JP2000338892A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

Info

Publication number
JP2000338892A
JP2000338892A JP15155299A JP15155299A JP2000338892A JP 2000338892 A JP2000338892 A JP 2000338892A JP 15155299 A JP15155299 A JP 15155299A JP 15155299 A JP15155299 A JP 15155299A JP 2000338892 A JP2000338892 A JP 2000338892A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical element
light source
light
prism surface
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15155299A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Imoto
政善 井本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd, Harness System Technologies Research Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP15155299A priority Critical patent/JP2000338892A/ja
Publication of JP2000338892A publication Critical patent/JP2000338892A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光線像への不要な輝点や光線像の二重表示を
防止すると共に、視認性に優れた表示装置を提供するこ
と。 【解決手段】 光学素子11の背面側に複数の突条状の
微小光学要素12が同心円上に形成される。光学素子1
1の外周側のその周方向に沿って複数の光源14が配設
される。各微小光学要素12の光源14側(外周側)の
第1のプリズム面12aが光学素子11の面方向に直交
する方向に対して光源14に近づくにつれて光源14か
ら遠ざかる向きに傾斜する傾斜プリズム面12aに形成
されると共に、光源14と反対側(内周側)の第2のプ
リズム面12bが断面略弧状の湾曲プリズム面bに形成
され、互いに向かい合う傾斜プリズム面12aと湾曲プ
リズム面12b間が大きく開いた構成となっており、所
定の湾曲プリズム面12bから出射した光がそれに向か
い合う隣の傾斜プリズム面12aから内部に入射し難い
ようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光学的に疑似指
針を生成する表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来の表示装置では、指針を機
械的に回転させて車両速度等の表示を行うようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
表示装置では、指針を回転させるための複雑な駆動機構
が必要であり、装置構成が複雑であるという問題があ
る。
【0004】そこで、本願に係る発明者等は、非公知な
がら、図10に示すように、平板状の光学素子100の
背面側(図10の左側)に、複数の突条状の微小光学要
素101を同心円上に形成すると共に、その光学素子1
00の背面側に光源102を配設した表示装置を開発し
ている。
【0005】上記各微小光学要素101は、光学素子1
00の面方向に垂直な垂直プリズム面101aと断面略
弧状の湾曲プリズム面101bとを有する中心角90゜
の断面略扇形状に形成されている。そして、光源102
からの光Laを各湾曲プリズム面101bで屈折させて
光学素子100に透過させることにより、光学素子10
0の前面側(図10の右側)に各微小光学要素101の
径方向に延びる光線像(指針像)が表示されるようにな
っている。
【0006】このような表示装置では、光線像を指針と
して用いることにより、機械的構成を必要とすることな
く、簡易な構成でアナログ的な数量表示を行うことがで
きるという利点がある。
【0007】しかしながら、図10に示すような表示装
置では、図11(a)に示すように、光線像Sに不要な
輝点Cが生じたり、図11(b)に示すように、二重に
光線像S,Swが表示されるという問題が生じる。な
お、図11(a)は光学素子100を真正面から視認し
た場合に生成される光線像S,Cであり、図11(b)
は光学素子100を斜め横方向から視認した場合に生成
される光線像S,Swである。
【0008】この理由は、次の通りであると考えられ
る。
【0009】すなわち、図10に示すように、光源10
2から遠く離れた微小光学要素101においてその湾曲
プリズム面101bから光学素子100内に入射した所
定の光Lbは、光源102の比較的近傍の微小光学要素
101の湾曲プリズム面101bから光学素子100内
に入射した光Laと比較して、光学素子100の前面で
の入射角度が大きくなる。このような光Lbは、当該光
学素子100の前面で全反射してしまうことになる。
【0010】全反射した光Lbは、いずれかの微小光学
要素101の湾曲プリズム面101bから外部に出射し
た後、その湾曲プリズム面101bに向かい合う隣りの
垂直プリズム面101aから再度光学素子100内に入
射しさらにその湾曲プリズム面101bで全反射されて
光学素子100の前面に進行する。かかる光Lbは、湾
曲プリズム面101bや垂直プリズム面101aでの屈
折又は全反射によって、光学素子100の前面への入射
角度が小さくなるため、当該光学素子100の前面から
外部へ出射されることになる。
【0011】このように、光学素子100の前面で全反
射された光Lbがその全反射された部分とは異なる部分
から光学素子100の前面に出射され、これが本来認識
されるべき光線像Sとは別に輝点Cや二重の光線像Sw
として認識されると考えられる。
【0012】そこで、これらを防止するため、非公知な
がら、光学素子の前面側に微小光学要素を形成した表示
装置も開発されている(特願平10−352829号参
照)。
【0013】しかしながら、この場合、表示装置の視認
者側(光学素子の前面側)からの外光が光学素子の前面
で反射されるため、視認者に各微小光学要素の配列パタ
ーンが認識され、また、その反射によって上記表示像と
その周囲の部分とのコントラストが低下して、視認性に
劣るという問題がある。
【0014】そこで、この発明は上述したような各問題
を解決すべくなされたもので、光線像への不要な輝点や
その二重表示を防止すると共に、視認性に優れた表示装
置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の請求項1記載の表示装置は、一方面側に
複数の突条状の微小光学要素が同心円上に形成された光
学素子と、前記光学素子の一方面側に所定間隔離れて配
設された光源とを備え、前記光源より照射された光を前
記各微小光学要素より前記光学素子に入射させてその光
学素子の他方面側より出射させることにより、前記各微
小光学要素の径方向に延びる光線像を表示するようにし
た表示装置であって、前記各微小光学要素が、前記光源
に対向する側に位置する第1のプリズム面と、その反対
側に位置する第2のプリズム面とを有し、前記第1のプ
リズム面が、前記光学素子の面方向に直交する方向に対
して前記光源に近づくにつれて前記光源から遠ざかる向
きに傾斜する傾斜プリズム面に形成されたものである。
【0016】なお、請求項2記載のように、前記第2の
プリズム面が、外側に膨出する断面略弧状の湾曲プリズ
ム面に形成されていてもよい。
【0017】また、請求項3記載のように、前記光源
が、前記各微小光学要素のうち最も外周側の微小光学要
素よりも外周側に配設されていてもよい。
【0018】さらに、請求項4記載のように、前記光源
から遠ざかるにつれて、前記光学素子の面方向に直交す
る方向に対する前記各微小光学要素の第1のプリズム面
の傾斜角度が徐々に大きくなるように形成されていても
よい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる一実施形
態の表示装置について説明する。
【0020】図1は、この表示装置が車両のインストゥ
ルメントパネル部に設置された状態を示す正面図であ
り、図2はその表示装置の正面図であり、図3は表示装
置の断面図である。なお、図3は図2の表示装置におい
てその中心部よりも上側半分の断面図である。
【0021】インストゥルメントパネル部1は、自動車
の車室内の運転席前方に設けられて、車両速度やエンジ
ン回転速度等の各種の情報表示を行うもので、パネル枠
2の表示窓3内に表示装置10が設置される。また、表
示窓3の周縁部には、表示装置10に表示される光線像
(指針像)Sが示す数量値を視認させるための目盛りや
数字等からなる指標表示(文字盤)4が設けられてい
る。
【0022】表示装置10は、光学素子11と、基板1
3上に配設された複数の光源14と、各光源14を個別
にオンオフ制御する図示しない制御部とを備えて構成さ
れる。
【0023】光学素子11は、所定の色に着色された透
明部材(ここでは樹脂成形体)であり、円板状の素子本
体11aの背面側(視認者側とは反対側である一方面
側)に、複数の微小光学要素12が同心円上に周期的に
(例えば0.3mmのピッチで)形成されてなる。な
お、図2及び図3に表された各微小光学要素12の配列
ピッチは、図面の表現上実際の配列ピッチよりも粗にな
っている。
【0024】また、各光源14は、光学素子11の外周
円に沿って、すなわち、最も外周側の微小光学要素12
よりも外周側であってかつ各微小光学要素12と同心の
仮想円上に所定間隔をあけて列設されている(図2参
照)。そして、それぞれの光源14からの光が各微小光
学要素12に入射するようになっている。
【0025】また、各光源14は、光学素子11の背面
側であってその光学素子11から所定距離離れた位置に
配設される。ここで、各光源14と光学素子11間の距
離は、各光源14からの光が各微小光学要素12に入射
して、光学素子11の前面側に所定長の光線像Sを表示
できるような距離であり、各微小光学要素12の形状、
屈折率等によって決定される。本実施形態では10mm
としている。
【0026】このような各光源14としては、蛍光表示
管、LED、バルブ、液晶表示装置(バックライト含
む)、或いはEL表示素子等を用いることができる。
【0027】また、上記各微小光学要素12は、中心角
90゜未満の断面略扇形状に形成されており、光源14
に対向する側に位置する第1のプリズム面12aとその
反対側に位置する第2のプリズム面12bとが所定の稜
線12cを介して所定の角度で隣り合うようになってい
る。
【0028】本実施形態では、各光源14が最も外周側
の微小光学要素12よりも外周側に配置されているの
で、各微小光学要素12の外周側を第1のプリズム面1
2aとし、その内周側を第2のプリズム面12bとして
いる。
【0029】上記第1のプリズム面12aは、光学素子
11の面方向に直交する方向X(図3の軸X参照)に対
して光源14に近づくにつれて(稜線12cに近づくに
つれて)光源14から遠ざかる向きに傾斜する傾斜プリ
ズム面12aに形成されている。また、第2のプリズム
面12bは、外側に膨出する断面略弧状の湾曲プリズム
面12bに形成されている。
【0030】図示しない制御部は、外部から入力される
エンジン回転速度等を示す入力信号に基づき、複数の光
源14のうちから入力信号が示す所定の数量値に対応す
る光源14を選択して点灯させるようになっている。
【0031】以上のように構成された表示装置では、図
3に示すように、いずれかの光源14から放射状に発せ
られた光Lは、光学素子11のうちの当該点灯した光源
14を通る径方向に沿った部分を透過する際に各微小光
学要素12の湾曲プリズム面12bにより種々の方向に
屈折又は反射されて光学素子11の前面側に出射する。
このため、点灯された光源14を通る光学素子11の径
方向の部分から出射した光Lが視認者に視認されること
になり、その結果各微小光学要素12の径方向に延びる
光線像Sが、所定の像形成位置15に生成される。な
お、本実施形態では、光線像Sは光源14の配設位置に
生成されるようになっている。このように生成される光
線像Sの径方向の長さは光源14の径方向のサイズより
もはるかに大きくなっており、小さな光源14によって
大きな光線像Sが得られるようになっている。
【0032】よって、所定の数量値に対応する一つの光
源14が点灯されると、光学素子11の中心部からその
光源14に対応する角度方向に放射状に延びる光線像S
が表示されることになる。
【0033】従って、本実施形態によれば、円形に配置
された複数の光源14のうちから表示すべき所定の数量
値に対応する光源14を選択して点灯させ、その光源1
4の光線像Sを指針として用いることにより、機械的構
成を必要とすることなく、簡易な構成でアナログ的な数
量表示を行うことができる。
【0034】また、図10に示す表示装置では、図11
(a)に示すように光線像Sに不要な輝点Cが生じた
り、図11(b)に示すように光線像S,Swが二重に
表示されることがあったが、本実施形態の表示装置で
は、そのような各現象が防止されるという効果も得るこ
とができる。
【0035】例えば、図5(a)及び図5(b)は、実
際に本実施形態に係る表示装置を製造した場合に視認さ
れる光線像S1,S2を示している。このうち図5
(a)は図1の表示装置10の正面(矢符A方向)から
視認される光線像S1であり、図5(b)は同じく図1
の表示装置の斜め方向(矢符B方向)から視認される光
線像S2である。これらの光線像S1,S2では、図1
0の表示装置で見られるような不要な輝点Cや二重の光
線像Swが防止されていることがわかる。
【0036】この理由は次の通りであると考えられる。
【0037】すなわち、既に述べたとおり、図10の表
示装置における上記各現象は、光学素子100の前面で
全反射された光Lbがその全反射された部分とは異なる
部分を通って光学素子100の前面側に出射されること
が原因で生じると考えられる。
【0038】一方、本実施形態の表示装置10では、図
3及び図4に示すように、光源14側の第1のプリズム
面12aを光学素子11の面方向に直交する方向Xに対
して光源14に近づくにつれて光源14から遠ざかる向
きに傾斜する傾斜プリズム面12aに形成しているた
め、一の微小光学要素12の傾斜プリズム面12aとそ
の一の微小光学要素12に向かい合う隣りの湾曲プリズ
ム面12bとの間が、図10の微小光学要素101にお
ける垂直プリズム面101aと湾曲プリズム面101b
との間よりも大きく開いた構成となっている。このた
め、光学素子11内の前面で全反射して微小光学要素1
2の湾曲プリズム面12bから外部に出射した光Lb
が、それに向かい合う隣の傾斜プリズム面12aから光
学素子11内に進入し難くなり、そのまま背面側(光源
14側)に抜けてゆく。従って、光学素子11の前面で
全反射された光Lbがその全反射された部分とは異なる
部分を通って光学素子11の前面に側出射されることが
可及的に防止されるため、不要な輝点Cや二重の光線像
Swが防止される。
【0039】このような原理からいうと、光学素子11
の面方向に直交する方向Xに対する傾斜プリズム面12
aの傾斜角θ(図4参照)としては、θ>0゜であれば
よいことになる。もっとも、実際の試作結果では、傾斜
角θが10゜〜40゜の範囲内で、最も顕著な上記効果
を得ることができることが判明している。
【0040】また、光学素子11の背面側に微小光学要
素12を形成しているため、光学素子11の前面側に微
小光学要素12を形成した場合と比較して、外光による
コントラストの低下等が防止され、光線像Sの視認性の
向上が図られる。
【0041】さらに、この表示装置10では、光学素子
11の前面により長い光線像Sを表示させることができ
るという利点がある。
【0042】これを図6及び図7を参照して説明する。
【0043】まず、図6は図10に示す表示装置の微小
光学要素101の拡大断面図であるが、ここで、光源1
02から比較的遠く離れた位置において光源102から
の光Lcが微小光学要素に入射する場合を想定してみ
る。
【0044】この場合、光源102からの光Lcは、微
小光学要素101の垂直プリズム面101aから微小光
学要素101内に入射して湾曲プリズム面101bで全
反射し、光学素子100の前面側に進行する。
【0045】ところが、周囲の空気の屈折率よりも微小
光学要素101の屈折率の方が大きな値であるため、光
Lcが、垂直プリズム面101aから微小光学要素10
1内に進入する際に、当該垂直プリズム面101aに対
してより直交する角度に屈折される。このような光Lc
が湾曲プリズム面101bで屈折されて光学素子100
の前面側に進行すると、やや下向き指向に出射される。
このため、光源102から遠く離れた微小光学要素10
1で屈折されて光学素子100の前面に出射された光L
cは当該光学素子100の前方にいる視認者には視認さ
れず、光源102に比較的近い微小光学要素101で屈
折されて光学素子100の前面に出射された光のみが視
認者に視認され、その結果視認される光線像Sの長さが
短くなることになる。
【0046】なお、光学素子100と光源102間の距
離を大きく離すことによって、光線像Sの長さを大きく
することも可能であるが、この場合、表示装置の厚みが
大きくなってしまうという問題がある。
【0047】一方、本実施形態に係る表示装置10にお
いて、図6に示す場合と同様の場合を想定してみる。
【0048】この場合にも、図7に示すように、光Lc
が、傾斜プリズム面12aから微小光学要素12内に進
入する際に、当該傾斜プリズム面12aに対してより直
交する角度に屈折される。しかしながら、その傾斜プリ
ズム面12aは、光学素子11の面方向に直交する方向
に対して光源14に近づくにつれて光源14から遠ざか
る向きに傾斜しているので、上記光Lcが湾曲プリズム
面12bで反射されて光学素子11の前面側に進行する
と、図6に示す光Lcよりもより上向き指向に出射され
ることになる。このため、光源14から比較的遠く離れ
た微小光学要素12で屈折されて光学素子11の前面に
出射された光Lcも当該光学素子11の前方にいる視認
者によって視認されることになり、その結果視認される
光線像Sの長さが図10に示す表示装置の場合よりも長
くなる。
【0049】具体的には、図10に示す表示装置では、
長さ30mm程度の光線像Sを生成するために、光源1
02と光学素子100間の距離をおよそ20mm以上と
する必要があったが、本実施形態の表示装置において
は、長さ30mm程度の光線像Sを生成するために、光
源14と光学素子11間の距離を10mm以下とするこ
とが可能となった。
【0050】なお、光学素子11の面方向に直交する方
向Xに対する各微小光学要素12の傾斜プリズム面12
aの傾斜角θを光源14から遠ざかるにつれて徐々に大
きくなるように形成してもよい。
【0051】これによって、光を光学素子11の前面側
へ上向き指向に出射させるという上記効果が、光源14
から遠ざかるに従ってより顕著となるため、より長い光
線像Sを生成することができる。
【0052】なお、上記各効果は、各微小光学要素12
の光源14側の第1のプリズム面12aを光学素子11
の面方向に直交する方向に対して光源14に近づくにつ
れて光源14から遠ざかる向きに傾斜させるという構成
に基づくと考えられるので、各微小光学要素12の光源
から離れた側の第2のプリズム面12bを、断面略弧状
の湾曲プリズム面12bに形成する代わりに、図8に示
すように、光学素子11の面方向に直交する方向Xに対
して光源14に近づくにつれて光源14に近づく向きに
直線状に傾斜する傾斜プリズム面22bに形成してあっ
てもよい。
【0053】もっとも、第2のプリズム面12bを湾曲
プリズム面12bに形成した方が、光を上下方向に広範
囲に屈折又は反射させることができ、光線像Sの上下方
向の視野範囲が拡がるという点で優れている。
【0054】さらに、上記実施形態においては、最も外
周側の微小光学要素12よりも外側に各光源14を配設
していたが、図9に示す変形例の如く構成してもよい。
【0055】すなわち、上記実施形態と異なる構成要素
のみを説明すると、この変形例では、円板状の光学素子
31(但し、図9では上側半分のみ示す)の一方面側に
同心円上に周期的に形成された各微小光学要素32と同
心であって光学素子31の半径の半分の半径を有する仮
想円に沿って複数の光源34を配設している。
【0056】また、光学素子31の背面側であって、上
記各光源34と対向する部分よりも内周側には、上記微
小光学要素12と同様構成の微小光学要素32が形成さ
れ、また、各光源34と対向する部分よりも外周側に
は、各微小光学要素32に対して当該対向部分を挟んで
光学素子31の径方向に対称な断面形状の微小光学要素
42が形成される。
【0057】つまり、各光源34と対向する部分よりも
内周側の微小光学要素32は、断面略扇形状の突条状に
形成され、その光源34側(外周側)の第1のプリズム
面32aを光学素子31の面方向に直交する方向Xに対
して光源34に近づくにつれて光源34から遠ざかる向
きに傾斜する傾斜プリズム面32aに形成すると共に、
光源34とは反対側(内周側)の第2のプリズム面32
bを断面略弧状の湾曲プリズム面32bに形成してい
る。
【0058】一方、各光源34と対向する部分よりも外
周側に形成された断面略弧状の突条状の微小光学要素4
2では、その内周側に光源34が配設されることになる
ので、その光源34側(内周側)の第1のプリズム面4
2aを光学素子31の面方向に直交する方向Xに対して
光源34に近づくにつれて光源34から遠ざかる向きに
傾斜する傾斜プリズム面42aに形成すると共に、光源
34とは反対側(外周側)の第2のプリズム面42bを
断面略弧状の湾曲プリズム面42bに形成している。
【0059】このように構成された表示装置によって
も、上記実施形態の場合と同様に、各光源34の配設位
置の像形成位置35にその光源34から径方向内周側及
び外周側に延びる光線像Sが生成される。
【0060】また、上述の場合と同様の理由によって、
光線像Sへの不要な輝点や光線像Sの二重表示が防止さ
れると共に、光線像Sの長さをより長くすることが可能
となる。
【0061】なお、この変形例の表示装置では、光線像
Sを斜め方向から視認した際に、光線像Sの外周側先端
湾曲して表示されるという問題がある。逆に、上記第1
実施形態の場合には、光学素子11の外周側に各光源1
4を配置しているため、光線像Sにそのような湾曲が生
じないという利点があることになる。
【0062】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
の表示装置によると、各微小光学要素が、前記光源に対
向する側に位置する第1のプリズム面と、その反対側に
位置する第2のプリズム面とを有し、第1のプリズム面
が、光学素子の面方向に直交する方向に対して光源に近
づくにつれて光源から遠ざかる向きに傾斜する傾斜プリ
ズム面に形成されているため、光学素子内の前面で全反
射して微小光学要素の湾曲プリズム面から外部に出射し
た光が、それに向かい合う隣の傾斜プリズム面から再度
光学素子内に進入し難くなり、そのまま背面側(光源
側)に抜けてゆくことになる。従って、光学素子の前面
で全反射された光がその全反射された部分とは異なる部
分から光学素子の前面に出射されることにようなことが
防止されるため、不要な輝点や光線像の二重表示が防止
される。また、光学素子の背面に微小光学要素を形成し
ているため、外光によるコントラストの低下等が防止さ
れ、光線像の視認性の向上が図られる。
【0063】また、この発明の請求項2記載の表示装置
によると、第2のプリズム面が、外側に膨出する断面略
弧状の湾曲プリズム面に形成されているため、光を上下
方向に広範囲に屈折又は反射させることができ、光線像
の上下方向の視野範囲が拡がるという効果が得られる。
【0064】また、この発明の請求項3記載の表示装置
によると、光源が、各微小光学要素のうち最も外周側の
微小光学要素よりも外周側に配設されているため、表示
像の湾曲を防止できる。
【0065】また、請求項4記載のように、光源から遠
ざかるにつれて、光学素子の面方向に直交する方向に対
して各微小光学要素の第1のプリズム面の傾斜角度が徐
々に大きくなるように形成すると、表示像をより長く表
示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施形態の表示装置が車両
のインストゥルメントパネルに適用された状態を示す正
面図である。
【図2】同上の表示装置を示す正面図である。
【図3】図2の表示装置の要部断面図である。
【図4】図2の表示装置の光学素子の要部断面図であ
る。
【図5】図5(a)及び図5(b)ともに、表示装置に
おける光線像の正面図である。
【図6】従来の表示装置の光学素子における微小光学要
素の要部拡大断面図である。
【図7】図4の光学素子の微小光学要素の要部拡大断面
図である。
【図8】この発明の変形例に係る光学素子を示す要部断
面図である。
【図9】この発明の他の変形例に係る表示装置の要部断
面図である。
【図10】従来の表示装置を示す要部断面図である。
【図11】図11(a)及び図11(b)ともに、従来
の表示装置における光線像を示す正面図である。
【符号の説明】
10 表示装置 11 光学素子 11a 素子本体 12 微小光学要素 12a 傾斜プリズム面 12b 湾曲プリズム面 14 光源 S 光線像
フロントページの続き (72)発明者 井本 政善 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5G435 AA01 BB03 BB04 BB05 BB12 CC01 DD11 EE26 GG03 LL17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方面側に複数の突条状の微小光学要素
    が同心円上に形成された光学素子と、前記光学素子の一
    方面側に所定間隔離れて配設された光源とを備え、前記
    光源より照射された光を前記各微小光学要素より前記光
    学素子に入射させてその光学素子の他方面側より出射さ
    せることにより、前記各微小光学要素の径方向に延びる
    光線像を表示するようにした表示装置であって、 前記各微小光学要素が、前記光源に対向する側に位置す
    る第1のプリズム面と、その反対側に位置する第2のプ
    リズム面とを有し、 前記第1のプリズム面が、前記光学素子の面方向に直交
    する方向に対して前記光源に近づくにつれて前記光源か
    ら遠ざかる向きに傾斜する傾斜プリズム面に形成された
    表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のプリズム面が、外側に膨出す
    る断面略弧状の湾曲プリズム面に形成された請求項1記
    載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記光源が、前記各微小光学要素のうち
    最も外周側の微小光学要素よりも外周側に配設された請
    求項1又は2記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記光源から遠ざかるにつれて、前記光
    学素子の面方向に直交する方向に対する前記各微小光学
    要素の第1のプリズム面の傾斜角度が徐々に大きくなる
    ように形成された請求項1〜3のいずれかに記載の表示
    装置。
JP15155299A 1999-05-31 1999-05-31 表示装置 Pending JP2000338892A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15155299A JP2000338892A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15155299A JP2000338892A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000338892A true JP2000338892A (ja) 2000-12-08

Family

ID=15521025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15155299A Pending JP2000338892A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000338892A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015215168A (ja) * 2014-05-07 2015-12-03 ファナック株式会社 樹脂製コード板を有する反射型光学式エンコーダ
CN112946795A (zh) * 2021-02-04 2021-06-11 厦门天马微电子有限公司 增光膜、背光模组以及显示装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015215168A (ja) * 2014-05-07 2015-12-03 ファナック株式会社 樹脂製コード板を有する反射型光学式エンコーダ
CN112946795A (zh) * 2021-02-04 2021-06-11 厦门天马微电子有限公司 增光膜、背光模组以及显示装置
CN112946795B (zh) * 2021-02-04 2022-05-17 厦门天马微电子有限公司 增光膜、背光模组以及显示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101939506B1 (ko) 표시 장치
JPH07270603A (ja) 光制御部材
US11783736B2 (en) Lighting device for implementing image
JP2922604B2 (ja) 車両用表示装置
JPH11109347A (ja) 液晶表示装置
JPWO2017138441A1 (ja) マーカ
JP2011221182A (ja) 照明用導光板及び車両用表示装置
JP2848499B2 (ja) 車両用表示装置
JP2000113708A (ja) 照明装置
JP2546188Y2 (ja) 車両用表示装置
JP2000338892A (ja) 表示装置
JP2000213964A (ja) 表示装置
JP6652544B2 (ja) メータ装置及びそれを備えたメータユニット
JP6613274B2 (ja) 車両用表示装置
JP2907261B2 (ja) 指示計器
JP2003214912A (ja) 照明装置
JPWO2017099007A1 (ja) マーカ
JP2000276079A (ja) 表示装置
JPH03253432A (ja) 車両用反射型表示装置
JP2000035770A (ja) 表示装置
JPH0747223Y2 (ja) 車両用表示装置
JP3818229B2 (ja) 指針照明構造
JPH03169752A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2001075513A (ja) 表示装置
JPH07309152A (ja) 車両用表示装置