JP2000345933A - 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置 - Google Patents

内燃機関の蒸発燃料放出防止装置

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JP2000345933A
JP2000345933A JP15335399A JP15335399A JP2000345933A JP 2000345933 A JP2000345933 A JP 2000345933A JP 15335399 A JP15335399 A JP 15335399A JP 15335399 A JP15335399 A JP 15335399A JP 2000345933 A JP2000345933 A JP 2000345933A
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fuel tank
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internal combustion
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Toshiaki Ichitani
寿章 市谷
Ryuji Fujino
竜二 藤野
Yoshihiro Shimizu
良浩 清水
Takeshi Suzuki
武 鈴木
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料タンクの吸気管に接続する連通路の接続
部位にカットフロート弁を設けて車体傾斜時に燃料が吸
気管に侵入するのを防止するものにおいて、気液分離機
能を向上させると共に、カットフロート弁が閉鎖した状
態での負圧化制御を停止させる。 【解決手段】 カットフロート弁42の上部に拡径部4
2eを形成して連通路34に接続すると共に、拡径部の
底面42fを重力軸に対して傾斜させる。さらに、圧力
センサ66を拡径部42eに配置し、そこでの検出圧力
を用いて負圧化制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は内燃機関の蒸発燃
料放出防止装置に関し、より具体的には、燃料タンクの
カットフロート弁の構造などに関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載され、内燃機関に接続される
燃料タンクにおいては、高負荷運転で機関温度が上昇し
た後に停車させたときなどに燃料タンクの内圧が上昇
し、給油時などに燃料タンクのフィラキャップを開けた
とき、蒸発燃料が大気に放出されてしまう。
【0003】そのために、特開平10−281019号
公報などで提案されるように、燃料タンクの液面上方空
間と内燃機関吸気管とを連通路で接続すると共に、連通
路を開閉する電磁ソレノイドバルブ(開閉弁)を設け、
圧力センサを設けて燃料タンクの液面上方空間の圧力を
検出しつつ、所定の運転領域において開放して吸気負圧
を燃料タンクに導入しておき、停車して給油するときな
どに蒸発燃料が大気に放出されないように構成した蒸発
燃料放出防止装置が提案されている。
【0004】かかる装置にあっては、通例、図5に示す
如く、燃料タンク26の連通路34に接続する部位付近
にカットフロート弁42を設け、燃料タンクが燃料(ガ
ソリン)でいわゆる満タン状態にあるとき、車両が重力
軸に対して傾斜しても燃料が連通路に侵入するのを防止
している。また、圧力センサ66は、カットフロート弁
42から離れた位置に配置されてタンク液面上方空間2
6cの圧力を検出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料タ
ンクが燃料(ガソリン)で満タン状態にある場合に車両
が重力軸に対して傾斜した姿勢になると、燃料液面がポ
ート部(燃料タンクと連通路の接続部)100まで達す
ることがある。
【0006】その状態で吸気負圧を燃料タンクに導入さ
せるべく電磁ソレノイドバルブを開放駆動する負圧化制
御を実行すると、燃料が吸気系に吸引されて空燃比がリ
ッチ側にずれ、ドライバビリティあるいはエミッション
の低下を招くことがある。
【0007】また、いずれにしてもカットフロート弁4
2のシール機能は完全ではないため、車両が傾斜したと
きなどに燃料が連通路34に侵入し、カットフロート弁
42のポート部100上方に残留することがある。さら
に、ポート部上方の径が比較的小さいこともあって燃料
が残留し易かった。このような残留燃料は放置しておく
と、次回の負圧化制御で機関吸気系に吸引されるため、
燃料タンクに早急に戻すのが望ましい。
【0008】このように、図5に示すような従来技術に
係るカットフロート弁42にあっては気液分離機能が十
分ではなく、その向上が望まれていた。
【0009】さらに、カットフロート弁42がポート部
100を完全に閉鎖した状態で電磁ソレノイドバルブを
開放駆動する負圧化制御を実行すると、連通路34が閉
鎖されているため、蒸発燃料は機関吸気系には吸引され
ない。
【0010】しかしながら、空燃比制御装置側が、吸引
されるべき蒸発燃料の濃度を推定して機関吸入蒸発燃料
量を算出し、供給燃料噴射量から減算して供給燃料噴射
量を補正する制御を行うような場合には、それが空燃比
制御の外乱となる。従って、そのような場合には負圧化
制御を直ちに停止し、そのような不都合が生じないよう
にすることが望ましい。
【0011】従って、この発明の目的は上記した負圧化
制御を実行するものにおいて、カットフロート弁の気液
分離機能を向上させるようにした内燃機関の蒸発燃料放
出防止装置を提供することにある。
【0012】この発明の第2の目的は上記した負圧化制
御を実行するものにおいて、カットフロート弁がポート
部を閉鎖した状態で負圧化制御を実行しても、直ちに負
圧化制御を停止することができるようにした内燃機関の
蒸発燃料放出防止装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1項にあっては、内燃機関に供給する燃料
を貯蔵する燃料タンクの液面上方空間と前記内燃機関の
吸気管とを連通路で接続すると共に、前記連通路に開閉
弁を設けて前記液面上方空間内の圧力を制御すると共
に、前記燃料タンクの前記連通路に接続する部位付近に
カットフロート弁を設けて燃料が前記連通路に侵入する
のを防止するようにした内燃機関の蒸発燃料放出防止装
置において、前記カットフロート弁の上部に拡径部を形
成し、前記拡径部を前記連通路に接続すると共に、前記
拡径部の底面を重力軸に対して傾斜させる如く構成し
た。
【0014】カットフロート弁の上部に拡径部を形成
し、拡径部を連通路に接続すると共に、拡径部の底面を
重力軸に対して傾斜させる如く構成したので、侵入した
蒸発燃料(気体)と燃料(液体)はそこで気液分離さ
れ、よってカットフロート弁の気液分離機能を向上させ
ることができる。
【0015】即ち、径大な拡径部を設けたことから、付
着した燃料は残留することなく、燃料タンクに復帰す
る。また、拡径部の底面が傾斜させられているので、付
着燃料を一層容易に燃料タンクに戻すことができ、これ
によっても気液分離機能を向上させることができる。
【0016】請求項2項にあっては、圧力センサの出力
に応じて前記開閉弁を開閉させて前記液面上方空間内の
圧力を制御するものにおいて、前記圧力センサを前記拡
径部および前記連通路のうちのいずれかに配置する如く
構成した。
【0017】圧力センサを前記拡径部および前記連通路
の中のいずれかに配置する如く構成したので、カットフ
ロート弁が連通路を閉鎖した時点で拡径部には連通路を
介して吸気負圧が導入される結果、その部位の圧力も低
下して瞬時に目標圧力となる。従って、カットフロート
弁がポート部を閉鎖した状態で負圧化制御を実行して
も、直ちに負圧化制御を停止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に即してこの発明
の一つの実施の形態に係る内燃機関の蒸発燃料放出防止
装置を説明する。
【0019】図1はその装置を概略的に示す全体図であ
る。尚、以下、図5に関して使用した参照符号は同一の
ものを用いる。
【0020】図において、符号10はOHC直列4気筒
の内燃機関を示し、吸気管12の先端に配置されたエア
クリーナ(図示せず)から導入された吸気は、スロット
ルバルブ14でその流量を調節されつつ吸気マニホルド
および吸気弁(共に図示せず)を介して第1から第4気
筒(図に「機関本体16」と示す)に送られる。
【0021】各気筒の吸気弁の上流側の付近にはインジ
ェクタ(燃料噴射弁)18が設けられて燃料を噴射す
る。噴射されて吸気と一体となった混合気は点火プラグ
(図示せず)で着火されて燃焼し、ピストン(図示せ
ず)を駆動する。
【0022】燃焼後の排気ガスは、排気弁および排気マ
ニホルド(共に図示せず)を介して排気管22に送ら
れ、触媒装置(三元触媒)24で浄化されて機関外に排
出される。
【0023】内燃機関10が搭載される車両(図示せ
ず)の適宜位置には燃料タンク26が設けられる。即
ち、インジェクタ18は燃料供給管28を介して燃料タ
ンク26に接続され、燃料タンク26内に貯留された燃
料(ガソリン)の供給を受ける。燃料供給管28には燃
料ポンプ30が設けられ、燃料を圧送する。
【0024】燃料タンク26は気密かつ液密な構造を備
え、フィラネック26aの先端の開口はフィラキャップ
26bで閉鎖される。燃料タンク26の液面上方空間2
6cは、連通路(蒸発燃料通路)34によって吸気管1
2にスロットルバルブ14の下流位置で接続される。連
通路34の適宜位置には電磁ソレノイドバルブ(開閉
弁)36が設けられる。
【0025】これら連通路34および電磁ソレノイドバ
ルブ36ならびにカットフロート弁42などが蒸発燃料
放出防止装置40を構成し、後述の如く、電磁ソレノイ
ドバルブ36が開放されて吸気負圧が燃料タンク26の
液面上方空間に導入されてそこを負圧化し、給油時にフ
ィラキャップ26aが開けられたとき、蒸発燃料が大気
に放出されるのを防止する。
【0026】尚、図示した構成以外に、燃料タンク26
と吸気管12とはキャニスタ機構などで接続されるが、
この発明の要旨と直接の関連を有しないため、省略す
る。
【0027】燃料タンク26と連通路34の接続部には
前記したカットフロート弁42が設けられ、前記した如
く、車両が傾斜位置にあって燃料タンク26が重力軸に
対して傾いたときなどに連通路34を閉鎖する。
【0028】図2はそのカットフロート弁42付近の拡
大説明断面図である。
【0029】図示の如く、燃料タンク26は開口され、
そこにカットフロート弁42が収容される。カットフロ
ート弁42はハウジング42aを備え、その内部にカッ
トフロート42bが収容される。
【0030】ハウジング42aには孔42cが穿設され
ると共に、その上部(図2において)でプレート42d
に固定される。プレート42dは燃料タンク26に固定
されると共に、中央位置付近で穿設されて前記したポー
ト部100が形成される。
【0031】プレート42dの上方(図2において)は
拡径されて前記した拡径部42eが形成される。拡径部
42eはその上方(図2において)において比較的小径
の前記した連通路34に接続されると共に、その底面4
2fは重力軸102に対して角度θだけ傾斜させられ
る。
【0032】拡径部42eには前記した圧力センサ66
が配置される。より詳しくは、圧力センサ66は管42
gを介して拡径部42eに連通され、拡径部42e内の
圧力(絶対圧力)に応じた信号PTANKを出力する。
【0033】かかる構成において、車体が重力軸102
に対して傾斜すると、燃料(ガソリン)104が孔42
cを通ってハウジング42a内に侵入し、カットフロー
ト42bを矢印で示す如く、上方に浮上させてポート部
100を閉鎖させる。
【0034】カットフロート42bとポート部100の
形状は従来技術のものと相違しないので、シール機能に
おいて十分ではない。尚、拡径部42eの容積は、カッ
トフロート弁42のシール機能によって設定するが、例
えば100cm3 とする。
【0035】従って、燃料104あるいは蒸発燃料が、
ポート部100を越えて拡径部42e内に侵入すること
も生じ得る。しかしながら、拡径部42eは図示の如く
拡径されて比較的大きな容積とされることから、侵入し
た蒸発燃料(気体)と燃料(液体)104はそこで気液
分離される。
【0036】燃料(液体)104は拡径部42eの内壁
面42hあるいは連通部34の内壁面34aに一端付着
し、次いで下方に滴下するが、拡径部42eの底面42
fが傾斜させられていることから、ポート部100に向
けて容易に流れ、カットフロート42bが下方に降りて
ポート部100を開放すると、燃料タンク26内に戻
る。
【0037】図1の説明に戻ると、図示の如く、内燃機
関10のカムシャフト(図示せず)にはクランク角セン
サ50が設けられ、特定気筒の所定クランク角度で気筒
判別用のCYL信号を出力すると共に、各気筒のTDC
信号およびクランク角15度ごとのCRK信号を出力す
る。
【0038】スロットルバルブ14にはスロットル開度
センサ52が接続され、スロットル開度θTHに応じた
信号を出力すると共に、スロットルバルブ14下流の吸
気管12内には絶対圧センサ54が設けられ、吸気管内
絶対圧PBAに応じた信号を出力する。
【0039】また、スロットルバルブ14の下流側には
吸気温センサ58が設けられて吸入空気の温度TAに応
じた信号を出力すると共に、機関本体16のシリンダブ
ロック付近には水温センサ60が設けられて機関冷却水
温TWに応じた信号を出力する。
【0040】さらに、排気系において排気管22には排
気系集合部の下流で触媒装置24の上流位置において空
燃比センサ(O2 センサ)62が設けられ、排気ガス内
の酸素濃度に比例した検出信号を出力する。燃料タンク
26には燃料温度センサ64が設けられて燃料(ガソリ
ン)の温度TGASに応じた信号を出力する。
【0041】上記したセンサ群の出力は、ECU(電子
制御ユニット)70に送られる。
【0042】ECU70はマイクロコンピュータからな
り、CPU,ROM,RAMなどを備え、前記したセン
サ群を介して検出された運転パラメータに基づいてRO
Mに格納された命令に従って駆動回路(図示せず)を介
して電磁ソレノイドバルブ36を駆動して燃料タンク負
圧化制御を行う。
【0043】より具体的には、電磁ソレノイドバルブ3
6をデューティ制御(PWMにおけるデューティ比制
御)するためのデューティ値(0から100%)を算出
し、駆動回路を介して電磁ソレノイドバルブ36を作動
させ、その開度を調節する。
【0044】また、ECU70は前記したクランク角セ
ンサ50が出力するCYL信号をカウントして機関回転
数NEを算出する。
【0045】次いで、図3フロー・チャートを参照して
前記した負圧化制御を説明する。尚、図示のプログラム
は前記ECU70において、80msecごとに実行さ
れる。
【0046】以下説明すると、S10において前記した
圧力センサ66を介して検出したタンク内圧(より詳し
くは拡径部42e内の圧力)PTANKが、目標圧力P
TANKD(負圧で例えば言えば−300mmHg)を
超えるか、換言すれば、拡径部42e内の圧力が目標圧
力よりも高く、負圧化する必要があるか否か判断する。
【0047】S10で否定されるときは以降の処理をス
キップすると共に、肯定されるときはS12に進み、検
出圧力PTANKが検出した吸気管内絶対圧PBAを超
えるか否か、換言すれば、負圧化することが可能か否か
判断する。
【0048】S12で否定されるときは以降の処理をス
キップすると共に、肯定されるときはS14に進み、前
記した電磁ソレノイドバルブ36に供給すべきデューテ
ィ値を算出し、駆動回路を介して出力して作動させる。
即ち、連通路34を開放して前記した負圧化制御を実行
する。
【0049】タイム・チャートを参照して上記を説明す
る。図4は図3に示す負圧化制御をこの実施の形態に係
る図2に示す構成で行った場合を、図6は同様の制御を
従来技術に係る図5に示す構成で行った場合を示す。
【0050】いずれの場合であっても、時刻t1から負
圧化制御を実行しており、時刻t2でカットフロート弁
42がポート部100を閉鎖したと仮定する。
【0051】従来技術にあっては、圧力センサ66は、
図5に示す如く、カットフロート弁42から離れた位置
にあってタンク内圧(より詳しくは液面上方空間26
c)の圧力を検出する。即ち、従来技術に係る負圧化制
御にあっては、PTANKは液面上方空間26cの検出
値を意味する。
【0052】従って、カットフロート42bがポート部
100を閉鎖したことで液面上方空間26cを負圧化す
ることができず、S10およびS12の判断が肯定され
てS14に進み、負圧化制御が続行される。
【0053】他方、ECU70は蒸発燃料濃度を推定し
て蒸発燃料量を算出し、算出した蒸発燃料量で燃料噴射
量を減算補正することから、空燃比はリーン側にずれて
エンジン出力を低下させ、ドライバビリティを低下させ
てしまう。尚、蒸発燃料量による燃料噴射量の減算補正
については、本出願人が先に特願平10−60597号
で提案した出願に記載されているので、詳細な説明は省
略する。
【0054】それに対し、図4に示すこの実施の形態の
場合にあっては、カットフロート42bがポート部10
0を閉鎖した時点で拡径部42eには連通路34を介し
て吸気負圧が導入される結果、拡径部42eの検出値P
TANKも瞬時に目標圧力となる。従って、S10の判
断で否定されて以降の処理がスキップされる結果、負圧
化制御も直ちに停止される。従って、上記した不都合が
生じることがない。
【0055】上記の如く、この実施の形態にあっては、
内燃機関10に供給する燃料104を貯蔵する燃料タン
ク26の液面上方空間26cと前記内燃機関の吸気管1
2とを連通路34で接続すると共に、前記連通路に開閉
弁(電磁ソレノイドバルブ36)を設けて前記液面上方
空間内の圧力を制御すると共に、前記燃料タンクの前記
連通路に接続する部位付近にカットフロート弁42を設
けて燃料が前記連通路に侵入するのを防止するようにし
た内燃機関の蒸発燃料放出防止装置40において、前記
カットフロート弁42の上部に拡径部42eを形成し、
前記拡径部を前記連通路34に接続すると共に、前記拡
径部の底面42fを重力軸102に対して傾斜させる如
く構成した。
【0056】また、圧力センサ66の出力PTANKに
応じて前記開閉弁を開閉させて前記液面上方空間26c
内の圧力を制御するものにおいて、前記圧力センサ66
を前記拡径部42eおよび前記連通路34のうちのいず
れか、より具体的には前記拡径部42eに配置する如く
構成した。
【0057】尚、上記した実施の形態において、圧力セ
ンサ66を拡径部42eに配置してそこの圧力を検出す
るようにしたが、図2に想像線で示す如く、連通路34
に配置し、連通路34内の圧力を検出するようにしても
良い。
【0058】また、デューティ駆動可能な電磁ソレノイ
ドバルブを用いたが、リニアな開度特性を持つ電磁ソレ
ノイドバルブを用いても良い。
【0059】
【発明の効果】請求項1項にあっては、カットフロート
弁の上部に拡径部を形成し、拡径部を連通路に接続する
と共に、拡径部の底面を重力軸に対して傾斜させる如く
構成したので、侵入した蒸発燃料(気体)と燃料(液
体)はそこで気液分離され、よってカットフロート弁の
気液分離機能を向上させることができる。
【0060】即ち、径大な拡径部を設けたことから、付
着した燃料は残留することなく、燃料タンクに復帰す
る。また、拡径部の底面が傾斜させられているので、付
着燃料を一層容易に燃料タンクに戻すことができ、これ
によっても気液分離機能を向上させることができる。
【0061】請求項2項にあっては、圧力センサを前記
拡径部および前記連通路の中のいずれかに配置する如く
構成したので、カットフロート弁が連通路を閉鎖した時
点で拡径部には連通路を介して吸気負圧が導入される結
果、その部位の圧力も低下して瞬時に目標圧力となる。
従って、カットフロート弁がポート部を閉鎖した状態で
負圧化制御を実行しても、直ちに負圧化制御を停止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る内燃機関の
蒸発燃料放出防止装置の構成を全体的に示す概略図であ
る。
【図2】図1装置の中のカットフロート弁などの詳細を
示す拡大説明断面図である。
【図3】図1装置の負圧化制御を示すメイン・フロー・
チャートである。
【図4】図3フロー・チャートの負圧化制御を説明する
タイム・チャートである。
【図5】従来技術のカットフロート弁などの詳細を示す
拡大説明断面図である。
【図6】図5に示す従来技術において図3フロー・チャ
ートの負圧化制御を行った場合を説明するタイム・チャ
ートである。
【符号の説明】
10 内燃機関 12 吸気管 26 燃料タンク 26c 液面上方空間 34 連通路 36 電磁ソレノイドバルブ(開閉弁) 40 蒸発燃料放出防止装置 42 カットフロート弁 42b カットフロート 42e 拡径部 42f 底面 66 圧力センサ 70 ECU(電子制御ユニット)
フロントページの続き (72)発明者 清水 良浩 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 鈴木 武 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D038 CA26 CA27 CB01 CC02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に供給する燃料を貯蔵する燃料
    タンクの液面上方空間と前記内燃機関の吸気管とを連通
    路で接続すると共に、前記連通路に開閉弁を設けて前記
    液面上方空間内の圧力を制御すると共に、前記燃料タン
    クの前記連通路に接続する部位付近にカットフロート弁
    を設けて燃料が前記連通路に侵入するのを防止するよう
    にした内燃機関の蒸発燃料放出防止装置において、前記
    カットフロート弁の上部に拡径部を形成し、前記拡径部
    を前記連通路に接続すると共に、前記拡径部の底面を重
    力軸に対して傾斜させるように構成したことを特徴とす
    る内燃機関の蒸発燃料放出防止装置。
  2. 【請求項2】 圧力センサの出力に応じて前記開閉弁を
    開閉させて前記液面上方空間内の圧力を制御するものに
    おいて、前記圧力センサを前記拡径部および前記連通路
    のうちのいずれかに配置することを特徴とする請求項1
    項記載の内燃機関の蒸発燃料放出防止装置。
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