JP2000345048A - 硬化性組成物 - Google Patents
硬化性組成物Info
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Abstract
こと。 【解決手段】 (A)一般式:−O−R1−CH(C
H3)−CH2−(Si(R2 2-b)(Xb)O)mSi(R
3 3-a)Xaで表される反応性ケイ素基を有する反応性ケ
イ素基含有ポリエーテルオリゴマー、及び(B)上記反
応性ケイ素基含有ポリエーテルオリゴマー中のケイ素基
よりもH2Oと反応し易いケイ素原子に結合した加水分
解性基を有する加水分解性シリコン化合物、を含有する
硬化性組成物。
Description
有ポリエーテルオリゴマーと、反応性ケイ素基含有ポリ
エーテルオリゴマー中のケイ素基よりもH2Oと反応し
易いケイ素原子に結合した加水分解性基を有する加水分
解性シリコン化合物、とを含有する貯蔵安定性の良い硬
化性組成物に関する。
テルオリゴマーと種々の添加剤、シラノール縮合触媒を
含有する室温硬化性組成物が知られており、シーラン
ト、接着剤等に用いられてきた。さらに、該オリゴマー
を1成分系硬化性組成物として利用する際、該オリゴマ
ー中のケイ素基よりもH2Oと反応し易いケイ素原子に
結合した加水分解性基を有する加水分解性シリコン化合
物を添加することにより、系中の脱水が行われ、貯蔵安
定性が確保できることも公知である(特開平5−287
188号公報)。
いのみによる脱水方法であるため、反応性ケイ素基含有
ポリエーテルオリゴマーのケイ素基とH2Oが反応する
場合の反応速度と、脱水剤とH2Oが反応する場合の反
応速度を比較して、それらの間の速度差が小さい場合に
は貯蔵安定性が低下する原因になっていた。さらにH 2
O量が多くなると貯蔵安定性の低下は顕著に現れてい
た。
性ケイ素基含有ポリエーテルオリゴマーのケイ素基の近
傍にメチル基を導入し、該オリゴマーのケイ素基の反応
性を低下させることによって、脱水剤として添加する加
水分解性シリコン化合物と、該オリゴマーのケイ素基と
の間の、H2Oとの反応における反応速度差を拡大さ
せ、これまでより貯蔵安定性の良い硬化性組成物を得る
ことにある。さらに、該オリゴマーのケイ素基の反応性
の低下により、これまで用いることの出来なかった加水
分解性シリコン化合物を用いる事が可能になり、使用で
きる脱水剤の幅が広がる利点を持つ硬化性組成物を得る
ことにある。
(A)分子中に以下に示す一般式(1): −O−R1−CH(CH3)−CH2−(Si(R2 2-b)(Xb)O)mSi(R3 3- a )Xa (1) (式中R1は水素、酸素、及び窒素からなる群より選択
される1種以上を構成原子として含有する炭素数1から
20の2価の有機基を示し、R2およびR3は同一または
異なった炭素数1から20のアルキル基、炭素数6から
20のアリール基、炭素数7から20のアラルキル基ま
たは(R’)3SiO−で示されるトリオルガノシロキ
シ基を示し、R2またはR3が二個以上存在するとき、そ
れらは同一であってもよく、異なっていてもよい。ここ
でR’は炭素数1から20の一価の炭化水素基であり3
個のR’は同一であってもよく、異なっていてもよい。
Xは水酸基または加水分解性基を示し、Xが二個以上存
在する時、それらは同一であってもよく、異なっていて
もよい。aは0、1、2または3を、bは0、1、また
は2をそれぞれ示す。またm個の(Si(R2 2-b)(X
b)O)基におけるbについて、それらは同一であって
もよく、異なっていてもよい。mは0から19の整数を
示す。但し、a+Σb≧1を満足するものとする)で表
される構造部分を有する反応性ケイ素基含有ポリエーテ
ルオリゴマー、及び(B)上記反応性ケイ素基含有ポリ
エーテルオリゴマー中のケイ素基よりもH2Oと反応し
易いケイ素原子に結合した加水分解性基を有する加水分
解性シリコン化合物を含有する硬化性組成物に関する。
がCH2であることを特徴とする前記硬化性組成物に関
する。
分子中に次式で表される構造部分を有する反応性ケイ素
基含有ポリエーテルオリゴマーであることを特徴とする
前記硬化性組成物に関する。 −O−CH2−CH(CH3)−CH2−Si(CH3)
(OCH3)2別の好ましい実施態様としては、(A)
が、一般式(2): −O−R1−C(CH3)=CH2 (2) (R1は前記と同じ)で表される不飽和結合を導入した
ポリエーテルオリゴマーと、一般式(3): H−(Si(R2 2-b)(Xb)O)mSi(R3 3-a)Xa (3) (R2、R3、a、b、m、Xは前記と同じ)で表される
反応性ケイ素基を有する化合物とを酸素を有する雰囲気
下、触媒、及び硫黄化合物が存在する系中で反応して得
られる反応性ケイ素基を有する反応性ケイ素基含有ポリ
エーテルオリゴマーであることを特徴とする前記硬化性
組成物に関する。
(A)が、次式で表される不飽和結合を導入したポリエ
ーテルオリゴマー −O−CH2−C(CH3)=CH2 と反応性ケイ素基を有する化合物 H−Si(CH3)(OCH3)2 とを酸素を有する雰囲気下で、触媒、及び硫黄化合物が
存在する系中で反応して得られる以下に示す構造を有す
る反応性ケイ素基含有ポリエーテルオリゴマーであるこ
とを特徴とする前記硬化性組成物に関する。 −O−CH2−CH(CH3)−CH2−Si(CH3)
(OCH3)2 別の更に好ましい実施態様としては、反応性ケイ素基含
有ポリエーテルオリゴマーの末端のうち、85%以上が
反応性ケイ素基であることを特徴とする前記硬化性組成
物に関する。
と、本発明で用いられる(A)成分である反応性ケイ素
基含有ポリエーテルオリゴマーは一般式(1): −O−R1−CH(CH3)−CH2−(Si(R2 2-b)(Xb)O)mSi(R3 3- a )Xa (1) (式中R1は水素、酸素、及び窒素からなる群より選択
される1種以上を構成原子として含有する炭素数1から
20の2価の有機基を示し、R2およびR3は同一または
異なった炭素数1から20のアルキル基、炭素数6から
20のアリール基、炭素数7から20のアラルキル基ま
たは(R’)3SiO−で示されるトリオルガノシロキ
シ基を示し、R2またはR3が二個以上存在するとき、そ
れらは同一であってもよく、異なっていてもよい。ここ
でR’は炭素数1から20の一価の炭化水素基であり3
個のR’は同一であってもよく、異なっていてもよい。
Xは水酸基または加水分解性基を示し、Xが二個以上存
在する時、それらは同一であってもよく、異なっていて
もよい。aは0、1、2または3を、bは0、1、また
は2をそれぞれ示す。またm個の(Si(R2 2-b)(X
b)O)基におけるbについて、それらは同一であって
もよく、異なっていてもよい。mは0から19の整数を
示す。但し、a+Σb≧1を満足するものとする)で表
される構造を側鎖または末端に少なくとも1個含有し、
主鎖がポリエーテルからなるポリエーテル系オリゴマー
であればよい。
リゴマーは、例えば−O−CH2−CH2−CH2−構造
のような直鎖状のアルキレンオキシ基を介して、反応性
ケイ素基がオリゴマーの主鎖と結合しているものであ
り、反応性が大きすぎて脱水剤である加水分解性シリコ
ン化合物と共に使用した場合には、貯蔵安定性に劣る場
合があった。本発明においては、分岐したメチル基を有
する−O−R1−CH(CH3)−CH2−構造を介し
て、反応性ケイ素基がオリゴマーと結合しているもので
ある。このようにメチル基を分岐させる事により、硬化
速度を調節し、貯蔵安定性の良い硬化組成物を得ること
ができる。
る群より選択される1種以上を構成原子として含有する
炭素数1から20の2価の有機基で、例えば−CH
2−、−C2H4−、−C3H6−、−C4H8−、−C5H10
−、−C6H4−、−C6H12−、−C7H14−、−C8H
16−、−C9H18−、−C10H20−、−CH(CH3)
−、−CH2−CH(CH3)−、−CH2−CH(C
H3)−CH2−、−C2H4−CH(CH3)−、−CH2
−C6H4−、−CH2−C6H4−CH2−、−C2H4−C
6H4−、−C(O)−、−C(O)−CH2−、−C
(O)−C6H4−、−C(O)−NH−、−C(O)−
NH−CH2−、−C(O)−NH−C6H4−、−C
(O)−O−、−C(O)−O−CH2−、−C(O)
−O−C6H4−等の基が例示される。合成が容易である
点で−CH2−、−C2H4−、−CH2−CH(CH3)
−、−C(O)−、−C(O)−NH−が好ましく、さ
らに、原料入手の容易さから、−CH2−が特に好まし
い。
メチル基、エチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基
等のシクロアルキル基、フェニル基等のアリール基、ベ
ンジル基等のアラルキル基、R’がメチル基やフェニル
基等である(R’)3SiO−で示されるトリオルガノ
シロキシ基などが挙げられる。R2、R3、R’としては
メチル基が特に好ましい。
有ポリエーテルオリゴマーに含有される反応性ケイ素基
は一般式(4): −(Si(R2 2-b)(Xb)O)mSi(R3 3-a)Xa (4) で表される基が挙げられる。(式中R2およびR3は同一
または異なった炭素数1から20のアルキル基、炭素数
6から20のアリール基、炭素数7から20のアラルキ
ル基または(R’)3SiO−で示されるトリオルガノ
シロキシ基を示し、R2またはR3が二個以上存在すると
き、それらは同一であってもよく、異なっていてもよ
い。ここでR’は炭素数1から20の一価の炭化水素基
であり3個のR’は同一であってもよく、異なっていて
もよい。Xは水酸基または加水分解性基を示し、Xが二
個以上存在する時、それらは同一であってもよく、異な
っていてもよい。aは0、1、2または3を、bは0、
1、または2をそれぞれ示す。またm個の(Si(R2
2-b)(Xb)O)基におけるbについて、それらは同一
であってもよく、異なっていてもよい。mは0から19
の整数を示す。但し、a+Σb≧1を満足するものとす
る。) 本発明において、反応性ケイ素基とは、相互間の縮合反
応によりシロキサン結合を形成して架橋しうる基であ
る。
れず、従来公知の加水分解性基であれば良い。具体的に
は例えば水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシ
ルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド基、
酸アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニ
ルオキシ基等が挙げられる。これらの内では、加水分解
性が穏やかで取り扱いやすいという点でメトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基等のアルコ
キシ基が好ましい。
原子に1〜3個結合することができ、(a+Σb)は1
から5であるのが好ましい。水酸基や加水分解性基が反
応性ケイ素基中に2個以上存在する場合には、それらは
同一であっても良く、異なっていてもよい。
でもよく2個以上でもよいが、シロキサン結合等により
ケイ素原子の連結された反応性ケイ素基の場合には20
個程度でもよい。
イ素基が入手が容易であるため好ましい。 −Si(R3 3-a)Xa (5) (式中R3、X、aは前記と同じ。)上記反応性ケイ素
基はポリエーテルオリゴマーの各分子鎖末端に対し、平
均して少なくとも0.1個存在するのがよく、硬化性の
点からは好ましくは0.5から5個存在するのがよい。
さらに好ましくは、0.8から2個存在するのがよい。
良好なゴム弾性挙動を示す硬化物が得られる点からは、
0.9から1個存在するのが特によい。
れる構造部分を有する反応性ケイ素基含有ポリエーテル
オリゴマーであることが好ましい。 −O−CH2−CH(CH3)−CH2−Si(CH3)
(0CH3)2 本発明の(A)成分のポリエーテルオリゴマーの分子量
には特に制限はないが、数平均分子量が1,000から
100,000であることが好ましい。数平均分子量が
1,000未満では得られる反応性ケイ素基含有ポリエ
ーテルオリゴマーの硬化物が脆くなり、100,000
を越えると官能基濃度が低くなりすぎ、硬化速度が低下
する、また、オリゴマーの粘度が高くなりすぎ、取り扱
いが困難となるため好ましくない。さらに、数平均分子
量が5,000から50,000であることが、得られ
る反応性ケイ素基含有ポリエーテルオリゴマーの粘度の
点から特に好ましい。
分子量とは、JISK1557の水酸基価の測定方法
と、JISK0070のよう素価の測定方法の原理に基
づいた滴定分析により、直接的に末端基濃度を測定し、
ポリエーテルオリゴマーの構造を考慮して求めた数平均
分子量と定義している。また、数平均分子量の相対測定
法として一般的なGPC測定により求めたポリスチレン
換算分子量と上記末端基分子量の検量線を作成し、GP
C分子量を末端基分子量に換算して求めることも可能で
ある。
ーの主鎖構造としては、−R−O−で示される構造を繰
り返し単位とする重合体であればよく、このとき、Rは
水素、酸素、及び窒素からなる群より選択される1種以
上を構成原子として含有する炭素数1から20の2価の
有機基であればよい。また繰り返し単位の全てが同一で
ある単独重合体であっても良く、2つ以上の種類の繰り
返し単位を含む共重合体であっても良い。さらに主鎖中
に分岐構造を有していても良い。本発明の(A)成分
は、例えば以下に示す種々の方法で得ることができるヒ
ドロキシ基含有ポリエーテルを用いることができる。
オキサイド類、具体的には、エチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド、α−ブチレンオキサイド、β−ブチ
レンオキサイド、ヘキセンオキサイド、シクロヘキセン
オキサイド、スチレンオキサイド、α−メチルスチレン
オキシド、およびアルキルまたはアリルまたはアリール
グリシジルエーテル類、具体的にはメチルグリシジルエ
ーテル、エチルグリシジルエーテル、イソプロピルグリ
シジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、アリルグ
リシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル等の2
個から12個の炭素原子を有する置換または非置換エポ
キシを用い、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブタンジオール、ヘキサメチレングリコール、メタ
リルアルコール、水素化ビスフェノールA、ネオペンチ
ルグリコール、ポリブタジエンジオール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、ポリプロピレント
リオール、ポリプロピレンテトラオール、ジプロピレン
グリコール、グリセリン、トリメチロールメタン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の2価ア
ルコール又は多価アルコール及び水酸基を有する各種の
オリゴマーを開始剤として種々の触媒の存在下開環重合
させることによって得られるポリエーテルを使用するこ
とができる。この重合の触媒としてはKOH、NaOH
等のアルカリ触媒、トリフルオロボラン−エーテラート
等の酸性触媒、アルミノポルフィリン金属錯体やシアン
化コバルト亜鉛−グライム錯体触媒等の複合金属シアン
化物錯体触媒等の既に公知のものが用いられる。特に副
反応が少ない複合金属シアン化物錯体触媒の使用が好ま
しいがそれ以外のものであってもよい。このような、水
酸基を有するポリエーテルオリゴマーから(A)成分を
製造する方法としては、公知の方法を用いればよく、た
とえば、水酸基を有するポリエーテルオリゴマーに不飽
和結合を導入させた後、反応性ケイ素基を有する化合物
を反応させる方法が挙げられる。
不飽和結合を導入する方法としては、エーテル結合、エ
ステル結合、ウレタン結合、カーボネート結合などによ
り結合させる方法などが挙げられる。例えばエーテル結
合により不飽和基を導入する場合は、ポリエーテルオリ
ゴマーの水酸基のメタルオキシ化により−OM(MはN
aまたはK)を生成した後、一般式(6): H2C=C(CH3)−R1−Y (6) (式中R1は水素、酸素、及び窒素からなる群より選択
される1種以上を構成原子として含有する炭素数1から
20の2価の有機基、Yはハロゲン)で示される有機ハ
ロゲン化合物と反応させて不飽和基を有するポリエーテ
ルを製造する方法が挙げられる。
マーと反応性ケイ素基を有する化合物を反応させる方法
としては触媒存在下で行われるヒドロシリル化反応が挙
げられる。このヒドロシリル化反応には、反応を促進さ
せるため、酸素を有する雰囲気下での反応、硫黄化合物
などの添加剤の添加が好ましい。
性ケイ素基を有する化合物とは、上記水酸基や加水分解
性基と結合したケイ素基を分子内に1個以上有し、かつ
1個以上のSi−H基を分子内に有している化合物であ
ればよい。代表的なものを示すと、例えば下記一般式
(3)で表される化合物が挙げられる。一般式(3): H−(Si(R2 2-b)(Xb)O)mSi(R3 3-a)Xa (3) (R2、R3、a、b、m、Xは、上記一般式(1)で記
載した基と同様のものである) 具体的には、トリクロルシラン、メチルジクロルシラ
ン、ジメチルクロルシラン、フェニルジクロルシラン、
トリメチルシロキシメチルクロルシラン、1,1,3,
3−テトラメチル−1−ブロモジシロキサンの如きハロ
ゲン化シラン類;トリメトキシシラン、トリエトキシシ
ラン、メチルジエトキシシラン、メチルジメトキシシラ
ン、フェニルジメトキシシラン、トリメチルシロキシメ
チルメトキシシラン、トリメチルシロキシジエトキシシ
ランの如きアルコキシシラン類;メチルジアセトキシシ
ラン、フェニルジアセトキシシラン、トリアセトキシシ
ラン、トリメチルシロキシメチルアセトキシシラン、ト
リメチルシロキシジアセトキシシランの如きアシロキシ
シラン類;ビス(ジメチルケトキシメート)メチルシラ
ン、ビス(シクロヘキシルケトキシメート)メチルシラ
ン、ビス(ジエチルケトキシメート)トリメチルシロキ
シシラン、ビス(メチルエチルケトキシメート)メチル
シラン、トリス(アセトキシメート)シランの如きケト
キシメートシラン類;メチルイソプロペニルオキシシラ
ンの如きアルケニルオキシシラン類などが挙げられる。
これらの内、特にアルコキシシラン類が好ましく、アル
コキシ基の中でもメトキシ基が特に好ましい。なお下記
一般式(7)で表される反応性ケイ素基が入手が容易で
あるため好ましい。 H−Si(R3 3-a)Xa (7) (式中R3、X、aは前記と同じ。)また上記一般式
(3)及び一般式(7)におけるR2、およびR3の具体
例としては、例えばメチル基、エチル基等のアルキル
基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル
基等のアリール基、ベンジル基等のアラルキル基、R’
がメチル基やフェニル基等である(R’)3SiO−で
示されるトリオルガノシロキシ基などが挙げられる。R
2、R3、R’としてはメチル基が特に好ましい。上記ヒ
ドロシリル化反応の具体例としては、一般式(2): −O−R1−C(CH3)=CH2 (2) (R1は前記と同じ)で表される不飽和結合を導入した
ポリエーテルオリゴマーと、一般式(3): H−(Si(R2 2-b)(Xb)O)mSi(R3 3-a)Xa (3) (R2、R3、a、b、m、Xは上記一般式(1)で記載
した基と同様のものである)で表される反応性ケイ素基
を有する化合物とを酸素を有する雰囲気下、触媒、及び
硫黄化合物が存在する系中で反応して得られる反応性ケ
イ素基を有する反応性ケイ素基含有ポリエーテルオリゴ
マーが好ましく、更に次式で表される不飽和結合を導入
したポリエーテルオリゴマー −O−CH2−C(CH3)=CH2 と反応性ケイ素基を有する化合物 H−Si(CH3)(OCH3)2 とを酸素を有する雰囲気下で、触媒、及び硫黄化合物が
存在する系中で反応して得られる以下に示す構造を有す
る反応性ケイ素基含有ポリエーテルオリゴマー −O−CH2−CH(CH3)−CH2−Si(CH3)
(OCH3)2 がより好ましい。
中の加水分解性基Xを他の加水分解性基に変換すること
ができる。特にX基がハロゲンである場合には水分によ
る硬化に際し刺激臭の強いハロゲン化水素を発生させる
ので他の加水分解性基に変換することが好ましい。変換
しうる加水分解性官能基としてはアルコキシ基、アシル
オキシ基、ケトキシメート基、アミド基、酸アミド基、
アミノオキシ基およびメルカプト基などが挙げられる。
ハロゲン官能基をこれら加水分解性官能基に変換する方
法としては種々の方法が挙げられる。例えばアルコキシ
基に変換する方法としては、メタノール、エタノー
ル、2−メトキシエタノール、sec−ブタノール、t
er−ブタノールおよびフェノールなどの如きアルコー
ル類およびフェノール類、アルコール類およびフェノ
ール類のナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルコ
キシド類、オルトギ酸メチル、オルトギ酸エチルなど
の如きオルトギ酸エステル類、エチレンオキシド、プ
ロピレンオキシド、アリルグリシジルエーテルなどの如
きエポキシ化合物類などをハロゲン官能基と反応させる
方法が具体例に挙げられる。特にとを組み合わせた
アルコール類およびフェノール類とオルトギ酸エステル
類とからなる反応系、とを組み合わせたアルコール
類およびフェノール類とエポキシ化合物類とからなる反
応系を使用すれば容易に反応を行うことができ好ましい
結果が得られる。同様にアシルオキシ基に変換する方法
としては、酢酸およびプロピオン酸の如きカルボン酸
類、無水酢酸のような酸無水物、カルボン酸類のナ
トリウム塩、カリウム塩及びリチウム塩;等をハロゲン
官能基と反応させる方法が具体的に挙げられる。同様に
アミノオキシ基に変換する方法としては、N,N−ジ
メチルヒドロキシルアミン、N,N−ジエチルヒドロキ
シルアミン、N,N−メチルフェニルヒドロキシルアミ
ン及びN−ヒドロキシルピロリジンのようなヒドロキシ
ルアミン類、ヒドロキシルアミン類のナトリウム塩、
カリウム塩及びリチウム塩;等をハロゲン官能基と反応
させる方法が具体的に挙げられる。同様にアミド基に変
換する方法としては、 N,N−ジメチルアミン、
N,N−ジエチルアミン、N−メチルフェニルアミン及
びピロリジンの如き1級および2級アミン類、1級及
び2級アミン類のナトリウム塩、カリウム塩及びリチウ
ム塩;等をハロゲン官能基と反応させる方法が具体的に
挙げられる。同様に酸アミドに変換する方法としては、
アセトアミド、ホルムアミド及びプロピオンアミドの
如き窒素原子上に少なくとも1個の水素原子を有する酸
アミド類、該酸アミド類のナトリウム塩、カリウム塩
及びリチウム塩;等をハロゲン官能基と反応させる方法
が具体的に挙げられる。;アセトキシム、メチルエチル
ケトキシムの如きケトキシム類;N−オクチルメルカプ
タン、t−ブチルメルカプタンの如きメルカプタン類と
オルトギ酸エステル類又はエポキシ化合物類とを組み合
わせた反応系を使用すれば、それぞれケトキシメート基
およびメルカプト基に一部変換させることができ、他の
部分はオルトギ酸エステル又はエポキシ化合物から誘導
されるアルコキシル基に変換させることができる。上述
した如くハロゲン官能基の場合だけ、他の加水分解性官
能基に変換するのではなく、種々の加水分解性官能基を
別の加水分解性官能基に変換し使用することも可能であ
る。本発明の製造方法におけるヒドロシリル化反応は、
通常10〜200℃、好ましくは20〜150℃、さら
に好ましくは40〜120℃の範囲とするのが好適であ
り、反応温度の調節、反応系の粘度の調整などの必要に
応じて、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロ
フラン、塩化メチレン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン
などの溶剤を用いることができる。
マーと反応性ケイ素基を有する化合物との反応において
用いる触媒としては、白金、ロジウム、コバルト、パラ
ジウム、及びニッケル等のVIII族遷移金属元素から
選ばれた金属錯体触媒等が有効に使用される。例えば、
H2PtCl6・6H2O、白金−ビニルシロキサン錯
体、白金−オレフィン錯体、Ptメタル、RhCl(P
Ph3)3、RhCl3、Rh/Al2O3、RuCl3、I
rCl3、FeCl3、AlCl3、PdCl2・2H
2O、NiCl2、TiCl4等のような化合物が使用で
きるが、ヒドロシリル化の反応性の点から、白金−ビニ
ルシロキサン錯体、白金−オレフィン錯体のいずれかで
あることが特に好ましい。ここでいう白金−ビニルシロ
キサン錯体とは、白金原子に対し、配位子として分子内
にビニル基を有する、シロキサン、ポリシロキサン、環
状シロキサンが配位している化合物の総称であり、上記
配位子の具体例としては、1,1,3,3−テトラメチ
ル1,3−ジビニルジシロキサン、1,3,5,7−テ
トラメチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテト
ラシロキサン等が挙げられる。白金−オレフィン錯体の
オレフィン配位子の具体例としては1,5−ヘキサジエ
ン、1,7−オクタジエン、1,9−デカジエン、1,
11−ドデカジエン、1,5−シクロオクタジエン等が
挙げられる。上記配位子の中でも1,9−デカジエンが
特に好ましい。
オレフィン錯体については特公平8−9006号に開示
されている。
常、アルケニル基1モルに対して白金触媒を10-1から
10-8モル使用することが好ましく、更に好ましくは1
0-3から10-6モルの範囲で使用することができる。触
媒の量が少ない場合はヒドロシリル化反応が十分に進行
しない可能性がある。また、触媒量が多すぎると触媒消
費によるコストの負担が増えたり、製品への残留触媒が
増えるなどの問題がある。
は、酸素の使用による触媒の再活性化(特開平8―28
3339)や硫黄化合物の添加を行うのが好ましい。硫
黄化合物の添加は高価な白金触媒の増量などに伴うコス
トアップや残留触媒の除去などの問題を起こさず製造時
間の短縮を可能とし製造コスト削減、さらには生産性の
アップに寄与する。硫黄化合物としては硫黄単体、チオ
ール、スルフィド、スルホキシド、スルホン、チオケト
ン等が挙げられ、特に硫黄が好ましいがこれに限定され
るものではない。液相反応系に硫黄化合物を添加するに
は、例えば反応液や溶媒の一部にあらかじめ硫黄化合物
を溶解混合してから全体に一様に分散することができ
る。例えばトルエン、ヘキサン、キシレンなどの有機溶
媒に硫黄化合物を溶解してから添加することができる。
の量が金属触媒モル数を基準として0.1〜10倍量、
もしくはアルケニル基のモル数を基準として10-3から
10 -6倍量、あるいは反応液全体重量を基準として0.
001〜10ppmであるような範囲で設定することが
できる。添加量が少ないと本発明の効果が十分に達成さ
れない場合がある。硫黄化合物の量が多すぎる場合には
触媒活性を低下させたり、反応を阻害するような問題が
起こる場合も有り、添加量を適切に選定することが好ま
しい。
反応は無溶媒系でも、溶媒存在下でも行うことができ
る。ヒドロシリル化反応の溶媒としては、通常、炭化水
素、ハロゲン化炭化水素、エーテル類、エステル類を用
いることができるが、ヘキサン、トルエン、キシレン、
塩化メチレン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、エチレングリコールジメチルエーテルを用いること
が好ましい。また、特に高分子化合物のヒドロシリル化
を行う場合においては、液状化や粘度低下のために溶媒
を用いる方法が好ましい。また、高分子化合物の製品化
工程において加えられる可塑剤を反応溶媒とすることも
できる。
反応において、ヒドロシリル化反応を行う際の反応器気
相部は、窒素やヘリウムなどの不活性ガスのみからなっ
てもよいし、酸素等が存在してもよい。ヒドロシリル化
反応を行う際には、可燃性物質取扱いの安全性の観点か
ら反応器気相部は窒素やヘリウムなどの不活性ガスの存
在下で実施することがある。しかしながら、反応器気相
部を窒素やヘリウムなどの不活性ガスの存在下行った場
合には、ヒドロシリル化の反応系条件によっては反応速
度が低下する場合もある。
反応では、反応器気相部の酸素濃度を爆発性混合組成を
回避する値に設定することにより、酸素存在下で安全に
ヒドロシリル化反応を促進することができる。反応器気
相部の酸素濃度は、例えば0.5〜10%とすることが
できる。
ーテルオリゴマー、反応溶媒、系中の可塑剤等が酸素に
より酸化されることを抑制するために、酸化防止剤の存
在下でヒドロシリル化反応を行うことができる。酸化防
止剤としては、ラジカル連鎖禁止剤の機能を有するフェ
ノール系酸化防止剤、例えば2,6−ジ−tert−ブ
チル−p−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチル
フェノール、2,4−ジメチル−6−tert−ブチル
フェノール、2,2'−メチレンビス(4−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)、4,4'−ブチリデ
ンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4'−チオビス(3−メチル−6−tert
−ブチルフェノール)、テトラキス{メチレン−3
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート}メタン、1,1,3−トリス
(2−メチルー4−ヒドロキシー5−tert−ブチル
フェニル)ブタンなどを用いることができる。同様のラ
ジカル連鎖禁止剤としてアミン系酸化防止剤、例えばフ
ェニル−β−ナフチルアミン、α−ナフチルアミン、
N,N'−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミ
ン、フェノチアジン、N,N'−ジフェニル−p−フェ
ニレンジアミンなどを用いることもできるがこれらに限
定されるものではない。
有基の数が平均してポリエーテルオリゴマーの末端数の
85%以上であることを特徴とする反応性ケイ素基含有
ポリエーテルオリゴマーを得ることが可能である。シリ
ル基導入率が85%以上の物を使用する事によって、シ
ーリング材、接着剤として充分な物性(破断強度、破断
時伸び等)とともに、優れた接着強度を有するものを得
ることができる。
られるが、現在のところNMRによる測定方法によって
正確な値を得ることができる。NMRにより反応性ケイ
素含有基の導入された末端と導入されていない末端の比
率を算出することでシリル基導入率を求めることができ
る。上記(A)成分に用いる反応性ケイ素基含有ポリエ
ーテルオリゴマーは単独で使用してもよいし、2種以上
併用してもよい。
コン化合物とは、湿分の存在下で反応する加水分解性官
能基を有する低分子量シリコン化合物を総称するもの
で、(A)成分である反応性ケイ素基含有ポリエーテル
オリゴマー中のケイ素基よりもH2Oと反応し易いケイ
素原子に結合した加水分解性基を有するものであり、通
常は分子量300以下のものが好ましい。
基、アシロキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミ
ノオキシ基、アミド基、アルケニルオキシ基等が例示で
きる。又、置換基としてはエポキシ含有基、アミノ含有
基、アクリル含有基、メルカプト含有基等が例示でき
る。このような化合物を具体的に例示すると、Si(O
C 2H5)4、CH2=CHSi(OC2H5)3、CH2=C
HSi(OCH3)3、CH 2=CHSi(OAc)3、C
H3−Si[ON=C(CH3)(C2H5)]3、CH3S
i[N(CH3)2]3、CH3Si[N(CH3)(C2H
5)]3、CH3Si[N(CH3)Ac]3、CH3Si
[OC(C2H5)=CH2]3、CH2(O)CHCH2O
(CH2)3Si(OCH3)3、 CH2(O)CHCH2
O(CH2)3Si(OCH2CH3)3、CH3CH2Si
(OCH3)3、CH3CH2Si(OCH2CH3)3、C
H2=C(CH3)COO(CH2)3Si(OCH3)3、
CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(OCH2C
H3)3、HS(CH2)3Si(OCH3)3、HS(CH
2)3Si(OCH2CH3)3等が挙げられる。
できる。これらの脱水剤は反応性ケイ素基含有ポリエー
テルオリゴマー100重量部に対して0.01〜20重
量部程度使用するのがよい。
オリゴマーと上記加水分解性シリコン化合物の混合物は
硬化触媒の存在下で、大気中の水分により常温で硬化
し、金属、ガラスなどに密着性の良い塗膜を与え、建造
物、航空機、自動車等の被膜組成物、密封組成物、塗料
組成物、接着剤組成物として有用である。
合触媒を使用することができる。これらの触媒は単独で
使用してもよく、2種以上併用してもよい。
ラブチルチタネート、テトラプロピルチタネートなどの
チタン酸エステル類;ジブチルスズジラウレート、ジブ
チルスズマレエート、ジブチルスズジアセテート、オク
チル酸スズ、ナフテン酸スズなどのスズカルボン酸塩
類;ジブチルスズオキサイドとフタル酸エステルとの反
応物;ジブチルスズジアセチルアセトナート;アルミニ
ウムトリスアセチルアセトナート、アルミニウムトリス
エチルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウ
ムエチルアセトアセテートなどの有機アルミニウム化合
物類;ジルコニウムテトラアセチルアセトナート、チタ
ンテトラアセチルアセトナートなどのキレート化合物
類;オクチル酸鉛;ブチルアミン、オクチルアミン、ラ
ウリルアミン、ジブチルアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、オレイル
アミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジエ
チルアミノプロピルアミン、キシリレンジアミン、トリ
エチレンジアミン、グアニジン、ジフェニルグアニジ
ン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェ
ノール、モルホリン、N−メチルモルホリン、2−エチ
ル−4−メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ
(5,4,0)ウンデセン−7(DBU)などのアミン
系化合物、あるいはこれらアミン系化合物のカルボン酸
などとの塩;過剰のポリアミンと多塩基酸とから得られ
る低分子量ポリアミド樹脂;過剰のポリアミンとエポキ
シ化合物との反応生成物;γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン、N−(β−アミノエチル)アミノプロピル
メチルジメトキシシランなどのアミノ基を有するシラン
カップリング剤;などのシラノール縮合触媒、さらには
他の酸性触媒、塩基性触媒などの公知のシラノール縮合
触媒等が挙げられる。これらの触媒は単独で使用しても
よく、2種類以上併用してもよい。
反応性ケイ素基含有ポリエーテルオリゴマー100重量
部に対して0.1〜20重量部程度が好ましく、1〜1
0重量部程度が更に好ましい。反応性ケイ素基含有ポリ
エーテルオリゴマーに対してシラノール縮合触媒の使用
量が少なすぎると、硬化速度が遅くなり、また硬化反応
が充分に進行しにくくなるので、好ましくない。一方、
反応性ケイ素基含有ポリエーテルオリゴマーに対してシ
ラノール縮合触媒の使用量が多すぎると、硬化時に局部
的な発熱や発泡が生じ、良好な硬化物が得られにくくな
るので、好ましくない。
の可塑剤、充填剤、溶剤、接着性付与剤やその他の添加
剤などを添加することができる。
ルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ(2−エチル
ヘキシル)フタレート、ブチルベンジルフタレート、ブ
チルフタリルブチルグリコレート等のフタル酸エステル
類やジオクチルアジペート、ジオクチルセバケート等の
非芳香族2塩基酸エステル類やトリクレジルホスフェー
ト、トリブチルホスフェート等のリン酸エステル等が挙
げられ、比較的高分子量タイプの可塑剤としては、例え
ば2塩基酸と2価アルコールとのポリエステル類等のポ
リエステル系可塑剤やポリプロピレングリコールやその
誘導体等のポリエーテル類やポリ−α−メチルスチレ
ン、ポリスチレン等のポリスチレン類等が挙げられる。
度の低下を防ぐためポリエーテル類の使用が好ましい。
できる。これらの可塑剤は反応性ケイ素基含有ポリエー
テルオリゴマー100重量部に対して20〜400重量
部程度使用する。
粉、クルミ殻粉、もみ殻粉、パルプ、木綿チップ、マイ
カ、グラファイト、けいそう土、白土、カオリン、クレ
ー、タルク、無水ケイ酸、石英粉末、アルミニウム粉
末、亜鉛粉末、アスベスト、ガラス繊維、炭素繊維、ガ
ラスビーズ、炭酸マグネシウム、酸化チタン、アルミ
ナ、ガラスバルーン、シラスバルーン、シリカバルー
ン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素等
の無機充填剤や粉末ゴム、再生ゴム、熱可塑性あるいは
熱硬化性樹脂の微粉末、ポリエチレン等の中空体等が有
機充填剤としてあげられる。これらの充填剤は、単独で
用いてもよく、2種以上併用してもよい。
分のポリエーテルオリゴマー100重量部に対して3〜
300部程度が好ましく、10〜150部程度が更に好
ましい。
シレン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素
類、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル等のアルコール類、エチルセロソルブ、ブチルセロソ
ルブ、セロソルブアセテート等のエーテル類、メチルエ
チルケトン、アセト酢酸エチル、アセチルアセトン、ジ
アセトンアルコール、メチルイソブチルケトン、アセト
ン、シクロヘキサノン、シクロオクタノン等のケトン類
のごとき非反応性の溶剤が挙げられ、このような溶剤で
あれば特に限定はない。
アミノ基含有アルコキシシラン又はアミノ基置換アルコ
キシシラン誘導体化合物が好ましい。
基置換アルコキシシラン誘導体を具体的に例示すると、
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、1,3−ジアミノイソプロピルトリメト
キシシラン等のアミノ基置換アルコキシシラン及び、上
記アミノ基置換アルコキシシランとγ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチル
ジメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキ
シル)エチルトリメトキシシラン様なエポキシシラン化
合物との反応物又は、メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン、メタクリロキシプロピルトリス(メトキシ
エトキシ)シラン、メタクリロキシプロピルトリエトキ
シシラン、メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシ
ランの様なメタクリルオキシシラン化合物との反応物が
挙げられる。アミノ基置換アルコキシシランとエポキシ
シラン化合物、又はアクリロイルシラン化合物との反応
は、アミノ基置換アルコキシシラン1モルに対し、当該
シラン化合物を0.2〜5モルを混合し室温ないし18
0℃の範囲で1〜8時間撹拌することによって容易に得
ることができる。
アミノ基置換アルコキシシラン誘導体化合物は、末端に
架橋可能な加水分解性シリル官能基を有するポリエーテ
ル重合体100重量部に対し0.01〜20重量部使用
されるのが好ましい。0.01重量部未満では期待され
る接着性が発現しにくいし、20重量部をこえると硬化
後のゴム物性に悪影響を与えるからである。
添ヒマシ油、有機ベントナイト、ステアリン酸カルシウ
ム等のタレ防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、光安定剤等
の老化防止剤が挙げられる。
の硬化性組成物の製造法は特に限定されず、例えば
(A)成分、(B)成分を配合し、ミキサー、ロール又
はニーダー等を用いて混練りする方法、溶剤を用いて各
成分を溶解させ混合する等の通常の方法が採用されう
る。
具体的な実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。 合成例1 分子量約2000のポリプロピレンオキシドを開始剤と
し亜鉛ヘキサシアノコバルテートグライム錯体触媒にて
プロピレンオキサイドの重合を行い、数平均分子量約1
0,000(末端基の濃度測定により算出した末端基分
子量)のポリプロピレンオキシドを得た。続いてこの水
酸基末端ポリエーテルオリゴマーの水酸基に対して1.
2倍当量のNaOMeのメタノール溶液を添加してメタ
ノールを留去し、3−クロロ−2−メチル−1−プロペ
ンを添加して末端の水酸基をメタリル基に変換し、両末
端がメタリル基である数平均分子量約10,000の2
官能ポリプロピレンオキシド(a1)を得た。 合成例2 分子量約3000の3官能ポリプロピレンオキシドを開
始剤とし亜鉛ヘキサシアノコバルテートグライム錯体触
媒にてプロピレンオキサイドの重合を行い、数平均分子
量約19,000(末端基の濃度測定により算出した末
端基分子量)のポリプロピレンオキシドを得た。続いて
この水酸基末端ポリエーテルオリゴマーの水酸基に対し
て1.2倍当量のNaOMeのメタノール溶液を添加し
てメタノールを留去し、3−クロロ−2−メチル−1−
プロペンを添加して末端の水酸基をメタリル基に変換
し、末端がメタリル基である数平均分子量約19,00
0の3官能ポリプロピレンオキシド(a2)を得た。 合成例3 分子量約2000のポリプロピレンオキシドを開始剤と
し亜鉛ヘキサシアノコバルテートグライム錯体触媒にて
プロピレンオキサイドの重合を行い、数平均分子量約1
0,000(末端基の濃度測定により算出した末端基分
子量)のポリプロピレンオキシドを得た。続いてこの水
酸基末端ポリエーテルオリゴマーの水酸基に対して1.
2倍当量のNaOMeのメタノール溶液を添加してメタ
ノールを留去し、3−クロロ−1−プロペンを添加して
末端の水酸基をアリル基に変換し、両末端がアリル基で
ある数平均分子量約10,000の2官能ポリプロピレ
ンオキシド(b1)を得た。 合成例4 分子量約3000の3官能ポリプロピレンオキシドを開
始剤とし亜鉛ヘキサシアノコバルテートグライム錯体触
媒にてプロピレンオキサイドの重合を行い、数平均分子
量約19,000(末端基の濃度測定により算出した末
端基分子量)のポリプロピレンオキシドを得た。続いて
この水酸基末端ポリエーテルオリゴマーの水酸基に対し
て1.2倍当量のNaOMeのメタノール溶液を添加し
てメタノールを留去し、3−クロロ−1−プロペンを添
加して末端の水酸基をアリル基に変換し、末端がアリル
基である数平均分子量約19,000の3官能ポリプロ
ピレンオキシド(b2)を得た。 合成例5 1Lオートクレーブに合成例1で得た(a1)500
g、ヘキサン10gを加えて90℃で共沸脱水を行い、
ヘキサンを減圧下留去した後、8%O2/N2で容器内を
置換した。これに対して硫黄(1重量%のトルエン溶
液)25μl、白金ジビニルジシロキサン錯体(白金換
算で3重量%のキシレン溶液)56μlを加えた後、ジ
メトキシメチルシラン24.2gを滴下した。その混合
溶液を90℃で5時間反応させた後、未反応のジメトキ
シメチルシランを減圧下留去し反応性ケイ素基含有ポリ
エーテルオリゴマー(a)を得た。得られた反応性ケイ
素基含有ポリエーテルオリゴマー(a)の数平均分子量
は約10,000(GPC測定により求めたポリスチレ
ン換算分子量を末端基分子量に換算)、NMRにより求
めたシリル基導入率は97%であった。 合成例6 1Lオートクレーブに合成例2で得た(a2)500
g、ヘキサン10gを加えて90℃で共沸脱水を行い、
ヘキサンを減圧下留去した後、8%O2/N2で容器内を
置換した。これに対して硫黄(1重量%のトルエン溶
液)25μl、白金ジビニルジシロキサン錯体(白金換
算で3重量%のキシレン溶液)56μlを加えた後、ジ
メトキシメチルシラン20.5gを滴下した。その混合
溶液を90℃で5時間反応させた後、未反応のジメトキ
シメチルシランを減圧下留去し反応性ケイ素基含有ポリ
エーテルオリゴマー(b)を得た。得られた反応性ケイ
素基含有ポリエーテルオリゴマー(b)の数平均分子量
は約19,000(GPC測定により求めたポリスチレ
ン換算分子量を末端基分子量に換算)、NMRにより求
めたシリル基導入率は95%であった。 合成例7 1Lオートクレーブに合成例3で得た(b1)500
g、ヘキサン10gを加えて90℃で共沸脱水を行い、
ヘキサンを減圧下留去した後、窒素置換した。これに対
して白金ジビニルジシロキサン錯体(白金換算で3重量
%のキシレン溶液)30μlを加えた後、ジメトキシメ
チルシラン9.0gを滴下した。その混合溶液を90℃
で2時間反応させた後、未反応のジメトキシメチルシラ
ンを減圧下留去し反応性ケイ素基含有ポリエーテルオリ
ゴマー(c)を得た。得られた反応性ケイ素基含有ポリ
エーテルオリゴマー(c)の数平均分子量は約10,0
00(GPC測定により求めたポリスチレン換算分子量
を末端基分子量に換算)、NMRにより求めたシリル基
導入率は77%であった。 合成例8 1Lオートクレーブに合成例4で得た(b2)500
g、ヘキサン10gを加えて90℃で共沸脱水を行い、
ヘキサンを減圧下留去した後、窒素置換した。これに対
して白金ジビニルジシロキサン錯体(白金換算で3重量
%のキシレン溶液)30μlを加えた後、ジメトキシメ
チルシラン7.0gを滴下した。その混合溶液を90℃
で2時間反応させた後、未反応のジメトキシメチルシラ
ンを減圧下留去し反応性ケイ素基含有ポリエーテルオリ
ゴマー(d)を得た。得られた反応性ケイ素基含有ポリ
エーテルオリゴマー(d)の数平均分子量は約19,0
00(GPC測定により求めたポリスチレン換算分子量
を末端基分子量に換算)、NMRにより求めたシリル基
導入率は78%であった。 実施例1 密閉可能なガラス容器に、反応性ケイ素基含有ポリエー
テルオリゴマー(a)又は(b)50gと、トリメトキ
シビニルシラン0.5g、H2O0.1gを入れ攪拌
し、これに硬化触媒としてジブチルスズジアセチルアセ
トナート(日東化成(株)製 製品名:ネオスタンU−
220)を添加攪拌した。その後、容器を密閉し、3日
間室温で養生した後の粘度変化をBM型粘度計(ロータ
ーNo4)で測定した。得られた粘度値を表1に示す。 実施例2 密閉可能なガラス容器に、反応性ケイ素基含有ポリエー
テルオリゴマー(a)又は(b)50gと、トリエトキ
シビニルシラン1.25g、H2O 0.1gを入れ攪
拌し、これに硬化触媒としてジブチルスズジアセチルア
セトナート(日東化成(株)製 製品名:ネオスタンU
−220)を添加攪拌した。その後、容器を密閉し、3
日間室温で養生した後の粘度変化をBM型粘度計(ロー
ターNo4)で測定した。得られた粘度値を表1に示
す。 比較例1 密閉可能なガラス容器に、反応性ケイ素基含有ポリエー
テルオリゴマー(c)又は(d)50gと、トリメトキ
シビニルシラン0.5g、H2O 0.1gを入れ攪拌
し、これに硬化触媒としてジブチルスズジアセチルアセ
トナート(日東化成(株)製 製品名:ネオスタンU−
220)を添加攪拌した。その後、容器を密閉し、3日
間室温で養生した後の粘度変化をBM型粘度計(ロータ
ーNo4)で測定した。得られた粘度値を表1に示す。 比較例2 密閉可能なガラス容器に、反応性ケイ素基含有ポリエー
テルオリゴマー(c)又は(d)50gと、トリメトキ
シビニルシラン0.5g、H2O 0.1gを入れ攪拌
し、これに硬化触媒としてジブチルスズジアセチルアセ
トナート(日東化成(株)製 製品名:ネオスタンU−
220)を添加攪拌した。その後、容器を密閉し、3日
間室温で養生した後の粘度変化をBM型粘度計(ロータ
ーNo4)で測定した。得られた粘度値を表1に示す。
2の硬化性組成物に比べて、粘度上昇が少ないことか
ら、貯安性の良いことがわかった。
メチル基を導入することによって、反応性ケイ素基の反
応性を低下させ、脱水剤として添加する加水分解性シリ
コン化合物の脱水効果を高めた貯蔵安定性の優れた硬化
性組成物が得られた。またこれまで添加できなかった加
水分解性シリコン化合物の添加が可能になった。
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)分子中に以下に示す一般式
(1): −O−R1−CH(CH3)−CH2−(Si(R2 2-b)(Xb)O)mSi(R3 3- a )Xa (1) (式中R1は水素、酸素、及び窒素からなる群より選択
される1種以上を構成原子として含有する炭素数1から
20の2価の有機基を示し、R2およびR3は同一または
異なった炭素数1から20のアルキル基、炭素数6から
20のアリール基、炭素数7から20のアラルキル基ま
たは(R’)3SiO−で示されるトリオルガノシロキ
シ基を示し、R2またはR3が二個以上存在するとき、そ
れらは同一であってもよく、異なっていてもよい。ここ
でR’は炭素数1から20の一価の炭化水素基であり3
個のR’は同一であってもよく、異なっていてもよい。
Xは水酸基または加水分解性基を示し、Xが二個以上存
在する時、それらは同一であってもよく、異なっていて
もよい。aは0、1、2または3を、bは0、1、また
は2をそれぞれ示す。またm個の(Si(R2 2-b)(X
b)O)基におけるbについて、それらは同一であって
もよく、異なっていてもよい。mは0から19の整数を
示す。但し、a+Σb≧1を満足するものとする)で表
される構造部分を有する反応性ケイ素基含有ポリエーテ
ルオリゴマー、及び(B)上記反応性ケイ素基含有ポリ
エーテルオリゴマー中のケイ素基よりもH2Oと反応し
易いケイ素原子に結合した加水分解性基を有する加水分
解性シリコン化合物を含有する硬化性組成物。 - 【請求項2】 (A)のR1がCH2であることを特徴と
する請求項1記載の硬化性組成物。 - 【請求項3】 (A)が分子中に次式で表される構造部
分を有する反応性ケイ素基含有ポリエーテルオリゴマー
であることを特徴とする請求項1記載の硬化性組成物。 −O−CH2−CH(CH3)−CH2−Si(CH3)
(OCH3)2 - 【請求項4】 (A)が、一般式(2): −O−R1−C(CH3)=CH2 (2) (R1は前記と同じ)で表される不飽和結合を導入した
ポリエーテルオリゴマーと、一般式(3): H−(Si(R2 2-b)(Xb)O)mSi(R3 3-a)Xa (3) (R2、R3、a、b、m、Xは前記と同じ)で表される
反応性ケイ素基を有する化合物とを酸素を有する雰囲気
下、触媒、及び硫黄化合物が存在する系中で反応させる
事により得られる反応性ケイ素基を有する反応性ケイ素
基含有ポリエーテルオリゴマーであることを特徴とする
請求項1記載の硬化性組成物。 - 【請求項5】 (A)が、次式で表される不飽和結合を
導入したポリエーテルオリゴマー −O−CH2−C(CH3)=CH2 と反応性ケイ素基を有する化合物 H−Si(CH3)(OCH3)2 とを酸素を有する雰囲気下で、触媒、及び硫黄化合物が
存在する系中で反応して得られる以下に示す構造部分を
有する反応性ケイ素基含有ポリエーテルオリゴマーであ
ることを特徴とする請求項1記載の硬化性組成物。 −O−CH2−CH(CH3)−CH2−Si(CH3)
(OCH3)2 - 【請求項6】 反応性ケイ素基含有ポリエーテルオリゴ
マーの末端のうち、85%以上が反応性ケイ素基である
ことを特徴とする請求項4又は5記載の硬化性組成物。
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