JP2000340954A - 配線基板およびその製造方法並びに多層配線基板 - Google Patents

配線基板およびその製造方法並びに多層配線基板

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気絶縁性基材の両面に設けられた配線と、
この電気絶縁性基材を貫通するインナービアホールに充
填された導電体との接続強度を確保することにより、安
定した層間接続を実現する配線基板を提供する。 【解決手段】 電気絶縁性基材15の両面に設けられた
接着剤層14a・14bに埋設された配線12a・12
bが導電体17を介して接続されたプリント配線基板1
の両面の各々において、接着剤層14a・14bにおけ
る配線12a・12bが埋め込まれていない部分の面積
と、配線12a・12bにおける接着剤層14a・14
bに埋め込まれた部分の平均厚みとの積として定義され
る配線外体積を求め、接着剤層14a・14bのうち配
線外体積の小さい方の面に形成する接着剤層の体積を、
他方の面よりも小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インナービアホー
ル接続により複数層の配線が電気的に接続された配線基
板およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化および高性能化
に伴い、産業用にとどまらず広く民生用機器の分野にお
いても、LSI等の半導体チップを高密度に実装できる
多層配線回路基板が安価に供給されることが強く要望さ
れてきている。このような多層配線回路基板では、微細
な配線ピッチで形成された複数層の配線パターン間を、
高い接続信頼性で、電気的に接続できることが重要であ
る。
【0003】このような市場の要望に対して、旧来の多
層配線基板の層間接続の主流となっていたスルーホール
内壁の金属めっき導体に代えて、多層プリント配線基板
の任意の電極を任意の配線パターン位置において層間接
続できるインナービアホール(IVH)接続法を採用し
た多層配線基板、すなわち全層IVH構造樹脂多層基板
と呼ばれるものが知られている(特開平6−26834
5号公報参照)。
【0004】この全層IVH構造樹脂多層基板は、多層
プリント配線基板のビアホール内に導電体を充填するこ
とにより、必要な各層間のみを接続することが可能であ
り、部品ランド直下にインナービアホールを設けること
ができるために、基板サイズの小型化や高密度実装を実
現することができる。
【0005】この全層IVH構造樹脂多層基板におい
て、インナービアホールのサイズを小さくすることによ
り高密度な層間接続を実現すると共に、高い信頼性を実
現することを目的として、図18(a)〜(d)および
図19(a)〜(c)に示すような工程で製造される構
成が、従来から提案されている。
【0006】まず、図18(a)に示すように、2枚の
支持基材101a・101bに、配線102a・102
bをそれぞれ形成する。配線102a・102bは、通
常、互いに異なるパターンに形成される。また、支持基
材101a・101bの各面内で、配線密度は均一でな
く、配線が密に形成された部分とまばらに形成された部
分とが混在するのが普通である。
【0007】次に、図18(b)に示すように、電気絶
縁性基材105の両面に、接着剤層104a・104b
をそれぞれ形成する。なお、従来は、接着剤層104a
・104bは、配線102a・102bのパターン形状
や配線密度に関係なく、互いに等しい厚さに、すなわち
等しい体積で形成される。また、接着剤層104a・1
04bの表面に、保護フィルム103a・103bが、
ラミネート加工によって貼り付けられる。
【0008】続いて、図18(c)に示すように、電気
絶縁性基材105、接着剤層104a・104b、およ
び保護フィルム103a・103bのすべてを貫通する
貫通孔106を、レーザ等によって形成する。
【0009】次に、図18(d)に示すように貫通孔1
06に導電体107を充填した後、保護フィルム103
a・103bを剥離することにより、図19(a)に示
すように、充填された導電体107が、接着剤層104
a・104bの表面から部分的に突出した状態となる。
この状態で、接着剤層104a・104bの各表面に対
し、配線102a・102bがそれぞれ形成された支持
基材101a・101bを、加熱加圧することにより接
着させる。
【0010】図19(b)は、加熱加圧後の状態を示
す。支持基材101a・101bに形成された配線10
2a・102bは、接着剤層104a・104bに埋没
した状態となる。また、導電体107は、この加熱加圧
工程において圧縮される。導電体107は導電性ペース
トであり、この圧縮によって、導電性ペースト内の導電
性成分が強固に結合することとなり、また配線102a
・102bと導電性ペーストとの界面での結合も強固と
なる。この強固な結合により、配線102a・102b
と導電体107との接続の信頼性が確保される。
【0011】次に、支持基材101を、配線102a・
102bを残して除去することにより、図19(c)に
示すように、接着剤層104a・104bに埋め込まれ
た配線102a・102bが両面にそれぞれ露出した状
態で、両面配線基板が完成する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
構成および製造方法では、接着剤層104a・104b
の体積が互いに等しく形成されているので、例えば、支
持基材101aに形成された配線102aの配線密度の
方が、支持基材101bに形成された配線102bの配
線密度よりも高いような場合には、図19(b)に示す
ように、配線102aと電気絶縁性基材105との間隔
が、配線102bと電気絶縁性基材105との間隔より
も大きくなる。
【0013】すなわち、配線102a・102bの配線
パターンや配線密度の違いによって、配線102a・1
02bによる導電体107の圧縮具合に差が生じ、配線
102a・102bと導電体107との接続状態にばら
つきが生じる。この結果、局所的に接続の初期接続抵抗
値(信頼性試験等を行う前のビア接続抵抗値)が高い部
分が発生し、初期接続抵抗値のばらつきが大きくなると
いう問題が生じる。このような、配線102a・102
bと導電体107との初期接続が十分でない個所、すな
わち初期接続抵抗値が高い部分については、温度サイク
ル試験やプレッシャークッカー試験などの信頼性試験
で、接続抵抗値が変動する現象が見られる。
【0014】また、配線102a・102bのパターン
形状や配線密度のばらつき具合によっては、図20に示
すように、加熱加圧工程時に接着剤層104a・104
bから電気絶縁性基材105に加わる応力が均一でない
ことによって電気絶縁性基材105が変形することもあ
り、両面配線基板中に内部応力を残す結果となる。この
内部応力は、環境と時間によって緩和されることとな
り、両面配線基板にそりやうねりを生じさせる。
【0015】このそりやうねりは、両面配線基板上に電
子回路部品を実装する際に不具合を発生させたり、既に
実装された電子回路部品に応力を加えたりする原因とな
る。また、電気絶縁性基材105の変形は、両面配線基
板における面方向の寸法変化を引き起こす原因ともな
る。
【0016】本発明は、上記した問題を解決するため
に、電気絶縁性基材によって隔てられた複数層の配線を
インナービアホールにより電気的に接続した構成の配線
基板において安定した層間接続を実現することにより、
微細で信頼性が高く、接続抵抗値にばらつきの少ない配
線基板を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の配線基板は、電気絶縁性基材と、前記電
気絶縁性基材の両面に設けられた接着剤層と、前記電気
絶縁性基材の両面に形成された配線と、前記配線を前記
電気絶縁性基材の両面間で電気的に接続する導電体とを
備えた配線基板において、前記配線の少なくとも一部が
前記接着剤層に埋設され、前記電気絶縁性基材の両面の
うち配線外体積の小さい方の面に設けられた接着剤層の
体積が、他方の面に設けられた接着剤層の体積よりも小
さいことを特徴とする。
【0018】なお、前記の配線外体積とは、接着剤層に
おける配線が埋め込まれていない部分の面積と、配線に
おける接着剤層に埋め込まれた部分の平均厚みとの積と
して定義することができる。本発明にかかる配線基板
は、配線外体積の小さい方の面に設けられた接着剤層の
体積が他方の面に設けられた接着剤層の体積よりも小さ
い構成をとることにより、電気絶縁性基材の両面におけ
る配線のパターンや密度が互いに異なる場合に、接着剤
層から電気絶縁性基材の両面にそれぞれかかる応力の差
を、電気絶縁性基材の両面に同体積の接着剤層を設けた
構成に比べて小さくすることができる。これにより、電
気絶縁性基材の両面における配線と導電体との接続強度
の差が小さくなると共に、電気絶縁性基材の変形が抑制
されることにより基板の内部応力が軽減される。この結
果、安定した層間接続を実現する配線基板を提供するこ
とが可能となる。
【0019】上記した構成の配線基板において、配線に
おける前記導電体に接触する部分と前記電気絶縁性基材
との間隔が、前記電気絶縁性基材の両面において略等し
いことが好ましい。この構成によれば、配線と導電体と
の接続強度が、電気絶縁性基材の両面にいてほぼ等しく
なるので、安定した層間接続を実現する配線基板を提供
することが可能となる。
【0020】上記した構成の配線基板において、前記配
線における前記導電体に接触する部分が、前記接着剤層
に埋設されていることが好ましい。この構成によれば、
初期接続抵抗値を低く、ばらつきを少なくすることがで
き、優れた接続信頼性を実現することができる。
【0021】上記した構成の配線基板において、前記配
線における前記導電体に接触する部分が、前記導電体に
接触しない部分より厚く形成されていることが好まし
い。この構成によれば、配線と導電体との接続強度をよ
り強固にすることができ、接続の安定性をさらに向上さ
せることができる。
【0022】上記した構成の配線基板において、前記導
電体が導電性ペーストにより形成されたことが好まし
い。この構成によれば、導電性ペーストは印刷による充
填が可能なため、導電体を容易に形成することが可能と
なる。
【0023】上記した構成の配線基板において、前記電
気絶縁性基材が、繊維と熱硬化性樹脂との複合体である
ことが好ましい。この構成によれば、電気絶縁性基材の
剛性が高く、電子回路部品を実装し易い配線基板を提供
することができる。
【0024】上記した構成の配線基板において、前記電
気絶縁性基材が、有機樹脂フィルムにより形成されたこ
とが好ましい。この構成によれば、薄く、かつ屈曲性の
ある配線基板を提供することが可能となる。
【0025】上記した構成の配線基板において、前記接
着剤層が、熱硬化性の有機樹脂により形成されたことが
好ましい。この構成によれば、高温状態に曝されても接
着剤層が軟化しないので、熱履歴によって接続安定性が
変動しない配線基板を提供することができる。
【0026】本発明の多層配線基板は、上記したいずれ
かの構成にかかる配線基板を少なくとも一枚備えたこと
を特徴とする。この構成によれば、安定した層間接続を
実現する多層配線基板を提供することが可能となる。
【0027】また、本発明の配線基板の製造方法は、電
気絶縁性基材の両面に接着剤層を形成する工程と、前記
電気絶縁性基材および前記接着剤層を貫通するように導
電体を形成する工程と、前記電気絶縁性基材に、配線が
形成された支持基材を、前記配線の少なくとも一部が前
記接着剤層に埋設されるように圧着する工程と、前記配
線を残して前記支持基材を除去する工程とを含み、前記
接着剤層を形成する工程において、前記電気絶縁性基材
の両面のうち配線外体積の小さい方の面に形成する接着
剤層の体積を、他方の面に形成する接着剤層の体積より
も小さくすることを特徴とする。
【0028】なお、前記の配線外体積とは、接着剤層に
おける配線が埋め込まれていない部分の面積と、配線に
おける接着剤層に埋め込まれた部分の平均厚みとの積と
して定義することができる。配線外体積が小さいと、配
線が形成された支持基材を電気絶縁性基材に圧着する際
に、配線間に入り込むことができない余分な接着剤が配
線と導電体との圧着を妨げることになる。しかし、上記
の製造方法によれば、配線外体積が小さい方の面に形成
する接着剤層の体積を、他方の面に形成する接着剤層の
体積よりも小さくすることにより、電気絶縁性基材の両
面における配線と導電体との接続強度の差が小さくなる
と共に、圧着工程の後の電気絶縁性基材の変形が抑制さ
れることにより基板の内部応力が軽減される。この結
果、安定した層間接続を実現する配線基板を提供するこ
とが可能となる。
【0029】上記した配線基板の製造方法は、前記接着
剤層を形成する工程において、前記接着剤層の厚みを前
記配線のパターンに応じて形成することが好ましい。例
えば、前記接着剤層を形成する工程において、前記接着
剤層における前記配線が埋め込まれない部分の厚みを、
前記配線が埋め込まれる部分よりも厚く形成することが
好ましい。
【0030】この製造方法によれば、配線が形成された
支持基材を電気絶縁性基材に圧着する際に、配線間に接
着剤を十分に回り込ませることができるので、配線間に
気泡が生じることを抑制できる。
【0031】上記した配線基板の製造方法は、前記支持
基材における前記配線が形成された側の面に接着剤層を
形成する工程をさらに含むことが好ましい。
【0032】この製造方法によれば、配線が形成された
支持基材にもあらかじめ接着剤層を形成しておくことに
より、この支持基材を電気絶縁性基材に圧着する際に、
配線間に接着剤を十分に回り込ませることができる。こ
れにより、配線間に気泡が生じることを抑制できる。
【0033】上記した配線基板の製造方法は、前記支持
基材における前記配線が形成された側の面に形成される
接着剤層が、少なくとも前記配線における前記導電体と
接続される部分を露出させるように形成されることが好
ましい。
【0034】この製造方法によれば、配線における導電
体との接続部分には接着剤層が存在しないので、導電体
と配線との接続安定性をさらに向上させることができ
る。
【0035】上記した配線基板の製造方法は、前記支持
基材における前記配線が形成された側の面に形成される
接着剤層が、前記面における前記配線が形成されていな
い部分に形成されることが好ましい。
【0036】この製造方法によれば、支持基材の配線間
にのみ接着剤層があらかじめ形成され、支持基材上の配
線表面には接着剤層が形成されていないので、支持基材
と電気絶縁性基材との間隔を不要に厚くすることなく、
配線間に接着剤を十分に回り込ませることができる。こ
れにより、配線間に気泡が生じることを抑制することが
できる。
【0037】上記した配線基板の製造方法は、支持基材
における前記配線が形成された側の面に接着剤層を形成
する工程が、前記支持基材における前記配線が形成され
た側の面の全体に接着剤を塗布して接着剤膜を形成する
工程と、回転治具を用いて前記接着剤膜から余分な接着
剤を除去する工程とを含むことが好ましい。
【0038】この製造方法によれば、配線を形成した支
持基材の全面に接着剤膜を塗布した後、スピンコータ等
の回転治具を用いて余分な接着剤を除去するという量産
に適した工程によって、配線が形成された支持基材に接
着剤層を形成することができる。これにより、安定した
層間接続を実現する配線基板を低コストで提供すること
が可能となる。
【0039】上記した配線基板の製造方法は、前記支持
基材に前記配線の材料を成膜し、レジストによるパター
ニングを行って前記配線を形成する工程をさらに含むと
共に、前記支持基材における前記配線が形成された側の
面に接着剤層を形成する工程が、前記配線表面の少なく
とも一部に前記レジストを残存させた状態で前記支持基
材に接着剤を塗布する工程と、前記配線表面から前記レ
ジストを剥離する工程とを含むことが好ましい。
【0040】この製造方法によれば、例えば配線におけ
る導電体との接続部分などを選択的に露出させた状態
で、配線が形成された支持基材に接着剤層を形成するこ
とが可能となる。これにより、配線と導電体との接続安
定性を損なうことなく、配線間に接着剤を十分に回り込
ませて気泡の発生を抑制することができる。
【0041】上記した配線基板の製造方法は、前記導電
体を形成する工程が、前記電気絶縁性基材および前記接
着剤層に貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔に導電性
ペーストを充填する工程とを含むことが好ましい。
【0042】この製造方法によれば、導電性ペースト
は、量産に適した印刷により簡単に充填することができ
るので、安定した層間接続を実現する配線基板を低コス
トで提供することが可能となる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0044】(実施の形態1)本発明の一実施形態につ
いて、図1〜図4を用いて説明する。
【0045】図1に示すように、本実施形態にかかるプ
リント配線基板1は、電気絶縁性基材5の両面に接着剤
層14a・14bを有し、この接着剤層14a・14b
に配線12a・12bがそれぞれ形成された構成の、い
わゆる両面プリント構成配線基板である。配線12aと
配線12bとは、電気絶縁性基材5および接着剤層14
a・14bを貫通して設けられた導電体107を介し
て、電気的に接続されている。なお、配線12a・12
bは、ほぼ均一な厚みに形成されている。
【0046】ここで、本プリント配線基板の製造工程に
ついて、図2(a)〜(c)および図3(a)〜(c)
を参照しながら説明する。
【0047】まず、図2(a)に示すように、2枚の支
持基材11a・11bに、配線12a・12bを所望の
パターンにそれぞれ形成する。支持基材11a・11b
としては、金属板を用いても良いし、有機樹脂フィルム
を用いてもよい。
【0048】配線12a・12bを形成するための簡易
な方法としては、支持基材11a・11bの全面に配線
12a・12bの材料を形成し、パターンエッチングに
よって、配線12a・12bのパターンを形成する方法
がある。この方法は、支持基材11a・11bの材料が
金属板および有機樹脂フィルムのいずれの場合に対して
も適用できる。なお、支持基材11a・11b全面への
配線材料の形成は、蒸着やスパッタ等の真空プロセスが
利用できるが、支持基材11a・11bが金属板であれ
ば、電解めっきを用いるのが生産性の面で有利である。
なお、支持基材11a・11b上への配線12a・12
bの形成方法として、パターンめっきを用いることもで
きる。
【0049】次に、図2(b)に示すように、電気絶縁
性基材15の両側に接着剤層14a・14bを形成し、
それぞれの表面に保護フィルム13a・13bを形成す
る。接着剤層14a・14bは、その厚みまたは体積を
制御されて形成されている。すなわち、製造しようとす
るプリント配線基板1の両面の各々について、以下に詳
述する配線外体積をあらかじめ見積もり、配線外体積の
小さい側の面に形成される接着剤層の体積が、配線外体
積の大きい側の面に形成される接着剤層の体積よりも小
さくなるように、接着剤層14a・14bの厚みが制御
される。
【0050】ここで、上記の配線外体積について、図4
(a)および(b)を用いて詳しく説明する。なお、以
下では、プリント配線基板1における配線12a側の表
面の配線外体積の求め方について具体例を用いて説明す
るが、配線12b側の配線外体積についても同様に求め
ることができることは言うまでもない。
【0051】まず、プリント配線基板1における配線1
2a側の表面において、配線12aが接着剤層14aに
埋め込まれていない部分の面積の総和を算出する。配線
が埋め込まれていない部分とは、例えば、図4(a)に
示す部分Aに相当する。
【0052】なお、このとき、図4(b)において部分
配線12a1として例示したように、配線12aにおい
て接着剤層14aに埋め込まれずに接着剤層の表面に完
全に露出する部分があれば、その部分の面積A1も、配
線が埋め込まれていない部分の面積に含める。一方、図
4(b)において部分配線12a2として例示したよう
に、配線12aにおける厚み方向の少なくとも一部が接
着剤層14aに埋め込まれる部分は、配線が埋め込まれ
ていない部分の面積には含めない。
【0053】次に、配線12aにおいて接着剤層14a
に埋め込まれている部分の厚みdの平均値を算出する。
なお、この厚みdの平均値は、設計上の埋め込まれる配
線体積を、埋め込まれている配線面積で割ることによ
り、算出することができる。このとき、図4(b)に部
分配線12a2として例示したように、配線12aにお
ける厚み方向の少なくとも一部が接着剤層14aに埋め
込まれる部分は、接着剤層14a内に実際に埋め込まれ
ている部分の厚みd2を、上記の平均を算出するための
計算に入れる。
【0054】そして、配線12aが埋め込まれていない
部分の面積の総和と、配線12aの埋め込まれている部
分の厚みの平均との積を求め、その結果を配線12a側
の配線外体積と定義する。
【0055】同様にして、配線12bが埋め込まれてい
ない部分の面積の総和と、配線12bの埋め込まれてい
る部分の厚みの平均との積を求め、その結果を配線12
b側の配線外体積と定義する。
【0056】例えば、ここで、図4に示したプリント配
線基板1を製造する場合、配線12a側の配線外体積の
方が、配線12b側の配線外体積よりも小さいものと仮
定すると、配線12a側に形成される接着剤層14aの
体積が、配線12b側に形成される接着剤層14bの体
積よりも小さくなるように、図2(b)に示すように、
接着剤層14aの厚みを接着剤層14bの厚みよりも小
さくすればよい。
【0057】次に、図2(c)に示すように、電気絶縁
性基材15、接着剤層14a・14b、および保護フィ
ルム13a・13bのすべてを貫通する貫通孔16を形
成する。貫通孔16の形成には、ドリル加工、パンチ加
工、またはレーザ加工などが用いられるが、貫通孔16
が微細になったり、生産性が要求されたりする場合は、
レーザ加工が最も適している。
【0058】続いて、図3(a)に示すように貫通孔1
6に導電体17を充填した後、保護フィルム13a・1
3bを剥離する。導電体17として導電性ペーストを用
いると、導電体17が圧縮された際に導電性ペースト内
の樹脂が排出されることにより、導電体17内の導電成
分密度が実質的に向上して導電体17が緻密化し、配線
12a・12b間の安定した電気的接続が実現されるの
で好ましい。また、導電性ペーストは、印刷による充填
が可能なため、生産性が非常に優れているという利点も
ある。なお、保護フィルム13a・13bは、導電性ペ
ーストを印刷する工程でのマスクとしての機能を持つと
共に、このような保護フィルムを用いない場合と比較し
て、充填される導電性ペーストの体積が保護フィルム1
3a・13bの厚み分だけ増加することにより、保護フ
ィルム13a・13bの剥離後、貫通孔16内に十分な
量の導電性ペーストが充填されるという効果を持つ。
【0059】なお、上記の説明では、貫通孔16を形成
して導電体17を充填する例を述べたが、導電体17を
電気絶縁性基材15に直接埋め込んでも構わない。この
場合、導電体17としては、金属ワイヤーや、ある程度
硬化させた導電性ペーストなどが用いられる。
【0060】上記したように保護フィルム13a・13
bを剥離した後、図3(b)に示すように、接着剤層1
4a・14bが表面に露出した状態の電気絶縁性基材1
5の両面に、配線12a・12bを備えた支持基材11
a・11bをそれぞれ加熱加圧することによって接着す
る。
【0061】このとき、前述したように、配線外体積が
小さい方の接着剤層14aの体積が、配線外体積が大き
い方の接着剤層14bの体積よりも小さくなるように接
着剤層14a・14bの厚さが制御されているので、電
気絶縁性基材15に図20に示したような変形が生じる
ことを防止できる。
【0062】なお、図20に示したような電気絶縁性基
材の変形は、接着剤層に埋め込まれる配線パターンが両
面で大きく異なっている場合に発生し易い。つまり、図
20の例を用いて説明すると、電気絶縁性基材105の
両面のうち、配線外体積が小さい方(配線102a側)
に接着剤が余分に存在する場合、加熱加圧工程におい
て、配線102bからの圧力で配線102a側の余分な
接着剤が移動し、電気絶縁性基材105の変形を引き起
こすのである。
【0063】また、接着剤層14aの体積を接着剤層1
4bの体積よりも小さくなるように制御することによっ
て、配線12aと導電体17との接続安定性を確保する
ことができるという利点もある。
【0064】つまり、図19(a)および(b)に示し
た従来の方法と、本実施形態の図3(b)および(c)
とを比較することから分かるように、本実施形態のプリ
ント配線基板1では、加熱加圧工程において配線12a
が導電体17を圧縮することを妨げる余分な接着剤の体
積が少ないので、配線12aによって導電体17が十分
に圧縮される。これにより、配線12aと導電体17と
の間の初期抵抗値を低く抑えることができると共に、ば
らつきの少ない接続が確保される。
【0065】なお、配線外体積に応じて接着剤層14a
・14bの相対的な体積の大小を制御するだけでなく、
接着剤層14a・14bの各々の体積を、配線外体積の
関数によって決定するようにすれば、配線パターンに関
わらず、配線12a・12bと導電体17との間に安定
した接続を確保できる。
【0066】例えば、配線12a・12bにおいて導電
体17と接合する部分と、電気絶縁性基材15とに挟ま
れる接着剤の厚みが所定の厚さになるように、配線外体
積に応じて接着剤層14a・14bの各々の体積を決定
するようにしてもよい。なお、上記所定の厚さは、接着
剤層14a・14bの熱膨張、湿度膨張等によっても配
線12a・12bが導電体17から乖離しない程度に薄
いことが、信頼性の高い接続を実現する観点から好まし
い。
【0067】なお、電気絶縁性基材15として、繊維と
熱硬化性樹脂との複合体を用いると、完成したプリント
配線基板1に剛性を付与することが容易であり、電子回
路部品の実装性に優れたものとなる。特に、繊維として
ガラスを用い、熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂を用い
たものは、ガラスエポキシ材料として一般的に普及して
おり、価格的にも有利である。また、繊維としてアラミ
ド繊維を用い、熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂を用い
たものは、レーザでの加工性に優れ、生産が容易である
という点で有利である。
【0068】また、電気絶縁性基材15として有機樹脂
フィルムを用いれば、プリント配線基板1の厚みを薄く
することができ、屈曲性を持たせることができる。有機
樹脂フィルムとしては、アラミドフィルム、ポリイミド
フィルム、または液晶ポリマーフィルムなどが用いられ
る。有機樹脂フィルムであれば、厚みが10ミクロン程
度の薄いものが容易に入手でき、薄い配線基板を実現で
きる。この程度に有機樹脂フィルムの厚みが薄い場合
は、径の小さいインナービアホールで配線を接続するこ
とが可能となり、結果として、高密度な配線基板が実現
できる。
【0069】また、接着剤層14a・14bとして熱硬
化性の有機樹脂を用いれば、信頼性試験に対する安定性
を高めることができる。熱硬化性の接着剤層14a・1
4bは、高温状態で軟化しないため、配線12a・12
bと電気絶縁性基材15との接続状態は悪化しない。ま
た、熱硬化性の接着剤層14a・14bは、室温状態に
戻した際、導電体17に対して配線12a・12bを圧
縮状態で固定する作用を保持し続けるので、信頼性の高
い接続が得られるのである。
【0070】これに対して、接着剤層14a・14bを
熱可塑性材料で構成すると、高温状態で、配線12a・
12bと電気絶縁性基材15とに挟まれた部分の接着剤
が軟化し、配線12a・12bと導電体17との接触状
態を悪化させることとなり、好ましくない。この場合、
高温状態から室温状態に戻しても、配線12a・12b
と接着剤層14a・14bとの接着力は回復するもの
の、導電体17に対して配線12a・12bを圧縮状態
で固定する作用はもはや失われている。
【0071】なお、図2(a)に示した、支持基材11
a・11bに配線12a・12bを形成する工程は、必
ずしもプリント配線基板1の製造工程の最初に行う必要
はなく、図2(b)〜図3(a)に示した工程と並行し
て行ってもよい。
【0072】(実施の形態2)本発明の他の実施形態に
ついて、図5〜図8を用いて説明する。なお、前記した
実施の形態1で説明した構成と同様の構成については、
実施の形態1で用いた符号を付記し、その詳細な説明を
省略する。
【0073】本実施形態にかかるプリント配線基板2
は、図5に示すように、支持基材11a・11bにそれ
ぞれ設けられた配線22a・22bが、面内の厚みが均
一でない点において、実施の形態1で説明したプリント
配線基板1と異なっている。すなわち、本実施形態のプ
リント配線基板2の配線22a・22bは、導電体17
を覆う個所が厚くなるように形成されている。
【0074】ここで、プリント配線基板2の製造工程に
ついて、図6(a)〜(c)および図7(a)〜(c)
を参照しながら説明する。なお、前記した実施の形態1
で説明した工程と同様の工程については、詳細な説明を
省略する。
【0075】まず、図6(a)に示すように、支持基材
11a・11bに、配線22a・22bをそれぞれ形成
する。配線22a・22bは、その厚みが面内で均一で
はなく、導電体17を覆う個所が厚くなるように形成さ
れる。
【0076】次に、図6(b)および(c)から図7
(a)にかけて示すように、電気絶縁性基材15の両面
に接着剤層14a・14bおよび保護フィルム13a・
13bをそれぞれ形成し、これらを貫通する貫通孔16
を形成して導電体17を充填する。その後、保護フィル
ム13a・13bを剥離する。
【0077】次に、図7(b)に示すように、配線22
a・22bが形成された支持基材11a・11bを、電
気絶縁性基材15における接着剤層14a・14bがそ
れぞれ形成された面に対して位置合わせし、加熱加圧す
ることにより、図7(c)に示すように接着させる。
【0078】さらに、支持基材11a・11bを剥離す
ることにより、プリント配線基板2が完成する。
【0079】ここで、図8(a)〜(h)を参照しなが
ら、配線22a・22bの厚みを部分的に厚く形成する
方法の一例について説明する。なお、ここでは、配線2
2aを形成する工程のみを図示するが、配線22bにつ
いても同様に形成できることは言うまでもない。
【0080】まず、図8(a)に示すように、支持基材
11aの表面に、配線22aの材料を用いて、配線材料
膜22aMを形成する。
【0081】次に、図8(b)に示すように、配線材料
膜22aMの表面全体に、フォトレジストを用いて、フ
ォトレジスト膜28Mを形成する。なお、このフォトレ
ジストとしては、紫外線が照射された部分が現像液によ
って溶解するポジ型のフォトレジストを用いる。
【0082】続いて、フォトレジスト膜28Mに対し、
紫外線照射およびレジストパターニングを行うことによ
り、図8(c)に示すように、エッチングマスク28を
形成する。そして、エッチングにより配線材料膜22a
Mのパターニングを行うことにより、図8(d)に示す
ように、配線22aをパターニングする。
【0083】次に、図8(e)に示すように、エッチン
グマスク28を除去せずに、再度、紫外線照射を行う。
なお、このとき、配線22aにおける導電体17と接続
しない部分に対してのみ選択的に紫外線を照射する。そ
して、現像液によるパターニングを行うことにより、図
8(f)に示すように、配線22aにおける導電体17
と接続しない部分のエッチングマスク28が除去され、
導電体17と接続する部分にのみエッチングマスク28
が残存することとなる。
【0084】この状態でエッチングを行うことにより、
図8(g)に示すように、配線22aにおけるエッチン
グマスク28が除去された部分を、所定の厚みになるま
で薄くする。
【0085】最後に、配線22a上に残存していたエッ
チングマスク28を除去することにより、図8(h)に
示すように、支持基材11a上における配線22aを、
導電体17と接続する部分のみが厚くなるように形成す
ることができる。
【0086】このように、配線22a・22bにおいて
導電体17に接続される個所の厚みを厚くすることによ
って、図7(b)および(c)に示す加熱加圧工程時
に、配線22a・22bにおいて導電体17と重なる部
分が、他の部分よりも先に接着剤層14a・14bを圧
縮することとなる。
【0087】接着剤層14a・14bにおいて先に圧縮
された部分、すなわち配線22a・22bの厚みが厚い
部分に圧縮された部分の接着剤は、圧縮力が弱い周りの
部分に容易に押し出されることとなる。この結果、導電
体17を確実に圧縮することができ、導電体17と配線
22a・22bとの接続の信頼性が向上する。
【0088】プリント配線基板のサイズが大型化する
と、加熱加圧時の圧力ばらつきが問題となるが、本実施
形態のように、配線22a・22bにおいて導電体17
に接続する個所の厚みを他の個所よりも厚く形成するこ
とにより、圧縮ばらつきを低減し、安定したインナービ
アホール接続を実現することができる。
【0089】なお、図6(a)に示した、支持基材11
a・11bに配線22a・22bを形成する工程は、必
ずしもプリント配線基板2の製造工程の最初に行う必要
はなく、図6(b)〜図7(a)に示した工程と並行し
て行ってもよい。
【0090】(実施の形態3)本発明のさらに他の実施
形態について、図9〜図11を用いて説明する。なお、
前記した各実施形態で説明した構成と同様の構成につい
ては、前記の各実施形態で用いた符号を付記し、その詳
細な説明を省略する。
【0091】本実施形態にかかるプリント配線基板3
は、図9に示すように、実施の形態1で説明したプリン
ト配線基板1とほぼ同様の外観を有しているが、後述す
るように、製造工程において接着剤層34a・34bを
形成する方法が、実施の形態1で説明したプリント配線
基板1と異なっている。
【0092】ここで、プリント配線基板3の製造工程に
ついて、図10(a)〜(c)および図11(a)〜
(c)を参照しながら説明する。なお、前記した実施の
形態1で説明した工程と同様の工程については、詳細な
説明を省略する。
【0093】まず、図10(a)に示すように、2枚の
支持基材11a・11bに配線12a・12bをそれぞ
れ形成する。
【0094】次に、図10(b)に示すように、電気絶
縁性基材15の両面に、接着剤層34a・34bをそれ
ぞれ形成する。なお、なお、接着剤層34a・34bの
材料としては、実施の形態1にかかる接着剤層14a・
14bと同様に、熱硬化性の有機樹脂を用いることが好
ましい。
【0095】このとき、接着剤層34a・34bは、厚
みが均一でなく、後の加熱加圧工程において、図11
(b)から分かるように、配線12a・12bが埋め込
まれる個所の平均的厚みが、配線12a・12bが埋め
込まれない個所の厚みよりも薄くなるように形成され
る。このような不均一な厚みの接着剤層34a・34b
は、接着剤を均一な厚みに塗布した後、必要な個所のみ
に再度接着剤を塗布する方法により、容易に形成するこ
とができる。さらに、接着剤層34a・34bの上層
に、ほぼ均一な厚みで、保護フィルム33a・33bを
形成する。
【0096】さらに、図10(c)および図11(a)
に示すように貫通孔16を形成して導電体17を充填し
た後、保護フィルム33a・33bを剥離する。
【0097】次に、図11(b)に示すように、配線1
2a・12bが形成された支持基材11a・11bを、
電気絶縁性基材15における接着剤層34a・34bが
それぞれ形成された面に対して位置合わせし、加熱加圧
することにより、図11(c)に示すように接着させ
る。
【0098】さらに、支持基材11a・11bを剥離す
ることにより、プリント配線基板3が完成する。
【0099】このように、配線12a・12bのパター
ンに応じて、配線が埋め込まれる部分の厚みが小さく、
配線が埋め込まれない部分の厚みが大きくなるように、
接着剤層34a・34bの厚みを不均一に形成すること
により、図11(b)および(c)に示す加熱加圧工程
時に、接着剤層34a・34bにおいて配線12a・1
2bが埋め込まれる部分の接着剤が、配線12a・12
bの各配線間の領域に十分に押し出され、配線12a・
12bを接着剤層34a・34bに確実に埋め込むこと
ができる。
【0100】これにより、加熱加圧工程において多少の
圧力ばらつきや温度ばらつきがあったとしても、配線1
2a・12bの各配線間に接着剤のない空間が生じるこ
とがなく、配線基板内に気泡が発生することを防止でき
る。
【0101】なお、上記の説明では、接着剤層34a・
34bにおいて配線12a・12bが埋め込まれない部
分の厚みを相対的に厚くする例を示したが、接着剤層3
4a・34bの厚みの変えかたはこれだけに限らない。
例えば、配線12a・12bのパターンによって、配線
埋め込み不具合が発生する個所の接着剤層34a・34
bを厚くするだけで、十分な効果が得られる場合もあ
る。
【0102】なお、図10(a)に示した、支持基材1
1a・11bに配線12a・12bを形成する工程は、
必ずしもプリント配線基板3の製造工程の最初に行う必
要はなく、図10(b)〜図11(a)に示した工程と
並行して行ってもよい。
【0103】(実施の形態4)本発明のさらに他の実施
形態について、図12〜図15を用いて説明する。な
お、前記した各実施形態で説明した構成と同様の構成に
ついては、前記の各実施形態で用いた符号を付記し、そ
の詳細な説明を省略する。
【0104】本実施形態にかかるプリント配線基板4
は、図12に示すように、実施の形態1で説明したプリ
ント配線基板1とほぼ同様の外観を有しているが、後述
するように、製造工程において接着剤層44a・44b
を形成する方法が、実施の形態1で説明したプリント配
線基板1と異なっている。
【0105】ここで、プリント配線基板4の製造工程に
ついて、図13(a)〜(c)および図14(a)〜
(c)を参照しながら説明する。なお、前記した実施の
形態1で説明した工程と同様の工程については、詳細な
説明を省略する。
【0106】まず、図13(a)に示すように、2枚の
支持基材11a・11bに、配線12a・12bをそれ
ぞれ形成すると共に、配線12a・12bの各配線間を
埋めるように、接着剤層44a2・44b2をそれぞれ形
成する。
【0107】次に、図13(b)〜(c)から図14
(a)にかけて示すように、電気絶縁性基材15の両面
に接着剤層44a1・44b1および保護フィルム13a
・13bをそれぞれ形成し、これらを貫通する貫通孔1
6を形成して導電体17を充填する。その後、保護フィ
ルム13a・13bを剥離する。
【0108】なお、接着剤層44a1・44b1・44a
2・44b2の材料としては、実施の形態1にかかる接着
剤層14a・14bと同様に、熱硬化性の有機樹脂を用
いることが好ましい。
【0109】次に、図14(b)に示すように、配線1
2a・12bおよび接着剤層44a 2・44b2が形成さ
れた支持基材11a・11bを、電気絶縁性基材15に
おける接着剤層44a1・44b1がそれぞれ形成された
面に対して位置合わせし、加熱加圧することにより、図
14(c)に示すように接着させる。この加熱加圧工程
により、接着剤層44a1と接着剤層44a2とが一体化
して接着剤層44aが形成される。同様に、接着剤層4
4b1と接着剤層44b2とが一体化することにより接着
剤層44bが形成される。
【0110】さらに、支持基材11a・11bを剥離す
ることにより、プリント配線基板4が完成する。
【0111】このように、支持基材11a・11bの配
線12a・12bの各配線間を埋めるようにあらかじめ
接着剤層44a2・44b2を設けることによって、図1
4(b)および(c)に示す加熱加圧工程時に、配線1
2a・12bを接着剤層44a・44bに安定して埋め
込むことができる。
【0112】なお、図13(a)では、支持基材11a
・11b上に形成された配線12a・12bの各配線間
に接着剤層44a2・44b2を形成する例を示したが、
支持基材11a・11b上における配線12a・12b
の表面を覆うように支持基材11a・11bの全面に接
着剤層44a2・44b2を形成しても良い。この場合、
配線12a・12bが形成された支持基材11a・11
bの全面に、接着剤層44a2・44b2の材料を塗布し
た後、スピンコータ等で余分な接着剤を除去する方法を
用いれば、簡単であり、生産性が高い。
【0113】なお、上記のように支持基材11a・11
bの全面に接着剤層44a2・44b2を形成する場合で
あっても、導電体17と配線12a・12bとの接続安
定性を確保するという観点からは、支持基材11a・1
1b上における配線12a・12bの表面にはできるだ
け接着剤を残さないほうが好ましい。
【0114】従って、導電体17と配線12a・12b
との接続安定性を特に重視する場合には、配線12a・
12bにおいて導電体17に接続される部分の表面に
は、接着剤層が形成されないようにすると良い。この場
合は、上記したような、全面に接着剤を塗布した後にス
ピンコータ等により余分な接着剤を除去する方法ではな
く、以下の方法を用いることが好ましい。
【0115】ここで、図15(a)〜(f)を用いて、
支持基材11aに接着剤層44a2を形成する方法の一
例について説明する。なお、支持基材11bへの接着剤
層44b2の形成も、同様の手順で行うことができる。
【0116】まず、図15(a)に示すように、支持基
材11aの一表面に、配線12aの材料を用いて、実施
の形態1で説明したように、蒸着やスパッタリング等の
真空プロセスあるいはめっき等のウエットプロセスによ
り、配線材料膜12aMを形成する。
【0117】次に、図15(b)に示すように、配線材
料膜12aMの表面全体に、フォトレジスト48を形成
する。ここで用いるフォトレジストは、ネガタイプでも
ポジタイプでも構わない。
【0118】続いて、図15(c)に示すように、フォ
トレジスト48のパターニングを行い、図15(d)に
示すように、パターニングされたフォトレジスト48を
マスクとして、エッチングによって配線材料膜12aM
のパターニングを行う。なお、ここまでは、配線12a
の通常の形成工程である。
【0119】次に、支持基材11aにおける配線12a
が形成された側の面に接着剤を塗布し、スピンコータ等
によって余分な接着剤を除去することにより、図15
(e)に示すように、接着剤層44a2を形成する。こ
のとき、接着剤層44a2の厚さが、配線12aの厚さ
を超えないようにすることが好ましい。
【0120】最後に、配線12a上に残存していたフォ
トレジスト48を除去することにより、図15(f)に
示すように、支持基材11a上における配線12aの表
面には接着剤が存在しない状態で、配線12aの配線間
のみに接着剤層44a2を形成することができる。
【0121】図15(a)〜(f)に示した工程によれ
ば、支持基材11a・11b上に配線12a・12bを
形成する通常の工程に連続した工程で接着剤層44a2
・44b2を形成できるため、生産効率が良いという点
で有利である。また、支持基材11a・11b上におけ
る配線12a・12bの表面には接着剤が残らないこと
から、導電体17との接続安定性の面でも非常に優れて
いる。
【0122】なお、支持基材11a・11bに配線12
a・12bおよび接着剤層44a2・44b2を形成する
工程は、必ずしもプリント配線基板4の製造工程の最初
に行う必要はなく、図13(b)〜図14(a)に示し
た工程と並行して行ってもよい。
【0123】(実施の形態5)本発明のさらに他の実施
形態について、図16および図17を参照しながら説明
する。なお、前記した各実施形態で説明した構成と同様
の構成については、前記の各実施形態で用いた符号を付
記し、その詳細な説明を省略する。
【0124】図16に、本実施形態にかかる多層プリン
ト配線基板の一例として、4層プリント配線基板の構成
を示す。なお、多層プリント配線基板の層数は4層に限
定されるものではなく、3層あるいは5層以上であって
もよく、後述する製造工程に準じて製造することができ
る。
【0125】図16に示すように、本実施形態の多層プ
リント配線基板5は、実施の形態1で説明した両面プリ
ント配線基板1の両面に配線52a・52bを備えた4
層プリント配線基板である。配線52aはプリント配線
基板1の配線12aに対して、配線52bはプリント配
線基板1の配線12bに対して、それぞれインナービア
ホール接続されている。
【0126】ここで、図17(a)および(b)を用い
て、多層プリント配線基板5の製造工程について簡単に
説明する。
【0127】まず、2枚の支持基材51a・51bのそ
れぞれにおける一表面に、配線52a・52bをそれぞ
れ形成する。
【0128】次に、電気絶縁性基材54aの両面に、接
着剤層53a1・53a2をそれぞれ形成する。なお、接
着剤層53a1・53a2のそれぞれの厚さは、実施の形
態1で説明した配線外体積に基づいて調整される。さら
に、電気絶縁性基材54aおよび接着剤層53a1・5
3a2のすべてを貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔
に導電体55aを充填する。
【0129】同様に、電気絶縁性基材54bの両面に、
接着剤層53b1・53b2をそれぞれ形成する。なお、
接着剤層53b1・53b2のそれぞれの厚さも、配線外
体積に基づいて調整される。さらに、電気絶縁性基材5
4bおよび接着剤層53b1・53b2のすべてを貫通す
る貫通孔を形成し、この貫通孔に導電体55bを充填す
る。
【0130】次に、図17(a)に示すように、実施の
形態1にかかるプリント配線基板1の両面に、接着剤層
53a1・53a2を備えた電気絶縁性基材54aと、接
着剤層53b1・53b2を備えた電気絶縁性基材54b
とを位置あわせしてそれぞれ配置する。さらに、これら
を挟むように、配線52a・52bがそれぞれ形成され
た支持基材51a・51bを位置あわせし、加熱加圧す
ることにより、図17(b)に示すように接着させる。
【0131】これにより、図17(b)に示すように、
配線52aが接着剤層a1に埋め込まれて導電体55a
を圧縮することにより、配線52aと導電体55aとの
電気的な接続が確保される。また、導電体55aがプリ
ント配線基板1の配線12aに圧着されることにより、
導電体55aと配線12aとの電気的な接続が確保され
る。
【0132】上記と同様にして、配線52bと導電体5
5bとの間、および導電体55bとプリント配線基板1
の配線12bとの間においても、圧着によって電気的な
接続が確保される。この結果、プリント配線基板1の配
線12a・12bおよび配線52a・52bが、導電体
17・55a・55bを介して、互いに接続されること
となる。
【0133】最後に、配線52a・52bを残して支持
基材51a・51bを除去することにより、多層プリン
ト配線基板5が完成する。
【0134】このような構造をとることによって、多層
基板の各層で接着剤層の厚みを変えることが容易とな
り、それに伴って安定な接続を確保した微細なインナー
ビアホール接続を任意の層に形成することが可能とな
る。
【0135】また、電気絶縁性基材54a・54bの両
面に形成する接着剤層53a1・53a2・53b1・5
3b2の厚さを配線外体積に基づいて制御することによ
り、多層プリント配線基板を貼り合わせる加熱加圧工程
において、基板のそりやうねりが生じることがなく、ま
た電気絶縁性基材の変形による寸法変化も防止すること
ができる。
【0136】なお、上記の説明では、両面プリント配線
基板1の両側に一層ずつの配線層を重ねる例を示した
が、両面プリント配線基板1の片側のみに一層または複
数層の配線層を重ねることによって多層プリント配線基
板を形成してもよい。
【0137】また、両面プリント配線基板として、実施
の形態1にかかるプリント配線基板1を用いたが、これ
の代わりに、実施の形態2〜4で説明したプリント配線
基板2〜4のいずれかを用いてもよいし、ガラスエポキ
シを用いた一般的な両面プリント配線基板を用いても構
わない。ガラスエポキシのプリント配線基板を用いた場
合は、非常に安価に製造できるという利点がある。
【0138】なお、上述の実施形態1〜5は、本発明を
限定するものではなく、種々の変更が可能である。例え
ば、各実施形態では、配線の各層間が一つのインナービ
アホールのみによって接続された構成を図示したが、複
数のインナービアホールによって各層間が接続された構
成としてもよい。また、各実施形態では、配線の全体が
表面のみを露出した状態で接着剤層に埋設された構成を
図示したが、配線の一部が接着剤層の表面に完全に露出
した構成であっても良いし、配線の厚さ方向の一部が接
着剤層の表面に露出した構成であっても良い。
【0139】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、配線と
導電体との接続強度が確保され、また、電気絶縁性基材
のそりやうねりを抑制することができる。この結果、安
定した層間接続を実現する配線基板を提供することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかるプリント配線
基板の構成を示す断面図
【図2】 (a)〜(c)は、実施の形態1にかかるプ
リント配線基板の製造段階における構成を、主要な製造
工程毎に示す断面図
【図3】 (a)〜(c)は、実施の形態1にかかるプ
リント配線基板の製造段階における構成を、図2(c)
に後続する主要な製造工程毎に示す断面図
【図4】 (a)および(b)は、配線外体積の算出に
用いる数値の取得方法を示す説明図
【図5】 本発明の実施の形態2にかかるプリント配線
基板の構成を示す断面図
【図6】 (a)〜(c)は、実施の形態2にかかるプ
リント配線基板の製造段階における構成を、主要な製造
工程毎に示す断面図
【図7】 (a)〜(c)は、実施の形態2にかかるプ
リント配線基板の製造段階における構成を、図6(c)
に後続する主要な製造工程毎に示す断面図
【図8】 (a)〜(h)は、実施の形態2にかかるプ
リント配線基板において、配線の厚みを部分的に厚く形
成する工程を示す断面図
【図9】 本発明の実施の形態3にかかるプリント配線
基板の構成を示す断面図
【図10】 (a)〜(c)は、実施の形態3にかかる
プリント配線基板の製造段階における構成を、主要な製
造工程毎に示す断面図
【図11】 (a)〜(c)は、実施の形態3にかかる
プリント配線基板の製造段階における構成を、図10
(c)に後続する主要な製造工程毎に示す断面図
【図12】 本発明の実施の形態4にかかるプリント配
線基板の構成を示す断面図
【図13】 (a)〜(c)は、実施の形態4にかかる
プリント配線基板の製造段階における構成を、主要な製
造工程毎に示す断面図
【図14】 (a)〜(c)は、実施の形態4にかかる
プリント配線基板の製造段階における構成を、図13
(c)に後続する主要な製造工程毎に示す断面図
【図15】 (a)〜(f)は、図13(a)に示した
構成を作成するための詳細な手順の一例を示す断面図
【図16】 本発明の実施の形態5にかかる多層プリン
ト配線基板の構成を示す断面図
【図17】 (a)および(b)は、実施の形態5にか
かる多層プリント配線基板の製造段階における構成を、
主要な製造工程毎に示す断面図
【図18】 (a)〜(d)は、従来のプリント配線基
板の製造段階における構成を、主要な製造工程毎に示す
断面図
【図19】 (a)〜(c)は、上記従来のプリント配
線基板の製造段階における構成を、図18(d)に後続
する主要な製造工程毎に示す断面図
【図20】 従来のプリント配線基板において、電気絶
縁性基材に変形が生じた様子を示す断面図
【符号の説明】
1〜4 プリント配線基板 5 多層プリント配線基板 11a・11b 支持基材 12a・12b 配線 13a・13b 保護フィルム 14a・14b 接着剤層 15 電気絶縁性基材 16 貫通孔 17 導電体 22a・22b 配線 33a・33b 保護フィルム 34a・34b 接着剤層 44a・44b・44a1・44a2・44b1・44b
2 接着剤層 48 フォトレジスト 51a・51b 支持基材 52a・52b 配線 53a1・53a2・53b1・53b2 接着剤層 54a・54b 電気絶縁性基材 55a・55b 導電体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 禎志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 須川 俊夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E317 AA24 BB02 BB03 BB11 CC13 CC22 CC25 CD01 CD21 CD32 GG03 GG05 GG09 GG20 5E343 AA07 AA22 AA33 BB02 BB72 DD02 DD43 DD52 GG13 5E346 AA38 AA43 CC08 CC41 EE12 EE18 FF18 FF23 GG06 GG08 GG09 GG15 HH07 HH31

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性基材と、前記電気絶縁性基材
    の両面に設けられた接着剤層と、前記電気絶縁性基材の
    両面に形成された配線と、前記配線を前記電気絶縁性基
    材の両面間で電気的に接続する導電体とを備えた配線基
    板において、 前記配線の少なくとも一部が前記接着剤層に埋設され、
    前記電気絶縁性基材の両面のうち配線外体積の小さい方
    の面に設けられた接着剤層の体積が、他方の面に設けら
    れた接着剤層の体積よりも小さいことを特徴とする配線
    基板。
  2. 【請求項2】 前記配線における前記導電体に接触する
    部分と前記電気絶縁性基材との間隔が、前記電気絶縁性
    基材の両面において略等しいことを特徴とする請求項1
    に記載の配線基板。
  3. 【請求項3】 前記配線における前記導電体に接触する
    部分が、前記接着剤層に埋設されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の配線基板。
  4. 【請求項4】 前記配線における前記導電体に接触する
    部分が、前記導電体に接触しない部分より厚く形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  5. 【請求項5】 前記導電体が導電性ペーストにより形成
    されたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一
    項に記載の配線基板。
  6. 【請求項6】 前記電気絶縁性基材が、繊維と熱硬化性
    樹脂との複合体であることを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれか一項に記載の配線基板。
  7. 【請求項7】 前記電気絶縁性基材が、有機樹脂フィル
    ムにより形成されたことを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれか一項に記載の配線基板。
  8. 【請求項8】 前記接着剤層が、熱硬化性の有機樹脂に
    より形成されたことを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれか一項に記載の配線基板。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか一項に記載
    の配線基板を少なくとも一枚備えたことを特徴とする多
    層配線基板。
  10. 【請求項10】 電気絶縁性基材の両面に接着剤層を形
    成する工程と、 前記電気絶縁性基材および前記接着剤層を貫通するよう
    に導電体を形成する工程と、 前記電気絶縁性基材に、配線が形成された支持基材を、
    前記配線の少なくとも一部が前記接着剤層に埋設される
    ように圧着する工程と、 前記配線を残して前記支持基材を除去する工程とを含
    み、 前記接着剤層を形成する工程において、前記電気絶縁性
    基材の両面のうち配線外体積の小さい方の面に形成する
    接着剤層の体積を、他方の面に形成する接着剤層の体積
    よりも小さくすることを特徴とする配線基板の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記接着剤層を形成する工程におい
    て、前記接着剤層の厚みを前記配線のパターンに応じて
    形成することを特徴とする請求項10に記載の配線基板
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記接着剤層を形成する工程におい
    て、前記接着剤層における前記配線が埋め込まれない部
    分の厚みを、前記配線が埋め込まれる部分よりも厚く形
    成することを特徴とする請求項11に記載の配線基板の
    製造方法。
  13. 【請求項13】 前記支持基材における前記配線が形成
    された側の面に接着剤層を形成する工程をさらに含むこ
    とを特徴とする請求項10に記載の配線基板の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記支持基材における前記配線が形成
    された側の面に形成される接着剤層が、少なくとも前記
    配線における前記導電体と接続される部分を露出させる
    ように形成されることを特徴とする請求項13に記載の
    配線基板の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記支持基材における前記配線が形成
    された側の面に形成される接着剤層が、前記面における
    前記配線が形成されていない部分に形成されることを特
    徴とする請求項13に記載の配線基板の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記支持基材における前記配線が形成
    された側の面に接着剤層を形成する工程が、前記支持基
    材における前記配線が形成された側の面の全体に接着剤
    を塗布して接着剤膜を形成する工程と、回転治具を用い
    て前記接着剤膜から余分な接着剤を除去する工程とを含
    むことを特徴とする請求項13ないし15のいずれか一
    項に記載の配線基板の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記支持基材に前記配線の材料を成膜
    し、レジストによるパターニングを行って前記配線を形
    成する工程をさらに含むと共に、 前記支持基材における前記配線が形成された側の面に接
    着剤層を形成する工程が、前記配線表面の少なくとも一
    部に前記レジストを残存させた状態で前記支持基材に接
    着剤を塗布する工程と、前記配線表面から前記レジスト
    を剥離する工程とを含むことを特徴とする請求項13な
    いし15のいずれか一項に記載の配線基板の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記導電体を形成する工程が、前記電
    気絶縁性基材および前記接着剤層に貫通孔を形成する工
    程と、前記貫通孔に導電性ペーストを充填する工程とを
    含むことを特徴とする請求項10ないし17のいずれか
    一項に記載の配線基板の製造方法。
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