JP2000344459A - 高圧ガス容器搬送装置 - Google Patents
高圧ガス容器搬送装置Info
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- JP2000344459A JP2000344459A JP11157828A JP15782899A JP2000344459A JP 2000344459 A JP2000344459 A JP 2000344459A JP 11157828 A JP11157828 A JP 11157828A JP 15782899 A JP15782899 A JP 15782899A JP 2000344459 A JP2000344459 A JP 2000344459A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】キャップ付タイプとプロテクタ付タイプの両方
の容器に対応でき、省エネルギー化と安全性、経済性、
利便性、コンパクト性を備えた新規なガス容器搬送装置
を提供する。 【解決手段】充填バルブに装着したバルブキャップ10
を吊持してキャップ付容器7,8を保持する容器保持機
構5と、プロテクタ12を吊持してプロテクタ付容器9
を保持する容器保持機構6を備える。
の容器に対応でき、省エネルギー化と安全性、経済性、
利便性、コンパクト性を備えた新規なガス容器搬送装置
を提供する。 【解決手段】充填バルブに装着したバルブキャップ10
を吊持してキャップ付容器7,8を保持する容器保持機
構5と、プロテクタ12を吊持してプロテクタ付容器9
を保持する容器保持機構6を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LPガス等の高圧
ガスを充填するガス容器の搬送装置に関する。
ガスを充填するガス容器の搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種搬送装置として、例えば特
開平8−119578号公報に開示されるように、容器
を吸着保持するパッドと該パッドの昇降装置を備えてな
り、昇降装置の駆動でパッドを降下させて容器上部にパ
ッドを載せた後、パッド内部を減圧して容器にパッドを
吸着させ、次いで昇降装置の駆動でパッドを上昇させて
容器を持ち上げるようにしたものがある。
開平8−119578号公報に開示されるように、容器
を吸着保持するパッドと該パッドの昇降装置を備えてな
り、昇降装置の駆動でパッドを降下させて容器上部にパ
ッドを載せた後、パッド内部を減圧して容器にパッドを
吸着させ、次いで昇降装置の駆動でパッドを上昇させて
容器を持ち上げるようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の搬送装置
は、大きな人力を要することなく容器のトラックへの積
み下ろし及び移動が出来るものの、容器の吸着保持に関
連して、以下のような問題があった。すなわち従来の搬
送装置は、パッドを、容器の充填バルブに被さる中央隆
起部の周縁に、容器上縁面に沿うスカート面を備えた形
状とし、且つスカート面の外周縁にはパッキンを添設し
て、容器上部にパッドを載せた時に隙間ができて真空も
れが生じないようにし、真空装置により真空引きをする
空気吸着によるものである。しかし乍らLPガス容器
は、15kg、20kg、30kg、50kg等の各種
大きさ(容量)のものがあり、その大きさに応じて容器
上縁面の加工状態が異なるもので、例えば15kgや2
0kg程度の比較的小型のものでは、充填バルブを囲む
保護プロテクタを備えた形状(プロテクタ付容器)であ
り、30kgや50kgの比較的大型のものでは、充填
バルブをバルブキャプでカバーした形状(キャップ付容
器)となっている。上記プロテクタ付容器とキャップ付
容器の双方を空気吸着により保持可能にするには、パッ
ドの容量を大きくすると共に大型の真空装置が必要であ
り、この場合、小型容器の保持のために大くのエネルギ
と空気を消費するので、コスト面等で実用上問題があ
る。また、上記従来の吸着式搬送装置は、吸着パッドを
小型化して真空量を減率することができるキャップ付容
器専用タイプとしているものの、50kg程度の大型容
器を吸着保持するには多くの空気と電気エネルギを消費
するのでコストがかかり、且つパッド内を真空に減圧す
るための真空引きに時間がかかり、作業性が悪くなると
いう問題がある。さらに、吸着パッドと容器上面との間
に真空もれが生じた場合は容器が落下する虞れもあるの
で安全性に疑問があると共に、これを防止するための真
空状態の維持管理、パッド外周のパッキンの保守管理に
特に注意が必要であり、管理コストが高くつく虞れがあ
る。
は、大きな人力を要することなく容器のトラックへの積
み下ろし及び移動が出来るものの、容器の吸着保持に関
連して、以下のような問題があった。すなわち従来の搬
送装置は、パッドを、容器の充填バルブに被さる中央隆
起部の周縁に、容器上縁面に沿うスカート面を備えた形
状とし、且つスカート面の外周縁にはパッキンを添設し
て、容器上部にパッドを載せた時に隙間ができて真空も
れが生じないようにし、真空装置により真空引きをする
空気吸着によるものである。しかし乍らLPガス容器
は、15kg、20kg、30kg、50kg等の各種
大きさ(容量)のものがあり、その大きさに応じて容器
上縁面の加工状態が異なるもので、例えば15kgや2
0kg程度の比較的小型のものでは、充填バルブを囲む
保護プロテクタを備えた形状(プロテクタ付容器)であ
り、30kgや50kgの比較的大型のものでは、充填
バルブをバルブキャプでカバーした形状(キャップ付容
器)となっている。上記プロテクタ付容器とキャップ付
容器の双方を空気吸着により保持可能にするには、パッ
ドの容量を大きくすると共に大型の真空装置が必要であ
り、この場合、小型容器の保持のために大くのエネルギ
と空気を消費するので、コスト面等で実用上問題があ
る。また、上記従来の吸着式搬送装置は、吸着パッドを
小型化して真空量を減率することができるキャップ付容
器専用タイプとしているものの、50kg程度の大型容
器を吸着保持するには多くの空気と電気エネルギを消費
するのでコストがかかり、且つパッド内を真空に減圧す
るための真空引きに時間がかかり、作業性が悪くなると
いう問題がある。さらに、吸着パッドと容器上面との間
に真空もれが生じた場合は容器が落下する虞れもあるの
で安全性に疑問があると共に、これを防止するための真
空状態の維持管理、パッド外周のパッキンの保守管理に
特に注意が必要であり、管理コストが高くつく虞れがあ
る。
【0004】本発明はこのような従来事情に鑑みて成さ
れたもので、その目的とするところの第一は、従来の吸
着式搬送装置に比べ、空気消費量を少なくしながら安全
且つ確実に大型タイプの容器を保持でき、管理が容易で
作業性にも優れ、プロテクタ付の小型容器にも対応可能
であるガス容器搬送装置を提供せんとするものである。
また本発明の第二の目的は、前記第一の目的を、コンパ
クトな装置構成で成し得ることにある。
れたもので、その目的とするところの第一は、従来の吸
着式搬送装置に比べ、空気消費量を少なくしながら安全
且つ確実に大型タイプの容器を保持でき、管理が容易で
作業性にも優れ、プロテクタ付の小型容器にも対応可能
であるガス容器搬送装置を提供せんとするものである。
また本発明の第二の目的は、前記第一の目的を、コンパ
クトな装置構成で成し得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明のガス容器搬送装置は請求項1のように、
キャップ付容器保持機構と、プロテクタ付容器保持機構
を備えてなることを要旨とする。
めに、本発明のガス容器搬送装置は請求項1のように、
キャップ付容器保持機構と、プロテクタ付容器保持機構
を備えてなることを要旨とする。
【0006】キャップ付容器保持機構は、第一昇降装置
により昇降自在に支持されバルブキャップに上方から被
さる係合部材保持体と、該係合部材保持体の周壁に内外
移動自在に備えられバルブキャップ下縁の被係合溝に係
合する係合部材と、第二昇降装置により係合部材保持体
の外側にて上下動自在に支持され、前記係合部材を内側
へ付勢して前記被係合溝との係合状態を自在にロックす
るロック体を有してなる。LPガス容器の充填バルブに
装着したバルブキャップには、その下縁部分に凹溝が周
設されているが、上記の構成からなるキャップ付容器保
持機構によれば、係合体をその凹溝(被係合溝)に係合
させ、且つその係合状態をロック体でロックすること
で、バルブキャップを介してのガス容器の吊下げ保持が
可能になる。上記凹溝(被係合溝)はバルブキャップの
周方向に沿って形成されており、上記係合体は、バルブ
キャップの周方向に沿って配設することが好ましい。係
合体としては、例えば、バルブキャップの周方向に沿っ
て形成した凸部や、適宜間隔ごとに複数配設したボール
等をあげることができる。
により昇降自在に支持されバルブキャップに上方から被
さる係合部材保持体と、該係合部材保持体の周壁に内外
移動自在に備えられバルブキャップ下縁の被係合溝に係
合する係合部材と、第二昇降装置により係合部材保持体
の外側にて上下動自在に支持され、前記係合部材を内側
へ付勢して前記被係合溝との係合状態を自在にロックす
るロック体を有してなる。LPガス容器の充填バルブに
装着したバルブキャップには、その下縁部分に凹溝が周
設されているが、上記の構成からなるキャップ付容器保
持機構によれば、係合体をその凹溝(被係合溝)に係合
させ、且つその係合状態をロック体でロックすること
で、バルブキャップを介してのガス容器の吊下げ保持が
可能になる。上記凹溝(被係合溝)はバルブキャップの
周方向に沿って形成されており、上記係合体は、バルブ
キャップの周方向に沿って配設することが好ましい。係
合体としては、例えば、バルブキャップの周方向に沿っ
て形成した凸部や、適宜間隔ごとに複数配設したボール
等をあげることができる。
【0007】プロテクタ付容器保持機構は、プロテクタ
の持手用左右開口部に差込まれる掛止部を下部に有する
複数の吊持アームを、係合部材保持体の外側にて、前記
掛止部を前記持手用開口部に差込み可能な閉位置と、前
記掛止部がプロテクタの外側に位置する開位置との間を
回動自在に支持すると共に、各吊持アームを前記閉位置
に付勢する付勢部材と、各吊持アームを前記付勢部材の
付勢力に抗して前記開位置に開動させる開動機構とを有
してなる。上記プロテクタ付容器保持機構によれば、開
動機構の作動で各吊持アームを開位置に開動させた状態
で、各吊持アームの掛止部を、プロテクタの持手用左右
開口部に差込み可能な高さに位置させ、次いで付勢部材
の付勢力により各吊持アームを閉位置に閉動させ、複数
ある吊持アームの内の何れかの吊持アームの掛止部を、
プロテクタの持手用左右開口部に差込む。これにより、
充填バルブを囲む保護プロテクタを備えたプロテクタ付
容器を、そのプロテクタを介して吊下げ保持することが
可能になる。各吊持アームは、前記閉位置において、複
数ある内の何れかの吊持アームの掛止部がプロテクタの
持手用左右開口部に差込まれる数とすることは云うまで
もないが、隣り合わせる吊持アームの離間寸法が、持手
用左右開口部の開口幅より若干小さくなるよう、各吊持
アームをプロテクタの周囲に等間隔ごとに配置すること
が好ましい。
の持手用左右開口部に差込まれる掛止部を下部に有する
複数の吊持アームを、係合部材保持体の外側にて、前記
掛止部を前記持手用開口部に差込み可能な閉位置と、前
記掛止部がプロテクタの外側に位置する開位置との間を
回動自在に支持すると共に、各吊持アームを前記閉位置
に付勢する付勢部材と、各吊持アームを前記付勢部材の
付勢力に抗して前記開位置に開動させる開動機構とを有
してなる。上記プロテクタ付容器保持機構によれば、開
動機構の作動で各吊持アームを開位置に開動させた状態
で、各吊持アームの掛止部を、プロテクタの持手用左右
開口部に差込み可能な高さに位置させ、次いで付勢部材
の付勢力により各吊持アームを閉位置に閉動させ、複数
ある吊持アームの内の何れかの吊持アームの掛止部を、
プロテクタの持手用左右開口部に差込む。これにより、
充填バルブを囲む保護プロテクタを備えたプロテクタ付
容器を、そのプロテクタを介して吊下げ保持することが
可能になる。各吊持アームは、前記閉位置において、複
数ある内の何れかの吊持アームの掛止部がプロテクタの
持手用左右開口部に差込まれる数とすることは云うまで
もないが、隣り合わせる吊持アームの離間寸法が、持手
用左右開口部の開口幅より若干小さくなるよう、各吊持
アームをプロテクタの周囲に等間隔ごとに配置すること
が好ましい。
【0008】また本発明のガス容器搬送装置は請求項2
のように、係合部材保持体上に設置したシリンダと、該
シリンダの作動で昇降する昇降板と、該昇降板に垂設さ
れ下部に上記ロック体を連結する連結部材とから上記第
二昇降装置を形成すると共に、前記昇降板には、各吊持
アームを上記開位置へ開動させる作動杆を垂設して上記
開動機構を形成し、ロック体による係合部材のロック作
動、ロック解除と、作動杆による吊持アームの開動操作
を行うよう前記シリンダの作動ストロークを段階的に設
定したことを特徴とする。
のように、係合部材保持体上に設置したシリンダと、該
シリンダの作動で昇降する昇降板と、該昇降板に垂設さ
れ下部に上記ロック体を連結する連結部材とから上記第
二昇降装置を形成すると共に、前記昇降板には、各吊持
アームを上記開位置へ開動させる作動杆を垂設して上記
開動機構を形成し、ロック体による係合部材のロック作
動、ロック解除と、作動杆による吊持アームの開動操作
を行うよう前記シリンダの作動ストロークを段階的に設
定したことを特徴とする。
【0009】このように構成した場合、シリンダを段階
的に作動させることで、ロック体による係合部材のロッ
ク作動、ロック解除と、作動杆による吊持アームの開動
操作が行われるので、キャップ付容器保持機構の一部を
プロテクタ付容器保持機構の構成要素として兼用でき、
装置の小型化や装置製作コストの低減に有用である。
的に作動させることで、ロック体による係合部材のロッ
ク作動、ロック解除と、作動杆による吊持アームの開動
操作が行われるので、キャップ付容器保持機構の一部を
プロテクタ付容器保持機構の構成要素として兼用でき、
装置の小型化や装置製作コストの低減に有用である。
【0010】また本発明のガス容器搬送装置は請求項3
のように、上記各吊持アームを、係合部材保持体の内部
に上下動自在に配した昇降体と一体に昇降するよう連結
し、該昇降体は、各吊持アームの掛止部が係合部材保持
体の下方に位置する下降位置と、バルブキャップで押し
上げられ各吊持アームが容器に干渉しない上昇位置との
間を昇降自在に形成したことを特徴とする。
のように、上記各吊持アームを、係合部材保持体の内部
に上下動自在に配した昇降体と一体に昇降するよう連結
し、該昇降体は、各吊持アームの掛止部が係合部材保持
体の下方に位置する下降位置と、バルブキャップで押し
上げられ各吊持アームが容器に干渉しない上昇位置との
間を昇降自在に形成したことを特徴とする。
【0011】このように構成した場合、キャップ付容器
を保持する際、昇降体は係合部材保持体内にて下降位置
にあり、この時、各吊持アームを閉位置に位置させれ
ば、各吊持アームが、係合部材保持体をバルブキャップ
に被せるためのガイド機構として機能する。また係合部
材保持体がバルブキャップに被さると、そのバルブキャ
ップにより昇降体が押し上げられ、各吊持アームは容器
に干渉しない位置に上昇する。
を保持する際、昇降体は係合部材保持体内にて下降位置
にあり、この時、各吊持アームを閉位置に位置させれ
ば、各吊持アームが、係合部材保持体をバルブキャップ
に被せるためのガイド機構として機能する。また係合部
材保持体がバルブキャップに被さると、そのバルブキャ
ップにより昇降体が押し上げられ、各吊持アームは容器
に干渉しない位置に上昇する。
【0012】ところで、本発明のガス容器搬送装置は、
上述のキャップ付容器保持機構とプロテクタ付容器保持
機構を備えるが、これら保持機構は、機枠に設けた第一
昇降装置により昇降自在に支持すると良い。機枠は、種
々の構造のものがあるが、例えば走行レールや、該走行
レールと直行する方向に伸びる横行レールに対して移動
自在に取付けたものとすると良い。そうして、何れかの
容器保持機構によりキャップ付容器或いはプロテクタ付
容器を保持した状態で、機枠を走行レールに沿って走行
或いは横行レールに沿って横行させるをもって、キャッ
プ付容器或いはプロテクタ付容器の搬送を行うように構
成すると良い。
上述のキャップ付容器保持機構とプロテクタ付容器保持
機構を備えるが、これら保持機構は、機枠に設けた第一
昇降装置により昇降自在に支持すると良い。機枠は、種
々の構造のものがあるが、例えば走行レールや、該走行
レールと直行する方向に伸びる横行レールに対して移動
自在に取付けたものとすると良い。そうして、何れかの
容器保持機構によりキャップ付容器或いはプロテクタ付
容器を保持した状態で、機枠を走行レールに沿って走行
或いは横行レールに沿って横行させるをもって、キャッ
プ付容器或いはプロテクタ付容器の搬送を行うように構
成すると良い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態の一例を図面を
参照して説明する。本例のガス容器搬送装置は図1、図
2に示すように、LPガス容器の充填工場、検査工場等
の天井面1から吊下げ支持した走行レール2と、この走
行レール2により走行自在に支持される横行レール3
と、横行レール3により横行自在に支持される機枠4
と、機枠4に複数装備したキャップ付容器保持機構5、
プロテクタ付容器保持機構6を備えてなる。
参照して説明する。本例のガス容器搬送装置は図1、図
2に示すように、LPガス容器の充填工場、検査工場等
の天井面1から吊下げ支持した走行レール2と、この走
行レール2により走行自在に支持される横行レール3
と、横行レール3により横行自在に支持される機枠4
と、機枠4に複数装備したキャップ付容器保持機構5、
プロテクタ付容器保持機構6を備えてなる。
【0014】7はキャップ付容器の大型(例えば50k
g程度)のもの、8はキャップ付容器の小型(例えば3
0kg程度)のもの、9はプロテクタ付容器の小型(例
えば20kg程度)のものを示す。これら容器7〜9は
周知のLPガス容器であり、キャップ付容器7,8は、
容器本体の頂面に突出状に備える充填バルブにバルブキ
ャップ10を螺合装着したもので、バルブキャップ10
の下縁部分には周方向に沿って凹溝(被係合溝)11が
形成されている。プロテクタ付容器9は、容器本体の頂
面に突出状に備える充填バルブを囲む円筒形のプロテク
タ12を備えたもので、該プロテクタ12は、持手用の
左右の開口部13と、配管接続用の隙間14を備えてお
り、隙間14は両開口部13と90度離間する箇所に形
成される。
g程度)のもの、8はキャップ付容器の小型(例えば3
0kg程度)のもの、9はプロテクタ付容器の小型(例
えば20kg程度)のものを示す。これら容器7〜9は
周知のLPガス容器であり、キャップ付容器7,8は、
容器本体の頂面に突出状に備える充填バルブにバルブキ
ャップ10を螺合装着したもので、バルブキャップ10
の下縁部分には周方向に沿って凹溝(被係合溝)11が
形成されている。プロテクタ付容器9は、容器本体の頂
面に突出状に備える充填バルブを囲む円筒形のプロテク
タ12を備えたもので、該プロテクタ12は、持手用の
左右の開口部13と、配管接続用の隙間14を備えてお
り、隙間14は両開口部13と90度離間する箇所に形
成される。
【0015】走行レール2は、例えばガス充填工場にお
ける戻りガス容器充填ステージ15から次工程の充填ス
テージ16にわたって架設される。走行レール2には横
行レール3の両端部が車輪17を介して走行自在に支持
される。横行レール3には車輪18を介して機枠4が横
行自在に支持される。機枠4は横行フレーム3に沿って
長いフレーム枠で、その長さ方向に沿って適宜間隔ごと
に第一昇降装置19が複数設置され、各昇降装置19は
各々キャップ付容器保持機構5を昇降自在に支持する。
ける戻りガス容器充填ステージ15から次工程の充填ス
テージ16にわたって架設される。走行レール2には横
行レール3の両端部が車輪17を介して走行自在に支持
される。横行レール3には車輪18を介して機枠4が横
行自在に支持される。機枠4は横行フレーム3に沿って
長いフレーム枠で、その長さ方向に沿って適宜間隔ごと
に第一昇降装置19が複数設置され、各昇降装置19は
各々キャップ付容器保持機構5を昇降自在に支持する。
【0016】第一昇降装置19は、チェーン19aを巻
回したドラム19bをモータ19cで正逆方向に回転さ
せてチェーン19aの繰出し量を適宜に調整するもの
で、そのチェーン19aにキャップ付容器保持機構5を
連結する。
回したドラム19bをモータ19cで正逆方向に回転さ
せてチェーン19aの繰出し量を適宜に調整するもの
で、そのチェーン19aにキャップ付容器保持機構5を
連結する。
【0017】キャップ付容器保持機構5は、図3に拡大
して示すように、バルブキャップ10の被係合溝11に
係合する係合部材20(本例では複数のボールを用いて
いる)と、これら係合部材20を内外へ出没可能に保持
する係合部材保持体21と、係合部材20を内側へ付勢
して前記被係合溝11への係合状態を自在にロックする
ロック体22とを備える。
して示すように、バルブキャップ10の被係合溝11に
係合する係合部材20(本例では複数のボールを用いて
いる)と、これら係合部材20を内外へ出没可能に保持
する係合部材保持体21と、係合部材20を内側へ付勢
して前記被係合溝11への係合状態を自在にロックする
ロック体22とを備える。
【0018】係合部材保持体(以下「保持体」という)
21は、バルブキャップ10に上方から被さる筒状のカ
バー体からなり、保持体21の周壁には周方向に沿って
係合部材20の装填孔23が適宜形成され、各装填孔2
3に係合部材20が、保持体21の内側に対し出没自在
で且つ脱落不能に装填される。保持体21は、昇降装置
19により昇降自在に支持される支持枠24の左右フレ
ーム25の下端を保持体上面部26に固定して、昇降装
置19により昇降自在に支持される。
21は、バルブキャップ10に上方から被さる筒状のカ
バー体からなり、保持体21の周壁には周方向に沿って
係合部材20の装填孔23が適宜形成され、各装填孔2
3に係合部材20が、保持体21の内側に対し出没自在
で且つ脱落不能に装填される。保持体21は、昇降装置
19により昇降自在に支持される支持枠24の左右フレ
ーム25の下端を保持体上面部26に固定して、昇降装
置19により昇降自在に支持される。
【0019】ロック体22は、保持体21の外側に昇降
自在に配した環状体からなり、外方へ突設したフランジ
27を有する。またロック体22は、第二昇降装置30
により、係合部材である各ボール20を内側へ押し出し
て各ボール20と被係合溝11との係合状態をロックす
る下降位置(ロック作動位置)と、そのロック状態を解
除する上昇位置(ロック解除位置)との間を昇降自在に
支持される。
自在に配した環状体からなり、外方へ突設したフランジ
27を有する。またロック体22は、第二昇降装置30
により、係合部材である各ボール20を内側へ押し出し
て各ボール20と被係合溝11との係合状態をロックす
る下降位置(ロック作動位置)と、そのロック状態を解
除する上昇位置(ロック解除位置)との間を昇降自在に
支持される。
【0020】第二昇降装置30は、ロッド31が上下方
向に進退するよう保持体上面部26に設置したエアシリ
ンダ32と、そのロッド31先端(上端)に取り付けた
昇降板33と、その昇降板33の下面に垂設された複
数、本例では四等配した連結軸(連結部材)34からな
り、各連結軸34の下端部をロック体22のフランジ2
7に連結し、シリンダ32の駆動でロック体22が前記
ロック作動位置とロック解除位置との間を昇降するよう
形成する。
向に進退するよう保持体上面部26に設置したエアシリ
ンダ32と、そのロッド31先端(上端)に取り付けた
昇降板33と、その昇降板33の下面に垂設された複
数、本例では四等配した連結軸(連結部材)34からな
り、各連結軸34の下端部をロック体22のフランジ2
7に連結し、シリンダ32の駆動でロック体22が前記
ロック作動位置とロック解除位置との間を昇降するよう
形成する。
【0021】プロテクタ付容器保持機構6は、複数の吊
持アーム40を備え、各吊持アーム40は、プロテクタ
12の持手用開口部13に差込まれる掛止部41を下端
に有し、保持体21の外側にて、掛止部41を前記開口
部13に差込み可能な閉位置(図3、図8参照)と、掛
止部41がプロテクタ12の外側に位置する開位置(図
5〜図7参照)との間を回動自在に支持される。各吊持
アーム40は、スプリングからなる付勢部材42で前記
閉位置に付勢され、開動機構43により開位置に開動す
る。各吊持アーム40は、前記閉位置において、複数あ
る内の何れかの吊持アームの掛止部41が左右の持手用
開口部13に差込まれるよう、隣り合わせる吊持アーム
40の離間寸法S1が、持手用開口部13の開口幅S2よ
り若干小さくなるよう、本例では八等配に設置する。
持アーム40を備え、各吊持アーム40は、プロテクタ
12の持手用開口部13に差込まれる掛止部41を下端
に有し、保持体21の外側にて、掛止部41を前記開口
部13に差込み可能な閉位置(図3、図8参照)と、掛
止部41がプロテクタ12の外側に位置する開位置(図
5〜図7参照)との間を回動自在に支持される。各吊持
アーム40は、スプリングからなる付勢部材42で前記
閉位置に付勢され、開動機構43により開位置に開動す
る。各吊持アーム40は、前記閉位置において、複数あ
る内の何れかの吊持アームの掛止部41が左右の持手用
開口部13に差込まれるよう、隣り合わせる吊持アーム
40の離間寸法S1が、持手用開口部13の開口幅S2よ
り若干小さくなるよう、本例では八等配に設置する。
【0022】保持体21の内部には、円板状の昇降体4
4を上下動自在に配する。昇降体44の外周縁には、そ
の円周を八等分する箇所に夫々ガイド軸45を起立状に
取付け、各ガイド軸45は、保持体上面部26を摺動自
在に貫通して保持体21外へ突出し、上端に固定した連
結板46には、保持体21の外面に沿って下方へ延びる
連結軸47が固定される。各連結軸47の下端には、昇
降部材48が固定される。
4を上下動自在に配する。昇降体44の外周縁には、そ
の円周を八等分する箇所に夫々ガイド軸45を起立状に
取付け、各ガイド軸45は、保持体上面部26を摺動自
在に貫通して保持体21外へ突出し、上端に固定した連
結板46には、保持体21の外面に沿って下方へ延びる
連結軸47が固定される。各連結軸47の下端には、昇
降部材48が固定される。
【0023】昇降部材48はガイド軸45、連結板4
6、連結軸47によって昇降体44に連結されて、ロッ
ク体22上に載承される位置から、昇降体44が保持体
上面部26に当接する位置までを、昇降体44と一体に
昇降するよう支持される。昇降部材48がロック体22
上に載承される位置にある時、昇降体44が保持体21
内の中高部位に位置するよう、ガイド軸45、連結板4
6、連結軸47の寸法を適宜に設定する。
6、連結軸47によって昇降体44に連結されて、ロッ
ク体22上に載承される位置から、昇降体44が保持体
上面部26に当接する位置までを、昇降体44と一体に
昇降するよう支持される。昇降部材48がロック体22
上に載承される位置にある時、昇降体44が保持体21
内の中高部位に位置するよう、ガイド軸45、連結板4
6、連結軸47の寸法を適宜に設定する。
【0024】各昇降部材48の上部には軸49により吊
持アーム40の上部を開動自在に取付けると共に、その
軸49周りに上記付勢部材42を配する。吊持アーム4
0は上部内側に押片50を備え、また昇降板33には、
この押片50を上方から押して吊持アーム40を上記開
位置へ開動させる作動杆51を垂設し、開動機構43を
形成する。
持アーム40の上部を開動自在に取付けると共に、その
軸49周りに上記付勢部材42を配する。吊持アーム4
0は上部内側に押片50を備え、また昇降板33には、
この押片50を上方から押して吊持アーム40を上記開
位置へ開動させる作動杆51を垂設し、開動機構43を
形成する。
【0025】シリンダ33は、ロック体22による係合
部材20のロック作動、ロック解除と、作動杆51によ
る吊持アーム40の開動操作を行うよう、その作動スト
ロークを段階的に設定する。
部材20のロック作動、ロック解除と、作動杆51によ
る吊持アーム40の開動操作を行うよう、その作動スト
ロークを段階的に設定する。
【0026】また上記昇降体26は、各吊持アーム40
の掛止部41が保持体21の下方に位置する下降位置
と、バルブキャップ10で押し上げられ各吊持アーム4
0が容器7に干渉しない上昇位置(図5、図6参照)と
の間を昇降自在に形成する。前記下降位置は、キャップ
付容器7、8を保持する際には、閉位置にある各吊持ア
ーム40の掛止部41が保持体21をバルブキャップ1
0に被せる際のガイドとなる位置(図3参照)であり、
プロテクタ付容器9を保持する際は、何れかの吊持アー
ム40でプロテクタ12を吊持する作動位置となる。
の掛止部41が保持体21の下方に位置する下降位置
と、バルブキャップ10で押し上げられ各吊持アーム4
0が容器7に干渉しない上昇位置(図5、図6参照)と
の間を昇降自在に形成する。前記下降位置は、キャップ
付容器7、8を保持する際には、閉位置にある各吊持ア
ーム40の掛止部41が保持体21をバルブキャップ1
0に被せる際のガイドとなる位置(図3参照)であり、
プロテクタ付容器9を保持する際は、何れかの吊持アー
ム40でプロテクタ12を吊持する作動位置となる。
【0027】作動杆51は、シリンダ32の作動による
昇降板33の昇降、又は、昇降体の昇降に伴う各吊持ア
ーム40の昇降により、吊持アーム40に対し相対的に
上下動し、押片50を上方から押して吊持アーム40を
上記開位置へ開動させる作動位置(図5、図6、図7参
照)と、押片50に干渉せず吊持アーム40が上記閉位
置へ閉動する待機位置(図3、図8参照)との間を昇降
する。
昇降板33の昇降、又は、昇降体の昇降に伴う各吊持ア
ーム40の昇降により、吊持アーム40に対し相対的に
上下動し、押片50を上方から押して吊持アーム40を
上記開位置へ開動させる作動位置(図5、図6、図7参
照)と、押片50に干渉せず吊持アーム40が上記閉位
置へ閉動する待機位置(図3、図8参照)との間を昇降
する。
【0028】52は昇降板33の外周に沿って取り付け
た筒状の外カバーである。以上のように構成した本例の
ガス容器搬送装置によるキャップ付容器7,8の搬送を
説明すれば、初期の状態においては図3に示すように、
ロック体22がロック解除位置にあって係合部材20は
外側にあり、吊持アーム40は閉位置で且つ下降位置に
ある。この状態から昇降装置19の駆動で支持枠24と
共に保持体21を下降させると、各吊持アーム40の掛
止部41をガイドにして保持体21がバルブキャップ1
0に被さる。
た筒状の外カバーである。以上のように構成した本例の
ガス容器搬送装置によるキャップ付容器7,8の搬送を
説明すれば、初期の状態においては図3に示すように、
ロック体22がロック解除位置にあって係合部材20は
外側にあり、吊持アーム40は閉位置で且つ下降位置に
ある。この状態から昇降装置19の駆動で支持枠24と
共に保持体21を下降させると、各吊持アーム40の掛
止部41をガイドにして保持体21がバルブキャップ1
0に被さる。
【0029】バルブキャップ10は保持体21内におい
て昇降体44を押し上げ、これに伴い各昇降部材48及
び各吊持アーム40が上昇し、各吊持アーム40は容器
7に干渉しない上昇位置に移動する。この時、作動杆5
1が押片50を押し、吊持アーム40は、キャップ付容
器保持機構5と干渉しないよう上記開位置へ開動する
(図5〜図6)。保持体21がバルブキャップ10に被
さると、各保持部材20が被係合溝11と係合可能に位
置し、シリンダ32の退動により昇降板33が下降し、
これに伴い連結軸34がロック体22をロック作動位置
に押し下げる。ロック体22は、係合部材である各ボー
ル20を内側へ押し出し、各ボール20と被係合溝11
との係合状態をロックする(図6)。この状態で保持体
21とバルブキャップ10が一体化し、キャップ付容器
7は保持装置5により吊下げ保持され、第一昇降装置1
9の作動で充填ステージ15から浮かせた後、横行レー
ル3を走行レール2に沿って走行させ、若しくは機枠4
を横行レール3に沿って横行させて、容器を次工程の充
填ステージ16等へ搬送する。搬送終了後は、シリンダ
32の伸動により昇降板33を上昇させてロック体22
をロック解除位置に上昇させ、各ボール20と被係合溝
11との係合ロック状態を解除する。
て昇降体44を押し上げ、これに伴い各昇降部材48及
び各吊持アーム40が上昇し、各吊持アーム40は容器
7に干渉しない上昇位置に移動する。この時、作動杆5
1が押片50を押し、吊持アーム40は、キャップ付容
器保持機構5と干渉しないよう上記開位置へ開動する
(図5〜図6)。保持体21がバルブキャップ10に被
さると、各保持部材20が被係合溝11と係合可能に位
置し、シリンダ32の退動により昇降板33が下降し、
これに伴い連結軸34がロック体22をロック作動位置
に押し下げる。ロック体22は、係合部材である各ボー
ル20を内側へ押し出し、各ボール20と被係合溝11
との係合状態をロックする(図6)。この状態で保持体
21とバルブキャップ10が一体化し、キャップ付容器
7は保持装置5により吊下げ保持され、第一昇降装置1
9の作動で充填ステージ15から浮かせた後、横行レー
ル3を走行レール2に沿って走行させ、若しくは機枠4
を横行レール3に沿って横行させて、容器を次工程の充
填ステージ16等へ搬送する。搬送終了後は、シリンダ
32の伸動により昇降板33を上昇させてロック体22
をロック解除位置に上昇させ、各ボール20と被係合溝
11との係合ロック状態を解除する。
【0030】プロテクタ付容器9を搬送する場合は、初
期の状態において図7に示すように、各吊持アーム40
は下降位置で且つ開位置にある。この状態から第一昇降
装置19の作動で、各吊持アーム40の掛止部41が持
手用開口部13と同レベルになるまで下降させ、その位
置で、シリンダ32の伸動により作動杆51を待機位置
へ上昇させると、各吊持アーム40が付勢部材42の付
勢力で閉動し、複数ある内の何れかの吊持アーム40の
掛止部41が、本例では八本の内の対向する四本の吊持
アーム40の掛止部41が持手用開口部13に差込まれ
る(図8、図9)。これによりプロテクタ付容器9は保
持装置6により吊下げ保持され、この状態で横行レール
3を走行させ、若しくは機枠4を横行させて、容器9を
所定箇所へ搬送する。搬送終了後は、シリンダ32の退
動により昇降板33が作動位置へ下降して、各吊持アー
ム40を上記開位置へ開動させ、掛止部41を持手用開
口部13から抜く。
期の状態において図7に示すように、各吊持アーム40
は下降位置で且つ開位置にある。この状態から第一昇降
装置19の作動で、各吊持アーム40の掛止部41が持
手用開口部13と同レベルになるまで下降させ、その位
置で、シリンダ32の伸動により作動杆51を待機位置
へ上昇させると、各吊持アーム40が付勢部材42の付
勢力で閉動し、複数ある内の何れかの吊持アーム40の
掛止部41が、本例では八本の内の対向する四本の吊持
アーム40の掛止部41が持手用開口部13に差込まれ
る(図8、図9)。これによりプロテクタ付容器9は保
持装置6により吊下げ保持され、この状態で横行レール
3を走行させ、若しくは機枠4を横行させて、容器9を
所定箇所へ搬送する。搬送終了後は、シリンダ32の退
動により昇降板33が作動位置へ下降して、各吊持アー
ム40を上記開位置へ開動させ、掛止部41を持手用開
口部13から抜く。
【0031】尚、本発明は上述して実施の形態に限定さ
れず、特許請求の範囲の各請求項に記載された技術的思
想の範囲内において、種々の変更が可能であることは言
うまでもない。例えば図示しないが、保持体21に突起
や突条等からなる係合部材を一体若しくは一体的に設
け、この係合部材の被係合溝(凹溝)11に対する係合
状態の保持を、保持体21の外側に配した外周バンドか
らなるロック体で締め付けて行うようにしてロック作動
とロック解除を行うよう形成することも出来、この場
合、ロック体は昇降させる必要はない。
れず、特許請求の範囲の各請求項に記載された技術的思
想の範囲内において、種々の変更が可能であることは言
うまでもない。例えば図示しないが、保持体21に突起
や突条等からなる係合部材を一体若しくは一体的に設
け、この係合部材の被係合溝(凹溝)11に対する係合
状態の保持を、保持体21の外側に配した外周バンドか
らなるロック体で締め付けて行うようにしてロック作動
とロック解除を行うよう形成することも出来、この場
合、ロック体は昇降させる必要はない。
【0032】また上記実施の形態では、昇降装置19を
各保持装置5,6ごとに設けたが、各保持装置5,6を
一つの昇降装置で昇降させるようにすることも可能であ
る。但しこの場合、一度に搬送する容器は高さが同じ
物、同じ規格のものに限られる。図示例においては上述
の如く、昇降装置19を各保持装置5,6ごとに設けた
ので、一度に搬送する容器が図1に示す如く高さが異な
り、規格の異なるものであっても対応可能である。
各保持装置5,6ごとに設けたが、各保持装置5,6を
一つの昇降装置で昇降させるようにすることも可能であ
る。但しこの場合、一度に搬送する容器は高さが同じ
物、同じ規格のものに限られる。図示例においては上述
の如く、昇降装置19を各保持装置5,6ごとに設けた
ので、一度に搬送する容器が図1に示す如く高さが異な
り、規格の異なるものであっても対応可能である。
【0033】さらに、上述した機枠4を、別の昇降装置
で昇降するよう構成しても良い。例えば図示例におい
て、車輪18により横行レール3に支持される第二機枠
(不図示)を別途設け、その第二機枠内に設けた昇降機
構により、前述の機枠4を昇降自在に支持するようにし
ても良い。その場合、第一昇降装置19は、キャップ付
容器7,8のキャップ10又はプロテクタ付容器9のプ
ロテクタ12に対する容器保持機構5,6の高さ調整用
として作動し、保持機構5,6の作動による容器7,
8,9の保持と搬送は、第二機枠内に設けた昇降機構で
行うようにする。第二機枠内に設ける昇降機構は機枠4
を昇降させることが出来ればどのような構成でも良い
が、例えば、第二機枠の長手方向両端部に、スプロケッ
トの回転で繰出し量を調整されるチェーンを垂下し、そ
れらチェーンの下端を機枠4に連結し、前記スプロケッ
トの正逆回転で機枠4が昇降する機構が例示できる。ス
プロケットを正逆回転させる駆動部は、例えばスプロケ
ットの支軸に増幅用スプロケットを設け、そのスプロケ
ットに掛渡した無端チェーンがシリンダの駆動で正逆方
向へ走行するようにすれば、シリンダの能力を増幅用ス
プロケットで増幅して前記昇降動作を行うことが出来
る。
で昇降するよう構成しても良い。例えば図示例におい
て、車輪18により横行レール3に支持される第二機枠
(不図示)を別途設け、その第二機枠内に設けた昇降機
構により、前述の機枠4を昇降自在に支持するようにし
ても良い。その場合、第一昇降装置19は、キャップ付
容器7,8のキャップ10又はプロテクタ付容器9のプ
ロテクタ12に対する容器保持機構5,6の高さ調整用
として作動し、保持機構5,6の作動による容器7,
8,9の保持と搬送は、第二機枠内に設けた昇降機構で
行うようにする。第二機枠内に設ける昇降機構は機枠4
を昇降させることが出来ればどのような構成でも良い
が、例えば、第二機枠の長手方向両端部に、スプロケッ
トの回転で繰出し量を調整されるチェーンを垂下し、そ
れらチェーンの下端を機枠4に連結し、前記スプロケッ
トの正逆回転で機枠4が昇降する機構が例示できる。ス
プロケットを正逆回転させる駆動部は、例えばスプロケ
ットの支軸に増幅用スプロケットを設け、そのスプロケ
ットに掛渡した無端チェーンがシリンダの駆動で正逆方
向へ走行するようにすれば、シリンダの能力を増幅用ス
プロケットで増幅して前記昇降動作を行うことが出来
る。
【0034】
【発明の効果】本発明のガス容器搬送装置は以上説明し
たように構成したので、以下の効果を奏する。 (請求項1)真空装置による吸着方式とした従来の装置
に比べ、空気消費量、エネルギー消費量を大幅に削減し
て、装置の作製コスト、作動コストを大幅に低減し得、
真空維持のための管理や保守点検、メンテナンス等も不
要で、また係合体を被係合溝に係合させるだけなので作
業性にも優れ、安全で確実にガス容器を吊下げ保持で
き、省エネルギー化と安全性、経済性、利便性に優れた
ガス容器搬送装置を提供できた。また、簡単な構造で確
実にキャップ付容器、プロテクタ付容器保持機構を吊下
げ保持することができ、大掛かりでランニングコストが
高くつき作業性も悪い等の問題を有する空気吸着式装置
の問題点を解消しつつ、小型容器,大型容器等の容量,
大きさの違いや,キャップ付タイプ,プロテクタ付タイ
プ等の形状の違いに関係なく、各種容器に対応可能な汎
用性の高いガス容器搬送装置とし得た。
たように構成したので、以下の効果を奏する。 (請求項1)真空装置による吸着方式とした従来の装置
に比べ、空気消費量、エネルギー消費量を大幅に削減し
て、装置の作製コスト、作動コストを大幅に低減し得、
真空維持のための管理や保守点検、メンテナンス等も不
要で、また係合体を被係合溝に係合させるだけなので作
業性にも優れ、安全で確実にガス容器を吊下げ保持で
き、省エネルギー化と安全性、経済性、利便性に優れた
ガス容器搬送装置を提供できた。また、簡単な構造で確
実にキャップ付容器、プロテクタ付容器保持機構を吊下
げ保持することができ、大掛かりでランニングコストが
高くつき作業性も悪い等の問題を有する空気吸着式装置
の問題点を解消しつつ、小型容器,大型容器等の容量,
大きさの違いや,キャップ付タイプ,プロテクタ付タイ
プ等の形状の違いに関係なく、各種容器に対応可能な汎
用性の高いガス容器搬送装置とし得た。
【0035】(請求項2)キャップ付容器保持機構とプ
ロテクタ付容器保持機構の構成部分の一部を兼用して、
よりコンパクトで低コストな装置構成とし得た。
ロテクタ付容器保持機構の構成部分の一部を兼用して、
よりコンパクトで低コストな装置構成とし得た。
【0036】(請求項3)吊持アームをキャップ付容器
保持の際のガイド機構として機能させることが出来、請
求項1、2による前述の効果をより実効あるものとし得
た。
保持の際のガイド機構として機能させることが出来、請
求項1、2による前述の効果をより実効あるものとし得
た。
【図1】本発明に係るガス容器搬送装置の実施の形態の
一例を示す正面図。
一例を示す正面図。
【図2】図1の左側面図で、使用状態を示す。
【図3】キャップ付容器保持機構とプロテクタ付容器保
持機構の拡大断面図。
持機構の拡大断面図。
【図4】図3の(X)−(X)線に沿う断面図。
【図5】キャップ付容器保持機構の作動説明図。
【図6】キャップ付容器保持機構の作動説明図。
【図7】プロテクタ付容器保持機構の作動説明図。
【図8】プロテクタ付容器保持機構の作動説明図。
【図9】図8の(Y)−(Y)線に沿う断面図。
5:キャップ付容器保持機構 6:プロテクタ付容器保持機構 7,8:キャップ付容器 9:プロテクタ付容器 10:バルブキャップ 11:被係合溝(凹溝) 12:プロテクタ 13:持手用開口部 19:第一昇降装置 20:係合部材(ボール) 21:係合部材保持体 22:ロック体 32:シリンダ 34:連結部材 40:吊持アーム 41:掛止部 42:付勢部材 43:開動機構 44:昇降体 51:作動杆
Claims (3)
- 【請求項1】 容器上部の充填バルブに装着したバルブ
キャップを吊持して容器を保持するキャップ付容器保持
機構と、容器上部の充填バルブを囲むプロテクタを吊持
して容器を保持するプロテクタ付容器保持機構とを備え
るガス容器搬送装置であって、 キャップ付容器保持機構は、第一昇降装置により昇降自
在に支持されバルブキャップに上方から被さる係合部材
保持体と、該係合部材保持体の周壁に内外移動自在に備
えられバルブキャップ下縁の被係合溝に係合する係合部
材と、第二昇降装置により係合部材保持体の外側にて上
下動自在に支持され、前記係合部材を内側へ付勢して前
記被係合溝との係合状態を自在にロックするロック体を
有し、 プロテクタ付容器保持機構は、プロテクタの持手用左右
開口部に差込まれる掛止部を下部に有する複数の吊持ア
ームを、係合部材保持体の外側にて、前記掛止部を前記
持手用開口部に差込み可能な閉位置と、前記掛止部がプ
ロテクタの外側に位置する開位置との間を回動自在に支
持すると共に、各吊持アームを前記閉位置に付勢する付
勢部材と、各吊持アームを前記付勢部材の付勢力に抗し
て前記開位置に開動させる開動機構とを有するものであ
るガス容器搬送装置。 - 【請求項2】 係合部材保持体上に設置したシリンダ
と、該シリンダの作動で昇降する昇降板と、該昇降板に
垂設され下部に上記ロック体を連結する連結部材とから
上記第二昇降装置を形成すると共に、前記昇降板には、
各吊持アームを上記開位置へ開動させる作動杆を垂設し
て上記開動機構を形成し、ロック体による係合部材のロ
ック作動、ロック解除と、作動杆による吊持アームの開
動操作を行うよう前記シリンダの作動ストロークを段階
的に設定した請求項1記載のガス容器搬送装置。 - 【請求項3】 上記各吊持アームを、係合部材保持体の
内部に上下動自在に配した昇降体と一体に昇降するよう
連結し、該昇降体は、各吊持アームの掛止部が係合部材
保持体の下方に位置する下降位置と、バルブキャップで
押し上げられ各吊持アームが容器に干渉しない上昇位置
との間を昇降自在に形成した請求項2記載のガス容器搬
送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11157828A JP2000344459A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 高圧ガス容器搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11157828A JP2000344459A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 高圧ガス容器搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000344459A true JP2000344459A (ja) | 2000-12-12 |
Family
ID=15658220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11157828A Pending JP2000344459A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 高圧ガス容器搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000344459A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012137834A1 (ja) | 2011-04-04 | 2012-10-11 | 学校法人早稲田大学 | 小胞体の製造方法 |
CN107487708A (zh) * | 2017-08-08 | 2017-12-19 | 太原重工股份有限公司 | 吊具 |
CN107555307A (zh) * | 2017-10-20 | 2018-01-09 | 河南省大方重型机器有限公司 | 滑轮式球形构件专用吊具 |
-
1999
- 1999-06-04 JP JP11157828A patent/JP2000344459A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012137834A1 (ja) | 2011-04-04 | 2012-10-11 | 学校法人早稲田大学 | 小胞体の製造方法 |
CN107487708A (zh) * | 2017-08-08 | 2017-12-19 | 太原重工股份有限公司 | 吊具 |
CN107555307A (zh) * | 2017-10-20 | 2018-01-09 | 河南省大方重型机器有限公司 | 滑轮式球形构件专用吊具 |
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