ヒンジ部208は撓むことになる。このと
き樹脂バネ203とヒンジ部208の自由端を有する面
が接し、お互いに力を及ぼしあう。即ち、ヒンジ部20
8の自由端を有する面には通常動作時の付勢部材204
からの付勢力に加え樹脂バネ203からの付勢力が加わ
る。このためクロー部205は締結部202方向に倒れ
込むことができず、クロー部205とリードスクリュー
103は外れないで噛み合った状態を維持できる。
【0060】クロー部205とリードスクリュー103
が外れないで噛み合った状態を維持すると、リードスク
リュー103とギヤ105とモータ104の回転は止ま
り、モータ104には負荷がかかることになるが、モー
タ104への電力の供給を任意の時間で停止することで
モータ104を停止させる。例えば、リードクロー10
2が最外周から最内周まで移動するために必要な時間が
2秒間であるとすると、2秒強の時間モータ104に電
力を供給するようにしておけばよい。
【0061】次に、通常動作時ではなく運搬時等に光デ
ィスク装置の外部からの小さな衝撃が加わった場合につ
いて説明する。
【0062】衝撃により光ピックアップ部101が振動
した場合には、光ピックアップ部101と一体となって
いるクロー部205と噛み合うリードスクリュー103
に振動が伝わり、リードスクリュー103を回そうとす
る力が発生する。そして、衝撃による振動のエネルギー
がリードスクリュー103とギヤ105とモータ104
を回転させることに使われる。このため、光ピックアッ
プ部101に加わる衝撃が軽減され、光ピックアップ部
101が破損する可能性が低くなる。
【0063】次に、光ディスク装置の運搬時等に外部か
ら大きな衝撃が加わった場合について説明する。
【0064】光ディスク装置の外部から大きな衝撃が加
わり、クロー部205には締結部202方向に倒れ込ん
でリードスクリュー103から外れようとする大きな力
が加わるとする。外部からの衝撃が非常に大きい場合リ
ードスクリュー103と噛み合っているクロー部205
に局所的に大きな力が加わる。そして、クロー部205
がリードスクリュー103から外れない場合は、クロー
部205は削れたり、折れたり、或は変形することにな
る。又クロー部205と一体であるヒンジ206も変形
することがある。このようなヒンジ部206の爪が破損
する程度の衝撃を与えた場合に、その衝撃によりクロー
部205から樹脂バネ203にかかる力による樹脂バネ
203の変形がクロー部205がリードスクリュー10
3から外れる程度の大きさとなるように樹脂バネ203
を設計する。
【0065】即ち、付勢部材204と樹脂バネ203を
足し合わせた付勢力よりもクロー部205がリードスク
リュー103から外れようとする力の方が大きなるよう
に樹脂バネ203の材料と寸法を設計しておくことでク
ロー部205はリードスクリュー103から外れる。そ
の結果クロー部205はリードスクリュー103から外
れるときに多少の磨耗は生じるものの大掛かりな破損を
防ぐことができる。
【0066】次に、本発明の実施の形態における光ディ
スク装置の光ピックアップ送り機構の動作を従来技術に
おける光ディスク装置の光ピックアップ送り機構の動作
と比較して説明する。
【0067】図5は従来技術におけるリードクロー50
2とリードスクリュー503の関係を、本発明の実施の
形態におけるリードクロー102とリードスクリュー1
03の関係と比較した模式図である。
【0068】まず通常動作が行われているときは、従来
技術と本発明の実施の形態の両方ともリードクローのク
ロー部はリードスクリューと噛み合っている。本願発明
の実施の形態においては樹脂バネ203とヒンジ部20
8の自由端を有する面との間は間隙cがある、もしくは
接しているがお互いに力を及ぼしあっていない状態であ
る。
【0069】次に光ピックアップ部がレール保持具兼最
内周ストッパに突き当たった場合について説明する。
【0070】従来技術においては、クロー部605は締
結部502方向に倒れ込んでリードスクリュー503か
ら外れようとする力に負け、リードクロー502のクロ
ー部605はリードスクリュー503から外れる。
【0071】本発明の実施の形態においては、ヒンジ部
208の自由端207を有する面には通常動作時の付勢
部材204からの付勢力に加え樹脂バネ203からの付
勢力が加わる。このためクロー部205は締結部202
方向に倒れ込むことができず、クロー部205とリード
スクリュー103は外れないで噛み合った状態を維持で
きる。
【0072】次に、運搬時等に光ディスク装置の外部か
らの小さな衝撃が加わった場合について説明する。
【0073】従来技術においてはクロー部605は締結
部502方向に倒れ込んでリードスクリュー503から
外れようとする力に負け、リードクロー502のクロー
部605はリードスクリュー503から外れる。その結
果、光ピックアップ部101に加わる衝撃を軽減するこ
とはできず光ピックアップ部101が破損する可能性が
高くなる。
【0074】衝撃により光ピックアップ部101が振動
した場合には光ピックアップ部101と一体となってい
るクロー部205と噛み合うリードスクリュー103に
振動が伝わり、リードスクリュー103を回そうとする
力が発生する。そして、衝撃による振動のエネルギーが
リードスクリュー103とギヤ105とモータ104を
回転させることに使われる。ここで衝撃による振動のエ
ネルギーが使われる量はリードスクリュー103から噛
み合いが外れる時の力に比例する。本発明の実施の形態
においては、通常動作時の付勢部材204からの付勢力
に加え樹脂バネ203からの付勢力が加わっているた
め、リードスクリュー103から噛み合いが外れる時の
力は従来技術よりも大きい。このため、本発明の実施の
形態においては光ピックアップ部101に加わる衝撃が
従来技術より軽減され、光ピックアップ部101が破損
する可能性が従来技術より低くなる。
【0075】次に、運搬時等に光ディスク装置の外部か
ら大きな衝撃が加わり、クロー部には締結部方向に倒れ
込んでリードスクリューから外れようとする大きな力が
加わった場合について説明する。
【0076】従来技術においては、クロー部605には
締結部502方向に倒れ込んでリードスクリューから外
れようとする力に負け、リードクロー502のクロー部
505はリードスクリューから外れる。
【0077】本発明の実施の形態においても、付勢部材
204と樹脂バネ203の足し合わせた付勢力よりもク
ロー部205がリードスクリュー103から外れようと
する力の方が大きいためクロー部205はリードスクリ
ュー103から外れる。その結果クロー部205の破損
を防ぐことができる。
【0078】本発明はクロー部205に大きな付勢力を
加えることなく通常動作を行いながら、リードクロー1
02がレール保持具兼ストッパ109に突き当たった場
合と外部から小さな衝撃が加わった場合にクロー部20
5とリードスクリュー103は外れないで噛み合った状
態を維持しながら、外部から大きな衝撃が加わったとき
のみクロー部205がリードスクリュー103から外れ
る点が従来技術と異なる。
【0079】
【発明の効果】本発明の第1の効果は、通常動作時にク
ロー部をリードスクリューに押し付ける付勢力を大きく
することなく内周センサを省略でき、光ディスク装置の
光ピックアップ送り機構を製造する際にコストダウンが
可能となることである。
【0080】その理由はリードスクリューの軸方向に移
動する前記光ピックアップは、レール保持具に当たるこ
とにより移動が停止する構成とし、かつ、クロー部をリ
ードスクリューに押し付ける通常の付勢部材に加え、樹
脂バネをヒンジ部の自由端を有する面と僅かに間隙が空
くように設けたためである。リードクローが最内周スト
ッパに突き当たった場合にはクロー部は締結部方向に倒
れ込むが、ヒンジ部の自由端を有する面が樹脂バネに倒
れ掛かることになり、通常動作時の付勢部材からの付勢
力に加え樹脂バネからの付勢力が加わる。このためクロ
ー部は締結部方向にそれ以上倒れ込むことができず、ク
ロー部とリードスクリューは外れないで噛み合った状態
を維持する事ができる。
【0081】通常動作時には通常の付勢部材のみがクロ
ー部をリードスクリューに押し付ける。このため、通常
の付勢部材の付勢力を大きくし、通常の動作時にも大き
な付加が加わることになり、大きなモータの動力が必要
となるという不具合は生じない。
【0082】本発明の第2の効果は外部からの衝撃が加
わった時に光ピックアップ部に加わる衝撃が従来技術よ
り軽減され、光ピックアップが破損する可能性が従来技
術より減少することである。
【0083】その理由は、衝撃により光ピックアップ部
が振動した場合に、光ピックアップ部と一体となってい
るクロー部と噛み合うリードスクリューを回そうとする
力が発生し、衝撃による振動のエネルギーがリードスク
リューとギヤとモータを回転させることに使われるが、
本発明では通常動作時の付勢部材からの付勢力に加え樹
脂バネからの付勢力が加わりクロー部とリードスクリュ
ーが外れにくくなり、リードスクリューを回すことに使
われるエネルギーが従来技術よりも大きくなるためであ
る。
【0084】本発明の第3の効果は本発明の第1、第2
の効果を奏しながらも外部から大きな衝撃が加わった時
にクロー部がリードスクリューから外れクロー部が破損
することを防ぐことができることである。
【0085】その理由は、クロー部をリードスクリュー
に押し付ける通常の付勢部材に加え、樹脂バネをヒンジ
部の自由端を有する面と僅かに間隙が空くように設け、
通常の付勢部材の付勢力を調整することだけではなく樹
脂バネによる付勢力をクロー部がリードスクリューから
外れるように調整することが可能となるためである。
【0086】通常の付勢部材だけでは通常動作時、リー
ドクローがレール保持具兼ストッパに突き当たったとき
と外部から小さな衝撃が加わったとき、外部から大きな
衝撃が加わったときの3つの場合においてどれか一つの
場合に最適な付勢力となるように付勢力を調節すること
になる。これに対し本発明は、通常動作時は通常の付勢
部材の付勢力を調節することで対応できる。リードクロ
ーがレール保持具兼ストッパに突き当たったときと外部
から小さな衝撃が加わったときは、通常の付勢部材の付
勢力に加え樹脂バネの付勢力が新たに加わることにより
対応できる。外部から大きな衝撃が加わったときは、樹
脂バネの付勢力を調節し、クロー部がリードスクリュー
から外れるようにすることにより対応することができ
る。
【0087】本発明の第4の効果は、樹脂バネとヒンジ
部とクロー部と締結部を作るコストが低減されることで
ある。
【0088】その理由は樹脂バネとヒンジ部とクロー部
と締結部の同じ材料で製造したためである。また、材料
が樹脂であるため樹脂バネとヒンジ部とクロー部と締結
部を一体成形で製造できることもその理由である。ま
た、ヒンジ部と樹脂バネとを一体成形で製造した場合
に、間隙c(図3)の部分に金型が入るように、締結部
に対向する樹脂バネの面と、樹脂バネと対向するヒンジ
部の面が傾いていることもその理由である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における光ディスク装置の
光ピックアップ送り機構の全体図
【図2】本発明の実施の形態におけるリードクロー10
2の構成を示した図
【図3】本発明の実施の形態におけるリードクロー10
2と、リードスクリュー103と、レール107との関
係を示した図
【図4】樹脂バネ203の形状を示した図
【図5】従来技術におけるリードクロー502とリード
スクリュー503との関係を本発明の実施の形態におけ
るリードクロー102とリードスクリュー103との関
係と比較した模式図
【図6】従来の光ディスク装置の光ピックアップ送り機
構の全体図
【図7】従来のリードクロー502の構成を示した図
【符号の説明】
101 光ピックアップ部 102 リードクロー 103 リードスクリュー 104 モータ 105 ギヤ 106 スピンドルモータ 107 レール 109 レール保持具兼最内周ストッパ 110 スピンドルモータ基板 202 締結部 203 樹脂バネ 204 付勢部材 205 クロー部 206 ヒンジ 207 自由端 208 ヒンジ部 501 光ピックアップぶ 502 リードクロー 503 リードスクリュー 504 モータ 505 ギヤ 506 スピンドルモータ 507 レール 508 内周センサ 509 レール保持具 510 スピンドルモータ基板 602 締結部 604 付勢部材 605 クロー部 606 ヒンジ 607 自由端 608 ヒンジ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の棒の側面にらせん状に溝を有す
    るリードスクリューと、L字型形状であり前記L字の一
    端が締結部に固定されもう一端は自由端であり、前記自
    由端を有する面が前記リードスクリューの軸方向とに平
    行であり、前記自由端を有する面の爪が前記リードスク
    リューの溝に嵌め合わさっているヒンジ部と、前期ヒン
    ジ部と光ピックアップ部とを締結する前記締結部と、前
    記リードスクリューが回転すると取り付けられている前
    期締結部と前記ヒンジ部と一体となってリードスクリュ
    ーの軸方向に移動する前記光ピックアップ部と、前記光
    ピックアップ部を貫通し軸方向が前記リードスクリュー
    と平行な円筒状のレールと、前期締結部と前期締結部と
    対向する前記ヒンジ部の自由端を有する面との間に設置
    され前期締結部と対向する前記ヒンジ部の自由端をリー
    ドスクリューの方向に押し出す第1の弾性体を有し、前
    記ヒンジ部の自由端を有する面と前期締結部との間に、
    前記ヒンジの固定端を有する面に固定され前記ヒンジの
    自由端を有する面との間に間隙を持つ第2の弾性体を備
    えることを特徴とする光ディスク装置の光ピックアップ
    送り機構。
  2. 【請求項2】 前記ヒンジ部の前記爪が破損する程度の
    衝撃を与えたときにその衝撃により前期クロー部から第
    2の弾性体にかかる力による第2の弾性体の変形が前記
    クロー部がリードスクリューから外れる程度の大きさと
    なることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置の
    光ピックアップ送り機構。
  3. 【請求項3】 前記レールを保持するレール保持具をさ
    らに備え、リードスクリューの軸方向に移動する前記光
    ピックアップ部は、レール保持具に当たることにより移
    動が停止することを特徴とする請求項1乃至2記載の光
    ディスク装置の光ピックアップ送り機構。
  4. 【請求項4】 前記第2の弾性体は前記ヒンジ部と前期
    締結部を同じ材料で作成されていることを特徴とする請
    求項1乃至3記載の光ディスク装置の光ピックアップ送
    り機構。
  5. 【請求項5】 前記第2の弾性体と前記ヒンジ部と前期
    締結部は樹脂を材料として一体的に成形されたものであ
    ることを特徴とする請求項1乃至4記載の光ディスク装
    置の光ピックアップ送り機構。
  6. 【請求項6】 前記第2の弾性体と前記ヒンジ部と前期
    締結部が光ディスク装置の光ピックアップ送り機構に組
    込まれる前の単体の状態において、前記締結部に対向す
    る前記第2の弾性体の面に対して、前記第2の弾性体と
    対向する前記ヒンジ部の面は傾いていること特徴とする
    請求項1乃至5記載の光ディスク装置の光ピックアップ
    送り機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100354948C (zh) * 2004-12-15 2007-12-12 上海乐金广电电子有限公司 导螺杆馈电方式中的导向馈电构造
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