JP2000347256A - ストロボ装置及びその製造方法 - Google Patents

ストロボ装置及びその製造方法

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JP2000347256A
JP2000347256A JP11158556A JP15855699A JP2000347256A JP 2000347256 A JP2000347256 A JP 2000347256A JP 11158556 A JP11158556 A JP 11158556A JP 15855699 A JP15855699 A JP 15855699A JP 2000347256 A JP2000347256 A JP 2000347256A
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circuit
circuit pattern
circuit board
strobe
insulating material
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JP11158556A
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English (en)
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Hirokazu Yokoo
広和 横尾
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路基板表面を絶縁処理することによって、
スパークによる短絡や異音発生を防止したストロボ装置
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 回路基板24のパターン面24bに突出
した端子28a及び導電板の先端部37aと、パターン
を形成する銅箔面42がハンダ付け部43により電気的
に接続されており、斜線部40の範囲を絶縁剤45を塗
布することにより覆い隠している(図1(A))。絶縁
剤45を塗布する方法としては、溶融された絶縁剤45
をスプレーノズル50の先端から吐出してコーティング
するものである(図1(B))。また、スプレーノズル
50から吐出される絶縁剤45の幅方向のはみ出しを防
止するために、粘着テープ44によるマスキング処理を
施している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボ装置に関
し、詳しくはカメラに内蔵して用いられるストロボ装置
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】簡易型のカメラとして、未露光の写真フ
ィルムが予め装填されたレンズ付きフイルムユニットが
本出願人より製造・販売されている。レンズ付きフイル
ムユニットは、その価格の安さがユーザーに受け入れら
れている。そこでローコスト化を図るため、プラスチッ
ク成形品等の安価な部品を多用し、爪止めによる簡単な
組立で自動機の適正が向上されている。
【0003】また一方では、環境保全や産業廃棄物削減
の要求から、レンズ付きフイルムユニットはリサイクル
効率も考慮されている。そこで分解を容易に行えるよう
にするため、爪止め外し用の開口が形成されており、こ
の開口にドライバー等のように先端が細い治具を挿入す
ることで簡単に爪止めが解除される。
【0004】あるいは、レンズ付きフイルムユニット
は、その本体保護機能のために、紙箱等の外装体で外周
面が覆われているが、近年ではより外観を綺麗にするた
めに、デザイン性に乏しい紙箱方式に代わって、プラス
チック成形による樹脂カバーを露出させ、その一部にラ
ベルを貼付する方式となっている。
【0005】ところで、このレンズ付きフイルムユニッ
トには用途に応じて様々な機種があるが、その中でも夜
間や室内など暗い場所での撮影が行えるようにストロボ
装置を組み込んだものが普及している。
【0006】このようなストロボ装置は、ストロボ放電
管及びリフレクタからなる発光部を保持させた回路基板
と電源電池からなり、レンズ付きフイルムユニットの内
部に回路基板が爪止めされて組み込まれている。
【0007】この回路基板は、製造コストをできるだけ
低く抑えるために片面にのみ銅箔の回路パターンが形成
されており、メインコンデンサやトランスなどの電気部
品が組み付けられた後、電気部品の接続端子と回路パタ
ーン所要部がハンダ付けされて周知のストロボ回路が形
成される。ストロボ撮影時にはメインコンデンサに充電
が行われ、メインコンデンサの端子電圧は300V程度
にまで達する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ロー
コスト化のための簡易的な構造、治具挿入用の開口部、
あるいはラベル貼付のみの簡易的な外装等によって、レ
ンズ付きフイルムユニットは外部からの液体侵入に非常
に弱い構造となっており、特にストロボ装置を内蔵した
レンズ付きフイルムユニットでは、ストロボ回路のオン
/オフを切り替える電源スイッチの操作部材が樹脂カバ
ーの前面に形成された開口部から外部に露呈しており、
この操作部材と近接する位置関係で組み込まれている回
路基板は、前記開口部からの液体侵入を受けやすく、電
気部品の接続端子やハンダ付け箇所等の導電部に電解液
が侵入した場合には、時としてスパークして異音が発生
したり、スパークによる瞬間的な短絡によって誤動作が
生じるおそれがある。
【0009】レンズ付きフイルムユニットは、ユーザー
にとって安価で気軽に使用できる存在であることから、
海辺や、飲食中等にも遊び感覚で使用されることが多
い。よって、レンズ付きフイルムユニットは液体に晒さ
れる機会が多く、前述のようなスパークによる異音や誤
動作が発生する可能性は非常に高い。さらに近年注目さ
れているPL問題の対応としても、このような異音や誤
動作の発生を防止する対策が望まれている。
【0010】本発明は上記問題を解決するためになされ
たもので、回路基板に水滴が付着したとしても、スパー
クによる短絡や異音発生を起こすことがないようにした
ストロボ装置及びその製造方法を提供することを目的と
する。なお、本発明はレンズ付きフイルムユニットに内
蔵されたものだけでなく、携帯型の写真カメラや電子ス
チルカメラ用のストロボ装置にも適用可能である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明のストロボ装置では、所定の回路パターンが
形成され、ストロボ放電管、メインコンデンサなどの電
気部品が組み付けられ、電気部品の少なくとも一部はそ
の接続端子が前記回路パターンの所要部にハンダ付けさ
れた回路基板を備えたストロボ装置において、前記回路
パターン、前記電気部品及びハンダ付け箇所を含む前記
回路基板表面を絶縁材料で被覆したものである。
【0012】また、本発明のストロボ装置の製造方法で
は、前記回路パターン、前記電気部品及びハンダ付け箇
所を含む前記回路基板表面を、スプレーノズルから吐出
される絶縁材料で塗布するものである。
【0013】または、前記回路基板が挿入されたケース
の中に、液状の絶縁材料を注入して、前記回路パター
ン、前記電気部品及びハンダ付け箇所等を含む前記回路
基板表面を絶縁材料の中に埋没させた後、硬化処理を施
して前記絶縁材料を固形化させるものである。
【0014】または、前記回路パターン、前記電気部品
及びハンダ付け箇所を含む前記回路基板表面を、液状の
絶縁材料を滴下することによって被覆した後、その絶縁
材料に硬化処理を施して固形化させるものである。
【0015】または、薄型プレート形状に成形された固
形の絶縁材料を前記回路基板上にセットし、その絶縁材
料を熱溶解により変形させることによって、前記回路パ
ターン、前記電気部品及びハンダ付け箇所を含む前記回
路基板表面に固着させるものである。
【0016】または、絶縁性を有する粘着テープを貼着
することによって、前記回路パターン、前記電気部品及
びハンダ付け箇所を含む前記回路基板表面を被覆するも
のである。
【0017】
【発明の実施の形態】図2は、本発明のストロボ装置が
組み込まれたレンズ付きフイルムユニットの外観を示す
ものである。このレンズ付きフイルムユニット2は、予
めフイルムカートリッジ(後述16、図3)が装填さ
れ、各種撮影機構が組み込まれたユニット本体3と、こ
のユニット本体3を部分的に覆う外装用のラベルシート
紙4とから構成されている。
【0018】ユニット本体3の上面にはシャッタボタン
6、カウンタ窓7、ライトガイド14が、前面にはファ
インダ8、撮影レンズ9、ストロボ充電用の操作ボタン
10、ストロボ発光部11等が設けられている。また、
背面側からは巻き上げノブ12が露呈されている。ラベ
ルシート紙4は、ユニット本体3の中央部分に巻かれる
ように貼付され、撮影レンズ9やファインダ8、カウン
タ窓7、ライトガイド14等を外部に露出させる開口が
形成されている。
【0019】図3に示すように、ユニット本体3は、フ
イルムカートリッジ16が装填される本体基部18と、
この本体基部18の前面中央に組み付けられる露光ユニ
ット19と、露光ユニット19の右隣に組み付けられる
ストロボ装置20と、本体基部18の前面側及び背面側
を覆うように組み付けられる前カバー21及び後カバー
22とから構成されており、これらは爪止めによって組
み立てられる。
【0020】図4に示すように、ストロボ装置20はス
トロボ回路が形成された回路基板24とこの回路基板2
4に組み付けられた発光部11、及び電源電池41とか
ら構成されている。ストロボ装置20は、回路基板24
に形成された開口24aを、前述の本体基部18に形成
された爪部18a(図3参照)に係合させて組み込まれ
ている。
【0021】回路基板24は、図中前面側のパターン面
24bに電源回路やトリガ回路等のパターンが形成さ
れ、メインコンデンサ28,トランス等の各種電気部品
や、充電スイッチ29、シンクロスイッチ30、プラス
側金属接片53、及びマイナス側金属接片54等を回路
素子として取り付けられている。プラス側金属接片5
3、及びマイナス側金属接片54は、電源電池41のプ
ラス極41bとマイナス極41aとをストロボ回路に接
続するものである。
【0022】メインコンデンサ28は、回路基板24に
形成された開口部に、マイナス端子28a及びプラス端
子28bを差し込まれた後、パターンを形成する銅箔面
と、マイナス端子28a及びプラス端子28bがハンダ
付けされることにより固定される。
【0023】ストロボ発光部11は、ストロボ発光を行
うストロボ放電管35と、このストロボ放電管35から
放射された光を被写体に向けて反射するリフレクタ36
と、ストロボ発光部11の前面を保護するプロテクタ1
1aと、これらを保持した状態で回路基板24に取り付
けられるレフケース11bと、ストロボ放電管35の一
方の電極35aと回路基板24のパターンとを電気的に
接続する導電部材である導電板37等から構成されてい
る。
【0024】回路基板24のパターンと導電板37の接
続は、回路基板24に形成された開口部に、導電板37
の先端部37aを差し込んだ後、パターンを形成する銅
箔面と、先端部37aをハンダ付けすることによって行
われる。
【0025】ストロボ充電スイッチ29は、充電用の操
作ボタン10の背面側に配置される金属接片29a、及
び銅箔による接点部29bで構成される。プラスチック
で成形された操作ボタン10が、上方にスライド移動す
ることにより係止機構で固定される。このとき、操作ボ
タン10の弾性変位により金属接片29aが押されて、
接点部29bと当接した状態となり、ストロボ回路が閉
じられてストロボ充電が行われる。シンクロスイッチ3
0は、金属製のスイッチ接片からなり、露光ユニット1
9に組み込まれたシャッタ羽根の揺動によって押圧され
ると、二つのスイッチ接片が接触してストロボ発光が行
われる。
【0026】回路基板24に形成されている周知のスト
ロボ回路は、例えば、図5に示すように、ストロボ充電
スイッチ29のオンによって、電源電池41の電流を交
流に変換してから300V前後まで昇圧した後、再度直
流に変換してメインコンデンサ28に印加する昇圧回路
56、及びシンクロスイッチ30のオンによってトリガ
信号を発生し、ストロボ放電管35にストロボ発光を行
わせるトリガ回路57とが設けられている。
【0027】ストロボ装置の組立てにおいて、回路基板
24に組み付けられた各種電気部品のハンダ付けが一通
り終了した後に、絶縁処理が行われる。図1にしたが
い、回路基板24に施した絶縁処理について説明する。
回路基板24のパターン面24bに突出したメインコン
デンサ28のマイナス端子28a及び導電板37の先端
部37aと、パターンを形成する銅箔面42がハンダ付
け部43により電気的に接続されており、この銅箔面4
2、マイナス端子28a、先端部37aおよびハンダ付
け部43を含む斜線部40の範囲を、絶縁剤45として
シリコンゴムを塗布することにより覆い隠している(図
1(A))。
【0028】絶縁剤45を塗布する方法としては、図1
(B)に示すようにスプレーノズル50の先端から溶融
された絶縁剤45が吐出されて図1(A)の斜線部40
を塗布するものである。スプレーノズル50は、周知の
ロボットアームのように往復運動する装置の先端に取り
付けられており、矢印の方向に移動しながら絶縁剤45
を吐出していき、スプレーノズル50の移動位置が斜線
部40の範囲を超えたとき、吐出を停止するように制御
されているものである。また、スプレーノズル50を移
動させる装置は、移動方向を2次元的に制御することが
可能で、パターン面24bにおいて絶縁剤45を塗布す
る範囲が予め設定入力されており、その設定に従ってス
プレーノズル50を移動させるものである。また、スプ
レーノズル50から吐出される絶縁剤45の幅方向のは
み出しを防止するために、粘着テープ44によるマスキ
ング処理を施している。
【0029】これらの絶縁処理に用いる絶縁剤45とし
ては、シリコンゴムの他に例えば、アクリル系樹脂やエ
ポキシ系樹脂、または熱硬化性樹脂、UV硬化樹脂、レ
ジスト剤や撥水コート剤等を使用し、これらを必要に応
じトルエンなどの溶剤で希釈して粘度の調整をする。
【0030】以下、本発明の作用について説明する。レ
ンズ付きフイルムユニット2を使用してストロボ撮影を
行う際には、まず、ストロボ充電用の操作ボタン10を
スライド移動してストロボ充電スイッチ29をオンにす
る。すると、昇圧回路56により電池41の電流が交流
に変換されてから300V前後にまで昇圧され、メイン
コンデンサ28に印加される。メインコンデンサ28に
充分な充電が行われると、ストロボ回路に組み込まれた
LEDが点灯し、ライトガイド14を通してその点灯を
確認することによって撮影者は充電完了であることを認
識する。
【0031】上記のような、メインコンデンサ28がフ
ル充電されている状態で、飛沫などの水濡れによって、
レンズ付きフイルムユニット2に水滴を付着させてしま
うと、前カバー21と後カバー22との合わせ目から海
水等の電解質溶液が侵入し、回路基板24に達してしま
う。
【0032】しかしながら、メインコンデンサ28に蓄
電された約300Vという高電圧のマイナス電位(−3
00V)であるマイナス端子28a、導電板37の先端
部37a、及びこれらを電気的に接続するハンダ付け面
と銅箔面等が含まれる範囲内において、回路基板24の
表面を絶縁剤45で被覆する絶縁処理が施されているの
で、この範囲内に海水等の電解質溶液が付着しても、そ
の近傍のグランドレベルであるプラス端子28b等との
間でスパークすることがないので、電気短絡が起きるこ
とはなく、爆発音的な異音が発生することもない。
【0033】なお、上記実施形態では、マイナス高圧部
のみに絶縁処理を施したが、本発明の別の形態として
は、マイナス高圧部は露出させたままにし、グランドレ
ベルであるプラス端子28b等と接続されている銅箔
面、ハンダ付け面及び他の電気部品等が含まれる所定範
囲内を同様の方法によって絶縁処理を施す、あるいは、
回路基板24のパターン面24bを全て絶縁剤45で被
覆するという方法も可能であり、いずれの形態で実施し
たとしても、高電位差の電気短絡が起きることを防止で
きるので、爆発音的な異音が発生することもない。
【0034】また、上記実施形態では回路基板の絶縁処
理として、スプレーノズルから絶縁剤を吐出させて基板
表面に塗布するという方法を用いたが、本発明は絶縁処
理として、その他種々の方法を行うことが可能である。
【0035】図6はポッティング(羊羹漬け)による絶
縁処理を示すものであり、図6(A)のように樹脂ケー
ス61の中に、電気部品がハンダ付けされた回路基板2
4が挿入された後、樹脂ケース61上方の開口部61a
から絶縁剤62として液状のウレタン系樹脂が注入され
る。樹脂ケース61は、回路基板24の形状に合わせら
れており、電気部品、銅箔面、ハンダ付け面等が、液面
より下に全て埋没するまで絶縁剤62が注入される。そ
して、熱硬化処理を施されることによって絶縁剤62が
固形化した後、樹脂ケース61が取り外される(図6
(B))。
【0036】組み付け工程の都合上、導通部を一部露呈
させる必要がある場合は、図6(A)に示すように、接
続端子64の形状に合わせたダミーマスク65や、導電
板66の一部を覆い隠すダミーカバー67等を予め絶縁
処理前に装着しておき、絶縁処理後(図6(B))にダ
ミーマスク65及びダミーカバー67を取り外せばよ
い。
【0037】図7はディスペンサによって絶縁剤を滴下
する絶縁処理を示すものである。図7(A)のように、
ディスペンサ68によって絶縁剤69として液状のアク
リル系樹脂を一定量滴下して、パターンに電気部品をハ
ンダ付けされた回路基板24の所定範囲内を被覆した
後、絶縁剤69を熱硬化処理して固形化する。このと
き、回路基板24の高さ方向における寸法を均一にする
ため、完全硬化する前に図7(B)に示すように底面が
平らな治具70を押しつけて成形する。そして、完全硬
化した絶縁剤69は、電気部品、銅箔面、ハンダ付け面
等を含むパターン面24bに密着する。
【0038】これらの絶縁処理に用いる絶縁剤69とし
ては、アクリル系樹脂の他に例えば、シリコンゴムやエ
ポキシ系樹脂、または熱硬化性樹脂、UV硬化樹脂、レ
ジスト剤や撥水コート剤等を使用し、これらを必要に応
じトルエンなどの溶剤で希釈して粘度の調整をする。
【0039】あるいは、絶縁剤69として、ホットメル
ト接着剤を熱溶解させたものを用いることもできる。こ
の場合、前述の本体基部18へ回路基板24を組み込む
際に、爪部18aと開口24aによる爪止めを用いず
に、ホットメルト接着剤の固着力を利用して固定するこ
とができる。
【0040】図8及び図9は、熱可塑性の薄型プレート
を回路基板上にセットし、この薄型プレートを熱溶解し
て固着させるという絶縁処理を示すものである。図8に
示すように固着プレート71は、パターン面24bのほ
ぼ全面を覆い隠すために、固形状のホットメルト接着剤
を回路基板24の形状に合わせて成形したものである。
この固着プレート71を、電気部品がハンダ付けされた
回路基板24のパターン面24b上方にセットし(図9
(A)),熱風を吹きかける等により固着プレート71
を溶解させ、回路基板24に密着するように変形させ
る。そして、常温冷却により固形化した固着プレート7
1は回路基板24に固着して(図9(B))、電気部
品、銅箔面、ハンダ付け面等を含むパターン面24bを
被覆する。
【0041】組み付け工程の都合上、導通部を一部露呈
させる必要がある場合は、図8のように固着プレート7
1の一部に開口71aをくり抜いておいて、この部分か
ら導電板66等を露呈させておけばよい。
【0042】以上の実施形態の他に、絶縁処理として、
絶縁性を有する粘着テープを回路基板の表面に貼着し
て、電気部品、銅箔面、ハンダ付け面等を含むパターン
面24bを覆い隠すという方法でもよい。
【0043】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のストロ
ボ装置によれば、電気部品が組み込まれた回路基板の表
面に、絶縁材料を塗布、ポッティング、溶着、または貼
着すること等によって被覆し、たとえこの部分に水滴な
どが付着した状態で高電圧が発生するようなことがあっ
ても、その周囲に露出している他の導電部との間でスパ
ークを生じることがなく、短絡による誤作動や異音が出
るようなことはない。また、メインコンデンサの端子
や、ストロボ放電管に直結される導電片などは、回路基
板の表面から突出した状態でハンダ付けされ、しかも周
囲との電位差がかなり大きくなるためスパークが発生し
やすくなるが、本発明によればこれらの箇所からのスパ
ークも確実に防ぐことが可能となる。
【0044】さらに、スプレーノズルで回路基板に絶縁
剤を塗布する場合、塗膜が均一に形成され、しかも所定
の範囲内のみを塗布できるので、絶縁剤の使用量に無駄
が無く経済的である。また、絶縁性能をより向上させた
い場合は、スプレーノズルから吐出する絶縁剤の量を増
加させて、より厚い塗膜を形成することで容易に対応が
可能である。
【0045】あるいは、熱溶解させたホットメルト接着
剤を、絶縁剤として回路基板にディスペンサ滴下する場
合、爪止めやビス止め等の固定方法を用いずに、このホ
ットメルト接着剤の固着力を利用してカメラ本体内部に
固定することが可能となり、組立工程の簡易化が図れ
る。
【0046】また、発明の予期せざる効果としては、絶
縁材料によって電気部品ごと回路基板を被覆することに
よって、違法業者による電気部品の抜き取りを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スプレー塗布による絶縁処理を示す説明図であ
る。
【図2】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
の外観斜視図である。
【図3】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図4】ストロボ装置の構成を示す分解斜視図である。
【図5】ストロボ回路の一例を示す回路図である。
【図6】ポッティングによる絶縁処理を示す説明図であ
る。
【図7】液状の絶縁剤を滴下する絶縁処理を示す説明図
である。
【図8】回路基板とその絶縁処理をするための固着プレ
ートを示す外観斜視図である。
【図9】固着プレートによる絶縁処理を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 3 ユニット本体 11 ストロボ発光窓 20 ストロボ装置 24 回路基板 28 メインコンデンサ 29 ストロボ充電スイッチ 30 シンクロスイッチ 41 電源電池 42 銅箔部 43 ハンダ付け部 45,62,69 絶縁剤 71 固着シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 3/00 H01B 3/00 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の回路パターンが形成され、ストロ
    ボ放電管、メインコンデンサなどの電気部品が組み付け
    られ、電気部品の少なくとも一部はその接続端子が前記
    回路パターンの所要部にハンダ付けされた回路基板を備
    えたストロボ装置において、 前記回路パターン、前記電気部品及びハンダ付け箇所を
    含む前記回路基板表面を絶縁材料で被覆したことを特徴
    とするストロボ装置。
  2. 【請求項2】 所定の回路パターンが形成され、ストロ
    ボ放電管、メインコンデンサなどの電気部品が組み付け
    られ、電気部品の少なくとも一部はその接続端子が前記
    回路パターンの所要部にハンダ付けされた回路基板を備
    えたストロボ装置の製造方法において、 前記回路パターン、前記電気部品及びハンダ付け箇所を
    含む前記回路基板表面を、スプレーノズルから吐出され
    る液状の絶縁材料で被覆し固形化させたことを特徴とす
    るストロボ装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 所定の回路パターンが形成され、ストロ
    ボ放電管、メインコンデンサなどの電気部品が組み付け
    られ、電気部品の少なくとも一部はその接続端子が前記
    回路パターンの所要部にハンダ付けされた回路基板を備
    えたストロボ装置の製造方法において、 前記回路基板が挿入されたケースの中に、液状の絶縁材
    料を注入して、前記回路パターン、前記電気部品及びハ
    ンダ付け箇所等を含む前記回路基板表面を絶縁材料の中
    に埋没させた後、硬化処理を施して前記絶縁材料を固形
    化させることを特徴とするストロボ装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 所定の回路パターンが形成され、ストロ
    ボ放電管、メインコンデンサなどの電気部品が組み付け
    られ、電気部品の少なくとも一部はその接続端子が前記
    回路パターンの所要部にハンダ付けされた回路基板を備
    えたストロボ装置の製造方法において、 前記回路パターン、前記電気部品及びハンダ付け箇所を
    含む前記回路基板表面を、液状の絶縁材料を滴下するこ
    とによって被覆した後、その絶縁材料に硬化処理を施し
    て固形化させることを特徴とするストロボ装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 所定の回路パターンが形成され、ストロ
    ボ放電管、メインコンデンサなどの電気部品が組み付け
    られ、電気部品の少なくとも一部はその接続端子が前記
    回路パターンの所要部にハンダ付けされた回路基板を備
    えたストロボ装置の製造方法において、 薄型プレート形状に成形された固形の絶縁材料を前記回
    路基板上方にセットし、その絶縁材料を熱溶解により変
    形させることによって、前記回路パターン、前記電気部
    品及びハンダ付け箇所を含む前記回路基板表面に固着さ
    せることを特徴とするストロボ装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 所定の回路パターンが形成され、ストロ
    ボ放電管、メインコンデンサなどの電気部品が組み付け
    られ、電気部品の少なくとも一部はその接続端子が前記
    回路パターンの所要部にハンダ付けされた回路基板を備
    えたストロボ装置の製造方法において、 絶縁性を有する粘着テープを貼着することによって、前
    記回路パターン、前記電気部品及びハンダ付け箇所を含
    む前記回路基板表面を被覆することを特徴とするストロ
    ボ装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7588309B2 (en) 2005-02-28 2009-09-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

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