JP2000340486A - 荷電粒子線露光用ステンシルマスク - Google Patents

荷電粒子線露光用ステンシルマスク

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JP2000340486A
JP2000340486A JP14934999A JP14934999A JP2000340486A JP 2000340486 A JP2000340486 A JP 2000340486A JP 14934999 A JP14934999 A JP 14934999A JP 14934999 A JP14934999 A JP 14934999A JP 2000340486 A JP2000340486 A JP 2000340486A
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Takayuki Niijima
新島高幸
Naotake Sano
佐野尚武
Kenichi Morimoto
森本健一
Yukio Iimura
飯村幸夫
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステンシルマスク本体をホルダーに接着剤を
用いて取り付ける際に、露光パターンに座屈により湾曲
が発生しない定量的条件。 【解決手段】 露光パターンに対応する貫通孔が形成さ
れた荷電粒子線露光用ステンシルマスクにおいて、露光
パターンが形成されたマスク本体10がホルダー15の
支持面上に接着剤16により接着固定されており、露光
パターン中の両端固定の柱の幅をwと長さをl0 とする
とき、露光パターン中の両端固定の柱のw/l0 が最も
小さい柱に対して、w/l0 >(31/2 /π)(ΔαΔ
T)1/2 を満足するマスク本体10の材料、ホルダー1
5の材料及び接着剤16の材料の組み合わせからなる。
ただし、Δα:ホルダー15とマスク本体10の線膨張
率の差、ΔT:接着剤16の硬化温度と室温との差。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子線、イオンビ
ーム等の荷電粒子線露光用ステンシルマスクに関し、特
に、半導体素子の製造等に用いられる荷電粒子線露光用
ステンシルマスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、部分一括法と称して、電子線露光
パターンに対応する形状の開口部を有する図形マスク
を、転写マスクの基板内に多数個設け、これらの図形マ
スクにより電子線の形状を成形して試料上に照射し、あ
る面積を一回で露光してしまう高速描画方式が注目され
てきている。この方式に用いられる転写マスクが電子線
露光用ステンシルマスクである。
【0003】図4にこのようなステンシルマスクを用い
て部分一括露光をする電子線露光装置の概略の構成を示
す。また、図5にその描画原理を模式的に示す(SPI
E,Vol.2254,Photomask and
X−Ray Mask Technology(199
4)pp.122〜132)。電子銃1を出射した電子
ビームは矩形アパーチャー2により断面が矩形に成形さ
れ、ビーム成形レンズ系3を通ってステンシルマスク1
0を照射する。そして、ステンシルマスク10を照射す
る電子ビームはビーム成形レンズ系3により偏向され、
その偏向の制御と、ステンシルマスク10を載せたマス
クステージの送り制御とにより、所望の図形マスクを選
択して照射する。そして、それぞれの図形マスクの開口
を通った電子ビームを縮小投影レンズ系4により例えば
1/25倍に縮小してウェーハステージ6上に載置され
たウェーハ5上に順次照射して描画し、さらに、ウェー
ハステージ6を移動させてウェーハ5全面の描画を行
う。
【0004】図6にステンシルマスク本体10の1例を
示す。図(a)は下側から見た平面図、図(b)は図
(a)の線A−A’に沿う断面図、図(c)は図(a)
に示したステンシルマスク本体10の薄膜領域(図形マ
スク部)11の拡大図である。ステンシルマスク本体1
0は、例えば13mm角、525μm厚のシリコン基板
からなり、その基板に、厚さ10〜20μm程度の矩形
のシリコンメンブレンからなる薄膜領域11をアレイ状
に規則的に形成し、その薄膜領域11に回路パターン状
の貫通孔12、矩形貫通孔13等を形成してなるもので
あり、薄膜領域11の例えば125μm角(1/25倍
の場合)の図形マスク領域が一括露光により転写され
る。
【0005】このようなステンシルマスク本体10は、
従来、図1に示すように、ステンシルマスク本体10を
受け入れる凹部が設けられ、薄膜領域11に対応するア
パーチャ14が設けられた燐青銅等からなる金属製ホル
ダー15に入れられ、例えば180〜200℃の高温で
硬化する接着剤16で全面接着して固定されて、電子線
露光用ステンシルマスクとして使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、ステ
ンシルマスク本体10はシリコンから形成され、金属製
ホルダー15は燐青銅から形成され、接着剤16は高温
(200℃程度)で硬化するものであるので、ステンシ
ルマスク本体10のシリコンと金属製ホルダー15の燐
青銅の間には大きな線膨張率の差(シリコン:3.0×
10-6(1/℃),燐青銅:17.8×10-6(1/
℃))があり、接着剤16を高温で硬化させた後に室温
に冷却すると熱歪みが発生する。
【0007】上記のように、ステンシルマスク本体10
の図形マスク部11は薄く、剛性が小さく、線膨張率が
小さいため、この熱歪みによって圧縮応力がかかる。ス
テンシルマスクの図形マスク部11に形成されるパター
ンの幅が大きいときにはこの熱歪みによって作用する圧
縮応力は問題とはならなかったが、パターンの微細化に
伴い、形成したマスクパターンの破断、湾曲(座屈)が
発生するようになってきた。このような現象が発生する
と、その電子線露光用ステンシルマスクを用いて作成し
た製品は不良品となってしまう。
【0008】具体例として、厚さh=20μmの図形マ
スク部11に、長さl0 =125μmで、幅w=1.2
5〜5.00μmの間で0.25μ刻みで変化する微細
柱からなる1:1のライン・アンド・スペースの125
μm角の16種のパターンを有するマスク本体10を、
180℃で硬化する接着剤16で、燐青銅からなるホル
ダー15に接着固定したところ、3.25μm以下の幅
の全てのパターンで湾曲が観察され、また、その現象が
数枚のマスクで再現された。図7はその観察パターンの
1種を模式的に示した図である。
【0009】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ステンシルマスク本体をホル
ダーに接着剤を用いて取り付ける際に、図形マスクパタ
ーン形状との関係で図形マスクパターンに座屈により湾
曲が発生しない定量的条件を見出すことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の荷電粒子線露光用ステンシルマスクは、荷電粒子線
露光パターンに対応する貫通孔が形成された荷電粒子線
露光用ステンシルマスクにおいて、貫通孔により露光パ
ターンが形成されたマスク本体がホルダーの支持面上に
接着剤により接着固定されており、前記露光パターン中
の両端固定の柱の幅をw、その長さをl0 とするとき、
前記露光パターン中の両端固定の柱のw/l0 が最も小
さい柱に対して、 w/l0 >(31/2 /π)(ΔαΔT)1/2 ・・・(8) ただし、Δα=αh −αs (1/℃)(ただし、αh
αs ) ΔT=Ts −Tr (℃) ここで、αs :マスク本体の線膨張率(1/℃) αh :ホルダーの線膨張率(1/℃) Tr :室温=23(℃) Ts :接着剤の硬化温度(℃) を満足するマスク本体の材料、ホルダーの材料及び接着
剤の材料の組み合わせからなることを特徴とするもので
ある。
【0011】この場合に、マスク本体がシリコンからな
り、 ΔαΔT<1.32×10-3 ・・・(9) を満足するホルダーの材料及び接着剤の材料の組み合わ
せからなることが望ましい。
【0012】また、接着剤として常温で硬化する接着剤
を用いるようにしてもよい。
【0013】本発明のもう1つの荷電粒子線露光用ステ
ンシルマスクは、荷電粒子線露光パターンに対応する貫
通孔が形成された荷電粒子線露光用ステンシルマスクに
おいて、貫通孔により露光パターンが形成されたマスク
本体がホルダーの支持面上に接着剤により接着固定され
ており、前記ホルダーの線膨張率がマスク本体の線膨張
率以下であることを特徴とするものである。
【0014】本発明においては、何れの場合も、露光パ
ターン中の両端固定の柱の幅wと長さl0 の比w/l0
が最も小さい柱に対しても、それにかかる熱応力よりも
座屈応力が大きくなるので、露光パターン中に座屈によ
る湾曲が発生することはなく、良好なパターン形状の荷
電粒子線露光用ステンシルマスクを提供することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の荷電粒子線露光用
ステンシルマスクの原理といくつかの実施例について説
明する:本発明の基本原理は、図1のような構成のステ
ンシルマスクにおいて、ステンシルマスク本体10をホ
ルダー15に高温で接着固定し室温に戻る際に、剛性が
小さく、線膨張率が小さいステンシルマスクの図形マス
ク部11(図6)に形成された微細柱に加わる熱歪みに
基づく圧縮応力によって座屈が生じない条件を与えるこ
とである。
【0016】まず、図2に示すような微細柱20が図形
マスク部11中に形成されているとする。ここで、記号
を定義する: マスク本体10の線膨張率:αs (1/℃) ホルダー15の線膨張率:αh (1/℃) ホルダー15とマスク本体10の線膨張率の差: Δα=αh −αs (1/℃) (ただし、αh ≧αs
する) 室温:Tr (℃) 接着剤16の硬化温度:Ts (℃) 接着剤16の硬化温度と室温との差:ΔT=Ts −Tr
(℃) マスク本体10のヤング率:E(GPa) マスク本体10の熱歪み:εth(無次元) マスク本体10の熱応力:σth(MPa) (ただし、
圧縮を正とする) 微細柱20の厚さ:h(μm) 微細柱20の幅:w(μm) (ただし、w<hとす
る) 微細柱20の長さ:l0 (μm) 微細柱20の座屈応力:σc (MPa) (正とする)
【0017】接着剤16を用いた接着工程において、マ
スク本体10とホルダー15とは、室温Tr から加熱さ
れ、自由状態のまま接着剤16の硬化温度Ts に達し、
そこで接着剤16の硬化によりマスク本体10とホルダ
ー15とは、図形マスク部11の周辺部で接着され、そ
の後、両者の結合状態のまま室温Tr まで冷却される。
その際、マスク本体10(図形マスク部11)には、次
の(1)式の圧縮熱歪みεthが加わり、(2)式の圧縮
熱応力σthが加わる。
【0018】 εth=ΔαΔT ・・・(1) σth=Eεth ・・・(2) (1)式と(2)式より、図形マスク部11に発生する
圧縮熱応力σthは、 σth=EΔαΔT ・・・(3) となる。
【0019】ところで、柱の座屈の理論から、両端固定
端の場合には、座屈応力σc は次式で与えられる(例え
ば、吉識雅夫・金沢武共著「材料力学明解」(株)養賢
堂、1964年発行、第255頁(6)式、参照)。
【0020】 σc =(π2 /3)E(w/l0 2 ・・・(4) ここで、図3(a)に示したように、微細柱20にかか
る熱応力σthよりも座屈応力σc が大きくなる幅wに対
しては座屈は生じないと言えるので、 σc >σth ・・・(5) となる。なお、図3(b)に示すように、熱応力σth
座屈応力σc 以上になると、微細柱20に座屈が生じ
る。
【0021】(3)式〜(5)式から、 (π2 /3)E(w/l0 2 >EΔαΔT ・・・(6) すなわち、微細柱20に座屈が生じる最大の幅をwc
すると、 wc /l0 ≡(31/2 /π)(ΔαΔT)1/2 ・・・(7) w>wc ・・・(8) つまり、 w/l0 >(31/2 /π)(ΔαΔT)1/2 ・・・(9) となる。
【0022】したがって、図形マスク部11中に形成さ
れる微細柱20のw/l0 が最も小さい微細柱20に対
して(9)式を満足するように、ホルダー15とマスク
本体10の線膨張率の差Δα、接着剤16の硬化温度と
室温との差ΔTの両者を選択すればよい。
【0023】ここで、具体的な数値例を示す。マスク本
体10としてシリコンを用いる場合の線膨張率αs
3.0×10-6(1/℃)(23℃〜180℃の平均
値)、ホルダー15の燐青銅の線膨張率αh =17.8
×10-6(1/℃)、Δα=14.8×10-6(1/
℃)、室温Tr =23(℃)、接着剤16の硬化温度T
s =180(℃)、ΔT=157(℃)とすると、 wc /l0 ≡(31/2 /π)(ΔαΔT)1/2 =2.6
6×10-2 となる。微細柱20の長さl0 は一括露光領域の径(正
方形の辺の長さ)で決まり、最大125μmとすると、
c =3.3μmとなる。
【0024】これは以下の実験事実と合っている: ・マスク本体10のシリコン基板のみを加熱・冷却して
も、図形マスク部11中の柱の座屈が観察されなかった
こと、 ・幅が3.25μm以下の柱から座屈が生じたこと、 ・一辺の端部のみを固定し、他の三辺を自由端とした場
合、固定端に平行な方向の柱に座屈が観察され、垂直な
方向の柱には座屈は観察されなかったこと、 ・L字形の柱では座屈は観察されなかったこと。
【0025】さて、以上のようなステンシルマスク本体
10とホルダー15の線膨張率の差による座屈を生じさ
せないようにするには、 ステンシルマスク本体10をホルダー15に固定に
するのに接着工程を省いて、例えば機械的方法により固
定する方法、 ステンシルマスク本体10をホルダー15に固定に
する接着工程での熱応力を限界内に止める方法を採用す
る方法、とがある。
【0026】に関しては、マスク本体10の線膨張率
αs に対してホルダー15の線膨張率αh が等しいか、
それより小さい(αs ≧αh )材料の組み合わせを選択
するのも一つの方法であるが、それ以外に、 −1:(9)式を満足するような硬化温度Ts の低い
接着剤16を採用すること、 −2:(9)式を満足するような線膨張率の差Δαの
ホルダー15の材料を採用すること、 が考えられる。以下、定量的評価を行う。
【0027】電子線露光装置を用いる場合、(9)式の
左辺のw/l0 の中、微細柱20の長さl0 は、上記の
ように、一括露光領域の径(正方形の辺の長さ)で決ま
り、現状では最大125μmである。また、微細柱20
の幅wは露光装置の解像力で決まり、25倍ステンシル
マスクの場合、2.5μmである。これから、w/l 0
=0.02となり、(9)式から、 ΔαΔT<1.32×10-3 ・・・(10) となる。マスク本体10としてシリコンを、ホルダー1
5として燐青銅を用いる従来の場合と同様の材料の組み
合わせの場合には、上記のように、Δα=14.8×1
-6(1/℃)であるので、ΔT<89(℃)、すなわ
ち、硬化温度Ts<112(℃)の接着剤16を用いれ
ばよい。このような条件を満足する導電性接着剤(荷電
粒子線露光用ステンシルマスクは帯電(チャージアッ
プ)するので、接着剤16は導電性であることが必要)
としては種々の市販の接着剤が使用可能であるが、例え
ば、常温硬化で使用できるエポキシ系の2液混合接着剤
((株)アルファ技研製「アルテコエポキシ300
0」)に銀ペーストを混合したもの、シアノアクリレー
ト系の導電性瞬間接着剤(厚木中央研究所(株)「サイ
コロンB」)、溶剤タイプの導電性接着剤(銀ペースト
やカーボンペーストと呼ばれているもの)がある。
【0028】また、接着剤16として従来と同様にTs
=180(℃)の高温のものを用いる場合、と、ΔT=
157(℃)であり、(10)式から、Δα<8.4×
10 -6(1/℃)を満たすホルダー15の材料を用いれ
ばよい。マスク本体10としてシリコンを用いる場合、
ホルダー15の材料としは、αh <11.4×10
-6(1/℃)を満たし、非磁性で(磁性体の場合磁化し
てしまうので、荷電粒子線露光用ステンシルマスクとし
ては使用できない)、導電性で、熱伝導性が良く、材料
入手容易で、加工性があり、融点が高いものであれば使
用できる。具体的には、Cr(αh =4.9×10
-6(1/℃))、Mo(αh =4.8×10-6(1/
℃))、Ti(αh =8.6×10-6(1/℃))、W
(αh =4.5×10-6(1/℃))等の高融点金属及
びその合金、SiC(セラミックス)(αh=4.0×
10-6(1/℃))、ガラス状カーボン(日清紡(株)
製 AC−140、AC−140S(αh =2〜3.4
×10-6(1/℃)))等が使用できる。
【0029】なお、マスク本体10とホルダー15の材
料とを同じにしてもよいのは勿論である。すなわち、マ
スク本体10として例えばシリコンを用いる場合、ホル
ダー15の材料もシリコンを用いる。
【0030】以上、本発明の荷電粒子線露光用ステンシ
ルマスクを電子線露光用ステンシルマスクを例にあげて
その原理と実施例と数値例を説明してきたが、本発明は
これら実施例等に限定されず種々の変形が可能である。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の荷電粒子線露光用ステンシルマスクによると、何れの
場合も、露光パターン中の両端固定の柱の幅wと長さl
0 の比w/l0 が最も小さい柱に対しても、それにかか
る熱応力よりも座屈応力が大きくなるので、露光パター
ン中に座屈による湾曲が発生することはなく、良好なパ
ターン形状の荷電粒子線露光用ステンシルマスクを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の荷電粒子線露光用ステンシ
ルマスクの断面図である。
【図2】図1のマスクの図形マスク部中に形成されてい
る微細柱を模式的に示した図である。
【図3】微細柱にかかる熱応力と座屈応力の関係により
座屈が生じない場合と生じる場合を比較して示す図であ
る。
【図4】ステンシルマスクを用いて部分一括露光をする
電子線露光装置の概略の構成を示す図である。
【図5】図4の電子線露光装置の描画原理を模式的に示
す図である。
【図6】ステンシルマスク本体の1例を示す図であり、
(a)は裏側から見た平面図、(b)は(a)の線A−
A’に沿う断面図、(c)は(a)に示したステンシル
マスク本体の薄膜領域の拡大図である。
【図7】熱歪みによる圧縮応力によって発生した微細柱
の湾曲の観察パターンを模式的に示した図である。
【符号の説明】
10…ステンシルマスク本体 11…ステンシルマスク本体の薄膜領域(図形マスク
部) 12…回路パターン状の貫通孔 13…矩形貫通孔 14…アパーチャ 15…ホルダー 16…接着剤 20…図形マスク部中の微細柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本健一 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 飯村幸夫 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2H095 BA08 BC21 BC28 BC30 5F056 AA06 AA22 EA04 FA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子線露光パターンに対応する貫通
    孔が形成された荷電粒子線露光用ステンシルマスクにお
    いて、貫通孔により露光パターンが形成されたマスク本
    体がホルダーの支持面上に接着剤により接着固定されて
    おり、前記露光パターン中の両端固定の柱の幅をw、そ
    の長さをl0 とするとき、前記露光パターン中の両端固
    定の柱のw/l0 が最も小さい柱に対して、 w/l0 >(31/2 /π)(ΔαΔT)1/2 ・・・(8) ただし、Δα=αh −αs (1/℃)(ただし、αh
    αs ) ΔT=Ts −Tr (℃) ここで、αs :マスク本体の線膨張率(1/℃) αh :ホルダーの線膨張率(1/℃) Tr :室温=23(℃) Ts :接着剤の硬化温度(℃) を満足するマスク本体の材料、ホルダーの材料及び接着
    剤の材料の組み合わせからなることを特徴とする荷電粒
    子線露光用ステンシルマスク。
  2. 【請求項2】 前記マスク本体がシリコンからなり、 ΔαΔT<1.32×10-3 ・・・(9) を満足するホルダーの材料及び接着剤の材料の組み合わ
    せからなることを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線
    露光用ステンシルマスク。
  3. 【請求項3】 前記接着剤が常温で硬化する接着剤から
    なることを特徴とする請求項1又は2記載の荷電粒子線
    露光用ステンシルマスク。
  4. 【請求項4】 荷電粒子線露光パターンに対応する貫通
    孔が形成された荷電粒子線露光用ステンシルマスクにお
    いて、貫通孔により露光パターンが形成されたマスク本
    体がホルダーの支持面上に接着剤により接着固定されて
    おり、前記ホルダーの線膨張率がマスク本体の線膨張率
    以下であることを特徴とする荷電粒子線露光用ステンシ
    ルマスク。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002061813A1 (fr) * 2001-01-30 2002-08-08 Advantest Corporation Dispositif a faisceau d'electrons, element de formation de faisceaux d'electrons et procede de fabrication dudit element
JP2012079853A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Hoya Corp 転写マスク、転写マスクの製造方法、転写マスク収容体、及び転写マスク収容体の製造方法
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WO2022118623A1 (ja) * 2020-12-02 2022-06-09 日清紡ケミカル株式会社 露光装置用部材、露光装置用部材の製造方法、及び、複合型露光装置用部材

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