JP2000342920A - セラミックフィルタ - Google Patents

セラミックフィルタ

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JP2000342920A JP11161186A JP16118699A JP2000342920A JP 2000342920 A JP2000342920 A JP 2000342920A JP 11161186 A JP11161186 A JP 11161186A JP 16118699 A JP16118699 A JP 16118699A JP 2000342920 A JP2000342920 A JP 2000342920A
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康男 秋津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より均一な膜厚でセル内周面に濾過膜を形成
することができ、セル内周面に付着したケーク層を逆洗
浄で剥離除去し易く、かつ、製造の際における自重や外
力によるつぶれ変形を防止できるモノリス型フィルタを
提供する。 【解決手段】 セラミック多孔体からなる筒状の基材2
に、断面形状が五角形以上の多角形及び/又は円形であ
る多数のセル3b,3cを並列するように穿設したセル
列を、複数列有するモノリス型のセラミックフィルタ1
である。少なくとも1組の隣接するセル列の間に、基材
2を直線的に横断するセル壁7を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、セラミック多孔
体からなる筒状の基材に原液流路となる多数のセルを穿
設してなるモノリス型のセラミックフィルタに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】 セラミックフィルタは、高分子膜等と
比較して、物理的強度、耐久性に優れるため信頼性が高
いこと、耐食性が高いため酸アルカリ等による洗浄を行
っても劣化が少ないこと、更には、濾過能力を決定する
細孔径の精密な制御が可能である点において、固液分離
用のフィルタ等として有用である。
【0003】 セラミックフィルタは、平板状、チュー
ブ状等、種々の形状に加工されたセラミック多孔体を濾
材として濾過を行うが、単位体積当たりの濾過面積が大
きく、濾過処理能力が高い点において、図2に示すよう
なセラミック多孔体からなる筒状の基材22に原液流路
となる多数のセル23を穿設した、いわゆるモノリス型
フィルタ21が広範に利用されている。
【0004】 モノリス型フィルタは、基材となるセラ
ミック多孔体のみを濾材として、或いは透水量を確保し
つつ濾過性能を向上させる観点から、セルの内周面に、
基材となるセラミック多孔体の細孔に比して更に細孔径
が小さいセラミック濾過膜(以下、単に「濾過膜」とい
う。)を形成した状態で使用されている。
【0005】 モノリス型フィルタのセルとしては、基
材の単位体積当たりの濾過面積を大きくとることができ
る点において、断面形状が四角形である四角セルも汎用
されている。但し、セル内周面に90°以下のコーナー
部が形成されることに起因して、コーナー部に濾過ケ
ークが溜まり易く逆洗浄による剥離除去が困難であり、
また、濾過膜形成時にコーナー部の膜厚のみが厚くな
るため濾過速度が小さくなる、等の不具合がある。
【0006】 従って、モノリス型フィルタのセルとし
ては、五角形以上の多角セルのような90°以上、特に
90°超のコーナー部を有するセル(例えば六角セル
等)、或いは円形セルのようなコーナー部を有しないセ
ル等が好ましいとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 モノリス型フィルタ
は一種のハニカム構造体であるため、他のハニカム構造
体と同様に成形原料の坏土を押出成形し、乾燥した後、
焼成する方法等によって製造することができる。
【0008】 しかしながら、上述の五角形以上の多角
セル、円形セル等の90°以上のコーナー部を有するセ
ルは、セル上下方向からの力に対する強度が低いため、
モノリス型フィルタのように多数のセルが形成された押
出成形体では押出成形体の自重や以後の工程(焼成工程
等)で発生する振動等の外力により、製造されたフィル
タ或いはセルが容易につぶれ変形してしまうという問題
があった。
【0009】 上記のような問題は、横置きで焼成等を
行う必要がある、大型のフィルタを製造する場合におい
て、特に顕著な問題となっている。本発明は、このよう
な従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、よ
り均一な膜厚でセル内周面に濾過膜を形成することがで
き、セル内周面に付着したケーク層を逆洗浄で剥離除去
し易く、かつ、製造の際における自重や外力によるつぶ
れ変形を防止できるモノリス型フィルタを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】 本発明者らが鋭意検討
した結果、五角形以上の多角セル、若しくは円形セルを
有するモノリス型フィルタにおいて、少なくとも1組の
隣接するセル列の間に、基材を直線的に横断するセル壁
を形成することにより従来技術の問題点を解決できるこ
とに想到して本発明を完成した。
【0011】 即ち、本発明によれば、セラミック多孔
体からなる筒状の基材に、断面形状が五角形以上の多角
形及び/又は円形である多数のセルを並列するように穿
設したセル列を、複数列有するモノリス型のセラミック
フィルタであって、少なくとも1組の隣接するセル列の
間に、前記基材を直線的に横断するセル壁を形成したこ
とを特徴とするセラミックフィルタが提供される。
【0012】 本発明のセラミックフィルタにおいて
は、特定のセル列のみにおけるセルの断面形状を上辺と
底辺とが平行する四角形状とし、当該セルの上辺或いは
底辺が各々一直線上に存在するように各セルを並列する
ことが好ましく、当該特定のセル列において、セルの一
部を外部空間と連通するように破断してスリット状の空
隙部を形成し、当該空隙部と連通するセルの縁端部を封
止することが更に好ましい。
【0013】 また、本発明のセラミックフィルタにお
いては、原液流路となるセルの内周面に、基材となるセ
ラミック多孔体の細孔に比して更に細孔径が小さいセラ
ミック濾過膜を少なくとも1層形成することが好まし
い。
【0014】
【発明の実施の形態】 本発明は、五角形以上の多角セ
ルや円形セルを有するモノリス型フィルタにおいて、少
なくとも1組の隣接するセル列の間に、基材を直線的に
横断するセル壁を形成したことを特徴とする。
【0015】 本発明によれば、より均一な膜厚でセル
内周面に濾過膜を形成することができ、セル内周面に付
着したケーク層を逆洗浄で剥離除去し易いことに加え、
製造の際における自重や外力によるつぶれ変形を防止で
きるモノリス型フィルタが提供される。以下、本発明に
ついて詳細に説明する。なお、本明細書において「断面
形状」というときは、基材、即ちフィルタのセル穿設方
向と直交する断面における形状をいうものとする。
【0016】 本発明のセラミックフィルタ(以下、単
に「フィルタ」という。)は、セラミック多孔体からな
る筒状の基材に被処理液体(以下、「原液」という。)
の流路となる多数のセルを穿設したハニカム構造を呈す
る、いわゆるモノリス型のフィルタである。
【0017】 モノリス型フィルタは、原液を多数のセ
ルに供給し、多孔体からなる基材の細孔で、或いはセル
内周面に形成されたセラミック濾過膜により原液を濾過
する一方、基材の細孔を透過して外部空間に流出した濾
過液を回収する濾過方式のフィルタであり、平板状、或
いはチューブ状のフィルタ等と比較して単位体積当たり
の濾過面積を大きくとることができ、濾過処理能力が高
いという特徴がある。
【0018】(1)基材 一般に、モノリス型フィルタの基材は筒状体で構成され
るが、基材の断面形状は特に限定されず円形、正方形、
長方形、或いは六角形等のものを用いることができる。
但し、押出成形がし易く、焼成変形が少なく、また、ハ
ウジングとのシールがし易い点において、断面形状が円
形である筒状体(即ち円筒体)を特に好適に用いること
ができる。
【0019】 基材は、物理的強度、耐久性、耐食性に
優れるセラミックで構成するが、その種類は特に限定さ
れず、例えばアルミナ、チタニア、ムライト、ジルコニ
ア、コージェライト、或いはこれらの混合物等、種々の
セラミック材料の中から原液や洗浄薬液に対する耐食
性、製造の容易さ、コスト等、目的に応じて適宜選択す
ればよい。
【0020】 また、基材のサイズは特に限定されず、
基材の長手方向の全長としては通常150〜2000m
m程度、基材が円筒体である場合には外径30mmφ以
上のものが汎用されるが、本発明は横置きで焼成等を行
う必要がある、外径90mmφ×長さ500mm以上の
大型のフィルタを製造する場合に、特に好適に用いるこ
とができる。
【0021】 また、モノリス型フィルタは、セル内部
からの濾過液を基材を透過させて回収する濾過方式を採
用するため、基材は多孔体であることが必要である。基
材が多孔体であるので濾別する物質によっては、基材自
体を濾材として濾過を行うことも可能であるが、後述す
るようにセル内周面に形成したセラミック濾過膜により
濾過を行うのが通常である。
【0022】 基材には、原液の流路となる多数のセル
を穿設するが、本発明のフィルタにおいては、多数のセ
ルを並列するように穿設したセル列を、複数列形成す
る。即ち、各セルは無作為に穿設するのではなく、基材
の少なくとも1方向にセルが並列するように構成する。
【0023】 セルの孔径については、単位体積当たり
の濾過面積の確保、逆洗浄時における付着固形物の剥離
し易さ、濾過液の基材中における透水抵抗の低減等の観
点から原液の性状(固形分濃度、固形分の大きさ、粘度
等)にあった孔径を選択すればよい。例えば上水の濾過
に使用する場合であれば1〜5mm程度であることが好
ましい。また、基材の強度を確保するため、全てのセル
の空隙容積が基材体積の80%以下であることが好まし
い。
【0024】 また、本発明のフィルタにおいては、断
面形状が五角形以上の多角形及び/又は円形である多数
のセルを基材に穿設する。五角形以上の多角セル(六角
セル等)のような90°以上、特に90°超のコーナー
部を有するセル、或いは円形セルのようなコーナー部を
有しないセルは、より均一な膜厚でセル内周面に濾過膜
を形成することができ、また、セル内周面に付着したケ
ーク層を逆洗浄で剥離除去し易いからである。
【0025】 上述の観点からは円形セルが最も優れて
いるが、基材の単位体積当たりの濾過面積を大きくとれ
る点においては各セルの端面を接するように最密配置で
きる六角セルの方が好ましい。コーナー部が鈍角である
六角セルは均一な濾過膜の形成、ケーク層の剥離除去の
点でも比較的良好であるため、総合的に判断すると六角
セルが特に好ましい。なお、本発明においては必ずしも
フィルタ全体を同一のセル形状とする必要はなく、複数
のセル形状を適宜組み合わせて穿設しても良い。
【0026】 上述のように本発明のフィルタにおいて
は、断面形状が五角形以上の多角形及び/又は円形であ
る多数のセルを並列するように穿設したセル列を複数列
有するが、少なくとも1組の隣接するセル列の間に、基
材を直線的に横断するセル壁を形成している(以下、
「直線状セル壁」という。)。
【0027】 図3(a)や図3(b)に示す如く、複
数のセル列33a,33b,33cのうち少なくとも1
組の隣接するセル列の間に、直線状セル壁34a,34
bを形成する構造とすれば、セル形状に拘わらず直線状
セル壁34a,34b方向の力に対する強度を向上させ
ることができる。従って、押出成形体等を直線状セル壁
34a,34bが鉛直方向に位置するように横置きする
ことにより、自重や外力によるつぶれ変形を防止するこ
とが可能となる。
【0028】 一方、例えば図3(c)や図3(d)の
ように、円形セル41や六角セル42を最密配置してセ
ル列43を構成すると、全てのセル壁44a,44bが
基材をジグザグ状に横断するように形成されるため(以
下、「ジグザグ状セル壁」という。)、製造時に押出成
形体の自重や以後の工程(焼成工程等)で発生する振動
等の外力により、製造されたフィルタ或いはセルが容易
につぶれ変形してしまうおそれがある。
【0029】 なお、直線状セル壁は少なくとも1組の
隣接するセル列の間に形成されていれば足り、必ずしも
図3(a),(b)のセル列33bのようにセル列の両
側に形成されている必要はない。
【0030】 更に、本発明においては、複数のセル列
のうち、特定のセル列のみにおけるセルの断面形状を上
辺と底辺とが平行する四角形状とし、当該セルの上辺或
いは底辺が各々一直線上に存在するように各セルを並列
することが好ましい。このような構造は、特定のセル列
の両側に直線状セル壁が形成されることに加え、基材全
体のセルの壁厚を均一にすることができるという特徴が
ある。即ち、基材の押出成形において坏土を型内に送り
込む際に、特別な調整を施さなくても坏土が口金から均
一に押し出されるため、内部歪みの少ない成形体を得る
ことができ、焼成時のクラックを防止できる点において
有利である。
【0031】 一方、基材全体のセルの壁厚を不均一に
すると、坏土を供給する口金の孔径を基材の部分毎に変
更・調整するという煩雑な操作を行わない限り、成形体
中において坏土の疎な部分と密な部分が形成され易い。
このような成形体であっても本発明のつぶれ変形防止の
効果を得られる場合はあるが、乾燥・焼成時の収縮が部
分毎に異なるため、クラックを生ずるおそれがある点に
は留意すべきである。
【0032】 断面形状が上辺と底辺とが平行する四角
形状のセルとしては、正方形セル、長方形セル、平行四
辺形セル、台形セル等が挙げられ、これらの形状を適宜
組み合わせても良い。中でもセル内周面のコーナー部が
全て90°に構成される正方形セル、長方形セルはセル
壁方向の力に対する強度が高い点において好ましい。
【0033】 なお、本発明のフィルタにおいては、均
一な濾過膜の形成、ケーク層の剥離除去の観点から五角
形以上の多角セル及び/又は円形セルを基本的なセル形
状として採用し、つぶれ変形防止の効果を得られる必要
最小限のセル列を上記四角セルで構成することが好まし
い。上記四角セルのセル列が多過ぎる場合には、均一な
濾過膜の形成、ケーク層の剥離除去の点で不具合を生じ
るおそれがあるからである。但し、このような場合にあ
っても、四角セルのコーナー部を面取りする(例えばセ
ル形状を擬八角形とする、或いはコーナー部をR形状と
する)ことにより、上記不具合を抑制することは可能で
ある。
【0034】 上記四角セルとすべき「特定のセル列」
の数は、フィルタの大きさ、形状等により異なるが、外
径180mmφ×長さ1000mmの円筒状基材にセル
列を61列形成したフィルタを例とすれば9列程度のセ
ル列を上記四角セルとする(即ち、直線状セル壁を9列
のセル列の両側に合計18箇所形成する)ことにより、
つぶれ変形防止の効果を得ることができる。
【0035】(2)スリット 大型のフィルタにおいては、複数のセル列のうちの一部
のセル列において、セルの一部を外部空間と連通するよ
うに破断してスリット状の空隙部(以下、単に「スリッ
ト」という。)を形成する場合がある(特願平10-32800
3号等)。
【0036】 このような構造は基材中心部近傍のセル
からの濾過液の回収が容易となりフィルタの透水量(即
ち濾過処理能力)を10倍以上に飛躍的に向上させるこ
とが可能となる他、フィルタ内の透水量分布、逆洗浄時
の逆圧力分布を大幅に改善することができる点において
非常に有用である。
【0037】 本発明の構造は上述のスリットを形成し
たフィルタにも適用することができる。この場合にあっ
ては、既述のセルを四角形状とした「特定のセル列」に
スリットを形成することが好ましい。
【0038】 スリットは、基材の焼成前若しくは焼成
後に、ダイヤ電着カッター等の刃物により、スリットを
形成すべきセル列(以下、「スリット形成列」とい
う。)を外部空間と連通するように破断して形成する
が、スリット形成列のセルの内壁が六角セルや円形セル
のように、ジグザグ状セル壁として形成されていると、
当該ジグザグ状セル壁に沿って刃物が入ってしまい、隣
接するセル列との間のセル壁を破損するおそれがあるか
らである。
【0039】 一方、本発明の構造におけるセルを四角
形状とした「特定のセル列」においてはセルの内壁が直
線的に構成されるため、セルの内壁に沿って刃物が入っ
てもセル壁を破損することがない。また、スリット形成
列のセルは、濾過液内への原液の混入を防止するため基
材縁端の開口部を目詰め部材等により気密的に封止する
構造を採り、原液は供給されない。即ち、セル内壁に濾
過膜を形成する必要はなく、ケーク層が形成される場合
もないため、セル形状を四角としても不具合を生じるこ
とがない点においても好ましい。
【0040】(3)濾過膜 本発明のフィルタにあっては、既述の如く原液流路とな
るセルの内周面に、基材の細孔に比して更に細孔径が小
さいセラミック多孔質膜(以下、「濾過膜」という。)
を形成することが好ましい。
【0041】 このような構造では、濾過機能は専ら多
孔質膜が果たすため、基材自体の細孔径については1〜
数100μm程度まで大きくすることができる。従っ
て、基材内における濾過液の流動抵抗を低下させ、フィ
ルタの透水量を増加させることが可能となる。
【0042】 濾過膜は細孔径が数10μm以下の薄膜
であり、基材同様にセラミックにより構成される。濾過
膜は、基材内周面にセラミック骨材粒子(以下、単に
「骨材粒子」という。)を含むスラリーを製膜し、焼成
することにより基材内壁に固着させることができる。
【0043】 例えば、前記骨材粒子を水等の分散媒中
に分散し、必要に応じ有機バインダ、pH調整剤、界面
活性剤等を添加することにより製膜用のスラリーとし、
従来公知の方法、例えばディップ製膜法、本出願人が既
に開示した特公昭63-66566号公報に記載の濾過製膜法等
を用いてセル内周面に成膜して乾燥し、更に当該製膜体
を1300℃程度の高温で焼成する等の方法によりフィ
ルタとすることができる。
【0044】 骨材粒子のセラミック種は特に限定され
ず、例えばアルミナ、チタニア、ムライト、ジルコニ
ア、シリカ、スピネル、或いはそれらの混合物等を用い
ることができる。但し、粒子径が制御された原料を入手
し易く、安定なスラリーを形成でき、かつ、耐食性が高
い材質(例えばアルミナ等)を用いることが好ましい。
濾過膜の細孔径は骨材粒子の粒径により制御することが
できる。濾過膜は少なくとも1層形成することが好まし
く、2層以上形成してもよい。
【0045】
【実施例】 以下、本発明のフィルタを実施例により更
に詳細に説明するが、本発明は下記の実施例により限定
されるものではない。
【0046】(フィルタの基本構造)実施例1,比較例
1とも、基材としては、直径180mm、長さ1000
mmの円筒状であって、水銀圧入法による平均細孔径が
20μm、JIS浸漬法による気孔率が40%のアルミ
ナ多孔体からなるハニカム構造体を用いた。当該ハニカ
ム構造体は、押出成形により1列に最大53個のセルを
穿設したセル列を61列、合計約2200個のセルを形
成した。
【0047】 次いで、ダイヤ電着カッターを用いて、
押出成形された円筒体の長手方向の中心部に6列おきに
スリットを設けた。スリットの幅はスリット形成列のセ
ルの高さより小さい1.2mmに設定し、スリットの各
縁端部はR形状に加工した。スリットを形成した押出成
形体を、乾燥し、焼成することにより基材を製造した。
【0048】 図1,図4に示すように、スリット形成
列6,56のセルの基材2,52縁端開口部はガラス質
からなる封止部材5,55を充填して被覆し、焼成する
ことにより気密的に封止した。更に、基材2,52のス
リット形成列6,56以外のセル内周面には平均細孔径
0.1μm、厚さ10μmのアルミナ濾過膜を形成して
フィルタ1,51とした。
【0049】(実施例1)図1は、本発明のフィルタの
一の実施例を示す概略図である。実施例1のフィルタ1
においては、スリット形成列6のセルは幅2.5mm、
高さ2mmの長方形セル3a、スリット形成列6と隣接
するセル列は幅2.5mm、最大高さ2.4mmのホー
ムベース状の五角セル3b、残りのセル列は対辺2.5
mmの六角セル3cとし、五角セル3bが長方形セル3
aと高さ方向に並列するように配置した。セルの壁厚は
全て0.65mmとした。即ち、フィルタ1の長方形セ
ル3aからなるセル列の上下には直線状セル壁7が形成
された。
【0050】(比較例1)図4は、比較例1のフィルタ
を示す概略図である。比較例1のフィルタ51は、全て
のセルを壁厚0.65mm、対辺2.5mmの六角セル
53で構成した。即ち、フィルタ51の全てのセル列間
にジグザグ状セル壁が形成された。
【0051】(結果)実施例1及び比較例1のフィルタ
について、焼成時のつぶれ変形について評価した。焼成
時のつぶれ変形は、実施例1及び比較例1のフィルタを
3基づつ製造し、焼成後のフィルタ縁端面の最大外径と
最小外径との差を各々測定してn=3の平均値を算出
し、比較することにより評価した。その結果を表1に示
す。
【0052】
【表1】
【0053】 比較例1のフィルタでは、焼成後のフィ
ルタ縁端面の最大外径と最小外径との差の平均値が3.
92mmと大きく、フィルタの焼成時につぶれ変形が認
められた。一方、実施例1のフィルタでは、焼成後のフ
ィルタ縁端面の最大外径と最小外径との差の平均値が
0.33mmと小さくフィルタの焼成時におけるつぶれ
変形は殆ど認められなかった。即ち、実施例1のフィル
タでは、隣接するセル列の間に直線状セル壁7を形成
し、更には特定のセル列のセルを長方形セル3aとした
効果が認められた。
【0054】 なお、実施例1のフィルタ1は、長方形
セル3a、五角セル3b、六角セル3cを巧みに組み合
わせて配置することにより、フィルタ全体のセルの壁厚
を均一とし、かつ、セルを最密配置に構成したものであ
る。
【0055】 このような構造は、特定のセル列の両側
に直線状セル壁が形成されるためつぶれ変形の防止効果
が高いことに加え、基材全体のセルの壁厚を均一とした
ため、基材の押出成形において坏土を型内に送り込む際
に、特別な調整を施さなくても坏土が型から均一に押し
出される。従って、内部歪みの少ない成形体を得ること
ができ、焼成時のクラックを防止することが可能であ
る。
【0056】 更に、スリット形成列は基材縁端のセル
開口部を気密的に封止するため、その分だけ濾過面積が
減少することになるが、実施例1の構造ではスリット形
成列のセル高さを、スリットを形成し得る必要最低限の
高さとすればよいため、濾過面積の減少を最小限に抑制
することが可能である。
【0057】 本発明のフィルタには、セルを最密配置
した上で、直線状セル壁を形成する部分のみセル形成の
ピッチをずらす構造や図3(b)のセル配置も包含さ
れ、これらの構造でもつぶれ変形防止の効果を得ること
ができる。但し、前者は基材全体のセルの壁厚が不均一
であることに起因して内部歪みによる焼成時のクラック
等が懸念され、後者はフィルタ全体のセル数(即ち濾過
面積)が減少するため、実施例1の構造の方がより好ま
しい。
【0058】 なお、実施例1の構造は、基材全体の壁
厚が均一である限りにおいては、セル形成のピッチをず
らした構造でも実施例1の構造と同等、或いはそれ以上
の効果を得ることができる。例えば、図5に示すよう
に、五角セル3bに対して長方形セル3aを半ピッチづ
つずらして形成する構造を採用することも可能である。
【0059】
【発明の効果】 本発明のフィルタは、基本的に断面形
状が五角形以上の多角セル形又は円形セルで構成されて
いるため、より均一な膜厚でセル内周面に濾過膜を形成
することができ、セル内周面に付着したケーク層を逆洗
浄で剥離除去が容易である。更に、隣接するセル列の間
に基材を直線的に横断するセル壁を形成しているので、
製造の際における自重や外力によるつぶれ変形をも防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のフィルタを示す概略図であって、
(a)はフィルタ端面の拡大図、(b)はフィルタ全体
の斜視図である。
【図2】 従前のフィルタの一の実施態様を示す概略斜
視図である。
【図3】 セル列の間に形成されるセル壁の例を示す概
略図であって、(a),(b)は本発明のフィルタ、
(c),(d)は従前のフィルタを示す。
【図4】 比較例1のフィルタを示す概略図であって、
(a)はフィルタ端面の拡大図、(b)はフィルタ全体
の斜視図である。
【図5】 本発明の他の実施例におけるフィルタ端面の
拡大図である。
【符号の説明】
1…フィルタ、2…基材、3…セル(3a…長方形セ
ル、3b…五角セル、3c…六角セル)、4…スリッ
ト、5…封止部材、6…スリット形成列、7…直線状セ
ル壁、21…フィルタ、22…基材、23…セル、31
…円形セル、32…六角セル、33…セル列、34…直
線状セル壁、41…円形セル、42…六角セル、43…
セル列、44…ジグザグ状セル壁、51…フィルタ、5
2…基材、53…セル、54…スリット、55…封止部
材、56…スリット形成列。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D019 AA03 BA05 BA06 BB06 BC12 BD10 CA01 CA03 4D058 JA37 JA39 JB02 JB06 JB22 KA23 KA25 MA15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック多孔体からなる筒状の基材
    に、断面形状が五角形以上の多角形及び/又は円形であ
    る多数のセルを並列するように穿設したセル列を、複数
    列有するモノリス型のセラミックフィルタであって、 少なくとも1組の隣接するセル列の間に、前記基材を直
    線的に横断するセル壁を形成したことを特徴とするセラ
    ミックフィルタ。
  2. 【請求項2】 特定のセル列のみにおけるセルの断面形
    状を上辺と底辺とが平行する四角形状とし、当該セルの
    上辺或いは底辺が各々一直線上に存在するように各セル
    を並列したことを特徴とする請求項1に記載のセラミッ
    クフィルタ。
  3. 【請求項3】 セルの断面形状を上辺と底辺とが平行す
    る四角形状とし、当該セルの上辺或いは底辺が各々一直
    線上に存在するように各セルを並列した、特定のセル列
    において、 セルの一部を外部空間と連通するように破断してスリッ
    ト状の空隙部を形成し、当該空隙部と連通するセルの縁
    端部を封止した、請求項2に記載のセラミックフィル
    タ。
  4. 【請求項4】 原液流路となるセルの内周面に、基材と
    なるセラミック多孔体の細孔に比して更に細孔径が小さ
    いセラミック濾過膜を少なくとも1層形成した、請求項
    1〜3のいずれか一項に記載のセラミックフィルタ。
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