JP2000342886A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2000342886A
JP2000342886A JP11277068A JP27706899A JP2000342886A JP 2000342886 A JP2000342886 A JP 2000342886A JP 11277068 A JP11277068 A JP 11277068A JP 27706899 A JP27706899 A JP 27706899A JP 2000342886 A JP2000342886 A JP 2000342886A
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vibration
washing machine
tub
load
measuring
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JP11277068A
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English (en)
Inventor
Kazue Sumiya
和重 角谷
Keiji Kishimoto
圭司 岸本
Hideaki Aoki
英明 青木
Kazuya Hiyamizu
一也 冷水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制振設計や脱水槽の回転に影響を与えること
なく、外槽に作用する荷重と振動を正確に検出すること
が可能な洗濯機を提供することを目的とする。 【解決手段】 吊棒20の上部受部21と、機枠側受部
11との間に磁歪素子かなるコア83を介挿し、そのコ
ア83の透磁率の変化に伴う検出用コイル85のインピ
ーダンス変化に基づいて外槽3に作用する荷重または振
動を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の吊棒により吊下げ
支持された槽体を有する洗濯機に関し、特に、槽体に投
入される洗濯物や水により槽体に作用する荷重または槽
体の振動を検出するのに好適な圧力センサを備えた洗濯
機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に洗濯機は、洗濯、すすぎ、脱水な
どを行うための槽体を備えており、その槽体は、機枠に
対して吊下げ支持された外槽と、その外槽に対して回転
可能に支持された洗濯脱水槽とから構成されている。
【0003】従来、洗濯脱水槽に投入された洗濯物の重
量や、回転中の洗濯脱水槽の振動を検出するための構成
として、機枠に対して外槽を吊下げ支持する吊棒と外槽
との間に検出用のコイルバネを設け、そのコイルバネの
伸縮量に基づいて槽体に作用する荷重や振動による外力
を検出する洗濯機が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の洗濯機においては、洗濯脱水槽の振動を吸収
すべく外槽と吊棒との間に配置された振動吸収用のコイ
ルバネとは別に、機枠と吊棒との間に検出用のコイルバ
ネを設けて、槽体に作用する荷重や振動による外力を検
出しているため、ある特定の吊棒にのみ2種類のコイル
バネが配置されることになり、制振設計が複雑になるだ
けでなく、洗濯脱水槽の回転が不安定になり易くなる虞
がある。
【0005】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであって、制振設計や洗濯脱水槽の回転に影響を
与えることなく、槽体に作用する荷重や振動による外力
を精度良く検出することが可能な洗濯機を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の洗濯機は、機枠
に対して吊下げ支持された槽体を備える洗濯機におい
て、その槽体に作用する荷重または振動による外力を受
ける部位に磁歪素子を用いた圧力センサを設けることを
特徴とする。
【0007】また、圧力センサは、外力を受ける磁歪素
子と、その磁歪素子の外周に近接配置された検出用コイ
ルと、その検出用コイルの出力に基づいて槽体に作用す
る荷重または振動を測定する測定部とを備えていること
を特徴とする。
【0008】このような構成において、槽体に洗濯物や
水を投入すると、その荷重が磁歪素子に作用して透磁率
が変化する。磁歪素子の透磁率が変化すると、これに近
接配置された検出用コイルのインピーダンスが変化し
て、そのインダクタス変化から槽体に作用する荷重が測
定される。また、槽体を回転させると、その回転に伴っ
て振動が発生し、この振動が磁歪素子に作用する荷重の
変動となって現れる。この荷重変動により検出用コイル
のインピーダンスが変化して、そのインピーダンス変化
から槽体に作用する振動が測定される。
【0009】測定部は、槽体に作用する荷重を測定する
重量測定モードと、槽体に作用する振動を求める振動測
定モードとを有し、両測定モードを切り替える切替手段
を備えていることを特徴とする。
【0010】洗濯脱水槽が回転しているとき測定部を振
動測定モードに設定し、洗濯脱水槽が停止しているとき
重量測定モードに設定すべく切替手段を制御する制御手
段を備えていることを特徴とする。
【0011】このような構成とすることにより、槽体の
回転中は振動測定モードに設定されて異常回転の検知が
行われ、また、槽体の停止中、特に洗濯開始時において
は重量測定モードに設定されて洗濯物の重量検知が行わ
れる。
【0012】制御手段は、振動測定モードにおいて測定
部にて測定される振動の大きさに基づいて、槽体の回転
異常を検出することを特徴とする。
【0013】このような構成において、槽体に投入され
た洗濯物の偏り等により槽体の回転に偏芯を生じると、
その偏芯の度合いが大きい程、測定部にて測定される振
動の大きさが大きくなるため、これにより回転異常が検
出される。
【0014】具体的には、制御手段は、振動測定モード
において測定部にて測定される振動の大きさが、所定の
閾値より大きいとき回転異常と判断することを特徴とす
る。
【0015】また、制御手段は、重量測定モードにおい
て測定部にて測定される荷重の大きさに基づいて所定の
閾値を設定することを特徴とする請求項6記載の洗濯
機。
【0016】ここで、測定部にて測定される振動の大き
さは、偏芯の度合いが同じであっても槽体に投入された
洗濯物の重量によって変化するため、重量測定モードに
て槽体に作用する荷重に応じた閾値を設定することによ
り回転異常と判断すべき偏芯の度合いのバラツキがなく
なる。
【0017】また、測定部は、槽体に作用する荷重及び
振動を同時に測定する重量振動測定モードを有すること
を特徴とする。
【0018】また、測定部にて測定される荷重の大きさ
に基づいて所定の閾値を設定し、測定部にて測定される
振動の大きさが所定の閾値より大きいとき回異常と判断
する制御手段を備えていることを特徴とする。
【0019】このような構成とすることにより、閾値を
決定する荷重の大きさと、回転異常検知の対象となる振
動の大きさとが同時に取得できるため、時系列的な荷重
の変動に影響されることなく回転異常検知の閾値が設定
される。
【0020】具体的に、槽体は、機枠に複数本の吊棒を
介して吊下げ支持された外槽と、その外槽に対して回転
可能に支持された洗濯脱水槽とを含むことを特徴とす
る。
【0021】また、圧力センサは、吊棒の端部に配置し
た吊棒側受部に一端が受けられ、機枠に配置した機枠側
受部に他端が受けられていることを特徴とする。
【0022】また、複数本の吊棒のうち圧力センサが配
置された吊棒は、外槽側に向けて突出する突起を備えて
いることを特徴とする。
【0023】このような構成とすることにより、槽体に
投入された洗濯物の偏り等により洗濯脱水槽の回転に偏
芯を生じた場合には、外槽が傾いて吊棒の突起に衝突す
る。この衝突による衝撃が圧力センサに伝達され、回転
異常が検出される。
【0024】また、外槽の周面の突起が衝突する部分の
厚みを、外槽の他の周面より厚く形成することを特徴と
する。
【0025】このような構成とすることにより、外槽と
吊棒の突起との衝突による外槽の変形及び劣化が低減さ
れる。
【0026】
【実施の形態】本発明の実施の形態における洗濯機の構
成につき、図面を参照しつつ、以下に説明する。 (第1の実施の形態)本実施の形態において、図1は一
槽式の洗濯機の概略構成を表す断面図、図2は図1の洗
濯機におけるセンサ部を拡大した拡大断面図、図3は測
定回路の構成を表すブロック図である。
【0027】本実施の形態における洗濯機は、図1に示
すように、機枠1と、洗濯兼脱水槽(以下、脱水槽と称
する)4を内装した外槽3と、4本の吊棒2、20とを
備えている。
【0028】機枠1の上部4隅には機枠側受部11が突
設され、また、外槽3の下部4個所には外槽側受部31
が突設される。各吊棒2、20の上端には上部受部21
が設けられ、この上部受部21にて吊棒2、20は機枠
側受部11に係止される。吊棒2、20の下端には下部
受部22が設けられ、この下部受部22にて吊棒2、2
0は外槽側受部31に係止される。
【0029】また、吊棒2、20の下部受部22の上面
と外槽側受部31の下面との間には、コイルバネ23が
介挿されており、このコイルバネ23は、外槽3に作用
する荷重に応じて伸縮する。これにより、外槽3が機枠
1に対して吊棒2、20を介して弾性的に釣り下げ支持
されるともに、外槽3の振動が機枠1に直接伝わらない
ようにある程度吸収される。
【0030】更に、4本の吊棒2、20のうち1本の吊
棒20には、吊棒20の上部受部21の下面と機枠側受
部11の上面との間に、外槽3に作用する荷重や振動を
検出するセンサ部8が配置されている。
【0031】このセンサ部8は、図2に示すように、磁
歪素子からなる円柱状のコア83と、コア83の周面に
配置されたボビン84と、ボビン84に添って巻回され
た検出用コイル85とを備えている。
【0032】また、ボビン84の上面には、ゴム製の弾
性リング86が配置されるとともに、ボビン84の下面
には、同じくゴム製の弾性リング87が配置されてい
る。
【0033】そして、これらコア83、ボビン84、検
出用コイル85、弾性リング86、87は、カップ状の
筐体81に収容され、その上部開口部を塞ぐように蓋体
82が配置される。この蓋体82は、吊棒20の上部受
部21と当接する面が球面状に形成されており、これに
より吊棒20の上部受部21に作用する荷重を1点で受
けて、コア83の端面全体に対して一様に荷重が作用す
る。
【0034】そして、検出用コイル85の出力に基づ
き、操作パネル(図示省略)内の測定回路(図3参照)
にて荷重及び振動が求められる。
【0035】一方、脱水槽4は、軸受6にて保持され、
回転軸61を中心に回転可能に支持されている。脱水槽
4の内側底部中心にはパルセータ5が回転自在に回転軸
61に装着されている。
【0036】駆動モータ7は、プーリ71、62に張架
されたベルト介してパルセータ5及び脱水槽4に連繋さ
れており、洗濯時及びすすぎ時においてはパルセータ5
を回転させ、また、脱水時においてはパルセータ5及び
脱水槽4を共に高速で一定方向に回転させる。
【0037】次に、測定回路の構成について以下に説明
する。
【0038】測定回路は、図3に示すように、直流電源
101と、その直流電源101の出力端に接続された励
振回路102及び定電流回路103と、コア83の外周
面に巻回された検出用コイル85に供給する電流を選択
的に切り替える切替回路104と、検出用コイル85の
出力端に接続された電流検出回路105及び振幅検出回
路107と、マイコン100に供給する信号を選択的に
切り替える切替回路108とを備えている。
【0039】マイコン100には、駆動モータ7の回転
数が入力されており、この回転数に基づいて切替回路1
04、108の切替えが制御される。すなわち、マイコ
ン100は、駆動モータ7の回転が停止しているとき切
替回路104、108を図示上側に切り替えて重量検出
モードに設定し、駆動モータ7が回転しているとき切替
回路104、108を図示下側に切替えて振動検出モー
ドに設定する。
【0040】重量検出モードの場合、直流電源101か
ら出力された直流電圧は、励振回路102にて所定の周
期でスイッチングされて矩形波となる。この矩形波は、
切替回路104を介して検出用コイル85に供給され
る。このとき、洗濯物を脱水槽4に投入するなどしてコ
ア83に圧縮力が加わると、この圧縮力の大きさに応じ
てコア56の透磁率が変化し、検出用コイル85のイン
ピーダンスが変化する。その結果、検出用コイル85か
ら電流検出回路105に供給される電流の大きさが変化
し、その変化が電流検出回路105にて検出される。こ
の電流検出回路105は、検出した電流の大きさに応じ
た電圧を出力するよう構成されており、その電圧はロー
パスフィルタ106を介してマイコン100に入力され
る。
【0041】そして、マイコン100では、この電圧値
に基づいて洗濯物の量が判断され、その量に応じた水量
が外槽3内に注入される。
【0042】また、振動検出モードの場合、直流電源1
01から出力された電流は、定電流回路103にて所定
の直流電流となる。この直流電流は、切替回路104を
介して検出用コイル85に供給され、コア83に一定の
磁界を印可する。
【0043】このとき、脱水槽4に振動が生じると、重
量検出モードの場合と同様にコア83の透磁率が変化し
て検出用コイル85を鎖交する磁束が変化するため、誘
導起電力が生じる。この誘導電圧Vは、下記数1に示す
ように、振動によりコア83に作用する圧縮力に比例
し、時間的変化が大きい、すなわち、振動の周波数が高
いほど誘導電圧の振幅が大きくなる。
【0044】
【数1】 そして、振幅検出回路107では、この振幅が検波さ
れ、アナログ電圧値としてマイコン100に供給され
る。
【0045】マイコン100では、このアナログ電圧値
をA/D変換し、変換したデジタル値に基づいて偏芯に
よる回転異常の有無が判断される。すなわち、マイコン
100は、このデジタル値と予め設定した閾値とを比較
して、その閾値を超えるときは偏芯による回転異常有り
と判断し、駆動モータ7の回転を停止もしくは減速する
などの制御を行なう。
【0046】ここで、判断の基準となる閾値は、洗濯開
始時において脱水槽4に投入された洗濯物の量に応じて
設定された値であり、洗濯物により外槽3に作用する荷
重が大きくなる程大きな値が設定される。すなわち、同
一の振動(同じ加速度aの変化)であっても、外槽3及
び脱水層4とそこに投入された洗濯物とを合わせた荷重
Mが変われば、センサ部8で検出される力F(=Ma)
の変化は大きくなる。逆に、荷重Mが小さい場合は、異
常振動判断のための閾値が低く設定される。このため、
荷重Mに応じて閾値を変えることにより、精度良く回転
異常の検出が行われる。
【0047】これにより、回転異常による洗濯機各部の
破損や故障を防止することが可能となる。
【0048】このように本実施の形態によれば、吊棒2
0の上部受部21と、機枠側受部11との間に磁歪素子
からなるコア83を介挿し、そのコア83の透磁率の変
化に伴う検出用コイル85のインピーダンス変化に基づ
いて外槽3に作用する荷重及び振動を検出しているた
め、荷重や振動を検出するための変位機構を設ける必要
がない。これにより、変位機構による4本の吊棒2、2
0のバランス変化を生じさせることなく外槽3に作用す
る荷重及び振動を測定するセンサ部8を配備することが
でき、正確な荷重及び振動の測定が可能となる。
【0049】また、脱水槽4の回転に基づいて振動測定
モードと重量測定モードとが自動的に切り替えられるた
め、使用者がその都度モードの変更操作や確認を行なう
必要がなく、使用感の向上を図ることが可能となる。 (第2の実施の形態)上述した実施の形態においては、
重量測定モードと振動測定モードとが駆動モータ7の回
転に基づいて切り替えられる構成の測定回路について説
明したが、本実施の形態では、荷重及び振動を同時に測
定する構成の測定回路について説明する。尚、洗濯機の
構成は、第1の実施の形態と同じであるため、その説明
を省略する。
【0050】本実施の形態における測定回路は、図4に
示すように、直流電源201と、その直流電源201の
出力端に接続された励振回路202と、検出用コイル8
5の出力端に接続された重量検出用の第1のローパスフ
ィルタ204及び振動検出用の第2のローパスフィルタ
205と、その第2のフィルタ205の出力端及びマイ
コン200のリファレンス信号用出力端refに接続さ
れた比較器206とを備えている。ここでは、励振回路
202の発振周波数10kHzに対して、第1のローパ
スフィルタ204のカットオフ周波数を100Hz、第
2のローパスフィルタ205のカットオフ周波数を1k
Hzとする。
【0051】そして、直流電源101から出力された直
流電圧は、10kHzの周波数で発振されて矩形波とな
り、検出用コイル85に供給される。このとき、脱水槽
4が停止しているか回転しているかによらず、検出用コ
イル85のインピーダンスは、コア83に作用する圧縮
力に応じて変化している。
【0052】その結果、検出用コイル85から電流検出
用コイル203に供給される電流の大きさが変化し、そ
の変化が電流検出回路203にて検出される。この電流
検出回路203の出力は、検出した電流の大きさに応じ
た電圧を出力するよう構成されており、その電圧は第1
のローパスフィルタ204を介してマイコン200に入
力される。
【0053】マイコン200では、この電圧がA/D変
換された後、コア83に作用する荷重が測定されて、そ
の荷重が外槽3への注水量の判断に利用される。すなわ
ち、荷重に応じて注水量を設定して注水を開始するとと
もに、外槽3に作用する荷重から水量を測定し、やがて
その水量が設定注水量に至ると、そこで注水を停止す
る。
【0054】更に、マイコン200では、測定された荷
重に基づいてリファレンス信号が作成され、その信号が
出力端refから比較器206の一方の入力端に供給さ
れる。このリファレンス信号は、測定した荷重の1.5
倍の荷重に対応する電圧値に設定される。
【0055】一方、電流検出回路203の出力が、第2
のローパスフィルタ205を介して比較器206の他方
の入力端に供給され、マイコン200から供給されたリ
ファレンス信号と比較される。
【0056】その結果、第2のローパスフィルタ205
の出力波形が、リファレンス信号の振幅を超えると、そ
の出力がマイコン200に入力されてカウントされる。
マイコン200は、このカウント値が所定期間内に予め
設定した閾値を超えると回転異常と判断し、駆動モータ
7の回転を停止もしくは減速するなどの制御を行なう。
これにより、偏芯に伴う回転異常による洗濯機各部の破
損や故障を防止することが可能となる。
【0057】本実施の形態によれば、脱水槽4が回転し
ているか停止しているかによらず、同時に外槽3に作用
する荷重及び振動が測定できるため、脱水中時間の経過
に伴って荷重が変動しても、適切に脱水槽4の回転異常
を検出することが可能となるまた、本実施の形態におい
ては外槽3の荷重を脱水槽4の回転中においても測定し
ているため、この荷重の変動に基づいて脱水時における
脱水槽4内の洗濯物の脱水状態を判断するように構成し
てもよい。この場合、洗濯物の水分の抜け具合に応じて
脱水槽4の回転を制御することができるため、適切な脱
水制御を行なうことが可能となる。 (第3の実施の形態)上述した第1及び第2の実施の形
態においては、脱水槽4の偏芯による回転異常を外槽3
からコイルバネ23を介してセンサ部8に伝達される振
動の大きさに基づいて検出する場合について説明した
が、本実施の形態においては、脱水槽4の偏芯による回
転異常を外槽3と吊棒20との衝突に伴う荷重変動に基
づいて検出する構成について説明する。尚、吊棒20と
外槽3を除く構成は、第1の実施の形態と同じであり、
また、測定回路は第1及び第2の実施の形態のどちらも
適用可能であるため、それらの説明を省略し、吊棒20
と外槽3の構成についてのみ説明する。
【0058】本実施の形態における吊棒20は、図5に
示すように、外槽3に向かって突出する突起24を備え
ている。この突起24は、脱水槽4の偏芯により外槽3
が傾いて機枠1に衝突する傾斜角度のうち最小の傾斜角
度よりも小さい傾斜角度で外槽3に衝突する長さに設定
されている。
【0059】このような構成において、脱水槽4の偏芯
により外槽3が傾斜した場合には、外槽3が突起24に
衝突し、その衝突による衝撃がセンサ部8に伝達され、
振動の大きさが変化する。例えば、本実施の形態におけ
る吊棒20を用いて脱水槽4に1000gの錘を偏芯し
て配置した状態で脱水動作、すなわち、脱水槽4の回転
を行った場合、図6に示すように最大略1.0Vの大き
さの振幅が生じるのに対し、突起24を配置しない吊棒
20を用いて同様に1000gの錘を偏芯して配置した
状態で脱水動作を行った場合、図7に示すように最大略
0.35Vの大きさの振幅しか生じず、突起24を設け
ることにより著しく大きな振動となることがわかる。
【0060】これにより、正常な回転中に生じる振動と
回転異常による振動との差が明確になるため、回転異常
の発生を確実に検出することができ、洗濯機の信頼性向
上に寄与することが可能となる。
【0061】また、本実施の形態における外槽3は、吊
棒20の突起24が衝突する部分の槽厚を他の部分より
厚く構成した肉厚部32を設けている。
【0062】これにより、外槽3の強度が高くなるた
め、吊棒20の突起24との衝突による外槽3の変形及
び劣化を低減することが可能となる。
【0063】尚、上記各実施の形態においては、機枠1
の四隅に配置した吊棒2、20のうちの吊棒20にセン
サ部8を配置したが、対角上にある2本の吊棒にセンサ
部8を配置してもよいし、また、4本全ての吊棒にセン
サ部8を配置してもよい。
【0064】また、上記各実施の形態においては、吊棒
20と機枠1との間にセンサ部8を配置したが、吊棒2
0と外槽3との間にセンサ部8を配置してもよい。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、槽体に作用する荷重ま
たは振動による外力を受ける部位に磁歪素子を用いた圧
力センサを設けたため、荷重や振動を検出するための変
位機構を設ける必要がなくなる。これにより、制振設計
や洗濯脱水槽の回転に影響を与えることなく、槽体に作
用する荷重や振動による外力を精度良く検出することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における洗濯機の
概略構成を表す断面図である。
【図2】 図1の洗濯機におけるセンサ部を拡大した拡
大断面図である。
【図3】 図1の洗濯機に搭載された測定回路の構成を
表すブロック図である。
【図4】 第2の実施の形態における測定回路の構成を
表すブロック図である。
【図5】 第3の実施の形態における洗濯機の概略構成
を表す断面図である。
【図6】 突起を配置した吊棒を備えた洗濯機における
脱水槽に1000gの錘を偏芯して配置した状態で脱水
動作を行った場合の測定電圧値の変化を表すグラフであ
る。
【図7】 突起を配置しない吊棒を備えた洗濯機におけ
る脱水槽に1000gの錘を偏芯して配置した状態で脱
水動作を行った場合の測定電圧値の変化を表すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 :機枠 11 :機枠側受部 2 :吊棒 20 :吊棒 21 :上部受部 22 :下部受部 24 :突起 3 :外槽 31 :外槽側受部 32 :肉厚部 4 :洗濯兼脱水槽 8 :センサ部 83 :コア 85 :検出用コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 英明 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 冷水 一也 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B155 BA04 DD04 KA28 KA35 KB07 KB17 LC03 LC33 MA01 MA02 MA05 MA09

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠に対して吊下げ支持された槽体を備
    える洗濯機において、該槽体に作用する荷重または振動
    による外力を受ける部位に磁歪素子を用いた圧力センサ
    を設けることを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 前記圧力センサは、前記外力を受ける磁
    歪素子と、該磁歪素子の外周に近接配置された検出用コ
    イルと、該検出用コイルの出力に基づいて前記槽体に作
    用する荷重または振動を測定する測定部とを備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 前記測定部は、前記槽体に作用する荷重
    を測定する重量測定モードと、前記槽体に作用する振動
    を求める振動測定モードとを有し、前記両測定モードを
    切り替える切替手段を備えていることを特徴とする請求
    項2記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 前記洗濯脱水槽が回転しているとき前記
    測定部を前記振動測定モードに設定し、前記洗濯脱水槽
    が停止しているとき前記重量測定モードに設定すべく前
    記切替手段を制御する制御手段を備えていることを特徴
    とする請求項3記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記振動測定モードに
    おいて前記測定部にて測定される振動の大きさに基づい
    て、前記槽体の回転異常を検出することを特徴とする請
    求項4記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記振動測定モードに
    おいて前記測定部にて測定される振動の大きさが、所定
    の閾値より大きいとき回転異常と判断することを特徴と
    する請求項5記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記重量測定モードに
    おいて前記測定部にて測定される荷重の大きさに基づい
    て前記所定の閾値を設定することを特徴とする請求項6
    記載の洗濯機。
  8. 【請求項8】 前記測定部は、前記槽体に作用する荷重
    及び振動を同時に測定する重量振動測定モードを有する
    ことを特徴とする請求項2記載の洗濯機。
  9. 【請求項9】 前記測定部にて測定される荷重の大きさ
    に基づいて所定の閾値を設定し、前記測定部にて測定さ
    れる振動の大きさが前記所定の閾値より大きいとき回転
    異常と判断する制御手段を備えていることを特徴とする
    請求項8記載の洗濯機。
  10. 【請求項10】 前記槽体は、前記機枠に複数本の吊棒
    を介して吊下げ支持された外槽と、該外槽に対して回転
    可能に支持された洗濯脱水槽とを含むことを特徴とする
    請求項1ないし9のいずれかに記載の洗濯機。
  11. 【請求項11】 前記圧力センサは、前記吊棒の端部に
    配置した吊棒側受部に一端が受けられ、前記機枠に配置
    した機枠側受部に他端が受けられていることを特徴とす
    る請求項10記載の洗濯機。
  12. 【請求項12】 前記複数本の吊棒のうち前記圧力セン
    サが配置された吊棒は、前記外槽側に向けて突出する突
    起を備えていることを特徴とする請求項10または11
    記載の洗濯機。
  13. 【請求項13】 前記外槽の周面の前記突起が衝突する
    部分の厚みを、前記外槽の他の周面より厚く形成するこ
    とを特徴とする請求項12記載の洗濯機。
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