JP2000344424A - 情報記録紙ロール及び情報記録紙の識別方法 - Google Patents

情報記録紙ロール及び情報記録紙の識別方法

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JP2000344424A
JP2000344424A JP11153918A JP15391899A JP2000344424A JP 2000344424 A JP2000344424 A JP 2000344424A JP 11153918 A JP11153918 A JP 11153918A JP 15391899 A JP15391899 A JP 15391899A JP 2000344424 A JP2000344424 A JP 2000344424A
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Yoshikazu Hanada
佳和 花田
Masayuki Nakagiri
政幸 中桐
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール状に巻回された情報記録紙に関する諸
情報の識別容易性と機密性という相反する性能を両立
し、プリンター等に誤装填することがなく、最適条件で
情報記録を行い得る情報記録紙ロールを提供する。 【解決手段】 断面円形の基体2に、シート状の情報記
録紙3を巻回してなり、基体2における少なくとも一方
の端面5に、情報記録紙3に関する情報を表示する、赤
外線吸収色素で形成された識別標識(印刷マーク6)を
設けたことを特徴とする情報記録紙ロール1である。赤
外線吸収色素で形成された識別標識(印刷マーク6)
が、同色の赤外線非吸収色素で着色された端面に設けら
れた態様などが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録紙ロール
及び情報記録紙の識別方法に関し、ロール状に巻回され
た情報記録紙に関する諸情報の識別容易性と機密性とい
う相反する性能を両立し、プリンター等に誤装填するこ
とがなく、最適条件で情報記録を行うことができる情報
記録紙ロール、及び、該情報記録紙ロールを用い、簡単
に情報記録紙の情報を識別することができる方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリンター等の情報記録の分
野において、基体に、シート状の感圧記録紙、感熱記録
紙、静電記録紙等の各種の情報記録紙を巻回してなる情
報記録紙ロールが広く使用されている。これらの情報記
録紙ロールにおける情報記録紙は、その用途、目的等に
応じて、その発色色相が異なるように設計されたり、厚
手に設計されたり、あるいは裏面がタック性を有するよ
うに設計されたりしており、近時では、同種の情報記録
紙ロールでも形態が多様化してきている。このような状
況の下、多様化した情報記録紙ロールにおける情報記録
紙のそれぞれに対し、最適な条件で情報記録を行うため
には、個々の情報記録紙の種類を簡単に識別できること
が求められる。しかしながら、従来の情報記録紙ロール
の場合、その情報記録紙を簡単に識別することはでき
ず、プリンター等に誤装填してしまう、最適条件で情報
記録を行うことができない、等の問題が生じていた。こ
の場合、情報記録紙の情報を簡単に識別できると便利で
ある。一方、情報記録紙の情報性、機密性を確保するこ
とも重要であり、簡単に該情報記録紙の情報が漏洩しな
いようにすることも必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、ロール状に巻回された情報
記録紙に関する諸情報の識別容易性と機密性という相反
する性能を両立し、プリンター等に誤装填することがな
く、最適条件で情報記録を行うことができる情報記録紙
ロール、及び、該情報記録紙ロールを用い、簡単に情報
記録紙の情報を識別することができる方法、を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、以下の通りである。即ち、 <1> 断面円形の基体に、シート状の情報記録紙を巻
回してなり、前記基体における少なくとも一方の端面
に、前記情報記録紙に関する情報を表示する、赤外線吸
収色素で形成された識別標識を設けたことを特徴とする
情報記録紙ロールである。 <2> 赤外線吸収色素で形成された識別標識が、同色
の赤外線非吸収色素で着色された端面に設けられた前記
<1>に記載の情報記録紙ロールである。 <3> 識別標識が、文字、図形及び記号から選択され
る少なくとも1つである前記<1>又は<2>に記載の
情報記録紙ロールである。 <4> 基体が、円筒状であり、紙及び樹脂の少なくと
もいずれかで形成された前記<1>から<3>のいずれ
かに記載の情報記録紙ロールである。 <5> 情報記録紙が、感圧記録紙、感熱記録紙、感光
感熱記録紙及び静電記録紙から選択される前記<1>か
ら<4>のいずれかに記載の情報記録紙ロールである。 <6> 前記<1>から<5>のいずれかに記載の情報
記録紙ロールに設けられた識別標識を、光学的に識別す
ることを特徴とする情報記録紙の識別方法である。 <7> フォトインタラプタを用いる前記<6>に記載
の情報記録紙の識別方法である。
【0005】前記<1>に記載の情報記録紙ロールにお
いては、断面円形の基体に、シート状の情報記録紙を巻
回してなり、前記基体における少なくとも一方の端面
に、前記情報記録紙に関する情報を表示する、赤外線吸
収色素で形成された識別標識が形成されている。該赤外
線吸収色素は赤外線を吸収するので、該識別標識が形成
されている箇所とそれ以外の箇所とでは、赤外線照射時
の光の反射率が異なり、該光の反射率の変化を検知する
ことにより、該識別標識は識別される。即ち、該光の反
射率の変化を検知した時にのみ該識別標識は識別され
る。
【0006】前記<2>に記載の情報記録紙ロールにお
いては、赤外線吸収色素で形成された識別標識が、同色
の赤外線非吸収色素で着色された端面に設けられている
ので、該端面は、同色の該赤外線非吸収色素と該赤外線
吸収色素とにより着色されており、見かけ上一色であ
り、該識別標識は容易には識別不能である。ところが、
該端面に赤外線を照射すると、赤外線吸収色素による識
別標識が存在する箇所のみ、該赤外線を吸収し、光の反
射率が異なる。このため、該光の反射率の変化を検知す
ることにより、該識別標識は識別される。
【0007】前記<3>に記載の情報記録紙ロールにお
いては、識別標識が、文字、図形及び記号から選択され
る少なくとも1つであるので、これらにより、前記情報
記録紙に関する情報が簡単に識別される。前記<4>に
記載の情報記録紙ロールにおいては、前記基体が、円筒
状であり、紙及び樹脂の少なくともいずれかで形成され
ており、この基体における少なくとも一方の端面に設け
られた識別標識により、前記情報記録紙が簡単に識別さ
れる。前記<5>に記載の情報記録紙ロールにおいて
は、情報記録紙が、感圧記録紙、感熱記録紙、感光感熱
記録紙及び静電記録紙から選択され、この情報記録紙ロ
ールは、感圧記録、感熱記録、感光感熱記録及び静電記
録のいずれかの情報記録に使用される。
【0008】前記<6>に記載の情報記録紙の識別方法
においては、前記<1>から<5>のいずれかに記載の
情報記録紙ロールに設けられ、赤外線照射により着色さ
れた識別標識を、光学的に識別するので、該識別標識は
簡単にかつ確実に識別される。前記<6>に記載の情報
記録紙の識別方法においては、フォトインタラプタを用
いるので、前記識別標識は光学的に識別される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の情報記録紙ロール及び情
報記録紙の識別方法について詳述する。 (情報記録紙ロール)本発明の情報記録紙ロールは、基
体と、該基体に巻回されるシート状の情報記録紙とを有
してなる。
【0010】−基体− 前記基体は、情報記録紙ロールの芯に相当し、その周囲
に前記情報記録紙が巻回される。前記基体としては、通
常「ボビン」乃至「ロール芯」として公知のものを好適
に使用することができる。
【0011】前記基体は、通常、軸方向の断面形状が円
形の棒状体であれば特に制限はなく目的に応じて適宜選
択することができ、例えば、円柱状であってもよいし、
円筒状であってもよい。後者の場合、貫通孔部分の軸方
向の断面形状としては、円形であってもよいし、その他
の任意の形状であってもよい。
【0012】前記基体の構造としては、特に制限はな
く、目的に応じて適宜選択することができ、単独の部材
からなる構造であってもよいし、2以上の部材からなる
構造であってもよい。
【0013】前記基体の大きさとしては、特に制限はな
く、目的に応じて適宜選択することができるが、例え
ば、その長さとしては、前記情報記録紙の幅とほぼ同じ
長さであり、その直径としては、情報記録紙ロールが装
填されるプリンター等の情報記録装置の種類等に応じて
適宜選択される。
【0014】前記基体の素材としては、ロールの芯とし
て機能し得る強度を有する素材である限り特に制限はな
く、目的に応じて公知のもの中から適宜選択することが
でき、例えば、紙、樹脂などが一般的に挙げられる。前
記紙の基体の場合、紙単独で形成されたものであっても
よいし、紙に樹脂被膜が形成されたものであってもよ
い。前記樹脂の基体の場合、該樹脂としては特に制限は
ないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエ
ステル、ニトロセルロース、セルロースアセテートブチ
レート等のセルロースエステル、ポリスルホン、ポリフ
ェニレンオキサイド、ポリイミド、ポリカーボネート、
ポリアミド、ポリ塩化ビニル等の塩素化樹脂、などが挙
げられる。
【0015】前記基体が円筒形状の場合、該円筒の厚み
としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択する
ことができるが、該円筒の端面に設けられた、赤外線吸
収色素による識別標識の識別が可能であればよく、下限
値としては通常3mm程度であり、5mmが好ましく、
上限値としては特に制限はなく、目的に応じて適宜決定
することができるが、20mm程度が好ましい。
【0016】前記基体の端面は、平面であってもよい
し、曲面であってもよいが、通常、前者の場合が一般的
であり、また、両端面は互いに同一の面であってもよい
し、異なっていてもよい。
【0017】前記基体の端面には、赤外線吸収色素で形
成された識別標識が設けられる。前記識別標識は、前記
基体の端面の一方のみに設けられていてもよいし、両方
に設けられていてもよい。後者の場合、一方の端面に設
けられた識別標識と、他方の端面に設けられた識別標識
とは、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよ
い。
【0018】本発明においては、前記赤外線吸収色素が
設けられた前記基体の端面は、該赤外線吸収色素と同色
の公知の赤外線非吸収色素で着色されているのが特に好
ましい。この場合、該赤外線非吸収色素上に該赤外線吸
収色素が付与されて(重ねられて)いても、該赤外線吸
収色素は肉眼では容易に識別できず、該赤外線吸収色素
で形成された識別標識による情報の機密性に優れる点で
有利であり、また、該情報記録紙ロールの外観を損なう
こともない点でも有利である。なお、該赤外線非吸収色
素と該赤外線吸収色素とは、赤外線照射時における、光
の反射率の変化を検知すれば容易に識別可能である。
【0019】前記識別標識は、公知の方法に従って形成
することができ、例えば公知の印刷法、塗布法等に従っ
て容易に形成することができる。前記識別標識を印刷、
塗布等によって形成する場合、赤外線を吸収して着色す
る性質を有し赤外線照射時にのみ識別可能な赤外線吸収
色素を含有するインクあるいはインクシートなどを好適
に使用することができる。
【0020】前記赤外線吸収色素としては、赤外線を吸
収する性質を有する限り特に制限はなく、公知のものの
中から適宜選択することができ、適宜合成したものであ
ってもよいし、市販品であってもよい。前記赤外線吸収
色素は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用
してもよい。本発明においては、上述の通り、該赤外線
吸収色素としては、前記基体の端面の色、又は該基体の
端面に付与された前記赤外線非吸収色素の色と、同色の
ものを選択するのが好ましい。
【0021】前記識別標識は、特に制限はなく、文字、
図形及び記号から選択される少なくとも1つで形成する
ことができる。これらのいずれを選択するかについて
は、該識別標識の識別主体を考慮して、適宜決定すれば
よい。前記識別標識は、人間が解読し得る文字等でなく
てもよく、識別主体である機器、人間等が、該識別標識
とその意味とを識別できるように予め両者の対応を決め
ておけばよい。
【0022】前記識別標識が表示する情報記録紙に関す
る情報としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選
択することができ、例えば、該情報記録紙の有効期限
日、製造年月日、ロット番号、製造向上等の品質管理に
関する情報、該情報記録紙が装填されたプリンター等の
機器が適応機器か否か、記録面が表側か裏側か、紙幅、
巻き長、タック加工の有無等の誤装填防止に関する情
報、あるいは、発色感度、発色特性等の最適条件下での
情報記録を可能にするための情報、などが好適に挙げら
れる。
【0023】前記識別標識が表示するこれらの情報は、
記号等の一つにより表示するようにしてもよいし、記号
等の二以上により表示するようにしてもよい。前記基体
の端面に設けられた識別標識が複数の情報を表示する場
合は、個々の情報を表示する前記識別標識を隣接して配
置されてもよいし、隔離して配置されてもよい。誤識別
を防止する観点からは後者の場合が好ましい。
【0024】複数の情報を表示する識別標識を前記基体
の端面に設けた具体例を、図1に示した。ここでは、印
刷マーク6が前記識別標識に該当する。図1に示す通
り、断面円形の貫通孔4を有する円筒状の基体2の端面
5には、印刷マーク6が、ほぼ等間隔に21箇所形成可
能になっている。なお、基体2の端面5には赤外線非吸
収色素(黒色)が全面に印刷されており、該赤外線非吸
収色素(黒色)上に、印刷マーク6は、赤外線吸収色素
(黒色)を含有するインクにより印刷形成される。21
箇所に形成可能な印刷マーク6の一つ一つは、異なる情
報を表示する識別標識の役割をしている。ここでは、2
1箇所に形成可能な印刷マーク6の内の一つの位置を
「0」とし、時計周りに順次「1」、「2」、・・・
・、「19」、「20」と合計21箇所について番号を
付与し、「0」の位置の印刷マーク6をスタートマーク
とし、該スタートマークについては情報を表示しないも
のとした。一方、「1」〜「20」の20箇所について
は、例えば、「2」は情報記録紙が感圧記録紙か否か、
「3」は記録面が表側か否か、等それぞれ異なる情報を
表示するものとし、印刷マーク6が形成されていれば、
その位置の情報が例えば肯定的である等とすることがで
きる。したがって、図1に示す態様の場合、印刷マーク
6を前記識別標識とすることにより、20ビットの情報
を表示することが可能である。
【0025】印刷マーク6の形状及び大きさとしては、
識別可能であれば特に制限はなく、基体2の大きさ等に
応じて適宜選択すればよいが、例えば、識別の容易さの
点で幅が3mm以上であるのが好ましい。
【0026】印刷マーク6は、基体2の端面5に付与さ
れた赤外線非吸収色素(黒色)と同色の黒色であるの
で、そのままでは肉眼で識別不能であり、情報の機密性
が維持される一方、赤外線照射時には他の箇所と光の反
射率が異なるので、該光の反射率変化を検知することに
より、容易に識別される。
【0027】前記情報記録紙としては、公知の情報記録
装置により情報記録できる限り特に制限はなく、例え
ば、感圧記録紙、感熱記録紙、静電記録紙、普通紙など
が挙げられる。これらの中でも、感圧記録紙、感熱記録
紙、感光感熱記録紙及び静電記録紙から選択されるのが
好ましい。前記情報記録紙は、単色像形成用のものでも
よいし、多色像形成用のものでもよい。
【0028】前記情報記録紙の厚みとしては、特に制限
はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例
えば、50〜300μm程度である。前記情報記録紙の
幅としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択す
ることができるが、例えば、4〜200cm程度であ
る。前記情報記録紙の長さとしては、特に制限はなく、
目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、2
0〜500m程度である。
【0029】前記情報記録紙への情報記録は、公知の情
報記録方法、例えば、感圧記録法、感熱記録法、静電記
録法、電子写真法等に従い、公知の情報記録装置、感圧
記録装置、感熱記録装置、静電記録装置、電子写真装置
等(具体的には、コピー機、ファクシミリ機、プリンタ
ーなど)を用いて行うことができる。
【0030】(情報記録紙の識別方法)本発明の情報記
録紙の識別方法においては、前記本発明の情報記録紙ロ
ールに設けられた、赤外線吸収色素で形成された識別標
識を、視覚的又は光学的に識別する。前者は、識別主体
が人である場合に採用され、後者は、識別主体が機械等
である場合に採用される。本発明においては、これらの
中でも、前記識別標識を光学的に識別するのが好まし
い。
【0031】前記識別標識を光学的に識別する手段とし
ては、例えば、発光素子(発光ダイオード等)と受光素
子(フォトトランジスタ等)とを内蔵するフォトインタ
ラプタなどが好適に挙げられる。前記フォトインタラプ
タを用いた場合、該フォトインタラプタから前記識別標
識に光を発し、該識別標識から反射される光を測定する
ことにより(光の反射率変化を検知・測定することによ
り)、該識別標識の存在の有無乃至種類を確認すること
ができる。
【0032】図2に示すような情報記録紙ロールにおけ
る識別標識を、例えば、前記フォトインタラプタを用い
て光学的に識別する場合には、図3及び図4に示すよう
に、基体2におけるリング状の端面5に設けられた識別
標識としての印刷マーク6の内、「0」の位置にあるも
のに対し、先ず赤外線ランプ(図示せず)から赤外線を
照射し、続いてフォトインタラプタ12から光を照射し
て反射光を検知し、反射率を測定する。そして、基体2
を固定されたフォトインタラプタ12に対し、反時計周
りに回転させる(なお、フォトインタラプタ12を端面
5に沿って時計回りに回転させてもよい。)。その際、
前記反射率を測定し、その変化の有無により、端面5に
おける「2」、・・・、「19」、「20」の位置の順
に識別標識としての印刷マーク6が形成されているか否
かが識別される。端面5における「2」、・・・、「1
9」、「20」の位置における各情報については、予め
決定されているので、以上の識別の結果から、情報記録
紙ロール1における情報記録紙3に関する情報が得られ
る。
【0033】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限
定されるものではない。図2は、本発明の情報記録紙ロ
ールの一の実施例を説明するための概略図である。この
情報記録紙ロール1は、円筒状の基体2に、シート状の
情報記録紙3が巻回されてなるものである。基体2は、
厚紙製であり、厚みが6mmであり、幅が14.8cm
である。情報記録紙3は、感光感熱記録紙である。
【0034】基体2の両端面は、黒色の赤外線非吸収色
素が全面に着色されており、該両端面には、印刷マーク
6が、ほぼ等間隔に21個(この内の1個はスタートマ
ークである)形成することができるようになっており、
適宜所定の箇所に黒色の赤外線吸収色素による印刷マー
ク6が形成される。印刷マーク6の一つ一つが、異なる
情報を表示する識別標識の役割をし、印刷マーク6が形
成可能な21箇所の内の一つの位置を「0」とし、時計
周りに順次「1」、「2」、・・・・、「19」、「2
0」と合計21個について番号を付与し、「0」の位置
の印刷マーク6をスタートマークとし、該スタートマー
クについては情報を表示しないものとした。「2」〜
「20」の位置の印刷マーク6については、情報記録紙
3に関する情報を表示するものとし、これらの各位置の
情報の内容は予め決定されている。
【0035】図3及び図4に示すように、情報記録紙ロ
ール1は、その貫通孔4の両端開口部が、貫通孔4の内
径とほぼ同じ外径を有する円筒状の支持部材10にて閉
塞される。支持部材10には、貫通孔4の内径よりも大
きな外径を有するフランジ部10aが設けられているた
め、該支持部材10は、貫通孔4の開口端に保持され
る。フランジ部10aには、凸部10bが突出した状態
で設けられており、凸部10bが、ロール保持台11に
設けられたU字状切欠部11aに回転可能に軸支され
る。このため、情報記録紙ロール1は、支持部材10の
凸部10bを軸にして回転可能である。
【0036】一方、ロール保持台11には、フォトイン
タラプタ12が、情報記録紙ロール1における基体2の
端面5に臨むようにして固定配置されている。情報記録
紙を巻き取ると、情報記録紙ロール1における基体2の
端面5が回転し、端面5は、フォトインタラプタ12に
対向する位置を順次通過する。このとき、フォトインタ
ラプタ12を作動させておくと、赤外線照射時の光の反
射率の変化により、端面5に設けられた印刷マーク6を
検知し、識別することができ、印刷マーク6による情報
を得ることができる。
【0037】具体的には、フォトインタラプタ12から
回転する基体2の端面5に対して赤外線を照射し、その
反射光をフォトインタラプタ12で検知し反射率の変化
を測定した。そして、「0」の位置にある印刷マーク6
を基準として、端面5における「2」、・・・、「1
9」、「20」の位置に印刷マーク6が形成されている
か否かを、前記反射率の変化から識別した。なお、印刷
マーク6が形成されている場合には、前記赤外線照射時
における光の反射率の変化が検知されるため、容易に印
刷マーク6は識別された。以上により、情報記録紙3に
関する情報を得た。
【0038】
【発明の効果】本発明によると、前記従来における諸問
題を解決し、ロール状に巻回された情報記録紙に関する
諸情報の識別容易性と機密性という相反する性能を両立
し、プリンター等に誤装填することがなく、最適条件で
情報記録を行うことができる情報記録紙ロール、及び、
該情報記録紙ロールを用い、簡単に情報記録紙の情報を
識別することができる方法、を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、識別標識が設けられた基体の端面の一
例を示す概略説明図である。
【図2】図2は、本発明の情報記録紙ロールの一の実施
例を示す概略説明図である。
【図3】図3は、本発明の情報記録紙ロールを回転可能
にプリンタ内に装填した状態の一例を示す概略説明図で
ある。
【図4】図4は、図3における情報記録紙ロールの軸方
向の一部断面を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 情報記録紙ロール 2 基体 3 情報記録紙 4 貫通孔 5 端面 6 印刷マーク 10 支持部材 10a フランジ部 10b 凸部 11 ロール保持台 11a U字状切欠部 12 フォトインタラプタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C060 BA06 3F058 AA02 AB01 BB01 BB11 CA00 DA04 DB05 LA01 LA05 LA06 3F064 AA01 FA00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面円形の基体に、シート状の情報記録
    紙を巻回してなり、前記基体における少なくとも一方の
    端面に、前記情報記録紙に関する情報を表示する、赤外
    線吸収色素で形成された識別標識を設けたことを特徴と
    する情報記録紙ロール。
  2. 【請求項2】 赤外線吸収色素で形成された識別標識
    が、同色の赤外線非吸収色素で着色された端面に設けら
    れた請求項1に記載の情報記録紙ロール。
  3. 【請求項3】 識別標識が、文字、図形及び記号から選
    択される少なくとも1つである請求項1又は2に記載の
    情報記録紙ロール。
  4. 【請求項4】 基体が、円筒状であり、紙及び樹脂の少
    なくともいずれかで形成された請求項1から3のいずれ
    かに記載の情報記録紙ロール。
  5. 【請求項5】 情報記録紙が、感圧記録紙、感熱記録
    紙、感光感熱記録紙及び静電記録紙から選択される請求
    項1から4のいずれかに記載の情報記録紙ロール。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の情報
    記録紙ロールに設けられた識別標識を、光学的に識別す
    ることを特徴とする情報記録紙の識別方法。
  7. 【請求項7】 フォトインタラプタを用いる請求項6に
    記載の情報記録紙の識別方法。
JP11153918A 1999-06-01 1999-06-01 情報記録紙ロール及び情報記録紙の識別方法 Pending JP2000344424A (ja)

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