JP2000339002A - 下水処理場のコスト演算装置および下水処理制御支援システム - Google Patents

下水処理場のコスト演算装置および下水処理制御支援システム

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JP2000339002A
JP2000339002A JP11148409A JP14840999A JP2000339002A JP 2000339002 A JP2000339002 A JP 2000339002A JP 11148409 A JP11148409 A JP 11148409A JP 14840999 A JP14840999 A JP 14840999A JP 2000339002 A JP2000339002 A JP 2000339002A
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正彦 堤
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学 松前
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剛 滝沢
Yukio Hatsuka
行雄 初鹿
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下水処理プラント設備である制御対象機
器稼動時の運用コストをリアルタイムに出力することに
ある。 【解決手段】 下水処理プラント設備1または下水処理
プロセス制御装置2から出力する制御量を取り込み、こ
の制御量から制御対象機器の稼動状況を取出すように定
義する機器稼動状況関係定義部11と、この機器稼動状
況から消費電力量を導き出すような機器性能を定義する
機器性能定義部12と、この消費電力量と電気料金との
関係を定義する電気料金関係定義部13とを設けたコス
ト演算装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水処理場のコス
ト演算装置および下水処理制御支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、下水処理場における下水処理プ
ラント設備は図9に示すような構成となっている。
【0003】すなわち、流入渠等から流入される流入汚
水は、場内ポンプ場の沈砂池51に導入され、ここで下
水中の土砂,砂利等の沈殿およびメッシュ状フィルタな
どのスクリーン設備を用いて粗い浮遊物を除去した後、
汚水ポンプ52を用いて水処理施設に揚水する。
【0004】この水処理施設は、最初沈殿池53、生物
反応槽54、最終沈殿池55および消毒設備56から構
成されている。
【0005】この最初沈殿池53は、微細な浮遊物を沈
殿させた後、この沈殿汚泥を生汚泥引抜ポンプ57にて
引抜き、汚泥処理施設(図示せず)に導く。生物反応槽
54では、下水を活性汚泥と混合し、1台以上の送風機
58から送入される空気により曝気を行い、活性汚泥に
含む微生物の代謝作用を利用して有機物を除去する。
【0006】以上のようにして有機物を除去した活性汚
泥混合液は、最終沈殿池55に導かれ、ここで活性汚泥
を沈降分離することによって浄化する。この最終沈殿池
55を越流した上水は消毒設備56に導かれ、ここで塩
素タンク59から塩素注入ポンプ60にて塩素が注入さ
れて殺菌され、河川等に放流される。
【0007】また、最終沈殿池55で沈殿された浮遊物
や活性汚泥は、その一部が返送汚泥ポンプ61にて生物
反応槽54に返送され、他の残りは余剰汚泥引抜ポンプ
62にて汚泥処理施設に送泥される。
【0008】ところで、水処理施設における汚泥の流れ
は自然流下を基本としているが、沈砂池51からの揚
水、沈殿池55からの送泥および塩素注入などにはポン
プ52,60,61が用いられ、また、生物反応槽54
への空気の供給には送風機58,…が用いられている。
【0009】一方、下水処理場における下水処理制御
は、水処理系に設置される各種の計装検出器の検出値
(制御量)を取込み、この検出値と目標値との偏差に基
づいてポンプ52,60,61や送風機58を制御する
ことにより、下水を安定的に処理している。また、水処
理プロセスの支援は、制御量などを提示することにより
水処理プロセスの安定稼動を支援する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、以上のような
下水処理場の下水処理プラント設備では、ポンプ52,
60,61や複数の送風機58の稼動が必要不可欠であ
ることから、電力消費が増大し、下水処理場の処理コス
トを上昇させている。
【0011】一般には、複数台の送風機58,…の稼動
に要する電気料金は下水処理場の電気料金の4割を占め
るとも言われている。何れにせよ、下水処理プラント設
備の稼動中に消費する電力量のコストを推定するのが難
しく、またコスト面からどのようなシステムの運用を決
定するかが困難である。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、下水処理プラント設備である各種制御対象機器稼動
時の運用コストをリアルタイムに出力する下水処理場の
コスト演算装置を提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、運用コストを
下水処理制御支援に利用可能とする下水処理制御支援シ
ステムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る下水処理場
のコスト演算装置は、上記課題を解決するために、プロ
セス制御量と下水処理プラント設備である制御対象機器
の稼動状況との関係が定義され、前記下水処理プラント
設備またはプロセス制御装置から出力されるプロセス制
御量に基づいて制御対象機器の稼動状況を出力する機器
稼動状況関係定義手段と、前記制御対象機器の性能が定
義され、前記機器稼動状況関係定義手段から出力される
制御対象機器の稼動状況を受けたとき、定義された当該
制御対象機器の性能から消費電力量を出力する機器性能
定義手段と、単位時間当たりの消費電力量と電気料金と
の関係が定義され、前記機器性能定義手段から出力され
る消費電力量に基づいて前記制御対象機器の制御に要す
る運用コストを算出する電気料金関係定義手段とを設け
たものである。
【0015】なお、下水処理プラント設備またはプロセ
ス制御装置から制御対象機器の稼動状況が出力されてい
る場合、前記機器性能定義手段および前記電気料金関係
定義手段を設け、また制御対象機器に関する消費電力量
が出力されている場合には、前記電気料金関係定義手段
を設けることにより、制御対象機器の制御に要する運用
コストをリアルタイムに取り出すことができる。
【0016】前記機器稼動状況関係定義手段は、予め各
制御対象機器ごとに回転数、吐出量を定義する個別機器
定義手段と、予め制御量範囲ごとに制御対象機器および
機器台数を定義する起動台数定義手段とを設ければ、入
力される制御量が何れの制御量範囲内に入っているかに
応じて、機器台数、回転数、吐出量などの稼動状況を出
力できる。
【0017】また、前記機器性能定義手段としては、予
め各制御対象機器ごとに稼動状況に対する電力消費量を
定義するか、或いは複数の制御対象機器の機器性能を定
義する機器性能情報定義手段およびこの定義された異な
る機器性能ごとに稼動状況に対する電力消費量を定義す
る電力量変換定義手段を設ければ、入力される制御対象
機器の稼動状況に基づいて当該制御対象機器の電力消費
量を取り出すことができる。
【0018】また、前記電気料金関係定義手段は、予め
時間帯別の単位時間当たりの電力料金を定義する時間帯
別料金定義手段およびこの定義された時間帯別の電力料
金をもとに1時間を単位として少なくとも一月または一
年間にわたって電気料金を定義する期間料金定義手段を
設ければ、制御対象機器稼動時の運用コストを取り出す
ことができる。
【0019】前記期間料金定義手段は、任意期間におけ
る電気料金データのグラフ表示の中からある日を指定す
れば、その日の24時間の電気料金をグラフ表示でき、
料金の状況を容易に把握でき、さらにグラフ表示された
24時間の電気料金を直接上下するか、または数値を入
力することにより、定義された電気料金関連部分を確認
しつつ変更できる。
【0020】さらに、別の発明は、下水処理場における
コスト演算装置の電気料金関係定義手段の出力側に、1
個または複数個の制御対象機器の制御に要する運用コス
トを表示する表示部を設ければ、下水処理制御の支援に
役立たせることができる。
【0021】同様に、下水処理場の下水処理プラント設
備またはその下水処理プロセス制御装置で取り扱うプロ
セス制御量を出力する第1の手段と、前述する構成から
運用コストを出力する第2の手段と、これら第1および
第2の手段によって出力されたプロセス制御量および運
用コストを同一画面に同時に表示する表示手段とを設け
ることにより、プロセス制御量と運用コストとの関係が
容易に把握でき、下水処理制御の支援に役立たせること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0023】図1は本発明に係る下水処理場のコスト演
算装置および下水処理制御支援システムの一実施の形態
を示す構成図である。
【0024】同図において、1は流入汚水を活性化し浄
化した水を生成する例えば図9に示すような下水処理プ
ラント設備であって、この下水処理プラント設備の適宜
な個所に設置される各種のポンプ,送風機その他の電力
消費機器,つまり制御対象機器に個別に下水処理プロセ
ス制御装置2が設けられている。
【0025】この下水処理プロセス制御装置2は、制御
対象機器の対象プロセスによって異なるが、一般的には
目標値と制御対象機器による制御結果である制御量との
偏差に応じて、例えばPI(P:比例項,I:積分項)
またはPID(D:微分項)による演算を実行し、この
演算によって得られる操作量を用いて、対応する制御対
象機器を操作する機能をもっている。しかし、制御目的
に応じ、PID制御に限らず、種々の制御形態が考えら
れる。
【0026】ところで、下水処理プロセス制御装置2
は、ポンプの揚水量や送風機の曝気風量等の制御量を扱
うものであり、所要の制御量を得るためには、制御対象
機器の運転台数,回転数,吐出量等を操作する必要があ
り、これに伴って消費電力量も大きく異なってくる。
【0027】そこで、本発明に係るコスト演算装置ない
し下水処理制御支援システムにおいては、下水処理プラ
ント設備1または下水処理プロセス制御装置2から該当
制御対象機器に関る操作量を含む制御量(以下,制御量
と総称する)を取り込んでコストを演算するコスト演算
装置3とコスト等を表示する表示部4とが設けられてい
る。
【0028】なお、コスト演算装置3および表示部4と
しては、例えば制御対象機器を個別に制御する下水処理
プロセス制御装置2ごとに設けられるが、また例えば複
数のコスト演算装置3,…に対して1台の表示部4を設
け、表示部4を共用使用する構成であってもよい。
【0029】前記コスト演算装置3は、制御量とそれに
対応する制御対象機器の稼動状況を定義することによ
り、制御対象機器の制御量に対する所要とする例えば号
機名を含む機器台数,回転数,吐出量の何れか1つ以上
を出力する機器稼動状況関係定義部11と、制御対象機
器の性能を定義することにより、機器稼動状況定義部1
1から出力される機器台数,回転数,吐出量等の何れか
1つ以上から消費電力量を出力する機器性能定義部12
と、消費電力量と電気料金との関係を定義する電気料金
関係定義部13とによって構成されている。
【0030】前記機器稼動状況関係定義部11は、例え
ば揚水量を制御量とする汚水ポンプ52の制御に際し、
例えば図2(a)に示す個別機器定義手段と図2(b)に
示す制御量(揚水量範囲)に対する起動機器および起動
機器台数を定義付けする起動台数定義手段とが設けられ
ている。
【0031】すなわち、図2(a)の個別機器定義手段
は、予め1号機ないし4号機の汚水ポンプに対する弁開
度100%、回転数10000RPM、吐出量の関係が
定義付けられている。一方、図2(b)は、予め制御量
(揚水量範囲)に対する起動機器と起動台数が定義付け
られている。
【0032】従って、汚水ポンプに関する下水処理プロ
セス制御装置2から180ないし220(m3/h)範
囲の制御量を受けたとき、機器稼動状況関係定義部11
では、図2(b)の定義に基づいて例えば4号機の汚水
ポンプ1台が起動されていると判断し、図2(a)に示
す個別機器定義手段から台数(4号機)、回転数、吐出
量等を取出し出力する。
【0033】また、これら2つの定義手段は、例えば1
つのテーブルなどに領域分けし定義付けするか、個別の
テーブルに分けて定義付けする。そして、必要に応じて
随時定義内容を読み出して表示部4に表示し、定義内容
を可変することもできる。
【0034】前記機器性能定義部12は、機器稼動状況
関係定義部11から出力される機器台数,回転数,吐出
量等を受け、機器性能定義内容に従って消費電力量を算
出し出力するものである。
【0035】この機器性能定義部12は、図3に示すよ
うに予め各制御対象機器ごとに稼動状況(例えば吐出
量)に対する消費電力量を定義する電力量変換定義手段
を設け、機器稼動状況関係定義部11から出力される吐
出量に基づき、定義内容に従って消費電力量に変換し出
力するものである。
【0036】なお、電力量変換定義については、制御対
象機器ごとに例えば図3に示すように任意の稼動状況
(例えば吐出量)に対する消費電力量をグラフ表示しな
がら定義すれば、直接グラフを変更することにより容易
に定義内容を変更でき、しかもグラフ形式表示による定
義内容の設定の場合には、定義内容の設定誤りがなくな
り、また稼動状況(例えば吐出量)と消費電力量との関
係が容易に把握できる。
【0037】また、機器性能定義部12による他の定義
例としては、例えば揚水量制御の場合には汚水ポンプ、
曝気風量制御の場合には送風機というように各制御プロ
セスごとに制御対象機器が異なるので、このような場合
には図4に示すように制御対象機器をひとまとめにして
定義内容を設定してもよい。
【0038】具体的には,例えば図4(a)に示すごと
く各制御対象機器ごとに弁有無,速度可変,動力(k
w),吐出量(m3/h)等の機器性能を定義する機器
性能情報定義手段と、例えば性能同一の各機器の場合に
は図4(b)に示す稼動状況(例えば吐出量)に対する
消費電力量(kw)を定義し、また性能が異なる機器の
場合には異なる性能の機器ごとに図4(b)に示す稼動
状況に対する消費電力量(kw)を定義する電力量変換
定義手段とが設けられている。
【0039】この機器性能情報定義手段では、吐出量エ
リアに定義部11からの該当号機の吐出量が格納され、
定義部11からの吐出量または回転数から、或いは吐出
量および回転数から適宜な式を用いて動力を算出し、該
当機器の動力エリアに格納する。
【0040】なお、図4(b)に示すある吐出量範囲ご
とに消費電力量が多少上昇曲線となるように変化してい
るが、これは号機がある範囲で速度可変したときの吐出
量変化に対する消費電力量の変化を示している。何れに
せよ、機器性能定義部12は、吐出量、回転数および動
力の何れか1つまたは複数を用い、換算式等により消費
電力量を算出するものである。
【0041】また、電力量変換定義内容を表示部4に表
示したの後、その表示内容を確認しつつ直接変更するこ
とにより、定義内容を変更することも可能である。
【0042】従って、機器性能定義部12では、機器稼
動状況関係定義部11から機器台数(号機),回転数,
吐出量等を受けると、定義内容に従って消費電力量に変
換し出力する。
【0043】前記電気料金関係定義部13は、図5
(a)に示すごとく例えば夏期,冬期,春秋期ごとに分
けて料金の異なる時間帯ごとに料金エリアに料金を定義
する時間帯別料金定義手段と、同図(b)に示すごとく1
時間単位の電気料金を一年間にわたって定義して表示可
能にした年間料金定義手段とが設けられ、入力される消
費電力量に時間ごとまたは時間帯ごとの料金を乗算し、
制御対象機器を運用したときの運用コストを算出し出力
する。
【0044】この図5(b)に示す年間料金定義内容は、
通常,上段の年間電力料金が表示され、その年間電力料
金のある日を選択またはマウスでピックすることによ
り、下段側に該当日の時間ごとの料金を読み出して棒グ
ラフ状に表示する。このとき、設定された時間帯ごとに
異なる色分け表示すれば、時間帯ごとにまとめて定義内
容を設定でき、入力作業の低減化に大きく貢献する。
【0045】前記表示部4は、CRTディスプレイなど
の表示装置であって、制御対象機器ごとの運用コストを
表示するが、それ以外にも各定義部11,12の定義内
容を読み出して表示できる。
【0046】次に、以上のようなシステムの動作につい
て説明する。
【0047】今、下水処理プラント設備1または下水処
理プロセス制御装置2から例えば汚水ポンプ52に関す
る制御量が入力されると、機器稼動状況関係定義部11
では、制御量が図2に示す揚水量範囲の何れに入ってい
るかを判断する。ここで、制御量が200m3/hに相
当するとすれば、図2(b)から4号機1台が起動され
ていると判断し、図2(a)から該当号機1台、該当号
機の弁開度、回転数、吐出量を機器性能定義部12に送
出する。
【0048】この機器性能定義部12は、機器稼動状況
関係定義部11から送られてくる当該号機1台、回転
数、吐出量等を用いて、予め定める機器性能定義内容に
従って消費電力量に変換し、電力料金関係定義部13に
送出する。
【0049】この電力料金関係定義部13は、消費電力
量,時間帯,時間当たりの料金等から該当号機の電力料
金を算出し、コスト表示部4に表示する。
【0050】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、下水処理プラント設備である制御対象機器の稼動
時、当該制御対象機器に関る操作量または制御量を取り
込み、機器稼動状況関係定義部11、機器性能定義部1
2および電力料金関係定義部13でそれぞれ定める定義
内容に基づいて、制御対象機器の稼動状況、消費電力
量、電気料金へと変換するので、制御対象機器の制御に
要する運転コストを確実に求めることができ、かつ、運
転コストを表示することによってオペレータが制御対象
機器の運転コストを意識しながら監視制御することが可
能である。
【0051】また、各制御対象機器ごとに求めた運転コ
ストを記憶部などに記憶した後、全制御対象機器の運転
コストを加算し表示すれば、下水処理プラント設備全体
の運用コストを把握できる。
【0052】さらに、予め定められた記憶手段に各制御
対象機器ごとの運用コストを格納するとともに、当該記
憶手段から各制御対象機器名ごとの運用コストを読み出
して表示部4に並べて表示すれば、複数の制御対象機器
の運用コストを一目瞭然に把握できる。
【0053】図6は本発明に係る下水処理場のコスト演
算装置および下水処理制御支援システムの他の実施形態
を示す構成図である。
【0054】なお、同図において図1と同一部分には同
一符号を付し、その詳しい説明を省略する。
【0055】上記実施の形態では機器稼動状況関係定義
部11により制御対象機器の稼動状況を定義し、入力値
である制御量に基づいて制御対象機器の台数、回転数、
吐出量その他の機器稼動状況を出力したが、例えば下水
処理プロセス制御装置2にて制御対象機器の台数、回転
数、吐出量その他必要な機器稼動状況を取り扱っている
場合には、図6に示すような構成であってもよい。
【0056】すなわち、コスト演算装置3は、制御量と
制御対象機器の稼動状況を定義する機器稼動状況関係定
義部11を不要とし、その代わりに下水処理プロセス制
御装置2から出力される制御対象機器の台数、回転数、
吐出量その他必要な機器稼動状況に基づき、予め定める
制御対象機器の性能を定義に従って消費電力量を出力す
る機器性能定義部12および消費電力量と電気料金との
関係を定義する電気料金関係定義部13を設け、制御対
象機器稼動時の運用コストを求めて表示部4に表示する
構成である。
【0057】なお、機器性能定義部12は例えば図3,
図4と同様の内容を定義するものであり、また電気料金
関係定義部13は例えば図5と同様の内容を定義するも
のとする。これら両定義部12,13の詳細はそれぞれ
図3〜図5の説明に譲る。
【0058】次に、図7は本発明に係る下水処理場のコ
スト演算装置および下水処理制御支援システムの他の実
施形態を示す構成図である。
【0059】なお、同図において図1、図6と同一部分
には同一符号を付し、その詳しい説明を省略する。
【0060】この実施の形態は、下水処理プロセス制御
装置2が制御対象機器の稼動に要する消費電力量を取り
扱っている場合には、図7に示すようにコスト演算装置
3に電気料金関係定義部13を設け、下水処理プロセス
制御装置2から出力される制御対象機器に関る消費電力
量に基づき、定義内容に従って電気料金を算出し、運用
コストとして表示部4に表示するものである。
【0061】なお、電気料金関係定義部13は例えば図
5と同様の内容を定義するものであり、その詳細は図5
の説明に譲る。
【0062】従って、本発明システムにおいては、前述
する3種のコスト演算装置3のうち、何れか1種のコス
ト演算装置3および表示部4と、下水処理場の下水処理
プロセス制御装置2と組み合わせて用いることにより、
プロセス制御に要するコストを表示可能な下水処理場の
下水処理制御支援システムを構築できる。
【0063】また、この下水制御支援システムにおい
て、プロセスシミュレータが採用されている場合、その
プロセスシミュレータは下水処理プロセス制御装置を模
擬するものであるので、このプロセスシミュレータを下
水処理プロセス制御装置に置き換えてコスト演算装置を
利用し、任意の制御対象機器の運用に関する運転コスト
をシミュレートするコストシミュレータとして機能され
ることも可能である。
【0064】次に、図8は本発明に係る下水処理制御支
援システムの他の実施形態を説明する図である。
【0065】このシステムは、下水処理プロセス制御装
置2で取り扱う制御量とコスト演算装置3で算出される
運用コストとを時系列的に取り込んで記憶手段に格納し
た後、1つの画像メモリに書き込んで表示するようにす
れば、表示部4の同一画面上に制御量と運用コストと同
時に表示できる。
【0066】前記コスト演算装置3は、最小単位として
機器単位ごとにコストを演算しているので、機器単位、
プロセス単位、設備単位で運用コストを取得することが
可能であり、また全機器のコストを加算することにより
全コストも算出できるので、機器単位、プロセス単位、
設備単位ごとのコストおよび全コストを表示できるだけ
でなく、混在させた状態でもコストを表示できる。これ
により、コスト面から見た下水処理場の運転計画を比較
的容易に構築可能となる。
【0067】その他、本発明は、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施できる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、下
水処理プラント設備である各種制御対象機器稼動時の運
用コストを算出しリアルタイムに出力できる下水処理場
のコスト演算装置を提供できる。
【0069】また、本発明は、コスト演算装置で得られ
る運用コストを表示すれば、操作員はその運用コストを
見ながら低コストを考慮した制御を実施でき、また運用
コストと制御量とを同時並行的に表示することにより、
下水処理場の運転計画に利用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る下水処理場のコスト演算装置お
よび下水処理制御支援システムの一実施の形態を示す構
成図。
【図2】 図1に示す機器稼動状況関係定義部における
定義手段を説明する図。
【図3】 図1に示す機器性能定義部における定義手段
を説明する図。
【図4】 図1に示す機器性能定義部における他の定義
手段を説明する図。
【図5】 図1に示す電気料金関係定義部における他の
定義手段を説明する図。
【図6】 本発明に係る下水処理場のコスト演算装置お
よび下水処理制御支援システムの他の実施形態を示す構
成図。
【図7】 本発明に係る下水処理場のコスト演算装置お
よび下水処理制御支援システムのさらに他の実施形態を
示す構成図。
【図8】 本発明に係る下水処理制御支援システムの他
の実施形態を説明する図。
【図9】 従来の一般的な下水処理プラント設備を説明
する構成図
【符号の説明】
1…下水処理プラント設備 2…下水処理プロセス制御装置 3…コスト演算装置 4…表示部 11…機器稼動状況関係定義部 12…機器性能定義部 13…電気料金関係定義部
フロントページの続き (72)発明者 松前 学 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 滝沢 剛 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 初鹿 行雄 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 5H004 GA40 GB08 KA12 KB02 KB04 KB06 KD54 LA15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセス制御量と下水処理プラント設備
    である制御対象機器の稼動状況との関係が定義され、前
    記下水処理プラント設備またはプロセス制御装置から出
    力されるプロセス制御量に基づいて制御対象機器の稼動
    状況を出力する機器稼動状況関係定義手段と、 前記制御対象機器の性能が定義され、前記機器稼動状況
    関係定義手段から出力される制御対象機器の稼動状況を
    受けたとき、定義された当該制御対象機器の性能から消
    費電力量を出力する機器性能定義手段と、 単位時間当たりの消費電力量と電気料金との関係が定義
    され、前記機器性能定義手段から出力される消費電力量
    に基づいて前記制御対象機器の制御に要する運用コスト
    を算出する電気料金関係定義手段とを備えたことを特徴
    とする下水処理場のコスト演算装置。
  2. 【請求項2】 下水処理プラント設備である制御対象機
    器の性能が定義され、前記下水処理プラント設備または
    プロセス制御装置から出力される制御対象機器の稼動状
    況に基づいて、定義された当該制御対象機器の性能から
    消費電力量を出力する機器性能定義手段と、 単位時間当たりの消費電力量と電気料金との関係が定義
    され、前記機器性能定義手段から出力される消費電力量
    に基づいて前記制御対象機器の制御に要する運用コスト
    を算出する電気料金関係定義手段とを備えたことを特徴
    とする下水処理場のコスト演算装置。
  3. 【請求項3】 単位時間当たりの消費電力量と電気料金
    との関係が定義され、前記下水処理プラント設備または
    プロセス制御装置から出力される制御対象機器に関する
    消費電力量から当該制御対象機器の制御に要する運用コ
    ストを算出する電気料金関係定義手段とを備えたことを
    特徴とする下水処理場のコスト演算装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の下水処理場のコスト演
    算装置において、 前記機器稼動状況関係定義手段は、予め各制御対象機器
    ごとに回転数、吐出量の何れか1つまたは両方を定義す
    る個別機器定義手段と、予め制御量範囲ごとに前記制御
    対象機器および機器台数を定義する起動台数定義手段と
    を有し、入力される制御量における前記制御量範囲に応
    じて、制御対象機器の台数、回転数、吐出量などの稼動
    状況を出力することを特徴とする下水処理場のコスト演
    算装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載の下水処
    理場のコスト演算装置において、 前記機器性能定義手段は、予め各制御対象機器ごとに稼
    動状況に対する電力消費量が定義され、入力されるある
    制御対象機器の稼動状況に基づいて当該制御対象機器の
    電力消費量を出力することを特徴とする下水処理場のコ
    スト演算装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載の下水処
    理場のコスト演算装置において、 前記機器性能定義手段は、複数の制御対象機器の機器性
    能を定義する機器性能情報定義手段と、この機器性能情
    報定義手段で定義された異なる機器性能ごとに稼動状況
    に対する電力消費量を定義する電力量変換定義手段とが
    設けられ、入力されるある制御対象機器の稼動状況に基
    づいて当該制御対象機器の電力消費量を出力することを
    特徴とする下水処理場のコスト演算装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項3の何れか1つに
    記載の下水処理場のコスト演算装置において、 前記電気料金関係定義手段は、予め時間帯別の単位時間
    当たりの電力料金を定義する時間帯別料金定義手段と、
    この定義された時間帯別の電力料金をもとに1時間を単
    位として少なくとも一月または一年間にわたって電気料
    金を定義する期間料金定義手段とを設けたことを特徴と
    する下水処理場のコスト演算装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の下水処理場のコスト演
    算装置において、 前記期間料金定義手段は、定義された一月または一年間
    の任意期間の電気料金データをグラフ表示し、このグラ
    フ表示された任意期間の中からある日を指定し、当該あ
    る日の24時間の電気料金をグラフ表示することを特徴
    とする下水処理場のコスト演算装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の下水処理場のコスト演
    算装置において、 グラフ表示された24時間の電気料金を直接上下する
    か、または数値を入力することにより、前記時間帯別料
    金定義手段および前記期間料金定義手段の電気料金関連
    部分を変更可能とすることを特徴とする下水処理場のコ
    スト演算装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項3の何れか1つ
    に記載する下水処理場のコスト演算装置の電気料金関係
    定義手段の出力側に、1個または複数個の制御対象機器
    の制御に要する運用コストを表示する表示部を設けたこ
    とを特徴とする下水処理制御支援システム。
  11. 【請求項11】 下水処理場の下水処理プラント設備ま
    たはその下水処理プロセス制御装置で取り扱うプロセス
    制御量を出力する第1の手段と、前記請求項1ないし請
    求項3に基づく構成から運用コストを出力する第2の手
    段と、これら第1および第2の手段によって出力された
    プロセス制御量および運用コストを同一画面に同時に表
    示する表示手段とを備えたことを特徴とする下水処理制
    御支援システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003245653A (ja) * 2002-02-25 2003-09-02 Kurita Water Ind Ltd 処理装置の運転支援方法、水処理装置の運転支援方法及びその装置
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JP2008158557A (ja) * 2006-11-30 2008-07-10 Matsushita Electric Works Ltd エネルギーの料金に関する24時間時計表示機能を有するエネルギー機器稼動状況表示モニター
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JP2018111977A (ja) * 2017-01-11 2018-07-19 株式会社日立製作所 下水道設備の監視制御装置及び下水ポンプ場の運転制御方法

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