JP2000346050A - 被覆層を有するゴムローラの製造方法 - Google Patents

被覆層を有するゴムローラの製造方法

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JP2000346050A JP15740499A JP15740499A JP2000346050A JP 2000346050 A JP2000346050 A JP 2000346050A JP 15740499 A JP15740499 A JP 15740499A JP 15740499 A JP15740499 A JP 15740499A JP 2000346050 A JP2000346050 A JP 2000346050A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗工液として溶剤可溶型樹脂溶液を用いた場
合、被覆層の厚みにバラツキが生じても、被覆層内部に
気泡欠陥が生じるのを防止し、安定した画質を提供せし
めるゴムローラの製造方法を提供する点にある。 【解決手段】 互いに沸点の異なる2成分以上の溶剤と
溶剤可溶型樹脂とからなる塗工液中にローラ状弾性体を
浸漬し、引き上げた後に、前記溶剤のうち最低沸点を有
する溶剤の当該沸点以下で乾燥し、前記溶剤のうち最高
沸点を有する溶剤の当該沸点以上で乾燥することによ
り、前記ローラ状弾性体の外周面上に被覆層を形成する
方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザー
プリンターまたはファクシミリの受信装置などの画像形
成装置において、電子写真プロセスを採用した電子写真
装置に組み込まれる現像ローラ、帯電ローラおよび転写
ローラなどのローラおよびその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真装置の画出し工程は、
光導電性を有する感光体表面を帯電する帯電工程、感光
体の表面に画像光を露光してその表面に静電潜像を形成
する露光工程、この静電潜像に着色樹脂粉を静電吸着さ
せてトナー像として顕在化する現像工程、このトナー像
を用紙に転写する転写工程、その転写像を圧力や熱を加
えて用紙に定着する定着工程、そして転写後の感光体上
の残存トナーを除去するクリーニング工程などからな
る。これら各工程において種々のローラが使用されてお
り、前記帯電工程では帯電ローラ、現像工程では現像ロ
ーラ、転写工程では転写ローラなどが使用されている。
【0003】近年、電子写真の高画質化のニーズが高ま
り、前記ローラの外径寸法の高精度化が厳しく要求され
ている。例えば、感光体表面に接触してトナーを供給す
る接触方式の現像ローラや、感光体表面に接触してその
表面を帯電する帯電ローラの場合、外径寸法が精確でな
いと、感光体とローラ間のニップ幅や接触圧力に変動が
生じて画像ムラなどの画質欠陥が発生し易くなり、ま
た、感光体と非接触状態でトナーを供給する非接触方式
の現像ローラの場合には、両者の間隙幅が変動して画質
欠陥が発生し易くなるのである。
【0004】また、この種のローラの外周面には、ディ
ップ塗布やスプレー塗布などを用いて数μm〜数十μm
の被覆層が形成されることが多い。この被覆層により、
現像ローラにおいては、トナーフィルミング(長期使用
によりトナーがローラ表面に固着する現象)を防止して
トナー帯電性を向上させ、帯電ローラにおいては、帯電
ムラを防止し、転写ローラにおいては、トナー離型性を
向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記被覆層の形成方法
の中でも、ディップ法には、図4(a)に示すように、
長軸方向を塗工液10の表面に対し垂直状態にしてロー
ラ状弾性体11を浸漬し塗布する「垂直ディップ法」、
図4(b)に示すように、塗工液10に対しローラ状弾
性体11の長軸方向を水平状態にしてローラ状弾性体1
1を軸回転させつつその外表面を浸漬し塗布する「水平
ディップ法」があるが、水平ディップ法では、ローラ状
弾性体を塗工液面から引き離す際に、表面張力による液
引きと呼ばれる現象が生じ、液引きした被覆層の厚みが
他の層厚よりも大きくなり、外径バラツキが大きく発生
し易いことから、比較的被覆層の厚みのバラツキが小さ
く且つ簡便な垂直ディップ法が採用される傾向にある。
しかしながら、垂直ディップ法でも、ローラ状弾性体を
塗工液面から引き離す際に、塗工液の表面張力と重力と
の作用により液引きが生じ、特にローラ下端部から約2
0mm以内の被覆層の厚みが他の層厚よりも大きくな
り、ローラの外径寸法にバラツキが生じることがある。
【0006】また、塗工液として溶剤可溶型樹脂溶液を
用いる場合は、この塗工液に前記ローラ状弾性体を浸漬
した後、最も沸点の高い溶剤に合わせて当該沸点以上の
温度で乾燥するのが一般的な方法であるが、前述のよう
に被覆層の厚みにバラツキがあると、被覆層のうち厚み
が小さい層が先に乾燥し、厚みが大きい層の内部には塗
工液が閉じ込められた状態となり、気泡が形成され易く
なる。この気泡欠陥は、接触方式のローラと感光体との
間でニップ幅や接触圧力の変動を引き起こしたり、非接
触方式のローラと感光体との間隙幅の変動を引き起こす
ため、画質欠陥の一因となっていた。また、前記気泡欠
陥が、トナー漏れを防止するためのシール部材と当接す
るローラ端部外周面に発生した場合、気泡欠陥により、
被覆層の破れが生じたり、被覆層の剥離が進行したり
し、トナー漏れが生じる問題があった。
【0007】本発明がこれら問題に鑑みて解決しようと
するところは、塗工液として溶剤可溶型樹脂溶液を用い
た場合、被覆層の厚みにバラツキが生じても、被覆層内
部に気泡欠陥が生じるのを防止し、安定した画質を提供
せしめるゴムローラの製造方法を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく、
塗工液に浸漬した後のローラの乾燥工程における気泡欠
陥の形成メカニズムについて鋭意研究・考察し、塗工液
に含まれる溶剤の特性に着目して研究した結果、本発明
に到達するに至った。
【0009】すなわち、本発明のゴムローラの製造方法
は、導電性芯体の外周面上に単または複数の弾性体層を
形成したローラ状弾性体を用意し、2種以上の沸点の異
なる複数の溶剤を含む溶剤可溶型樹脂溶液からなる塗工
液中に前記ローラ状弾性体を浸漬し、引き上げた後に、
前記複数の溶剤のうち最低沸点を有する溶剤の当該沸点
以下で乾燥し、前記複数の溶剤のうち最高沸点を有する
溶剤の当該沸点以上で乾燥することにより、前記ローラ
状弾性体の外周面上に被覆層を形成することを特徴とす
るものである。
【0010】ここで、塗工液からローラ状弾性体を引き
上げた後の液切りを良好にすべく、ローラ状弾性体の外
周端部を漸次縮径するテーパー形状または丸み形状に形
成することが好ましい。
【0011】そして、前記被覆層を形成するのに適した
弾性体層としては、その樹脂組成物に、(A)分子中に
少なくとも1個のアルケニル基を含み、主鎖を構成する
繰り返し単位が主にオキシアルキレン単位または飽和炭
化水素系単位からなる重合体と、(B)分子中に少なく
とも2個のヒドロシリル基を含む硬化剤と、(C)ヒド
ロシリル化触媒と、(D)導電性付与剤と、を主成分と
する硬化性組成物の反応物を用いたものが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
に係る種々の実施形態について説明する。図1は、本発
明に係るゴムローラの一実施例を示す概略斜視図であ
り、図2は、前記ゴムローラの概略断面図である。本実
施例のゴムローラ1は、SUSやアルミニウム合金、導
電性樹脂などからなる外径1mm〜12mm程度の導電
性芯体2の外周面上に、弾性体層3を形成し、この弾性
体層3の外周面上に、厚みが10μm〜50μm程度の
被覆層4を形成して構成されるものである。尚、前記弾
性体層3は、被覆層4に接する層として、ゴムローラの
電気抵抗を調整する抵抗調整層、被覆層4との接着性を
高めるプライマー層などを単層あるいは複数層を有して
もよい。
【0013】前記弾性体層3は、後述する樹脂材料を用
いて押出成形または射出成形などにより、所定温度、所
定時間で硬化させることにより形成される。また、押出
成形法により弾性体層3を形成した後に、この弾性体層
3の軸心に前記導電性芯体2を貫通させ、接着剤などを
用いて固定してもよいし、もしくは、射出成形用金型内
の成形空間に配置した導電性芯体2の周囲に弾性体層3
を射出成形してもよい。
【0014】このような弾性体層3の外周面上に被覆層
4を形成する方法について以下に詳説する。先ず、2成
分以上の互いに沸点の異なる有機溶剤と、溶剤可溶型樹
脂とからなる塗工液を用意する。有機溶剤としては、
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、メチルエチ
ルケトン(MEK)、イソプロプルアルコール(IP
A)、トルエン、メタノールなどが挙げられる。
【0015】また、前記溶剤可溶型樹脂の主成分として
は、現像ローラを作製する場合は、トナーフィルミング
防止とトナー帯電性の観点から、分子中に−NHCO−
結合を含むポリウレタン系樹脂やポリアミド系樹脂、も
しくはナイロンやフッ素系などの樹脂が好適であり、帯
電ローラや転写ローラを作製する場合には、フッ素系樹
脂が好適である。ポリウレタン系樹脂の中でも、入手の
容易さやトナーフィルミング防止の観点からは、ポリカ
ーボネートウレタンやエーテルウレタン、体積抵抗率を
調整し易く好適なローラ抵抗を得やすい観点からは、ポ
リカーボネートウレタンやアクリル変性ウレタンが好適
である。
【0016】前記ポリカーボネートウレタンは、ポリカ
ーボネートポリオールとポリイソシアネートとを、必要
に応じてグリコールやアミンなどの鎖伸長剤を加えて、
溶剤の存在下あるいは不存在下で反応させて得られる化
合物である。ポリカーボネートポリオールには、数平均
分子量(Mn)が約300〜15,000の範囲内のも
のが好ましく、具体的には、多価アルコールと、ホスゲ
ン、クロル蟻酸エステル、ジアルキルカーボネート、ジ
アリルカーボネートなどとの縮合重合体が挙げられ、特
に前記多価アルコールとしては、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオールなどが好ましい。尚、ポ
リカーボネートポリオールは、単独で使用されるのが好
ましいが、ポリエステルポリオールやポリエーテルポリ
オール、ポリエステル−ポリエーテルポリオールと併用
しても構わない。また、前記ポリカーボネートポリオー
ルと反応するポリイソシアネートとしては、トリレンジ
イソシアネート(TDI)、4,4'−ジオフェニルメ
タンジイソシアネート(MDI)、キシレンジイソシア
ネート(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート
(HDI)、水添MDI、水添TDI、イソホロンジイ
ソシアネート(IPDI)などが挙げられるが、これら
の中でも、入手の容易さ、製造コスト、ゴムローラに要
求される特性などをバランス良く満たす観点からは、水
添MDIやIPDIが好適である。
【0017】また、前記アクリル変性ウレタンとして
は、反応が進行し易い点からは、アクリル樹脂とウレタ
ン樹脂との双方に含まれる水酸基をジイソシアネートで
ウレタン化し結合させたものが望ましい。
【0018】また、トナーフィルミング防止の観点から
は、上記ポリウレタン系樹脂中にポリシロキサン骨格を
含むものが特に好ましい。これにより、被覆層の凝集エ
ネルギーが低下するので、被覆層は良好なトナー離型性
を有し、更に、トナーを良好にマイナス帯電させ且つ耐
摩耗性を高めるというポリウレタン系樹脂の特性を併せ
もつことが可能となる。このような効果を十分に発揮さ
せるには、ポリウレタン系樹脂中のポリシロキサン骨格
の含有率が、5重量%〜70重量%、特に5重量%〜4
5重量%、更には20重量%〜40重量%であることが
好ましい。尚、このようなポリウレタン系樹脂には、シ
リコーン変性ポリカーボネートポリオールのように、1
分子中にポリシロキサン骨格を含むと同時に他骨格を含
むものでもよい。
【0019】このようなポリシロキサン骨格を含むポリ
ウレタン系樹脂には、ポリオール、イソシアネート、お
よび必要に応じて鎖伸長剤を加えた反応物からなり、前
記ポリオールおよび鎖伸長剤の少なくとも一方にポリシ
ロキサン骨格を含んだものを用いる。前記ポリオールと
しては、ポリジメチルシロキサンポリオールなどのポリ
シロキサンポリオール、ポリエチレンジアジペート、ポ
リエチレンブチレンアジペート、ポリテトラメチレンエ
ーテルグリコール、ポリ−ε−カプロラクトンジオー
ル、ポリカーボネートポリオール、ポリプロピレングリ
コールなどの1種類または2種類以上が挙げられる。こ
れらの中でも、高温度・高湿度環境下でのトナー帯電量
の低下を防ぐという観点からは、特にポリカーボネート
ポリオールの使用が好ましい。このポリカーボネートポ
リオールには、例えば、ポリヘキサメチレンカーボネー
トジオールのような脂肪族または脂環式ポリカーボネー
トポリオールがより好ましい。
【0020】また、前記イソシアネートとしては、公知
の4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)、シクロヘキサンジイソシアネート、水添MDI、
イソホロンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイ
ソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネートなどの1種類または
2種類以上が挙げられる。さらに、これらイソシアネー
トとポリオールやポリアミンとを、分子末端にイソシア
ネート基を有するように反応させて得られるウレタンプ
レポリマーを用いることもできる。
【0021】また、前記鎖伸長剤としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、エチレンジアミン、
トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキ
サメチレンジアミン、イソホロンジアミン(IPD
A)、ヒドラジンなどの1種類または2種類以上が挙げ
られる。
【0022】以上の如き溶剤可溶型樹脂を上記溶剤で希
釈して、塗工液を用意する。このような塗工液の粘度
は、5〜200cP(センチポイズ)の範囲内に調整さ
れるのが好ましいが、粘度によって層厚が変わるため、
一般的な被覆層の厚み10〜50μmを得るには、10
〜100cPが好適である。
【0023】また、ゴムローラの表面粗さやローラ抵抗
を制御するなどのため、このような塗工液中に樹脂系の
微粒子や導電性金属酸化物、カーボンブラックなどを分
散させることも好ましい。
【0024】次に、このような塗工液中に、垂直ディッ
プ法もしくは水平ディップ法により、導電性芯体2の外
周面上に弾性体層3を設けてなるローラ状弾性体を所定
時間浸漬し、引き上げた後に、上下に揺らして液切りを
行い、乾燥炉へ移送する。乾燥炉では、塗工液中の有機
溶剤のうち最も低い沸点を有する溶剤の当該沸点以下の
温度で所定時間乾燥して溶剤成分を蒸発させ、次いで、
同塗工液中の有機溶剤のうち最も高い沸点を有する溶剤
の当該沸点以上の温度で所定時間乾燥して溶剤成分を蒸
発させることにより、弾性体層3の外周面上に被覆層4
が形成される。このように、2種の温度で段階的に塗工
液を乾燥させることにより、たとえ被覆層の厚みに大小
のバラツキが生じても、塗工液に含まれる2成分以上の
溶剤を、層内部に気泡欠陥を生じさせることなく蒸発さ
せることが可能となる。尚、2種の温度での乾燥工程に
は、1つの乾燥炉において温度設定を切り替える方法、
または、2種の温度に設定した2つの乾燥炉を用意し、
ローラをこれら乾燥炉に通過させる方法などを採用でき
る。
【0025】尚、垂直ディップ法を採用する場合は、ロ
ーラ端部に付着した塗工液の液切れを良好にして層厚の
バラツキを小さくし、層内部の気泡欠陥の発生をより確
実に防止すべく、図3(a)に示すように、ローラ外周
端部3aを端に行くに従い漸次縮径するテーパー形状に
形成したり、同図(b)に示すように、ローラ外周端部
3bを丸み形状に形成したりするのが好ましい。尚、こ
のようなテーパー形状や丸み形状を得るには、金型内の
成形空間に前記テーパー形状や丸み形状に対応する壁面
を設けて弾性体層成形と同時にそれらを成形してもよい
し、もしくは、弾性体層成形後に角部を削り落とすなど
して形成すればよい。
【0026】また、垂直ディップ法では、ローラ外周面
の上部と下部とで被覆層の厚みに差が生じ易いことか
ら、一連のディップ工程が終了した後、ローラの上下を
逆にして再度同じディップ工程を行うのが好ましい。
【0027】次に、上記弾性体層に用いる樹脂組成物に
ついて以下に詳説する。上記弾性体層を構成する樹脂組
成物としては、オキシアルキレン系、飽和炭化水素系、
ウレタン系およびシロキサン系などを主成分とする樹脂
であって、硬化反応により液状物から固化する反応性有
機材料を含むものが望ましい。この硬化反応としては、
ウレタン化反応、ウレア化反応などのイソシアネート基
に起因する反応や、ヒドロシリル化反応もしくは加水分
解縮合反応などが挙げられる。また、このような樹脂組
成物の代わりに、NBR(ニトリルブタジエンゴム)、
SBR(スチレンブタジエンゴム)、CR(クロロプレ
ンゴム)、EPDMなどのエチレン−プロピレン系ゴ
ム、ミラブル型シリコーンゴムなどを用いることも可能
である。
【0028】以上の樹脂組成物の中でも、弾性体層成形
の際の硬化収縮が比較的小さいため成形品の形状寸法の
バラツキが小さく、且つ硬化時間が短く済むため生産性
が良いなどの理由から、特に以下の硬化性樹脂組成物を
用いるのが望ましい。
【0029】すなわち、(A)分子中に少なくとも1個
のアルケニル基を含み、主鎖を構成する繰り返し単位が
主にオキシアルキレン単位または飽和炭化水素系単位か
らなる重合体と、(B)分子中に少なくとも2個のヒド
ロシリル基を含む硬化剤と、(C)ヒドロシリル化触媒
と、(D)導電性付与剤と、を主成分とする硬化性組成
物である。
【0030】前記(A)成分の重合体は、(B)成分と
ヒドロシリル化反応して硬化する成分であり、分子中に
少なくとも1個のアルケニル基を有するため、ヒドロシ
リル化反応が起こって高分子状になり硬化する。(A)
成分に含まれるアルケニル基の数は、(B)成分とヒド
ロシリル化反応するという点から少なくとも1個以上必
要であるが、充分なゴム弾性を得るという点からは、直
鎖状分子の場合は、分子の両末端に2個のアルケニル基
が存在し、分岐のある分子の場合は、分子末端に2個以
上のアルケニル基が存在することが望ましい。
【0031】以下に、(A)成分の主鎖を構成する主な
繰り返し単位が、オキシアルキレン単位からなる重合体
について説明する。このような重合体は、硬化物中に
(D)成分である導電性付与剤を適量添加し、硬化物の
体積抵抗率を103〜1010Ωcm、特には108〜10
9Ωcmの範囲内に容易に調整できることから好ましい
ものである。また、このような重合体には、硬化物の低
硬度化の観点からは、前記オキシアルキレン単位を繰り
返し単位として含むオキシアルキレン系重合体、更に
は、オキシプロピレン単位を繰り返し単位として含むオ
キシプロピレン系重合体が望ましい。
【0032】ここで、前記オキシアルキレン系重合体と
は、主鎖を構成する単位のうち30%以上、好ましくは
50%以上がオキシアルキレン単位からなる重合体をい
う。オキシアルキレン単位以外に含有される単位は、重
合体製造時の出発物質として使用される、活性水素を2
個以上有する化合物、例えば、エチレングリコール、ビ
スフェノール系化合物、グリセリン、トリメチロールプ
ロパン、ペンタエリスリトールなどからなる単位などで
ある。なお、前記繰り返し単位がオキシプロピレン系の
場合、エチレンオキシド、ブチレンオキシドなどからな
る単位との共重合体(グラフト共重合体を含む)であっ
てもよい。
【0033】このようなオキシアルキレン系重合体の分
子量は、反応性および低硬度化のバランスをよくする観
点から、数平均分子量(Mn)で500〜50,00
0、さらには1,000〜40,000であることが好
ましい。特に、数平均分子量(Mn)が5,000以上
のもの、さらには5,000〜40,000であるもの
が好ましい。前記数平均分子量が500未満では、硬化
した前記硬化性組成物に充分な機械的特性(ゴム硬度、
伸び率)などを与えることが難しく、他方、前記数平均
分子量が大きくなり過ぎると、分子中に含まれるアルケ
ニル基1個あたりの分子量が大きくなり、立体障害で反
応性が落ちるため、硬化が不充分になることが多く、ま
た、粘度が高くなり過ぎて加工性が悪くなる傾向にあ
る。
【0034】なお、前記オキシアルキレン系重合体が有
するアルケニル基に特に制限はないが、特に下記の一般
式(1)で示されるアルケニル基が、硬化性に優れる点
で好ましい。
【0035】H2C=C(R1) (1) (式中、R1は水素原子またはメチル基)
【0036】また、この硬化性組成物の特徴の1つは、
低硬度化に設定し易いことであり、この特徴を発揮させ
るには、アルケニル基の数は分子末端に2個以上存在す
ることが好ましい。但し、(A)成分の分子量に比して
アルケニル基の数が多くなりすぎると剛直になり、良好
なゴム弾性が得られにくくなる。
【0037】次に、(A)成分が、主鎖を構成する主な
繰り返し単位が飽和炭化水素系単位からなる重合体につ
いて説明する。この重合体は、低吸水率であり且つ電気
抵抗の環境変動が小さい硬化物を得られるという点で好
ましいものであり、また、前記オキシアルキレン系重合
体の場合と同様に、(B)成分とヒドロシリル化反応し
て硬化する成分であり、分子中に少なくとも1個のアル
ケニル基を有するため、ヒドロシリル化反応が起こって
高分子状になり硬化するものである。また、(A)成分
に含まれるアルケニル基の数は、(B)成分とヒドロシ
リル化反応するという点から少なくとも1個必要である
が、良好なゴム弾性を得るという点から、直鎖状分子の
場合は、分子の両末端に2個存在することが好ましく、
分岐を有する分子の場合は、分子末端に2個以上存在す
ることが好ましい。
【0038】前記主鎖を構成する主な繰り返し単位が飽
和炭化水素単位である重合体の代表例としては、イソブ
チレン系重合体、水添イソプレン系重合体、水添ブタジ
エン系重合体が挙げられる。これら重合体は、共重合体
などの他成分の繰り返し単位を含むものであっても構わ
ないが、少なくとも飽和炭化水素単位を50%以上、好
ましくは70%以上、より好ましくは90%以上含有す
ることが、飽和炭化水素系の、吸水率が低いという特徴
を損なわないようにする上で重要である。
【0039】この主鎖を構成する主な繰り返し単位が飽
和炭化水素単位である(A)成分の重合体の分子量とし
ては、数平均分子量(Mn)で500〜50,000程
度、更には1,000〜15,000程度であって、常
温において液状物で流動性を有するものが、取り扱い易
さ、加工性の点で好ましい。
【0040】また、このような飽和炭化水素系重合体に
導入されるアルケニル基については、前記オキシアルキ
レン系重合体と同様である。したがって、(A)成分に
おいて、分子中に少なくとも1個のアルケニル基を含
み、主鎖を構成する主な繰り返し単位が飽和炭化水素単
位である重合体の好ましい具体例としては、両末端にア
ルケニル基を2個有し、直鎖状の数平均分子量(Mn)
が2,000〜15,000で、Mw/Mnが1.1〜
1.2のポリイソブチレン系、水添ポリブタジエン系、
水添ポリイソプレン系重合体などが挙げられる。
【0041】また、硬化性組成物中の(B)成分は、分
子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有する化合物
である限り特に制限はないが、分子中に含まれるヒドロ
シリル基の数が多すぎると、硬化後も多量のヒドロシリ
ル基が硬化物中に残存し易くなり、ボイドやクラックの
原因となるため、分子中に含まれるヒドロシリル基の数
は50個以下がよい。また、この数は、硬化物のゴム弾
性のコントロールや貯蔵安定性の点から、2〜30個、
より好ましくは2〜20個であることが好ましく、更に
は、硬化時の発泡を容易に防ぐ点では、20個以下、そ
してヒドロシリル基が失活しても硬化不良が発生しにく
い点では3個以上が好ましく、最も好ましい範囲は3〜
20個である。
【0042】なお、本発明では、前記ヒドロシリル基を
1個有するとは、Siに結合するHを1個有することを
いい、SiH2の場合には、ヒドロシリル基を2個有す
ることを意味するが、Siに結合するHは異なるSiに
結合する方が、硬化性やゴム弾性の点から好ましい。
【0043】前記(B)成分の分子量は、(D)成分で
ある導電性付与剤を添加する場合の分散性やローラ加工
性などの点から、数平均分子量(Mn)で30,000
以下にあることが好ましく、更には20,000以下、
特には15,000以下が好ましい。(A)成分との反
応性や相溶性まで考慮すると、数平均分子量が300〜
10,000であることが好ましい。
【0044】この(B)成分に関しては、(A)成分の
凝集力が(B)成分の凝集力に比べて大きいために、相
溶性の点でフェニル基含有変性が重要であり、(A)成
分との相溶性、入手のし易さの点でスチレン変性体など
が好ましく、貯蔵安定性の点でα−メチルスチレン変性
体が好ましい。
【0045】以上のような硬化性組成物中の(A)成分
に対する(B)成分の使用割合として、(A)成分中の
アルケニル基1モル当り、(B)成分中のヒドロシリル
基が0.2〜0.5モル、さらには0.4〜2.5モル
存在するように設定されると、良好なゴム弾性を得る点
から好ましい。
【0046】また、(C)成分であるヒドロシリル化触
媒としては、ヒドロシリル化触媒として使用し得るもの
である限り特に制限はなく、白金単体、アルミナなどの
単体に固体白金を担持させたもの、塩化白金酸(アルコ
ールなどの錯体も含む)、白金の各種錯体、ロジウム、
ルテニウム、鉄、アルミニウム、チタンなどの金属の塩
化物などが挙げられる。これらの中でも、触媒活性の点
から塩化白金酸、白金−オレフィン錯体、白金−ビニル
シロキサン錯体が望ましい。これらの触媒は、単独で使
用してもよく、2種以上で併用してもよい。
【0047】また、(C)成分の使用量としては、
(A)成分中のアルケニル基1モルに対して10-1〜1
-8モル、特に10-3〜10-6モルの範囲内で用いるの
が好ましい。尚、(C)成分の使用量が10-8モルに満
たないと反応が進行し難い。一方でヒドロシリル化触媒
は、一般に高価で、また腐食性を有し、しかも水素ガス
が大量に発生して硬化物が発泡してしまう性質を有して
いるので、10-1モルを超えて用いない方が好ましい。
【0048】更には、上記硬化性組成物に、(D)成分
である導電性付与剤を添加して導電性組成物とすれば、
現像ローラとして好適である。この(D)成分の導電性
付与剤としては、カーボンブラックや、金属微粉末、更
には第4級アンモニウム塩基、カルボン酸基、スルホン
酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基などを有する
有機化合物もしくは重合体、エーテルエステルアミド、
もしくはエーテルイミド重合体、エチレンオキサイド−
エピハロヒドリン共重合体、メトキシポリエチレングリ
コールアクリレートなどで代表される導電性ユニットを
有する化合物、または高分子化合物などの帯電防止剤な
どの、導電性を付与可能な化合物を挙げることができ
る。これらの導電性付与剤は、単独で使用しても、2種
以上を併用しても構わない。
【0049】尚、(D)成分である導電性付与剤の添加
量は、(A)〜(C)成分の合計量に対して30重量%
以下とすることが、ゴム硬度を上げない点から好まし
い。一方、均一な体積抵抗率を得るには、前記添加量が
10重量%以上とするのが好ましく、更に硬化物の体積
抵抗率が103〜1010Ωcmとなるように、添加量を
調整するのが好ましい。
【0050】更に、上記硬化性組成物には、上記(A)
〜(D)成分の他、貯蔵安定性改良剤、例えば、脂肪族
不飽和結合を有する化合物、有機リン化合物、有機硫黄
化合物、チッ素含有化合物、スズ系化合物、有機過酸化
物などを添加しても良い。その具体例としては、ベンゾ
チアゾール、チアゾール、ジメチルマレート、ジメチル
アセチレンカルボキシレート、2−ペンテンニトリル、
2,3−ジクロロプロペン、キノリンなどが挙げられる
が、これらに限定されるわけではない。また、これらの
中でも、ポットライフおよび速硬化性の両立という点か
らは、チアゾール、ジメチルマレートが特に好ましい。
尚、前記貯蔵安定性改良剤は、単独で用いてもよく、2
種以上併用してもよい。
【0051】そして、上記硬化性組成物には、加工性や
コストを改善するという点から、充填剤、保存安定剤、
可塑剤、紫外線吸収剤、滑剤、顔料などを添加してもよ
い。
【0052】
【実施例】以下、本発明に係るゴムローラのより具体的
な実施例と比較例について詳説するが、以下の実施例は
本発明を何ら限定するものではない。
【0053】(実施例)以下の手順で直径12mmのS
US製シャフトの周りに、厚み4.0mmの導電性弾性
層を形成した。すなわち、(A)数平均分子量(Mn)
8,000、分子量分布(Mw/Mn)2の末端アリル
化ポリオキシプロピレン系重合体:100重量部に対し
て、(B)ポリシロキサン系硬化剤(SiH価0.36
モル/100g):6.6重量部、(C)塩化白金酸の
10%イソプロピルアルコール溶液:0.06重量部、
(D)カーボンブラック3030B(三菱化学社製):
7重量部、を混合し、減圧(10mmHg以下、120
分間)脱泡して得られた樹脂材料を、予め金型内の成形
空間に配置したSUS製シャフトの周りに注入し、12
0℃の環境下で30分間静置して硬化させ、厚さ4mm
の弾性体層を有するローラ状弾性体を作製した。尚、こ
のローラ状弾性体の外周下端部は、図3(a)に示した
ようにテーパー形状となるように面取り加工を施され
た。
【0054】他方、塗工液を以下の手順で用意した。す
なわち、ポリヘキサメチレンカーボネートジオール(数
平均分子量2,000)を150g、ポリジメチルシロ
キサンポリオール(数平均分子量2,000)を50
g、およびシクロヘキサンジイソシアネートを32g配
合し、2,000mlの三口フラスコに仕込み、攪拌し
ながら反応(100℃、4時間)させて、分子末端にN
CO基を有するプレポリマーを作製した。次に、このプ
レポリマーを50℃に冷却後、DMF(ジメチルホルム
アミド)を580g仕込み、1,6−ヘキサンジオール
9.6gを少しずつ滴下して、鎖伸長反応(100℃、
3時間)を経た後に得た固形分を、DMF:MEK=
1:1の溶剤を用いて約6%に希釈して、溶液を作製し
た。さらにこの溶液に平均粒径6μmのセイカセブンU
P−0908(大日精化社製)を固形分100重量部に
対して40重量部の割合で混合し、塗工液とした。この
塗工液の粘度は、15cP(センチポイズ)であった。
【0055】次に、前記塗工液の表面に対して上記ロー
ラ状弾性体を垂直状態に支持しつつ、塗工液にローラ状
弾性体の上端部が浸かる程度に約5秒間浸漬した後、速
やかにローラ状弾性体を引き上げ、液面から離した状態
で5秒間上下に往復運動させて液切りし、続いて、この
ローラ状弾性体を乾燥炉に移送し、溶剤MEKの沸点
(79.6℃)以下の75℃で10分間乾燥させ、次い
で、溶剤DMFの沸点(153℃)以上の160℃で3
0分間乾燥させて、弾性体層の周りに被覆層を形成し
た。次に、ローラ状弾性体の上下を逆にして、前記被覆
層の形成工程を再度実行して、本実施例に係る被覆層を
形成した。このようにして本実施例のゴムローラを10
本作製した。
【0056】(比較例)前記実施例と同じローラ状弾性
体および塗工液を用い、前記実施例と同様の手順でロー
ラ状弾性体を塗工液に浸漬し、液切りした後に、乾燥機
において160℃で30分間乾燥させて、弾性体層外周
面に被覆層を形成した。次に、ローラ状弾性体の上下を
逆にして、この被覆層の形成工程を再度実行して、本比
較例に係る被覆層を形成した。このようにして本比較例
のゴムローラを10本作製した。
【0057】(結果)上記実施例および比較例に係る被
覆層端部を目視観察し、その気泡欠陥の発生状況を比較
した結果、実施例のゴムローラについては、10本すべ
てに気泡の発生は全く観察されなかったが、比較例のゴ
ムローラについては、10本すべてに多数の気泡欠陥が
認められた。
【0058】
【発明の効果】以上の如く、本発明のゴムローラの製造
方法によれば、2成分以上の互いに沸点の異なる溶剤を
含む溶剤可溶型樹脂溶液からなる塗工液中にローラ状弾
性体を浸漬し、引き上げた後に、前記溶剤のうち最低沸
点を有する溶剤の当該沸点以下で乾燥し、前記溶剤のう
ち最高沸点を有する溶剤の当該沸点以上で乾燥して被覆
層を形成することにより、この被覆層に気泡欠陥は発生
せず、ゴムローラの外径バラツキが小さくなるので、画
質欠陥を著しく低減せしめるゴムローラを作製すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴムローラの一実施例を示す概略
斜視図である。
【図2】本発明に係るゴムローラの一実施例を示す概略
断面図である。
【図3】本発明に係るローラ状弾性体の下端部を示す概
略側面図である。
【図4】(a)は、垂直ディップ法を説明するための模
式図であり、(b)は、水平ディップ法を説明するため
の模式図である。
【符号の説明】
1 ゴムローラ 2 導電性芯体 3 弾性体層 4 被覆層 10 塗工液 11 ローラ状弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H003 CC05 2H032 AA05 2H077 AD06 FA11 FA21 FA25 3J103 AA02 AA14 AA15 AA21 AA33 AA37 AA51 BA41 EA05 EA11 EA20 FA18 GA02 GA57 GA58 GA60 GA66 GA74 HA03 HA04 HA05 HA12 HA20 HA33 HA37 HA43 HA45 HA46 HA48 HA54 4F201 AA36 AA45 AB13 AD18 AE03 AG03 AH04 BA06 BC01 BC12 BC37 BR17 BR37

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性芯体の外周面上に単または複数の
    弾性体層を形成したローラ状弾性体を用意し、互いに沸
    点の異なる2成分以上の溶剤と溶剤可溶型樹脂とからな
    る塗工液中に前記ローラ状弾性体を浸漬し、引き上げた
    後に、前記溶剤のうち最低沸点を有する溶剤の当該沸点
    以下で乾燥し、前記溶剤のうち最高沸点を有する溶剤の
    当該沸点以上で乾燥することにより、前記ローラ状弾性
    体の外周面上に被覆層を形成することを特徴とするゴム
    ローラの製造方法。
  2. 【請求項2】 外周端部を漸次縮径するテーパー形状ま
    たは丸み形状に形成したローラ状弾性体を用意してなる
    請求項1記載のゴムローラの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記弾性体層を構成する樹脂組成物とし
    て、(A)分子中に少なくとも1個のアルケニル基を含
    み、主鎖を構成する繰り返し単位が主にオキシアルキレ
    ン単位または飽和炭化水素系単位からなる重合体と、
    (B)分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を含む
    硬化剤と、(C)ヒドロシリル化触媒と、(D)導電性
    付与剤と、を主成分とする硬化性組成物の反応物を用い
    てなる請求項1または2記載のゴムローラの製造方法。
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US8550968B2 (en) 2005-11-11 2013-10-08 Bridgestone Corporation Developing roller and imaging apparatus comprising the same

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