JP2000344638A - 染毛剤組成物及びその製造方法 - Google Patents
染毛剤組成物及びその製造方法Info
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- JP2000344638A JP2000344638A JP11360321A JP36032199A JP2000344638A JP 2000344638 A JP2000344638 A JP 2000344638A JP 11360321 A JP11360321 A JP 11360321A JP 36032199 A JP36032199 A JP 36032199A JP 2000344638 A JP2000344638 A JP 2000344638A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 酸化酵素を含有する1剤型の酸化染毛剤
組成物であって、(i)ヘッドスペース部の酸素濃度を
1重量%以下又は脱空度が−0.3〜−1atmとした
状態で容器に充填する、又は(ii)酸化酵素を含む成
分の混合操作を酸素不存在下に行うと共に、得られた組
成物の容器への充填を酸素不存在下に行うことを特徴と
する染毛剤組成物及びその製造方法。 【効果】 本発明によれば、酸化酵素と酸化染料との凝
集反応を大幅に抑制して経時安定性を向上させ、しかも
高い染毛効果を与える1剤型の染毛剤組成物が得られ
る。
組成物であって、(i)ヘッドスペース部の酸素濃度を
1重量%以下又は脱空度が−0.3〜−1atmとした
状態で容器に充填する、又は(ii)酸化酵素を含む成
分の混合操作を酸素不存在下に行うと共に、得られた組
成物の容器への充填を酸素不存在下に行うことを特徴と
する染毛剤組成物及びその製造方法。 【効果】 本発明によれば、酸化酵素と酸化染料との凝
集反応を大幅に抑制して経時安定性を向上させ、しかも
高い染毛効果を与える1剤型の染毛剤組成物が得られ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化酵素を配合し
た1剤型の酸化染毛剤組成物及びその製造方法に関し、
更に詳述すると、酸化酵素の経時安定性が良好で、かつ
優れた染毛効果を有する1剤型の酸化染毛剤組成物及び
その製造方法に関する。
た1剤型の酸化染毛剤組成物及びその製造方法に関し、
更に詳述すると、酸化酵素の経時安定性が良好で、かつ
優れた染毛効果を有する1剤型の酸化染毛剤組成物及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、酸化染毛剤は、酸化染料(第1
剤)と酸化剤(第2剤)とを使用時に混合して反応さ
せ、頭髪に作用させて白髪を染毛するものである。
剤)と酸化剤(第2剤)とを使用時に混合して反応さ
せ、頭髪に作用させて白髪を染毛するものである。
【0003】この場合、第1剤は、パラフェニレンジア
ミン、パラアミノフェノール等の酸化染料を含有し、そ
の液性は一般的にはアルカリ性である。このため、アル
カリによる頭皮への皮膚刺激を生ずるという問題が起こ
っている。
ミン、パラアミノフェノール等の酸化染料を含有し、そ
の液性は一般的にはアルカリ性である。このため、アル
カリによる頭皮への皮膚刺激を生ずるという問題が起こ
っている。
【0004】一方、第2剤としては、酸化剤に主として
過酸化水素が使用されてきた。しかしながら、この過酸
化水素は、髪に対して傷害を与えることが知られてお
り、長期の継続使用により毛髪にダメージを与えたり、
染毛後、髪の毛が赤茶けるといったような悪影響をもた
らすことが知られている。
過酸化水素が使用されてきた。しかしながら、この過酸
化水素は、髪に対して傷害を与えることが知られてお
り、長期の継続使用により毛髪にダメージを与えたり、
染毛後、髪の毛が赤茶けるといったような悪影響をもた
らすことが知られている。
【0005】そこで、これまでに、第1剤については、
液性の中性化の検討がなされ(特開平8−217652
号公報)、また第2剤については、過酸化水素による毛
髪へのダメージを軽減する試みとして、酸化酵素を過酸
化水素の代わりに用いる技術が提案されている。そのよ
うな技術の例としては、酸化酵素としてパーオキシダー
ゼを用いるもの(特開昭47−10400号公報、特開
昭53−32132号公報)、ラッカーゼを用いるもの
(米国特許第3251742号、特開平6−17214
5号公報)、ウリカーゼを用いるもの(特開昭63−2
46313号公報)等が知られている。
液性の中性化の検討がなされ(特開平8−217652
号公報)、また第2剤については、過酸化水素による毛
髪へのダメージを軽減する試みとして、酸化酵素を過酸
化水素の代わりに用いる技術が提案されている。そのよ
うな技術の例としては、酸化酵素としてパーオキシダー
ゼを用いるもの(特開昭47−10400号公報、特開
昭53−32132号公報)、ラッカーゼを用いるもの
(米国特許第3251742号、特開平6−17214
5号公報)、ウリカーゼを用いるもの(特開昭63−2
46313号公報)等が知られている。
【0006】一方、現在の通常の染毛方法は、第1剤と
第2剤とを混合して行うしかなく、「混ぜるのが面倒」
という根本的な問題が残っている。
第2剤とを混合して行うしかなく、「混ぜるのが面倒」
という根本的な問題が残っている。
【0007】従って、髪を傷めない酸化酵素と酸化染料
が予め混合されている1剤型酸化染毛剤が理想とされ
る。
が予め混合されている1剤型酸化染毛剤が理想とされ
る。
【0008】しかしながら、酸化酵素を用いて1剤型の
染毛剤組成物とした場合、蛋白質である酸化酵素の保存
中の不安定な性質のため、酸化酵素が組成物中で酸化染
料と反応してしまい、不溶の凝集物が生成してしまう。
このため、使用時における酸化酵素の作用が十分発揮さ
れない上、製品中でこの凝集物が発生してしまうことは
染毛剤として非常に重要な問題であり、生成される凝集
物を抑制しなければ、1剤型の染毛剤製品として上市で
きないという大きな問題がある。
染毛剤組成物とした場合、蛋白質である酸化酵素の保存
中の不安定な性質のため、酸化酵素が組成物中で酸化染
料と反応してしまい、不溶の凝集物が生成してしまう。
このため、使用時における酸化酵素の作用が十分発揮さ
れない上、製品中でこの凝集物が発生してしまうことは
染毛剤として非常に重要な問題であり、生成される凝集
物を抑制しなければ、1剤型の染毛剤製品として上市で
きないという大きな問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、酸
化酵素の安定性が高く、凝集物の生成が防止されて、酸
化酵素による作用を有効に発揮する1剤型の酸化酵素含
有酸化染毛剤組成物及びその製造方法を提供することを
目的とする。
化酵素の安定性が高く、凝集物の生成が防止されて、酸
化酵素による作用を有効に発揮する1剤型の酸化酵素含
有酸化染毛剤組成物及びその製造方法を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、本発明に到達したものである。
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、本発明に到達したものである。
【0011】即ち、本発明は、(1)酸化酵素を含有す
る1剤型の酸化染毛剤組成物であって、ヘッドスペース
部の酸素濃度を1重量%以下又は脱空度が−0.3〜−
1atmとした状態で容器に充填してなることを特徴と
する染毛剤組成物、(2)上記(1)記載の染毛剤組成
物を製造するに際し、酸化酵素を含む成分の混合操作を
酸素不存在下に行うと共に、得られた組成物の容器への
充填を酸素不存在下に行うことを特徴とする染毛剤組成
物の製造方法、より好適には、更に、容器内を脱気する
上記染毛剤組成物の製造方法を提供する。
る1剤型の酸化染毛剤組成物であって、ヘッドスペース
部の酸素濃度を1重量%以下又は脱空度が−0.3〜−
1atmとした状態で容器に充填してなることを特徴と
する染毛剤組成物、(2)上記(1)記載の染毛剤組成
物を製造するに際し、酸化酵素を含む成分の混合操作を
酸素不存在下に行うと共に、得られた組成物の容器への
充填を酸素不存在下に行うことを特徴とする染毛剤組成
物の製造方法、より好適には、更に、容器内を脱気する
上記染毛剤組成物の製造方法を提供する。
【0012】本発明にかかる酸化酵素含有染毛剤組成物
は、1剤型に調製しても酸化酵素の経時安定性を大幅に
向上させ、酸化染料との凝集物の生成を著しく抑制し
て、優れた染毛効果を与えるものである。
は、1剤型に調製しても酸化酵素の経時安定性を大幅に
向上させ、酸化染料との凝集物の生成を著しく抑制し
て、優れた染毛効果を与えるものである。
【0013】以下、本発明を詳しく説明すると、本発明
の染毛剤組成物は、酸化剤としてラッカーゼ、パーオキ
シダーゼ、ウリカーゼ、カタラーゼ、チロシナーゼ等を
使用する。本発明においては、その起源に関わりなく使
用することができる。
の染毛剤組成物は、酸化剤としてラッカーゼ、パーオキ
シダーゼ、ウリカーゼ、カタラーゼ、チロシナーゼ等を
使用する。本発明においては、その起源に関わりなく使
用することができる。
【0014】本発明において用いられる酸化酵素の製剤
への配合量としては、製剤の形態、使用頻度、処理時
間、酵素剤の力価にもよるが、通常は0.0005〜3
0%(重量%、以下同じ)、好ましくは0.005〜2
0%、より好ましくは0.005〜15%、更に好まし
くは0.005〜10%、配合するのが良い。0.00
05%未満では十分な効果が得られず、また30%を超
えて配合しても添加量の増加に見合った効果の上昇が見
られない傾向にある。
への配合量としては、製剤の形態、使用頻度、処理時
間、酵素剤の力価にもよるが、通常は0.0005〜3
0%(重量%、以下同じ)、好ましくは0.005〜2
0%、より好ましくは0.005〜15%、更に好まし
くは0.005〜10%、配合するのが良い。0.00
05%未満では十分な効果が得られず、また30%を超
えて配合しても添加量の増加に見合った効果の上昇が見
られない傾向にある。
【0015】本発明の染毛剤組成物には、酸化酵素と発
色反応を示す成分として酸化染料(被酸化性物質)を用
いるが、本発明における酸化染料は、その種類、配合量
を特に規定するものではなく、公知のものから選択で
き、色素前駆体、顕色剤、直接染料などの各種発色性物
質を使用することができる。例えば、医薬部外品原料規
格に記載されている5−アミノ−o−クレゾール、o−
アミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノ
フェノール、2,6−ジアミノピリジン、5−(2−ヒ
ドロキシルエチルアミノ)−2−メチルフェノール、
N,N−ビス(β−ヒドロキシル)−p−フェニレンジ
アミン・硫酸塩、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)−p−フェニレンジアミン、p−ニトロ−o−フェ
ニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、m−フェニ
レンジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミ
ン、レゾルシン、ハイドロキノン、2−ヒドロキシ−5
−ニトロ−2’,4’−ジアミノアゾベンゼン・硫酸ナ
トリウム、トルエン−2,5−ジアミン、2−(2’−
ヒドロキシエチルアミノ)−5−アミノトルエン、N,
N−ビス(β−ヒドロキシル)−p−フェニレンジアミ
ン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェ
ニレンジアミン・硫酸塩、5−アミノ−o−クレゾール
・硫酸塩、p−アミノフェノール・硫酸塩、o−クロロ
−p−フェニレンジアミン・硫酸塩、2−(2’−ヒド
ロキシエチルアミノ)−5−アミノトルエン・硫酸塩、
4,4’−ジアミノジフェニルアミン・硫酸塩、p−メ
チルアミノフェノール・硫酸塩、p−フェニレンジアミ
ン・硫酸塩、m−フェニレンジアミン・硫酸塩、トルエ
ン−2,5−ジアミン・硫酸塩、2,4−ジアミノフェ
ノキシエタノール・塩酸塩、トルエン−2,5−ジアミ
ン・塩酸塩、m−フェニレンジアミン・塩酸塩、2,4
−ジアミノフェノール・塩酸塩、3,3’−イミノジフ
ェノール、p−フェニレンジアミン・塩酸塩、N−フェ
ニル−p−フェニレンジアミン・塩酸塩、N−フェニル
−p−フェニレンジアミン・酢酸塩、1,5−ジヒドロ
キシナフタレン、トルエン−3,4−ジアミン、p−メ
チルアミノフェノール、N,N’−ビス(4−アミノフ
ェニル)−2,5−ジアミノ−1,4−キノンジイミ
ン、o−アミノフェノール・硫酸塩、2,4−ジアミノ
フェノール・硫酸塩、m−アミノフェノール・硫酸塩等
を単独であるいは2種以上を組み合わせて適宜量用いる
ことができる。
色反応を示す成分として酸化染料(被酸化性物質)を用
いるが、本発明における酸化染料は、その種類、配合量
を特に規定するものではなく、公知のものから選択で
き、色素前駆体、顕色剤、直接染料などの各種発色性物
質を使用することができる。例えば、医薬部外品原料規
格に記載されている5−アミノ−o−クレゾール、o−
アミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノ
フェノール、2,6−ジアミノピリジン、5−(2−ヒ
ドロキシルエチルアミノ)−2−メチルフェノール、
N,N−ビス(β−ヒドロキシル)−p−フェニレンジ
アミン・硫酸塩、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)−p−フェニレンジアミン、p−ニトロ−o−フェ
ニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、m−フェニ
レンジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミ
ン、レゾルシン、ハイドロキノン、2−ヒドロキシ−5
−ニトロ−2’,4’−ジアミノアゾベンゼン・硫酸ナ
トリウム、トルエン−2,5−ジアミン、2−(2’−
ヒドロキシエチルアミノ)−5−アミノトルエン、N,
N−ビス(β−ヒドロキシル)−p−フェニレンジアミ
ン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェ
ニレンジアミン・硫酸塩、5−アミノ−o−クレゾール
・硫酸塩、p−アミノフェノール・硫酸塩、o−クロロ
−p−フェニレンジアミン・硫酸塩、2−(2’−ヒド
ロキシエチルアミノ)−5−アミノトルエン・硫酸塩、
4,4’−ジアミノジフェニルアミン・硫酸塩、p−メ
チルアミノフェノール・硫酸塩、p−フェニレンジアミ
ン・硫酸塩、m−フェニレンジアミン・硫酸塩、トルエ
ン−2,5−ジアミン・硫酸塩、2,4−ジアミノフェ
ノキシエタノール・塩酸塩、トルエン−2,5−ジアミ
ン・塩酸塩、m−フェニレンジアミン・塩酸塩、2,4
−ジアミノフェノール・塩酸塩、3,3’−イミノジフ
ェノール、p−フェニレンジアミン・塩酸塩、N−フェ
ニル−p−フェニレンジアミン・塩酸塩、N−フェニル
−p−フェニレンジアミン・酢酸塩、1,5−ジヒドロ
キシナフタレン、トルエン−3,4−ジアミン、p−メ
チルアミノフェノール、N,N’−ビス(4−アミノフ
ェニル)−2,5−ジアミノ−1,4−キノンジイミ
ン、o−アミノフェノール・硫酸塩、2,4−ジアミノ
フェノール・硫酸塩、m−アミノフェノール・硫酸塩等
を単独であるいは2種以上を組み合わせて適宜量用いる
ことができる。
【0016】また、これらの酸化染料と共に用いられる
ことの多い2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−ア
ミノ−5−ニトロフェノール、1−アミノ−4−メチル
アミノアントラキノン、ニトロ−p−フェニレンジアミ
ン・塩酸塩、1,4−ジアミノアントラキノン、ニトロ
−p−フェニレンジアミン、ピクラミン酸、ピクラミン
酸ナトリウム、2−アミノ−5−ニトロフェノール・硫
酸塩、レゾルシノール、ニトロ−p−フェニレンジアミ
ン・硫酸塩、p−ニトロ−o−フェニレンジアミン・硫
酸塩、p−ニトロ−m−フェニレンジアミン・硫酸塩な
どの直接染料も用いることができる。
ことの多い2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−ア
ミノ−5−ニトロフェノール、1−アミノ−4−メチル
アミノアントラキノン、ニトロ−p−フェニレンジアミ
ン・塩酸塩、1,4−ジアミノアントラキノン、ニトロ
−p−フェニレンジアミン、ピクラミン酸、ピクラミン
酸ナトリウム、2−アミノ−5−ニトロフェノール・硫
酸塩、レゾルシノール、ニトロ−p−フェニレンジアミ
ン・硫酸塩、p−ニトロ−o−フェニレンジアミン・硫
酸塩、p−ニトロ−m−フェニレンジアミン・硫酸塩な
どの直接染料も用いることができる。
【0017】これらの中でも、p−フェニレンジアミン
又はその塩、トルエン−2,5−ジアミン又はその塩、
p−アミノフェノール、5−アミノ−o−クレゾール、
m−アミノフェノール、p−ニトロ−o−フェニレンジ
アミン、2,6−ジアミノピリジン、レゾルシノール、
o−アミノフェノール、m−フェニレンジアミン等が特
に好適に使用される。
又はその塩、トルエン−2,5−ジアミン又はその塩、
p−アミノフェノール、5−アミノ−o−クレゾール、
m−アミノフェノール、p−ニトロ−o−フェニレンジ
アミン、2,6−ジアミノピリジン、レゾルシノール、
o−アミノフェノール、m−フェニレンジアミン等が特
に好適に使用される。
【0018】また、最近の自然志向から下記一般式
(1)で表されるメラニン前駆体様物質も使用可能であ
る。
(1)で表されるメラニン前駆体様物質も使用可能であ
る。
【化1】
【0019】ここで、上記式中、Xは、水素原子、NH
2,OH,炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のア
ルキル基、アルケニル基、アルコキシル基のいずれかを
表し、Yは、OH又はNH2を表す。また、XがOH若
しくは炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキ
ル基、アルケニル基、アルコキシル基のいずれかである
ときは、Xは環に対して5位,6位若しくは7位にあ
り、Yに対してオルト位にある。また、R1,R3は、同
一であっても異なっていても良く、水素原子、炭素数1
〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、アルケニ
ル基、アルコキシル基のいずれかを表し、R2は炭素数
1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、アルケ
ニル基、アルコキシル基若しくはカルボキシル基を表
す。
2,OH,炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のア
ルキル基、アルケニル基、アルコキシル基のいずれかを
表し、Yは、OH又はNH2を表す。また、XがOH若
しくは炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキ
ル基、アルケニル基、アルコキシル基のいずれかである
ときは、Xは環に対して5位,6位若しくは7位にあ
り、Yに対してオルト位にある。また、R1,R3は、同
一であっても異なっていても良く、水素原子、炭素数1
〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、アルケニ
ル基、アルコキシル基のいずれかを表し、R2は炭素数
1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、アルケ
ニル基、アルコキシル基若しくはカルボキシル基を表
す。
【0020】上記式(1)で表される化合物としては、
具体的には、例えば4,5−ジヒドロキシインドール、
5,6−ジヒドロキシインドール、6,7−ジヒドロキ
シインドール、N−メチル−5,6−ジヒドロキシイン
ドール、N−エチル−5,6−ジヒドロキシインドー
ル、N−ヘキシル−5,6−ジヒドロキシインドール、
2−メチル−5,6−ジヒドロキシインドール、3−メ
チル−5,6−ジヒドロキシインドール、4−ヒドロキ
シインドール、2,3−ジメチル−5,6−ジヒドロキ
シインドール、2−メチル−5−エチル−6−ヒドロキ
シインドール、2−メチル−5−ヒドロキシ−6−β−
ヒドロキシエチルインドール、4−ヒドロキプロピルイ
ンドール、2−ヒドロキシ−3−メトキシインドール、
4−ヒドロキシ−5−メトキシインドール、6−ヒドロ
キシ−7−メトキシインドール、6−ヒドロキシ−5−
メトキシインドール、6−ヒドロキシインドール、5−
ヒドロキシインドール、7−ヒドロキシインドール、7
−アミノインドール、5−アミノインドール、4−アミ
ノインドール、5,6−ジヒドロキシインドールカルボ
ン酸、l−メチル−5,6−ジヒドロキシインドールや
これらの塩等が挙げられる。
具体的には、例えば4,5−ジヒドロキシインドール、
5,6−ジヒドロキシインドール、6,7−ジヒドロキ
シインドール、N−メチル−5,6−ジヒドロキシイン
ドール、N−エチル−5,6−ジヒドロキシインドー
ル、N−ヘキシル−5,6−ジヒドロキシインドール、
2−メチル−5,6−ジヒドロキシインドール、3−メ
チル−5,6−ジヒドロキシインドール、4−ヒドロキ
シインドール、2,3−ジメチル−5,6−ジヒドロキ
シインドール、2−メチル−5−エチル−6−ヒドロキ
シインドール、2−メチル−5−ヒドロキシ−6−β−
ヒドロキシエチルインドール、4−ヒドロキプロピルイ
ンドール、2−ヒドロキシ−3−メトキシインドール、
4−ヒドロキシ−5−メトキシインドール、6−ヒドロ
キシ−7−メトキシインドール、6−ヒドロキシ−5−
メトキシインドール、6−ヒドロキシインドール、5−
ヒドロキシインドール、7−ヒドロキシインドール、7
−アミノインドール、5−アミノインドール、4−アミ
ノインドール、5,6−ジヒドロキシインドールカルボ
ン酸、l−メチル−5,6−ジヒドロキシインドールや
これらの塩等が挙げられる。
【0021】また、下記一般式(2)で表されるメラニ
ン前駆体様物質も使用可能である。
ン前駆体様物質も使用可能である。
【化2】
【0022】ここで、上記式中、Kは、水素原子、NH
2,OH,炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のア
ルキル基、アルケニル基、アルコキシル基のいずれかを
表し、Lは、OH又はNH2を表す。また、KがOH若
しくは炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキ
ル基、アルケニル基、アルコキシル基のいずれかである
ときは、Kは環に対して5位,6位若しくは7位にあ
り、Lに対してオルト位にある。また、R4,R6は、同
一であっても異なっていても良く、水素原子、炭素数1
〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、アルケニ
ル基、アルコキシル基のいずれかを表し、R5は炭素数
1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、アルケ
ニル基、アルコキシル基若しくはカルボキシル基を表
す。
2,OH,炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のア
ルキル基、アルケニル基、アルコキシル基のいずれかを
表し、Lは、OH又はNH2を表す。また、KがOH若
しくは炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキ
ル基、アルケニル基、アルコキシル基のいずれかである
ときは、Kは環に対して5位,6位若しくは7位にあ
り、Lに対してオルト位にある。また、R4,R6は、同
一であっても異なっていても良く、水素原子、炭素数1
〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、アルケニ
ル基、アルコキシル基のいずれかを表し、R5は炭素数
1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、アルケ
ニル基、アルコキシル基若しくはカルボキシル基を表
す。
【0023】上記式(2)で表される化合物としては、
具体的には、4,5−ジヒドロキシインドリン、5,6
−ジヒドロキシインドリン、6,7−ジヒドロキシイン
ドリン、N−メチル−5,6−ジヒドロキシインドリ
ン、N−エチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N
−ヘキシル−5,6−ジヒドロキシインドリン、2−メ
チル−5,6−ジヒドロキシインドリン、3−メチル−
5,6−ジヒドロキシインドリン、4−ヒドロキシイン
ドリン、2,3−ジメチル−5,6−ジヒドロキシイン
ドリン、2−メチル−5−エチル−6−ヒドロキシイン
ドリン、2−メチル−5−ヒドロキシ−6−β−ヒドロ
キシエチルインドリン、4−ヒドロキプロピルインドリ
ン、2−ヒドロキシ−3−メトキシインドリン、4−ヒ
ドロキシ−5−メトキシインドリン、6−ヒドロキシ−
7−メトキシインドリン、6−ヒドロキシ−5−メトキ
シインドリン、6−ヒドロキシインドリン、5−ヒドロ
キシインドリン、7−ヒドロキシインドリン、7−アミ
ノインドリン、5−アミノインドリン、4−アミノイン
ドリン、5,6−ジヒドロキシインドリンカルボン酸、
1−メチル−5,6−ジヒドロキシインドリンやこれら
の塩等が挙げられる。
具体的には、4,5−ジヒドロキシインドリン、5,6
−ジヒドロキシインドリン、6,7−ジヒドロキシイン
ドリン、N−メチル−5,6−ジヒドロキシインドリ
ン、N−エチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N
−ヘキシル−5,6−ジヒドロキシインドリン、2−メ
チル−5,6−ジヒドロキシインドリン、3−メチル−
5,6−ジヒドロキシインドリン、4−ヒドロキシイン
ドリン、2,3−ジメチル−5,6−ジヒドロキシイン
ドリン、2−メチル−5−エチル−6−ヒドロキシイン
ドリン、2−メチル−5−ヒドロキシ−6−β−ヒドロ
キシエチルインドリン、4−ヒドロキプロピルインドリ
ン、2−ヒドロキシ−3−メトキシインドリン、4−ヒ
ドロキシ−5−メトキシインドリン、6−ヒドロキシ−
7−メトキシインドリン、6−ヒドロキシ−5−メトキ
シインドリン、6−ヒドロキシインドリン、5−ヒドロ
キシインドリン、7−ヒドロキシインドリン、7−アミ
ノインドリン、5−アミノインドリン、4−アミノイン
ドリン、5,6−ジヒドロキシインドリンカルボン酸、
1−メチル−5,6−ジヒドロキシインドリンやこれら
の塩等が挙げられる。
【0024】上記酸化染料は、調色の関係から1種単独
で用いても良く、2種類以上を適宜組み合わせて用いて
もよい。
で用いても良く、2種類以上を適宜組み合わせて用いて
もよい。
【0025】酸化染料の配合濃度は、染毛剤の使用頻度
や製剤の形態に応じて適宜選定すれば良いが、通常は組
成物全体の0.01〜10%、好ましくは0.1〜5%
配合するのが良い。
や製剤の形態に応じて適宜選定すれば良いが、通常は組
成物全体の0.01〜10%、好ましくは0.1〜5%
配合するのが良い。
【0026】更に、上記成分の他に、必要に応じて、p
H緩衝剤、界面活性剤、ヒドロキシエチルセルロースや
キサンタンガム等の増粘剤、香料、防腐剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、殺菌剤、パール化剤などを添加するこ
とができる。ここで、界面活性剤としては、α−オレフ
ィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、脂肪酸アル
キルエーテルカルボン酸塩、N−アシルアミノ酸塩やC
12〜C18飽和及び不飽和脂肪酸アシルグルタミン酸エス
テル等のアニオン界面活性剤、アルキルベタイン、アル
キルアミドベタイン、ヒドロキシスルホベタイン等の両
性界面活性剤、モノもしくはジアルキル第4級アンモニ
ウム塩等のカチオン界面活性剤、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、脂肪酸アルキロールアミド等のノニオ
ン界面活性剤のいずれも用いることができる。
H緩衝剤、界面活性剤、ヒドロキシエチルセルロースや
キサンタンガム等の増粘剤、香料、防腐剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、殺菌剤、パール化剤などを添加するこ
とができる。ここで、界面活性剤としては、α−オレフ
ィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、脂肪酸アル
キルエーテルカルボン酸塩、N−アシルアミノ酸塩やC
12〜C18飽和及び不飽和脂肪酸アシルグルタミン酸エス
テル等のアニオン界面活性剤、アルキルベタイン、アル
キルアミドベタイン、ヒドロキシスルホベタイン等の両
性界面活性剤、モノもしくはジアルキル第4級アンモニ
ウム塩等のカチオン界面活性剤、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、脂肪酸アルキロールアミド等のノニオ
ン界面活性剤のいずれも用いることができる。
【0027】また、毛髪の感触を向上させるために、ジ
メチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリエ
ーテル変性シリコーン等のシリコーン誘導体を配合する
こともできる。なお、本発明の洗毛剤組成物をエアゾー
ル形態に調製する場合、噴射剤は、液化プロパンガス
(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、窒素ガス、
炭酸ガス等いずれでもよいが、噴射後の泡形成の面でL
PGが良好である。
メチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリエ
ーテル変性シリコーン等のシリコーン誘導体を配合する
こともできる。なお、本発明の洗毛剤組成物をエアゾー
ル形態に調製する場合、噴射剤は、液化プロパンガス
(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、窒素ガス、
炭酸ガス等いずれでもよいが、噴射後の泡形成の面でL
PGが良好である。
【0028】本発明の染毛剤組成物のpHは5.0〜
9.0が好ましく、より好ましくは6.0〜8.0であ
る。pHが高すぎると皮膚刺激が問題となり好ましくな
い。
9.0が好ましく、より好ましくは6.0〜8.0であ
る。pHが高すぎると皮膚刺激が問題となり好ましくな
い。
【0029】本発明の第1発明に係る染毛剤組成物にお
いては、上記成分を混合して1剤型として調製するもの
であるが、この場合、この酸化酵素を含有する1剤型の
酸化染毛剤組成物をヘッドスペース部の酸素濃度を1%
以下又は脱空度が−0.3〜−1atmとした状態で容
器に充填してなるものである。
いては、上記成分を混合して1剤型として調製するもの
であるが、この場合、この酸化酵素を含有する1剤型の
酸化染毛剤組成物をヘッドスペース部の酸素濃度を1%
以下又は脱空度が−0.3〜−1atmとした状態で容
器に充填してなるものである。
【0030】このように、容器内のヘッドスペース部の
酸素濃度を低減させるか、脱気状態とすることにより、
酸化酵素を配合した1剤型の酸化染毛剤が可能になり、
酸化酵素自体及び製品における経時安定性が良好で、か
つ優れた染毛効果を有する1剤型の酸化染毛剤組成物が
得られるものである。
酸素濃度を低減させるか、脱気状態とすることにより、
酸化酵素を配合した1剤型の酸化染毛剤が可能になり、
酸化酵素自体及び製品における経時安定性が良好で、か
つ優れた染毛効果を有する1剤型の酸化染毛剤組成物が
得られるものである。
【0031】本発明において、ヘッドスペース部の酸素
濃度を低減させる場合は、酸素濃度は1%以下である
が、より好ましくは0.5%以下、更に好ましくは0.
1%以下である。一方、脱気状態とする場合は、脱空度
が−0.3〜−1atmであるが、より好ましくは−
0.4〜−1atm、更に好ましくは−0.5〜−1a
tmである。
濃度を低減させる場合は、酸素濃度は1%以下である
が、より好ましくは0.5%以下、更に好ましくは0.
1%以下である。一方、脱気状態とする場合は、脱空度
が−0.3〜−1atmであるが、より好ましくは−
0.4〜−1atm、更に好ましくは−0.5〜−1a
tmである。
【0032】また、組成物が充填される容器は特に制限
されず、製品の形態に応じて適宜選定され、エアゾール
形態の場合は金属製のエアゾール容器に充填し、クリー
ムやジェル形態の場合は酸素バリア性の高い容器、特に
チューブに充填することが好ましい。
されず、製品の形態に応じて適宜選定され、エアゾール
形態の場合は金属製のエアゾール容器に充填し、クリー
ムやジェル形態の場合は酸素バリア性の高い容器、特に
チューブに充填することが好ましい。
【0033】なお、このようにヘッドスペース部の酸素
濃度を1%以下にしたり、脱空度を−0.3〜−1at
mにする方法に制限はないが、組成物の容器への充填
を、後述する第2発明のように、酸素不存在下で行う方
法が有効に採用される。なおまた、容器に充填される組
成物は、酸素不存在下に混合し、組成物中の酸素濃度が
0.00015%以下であることが好ましい。
濃度を1%以下にしたり、脱空度を−0.3〜−1at
mにする方法に制限はないが、組成物の容器への充填
を、後述する第2発明のように、酸素不存在下で行う方
法が有効に採用される。なおまた、容器に充填される組
成物は、酸素不存在下に混合し、組成物中の酸素濃度が
0.00015%以下であることが好ましい。
【0034】本発明の第2発明は、上記第1発明の染毛
剤組成物を製造するに際し、酸化酵素を含む成分の混合
操作を酸素不存在下に行うと共に、得られた組成物の容
器への充填を酸素不存在下に行うものである。
剤組成物を製造するに際し、酸化酵素を含む成分の混合
操作を酸素不存在下に行うと共に、得られた組成物の容
器への充填を酸素不存在下に行うものである。
【0035】ここで、酸素不存在下としては、実質的に
酸素を含まない雰囲気、具体的には真空又は窒素ガス、
二酸化炭素ガス、希ガス等の不活性ガス雰囲気を採用し
得、かかる雰囲気下で上記成分の混合、容器への充填操
作を行うことができる。この場合、上記雰囲気とする方
法としてはいずれの方法でもよく、特に制限されない。
例えば、真空バキュームをしたり、窒素ガスで置換した
り、あるいは真空バキュームした後に不活性ガスにより
置換する方法等が挙げられる。これらの方法により製造
したときに、酵素が組成中の溶存酸素、容器内のヘッド
スペースの酸素により酸化染料と触媒的な反応(酸化染
料の凝集物化)をすることを抑制できる。
酸素を含まない雰囲気、具体的には真空又は窒素ガス、
二酸化炭素ガス、希ガス等の不活性ガス雰囲気を採用し
得、かかる雰囲気下で上記成分の混合、容器への充填操
作を行うことができる。この場合、上記雰囲気とする方
法としてはいずれの方法でもよく、特に制限されない。
例えば、真空バキュームをしたり、窒素ガスで置換した
り、あるいは真空バキュームした後に不活性ガスにより
置換する方法等が挙げられる。これらの方法により製造
したときに、酵素が組成中の溶存酸素、容器内のヘッド
スペースの酸素により酸化染料と触媒的な反応(酸化染
料の凝集物化)をすることを抑制できる。
【0036】本発明の第2発明において、更に、容器内
を脱気すると、容器内の残存酸素を強制的に除去させる
ことができ、色素前駆体などの酸化染料の重合物が生成
することをより有効に防ぐことができる。そして、脱気
後は、エアゾール容器等の密閉容器内では重合は進行し
ないので、より効果的である。即ち、その後の系内で酸
化染料の凝集物化はなくなり、安定性がより良好とな
る。
を脱気すると、容器内の残存酸素を強制的に除去させる
ことができ、色素前駆体などの酸化染料の重合物が生成
することをより有効に防ぐことができる。そして、脱気
後は、エアゾール容器等の密閉容器内では重合は進行し
ないので、より効果的である。即ち、その後の系内で酸
化染料の凝集物化はなくなり、安定性がより良好とな
る。
【0037】本発明において上記脱気時期は、特に制限
されず、例えば組成物を充填し、クリンチをした後、脱
気してもよく、組成物を充填しガスを充填・クリンチす
るのと同時に脱気してもよく、また、予めクリンチ・脱
気した容器に組成物・ガスを充填してもよい。そして、
脱気操作は、真空バキュームによって行うことができ
る。
されず、例えば組成物を充填し、クリンチをした後、脱
気してもよく、組成物を充填しガスを充填・クリンチす
るのと同時に脱気してもよく、また、予めクリンチ・脱
気した容器に組成物・ガスを充填してもよい。そして、
脱気操作は、真空バキュームによって行うことができ
る。
【0038】なお、この容器に充填される組成物中の酸
素濃度は0.00015%以下となるように上記雰囲気
下で混合することが好ましい。また、噴射剤充填は、空
気下でも可能であるが、真空若しくは窒素ガス、二酸化
炭素ガス、希ガス等の不活性ガス雰囲気下で行うことが
望ましい。
素濃度は0.00015%以下となるように上記雰囲気
下で混合することが好ましい。また、噴射剤充填は、空
気下でも可能であるが、真空若しくは窒素ガス、二酸化
炭素ガス、希ガス等の不活性ガス雰囲気下で行うことが
望ましい。
【0039】上述した本発明によれば、これまでの多く
の永久染毛剤であった第1剤と第2剤を混合する混合型
ではなく、かかる操作のない、消費者にとって非常に使
用性が高い1剤型の形態を提供することができ、エアゾ
ール状、クリーム状、ジェル状、液状等のいずれの形態
においても、製品中における酸化染料の凝集物化防止
等、製品の安定性が非常に良好になる。
の永久染毛剤であった第1剤と第2剤を混合する混合型
ではなく、かかる操作のない、消費者にとって非常に使
用性が高い1剤型の形態を提供することができ、エアゾ
ール状、クリーム状、ジェル状、液状等のいずれの形態
においても、製品中における酸化染料の凝集物化防止
等、製品の安定性が非常に良好になる。
【0040】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定される
ものではない。なお、下記の例で%は重量%を示す。
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定される
ものではない。なお、下記の例で%は重量%を示す。
【0041】また、下記例における性能評価法は以下の
通りである。 凝集物の有無:配合直後、及び25℃,45℃の各温度
において1ケ月放置後の組成物中の凝集の有無を目視に
て判定した。 ◎:全くない ○:わずかにある △:ややある ×:かなりある 染毛性(ΔE):乾燥したヤギ白髪の毛束約10gをシ
ャンプーし、水を切り(水を切った後の毛束の重量は1
7g)、これに評価すべき組成物(配合直後品)各3g
を素早く均一に塗布した。30℃にて一定時間放置し、
すすいだ。乾燥した後、シャンプー・風乾し、ヤギ毛の
染毛性を評価した。染毛性(ΔE)は、染色毛束を色差
計(日本電色社製SE2000)でL,a,b値を測定
し、未染色毛との色差(ΔE)を求め、染毛性を評価し
た。なお、ΔEはその数値が大きければ大きいほど染毛
性が良いことを表す。 移染性:評価すべき各組成物(配合直後品)を用いて、
人黒毛束約10gを所定の方法により染色した後、シャ
ンプー処理したものを白いタオルでタオルドライした際
にそのタオルに付着した色を目視で判定した。 ◎:全く色がついていない ○:よく見ると色がついている △:色がついているのがよくわかる ×:タオルが使えないほど色がついている
通りである。 凝集物の有無:配合直後、及び25℃,45℃の各温度
において1ケ月放置後の組成物中の凝集の有無を目視に
て判定した。 ◎:全くない ○:わずかにある △:ややある ×:かなりある 染毛性(ΔE):乾燥したヤギ白髪の毛束約10gをシ
ャンプーし、水を切り(水を切った後の毛束の重量は1
7g)、これに評価すべき組成物(配合直後品)各3g
を素早く均一に塗布した。30℃にて一定時間放置し、
すすいだ。乾燥した後、シャンプー・風乾し、ヤギ毛の
染毛性を評価した。染毛性(ΔE)は、染色毛束を色差
計(日本電色社製SE2000)でL,a,b値を測定
し、未染色毛との色差(ΔE)を求め、染毛性を評価し
た。なお、ΔEはその数値が大きければ大きいほど染毛
性が良いことを表す。 移染性:評価すべき各組成物(配合直後品)を用いて、
人黒毛束約10gを所定の方法により染色した後、シャ
ンプー処理したものを白いタオルでタオルドライした際
にそのタオルに付着した色を目視で判定した。 ◎:全く色がついていない ○:よく見ると色がついている △:色がついているのがよくわかる ×:タオルが使えないほど色がついている
【0042】〔実施例1〜6,比較例1〜6〕表1,2
に示す成分をエアゾール形態に調製し、エアゾール容器
に充填した。この場合、真空バキュームすることによ
り、ヘッドスペースの酸素濃度を表1,2に示すように
調整した。その評価結果を表1,2に示す。
に示す成分をエアゾール形態に調製し、エアゾール容器
に充填した。この場合、真空バキュームすることによ
り、ヘッドスペースの酸素濃度を表1,2に示すように
調整した。その評価結果を表1,2に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】〔実施例7〜11,比較例7〕下記組成の
染毛剤組成物を表3に示す雰囲気下で配合すると共に、
容器としてガラスビンに表3に示す雰囲気下に充填し
た。その時の組成物中の溶存酸素濃度、ヘッドスペース
の酸素濃度を表3に示す。また、各組成物の評価結果を
表3に併記する。 パラフェニレンジアミン 1.5 % パラアミノフェノール 0.1 メタフェニレンジアミン 0.15 ラッカーゼ 3.0 モノエタノールアミン 適量 精製水 バランス 計 100.0 % pH 7.0
染毛剤組成物を表3に示す雰囲気下で配合すると共に、
容器としてガラスビンに表3に示す雰囲気下に充填し
た。その時の組成物中の溶存酸素濃度、ヘッドスペース
の酸素濃度を表3に示す。また、各組成物の評価結果を
表3に併記する。 パラフェニレンジアミン 1.5 % パラアミノフェノール 0.1 メタフェニレンジアミン 0.15 ラッカーゼ 3.0 モノエタノールアミン 適量 精製水 バランス 計 100.0 % pH 7.0
【0046】
【表3】
【0047】〔実施例12〜16,比較例8〕下記組成
の染毛剤組成物を表4に示す雰囲気下で配合すると共
に、容器としてガラスビンに表4に示す雰囲気下に充填
した。その時の組成物中の溶存酸素濃度、ヘッドスペー
スの酸素濃度を表4に示す。また、各組成物の評価結果
を表4に併記する。 パラフェニレンジアミン 1.5 % パラアミノフェノール 0.1 メタフェニレンジアミン 0.15 ウリカーゼ又はチロシナーゼ 0.1 (ウリカーゼの場合は尿酸0.1%を添加) 水酸化ナトリウム 適量 精製水 バランス 計 100.0 % pH 7.0
の染毛剤組成物を表4に示す雰囲気下で配合すると共
に、容器としてガラスビンに表4に示す雰囲気下に充填
した。その時の組成物中の溶存酸素濃度、ヘッドスペー
スの酸素濃度を表4に示す。また、各組成物の評価結果
を表4に併記する。 パラフェニレンジアミン 1.5 % パラアミノフェノール 0.1 メタフェニレンジアミン 0.15 ウリカーゼ又はチロシナーゼ 0.1 (ウリカーゼの場合は尿酸0.1%を添加) 水酸化ナトリウム 適量 精製水 バランス 計 100.0 % pH 7.0
【0048】
【表4】
【0049】〔実施例17〜19,比較例9〕下記組成
の染毛剤組成物を表5に示す雰囲気下で配合すると共
に、容器としてガラスビンに表5に示す雰囲気下に充填
した。その時の組成物中の溶存酸素濃度、ヘッドスペー
スの酸素濃度を表5に示す。また、各組成物の評価結果
を表5に併記する。 パラフェニレンジアミン 1 % パラアミノフェノール 0.1 メタアミノフェノール 0.08 硫酸トルエン−2,5−ジアミン 2 レゾルシン 0.1 ラッカーゼ 5.0 モノエタノールアミン 適量 精製水 バランス 計 100.0 % pH 7.0
の染毛剤組成物を表5に示す雰囲気下で配合すると共
に、容器としてガラスビンに表5に示す雰囲気下に充填
した。その時の組成物中の溶存酸素濃度、ヘッドスペー
スの酸素濃度を表5に示す。また、各組成物の評価結果
を表5に併記する。 パラフェニレンジアミン 1 % パラアミノフェノール 0.1 メタアミノフェノール 0.08 硫酸トルエン−2,5−ジアミン 2 レゾルシン 0.1 ラッカーゼ 5.0 モノエタノールアミン 適量 精製水 バランス 計 100.0 % pH 7.0
【0050】
【表5】
【0051】〔実施例20〜28,比較例10〜12〕
表6に示す組成の染毛剤組成物を表7に示す雰囲気下で
配合すると共に、容器としてガラスビンに表7に示す雰
囲気下に充填し、その後、表7に示すように下記脱気操
作A,B,Cを行って、又は行わないでヘッドスペース
の酸素濃度及び脱気度を表7に示すように調整した。そ
の評価結果を表7に示す。
表6に示す組成の染毛剤組成物を表7に示す雰囲気下で
配合すると共に、容器としてガラスビンに表7に示す雰
囲気下に充填し、その後、表7に示すように下記脱気操
作A,B,Cを行って、又は行わないでヘッドスペース
の酸素濃度及び脱気度を表7に示すように調整した。そ
の評価結果を表7に示す。
【0052】脱気操作: A:原液を充填し、クリンチをした後、脱気 B:原液を充填し、ガスを充填・クリンチするのと同時
に脱気 C:予めクリンチ・脱気した容器に原液・ガスを充填
に脱気 C:予めクリンチ・脱気した容器に原液・ガスを充填
【0053】
【表6】
【0054】
【表7】
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、酸化酵素と酸化染料と
の凝集反応を大幅に抑制して経時安定性を向上させ、し
かも高い染毛効果を与える1剤型の染毛剤組成物が得ら
れる。
の凝集反応を大幅に抑制して経時安定性を向上させ、し
かも高い染毛効果を与える1剤型の染毛剤組成物が得ら
れる。
フロントページの続き (72)発明者 三田村 譲嗣 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AB032 AC102 AC242 AC302 AC472 AC532 AC542 AC782 AC852 AD471 AD472 CC36 EE01 FF05 FF06
Claims (3)
- 【請求項1】 酸化酵素を含有する1剤型の酸化染毛剤
組成物であって、ヘッドスペース部の酸素濃度を1重量
%以下又は脱空度が−0.3〜−1atmとした状態で
容器に充填してなることを特徴とする染毛剤組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の染毛剤組成物を製造する
に際し、酸化酵素を含む成分の混合操作を酸素不存在下
に行うと共に、得られた組成物の容器への充填を酸素不
存在下に行うことを特徴とする染毛剤組成物の製造方
法。 - 【請求項3】 上記充填を行った後、更に、容器内を脱
気する請求項2記載の染毛剤組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11360321A JP2000344638A (ja) | 1999-03-30 | 1999-12-20 | 染毛剤組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8753699 | 1999-03-30 | ||
JP11-87536 | 1999-03-30 | ||
JP11360321A JP2000344638A (ja) | 1999-03-30 | 1999-12-20 | 染毛剤組成物及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000344638A true JP2000344638A (ja) | 2000-12-12 |
Family
ID=26428796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11360321A Pending JP2000344638A (ja) | 1999-03-30 | 1999-12-20 | 染毛剤組成物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000344638A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003002818A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-08 | Mandom Corp | 自己サンタン化粧料及びその製造方法 |
WO2008035500A1 (fr) | 2006-09-20 | 2008-03-27 | Takasago International Corporation | Stabilisant de teinture pour cheveux |
-
1999
- 1999-12-20 JP JP11360321A patent/JP2000344638A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003002818A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-08 | Mandom Corp | 自己サンタン化粧料及びその製造方法 |
WO2008035500A1 (fr) | 2006-09-20 | 2008-03-27 | Takasago International Corporation | Stabilisant de teinture pour cheveux |
US7753966B2 (en) | 2006-09-20 | 2010-07-13 | Takasago International Corporation | Hair dye stabilizer |
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