JPH06132516A - 半導体装置およびクロック信号供給装置 - Google Patents

半導体装置およびクロック信号供給装置

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JPH06132516A
JPH06132516A JP5198158A JP19815893A JPH06132516A JP H06132516 A JPH06132516 A JP H06132516A JP 5198158 A JP5198158 A JP 5198158A JP 19815893 A JP19815893 A JP 19815893A JP H06132516 A JPH06132516 A JP H06132516A
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optical
clock signal
semiconductor device
wiring
signal
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JP5198158A
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Takeshi Kato
猛 加藤
Yuji Fujita
祐治 藤田
Kenichi Mizuishi
賢一 水石
Atsumi Kawada
篤美 川田
Hiroyuki Itou
博之 以頭
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

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  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
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  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体チップと配線基板を備える半導体装置
に関して、フリップチップ実装方式に適した光配線技術
を提供する。 【構成】 半導体チップ1と配線基板2がフリップフロ
ップ接続された半導体装置において、電極体4の間のス
ペースに光導波路配線5を備える。 【効果】 配線基板の電気配線と光導波路配線の配置が
互いに制約を受けず、これらを用途に応じて使い分ける
ことができ、光クロック信号供給にも利用し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体チップと配線基板
を備える半導体装置における光インタコネクション技術
に関し、特に大型コンピュータ等の超高速プロセッサに
おけるクロック信号供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置が大規模化するに伴い、半導
体チップの高密度実装と入出力端子吸うの増加が求めら
れている。この要求を満たすため、米国出願シリアル番
号695,597号をベースとした特開昭61−177
38号公報に記載のようなフリップチップ実装方式が用
いられている。この実装方式では、半導体チップを配線
基板ヘバンプ電極によって接続する。半導体チップ表面
全体に電極を設けることができ、多端子接続が可能であ
る。
【0003】また、半導体装置内の動作が高速化するに
伴い、配線基板の電気配線の伝播遅延時間やクロストー
クが問題になっている。これを解決するため、プロシー
ディングス オブ ザ アイ・イー・イー・イー、第72
巻、第77号、第850頁から第866頁、1984年
(Proceedings of The IEEE,vol.72,no.7,pp.850-86
6,1984)、プロシーディングス オブ エス・ピー・アイ
・イー第836巻、オプトエレクトロニック マテリア
ルズ、デバイセズ、パッケージング アンド インターコ
ネクツ、第343頁から第350頁、1987年(Proc
eedings of SPIE vol.836,Optoelectronic Material
s,Devices,Packaging and Interconnects,pp.343-35
0,1987)、プロシーディングス オブ エス・ピー・アイ
・イー第991巻、ファイバー オプティック データコ
ム アンド コンピュータ ネットワークス、第4頁から
第11頁、1988年(Proceedings of SPIE vol.99
1,Fiber Optic Datacom and Computer Networks pp.4-
11,1988)、USP4,762,382に記載のような
光インタコネクション技術が知られている。これらの光
インタコネクション技術では、半導体チップ間を光導波
路配線によって接続する。光導波路配線には電気配線の
ような容量や抵抗による時定数の増加や誘導によるクロ
ストークがないので、高速・広帯域な配線が可能である
と言われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】半導体チップには、信
号配線のほか電源配線やクロック配線などのための多数
の入出力端子が不可欠である。光導波路配線は上述した
ように電気配線に比べて高速・広帯域であるという利点
があるが、そのサイズを波長オーダ以下まで微細化する
ことはできない。また、光電変換時間による遅延を考慮
すると、光導波路配線は或る配線距離以上でなければ電
気配線より有利にならない。したがって、配線基板の電
気配線を全て光導波路配線に置き換えることは不利であ
り、或る程度の電気入出力端子数を確保した上で光導波
路配線を行う必要がある。電気配線と光導波路配線を両
立させるには、多端子の電気接続が可能なフリップチッ
プ実装方式に対して光インタコネクション技術を適用す
ることが有望である。
【0005】フリップチップ実装方式において光導波路
配線を行うには、半導体チップの表側或いは裏側から配
線する2通りの方法が考えられる。しかし、高集積化さ
れた半導体チップでは発熱量が大きいので、チップ裏側
には通常放熱フィンや冷却チャネルが設けられる。した
がって、フリップチップ実装方式では、チップ表側、す
なわち、配線基板側に光導波路配線を行わなければなら
ない。
【0006】上述した従来の光インタコネクション技術
では、配線基板への電気配線と光導波路配線との形成方
法については具体的に述べられていない。例えば、配線
基板の同一平面内に電気配線と光導波路配線の両方を混
在させた場合には、電気配線を成す金属は光を透過せ
ず、光導波路配線を成す誘電体は電気を通さない上、光
導波路配線上に電気配線を設けると光損失や光強度変化
などが起こる。したがって電気配線と光導波路配線の配
置が互いに制約を受けるという問題があった。
【0007】ところで、クロック信号供給装置に関して
は、USP5、184、027、USP5、043、5
96に記載のものが知られている。従来の装置は、クロ
ック信号のスキューを低減し、位相調整作業を自動化す
るため、クロック信号の分配先に、それぞれ位相調整手
段を有して構成されている。かかる位相調整手段に対し
て、クロック信号と、これより長い周期を有する位相基
準信号を、例えば、ケーブル、配線基板等の電気接続手
段によって供給している。
【0008】一般にプロセッサの動作を高性能化するた
めには、マシンサイクル時間の短縮、すなわちクロック
信号の高速化を図ることが必須の要件となるこのような
高速化が進むと、1990年代前半で7〜9nsecで
あるマシンサイクル時間は、2000年代以降に1ns
ec以下になり、1GHz以上の周波数のクロック信号
が必要になると予想される。
【0009】しかしながら、従来のクロック信号供給装
置では、このような超高速クロック信号を考慮して設計
されていなかった。
【0010】ケーブル、配線基板等の電気接続手段で
は、リアクタンスによる信号振幅の減衰、インピーダン
スミスマッチによる反射、クロストーク等の影響により
周波数帯域が制限されてしまう。
【0011】したがって、従来の装置では、プロセッサ
における数メートルの電気配線長と数ミリメートル以下
の配線径を考慮すると、1GHz以上の周波数のクロッ
ク信号を分配することは、非常に困難であった。
【0012】従来の光インタコネクション技術によって
クロック信号を分配する方式としては、例えば、クロッ
ク信号の分配先に光検出素子を備え、光源から出射され
た光クロック信号を光ファイバ、光導波路、レンズ、ホ
ログラムなどの光伝送手段により分配する構成が知られ
ている。
【0013】光伝送手段の周波数帯域は、電気のインタ
コネクションに比べて格段に広いため、1GHz以上の
周波数の光クロック信号を分配先に供給することは可能
である。しかし、従来から提案されてきた光クロック分
配方式は、光伝送手段の屈折率分布、収差、光軸ずれ等
による光路長差の発生、さらに、光検出素子の感度、応
答特性のバラツキによるスキューに対しての考慮はされ
ていなかった。
【0014】すなわち、従来方式のままでは、クロック
信号の周波数がスキューによって制限されてしまうこと
になる。
【0015】上記スキューのうち光路長差によるスキュ
ーは、例えば特開平3−28912号公報に記載の可変
式光学的遅延線を用いることにより低減することができ
る。
【0016】しかし、この方式は2枚のレンズの間隔を
手動で機械的に変化させるので作業が非常に煩雑になる
問題がある。
【0017】例えば、日系エレクトロニクス、1990
年12月10日号、第226頁から第241頁記載の高
密度で実装された大型コンピュータに適用した場合、狭
い実装スペースにおいて人手で光路長を個別に調整する
ことは、至難である。
【0018】また、この方式では依然として光検出素子
によるスキューを低減することはできない。
【0019】本発明の目的は、フリップチップ実装方式
における電気配線と両立する光配線技術を提供すること
にある。その際、電気配線と光導波路配線の適切な配置
および役割分担、光導波路配線と光素子部の結合方法、
配線形成方法などへの考慮をともなう。
【0020】本発明の別の目的は電気配線と光導波路配
線の配置が互いに制約されることがなく、電気配線と光
導波路配線を用途に応じて使い分けることができ、配線
設計の高い自由度を有する信号供給装置を提供すること
である。
【0021】本発明の別の目的は、超高速のクロック信
号を、位相ずれ等を発生させずに分配可能なクロック信
号供給装置を提供することにある。
【0022】本発明の別の目的は周波数帯域幅が、電気
接続手段に比べ非常に広い光伝送手段により、1GHz
を超え、位相基準信号によって位相ずれのないクロック
信号を供給することができる信号供給装置を提供するこ
とである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体チップ
を配線基板にフリップチップ接続した半導体装置に光配
線技術を適用するため、半導体チップと配線基板を接続
する電極体間のスペースに光導波路配線を備えたもので
ある。または、光導波路配線の主面に垂直な貫通孔を経
由する電極体によって半導体チップと配線基板を接続し
たものである。
【0024】上記構造によれば、電極体間のスペースを
利用して光導波路配線が行われ、電気配線層と光配線層
は互いに分離しているので、配線基板の電気配線の配置
が光導波路配線によって制約されることがない。電気配
線と光導波路配線が同一平面内に混在する場合のように
干渉が起こることがない。光導波路配線層を貫通する電
極体により半導体チップから多数の入出力端子を取り出
すことができ、用途に応じて電気配線と光導波路配線を
使い分けることができる。
【0025】上記課題を解決するため、光クロック信号
供給装置としては、以下の装置が考えられる。
【0026】ある周波数を有するクロック信号を発生す
るクロック発振器と、前記クロック信号を光信号に変換
し、複数の所定分配先まで伝送し、伝送端にて電気信号
に変換する光インタコネクションと、前記クロット発振
器から発生されたクロック信号を分周し電気信号を生成
する基準信号生成手段と、該分周生成された電気信号を
前記複数所定分配先まで伝送する電気インタコネクショ
ンと、前記光インタコネクションから出力される電気信
号へ該電気接続手段にて伝送される基準信号に基づいて
の位相の進みまたは遅れを調整して位相を揃え、下位の
分配先に、所定の周波数と位相を有するクロック信号を
出力する位相調整手段を有して構成されるクロック信号
供給装置である。
【0027】また、上記クロック信号供給装置におい
て、前記光インタコネクションは、前記クロック発振器
から出力された電気クロック信号を光クロック信号に変
換する光送信手段と、前記光クロック信号を電気クロッ
ク信号に変換する光受信手段と、前記光送信手段から前
記光受信手段に前記光クロック信号を供給する光伝送手
段を備えるクロック信号供給装置も考えられる。
【0028】また、クロック信号供給装置において、前
記基準信号生成手段は、前記第一の周波数を有するクロ
ック信号を分周して、前記電気インタコネクションの周
波数帯域幅以下の基準信号を生成するクロック信号供給
装置でもよい。
【0029】また、上記光送信手段は、前記光クロック
信号を発振するレーザダイオードと、前記電気クロック
信号を該レーザダイオードの駆動電流に変換する機能を
有するレーザダイオード駆動手段を備えるクロック信号
供給装置でもよい。
【0030】さらに、上記光送信手段は、前記光クロッ
ク信号を増幅する光増幅手段を備えるクロック信号供給
装置も考えられる。
【0031】前記光増幅手段としては、光励起による希
土類元素ドープ光ファイバ増幅器、電流励起による半導
体光増幅器等が考えられる。
【0032】また、上記光送信手段は、光クロック信号
の信号振幅を一定値に保持する機能を有する光出力制御
手段を備えるクロック信号供給装置でもよい。
【0033】光出力制御手段としては、オートパワーコ
ントロール回路が考えられる。
【0034】また、上記光受信手段は、前記光クロック
信号を検出すフォトディテクタと、該フォトディテクタ
に流れる光電流信号を前記電気クロック信号に変換する
機能を有するフォトディテクタ駆動手段を備えるクロッ
ク信号供給装置も考えられる。前記フォトディテクタ
は、フォトダイオードである構成が考えられる。
【0035】また、上記光受信手段は、前記電気クロッ
ク信号の周波数に対する帯域通過手段を備えるクロック
信号供給装置でもよい。
【0036】前記帯域通過手段は、バンドパスフィルタ
回路である構成が考えられる。
【0037】さらに、上記光伝送収差手段は、少なくと
も光ファイバ、および光導波路のいずれかを有して構成
されるクロック信号供給装置でもよい。
【0038】また、上記光伝送手段は、レンズ、ミラ
ー、ホログラム、およびプリズムのうち少なくとも一つ
を有して構成されることも考えられる。
【0039】また、上記光伝送手段は、伝送された光ク
ロック信号を分岐する光分岐手段を備えるクロック信号
供給装置も考えられる。
【0040】また、前記光分岐手段は、光ファイバ型ス
ターカップラ、光導波路型スターカップラ、およびビー
ムスプリッタのうち少なくとも一つを有して構成される
ことも考えられる。
【0041】また、上記光伝送手段は、光路変換手段、
光集束手段、および光隔離手段のうち少なくとも一つを
備えるクロック信号供給装置も考えられる。
【0042】この場合、前記光路変換手段は、ミラー、
プリズム、およびグレーティングのうち少なくとも一つ
を有して構成され、また、前記光集束手段は、レンズ、
およびグレーティングのうち少なくとも一つを有して構
成され、さらに、前記光隔離手段は、パーティション、
カバー、およびマスクのうち少なくとも一つを有して構
成される手段も考えられる。
【0043】また、上記光送信手段および光伝送手段に
より、上記光受信手段に入射される光クロック信号は、
該光クロック信号の周波数における最小受信光出力以上
であることを特徴とするクロック信号供給装置も考えら
れる。
【0044】また、本装置を応用したプロセッサとし
て、以下に記載する手段が考えられる。少なくとも2以
上の半導体素子を有し、各々の半導体素子が互いに電気
接続される配線基板を有して構成される半導体モジュー
ルを少なくとも2以上有して構成されるプロセッサにお
いて、上記クロック信号供給装置を設け、前記光受信手
段および前記位相調整手段は、各半導体モジュールに配
置されるものであり、前記光受信手段は、前記光分岐手
段を介して分岐された光クロック信号を検出し、各半導
体モジュールに対して所定の周波数と位相を有するクロ
ック信号を供給するプロセッサである。
【0045】また、少なくとも2以上の半導体素子を有
し、各々の半導体素子が互いに電気接続される配線基板
を有して構成される半導体モジュールを少なくとも2以
上有して構成されるプロセッサにおいて、上記クロック
信号供給装置を設け、前記光受信手段および前記位相調
整手段は、各半導体チップに配置されるものであり、前
記光受信手段は、前記光分岐手段を介して分岐された光
クロック信号を検出し、各半導体チップに対して所定の
周波数と位相を有するクロック信号を供給するプロセッ
サも考えられる。
【0046】さらに、クロック信号供給装置を備えたプ
ロセッサであって、該供給装置における光受信手段およ
び位相調整手段は、プロセッサを構成する半導体基板と
同一の基板上に設けたプロセッサも考えられる。
【0047】また、上記プロセッサにおいて、シリコン
から成る半導体素子に前記光受信手段を形成し、前記光
クロック信号の波長が1μm以下であるプロセッサも考
えられる。
【0048】さらに、上記プロセッサにおいて、シリコ
ンから成る半導体素子上に、化合物半導体からなる前記
光受信手段を設け、前記光クロック信号の波長が1μm
以上であるプロセッサも考えられる。
【0049】
【作用】まず、クロック発振器から出力させた電気クロ
ック信号は、光送信手段によって光クロック信号に変換
される。
【0050】かかる光クロック信号は、周波数帯域幅の
十分大きな光伝送手段(実施例における光導波路等を指
す)を介して、光受信手段に送信され、光受信手段によ
って再び電気クロック信号に変換される。
【0051】すなわち高い周波数を有するクロック信号
が光信号として伝送され、最終的に電気信号に変換され
る。
【0052】一方、クロック発振器から出力された電気
クロック信号は、基準信号生成手段にて分周され電気信
号として、所定の分配先まで伝送される。
【0053】さらに、前記光電変換された第一の電気信
号および前記基準信号生成手段にて分周された第二の電
気信号は、両方とも位相調整手段に供給される。
【0054】位相調整手段では、第一の電気信号および
第二の電気信号の立上りまたは立ち下がりを利用して、
両信号間の時間ずれ(位相ずれ)を検出し、例えばディ
レイ回路等を利用して両信号の位相を揃える。
【0055】また、位相調整手段は、この様に位相調整
されたクロック信号を下位の分配先に供給する。
【0056】したがって、従来のように、クロック信号
の周波数が電気インターコネクション帯域幅によって制
限されるようなことはない。
【0057】すなわち、高い周波数を有するクロック信
号を供給し、かつクロック間の位相ずれも生じないクロ
ック信号供給装置を提供できることになる。
【0058】このように、従来方式では実現不可能であ
った、光クロック信号のスキュー(クロック分配先での
LSIにおける、クロック信号の「位相ずれ」のこと
を、以下このように称する)が分配先に影響することが
ない装置を提供できることになる。
【0059】本装置は、特にクロック信号供給のための
配線が長い装置、例えばメインフレーム・コンピュータ
や起並列コンピュータ内の各種プロセッサに適用する際
等には有効である。
【0060】
【実施例】本発明の実施例を図面とともに説明する。
【0061】図1は本発明の第1実施例の半導体装置を
示す図である。図2は図1のA−A’面の断面図であ
る。図1および図2において、半導体チップ1と配線基
板2がフリップチップ接続されている。光導波路配線5
は電極体4間のスペースに設けられており、光導波路配
線5の主面6に垂直な貫通孔7の内を経由する電極体4
によって半導体チップ1と配線基板2の配線層3が接続
されている。
【0062】半導体チップ1と配線基板2はシリコンま
たは化合物半導体である。半導体チップ1の配線基板2
側の面には回路および光素子部(面発光レーザ、ホトダ
イオードなど)が形成されている。配線層3は金属(C
u、Alなど)と絶縁体(ポリイミド、ガラスなど)で
ある。電極体4は金属バンプ(Pb−Sn半田、Auな
ど)である。光導波路配線5は誘電体(ポリイミド、ガ
ラスなど)から成り、光素子部と結合するためのミラー
またはグレーティングなどが形成されている。
【0063】光導波路配線5は、配線基板2に配線層3
を形成したのち、塗布または蒸着などの方法によって配
線層3の表面に形成される。光導波路配線5のパターニ
ングや貫通孔7の形成は、ホトリソグラフィなどの方法
により行われる。予め電極体4が形成された半導体チッ
プ1を配線基板2の所定の位置に回路のある面をフェー
スダウンで搭載し、電極体4を溶融することにより半導
体チップ1と配線基板2が電気機械的に接続される。溶
融された電極体4のもつ表面張力に基くのセルフアライ
メント作用によって半導体チップ1の光素子部と光導波
路配線5の間の位置ズレが解消され光結合が確実にされ
る。
【0064】本第1実施例によれば、配線層3内部の電
気配線と半導体チップ1との多数の電気入出力端子同士
の接続をした上で、高速・広帯域な光導波路による光イ
ンタコネクションを行える効果がある。配線層3や電極
体4の配置が光導波路配線5の配置によって制約される
ことがない。例えば、200μmピッチの電極体4の間
に20μmピッチで光導波路配線を行った場合、1cm
角の半導体チップ1から2500ピンの電気接続と約4
00本の光導波路配線5を取り出すことができる。光導
波路配線5はブロードキャスト配線(例えばパス配線、
クロック配線など)や長距離配線(例えば装置外部との
入出力など)に使用し、配線層3はその他の信号配線や
電源配線などに使用すると、電気配線と光導波路配線の
特質を活かすことができる。半導体チップ1の冷却に関
しては、光導波路配線5がチップ1の基板2に面する側
に設けられているので、反対側からの冷却を妨げること
がない。半導体チップ1の光素子部と光導波路配線5の
光結合は、電極体4のセルフアライメント作用を利用で
きるので、煩雑な光軸合せ作業を行う必要がない。な
お、本実施例では格子状の光導波路配線を形成している
が、交差部において光信号が干渉することはなく、それ
ぞれ独立した配線とみなすことができる。
【0065】半導体装置の製造プロセスの一例を図3a
−eにより説明する。
【0066】第1の工程では、まず、図3aに示すよう
に、配線基板100の表面へ多層配線層101と電極1
02を形成する。この配線層101は、ポリイミドなど
の層間絶縁膜のコーティングと、アルミや銅等の金属配
線の蒸着またはメッキと、ホトリソグラフイによるパタ
ーニングを繰り返すことによって形成される。
【0067】第2の工程では、図3bに示すように、感
光性ポリマーから成るクラッド層103、105とコア
層104を、コーティングまたはフィルムを貼り付ける
方法等によって形成する。
【0068】第3の工程では、図3に示すように、ホト
マスク106を用いてクラッド層103、105とコア
層104を露光する。ホトマスク106の透光部では、
感光性ポリマーが紫外線によって露光され、選択的に光
重合が行われる。なお、露光後には、コア層104の屈
折率がクラッド層103、105の屈折率より高くな
る。
【0069】第4の工程では、図3dに示すように、現
像により未露光部を除去することによって、クラッド層
103、105とコア層104をパターニングし、光導
波路配線を形成する。このとき、電極102は露出され
る。
【0070】第5の工程では、図3eに示すように、半
導体チップ107の電極108と多層配線層101の電
極102を半田バンプ109によって接続する。
【0071】以上のようにして製造された半導体装置で
は、光信号はコア層104を、電気信号は配線層101
を伝搬する。
【0072】上記製造プロセスではクラッドが2層、コ
アが1層の光導波路配線の例を示したが、図4a−dに
は幾つかの光導波路配線の構造の例を示す。
【0073】図4aは電気配線層120上に形成された
コア121から成るリッジ型導波路121である。図4
bは、図3に示した導波路と同じくコア123がクラッ
ド122、124によって2方向からサンドイッチされ
た導波路である。図4cはコア126がクラッド125
によって3方向から囲まれた埋込み型導波路である。図
4dはコア128がクラッド128によって四方から囲
まれた埋込み型導波路である。
【0074】図4aからdの方にゆくにしたがって製造
プロセスは複雑になるが、導波路の伝搬損失は少なくな
る。これらのうち何れを選択するかは、光導波路配線の
間隔や距離によって決められる。
【0075】ところで、第1実施例では光導波路配線が
格子状に交差する場合を示したが、例えば図3cにおけ
るホトマスクのパターンを変更することによって、図5
に示すように光信号の分岐や偏向を行なうことができ、
半導体チップ200と電気配線層201がバンプ202
によって接続されており、配線層201上の光導波路配
線203はバンプ202の間に形成されている。220
や221ではそれぞれ光軸に対して45度傾いた反射面
によって光信号が分岐または偏向される。
【0076】光導波路配線と半導体チップとの間で送受
信を行う場合には、例えば図6に示すようなミラーを設
け、配線基板230の表面に多層配線層231と、クラ
ッド層232、234及びコア層233から成る光導波
路配線とが形成されている。配線層231の電極235
と回路241が形成された半導体チップ240の電極2
37とは、半田バンプ235によって接続されている。
半導体チップ240に形成された受光素子部242に
は、ミラー238によって光導波路配線から光信号が入
射される。発光素子部243から出射した光信号は、ミ
ラー239によって光導波路配線へ入射される。
【0077】上記のミラーは、例えば既に図3cに述べ
たホトリソグラフィ工程において図7a−cに示すよう
なホトマスクを用いることによって形成することができ
る。すなわち、感光性ポリマーから成るクラッド25
0、252とコア251を、遮光量をグレーデッドに変
化させたホトマクス253を介して露光する。このと
き、感光した部分の深さは遮光量に対応して変化するの
で、現像した後は図7bに示すように傾斜面すなわちミ
ラーが形成される。反射率を高めたい場合には、さらに
ホトリソグラフィ工程を経て図7cに示すような金属反
射膜254を形成する。
【0078】次に、本発明の光導波路配線をクロック信
号供給に適用した例を図8および図9により説明する。
図8、9において、複数のシリコン半導体素子200と
シリコン配線基板205が、セラミクス配線基板207
と水冷ジャケット210から成るパッケージに実装され
ており、Si−on−Siモジュールを構成している。
半導体素子200は配線基板205にベアチップで搭載
されており、高密度実装が可能である。各々の半導体素
子200がクロック信号の分配先である。
【0079】半導体素子200には、LSI回路ととも
に光受信回路201がモノリシックに形成されている。
半導体素子200は、半田バンプ202によって配線基
板205に接続されている。配線基板205には、ポリ
マー光導波路配線203と、Cu/ポリイミド多層配線
層204が形成されている。光導波路配線203は、半
田バンプ202の間のスペースに設けられているので、
半導体素子200と配線層204の電気接続を妨げるこ
とはない。配線層204は、TAB206を介してムラ
イト系セラミクス配線基板207に接続されている。配
線基板207には入出力ピン208が接続されている。
半導体素子200は、水冷例ジャケット210の水路2
11に水を流して冷却される。半導体素子200は、水
冷ジャケット210、フレーム214および配線基板2
07によって封止されている。
【0080】クロック信号源300から光送信回路を経
て出射された光クロック信号は、光ファイバ302によ
って上記モジュールに導かれ、フェルール213に収め
られた光ファイバ212と光導波路配線203を介して
各半導体素子200の光受信回路201に供給される。
光受信回路201がシリコン製半導体素子200に形成
されているので、シリコンのバンドギャップを考慮して
光クロック信号の波長は1μm以下に設定される。セラ
ミクス製フェルール213は、配線層203に対する取
付け位置を調節した後、フレーム214に封止固定され
ている。光導波路配線203は図5に述べたような分岐
配線を備えており、光受信回路201に対応する部分に
図6で述べたようなミラーを備えている。配線パターン
は、複数の分配先に等距離なH−tree形状を有す
る、フラクタルであり、クロック信号は各半導体チップ
200に対してほぼ同位相になる。
【0081】図10は本発明の第3実施例の半導体装置
を示す図である。複数の半導体チップ21は配線基板2
2にフリップチップ接続されている(ここでは電極体は
図示していない)。光導波路配線23は電極体間のスペ
ースに設けられている。各半導体チップ21は光導波路
配線23と制御回路24によりバス接続されている。制
御回路24はシリコン配線基板22に形成されている。
【0082】本第3実施例によれば、半導体チップ21
の数が非常に多い場合のチップ間接続において効果があ
る。電気配線では配線本数や帯域に限界があるが、各半
導体チップ21に多重化回路を設けることにより、大容
量の光信号伝送を行うことができる。また、制御回路2
4の代用として光スイッチを用いることによりクロスパ
接続を行うことができる。
【0083】以上の実施例において半導体チップと配線
基板に対する光導波路配線の配置が重要であって、配線
基板としてシリコン基板の他、プリント基板、多層セラ
ミクス基板などに対しても効果があることは言うまでも
ない。使用目的に応じて、光導波路材料として例えばポ
リイミド、ガラス、半導体などから選択し、導波構造や
伝播モードを設計することができる。また、実施例では
配線基板の表面に光導波路配線を形成したが、配線基板
とは別個に製作した光導波路基板を配線基板の上に搭載
する方法、印刷、成形などの方法によっても光導波路配
線を行うことができる。
【0084】図11に、4実施例のクロック信号供給装
置の構成図を示す。
【0085】本実施例は、クロック信号を発生するクロ
ック発振器1001クロック信号の位相を調整する位相
調整器1010、クロック発振器1001から位相調整
器1010にクロック信号を供給する光インタコネクシ
ョン1022、位相調整に用いる基準信号をクロック信
号から生成する基準信号生成器1006、基準信号生成
器1006から位相調整器1010に基準信号を供給す
る電気インタコネクション1008を有して構成され
る。
【0086】クロック信号および基準信号の分配先10
09は、位相調整器1010備え、位相調整されたクロ
ック信号を下位の分配先1015に供給する分配器10
14を備えている。さらに、光インタコネクション10
02は、光送信器1003、光受信器1004および光
伝送路1005を有して構成されている。
【0087】光送信器1003は、クロック発振器10
01から出力された電気クロック信号を光クロック信号
に変換する。
【0088】光受信器1004は、光クロック信号を電
気クロック信号に変換する手段である。
【0089】光伝送路1005は、光送信器1003か
ら光受信器1004に光クロック信号を伝送・供給す
る。
【0090】光送信器1003は、例えば、レーザダイ
オード、固体レーザ等の発光素子および駆動回路等によ
り実現される。
【0091】クロック発振器1001から出力された電
気クロック信号を、光クロック信号に変換する方法とし
ては、例えば、「超高速光エレクトロニクス、培風館、
1991年発行」に記載のように、レーザ発振の励起制
御、モード同期、電気光学効果を利用した外部光変調器
等を用いれば良い。
【0092】光受信器1004は、例えば、フォトダイ
オード、フォトコンダクタ等の受光素子と駆動回路によ
り実現される。
【0093】分配先1009において、光受信器100
4により光/電気変換された電気クロック信号は、位相
調整器1010に供給される。
【0094】一般に、光送信器1003における「電気
/光変換」、および、光受信器1004における「光/
電気変換」は、100GHz以上の周波数帯域にて行な
う事が可能である。
【0095】なお、光送信器1003の光出力は、光伝
送路1005の伝送損失、結合損失、分岐損失等を考慮
し、クロック周波数における最小受信出力以上の光クロ
ック信号が光受信器1004に供給されるような値に設
定しておけば良い。
【0096】光伝送路1005は、4実施例が適用され
るプロセッサ等の装置の実装環境に応じて、例えば光フ
ァイバ、スラブ型またはチャネル型光導波路等を用いた
光導波路、あるいは、レンズ、ホログラム、ミラー、プ
リズム等の光学デバイスを用いた光学系によって実現さ
れる。
【0097】複数の分配先1009に光クロック信を供
給するため、光伝送器1005は、光分岐器を有して構
成される。
【0098】光分岐器は、例えばスタープカッラ、パワ
ースプリッタ、ブロードキャスト光学系等により実現で
きる。また、光分岐器を多数組み合わせた構成も考えら
れる。この場合、所定振幅信号の光クロック信号が、光
受信器1004に供給されるように、分配先1009の
数に応じて光分岐器の構成が決定される。
【0099】また、光伝送路1005の伝送帯域幅は、
配線距離に依存し、例えば光ファイバでは1T(Hz・
m)以上となるが、この値は光クロック信号の分配にと
っては、十分な値となる。
【0100】基準信号生成器1006は、クロック発振
器1001から供給されるクロック信号にもとづき、電
気インタコネクション1008の周波数帯域幅内の基準
信号を生成する。
【0101】例えば、特開平2−168308号公報等
に記載の方法と同様に、フリップフロップ回路1007
を直列に接続した分周器によって構成される。また、図
示はしないが、複数の分配先1009に基準信号を供給
するため、基準信号生成器1006は年ファンアウトを
増加せしめる出力バッファ回路を備えて構成しいいる
が、本バッファ回路は、必要に応じて設ければ良く、必
須の構成要素ではない。
【0102】電気インタコネクション1008は、実装
条件に応じて選択され、例えば同軸ケーブル、プリント
配線基板、セラミクス配線基板、半田バンプ等から構成
される。典型的には図1のチップ1が図11の分配先1
009に対応し、光と電気のインタコネクション100
5、1008は配線基板2(図1)に至る光電気接続、
配線基板内配線、配線基板上導波路、バンプ、チップー
配線基板間の光供給を含む。
【0103】複数存在する分配先1009に位相の揃っ
た基準信号を供給するため、例えば特開平2−1683
08号公報USP5184027,5043596に記
載されているように、予め負荷条件、配線距離等を精度
良く揃えておく必要がある。これにより、電気インタコ
ネクション1008の伝搬遅延時間を制御し、分配先1
009における基準信号の位相を揃える。
【0104】一般に、電気インタコネクション1008
の伝送帯域幅は、数GHz・mが限界であるが、基準信
号の周波数は、電気インタコネクション1008の帯域
幅内であるので問題はない。
【0105】位相調整器1010は、電気インタコネク
ション1008から供給される基準信号に基づき、光受
信器1004から供給さるクロック信号の位相を調整す
る。
【0106】位相調整方法としては、クロック周波数、
クロック信号調整幅等に応じて各種の方法が考えられ
る。例えば、特開平2−168308号公報USP51
84027,USP5043596に記載されている方
法を用いれば良い。この場合、位相調整器1010は、
光インタコネクション1002からクロック信号の供給
を受ける可変遅延器1012と、電気インタコネクショ
ン1008から供給される基準信号の位相に対して、可
変遅延器1012を経由して供給されるクロック信号の
位相の進みまたは遅れを検出する位相比較器1011
と、位相の進みまたは遅れに基づいて可変遅延器101
2の遅延時間を制御する遅延制御器1013を有して構
成される。
【0107】位相比較器1011は、例えば2のNOR
回路を交差接続したセット・リセットフリップフロップ
回路を有して構成される。
【0108】基準信号の位相に対して、光受信器100
4から可変遅延器1012および分配器1014を経由
して、位相比較器1011にフィードバックされるクロ
ック信号の位相を比較し、位相の進みまたは遅れに対応
してハイレベルまたはローレベルの信号パルスを遅延制
御器1013に出力する。
【0109】可変遅延器1013に出力する。
【0110】可変遅延器1012は、例えば伝搬遅延時
間の異なる信号経路を接続した多段のセレクタ回路を有
して構成される。
【0111】かかる信号経路には、OR回路、差動回
路、ティレイライン等を用いればよい。セレクタ回路を
切替て信号経路を選択することにより、遅延時間を変化
させ、クロック信号の位相を調整する。遅延時間は、遅
延制御器1013によって制御される。
【0112】セレクタ回路の段数、信号経路の伝搬時間
等は、クロック周波数に対応する可変幅、時間分解能を
考慮して設定される。
【0113】遅延制御器1013は、例えばアップダウ
ンカウンタを有して構成される。
【0114】位相比較器1011において、クロック信
号の信号が基準信号より進んでいる場合には、出力パル
スをハイレベルにし、逆に遅れている場合には、出力パ
ルスをローレベルにする。
【0115】アップダウンカウンタは、ハイレベルのパ
ルス1個につき1だけカウントアップし、逆にローレベ
ルのパルス1個につき1だけカウントダウンする。
【0116】2進数カウンタにおける各桁の出力端子
を、各々可変遅延器1012のセレクタ回路の各段に入
力端子と接続する。
【0117】各セレクタ回路では、入力値が「1」の
時、遅延時間の大きな信号経路を選択し、入力値が
「0」の時、遅延時間の小さな信号経路を選択する。
【0118】このような制御により、クロック信号の位
相を、基準信号の位相にあわせればよい。
【0119】分配器1014は、位相調整器1010に
よって補正されたクロック信号を分配先1015に供給
し、出力の一部を位相調整のために位相比較器1011
にフィードバックする。
【0120】分配器1014は、例えば出力バッファ回
路、分周器等を有して構成される。例えば、分配先10
15において多相クロック信号が必要な場合には、可変
遅延器1012から供給されるクロック信号を分周する
ことによって所定の周波数と位相を有するクロック信号
を生成する。
【0121】第4実施例のクロック信号供給装置によれ
ば、クロック発振器1001から発生産したクロック信
号は、インタコネクション1002によって分配先10
09に供給される。一方、基準信号生成器1006によ
り、クロック信号から生成された基準信号は、電気イン
タコネクション1008を介して分配先1009に供給
されることになる。
【0122】そして、分配先1009において備えられ
ている位相調信器1010により、クロック信号の位相
は、基準信号の位相と揃えられる。
【0123】このように、位相調整されたクロック信号
は、分配器1014を介して、下位の分配先1015に
供給される。
【0124】光インタコネクション1002の周波数帯
域幅は、非常に広いため、従来の電気インタコネクショ
ンの周波数帯域幅を超えるクロック信号を分配1009
に供給されることが可能となる。
【0125】電気インタコネクション1008は、光イ
ンタコネクション1002と比較して信号間の位相調整
が容易なため、位相の揃った基準信号を、位相調整器1
010に供給することができる。
【0126】すなわち、クロック信号の位相を精度良く
調整することが可能となる。
【0127】したがって、本実施例によれば、超高速か
つスキューの小さなクロック信号を分配先1015に供
給することが可能となる。
【0128】次に、第4実施例にて示したクロック信号
供給装置における光送信器1003および光受信器10
04について説明する。
【0129】図12に、第5実施例であるクロック信号
供給装置の光送信器1003の構成を示す。本実施例に
かかる光送信器1003は、レーザダイオード102
0、その駆動回路1021、レーザダイオード1020
から出射された光クロック信号を増幅する光増幅器10
22、および光クロック信号の信号振幅を一定に保持す
る光出力制御器1023を育して構成される。
【0130】レーザダイオード1020は、半導体素子
から構成され、固体・気体レーザ等の光源に比べて、小
型かつ取扱いが簡便である利点がある。
【0131】レーザダイオード1020として、例えば
周知の利得導波型より周波数帯域幅の広い周知の屈折率
導波型・分布帰環型レーザ等が考えられる。
【0132】駆動回路1021として、周知の利得スイ
ッチ法、モード同周法、外部光変調法等が考えられる
が、構成が簡素である直接変調法を採用している。
【0133】駆動回路1021は、クロック発雰器10
01から発生した電気クロック信号をレーザ変調電流に
変換し、これを所定値の直流バイアス電流と重畳してレ
ーザダイオード1020に注入する。直接変調法では、
10GHz程度の変調帯域幅が得られるが、さらに帯域
幅を広げたい場合には、他の駆動手段を用いれば良い。
【0134】光増幅器1012としては、例えば、1T
Hz以上の増幅帯域幅を有する周知の進行波型半導体光
増幅器を用いば良い。かかる増幅器は、希土類ドープ光
ファイバ(エルビウム等の希土類元素をドーピングした
光ファイバを称する)型光増幅器に比べて小型であると
いう利点を有している。
【0135】増幅利得は、励起電流に依存する。励起電
流の値は、レーザダイオード1020の光出力、光伝送
路1005の損失、光受信器1004の受信感度等を考
慮して設定される。光受信器1004に対する光出力が
不足する場合には、光増幅器1022を光伝送路100
5の中間位置、あるいは、光受信器1004の直前に備
えた構成にすることも可能である。
【0136】また光出力制御器1013は、例えばトラ
ンジスタ等の電子デバイスにて実現できる差動増幅回路
を有して構成される。
【0137】光出力制御器1013は、レーザダイオー
ド1020と、光増幅器1022の光出力の一部を検出
し、該検出力電圧と基準電圧との差によって、レーザダ
イオード1020と光増幅器1022の駆動電流を制御
する回路である。
【0138】これにより、光クロック信号の振幅値が一
定に保たれるので、光受信器1004によって安定に光
信号を検出することができる。
【0139】本実施例によれば、小型かつ簡便な駆動回
路1021と、光増幅器1022によって、光クロック
信号を送信するとができる。
【0140】光増幅器1022によって、最小受信可能
光出力以上の十分な信号振幅を有する光クロック信号を
光受信器1004に供給できる。
【0141】また、レーザダイオード1020を大振幅
電流で駆動することにより送信光出力を増加させる場合
に比べ、広い周波数帯域幅を得ることができる。
【0142】さらに、光出力制御器1023により、光
出力信号が安定化されるので、光受信器1004におい
て、信号識別エラーが生じることはない。
【0143】図13は、クロック信号供給装置内の光受
信器1004の構成図である。
【0144】本実施例では、光受信器1004は、光ク
ロック信号を検出するフォトティテクタ1031、その
駆動回路1032、クロック周波数に対する帯域通過器
1033、信号識別器1034を有して構成される。
【0145】フォトティテクタ1031としては、例え
ば、小型かつ扱いが簡便なフォトダイオードを用いれば
良い。
【0146】フォトダイオードには、pin型フォトダ
イオード、光電流増幅作用を有するアバランシェ型フォ
トダイオード等がある。
【0147】図12にて説明したように、十分な大きさ
の光クロック信号が供給される場合には、アバランシェ
型フォトダイオードよりも、製造が容易なpinフォト
ダイオードを採用する方が望ましい。
【0148】駆動回路1032もフォトダイオードに逆
バイアス電圧を印加するバイアス回路と、受光面に入射
した光クロック信号によって発生する光電流を増幅する
アンプ回路を有して構成される。
【0149】フォトダイオードの接合容量、印加電圧、
駆動回路1032の負荷抵抗等は、クロック周波数に対
して、十分な帯域幅を有するように設定される。
【0150】pin型フォトダイオードでは、通常、数
10GHzの程度の帯域幅が得られるが、さらに広帯域
を必要とする場合には、受光面積、および、空乏層幅を
小さく設定すればよい。但し、これに応じて、フォトデ
ィテクタ1031に対する光伝送路1005の光軸合せ
精度を上げ、駆動回路1032の増幅率を上げる必要が
ある。
【0151】帯域通過器1033は、例えばバンドパス
フィルタを用いれば良い。該フィルタは、例えばトラン
ジスタ、コンテンサ、抵抗等の各種の電子デバイスによ
り実現できるフィルタ回路を有して構成される。
【0152】該フィルタは、クロック周波数より、低域
または高域の周波数を有するノイズを除去する。ノイズ
に対して、光クッロク信号の出力が十分大きい場合に
は、設けなくても良い。
【0153】信号識別器1034は、帯域通過器103
3を通過してきた駆動回路1032の出力信号を所定の
信号レベルでスライスして、これにより所定の信号振幅
の電気クロック信号を取り出す回路である。
【0154】本第6実施域によれば、小型かつ簡便なフ
ォトティテクタ10331によって、光クロック信号を
検出することが可能となる。
【0155】光受信器1004は、分配先1009の各
々に対して設けられるので、高密度環境下で用いる場合
は、小型であることが重要となる。
【0156】駆動器1032と信号識別器1034によ
って、フォトティテクタ1031が検出した光電流を電
気クロック信号に変換することができる。
【0157】帯域通過器1033は、検出電流のノイズ
を除去するので、分配先1009に対して信頼良くクロ
ック信号を供給することができる。
【0158】このように、第5実施例および第6実施例
の手段を組み合わせることにより、小型かつ簡便な装置
で、10GHz程度の超高速のクロック信号を供給する
ことが可能となる。
【0159】図14に、本発明の第7実施例を示す。
【0160】本実施例は、先述のクロック信号供給装置
を適用したプロセッサに関するものであり、図14には
プロセッサの断面構造図が示されている。
【0161】ここでプロセッサとは、所定の信号処理を
行なう機能を有する装置のことを指している。
【0162】本実施例のプロセッサは、複数の半導体モ
ジユールを有して構成される。
【0163】図14は、そのうちの1つのモジュールを
示したものである。
【0164】また、このようなプロセッサは、例えばメ
インフレームに内蔵され用いられる。図14において、
半導体モジュールは、複数の半導体素子1101、配線
基板1103、1106および水冷ジャケット110等
を有して構成される。
【0165】LSI回路が形成された半導体素子110
1、半田バンプ1102(ボール球のような微小な半田
の突起電極のことを称する)によってムライト系(セラ
ミクス材料系列の名称である)セラミクス配線基板11
03に接続され、集伝導率が高いA1Nキャップ(窒化
アルミ製キャップ)1104によってパッケージ封止さ
れている。
【0166】配線基板1103とキャップ1104を有
して構成されるパッケージは、半田バンプ1105によ
って、ムライト系多層セラミクス配線基板1106に接
続されている。また、図示していないが、モジュールの
入出力ピン1107は、多層プリント配線基板に接続さ
れている。
【0167】半導体素子1101の冷却には、ここでは
水冷方式を採用している。水冷ジャケット1110の水
路1111と、ベローズ1109に水を流すことによ
り、放熱フィン1108を介して半導体素子1101を
冷却する。水冷ジャケット1110とフレーム1112
は、多層セラミックス配線基板1106に封止固定され
ている。
【0168】水冷ジャケット1110、ベローズ110
9およびフレーム1112は、例えばコバール合金製で
あり、放熱フィン1108は、例えば窒化アルミ製であ
る。
【0169】分配先1009である半導体モジュール
は、フォトダイオード1120と半導体素子1122を
有して構成される光受信器1004と、半導体素子11
22から構成される位相調整器1010が備えられてい
る。
【0170】pin型InGaAs系フォトダイオード
1120は、半田バンプ1121によって、GaAs系
半導体素子1122にフリップチップ接続されている。
半導体素子1122は、入出力ピン1126を介して配
線基板1106に接続されてる。
【0171】フォトダイオード1120と半導体素子1
122は、ベース1123、フレーム1125、ガラス
キャップ1124を有して構成されるパッケージに封止
されている。
【0172】パッケージは、熱伝導ブロック1127
と、水冷ジャケット1110を介して冷却される。
【0173】光送信器1003から出力された、例えば
波長1.3(μm)の光クロック信号は、光伝送路10
05を経由して、光受信器1004であるフォトダイオ
ード1120に供給される。光伝送路1005は、光フ
ァイバ1130、1133、プリズム1135、レンズ
1136を有して構成される。
【0174】直径125μmのシングルモード光ファイ
バ1130は、被覆1131によって保護されており、
先端にプラスチック成型の光コネクタ1132を備えて
いる。
【0175】光コネクタ1132は、プラスチック成型
のレセプタクル1134に、嵌合ピンを使用して接続さ
れる。
【0176】レセプタクル1134内の光ファイバ11
33を伝搬してきた光クロック信号は、ガラス製プリズ
ム1135によって、その光路が変換され、フレーム1
112に封止固定された製ガラスレンズ1136により
集光され、キャップ1124を透過してフォトダイオー
ド1120の受光面に入射する。
【0177】レセプタクル1134とプリズム1135
は、光軸合せを行なった後、フレーム1112に固定さ
れる。
【0178】フォトダイオード1120が検出した光に
より発生した光電流は、半導体素子1122に形成され
た光受信器1004によって電気クロック信号に変換さ
れる。電気クロック信号は、同一の半導体素子1122
に形成されている位相調整器1010に供給される。
【0179】一方、基準信号生成器1006から出力さ
れた位相基準信号は、電気インタコネクション1008
を経由して半導体素子1122に供給される。電気イン
タコネクション1008は、電気ケーブルとプリント配
線基板、入出力ピン1107、配線基板1106、入出
力ピン1126を有して構成される。
【0180】電気インタコネクション1008の伝播遅
延時間は、各分配先1009である半導体モジュールの
半導体素子1122に対して等しくなるよいに設定され
ている。
【0181】半導体素子1122の位相調整器1010
は、基準信号に対してクロック信号の位相合わせを行な
う。
【0182】位相調整されたクロック信号は、分配器1
014によって分周された多相クロック信号となる。多
相クロック信号は、入出力ピン1126、配線基板11
06、1103を介して、下位の分配先1015である
複数の半導体素子1101に供給される。
【0183】本第7実施例によれば、分配先1009で
ある半導体モジュールの高密度の実装構造を妨げること
なく、光受信器1004と位相調整器1010を備えだ
構成を実現できる。すなわち、半導体素子1122に備
えられた相位調整袋1010には、光伝送路1005
(光ファイバ1130、レンズ1136等)および光受
信器1004(フォトダイオード1120と半導体素子
1122)を経由してクロック信号が供給され、基準信
号生成器1006から電気インタコネクション1008
(配線基板1106、入出力ピン1126等)を経由し
て基準信号が供給される。
【0184】また、位相調整器1010によって調整さ
れたクロック信号は、半導体素子1122上に設けられ
ている分配器1014と配線基板106等を経由して下
位の分配先1015である複数の半導体素子1101に
供給される。
【0185】このようにして、半導体モジュール内の複
数の半導体素子1101に対して、所定の周波数と位相
の超高速クロック信号を供給することができる。
【0186】本第7実施例にて説明したプロセッサを用
い、多数の半導体素子11101を同期動作させること
により、超高速大規模計算機を実現できる。
【0187】図15は、本発明にかかる第8実施例のク
ロック信号供給装置を適用したプロセッサの断面構造図
である。第7実施例と異なり、分配先1009である半
導体モジュールにおいて、一個のOEIC(Optoelectr
onic Integrated Circuir)1140が光受信器1004
および位相調整器1010を兼ね備えている。
【0188】GaAs系OEIC1140には、MSM
(Metal-semiconductor-Metal) 型フォトダイオード1
141とFETを有して構成される電子回路からなる光
受信器1004と、同じくFETを有して構成される電
子回路からなる位相調整器1010が、同一基板上に形
成されている。
【0189】OEIC1140は、半導体素子1101
と同様にパッケージ封止され、キャップ1104と放熱
フィン1108を介して冷却されている。
【0190】さて、光送信器1003から出力された、
例えば波長0.8(μm)の光クロック信号は、光伝送
路1005を経由して、フォトダイオード1141に入
射される。
【0191】光伝送路1005は、光ファイバ1143
およびレンズ1142を有して構成されている。
【0192】光ファイバ1143は、配線基板1106
を貫通するフェルール1144に覆われている。光ファ
ィバ1143とレンズ1142、および、レンズ114
2とフォトダイオード1141の光軸合せは、各々半田
バンプ1102、1105のセルフアライメント作用に
よって自動的に行われる。
【0193】つまり、容融半田の表面張力によって半田
バンプは、ボール形状になる。チップの位置が基板に対
してずれていると、半田バンプの形が歪むので、バンプ
自身が丸くなろうとして表面張力が働き、位置ずれが補
正されることになり、セルフアライメント作用が生じ
る。
【0194】図示していないが、モジュールが接続され
る多層プリント配線基板には、入出力ピン1107とフ
ェルール1144のコネクタがそれぞれ備えられてお
り、これらは同時に挿抜(モジュールのピンをプリント
配線基板に抜き差しすること)することが可能である。
【0195】基準信号は、基準信号生成器1006から
電気インタコネクション1008を経由してOEIC1
140に供給される。電気インタコネクション1008
は、電気ケーブルとプリント配線基板、入出力ピン11
07、配線基板1106、半田バンプ1102、110
5を有して構成される。
【0196】基準信号に基づいて、OEIC1140に
よって位相調整されたクロック信号は、分配器1014
と配線基板1106、1103を介して、下位の分配先
1015である複数の半導体素子1101に供給され
る。
【0197】本第8実施例によれば、光受信器1004
および位相調整器1010が、OEIC1140内の同
一基板上に形成されており、低容量の半田バンプ110
2、1105によって、配線基板1103、1106に
接続されているため、第7実施例に比べ、一層広い周波
数帯域幅が得られる。
【0198】OEIC1140の位相調整器1010に
は、光伝送路1005(光ファイバ1143等)および
光受信器1004(本実施例では、OEIC1140)
を経由して光クロック信号が供給される。
【0199】基準信号は、電気インタコネクション10
08(配線基板1106、1103、半田バンプ110
5、1102等)を経由して位相調整器1010に供給
される。
【0200】位相調整器1010において調整されたク
ロック信号は、分配器1014によって分配先1015
である複数の半導体素子1101に供給される。
【0201】第7実施例では、位相調整器1010の設
置位置が半導体モジュールのフレーム1121の近傍に
限られていたが、本第8実施例では、所望の位置に設置
することができる。
【0202】OEIC1140は、半導体素子1101
と共通のパッケージに収納されているので、実装構造に
適している。また、半田バンプ1102、1105のセ
ルフアライメント作用により、光伝送路1005とフォ
トダイオード1141との複雑な光軸合せ作業を省略す
ることも可能である。
【0203】また、第7実施例における熱伝導冷却に比
べて、本第8実施例、水冷方式の冷却を採用しているた
め、効率良くOEIC1140を冷却することが可能と
なる。
【0204】図16は、本発明にかかる第9実施例のク
ロック信号供給装置を適用したプロセッサの断面構造図
である。
【0205】本実施例のプロセッサは、第7実施例、第
8実施例のモジュールに比べ、さらに高密度実装を可能
にすべく、複数のSi−on−Siモジュールを有して
構成している。
【0206】Si−on−Siは、シリコン製LSIチ
ップをシリコン製配線基板の上に接続する実装方式のこ
とをいう。
【0207】図16において、Si−on−Siモジュ
ールは、複数のシリコン製半導体素子1200およびシ
リコン製配線基板1205が、セラミクス配線基板12
07、水冷ジャケット1210を有して構成されてパッ
ケージに実装されている。
【0208】半導体素子1200は、配線基板1205
にベアチップで搭載されるため、第7、第8実施例に比
べて、より高密度の実装が可能になり、大型のチップを
構成することができる。本実施例では、1つの半導体素
子1200が、第一実施例におけるクロック信号の分配
所1009に相当することになる。
【0209】半導体素子1200には、LSI回路とと
もに、光受信・位相調整器1201が、同一基板上に形
成されている。
【0210】半導体素子1200は、半田バンプ120
2によって配線基板1205に接続されている。
【0211】配線基板1205には、光伝送路1005
であるポリイミド(例えば、ジアミンとカルボン酸が、
イミド基によって直鎖状に重合した高分子構造体であ
る)系光導波路配線1203と、電気インタコネクショ
ン1008であるCu/ポリイミド多層配線層1204
が形成されている。光導波路配線1203は、例えば、
図17においても示すように、半田バンプ1202間の
スペースに設けられているため、半導体素子1200と
配線層1204の電気接続には支障は生じないる。
【0212】配線層1204は、TAB(Tape Automat
ed Bonding) 1206によって、ムライ系セラミクスの
配線基板1207に接続され、該配線基板1207は、
入出力ピン1208に接続されている。
【0213】半導体素子1200は、第7、8実施例と
同様に、水冷ジャケット1210の水路1211に水を
注入することにより冷却できる。
【0214】半導体素子1200は、水冷ジャケット1
210、フレーム1214および配線基板1207によ
って、封止されている。
【0215】光クロック信号は、光伝送路1005を経
由して光受信・位相調整手段1201に供給される。光
受信・位相調整器1201が、リシコン製の半導体素子
1200に形成されているので、シリコンのバンドギャ
ップを考慮して、光クロック信号の波長を1(μm)以
下に設定する。
【0216】光伝送路1005は、フェルール1203
に覆われた光ファイバ1212と、光導波器配線120
3を有して構成される。
【0217】セラミクス製フェルール1213は、配線
層に対して取付け位置を調節したのち、フレーム121
4にて封止固定される。
【0218】フェルール1213を用いず、例えば18
に示すように、配線基板1205に異方性エッチングに
よって形成したV溝1223を用いて、光ファイバ12
12のコア1224と光導波路配線1203を結合し、
光を伝播させることも可能である。
【0219】光導波路配線1203は、所定刊置に配置
されている光受信・位相調整器1201に光クロック信
号を導くため、例えば図17に示すように光分岐器12
20、光路変換器1221等を備えた構成としている。
【0220】また、光導波路配線1203と光受信・位
相調整器1201は、例えば図19に示すようなミラー
1222によって光結合を行なう機能を有していても良
い。
【0221】以上の光学デバイスの光軸合せは、例えば
半田バンプ1202のセルフアライメント作用によって
行われる。
【0222】さて、基準信号は、電気インタコネクショ
ン1008を経由して位相調整器1201に供給され
る。
【0223】電気インタコネクション1008は、入出
力ピン1208、配線基板1207、TAB1206、
配線層1204を有して構成されている。
【0224】位相が調整されたクロック信号は、半導体
素子1200の表面の配線層を介して、半導体素子12
00内の分配分1015に供給される。
【0225】本第9実施例によれば、第7、第8実施例
よりさらに高密度実装された半導体モジュールにおいて
も、その実施形態が制限されること無く、各半導体素子
1200の光受信・位相調整器1201には、光伝送路
1005(光ファイバ1212、光導波路配線1203
等)によってクロック信号が供給され、電気インタコネ
クション1008(配線基板1207、配線層1204
等)によって基準信号が供給される。
【0226】位相調整後のクロック信号は、光受信・位
相調整器1201から半導体素子1200内部の分配先
1015に供給される。
【0227】このようにして、大型の半導体素子120
0内部に、所定の周波路と位相を有する超高速クロック
信号を分配することができる。
【0228】図20は、本発明にかかる第10実施例の
クロック信号供給装置を適用したプロセッサの断面構造
図である。
【0229】第10実施例のプロセッサは、大面積のウ
ェハ・スケール・インタテグレーション(「WSI」と
称する)素子1300を有して構成される。
【0230】WSI素子1300は、ベース1306、
フレーム1303、1304、キャップ1310を有し
て構成されるモジュールに封止されている。
【0231】WSI素子1300上の複数の所定位置に
は、第4実施例に示したクロック信号の分配先1009
が設けられている。
【0232】シリコン製WSI素子1300には、複数
個の光受信・位相調整器1301が、同一基板上に形成
されている。WSI素子1300は、TAB1302に
よって、入出力ピン1305に接続されている。
【0233】Cu−W製セラミック製ベース1306に
は、WSI素子1300を冷却するため空冷フィンが形
成されている。
【0234】なお、WSIとは「Wafer-Scale-Integrat
ion」 のことを言い、通常のLSIチップは、半導体ウ
エハを切り出して製造するが、本WSIは、ウエハ全体
に回路が形成されることになる。
【0235】波長0.8(μm)の光クロック信号は、
光伝送路1005を経由して、光受信・位相調整器13
01に供給される。
【0236】光伝送路1005は、光ファイバ1315
と光導波路1311を有して構成される。
【0237】光コネクタ1316をレセプタクル131
4に接続することにより、光ファイイバ1315と光導
波路1311が結合され光が伝搬する。
【0238】ここで、光導波路1311は、ガラス製キ
ャップ1310上に設けられている。
【0239】光導波路1311を伝播する光クロック信
号は、例えばグレーティング・カップラ1312、13
13によって、光受信・位相調整器1301に分配され
る。
【0240】基準信号は、電気インタコネクション10
08を介して、光受信・位相調整器1301に供給され
る。電気インタコネクション1008は、入出力ピン1
305、TAB1302、WSI素子1300表面の配
線層を有して構成される。
【0241】光受信・位相調整器1301によって位相
調整されたクロック信号は、WSI素子1300内部の
分配先1015に供給される。
【0242】したがって、本実施例によれば、大面積の
WSI素子1300の複数の領域に、所定の周波数と位
相を有する超高速クロック信号を供給することができる
ことになる。
【0243】図21は、本発明にかかる第11実施例の
クロック信号供給装置を適用したプロセッサの断面構造
である。
【0244】本第11実施例におけるプロセッサは、複
数のWSI素子1320界を有して構成される。
【0245】WSI素子1320をスタック実装するこ
とにより、第10実施例に比べ、一層規模の大きなWS
Iモジユールを構成している。
【0246】各WSI素子1320が、第4実施例にお
けるクロック信号の分配先1009に相当する。
【0247】シリコン製WSI素子1320の所定の位
置には、光受信器1004と位相調整器1010が形成
される。
【0248】光受信器1004は、シリコンにInP系
半導体をヘテロエピタキシャル成長することによって製
造できる。
【0249】さらに、WSI素子1320は、半田バン
プ1321により、シリコン製の配線基板1322に接
続されている。シリコン製の配線基板1322には、多
層配線層に加えて、WSI素子1320を冷却するため
の水路が、異方性エッチングによって形成されている。
【0250】配線基板1322は、TAB1323によ
って多層セラミクス配線基板1324に接続され、配線
基板1324は、他のWSI素子1320の配線基板1
324、または、多層セラミックス配線基板1326に
接続されている。フレーム1325、およびキャップ1
328は、配線基板1326に封止固定されている。
【0251】クロック発振器1001が発生したクロッ
ク信号は、入出力ピン1333を介してInP系のOE
IC1330からなる光送信手段3に供給される。
【0252】OEIC1330から出力され光クロック
信号は、光伝送路1005を伝播して、所定のWSI素
子1320に供給される。
【0253】光伝送路1005は、ガラス製キャップ1
328、配線基板1322、複数枚のWSI素子132
0を有して構成される。
【0254】OEIC1330には、例えば面発光レー
ザダイオードと、その駆動回路が同一基板上に形成され
ており、パッケージ1331とキャップ1328により
封止され、放熱フィン1332により冷却される構成と
なっている。
【0255】なお、光クロック信号がシリコン製WSI
素子1320およびシリコン製の配線基板1322を透
過す必要があるので、シリコンのバンドギャップを考慮
して、光クロック信号の波長を1.0(μm)以上に設
定する。
【0256】基準信号は、電気インタコネクション10
08を経由してWSI素子1320に供給される。
【0257】電気インタコネクション1008は、入出
力ピン1327、配線基板1326、1324、TAB
1323、配線基板1322、半田バンプ1321を有
して構成される。
【0258】基準信号に基づいて位相調整されたクロッ
ク信号は、WSI素子1320内の分配先1015に供
給される。
【0259】したがって、本第11実施例によれば、W
SI素子1320をスタック実装した大規模・高集積プ
ロセッサにおいて、所定のWSI素子1320の内部の
所定の領域に位相の揃った超高速クロック信号を供給す
ることができる。
【0260】図22は、本発明にかかる第12実施例の
クロック信号供給装置を適用したプロセッサの構造の斜
視図である。
【0261】本実施例においてプロセッサもWSI素子
1340を有して構成される。
【0262】図22中の点線で示すわうに、WSI素子
1340上に形成された回路、複数のマクロセルに分か
れている。このマクロセルが、第4実施例におけるクロ
ック信号の分配光1009に相当する。
【0263】各マクロセルに光受信・位相調整回路13
43が形成されている。
【0264】WSI素子1340の表面には、多層配線
層1341が形成され、更にその上に光導波路配線13
42が形成されている。
【0265】光クロック信号1344は、光導波路配線
1342によって分岐され、光受信・位相調整回路13
43に導かれる。
【0266】光受信・位相調整回路1343の表面の配
線層1341の一部には、貫通孔が形成されており、貫
通孔以外の部分には光導波路配線1342から漏れる放
射光が、回路に入射するのに防ぐために、光隔離手段と
してブラックマスク膜が形成されている。
【0267】基準信号は、配線層1341によって光受
信・位相整調回路1343に供給される。光受信・位相
調整回路1343により位相調整されたクロック信号
は、配線層1341を介してマクロセル内の配分先10
15に分配される。
【0268】したがって、本第12実施例によれば、W
SI素子1340のマクロセル内部に、所定に位相を有
する超高速クロック信号を分配することができる。
【0269】以上、本発明を図面を参照して説明した
が、その要旨は、光によりクロック信号の周波数情報を
供給し、電気によりクロック信号の位相情報を供給する
ことによあり、本発明により、位相の揃った超高速クロ
ック信号を分配先に供給することが可能となる。
【0270】本要旨を満たす構成要件からなる実施例で
あれば、上記の実施例に限られないことは言までもな
い。
【0271】
【発明の効果】本発明の要件は半導体チップと配線基板
に対する光導波路配線の配置にある。配線基板としてシ
リコン基板の他、プリント基板、多層セラミクス基板な
どに対しても効果がある。使用目的に応じて、光導波路
材料として、例えば、ポリイミド、ガラス、半導体など
から選択し、導波構造やモードを設計することができ
る。また、実施例では配線基板の表面に光導波路配線を
形成したが、配線基板とは別個に製作した光導波路基板
を配線基板の上に搭載する方法、印刷、形成などの方法
によっても光導波路配線を設けることができる。
【0272】光接続手段の周波数帯域幅が電気接続手段
に比べ非常に広いので、1GHzを超えるクロック信号
を供給することができる。さらに、電気接続手段の伝搬
遅延時間は、光接続手段により容易に制御できるため、
位相基準信号によって位相ずれのないクロック信号を供
給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の断面図。
【図2】図1のA−A′線の断県図。
【図3】半導体装置の製造プロセスの図。
【図4】光導波路配線の構造の図。
【図5】光導波路配線の分岐または偏向方法を示す図。
【図6】配線基板と半導体チップの間の光接続に必要な
ミラーの構成を示す図。
【図7】ミラーを作成するためのホトリソグラフィー工
程を示す図。
【図8】光導波路配線を用いたクロック信号分配のため
の構成を示す本発明の第2実施例の断面図。
【図9】本発明の第2実施例の上面図。
【図10】本発明の第3実施例の上面図。
【図11】本発明の第4実施例のクロック信号供給装置
の構成図。
【図12】本発明の第5実施例である光送信手段の構成
図。
【図13】本発明の第6実施例である光受信手段の構成
図。
【図14】本発明の第7実施例であるクロック信号供給
装置を適用したプロセッサの断面構造図。
【図15】本発明の第8実施例であるクロック信号供給
装置を適用したプロセッサの断面積構造図。
【図16】本発明の第9実施例であるクロック信号供給
装置を適用したプロセッサの断面構造図である。
【図17】本発明の第8実施例である光配線手段を説明
するための上面構造図。
【図18】本発明にかかる、他の光配線手段を示す斜視
構造図。
【図19】本発明にかかる、他の光配線手段の説明図。
【図20】本発明の第10実施例であるクロック信号供
給装置を適用したプロセッサの断面構造図。
【図21】本発明の第11実施例であるクロック信号供
給装置を適用したプロセッサの断面構造図。
【図22】本発明の第12実施例であるクロック信号供
給装置を適用したプロセッサの断面構造図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川田 篤美 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 以頭 博之 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体チップを配線基板にフリップチップ
    接続した半導体装置において、 前記半導体チップと前記配線基板を接続するための二次
    元に配列された複数の電極体と、 前記複数の電極体間のスペースに光導波路を備える半導
    体装置。
  2. 【請求項2】前記光導波路の主面に垂直な方向に設けら
    れた貫通孔の内に置かれた前記複数の電極体によって前
    記半導体チップと前記配線基板フリップチップ接続され
    る請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記半導体チップは前記光導波路に接続さ
    れる信号配線を有し、前記配線基板に接続される信号配
    線および電源配線を有する請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】受光素子およびクロック受信回路を備える
    半導体チップ光導波路によってクロック信号を分配する
    請求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】発光/受光素子および発光/受光回路を備
    える半導体チップを光導波路によってバス接続する請求
    項1記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】前記電極体は金属バンプである請求項1記
    載の半導体装置。
  7. 【請求項7】前記配線基板は、クロック信号を受け取り
    前記光導波路へ導く光インタコネクションと、前記クロ
    ック信号から分周された電気基準信号を受け取り前記複
    数の電極体の一つに与える電気インタコネクションを有
    し、 前記半導体チップは、該分周生成された電気信号を所定
    の分配先まで伝送する電気インタコネクションと、該電
    気インタコネクションにて伝送される基準信号に基づい
    て前記光インタコネクションから出力されるクロック信
    号の位相の進みまたは遅れを調整して位相を揃え、下位
    の分配先へ所定の周波数と位相を有するクロック信号を
    出力する位相調整手段を有して構成される請求項1記載
    の半導体装置。
  8. 【請求項8】前記光インタコネクションは、クロック発
    振器から出力された電気クロック信号を光クロック信号
    に変換する光送信手段と、 前記光クロック信号を電気クロック信号に変換する光受
    信手段と、 前記光送信手段から前記光受信手段に前記光クロック信
    号を供給する光伝送手段を備える請求項7記載の半導体
    装置。
  9. 【請求項9】前記第一の周波数を有するクロック信号を
    分周して、前記電気インタコネクションの周波数帯域幅
    以下の基準信号を生成する基準信号生成手段を有する請
    求項7記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】前記光送信手段は、前記光クロック信号
    を発振するレーザダイオードと、前記電気クロック信号
    を該レーザダイオードの駆動電流に変換する機能を有す
    るレーザダイオード駆動手段を備える請求項8記載の半
    導体装置。
  11. 【請求項11】前記光送信手段は、前記光クロック信号
    を増幅する光増幅手段を備えることを特徴とする請求項
    8記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】前記光増幅手段は、光励起による希土類
    元素ドープ光ファイバ増幅器および電流励起による半導
    体光増幅器のいずれかである請求項11記載の半導体装
    置。
  13. 【請求項13】前記光送信手段は、光クロック信号の信
    号振幅を一定値に保持する機能を有する光出力制御手段
    を備える請求項8記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】前記光出力制御手段は、オートパワーコ
    ントロール回路である請求項13記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】前記光受信手段は、前記光クロック信号
    を検出すフォトディテクタと、該フォトディテクタに流
    れる光電流信号を前記電気クロック信号に変換する機能
    を有するフォトディテクタ駆動手段を備える請求項8記
    載の半導体装置。
  16. 【請求項16】前記フォトディテクタは、フォトダイオ
    ードである請求項15記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】前記光受信手段は、前記電気クロック信
    号の周波数に体する帯域通過手段を備える請求項8記載
    の半導体装置。
  18. 【請求項18】前記帯域通過手段は、バンドパスフィル
    タ回路である請求項17記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】前記光伝送手段は、光ファイバおよび光
    導波路のいずれかを有する請求項8記載の半導体装置。
  20. 【請求項20】前記光伝送手段は、レンズ、ミラー、ホ
    ログラム、およびプリズムのうち少なくとも一つを有し
    て構成される請求項8記載の半導体装置。
  21. 【請求項21】前記光伝送手段は、伝送された光クロッ
    ク信号を分岐する光分岐手段を備える請求項8記載の半
    導体装置。
  22. 【請求項22】前記光分岐手段は、光ファイバ型スター
    カップラ、光導波路型スターカップラ、およびビームス
    プリッタのうち少なくとも一つを有する請求項21記載
    の半導体装置。
  23. 【請求項23】前記光伝送手段は、光路変換手段、光集
    束手段、および光隔離手段のうち少なくとも一つを備え
    る請求項8記載の半導体装置。
  24. 【請求項24】前記光路変換手段は、ミラー、プリズ
    ム、およびグレーティングのうち少なくとも一つを有し
    て構成され、 また、前記光集束手段は、レンズ、およびグレーティン
    グのうち少なくとも一つを有して構成され、 さらに、前記光隔離手段は、パーティション、カバー、
    およびマスクのうち少なくとも一つを有して構成される
    請求項23記載の半導体装置。
  25. 【請求項25】前記光送信手段および光配線手段によ
    り、前記光受信手段に照射される光クロック信号は、該
    光クロック信号の周波数における最小受信光出力以上で
    ある請求項8記載の半導体装置。
  26. 【請求項26】ある周波数を有するクロック信号を発生
    するクロック発振器と、前記クロック信号を光信号に変
    換し、複数の所定分配先まで伝送し、伝送端にて電気信
    号に変換する光インタコネクションと、前記クロック発
    振器から発生されたクロック信号を分周し電気信号を生
    成する基準信号生成手段と、該分周生成された電気信号
    を前記複数の分配先まで伝送する電気インタコネクショ
    ンと、前記光インタコネクションから出力される電気信
    号の該電気インタコネクションにて伝送される基準信号
    に基づいて位相の進みまたは遅れを調整して位相を揃
    え、下位の分配先に、所定の周波数と位相を有するクロ
    ック信号を出力する位相調整手段を有して構成されるク
    ロック信号供給装置。
  27. 【請求項27】前記光インタコネクションは、前記クロ
    ック発振器から出力された電気クロック信号を光クロッ
    ク信号に変換する光送信手段と、前記光クロック信号を
    電気クロック信号に変換する光受信手段と、前記光送信
    手段から前記光受信手段に前記光クロック信号を提供す
    る光伝送手段を備える請求項26記載のクロック信号供
    給装置。
  28. 【請求項28】前記光送信手段は、前記光クロック信号
    を発振するレーザダイオードと、前記電気クロック信号
    を該レーザダイオードの駆動電流に変換する機能を有す
    るレーザダイオード駆動手段を備える請求項27記載の
    クロック信号供給装置。
  29. 【請求項29】前記光伝送手段は配線基板上に設けられ
    る光導波路を有し、前記光受信手段、前記位相調整手段
    は半導チップ上に設けられており、 前記電気インタコネクションは、前記配線基板と前記半
    導体チップを電気的及び機械的に接続する複数バンプ手
    段を有し前記光導波路は前記配線基板と前記半導体チッ
    プの間において前記複数バンプ手段間のスペースによっ
    て前記クロック発振器から前記半導体チップへ光クロッ
    ク信号を供給するよう前記光送信手段と光受信手段間に
    介在する請求項27記載のクロック信号供給装置。
  30. 【請求項30】前記光送信手段は、前記光クロック信号
    を増幅する光増幅手段を備えることを特徴とする請求項
    27記載のクロック信号供給装置。
  31. 【請求項31】前記光増幅手段は、光励起による希土類
    元素ドープ光ファイバ増幅器および電流励起による半導
    体光増幅器のいずれかである請求項30記載のクロック
    信号供給装置。
  32. 【請求項32】前記光送信手段は、光クロック信号の信
    号振幅を一定値に保持する機能を有する光出力制御手段
    を備える請求項27記載のクロック信号供給装置。
  33. 【請求項33】前記基準信号生成手段は、前記第一の周
    波数を有するクロック信号を分周して、前記電気インタ
    コネクションの周波数帯域幅以下の基準信号を生成する
    請求項26記載のクロック信号供給装置。
  34. 【請求項34】前記光受信手段および前記位相調整手段
    は、各半導体モジュールに配置されるものであり、前記
    光受信手段は、前記光分岐手段を介して分岐された光ク
    ロック信号を検出し、各半導体モジュールに対して所定
    の周波数と位相を有するクロック信号を供給する請求項
    29記載のクロック信号供給装置。
  35. 【請求項35】該供給装置における光受信手段および位
    相調整手段は、プロセッサを構成する半導体基板と同一
    の基板上に設けた請求項34記載のクロック信号供給装
    置。
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