JP2000345019A - 熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡体とその製造方法 - Google Patents

熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡体とその製造方法

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JP2000345019A JP11159735A JP15973599A JP2000345019A JP 2000345019 A JP2000345019 A JP 2000345019A JP 11159735 A JP11159735 A JP 11159735A JP 15973599 A JP15973599 A JP 15973599A JP 2000345019 A JP2000345019 A JP 2000345019A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一な発泡構造と良好な外観とを有し、しか
も帯電防止性能にもすぐれた新規な熱可塑性ポリエステ
ル系樹脂発泡体と、その効率的な製造方法とを提供す
る。 【解決手段】 発泡体は、熱可塑性ポリエステル系樹脂
100重量部に、帯電防止剤として、式(1): 【化1】 で表され、かつ上記式中の二級アルキル基の炭素数(=
m+n+3)が15〜20である二級アルカンスルホン
酸ナトリウム塩0.01〜1重量部を含有させた。また
発泡体の製造方法は、上記両成分を溶融、混練したのち
押出発泡成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性ポリエス
テル系樹脂の発泡体とその製造方法とに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性ポリエステル系樹脂の発泡体、
とくに発泡シートはすぐれた耐熱性、機械的強度、耐薬
品性、外観、緩衝性を有することから、たとえば熱成形
機等で複雑な形状に二次加工して電気部品などの梱包材
として、またすぐれた外観を生かしたディスプレー用の
素材として、あるいは食品容器としてなど、種々の分野
で広く使用されている。
【0003】しかし、一般に熱可塑性ポリエステル系樹
脂は電気絶縁性が高く、静電気が発生しやすいために、
それに対して何の対策も施さない場合には、たとえば発
泡体の製造ならびに加工工程で、静電気が発生して作業
能率が低下したり、あるいは静電気による火災などを引
き起こしたりするおそれがある。また、とくに包装材や
食品容器として使用する際には、主として静電気による
ほこりの付着が原因で発生する表面の汚れが、製品の品
質上、問題となる。
【0004】さらに、かかる静電気の発生しやすい発泡
体は、静電気障害を受けやすい弱電製品の包装材として
は使用できないという問題もある。このため熱可塑性ポ
リエステル系樹脂の発泡体には、静電気の発生による上
記のような種々の弊害を防止すべく、帯電防止のための
対策が必要とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−22224
1号公報には、下記式: R1CH(R2)−SO3M (式中、R1およびR2はそれぞれ直鎖アルキル基を示
し、Mはスルホン酸塩を形成する金属を示す)で表さ
れ、かつ二級アルキル基R1CH(R2)−の炭素数が1
0〜12である二級アルカンスルホン酸金属塩が、高融
点でかつ熱分解温度が高く、耐熱性にすぐれるため、熱
可塑性ポリエステル系樹脂を含む各種樹脂の、とくに非
発泡の成形体において、帯電防止剤として有効に機能す
ることが記載されている。
【0006】そこで発明者らは、上記の二級アルカンス
ルホン酸金属塩を帯電防止剤として使用して、静電気の
発生による前述した種々の問題を生じない熱可塑性ポリ
エステル系樹脂の発泡体を製造することを検討した。し
かし発泡体の場合には、 かかる二級アルカンスルホン酸金属塩を非発泡の成
形体の場合と同程度、すなわち熱可塑性ポリエステル系
樹脂100重量部に対して1重量部を超えて多量に添加
すると、発泡成形時の気泡壁に悪影響を及ぼして破泡が
発生しやすくなるため発泡成形性が著しく悪化し、均一
な発泡構造と、破泡によるざらつきなどのない良好な外
観とを有する発泡体を製造できないこと、 二級アルカンスルホン酸金属塩の添加量を、熱可塑
性ポリエステル系樹脂100重量部に対して1重量部以
下に減少させると発泡成形性はある程度、改善される
が、それでもなお破泡の発生を完全になくすることはで
きないため、とくに発泡体の外観が改善されない上、上
記のように二級アルカンスルホン酸金属塩の添加量を減
少させたために帯電防止性能が不十分となって、静電気
の発生による前述した種々の問題を生じやすくなるこ
と、 とくに押出発泡成形においては、上記の二級アルカ
ンスルホン酸金属塩と、熱可塑性ポリエステル系樹脂と
を、押出機内のスクリュー面でのスリップを防止しつつ
良好に混合、分散させるためにタルク、炭酸ソーダ、カ
ーボンブラックなどの成分を分散助剤として添加する必
要があるが、これらの分散助剤が、やはり前述した発泡
成形時の気泡壁に悪影響を及ぼして破泡の発生を促進
し、発泡成形性を悪化させるために作用するとともに、
これらの分散助剤はそれ自体、有形、不透明の粉体であ
るため、このことによっても発泡体の外観がざらつくな
どして悪化すること、など、数多くの問題を生じること
が判明した。
【0007】本発明の主たる目的は、均一な発泡構造と
良好な外観とを有し、しかも帯電防止性能にすぐれるた
め静電気の発生による種々の問題を生じるおそれのな
い、新規な熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡体を提供す
ることにある。また本発明の他の目的は、かかる熱可塑
性ポリエステル系樹脂発泡体を効率良く、高い生産性で
もって製造するための製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
発明者らは帯電防止剤についてさらに検討を行った。そ
の結果、前記公報では高い帯電防止性能が得られないと
してその範囲から排除されていた、二級アルキル基の炭
素数が13以上の二級アルカンスルホン酸金属塩のう
ち、二級アルキル基の炭素数が15〜20であるナトリ
ウム塩が、熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡体の帯電防
止剤としてとくに好適であることを見出した。
【0009】すなわち式(1):
【0010】
【化3】
【0011】で表され、かつ上記式中の二級アルキル基
の炭素数(=m+n+3)が15〜20である二級アル
カンスルホン酸ナトリウム塩は、(a) それ自体、発泡成
形時の気泡壁に悪影響を及ぼして破泡などを生じさせる
ことがない上、(b) 従来の二級アルカンスルホン酸金属
塩に比べて押出機内のスクリュー面でのスリップを生じ
にくく、熱可塑性ポリエステル系樹脂との混合、分散性
にすぐれるため、やはり発泡成形時の気泡壁に悪影響を
及ぼして破泡などを生じさせるのおそれのあるタルクな
どの分散助剤を必要とせず、(c) しかも熱可塑性ポリエ
ステル系樹脂100重量部に対して0.01〜1重量部
という少量の添加で発泡体に十分な帯電防止性能を付与
できるため、良好な成形性でもって、均一な発泡構造と
良好な外観とを有し、しかも帯電防止性能にもすぐれた
発泡体を製造できることが明らかとなった。
【0012】この理由としては、上記式(1)で表される
二級アルカンスルホン酸ナトリウム塩が、従来の二級ア
ルカンスルホン酸金属塩に比べて熱可塑性ポリエステル
系樹脂との相溶性にすぐれること、従来の二級アルカン
スルホン酸金属塩に比べてさらに高融点でかつ熱分解温
度が高く、耐熱性にすぐれるため、押出発泡成形などの
際に高温にさらされても蒸散したり熱分解したりせずに
製造後の発泡体中に均一に分散されること、などが考え
られる。
【0013】したがって本発明の熱可塑性ポリエステル
系樹脂発泡体は、熱可塑性ポリエステル系樹脂100重
量部と、前記式(1)で表され、かつ式中の二級アルキル
基の炭素数(=m+n+3)が15〜20である二級ア
ルカンスルホン酸ナトリウム塩0.01〜1重量部とを
含むことを特徴とするものである。また、上記熱可塑性
ポリエステル系樹脂発泡体を製造するための、本発明の
製造方法は、熱可塑性ポリエステル系樹脂100重量部
と、前記式(1)で表され、かつ式中の二級アルキル基の
炭素数(=m+n+3)が15〜20である二級アルカ
ンスルホン酸ナトリウム塩0.01〜1重量部とを押出
機内で、発泡剤とともに加圧下で溶融、混練しつつ押出
発泡成形することを特徴とするものである。
【0014】かかる本発明の製造方法によれば、上記の
各成分を押出機を用いて通常どおり加圧下で溶融、混練
しつつ押出発泡成形する工程により、前記のようにすぐ
れた特性を有する本発明の発泡体を連続的に、効率良く
高い生産性でもって製造することが可能となる。なお本
発明の製造方法においては、二級アルカンスルホン酸ナ
トリウム塩を、熱可塑性ポリエステル系樹脂100重量
部に対して5〜45重量部の割合で配合し、溶融、混練
して得たマスターバッチの状態で押出発泡成形に使用す
るのが好ましい。
【0015】このようにすると、二級アルカンスルホン
酸ナトリウム塩と熱可塑性ポリエステル系樹脂とを、押
出機内のスクリュー面でのスリップをより一層、確実に
防止しつつ均一に混合、分散できるため、発泡体の帯電
防止性能をさらに向上させることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を説明する。本発
明の発泡体を構成する熱可塑性ポリエステル系樹脂とし
ては、ジカルボン酸とジオールとを重縮合させるなどし
て合成される、従来公知の種々の熱可塑性ポリエステル
系樹脂がいずれも使用可能である。
【0017】上記熱可塑性ポリエステル系樹脂の出発原
料であるジカルボン酸としては、テレフタル酸を使用す
ることができる。また、フタル酸やイソフタル酸、2,
6−ナフタレンジカルボン酸などを併用することもでき
る。さらにジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニ
ルスルホンジカルボン酸、ジフェノキシジカルボン酸な
どを単独で、あるいは上記各ジカルボン酸とともに使用
することもできる。
【0018】一方、ジオールとしては二価の脂肪族アル
コールを使用することができる。また二価の芳香族アル
コールや、二価の脂環式アルコールなども使用可能であ
る。このうち二価の脂肪族アルコールとしては、エチレ
ングリコールを使用することができる。また、その他の
二価の脂肪族アルコールとしては、たとえばトリメチレ
ングリコール、テトラメチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、ヘキサメチレングリコールなどがあげら
れる。
【0019】また二価の芳香族アルコールとしては、た
とえばカテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、オルシ
ンなどがあげられる。さらに二価の脂環式アルコールと
しては、たとえばp−ジメトキシシクロヘキサンなどが
あげられる。また上記の各成分に加えて、たとえば酸成
分としては、トリメリット酸などのトリカルボン酸、ピ
ロメリット酸などのテトラカルボン酸などの、三価以上
の多価カルボン酸やその無水物を、アルコール成分とし
ては、グリセリンなどのトリオール、ペンタエリスリト
ールなどのテトラオールなどの、三価以上の多価アルコ
ールを、いずれも熱可塑性ポリエステル系樹脂、ひいて
はその発泡体の特性に影響を及ぼさない範囲で少量、使
用することもできる。
【0020】本発明にとくに好適に使用される熱可塑性
ポリエステル系樹脂としては、上記のうちジカルボン酸
としてのテレフタル酸と、ジオールとしてのエチレング
リコールとを重縮合させるなどして合成される、いわゆ
るポリエチレンテレフタレート(PET)があげられ
る。かかるPETは現在、最も汎用されている熱可塑性
ポリエステル系樹脂であって種々のグレードのものがい
ずれも比較的容易に、しかも安価に入手できる上、物性
的に見ても、前述したようにすぐれた耐熱性、機械的強
度、耐薬品性、外観、緩衝性を有する発泡体を製造する
ために好適である。
【0021】上記PETなどの熱可塑性ポリエステル系
樹脂は、1種単独で使用してもよく、互いに相溶性を有
する2種以上を併用してもよい。また上記熱可塑性ポリ
エステル系樹脂としては、たとえば使用済みのペットボ
トルなどから回収、再生した材料などを、少なくともそ
の一部に使用してもよく、その場合には資源の有効な再
利用化とゴミの減量化、ならびに発泡体の低コスト化を
図ることが可能となるという利点もある。
【0022】上記熱可塑性ポリエステル系樹脂に帯電防
止剤として添加される、式(1):
【0023】
【化4】
【0024】で表される二級アルカンスルホン酸ナトリ
ウム塩は、前述したように上記式中の二級アルキル基の
炭素数(=m+n+3)が15〜20である必要があ
る。二級アルキル基の炭素数が15未満である二級アル
カンスルホン酸ナトリウム塩は、(I) 前述したように発
泡成形時の気泡壁に悪影響を及ぼして破泡を生じやすく
する働きをするため、熱可塑性ポリエステル系樹脂の発
泡成形性が悪化して、均一な発泡構造と、破泡によるざ
らつきなどのない良好な外観とを有する発泡体が得られ
ない、(II)これも前述したように、上記破泡などを生じ
ない程度の少量の添加では、発泡体に十分な帯電防止性
能を付与することができない上、とくに押出発泡成形に
おいては、押出機内のスクリュー面でのスリップを生じ
やすく、熱可塑性ポリエステル系樹脂中に良好に混合、
分散されないために、これらのことが相まって良好な帯
電防止性能を有する発泡体が得られない、といった問題
を生じる。
【0025】一方、二級アルキル基の炭素数が20を超
える二級アルカンスルホン酸ナトリウム塩は融点が高く
なりすぎて、たとえば押出機内での溶融、混練時などに
おける、熱可塑性ポリエステル系樹脂に対する混合性が
低下するために、この場合もやはり、熱可塑性ポリエス
テル系樹脂中に良好に混合、分散されず、良好な帯電防
止性能を有する発泡体が得られないという問題を生じ
る。
【0026】なお上記各特性のバランスなどを考慮する
と、二級アルカンスルホン酸ナトリウム塩における二級
アルキル基の炭素数は、前記の範囲内でもとくに、16
〜18程度であるのが好ましい。また二級アルカンスル
ホン酸ナトリウム塩は、二級アルキル基の炭素数が、上
記の範囲内で互いに異なるものの混合物であってもよ
い。
【0027】また耐熱性や、熱可塑性ポリエステル系樹
脂との溶融、混練時の混合性などを考慮すると、上記二
級アルカンスルホン酸ナトリウム塩は、その融点が20
0℃以上、とくに200〜230℃程度であるのが好ま
しい。上記二級アルカンスルホン酸ナトリウム塩の、熱
可塑性ポリエステル系樹脂100重量に対する添加量
は、前記のように0.01〜1重量部の範囲に限定され
る。
【0028】添加量がこの範囲未満では、二級アルカン
スルホン酸ナトリウム塩を添加したことによる、発泡体
に帯電防止性能を付与する効果が不十分となるために、
発泡体が、静電気の発生による前述した種々の問題を生
じやすくなってしまう。また逆に、添加量が上記の範囲
を超えると、過剰の二級アルカンスルホン酸ナトリウム
塩が、発泡成形時の気泡壁に悪影響を及ぼして破泡を生
じやすくなるために、熱可塑性ポリエステル系樹脂の発
泡成形性が悪化して、均一な発泡構造と、破泡によるざ
らつきなどのない良好な外観とを有する発泡体を製造で
きなくなってしまう。また、過剰の二級アルカンスルホ
ン酸ナトリウム塩が樹脂の結晶化を促進するため、製造
後の発泡体の伸びが低下して、二次加工時の加工性が悪
化するおそれもある。
【0029】なお上記各特性のバランスなどを考慮する
と、二級アルカンスルホン酸ナトリウム塩の添加量は、
上記の範囲内でもとくに、熱可塑性ポリエステル系樹脂
100重量部に対して0.02〜0.7重量部程度であ
るのが好ましく、0.04〜0.5重量部程度であるの
がさらに好ましい。本発明の熱可塑性ポリエステル系樹
脂発泡体は、前述したように、上記熱可塑性ポリエステ
ル系樹脂と二級アルカンスルホン酸ナトリウム塩の両成
分を、押出機内で、発泡剤とともに加圧下で溶融、混練
しつつ、金型を通して大気中などの低圧雰囲気中に押出
発泡成形することによって製造される。
【0030】押出機としては単軸押出機、2軸押出機、
単軸と2軸とを組み合わせた押出機などの、従来公知の
種々の押出機が、いずれも使用可能である。また金型と
しては、製造する発泡体の形状に合わせて、たとえばサ
ーキュラー金型、Tダイ、異形金型などの種々の金型を
用いることができる。上記の両成分は、単にドライブレ
ンドなどしたものを直接に、押出機のホッパに供給し
て、押出発泡成形に使用してもよいが、押出機内のスク
リュー面でのスリップをより一層、確実に防止しつつ両
成分を均一に混合、分散して、発泡体の帯電防止性能を
さらに向上させるためには、前記のように二級アルカン
スルホン酸ナトリウム塩をマスターバッチの状態で、押
出発泡成形に使用するのが好ましい。
【0031】マスターバッチは、発泡体の主体である熱
可塑性ポリエステル系樹脂と同じ、または相溶性を有す
る熱可塑性ポリエステル系樹脂と、二級アルカンスルホ
ン酸ナトリウム塩とを、押出機などを用いて溶融、混練
したのち、ペレタイザーなどを用いてペレット化して製
造される。マスターバッチにおける二級アルカンスルホ
ン酸ナトリウム塩の含有割合は、熱可塑性ポリエステル
系樹脂100重量部に対して5〜45重量部の範囲であ
るのが好ましい。
【0032】マスターバッチにおける二級アルカンスル
ホン酸ナトリウム塩の含有割合がこの範囲未満では、帯
電防止性能を満足するために、多量のマスターバッチを
使用しなけれなならず、好ましくない。また逆に、二級
アルカンスルホン酸ナトリウム塩の含有割合が上記の範
囲を超えた場合には、押出機内のスクリュー面でのスリ
ップを確実に防止するというマスターバッチの機能が十
分に発揮されず、両成分の混合、分散が不均一化して、
発泡体の帯電防止性能が低下するおそれがある。
【0033】なお、マスタバーバッチにおける二級アル
カンスルホン酸ナトリウム塩の含有割合は、上記の各特
性のバランスなどを考慮すると、前記の範囲内でもとく
に、熱可塑性ポリエステル系樹脂100重量部に対して
10〜30重量部の範囲であるのがさらに好ましい。マ
スターバッチを使用する場合には、当該マスターバッチ
と、発泡体の主体である熱可塑性ポリエステル系樹脂と
を合わせた状態での、熱可塑性ポリエステル系樹脂の総
量100重量部に対する、二級アルカンスルホン酸ナト
リウム塩の重量部が、前述した0.01〜1重量部の範
囲内の所定の値となるように、両者の配合割合を設定す
ればよい。
【0034】押出発泡成形に使用する発泡剤としては、
大別すると、熱可塑性ポリエステル系樹脂の軟化点以上
の温度で分解してガスを発生する固体化合物、加熱する
と熱可塑性ポリエステル系樹脂内で気化する液体、加圧
下で熱可塑性ポリエステル系樹脂に溶解させ得る不活性
な気体などに別けられるが、この何れを用いてもよい。
【0035】このうち固体化合物としては、たとえばア
ゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン、ヒドラゾルジカルボンアミド、重炭酸ナトリウム
などがあげられる。また気化する液体としては、たとえ
ばプロパン、n−ブタン、イソブタン、n−ぺンタン、
イソペンタン、へキサンのような飽和脂肪族炭化水素、
べンゼン、キシレン、トルエンのような芳香族炭化水
素、塩化メチル、フロン142b、フロン134a、フ
ロン152aのようなハロゲン化炭化水素、ジメチルエ
ーテル、メチル−tert−ブチルエーテルのようなエ
ーテル化合物などがあげられる。さらに不活性な気体と
しては、たとえば二酸化炭素、窒素などがあげられる。
このうちとくにブタン(n−ブタン、イソブタン、また
はこれらの混合物など)、および窒素が、発泡剤として
好適に使用される。
【0036】また本発明の熱可塑性ポリエステル系樹脂
発泡体には、上記の各成分に加えてさらに、従来公知の
種々の添加剤を添加してもよい。添加剤としては、たと
えば気泡調整剤、架橋剤、難燃剤、酸化防止剤、熱安定
剤、紫外線吸収剤、着色剤などがあげられる。ただし前
述したように分散助剤は、本発明で使用する二級アルカ
ンスルホン酸ナトリウム塩の特性上、あえて添加する必
要がない上、添加した場合には発泡体の外観を損なうお
それがあるので、上記添加剤には含まない。
【0037】添加剤は、前述した製造工程のいずれかの
段階で、熱可塑性ポリエステル系樹脂に添加すればよ
い。また二級アルカンスルホン酸ナトリウム塩と同様
に、マスターバッチの状態で、熱可塑性ポリエステル系
樹脂に添加することもできる。かくして得られる本発明
の熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡体の物性値はとくに
限定されないが、発泡体は一般に、その表面固有抵抗
(表面低効率)が1×1015Ω以下であれば帯電防止性
能にすぐれ、ほこりの付着による汚れなどを確実に防止
しうるものとされており、本発明の発泡体においてもか
かる事実を考慮して、表面固有抵抗は1×1015Ω以下
であるのが好ましい。
【0038】また表面固有抵抗の下限はとくに限定され
ないが、1×107Ω程度であるのが好ましい。これ
は、表面固有抵抗をこの範囲未満にするには、二級アル
カンスルホン酸ナトリウム塩を、前述した範囲を超えて
多量に添加しなければならないことが多く、その場合に
は、前述した種々の問題を生じるからである。なお発泡
体の表面固有抵抗は、以上の事実を考慮して、そのバラ
ンスなどに配慮すると、上記の範囲内でもとくに1×1
8〜1×1014Ω程度であるのが好ましい。
【0039】その他の物性についてもとくに限定はされ
ないが、とくに発泡シートは、前述したように熱成形機
等で複雑な形状に二次加工することができるため広い分
野での使用が可能であり、その際の緩衝性、断熱性、機
械的強度などを考慮すると、発泡シートの密度は0.1
〜0.7g/cm3程度、とくに0.2〜0.6g/c
3程度であるのが好ましい。
【0040】
【実施例】以下、実施例、比較例をあげて、この発明の
すぐれている点を具体的に説明する。なお、以下の実施
例、比較例で製造した発泡成形体について、下記の測定
を行って、その帯電防止性能を評価した。
【0041】表面固有抵抗ρs(Ω)の測定 各実施例、比較例で製造した発泡シートの表面固有抵抗
ρs(Ω)を、日本工業規格JIS K6911所載の
測定方法に準じて、電気抵抗測定装置〔タケダ理研社
製〕を用いて測定した。 実施例1 〈マスターバッチの製造〉熱可塑性ポリエステル系樹脂
としてのPET〔ユニチカ社製の商品名NEH−207
0〕80重量部と、二級アルカンスルホン酸ナトリウム
塩〔ヘキスト社製の商品名ホスタプアSAS93、二級
アルキル基の炭素数16、分子量328、融点220
℃〕20重量部とをドライブレンドしたのち二軸押出機
〔口径:65mm、L/D比:37〕に投入し、スクリ
ューの回転数60rpm、バレル温度245〜280℃
の条件で溶融、混練しつつ、バレルの先端に接続したマ
ルチノズル金型〔直線上に、直径4mmのノズルが15
個、配置されたもの、280℃に加温〕の、各ノズルを
通して押し出し、冷却水槽で冷却した。
【0042】そして、冷却されたストランド状の押出物
を十分に水切りしたのち、ペレタイザーを用いてペレッ
ト化してマスターバッチを製造した。 〈発泡体の製造〉熱可塑性ポリエステル系樹脂としての
PET〔前出のユニチカ社製の商品名NEH−207
0〕100重量部と、上記で製造したマスターバッチ
1.0重量部と、架橋剤としてのピロメリット酸二無水
物0.25重量部と、気泡調整剤としてのテフロン粉末
0.012重量部とをドライブレンドしたのち単軸押出
機〔口径:65mm、L/D比:35〕に投入し、下記
の条件で溶融、混練しながら、バレルの途中に接続した
圧入管から、発泡剤としてのブタン(n−ブタン/イソ
ブタン=7/3)を、混合物のPET100重量部に対
して0.9重量部の割合で圧入した。 ・スクリュー回転数:40rpm ・バレルの温度 材料供給部:280℃ 圧縮部:285℃ 溶融部:267℃ つぎに溶融状態の混合物を、バレルの先端に接続したサ
ーキュラー金型〔口径:80mm、間隙:0.4mm、
267℃に加温〕を通して筒状に押出発泡成形しなが
ら、連続的に平板状に切開して発泡シートを製造した。
【0043】得られた発泡シートは厚みが1.15m
m、密度が0.35g/cm3で、かつ表面固有抵抗ρ
sが3.68×109Ωと良好な帯電防止性能を示し
た。またその内部の発泡構造、およびシートの外観を目
視にて評価したところ、発泡構造は均一で、かつ外観は
破泡によるざらつきなどのない良好なものであることが
確認された。
【0044】実施例2 発泡剤を同量の窒素に変更したこと以外は実施例1と同
様にして発泡シートを製造した。得られた発泡シートは
厚みが0.8mm、密度が0.35g/cm3で、かつ
表面固有抵抗ρsが2.78×109Ωと良好な帯電防
止性能を示した。またその内部の発泡構造、およびシー
トの外観を目視にて評価したところ、発泡構造は均一
で、かつ外観は破泡によるざらつきなどのない良好なも
のであることが確認された。
【0045】比較例1 マスターバッチ1.0重量部に代えて、前述した特開平
5−222241号公報所載の二級アルカンスルホン酸
金属塩に属する日本鉱業社製の商品名アトレーAS10
00〔二級アルキル基の炭素数:11、金属:ナトリウ
ム、融点160〜165℃〕0.2重量部を帯電防止剤
として使用したこと以外は実施例2と同様にして発泡シ
ートを製造した。
【0046】得られた発泡シートは厚みが0.8mm、
密度が0.35g/cm3で、これらの数値は実施例2
と同様であったが、表面固有抵抗ρsが9.30×10
13Ωと高く、帯電防止性能が不十分であった。またその
内部の発泡構造、およびシートの外観を目視にて評価し
たところ、発泡構造にはばらつきがあり、外観も破泡に
よるざらつきなどのある悪いものであった。
【0047】比較例2 帯電防止剤としての、日本鉱業社製の商品名アトレーA
S1000の量を0.5重量部に増加させるとともに、
分散助剤としてのタルク1.0重量部と、炭酸ソーダ
0.1重量部とを加えたこと以外は比較例1と同様にし
て発泡シートを製造した。
【0048】得られた発泡シートは厚みが1.0mm、
密度が0.3g/cm3で、かつ表面固有抵抗ρsが
2.40×1010Ωであり、帯電防止剤を増加させた
分、帯電防止性能はわずかに改善された。しかしその内
部の発泡構造、およびシートの外観を目視にて評価した
ところ、発泡構造にはばらつきがあり、外観も破泡によ
るざらつきに加えて、分散助剤としてのタルク、および
炭酸ソーダによるざらつきのある悪いものであった。
【0049】以上の結果を表1にまとめた。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
均一な発泡構造と良好な外観とを有し、しかも帯電防止
性能にすぐれるため静電気の発生による種々の問題を生
じるおそれのない、新規な熱可塑性ポリエステル系樹脂
発泡体と、その効率的な製造方法とを提供できるという
特有の作用効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 67:00 Fターム(参考) 4F074 AA65 AA66 AD15 AG07 BA33 BA37 BA38 BB10 BC15 CA22 CC03X CC03Y CC04X CC04Y CC22X CC22Y 4F207 AA24 AB02 AB22 AC08 AG20 AH55 AH56 AH58 AH81 KA01 KA11 KA19 KL88 4J002 CF011 CF041 CF051 CF061 CF071 CF141 EV256 FD106 GG01 GG02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性ポリエステル系樹脂100重量部
    と、式(1): 【化1】 で表され、かつ上記式中の二級アルキル基の炭素数(=
    m+n+3)が15〜20である二級アルカンスルホン
    酸ナトリウム塩0.01〜1重量部とを含むことを特徴
    とする熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡体。
  2. 【請求項2】熱可塑性ポリエステル系樹脂100重量部
    と、式(1): 【化2】 で表され、かつ上記式中の二級アルキル基の炭素数(=
    m+n+3)が15〜20である二級アルカンスルホン
    酸ナトリウム塩0.01〜1重量部とを押出機内で、発
    泡剤とともに加圧下で溶融、混練しつつ押出発泡成形す
    ることを特徴とする熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】二級アルカンスルホン酸ナトリウム塩を、
    熱可塑性ポリエステル系樹脂100重量部に対して5〜
    45重量部の割合で配合し、溶融、混練して得たマスタ
    ーバッチの状態で、押出発泡成形に使用する請求項2記
    載の熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡体の製造方法。
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JP2006117859A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Kanebo Ltd 帯電防止性ポリ乳酸系樹脂組成物
KR100646465B1 (ko) 2003-05-29 2006-11-15 교세라 가부시키가이샤 통신 단말의 권외 판정 방법, 무선 통신 시스템 전환 방법및 통신 단말
JP2017197740A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 ランクセス・ドイチュランド・ゲーエムベーハー 熱可塑性成形材料
JP2017206683A (ja) * 2016-04-28 2017-11-24 ランクセス・ドイチュランド・ゲーエムベーハー ポリブチレンテレフタレート組成物

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