JP2000343189A - 連続鋳造機サポートロールの冷却方法 - Google Patents
連続鋳造機サポートロールの冷却方法Info
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Abstract
つサポートロールを破損させない連続鋳造機サポートロ
ールの冷却方法を提供することを目的としている。 【解決手段】連続鋳造機の鋳型から抜け出た鋼鋳片を厚
み方向両端で支える複数のサポートロールにノズルを介
して冷却水を吹き付け、該サポートロールを冷却するに
際して、前記冷却水の吹き付け及び吹き付け停止を一定
時間毎に繰り返すようにした。
Description
トロールの冷却方法に係わり、特に鋼鋳片を製造する連
続鋳造機において、鋳型から抜け出た表面が凝固し、内
部がまだ溶融状態にある鋼鋳片を円滑に2次冷却するた
めの技術である。
る連続鋳造方法は、図1及び2に示すように、溶鋼1を
取鍋2、タンディッシュ3を介して水冷鋳型4に注入
し、表面は凝固しているが、内部はまだ溶融状態にある
半凝固体5を、その後複数のサポートロール6で支えて
後流側へ搬送する途上で水7をかけて冷却(二次冷却と
いう)し、全体を完全に凝固させ、さらに凝固後に鋳片
9の形状を矯正機8で矯正するものである。なお、かか
る連続鋳造を行なう鋳造機10には、鋳型4から抜けた
鋳片9を垂直に移動させる垂直型、湾曲させつつ移動す
る湾曲型(図1参照)、垂直に移動させた後、途中から
方向を曲げる垂直曲げ型(図2参照)等が存在する。
の凝固組織のコントロールや割れ防止の観点から極めて
重要であり、従来より種々の技術が研究、開発されてい
る。また、この二次冷却は、装置の都合で、図3に示す
ように、鋳片9にノズル11を介して水を直接的にスプ
レーして冷却する機構と、鋳片9を支えるサポートロー
ル6の表面に水をスプレーしてロールを冷却する機構と
で構成されている。そのようにしないと、サポートロー
ル6が破損し、設備修繕費が高くなり、またロール不転
による鋳片表面のすり疵発生の問題を生じる。
は、通常、鋳片9に直接水がかからないように、前記ノ
ズル11の角度を設定してある。しかしながら、使用中
にノズル詰りやスプレー自体に外力が作用し、ノズル1
1の設定角度が変化してしまうことがある。そのため、
鋳片9に水7が直接にかかり、部分的に過冷却になった
部分を生じてしまう。この過冷却部分があると、後流側
で該鋳片9の形状を矯正する際に、鋳片9の表面割れが
生じるという問題があり、対策が熱望されていた。
に鑑み、鋳片に過冷却部分を生じさせず、且つサポート
ロールを破損させない連続鋳造機サポートロールの冷却
方法を提供することを目的としている。
成するため鋭意研究し、その成果を本発明に具現化し
た。
ら抜け出た鋼鋳片を厚み方向両端で支える複数のサポー
トロールにノズルを介して冷却水を吹き付け、該サポー
トロールを冷却するに際して、前記冷却水の吹き付け及
び吹き付け停止を一定時間毎に繰り返すことを特徴とす
る連続鋳造機サポートロールの冷却方法である。
しを、前記連続鋳造機が湾曲型あるいは垂直曲げ型で、
アール内側に配置されたサポートロールでのみ行なうこ
とを特徴とする連続鋳造機サポートロールの冷却方法で
ある。
冷却水量(冷却停止時間)をロールが破損しない程度に
調整するようにして、ロールの表面温度を低く保持する
ようにしたので、鋳片の形状矯正時の表面割れが防止で
きるようになる。また、ロール軸受部の異常発生も減少
した。
施の形態について説明する。
に、鋳片9の厚み方向に多数配置され、該鋳片9を支え
るサポートロール6を冷却するに際して、各サポートロ
ール6に対応して設けたノズル11からの冷却水7を一
定時間の間隔で吹き付けたり、あるいは吹き付けを停止
するようにしたものである。つまり、冷却水7をOn−
Offするのである。これによって、サポートロール6
にかかる水量が減り、鋳片9の過冷却部分の発生が防止
できるようになる。その際に重要なことは、サポートロ
ール6が破損しない程度に一定時間を設定することであ
る。この一定時間は、鋳片9のサイズ、ロール6の大き
さ、鋳片9に直接スプレする工程での水量等、影響因子
が多く、鋳造機10によって一概に定め難い。そのた
め、発明者は、この一定時間を種々変更した試験を行な
い、1〜10秒の範囲で行なうのが好ましいことを見出
した。10秒を超えると、ロールの冷却が不十分とな
り、破損の恐れが生じた。1秒未満では、冷却の停止効
果が小さく、また冷却水切替えバルブの破損を生じるか
らである。
角度の変化については何らの対策を講じていない。その
理由は、サポートロール6の冷却水7が鋳片9にかかっ
た場合においても、停止時間分の効果からロール6の表
面温度を低く維持しつつ、破損を防止できるからであ
る。事実、本発明によって、鋳片9の形状矯正時の表面
割れを十分に防止できると同時に、サポートロール軸受
部の異常発生も防止できたのである。
あるいは垂直曲げ型の場合には、特に、湾曲あるいは曲
がっている側(アール側という)のサポートロール6で
のみ、冷却水7の吹き付け、停止を一定時間で繰り返す
のが良い。鋳片9の表面割れは、そのようなアール側に
多く発生するので、その部分での過冷却を防止すれば足
るからである。
曲型連続鋳造機(図1参照)を用いて、溶鋼1を鋳造
し、連続的に鋼鋳片9を製造した。鋳造する溶鋼1に
は、鋼材となると表面感受性が高い種類で、Cを0.1
0重量%,Alを0.025重量%,Nbを0.030
重量%含むものを選んだ。サポートロール6は、鋳片9
の走行ラインの両側に20本配置され、それぞれにロー
ル幅方向に水7を均一にスプレーいできる多孔のノズル
11が設けてある。ロール6に吹き付る水の量は、通
常、両側のノズル11ともロール1本あたり5リットル
/分とした。
法と従来の方法とを交互に実施して、サポートロール6
の冷却を行なった。その結果を表1に一括して示す。表
1より、本発明の実施では、鋳造機10のアール側で鋳
片9の温度が高く維持され、鋳片に表面割れが発生しな
かった。なお、この効果の確認鋳造は、長期間行なわれ
たが、アール側に配置したサポートロール6には、何ら
破損の原因となる障害が発見されなかった。
に過冷却部分を生じさせず、且つサポートロールを破損
させない溶鋼の連続鋳造機が可能になった。
る。
ある。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 連続鋳造機の鋳型から抜け出た鋼鋳片を
厚み方向両端で支える複数のサポートロールにノズルを
介して冷却水を吹き付け、該サポートロールを冷却する
に際して、 前記冷却水の吹き付け及び吹き付け停止を一定時間毎に
繰り返すことを特徴とする連続鋳造機サポートロールの
冷却方法。 - 【請求項2】 前記一定時間毎の繰り返しを、前記連続
鋳造機が湾曲型あるいは垂直曲げ型で、アール内側に配
置されたサポートロールでのみ行なうことを特徴とする
請求項1記載の連続鋳造機サポートロールの冷却方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15194299A JP3397720B2 (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 連続鋳造機サポートロールの冷却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15194299A JP3397720B2 (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 連続鋳造機サポートロールの冷却方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000343189A true JP2000343189A (ja) | 2000-12-12 |
JP3397720B2 JP3397720B2 (ja) | 2003-04-21 |
Family
ID=15529589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15194299A Expired - Fee Related JP3397720B2 (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 連続鋳造機サポートロールの冷却方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3397720B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008212972A (ja) * | 2007-03-02 | 2008-09-18 | Jfe Steel Kk | 高Ni含有鋼鋳片の製造方法 |
JP2011041964A (ja) * | 2009-08-21 | 2011-03-03 | Kobe Steel Ltd | 連続鋳造設備の鋳片案内装置 |
JP2013035025A (ja) * | 2011-08-08 | 2013-02-21 | Kobe Steel Ltd | サポートロールの背面冷却方法 |
-
1999
- 1999-05-31 JP JP15194299A patent/JP3397720B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2011041964A (ja) * | 2009-08-21 | 2011-03-03 | Kobe Steel Ltd | 連続鋳造設備の鋳片案内装置 |
JP2013035025A (ja) * | 2011-08-08 | 2013-02-21 | Kobe Steel Ltd | サポートロールの背面冷却方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3397720B2 (ja) | 2003-04-21 |
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