JP2000343355A - 移動ステージ - Google Patents

移動ステージ

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JP2000343355A
JP2000343355A JP11161314A JP16131499A JP2000343355A JP 2000343355 A JP2000343355 A JP 2000343355A JP 11161314 A JP11161314 A JP 11161314A JP 16131499 A JP16131499 A JP 16131499A JP 2000343355 A JP2000343355 A JP 2000343355A
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Japan
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intermediate member
moving stage
center
slider
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JP11161314A
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English (en)
Inventor
Teruo Sakai
照男 坂井
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テーブルの中央において鉛直方向の位置決め
を行う構成でありながら、テーブル自体の剛性を高める
ことなく、重量のある物体を載置してもテーブルの湾曲
の程度が抑えられる移動ステージを、提供する。 【解決手段】Z方向にのみ移動可能にガイドされたZ軸
スライダ連結板24の裏面中央には、スライダ22のカ
ム22cによって押し上げられる一対のローラ25が保
持されている。このZ軸スライダ連結板24の表面上に
は、その中央を囲む複数位置にてこのZ軸スライダ連結
板24の表面に接する台座がその裏面に取り付けられた
テーブルが、載置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体をその表面上
に載置可能なテーブルを有するとともに、このテーブル
を所定方向へ移動してその位置調整を行うことができる
移動ステージに、関する。
【0002】
【従来の技術】このような移動ステージは、例えば、工
作機械において被加工物を保持するため、また、検査装
置において検査具又は被検物を保持するため、さらに
は、光学描画装置において感光媒体を載置するために、
用いられる。このような目的で用いられる移動ステージ
は、少なくとも、そのテーブルの表面に直交する方向
へ、テーブルを精密に移動させることができなければな
らない。従来、このような移動ステージの構成として、
種々のものが提案されている。
【0003】図7に示される移動ステージは、作業者に
よって操作されるマイクロメータヘッド100の回転量
に対して、テーブルの移動量が正確に正比例するように
設計された従来の移動ステージの一例である。この図7
において、マイクロメータヘッド100は、上面が解放
した箱状のフレーム101の側面の中央において、この
側面に直交する方向(以下、Y方向という)に延びた回
転軸に対して回転のみ可能に、取り付けられている。こ
のマイクロメータヘッド100の回転に従って突出及び
没入するスピンドル(図示略)は、このフレーム101
を貫通している。また、このフレーム101の底面をな
すベース105の上面には、一対のリニアガイド102
が、フレーム101内においてY方向に沿った両内壁に
夫々接して、固定されている。また、これら一対のリニ
アガイド102同士の間には、これら一対のリニアガイ
ド102同士の間隔と同じ幅を有するとともに、マイク
ロメータヘッド100から離間した側においてベース1
05に近接するように傾斜した上面を有するスライダ1
04が、ベース105の上面に接して配置されている。
このスライダ104及び各リニアガイド102における
互いに接する面同士には、夫々、Y方向に延びた一筋の
V溝が形成されている。これらV溝同士の間には、多数
の硬球(ボールベアリング)が介在しているので、スラ
イダ104は、フレーム101内においてY方向にのみ
スライド自在となっている。また、このスライダ104
は、図示せぬバネにより、常時、マイクロメータヘッド
100に接近する方向に付勢されている。従って、マイ
クロメータヘッド100が操作者によって回転される
と、スライダ104は、その回転に応じた方向へ、その
回転量に比例した距離だけスライド移動する。
【0004】また、スライダ104の上面には、この上
面と同じ傾斜角でその下面が傾斜しているテーブル10
6が、載置されている。このテーブル106の平面形状
は、フレーム101に丁度填る矩形形状であり、その上
面は、このテーブル106をスライダ104上に乗せた
ときに水平(ベース105の上面と平行)となるように
加工されている。このテーブル106の下面には、この
テーブル106をスライダ104上に乗せたときにスラ
イダ104を側面から挟み込む一対のリニアガイド10
7が固定されている。これら各リニアガイド107及び
スライダ104における互いに接する面同士には、夫
々、スライダ104の上面と平行に延びたV溝が、夫々
形成されている。これらV溝同士の間には、多数の硬球
(ボールベアリング)が介在しており、また、テーブル
106はバネ109によって常時ベース105に接近す
る方向に付勢されているので、テーブル106は、スラ
イダ104の上面に沿って滑り落ちようとする。但し、
このテーブル106の下面におけるマイクロメータヘッ
ド100から離間した側の縁には、フレーム101の内
壁の一部をなすストッパ108に当接するローラ109
が、回転自在に取り付けられている。従って、テーブル
106は、このストッパ108の内面に沿って移動する
ように制限を受けるので、上述したようにしてスライダ
104が移動すると、テーブル106自身の上面に直交
する方向(以下、「Z方向」という)へ、上昇又は下降
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成を有する従来の移動ステージでは、Z方向におけ
る位置決めを行うという機能故に、必然的に、スライダ
104は、テーブル106の中央部分において、両リニ
アガイド107を介してこのテーブル106の裏面に連
結されている。従って、重量のある物体がテーブル10
6の表面に載置され、テーブル106の表面の広い範囲
に荷重が掛かると、テーブル106には、両リニアガイ
ド107が固定された中央部分を支点とした曲げモーメ
ントが掛かる。そのため、もしテーブル106自体の剛
性が低いとしたならば、このテーブル106は、Y方向
及びZ方向に直交する方向において、その中央部分を頂
点として湾曲してしまう。このように湾曲してしまう
と、平坦な物体を載置する場合,特に、光走査装置にこ
の移動ステージを組み込む場合には、致命的である。
【0006】このような湾曲を防ぐには、テーブル10
6自体の剛性を上げるしかないが、そのためには、図7
に示すように、テーブル106を厚くして重量化し、さ
らには、この重量化したテーブル106を支えるため
に、他の部品も重量化しなければならない。
【0007】本発明の課題は、従来における問題点に鑑
み、テーブルの中央において鉛直方向の位置決めを行う
構成でありながら、テーブル自体の剛性を高めることな
く、重量のある物体を載置してもテーブルの湾曲の程度
が抑えられる移動ステージを、提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明の移動ステージは、ベースと、前記ベースに
対して略鉛直方向に移動可能にガイドされた中間部材
と、この中間部材の裏面における中央において、この中
間部材を押し上げることによってこの中間部材の位置決
めを行う位置決め機構と、物体をその表面上に載置する
ために前記中間部材の表面上に配置されたテーブルと、
前記中間部材の表面における中央を避けてこの中央を囲
む複数点にて、この中間部材の表面と前記テーブルの裏
面との間に介在しており、前記テーブルを前記前記中間
部材の表面上に保持する複数の台座とを、備えたことを
特徴とする。
【0009】このように構成されると、テーブルは、そ
の中央において位置決め機構によって押し上げられるこ
とにより位置決めされた中間部材の表面上に、複数の台
座を介して載置されているので、鉛直方向における位置
決めが正確になされる。このテーブルの表面上に重量の
ある物体が載置された場合でも、このテーブルの表面に
おける広い範囲に加わる荷重は、その中央を避けてこの
中央を囲む複数位置に配置された複数の台座に分散して
中間部材に伝わるので、この荷重に起因してテーブルが
大きく湾曲することはない。但し、このテーブルから各
台座を介して荷重が伝わった中間部材は湾曲し得るが、
中間部材とテーブルとの間に介在している台座は、両者
間を固定していないので、中間部材の湾曲がテーブルに
伝わることはない。
【0010】台座は、中間部材及びテーブルのうちの少
なくとも一方に対してフリーとなっていれば良いので、
中間部材に対して固定されているとともにテーブルに対
してフリーとなっていても良いし、テーブルに対して固
定されているとともに中間部材に対してフリーとなって
いても良いし、中間部材及びテーブルの双方に対してフ
リーとなっていても良い。台座がテーブルに対して固定
されているとともに中間部材に対してフリーとなってい
る場合、中間部材の表面に、各台座が夫々載置される受
台が固定されていても良い。
【0011】このように、中間部材及びテーブルの少な
くとも一方に対して台座がフリーとなっていると、テー
ブルが中間部材に対して安定しない問題が生じるので、
テーブルのずれを抑える手段を設けることが望ましい。
具体的には、テーブルを中間部材に向けて付勢する手段
を設けても良いし、中間部材の表面に直交する方向にの
みテーブルを中間部材に対してガイドする機構を設けて
も良い。これは、例えば、台座が載置される受台に溝を
設けた構成であっても良い。
【0012】なお、台座の数及び位置は、その台座が小
さいものである場合には、中間部材の中央を囲む三箇所
とし、この三カ所に夫々配置した三個の台座によってテ
ーブルを三点支持することが望ましい。但し、この三個
の台座のうちの二個の台座の間を連続させたのと等価な
長尺状の台座に置き換えても、同じ作用が得られる。更
に、残りの台座を、この長尺な台座と平行な別の長尺な
台座に置き換えることも可能である。
【0013】位置決め機構は、ベースに対して中間部材
の移動方向に交わる方向に移動するカム部材と、このカ
ム部材のカムに常時接触して中間部材を押し上げるカム
フォロワとから構成された機構であっても良いし、ラッ
クアンドピニオンからなる機構であっても良いし、ネジ
によって中間部材を押し上げる機構であっても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。以下に説明する実施形態は、本
発明を光走査装置(ポリゴン走査装置又はホログラム走
査装置)中の移動ステージとして実施した例を示すもの
である。 (光走査装置の全体構成)先ず、本実施形態にかかる光
走査装置の概略構成を、装置の正面図である図1及び一
部透過側面図である図2を用いて説明する。これら各図
に示されるように、本実施形態の光走査装置は、平板状
の基台1と、この基台1の上面に立てられた4本の支柱
20によって基台1の上方に支持された描画ユニット2
と、基台1の上面上で描画ユニット2の下方に設置され
たテーブル部3とから、構成されている。
【0015】描画ユニット2は、図1の左右方向(図2
の紙面に直交する方向,以下、「X方向」と言う)に比
較的長く且つ図1の紙面に直交する方向(図2の左右方
向,以下、「Y方向」と言う)に比較的短い略直方体型
のハウジング4内に構築されている。具体的には、この
ハウジング4内は、X方向において、比較的小さな光源
室4aと比較的大きな走査部4bとに二分されている。
そして、この光源室4a内には、レーザ光をX方向に向
けて射出するレーザ発生器5,このレーザ発生器5から
射出されたレーザ光をZ方向(X方向及びY方向に直交
する方向)における上向きに90度反射させる反射鏡
6,この反射鏡6によって反射されたレーザ光のビーム
径を調整するビームエキスパンダ7,及び、このビーム
エキスパンダ7を通過したレーザ光を再度X方向に向け
て反射させて走査部4bに入射させる反射鏡8が、順番
に配置されている。
【0016】一方、走査室4b内には、X方向に沿っ
て、光源室4aから入射したレーザ光の約50%を反射
させるとともに残り50%を透過させるハーフミラー
9,このハーフミラー9を透過したレーザ光を反射させ
る反射鏡10とが、順番に配置されている。これらハー
フミラー9又は反射鏡10によって夫々反射されたレー
ザ光は、走査光学系11,12によって、夫々変調され
るとともにX方向に走査され、図2に示す角度で、反射
鏡13,14に入射する。これら各反射鏡13,14
は、入射したレーザ光を、基台1の上面に向けて、この
基台1の上面に対してY方向において垂直に入射するよ
うに、反射する。これら各反射鏡13,14によって夫
々反射された両レーザ光の走査範囲は、図1に示すよう
に、そのビームウェストの位置で互いに接する。
【0017】上述のテーブル部3は、両レーザ光の走査
範囲が接するZ方向の位置において、両レーザ光の走査
範囲を合わせた幅とほぼ同じ幅を有するシート状の感光
媒体Mを、基台1の上面と平行に保持する。以下、この
テーブル部3の構成を説明する。このテーブル部3は、
基台1に近接する側から順に、一軸テーブル15及び移
動ステージ16を重ねて、構成されている。この一軸テ
ーブル15は、基台1の側面に取り付けられたサーボモ
ータ17によって駆動され、移動ステージ16を、各走
査光学系13,14による走査に同期した速度でY方向
に移動させる。また、この一軸テーブル15上に取り付
けられた移動ステージ16は、サーボモータ17に近接
した側面に取り付けられたマイクロメータヘッド18の
回転方向に応じたZ方向の向きへ、その回転量に対して
所定の比率をなす距離だけ、感光材Mを載置したテーブ
ル19を移動させる。
【0018】以下、これらマイクロメータヘッド18及
びテーブル19を含む移動ステージ16の構成を、詳細
に説明する。 (移動ステージの構成)図3は、この移動ステージ16
を描画ユニット2側から見た状態を示す平面図であり、
図4は、テーブル19(並びに、後述するローラ25,
ローラブラケット26,等)を排除した状態を示す移動
ステージ16の平面図(一部に透視図を含む)である。
また、図5は、図4におけるV−V線に沿った縦断面図
であり、図6は、図4におけるVI−VI線に沿った縦
断面図である。
【0019】これら各図に示されるように、移動ステー
ジ16は、平面が略正方形であり且つその上面が解放し
た略箱型形状を有するベース21と、このベース21の
内部空間内においてY方向(略水平方向,第2の方向)
にのみ移動可能にガイドされているとともにY方向にお
いて傾斜した一対の勾配面22c,22cがその表面
(ベース21とは逆に位置する面)に形成されたスライ
ダ(位置決め機構)22と、ベース21におけるY方向
に沿った両側面に夫々係合してZ方向(略鉛直方向,第
1の方向)にのみ移動可能にガイドされた一対のZ軸ス
ライダ23,23と、ベース21を跨いで両Z軸スライ
ダ23,23の間に掛け渡された平面矩形のZ軸スライ
ダ連結板(中間部材)24と、このZ軸スライダ連結板
24の裏面(ベース21に対向した面)に取り付けられ
ているとともにスライダ22の各勾配面22c,22c
上を夫々転がる一対のローラ(位置決め機構)25,2
5を保持するローラブラケット(位置決め機構)26
と、ベース21におけるX方向に沿った一方の側面に固
定されたマイクロメータヘッド取付台47と、このマイ
クロメータヘッド取付台47に対して回転自在に取り付
けられているとともにベース21を貫通してスライダ2
2に当接する棒状のスピンドル27aを有するマイクロ
メータヘッド27と、3組の受台28a〜28c及び台
座29a〜29cを介してZ軸スライダ連結板24の表
面(ベース21とは逆に位置する面)上に載置されたテ
ーブル30とを、主要構成としている。以下、これら各
部品の構造及び機能を、詳細に説明する。
【0020】最初に、ベース21は、上述したように平
面が略正方形であり、その表面(鉛直方向における上側
の面,以下、同じ)の中央には、開口形状が略正方形の
凹部21aが穿たれている。この凹部21aの底面の中
央には、更に、図6に示すように、断面矩形の溝21b
が、Y方向に沿って一方の内壁から他方の内壁まで達す
るように掘られている。この溝21bのY方向に沿った
両内側壁には、夫々、ベース21の上面及び凹部21a
の底面と平行に、後述するボールベアリング用のV溝が
形成されている。また、ベース21の表面におけるX方
向に沿った両外側縁の近傍には、夫々、その外側縁の両
端近傍を除き、一定の幅にわたってベース21自体の厚
さのほぼ半分程度の深さとなるように凹んだ切欠部21
c,21dが形成されている。これら各切欠部21c,
21dに接する外側面における両端の各々と各切欠部2
1c,21dとの間には、夫々、Z軸方向に沿って、後
述するボールベアリング用のV溝が形成されている。
【0021】上述した両切欠部21c,21dのうちマ
イクロメータヘッド27から離れた側の切欠部21cの
底面には、図3に示すX方向中心軸(ベース21のX方
向における中心を示すためにY方向に沿って設定された
中心軸)lに対して互いに線対称となる二つの位置に、
夫々、Z方向を向いた一対の貫通孔21f,21fが形
成されている。これら各貫通孔21f,21fには、夫
々、その内径よりも若干小さい外径を有する引張バネ3
1が挿通されている。また、ベース21の裏面における
これら貫通孔21f,21fの開口周囲は、夫々、切欠
部21cに向けて一段高くなるように凹んだ切欠部21
gとして形成されている。そして、これら各切欠部21
gの側壁には、各貫通孔21fに挿通された引張バネ3
1の一端を係止するためのバネ掛け32が、夫々、植設
されている。また、上述したベース21の表面における
両切欠部21c,21dのうちマイクロメータヘッド2
7に近接した側の切欠部21dの底面にも、夫々、X方
向中心軸lに対して互いに線対称となる二つの位置に、
夫々、Z方向を向いた一対の貫通孔21f,21fが形
成されている。これら貫通孔21f,21fにも、夫
々、その内径よりも若干小さい外径を有する引張バネ3
1が挿通されている。また、ベース21の裏面における
これら貫通孔21f,21fの開口周囲も、夫々、切欠
部21dに向けて一段高くなるように凹んだ切欠部(図
示略)として形成されている。そして、これら図示せぬ
各切欠部の側壁にも、各貫通孔21fに挿通された引張
バネ31の一端を係止するためのバネ掛け32が、夫
々、植設されている。さらに、この切欠部21dの側壁
と凹部21aとの間には、マイクロメータヘッド27の
スピンドル27aが挿通される貫通孔21eが、X方向
中心軸lに沿って開けられている。
【0022】この切欠部21dに接するベース21の外
側面と溝21bとの間には、Y方向に延びる一対の貫通
孔21h、21hが、各貫通孔21f,21fを避けて
X方向中心軸lに対して互いに線対称となる二つの位置
に夫々形成されている。これら各貫通孔21h,21h
には、夫々、その内径よりも若干小さい外径を有する引
張バネ33が挿通されている。
【0023】さらに、この外側面とベース21の裏面と
の縁からは、溝21bとほぼ同じ幅,及び溝21bの底
面とベース21の裏面との間隔とほぼ同じ厚さを有する
板状の取付代21iが、ベース21の底面と平行に突出
形成されている。この取付代21iの表面における各貫
通孔21h,21hの延長線上の二位置には、各貫通孔
21h,21hに挿通された引っ張バネ33の一端を係
止するためのバネ掛け34が、夫々、植設されている。
また、この取付代21iの表面における中央には、マイ
クロメータヘッド取付台47が、二つの固定ネジ36,
36によってネジ止め固定されている。
【0024】このマイクロメータヘッド取付台47は、
X方向中心軸lに沿ってZ方向に立てた面における断面
形状が略L字型であり、一端がベース21の取付代21
iにネジ止め固定されているとともに、他端がベース2
1の外側面と対向している。このマイクロメータヘッド
取付台47の他端には、ベース21の貫通孔21eと同
軸な貫通孔47aが形成されている。そして、このマイ
クロメータヘッド取付台47の他端における外面(ベー
ス21とは反対側に位置する面)には、マイクロメータ
ヘッド27が、そのスピンドル27aを貫通孔47a
(及びベース21の貫通孔21e)に貫通させた状態
で、回転自在に取り付けられている。
【0025】このスピンドル27aの基端には、マイク
ロメータヘッド27の中心軸に開けられた雌ネジに対し
て螺合する雄ねじが形成されている。また、このスピン
ドル27aは、マイクロメータヘッド取付台47に対し
ては回転が規制されている。従って、マイクロメータヘ
ッド27は、マイクロメータヘッド取付台47に対して
正方向に回転されると、その回転量に正比例した長さだ
けスピンドル27aを繰り出し、逆方向に回転される
と、その回転量に正比例した長さだけスピンドル27a
を繰り込む。このマイクロメータヘッド27が操作部材
に相当し、このマイクロメータヘッド27の回転に従っ
てスピンドル27aを進退させる機構が、連動機構に相
当する。
【0026】上述したスライダ22は、その主要部がベ
ース21の溝21bよりも幅広な板状形状を呈してお
り、その裏面(溝21bに対向した面)には、Y方向を
向いたレール状の突起である一対のリニアガイド部22
a,22aが突出形成されている。これら両リニアガイ
ド部22a,22aの外側面同士の間隔は、ベース21
の溝21bの幅よりも若干狭いので、これら両リニアガ
イド部22a,22aは、同時に溝21b内に嵌合す
る。そして、各リニアガイド部22a,22aの外側面
には、溝21bの各内側壁に形成されたV溝内で転がる
複数の硬球37が、Y方向に並べて回転自在に填め込ま
れている。これら複数の硬球37はボールベアリングと
して機能し、両リニアガイド部22a,22aの溝21
bからの脱落を規制しつつ、スライダ22をY方向にガ
イドする。
【0027】なお、スライダ22の裏面における両リニ
アガイド部22a,22aの間には、ベース21の各貫
通孔21h,21hに夫々挿通された引張バネ33の他
端が係止される一対のバネ掛け38,38が、植設され
ている。詳しく述べると、各バネ掛け38,38は、ス
ライダ22の裏面における各貫通孔21h,21hの延
長線上の中心点である2位置に、夫々、植設されてい
る。従って、スライダ22は、これら両引張バネ33の
復元力に因り、常時、溝21bに沿ってマイクロメータ
ヘッド27側にスライドする様に、付勢されている。な
お、スライダ22の表面におけるマイクロメータヘッド
27側の縁の中央には、ベース21の貫通孔21eの延
長線に直交する板状の受け部22bが、突出形成されて
いる。従って、マイクロメータヘッド27のスピンドル
27aの先端は、常時、この受け部22bに当接するの
で、スライダ22のY方向における位置はスピンドル2
7aの突出量によって規制される。従って、スライダ2
2は、マイクロメータヘッド27の回転方向に応じた向
きへ、その回転量に正比例した距離だけ移動する。ま
た、スライダ22の表面におけるY方向に沿った両側縁
には、夫々、Z軸スライダ連結板24に向けて垂直に立
ち上がったカム22c,22cが、一体に形成されてい
る。各カム22c,22cの表面は、図5に示すよう
に、そのマイクロメータヘッド27側の端部近傍を除い
て、一定斜度の斜面として形成されている。スライダ2
2の表面に対するこれら斜面の角度は、45度未満であ
る。
【0028】上述した各Z軸スライダ23,23の主要
部は、ベース21におけるY方向に沿った外側面に対向
した板状形状を呈しており、そのベース21に対向した
面の両端には、夫々、Z方向を向いたレール状の突起で
ある一対のリニアガイド部23a,23aが突出形成さ
れている。これら両リニアガイド部23a,23aの内
側面同士の間隔は、ベース21のY方向における全長よ
りも若干広いので、これら両リニアガイド部23a,2
3aの間に、ベース21が嵌合する。そして、各リニア
ガイド部23a,23aの内側面には、ベース21の外
側面に形成されたV溝内で転がる複数の硬球39が、Z
方向に並べて回転自在に填め込まれている。これら複数
の硬球39はボールベアリングとして機能し、両リニア
ガイド部23a,23aがベース21からX方向又はY
方向へ脱落するのを規制しつつ、各Z軸スライダ23を
Z方向にガイドする。
【0029】なお、各Z軸スライダ23の外面(ベース
21とは反対側に位置する面)における両端には、夫
々、ベース21から離反するようにX方向に突出したリ
ブ23b,23bが、突出形成されている。これら一対
のリブ23b,23bの表面は、ベース21と平行な同
一平面内に存在している。また、これら一対のリブ23
b,23bの裏面は、ベース21から離れるほど表面側
に接近するように傾斜している。従って、これら各リブ
23b,23bを側方から見ると、図6に示すように、
略三角形となっている。
【0030】上述したZ軸スライダ連結板24は、その
四隅を各Z軸スライダ23,23の各リブ23bの先端
に重ねた状態で、これら各リブ23bにネジ止め固定さ
れている。従って、このZ軸スライダ連結板24にネジ
止め固定された状態においては、両Z軸スライダ23,
23のZ方向における位置は一致し、両Z軸スライダ2
3,23とZ軸スライダ連結板24が一体となって、ベ
ース21に対してZ方向にガイドされる。なお、Z軸ス
ライダ連結板24の裏面における各貫通孔21f,21
f,21f,21fと重なる4箇所には、夫々、各貫通
孔21fに夫々挿通された引張バネ31の他端が係止さ
れるバネ掛け35が植設されている。従って、Z軸スラ
イダ連結板24は、これら各引張バネ31の復元力に因
り、常時、ベース21に接近する様に、付勢されてい
る。また、このZ軸スライダ連結板24におけるY方向
に沿った両外側面の両端近傍には、夫々、引張バネ(付
勢機構)41の一端を係止するためのバネ掛け42が、
X方向に向けて植設されている。
【0031】上述したローラブラケット26の主要部
は、Y方向においてスライダ22と同じ全長を有し、X
方向においてスライダ22における両カム22c,22
cの間隔と同じ幅を有する板状形状を呈している。但
し、このローラブラケット26の主要部の厚さは、X方
向における両側1/3づつが、中央部分よりも若干薄く
なっている。そして、この中央部分が、Z軸スライダ連
結板24の裏面にネジ止め固定されており、この状態
で、ローラブラケット26の中心は、X方向において、
スライダ22の中心とZ方向に重なる。また、この状態
において、ローラブラケット26の主要部における両側
の薄肉部分26bは、Z軸スライダ連結板24から斜め
に浮いて下がっている。このようなローラブラケット2
6の主要部におけるY方向に沿った両側縁(薄肉部分2
6bの端縁)からは、Z軸スライダ連結板24の裏面に
対して垂直にベース21に向かって、ローラ支持板26
a,26aが一体に形成されている。これら各ローラ支
持板26a,26aの裏面は、スライダ22の各カム2
2a,22aの斜面と平行である。そして、これら各ロ
ーラ支持板26a,26aのほぼ中央には、X方向を向
いたシャフト40,40が、貫通して固定されている。
【0032】上述した各ローラ25,25は、これら各
シャフト40,40によって、各ローラ支持板26a,
26aの外側面において回転自在に支持されている。こ
れら各ローラ25,25は、各シャフト40,40の延
長線上から見たときにその外周面が各ローラ支持板26
a,26aの裏面からはみ出す程度の外径を有してい
る。従って、各引張バネ31によってZ軸スライダ連結
板24がベース21に接近する様に付勢されると、ロー
ラブラケット26がスライダ22に接触することなく、
各ローラ25,25がスライダ22の各カム22a,2
2aの斜面に接触して、Z軸スライダ連結板24の位置
決めがなされる。これら各ローラ25,25は、ベース
21に対してZ方向以外には移動しないので、上述した
ようにしてマイクロメータヘッド27の回転に応じてス
ライダ22がY方向に移動すると、そのスライダ22の
移動量mに対して以下の式(1)に従って正比例した量
hだ け、Z方向に移動する。 ……(1) h=m・tanθ ここで、θは、スライダ22の表面に対する各カム22
a,22aの斜面の角度である。また、スライダ22の
移動量mは、スピンドル27aのネジピッチpとマイク
ロメータヘッド27の回転数nとの積に等しいので、結
局上記式(1)は、下記式(2)のように書き換えられ
る。
【0033】 h=n・p・tanθ ……(2) 即ち、この式(2)に示されるように、Z軸スライダ連
結板24のZ方向移動量hは、マイクロメータヘッド2
7の回転数nに正比例するのである。
【0034】上述した3個の受台28a〜28cは、略
矩形の平面形状を有し、夫々、Z軸スライダ連結板24
の表面における各Z軸スライダ23,23の主要部と重
なる位置に、その長手方向をY方向に向けて固定されて
いる。具体的には、図3に示すように、一方(図4の上
側)のZ軸スライダ23の主要部と重なる位置には、Y
方向を向いたV字溝がその表面に形成された二つの受台
28a,28bが固定され、他方(図4の下側)のZ軸
スライダ23の主要部と重なる位置には、平坦な表面を
有する一つの受台28cが固定されている。そして、前
者の受台28a,28bは、一方(図4の上側)のZ軸
スライダ23の主要部の両端近傍と重なる位置に固定さ
れており、後者の受台28cは、他方(図4の下側)の
Z軸スライダ23の主要部の中央と重なる位置に固定さ
れている。
【0035】上述したテーブル30は、Z軸スライダ連
結板24よりも一回り大きい平面形状を有しており、そ
の裏面には、各受台28a〜28cの表面における長手
方向に沿った中心軸上に夫々載置される3個の台座29
a〜29cが固定されている。これら各台座29a〜2
9cは、夫々、Y方向に長手方向を向けた横断面形状を
有しており、その先端面は、その長手方向に母線を向け
た円柱面となっている。但し、表面が平坦である受台2
8cに載置される台座29cは、他の台座29a,29
bよりもZ方向の全長が長く設定してあり、テーブル3
0がZ軸スライダ連結板24と平行になるように調整さ
れている。また、このテーブル30における各バネ掛け
42と重なる位置には、夫々切欠30aが形成されてお
り、各切欠30a内には、各引張バネ41の他端を係止
するためのバネ掛け43が植設されている。従って、テ
ーブル30は、常時、Z軸スライダ連結板24から浮き
上がらぬ様、このZ軸スライダ連結板24に向けて付勢
されている。
【0036】なお、本実施形態において、テーブル30
は、真空吸着テーブルとして構成されている。以下、こ
のテーブル30が真空吸着テーブルとして機能するため
の構成を、説明する。図3及び図6に示されるように、
テーブル30には、その表面から裏面に貫通するよう
に、多数(本実施形態においてはY方向に6個,X方向
に7列)の吸着孔30bが形成されている。そして、テ
ーブル30の裏面には、Y方向に並ぶ6個の吸着孔30
bの開口を相互に連通させる連通溝30cが、7本刻ま
れている。これら各連通溝30cの開口は、連通溝30
cの底よりも幅を拡げた受け座として加工されており、
この受け座の部分に、この連通溝30cを気密に閉じる
蓋44が填め込まれている。さらに、各列の吸着孔30
bのうちマイクロメータヘッド27に最も近接した位置
にある吸着孔30bは、テーブル30におけるマイクロ
メータヘッド27側の側面からY方向に向けて開けられ
た連通孔30dに連通している。そして、各連通孔30
dは、テーブル30におけるマイクロメータヘッド27
側の側面に取り付けられた各配管継手45及びこれら配
管継手45同士を連結するパイプ46を介して、図示せ
ぬ吸引ポンプに連通されている。従って、この図示せぬ
吸引ポンプが作動することにより、各パイプ46,各配
管継手45,各連通孔30d,各連通溝30cを介し
て、各吸着孔30bから吸引がなされ、テーブル30の
表面に載置されている平坦な物体(感光媒体)が吸着固
定される。 (実施形態による移動ステージ及び光走査装置の動作)
次に、以上のように構成された本実施形態による移動ス
テージ16及びこの移動ステージを組み込んだ光走査装
置の動作を、説明する。
【0037】いま、移動ステージ16のテーブル30の
表面にフォトレジスト等の感光媒体Mを固定して、この
感光媒体Mの表面に所定パターンを露光するものとす
る。この場合、作業者は、最初に、テーブル30の表面
上に感光媒体Mを載置して、この感光媒体Mの位置決め
を行った後に、図示せぬ吸引ポンプを作動させる。する
と、上述したようにして、テーブル30の各吸着孔30
bから吸引がなされ、感光媒体Mがテーブル30の表面
に吸着固定される。
【0038】この感光媒体Mをテーブル30に載置した
時には、また、この感光媒体Mの荷重がテーブル30に
加わる。このテーブル30に加わった荷重は、テーブル
30の重心位置(中央)を囲む三点に夫々配置された台
座29a〜29c及び受台28a〜28cを介して分散
して、Z軸スライダ連結板24に加わる。このようにし
て軸スライダ連結板24に加わった荷重は、さらに、ロ
ーラブラケット26に加わる。
【0039】このローラブラケット26は、元々、テー
ブル30,Z軸スライダ連結板24,及び両Z軸スライ
ダ23,23自体の重量を受けることによって、両ロー
ラ25,25がスライダ22のカム22c,22cの斜
面に当接する位置まで下がっている。従って、感光媒体
Mの重量を更に加わると、ローラブラケット26の薄肉
部分26bは、ローラブラケット26の主要部全体が平
坦となる方向に弾性変形し、この弾性変形による弾発力
と感光媒体Mの荷重とのバランスが合ったZ方向位置
で、テーブル30(並びに、Z軸スライダ連結板24及
び両Z軸スライダ23,23)は停止する。この時、仮
に、ローラブラケット26や各ローラ25の加工誤差に
より、感光媒体Mをテーブル30の表面に載置するより
も前に一方のローラ25がカム22cの斜面から浮き上
がっていたとしても、感光媒体Mをテーブル30の表面
に載置すると、上述したようにして、カム22cに元々
当接しているローラ25を支持している側の薄肉部分2
6bが先に弾性変形するので、この弾性変形によってテ
ーブル30が下がる途中で、カム22cから浮き上がっ
ていたローラ25がこのカム22cに当接する。従っ
て、テーブル30に載置された物体がある程度の重量を
有する限り、両ローラ25,25はともにスライダ22
のカム22c,22cに当接する。よって、ローラブラ
ケット26に加わっていた荷重は、これら両ローラ2
5,25を介して分散して、スライダ22,更にはベー
ス21に、加わる。
【0040】次に、作業者は、マイクロメータヘッド2
7を適宜回転させる。すると、上述したように、スライ
ダ22は、マイクロメータヘッド27の回転方向に対応
した向きに、その回転量に正比例した距離だけ移動す
る。すると、両Z軸スライダ23,23によってZ方向
にのみ移動可能に支持された各ローラ25に対して当接
するカム22c,22cの斜面の高さ位置が、スライダ
22のY方向位置に応じて変化するので、各ローラ25
は、カム22c,22cの斜面に対する当接位置の変化
に従ってZ方向に移動する。従って、ローラブラケット
26の薄肉部分26bにおける弾性変形がこれに加わる
荷重とのバランスを保ちつつ、(両Z軸スライダ23,
23によってZ方向にのみスライド可能にガイドされて
いる)Z軸スライダ連結板24及びテーブル30は、Z
方向に移動する。
【0041】以上説明したように、本実施形態による移
動ステージ16では、テーブル30を載せるとともにカ
ムフォロワとしての各ローラ25,25が連結されたZ
軸スライダ連結板24は、Z方向へのリニアガイド(ボ
ールベアリング)によりベース21に対してZ方向にの
みスライド自在にガイドされた両Z軸スライダ23,2
3によって、Z方向にガイドされる。従って、ベース2
1に対するZ軸スライダ連結板24及びテーブル30の
移動方向は、正確に、Z方向に保たれる。従って、Z軸
スライダ連結板24及びテーブル30は、スピンドル2
7aのネジピッチp,スライダ22の表面に対する各カ
ム22c,22cの斜面がなす角度θに基づいて定まる
比例定数: tanθ・p に従ってマイクロメータヘッド27の回転量nに正比例
した距離hだけ、Z方向に移動する。
【0042】なお、テーブル30がZ軸スライダ連結板
24とは別体の部品として構成されるのは、以下の理由
に拠る。即ち、ここで仮に、Z軸スライダ連結板24上
に直接物体が載置されたと考える。このZ軸スライダ連
結板24は、上述したように、その裏面の中央に固定さ
れたローラブラケット26を介して連結されたローラ2
5,25によって、Z方向の位置決めがなされる。この
「Z方向の位置決め」を行うという機能上、ローラブラ
ケット26は、Z軸スライダ連結板24の裏面の中央一
点でのみ、このZ軸スライダ連結板24に対して固定せ
ざるを得ない。従って、Z軸スライダ連結板24表面の
広い範囲に物体の重量が加わった場合、このZ軸スライ
ダ連結板24には、このロールホルダ26との固定点を
支点とした曲げモーメントが掛かる。従って、Z軸スラ
イダ連結板24の剛性が低い場合には、このZ軸スライ
ダ連結板24がロールホルダ26との固定点を頂点とし
た球面状に湾曲してしまうし、この湾曲を避けるために
Z軸スライダ連結板24自体の剛性を上げようとする
と、Z軸スライダ連結板24自体や装置全体の大型化及
び重量化が避けられない。これに対して、本実施形態の
ように、Z軸スライダ連結板24とテーブル30とを別
体とするとともに、三組の受台28a〜28c及び台座
29a〜29cを介してZ軸スライド連結板24上にテ
ーブル30を載置するように構成すると、テーブル30
は、3個の台座29a〜29cによってそのZ方向の位
置決めがなされているので、その表面の広い範囲に物体
の重量が加わっても、その全体に加わる曲げモーメント
の総和が比較的小さくなり、よって、湾曲の程度も弱く
なる。
【0043】但し、これら三組の受台28a〜28c及
び台座29a〜29cを介して重量が加わるZ軸スライ
ダ連結板24は、やはり、曲げモーメントに因って湾曲
してしまうが、Y方向における湾曲は、第1及び第2の
台座29a,29bが夫々第1及び第2の受台28a,
28b上を滑ることにより吸収され、X方向における湾
曲は、第3の台座29cが第3の受台28c上を滑るこ
とにより吸収される。従って、Z軸スライダ連結板24
の湾曲に影響されることなく、テーブル30は、その平
面性を保つ。
【0044】以上のようにしてテーブル30の表面のZ
方向における位置が定まると、作業者は、描画ユニット
2を作動させることにより、このテーブル30の表面上
に吸着固定された感光媒体M上に、所定パターンを露光
する。
【0045】なお、上記実施形態では、三組の台座29
a〜29c及び受台28a〜28cによってテーブル3
0をZ軸スライダ連結板24上に三点支持しているが、
例えば、第1及び第2の台座29a,29bの代わり
に、これらをY方向に連続されたのと等価な形状を有す
る長尺な一個の台座を用いても良い。さらに、第3の台
座29cの代わりに、上記長尺な台座と同形状である長
尺な台座を、これら長尺な台座同士互いに平行となるよ
うに配置しても良い。
【0046】また、テーブル30は、上記実施形態で
は、平坦な感光媒体Mを載置するために真空吸着テーブ
ルとして構成されているが、載置対象の物体が加工装置
や非加工物等,平坦でない物体である場合には、この物
体と係合するアリ溝又はT字溝が形成されたものとして
構成される。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の移動ス
テージによると、テーブルの中央において鉛直方向の位
置決めを行う構成でありながら、テーブル自体の剛性を
高めることなく、重量のある物体を載置してもテーブル
の湾曲の程度が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態である移動ステージが組
み込まれた光走査装置の正面図
【図2】 光走査装置の側面図
【図3】 移動ステージの平面図
【図4】 図3の移動ステージからテーブル及びローラ
ブラケットを除去した状態を示す平面図
【図5】 図4のV−V線に沿った縦断面図
【図6】 図4のVI−VI線に沿った縦断面図
【図7】 従来技術の説明図
【符号の説明】
16 移動ステージ 21 ベース 21b 溝 22 スライダ 22a リニアガイド部 22c カム 23 Z軸スライダ 24 Z軸スライダ連結板 25 ローラ 26 ローラブラケット 27 マイクロメータヘッド 27a スピンドル 30 テーブル 37 硬球

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースと、 前記ベースに対して略鉛直方向に移動可能にガイドされ
    た中間部材と、 この中間部材の裏面における中央において、この中間部
    材を押し上げることによってこの中間部材の位置決めを
    行う位置決め機構と、 物体をその表面上に載置するために前記中間部材の表面
    上に配置されたテーブルと、 前記中間部材の表面における中央を避けてこの中央を囲
    む複数点にて、この中間部材の表面と前記テーブルの裏
    面との間に介在しており、前記テーブルを前記前記中間
    部材の表面上に保持する複数の台座とを備えたことを特
    徴とする移動ステージ。
  2. 【請求項2】前記テーブルを前記中間部材に向けて付勢
    する付勢部材を更に備えたことを特徴とする請求項1記
    載の移動ステージ。
  3. 【請求項3】前記台座が3個存在していることを特徴と
    する請求項1記載の移動ステージ。
  4. 【請求項4】前記台座が前記テーブルの裏面に固定され
    ており、前記中間部材の表面には、前記各台座が載置さ
    れる受台が固定されていることを特徴とする請求項1記
    載の移動ステージ。
  5. 【請求項5】前記位置決め機構は、 前記ベースに対して、前記中間部材の移動方向である第
    1の方向に交わる第2の方向に直進移動可能に取り付け
    られているとともに、第1の方向における位置と第2の
    方向における位置とが一定比率で変化するように対応付
    けられたカムを有するカム部材と、 このカム部材のカムに常時接触するように前記中間部材
    の裏面に対して取り付けられたカムフォロワとからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の移動ステージ。
  6. 【請求項6】前記テーブルの表面は略水平に保持されて
    いることを特徴とする請求項1記載の移動ステージ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004042236A (ja) * 2002-07-16 2004-02-12 Nachi Fujikoshi Corp ワークテーブル傾き調整装置
KR20220033121A (ko) * 2020-09-09 2022-03-16 주식회사 디피아이엔 양방향 가이드구조의 무방향성 정밀 스테이지

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