JP2000343686A - ノズルクリーニング後のノズル検査 - Google Patents
ノズルクリーニング後のノズル検査Info
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Abstract
消しない可能性がある場合にも、それに起因する画質の
劣化を緩和する。 【解決手段】 インク滴を吐出できない非動作ノズルが
検査部によって検出されること以外の所定の誘因に応じ
てクリーニング機構がクリーニングを実行したときに、
当該クリーニングの後に検査部によるノズルの検査を自
動的に実行する。
Description
らインク滴をそれぞれ吐出して印刷媒体の表面にドット
を記録することによって画像を印刷する技術に関し、特
に、各ノズルからのインク滴の吐出の有無を検査するノ
ズル検査を利用した印刷技術に関する。
ルからインク滴を吐出して画像の印刷を行う。インクジ
ェットプリンタの印刷ヘッドには、多数のノズルが設け
られているが、インクの粘度の増加や気泡の混入等の原
因によって、いくつかのノズルが目詰まりしてインク滴
を吐出できない場合がある。ノズルが目詰まりすると画
像内にドットの抜けが生じ、画質を劣化させる原因とな
る。なお、本明細書においては、ノズルの検査を「ドッ
ト抜け検査」とも呼ぶ。
ルの目詰まりを解消するためにクリーニング機構が設け
られている。ユーザは、プリンタのボタンを操作して、
いつでもクリーニングを実行させることができる。
ーニングを行っても、必ずしも目詰まりが解消するとは
限らない。また、クリーニング機構の構造やクリーニン
グシーケンスの工夫によって十分に対策がとられている
ので極まれにではあるが、場合によっては、クリーニン
グ前には目詰まりしていなかったノズルが、クリーニン
グによって目詰まりを起こすこともある。このように、
クリーニングによってノズルの目詰まりが解消しないこ
とがあるので、クリーニングを行った後に印刷を行って
も、所望の画質が得られない場合があるという問題があ
った。
を解決するためになされたものであり、クリーニングに
よってノズルの目詰まりが解消しない可能性がある場合
にも、それに起因する画質の劣化を緩和することのでき
る技術を提供することを目的とする。
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明で
は、インク滴を吐出できない非動作ノズルが検査部によ
って検出されること以外の所定の誘因に応じてクリーニ
ング機構がクリーニングを実行したときに、当該クリー
ニングの後に検査部によるノズルの検査を自動的に実行
する。こうすれば、クリーニングによってノズルの目詰
まりが解消しない可能性がある場合に、各ノズルの目詰
まりの有無を知ることができる。従って、クリーニング
後の目詰まりの有無に応じて適切な印刷動作を選択すれ
ば、画質の劣化を緩和することができる。
って非動作ノズルが検出され、かつ、動作ノズルのみに
よって印刷に使用する使用ノズル列を構成できるときに
は、その後の印刷の実行時に、動作ノズルのみで構成さ
れる使用ノズル列を用いて印刷を実行することが好まし
い。こうすれば、非動作ノズルが存在しても、動作ノズ
ルのみで通常の印刷を実行することが可能である。
って非動作ノズルが検出され、かつ、動作ノズルのみに
よっては印刷に使用する使用ノズル列を構成できないと
きには、その後の印刷の実行時に、使用ノズル列に含ま
れる非動作ノズルで記録されるべき主走査ライン上のド
ットを他の動作ノズルを用いて記録する補完動作を含む
印刷動作に従って印刷を実行することが好ましい。こう
すれば、非動作ノズルで記録すべきドットを他の動作ノ
ズルで記録できるので、画質の劣化を防止することがで
きる。
インクを外部に吸引する動作を含むようなものであって
もよい。このようなクリーニングでは、クリーニング機
構の構造やクリーニングシーケンスの工夫によって十分
に対策がとられてはいるが、クリーニング前に目詰まり
していなかったノズルがクリーニング後に目詰まりを起
こしている可能性が比較的高いと思われる。従って、こ
のようなクリーニングの後に、ノズルの検査を行えば、
上述した効果が特に大きい。更に、クリーニングの後に
ノズルの検査を実行するようにすれば、複雑なクリーニ
ング機構を簡略化することも可能となる。
刷方法、印刷装置、および、これらの方法や装置の機能
を実現するためのコンピュータプログラムを記録した記
録媒体等の種々の態様で実現することができる。
実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明
の一実施例としてのカラーインクジェットプリンタ20
の主要な構成を示す概略斜視図である。このプリンタ2
0は、用紙スタッカ22と、図示しないステップモータ
で駆動される紙送りローラ24と、プラテン板26と、
キャリッジ28と、ステップモータ30と、ステップモ
ータ30によって駆動される牽引ベルト32と、キャリ
ッジ28のためのガイドレール34とを備えている。キ
ャリッジ28には、多数のノズルを備えた印刷ヘッド3
6が搭載されている。
位置には第1のドット抜け検査部40と、第2のドット
抜け検査部42とが設けられている。第1のドット抜け
検査部40は、発光素子40aと受光素子40bとを備
えており、これらの素子40a,40bを利用してイン
ク滴の飛行状態を調べることによってドット抜けを検査
する。第2のドット抜け検査部42は、その表面に設け
られた振動板がインク滴で振動するか否かを調べること
によってドット抜けを検査する。各ドット抜け検査部に
よる検査の詳細な内容については後述する。
りローラ24によって巻き取られて、プラテン板26の
表面上を副走査方向へ送られる。キャリッジ28は、ス
テップモータ30により駆動される牽引ベルト32に牽
引されて、ガイドレール34に沿って主走査方向に移動
する。主走査方向は、副走査方向に垂直である。
すブロック図である。プリンタ20は、ホストコンピュ
ータ100から供給された信号を受信する受信バッファ
メモリ50と、印刷データを格納するイメージバッファ
52と、プリンタ20全体の動作を制御するシステムコ
ントローラ54と、メインメモリ56とを備えている。
システムコントローラ54には、キャリッジモータ30
を駆動する主走査駆動ドライバ61と、紙送りモータ3
1を駆動する副走査駆動ドライバ62と、2つのドット
抜け検査部40,42をそれぞれ駆動する検査部ドライ
バ63,64と、印刷ヘッド36を駆動するヘッド駆動
ドライバ66とが接続されている。なお、紙送りモータ
31は、クリーニング機構200(後述する)を動作さ
せるモータとしても使用されている。
イバ(図示せず)は、ユーザの指定した印刷モード(高
速印刷モード、高画質印刷モード等)に基づいて、印刷
動作を規定する各種のパラメータ値を決定する。このプ
リンタドライバは、さらに、これらのパラメータ値に基
づいて、その印刷モードで印刷を行うための印刷データ
を生成して、プリンタ20に転送する。転送された印刷
データは、一旦、受信バッファメモリ50に蓄えられ
る。プリンタ20内では、システムコントローラ54
が、受信バッファメモリ50から印刷データの中から必
要な情報を読取り、これに基づいて、各ドライバに対し
て制御信号を送る。
メモリ50で受信された印刷データを色成分毎に分解し
て得られた複数の色成分の印刷データが格納される。ヘ
ッド駆動ドライバ66は、システムコントローラ54か
らの制御信号に従って、イメージバッファ52から各色
成分の印刷データを読出し、これに応じて印刷ヘッド3
6に設けられた各色のノズルアレイを駆動する。
プ印刷モードで印刷を実行可能である。「オーバーラッ
プ印刷モード」とは、1回の主走査では各ラスタライン
上において間欠的な画素位置のみを記録対象とするとと
もに、複数回の主走査によって各ラスタライン上の全画
素位置を記録対象とするようなモードである。例えば、
1本のラスタラインを2回の主走査で記録する場合に
は、そのラスタライン上の1回目の主走査では偶数画素
位置のみ記録対象とし、2回目の主走査では奇数画素位
置のみ記録対象とする。こうすれば、2回の主走査を行
うことによって、各ラスタライン上のすべての画素位置
を記録対象とすることができる。なお、本明細書におい
て、「画素位置」と「ドット位置」とは同義語である。
また、「主走査ライン」と「ラスタライン」も同義語で
ある。
のラスタライン上の全画素位置を記録するために実行さ
れる主走査の回数を、以下では「スキャン繰り返し数」
と呼ぶ。スキャン繰り返し数としては、2や4などの整
数値が用いられることが多いが、一般には、1以上の任
意の実数を選択することができる。スキャン繰り返し数
が1よりも大きく2未満である場合は、「部分オーバー
ラップ印刷モード」と呼ばれる。部分オーバーラップ印
刷モードでは、1回の主走査で全画素位置が記録対象と
なるラスタラインと、2回の主走査で全画素位置が記録
対象となるラスタラインとが存在する。なお、オーバー
ラップ印刷モードを成立させる条件については、本出願
人により開示された特開平10−278247号公報に
詳述されているので、ここではその説明を省略する。
ラインが一つのノズルでは記録されず、複数のノズルを
用いて記録される。従って、ノズルの特性(ピッチや吐
出特性等)にばらつきがある場合にも、特定のノズルの
特性の影響が1つのラスタラインの全体に及ぶことを防
止でき、この結果、画質を向上させることができるとい
う利点がある。
行機能、補完対象登録機能、補完実行機能、クリーニン
グ実行機能等は、システムコントローラ54によって実
現される。なお、システムコントローラ54にこれらの
機能を実現させるためのコンピュータプログラムは、メ
インメモリ56に格納されている。
は、第1のドット抜け検査部40の構成と、その検査方
法(飛行滴検査法)の原理を示す説明図である。図3
は、印刷ヘッド36を下面側から見た図であり、印刷ヘ
ッド36の6色分のノズルアレイと、第1のドット抜け
検査部40を構成する発光素子40aおよび受光素子4
0bが描かれている。
クを吐出するためのブラックインクノズル群KD と、濃
シアンインクを吐出するための濃シアンインクノズル群
CDと、淡シアンインクを吐出するための淡シアンイン
クノズル群CL と、濃マゼンタインクを吐出するための
濃マゼンタインクノズル群MD と、淡マゼンタインクを
吐出するための淡マゼンタインクノズル群ML と、イエ
ローインクを吐出するためのイエローインクノズル群Y
D とが形成されている。
のアルファベットの大文字はインク色を意味しており、
また、添え字の「D 」は濃度が比較的高いインクである
ことを、添え字の「L 」は濃度が比較的低いインクであ
ることを、それぞれ意味している。なお、イエローイン
クノズル群YD の添え字「D 」は、このノズル群から吐
出されるイエローインクが、濃シアンインクおよび濃マ
ゼンタインクとほぼ等量ずつ混合されたときにグレー色
となることを意味している。また、ブラックインクノズ
ル群KD の添え字「D 」は、これらから吐出されるブラ
ックインクがグレー色では無く、濃度100%の黒色で
あることを意味している。
Sに沿ってそれぞれ整列している。印刷時には、キャリ
ッジ28(図1)とともに印刷ヘッド36が主走査方向
MSに移動しつつ、各ノズルからインク滴が吐出され
る。
光束Lを射出するレーザである。このレーザ光Lは、副
走査方向SSに平行に射出され、受光素子40bで受光
される。ドット抜け検査の際には、まず、図3のよう
に、1色分(例えば濃イエローYD )のノズル群が、レ
ーザ光Lの光路の上方に来るような位置に印刷ヘッド3
6を位置決めする。この状態において、ヘッド駆動ドラ
イバ66(図2)を用いて濃イエローYD のノズルを1
つずつ、かつ、所定の駆動期間ずつ順番に駆動して、各
ノズルからインク滴を順次吐出させる。吐出されたイン
ク滴は、途中でレーザ光Lの光路を遮るので、受光素子
40bにおける受光が一時的に中断される。従って、あ
るノズルから正常にインク滴が吐出されていれば、レー
ザ光Lが受光素子40bで一時的に遮光されるので、そ
のノズルに目詰まりが無いと判断することができる。ま
た、あるノズルの駆動期間内にレーザ光Lが全く遮光さ
れないときには、そのノズルは目詰まりしていると判断
することができる。なお、1滴のインクでは、レーザ光
Lが遮断されたか否かを十分確実に検出できない可能性
があるので、1つのノズルについて数滴ずつ吐出するよ
うにすることが好ましい。
の検査がすむと、印刷ヘッド36を主走査方向に少し移
動させて、次の色(図3の例では淡マゼンタML )のノ
ズルの検査を実行する。
を検出することによって各ノズルの目詰まりの有無(す
なわちドット抜けの有無)を検査するので、比較的短時
間で検査が終了するという利点がある。
の構成を示す説明図である。図4では、レーザ光Lの進
行方向が副走査方向SSからやや傾いた方向になるよう
に、発光素子40aと受光素子40bの向きが調整され
ている。このレーザ光Lの進行方向は、1つのノズルか
ら吐出されたインク滴をレーザ光Lで検出しようとする
ときに、このレーザ光Lが、他のノズルから吐出される
インク滴によって遮光されることがないように設定され
ている。換言すれば、レーザ光Lの光路が、複数のノズ
ルからのインク滴の行路と干渉することが無いように設
定されている。
から傾いた斜めの方向に向けて射出するようにすれば、
印刷ヘッド36をゆっくりと主走査方向に移動させつ
つ、各ノズルを1つずつ順番に駆動してインク滴を吐出
させることによって、各ノズルの目詰まりを検査するこ
とが可能である。このようにすると、仮にいくつかのノ
ズルから吐出されるインク滴が規定の位置や方向から多
少それたときにも、そのノズルの目詰まりを検査するこ
とが可能であるという利点もある。
成と、その検査方法(振動板検査法)の原理を示す説明
図である。図5は、印刷ヘッド36の1つのノズルnの
近傍の断面図であり、第2のドット抜け検査部42を構
成する振動板42aとマイクロフォン42bも描かれて
いる。
は、ノズルnまでインクを導くインク通路80に接する
位置に設置されている。ピエゾ素子Pに電圧を印加する
とピエゾ素子PEが伸張し、インク通路80の一側壁を
変形させる。この結果、インク通路80の体積がピエゾ
素子PEの伸張に応じて収縮し、インク滴Ipがノズル
nの先端から高速に吐出される。
動板42aに到達すると、振動板42aが振動する。マ
イクロフォン42bは、この振動板42aの振動を電気
信号に変換する。従って、マイクロフォン42bからの
出力信号(振動音信号)を検出すれば、インク滴Ipが
振動板42aに到達したか否か(すなわちノズルの目詰
まりの有無)を知ることができる。
フォン42bのセットは、1色分の複数のノズルの個数
分と同じ数だけ副走査方向に沿って配列しておくことが
好ましい。こうすれば、1色分のすべてのノズルについ
て、目詰まりの有無を同時に検査することが可能であ
る。但し、隣接するノズルからインク滴Ipを同時に吐
出すると、隣接する振動板42a同士が干渉してしま
い、誤検出する可能性がある。このような誤検出を防止
するためには、同時に検査の対象となるノズルを数個お
きに設定することが好ましい。
0,42が示されているが、1つのプリンタには1つの
ドット抜け検査部が設けられていればよい。
は、クリーニング機構200の構成を示す概念図であ
る。クリーニング機構200は、ヘッドキャップ210
と、ホース220と、ポンプローラ230とを備えてい
る。このクリーニング機構200は、図1の第1の検査
部40の近傍の所定のクリーニング位置(インク吸引位
置)に設けられているが、図1では図示を省略してい
る。
には、ゴム枠214が設けられている。クリーニング時
に印刷ヘッド36が主走査方向の所定のクリーニング位
置に移動すると、ヘッドキャップ210が上昇して印刷
ヘッド36の下面にゴム枠214が密着する。この結
果、印刷ヘッド36の下面とヘッドキャップ210とに
よって閉空間が形成される。
に2つの小ローラ232,234を有している。これら
の2つの小ローラ232,234の周囲には、ホース2
20が巻回されている。紙送りモータ31(図2)に駆
動されてポンプローラ230が矢印A方向に回転する
と、小ローラ232,234によってホース220内の
空気が押され、これによってヘッドキャップ210内の
閉空間が排気される。この結果、印刷ヘッド36の各ノ
ズルからインクが吸引され、ホース220を介して図示
しない廃インク排出部に排出される。また、ノズル先端
に存在するインクが排出されると、インクカートリッジ
側から新しいインクがノズルに供給される。
ことによってノズルのクリーニングを行うと、クリーニ
ング機構の構造やクリーニングシーケンスの工夫によっ
て十分に対策がとられてはいるが、このクリーニングが
原因となってノズルが目詰まりを起こすことがある。こ
れは、以下のような種々の現象に起因するものと考えら
れる。第1の現象は、インクの吸引を行った後に、ヘッ
ドキャップ210を印刷ヘッド36から分離する際に気
圧変化が生じ、この結果、ヘッドキャップ210側から
ノズル内に気泡が入り込んでしまう現象である。第2の
現象は、クリーニング前に印刷ヘッド36のインク通路
80(図5)内に存在していた気泡が、インクの吸引に
よってノズル先端付近に移動してしまう現象である。こ
のような現象が起こると、クリーニング前には目詰まり
していなかったノズルが、クリーニングによって目詰ま
りを起こす場合がある。
に示すような種々の場合に実行される。 (1)ユーザの操作によるマニュアルクリーニング。 (2)プリンタの長期間不使用後の自動クリーニング。 (3)インクカートリッジ交換後の初期インク充填時の
自動クリーニング。
出が一定期間以上行われなかったときに、プリンタが自
動的に実行するクリーニングである。また、上記(3)
のクリーニングは、プリンタのインクカートリッジが交
換された際に、インクをカートリッジから各ノズルに導
くために行われるクリーニングである。
現象が起こると、かえってノズルが目詰まりを起こすこ
とがある。そこで、本実施例では、上記(1)〜(3)
のクリーニング後に、ノズルの目詰まり検査をプリンタ
が自動的に実行して、各ノズルの動作状態を確認するよ
うにしている。
は、ノズルからのインクの吸引を行わない方法も考えら
れる。しかし、ノズルからのインクの吸引を行わないク
リーニング方法では、クリーニングによってノズルの目
詰まりが発生する可能性は低いと考えられる。従って、
特にノズルからのインクの吸引を含むクリーニングの後
に、ノズルの検査を行うようにすれば、ドット抜けによ
る画質劣化を低減する効果が大きい。
グ」とは、ノズルからインクを外部に吸引する動作を意
味する。また、広義の「クリーニング」とは、ノズルか
らのインクの吸引を行わない方法も含む種々のクリーニ
ングを意味している。本発明は、広義のクリーニングが
行われる場合に適用可能であるが、上述したように、狭
義のクリーニングが行われる場合に最も効果が大きい。
される誘因となる事象を「クリーニング誘因事象」と呼
ぶ。上記(1)〜(3)の場合は、ユーザの操作と、プ
リンタの長時間不使用(インクの長時間不吐出)と、イ
ンクカートリッジの交換と、がそれぞれクリーニング誘
因事象に相当する。
もノズルに目詰まりを起こしていることを意味していな
い。例えば、上記(1)のクリーニングは、ユーザが確
実にノズルの目詰まり防止するために念のために行う場
合がある。本発明は、このように、必ずしもノズルに目
詰まりを起こしているとは限らないときに発生するクリ
ーニング誘因事象に応じてクリーニング機構200がク
リーニングを実行したときに、そのクリーニングの後に
ドット抜け検査部によるノズル検査を自動的に実行する
ところに特徴がある。こうすることにより、そのクリー
ニングによってノズルの目詰まりが発生しているか否か
を知ることができる。また、ノズルの目詰まりが発生し
ている場合には、後述するように、適切な印刷動作を選
択することによって、画質の劣化を防止することが可能
である。
例における印刷処理手順を示すフローチャートである。
ステップS1においてクリーニング誘因事象が発生する
と、プリンタ20がステップS2〜S4までの処理を自
動的に実行する。前述したように、クリーニング誘因事
象は、ユーザの操作と、プリンタの長時間不使用(イン
クの長時間不吐出)と、インクカートリッジの交換と、
の3つの事象を含んでいる。
0(図6)を用いたノズルのクリーニングが実行され
る。そして、ステップS3では、ドット抜け検査部40
を用いて6色分のすべてのノズルの目詰まり検査が実行
される。なお、以下の説明において、特に断らない限
り、第1のドット抜け検査部40を用いることとする
が、この代わりに第2のドット抜け検査部42を用いる
ことも可能である。
わち目詰まりしているノズル)が無いと判断された場合
には、その後の印刷時に、ステップS5の処理が実行さ
れる。ステップS5では、コンピュータ100から印刷
命令を受け取ったときに、通常の印刷動作を選択し、ス
テップS7において印刷を実行する。
が有ると判断された場合には、その後の印刷時に、ステ
ップS6の処理が実行される。ステップS6では、コン
ピュータ100から印刷命令を受け取ったときに、非動
作ノズルを使用しない印刷動作を選択し、ステップS7
において印刷を実行する。
ローチャートである。ステップS11では、動作ノズル
のみで使用ノズル列を構成できるか否かが判断される。
印刷時には、各ノズル群のすべてのノズルが使用される
とは限らず、印刷モードによっては各ノズル群からそれ
ぞれ複数のノズルが選択されて使用される場合がある。
「使用ノズル列」とは、各インクのノズル群の中で印刷
動作に実際に使用されるノズル列を意味する。
ル列を構成できる場合を示しており、図9(B)は、動
作ノズルのみでは使用ノズル列を構成できない場合を示
している。ここでは、印刷ヘッド36の1色分のノズル
群が48個のノズル#1〜#48を有しているものと仮
定している。また、使用ノズル列は、一定のノズルピッ
チkで並ぶ47個のノズルで構成されるものと仮定して
いる。白丸は、動作ノズル(目詰まりの無いノズル)を
示し、黒丸は非動作ノズル(目詰まりのある無いノズ
ル)を示している。
で使用ノズル列を構成できる場合には、この使用ノズル
列を用いて通常の印刷動作を行うことが決定される(図
8のステップS11,S13)。なお、図3の例のよう
に、印刷ヘッド36に異なるインク用の複数のノズル列
が設けられている場合には、各インクに関して同じ位置
の動作ノズル(例えば図9(A)のノズル#2〜#4
8)で使用ノズル列を構成できることが好ましい。換言
すれば、各インクに関して同じ位置の動作ノズルで使用
ノズル列を構成できない場合には、「動作ノズルのみで
は使用ノズル列を構成できない」と判断してもよい。
では使用ノズル列を構成できない場合には、非動作ノズ
ルを含む使用ノズル列を用いて印刷動作を行う。この場
合には、非動作ノズルが記録を担当する画素位置を他の
動作ノズルを用いて記録する補完動作が行われるが、こ
の補完動作は、印刷モードがオーバーラップ印刷モード
であるか否かによって異なる。そこで、図8のステップ
S12においては、印刷モードがオーバーラップ印刷モ
ードであるか否かが判断され、オーバーラップ印刷モー
ドでなければ補完パスによる補完を伴う印刷動作が選択
される(ステップS14)。一方、オーバーラップ印刷
モードであれば、オーバーラップ時の補完を伴う印刷動
作が選択される(ステップS15)。なお、ステップS
14,S15の内容については後述する。
誘因事象の発生によって、ノズルのクリーニングが行わ
れたときに、そのクリーニング後に自動的にノズル検査
を行うようにしている。この結果、クリーニングによっ
て発生する可能性のあるノズルの目詰まりを確実に検出
することが可能である。また、このノズル検査によって
目詰まりのあるノズルが検出された場合には、その後の
印刷の実行時に、非動作ノズルによるドット抜けの発生
を防止するように印刷動作を選択している。従って、ク
リーニングに起因してノズルの目詰まりが発生しても、
これによる画質の劣化を低減することが可能である。
補完パスを伴う補完動作(図8のステップS14)の一
例を示す説明図である。なお、本明細書では、印刷動作
中の1回の主走査を「パス」と呼ぶ。双方向印刷の場合
には、1回の往路の走査が1つのパスであり、1回の復
路の走査も1つのパスである。また、補完のために追加
されるパスを「補完パス」と呼ぶ。
が4つのノズルのみを有しているものと仮定しており、
また、2番目のノズルが非動作ノズル(目詰まりを起こ
しているノズル)であり、他のノズルは動作ノズル(目
詰まりを起こしていないノズル)であるものとしてい
る。さらに、ノズルピッチkは3ドットであり、副走査
送りは4ドットの一定の送り量Fで行われるものと仮定
している。図10(A)は、補完を行わないときの通常
の印刷動作を示している。ここでは2番目のノズルが目
詰まりを起こしているので、パス1の印刷において、破
線で示すラスタライン上のドットの記録ができない。補
完動作を行わなければ、このラスタライン上にドットが
形成されていない状態のままで、各パスの印刷が次々と
実行されてゆく。
う印刷動作を示している。パス1の印刷でドットの抜け
が発生するのは図10(A)と同じである。ところで、
図7のステップS3の検査においては、2番目のノズル
が非動作ノズルであることが検出されているので、破線
で示すラスタライン上でドット抜けが発生することも認
識される。そこで、パス1の後に、まず、過渡的な送り
量Faで副走査送りを行って、パス1においてドット抜
けが発生しているラスタライン(破線で示す)上に、他
の動作ノズルを位置決めする。図10(B)の例では、
過渡的な副走査送り量Faを3ドットに設定することに
よって、1番目のノズルを、ドット抜けが発生している
ラスタライン上に位置決めしている。この状態において
補完のための1パスの印刷を行い、1番目のノズルを用
いて、ドット抜けが発生しているラスタライン上の記録
動作を実行する。このような補完動作を行うために、パ
ス1の印刷を実行した後も、イメージバッファ52(図
2)内にパス1の印刷データを保持しておき、その中か
らドット抜けが発生しているラスタライン上の印刷デー
タを利用して上記の補完動作を行う。
ラスタライン上のドットの記録のみを実行してもよい
が、他のラスタライン上のドットの記録も同時に実行す
るようにしてもよい。すなわち、補完パスでは、少なく
ともドット抜けが発生しているラスタラインを含む少な
くとも1本のラスタライン上でドットの記録を再度実行
するようにすればよい。但し、ドット抜けのあるラスタ
ライン上のドット記録だけを実行すれば、正常に印刷さ
れているラスタラインにおいてドットの余分な重ね打ち
をしなくて済むので、より高い画質を達成できるという
利点がある。また、インクを節約することができるとい
う利点もある。
bで副走査送りを行って、通常の印刷動作の次のパス
(すなわちパス2)に適した位置に、印刷ヘッド36を
移動させる。補完パスの後に行われる副走査送りの送り
量Fbは、1回目の過渡送りの送り量Faとの和(Fa
+Fb)が、通常の印刷動作における送り量Fに等しく
なるように設定される。なお、「通常の印刷動作におけ
る送り量F」とは、ドット抜けが発生していないときの
正規の送り量を意味している。なお、通常の印刷動作に
おける送り量Fは、1回のパス毎に異なる値に設定され
ている場合もある。このように、補完パスの前後の2回
の過渡的な副走査送りを併せたときに、通常の1回の副
走査送りと同じ送り量を実現するようにすれば、通常の
印刷動作の次のパスの位置に印刷ヘッド36を正しく位
置決めすることができる。従って、印刷動作の全体を変
更することなく、ドット抜けの補完を容易に実行するこ
とが可能である。なお、上述のような補完動作の制御
は、システムコントローラ54によって実行される。
動作の他の例を示す説明図である。図11では、1番目
のノズルが非動作ノズルであり、他のノズルは動作ノズ
ルであるものとしている。図11(A)は、補完を行わ
ないときの印刷動作を示しており、図11(B)は、補
完を行うときの印刷動作を示している。この例では、非
動作ノズルである1番目のノズルが副走査方向(紙送り
方向)の最も後方にあるので、1回目の過渡送りの送り
量Faとして正の値を設定しても、ドット抜けが発生し
ているラスタライン上に他の動作ノズルを位置決めする
ことができない。そこで、1回目の過渡送りの送り量F
aを負の値(図10(B)の例では−3ドット)に設定
して、他の動作ノズルである2番目のノズルを、ドット
抜けが発生しているラスタライン上に位置決めしてい
る。補完パスが終了したあとの2回目の過渡送りの送り
量Fbは、図10の場合と同様に、1回目の過渡送りの
送り量Faとの和(Fa+Fb)が通常の送り量Fに等
しくなるように設定している。
の場合と同様に、1回目の過度送りの送り量Faを負の
値に設定することも可能である。但し、送り量が負であ
る副走査送り(「バックフィード」とも呼ぶ)は、副走
査送り機構のバックラッシュの影響で、比較的大きな送
り誤差を含むことがある。大きな送り誤差は画質を劣化
させるので、過渡送りの送り量Fa,Fbとしては、な
るべく正の値を採用することが好ましい。
を含む場合には、補完パスを追加し、この補完パスにお
いて他の動作ノズルを用いてドット抜けを補完するよう
にすれば、ドット抜けの無い高画質の画像を印刷するこ
とが可能である。
作:図12は、オーバーラップ印刷モードにおける通常
の印刷動作を示す説明図である。ここで、「通常の印刷
動作」とは、補完処理を行わない印刷処理を意味してい
る。図12では簡単のために、印刷ヘッド36の8つの
ノズルを使用して印刷処理を行うものと仮定している。
図中に示されている○で囲まれた番号は、ノズルの番号
である。また、二重丸で囲まれた番号は、そのノズルが
非動作ノズル(目詰まりを起こしているノズル)である
ことを示している。この例では、6番目のノズルが非動
作ノズルとなっており、他のノズルは動作ノズル(目詰
まりを起こしていないノズル)に保たれているものとし
ている。なお、副走査方向のノズルピッチkは3ドット
である。
キャン繰り返し数sは2である。「スキャン繰り返し
数」は、前述したように、1本のラスタライン上の全画
素位置を記録するために実行される主走査の回数であ
る。すなわち、この例では、2回の主走査によって各ラ
スタライン上の全画素位置が記録対象となる。
を記録対象とする3回のパスと、奇数画素位置を記録対
象とする3回のパスとが交互に実行される。パス1から
パス3までは偶数画素位置を記録対象としており、パス
4からパス6までは奇数画素位置を記録対象としてい
る。偶数画素位置が記録対象となっているときのパスに
おいて各ノズルで記録されるラスタラインは実線で描か
れており、奇数画素位置が記録対象となっているパスに
おいて各ノズルで記録されるラスタラインは一点鎖線で
描かれている。また、非動作ノズルの記録対象となって
いるラスタライン(すなわちドット抜けのあるラスタラ
イン)は点線で描かれている。従って、ドット抜けが無
い1本のラスタラインは、実線と一点鎖線の2本の線で
表現されている。
トの記録状態を示している。白丸はドット抜けの画素位
置を示しており、斜線のパターンで塗りつぶされた丸は
記録可能な画素位置を示している。例えば、ラスタライ
ンL1は、パス2において6番目のノズルが偶数画素位
置の記録を担当しており、パス5において2番目のノズ
ルが奇数画素位置の記録を担当しているが、6番目のノ
ズルは非動作なので、ラスタラインL1の偶数画素位置
は記録されず、ドット抜けが発生している。同様に、ラ
スタラインL2,L3,L4等でも、6番目のノズルが
記録を担当する画素位置においてドット抜けが発生して
いる。
のノズルのみが使用されると仮定している。従って、パ
ス1においては6番目のノズルによるドット抜けは発生
しない。
Fで副走査送りが行われる。紙送りは図12の下方から
上方に向けて実行されるが、図12では図示の便宜上、
あたかも印刷ヘッド36が紙送りの方向とは逆の方向に
移動しているかのように描いている。なお、副走査送り
量Fは一定値である必要は無く、複数の異なる値を組み
合わせて使用することも可能である。
ドにおける補完処理の具体的な内容は、非動作ノズルが
先行ノズルであるか後行ノズルであるかに依存する。図
13は、先行ノズルと後行ノズルの分類を示す説明図で
ある。「先行ノズル」とは、そのノズルが記録を実行し
たラスタライン上に、その後のいずれかの主走査時に他
のノズルが位置決めされるようなノズルを言う。また、
「後行ノズル」とは、そのノズルが記録を実行したラス
タライン上に、その後のいずれかの主走査時に他のノズ
ルが位置決めされないようなノズルを言う。具体的に
は、図13(A)に示すように、スキャン繰り返し数s
が2の場合には、5番目から8番目までのノズルが先行
ノズルであり、1番目から4番目までのノズルが後行ノ
ズルである。また、図13(B)に示すように、スキャ
ン繰り返し数sが4の場合には、3番目から8番目まで
のノズルが先行ノズルであり、1番目と2番目のノズル
が後行ノズルである。
は、印刷処理に使用されているN個(Nは2以上の整
数)のノズルのうちで、印刷用紙の先端に最も早く到達
する{N・(s−1)/s}個のノズルである。また、
後行ノズルは、印刷用紙の先端に最も遅く到達する(N
/s)個のノズルである。なお、先行ノズルと後行ノズ
ルの分類は、各インクのノズル列毎に行われる。例え
ば、図3に示すように、6色分のノズル列が存在すると
きには、6色分の各インク毎に先行ノズルと後行ノズル
の分類がそれぞれ行われる。
ける印刷処理の手順を示すフローチャートである。ま
ず、ステップS21では、1パスの印刷を実行する。ス
テップS21における1パス分の印刷処理は、後で詳し
く説明するように、ドット抜けの補完処理を含んでい
る。1パスの印刷が終了すると、ステップS22におい
て、非動作ノズルが先行ノズルであるか後行ノズルであ
るかが判断される。
は、ステップS23において、後行ノズルによる事後補
完処理を予約する。すなわち、ここでは直ちに補完処理
を行わずに、その後のいずれかのパスにおいて、後行ノ
ズルによる補完動作を行う旨がメインメモリ56(図
2)内に補完情報として登録される。例えば、図12の
例では、6番目のノズルが目詰まりを起こしており、ラ
スタラインL1上の偶数画素位置にドット抜けが発生し
ている。6番目のノズルは先行ノズルなので、パス2の
後のステップS23の処理では、ラスタラインL1の偶
数画素位置の補完が必要であることが補完情報として登
録される。同様に、パス3の後のステップS23の処理
では、ラスタラインL2の偶数画素位置の補完が必要で
あることが補完情報として登録される。パス4以降の各
パスについても同様である。なお、以下では、ドット抜
けの検出後の通常印刷動作のいずれかのパスにおいて行
われる補完処理を「事後補完処理」と呼ぶ。また、事後
補完処理の対象となるラスタラインを「事後補完対象ラ
イン」または単に「補完対象ライン」と呼び、事後補完
処理の対象となる画素位置(すなわち、ドット抜けが発
生している画素位置)を「事後補完対象画素位置」また
は単に「補完対象画素位置」と呼ぶ。
ては、補完対象ラインの位置を示す情報と、補完対象画
素位置(偶数画素位置か奇数画素位置か)を示す情報
と、を少なくとも含んでいる。また、補完対象画素位置
の記録に使用されるはずであった印刷データ(例えばラ
スタラインL1の偶数画素位置の印刷データ)は、事後
補完処理用の印刷データとして、イメージバッファ52
内の補完処理用バッファ(図示せず)に格納されて、事
後補完処理が実行されるまで保持される。
は、ステップS24が実行される。ステップS24の内
容については後述する。ステップS23またはステップ
S24における処理が終了すると、ステップS25にお
いて、1ページ分の印刷が完了したか否かを判断し、完
了していなければステップS21に戻り、1パス分の印
刷を実行する。
すフローチャートである。ステップS31では、補完情
報として登録されている補完対象ライン上での記録が実
行されるか否かが判断される。補完対象ライン上での記
録が実行されないときには、ステップS32に移行し、
通常印刷動作と同じ1パス分の印刷が実行される。一
方、補完対象ライン上での記録が実行されるときには、
ステップS33に移行する。例えば、図12のパス2に
おいて補完対象ラインとして予約されたラスタラインL
1は、パス5において2番目のノズルによる記録対象と
なる。そこで、パス5の印刷時には、ステップS33が
実行される。
補完対象画素位置のための印刷データが、通常のオーバ
ーラップ印刷動作の印刷データと合成される。この「印
刷データの合成」は、補完対象ライン上での補完を実行
する動作ノズルに対して通常のオーバーラップ印刷動作
時に供給される印刷データと、補完処理用印刷データと
を、画素の配列順に並べる処理を意味する。例えば、図
12のパス5において、2番目のノズルは、ラスタライ
ンL1の奇数画素位置の記録を担当するので、2番目の
ノズルに対して通常のオーバーラップ印刷動作時に供給
される印刷データは、このラスタラインL1上の奇数画
素位置に関する印刷データのみである。一方、このラス
タラインL1上の偶数画素位置に関する印刷データは、
補完処理用印刷データとしてイメージバッファ52(図
2)内に保持されている。そこで、ステップS33で
は、これらの2種類の印刷データを合成して、ラスタラ
インL1上における全画素位置に関する印刷データを生
成する。なお、他のノズルに対する印刷データは、通常
のオーバーラップ印刷動作時のものと同じである。ステ
ップS34では、この合成後の印刷データを用いてドッ
ト抜けの補完処理を実行しつつ、1パスの印刷が実行さ
れる。
いて先行ノズルが非動作である場合の補完動作を示す説
明図である。パス1からパス4までは、図12に示した
通常印刷動作と同じである。パス5では、2番目のノズ
ルによって、ラスタラインL1上の全画素位置を対象と
して記録が実行される。また、パス6では、2番目のノ
ズルによって、ラスタラインL2上の全画素位置を対象
として記録が実行される。パス7以降の各パスにも同様
である。図12と図16を比較すれば解るように、先行
ノズルが非動作の場合には、補完のための特別なパスを
追加する必要が無く、通常のオーバーラップ印刷動作の
パスを利用してドット抜けを補完することが可能であ
る。
は、1回のパスにおいて各ラスタライン上の奇数画素位
置のみ、または、偶数画素位置のみが記録対象となるの
に対して、事後補完処理では補完対象ライン上の全画素
位置が記録対象となる。このため、事後補完処理を行う
ときに、通常印刷動作と同じ主走査速度(キャリッジ速
度)で印刷ヘッド36を移動させると、印刷ヘッド36
の駆動特性上の制約から、正しい画素位置にドットを形
成できない場合もある。このときには、事後補完処理を
行う際に、通常印刷動作の場合よりも遅い主走査速度で
印刷を実行する。
は、1回のパスにおいて、各ラスタライン上の4画素に
1画素の割合の画素位置のみが記録対象となるのに対し
て、事後補完処理では補完対象ライン上の4画素に2画
素の割合の画素位置が記録対象となる。このときにも、
必要に応じて通常印刷動作の場合よりも遅い主走査速度
で印刷を実行するようにすればよい。このような補完動
作の際の主走査速度の調整は、後述する事前補完処理に
おいても同様に行われる。
る場合には、図14のステップS24が以下のように実
行される。すなわち、ステップS24では、通常のパス
の後に、非動作ノズルの近傍の動作ノズルを用いて直ち
に追加補完処理を実行し、さらに、その後のパスにおい
て非動作ノズルが記録を担当する予定である画素位置に
ついて、先行ノズルによる事前補完処理の予約を登録す
る。ここで、「追加補完処理」とは、通常印刷動作のパ
スではなく、補完のために特別に追加されたパスによっ
て実行される補完処理を意味している。また、「事前補
完処理」とは、ドット抜けが実際に発生する以前の通常
印刷動作のパスで行われる補完処理を意味している。
いて後行ノズルが非動作である場合の補完動作を示す説
明図である。この例では、2番目のノズルが非動作とな
っている。また、パス1では4番目から8番目までのノ
ズルのみが使用されると仮定している。従って、パス1
においては2番目のノズルによるドット抜けは発生しな
い。
プS24の処理では、2番目のノズルの近傍の動作ノズ
ルである1番目のノズルを用いて追加補完処理が実行さ
れる。すなわち、図17に示すように、パス2の後に過
渡的な第1の送り量FCa(=3ドット)で副走査送り
を行い、パス2においてドット抜けが発生していたラス
タラインL1上に、近傍動作ノズルである1番目のノズ
ルを位置決めする。そして、ラスタラインL1上の補完
対象画素位置(すなわち奇数画素位置)に関する記録を
1番目のノズルによって実行する。この追加補完処理
は、間欠的な補完対象画素位置(ラスタラインL1上で
は偶数画素位置)のみを記録対象とするものなので、
「間欠補完処理」とも呼ぶ。また、追加補完処理を行う
パスを「補完パス」と呼ぶ。さらに、また、追加補完処
理の対象となるラスタラインを「追加補完対象ライン」
または単に「補完対象ライン」と呼び、追加補完処理の
対象となる画素位置を「追加補完対象画素位置」または
単に「補完対象画素位置」と呼ぶ。
量FCaがマイナスの値をとる「逆送り」も可能である
が、通常は、送り量FCaがプラスである「順送り」の
方が副走査送り量の誤差が小さい。従って、追加補完動
作を担当する近傍動作ノズルとしては、順送りを行える
ように、非動作ノズルよりも後ろ側(紙送り方向に沿っ
て後ろ側)に存在するノズルを選択することが好まし
い。
渡的な送り量FCb(=1ドット)で副走査送りを行っ
て、通常印刷動作時の次のパスのノズル位置を実現する
ように印刷ヘッド36を移動する。例えば、パス2の後
の補完パスの終了後には、パス3の位置に印刷ヘッド3
6が位置決めされる。
Ca,FCbによる2回の副走査送りは、通常印刷動作
の2回のパス(例えばパス2とパス3)の間に実行され
る。ドット抜けが無ければ、通常の2回のパスの間に実
行される副走査送りの送り量Fは、4ドットである。従
って、過渡的な副走査送りの2つの送り量FCa,FC
bは、それらの合計値(FCa+FCb)が、通常の2
回のパスの間に実行される副走査送りの送り量Fと等し
い値になるように設定される。こうすれば、追加補完処
理後も、通常印刷動作の次のパスに適した位置に印刷ヘ
ッド36を位置決めすることができる。従って、印刷動
作の全体を変更することなく、通常印刷動作の間に追加
補完動作を挿入するだけでよいので、ドット抜けの補完
を容易に実行することが可能である。
処理予約の内容は、以下の通りである。目詰まりのある
2番目のノズルは後行ノズルなので、2番目のノズルが
その後に記録を実行する予定であるラスタラインは、2
番目のノズルが記録を実行する以前に、いずれかのパス
において、先行ノズルによる記録対象となっているはず
である。図17の例では、パス6において2番目のノズ
ルが記録を実行する予定であるラスタラインL5が、そ
れ以前のパス3において6番目のノズルによる記録対象
となっている。
処理では、パス3以降の各パスにおいて2番目のノズル
が記録を実行する予定であるラスタラインが補完対象ラ
インとして予約される。具体的には、ラスタラインL
2,L3,L4,L5…が、補完対象ラインとして予約
される。こうすれば、パス3において図15の手順に従
った処理が実行されるときに、ラスタラインL5が補完
対象ラインとして予約されているので、このラスタライ
ンL5上において、ステップS33,S34の処理が実
行される。具体的には、6番目のノズルがラスタライン
L5上の全画素位置についての記録を実行する。このよ
うに、ドット抜けの発生前に予め行われる補完処理を
「事前補完処理」と呼ぶ。また、事前補完処理の対象と
なるラスタラインを「事前補完対象ライン」または単に
「補完対象ライン」と呼び、事前補完処理の対象となる
画素位置を「事前補完対象画素位置」または単に「補完
対象画素位置」と呼ぶ。
は、補完対象ラインの位置を示す情報と、補完対象画素
位置を示す情報と、を少なくとも含んでいる。但し、事
前補完処理で使用する印刷データ(例えばラスタライン
L5の偶数画素位置の印刷データ)は、通常印刷動作の
パス3の実行時点ではホストコンピュータ100からプ
リンタ側に供給されていない可能性がある。この時に
は、事前補完処理で使用する印刷データがホストコンピ
ュータ100から供給されてから、ステップS33,S
34の事前補完処理(すなわちパス3の印刷処理)を実
行する。
L7の中で、ラスタラインL2,L3,L4は、パス2
以前のパス(図17では一部の図示が省略されている)
において先行ノズルが既に記録を完了しているので、パ
ス3以降に行われる事前補完処理の対象とすることがで
きない。このような補完対象ラインL2,L3,L4に
ついては、ステップS5において、近傍動作ノズルを用
いた追加補完処理が実行される。具体的には、図17に
示されているように、パス3,4,5の直後には、パス
3,4,5においてドット抜けが発生したラスタライン
L2,L3,L4について、それぞれ追加補完処理が実
行されている。
ラインL5,L6,L7…については、追加補完処理は
不要である。従って、事前補完処理が完了しているラス
タライン上に非動作ノズル(2番目のノズル)が位置決
めされるパス6以降のパスでは、追加補完処理は不要に
なる。このように、図17の例では、通常印刷動作に補
完パスを4回追加するだけですべての補完処理を行うこ
とができるので、補完処理のために全体の印刷時間を過
度に増大させることが無いという利点がある。
は、システムコントローラ54によって実行される。
においては、非動作ノズルの記録対象となるラスタライ
ンが通常のオーバーラップ印刷動作のいずれかのパスに
おいて他の動作ノズルの記録対象となるときに、その動
作ノズルを用いて補完処理を実行している。従って、特
別の補完パスをあまり追加せずに、ドット抜けを補完す
ることができるという利点がある。
2実施例における印刷処理手順を示すフローチャートで
ある。この手順は、前述した図7の手順のステップS4
の後に、ステップS41〜S43を追加したものであ
る。
検査(ステップS3,S4)において、非動作ノズルが
検出されたときに、もう一度クリーニングとノズル検査
とを実行する(ステップS41,S42)。そして、こ
の2度目のクリーニングによって非動作ノズルの動作が
回復したときには、ステップS5において通常の印刷動
作を選択する。一方、2度目のクリーニングの後にも非
動作ノズルが存在するときには、ステップS6におい
て、非動作ノズルを使用しない印刷動作を選択する。こ
うすれば、非動作ノズルの動作が回復する可能性が高ま
るので、補完処理を行う必要性を低減することができる
という利点がある。
によってノズルの目詰まりが解消しないときにステップ
S4を実行するようにしているが、3回以上のクリーニ
ングによってもノズルの目詰まりが解消しないときに、
初めてステップS4を実行ようにしてもよい。すなわ
ち、一般には、所定回数までのクリーニングによってノ
ズルの目詰まりが解消したときには通常印刷動作を選択
し、所定回数以上のクリーニングによってもノズルの目
詰まりが解消しないときにのみ、印刷時に非動作ノズル
を使用しないような印刷動作の選択を実行ようにすれば
よい。
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
によって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置
き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによっ
て実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換え
るようにしてもよい。
るタイプの印刷装置に適用可能であり、カラーインクジ
ェットプリンタ以外の種々の印刷装置に適用可能であ
る。例えば、インクジェット方式のファクシミリ装置や
コピー装置にも適用可能である。
易いものと、目立ち難いものとがある。例えば、インク
ジェット印刷専用の印刷用紙はドット抜けが目立ち易
く、普通のコピー用紙はドット抜けが目立ち難い。そこ
で、ドット抜けが目立ち難い印刷媒体を使用する場合に
は、所定数のノズルが目詰まりするまで補完動作を行わ
ないようにしてもよい。こうすれば、印刷速度をあまり
低下させずに画質の低下を防止することできる。
抜けが目立ち易いものと、目立ち難いものとがある。例
えば、写真画像はドット抜けが目立ち易いが、文字のみ
を含むテキスト画像や、グラフなどの図形と文字とで構
成されたグラフィック画像などはドット抜けが目立ち難
い。なお、テキスト画像やグラフィック画像などのよう
に、写真画像を含まない印刷画像を、本明細書では「非
写真画像」と呼ぶ。このような非写真画像を印刷する場
合には、所定数のノズルが目詰まりするまで補完動作を
行わないようにしてもよい。なお、このように印刷画像
の種類によって補完動作を調整する際には、例えばコン
ピュータからプリンタ側に送られる印刷データのヘッダ
内に、印刷画像の種類を示す情報を登録するようにすれ
ばよい。
トプリンタ20の主要な構成を示す概略斜視図。
図。
査方法(飛行滴検査法)の原理とを示す説明図。
説明図。
査方法(振動板検査法)の原を示す説明図。
ト。
構成できな場合とを示す説明図。
を示す説明図。
る先行ノズルと後行ノズルの分類を示す説明図。
の手順を示すフローチャート。
ート。
ルが非動作である場合の補完動作を示す説明図。
ルが非動作である場合の補完動作を示す説明図。
ャート。
Claims (9)
- 【請求項1】 インク滴を吐出するための複数のノズル
を有する印刷ヘッドと、前記複数のノズルのクリーニン
グを行うクリーニング機構と、前記複数のノズルのそれ
ぞれがインク滴を吐出できるか否かを検査するための検
査部と、を備えた印刷装置の制御方法であって、 インク滴を吐出できない非動作ノズルが前記検査部によ
って検出されること以外の所定の誘因に応じて前記クリ
ーニング機構がクリーニングを実行したときに、当該ク
リーニングの後に前記検査部によるノズルの検査を自動
的に実行することを特徴とする印刷装置の制御方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置の制御方法であ
って、 前記クリーニング後のノズルの検査によって非動作ノズ
ルが検出され、かつ、動作ノズルのみによって印刷に使
用する使用ノズル列を構成できるときには、その後の印
刷の実行時に、前記動作ノズルのみで構成される使用ノ
ズル列を用いて印刷を実行する、印刷装置の制御方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の印刷装置の制御方法であ
って、 前記クリーニング後のノズルの検査によって非動作ノズ
ルが検出され、かつ、動作ノズルのみによっては印刷に
使用する使用ノズル列を構成できないときには、その後
の印刷の実行時に、前記使用ノズル列に含まれる非動作
ノズルで記録されるべき主走査ライン上のドットを他の
動作ノズルを用いて記録する補完動作を含む印刷動作に
従って印刷を実行する、印刷装置の制御方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の印刷装置の制御方法であ
って、 前記クリーニングは、前記複数のノズルからインクを外
部に吸引する動作を含む、印刷装置の制御方法。 - 【請求項5】 複数のノズルからインク滴を吐出するこ
とによって印刷を行う印刷装置であって、 前記複数のノズルを有する印刷ヘッドと、 前記複数のノズルのクリーニングを行うクリーニング機
構と、 前記複数のノズルからのインク滴の吐出の有無を検査す
ることによって、各ノズルが、インク滴を吐出できる動
作ノズルとインク滴を吐出できない非動作ノズルとのう
ちのいずれであるかを決定する検査部と、 前記印刷ヘッドと前記記録媒体の少なくとも一方を駆動
して主走査を行う主走査駆動部と、 前記主走査の最中に前記ノズル列を駆動してドットの記
録を行わせるヘッド駆動部と、 前記主走査が終わる度に前記印刷ヘッドと前記記録媒体
の少なくとも一方を駆動して副走査を行う副走査駆動部
と、 前記各部を制御するための制御部と、を備え、 前記制御部は、 非動作ノズルが前記検査部によって検出されること以外
の所定の誘因に応じて前記クリーニング機構によるクリ
ーニングを実行したときに、当該クリーニングの後に前
記検査部によるノズルの検査を自動的に実行することを
特徴とする印刷装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の印刷装置であって、 前記制御部は、前記クリーニング後のノズルの検査によ
って非動作ノズルが検出され、かつ、動作ノズルのみに
よって印刷に使用する使用ノズル列を構成できるときに
は、その後の印刷の実行時に、前記動作ノズルのみで構
成される使用ノズル列を用いて印刷を実行する、印刷装
置。 - 【請求項7】 請求項5記載の印刷装置であって、 前記制御部は、前記クリーニング後のノズルの検査によ
って非動作ノズルが検出され、かつ、動作ノズルのみに
よっては印刷に使用する使用ノズル列を構成できないと
きには、その後の印刷の実行時に、前記使用ノズル列に
含まれる非動作ノズルで記録されるべき主走査ライン上
のドットを他の動作ノズルを用いて記録する補完動作を
含む印刷動作に従って印刷を実行する、印刷装置。 - 【請求項8】 請求項5記載の印刷装置であって、 前記クリーニングは、前記複数のノズルからインクを外
部に吸引する動作を含む、印刷装置。 - 【請求項9】 インク滴を吐出するための複数のノズル
を有する印刷ヘッドと、前記複数のノズルのクリーニン
グを行うクリーニング機構と、前記複数のノズルのそれ
ぞれがインク滴を吐出できるか否かを検査するための検
査部と、を有する印刷装置を備えたコンピュータに、印
刷を実行させるためのコンピュータプログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 インク滴を吐出できない非動作ノズルが前記検査部によ
って検出されること以外の所定の誘因に応じて前記クリ
ーニング機構がクリーニングを実行したときに、当該ク
リーニングの後に前記検査部によるノズルの検査を自動
的に実行する機能をコンピュータに実現させるためのコ
ンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15478499A JP2000343686A (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | ノズルクリーニング後のノズル検査 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15478499A JP2000343686A (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | ノズルクリーニング後のノズル検査 |
Related Child Applications (1)
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