JP2000153117A - セラミックフィルタ - Google Patents

セラミックフィルタ

Info

Publication number
JP2000153117A
JP2000153117A JP10328003A JP32800398A JP2000153117A JP 2000153117 A JP2000153117 A JP 2000153117A JP 10328003 A JP10328003 A JP 10328003A JP 32800398 A JP32800398 A JP 32800398A JP 2000153117 A JP2000153117 A JP 2000153117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
porous body
slit
filter
longitudinal direction
ceramic filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10328003A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Akitsu
康男 秋津
Ichiro Matsuura
市朗 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP10328003A priority Critical patent/JP2000153117A/ja
Publication of JP2000153117A publication Critical patent/JP2000153117A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度が高く、焼成時やハウジングに装着する
際の破損を防止でき、シール不良が生じ難いセラミック
フィルタを提供する。 【解決手段】 筒状の多孔体2の長手方向に形成され
た、多数の平行な流通路3の内周面に、多孔体2の細孔
に比して更に細孔径が小さい濾過膜を形成するととも
に、多孔体2中心部近傍の流通路からの透水量を増加す
るために、多孔体2の長手方向にスリット状の空隙部4
を設け、かつ、空隙部4と連通する流通路3の縁端部を
封止部材5により封止してなるセラミックフィルタ1で
ある。空隙部4を、多孔体2の長手方向の中央部のみに
設け、各空隙部4の長さが多孔体2の中心部から外周側
に向かうに連れて短くなるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、筒状の多孔体の
長手方向に形成された、多数の平行な流通路の内周面
に、前記多孔体の細孔に比して更に細孔径が小さい濾過
膜を形成したセラミックフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 セラミックフィルタは、高分子膜等と
比較して、物理的強度、耐久性に優れるため信頼性が高
いこと、耐食性が高いため酸アルカリ等による洗浄を行
っても劣化が少ないこと、更には、濾過能力を決定する
細孔径の精密な制御が可能である点において、固液分離
用のフィルタ等として有用である。
【0003】 通常、セラミックフィルタとしては、透
水量を確保しつつ濾過性能を向上させる観点から、比較
的大きい細孔を有するセラミック多孔体の表面を、比較
的小さい細孔を有するセラミック濾過膜で被覆したもの
が用いられる。特に、図2に示すような筒状体22の長
手方向に多数の平行な流通路23が形成され、流通路2
3の内周面に濾過膜が形成された、いわゆるモノリス型
フィルタ21は単位体積当たりの濾過面積が大きく、濾
過処理能力の高いフィルタとして期待されている。
【0004】 しかしながら、モノリス型フィルタの濾
過処理能力を更に向上させるべくフィルタを大型化した
場合でも、流通路に供給した被処理液体を前記濾過膜で
濾過し、当該濾過液が前記多孔体の細孔を透過して外部
空間に流出させるという構造に起因して期待したほどに
は濾過処理能力が向上しなかった。
【0005】 即ち、モノリス型フィルタにおいては、
多孔体中心部近傍の流通路で濾過された濾過液ほど多孔
体外部に流出する際に大きな流動抵抗を受けるところ、
流動抵抗の小さい多孔体外周部近傍の流通路のみが濾過
に使用されるため、実際に形成されている濾過膜の面積
ほどには実質的な濾過面積が大きくなっていないのであ
る。
【0006】 この様な問題に対応すべく、前記多孔体
(以下、「基材」という。)の長手方向にスリット状の
空隙部(以下、「スリット」という。)を設けることに
より基材中心部近傍の流通路からの透水量を増加せしめ
たセラミックフィルタが提案されている(特開平6-9903
9号公報、特公平6-16819号公報)。
【0007】 これらのフィルタにおいては、基材中心
部近傍の流通路で濾過された濾過液がスリットから直接
外部空間に流出するため、濾過液が基材内部を透過する
距離を短縮でき、流動抵抗を小さくすることができる。
従って、透水量を大幅に増加させ、濾過処理能力を飛躍
的に向上させることが可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、図3
に示すような円筒状基材32の長手方向の全長に渡って
櫛形にスリット34を形成したフィルタ31は、スリッ
ト34間の薄い薄板状の基材32aの一端を基材中心部
32bで片持ち式に支持するため、押出成形やハンドリ
ングの際の破損、乾燥・焼成時における応力集中による
破損が防げず、事実上製造が困難であった。
【0009】 また、図4に示すような円筒状基材42
の長手方向の両端部近傍にスリット44を形成したフィ
ルタ41は、前記のフィルタ41のように成形の際の破
損はないものの、以下に掲げるような問題点を生じてい
た。
【0010】 第1には、フィルタ41の焼成時に基材
42両端部のスリット44がクラックの起点となるため
フィルタ41が破損し易いという問題があった。即ち、
セラミックフィルタは、通常、基材、或いは濾過膜等の
形成を焼成により行っているが、モノリス形状の大型セ
ラミックは内部に伝熱性の低い空気が存在することに起
因して焼成時の熱応力で破損し易く、温度勾配が大きい
基材の両端部でこの傾向が特に顕著なためである。
【0011】 第2には、基材42両端部はフィルタ4
1をハウジングに装着する際に応力等が加わり易いた
め、当該部分にスリット44のような脆弱部があるとフ
ィルタ41が破損し易いという問題があった。即ち、フ
ィルタは基材両端部をO−リング等で封止するシール構
造を採るのが一般的であり、基材両端部には装着時の歪
みや衝撃、寸法公差上の曲げ応力、シールの面圧等が作
用するためである。
【0012】 第3には、基材42両端部のスリット4
4が焼成歪みにより変形し、シール不良を生ずる場合が
あるという問題があった。前述の如く基材の両端部はシ
ール部分であるため、焼成歪みを生じ易いスリットがあ
るとシール公差をはずれ、シール漏れの原因となるから
である。
【0013】 本発明は、既述のような従来技術の問題
点に鑑みてなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、強度が高く、焼成時やハウジングに装着する際の
破損を防止でき、シール不良が生じ難いセラミックフィ
ルタを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】 本発明者らが上述の問
題について鋭意検討した結果、いわゆるモノリス型のフ
ィルタにスリットを設ける部位を、基材の長手方向の中
央部のみに限定することに想到して本発明を完成した。
【0015】 即ち、本発明によれば、筒状の多孔体の
長手方向に形成された、多数の平行な流通路の内周面
に、前記多孔体の細孔に比して更に細孔径が小さい濾過
膜を形成し、前記流通路に供給した被処理液体を前記濾
過膜で濾過し、当該濾過液が前記多孔体の細孔を透過し
て外部空間に流出するように構成するとともに、多孔体
中心部近傍の流通路からの透水量を増加するために、前
記多孔体の長手方向にスリット状の空隙部を設け、か
つ、当該空隙部と連通する流通路の縁端部を封止してな
るセラミックフィルタにおいて、前記スリット状の空隙
部を、前記筒状の多孔体の長手方向の中央部のみに設け
たことを特徴とするセラミックフィルタが提供される。
【0016】 また、本発明によれば筒状の多孔体の長
手方向に形成された、多数の平行な流通路の内周面に、
前記多孔体の細孔に比して更に細孔径が小さい濾過膜を
形成し、前記流通路に供給した被処理液体を前記濾過膜
で濾過し、当該濾過液が前記多孔体の細孔を透過して外
部空間に流出するように構成するとともに、多孔体中心
部近傍の流通路からの透水量を増加するために、前記多
孔体の長手方向にスリット状の空隙部を設け、かつ、当
該空隙部と連通する流通路の縁端部を封止してなるセラ
ミックフィルタにおいて、前記スリット状の空隙部を、
各空隙部が平行となるように複数設け、かつ、各空隙部
の長さが多孔体の中心部から外周側に向かうに連れて短
くなるように構成したことを特徴とするセラミックフィ
ルタが提供される。当該セラミックフィルタにおいて
は、スリット状の空隙部を、前記筒状の多孔体の長手方
向の中央部にのみ設けることが好ましい。
【0017】 本発明のセラミックフィルタにおいて
は、封止した流通路の縁端部近傍に、液溜まりを防止す
るための円形の排出孔を穿設することが好ましく、スリ
ット状の空隙部を多孔体の長手方向に100mm以上の
長さとする場合において、当該空隙部を、各空隙部の長
さが多孔体の長手方向に100mm以下となるように複
数個に分割して形成することが好ましく、スリット状の
空隙部の各縁端部はR形状とすることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】 本発明は、いわゆるモノリス型
の基材にスリットを設けたセラミックフィルタにおい
て、スリットを基材の長手方向の中央部にのみ設けたこ
とを特徴とする。当該構造によれば、強度が高く、焼成
時やハウジングに装着する際の破損を防止でき、シール
不良が生じ難いセラミックフィルタが提供される。以
下、本発明について詳細に説明する。
【0019】 本発明のセラミックフィルタ(以下、
「フィルタ」という。)は、多数の細孔を有する筒状の
多孔体(以下、「基材」という。)の長手方向に多数の
平行な流通路(以下、「セル」という。)が形成され
た、いわゆるハニカム構造体であり、前記セルの内周面
には基材の細孔に比して更に細孔径が小さい濾過膜が形
成されている。
【0020】 当該構造のフィルタにおいては、セルに
供給した被処理液体を前記濾過膜によって濾過し、当該
濾過液が基材の細孔を透過して外部空間に流出するよう
に構成されており、平板状、或いはチューブ状の濾過膜
と比較して単位体積当たりの濾過面積が大きく、濾過処
理能力の高い点において好適に用いることができる。
【0021】 本発明のフィルタにおける基材として
は、細孔径が1〜数100μmの、比較的細孔径が大き
い多孔体を使用する。フィルタの濾過機能は専ら基材表
面に形成される多孔質膜が果たすため、基材自体は細孔
径を大きくし、フィルタの透水量を増加させることが好
ましいからである。
【0022】 基材の材質としてはセラミックが用いら
れるが、その種類は特に限定されない。例えばアルミ
ナ、チタニア、ムライト、ジルコニア、或いはこれらの
混合物等の中から被処理液体や洗浄薬液に対する耐食
性、製造の容易さ、コスト等、目的に応じて適宜選択す
ればよい。
【0023】 基材の形状としては、筒状体、特に円筒
体が、押出成形がし易く、焼成変形が少なく、ハウジン
グとのシールがし易い点において好適に用いることがで
きる。
【0024】 基材のサイズは、特に限定されないが、
基材が円筒体である場合には外径30mmφ以上のもの
を特に好適に用いることができる。30mmφ未満の基
材であれば基材内の流動抵抗がさほど問題とならないた
め、後述するスリットを設ける必要がないからである。
基材の長手方向の全長としては通常150〜2000m
m程度のものが繁用される。
【0025】 基材としては、長手方向に多数の平行な
セルが形成された、いわゆるハニカム構造体を使用す
る。セルの孔形状は特に限定されないが、膜表面に付着
した固形物を逆洗浄で剥離除去し易い点においては円形
が、基材の単位体積当たりの濾過面積を大きくとれる点
においては四角形又は六角形が好ましい。
【0026】 孔径については、単位体積当たりの濾過
面積の確保、逆洗浄時における付着固形物の剥離し易
さ、濾過液の基材中における透水抵抗の低減等の観点か
ら被処理液体の性状(固形分濃度、固形分の大きさ、粘
度等)にあった孔径を選択すればよい。例えば上水の濾
過に使用する場合であれば1〜5mm程度であることが
好ましい。また、基材の強度を確保するため、全てのセ
ルの空隙容積が基材体積の80%以下であることが好ま
しい。
【0027】 前記セルの内周面には基材の細孔に比し
て更に細孔径が小さい濾過膜が形成されている。当該濾
過膜も基材同様セラミックにより構成された、細孔径が
数10μm以下の薄膜である。このような濾過膜は、基
材内周面にセラミック粒子を含むスラリーを成膜し、焼
成することにより基材に固着させることができる。濾過
膜の細孔径はセラミック粒子の粒子径により制御するこ
とができる。
【0028】 セラミック粒子の種類は特に限定され
ず、例えばアルミナ(Al23)、チタニア(Ti
2)、ムライト(Al23・SiO2)、ジルコニア
(ZrO2)、シリカ(SiO2)、スピネル(MgO−
Al23)、或いはそれらの混合物等を用いることがで
きる。但し、粒子径が制御された原料を入手し易く、安
定なスラリーを形成でき、かつ、耐食性が高い材質(例
えばアルミナ等)を用いることが好ましい。
【0029】 前記セラミック粒子は、例えば、水等の
分散媒中に分散し、必要に応じ有機バインダ、pH調製
剤、界面活性剤等を添加することにより製膜用のスラリ
ーとし、従来公知の方法、例えばディップ製膜法、本出
願人が既に開示した特公昭63-66566号公報に記載の濾過
製膜法等を用いて基材内周面に成膜して乾燥し、更に当
該製膜体を1300℃程度の高温で焼成する等の方法に
よりフィルタとすることができる。
【0030】 本発明のフィルタは、基材の長手方向に
スリット状の空隙部(以下、「スリット」という。)を
設けたものである。当該構造によれば基材中心部近傍の
セルで濾過された濾過液がスリットから速やかに流出さ
れるので、フィルタ全体の透水量を増加せしめ、濾過処
理能力を飛躍的に向上させることが可能である。一方、
基材が通常の筒状体であれば基材中心部近傍のセルで濾
過された濾過液は基材の細孔内を延々移動した後、基材
外周面から流出するため、流動抵抗が大きくなりフィル
タ全体の透水量が低下することになる。
【0031】 なお、前記流動抵抗の問題は、基材(即
ち、フィルタ)が大型化し、基材中心部から外周部まで
の距離が長くなることにより発生するものであり、基材
中心部から外周部までの距離が短い小型のフィルタでは
殆ど問題を生じない。具体的には、フィルタが外径30
mmφ未満の円筒体であればスリットを設ける実益がな
い。即ち、本発明は外径30mmφ以上のフィルタに特
に好適に用いることができる。
【0032】 また、基材にスリットを設ける場合は、
ハニカム構造体のセルの一部を破断することになるた
め、スリットと連通するセルについては基材縁端の開口
部を気密的に封止する必要がある。こうすることによ
り、濾過液に被処理液体が混入して汚染されることを防
止できる。セルの封止は、例えば基材と同一材料からな
る目詰め部材をセル縁端部に充填した後、基材縁端面を
ガラス状物で被覆・焼成し、封止する方法等により行う
ことができる。なお、目詰め部材と封止のための部材は
同一材質(例えばガラス状物等)であっても良い。
【0033】 基材のスリットは、筒状体に対して放射
状に設けることも考えられるが、図1に示すように複数
のスリットが平行するように、即ち、櫛形に設けること
が好ましい。
【0034】 櫛形構造とすることによりフィルタ内の
各セルから外部空間までの距離がほぼ等しくなり、全て
のセルの透水量もほぼ等しくなるからである。従って、
フィルタ内の全てのセルを有効に活用し、かつ、均一に
濾過をすることが可能となる。また、逆洗浄の際にも各
セルに均一な逆圧力をかけることが可能となるため、均
一な洗浄ができ、一部のセルが詰まるという事態を防止
することができる。
【0035】 本発明のフィルタの第1の実施態様は、
前記のスリットを基材の長手方向の中央部のみに設けた
ものである。当該構造によれば、スリットが一部にのみ
形成されているため強度が高く、スリットが基材両端部
にないため焼成時やハウジングに装着する際の破損を防
止でき、スリットが中央部にあるため焼成歪みを生じて
も基材両端部のシール部分への影響が少なくシール不良
が生じ難いという利点がある。
【0036】 なお、本発明において基材の長手方向の
中央部というときは、基材の長手方向の両端部から基材
の直径の長さ分を除外した中央側の部分を意味する。当
該部分にスリットが配設されている限りにおいて、スリ
ットの数、幅、配設位置は特に限定されず、基材の強
度、加工の容易さ等を考慮して適宜決定すればよい。
【0037】 本発明の第2の実施態様は、複数のスリ
ットを櫛形に設けた場合において、各スリットの長さが
基材の中心部から外周側に向かうにつれて短くなるよう
に構成したものである。外周側のスリットと中心部のス
リットでは負担するセルの数が異なるため、各スリット
の負担するセルの数とスリット長さを均衡させることに
より、フィルタ全体の透水量を均一化させることができ
るからである。
【0038】 また、前記構造では、ハンドリングの際
などに最も破損し易いフィルタ外周側のスリットが短い
ため、スリット形成に伴う強度低下の影響を最小限にと
どめることが可能である。更に、フィルタ外周側のスリ
ットが短い分だけ、焼成時の変形が抑制でき、スリット
加工の手間も省けるという利点がある。
【0039】 なお、スリットの形態としては、図5
(a)に示すようにフィルタ側面部から見た場合にスリ
ット縁端部が円形を描くようにスリットを形成すること
がフィルタ全体の透水量を均一化する上で好ましい。但
し、図5(b)に示すような菱形、図5(c)に示すよ
うな楕円形にスリットを形成した場合でも、ある程度透
水量の均一化は可能であり、強度向上、焼成変形の抑制
等の効果を得ることもできる。
【0040】 本発明のフィルタにおいてスリットを基
材の長手方向中央部に設けた場合には、封止したセルの
縁端部近傍に、液抜き用の円形排出孔を穿設することが
好ましい。スリットと連通するセルの液溜りをなくすこ
とにより、被処理液体の腐敗や薬液洗浄の際の薬液残存
を防止するためである。
【0041】 即ち、モノリス型フィルタは筒状体を立
設した状態で使用されることが通常であるため、本発明
のようにスリットが基材中央部のみに設けられ、かつ、
スリットと連通するセルの縁端部を封止した構造ではス
リットと連通するセルに液溜りが生ずるためである。
【0042】 このような問題は封止したセルの縁端部
近傍に排出孔を穿設することにより解決される。但し、
排出孔をスリット状とすると既述のようにフィルタの強
度低下、シール不良の問題を生ずるため、液抜きができ
る限りにおいて空隙面積を小さくすることが好ましい。
従って、応力のかかる縁端部でも強度の低下、クラック
や変形を防止することができる円形の排出孔を特に好適
に用いることができる。
【0043】 本発明のフィルタにおいて、スリットを
多孔体の長手方向に100mm以上の長さとする場合に
は、当該空隙部を、各空隙部の長さが多孔体の長手方向
に100mm以下となるように複数個に分割して形成す
ることが好ましい。例えば、全長1000mmの基材に
150mm長さのスリットを設ける場合であれば、10
0mmと50mmに分割して2個のスリットとすること
が好ましく、50mmづつ均等分割して3個のスリット
とすることが更に好ましい。
【0044】 即ち、筒状の基材にスリットを設けて焼
成した場合、焼成歪みにより、スリットからクラックを
生じて破損したり、或いはスリットが潰れる(即ち、ス
リット幅が狭くなる)ように変形するおそれがあるが、
これらの破損・変形はスリット長さと高い相関があり、
スリットが長いほど生じ易いからである。
【0045】 但し、スリットを分割する場合でも、ス
リット同士の間隔が極端に狭くなるとスリットを分割し
た効果が得られないため、少なくとも10mm以上の間
隔を空けて各スリットを設けることが好ましい。
【0046】 また、本発明のフィルタにおいては、ス
リットの各縁端部はR形状とすることが好ましい。スリ
ットに応力が作用するとスリット縁端部の曲率の小さい
部分からクラックが進展するからである。
【0047】 縁端部がR形状のスリットは、基材のス
リットを穿設すべき部位の縁端部2箇所に予め円形の孔
を穿設しておき、当該2つの円形孔の間にスリットを穿
設することにより比較的容易に形成することができる。
【0048】
【実施例】 以下、本発明のフィルタを実施例により更
に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限
定されるものではない。なお、実施例1及び比較例1の
フィルタはいずれも、図2に示す比較例2のフィルタを
基本構造としたものである。
【0049】(フィルタの基本構造)基材としては、水
銀圧入法による平均細孔径が20μm、JIS浸漬法に
よる気孔率が40%のアルミナ多孔体からなるハニカム
構造体を用いた。
【0050】 ハニカム構造体は、直径180mm、長
さ1000mmの円筒体の長手方向にリブ厚0.65m
mで、対辺2.5mmの六角形のセルを形成し、縦横の
セル列が最大56列となるように構成した。即ち、当該
ハニカム構造体には、約2300個のセルが形成されて
いる。また、セル内周面にはアルミナからなる平均細孔
径0.1μmの濾過膜を形成した。
【0051】(実施例1)図1は、本発明のフィルタの
一の実施例を示す概略図である。実施例1のフィルタ1
では、円筒状基材2の長手方向の中心部にスリット4を
設けた。スリット4の幅はハニカム構造体の1セルの幅
より小さい1.2mmに設定し、基材上端及び下端のセ
ル列から各4列おきに櫛形にスリット4を設けた。即
ち、スリット4は基材2上部に7段、基材下部に7段の
計14段形成した(以下、基材中心側から数えて上1段
目、下2段目等と称する。)。
【0052】 各スリット4の長さは、基材2の中心部
側の段から外周側の段に向かうにつれて短くなるように
構成した。具体的には上下7段目のスリット長さは10
0mm、上下1段目のスリット長さは180mmとし、
基材側面側から見た場合に各スリットの縁端部を結んだ
線(図1中に破線で示す。)がほぼ円形となるように各
スリット4の長さを決定した。なお、スリット4の各縁
端部はR形状に加工した。
【0053】 また、上下1〜5段目はスリット4を長
さ方向に3個に均等分割し、上下6〜7段目は長さ方向
に2個に均等分割した。当該分割したスリット同士の間
隔は10mmとした。また、スリット4と連通するセル
の基材縁端開口部はガラス質からなる封止部材5を充填
した後、基材2縁端面を封止部材5により被覆し、焼成
することにより気密的に封止した。セルの封止部材5近
傍には、外径1.5mmφの液抜き用円形貫通孔6を設
けた。
【0054】(比較例1)図4は、比較例1のフィルタ
を示す概略図である。比較例1のフィルタ41では、円
筒状基材42の長手方向の両端部から切り込みを入れ、
封止部材45で端部のみを目詰めすることにより、両端
部近傍にスリット44を設けた。スリット44の幅はハ
ニカム構造体の1セルの幅より小さい1.2mmに設定
し、基材上端及び下端のセル列から4列おきにスリット
を設けた。即ち、スリット44は基材2上部に7段、基
材下部に7段の計14段形成した。
【0055】 各スリット44の長さは、基材42の外
周部の段から中心部の段までいずれも180mmに構成
した。スリット44の各縁端部はR形状に加工せず、矩
形状のままとした。また、スリット44と連通するセル
の基材縁端開口部はガラス質からなる封止部材45を充
填した後、基材42縁端面を封止部材45により被覆
し、焼成することにより気密的に封止した。
【0056】(比較例2)図2は、比較例2のフィルタ
を示す概略図である。比較例2のフィルタ21は、基本
構造のフィルタにスリットを設けず、そのまま使用し
た。即ち、円筒状の多孔体の長手方向に形成された、多
数の平行なセル23の内周面に濾過膜を被覆したのみの
従前のフィルタを使用した。
【0057】(結果)実施例及び比較例の各フィルタに
ついて、純水透水量を測定し、更にフィルタ全体の透水
量の分布を比較した。純水透水量は膜間差圧1Kg/c
2、温度25℃における、フィルタ1本当たりの1日
の透水量(m3/日/本)で評価した。
【0058】 また、フィルタの焼成時の変形・破損に
ついて評価するため、フィルタ縁端面の外径寸法範囲
(mm)、スリット部分のクラックの有無、スリット部
分の幅(mm)についても測定した。その結果を表1に
示す。
【0059】
【表1】
【0060】 その結果、比較例2のスリットを設けな
いフィルタはろ過面積が18.7(m2/本)と大きい
にも拘わらず、透水量は160(m3/日/本)に過ぎ
なかった。一方、実施例1及び比較例1のフィルタでは
ろ過面積が15.8(m2/本)であるにも拘わらず、
透水量が大幅に増加し、スリット形成の効果が認められ
た。
【0061】 但し、比較例1のフィルタは焼成時の変
形により通常1.2mmであるスリット部分の幅が0.
8mmまで潰れてしまったためスリットの開口面積が小
さくなり、全スリット開口部を合計した長さは実施例1
のフィルタより長いにも拘わらず実施例1のフィルタよ
り透水量がやや減少した。一方、実施例1のフィルタで
は、スリット部分が焼成時に潰れることがなく、通常の
1.2mmの幅を保持していた。即ち、実施例1のフィ
ルタでは、スリットを基材中央部に設け、スリットを長
さ方向に分割して形成した効果が認められた。
【0062】 また、各セル毎の透水量の分布について
も、比較例2のフィルタでは各セル列の平均透水量±5
0%の範囲で偏っているのに対し、スリットを形成した
比較例1のフィルタでは平均透水量±30%まで改善さ
れ、更に、実施例1のフィルタでは平均透水量±25%
まで改善された。即ち、実施例1のフィルタではスリッ
トを基材中心側の段から外周側の段に向かうにつれて短
くなるように形成した効果が認められた。
【0063】 更に、スリットを端部に設けた比較例1
のフィルタでは、フィルタの焼成時の変形により、フィ
ルタ縁端面の外径寸法範囲が±2.3mmと大きく、ま
た、スリット部分に焼成時に発生したと思われるクラッ
クが認められた。一方、実施例1のフィルタでは、フィ
ルタ縁端面の外径寸法範囲は±1.1mmと小さく、ス
リット部分にもクラックの発生はなかった。即ち、実施
例1のフィルタでは、スリットを基材中心部に設けた効
果が認められた。
【0064】
【発明の効果】 本発明のフィルタによれば、基材中心
部近傍のセルで濾過された濾過液がスリットから速やか
に流出されるため、フィルタ全体の透水量が増加し、濾
過処理能力を飛躍的に向上させることが可能である。更
には、スリットが基材縁端部ではなく中心部に設けられ
ているため、強度が高く、焼成時やハウジングに装着す
る際の破損・変形を防止でき、シール不良が生じ難いフ
ィルタが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のフィルタを示す概略図である。
【図2】 比較例2のフィルタを示す概略図である。
【図3】 従前のフィルタを示す概略図であって、
(a)はフィルタ全体、(b)はフィルタのA−A’断
面を示す。
【図4】 比較例1のフィルタを示す概略図である。
【図5】 スリットの態様を示す概略図(a)、
(b)、(c)である。
【符号の説明】
1…フィルタ、2…基材、3…セル(流通路)、4…ス
リット、5…封止部材、6…円形貫通孔、21…フィル
タ、22…基材、23…セル(流通路)、31…フィル
タ、32…基材、33…セル(流通路)、34…スリッ
ト、35…封止部材、41…フィルタ、42…基材、4
3…セル(流通路)、44…スリット、45…封止部
材、51…フィルタ、52…基材、54…スリット、6
1…フィルタ、62…基材、64…スリット、71…フ
ィルタ、72…基材、74…スリット。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の多孔体の長手方向に形成された、
    多数の平行な流通路の内周面に、前記多孔体の細孔に比
    して更に細孔径が小さい濾過膜を形成し、前記流通路に
    供給した被処理液体を前記濾過膜で濾過し、当該濾過液
    が前記多孔体の細孔を透過して外部空間に流出するよう
    に構成するとともに、多孔体中心部近傍の流通路からの
    透水量を増加するために、前記多孔体の長手方向にスリ
    ット状の空隙部を設け、かつ、当該空隙部と連通する流
    通路の縁端部を封止してなるセラミックフィルタにおい
    て、 前記スリット状の空隙部を、前記筒状の多孔体の長手方
    向の中央部のみに設けたことを特徴とするセラミックフ
    ィルタ。
  2. 【請求項2】 筒状の多孔体の長手方向に形成された、
    多数の平行な流通路の内周面に、前記多孔体の細孔に比
    して更に細孔径が小さい濾過膜を形成し、前記流通路に
    供給した被処理液体を前記濾過膜で濾過し、当該濾過液
    が前記多孔体の細孔を透過して外部空間に流出するよう
    に構成するとともに、多孔体中心部近傍の流通路からの
    透水量を増加するために、前記多孔体の長手方向にスリ
    ット状の空隙部を設け、かつ、当該空隙部と連通する流
    通路の縁端部を封止してなるセラミックフィルタにおい
    て、 前記スリット状の空隙部を、各空隙部が平行となるよう
    に複数設け、かつ、各空隙部の長さが多孔体の中心部か
    ら外周側に向かうに連れて短くなるように構成したこと
    を特徴とするセラミックフィルタ。
  3. 【請求項3】 スリット状の空隙部を、前記筒状の多孔
    体の長手方向の中央部にのみ設けた請求項2に記載のセ
    ラミックフィルタ。
  4. 【請求項4】 封止した流通路の縁端部近傍に、液溜ま
    りを防止するための円形の排出孔を穿設した請求項1又
    は3に記載のセラミックフィルタ。
  5. 【請求項5】 スリット状の空隙部を多孔体の長手方向
    に100mm以上の長さとする場合において、当該空隙
    部を、各空隙部の長さが多孔体の長手方向に100mm
    以下となるように複数個に分割して形成する請求項1〜
    4のいずれか一項に記載のセラミックフィルタ。
  6. 【請求項6】 スリット状の空隙部の各縁端部をR形状
    とした請求項1〜5のいずれか一項に記載のセラミック
    フィルタ。
JP10328003A 1998-11-18 1998-11-18 セラミックフィルタ Withdrawn JP2000153117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10328003A JP2000153117A (ja) 1998-11-18 1998-11-18 セラミックフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10328003A JP2000153117A (ja) 1998-11-18 1998-11-18 セラミックフィルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000153117A true JP2000153117A (ja) 2000-06-06

Family

ID=18205434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10328003A Withdrawn JP2000153117A (ja) 1998-11-18 1998-11-18 セラミックフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000153117A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001037971A1 (fr) * 1999-11-19 2001-05-31 Ngk Insulators, Ltd. Corps structurel en nid d'abeille (nida)
JP2002166115A (ja) * 2000-12-04 2002-06-11 Ngk Insulators Ltd フィルタエレメントおよびその製造方法
WO2002074417A1 (fr) * 2001-03-16 2002-09-26 Ngk Insulators, Ltd. Filtre alveolaire permettant de purifier les gaz d'echappement
WO2003080539A1 (fr) * 2002-03-27 2003-10-02 Ngk Insulators, Ltd. Corps a structure en nid d'abeilles, son procede de fabrication, et procede de mesure de la distorsion peripherique externe de ce corps
JP2004141728A (ja) * 2002-10-22 2004-05-20 Ngk Insulators Ltd フィルタエレメント及びその製造方法
JP2004275907A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Ngk Insulators Ltd セラミックフィルタ
WO2004091756A1 (ja) * 2003-04-10 2004-10-28 Ngk Insulators, Ltd. セラミックスハニカムフィルタ及びその製造方法
JP2005270811A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Ngk Insulators Ltd 濾過器
JP2007507345A (ja) * 2003-10-01 2007-03-29 セラメム コーポレーション 膜間差圧制御を備えた膜装置および使用方法
WO2008010452A1 (fr) 2006-07-20 2008-01-24 Ngk Insulators, Ltd. Filtre céramique
US8465648B2 (en) 2009-05-18 2013-06-18 Ngk Insulators, Ltd. Ceramic pervaporation membrane and ceramic vapor-permeable membrane
WO2023153057A1 (ja) * 2022-02-08 2023-08-17 日本碍子株式会社 混合ガス分離装置、混合ガス分離方法および膜反応装置

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6939522B1 (en) 1999-11-19 2005-09-06 Ngk Insulators, Ltd. Honeycomb structure
WO2001037971A1 (fr) * 1999-11-19 2001-05-31 Ngk Insulators, Ltd. Corps structurel en nid d'abeille (nida)
JP2002166115A (ja) * 2000-12-04 2002-06-11 Ngk Insulators Ltd フィルタエレメントおよびその製造方法
WO2002074417A1 (fr) * 2001-03-16 2002-09-26 Ngk Insulators, Ltd. Filtre alveolaire permettant de purifier les gaz d'echappement
US6942712B2 (en) 2001-03-16 2005-09-13 Ngk Insulators, Ltd. Honeycomb filter for exhaust gas purification
WO2003080539A1 (fr) * 2002-03-27 2003-10-02 Ngk Insulators, Ltd. Corps a structure en nid d'abeilles, son procede de fabrication, et procede de mesure de la distorsion peripherique externe de ce corps
JP2004141728A (ja) * 2002-10-22 2004-05-20 Ngk Insulators Ltd フィルタエレメント及びその製造方法
JP2004275907A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Ngk Insulators Ltd セラミックフィルタ
JP2004305993A (ja) * 2003-04-10 2004-11-04 Ngk Insulators Ltd セラミックスハニカムフィルタ及びその製造方法
WO2004091756A1 (ja) * 2003-04-10 2004-10-28 Ngk Insulators, Ltd. セラミックスハニカムフィルタ及びその製造方法
JP2007507345A (ja) * 2003-10-01 2007-03-29 セラメム コーポレーション 膜間差圧制御を備えた膜装置および使用方法
US7854846B2 (en) 2003-10-01 2010-12-21 Ceramem Corporation Membrane devices with controlled transmembrane pressure and method of use
JP2005270811A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Ngk Insulators Ltd 濾過器
WO2008010452A1 (fr) 2006-07-20 2008-01-24 Ngk Insulators, Ltd. Filtre céramique
US8465648B2 (en) 2009-05-18 2013-06-18 Ngk Insulators, Ltd. Ceramic pervaporation membrane and ceramic vapor-permeable membrane
EP2433703A4 (en) * 2009-05-18 2016-05-25 Ngk Insulators Ltd PERVAPORATION CERAMIC MEMBRANE AND WATERPROOF CERAMIC MEMBRANE
WO2023153057A1 (ja) * 2022-02-08 2023-08-17 日本碍子株式会社 混合ガス分離装置、混合ガス分離方法および膜反応装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4607634B2 (ja) セラミックフィルタ
US20050279693A1 (en) Ceramic filter
US8465648B2 (en) Ceramic pervaporation membrane and ceramic vapor-permeable membrane
JP4136365B2 (ja) セラミック多孔質体及びセラミックフィルタ
JP5810083B2 (ja) セラミックフィルタ
JP2000153117A (ja) セラミックフィルタ
JP4800646B2 (ja) セラミックフィルタ及びその製造方法
JP4367678B2 (ja) セラミックフィルタ
JP3868391B2 (ja) セラミックスハニカムフィルタ及びその製造方法
EP1457243A1 (en) Filtering method
JP2002210314A (ja) セラミックフィルタ
JP4094771B2 (ja) セラミックフィルタ用基材とその製造方法
JP4358538B2 (ja) セラミックフィルタ
EP1832327A2 (en) Filter and method for backwashing of the filter
JP2004306020A (ja) セラミックフィルタ
KR100671380B1 (ko) 세라믹 필터
WO2007004263A1 (ja) 濾過器
JP2007229564A (ja) セラミックフィルタの製造方法
JP4519376B2 (ja) 多孔質フィルターの製造方法
JP2005270811A (ja) 濾過器
WO2007004261A1 (ja) 濾過器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060207