JP2000340483A - X線露光用マスクの製造方法およびx線露光用マスク - Google Patents

X線露光用マスクの製造方法およびx線露光用マスク

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JP2000340483A
JP2000340483A JP14748699A JP14748699A JP2000340483A JP 2000340483 A JP2000340483 A JP 2000340483A JP 14748699 A JP14748699 A JP 14748699A JP 14748699 A JP14748699 A JP 14748699A JP 2000340483 A JP2000340483 A JP 2000340483A
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membrane
ray
ray exposure
exposure mask
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JP14748699A
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Takuya Yoshihara
拓也 吉原
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NEC Corp
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線吸収体を低応力化して高精度なX線露光
用マスクを提供できるようにする。 【解決手段】 Si基板3の表・裏面にSiCなどから
なるメンブレン材料膜2を成膜する(a)。超音波加工
法などを用いて、メンブレン領域(X線マスク体形成領
域)のSi基板3を残板厚が0.1〜1.0mmとなる
ように除去する(b)。スパッタ法によりX線吸収体1
を成膜する(c)。その後、メンブレン領域のSi基板
3の残板部を除去する。Si基板3を支持枠4に貼り付
けた後、X線吸収体1をパターニングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置製造工
程等の微細パターン形成工程において用いられるX線露
光用マスクとその製造方法に関し、特に応力を低減する
ことのできるX線露光用マスクの製造方法とこれにより
製作されたX線露光用マスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】X線露光用マスクは、一般にX線吸収の
大きいX線吸収体、X線を透過するメンブレンと呼ばれ
る薄膜、メンブレンを支持するSi基板およびこれらを
支持する支持枠から構成されている。そして、このX線
露光用マスクは半導体素子やマイクロマシン等の製造工
程において微細なパターンを転写するのに用いられてい
る。具体的には、半導体デバイスパターンなどに対応す
るX線吸収体パターンを有するX線露光用マスクを、X
線露光用レジストを塗布したウエハ表面などの被加工物
表面に近接配置し、前記X線露光用マスクの背面からX
線を照射して、X線露光用レジストを感光させて現像す
る。これにより、X線露光用マスク上のパターンを被加
工物表面のX線露光用レジストに転写することができ
る。
【0003】図6(a)〜(c)は、従来のX線露光用
マスクの製造方法を示す工程順の断面図である。まず、
図6(a)に示すように、厚さ0.6〜2mm程度のS
i基板3の表・裏面に、メンブレンを形成するためのS
iC等をCVD法により1〜2μmの膜厚に堆積してメ
ンブレン材料膜2を形成する。次に、基板裏(図6中の
下方)面の、メンブレン領域(マスクパターン形成領域
であるエッチング開口部の領域)のメンブレン材料膜2
をフォトリソグラフィおよびドライエッチングによって
選択的に除去する。続いて、表面のメンブレン材料膜2
上にスパッタ法により、TaGeなどのX線を吸収する
重金属を堆積して、X線吸収体1を形成し、アニールに
よって低応力化する。通常、X線吸収体1成膜の前後に
て応力測定が行われる。また、アニール後にも、応力測
定が行われる。次に、図6(b)に示すように、SiC
をマスクとしたKOH水溶液による異方性エッチングに
よってSi基板3のメンブレン領域を除去(バックエッ
チング)し、メンブレン2aを形成する。次に、X線露
光用マスクが電子線描画等の次工程に耐えられるよう、
エポキシ樹脂を用いてSi基板3の裏面を厚さ5mm程
度のパイレックスガラスあるいはSiC等からなる支持
枠4に接着し、剛性を高める。そして、図6(c)に示
すように、電子線描画によって形成したレジストパター
ンをマスクとしたドライエッチングにより、X線吸収体
1をパターニングしてX線マスク体1aを形成する。
【0004】その他の方法として、Si基板3をバック
エッチングしてメンブレン材料膜をメンブレン化した後
にX線吸収体1を成膜する方法や、あるいは、X線吸収
体1を成膜する前に支持枠4を接着する方法などがあ
る。また、接着に陽極接合を用いるプロセス、フッ硝酸
による等方性エッチングによってSi基板をバックエッ
チングするプロセスも使われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体素子のデ
ザインルールの微細化に伴って、X線露光用マスクには
より高いパターン位置精度が要求されるようになってき
ている。この要求に応えるためには、電子線描画による
レジストパターン形成からX線露光用マスク完成時に至
るまでのパターン歪みを最小限に抑えることが重要であ
る。図6に示した、バックエッチング前にX線吸収体を
成膜する方法を用いた場合には、従来からの装置を用い
て成膜出来ること、およびパターン歪みへの影響の大き
いX線吸収体の応力の測定が容易であるという利点があ
る。しかしながら、バックエッチングの際、メンブレン
の引張応力によってSi基板が中心に向かって歪むた
め、メンブレン上に成膜されたX線吸収体の応力が変化
する。よって、バックエッチング後のX線吸収体の応力
が0になるように、Si基板厚およびメンブレンの応力
に応じてあらかじめX線吸収体の応力をアニールにより
調整しておかなければならない。一方、Si基板厚を厚
くすると、バックエッチングに伴うSi基板の変形を小
さくすることが可能である。しかし、X線吸収体の応力
はSi基板の反りから求めるため、Si基板が厚くなる
と、厚さの2乗に反比例して応力測定精度が劣化する。
よって、X線吸収体の応力を精度良く調整することが困
難になる。また、バックエッチングに伴ってメンブレン
が持つ応力分布がX線吸収体に影響を与えることから、
メンブレンの面内応力分布を均一に制御する必要があ
る。さらに、バックエッチングする際に用いられるKO
Hもしくはフッ硝酸はX線吸収体材料を侵すため、バッ
クエッチング時にはX線吸収体にエッチャントがふれな
いように表面を保護する必要がある。これらにより、バ
ックエッチングのスループットの低下を招き、また装置
の複雑化を招いていた。
【0006】一方、バックエッチングによってメンブレ
ン化を行った後に、X線吸収体を成膜する場合、X線吸
収体成膜前に、Si基板およびメンブレンの変形による
応力が既に解放されているため、バックエッチングに伴
うパターン歪みがX線吸収体には生じない。しかし、メ
ンブレンは1〜2μmと薄いため、スパッタリングによ
ってX線吸収体を成膜する際に、プラズマからの熱供給
によって温度が数百度迄上昇する。さらに、Si基板と
メンブレンの境界にも数10℃の温度分布が生じる。特
に、現在、応力制御の点において優れたX線吸収体とし
て注目されているTa系アモルファス合金は成膜時のS
i基板温度が高いとアモルファス構造が崩れ、薄膜表面
のモフォロジー(morphology:表面状態)が悪化する。
また、メンブレンとSi基板の境界付近においては温度
勾配により、X線吸収体の応力不均一が生じる。
【0007】これらの熱の問題を解決するために、メン
ブレン裏面に熱伝導性が高いHeを満たして成膜する方
法が提案されている。この方法により冷却の効率を上げ
るためには、Heの圧力を100Pa程度まで加圧する
必要がある。しかしながら、X線吸収体の成膜には、ス
パッタガスが膜中に取り込まれることにより応力の制御
性および応力の安定性が損なわれることを防止するため
に、通常、原子半径が比較的大きい不活性ガスのXeま
たはArが用いられ、その圧力は〜1Pa程度である。
よって、X線吸収体膜に取り込まれやすいHeはスパッ
タチャンバから隔離する必要が生じる。そのため、スパ
ッタ装置の構造および操作が複雑になり、X線吸収体の
応力制御性の低下および装置の稼働率の低下が問題とな
る。
【0008】また、メンブレン上にX線吸収体を成膜す
る方法を用いると、応力測定が困難になる。なぜなら、
メンブレンは自身の引張応力によって張っているので、
X線吸収体を成膜したときにメンブレンの変形が起こら
ず、Si基板の変形量から応力を求める従来の応力測定
方法によりX線吸収体の応力を測定することができない
からである。そのため、メンブレン部分に圧力を加え、
その変形量からX線吸収体の応力を計算するバルジ法が
用いられる。しかし、この方法はメンブレン領域内に成
膜されたX線吸収体の応力分布は測定することができな
い。
【0009】また、従来は、Si基板裏面に選択的に形
成された保護膜をエッチングマスクにKOHまたはフッ
硝酸を用いてSi基板のバックエッチングを行ってい
る。SiのKOHによるエッチングレートは、Siの結
晶方位に対して異方性を持つため、例えばSi(10
0)基板を用いることによって、メンブレン領域の面積
を高精度に制御することが可能である。しかし、エッチ
ングレートが非常に遅く、例えば2mm厚のSi基板を
エッチングするのに7時間程度を要する。また、その異
方性のため、メンブレン領域が矩形の場合は良質な形状
が得られるが、円形等の曲線を含むメンブレン形状には
不向きである。一方、フッ硝酸はSiに対するエッチン
グレートが大きいため、フッ酸と硝酸の混合比が1:1
の溶液を用いると、2mmのSi基板は10分程度でエ
ッチングが終了する。しかし、エッチングが等方的に進
むため、メンブレン領域の面積制御性が悪い。例えば、
保護膜を矩形にパターニングしても、メンブレン領域の
角が丸くなることから、半導体製造に適した矩形のメン
ブレン領域を得るためには、実際に使用するメンブレン
領域よりも一辺が2mm以上大きなメンブレンを形成す
る必要がある。
【0010】ところで、X線露光を行う際には、X線露
光用マスクをウエハに対して5〜30μmの間隔をもっ
て近接配置し、ウエハに形成された前の層のパターンに
対してX線露光用マスクを位置あわせし、X線を照射す
る。ウエハ上に形成された数十のパターンに対してX線
露光をする場合には、ウエハをステップ移動して上記プ
ロセスを繰り返す。しかし、X線露光用マスクとウエハ
の間隔が狭いため、大気の粘性によりメンブレンが変形
して、メンブレン上のパターン位置がずれる問題があ
る。これに対処して、メンブレンの変形を抑えるべく、
X線露光用マスクのメンブレン周辺部を低くし、メンブ
レン領域を周辺よりも高い台地状に加工するメサ構造が
用いられている。しかし、従来はメンブレン材料膜上に
レジストパターンを形成して、メンブレン材料をドライ
エッチングし、更にウェットエッチングによってSi基
板をエッチングしてメサ構造を作成していたため、スル
ープットが低かった。従って、本発明の課題は、上述し
た従来技術の問題点を解決することであって、その目的
は、より低応力な従ってパターン歪みの少ないX線露光
用マスクを、より短い製作時間でかつ簡素な工程により
製造できるようにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明によれば、(1)基板上にメンブレン材料膜
を形成する工程と、(2)前記メンブレン材料膜上にX
線吸収体を成膜する工程と、(3)X線吸収体パターン
形成領域であるメンブレン領域下の基板を除去して前記
メンブレン材料膜をメンブレン化する工程と、を有し、
前記第(2)の工程に先立って前記メンブレン領域での
基板は裏面側より薄板化処理が施されて板厚が1.0m
m以下に薄板化されていることを特徴とするX線露光用
マスクの製造方法、が提供される。そして、好ましく
は、前記基板はSi基板により構成される。また、好ま
しくは、前記薄板化処理は、超音波加工法などの機械的
加工法、異方性のドライエッチング法若しくは異方性の
ウェットエッチング法にて行われる。また、前記第
(3)の工程に先立って、メンブレン領域とその外周部
を除く領域の基板表面を一部除去してメンブレン領域を
含む領域をメサ状に加工する工程が付加されてもよい。
薄板化処理後の残板厚は、より好ましくは0.1mm以
上0.5mm以下である。
【0012】また、上記の目的を達成するため、本発明
によれば、基板上にX線吸収体パターンを保持するメン
ブレンを有するX線露光用マスクであって、前記基板が
支持枠を兼ねていることを特徴とするX線露光用マス
ク、が提供される。そして、好ましくは、前記基板はS
i基板により構成される。また、前記基板の前記メンブ
レンを保持する部分が周辺よりも高いメサ構造になされ
ていてもよい。
【0013】[作用]Si基板のメンブレン領域を除去
する際、その除去量に応じて、Si基板は徐々に変形す
る。すなわち、バックエッチングの進行に伴って、メン
ブレン材料の引張応力に起因するSi基板の反り量は徐
々に大きくなる。よって、X線吸収体を成膜する前に、
途中までバックエッチングしておくと、成膜後のバック
エッチングによる歪みを小さく抑えることが可能にな
る。ここで、残板厚を1.0mm以下にすると、X線吸
収体の応力を高精度に測定することが可能となるため、
X線吸収体の低応力化が容易となる。また、Si基板は
薄くなると徐々に、薄膜の性質を帯びる。例えば、2μ
mのSiCを表面に成膜したSi基板に30mm角の凹
穴を形成した場合、0.5mm程度の薄板化からSi基
板は変形し、SiC等からなるメンブレン材料膜の応力
が緩和しはじめる。よって、メンブレン材料膜の面内応
力が不均一であっても、メンブレン化する部分を薄板化
した後にX線吸収体を成膜することによって、SiCの
応力不均一も緩和しているため、バックエッチング時の
歪みを小さくすることが可能である。
【0014】さらに、0.1mmまで薄板化した場合に
おいても、メンブレンの数十倍の熱伝導特性が得られる
ため、X線吸収体成膜中に冷却用Heを用いなくても、
Si基板の面内温度均一性を確保することができる。ま
た、成膜の際のSi基板の変形量も通常の応力測定装置
により測定可能なため、容易にX線吸収体の応力分布を
測定することができる。つまり、Si基板のメンブレン
化する部分の厚さが0.1〜0.5mmの領域において
は、Si基板はメンブレン(薄膜)としての性質とSi
基板(剛体)としての性質を併せ持つことになる。厚さ
が0.1mmに近いほどメンブレンの応力緩和がより大
きいため、メンブレンの平均応力および面内分布による
パターン歪みもより小さくすることができる、一方0.
5mmに近い厚さの場合は、熱伝導性が高いため、X線
吸収体成膜時の成膜パラメーター(電力パワー、ガス
圧、Si基板温度、ガス流量等)の自由度が大きくな
る。よって、残板厚は用いるメンブレン材料の応力およ
びX線吸収体成膜時の成膜パラメーターから、パターン
歪みが最小になるように値を決定する必要がある。
【0015】メンブレン化する部分の薄板構造を作製す
るのに、機械的な研削方法を用いるとより低コストで、
かつ、高精度なX線露光用マスクを作製することが可能
となる。例えば、超音波加工を用いると、上記の構造を
容易に得ることができる。ここで、超音波加工とは、超
音波振動するホーンと披加工物であるSi基板の間にB
N(ボロン・ナイトライド)等の砥粒を流し入れ、砥粒
の振動によってSi基板を加工する方法である。メンブ
レン領域形状はホーンの接触面の形状であり、研削の深
さはエッチング時間、与える振動の強さ等に依存する。
この方法を用いると加工形状は矩形および円形等の制限
がなくなり、2mm厚Si基板の加工時間も1時間程度
に短縮できる。また、例えば、超音波加工によってSi
基板を0.2mmの厚さまで矩形に加工した後、フッ硝
酸で残りの0.2mmをウェットエッチングする場合、
フッ硝酸の等方エッチングによる角の丸まりは0.1m
m以下に抑えることが可能であり、そのエッチング時間
は1〜2分である。また、超音波加工によって生じた、
Si表面の荒れはフッ硝酸によって減じられる。よっ
て、超音波加工とフッ硝酸エッチングを併用することに
よって、高い加工精度と高いスループットを両立させる
ことが可能となる。また、KOHによってSi基板を薄
板化する場合においても、X線吸収体を保護する必要が
ないため、高スループットと高い形状制御性を同時に満
たすことが可能となる。また、機械的な研削を用いると
メサ構造の作成も容易となる。即ち、X線マスク裏面の
加工と同様に、表面メンブレン部分よりも幾分外側の外
周部分を超音波加工により研削すると、従来法を用いる
場合よりも高スループットでメサ構造を作成することが
可能となる。
【0016】また、従来のプロセスでは、バックエッチ
ングプロセスにおけるスループットとメンブレン領域の
形状制御性を確保する点から、Si基板の厚さに制約が
あった。しかし、Si基板を薄板化してからX線吸収体
を成膜する方法においては、Si基板の厚さが異なって
も、X線吸収体成膜後のバックエッチング量は変わらな
いため、Si基板の厚さに対する制約がない。よって、
従来は0.3〜2mmのSi基板を支持枠に接合するこ
とによって高い剛性のX線露光用マスクを作製していた
が、より厚いSi基板を用いることによって、支持枠が
不要なX線露光用マスク(以下、フレーム一体型のX線
露光用マスクと呼ぶ)の作製が可能となる。
【0017】すなわち、両面がメンブレン材料によって
覆われた、3〜8mm厚のSi基板のメンブレン化され
る部分を超音波加工等により機械的に研削し、薄板化す
る。その上にX線吸収体を成膜した後、フッ硝酸によっ
てバックエッチングする。従来は、3〜8mmのSi基
板を用い応力の測定精度が低いため、低応力化が困難だ
ったが、上記プロセスを用いると、成膜部分の板厚が
1.0mm以下のため、高精度な低応力化が可能とな
る。以上のように、フレーム一体型X線露光用マスクに
おいては、支持枠とSi基板を貼り付けることによって
生じる熱歪みおよび機械的歪みの問題および洗浄時に接
着面に取り込まれる洗浄液の問題等は解消される。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1(a)〜図2(c)
は、本発明によるX線露光用マスクの製造方法の実施の
形態を示す工程順の断面図である。厚さ0.2〜2mm
(支持枠が別体の場合)、または、3〜8mm(フレー
ム一体型の場合)程度のSi基板3の両面にCVD法に
よりメンブレンを形成することのできるSiC、SiN
またはダイヤモンド等を1〜2μm程度の膜厚に堆積し
てメンブレン材料膜2を形成する〔図1(a)〕。この
状態で、Si基板3表面のメンブレン領域とその外周部
除く周辺部分を、機械的研削またはドライエッチングに
よって深さ数100μm程度取り除き、メサ構造を作っ
てもよい。
【0019】続いて、機械的な研削方法あるいは異方性
リアクティブイオンエッチングなどのドライ法もしくは
ドライ法と異方性のウェットエッチング法の併用によ
り、X線吸収体パターンの形成位置の裏面部分のメンブ
レン材料膜2およびSi基板3を選択的に除去して、そ
の領域に薄板構造を作成する〔図1(b)〕。例えば、
超音波振動する35mm角程度のホーンと粒径30μm
程度のBN等の砥粒を用いて、Si基板3裏面とメンブ
レン材料膜2を超音波加工によって研削する。あるい
は、Si基板3裏面のメンブレン領域を除く領域にレジ
ストパターンを形成し、レジストパターンをマスクに例
えば異方性リアクティブイオンエッチングなどによって
裏面側のメンブレン材料膜2とSi基板3をエッチング
する。若しくはレジストパターンをマスクに裏面側のメ
ンブレン材料膜2をリアクティブイオンエッチングなど
によって選択的に除去した後、Si基板をKOH等に浸
してSiを異方性エッチングする。なお、最後のウェッ
ト法によりSi基板を異方性エッチングする場合には、
(100)面を主面とする基板を用いるものとする。そ
して、この場合、基板裏面に形成された凹部は、異方性
のエッチングのために、図6に示されるように、上部に
向かうにつれて狭まった形状となる。而して、上述した
ように薄板構造を作成するに際しては、Si基板3の残
板厚は、0.1〜1.0mm程度、より好ましくは0.
1〜0.5mmの範囲内において、用いるメンブレン材
料の応力およびX線吸収体成膜時の成膜パラメーターよ
りパターン歪みが最小値になるように設定する。
【0020】次に、TaGe、TaReGe等の重金属
合金をスパッタ法により表面のメンブレン材料膜2上に
0.1〜1μm程度(より好ましくは、0.2〜0.7
μm)の膜厚に成膜して、X線吸収体1を形成する〔図
1(c)〕。この成膜の前後にて応力測定を行うものと
する。その後、X線吸収体1の成膜後の応力測定値を参
考にし、不活性ガス雰囲気中においてアニールを行いX
線吸収体1がほぼ0MPaの低応力膜となるようにす
る。アニールプロセスの後も、応力測定を確認のため行
っておく。
【0021】次に、ウェットエッチングによりメンブレ
ン領域のSi基板の残板部をエッチング除去してメンブ
レン2aを形成する〔図2(a)〕。この場合に、ウエ
ハ洗浄装置を用い、X線吸収体1上に純水を散布しなが
ら、裏面側よりフッ硝酸あるいはKOHなどのエッチン
グ液を吹き付けると、X線吸収体1を保護しつつ、Si
基板3をバックエッチングできる。次に、X線露光用マ
スクの剛性を確保するために、エポキシ樹脂等の接着材
を用いてSi基板3の裏面を厚さ3〜8mm程度の石英
ガラス、SiC等の支持枠4に接着する。あるいは、陽
極接合により接合する〔図2(b)〕。なお、この支持
枠4は、Si基板にX線露光用マスクの剛性を確保でき
る程に厚い基板を用いている際には、不要となる(フレ
ーム一体型のX線露光用マスク)。その後、X線吸収体
1上にレジストを塗布し、半導体素子のパターンを電子
線描画機で形成した後、ドライエッチング法によりX線
吸収体1をパターニングしてX線マスク体1aを形成す
る。その後、酸素アッシングによってレジストを剥離す
るとX線露光用マスクは完成する〔図2(c)〕。
【0022】なお、図1(a)に示す状態の基板を支持
枠4に接着し、その状態でSi基板3を図1(b)に示
すように、薄板化するようにしてもよい。また、支持枠
4として開口部を有しないものを用い、接着後、機械的
研削等によって支持枠のみ、または、支持枠とSi基板
を同時に研削してSi基板を薄板化してもよい。また、
初めにSi基板3裏面のメンブレン化される部分を薄板
に加工し、基板表面を酸化してシリコン酸化膜を形成し
た後、基板表・裏面のシリコン酸化膜を鏡面研磨などに
よって除去し、基板両面にメンブレン材料膜を堆積する
ようにしてもよい。
【0023】次に、上記のように製造したX線露光用マ
スクを利用した半導体デバイスの製造方法について簡単
に説明する。半導体デバイス(メモリやロジックなど)
はウエハ上に実際の回路を形成する前工程およびそのウ
エハをチップ化およびパッケージングする後工程を経て
製品化される。ウエハプロセスには絶縁膜形成、電極形
成、イオン注入等の工程があるが、各工程においてデバ
イス設計図どおりのパターンをSi基板上に形成するプ
ロセスがリソグラフィである。リソグラフィ工程におい
てはレジスト塗布、露光、現像が行われ、Si基板上に
レジストパターンが形成される。この時、0.13μm
以下の微細なデバイスパターンを形成する場合、もしく
はアスペクト比が大きい(>5)パターンを形成する場
合にはX線露光が用いられる。半導体デバイスにおいて
は前の層に形成されたパターンに次の層のパターンを重
ね合わせるが、その精度は最小パターン線幅の数分の1
以下であることが要求される。上記のように製作された
X線露光用マスクは、バックエッチングに伴うX線吸収
体の応力の変化量が小さくメンブレンの応力分布の影響
を受けにくいため、パターン歪みが小さい。例えば、メ
ンブレン材料にSiCを用いて、35mm角の領域に5
0%の被覆率、応力±5MPaのX線吸収体パターンを
形成したときのX線吸収体による最大パターン歪みは5
nm以下となる。よって、上記露光プロセスに本発明の
X線露光用マスクを用いれば、デバイス設計図に対して
忠実なパターンが作成可能であるため、良好な特性を有
する半導体デバイスを高い歩留まりで作製することが可
能になる。
【0024】
【実施例】次に、本発明の実施例について詳細に説明す
る。 [第1の実施例]厚さ2mmのSi基板の両面にCVD
法によりメンブレン材料としてのSiCを1.2μm堆
積する。続いて、35mm角のホーンと平均粒径が30
μmのBN砥粒を用いて、Si基板裏面を超音波加工に
よって研削する。Si基板の残板厚を0.3mmとし
た。0.5mm以下まで薄くすると、薄板部分がメンブ
レンの応力によって変形し、メンブレンの応力が緩和さ
れる。次に、TaGeX線吸収体をスパッタ法により表
面のSiC上に0.5μmの厚さに成膜する。ここで、
ターゲットにGeが原子数比で20%含まれている合金
ターゲットを用い、スパッタチャンバー内にXeガスを
40sccm導入して0.7Paの圧力に保ち、2.0
kWの電力パワーを導入すると200MPa程度の圧縮
応力を持つTaGeアモルファス合金薄膜が再現性良く
表面のSiC上に形成される。ここで、Si基板の0.
3mmの部分と2mmの部分における成膜中の到達温度
差は5℃以内で、成膜温度差に起因するX線吸収体の結
晶構造や応力分布はほとんど見られない。次に、窒素中
において300℃でアニールするとTaGeの応力が引
張り側に変化してほぼ0MPaの低応力膜が得られる。
Si基板の反りの変化から応力を求める場合、応力測定
精度はSi基板厚の2乗に反比例して劣化する。よっ
て、Si基板厚を0.3mmまで薄くした場合、2mm
Si基板と比較して44倍の精度で応力の測定が可能
で、低応力化も容易である。アニールプロセスの後、3
00℃以下の熱プロセスにおいては、X線吸収体の応力
は変化しない。
【0025】次に、ウエハ洗浄装置を用いて、X線吸収
体に純水を散布しながら、裏面に混合比が1:1のフッ
硝酸を吹き付けて、Si基板をバックエッチングする。
フッ硝酸によるエッチング時間は約3分間である。次
に、X線露光用マスクの剛性を確保するために、エポキ
シ樹脂を用いてSi基板の裏面を厚さ5mmの石英ガラ
スの支持枠に接着した。その後、X線吸収体上にレジス
トを塗布し、半導体素子のパターンを電子線描画機で形
成した後、SF6のエッチングガスによりX線吸収体を
パターニングしてX線マスク体を形成した。続いて、酸
素アッシングによってレジストを剥離するとX線露光用
マスクは完成する。
【0026】[第2の実施例]厚さ1mmの面方位が
(100)のSi基板の両面にCVD法によりSiCを
1.5μm堆積する。次に、裏面SiC上において40
mm角の中心部分を除く領域にレジストパターンを形成
し、レジストパターンをマスクにリアクティブイオンエ
ッチングによってSiCを除去する。このとき、形成さ
れた開口部の辺の向きは[110]方向である。この4
0mm角のSiC膜が除去されたSi基板を複数枚同時
にKOHに浸してSiを異方性エッチングする。このと
き、Si基板の残板厚が0.1〜0.5mmになるよう
にエッチング時間を制御する。KOHのエッチングレー
トはSiの面方位に対して異方性をもつため、高い加工
精度にてエッチングすることが可能となり、更に、複数
枚を同時にエッチングすると、高いスループットを得る
ことができる。
【0027】その後、フォトリソグラフィによって、裏
面SiCの外周1cm部分以外の領域にレジストパター
ンを形成し、このレジストパターンをマスクにリアクテ
ィブイオンエッチングによってSiCを除去する。次
に、Siと熱膨張係数がほぼ等しい石英ガラスとを陽極
接合する。リアクティブイオンエッチングによってSi
Cを取り除いたX線露光用マスクのSi部分と厚さ5m
m程度の石英ガラスを接触し、300℃程度に加熱した
ステージに載せて、500Vの電圧をかけるとSiと石
英ガラスを接合することができる。次に、表面側SiC
上にTaReGeX線吸収体をスパッタ法により0.5
μmの厚さに成膜する。TaReGeは化学的に非常に
安定なため、応力安定性が高い。続いて、第1の実施例
の場合と同様にアニールによりX線吸収体を低応力化し
た後、Si基板をバックエッチングする。その後、X線
吸収体をパターニングして、X線露光用マスクは完成す
る。
【0028】[第3の実施例]次に、図3を参照して第
3の実施例を説明する。厚さ6.5mmのSi基板3の
両面にCVD法によりSiCを1.5μmの膜厚に堆積
してメンブレン材料膜2を形成する。次に、Si基板3
表面中央部分の50mm角を除く周辺部分を、機械的研
削によって深さ300μm取り除き、メサ構造をつくる
〔図3(a)〕。続いて、40mm角のホーンと粒径が
30μmのBN砥粒を用いて、Si基板3裏面を超音波
加工によって研削する。Si基板3の残板厚は0.5m
mとした〔図3(b)〕。このように、Si基板3を厚
くしたことにより、支持枠が不要(フレーム一体型のX
線露光用マスク)となり、支持枠接着の際に生じる歪み
の問題を解決することができる。続いて、第1の実施例
の場合と同様にX線吸収体を成膜しアニールによって低
応力化する。従来の方法においては、厚いSi基板3上
にX線吸収体を成膜すると、応力測定の精度が低下する
ため、成膜後にアニールによって低応力化するのが困難
だった。しかし、本実施例の方法によれば、薄板化され
た部分のSi基板3の板厚が薄いため、応力測定の精度
が向上し、アニールによる低応力化が容易となる。次
に、第1の実施例の場合と同様に基板残板部をバックエ
ッチングしてメンブレン2aを形成した後、X線吸収体
をパターニングしてX線マスク体1aを形成して、X線
露光用マスクは完成する〔図3(c)〕。
【0029】[第4の実施例]次に、図4を参照して第
4の実施例について説明する。厚さ1.2mmのSi基
板3の表面にCVD法により、ダイヤモンドを1.5μ
mの膜厚に堆積してメンブレン材料膜2を形成する。次
に、Si基板3の裏面を厚さ4mmのSiCからなる支
持枠4に接着する〔図4(a)〕。続いて、40mm角
のホーンと粒径が30μmのBN砥粒を用いて、支持枠
4およびSi基板3を超音波加工によって研削する〔図
4(b)〕。この時、Si基板3厚が薄く、所望の残膜
厚と一致する場合はSiC支持枠4のみを研削し、Si
基板3厚が所望の残膜厚よりも厚い場合はSi基板3も
同時に研削すればよい。今回は、Si基板をも研磨して
残板厚を0.2μmとした。その後、第1の実施例の場
合と同様にX線吸収体を成膜し、低応力化する。続い
て、支持枠4をマスクにSi基板3をフッ硝酸によりエ
ッチングして、ダイヤモンドのメンブレン2aを作製す
る。次に、第1の実施例の場合と同様にX線吸収体をパ
ターニングしてX線マスク体1aを形成して、X線露光
用マスクは完成する〔図4(c)〕。
【0030】[第5の実施例]次に、図5を参照して第
5の実施例について説明する。厚さ4.2mmのSi基
板3の裏面を40mm角のホーンと粒径が30μmのB
N砥粒を用い残板厚が0.3mmとなるまで研削する
〔図5(a)〕。次に、Si基板3の表面を酸化して、
シリコン酸化膜5を形成する。しかる後、表面および裏
面を0.1mmずつ鏡面研磨して、薄板化されていない
部分の厚さが4mmのSi基板3を作製する。次に、C
VD法により、SiCを基板表・裏面上にのみ1.2μ
mの膜厚に選択成長させてメンブレン材料膜2を形成す
る〔図5(b)〕。この際に、側面および裏面の凹部分
にはシリコン酸化膜5が形成されているため、SiCを
それ以外の部分に選択成長させることができる。この側
面および凹部分に残ったシリコン酸化膜5をバッファー
ドフッ酸により除去し、第3の実施例の場合と同様にX
線吸収体を成膜した後、X線吸収体を低応力化する。裏
面周囲に残ったSiCをマスクにSi基板3をフッ硝酸
によりエッチングして、SiCのメンブレン2aを作製
する。次に、第1の実施例の場合と同様にX線吸収体を
パターニングしてメンブレン上にX線マスク体1aを形
成して、フレーム一体型のX線露光用マスクは完成する
〔図5(c)〕。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のX線露光
用マスクの製造方法は、基板裏面のメンブレン領域をX
線吸収体の成膜に先立って薄板化しておくものであるの
で、以下の効果を享受することができる。第1の効果
は、バックエッチングに伴うSi基板の変形が小さくな
ることである。その理由は、あらかじめメンブレン化さ
れる部分を薄板化することにより、メンブレン化に伴い
生ずる応力の一部をあらかじめ解放できるためである。
第2の効果は、X線吸収体の応力測定精度が向上し、低
応力化が容易になることである。その理由は、Si基板
の反りから応力を求める場合、応力測定精度がSi基板
厚の2乗に反比例して悪化するからである。あらかじめ
薄板化したのちにX線吸収体を成膜することにより、成
膜後の応力測定を高精度に行うことが可能になりその結
果成膜後の応力調整を高精度に行うことが可能になる。
第3の効果は、メンブレン上のX線吸収体の応力分布が
均一化されることである。その理由は、X線吸収体を成
膜する前に、大半のメンブレンの応力があらかじめ解放
されているためである。第4の効果は、バックエッチン
グ工程の短縮化と設計寸法どおりのメンブレンの形状を
同時に得ることができることである。その理由は、超音
波加工等により短時間に高精度にSi基板を薄板化した
後にフッ硝酸等によってメンブレン化するか若しくは多
数枚のSi基板を同時にKOHによって薄板化した後に
フッ硝酸もしくはKOHによってメンブレン化すること
が可能であるためである。
【0032】第5の効果は、フレーム一体化構造が可能
になることである。その理由は、Si基板自体を厚くし
て高剛性基板としても、薄板化処理が行われることによ
り、高精度に応力測定を行いうるようになるためであ
る。フレーム一体化構造を採用することにより、支持枠
への接着に伴う歪み分を低減することができる。また、
フレーム一体化構造にすることにより、接着部分の洗浄
耐性や薬液除去を考慮する必要が無くなるため、X線露
光用マスクの洗浄が容易になる。第6の効果は、Si基
板の研削に超音波加工を用いた場合、メンブレン形状の
自由度が高くなることである。従来の異方性バックエッ
チング方法においては、メンブレン形状は矩形に限定さ
れていたが、本発明によれば、超音波加工に用いるホー
ン形状を変えるだけで矩形のみならず、円形や楕円形な
どを含む任意の形状のメンブレンを形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための工程順の
断面図(その1)。
【図2】本発明の実施の形態を説明するための工程順の
断面図(その2)。
【図3】本発明の第3の実施例を説明するための工程順
の断面図。
【図4】本発明の第4の実施例を説明するための工程順
の断面図。
【図5】本発明の第5の実施例を説明するための工程順
の断面図。
【図6】従来のX線露光用マスク製造工程を示す工程順
の断面図。
【符号の説明】
1 X線吸収体 1a X線マスク体 2 メンブレン材料膜 2a メンブレン 3 Si基板 4 支持枠 5 シリコン酸化膜

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)基板上にメンブレン材料膜を形成
    する工程と、 (2)前記メンブレン材料膜上にX線吸収体を成膜する
    工程と、 (3)X線吸収体パターン形成領域であるメンブレン領
    域下の基板を除去して前記メンブレン材料膜をメンブレ
    ン化する工程と、を有するX線露光用マスクの製造方法
    において、前記第(2)の工程に先立って前記メンブレ
    ン領域での基板は裏面側より薄板化処理が施されて板厚
    が1.0mm以下に薄板化されることを特徴とするX線
    露光用マスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記薄板化処理が、機械的加工法、異方
    性のドライエッチング法若しくは異方性のウェットエッ
    チング法にて行われることを特徴とする請求項1記載の
    X線露光用マスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第(3)の工程の後、前記基板を前
    記メンブレン材料膜形成面と反対側の面にて支持枠上に
    貼り付ける工程が付加されることを特徴とする請求項1
    記載のX線露光用マスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第(2)の工程の後に、または、前
    記基板を前記支持枠上に貼り付けた後に、前記X線吸収
    体をパターニングしてメンブレン領域にX線吸収体パタ
    ーンを形成する工程が付加されることを特徴とする請求
    項1または3記載のX線露光用マスクの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第(3)の工程に先立って、メンブ
    レン領域とその外周部を除く領域の基板表面を一部除去
    してメンブレン領域を含む領域をメサ状に加工する工程
    が付加されることを特徴とする請求項1記載のX線露光
    用マスクの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記メサ状に加工する工程が、機械的加
    工法または異方性のドライエッチング法により行われる
    ことを特徴とする請求項1記載のX線露光用マスクの製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記機械的加工法が、超音波加工法にて
    行われることを特徴とする請求項2または6記載のX線
    露光用マスクの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記薄板化処理に先立って、前記基板を
    前記メンブレン材料膜形成面と反対側の面にて支持枠上
    に貼り付け、前記薄板化処理を前記支持枠のメンブレン
    領域下の部分を除去する工程に続けて行うことを特徴と
    する請求項1記載のX線露光用マスクの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第(1)の工程に先立って、前記基
    板に対して薄板化処理を行い、メンブレン材料膜の堆積
    を必要としない部分をマスクした後に、選択成長法によ
    り前記第(1)の工程を行うことを特徴とする請求項1
    記載のX線露光用マスクの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記基板がSi基板であることを特徴
    とする請求項1記載のX線露光用マスクの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記薄板化処理により残される基板厚
    が0.1mm以上0.5mm以下であることを特徴とす
    る請求項1記載のX線露光用マスクの製造方法。
  12. 【請求項12】 基板上にX線吸収体パターンを保持す
    るメンブレンを有するX線露光用マスクにおいて、前記
    基板が支持枠を兼ねていることを特徴とするX線露光用
    マスク。
  13. 【請求項13】 前記基板の前記メンブレンを保持する
    部分が周辺よりも高いメサ構造になされていることを特
    徴とする請求項12記載のX線露光用マスク。
  14. 【請求項14】 前記基板がSi基板であることを特徴
    とする請求項12記載のX線露光用マスク。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100392191B1 (ko) * 2001-04-30 2003-07-22 학교법인 한양학원 마스크 멤브레인의 제조방법
JP2007266193A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Dainippon Printing Co Ltd インプリント用の型部材とその作製方法、およびこれらに用いられる積層基板

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