JP2000347052A - 光・電気配線基板及びその製造方法並びに実装基板 - Google Patents
光・電気配線基板及びその製造方法並びに実装基板Info
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Abstract
品の実装が電気部品の実装とが同じ方法で行える光・電
気配線基板を提供する。 【解決手段】電気配線を有する基板9の電気配線10の
上に、光を伝搬させる光配線となっているコアを有する
光配線層13を備える光・電気配線基板であって、光配
線の一部に設けられたミラー3と、ミラーの周囲にあ
り、光配線となっていないコアの上に、光部品をハンダ
付けするために設けられたパッド5と、パッドと基板の
電気配線とを電気接続するビアホール12とを具備す
る。なお、製造時の位置合わせにはアライメントマーク
4を用いることが好ましい。
Description
とが混在する光・電気配線基板及びその製造方法並びに
その基板に光素子等の光部品と電気素子等の電気部品と
を実装した実装基板に関する。
等の電気素子ではトランジスターの集積度が高まり、そ
の動作速度はクロック周波数で1GHzに達するものが
出現するに至っている。
板に実装するために、BGA(Ball Grid A
rray)やCSP(Chip Size Packa
ge)等のパッケージが開発され、実用化されている。
図12はBGAパッケージに電気素子を実装し電気配線
基板へ実装した構造の概略を示したものである。
基板をベースに、絶縁層、導体層を交互に積層したいわ
ゆるビルドアップ多層積層板132の片側表面に金等で
バンプ133が形成され、電気素子131の電極と電気
接続されている。また、反対表面には金等で表面処理さ
れたパッド137が形成され、半田ボール134を介し
て電気配線基板135上に半田接続されている。周辺の
電気素子(図示せず)とは電気配線136を介して、電
気信号のやりとりを行うようになっている。
につれて、電気素子外部の素子間信号速度も高くなる要
求がある。しかし、素子間の電気配線に高速の信号が流
れると、電気配線の形状不良による反射等のノイズ、あ
るいは、クロストークの影響が避けられなくなる。ま
た、電気配線から電磁波が発生して周囲に悪影響を与え
るという問題も発生する。このため、現状では、電気素
子間の信号速度をわざわざ落とし、これらの問題が起こ
らない程度にシステムが構築されている。これでは、高
集積された電気素子の機能が充分生かされていないこと
になる。
線基板上の銅による電気配線の一部を光ファイバーによ
る光配線に置き換え、電気信号の代わりに光信号を利用
することが考えられている。なぜなら、光信号の場合
は、ノイズ及び電磁波の発生を抑えられるからである。
気信号は電気素子からBGAパッケージの電気配線を通
り、さらに、基板上の電気配線を経て、同基板上に設置
された光素子で光信号に変換され、同基板上の光ファイ
バに伝わる。すなわち、図13のように、BGAパッケ
ージ142の周辺部にレーザ等の発光素子やフォトダイ
オード等の受光素子である光素子146を配置させた形
態をとる。場合によっては、BGAパッケージと光素子
の間にドライバーICが存在する。
バによる光配線に置き換えた光・電気配線基板として、
一般的には、“山口ら「ファイバーボードを用いた光バ
ス高密度化の一検討」電子情報通信学会エレクトロニク
スソサイエティ大会、C−3−49、1997年”で記
載のように、電気配線部の周辺部に光ファイバーを配置
させたり、あるいは、電気配線基板の上部空間にフリー
な状態で光ファイバーを配置させている場合が多い。し
かし、これらの形態ではファイバー設置部分に無駄が多
く電子機器の小型化を困難にしている。
905号公報や特開平5−281429号公報にて述べ
られているように、電気配線基板上に光ファイバを絶縁
膜で固定した基板(光・電気配線基板)が提案されてい
る。
イオードやフォトダイオード等の光素子146の光軸と
光配線である光ファイバー147の光軸とを光学的に一
致させることが難しく、一般に熟練労働者に頼らなけれ
ば一致させられなかった。従って、リフロー炉などで自
動的にハンダ付けできるBGAパッケージ等の電気部品
と比較して、光素子を光・電気配線基板に実装すること
は、非常に高価なものになるという欠点があった。
場合、その屈曲性の限界から、複雑な形状の光配線には
対応しきれず、設計の自由度が低くなってしまい、高密
度配線あるいは基板の小型化に対応できないという問題
があった。
して、光導波路を用いた光・電気配線基板の構成がいく
つか提案されている。たとえば、特開平4−14668
4号公報や特開平6−258544号公報に述べられて
いる。光導波路の構成は光信号が伝搬するコアが、光信
号をコアに閉じこめるクラッド層に埋設されている。コ
アパターンの形成方法は、フォトリソグラフィ技術によ
り、メタルマスクを形成し、ドライエッチングで作製す
るか、コア材料に感光性が付与されている場合は露光、
現像処理にて作製できる。このため、フォトマスクのパ
ターンを基に光配線を形成できるため、その設計の自由
度は高くなる。また、比較的短距離の伝送にも対応が可
能となる。
いた光・電気配線基板においても、光ファイバーを用い
た場合と同様に光軸合わせは非常に困難となる。先にあ
げた特開平4−146684号公報や特開平6−258
544号公報では、レーザーダイオードやフォトダイオ
ード等の光素子と光導波路との光軸合わせの構造につい
ては明記されていない。
同様に光配線として光導波路を用いた光・電気配線基板
について述べられているが、光素子と光導波路の接続は
光ファイバーを用いているため、同様に光軸合わせが非
常に困難となる。
る方法として、特開平9−236731号公報では、セ
ラミック多層配線基板上に、直に、ビルドアップして形
成する方法、すなわち、セラミック多層配線基板上にク
ラッド層を形成し、コアパターンを形成し、さらに、そ
の上からクラッド層で覆う方法が提案されている。
気配線基板表面は、電気配線が多層化されていること
で、非常に大きな凹凸が形成されている。このため、そ
の表面直に光導波路を形成すると、その凹凸のために光
信号の伝搬損失が大きくなるという問題点が発生する。
の欠点に鑑みてなされたもので、高密度実装又は小型化
が可能で、しかも、光部品の実装が電気部品の実装とが
同じ方法で行える光・電気配線基板を提供することを課
題とする。
題を達成するために、まず請求項1の発明では、電気配
線を有する基板の電気配線の上に、光を伝搬させる光配
線となっているコアを有する光配線層を備える光・電気
配線基板であって、光配線の一部に設けられたミラー
と、ミラーの周囲にあり、光配線となっていないコアの
上に、光部品をハンダ付けするために設けられたパッド
と、パッドと基板の電気配線とを電気接続するビアホー
ルと、を具備することを特徴とする光・電気配線基板と
したものである。
る基板の電気配線の上に、光を伝搬させる光配線となっ
ているコアを有する光配線層を備える光・電気配線基板
であって、光配線の一部に設けられたミラーと、ミラー
の周囲にあり、光配線となっていないコアの上に、光部
品をハンダ付けするために設けられたパッドと、電気部
品をハンダ付けするために、光配線となっていないコア
の上に設けられた電気部品用のパッドと、光部品又は電
気部品用のパッドと基板の電気配線とを電気接続するビ
アホールと、を具備することを特徴とする光・電気配線
基板としたものである。
る基板の電気配線の上に、光を伝搬させる光配線となっ
ているコアを有する光配線層を備える光・電気配線基板
であって、光配線の一部に設けられたミラーと、ミラー
の周囲にあり、光配線となっていないコアの上に、光部
品をハンダ付けするために設けられたパッドと、電気部
品をハンダ付けするために、光配線となっていないコア
の上に設けられた電気部品用のパッドと、光部品又は電
気部品用のパッドと基板の電気配線とを電気接続するビ
アホールと、光配線となっていないコアの上に設けられ
た電気配線と、を具備することを特徴とする光・電気配
線基板としたものである。
アのみがクラッドによって被覆されていることを特徴と
する請求項1から3の何れか1項記載の光・電気配線基
板としたものである。
クラッドで被覆され、少なくとも、光部品や電気部品と
電気接続するためのパッド部上に孔が形成され、パッド
表面が露出していることを特徴とする請求項1から3の
何れか1項記載の光・電気配線基板としたものである。
に積層されたコア層に、光配線のパターンとパッドのパ
ターンとアライメントマークを同時に形成し、光配線の
みに、クラッドを被覆することによって、光配線層を支
持体の上で作る工程と、アライメントマークを基準にし
て光配線の一部にミラーを設ける工程と、光配線層を電
気配線を有する基板に接着する工程と、パッドと基板上
の電気配線とを電気接続するビアホールを作る工程とを
含む光・電気配線基板の製造方法としたものである。
に積層されたコア層に、光配線のパターンとパッドのパ
ターンとアライメントマークを同時に形成し、光配線層
表面をクラッドで被覆することによって、光配線層を支
持体の上で作る工程と、アライメントマークを基準にし
て光配線の一部にミラーを設ける工程と、光配線層を電
気配線を有する基板に接着する工程と、パッドと基板上
の電気配線とを電気接続するビアホールを作る工程と、
アライメントマークを基準にして、パッド上に孔を形成
する工程を含む光・電気配線基板の製造方法としたもの
である。
何れか1項記載の光・電気配線基板に光部品又は/及び
電気部品を実装したことを特徴とする実装基板としたも
のである。
(光素子)を実装する部分の上面図を図1に示す。ま
た、コア1に沿って切断された断面図を図2に、また、
コア1を横切る面に沿って切断された断面図を図3に示
す。同様に、本発明の光・電気配線基板の第2の構造と
して、光部品(光素子)を実装する部分の上面図を図4
に示す。また、コア1に沿って切断された断面図を図5
に、また、コア1を横切る面に沿って切断された断面図
を図6に示す。光配線層13は、光信号が伝搬するコア
1と光信号をコアに閉じこめるクラッド2からなる。コ
アを形成する材料の屈折率をクラッドのそれに比べ高く
することにより、光信号はコア内を伝搬する。
線10を有する基板9と固定されている。また、光配線
層13には、光配線となっていないコアの上に、光部品
と電気接続をとるためのパッド5、ランド6及びパッド
5とランド6を接続するための電気配線7が設置され、
ランド6と基板9上の電気配線10とはビアホール12
を介して電気接続される。図示はしていないが、電気部
品と基板上の電気配線との電気接続も同様に行われる。
線基板でも良い。また、基板材料も、ポリイミドフィル
ムやガラス布にエポキシ樹脂等を含浸させた基板等を用
いることができる。あるいは、セラミック基板でも良
い。
ミラー3が設置されている。ミラー3を介して、光導波
路とレーザダイオードやフォトダイオード等の光部品の
間で光信号は伝搬される。ミラー面界面はコアより屈折
率の低い樹脂を接触させるか、空気と接触させても良
い。また、金属薄膜を形成しても良い。
られたミラー3の周辺部に光部品と電気接続するための
パッド5が配置されている。パッドの数は4つに限定さ
れる必要はなく、任意の数であっても良い。さらには、
形状も円形に限定される必要はなく、任意の形状であっ
て良く、光部品との接続のためのはんだボールや金属リ
ード等に合わせた形状を選ぶことができる。
るためのアライメントマーク4または8が形成されてい
る。また、図2および図3で示すように、光配線である
コア1のみに、クラッド2で被覆されている。また、表
面が金属膜で形成されているアライメントマーク4、パ
ッド5、電気配線7、ランド6の下部には、光配線でな
いコアから形成されている。ミラー3は図2(a)や
(b)のような構造に形成できる。
光配線層表面はクラッド2で被覆され、少なくともパッ
ド5上には孔14が形成され、パッド表面が露出してい
る。また、図示はしていないが、電気部品と電気接続す
るためのパッドも同様に露出する必要がある。
次の通りである。まず、電気配線を有する基板とは別
に、支持体の上で光配線層を作る。このとき、光配線は
メタルマスクを用いてドライエッチングで形成するが、
光配線パターン、パッド、アライメントマークをフォト
リソグラフィー技術によって同時に作り、メタルマスク
に用いた金属膜をそのまま、パッド導体膜として用い
る。次に、アライメントマークを基準として、コアの一
部にミラーを設ける。このようにして製造した光配線層
を基板に接着する。さらに、ビアホールによって基板上
の電気配線と電気接続して製造する。
配線を有する絶縁基板上に直に、積み上げて作製するの
ではなく、あらかじめ別の支持体に作製し、電気配線基
板に貼り付ける。これにより、下地の電気配線基板の凹
凸を緩和し、凹凸による光信号の損失をある程度、低減
することができる。
施の形態>光・電気配線基板の製造方法の第1の実施の
形態として、図2(a)に示す光・電気配線基板を、図
7の(a)〜(p)の流れに従って説明する。
であるシリコンウエハの上に、剥離層22として、C
r、Cuの薄膜層をスパッタし、その後、硫酸銅めっき
浴中にてCu層を約10μm 形成した。
に、第1のクラッド23としてポリイミドOPI−N1
005(日立化成工業(株)製)をスピンコートし、3
50℃にてイミド化させた。この時の膜厚は20μm で
あった。
3の上にコア24としてポリイミドOPI−N1305
(日立化成(株)製)を同様にスピンコートし、350
℃でイミド化させた。この時の膜厚は8μm であった。
この光配線層に用いられるコア並びにクラッド材料はポ
リイミド樹脂に限らず、フッ素化あるいは重水素化した
エポキシ樹脂、メタクリル酸エステル樹脂等の高分子材
料の中で、光信号に用いられる光の波長により損失の少
ない材料を選ぶことができる。
タし、さらに、硫酸銅めっき浴中でCuめっきを行っ
た。この時の膜厚は10μm であった。所定のフォトレ
ジストパターンを形成し、エッチング処理を行い、Cr
/Cuのメタルマスク25及び26を形成した。メタル
マスク25は光配線となるコアパターンを、メタルマス
ク26はアライメントマークパターンを示す。また、明
示していないが、パッド、ランド及び電気配線のパター
ンも同時に形成した。
反応性イオンエッチングにてコア24をエッチングし
た。
コーティングし、露光、現像処理を行い。光配線として
のコアパターン上のメタルマスクを露出させた(図示せ
ず)。さらに、露出しているメタルマスクをエッチング
除去した。このときのコアパターンの線幅は8μmであ
り、断面形状は高さ8μm、幅8μmの正方形となっ
た。断面の寸法は、これに限らず、伝送モード、コアと
クラッドの屈折率差によって5μmから100μmで選
ぶことができる。
31上のメタルマスクは電気信号を通す導体層としてそ
のまま用いる。ランドには、後ほどレーザにてビアホー
ル形成用の孔部を形成するための開口部32をあらかじ
め設けておいた。図示はしていないが、同時に、電気部
品接続のためのパッド、電気配線及びランドも形成し
た。
3としてOPI−1005を同様にコートしてイミド化
させる。この時のクラッド厚は、コア光配線層上で20
μmであった。
の表面に、フォトリソグラフィ技術にて、Al薄膜のメ
タルマスクを形成し、酸素ガスで反応性イオンエッチン
グを行い、図3の断面図に示すように、少なくとも、光
配線周辺部にクラッドが残るように、また、パッド29
表層のCu表面が露出するように、クラッドパターン3
4を形成した。
ド29、電気配線及びランドを剥離液から保護するため
に、保護膜としてフォトレジスト35をコーティングし
た。
第2鉄液を用いて剥離層22中のCu層を溶解し、光配
線層を剥離して光配線フィルムを作製した。
を、第2の支持体36に接着剤で接着させる。第2の支
持体36は光配層が接着されていない側からアライメン
トマーク28が見えるように透明なものを利用する。ま
た、接着剤は、剥離しやすいものを用いるか、あるい
は、紫外線で硬化することにより接着力が低下するもの
を用いる。
を形成する際に同時に形成していたアライメントマーク
(図示せず)を基準に、コアパターン27の一部に機械
加工で基板と45°の角度にミラー37を形成した。
する基板38上に、接着剤として熱可塑性を示す変成ポ
リイミド樹脂40を20μm コーティング、乾燥させ、
光配線層のミラー加工した面を貼り合わせ加熱接着し
た。
ことにより第2の支持体36を剥離した。
護膜として、めっきレジスト41をコーティングした。
する位置として、ランドの開口部32に、レーザにてビ
アホール用の孔42を形成した。レーザとしては、エキ
シマレーザ、炭酸ガスレーザ、YAGレーザなどが適し
ている。
びにレーザ加工を施した孔内部に、スパッタにてCr、
Cuの金属薄膜を形成し、この金属薄膜を電極として、
硫酸銅浴中でビアホール内部並びにランド部に銅めっき
を行った。さらに、保護膜であるめっきレジスト41を
除去し、ビアホール43及びランド44を形成して、本
発明の第1の実施形態の光・電気配線基板を得た。
施の形態>光・電気配線基板の製造方法の第2の実施の
形態として、図2(b)に示す光・電気配線基板を、図
8の(a)〜(q)の流れに従って説明する。
であるシリコンウエハの上に、剥離層52として、C
r、Cuの薄膜層をスパッタし、その後、硫酸銅めっき
浴中にてCu層を約10μm 形成した。
に、第1のクラッド53としてポリイミドOPI−N1
005(日立化成工業(株)製)をスピンコートし、3
50℃にてイミド化させた。この時の膜厚は20μm で
あった。
3の上にコア54としてポリイミドOPI−N1305
(日立化成(株)製)を同様にスピンコートし、350
℃でイミド化させた。この時の膜厚は8μm であった。
この光配線層に用いられるコア並びにクラッド材料はポ
リイミド樹脂に限らず、フッ素化あるいは重水素化した
エポキシ樹脂、メタクリル酸エステル樹脂等の高分子材
料の中で、光信号に用いられる光の波長により損失の少
ない材料を選ぶことができる。
タし、さらに、硫酸銅めっき浴中でCuめっきを行っ
た。この時の膜厚は10μm であった。所定のフォトレ
ジストパターンを形成し、エッチング処理を行い、Cr
/Cuのメタルマスク55及び56を形成した。メタル
マスク55は光配線となるコアパターンを、メタルマス
ク56はアライメントマークパターンを示す。また、明
示していないが、パッド、ランド及び電気配線のパター
ンも同時に形成した。
反応性イオンエッチングにてコア54をエッチングし
た。
コーティングし、露光、現像処理を行い。光配線として
のコアパターン上のメタルマスクを露出させた(図示せ
ず)。さらに、露出しているメタルマスクをエッチング
除去した。このときのコアパターンの線幅は8μmであ
り、断面形状は高さ8μm、幅8μmの正方形となっ
た。断面の寸法は、これに限らず、伝送モード、コアと
クラッドの屈折率差によって5μmから100μmで選
ぶことができる。
61上のメタルマスクは電気信号を通す導体層としてそ
のまま用いる。ランドには、後ほどレーザにてビアホー
ル形成用の孔部を形成するための開口部62をあらかじ
め設けておいた。図示はしていないが、同時に、電気部
品接続のためのパッド、電気配線及びランドも形成し
た。
3としてOPI−1005を同様にコートしてイミド化
させる。この時のクラッド厚は、コア光配線層上で20
μmであった。
の表面に、フォトリソグラフィ技術にて、Al薄膜のメ
タルマスクを形成し、酸素ガスで反応性イオンエッチン
グを行い、図3の断面図に示すように、少なくとも、光
配線周辺部にクラッドが残るように、また、パッド59
表面が露出するように、クラッドパターン64を形成し
た。
ド59、電気配線及びランドを剥離液から保護するため
に、保護膜としてフォトレジスト65をコーティングし
た。
第2鉄液を用いて剥離層52中のCu層を溶解し、光配
線層を剥離して光配線フィルムを作製した。
を、第2の支持体66に接着剤で接着させる。第2の支
持体66は光配層が接着されていない側からアライメン
トマーク58が見えるように透明なものを利用する。ま
た、接着剤は、剥離しやすいものを用いるか、あるい
は、紫外線で硬化することにより接着力が低下するもの
を用いる。
の接着面とは反対の面上に、Cr、Cuの薄膜層をスパ
ッタし、加えて、硫酸銅めっき浴中にてCu層を約10
μm形成した。さらに、フォトリソグラフィ技術により
フォトレジストのパターンを形成し、エッチング液にて
エッチングすることにより、ミラー形成のためのレーザ
用マスク67を形成した。レーザ用マスクには開口部6
8が形成されており、レーザ光を照射することにより開
口部のみ加工が可能となる。本レーザ用マスクの位置
は、アライメントマーク58で規定される。
に、基板面に対して45°の角度からレーザを照射する
ことにより、基板と45°の角度にミラー69を形成し
た。レーザとしては、エキシマレーザ、炭酸ガスレーザ
ー、YAGレーザなどが適している。
をエッチング液にて除去した。さらに、電気配線71を
有する基板70上に、接着剤として熱可塑性を示す変成
ポリイミド樹脂72を20μm コーティング、乾燥さ
せ、光配線層のミラー加工した面を貼り合わせ加熱接着
した。
ことにより第2の支持体66を剥離した。
護膜として、めっきレジスト73をコーティングした。
する位置として、ランドの開口部62に、レーザにてビ
アホール用の孔74を形成した。レーザとしては、エキ
シマレーザ、炭酸ガスレーザ、YAGレーザなどが適し
ている。
びにレーザ加工を施した孔内部に、スパッタにてCr、
Cuの金属薄膜を形成し、この金属薄膜を電極として、
硫酸銅浴中でビアホール内部並びにランド部に銅めっき
を行った。さらに、保護膜としてのめっきレジスト73
を除去し、ビアホール75及びランド76を形成して、
本発明の第2の実施形態の光・電気配線基板を得た。
施の形態>光・電気配線基板の製造方法の第3の実施の
形態として、図5(a)に示す光・電気配線基板を、図
9の(a)〜(o)の流れに従って説明する。
であるシリコンウエハの上に、剥離層82として、C
r、Cuの薄膜層をスパッタし、その後、硫酸銅めっき
浴中にてCu層を約10μm 形成した。
に、第1のクラッド83としてポリイミドOPI−N1
005(日立化成工業(株)製)をスピンコートし、3
50℃にてイミド化させた。この時の膜厚は20μm で
あった。
3の上にコア84としてポリイミドOPI−N1305
(日立化成(株)製)を同様にスピンコートし、350
℃でイミド化させた。この時の膜厚は8μm であった。
この光配線層に用いられるコア並びにクラッド材料はポ
リイミド樹脂に限らず、フッ素化あるいは重水素化した
エポキシ樹脂、メタクリル酸エステル樹脂等の高分子材
料の中で、光信号に用いられる光の波長により損失の少
ない材料を選ぶことができる。
タし、さらに、硫酸銅めっき浴中でCuめっきを行っ
た。この時の膜厚は10μm であった。所定のフォトレ
ジストパターンを形成し、エッチング処理を行い、Cr
/Cuのメタルマスク85及び86を形成した。メタル
マスク85は光配線となるコアパターンを、メタルマス
ク86はアライメントマークパターンを示す。また、明
示していないが、パッド、ランド及び電気配線のパター
ンも同時に形成した。
反応性イオンエッチングにてコア84をエッチングし
た。
コーティングし、露光、現像処理を行い。光配線として
のコアパターン上のメタルマスクを露出させた(図示せ
ず)。さらに、露出しているメタルマスクをエッチング
除去した。このときのコアパターンの線幅は8μmであ
り、断面形状は高さ8μm、幅8μmの正方形となっ
た。断面の寸法は、これに限らず、伝送モード、コアと
クラッドの屈折率差によって5μmから100μmで選
ぶことができる。
91上のメタルマスクは電気信号を通す導体層としてそ
のまま用いる。ランドには、後ほどレーザにてビアホー
ル形成用の孔部を形成するための開口部92をあらかじ
め設けておいた。図示はしていないが、同時に、電気部
品接続のためのパッド、電気配線及びランドも形成し
た。
3としてOPI−1005を同様にコートしてイミド化
させる。この時のクラッド厚は、コア光配線層上で20
μmであった。
第2鉄液を用いて剥離層82中のCu層を溶解し、光配
線層を剥離して光配線フィルムを作製した。
を、第2の支持体94に接着剤で接着させる。第2の支
持体94は光配層が接着されていない側からアライメン
トマーク88が見えるように透明なものを利用する。ま
た、接着剤は、剥離しやすいものを用いるか、あるい
は、紫外線で硬化することにより接着力が低下するもの
を用いる。
を形成する際に同時に形成していたアライメントマーク
(図示せず)を基準に、コアパターン87の一部に機械
加工で基板と45°の角度にミラー95を形成した。
する基板96上に、接着剤として熱可塑性を示す変成ポ
リイミド樹脂98を20μm コーティング、乾燥させ、
光配線層のミラー加工した面を貼り合わせ加熱接着し
た。
ことにより第2の支持体94を剥離した。
護膜として、めっきレジスト99をコーティングした。
する位置として、ランドの開口部92に、レーザにてビ
アホール用の孔100を形成した。レーザとしては、エ
キシマレーザ、炭酸ガスレーザ、YAGレーザなどが適
している。
びにレーザ加工を施した孔内部に、スパッタにてCr、
Cuの金属薄膜を形成し、この金属薄膜を電極として、
硫酸銅浴中でビアホール内部並びにランド部に銅めっき
を行った。さらに、保護膜であるめっきレジスト99を
除去し、ビアホール101を形成した。
2のクラッド層を、アライメントマーク88を基準にし
て、レーザ加工にて除去し、Cu表面を露出させ、孔部
102を形成した。レーザとしては、エキシマレーザ、
炭酸ガスレーザ、YAGレーザなどが適している。これ
により、本発明の第3の実施形態の光・電気配線基板を
得た。
施形態にて説明した光・電気基板の製造方法において、
ミラーを機械加工するのではなく、レーザ加工用のメタ
ルマスクを光配線層上に設け、レーザ加工にて形成する
ことも可能であり、これにより、図5(b)に記載の光
・電気配線基板を作製することができる。
光素子を実装した形態をそれぞれ図10(a)及び
(b)に示す。また、電気部品であり、ハンダボール1
22を有するBGAパッケージ121を実装した形態を
図11に示す。
面112から照射されたレーザー光115はミラー11
4にて反射され、光配線であるコアを伝搬する。また、
図10(b)では、光配線であるコアを伝搬してきたレ
ーザー光はミラー119にて反射し、受光素子116の
受光面117に照射される。
んだボール113、118で行われるが、金属リードを
有する光部品の場合はパッドとはんだ接合される。
ッド及びアライメントマークを同時に形成することによ
り、光配線であるコアとパッドの位置、機械加工によっ
て形成されたミラーの位置、あるいは、レーザ用マスク
によって形成されたミラーの位置が精度良く決まる。さ
らには、パッドと光部品を接合するためのはんだのセル
フアライメント効果により光部品の発光面や受光面の位
置とも精度良く決まることになる。さらに、図4から6
に示した構造では、アライメントマークを基準に、パッ
ド表面のクラッドをレーザにて除去して、孔部形状を制
御することにより、さらに、はんだボールやリードのハ
ンダ接合時にける光部品の位置精度を高めることができ
る。
に光部品が光・電気配線基板にリフロー炉を通して表面
実装するだけで、精度良く光部品の光軸と光導波路の光
軸を合わせることが可能になった。
線層を設けるので、高密度実装又は小型化が可能である
という効果がある。
ドとミラーの位置関係が意図されたものに極めて近いの
で、光部品の光軸と光配線であるコアの光軸とを光学的
に一致させることが容易であり、それゆえ光部品と電気
部品とを同時に実装できるという効果がある。
ことができるので電気配線間のクロストークを抑えるこ
とができるという効果がある。
支持体の上に光配線層を作製し、その光配線層を基板に
接着するので、基板上の電気配線の上に直接光配線層を
作製する場合と比較して、基板上の電気配線の凹凸の影
響を少なくでき、コアの光伝搬損出を低減できるという
効果がある。
面図。
面図。
面図。
た構造を説明する断面図。
した構造を説明する断面図。
造を示す断面図。
を実装した構造を示す断面図。
Claims (8)
- 【請求項1】電気配線を有する基板の電気配線の上に、
光を伝搬させる光配線となっているコアを有する光配線
層を備える光・電気配線基板であって、 光配線の一部に設けられたミラーと、 ミラーの周囲にあり、光配線となっていないコアの上
に、光部品をハンダ付けするために設けられたパッド
と、 パッドと基板の電気配線とを電気接続するビアホール
と、 を具備することを特徴とする光・電気配線基板。 - 【請求項2】電気配線を有する基板の電気配線の上に、
光を伝搬させる光配線となっているコアを有する光配線
層を備える光・電気配線基板であって、 光配線の一部に設けられたミラーと、 ミラーの周囲にあり、光配線となっていないコアの上
に、光部品をハンダ付けするために設けられたパッド
と、 電気部品をハンダ付けするために、光配線となっていな
いコアの上に設けられた電気部品用のパッドと、 光部品又は電気部品用のパッドと基板の電気配線とを電
気接続するビアホールと、 を具備することを特徴とする光・電気配線基板。 - 【請求項3】電気配線を有する基板の電気配線の上に、
光を伝搬させる光配線となっているコアを有する光配線
層を備える光・電気配線基板であって、 光配線の一部に設けられたミラーと、 ミラーの周囲にあり、光配線となっていないコアの上
に、光部品をハンダ付けするために設けられたパッド
と、 電気部品をハンダ付けするために、光配線となっていな
いコアの上に設けられた電気部品用のパッドと、 光部品又は電気部品用のパッドと基板の電気配線とを電
気接続するビアホールと、 光配線となっていないコアの上に設けられた電気配線
と、 を具備することを特徴とする光・電気配線基板。 - 【請求項4】光配線であるコアのみがクラッドによって
被覆されていることを特徴とする請求項1から3の何れ
か1項記載の光・電気配線基板。 - 【請求項5】光配線層表面がクラッドで被覆され、少な
くとも、光部品や電気部品と電気接続するためのパッド
部上に孔が形成され、パッド表面が露出していることを
特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の光・電気
配線基板。 - 【請求項6】クラッド層の上に積層されたコア層に、光
配線のパターンとパッドのパターンとアライメントマー
クを同時に形成し、光配線のみに、クラッドを被覆する
ことによって、光配線層を支持体の上で作る工程と、ア
ライメントマークを基準にして光配線の一部にミラーを
設ける工程と、 光配線層を電気配線を有する基板に接着する工程と、パ
ッドと基板上の電気配線とを電気接続するビアホールを
作る工程とを含む光・電気配線基板の製造方法。 - 【請求項7】クラッド層の上に積層されたコア層に、光
配線のパターンとパッドのパターンとアライメントマー
クを同時に形成し、光配線層表面をクラッドで被覆する
ことによって、光配線層を支持体の上で作る工程と、ア
ライメントマークを基準にして光配線の一部にミラーを
設ける工程と、 光配線層を電気配線を有する基板に接着する工程と、パ
ッドと基板上の電気配線とを電気接続するビアホールを
作る工程と、アライメントマークを基準にして、パッド
上に孔を形成する工程を含む光・電気配線基板の製造方
法。 - 【請求項8】請求項1〜5の何れか1項記載の光・電気
配線基板に光部品又は/及び電気部品を実装したことを
特徴とする実装基板。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000087196A JP5066774B2 (ja) | 1999-04-02 | 2000-03-27 | 光・電気配線基板の製造方法 |
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JP9606099 | 1999-04-02 | ||
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JP5066774B2 JP5066774B2 (ja) | 2012-11-07 |
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---|---|---|---|---|
JP2011033659A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-17 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 光電変換サブマウント基板及びその製造方法 |
WO2023162964A1 (ja) * | 2022-02-22 | 2023-08-31 | 京セラ株式会社 | 光回路基板 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0519221A (ja) * | 1991-07-10 | 1993-01-29 | Japan Aviation Electron Ind Ltd | 導波路型光デバイス |
JPH06132516A (ja) * | 1992-08-11 | 1994-05-13 | Hitachi Ltd | 半導体装置およびクロック信号供給装置 |
JPH06167622A (ja) * | 1992-11-30 | 1994-06-14 | Kyocera Corp | 光素子用回路基板及びその製造方法 |
-
2000
- 2000-03-27 JP JP2000087196A patent/JP5066774B2/ja not_active Expired - Fee Related
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