JP2000344088A - 車両挙動検出装置 - Google Patents

車両挙動検出装置

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JP2000344088A
JP2000344088A JP11158970A JP15897099A JP2000344088A JP 2000344088 A JP2000344088 A JP 2000344088A JP 11158970 A JP11158970 A JP 11158970A JP 15897099 A JP15897099 A JP 15897099A JP 2000344088 A JP2000344088 A JP 2000344088A
Authority
JP
Japan
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wheel
vehicle
sensor
correction
vehicle behavior
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Application number
JP11158970A
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English (en)
Inventor
Koji Furuyama
浩司 古山
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の他のセンサを用いてロール角成分を求
めるようにして、安価な手段により横Gセンサのみなら
ず、他のロール角の影響を受けるセンサの補正も行うこ
とができるようにして車両挙動の検出精度の向上を図る
こと。 【解決手段】 車両に設けられた各種センサaからの入
力に基づいて車両挙動を検出する車両挙動検出装置にお
いて、センサaからの入力に基づいて車両に発生してい
るロール角を推定するロール角推定手段bと、このロー
ル角推定手段から得られた推定ロール角に基づいて前記
センサのうちでロールが発生することでゲインが変化す
るセンサの出力値を補正する補正手段cとを設けた。操
舵角および車速や左右の車輪速差など既存のセンサから
得られる情報に基づいて求めることができる旋回状態か
ら判断できるロール角に基づいて補正を行うことによ
り、安価な手段で補正を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両挙動を検出す
る装置に関し、特に、横加速度センサあるいはヨーレイ
トセンサなど車体がロールするのに伴って出力ゲインが
変化するセンサのロール角成分の補正に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、車両が過オーバステア状
態となった時に車両にオーバステア方向とは逆方向のヨ
ーモーメントを発生させて車両姿勢を安定方向に制御す
る車両挙動制御を実行するブレーキ制御装置のように、
車両挙動を検出してそれに対応する制御を実行する制御
装置が知られている。このような制御装置にあっては、
車両挙動を検出する手段として、横加速度センサ(以
下、横Gセンサという)やヨーレイトセンサなどが設け
られている。
【0003】この横Gセンサやヨーレイトセンサは、旋
回時に車両がロールした時に、重力加速度やセンサ設置
位置のロール分の移動などの影響を受けて、出力ゲイン
が変化してしまうことが知られている。
【0004】そこで、このように車両がロールした時に
は、横Gセンサの出力値をロール角分だけ補正して、正
確な横加速度を求める技術として、例えば、特開昭62
−2166号公報に記載のものが知られている。この従
来技術は、横Gセンサを2個設け、これら2つの横Gセ
ンサの出力値に、両センサが配置されている位置との関
係に基づいて定めた定数を乗じてこれらの差を取ること
で、ロール角加速度成分を除去するよう構成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術にあっては、横Gセンサを2個設ける必要があ
るため、コスト高を招くという問題を有していた。さら
に、従来技術では、横Gセンサのロール角補正を行うの
みでヨーレイトセンサなどの他のセンサの補正を行うこ
とができないもので、これらのセンサの補正も可能とし
て車両挙動の検出精度の向上が望まれていた。
【0006】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、既存の他のセンサを用いてロール角成
分を求めるようにして、安価な手段により横Gセンサの
みならず、他のロール角の影響を受けるセンサの補正も
行うことができるようにして車両挙動の検出精度の向上
を図ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め本発明の車輪速センサの異常検出装置は、図1のクレ
ーム対応図に示すように、車両に設けられた各種センサ
aからの入力に基づいて車両挙動を検出する車両挙動検
出装置において、前記センサaからの入力に基づいて車
両に発生しているロール角を推定するロール角推定手段
bと、このロール角推定手段から得られた推定ロール角
に基づいて前記センサのうちでロールが発生することで
ゲインが変化するセンサの出力値を補正する補正手段c
と、を備えていることを特徴とする。したがって、ロー
ル角を推定してセンサの出力値の補正を行うから、横G
センサやヨーレイトセンサなどロール角によりゲインが
変化するセンサ全てを補正対象とすることができる。
【0008】なお、請求項2に記載のように請求項1記
載の車両挙動検出装置において、前記ロール角推定手段
bは、旋回状態に基づいて車両に発生している横加速度
を推定する横加速度推定手段b1を有し、この横加速度
推定手段b1で得られた推定横加速度と予めわかってい
る車両のロール特性とに基づいて推定ロール角を得るよ
う構成するのが好ましい。
【0009】また、請求項3に記載のように請求項2記
載の車両挙動検出装置において、前記横加速度推定手段
b1は、各車輪の車輪速を検出する車輪速センサa1か
らの出力に基づいて得られた左右の車輪速差から推定横
加速度を得るよう構成するのが好ましい。したがって、
ロール補正を行うために補正対象となるセンサを複数設
置する必要がなく、また、通常、車両挙動を検出するの
に既に設けられている車輪速センサを用いるため、セン
サの追加が無く安価な手段とすることができる。
【0010】また、請求項4に記載のように、請求項3
記載の車両挙動検出装置において、前記横加速度推定手
段b1は、前後の左輪の車輪速の平均値と、前後の右輪
の車輪速の平均値とから左右の車輪速差を求めるよう構
成するのが好ましい。したがって、左右の車輪速差を求
めるにあたり、駆動輪スリップの影響や、従動輪の輪荷
重が低下による影響を受け難くなり、車輪速差すなわち
横加速度の推定精度を向上させることができ、これによ
り補正手段cにおける補正精度の向上を図ることができ
る。
【0011】また、請求項5に記載のように、請求項3
または4記載の車両挙動検出装置において、前記横加速
度推定手段b1には、車輪速センサa1の出力値の異常
の有無を判定する異常判定手段b11と、この異常判定
手段b11が異常と判定した時に、全輪の車輪速に対す
る異常判定輪の偏差に基づく補正係数を求め、この補正
係数に基づいて異常判定輪の車輪速を補正する車輪速補
正手段b12と、を設けるのが好ましい。したがって、
車輪速差により横加速度を推定するにあたり、車輪速検
出精度の向上を図って、横加速度の推定精度を向上さ
せ、これにより補正手段cにおける補正精度の向上を図
ることができる。
【0012】また、請求項6に記載のように、請求項5
記載の車両挙動検出装置におて、前記異常判定手段b1
1は、全輪の車輪速が所定車速以上である出力が安定す
る速度域であり、かつ、操舵角が所定値以下の直進走行
時であり、かつ、全輪の車輪加減速度が所定値以下の定
速走行状態である時に、各輪の車輪速の出力差の有無に
基づいて異常の有無を判定するよう構成するのが好まし
い。したがって、車輪速センサa1の異常判定を行うに
あたり、旋回による内外輪速差の影響や、急制動時・急
加速時における車輪スリップの影響を受けることがない
ようにして、判定精度の向上を図ることができる。
【0013】なお、前記補正手段cによる補正の対象で
あるロールが発生することでゲインが変化するセンサと
しては、請求項7に記載のように、ヨーレイトセンサa
2を適用したり、請求項9に記載のように横加速度セン
サa3を適用することができる。そして、補正対象セン
サがヨーレイトセンサa2である場合、請求項8に記載
のように、前記補正手段cは、車輪速に基づいて推定し
た推定ヨーレイトYWと推定ロール角THとから得た補
正値を、ヨーレイトセンサの出力値YAWに加算する補
正を行うよう構成するのが好ましい。また、補正対象セ
ンサが横加速度センサa3である場合、請求項10に記
載のように、補正手段cは、横加速度センサの出力値G
に対して、車輪速に基づいて推定した推定横加速度GW
と推定ロール角THとから得た補正値を加算するととも
に、重力加速度gと推定ロール角THとから得た補正値
を減算する補正を行うよう構成するのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (実施の形態1)実施の形態1は、本発明を走行中に所
望の輪に自動的に制動力を発生させて車両姿勢を安定さ
せる車両挙動制御を含む自動制動制御を実行するブレー
キ制御装置に適用した例である。図2は、実施の形態の
全体図であって、11はブレーキユニットである。この
ブレーキユニット11は、各車輪FL,FR,RL,R
Rのホイルシリンダ圧を任意に制御可能に構成されてい
る。なお、本実施の形態では、四輪駆動車を例に挙げ
る。
【0015】また、図において12はコントロールユニ
ットであって、前記ブレーキユニット11の作動を制御
するもので、入力手段として、各車輪FL,FR,R
L,RRの回転速度を検出する車輪速センサ13と、操
舵角を検出する舵角センサ14と、車体の横方向加速度
を検出する横Gセンサ16と、車両に発生するヨーレイ
トを検出するヨーレイトセンサ17とを備えている。
【0016】ここで前記ブレーキユニット11の構造の
一例を図3に示す。すなわち、ブレーキユニット11
は、マスタシリンダ1とホイルシリンダ3とを結ぶブレ
ーキ回路2の途中に設けられており、前記ホイルシリン
ダ3を、常時および増圧時はマスタシリンダ1と連通さ
せ、減圧時にはドレン回路4と連通させ、保持時はマス
タシリンダ1とドレン回路4のいずれとも遮断させる構
造の液圧制御弁5と、ドレン回路4に設けられたリザー
バ6と、このリザーバ6のブレーキ液を吸入してブレー
キ回路2に吐出するポンプ7と、ドレン回路4とマスタ
シリンダ1とを連通させる加給回路8と、加給回路8を
常時は遮断し、後述する自動制動制御時に開弁するイン
側ゲート弁9と、ブレーキ回路2を常時は連通させ、後
述する自動制動制御時に閉弁するアウト側ゲート弁10
と、を備えている。なお、図においてはホイルシリンダ
3は1個しか示していないが、少なくとも液圧制御弁5
は、ホイルシリンダ3と同数設けるものである。また、
コストおよびフェイルセーフの点で、ブレーキ回路2を
2系統に分岐させて各系統にホイルシリンダ3ならびに
液圧制御弁5を2個づつ設け、この各系統にそれぞれリ
ザーバ6、ポンプ7および両ゲート弁9,10を設ける
のが好ましい。
【0017】前記ブレーキユニット11は、コントロー
ルユニット12により液圧制御弁5とイン側ゲート弁9
とアウト側ゲート弁10との開閉を制御することにより
自動制動制御を実行可能である。この自動制動制御は、
運転者の制動操作の有無に関係なく、所望の車輪に所望
量の制動力を発生させる制御であって、例えば、駆動輪
がスリップした時にこの駆動輪スリップを防止すべく制
動力を発生させる駆動スリップ防止制御や、車両が過ア
ンダステアあるいは過オーバステア状態となった時に、
これを改善させる方向に車両にヨーモーメントを発生さ
せるべく制動力を発生させる車両挙動制御や、運転者の
急制動操作時に、運転者の操作に応じた制動力よりも大
きな制動力を発生させるブレーキアシスト制御などを含
むものである。そして、この自動制動制御にあっては、
アウト側ゲート弁10を閉弁させてブレーキ回路2を遮
断させ、一方、イン側ゲート弁9を開弁させるととも
に、ポンプ7を駆動させてマスタシリンダ1のブレーキ
液を、液圧制御弁5側へ供給する。そして、液圧制御弁
5を切り換えて所望輪のホイルシリンダ圧を任意の圧力
に制御して必要な制動力を発生させるものである。な
お、上述の車両挙動制御を実行する際には、制動力を発
生させるだけではなく必要に応じてエンジンの出力も低
下させるよう構成されている。
【0018】また、コントロールユニット12は、上述
の車両挙動制御の他に、車体がロールした時に横Gセン
サ16の出力値を補正するロール角補正を実行する。こ
の車両挙動制御ならびにロール角補正制御について以下
に図4〜21に基づいて説明する。
【0019】図4は車両挙動制御ならびにロール角補正
制御の全体の流れを示しており、まず、これについて説
明する。なお、各ステップにおける処理の詳細について
は、後述する。ステップ41では、各変数の初期値をセ
ットする。ステップ42では、各センサの検出値を読み
込む。ステップ43では、車輪加速度および舵角速度を
算出する。ステップ44では、車輪速度異常判断と補正
を行うとともに、左右車輪速度差に基づいて横Gおよび
ヨーを推定する。ステップ45では、ロールによる横G
補正係数を作成する。ステップ46では、各データに基
づいて車両状態を推定する。ステップ47では、車両挙
動を安定させる制御である車両挙動制御の開始判断を実
行する。ステップ48では、車両挙動制御における制御
量を決定し、この制御量だけアクチュエータを駆動させ
る。ステップ49では、車両挙動制御の終了を判断す
る。
【0020】次に、上述の各ステップにおける処理を詳
細に説明する。まず、図5は、ステップ41の初期値セ
ットをしめすもので、このステップ41では、図5に示
すように、BVW_RI,BVW_LE,BVW_F
R,BVW_RR,F_VW,VWT,TH,US_
F,OS_F,FINC,TIM,V_Fをそれぞれ0
とし、また、KG,KY,K1,K2,K3は予め設定
された適値に設定し、T,L,Nは車両諸元値に設定す
る。
【0021】次に、図6はステップ42を示すもので、
このステップ42では、各輪の車輪速度VWFR,VW
FL,VWRR,VWRLと、操舵角度Hと、ヨーレイ
トYAWと、横加速度Gを読み込む。
【0022】次に、図7はステップ43の車輪加速度V
WDおよび舵角速度HDの算出処理を示すもので、ま
ず、ステップ431において、各輪の車輪速度VWを時
間で微分して各輪について車輪加速度VWDを求めると
ともに、操舵角Hを時間で微分して舵角速度HDを求め
る。ステップ432では、車輪加速度VWDおよび舵角
速度HDを求める度に、それぞれ車輪加速度VWDおよ
び舵角速度HDを求めるのに必要な過去の値を更新す
る。
【0023】次に、図8および図9はステップ44の補
正および推定処理を示すもので、まず、ステップ440
1において、各輪全ての車輪速VWxx(なお、xx
は、各輪FR,FL,RR,RLを意味するものであ
る)が20Km/h以上であるか否かを判定し、YES
すなわちVWxx≧20Km/hの場合はステップ44
02に進み、NOすなわちVWxx<20Km/hの場
合はステップ4413に進む。ちなみに、この20Km
/h以上の速度領域において、車輪速センサ13の出力
精度が安定し、誤差が生じ難くなる。ステップ4402
では、操舵角Hがほぼ直進走行状態を示す5deg以下
の範囲であるか否かを判定し、YESすなわちH≦5d
egの場合はステップ4403に進み、NOすなわちH
>5degの場合はステップ4413に進む。ステップ
4403では、各輪全ての車輪加速度VWDxxの絶対
値が全て0.1G以下であるか否かを判定し、YESす
なわち|VWDxx|≦0.5Gの場合はステップ44
04に進み、NOすなわち|VWDxx|>0.5Gの
場合はステップ4413に進む。以上のステップ440
1〜4403は、各輪の車輪速VWに差が生じ難い状態
であるか否かを判定しているもので、すなわち、車輪速
VWがある程度高く(20Km/h以上)、ほぼ直進状
態で(H≦5deg)、ほぼ加速も減速も行っておらず
車輪にスリップが生じ難い状態であるときにはステップ
4404に進み、それ以外の状態、すなわち車輪速VW
が低く誤差が生じる可能性が高い状態、操舵各Hが大き
く旋回内輪と旋回外輪とで(左右輪で)車輪速差が生じ
る可能性が高い状態、加速や減速中で前後輪で車輪速差
が生じる可能性が高い状態には、ステップ4413に進
む。
【0024】また、ステップ4404〜4407では、
上述の各輪に車輪速差が生じ難い状況において、各輪の
車輪速の相対差が0.1Km/h未満に収まっているか
否かを判定し、これにより各車輪速センサ13の異常の
有無を判定するもので、車輪速差が0.1Km/h未満
に収まっている場合には、そのままステップ4412に
進むが、ステップ4404において右輪の前後の差が大
きい場合には、ステップ4408に進んで右輪異常判定
フラグBVW_R1を1にセットし、ステップ4405
において左輪の前後の差が大きい場合には、ステップ4
409に進んで左輪異常判定フラグBVW_LEを1に
セットし、ステップ4406において前輪の左右の差が
大きい場合には、ステップ4410に進んで前輪異常判
定フラグBVW_FRを1にセットし、ステップ440
7において後輪の左右の差が大きい場合には、ステップ
4411に進んで後輪異常判定フラグBVW_RRを1
にセットする。
【0025】次に、ステップ4412では、全ての異常
判定フラグが0であるか否か、すなわち全車輪速センサ
13に異常がないかどうかを判定し、YESすなわち異
常が無い場合にはステップ4413に進み、NOすなわ
ち車輪速センサ13のいずれかに異常がある場合には、
ステップ4414に進む。
【0026】ステップ4413では、車輪速補正フラグ
F_VWを0にクリアし、車輪速タイマVWTを0にク
リアし、補正係数S_xxを1.0とする。
【0027】ステップ4412においていずれかの異常
判定フラグがセットされている場合に進むステップ44
14では、車輪速補正フラグF_VWを1にセットし、
続くステップ4415において、車輪速タイマVWT=
0であるか否かを判定し、YESすなわちVWT=0の
場合はステップ4416に進んで、車輪速タイマVWT
を100にセットするとともに、平均車輪速VWbを0
とする。ステップ4417では、車輪速タイマVWTの
カウントを1つ減し、続くステップ4418では、車輪
速タイマVWTが0未満になったか否かを判定し、YE
Sすなわち0未満の場合にはステップ4419に進んで
VWT=0とし、NOすなわちVWT≧0の場合はステ
ップ4420に進んで以下の処理を行う。
【0028】すなわちステップ4420では、平均車輪
速VWbxxを、VWbxx=(VWbxx*(99−
VWT)+VWxx)/(100−VWT)の演算によ
り求めるとともに、補正係数S_xxを、S_xx=
{(VWbFR+VWbFL+VWbRR+VWbR
L)/4}/VWbxxの演算により求めるもので、車
輪速センサ13の出力値に異常がある場合には、その車
輪の車輪速平均値の全輪の車輪速平均値に対する偏差に
基づいて補正係数S_xxを求めるものである。
【0029】ステップ4421では、各輪の車輪速VW
xxに補正係数S_xxを乗じて補正値VL_xxを求
め、さらに、各輪の補正値VL_xxから右側車輪速V
1および左側車輪速V2を、 V1=(VL_FR+VL_RR)/2 V2=(VL_FL+VL_RL)/2 の演算式により求め、さらに、これらV1,V2に基づ
いて疑似車体速Vを、 V=(V1+V2)/2 の演算式により求め、さらに、車輪速推定の横加速度G
Wおよび車輪速推定のヨーレイトYWを、 GW=V/T*(V1−V2)*KG YW=1/T*(V1−V2)*KY の演算式により求める。
【0030】次に、図10はステップ45のロールによ
る横G補正係数作成処理を示すもので、このステップ4
5では、車輪速推定の横加速度GWの絶対値を車輪速横
G絶対値GWTHとし、かつ、図11に示すロール角特
性マップに基づいて車輪速横G絶対値GWTHから推定
ロール角THを求め、さらに、車輪速推定の横加速度G
Wおよび推定ロール角THに基づいて、補正後センサ加
速度GGを以下の演算式により求める。 GG=G+GW(1−cos(TH))−g・sin(TH) ちなみに、図11の示すロール角特性マップにおいて、
推定ロール角THが変曲点を有するのは、図外の緩衝器
が短縮し切って図外のバンパラバーに衝突することで特
性が変化するためである。
【0031】次に、図12はステップ46の車両状態推
定処理を示すフローチャートで、まず、ステップ461
では、横滑り角速度DBを、DB=YAW−GG/Vの
演算式により求める。次に、ステップ462において、
横滑り角速度DBの絶対値が所定の閾値2deg/sよ
りも大きいか否かを判定し、NOすなわち閾値2deg
/s未満の場合は、ステップ464にて横滑り角BET
A=0とする処理を行い、YESすなわち閾値2deg
/sよりも大きい場合には、横滑り角DBETAに横滑
り角速度DBを加算した値を横滑り角DBETAとする
処理を行う。
【0032】ステップ465では、理論的なヨーレイト
である目標ヨーレイトYAWHを、 YAWH=L/(H/N) の演算式により求める。なお、Lはホイルベース、Hは
操舵角、Nは舵角比である。さらに、こうして得られた
目標ヨーレイトYAWHに基づいてヨーレイト偏差YH
を、 YH=YAWH−YAW の演算式により求める。
【0033】ステップ466では、ヨーレイトYAWの
絶対値が予め設定された閾値5deg/sよりも大きい
か否かを判定し、NOすなわち|YAW|≦5deg/
sの場合には、さらに処理を行うことなくこの流れを終
え、YESすなわち|YAW|≦5deg/sの場合に
は、ステップ467に進んで、ヨーレイトYAWが正で
あるか否かを判定し、YESすなわちYAWが正の場合
には、ステップ468に進んで右旋回と判定して旋回方
向フラグTURN=1とし、NOすなわちYAWが負の
場合はステップ469に進んで左旋回と判定して旋回方
向フラグTURN=0とする。
【0034】次に、図13はステップ47の車両挙動制
御開始判断処理の流れを示し、まずステップ471で
は、ヨーレイト偏差YHの絶対値が予め設定されたアン
ダステア閾値US1よりも大きいか否かを判定し、YE
Sすなわち|YH|>US1の場合にはステップ472
に進んでアンダステア判断フラグUS_F=1にセット
し、NOすなわち|YH|≦US1の場合にはステップ
473に進んでアンダステア判断フラグUS_F=0と
クリアする。ちなみに、アンダステア閾値US1は、車
両が過アンダステア状態であるか否かを判定するための
閾値である。
【0035】次に、ステップ474では、横滑り角BE
TAの絶対値が予め設定されたオーバステア閾値OS1
よりも大きいか否かを判定し、YESすなわち|BET
A|>OS1の場合にはステップ475に進んでオーバ
ステア判断フラグOS_F=1にセットし、NOすなわ
ち|BETA|≦OS1の場合にはステップ476に進
んでオーバステア判断フラグOS_F=0とクリアす
る。ちなみに、オーバステア閾値OS1は、車両が過オ
ーバステア状態であるか否かを判定するための閾値であ
る。
【0036】次に、図14および図15は、ステップ4
8の制御量決定およびアクチュエータ駆動の処理の流れ
を示すもので、ステップ4801では、オーバステアフ
ラグOS_Fが1にセットされているか否かを判定し、
OS_F=1の場合はステップ4802に進み、OS_
F=0の場合はステップ4803に進む。ステップ48
02では、制御量PIDを、 PID=BETA*K1+DB*K2 の演算式により求める。
【0037】ステップ4803では、アンダステアフラ
グUS_Fが1にセットされているか否かを判定し、U
S_F=1の場合はステップ4804に進み、US_F
=0の場合はステップ4805に進んで制御量PID=
0とする。また、ステップ4804では、制御量PID
を、PID=YH*K3により求める。すなわち、ステ
ップ4801〜4805では、オーバステアフラグOS
_FあるいはアンダステアフラグUS_Fがセットされ
ている場合、前者の場合は横滑り角BETAおよび横滑
り角速度DBに基づいて制御量PIDを決定し、また後
者の場合はヨーレイト偏差YHに基づいて制御量PID
を決定し、いずれのフラグもセットされていない場合は
制御量PIDを0とする処理を実行する。
【0038】次に、図15に示す部分では、ステップ4
806においてアンダステアフラグUS_Fがセット
(=1)されているか否かを判定し、YESすなわちU
S_F=1の場合にはステップ4807に進み、NOす
なわちUS_F=0の場合にはステップ4811に進
む。このステップ4811ではオーバステアフラグOS
_Fがセットされている(=1)か否かを判定し、YE
SすなわちOS_F=1の場合にはステップ4812に
進み、NOすなわちOS_F=0の場合には後述するス
テップ4908に進む。ステップ4807およびステッ
プ4812では、旋回方向フラグTURNがセットされ
ている(右旋回)か否かを判定し、セットされている場
合には、ステップ4808,4813に進み、セットさ
れていない場合にはステップ4809,4814に進
む。
【0039】すなわち、アンダステアフラグUS_Fが
セット(=1)されている場合、右旋回時にはステップ
4808に進んで、制御輪フラグFINC=1にセット
し(これにより右後輪増圧およびスロットル閉の処理が
実行される)、アンダステアフラグUS_Fがセット
(=1)されている場合、左旋回時にはステップ480
9に進み、制御輪フラグFINC=2にセットする(こ
れにより左後輪増圧およびスロットル閉の処理が実行さ
れる)。また、オーバステアフラグOS_Fがセット
(=1)されている場合、右旋回時にはステップ481
3に進んで、制御輪フラグFINC=3にセットし(こ
れにより左前輪増圧およびスロットル閉の処理が実行さ
れる)、オーバステアフラグOS_Fがセット(=1)
されている場合、左旋回時にはステップ4814に進
み、制御輪フラグFINC=4にセットする(これによ
り右前輪増圧およびスロットル閉の処理が実行され
る)。
【0040】アンダステア時に進むステップ4808,
4809の処理を行った後に進むステップ4810で
は、図16に示すマップに基づいてステップ4804で
決定した制御量PIDから制御時間タイマTIMを設定
し、一方、オーバステア時進むステップ4813,48
14の処理を行った後に進むステップ4815では、図
17に示すマップに基づいてステップ4802で決定し
た制御量PIDから制御時間タイマTIMを設定する。
この制御時間タイマTIMに基づいて、切換弁5により
増圧を実行するとともに図外のエンジンの出力トルクが
低減される。
【0041】次に、図18および図19に基づいてステ
ップ49の制御終了判断処理について説明する。ステッ
プ4901では、制御時間タイマTIMが0以上(制御
が終了していない)か否かを判定し、YESすなわちT
IM≧0の場合はステップ4902に進んで制御時間タ
イマTIMのデクリメントするとともに、制御フラグV
_Fを1にセットしてステップ4903に進み、NOす
なわちTIM<0の場合は処理を行うことなくステップ
4903に進む。
【0042】ステップ4903では、制御時間タイマT
IMが0以下(制御が終了した)か否かを判定し、YE
SすなわちTIM≦0の場合はステップ4904に進ん
で制御時間タイマTIM=0とするとともに、減圧タイ
マDECTを150にセットし、NOすなわちTIM>
0の場合はこの流れの処理を終了する。なお、このステ
ップ4904は、ステップ48の処理から進むステップ
4908において減圧タイマDECT≦0の場合にも進
む。
【0043】ステップ4905では、減圧タイマDEC
Tが正であるか(減圧中か)否かを判定し、YESすな
わちDECT>0の場合にはステップ4906に進んで
減圧タイマDECTをデクリメントし、NOすなわちD
ECT≦0の場合はステップ4907に進んで、減圧タ
イマDECTを0にリセットし、かつ全制御を終了すべ
く制御フラグV_Fを0にリセットする。
【0044】図19はステップ49の制御終了判断処理
の流れを示すものであり、この流れは過オーバステアあ
るいは過アンダステアに対応する制動制御を実行した後
に増圧したホイルシリンダ圧を減圧処理するものであ
り、ステップ4909〜4912は、それぞれ制御輪フ
ラグFINCを判定し、ステップ4913〜4916に
おいて対象輪の減圧を実行するものである。
【0045】次に、図20および図21に基づいて実施
の形態1の作動を説明する。乾燥路など横力が大きくか
かる路面で旋回して車体が図20に示すようにロールす
ると、横Gセンサ16の検出値は重力加速度gの影響な
どによりゲインずれが生じる。
【0046】そこで、図21に示すように、操舵角Hを
変化させるのに伴って横Gセンサ16の検出値Gが図の
ように変化した場合、疑似車体速VおよびG感度係数に
基づいてを推定横加速度GWを求め、さらに、この推定
横加速度GWから補正値GW(1−cos(TH))を
求め、この補正値を加えるとともに重力加速度g成分の
分を差し引いて補正後センサ加速度GGを求め、この値
GGやヨーレイト偏差YHや横滑り角BETAや横滑り
角速度DBに基づいて制御判断を実行する。
【0047】このように本実施の形態1では、車輪速V
Wxx,車両トレッドT,G感度係数KGから求めた車
輪速推定の横加速度GW、およびこの横加速度GWとロ
ール角THのマップに基づいて横Gセンサ16の出力値
の補正を行うように構成したため、横Gセンサ16が1
個で済むとともに、補正に必要なセンサとしては既に車
載されているセンサしか用いないため、安価に構成する
ことができるものであり、安価な手段により横Gセンサ
16の出力値補正を行うことができるという効果が得ら
れる。
【0048】また、左右の車輪速差から横加速度を推定
するにあたり、前後の平均値に基づいて車輪速差を求め
るようにしているため、旋回時に輪荷重が軽くなった輪
の車輪速が落ちてしまっても、その影響を受け難くな
り、高い推定精度が得られる。さらに、車輪速センサ1
3の出力値の異常の有無を判定する処理、および異常判
定時に異常判定センサの出力値の全輪の平均値に対する
偏差に基づいて異常判定輪の車輪速の補正を行うように
構成しているため、これによっても高い左右の車輪速差
の推定精度が得られる。
【0049】(実施の形態2)次に、実施の形態2につ
いて説明する。この実施の形態2は、ヨーレイトセンサ
17についてロール補正を行う例である。この実施の形
態2も推定横加速度GWを求め、この値から推定ロール
角THを求め、これらに基づいてヨーレイトを補正する
ようにしているものであり、基本的には実施の形態1と
同様であるので、実施の形態1との相違点のみを説明す
る。図22は実施の形態2の車両挙動制御ならびにロー
ル角補正制御の全体の流れを示すもので、実施の形態1
との相違点はステップ45bにおいて推定ロール角から
ヨーレイト補正係数を作成する点のみであり、他のステ
ップは実施の形態1と同様であるので実施の形態1と同
じ処理を実行するステップは実施の形態1のステップと
同じ符号を付けて説明を省略する。
【0050】図23は、ステップ45bにおける処理を
示すもので、推定横加速度GWから車輪速横G絶対値G
WTHを求め、図11に示したロール角特性マップに基
づいて車輪速横G絶対値GWTHから推定ロール角TH
を求める。そして、ヨーレイトセンサ17が検出するヨ
ーレイトYAWと、この推定ロール角THとに基づい
て、YAWR=YAW+YW(1−cosTH)の演算
により補正後ヨーレイトYAWRを求める。すなわち、
乾燥路など横力が大きくかかる路面で旋回して車体が図
24に示すようにロールすると、ヨーレイトセンサ17
においてゲインずれが生じる。図25はその状態を示す
タイムチャートであって、ヨーレイトセンサ値YAWは
図において点線で示す推定ヨーレイトYWよりも低い値
となる。そこで、この差分に相当する補正値YAW(1
−cos(TH))を求め、これをヨーレイトセンサ値
YAWに加算して補正後ヨーレイトRYAWを求める。
【0051】以上のように、実施の形態2にあっては、
安価な手段により車体がロールした時にヨーレイトセン
サ17の出力値を補正することができるという効果が得
られる。ちなみに、本実施の形態2では、車輪速差に基
づいてヨーレイトの補正を行っているが、車両安定制御
の実行を開始すると車両挙動に応じて所定の車輪に制動
力が作用して、車輪速と旋回状態との関係が崩れる。し
たがって、本補正は車両挙動制御を実行する前にヨーレ
イトセンサ17の出力値に対して行い、制御中はこの補
正されたヨーレイトセンサ値を用いるものである。これ
は、実施の形態1においても同様である。
【0052】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
てきたが、本発明は、これら実施の形態の構成に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変
形を含むものである。例えば、実施の形態では、過オー
バステア状態あるいは過アンダステア状態となった時に
所望輪に制動力を発生させる車両安定制御を実行するブ
レーキ制御装置に適用した例を示したが、車両挙動を正
確に検出する必要がある装置においてロール時に出力ゲ
インが変化するセンサを有している装置で有れば、どの
ような装置にも適用することができるものである。
【0053】
【発明の効果】以上説明してきたように、本願全請求項
記載の車両挙動検出装置にあっては、ロール角を推定し
てセンサの出力値の補正を行うように構成したため、横
Gセンサやヨーレイトセンサなどロール角によりゲイン
が変化するセンサ全てを補正対象とすることができ、か
つ、ロール角は旋回状態に基づいて推定することができ
るもので、この旋回状態は、操舵角および車速や、左右
の車輪速差など既存のセンサから得られる情報に基づい
て求めることができる。すなわち、既存のセンサを利用
できる安価な手段により、ロール角によりゲインが変化
するセンサ全ての補正を行うことができるという効果が
得られる。また、請求項4に記載の発明では、横加速度
を求めてロール角を推定するにあたり、前後の左輪の車
輪速の平均値と、前後の右輪の車輪速の平均値とから左
右の車輪速差を求め、この車輪速差から横加速度を求め
るよう構成したため、左右の車輪速差を求めるにあた
り、駆動輪スリップの影響や、従動輪の輪荷重が低下に
よる影響を受け難くなり、車輪速差すなわち横加速度の
推定精度を向上させることができ、これにより補正手段
における補正精度の向上を図ることができるという効果
が得られる。
【0054】また、請求項5に記載の発明では、車輪速
センサの出力値の異常の有無を判定する異常判定手段
と、この異常判定手段が異常と判定した時に、全輪の車
輪速に対する異常判定輪の偏差に基づく補正係数を求
め、この補正係数に基づいて異常判定輪の車輪速を補正
する車輪速補正手段と、を設けた構成としたため、車輪
速差により横加速度を推定するにあたり、車輪速検出精
度の向上を図って、横加速度の推定精度を向上させ、こ
れにより補正手段における補正精度の向上を図ることが
できるという効果が得られる。
【0055】また、請求項6に記載の発明では、車輪速
センサの異常判定を行うにあたり、旋回による内外輪速
差の影響や、急制動時・急加速時における車輪スリップ
の影響を受けることがないようにして、判定精度の向上
を図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車輪挙動検出装置を示すクレーム対応
図である。
【図2】本発明実施の形態1を適用したブレーキ制御装
置の全体図である。
【図3】上記ブレーキ制御装置の油圧回路図である。
【図4】実施の形態1の制御流れを示すフローチャート
である。
【図5】実施の形態1のフローチャートの要部処理のフ
ローチャートである。
【図6】実施の形態1のフローチャートの要部処理のフ
ローチャートである。
【図7】実施の形態1のフローチャートの要部処理のフ
ローチャートである。
【図8】実施の形態1のフローチャートの要部処理のフ
ローチャートである。
【図9】実施の形態1のフローチャートの要部処理のフ
ローチャートである。
【図10】実施の形態1のフローチャートの要部処理の
フローチャートである。
【図11】ロール角特性図である。
【図12】実施の形態1のフローチャートの要部処理の
フローチャートである。
【図13】実施の形態1のフローチャートの要部処理の
フローチャートである。
【図14】実施の形態1のフローチャートの要部処理の
フローチャートである。
【図15】実施の形態1のフローチャートの要部処理の
フローチャートである。
【図16】制御量特性図である。
【図17】制御量特性図である。
【図18】実施の形態1のフローチャートの要部処理の
フローチャートである。
【図19】実施の形態1のフローチャートの要部処理の
フローチャートである。
【図20】実施の形態1の作動説明図である。
【図21】実施の形態1の作動を示すタイムチャートで
ある。
【図22】実施の形態2の制御を示すフローチャートで
ある。
【図23】実施の形態1の要部のフローチャートであ
る。
【図24】実施の形態2の作動説明図である。
【図25】実施の形態2の作動例を示すタイムチャート
である。
【符号の説明】
a 各種センサ a1 車輪速センサ a2 ヨーレイトセンサ a3 横加速度センサ b ロール角推定手段 b1 横加速度推定手段 b11 異常判定手段 b12 車輪速補正手段 c 補正手段 FL,FR,RL,RR 車輪 1 マスタシリンダ 2 ブレーキ回路 3 ホイルシリンダ 4 ドレン回路 5 液圧制御弁 6 リザーバ 7 ポンプ 8 加給回路 9 イン側ゲート弁 10 アウト側ゲート弁 11 ブレーキユニット 12 コントロールユニット 13 車輪速センサ 14 舵角センサ 16 横加速度センサ 17 ヨーレイトセンサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設けられた各種センサからの入力
    に基づいて車両挙動を検出する車両挙動検出装置におい
    て、 前記センサからの入力に基づいて車両に発生しているロ
    ール角を推定するロール角推定手段と、 このロール角推定手段から得られた推定ロール角に基づ
    いて前記センサのうちでロールが発生することでゲイン
    が変化するセンサの出力値を補正する補正手段と、を備
    えていることを特徴とする車両挙動検出装置。
  2. 【請求項2】 前記ロール角推定手段は、旋回状態に基
    づいて車両に発生している横加速度を推定する横加速度
    推定手段を有し、この横加速度推定手段で得られた推定
    横加速度と予めわかっている車両のロール特性とに基づ
    いて推定ロール角を得るよう構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の車両挙動検出装置。
  3. 【請求項3】 前記横加速度推定手段は、各車輪の車輪
    速を検出する車輪速センサからの出力に基づいて得られ
    た左右の車輪速差から推定横加速度を得るよう構成され
    ていることを特徴とする請求項2記載の車両挙動検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記横加速度推定手段は、前後の左輪の
    車輪速の平均値と、前後の右輪の車輪速の平均値とから
    左右の車輪速差を求めるよう構成されていることを特徴
    とする請求項3記載の車両挙動検出装置。
  5. 【請求項5】 前記横加速度推定手段には、車輪速セン
    サの出力値の異常の有無を判定する異常判定手段と、こ
    の異常判定手段が異常と判定した時に、全輪の車輪速に
    対する異常判定輪の偏差に基づく補正係数を求め、この
    補正係数に基づいて異常判定輪の車輪速を補正する車輪
    速補正手段と、が設けられていることを特徴とする請求
    項3または4記載の車両挙動検出装置。
  6. 【請求項6】 前記異常判定手段は、全輪の車輪速が所
    定車速以上である出力が安定する速度域であり、かつ、
    操舵角が所定値以下の直進走行時であり、かつ、全輪の
    車輪加減速度が所定値以下の定速走行状態である時に、
    各輪の車輪速の出力差の有無に基づいて異常の有無を判
    定するよう構成されていることを特徴とする請求項5記
    載の車両挙動検出装置。
  7. 【請求項7】 前記補正手段による補正の対象である、
    ロールが発生することでゲインが変化するセンサがヨー
    レイトセンサであることを特徴とする請求項1ないし6
    記載の車両挙動検出手段。
  8. 【請求項8】 前記補正手段は、車輪速に基づいて推定
    した推定ヨーレイトYWと推定ロール角THとから得た
    補正値を、ヨーレイトセンサの出力値YAWに加算する
    補正を行うよう構成されていることを特徴とする請求項
    7記載の車両挙動検出手段。
  9. 【請求項9】 前記補正手段による補正の対象である、
    ロールが発生することでゲインが変化するセンサが横加
    速度センサであることを特徴とする請求項1ないし6記
    載の車両挙動検出手段。
  10. 【請求項10】 前記補正手段は、横加速度センサの出
    力値Gに対して、車輪速に基づいて推定した推定横加速
    度GWと推定ロール角THとから得た補正値を加算する
    とともに、重力加速度gと推定ロール角THとから得た
    補正値を減算する補正を行うよう構成されていることを
    特徴とする請求項9記載の車両挙動検出手段。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006335191A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Advics:Kk 車両運動安定化制御装置
KR100774141B1 (ko) * 2002-02-09 2007-11-08 주식회사 만도 요우레이트센서를 이용한 차체속도 보정방법
CN103832435A (zh) * 2012-11-20 2014-06-04 现代摩比斯株式会社 车道保持控制装置

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